JP4123532B2 - パチンコホール管理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコホールにおいて、パチンコ機の状態や、当該パチンコホールの営業状態を分析し、パチンコホールの経営者等に報知することにより、パチンコホールの管理上の便宜を図るパチンコホール管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
少なくても数十台、多いと千台以上のパチンコ機が設置されるパチンコホールにおいては、ホール(パチンコホールのこと)全体の稼働状態を知るだけでも非常に困難である。実際には更に詳細に、パチンコ機(以下、単に台とも記す)ごとに稼働状態を監視し、例えば異常に出玉の多い台はないか、逆に出玉が少なすぎて客が寄り付かない台はないか等をチェックし、各台の状態を適切に維持する必要がある。そこで通常、ホールにおいてはホストコンピュータを設置し、これと各台が備えるコンピュータとでネットワークを構成し、台毎に、入賞の発生、客に貸し出した玉の数、払い出した玉数等を集中管理している。このシステムをここではパチンコホール管理システム、或は単に管理システムと呼ぶ。
【0003】
この管理システムにより、ホールの管理状態を短時間で把握でき、前記のような異常な台はないか、ホール全体の収益が出ているか、等を比較的容易にチェックできる。
異常な台があった場合には、釘を調整することになる。例えば、出玉が非常に多い台については、釘の配列を修正して玉が入賞口に入り難くする。また収益が出ていない機種がある場合は、その原因が、客の少なさであれば、入賞口に玉が入り易いように釘の配列を修正する。以下、玉が入り易い釘配列を「釘が甘い」、逆に入り難い配列を「釘が厳しい」と言う。
【0004】
この釘の甘さを、ホール中の全ての台を均等にすることは現実には不可能なため、一つのホールには釘の甘い台と、厳しい台とが混在する。また意図的に混在させることもある。釘の状態をそのままにしておくと、遊技者に釘の甘い台を覚えられ、ホールが収益を得難くなる。従い、前記のような異常がなくとも、釘の配列はしばしば調整される。調整する際の目安となるパラメータはいろいろあるが、その一つが始動入賞数である。
【0005】
始動入賞数とは、近年、多くのパチンコ機が備える始動口に、玉が入った回数のことである。始動口に玉が入ると、遊技者にとって有利な状態が創出される。具体的にどんな状態が創出されるかは機種によって異なる。
例えば、第1種と呼ばれるタイプでは、そのパチンコ機の遊技域に設けられたドラムが回転する(但し最近は液晶画面等に、ドラムが回転する様子を疑似表示するものが主流)。この回転が停止し、特定の絵柄が表示されると、アタッカーが開いて大入賞口が形成され、大当りとなる。大入賞口は通常の入賞口より大きいため、入賞し易く、遊技者は大量の賞球が望める。この特定の絵柄は、所定の確率で発生するようにされているため、遊技者が利益を得られる可能性は、始動入賞数が多いほど高い。
【0006】
また第2種と呼ばれる機種では、遊技域のほぼ中央に役物が設けられており、始動口に入賞すると、この役物への入口となる羽根状の扉が1回若しくは2回開放される。この扉から玉を役物に入れると、所定数の賞球があるだけでなく、その玉が、役物内に設けられたVゾーンと呼ばれる箇所に入賞した場合には、大当りになる。大当りになると、扉が繰り返し開閉するようになり、多量の賞球が望める。なおVゾーンは第1種の大入賞口の中にもあり、第1種、第2種とも、大当り中にここに入賞させると、大当りの終了条件が成立しても大当りを所定回数まで継続させるという働きを持っているが、ここではその説明を省略する。
【0007】
このように始動入賞の回数が多いと言うことは、遊技者にとって極めて有利であるため、始動入賞数はその台の人気を左右する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
当然のことながら、遊技者の利益は、ホールにとっては損害となるので、ホールの経営者としてはできる限り始動入賞数を少なくしたい。しかし少なくし過ぎると客が寄り付かなくなってしまう。従い、始動入賞数を如何程にするかは極めて難しい。たとえ、ある日における最適値が見つかったとしても、曜日や、ホールにある機種の構成、近所にある他のホールの状態によって変化する。つまりホールにとっては、始動入賞数がどの程度になるように釘調整をするかが重要なノウハウとなる。
【0009】
また釘調整の目安となるパラメータには、始動入賞数の他にも、ベースと呼ばれる量がある。これは、遊技者が1台のパチンコ機に対して打ち出した玉に対する賞球の割合のことで、通常、%で表す。ベースが多いことは賞球が多いことを意味するので、客は少ない投資で長時間、遊技できることになる。よってベースもその台の人気を左右する。
【0010】
つまり釘調整をする際には、始動入賞数やベース等の様々なパラメータに配慮する必要があり、試行錯誤のすえ妥協して夫々の目標値を設定するか、或は経験を元に推量したり、勘を頼ったりすることになる。他のホールで利益を上げているパラメータを教えてもらうという方法も考えられるが、利益は、ホールの状態(例えば、配置された機種の内訳、パチンコ機の総台数等)の変化や、ホールを取り巻く環境(例えば、近くに別のホールがないか、人通りは多いか等)の変化の影響を受けるので、これらの環境が全く同じでない限り、教えてもらったパラメータ値を目標値として釘調整をしても、利益が出るとは限らない。
