JP4120291B2 - Shutter locking device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スラットなどのシャッター部材にて構成されるシャッターカーテンに備えられ、このシャッターカーテンの閉鎖時における施錠を行うシャッター用施錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にシャッター装置に備えられる施錠装置は、シャッターカーテンを構成する上下方向に複数連結された左右方向に長尺な略短冊形状のスラットの内の人が操作を行いやすい高さとなる適当な一枚のスラットに配設されている。
【0003】
具体的には、図23に示すように、同スラット101の屋内側における幅方向略中間に位置する箇所に、シリンダ錠などの錠部102が配設されている。同スラット101の屋内側における幅方向両端近傍には、ラッチ装置103が設けられていて、錠部102とラッチ装置103との間は、連結杆104で連結されている。そして、錠部102の操作により、同スラット101両端よりラッチ装置103の係合片105を突出または後退させる構造となっている。また、係合片105は、ラッチ装置103内に設けられた圧縮バネ106の付勢力によって、突出状態を常に保持されるようになっている。
【0004】
一方、シャッターカーテン100の昇降を案内するガイドレール110内において、施錠装置が設けられたスラット101の閉鎖位置に当たる部位の垂直な底部には、ラッチ装置103の係合片105が係合される係合部111が設けられている。
【0005】
そして、錠部102の施錠操作で突出した係合片105が係合部111に係合し、これによりシャッターカーテン100が施錠されるようになっている。また、錠部102の解錠操作により突出状態の係合片105が係合部111より後退して、これによりシャッターカーテン100の解錠となっている。
【0006】
この施錠装置の施錠及び解錠は、屋内側には錠部102にかかるサムターン113が配設され、屋外側には同錠部102にかかる合カギ114の差し込み口が形成されており、屋内側からはサムターン113による回転操作、屋外側からは合カギ114による回転操作となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のシャッター用施錠装置では、係合部がガイドレール内に設けられ、係合片に噛み合うように凹凸形状に形成されているが、この係合部は、ガイドレール内を移動するシャッターカーテンと干渉しないように、その形状の突出長さが小さく制限され、且つ係合片は、サムターンあるいは合カギの回動操作の範囲によりスラットの両端からの突出長さが制限されているため、係合部と係合片との係合状態が不十分となって、確実な施錠状態が得られなくなるおそれがあった。
【0008】
また、シャッターカーテンが閉鎖しており施錠時におけるスラットの両端からの各係合片の突出が、それぞれ圧縮バネの付勢力のみで保持される構成のため、シャッターカーテンを左右幅方向に不正に揺動させた際、その反動で係合片が係止部から外れるおそれがあった。
【0009】
さらに、錠部のサムターンあるいは合カギによる操作にて係合片の突出及び後退を行うが、その操作である回転操作を、施錠、あるいは解錠と確実に行わず中途であった場合、即ち、解錠操作あるいは施錠操作を正しく行わず錠部の回転を回転終端ではなく中途で止めてしまった状態とした場合、シャッターカーテンの端部から係合片が完全に後退されず突出状態のままであり、この状態でシャッターカーテンを開放など移動させてしまうと、ガイドレール内に設けられる係合部と干渉し、シャッターカーテンの昇降動作に伴って、係合片およびまたは係合部を破損するおそれがあった。
【0010】
