JP4122094B2 - プレート式熱交換器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレート式熱交換器の改良に関するものであり、詳しくは、積層したプレートの通路孔周辺部の構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プレート式熱交換器は、図4に示すように、伝熱面1と、この伝熱面1に媒体を流通させる複数の通路孔2とを有するプレート3を多数枚積層し、各プレート間に熱交換させるべき媒体を交互に流通させて熱交換を行わせるようにしている。
【0003】
上記通路孔2の周辺部の構造は、従来、2通りある。その1つは、図5〜図7に示す通りであり、他の1つは、図8〜図10に示す通りである。
【0004】
先ず、図5〜図7に示す従来例1の構造では、通路孔2の周辺部に、図6及び図7に示すようにプレート3を多数枚積層したときに、プレート間隙sを維持させるための凸部4を等間隔に形成している。この凸部4は、その裏面にできる空間部5が通路孔2に向けて開口しており、各凸部4、4間に形成される凹部6と凸部4とが通路孔2の周方向に交互に形成されているために、プレート3を積層したとき、通路孔2の孔縁は、図7に示すような蜂の巣形状となっている。
【0005】
上記従来例1の構造では、媒体が通路孔2からプレート3内の伝熱面1に向けて進入する場合、通路孔2の孔縁が蜂の巣形状となっているため、液流入口の周長が長くなっている。そのため、繊維質等の異物を含む媒体では、繊維質等の引っ掛かりが多くなる。また、蜂の巣形状部の流速は大きいため、繊維質等の異物の引っ掛かりが多くなると、著しく流動性能を低下させる問題があった。
【0006】
次に、図8〜図10に示す従来例2の構造では、通路孔2の孔縁周辺部に平坦部7が形成され、その外側に、図9及び図10に示すようにプレート3を多数枚積層したときに、プレート間隙sを維持させるための凸部8を等間隔に形成している。この凸部8は、その裏面にできる空間部9が通路孔2に連通しておらず、個々に独立した袋状をなしている。
【0007】
上記従来例2の構造では、媒体が通路孔2からプレート3内の伝熱面1に向けて進入する場合、通路孔2の孔縁は直線状になっているため、繊維質などの異物を含む媒体では、繊維質等が引っ掛かりにくくなる。また、従来例1の蜂の巣形状部に比べ流速が小さくなるため、流動性能の低下を抑えることができる。
【0008】
しかし、従来例2の構造では、凸部8の裏面にできる空間部9が、図9に示すように、ガスケット10と通路孔2の孔縁周辺部の平坦部7との間で袋状に孤立する構造となっている。この空間部9には、プレート間のわずかな隙間によって液体の一部が進入する構造となっている。そのため、プレート表面のスケール洗浄として、薬液をプレート式熱交換器内に注入した場合、水洗で除去できなくなり、上記空間部9に流入した薬液は、プレート3やガスケット10の腐食をもたらす問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来例1に示す構造では、通路孔2の孔縁周辺部が蜂の巣形状となっているため、繊維質等の異物を含む媒体を流通させると、繊維質等の異物が、蜂の巣形状となっている通路孔2の孔縁周辺部に引っ掛かり易く、流動性能を著しく低下させるという問題点があった。
【0010】
また、従来例2に示す構造では、通路孔2の周辺部に、袋状に孤立した空間部9が存在するために、洗浄薬液等がこの空間部9内に入り、除去できずに残存し、プレートの腐食やガスケットの劣化をもたらすという問題点があった。
【0011】
本発明は、従来例1、2の上記問題点に鑑みて提案されたものであって、その目的とするところは、繊維質等の異物を含む媒体の引っ掛かりを少なくし、かつ、洗浄薬液等の残留によるプレートの腐食やガスケットの劣化を防止することができる通路孔周辺部構造を備えたプレート式熱交換器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、伝熱面と、この伝熱面に媒体を流通させる複数の通路孔とを有するプレートを多数枚積層し、各プレート間に熱交換させるべき媒体を交互に流通させて熱交換を行わせるプレート式熱交換器において、通路孔の孔縁周辺部に環状の平坦部を設け、この環状の平坦部の周囲にプレート間隙を維持するための凸部を通路孔の周方向に略等間隔に形成し、各凸部の裏面に形成される袋状の空間部を相互に連通させる周方向の連通溝を各凸部間に形成すると共に、前記凸部のいくつかのものに、その袋状の空間部を通路孔に連通させる径方向の連通溝を前記環状の平坦部に形成したものである。
【0013】
本発明は、通路孔周辺部を上記構造としたから、通路孔の孔縁の大部分を環状の平坦部により直線状として蜂の巣形状を減少することができ、これによって、繊維質等の異物を含む媒体の引っ掛かりを少なくすることができると共に、流動性能の著しい低下を回避することができる。しかも、各凸部の裏面にできる袋状の空間部を相互に周方向の連通溝で連通させると共に、径方向の連通溝によって通路孔にも連通させたから、洗浄薬液等が残留することを防止することができ、プレートの腐食やガスケットの劣化も防止することができる。
【0014】