【0011】
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、経験や勘を頼ることなく、始動入賞数やベース等のパラメータを適切に調整でき、営業利益が向上するパチンコホール管理システムを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた本発明の請求項1に記載のパチンコホール管理システムは、パチンコホールに設置された複数のパチンコ機における、入賞の発生、貸出玉数、賞球数等の遊技状態を前記各パチンコ機ごとに検知する検知手段と、少なくとも該検知手段により検知された遊技状態、を所定時間ごとに分析する分析手段と、該分析手段による分析結果を外部の指示に応じて出力する出力手段と、を備え、前記各パチンコ機の状態や、パチンコホールの営業状態を該パチンコホールの経営者等に報知するパチンコホール管理システムにおいて、前記各パチンコ機における入賞のし易さを示す指標値を、前記検知手段により検知された遊技状態に基づいて、所定時間ごとに算出する指標値算出手段を備え、前記パチンコホールが、複数機種の前記パチンコ機を設置したものであり、前記分析手段が、前記パチンコホールの損益を機種ごとに求める採算判定手段、を備えたものであり、前記指標値算出手段により算出された指標値が、以前に算出された指標値のうち比較対象となるものよりも入賞し易くなっている機種に関し、前記採算判定手段により求められた結果が損を示している場合には、該機種の入れ替えを行なう旨の指令を外部に出力する入替指令手段、を備えたもの、であることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載のパチンコホール管理システムは、従来のものと同様、入賞の発生、貸出玉数、賞球数等をパチンコ機ごとに検知する検知手段と、この検知結果を所定時間ごとに分析する分析手段とを備え、外部(当該管理システムを使用する者。通常、そのホールの経営者)の指示に応じて分析結果を出力する出力手段と、を備えている。そしてこれに加え、指標値算出手段と、採算判定手段と、入替指令手段とを備えている。
【0023】
分析手段が分析を行なう周期(つまり前述の所定時間)については、1日ごとが良い。これは、ホールが通常、午前中から深夜まで休みなく営業されるために、釘調整は1日に1回しか行なえないことによる。また2日に1度等のように長くするのは、あまり適切でない。というのは、ホールの客足は曜日の影響を受け易いからである。従い、1日に1回、検知結果を集計・分析し、この分析結果を曜日毎に管理すると良い。この場合、釘調整指令手段は、稼働率を昨日のものではなく、先週の同じ曜日の稼働率と比較するべきである。
【0024】
また曜日以外にも、例えばゴールデンウィーク中や、盆休み中などのように休みの多い時期も特殊な期間となるので、個別に分析すると良い。
【0026】
ところで、人気がない理由としては、機種に魅力がない、或は以前は人気があったが客に飽きられた等が考えられる。何れにしても機種に依存する部分が大きい。このように人気のない機種は、新しい機種との入れ替えを検討するべきである。ここで、管理システムを請求項に記載のようなものにすると、入れ替えの判断を合理的に行なえる。
【0027】
すなわち請求項に記載のパチンコホール管理システムは、複数機種のパチンコ機が設置されたパチンコホールを対象としたもので、分析手段が、機種ごとの損益を求める採算判定手段、を備え、出力手段が、機種の入れ替えを行なう旨の指令(以下、入替指令という)を外部に出力する入替指令手段を備えている。
【0028】
指標値算出手段は、各パチンコ機におけるベースまたは始動入賞数を、検知手段により検知された遊技状態に基づいて、所定時間ごとに算出する。ここで「所定時間」とは、評価値算出手段で記した「所定時間」と一致していなくても良い(以下、同様)。
入替指令が出力されるのは、指標値算出手段により算出されたベースまたは始動入賞数が、以前に算出されたベースまたは始動入賞数のうち比較対象となるものよりも釘が甘くなっている機種に対してであって、採算判定手段により求められた結果が損を示している場合に行なわれる。なお、釘が甘くなった主な原因は、厳しくなった場合と同様、釘調整指令手段の指令に従って行なわれた釘師等による釘調整にある。つまり、この指令に従って釘を甘くしたにも拘らず、損をしている場合には、入れ替えをする旨の指令を出力する。こうして人気のない機種を排除することにより、ホール全体の営業効率も改善される。
【0029】
よって請求項に記載のパチンコホール管理システムによれば、入替指令手段の発する指令に従えば、入れ替えをするか否かの判断にも、経験や勘が不要となる。そしてホール全体の営業効率も改善も図れる。
釘配列を見直すことなく、損が出ていることを理由に機種を入れ替えても、同様の効果が得られるとも考えられる。しかし、入れ替えはコストが掛かるし、またホールの環境が変わるので、当該管理システムにより発見された各台(若しくは機種毎)の最適値を放棄することにも成りかねない。従い、できる限り釘調整でその機種の営業成績を改善するのが良い。この点、請求項に記載の管理システムによれば、釘調整による改善を図り、なおも損が出た場合に入替指令を発するので、慎重を期したものとなる。
【0030】