そこで本発明は、上記課題を解消するために、施錠状態をより確実なものとすることを目的とするとともに、施錠操作あるいは解錠操作が中途な状態であっても係合片と係合部との干渉が起きないように防止し、さらにシャッターカーテンの左右幅方向への揺動があっても、係合部分の係合(施錠)状態が外れることを防止するシャッター用施錠装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の請求項1記載のシャッター用施錠装置は、対向一対のガイドレール7および該ガイドレール7のそれぞれに案内されたシャッターカーテン5を構成するシャッター部材6を有したシャッター装置に備えられるシャッター用施錠装置10において、
前記シャッター部材6に配設され、該シャッター部材6の端部6aに対して進出/後退するとともに所定方向に揺動自在となり、前記シャッター部材6の端縁より進出した際に前記ガイドレール7側に配設される係合部8に係合する係合片39,54を、前記シャッター部材6の所定位置に配設される錠部11の回転操作で進出及び後退させるとともに、該錠部11の回転操作における施錠途中及び解錠途中の際に、前記係合片39,54を後退方向に付勢し、該係合片39,54を前記シャッター部材6の端部6aから進出状態とさせない解錠付勢手段を設けたことを特徴とする。
【0012】
この発明の請求項2記載のシャッター用施錠装置は、前記解錠付勢手段としての解錠バネ34と、前記係合片39,54を進出方向に付勢し、前記ガイドレール7側に配設される係合部8に対し、係合状態を保たせる進出付勢手段としての係合バネ32,33とが設けられていることを特徴とする。
【0013】
この発明の請求項3記載のシャッター用施錠装置は、対向一対のガイドレール7および該ガイドレール7のそれぞれに案内されたシャッターカーテン5を構成するシャッター部材6を有したシャッター装置1に備えられるシャッター用施錠装置10において、
前記シャッター部材6に配設され、回転操作される錠部11と、
該錠部11に連動連結され、前記シャッター部材6に沿って摺動自在な連結杆29と、
前記シャッター部材6の端部6aに配設され、該シャッター部材6の端縁に対して進出/後退するとともに、所定方向に揺動自在とされた係合片39,54と、
前記ガイドレール7側に配設され、前記係合片39,54が前記シャッター部材6の端縁より進出した際に、前記係合片39,54が係合される係合部8と、
前記係合片39,54の進出の際に前記係合片39,54を前記係合部8と係合し得るように所定方向に揺動させ、前記係合片39,54の後退の際に前記係合片39,54を前記係合部8から脱離させるとともに進出前の状態に揺動復帰させる案内手段52と、
一端が前記連結杆29に連結され、他端が前記係合片39,54に連結されて、前記連結杆29に対して前記係合片39,54を、前記連結杆29の端縁に対して進出する方向へ付勢する進出付勢手段32,33と、
一端が前記連結杆29に連結され、他端が前記シャッター部材6側に連結されて、該シャッター部材6側に対して前記連結杆29を、前記連結杆29の端縁に対して後退する方向に付勢する解錠付勢手段34と、
を具備することを特徴とする。
【0014】
この発明の請求項4記載のシャッター用施錠装置は、対向一対のガイドレール7および該ガイドレール7のそれぞれに案内されたシャッターカーテン5を構成するシャッター部材6を有したシャッター装置1に備えられるシャッター用施錠装置10において、
前記シャッター部材6に配設され、回転操作される錠部11と、
該錠部11に連動連結され、前記シャッター部材6に沿って摺動自在な連結杆29と、
前記シャッター部材6の端部6aに配設され、該シャッター部材6の端縁に対して進出/後退するとともに、所定方向に揺動自在とされた係合片39,54と、
前記ガイドレール7側に配設され、前記係合片39,54が前記シャッター部材6の端縁より進出した際に、前記係合片39,54が係合される係合部8と、
前記係合片39,54の進出の際に前記係合片39,54を前記係合部8と係合し得るように所定方向に揺動させ、前記係合片39,54の後退の際に前記係合片39,54を前記係合部8から脱離させるとともに進出前の状態に揺動復帰させる案内手段52と、
