JP4121028B2 - 電力系統の状態推定計算装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば給電運用・制御システムなどに実装される電力系統の状態推定計算装置に関するものである。
給電運用・制御システムなどに実装される電力系統の状態推定計算装置においては、計算対象系統の規模と観測テレメータ数の関係から冗長度が2.0程度必要と言われている。ここに、冗長度 =(観測テレメータ数+2×ジャンクションノード数)/(2×計算対象系統ノード数−1)である。伝送系の故障などが発生した場合は、同時に多くのテレメータが欠損し、給電運用・制御システムではそれらのテレメータを取得できなくなり、従って、状態推定計算に使用できる観測テレメータ数が大幅に減少する。そのため、冗長度が低下し、状態推定計算の可観測性が確保できず、状態推定計算が異常終了することになる。
状態推定計算が異常終了して、計算結果を作成できなければ、給電運用・制御システムにおけるオンライン需給制御、電圧・無効電力制御機能等に対し、適切な初期系統断面を提供することができなくなる。従って、オンライン需給制御、電圧・無効電力制御機能等も実行できなくなり、結果として、電力系統運用の安定性、経済性が損なわれることになる。そのような状況に至ることを防止するためには、何らかの合理的な対応策が必要とされる。この対応策として、異常テレメータが発生した場合、当該異常テレメータを状態推定計算から除外し可観測性を維持するために、計算範囲を縮退する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−175319号公報(段落番号0023〜0025及び図1)
しかしながら、上記のように計算範囲を縮退する方法は、状態推定計算結果の精度の低下を招き、信頼性が低下する。この発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、異常テレメータが発生しても状態推定計算結果の精度の低下を軽減できる電力系統の状態推定計算装置を得ることを目的とする。
この発明に係る電力系統の状態推定計算装置は、状態推定計算の対象範囲とすべき電力系統のテレメータを受信する第1のテレメータ受信手段であって電力系統は外部と接続される外部接続系統を有しこの外部接続系統が状態推定計算の対象範囲外である対象外電力系統に変圧器を介して接続されるものでありかつ電力系統のテレメータは外部接続系統の有効電力及び無効電力のテレメータを含むものである第1のテレメータ受信手段、テレメータ中の異常テレメータを検出する異常テレメータ検出手段、異常テレメータに基づいて外部接続系統の有効電力又は無効電力のテレメータに異常が発生したか否かを検出する異常検出手段、対象外電力系統の有効電力及び無効電力のテレメータを受信する第2のテレメータ受信手段、外部接続系統の有効電力又は無効電力のテレメータに異常が発生したとき対象外電力系統の有効電力及び無効電力のテレメータの少なくとも一方に基づき外部接続系統の異常の発生したテレメータの代替のための模擬データを生成する模擬データ生成手段、及び模擬データに基づき電力系統における状態推定計算を行う状態推定計算手段を備えたものである。
この発明に係る電力系統の状態推定計算装置は、状態推定計算の対象範囲とすべき電力系統のテレメータを受信する第1のテレメータ受信手段であって電力系統は外部と接続される外部接続系統を有しこの外部接続系統が状態推定計算の対象範囲外である対象外電力系統に変圧器を介して接続されるものでありかつ電力系統のテレメータは外部接続系統の有効電力及び無効電力のテレメータを含むものである第1のテレメータ受信手段、テレメータ中の異常テレメータを検出する異常テレメータ検出手段、異常テレメータに基づいて外部接続系統の有効電力又は無効電力のテレメータに異常が発生したか否かを検出する異常検出手段、対象外電力系統の有効電力及び無効電力のテレメータを受信する第2のテレメータ受信手段、外部接続系統の有効電力又は無効電力のテレメータに異常が発生したとき対象外電力系統の有効電力及び無効電力のテレメータの少なくとも一方に基づき外部接続系統の異常の発生したテレメータの代替のための模擬データを生成する模擬データ生成手段、及び模擬データに基づき電力系統における状態推定計算を行う状態推定計算手段を備えたので、異常テレメータが発生しても状態推定計算結果の精度の低下を軽減できる。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態1を示すものであり、図1は電力系統の状態推定計算装置の構成図、図2は電力系統の状態推定計算装置の管轄範囲を示す電力系統図である。図1において、状態推定計算装置100は、受信手段111、受信データ112、電力系統データ作成手段113、電力系統データ114、異常テレメータ検出手段115、異常テレメータデータ116、異常系統判定手段117、状態推定計算手段119及び異常時計算用電力系統データ作成装置130を有する。異常時計算用電力系統データ作成装置130は2次側計測テレメータ受信手段131、2次側計測テレメータデータ132、1次側模擬テレメータ計算手段133及び異常時計算用電力系統データ134を有する。
なお、受信手段111がこの発明における第1のテレメータ受信手段、異常系統判定手段117が異常検出手段、2次側計測テレメータ受信手段131が第2のテレメータ受信手段、1次側模擬テレメータ計算手段133が模擬データ生成手段である。受信手段111は、図示していない親局を介して遠隔地に置かれた複数の子局から送電線や変電所母線の電圧や電力等のデータであるテレメータを、開閉器の開閉状態や子局の異常等の状態情報とともに受け取り、受信データ112を作成する。電力系統データ作成手段113は、受信データ112の中から各ノード、ブランチごとの電圧、有効電力や無効電力等の電力系統データを取り出し、電力系統データ114を作成する。