なお、これでは1度だけ釘を甘くして利益が出なければ入れ替えをするという様に読み取れ、損が出たらすぐに機種を入れ替える場合と大差がないようにも思えるが、そうではない。これは、指令どおりに釘調整を行なうのが困難であることによる。例えば、指標値としてベースを採用したケースを例にすると「ベースを5%上げろ」という指令が釘調整指令手段から発せられても、実際に釘調整によって5%上げるのは、熟練した釘師でも極めて難しい。3%しか上がらなかったり、10%近くまで上がってしまったりする。3%しか上がらなかった場合には、損益を判断せず、更に同じ指示を発するように入替指令手段を改良すれば、適切な入替指令が発せられるようになる。一方、上がり過ぎた場合には、確実に損益に影響を与える(この例では指標がベースであるから、これが上がり過ぎると通常、収益は下がる)ので、入替指令手段から「入れ替えをせよ」という指令が出る。この指令は、十分に釘を甘くしたにも拘らず出されたものであるから、この入替指令に従ってもかまわない。
【0032】
更なる改善策として、たとえ損が出ていても、それが前回よりも縮小されていれば、入替指令を出さないようにしても良い。また更に、指標値の上昇度(入賞がし易くなった度合)と、損が縮小された度合とを勘案し、更に指標値を上げれば利益が出るという予想ができたら入替指令を出さないようにしても良い。また例えば1ヶ月の猶予期間を設定し、この間、入賞のし易さが上昇され続けても利益が出なかったときに、入替指令を出すようにしても良い。
【0049】
【実施例】
以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。
まず図1は、本発明のパチンコホール管理システム1の構成を、これが適用されたパチンコホールHの一部と共に表す概略構成図である。本図に示すように、パチンコホールHには、複数のパチンコ機3を列設してなるパチンコ島5が、複数、平行に配置されている。このパチンコ機3には、1台ずつ固有の番号が付けられている。この番号を以下、台番号と言う。各パチンコ機3の前方には、遊技者が座るために椅子7が設置されている。ここで、斜線にて表示されているのが客が座っている椅子7を示し、白丸は空席を表している。このほかに椅子7は、島5から離れた箇所9にも設置されている。ここは所望の台3が空くのを待つための席(以下、待機席9という)である。また三角形で表されているのは、椅子7に座っていない客である。客Aは客Bの遊技を後ろで見物している客で、客Cは移動している客である。
【0050】
各台3はマイクロコンピュータ(図示しない。以下、マイコンとも言う)を備えており、パチンコで遊技をする上で必要となる処理を行なうと共に、別室11に設けられたホールコンピュータ13に対して、その台3における遊技に関する情報を送信している。この情報は、各台3に設けられた入賞センサ15や玉流量センサ17等により検知される。より具体的に言うと、入賞センサ15は各パチンコ機3にて発生した、始動口(後述)への入賞や、大入賞口(後述)への入賞等をカウントし、玉流量センサ17は島の上部からパチンコ機3へ供給された玉(セーフ玉)の数や、客がパチンコ機3に対して打ち込んだ玉(アウト玉)の数をカウントしている。これらの情報は、信号としてケーブル19を介してホールコンピュータ13へ送信される。ホールコンピュータ13にて、各台のアウト玉とセーフ玉の数を集計すると、その台における収益が分かる。すなわち、セーフ玉がアウト玉よりも多ければ、遊技者が得をしたことが分かり、セーフ玉の量がアウト玉の量以下であれば、遊技者が損をしたことが分かる(但し等価交換の場合)。これを行なう処理が本発明の採算判定手段に相当する。
【0051】
またホールコンピュータ13に送られる情報としては、この他にもパチンコ機3が操作されているか若しくは未操作中かを示す情報も送信される。これを操作情報と言い、発射ハンドル(後述)が回動されているか否かを検知したり、マイコンが遊技用の処理を行なっているか否かを判定することにより分かる。
【0052】
なお、島5の間や待機席9の前方に四角形で表されているのは、ホールHの天井に設置されたビデオカメラ21である。ビデオカメラ21は下方、つまりホールH内を撮影するように設置されており、複数台を分散配置させることにより、ホールHの全体を監視可能にされている。このビデオカメラ21もケーブル19を介してホールコンピュータ13に接続されており、撮影された画像が送信される。
【0053】
ここでパチンコ機3について図2を用いて説明する。図2はパチンコ機3の前面を表す説明図である。本図に示すように、パチンコ機3は、遊技域に釘23が分散配置されており、発射ハンドル24を操作することにより遊技域に打ち込まれた玉は不規則な動きをしつつ流下する。また遊技域の中央上部には、様々な画像を表示する液晶表示装置(以下、表示装置という)25が配設されており、その下方には大当り時に開放されるアタッカー27を備えた変動入賞装置29が配設されている。
【0054】
表示装置25には、始動口31a、31b、31cの何れかに遊技玉が入賞すると、数字及びアルファベットからなる3つの図柄Z1、Z2、Z3が夫々所定時間だけ変更して表示され、図柄Z1、Z3、Z2の順で停止される。停止されたときの図柄がすべて同じ(例えば「111」や「BBB」)になっていると、アタッカー27が開かれ、大当りとなる。アタッカー27内は大入賞口と呼ばれ、他の入賞口に比べ大きくされているために、入賞し易く、遊技客は大量の出玉を望める。大当りは、大入賞口に10球入賞するか、約30秒経過するとアタッカー27が閉じて終了する(これを1ラウンド終了と言う)。但し、大入賞口の中にあるVゾーン33に入賞すると、閉じられたアタッカー27が再び開かれ次のラウンドが開始される。これは最高15回まで繰り返される。