一端が前記連結杆29に連結され、他端が前記係合片39,54に連結されて、前記連結杆29に対して前記係合片39,54を、前記連結杆29の端縁に対して進出する方向へ付勢する進出付勢手段32,33と、
一端が前記連結杆29に連結され、他端が前記シャッター部材6側に連結されて、該シャッター部材6側に対して前記連結杆29を、前記連結杆29の端縁に対して進出する方向に付勢する施錠付勢手段35と、
を具備することを特徴とする。
【0015】
この発明の請求項5記載のシャッター用施錠装置は、対向一対のガイドレール7および該ガイドレール7のそれぞれに案内されたシャッターカーテン5を構成するシャッター部材6を有したシャッター装置1に備えられるシャッター用施錠装置10において、
前記シャッター部材6に配設され、回転操作される錠部11と、
該錠部11に連動連結され、前記シャッター部材6に沿って摺動自在な連結杆29と、
前記シャッター部材6の端部6aに配設され、該シャッター部材6の端縁に対して進出/後退するとともに、所定方向に揺動自在とされた係合片39,54と、
前記ガイドレール7側に配設され、前記係合片39,54が前記シャッター部材6の端縁より進出した際に、前記係合片39,54が係合される係合部8と、
前記係合片39,54の進出の際に前記係合片39,54を前記係合部8と係合し得るように所定方向に揺動させ、前記係合片39,54の後退の際に前記係合片39,54を前記係合部8から脱離させるとともに進出前の状態に揺動復帰させる案内手段52と、
一端が前記連結杆29に連結され、他端が前記係合片39,54に連結されて、前記連結杆29に対して前記係合片39,54を、前記連結杆29の端縁に対して進出する方向へ付勢する進出付勢手段32,33と、
一端が前記係合片39,54に連結され、他端が前記シャッター部材6側に連結されて、該シャッター部材6側に対して前記係合片39,54を、前記連結杆29とともに、前記シャッター部材6の端縁に対して後退する方向に付勢する解錠付勢手段34と、
を具備することを特徴とする。
【0016】
この発明の請求項6記載のシャッター用施錠装置は、対向一対のガイドレール7および該ガイドレール7のそれぞれに案内されたシャッターカーテン5を構成するシャッター部材6を有したシャッター装置1に備えられるシャッター用施錠装置10において、
前記シャッター部材6に配設され、回転操作される錠部11と、
該錠部11に連動連結され、前記シャッター部材6に沿って摺動自在な連結杆29と、
前記シャッター部材6の端部6aに配設され、該シャッター部材6の端縁に対して進出/後退するとともに、所定方向に揺動自在とされた係合片39,54と、
前記ガイドレール7側に配設され、前記係合片39,54が前記シャッター部材6の端縁より進出した際に、前記係合片39,54が係合される係合部8と、
前記係合片39,54の進出の際に前記係合片39,54を前記係合部8と係合し得るように所定方向に揺動させ、前記係合片39,54の後退の際に前記係合片39,54を前記係合部8から脱離させるとともに進出前の状態に揺動復帰させる案内手段52と、
一端が前記連結杆29に連結され、他端が前記係合片39,54に連結されて、前記連結杆29に対して前記係合片39,54を、前記連結杆29の端縁に対して進出する方向へ付勢する進出付勢手段32,33と、
一端が前記係合片39,54に連結され、他端が前記シャッター部材6側に連結されて、該シャッター部材6側に対して前記係合片39,54を、前記連結杆29とともに、前記シャッター部材6の端縁に対して進出する方向に付勢する施錠付勢手段35と、
を具備することを特徴とするシャッター用施錠装置。
【0017】
この発明の請求項7記載のシャッター用施錠装置は、前記請求項1,2,3,4,5又は6記載のシャッター用施錠装置において、
前記係合片39,54が前記係合部8と係合しており、前記係合片39,54に後退方向への外力が加えられた際、前記係合片39,54の後退を抑止する係止手段60,61が備えられていることを特徴とする。
【0018】