上記本発明の構造は、積層したプレートの伝熱面の周囲及び通路孔周辺部にガスケットを装着した形式のプレート式熱交換器や積層したプレートの伝熱面の周囲及び通路孔周辺部を溶接、ろう付けなどの永久接合によりシールした形式のプレート式熱交換器に適用することができ、上記と同様な機能を具備させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施例を示すプレート通路孔の要部拡大平面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1のB矢視図である。
【0016】
本発明は、図1〜図3に示すように、通路孔2の孔縁周辺部に環状の平坦部12を設け、この環状の平坦部12の周囲にプレート間隙sを維持するための凸部13を通路孔2の周方向に略等間隔に形成し、各凸部13の裏面に形成される袋状の空間部14を相互に連通させる周方向の連通溝15を各凸部13、13間に形成すると共に、前記凸部13のいくつかのものに、その袋状の空間部14を通路孔2に連通させる径方向の連通溝16を前記環状の平坦部12に形成したものである。図1は、径方向の連通溝16を凸部13の4個目ごとに形成した場合を例示している。図2及び図3において、3はプレート、10はガスケットを示しており、各図に示す矢印は、媒体の流れを示している。なお、プレート全体の形状は、図4に示すものと同様であって、同図に示すように、伝熱面1と、この伝熱面1に媒体を流通させる複数の通路孔2とを有し、プレート3を多数枚積層し、各プレート間に熱交換させるべき媒体を交互に流通させて熱交換を行わせるものである。
【0017】
本発明は、上記したように、通路孔2の孔縁の大部分を、図1及び図3に示すように、環状の平坦部12により直線状としたもので、これにより、媒体が伝熱面1に向けて流入する部分(媒体流入口)の蜂の巣形状を減少することができ、これによって、繊維質等の異物を含む媒体の引っ掛かりを少なくすることができると共に、流動性能の低下を回避することができる。しかも、各凸部13の裏面にできる袋状の空間部14を、図1及び図2に示すように、相互に周方向の連通溝15で連通させると共に、図1及び図3に示すように、径方向の連通溝16によって通路孔2にも連通させたから、洗浄薬液等が空間部14に残留することを防止することができ、プレート3の腐食やガスケット10の劣化も防止することができる。
【0018】
上記本発明の構造は、積層したプレート3の伝熱面1の周囲及び通路孔2の周辺部にガスケット10を装着した形式のプレート式熱交換器や積層したプレートの伝熱面の周囲及び通路孔周辺部を溶接、ろう付けなどの永久接合によりシールした形式のプレート式熱交換器(図示省略)に適用することができ、上記と同様な機能を具備させることができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、通路孔の孔縁の大部分を環状の平坦部により直線状として蜂の巣形状を減少することができ、これによって、繊維質等の異物を含む媒体の引っ掛かりを少なくすることができると共に、流動性能の著しい低下を回避することができる。しかも、各凸部の裏面にできる袋状の空間部を相互に周方向の連通溝で連通させると共に、径方向の連通溝によって通路孔にも連通させたから、洗浄薬液等が残留することを防止することができ、プレートの腐食やガスケットの劣化も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すプレート通路孔の要部拡大平面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図1のB矢視図。
【図4】従来のプレート全体の概略平面図。
【図5】従来例1のプレート通路孔の要部拡大平面図。
【図6】図5のA−A断面図。
【図7】図5のB矢視図。
【図8】従来例2のプレート通路孔の要部拡大平面図。
【図9】図8のA−A断面図。
【図10】図8のB矢視図。
【符号の説明】
1 伝熱面
2 通路孔
3 プレート
s プレート間隙
10 ガスケット
12 環状の平坦部
13 凸部
14 空間部
15 周方向の連通溝
16 径方向の連通溝

Claims (3)

  1. 伝熱面と、この伝熱面に媒体を流通させる複数の通路孔とを有するプレートを多数枚積層し、各プレート間に熱交換させるべき媒体を交互に流通させて熱交換を行わせるプレート式熱交換器において、
    通路孔の孔縁周辺部に環状の平坦部を設け、この環状の平坦部の周囲にプレート間隙を維持するための凸部を通路孔の周方向に略等間隔に形成し、各凸部の裏面に形成される袋状の空間部を相互に連通させる周方向の連通溝を各凸部間に形成すると共に、前記凸部のいくつかのものに、その袋状の空間部を通路孔に連通させる径方向の連通溝を前記環状の平坦部に形成したことを特徴とするプレート式熱交換器。
  2. 積層したプレートの伝熱面の周囲及び通路孔周辺部にガスケットを装着した形式のプレート式熱交換器に適用したことを特徴とする請求項1記載のプレート式熱交換器。
  3. 積層したプレートの伝熱面の周囲及び通路孔周辺部を溶接、ろう付けなどの永久接合によりシールした形式のプレート式熱交換器に適用したことを特徴とする請求項1記載のプレート式熱交換器。
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