【0055】
前後するが、入賞センサ15は、始動口31a〜31cや大入賞口に対する入賞を検知し、マイコンがその回数、つまり始動入賞数をカウントしている。つまり入賞センサ15が本発明の始動入賞検知手段に相当し、マイコンの行なうカウントの処理が計数手段としての処理に相当する。一方、玉流量センサ17は、これらの入賞に伴って客に払い出されるセーフ玉と、客がパチンコ機3に打ち込んだアウト玉とをカウントしている。このセーフ玉のアウト玉に対する割合がベースである。つまり、パチンコ機3の備えるマイコンは、当該パチンコ機3における始動入賞数とベースとをホールコンピュータ13に送信していることになる。
【0056】
ここで図1に戻りホールコンピュータ13について簡単に説明する。ホールコンピュータ13は、CPU33と、CPU33が実行する制御プログラムを格納するROM(図示略)と、CPU33が処理するデータを一時的に記憶するRAM(図示略)と、ホールH全体の遊技状態や、分析結果等を画面に表示するためのディスプレイ39と、パチンコ機3からの信号を受信するための入力インタフェース41と、分析結果等を保存するための外部記憶装置43と、分析結果等を印字するプリンタ等が接続される出力インタフェース45と、これら各部を接続するバス47と、を備えている。
【0057】
このホールコンピュータ13には、各台3から送られて来る、入賞センサ15や玉流量センサ17等による検知結果に基づき、始動入賞数、ベース等のデータが作成され、外部記憶装置43に記録されて行く。これらのデータは各台3の釘23の調整(以下、単に釘調整と言う)を行なう際の重要な指標となる。図2から分かるように釘23の配列は、始動口31a〜31cをはじめとする入賞口への玉の入り易さに影響を与えるからである。これらの指標が大き過ぎると、ホールにとって不利となり、客は増えるが、利益は最大ではないかもしれない。一方、指標を小さくすれば当面、利益は出るが客に嫌われる可能性がある。
【0058】
そこでホールコンピュータ13では、客の人数に基づいて「人気度」という値を算出し、これが大きい(つまり人気が高い)機種については釘23を厳しくする旨の指示を出し、人気度が小さい機種については釘23を甘くするような指示を出す。ここで、まず遊技客を数える処理について説明する。
【0059】
遊技客を数えるためにホールコンピュータ13では、パチンコ機3が送信する操作情報と、ビデオカメラ21により撮影された映像とから検知する。前述したように、操作情報とは、その台3が操作されているか否かを表すので、これのみから遊技客の数は分かりそうであるが、こうすると次のような問題がある。すなわち、ホールHの客は、遊技をしている人以外にも、島5の間にある通路や、待機席9にいる客もいるからである。またパチンコ機3が操作されているからといって、そのパチンコ機3の前方に人が座っているとは限らない。発射ハンドル24がコイン等で固定されて、玉を打ち続けているだけかもしれない。従って、操作情報のみから客の数を推定すると、その値は極めて不正確なものとなる。そこでビデオカメラ21によって撮影された実際のホールHの光景を用いて、この値を補正をするのである。
【0060】
なお、これとは逆に、ビデオカメラ21の映像のみを元に客の数を推定しようとすると、椅子7に座って休憩しているだけの客まで数えてしまう。そこで、操作情報と、ビデオカメラ21の画像とを併用するのである。
まず図3は、操作情報を集計するための操作情報集計処理のフローチャートである。本処理は1分ごとに起動されるものとする。本処理が起動されるとまずステップ(以下、Sと記す)110にて操作情報、すなわちそのパチンコ機3が操作中か未操作中かを表す情報を各台3から受信する。例えば、ホールHにパチンコ機3が1000台あれば、1000台分の情報を順次受信する。そしてS120にて各台3が操作中が否かを判定する。操作されていなければS130に進み未操作時間を累積する。未操作時間はその台3が操作されていない状態の継続時間であり、S130を行なう都度、当該操作情報集計処理の起動周期、つまり1分ずつ累積されて行く。一方、操作されていれば、S140に進み、累積時間がリセットされる。
【0061】
続くS150では、全ての台3から操作情報を受信したか否かを判定し、未受信の台3があればS120に戻る。完了していればS160に進み、操作情報表を作成する。操作情報表とは、台3の番号と、その操作情報、並びに未操作時間を対応可能にしたもので、次のようなものとなる。
【0062】
【表1】
Figure 0004123532
【0063】
[表1]の「操作状態」の欄は、「1」がその台3が操作されていること、「0」はその台3が未操作であることを示している。また「未操作時間」の欄は、「操作状態」の欄が0、つまり操作されていない機種について、未操作の時間を示しており、例えば台番号5の台3は5分間、操作されていないことを表している。
【0064】
こうして操作情報表の作成が完了すると、本処理を終了する。