なお、上記進出付勢手段32,33としては、引張バネあるいは圧縮バネにて構成し、また、解錠付勢手段34についても、引張バネあるいは圧縮バネよりなる構成としてもよく、さらには施錠付勢手段35についても、引張バネあるいは圧縮バネよりなる構成としてもよい。そして、これら引張バネ,圧縮バネの形状としては、コイル状スプリングや板バネなどで構成することが好ましい。
【0019】
このような構成とされたシャッター用施錠装置10によれば、解錠付勢手段34を有する構成の場合、解錠および施錠の各操作途中で、その操作を止めてしまった場合に、係合片39,54はシャッター部材6の長手方向に中途に突出した状態とならず、何れの操作途中であっても強制的に後退し、すなわち強制的に解錠状態となり、ガイドレール7側における移動軌跡上に干渉することを防止する。これにより、シャッターカーテン5の開閉移動は妨げられることがなく、ガイドレール7側及びシャッターカーテン5側を互いに損傷してしまうおそれがなくなる。
【0020】
また、施錠付勢手段35を有する構成とした場合、解錠および施錠の各操作途中で、その操作を止めてしまった場合に、係合片39,54はシャッター部材6の長手方向に常に突出する付勢力を受けていることから、何れの操作途中であっても強制的に突出し、すなわち強制的に施錠状態となり、ガイドレール7側の係合部8に対して常に係合しようとする状態となり、シャッターカーテン5の昇降移動を行いたい場合には、必ず錠部11を確実に解錠状態としなければならない。このことから、解錠操作が中途であることで、ガイドレール7側には係合片39,54が干渉する位置に残らず、確実に施錠状態となっていることから、シャッターカーテン5の開閉動作を行うことが不可能となり、すなわち互いの損傷等を発生させるおそれがなくなる。
【0021】
さらに、シャッター部材6の端縁から進出/後退される係合片が、係合部8と係合した際、例えば、シャッター部材6を左右幅方向に揺動する等、係合片39,54に後退方向への外力が加えられて係合片39,54が後退しようとした場合に、その進出状態が後退しないように抑止する係止手段60,61を設けたことにより、シャッター部材6の揺動を規制してシャッター部材6の揺動方向のガタをなくすので、係合部8と係合片39,54との係合状態(施錠状態)が外れることを防止して、より確実に維持することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は本発明によるシャッター用施錠装置が備えられるシャッター装置の正面図、図2は同シャッター用施錠装置の実施の形態を示す一部裁断正面図と一部裁断平面図、図3は同シャッター用施錠装置の分解斜視図である。
【0023】
はじめに、本発明のシャッター用施錠装置が備えられるシャッター装置1について説明する。
このシャッター装置1は、図1に示すように、建物の開口2等の上縁にシャッターケース3が水平に設けられ、このシャッターケース3内に回動自在に設けられている巻取軸4にシャッターカーテン5が連結されている。
【0024】
このシャッターカーテン5は、左右に長尺な短冊状に形成されているシャッター部材としてのスラット6が上下に複数連結された構造とされている。
【0025】
そして、シャッターケース3の下縁に接続される対向した左右一対のガイドレール7内に、これらスラット6の両端部6aが挿入されて上下方向の移動を案内され、巻取軸4によってシャッターカーテン5が巻き上げ,巻き戻しが行われることで、このシャッターカーテン5の昇降、すなわち開閉が行われるようになっている。
【0026】
また、図2に示すように、このシャッターカーテン5の両端縁部を支持し昇降を案内する各ガイドレール7,7の奥方に位置する垂直な内壁面である底面部7aには、後述する施錠装置10の係合片39が係合する係合部8が設けられている。
【0027】
この係合部8は、図2に示すように、矩形状の基板9の垂直な両側縁に、この基板9に対して突出するようにそれぞれ設けられており、連続した複数の櫛歯状に形成されている。
【0028】