異常テレメータ検出手段115は、受信データ112の中の異常テレメータを抽出し、異常テレメータデータ116を作成する。受信データ112中の異常テレメータには、異常を示すフラグが付加されており、異常テレメータ検出手段115は異常フラグの有無により、異常テレメータを選別する。異常系統判定手段117は、異常テレメータデータ116に基づき異常テレメータが発生した系統を判定する。状態推定計算手段119は、受信データ112の中に異常テレメータがないときは、電力系統データ114を用いて状態推定計算を行う。
2次側計測テレメータ受信手段131は、予め定義された設備データベースに関するテレメータを受信し、2次側計測テレメータデータ132を作成する(詳細後述)。1次側模擬テレメータ計算手段133は、異常系統判定手段117にて判定された異常テレメータが発生した系統の2次側計測テレメータデータ132から模擬テレメータを計算し、受信データ112の中の正常データと合わせて異常時計算用電力系統データ134を作成する。そして、状態推定計算手段119は異常テレメータが発生したときは、異常時計算用電力系統データ134を用いて管轄範囲A(後述)における状態推定計算を行う。
次に、図2によって異常時計算用電力系統データ作成装置130の詳細動作を説明する。図2において、電力系統の状態推定計算装置が推定計算を行うべき管轄範囲Aは、次のように構成されているものとする。ここで、管轄範囲とは、給電運用・制御システムの監視・制御範囲のことである。500kV母線2、275kV母線3、154kV母線4は、それぞれ500/275kV変圧器5、275/154kV変圧器6を介して接続されており、各母線は500kV、275kV、154kVの各系統に接続されている。管轄範囲Aは、この500kVから154kV系統までの範囲である。そして、最上位の500kV系統から下位の154kV系統までの設備データベースが定義され、状態推定計算手段119における状態推定計算に使用することができるようにされている。なお、各変圧器5,6は2巻線変圧器である。
また、第1の負荷系統である66kV母線5が154/66kV変圧器13(以下、単に変圧器13という)及び外部接続系統4aを介して154kV母線4に接続されているが、この66kV母線5及び変圧器13は、管轄範囲外である。変圧器13は2巻線変圧器である。なお、変圧器13の2次側に接続された第1の負荷系統の有効電力P2と無効電力Q2、さらに、1次側、2次側のインピーダンスX1,X2を設備データベースに定義しておく。但し、状態推定計算の用途だけなので、通常の設備データベースの変圧器定義に比較すれば、少ないデータ定義でよい。2次側計測テレメータ受信手段131は、これら定義された設備のテレメータを常時受信し、2次側計測テレメータデータ132を作成している。1次側模擬テレメータ計算手段133は、2次側計測テレメータデータ132を用いて1次側模擬テレメータを計算し、受信データ112と合わせて異常時計算用電力系統データ134を作成する(詳細後述)。
図2において、送電線計測テレメータD1(P、Q)に異常がない場合は、定義された送電線計測テレメータD1(P、Q)を伝送系より取得して状態推定計算に使用することができるので、状態推定計算は可観測性があり正常に計算を実施できる。ところが、送電線計測テレメータD1(P、Q)に異常が発生して、送電線計測テレメータD1(P、Q)が取得できなくなった場合、可観測性を保てなくなり状態推定計算を正常に実行できなくなる。
そこで、この実施の形態においては、異常系統判定手段117が外部接続系統4a(図2)のテレメータすなわち送電線計測テレメータD1(P、Q)に異常テレメータが発生したと判定したとき、1次側模擬テレメータ計算手段133が、次の(1)、(2)式を用いて、変圧器13の2次側計測テレメータD2(P2、Q2)から変圧器13の1次側模擬テレメータS1(Pl1、Ql1)を算出する。そして、算出した1次側模擬テレメータS1(P1l、Q1l)と受信データ112の中の正常データとを合わせて異常時計算用電力系統データ134を作成する。状態推定計算手段119は、この異常時計算用電力系統データ134を用いて、管轄範囲Aの状態推定計算を行う。
P11=P2 ・・・(1)
Q11=X1・P1^2+X2・P2^2+Q2 ・・・(2)
ただし
Pl1:1次側模擬有効電力(変圧器13を介して154kV母線4から66kV母線5に流れる方向を正とする)
Ql1:1次側模擬無効電力(変圧器13を介して154kV母線4から66kV母線5に流れる方向を正とする)
P1:1次側有効電力(変圧器13を介して154kV母線4から66kV母線5に流れる方向を正とする)≒P2
P2:2次側有効電力(変圧器13を介して154kV母線4から66kV母線5に流れる方向を正とする)
Q2:2次側無効電力(変圧器13を介して154kV母線4から66kV母線5に流れる方向を正とする)
X1=変圧器13の1次側インピーダンス
X2=変圧器13の2次側インピーダンス
である。