つまり操作情報集計処理では、各台3の操作状態を検知する本発明の操作判定手段に相当する処理を行なう。
次に、ビデオカメラ21の撮影した画像から客数を推定し、更に操作情報表を考慮して客数を推定する客検出処理を示す。図4はそのフローチャートである。この処理は操作情報集計処理と同一周期、つまり1分ごとに行なわれるものとする。なお、外部記憶装置43には、ホールHが開店する前の、客が全くいない状態の画像が2値化されて(未開店画像と言う)記録されているものとする。
【0065】
本処理が起動されるとまずS210にて各ビデオカメラ21の映像を順次、取り込む。これらの画像は2値化され(以下、2値画像と言う)、外部記憶装置43に記録される。S210で1台のビデオカメラ21が撮影したときのホールHの様子を図5に示す。このビデオカメラ21は、島5aと島5bの間の通路の上方に設置されたもので、設置場所を中心とする10台のパチンコ機3(より詳しくは島5aの台番号1〜5のパチンコ機3、島5bの台番号11〜15のパチンコ機3)、及びその間にいる客の様子を撮影するためのものである。その他の台番号のパチンコ機3は、他のビデオカメラ21によって撮影される。丸や三角形の意味は図1と同じである。
【0066】
次に、S220に進み、パターン認識を行なう。ここでは、S210で取り込んだ2値画像と未開店画像との排他的論理和を演算する。こうすると、パチンコ機3や椅子7等を除いたものが画像情報として残る。それは客、椅子7の傍らに置かれた荷物、ドル箱等である。画像情報なので、これらが存在する位置や、移動の様子から判断して更に分類できる。例えば、場所により椅子7に座っている客と、待機席9に座っている客とは区別できる。また撮影する度に位置を変えるのは、通路等を移動中の客、椅子7のない位置に停滞しているのは見物をしている客である。
【0067】
この結果から次のような客検出表を作成する(S230)。
【0068】
【表2】
Figure 0004123532
【0069】
この[表2]は、[表1]と同様、縦に「台番号」を取り、ホールHの全パチンコ機について「機種」、「着席客」、「停留客」、及び「移動客」を示している。この作成のためにS210にて各ビデオカメラ21から受信し、S220にて認識された各客数を統合している。
【0070】
まず「機種」は、その台番号のパチンコ機3がどんな機種であるかを示している。通常、パチンコホールには複数種類の機種が設置されている。ホールHも同様であり、この表では台番号1〜10が機種A、台番号11以降が機種Bであることを示している。「着席客」は、パチンコ機3の前方に座っている客である(待機席9に座っている客は含まない)。「停留客」は、パターン認識の結果、ほぼ同一の箇所に留まっている人である。図1で言うと、客Aが停留客である。「移動客」は、前回、つまり1分前のパターン認識結果と比較して、位置が変わっている人を言う。但し、図5に示したような、通路の両側に異なる機種を配置している箇所では、客Cの位置が変化していても、どちらの機種の通路客かが分からないので、双方の通路客としてカウントしている。
【0071】
また、待機席9や島5の端部にいて、台3が空くのを待っている客は、「待機客」として他の客とは別に扱い、その総数をカウントしておく(S240:この値をwとする)。なおホールHには店員もいる。ここでは、店員を全て待機客と見なし、予めその数をホールコンピュータ13に入力しておき、求められた待機客数wから減算する。以上、S220及びS230の処理が本発明の認識手段としての処理に相当する。
【0072】
続いてS250に進み、図3に示した操作情報集計処理にて作成した操作情報表を取り込む。そして[表2]、及び[表1]のデータを、機種別に集計して次のような機種評価表を作る(S260)。
【0073】
【表3】
Figure 0004123532
【0074】
[表3]の「着席客」は、例えばxA は、機種Aのパチンコ機3すなわち[表2]に示した台番号1〜10の台3の着席客の欄を合計したものである。「遊技客」は、[表1]の「操作状態」の欄と[表2]の「着席客」の欄との論理積を取ったときの「1」の個数を表す。これは操作されている機種Aの中で、ビデオカメラ21によって人がその前に座っていると認識された台3の数を表す。「無効客」は[表3]における「着席客」から「遊技客」を引いたものとなっている。つまり
zA=xA−yA
zB=xB−yB


である。無効客は、台3の前に座っているが操作をしていない人の数を表している。「停留客」及び「移動客」は夫々[表2]の「停留客」及び「移動客」を機種毎に合計したものとなっている。そして[表3]のxA、xB、xC、……の合計をXと表し、yA、yB、yC、……の合計をYと表すように、全機種の合計を各アルファベットの大文字で表す。
【0075】
以上から、[表3]を作成した時点におけるホールH全体にいる客の総数Sは次のようになる。
S=X+U+V+w
つまり、[表3]を作成する過程で算出された変数の値の合計(但しX=Y+ZなのでY及びZはない)に待機客数wを加えたものとなっている。こうして[表3]つまり機種評価表が作成されると、S270に進んで機種評価表を外部記憶装置43に保存し、本処理を終了する。前述のように本処理は1分ごとに起動されるので、1時間に機種評価表が60個ずつ保存されて行く。
【0076】