これら係合部8は、互いの間隔がガイドレール7の開口溝7bの開口幅と同等あるいはやや幅広に形成されており、ガイドレール7の奥方の垂直な内壁面である底面部7aに、各係合部8がガイドレール7の長手方向に沿うように、かつ各係合部8の位置が、ガイドレール7の開口幅の延長線と同等もしくは外側となる位置に設定され、このガイドレール7の底面部7aに固設されている。
【0029】
なお、各係合部8の櫛歯形状は、後述する係合片39の爪部41における板厚より十分に長尺な形状とされ、また、この係合部8は、本実施の形態では、ガイドレール7の下縁から所定の高さ、すなわち、シャッターカーテン5の施錠装置10が配設される位置に対応した位置(図1参照)に部分的に設けられる構成とされるが、このガイドレール7における長手方向に全通して設けられる構成としてもよい。
【0030】
次に、上記のような構成のシャッター装置1に設けられる本発明の第1の実施の形態のシャッター用施錠装置10は、図1に示すように、上下方向に複数連結された各スラット6の、シャッターカーテン5閉鎖時における操作の行いやすい高さ位置となるスラット6に配設されている。
【0031】
この施錠装置10は、図1に示すようにスラット6の長手方向である左右幅方向に沿って配設され、錠部としてのシリンダ錠11と、ラッチ部20と、連結杆29とで大略構成されている。
【0032】
まず、シリンダ錠11は、一端に鍵穴12が形成され、他端にサムターン(図示せず)が設けられた短尺な略円筒状の錠とされている。
このシリンダ錠11は、スラット6の長手方向である左右幅方向の略中間におけるスラット6の裏面(屋内側)6bに配設された矩形箱型のケース内の略中央に固設されている。そして、シリンダ錠11の一端の鍵穴12は、ケースを介してスラット6の屋外側となる外側面6cに表出され、他端のサムターンは、ケースを介して屋内側6bに表出されている。
【0033】
また、ケースの内部には、後述するラッチ部20に連結され、このラッチ部20を連動させる連動機構部が配設されている。
この連動機構部は、図示しないが、歯車とラック板とで略構成されており、歯車は前記シリンダ錠11と一体に設けられ、また、ラック板は歯車の上下に一対で構成されている。各ラック板は、それぞれ対向する一方の縁部に、ラック歯が長手方向に沿うように形成され、歯車を挟むように歯車の歯に対してラック歯を噛合させるとともに、ケース内においてスラット6の長手方向であって互いに相反する方向に摺動自在となるよう設けられている。なお、この連動機構部では、シリンダ錠11が約180°の回転範囲に設定され施錠または解錠となり、これら180°の両回転終端にて歯車とラック板とは停止状態となり、すなわち施錠状態及び解錠状態が保持されることとなる。
【0034】
次に、ラッチ部20は、スラット6の各端部6a側にそれぞれ設けられ、連結部材22と、係合片39と、固定基板44と、ガイドスロープ52とで大略構成されている。
【0035】
連結部材22は、連結杆29の先端部を構成しており、図3及び図4に示すように、一対の側板23と基端板24及び先端板25とで略矩形箱型の凹溝状に形成されるとともに、底板部に長手方向に並んだ一対のガイド穴26,27が形成されている。
【0036】
連結部材22の先端板25は、図4(c)に示すように幅長をやや短く形成され、先端板25の両側縁と各側板23,23との間に対となるガイド溝28,28が形成されているとともに、このガイド溝28,28の一部を覆う支持片31,31が各側板23の先端板25近傍の先端縁に延設されている。そして、これらガイド溝28内に係合片39が取り付けられる。
【0037】
係合片39は、図3及び図5に示すように、略矩形板状に形成されるとともに、長手方向に沿う略中央に長穴40が形成されている。長穴40は、基端側半部が幅狭に形成され、先端側半部が幅広に形成されている。また、係合片39は、その幅長が連結部材22の内幅よりやや小さく設定されているとともに、基端が先端側に比べ幅長を小さく形成され、基端縁には係合片本体の板面に対し略直交して形成される連結片部42が設けられる。なお、この係合片39の基端は、連結片部42の外側となる稜線部分が後述する係止爪60に係合する。また、係止片39の先端側中途部は、図5(b)に示すように、厚み方向に略Z字状にやや屈曲形成されている。