一般に、変圧器においては抵抗分が小さいことから、有効電力ロスを無視できるため、(1)式により、変圧器13の1次側模擬有効電力P1lを得ることができる。また、上記(2)式中の1次側有効電力P1は、一般に変圧器においては抵抗分が小さいことから、有効電力ロスを無視できるため、変圧器13の2次側有効電力P2とほぼ等しいとすることができる。また、変圧器13の1次側模擬無効電力Q1lは、変圧器2次側の無効電力Q2に、変圧器1次側の無効電力損失と変圧器2次側の無効電力損失を加算して、(2)式で求めることができる。これにより、1次側模擬テレメータS1(P11,Q11)を得ることができる。なお、(2)式における第1項が変圧器13の1次側の無効電力損失であり、第2項が2次側の無効電力損失である。変圧器13の1次側、2次側インピーダンスX1、X2は、変圧器13のタップ値が取得できないため、中央タップ位置におけるインピーダンスを使用する。(1)、(2)式から算出した1次側模擬テレメータS1(P1l、Q1l)を送電線計測テレメータであると模擬すれば、状態推定計算に使用することができる。
これにより、送電線計測テレメータD1(P、Q)に異常が発生した場合でも、可観測性が確保でき、状態推定計算手段119は1次側模擬テレメータS1(P1l、Q1l)を用いて状態推定計算を正常に実行することが可能となる。
この実施の形態1においては、管轄範囲外の変圧器13の2次側の有効電力と無効電力、さらに、1次側、2次側のインピーダンスを設備データベースに定義しておくことにより、変圧器13の1次側模擬有効電力P1l、1次側模擬無効電力Q1lを1次側模擬テレメータ計算手段133により算出して、等価的に計測量を増加させて、状態推定計算手段119の状態推定計算の可観測性を向上させて、安定に状態推定計算が実行可能であり、異常テレメータが発生しても状態推定計算結果の精度の低下を軽減でき、状態推定計算結果の信頼度も確保できる。しかも、状態推定計算の系統規模(系統ノード数)は増加しないので、処理時間は増加せずに、精度の高い状態推定計算結果を得ることができる。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2である電力系統の状態推定計算装置の構成を示す構成図である。図3において、実施の形態1との相違点は、1次側模擬無効電力Ql2の算出式にある。この実施の形態2では、1次側模擬無効電力Ql2の算出に、無効電力損失として有効電力に影響される値の他に、無効電力に影響される値を加え、計算精度の向上を図っている。すなわち、図3において、状態推定計算装置200は、異常時計算用電力系統データ作成装置230を有する。異常時計算用電力系統データ作成装置230は、1次側模擬テレメータ計算手段233及び異常時計算用電力系統データ234を有する。その他の構成については、図1及び図2に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
1次側模擬テレメータ計算手段233は、異常系統判定手段117にて判定された異常テレメータが発生した系統の2次側計測テレメータデータ132から1次側模擬テレメータを計算し、受信データ112の中の正常データと合わせて異常時計算用電力系統データ234を作成する。この模擬テレメータの計算方法が図1に示した実施の形態1と異なる(詳細後述)。状態推定計算手段119は異常テレメータが発生したときは、異常時計算用電力系統データ234を用いて状態推定計算を行う。状態推定計算手段119が推定計算を行う管轄範囲は、図2に示した管轄範囲Aと同様である。なお、変圧器13の2次側の有効電力P2と無効電力Q2、さらに、1次側、2次側のインピーダンスX1,X2を設備データベースに定義しておく。
異常系統判定手段117が外部接続系統4a(図2)のテレメータすなわち送電線計測テレメータD1(P、Q)に異常テレメータが発生したと判定したとき、つまり送電線計測テレメータD1(P、Q)に異常が発生して、送電線計測テレメータD1(P、Q)が取得できなくなった場合、次の(3)式及び(4)式を用いて、変圧器13の2次側計測テレメータD2(P2、Q2)から変圧器13の1次側模擬テレメータS2(Pl2、Q12)を算出する。そして、算出した1次側模擬テレメータS2(Pl2、Ql2)と受信データ112の中の正常データとを合わせて異常時計算用電力系統データ234を作成する。状態推定計算手段119は、この異常時計算用電力系統データ234を用いて、管轄範囲Aの状態推定計算を行う。
P12=P2 ・・・(3)
Q12=X1[P1^2+{X2・(P2^2+Q2^2)+Q2}^2]+X2・(P2^2+Q2^2)+Q2 ・・・(4)
なお、符号P2、Q2,X1,X2については、先の(1)及び(2)式の場合と同じである。
(3)、(4)式により、変圧器13の1次側模擬テレメータS2(Pl2,Q12)を得る。(4)式において、第1項は変圧器1次側の無効電力損失、第2項が変圧器2次側の無効電力損失である。また、第1項の{ }内の第2項は、1次側の無効電力が算出されない段階で、概略的に算出した1次側の無効電力であり、2次側の無効電力Q2に2次側の無効電力損失を加算している。(4)式は、実施の形態1における(2)式に比較すれば、計算式は複雑になるが、超高圧変電所の変圧器等、無効電力が大きい箇所について、計算精度の向上が期待できる。(3)及び(4)式から算出した1次側模擬テレメータS2(Pl2、Ql2)を送電線計測テレメータであると模擬すれば、状態推定計算に使用することができる。
これにより、送電線計測テレメータD1(P、Q)に異常が発生した場合でも、可観測性が確保でき、状態推定計算手段119は1次側模擬テレメータS2(Pl2、Ql2)を用いて状態推定計算を正常に実行することが可能となり、模擬無効電力Q12の生成精度が高くなり、外部接続系統の無効電力が大きい場合でも、状態推定計算結果の精度及び信頼性を確保できる。
実施の形態3.