以上で客の人数に関する前処理的な処理が終了する。次に、これを元に釘調整をいかにすべきかを指示する処理について説明する。図6は、この処理を行なう釘調整指令処理を示すフローチャートである。本処理は、外部から指示を受けて起動されるものとする。一般的に釘調整は深夜に行なわれるので、ホールHの閉店後に、ホールHの経営者等が、ホールコンピュータ13に対して所定の操作を行なうことにより起動される。
【0077】
本処理が起動されると、まずS310にて外部記憶装置43から、その日に作成された機種評価表を読み込む。例えば、ホールHの営業時間が13時間とすると、1日分の機種評価表は、60個(分)×13時間=780個ある。この780個の機種評価表を読み込むと、S330にて人気度を算出する。人気度の算出の方法を図7に示す。
【0078】
図7は人気度の算出の手順をフローチャート風に示したものである。まずS510にて、780個の機種評価表から、遊技客数、移動客等を推定する。ここでは、各分毎の遊技客Y、移動客V等を合計し、各客数の延べ人数を算出する(添字G をつけ夫々、遊技客YG、移動客VG等と表す)。こうすると、1つの台3において、次々と遊技者が交代して大勢の人が遊技を行なった場合と、一人の客が継続して長時間、遊技した場合との区別がつかないが、反面、1人の人が次々と台を変えて遊技した場合を、多人数と誤計測することがない。
【0079】
こうして合計値が求まるとS520に進み、人気度の算出式を決定する際の基準値αを求める。本処理では人気度の算出式として2通りの式を用いる。この2つの式の内、どちらを求めるかを決めるのに基準値αが使用される。
α=(機種Aの台数)÷(全台数)
上式にて基準値αが算出されると、S530にて、全ての客数に占めるその機種の客数の割合(以下、正規客数と言う)が、基準値α以上か否かを判定する。正規客数が、基準値α以上であればS540に進む(なお本図では機種Aの正規客数xAG/XG を記載。実際には全ての機種に対し本処理を順次、行なうが機種Aにて代表させて説明する。以下、同様)。正規客数を基準値αと比較することは、次のような意味がある。もし、ホールHに入って来た客が全ての機種に均等に散らばって、遊技をすると、正規客数は基準値αに等しくなる。正規客数の方が大きいと言うことは、機種Aに他機種よりも多い割合で客が付いていることになる(全機種が同数、ホールHに配置されていれば、正規客数を用いずXG で比較しても良いが、一般に設置台数は機種により異なるので、このようにする)。
【0080】
ところが、人気度はこれから求めるものであるから、人気度を元に2つの算出式の内のどちらを用いて人気度を求めるかを定めることができない。そこで、正規客数と基準値αとを用いて、その機種が人気のあるものかないものかを求めるのである。
【0081】
こうしてS530で人気があると判定されると、S540にて人気度εを次式で求める。
ε=yAG/YG+β・uAG/UG+γ・vAG/VG+δ・wG/S
β、γ、δは、各変数に付けた重み(何れもプラス)で、β=1/10、γ=1/50、δ=1/50等とする。つまり、S540では遊技客yAG、停留客uAG、移動客vAG、並びに待機客wGを全て人気に対するプラス要因と評価して人気度εを算出している。
【0082】
一方、S530で人気がない(少なくとも機種Aには空きがある)と判定された場合には、S550に進み、人気度εを次式で求める。
ε=yAG/YG+β・uAG/UG−γ・vAG/VG−δ・wG/S
S540の式との違いは、項γ・vAG/VG及び項δ・wG/Sがマイナス要因となっている点である。待機客数wは、台3が空いているにも拘らず遊技をしないことを意味しているので、マイナス要因として扱い、また、移動客vAGについては、客は人気のない台3の前方を通路としてホールH内を移動すると考えられるので、このような式となっている。以上の手順をホールHの全ての機種について完了するとεの算出は完了する。このεは外部記憶装置43に保存される(S560)。このように2種類の算出式のいずれかを用いてεが算出される。これが、本発明の評価値算出手段としての処理に相当する。
【0083】
ここで図6に戻り、S340に進む。こうして算出された人気度εと、Εとを比較する。ここでΕは1週間前の人気度εである。つまり、本日算出された人気度εを1週間前のそれと比較する。もし人気度εが下がっていれば、S350に進み、その機種のベースbが、ベース上限値bM より小さいか否かを判定し、小さければ、S360にてベースbを増加させる指示を行なう旨を示すフラグを立ててS370に移行する。ベースbが上限値bM より大きければ、S360を飛ばしてS370に進む。
【0084】
S370では、その機種の始動入賞回数s(以下、単に始動数sと言う)が、始動数上限値sM より小さいか否かを判定し、小さければ、S380にて始動数sを増加させる指示を行なう旨を示すフラグを立てる。始動数sが上限値sM より大きければ、S380を飛ばしてS390に進む。
【0085】
一方、S340で、本日の人気度εの方が1週間前よりも大きい(人気が上がっている)と判定されたときにはS400に進み、その機種のベースbが、ベース下限値bm より大きいか否かを判定し、大きければ、S410にてベースbを減少させる指示を行なう旨を示すフラグを立ててS420に移行する。ベースbが下限値bm より小さければ、S410を飛ばしてS420に進む。
【0086】