【0038】
また、この係合片39の先端は、図3及び図5に示すように、係合片本体に対して幅広に形成され、櫛歯状に形成された爪部41を備えているとともに、図5(b)に示すように、板面に対して略直角となるように略L字状に折曲形成され、略熊手状に形成されている。なお、この爪部41の折曲部分の外側面は湾曲面状に形成されている。
【0039】
そして、この係合片39は、長穴40の先端側半部の幅広部分に、上記連結部材22の先端板25が貫通して位置するとともに、長穴40の両側の腕状部分がガイド溝28を貫通し、支持片31によって遊嵌状態で脱落不能に保持され、基端が連結部材22の先端側ガイド穴27を貫通可能となる。これにより、係合片39は、連結部材22の先端部分において、ガイド溝28内で長穴40の幅広部分の範囲内で長手方向に摺動自在とされるとともに、このガイド溝28内にて側板23の幅長分の範囲内で板厚方向に揺動自在となる。
【0040】
また、係合片39と連結部材22との間には、図3に示すように進出付勢手段としての係合バネ32が設けられている。この係合バネ32は、本実施の形態では引張コイルバネよりなり、一端32aが係合片39の長穴40を貫通する連結部材22の先端板25に連結され、他端32bが係合片39の連結片部42に連結されている。
【0041】
次に、固定基板44は、図3及び図6に示すように、略矩形平板状に形成され、スラット6の端部6aにおける裏面6bに沿い、先端側の一側縁44aがスラット6の端縁6dと略一致して、スラット6と一体となるように固定される。また、固定基板44の先端よりの中途部分の板面には、複数(この実施の形態では6個)の係止手段としての係止爪60が、固定基板44の長手方向に直交する条形状となり、図6(a)に示すように断面略鋸歯状に突設されている。そして、固定基板44の一側縁44aには、後述するガイドスロープ52が配設されている。
【0042】
また、この固定基板44の基端側44bの中途部分には取付片43が突設されている。この取付片43は本実施の形態では矩形板状に形成され、固定基板44の板面に対し直立して設けられる。そして、この取付片43は、連結部材22の基端側ガイド穴26を貫通し、係合片39の連結片部42との間に解錠付勢手段としての解錠バネ34が取り付けられる。
なお、この固定基板44には、図3に示すように、板面より突出する固定爪46が複数設けられている。
【0043】
この解錠バネ34は、本実施の形態では引張コイルバネよりなり、図3に示すように一端34aが係合片39の連結片部42に連結され、他端34bが固定基板44の取付片43に連結されている。
【0044】
また、固定基板44の係止爪60は、この固定基板44に上記した連結部材22及び係合片39が取り付けられた状態で、連結部材22の先端側ガイド穴27に対応した位置となり、係合片39の基端と対向し互いに係合可能な位置となる。
【0045】
カバー45は、図3に示すように、一対の側壁板47と蓋板部48とで断面コ字状のレール状に形成されているとともに、各側壁板47の開口側の両側縁には外方向に延出するフランジ部49が形成されている。
なお、各フランジ部49には、固定基板44の各固定爪46に対応する複数の凹部50が形成されている。
【0046】
そして、カバー45の各フランジ部49を固定基板44に沿わせ、固定基板44の各固定爪46をフランジ部49の各凹部50に位置させ、これら固定爪46を折曲して互いを固定することにより、これら固定基板44とカバー45とによって長手方向に貫通した断面矩形のパイプ状の中空部が形成され、この中空部内に連結部材22、係合片39、及び係合バネ32、解錠バネ34が内設される。
【0047】