図4及び図5は、この発明の実施の形態3を示すものであり、図4は電力系統の状態推定計算装置の構成を示す構成図、図5は電力系統の状態推定計算装置の管轄範囲を示す電力系統図である。図4において、図1及び図2の実施の形態1あるいは図3の実施の形態2との相違点は、図5に示す154/66kV変圧器23が3巻線変圧器であり、3次側母線24に調相装置が設けられた調相系統25が接続されており、また、調相装置の調相投入量が3次側計測テレメータD3(QSC)として計測されている点である。
図4において、状態推定計算装置300は、異常時計算用電力系統データ作成装置330を有する。異常時計算用電力系統データ作成装置330は2次側及び3次側計測テレメータ受信手段331、2次側及び3次側計測テレメータデータ332、1次側模擬テレメータ計算手段333及び異常時計算用電力系統データ334を有する。2次側及び3次側計測テレメータ受信手段331は、2次側計測テレメータD2(P2,Q2)及び3次側計測テレメータD3(QSC)を受信して、2次側及び3次側計測テレメータデータ332を作成する。
1次側模擬テレメータ計算手段333は、異常系統判定手段117にて判定された異常テレメータが発生した系統の2次側及び3次側計測テレメータデータ332から1次側模擬テレメータを計算し、受信データ112の中の正常データと合わせて異常時計算用電力系統データ334を作成する。状態推定計算手段119は異常テレメータが発生したときは、異常時計算用電力系統データ334を用いて状態推定計算を行う。状態推定計算手段119が推定計算を行う管轄範囲は、図5に示した管轄範囲Aであり、図2に示した管轄範囲と同様の範囲である。
但し、66kV母線5は3巻線の154/66kV変圧器23及び外部接続系統4aを介して154kV母線4に接続されている。154/66kV変圧器23(以下、単に変圧器23という)の2次巻線には第1の負荷系統が接続され、その有効電力P2と無効電力Q2のテレメータD2(P2,Q2)が計測されている。3次巻線側(3次側母線24)には、調相設備を有する調相系統25が接続され、調相設備の調相投入量はQSCであり、そのテレメータD3(QSC)が計測されているとする。なお、変圧器23の2次側の有効電力P2と無効電力Q2、3次側の無効電力(調相投入量)QSC、さらに、1次側−2次側巻線間、2次側−3次側巻線間、3次側−1次側巻線間のインピーダンスを設備データベースに定義しておく。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
異常系統判定手段117が外部接続系統4a(図5)のテレメータすなわち送電線計測テレメータD1(P、Q)に異常テレメータが発生したと判定したとき、つまり送電線計測テレメータD1(P、Q)に異常が発生して、送電線計測テレメータD1(P、Q)が取得できなくなった場合、次の(5)、(6)式を用いて、変圧器23の2次側計測テレメータD2(P2、Q2)及び3次側計測テレメータD3(QSC)から変圧器23の1次側模擬テレメータS3(Pl3、Q13)を算出する。そして、算出した1次側模擬テレメータS3(P13、Ql3)と受信データ112の中の正常データとを合わせて異常時計算用電力系統データ334を作成する。状態推定計算手段119は、この異常時計算用電力系統データ334を用いて、管轄範囲Aの状態推定計算を行う。
変圧器23の抵抗分は無視できるため、1次側模擬有効電力Pl3は、P2と同じ値になる。
P13=P2 ・・・(5)
Q13=X1・P1^2+X2・P2^2+Q2+X3・QSC^2−QSC ・・・(6)
ただし
Pl3:1次側模擬有効電力(1次側から2次側に流れる方向を正とする)
Ql3:1次側模擬無効電力(1次側から2次側に流れる方向を正とする)
P1:1次側有効電力(1次側から2次側に流れる方向を正とする)≒P2
P2:2次側有効電力(1次側から2次側に流れる方向を正とする)
Q2:2次側無効電力(1次側から2次側に流れる方向を正とする)
QSC:3次側無効電力(3次側から中性点へ流れる方向を正とする)
X1=(X12+X31−X23)/2:変圧器23の1次側インピーダンス
X2=(X23+X12−X31)/2:変圧器23の2次側インピーダンス
X3=(X31+X23−X12)/2:変圧器23の3次側インピーダンス
X12=変圧器23の1−2次巻線間インピーダンス
X23=変圧器23の2−3次巻線間インピーダンス
X31=変圧器23の3−1次巻線間インピーダンス
である。