S420では、その機種の始動数sが、始動数下限値sm より大きいか否かを判定し、大きければ、S430にて始動数sを減少させる指示を行なう旨を示すフラグを立てる。始動数sが下限値sm より小さければ、S430を飛ばしてS390に進む。
【0087】
S390では、S360、S380、S410、S430にて立てられたフラグに従って、指示を付加した上で、各機種ごとにその日の状態を集計した表を作成し、出力インタフェース45から出力する。なお、ベースbが上限値bM に達している場合、及び始動数sが上限値sM に到達している場合には、上限値に達している旨の警告がなされる。また、ベースbと始動数sについては各台毎にその日の値を示す。出力インタフェース45にプリンタが接続されていれば、紙に印字させることができる。この様子の一例を[表4]に示す。
【0088】
【表4】
Figure 0004123532
【0089】
[表4]は、1機種に対して縦3列を用いて、指示と各台のベース及び始動数を示している。例えば機種Aは、ベース、始動数を共に増加させる旨の指示がされている。一方、機種Bは、ベースについては増加させ、始動値については上限に達していることを示している。なおベースの単位は%であり、始動数は発射玉500発当りの始動回数を示している。
【0090】
つまり、釘調整指令処理では、本日の人気度を1週間前の人気度と比較し、下がっていれば、ベースbや始動数sを増やし、上がっているか若しくは変化がなければ減らすよう、指示を出す。この指示に従うには、釘調整を行なう。但し、これのみの基準で出された指示に盲従していると、例えばベースbを上げ過ぎてしまい、ホールHが損害を出す虞がある。そこで、上げる指示を出す場合には、現在のベースbがその上限値bM よりも少ないことを確認した上で指示を出し、上限値bM よりも多ければ出さない(始動数sも同様)。またこれらを下げる際には夫々の下限値よりも大きい場合にのみ、下げる指示を出す。これらの指示に従って釘調整を行ない、それが達成されていくと、ホールHの客は減ることがない。
【0091】
ここで重要となるのが、上限値bM、sM の設定値である。これは、収益が得られるレベルに設定しておけば良い。収益が出ているか否かを機種別に調べるのが本発明の採算判定手段であるが、これは玉流量センサ17の検知したアウト玉とセーフ玉とから算出できるので、ベースbや始動数sの設定と異なって容易である。一方、下限値bm、sm は、厳密に設定せずとも、それよりも大きな値で人気度εが減少し始めることが予想されるので、低めに設定しておく。もし、人気度εが減少することなく、下限値bm、sm に到達したら、これらの設定値が大き過ぎることを意味しているので、設定し直して小さくすると良い。なぜなら、ホールH側としては極力、ベースb及び始動数sは小さくしたいからである。ベースb及び始動数sが小さいと、客は勝つのが困難になり、ホールHは利益を得易くなる。但し小さくし過ぎると、客に嫌われるので、加減が難しい。
【0092】
本処理は、この加減の指示をするのである。そしてS390では単に「ベースbを上げろ」等と命令するのではなく、台3ごとにベースbや始動数sを表示するので、どの台3の指標を上げるかを選択することができる。単純に考えると、指示が出された全ての台3を均等に上げれば良さそうであるが、実際には、釘調整は極めて困難な作業のため、希望通りには上がらない。微妙な調整は不可能といっても良いほどである。そこで[表4]を例にとると、機種Aのベースbを上げるには、10台ある機種Aの内、最もベースbの低い台番号3のパチンコ機3のみを大幅に増えるよう釘調整する。もちろん、これに反して、10台のベースbが均等に上がるように努力しても良いし、最もベースbが多い台番号5のパチンコ機3を更に上がるよう釘調整しても良い。
【0093】
また、ベースbや始動数sが夫々の上限値bM、sMに到達してしまった場合には、その機種は、ホールHにとって損害を生む機種なので、入れ替えを検討すべきである。例えば[表4]の機種Bは、ベースbは増加させる旨の指示が出ているが、始動数sは上限値に達している。この指示がなされていることは、人気度を上げるにはなおも始動数sを上げるべきだが、既に機種Bに関しては損害が出ていることを意味している。従い、機種Bは入れ替えを検討した方が良い。つまりS390の処理は本発明の入替指令手段としての処理に相当する。
【0094】
このように、本処理によって、釘調整が容易になる。従来は、ホールにとってベースbや始動数sをどんな値にすべきかは重要なノウハウであり、また台入れ換えを行なう度に、入れ換えを行なわなかった台も影響を受けるので、長年の経験や勘が必要とされてきた。これに対し、ホールコンピュータ13が行なう前記の釘調整指令処理の発する指示に従って釘調整をすれば、そのときのホールHの状態に合せた指標にできる。たとえ、新台を入荷したり、近所に新たなホールが開店しても、順次、指標がその環境に適合した値に推移されて行くよう、指示が出される。人気度εを用いて、機種毎に評価をしているため、機種の入れ換えの時期も判定できる。人気度εは基本的には、客の数であるため、客の数が減らないようにもできる。
【0095】
以上、本発明の実施例として、パチンコホール管理システム1について説明してきたが、本発明はこの実施例に何等限定されるものではなく様々な態様で実施しうる。
例えば、釘調整処理のS340において、1週間前の人気度εと比較したが、別の時点の人気度と比較しても良い。例えば、前日と比較しても良いし、また当日が祝日等の特別な日であれば、1年前の同日と比較しても良い。