なお、固定基板44とカバー45とは、固定基板44に対しカバー45の長さがやや短く設定されており、図2に示すように、各々の基端44b,45aが一致するように組み立てられて固定され、固定基板44の一側縁44aである先端縁に対し、カバー45の先端がやや後退した位置となってスラット6の端部6aに取り付けられる。また、カバー45の先端と固定基板44の先端との中空部分には、係合片39の爪部41が突出した状態となる。
【0048】
次に、ガイドスロープ52は、図2及び図3に示すように前記スラット6の端縁6dに略一致し、固定基板44の先端縁44aに形成されている。
ガイドスロープ52は、スラット6の中心側であるシリンダ錠11側から、スラット6の端縁6dに向け、スラット6の板面(6b)に対して仰角方向に突出した斜面を有するように前記先端縁44aが折曲形成されている。
【0049】
なお、連結杆29は、図示しないが、断面略C字状に形成された長尺な杆状に形成され、一方の端部にラック板が連結され、先端となる他方の端部が連結部材22構成する。これにより、連動機構部のラック板とラッチ部20の連結部材22が連結状態となり、連動機構部により、すなわちシリンダ錠によりラッチ部20を連動させることが可能となる。
【0050】
次に、上述した施錠装置10による施解錠の操作について説明する。
まず、シャッターカーテン5の開閉動作時においては、施錠装置10は動作されず、係合片39の爪部41を除く部分がカバー45内に収納されている。すなわち、図2に示すように、各係合片39がスラット6の両端部6aより内方に後退した解錠状態となっており、ガイドレール7内におけるシャッターカーテン5の表裏面方向の移動軌跡上には突出せずに、シャッターカーテン5の昇降移動を妨げることはない。
【0051】
なお、この解錠状態では、シリンダ錠11の鍵穴12が図1に示すように例えば水平となり、屋内側ではサムターンが水平状態となっており、シリンダ錠11はその解錠状態を保持している。
【0052】
次に、シャッターカーテン5を降下させ閉鎖し、施錠を行う際には、シャッターカーテン5の屋外側から合カギをシリンダ錠11に差し込むか、あるいは屋内側からサムターンを摘んでシリンダ錠11を回転させる。
【0053】
すると、このシリンダ錠11に連結された連動機構部が作動し、これにより、両連結杆29を介して両連結部材22が、それぞれスラット6の両端部6aより延出する外方向へ摺動を始める。
【0054】
さらに、シリンダ錠11の回転が進むと、連結部材22の摺動に伴い、この連結部材22に連結されている係合片39の爪部41における折曲部分が、ガイドスロープ52に当接する。
【0055】
これにより、係合片39は、連結部材22の摺動に伴い、ガイドスロープ52上を移動し、このガイドスロープ52によって爪部41がスラット6の板面(6b)に対して離脱する方向に案内されてすなわち変向されて基端に対して揺動しながら移動を始める。
【0056】
この離脱移動により、爪部41先端がスラット6の端縁6dよりスラットの長手方向に突出するとともに、図7(b)に示すように、この爪部41先端がスラット6の厚さより突出し、ガイドレール7内におけるシャッターカーテン5の移動軌跡から突出する。
【0057】
そして、爪部41先端が、ガイドレール7内の奥方の底面部7aに伸び出て、かつガイドレール7の開口幅長より突出して、ガイドレール7内の係合部8と係合する(図7参照)。
【0058】
そして、さらに合カギ又はサムターンによる回転が進むと、シリンダ錠11に連動連結された連結部材22が、さらに進出方向に摺動し、これにより係合部8に係合されている係合片39に対して、さらに連結部材22が進出方向に摺動することになる。そして、この連結部材22の摺動距離長さ分、係合バネ32が引っ張られ、前記距離(長さ)が吸収される。すなわち、図7に示すように、連結部材22の先端(25)に対して係合バネ32が伸長し、係合片39を連結部材22の先端に対して常に突出させようとする付勢力(引張力)を発生させて、係合部8と係合片39との係合状態をさらに確実なものとするようになる。
【0059】