(5)、(6)式により、変圧器13の1次側模擬テレメータS3(Pl3,Q13)を得る。(6)式において、第1項は変圧器23の1次側の無効電力損失、第2項は2次側の無効電力損失、策4項は3次側の無効電力損失を示す。なお、3巻緑の変圧器23は、スター型の等価回路で表現するものとする。また、上記(5)式中の1次側有効電力P1は、一般に変圧器においては抵抗分が小さいことから、有効電力ロスを無視できるため、変圧器23の2次側有効電力P2とほぼ等しいとすることができる。式(5)、(6)から算出した1次側模擬テレメータS3(P13、Ql3)を送電線計測テレメータであると模擬すれば、状態推定計算に使用することができる。これにより、送電線計測テレメータD1(P、Q)に異常が発生した場合でも、可観測性があり、状態推定計算を正常に実行することが可能となる。
この実施の形態3は、3巻線変圧器を考慮しており、かつ、その3次側母線24に調相系統25が接続される場合であるが、調相系統25の調相投入量QSCを3次側テレメータD3(QSC)として取得しているため、調相設備毎の遮断器の開閉状態の情報や、3次側母線24の電圧を計測せずに、3次巻線側の調相投入量を精度良く取得できるため、1次側模擬テレメータS3(Pl3、Ql3)を簡単に、精度高く算出できる。
実施の形態4.
図6及び図7は、この発明の実施の形態4を示すものであり、図6は電力系統の状態推定計算装置の構成を示す構成図、図7は電力系統の状態推定計算装置の管轄範囲を示す電力系統図である。この実施の形態4が図4及び図5の実施の形態3と異なる点は、3次側母線24に第2の負荷系統35が接続されており、その負荷量がテレメータD31(P3,Q3)として計測されていることである。図4において、状態推定計算装置400は、異常時計算用電力系統データ作成装置430を有する。
異常時計算用電力系統データ作成装置430は2次側及び3次側計測テレメータ受信手段431、2次側及び3次側計測テレメータデータ432、1次側模擬テレメータ計算手段433及び異常時計算用電力系統データ434を有する。2次側及び3次側計測テレメータ受信手段431は、2次側計測テレメータD2(P2,Q2)及び3次側計測テレメータD31(P3,Q3)を受信して、2次側及び3次側計測テレメータデータ432を作成する。1次側模擬テレメータ計算手段433は、異常系統判定手段117にて判定された異常テレメータが発生した系統の2次側及び3次側計測テレメータデータ432から1次側模擬テレメータを計算し、受信データ112の中の正常データと合わせて異常時計算用電力系統データ434を作成する。
状態推定計算手段119は異常テレメータが発生したときは、異常時計算用電力系統データ434を用いて状態推定計算を行う。状態推定計算手段119が推定計算を行う管轄範囲は、図7に示した管轄範囲Aであり、図5に示した管轄範囲Aと同様の範囲である。但し、変圧器23の3次側には有効電力P3と無効電力Q3が流れているとする。なお、変圧器23の2次側の有効電力P2と無効電力Q2、3次側の有効電力P3と無効電力Q3、さらに、1次側−2次側巻線間、2次側−3次側巻線間、3次側−1次側巻線間のインピーダンスを設備データベースに定義しておく。その他の構成については、図4及び図5に示した実施の形態3と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
異常系統判定手段117が外部接続系統4a(図7)のテレメータすなわち送電線計測テレメータD1(P、Q)に異常テレメータが発生したと判定したとき、つまり送電線計測テレメータD1(P、Q)に異常が発生して、送電線計測テレメータD1(P、Q)が取得できなくなった場合、次の(7)、(8)式を用いて、変圧器23の2次側計測テレメータD2(P2、Q2)及び3次側計測テレメータD31(P3,Q3)から変圧器23の1次側模擬テレメータS4(Pl4、Q14)を算出する。そして、算出した1次側模擬テレメータS4(P14、Ql4)と受信データ112の中の正常データとを合わせて異常時計算用電力系統データ434を作成する。状態推定計算手段119は、この異常時計算用電力系統データ434を用いて、管轄範囲Aの状態推定計算を行う。
変圧器23の抵抗分は無視できるため、1次側模擬有効電力Pl4は、P2、P3の合計になる。1次側模擬無効電力Ql4は、変圧器1次側、2次側、3次側の無効電力損失と2次側、3次側の無効電力Q2、Q3の合計になる。すなわち、次の通りである。
P14=P2+P3 ・・・(7)
Q14=X1・P1^2+X2・P2^2+Q2+X3・P3^2+Q3 ・・・(8)
ただし
Pl4:1次側模擬有効電力(1次側から2次側に流れる方向を正とする)
Ql4:1次側模擬無効電力(1次側から2次側に流れる方向を正とする)
P1:1次側有効電力(1次側から2次側に流れる方向を正とする)≒P2+P3