【0096】
なお、このパチンコホール管理システム1の備えるパターン認識処理を用いることにより、次のようなことが可能となる。
例えば、[表3]の無効客に対応する客が座っている台3は、[表1]と[表2]とから分かる。具体的には[表1]の操作状態の欄が「0」で且つ[表2]の着席客の欄が「1」である台3を探せば良い。この両表からは台番号3のパチンコ機3に座っている人が該当する。つまり、椅子7に座っているだけで遊技をしない人がいる台3を特定できるので、店員に指示を出し、注意に行かせることができる。これには、指示者を別室11に配備して、座っているだけの台を例えばディスプレイ39にその台番号を表示させ、肉声で指示を出しても良いし、合成音声で、その台3に最寄りの店員に台番号3に急行するよう、指示を出しても良い。
【0097】
これとは逆に、[表1]の操作状態の欄が「1」で、且つ[表2]の着席客の欄が「0」である台3についても店員に対処させるようにできる。このような台3は、前述したように、誰かによって無人状態で遊技されている台3である。この台3についても警告の対象とし、店員を向かわせて、遊技を停止させるようにすると良い。
【0098】
また[表1]のみから次のような台3を検出しても良い。[表1]の「未作動時間」の欄が異常に長い(例えば60分以上)台3があれば、これについても店員に指示をして、様子を見に行かせる。このような台は、客が忘れ物をしていたり、或は残し玉のみを置いて客が食事に行っていたりしている可能性が高い。他の客は、こうした台3には遊技者がやがて戻って来ると思うので遊技できない。この様な事態に店員が対処して、他の客が遊技できるようにすれば、ホールH全体の稼働率が良くなる。但し、検出の対象は人気度εがある程度、高い機種に限ると良い。或は、検知の対象とする時間のしきい値を、人気度εの低い機種ほど長くすると良い。
【0099】
更に、停留客についても何等かの対処をすると良い場合がある。これは通路に何人かが立ってある台3を取り囲み不正行為を行なう場合があるからである。[表2]又は[表3]にて停留客が妙に多い通路や機種があれば、これについても店員に様子を見に行かせたり、店内放送をすると良い。
【0100】
なお、以上のような警告は、従来より店員によって行なわれていたが、これはホール内を監視カメラで撮影し、別室のモニタ画面を注意深く観察し、目に余るものについて対処をさせていた。しかしこれでは不十分であり、また、常にモニタ画面を凝視して、不正行為や迷惑な遊技者を発見するのは困難である。これに対し、パチンコホール管理システム1によれば、パターン認識を行ない、これにより得られたデータを集計、分析することにより、自動的に発見できる。従い、管理に要する手間や負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のパチンコホール管理システムの構成を表す説明図である。
【図2】 パチンコホールに設置されているパチンコ機の内の1台について、その前面を表す説明図である。
【図3】 操作情報集計処理のフローチャートである。
【図4】 ビデオカメラの撮影した画像、及び操作情報表から客数を推定する客検出処理を示すフローチャートである。
【図5】 ビデオカメラが撮影したパチンコホールの様子を示す説明図である。
【図6】 釘調整指令処理を示すフローチャートである。
【図7】 人気度の算出の手順をフローチャートにしたものである。
【符号の説明】
1…パチンコホール管理システム 3…パチンコ機
5、5a、5b…パチンコ島 7…椅子
9…待機席 11…別室 13…ホールコンピュータ
15…入賞センサ 17…玉流量センサ 19…ケーブル
21…ビデオカメラ 23…釘 24…発射ハンドル
25…表示装置 27…アタッカー 29…変動入賞装置
31a〜31c…始動口 39…ディスプレイ
41…入力インタフェース 43…外部記憶装置
45…出力インタフェース 47…バス H…パチンコホール

Claims (1)

  1. パチンコホールに設置された複数のパチンコ機における、入賞の発生、貸出玉数、賞球数等の遊技状態を前記各パチンコ機ごとに検知する検知手段と、少なくとも該検知手段により検知された遊技状態、を所定時間ごとに分析する分析手段と、該分析手段による分析結果を外部の指示に応じて出力する出力手段と、を備え、前記各パチンコ機の状態や、パチンコホールの営業状態を該パチンコホールの経営者等に報知するパチンコホール管理システムにおいて、
    前記各パチンコ機における入賞のし易さを示す指標値を、前記検知手段により検知された遊技状態に基づいて、所定時間ごとに算出する指標値算出手段を備え、
    前記パチンコホールが、複数機種の前記パチンコ機を設置したものであり、
    前記分析手段が、前記パチンコホールの損益を機種ごとに求める採算判定手段、を備えたものであり、
    前記指標値算出手段により算出された指標値が、以前に算出された指標値のうち比較対象となるものよりも入賞し易くなっている機種に関し、前記採算判定手段により求められた結果が損を示している場合には、該機種の入れ替えを行なう旨の指令を外部に出力する入替指令手段、
    を備えたもの、であることを特徴とするパチンコホール管理システム。
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