P3:3次側有効電力(中性点から2次側に流れる方向を正とする)
Q3:3次側無効電力(中性点から2次側に流れる方向を正とする)
である。
その他の符号については、(5)、(6)式におけるものと同様である。
また、上記(7)式中の1次側有効電力P1は、一般に変圧器においては抵抗分が小さいことから、有効電力ロスを無視できるため、変圧器23の2次側有効電力P2と3次側有効電力P3の和(P2+P3)とほぼ等しいとすることができる。(8)式において、第1項は変圧器23の1次側の無効電力損失、第2項は2次側の無効電力損失、第4項は3次側の無効電力損失を示す。
この実施の形態4は、3巻線の変圧器23を考慮しており、かつ、その2次側母線5に第1の負荷系統が接続され、3次側母線24に第2の負荷系統35が接続される場合であるが、第1及び第2の負荷系統の有効電力、無効電力を2次側及び3次側計測テレメータD2(P2,Q2)及びD31(P3,Q3)として取得しているため、負荷系統全体を設備データベースに定義せずに、変圧器の1次−3次巻線間インピーダンス、2次−3次巻線間インピーダンスを追加定義することにより、1次側模擬テレメータS4(Pl4、Ql4)を簡単に、精度高く算出できる。
以上のように、この発明の電力系統の状態推定計算装置は、外部と接続される外部接続系統を有し状態推定計算の対象範囲とすべきものであって状態推定計算の対象範囲外である対象外電力系統が外部接続系統に変圧器を介して接続された電力系統における外部接続系統を含むテレメータを受信する第1のテレメータ受信手段、テレメータ中の異常テレメータを検出する異常テレメータ検出手段、異常テレメータに基づいて外部接続系統のテレメータに異常が発生したか否かを検出する異常検出手段、対象外電力系統のテレメータを受信する第2のテレメータ受信手段、外部接続系統のテレメータに異常が発生したとき対象外電力系統のテレメータに基づき外部接続系統の異常の発生したテレメータの代替のための模擬データを生成する模擬データ生成手段、及び模擬データに基づき電力系統における状態推定計算を行う状態推定計算手段を備えたので、異常テレメータが発生しても状態推定計算結果の精度の低下を軽減できる。しかも、状態推定計算の系統規模は増加しないので、処理時間は増加せずに、精度の高い状態推定計算結果を得ることができる。
そして、変圧器は第1及び第2の巻線を有する変圧器であって第1の巻線が外部接続系統に接続され第2の巻線に対象外電力系統が接続されたものであって、模擬データ生成手段は外部接続系統のテレメータである有効電力P又は無効電力Qが異常となったときに、次の算式により代替の模擬データである模擬有効電力P11又は模擬無効電力Q11を生成するものであることを特徴とするので、異常テレメータが発生しても状態推定計算結果の精度の低下を軽減できる。
P11=P2
Q11=X1・P1^2+X2・P2^2+Q2
ただし
P2:対象外電力系統の有効電力
Q2:対象外電力系統の無効電力
X1=変圧器の第1の巻線側インピーダンス
X2=変圧器の第2の巻線側インピーダンス
である。
さらに、変圧器は第1及び第2の巻線を有する変圧器であって第1の巻線が外部接続系統に接続され第2の巻線に対象外電力系統が接続されたものであって、模擬データ生成手段は外部接続系統のテレメータである有効電力P又は無効電力Qが異常となったときに、次の算式により代替の模擬データである模擬有効電力P12又は模擬無効電力Q12を生成するものであることを特徴とするので、模擬無効電力Q1lの生成精度が高くなり、外部接続系統の無効電力が大きい場合でも、状態推定計算結果の精度及び信頼性を確保できる。
P12=P2
Q12=X1[P1^2+{X2・(P2^2+Q2^2)+Q2}^2]+X2・(P2^2+Q2^2)+Q2
ただし
P2:対象外電力系統の有効電力
Q2:対象外電力系統の無効電力
X1=変圧器の第1の巻線側インピーダンス
X2=変圧器の第2の巻線側インピーダンス
である。
また、対象外電力系統は第1の負荷系統及び調相装置を有する調相系統が設けられたものであって、変圧器は第1ないし第3の巻線を有する変圧器であって第1の巻線が外部接続系統に接続され第2の巻線に第1の負荷系統が接続され第3の巻線に調相系統が接続され、模擬データ生成手段は外部接続系統のテレメータである有効電力P又は無効電力Qが異常となったときに、次の算式により代替の模擬データである模擬有効電力P13又は模擬無効電力Q13を得るものであることを特徴とするので、異常テレメータが発生しても状態推定計算結果の精度の低下を軽減できる。
P13=P2
Q13=X1・P1^2+X2・P2^2+Q2+X3・QSC^2−QSC
ただし
P2:第1の負荷系統の有効電力
Q2:第1の負荷系統の無効電力
QSC:調相装置の調相容量
X1=(X12+X31−X23)/2:変圧器の第1の巻線側インピーダンス
X2=(X23+X12−X31)/2:変圧器の第2の巻線側インピーダンス
X3=(X31+X23−X12)/2:変圧器の第3の巻線側インピーダンス
X12=変圧器の第1及び第2の巻線間のインピーダンス
X23=変圧器の第1及び第2の巻線間のインピーダンス
X31=変圧器の第1及び第2の巻線間のインピーダンス
である。
そして、対象外電力系統は第1の負荷系統及び第2の負荷系統が設けられたものであって、変圧器は第1ないし第3の巻線を有する変圧器であって第1の巻線が外部接続系統に接続され第2の巻線に第1の負荷系統が接続され第3の巻線に第2の負荷系統が接続され、模擬データ生成手段は外部接続系統のテレメータである有効電力P又は無効電力Qが異常となったときに、次の算式により代替の模擬データである模擬有効電力P14又は模擬無効電力Q14を得るものであることを特徴とするので、異常テレメータが発生しても状態推定計算結果の精度の低下を軽減できる。
P14=P2+P3
Q14=X1・P1^2+X2・P2^2+Q2+X3・P3^2+Q3
ただし
P2:第1の負荷系統の有効電力
Q2:第1の負荷系統の無効電力
P3:第2の負荷系統の有効電力
Q3:第2の負荷系統の無効電力
X1=(X12+X31−X23)/2:変圧器の第1の巻線側インピーダンス
X2=(X23+X12−X31)/2:変圧器の第2の巻線側インピーダンス
X3=(X31+X23−X12)/2:変圧器の第3の巻線側インピーダンス
X12=変圧器の第1及び第2の巻線間のインピーダンス
X23=変圧器の第1及び第2の巻線間のインピーダンス
X31=変圧器の第1及び第2の巻線間のインピーダンス
である。
この発明の実施の形態1である電力系統の状態推定計算装置の構成を示す構成図である。 図1の電力系統の状態推定計算装置の管轄範囲を示す電力系統図である。 この発明の実施の形態2である電力系統の状態推定計算装置の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態3である電力系統の状態推定計算装置の構成を示す構成図である。 図4の電力系統の状態推定計算装置の管轄範囲を示す電力系統図である。 この発明の実施の形態4である電力系統の状態推定計算装置の構成を示す構成図である。 図6の電力系統の状態推定計算装置の管轄範囲を示す電力系統図である。
符号の説明
100,200,300,400 状態推定計算装置、111 受信手段、
117 異常系統判定手段、119 状態推定計算手段、
131 2次側計測テレメータ受信手段、133 1次側模擬テレメータ計算手段、
233 1次側模擬テレメータ計算手段、
331 2次側及び3次側計測テレメータ受信手段、
333 1次側模擬テレメータ計算手段、
431 2次側及び3次側計測テレメータ受信手段、
433 1次側模擬テレメータ計算手段。

Claims (5)

  1. 状態推定計算の対象範囲とすべき電力系統のテレメータを受信する第1のテレメータ受信手段であって上記電力系統は外部と接続される外部接続系統を有しこの外部接続系統が状態推定計算の対象範囲外である対象外電力系統に変圧器を介して接続されるものでありかつ上記電力系統の上記テレメータは上記外部接続系統の有効電力及び無効電力のテレメータを含むものである第1のテレメータ受信手段、上記テレメータ中の異常テレメータを検出する異常テレメータ検出手段、上記異常テレメータに基づいて上記外部接続系統の上記有効電力又は上記無効電力のテレメータに異常が発生したか否かを検出する異常検出手段、上記対象外電力系統の上記有効電力及び上記無効電力のテレメータを受信する第2のテレメータ受信手段、上記外部接続系統の上記有効電力又は上記無効電力のテレメータに異常が発生したとき上記対象外電力系統の上記有効電力及び上記無効電力のテレメータの少なくとも一方に基づき上記外部接続系統の異常の発生したテレメータの代替のための模擬データを生成する模擬データ生成手段、及び上記模擬データに基づき上記電力系統における状態推定計算を行う状態推定計算手段を備えた電力系統の状態推定計算装置。
  2. 上記変圧器は第1及び第2の巻線を有する変圧器であって上記第1の巻線が上記外部接続系統に接続され上記第2の巻線に上記対象外電力系統が接続されたものであって、上記模擬データ生成手段は上記外部接続系統の有効電力P又は無効電力Qのテレメータが異常となったときに、次の算式により代替の模擬データである模擬有効電力P11又は模擬無効電力Q11を生成するものであることを特徴とする請求項1に記載の電力系統の状態推定計算装置。
    P11=P2
    Q11=X1・P1^2+X2・P2^2+Q2
    ただし
    P1:上記変圧器の上記第1の巻線側の有効電力≒P2
    P2:上記対象外電力系統の有効電力
    Q2:上記対象外電力系統の無効電力
    X1=上記変圧器の第1の巻線側インピーダンス
    X2=上記変圧器の第2の巻線側インピーダンス
    である。
  3. 上記変圧器は第1及び第2の巻線を有する変圧器であって上記第1の巻線が上記外部接続系統に接続され上記第2の巻線に上記対象外電力系統が接続されたものであって、上記模擬データ生成手段は上記外部接続系統のテレメータである有効電力P又は無効電力Qが異常となったときに、次の算式により代替の模擬データである模擬有効電力P12又は模擬無効電力Q12を生成するものであることを特徴とする請求項1に記載の電力系統の状態推定計算装置。
    P12=P2
    Q12=X1[P1^2+{X2・(P2^2+Q2^2)+Q2}^2]+X2・(P2^2+Q2^2)+Q2
    ただし
    P1:上記変圧器の上記第1の巻線側の有効電力≒P2
    P2:上記対象外電力系統の有効電力
    Q2:上記対象外電力系統の無効電力
    X1=上記変圧器の第1の巻線側インピーダンス
    X2=上記変圧器の第2の巻線側インピーダンス
    である。
  4. 上記対象外電力系統は第1の負荷系統及び調相装置を有する調相系統が設けられたものであって、上記変圧器は第1ないし第3の巻線を有する変圧器であって上記第1の巻線が上記外部接続系統に接続され上記第2の巻線に上記第1の負荷系統が接続され上記第3の巻線に上記調相系統が接続され、上記模擬データ生成手段は上記外部接続系統のテレメータである有効電力P又は無効電力Qが異常となったときに、次の算式により代替の模擬データである模擬有効電力P13又は模擬無効電力Q13を得るものであることを特徴とする請求項1に記載の電力系統の状態推定計算装置。
    P13=P2
    Q13=X1・P1^2+X2・P2^2+Q2+X3・QSC^2−QSC
    ただし
    P1:上記変圧器の上記第1の巻線側の有効電力≒P2
    P2:上記第1の負荷系統の有効電力
    Q2:上記第1の負荷系統の無効電力
    QSC:上記調相装置の調相容量
    X1=(X12+X31−X23)/2:上記変圧器の第1の巻線側インピーダンス
    X2=(X23+X12−X31)/2:上記変圧器の第2の巻線側インピーダンス
    X3=(X31+X23−X12)/2:上記変圧器の第3の巻線側インピーダンス
    X12=上記変圧器の第1及び第2の巻線間のインピーダンス
    X23=上記変圧器の第1及び第2の巻線間のインピーダンス
    X31=上記変圧器の第1及び第2の巻線間のインピーダンス
    である。
  5. 上記対象外電力系統は第1の負荷系統及び第2の負荷系統が設けられたものであって、上記変圧器は第1ないし第3の巻線を有する変圧器であって上記第1の巻線が上記外部接続系統に接続され上記第2の巻線に上記第1の負荷系統が接続され上記第3の巻線に上記第2の負荷系統が接続され、上記模擬データ生成手段は上記外部接続系統のテレメータである有効電力P又は無効電力Qが異常となったときに、次の算式により代替の模擬データである模擬有効電力P14又は模擬無効電力Q14を得るものであることを特徴とする請求項1に記載の電力系統の状態推定計算装置。
    P14=P2+P3
    Q14=X1・P1^2+X2・P2^2+Q2+X3・P3^2+Q3
    ただし
    P1:上記変圧器の上記第1の巻線側の有効電力≒P2+P3
    P2:上記第1の負荷系統の有効電力
    Q2:上記第1の負荷系統の無効電力
    P3:上記第2の負荷系統の有効電力
    Q3:上記第2の負荷系統の無効電力
    X1=(X12+X31−X23)/2:上記変圧器の第1の巻線側インピーダンス
    X2=(X23+X12−X31)/2:上記変圧器の第2の巻線側インピーダンス
    X3=(X31+X23−X12)/2:上記変圧器の第3の巻線側インピーダンス
    X12=上記変圧器の第1及び第2の巻線間のインピーダンス
    X23=上記変圧器の第1及び第2の巻線間のインピーダンス
    X31=上記変圧器の第1及び第2の巻線間のインピーダンス
    である。
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