なお、この係合バネ32の伸長する長さは、ガイドレール7の底面部7aにスラット6の一方の端縁6dが当接するか、あるいは、スラット6の他方の端縁6dがガイドレール底面7aより最大に離間した際、すなわち、スラット6が左右ガイドレール7,7間で一方のガイドレール7側に寄ってしまった状態であっても、両係合片39が各係合部8に係合可能となるように設定されている。
【0060】
そして、シリンダ錠11が、解錠状態から合カギなどにより、本実施の形態では、180°回転されることで、施錠動作は終了となり、合カギを用いた場合は合カギを抜き、施錠状態となる。ここでシリンダ錠11は、この施錠状態、すなわち回転停止状態が保持される。
【0061】
なお、同時に、固定基板44と係合片39とを連結する解錠バネ34が、上記した連結部材22の移動により伸長する。この解錠バネ34は、伸長することで、固定基板44に対して、係合片39を介し、連結部材22の突出方向への規制を行おうと付勢力を発生させる。
【0062】
この施錠状態において、図7に示すように、係合片39の爪部41が各ガイドレール7内の係合部8に係合状態となるとともに、この係合状態を維持しようとする係合バネ32の付勢力が発生しているので、施錠状態は常に維持されている。
【0063】
ここで、左右ガイドレール7,7間にてスラット6(シャッターカーテン5)を左右幅方向に揺動させた場合、スラット6の一方の端部6aがガイドレール7から離れようとすると、他方の端部6aはガイドレール7に近づこうとする(図9(a)参照)。
【0064】
このように、スラット6の他方の端部6aがガイドレール7に近づこうとする際には、係合バネ32の付勢力で係合片39(爪部41)と係合部8との係合状態が維持されたまま、スラット6の他方の端部6a側に配された係合片39がガイドレール7の底面部7aによってカバー45側に後退しようとする外力が加えられることとなる。ところが、係合片39はガイドスロープ52によって固定基板44の板面に対し傾斜状態であり、その状態で後退方向へ移動すると、図9(b)に示すように、係合片39の後端が連結部材22のガイド穴27を貫通して固定基板44上の係止爪60に係止して係合片39の後退が抑止される。これにより、係合片39はこれ以上カバー45方向に後退することがないので、スラット6の他方の端部6aがガイドレール7に近づこうとする動作を抑止することとなる。
【0065】
逆に、スラット6の一方の端部6aがガイドレール7に近づこうとする際にも、係合バネ32の付勢力で係合片39(爪部41)と係合部8との係合状態が維持されたまま、スラット6の一方の端部6a側に配された係合片39におけるカバー45側への後退が抑止され、スラット6の一方の端部6aがガイドレール7に近づこうとする動作を抑止する。
【0066】
ゆえに、左右ガイドレール7,7間にてスラット6(シャッターカーテン5)を左右幅方向に揺動させようとしても、スラット6の左右端部6a,6aにおいてそれぞれ係合片39,39の後退が抑止されることから、スラット6そのものの左右への揺動を規制する。すなわち、スラット6を左右幅方向へ揺動させようとしてもできないこととなる。
【0067】
また、係合片39の基端が係止する係止爪60は、固定基板44の先端側において、スラット6が左右ガイドレール7,7間で一方のガイドレール7側に寄ってしまった状態であっても、後退した係合片39の基端が係るような範囲で複数形成されているので、スラット6がどのような状態であっても左右幅方向への揺動を規制することが可能である。
【0068】
なお、この施錠時に、シャッターカーテン5が完全な閉鎖状態とされていない場合などに、スラット端部6aより進出した各係合片39の爪部41が、ガイドレール7内の係合部8と上下方向に位置ズレを起こし、正確に係合されない状態となることが想定される。しかしながら、各係合片39と連結部材22との間に係合バネ32が介設されているので、連結部材22及びスラット6の端部6aに対して進出が不完全となってしまう係合片39は、突出しようとする付勢力を有した状態で後退となり、他の各部の動作が中途で抑止されてしまうことはなく、この係合バネ32により常に係合を行おうとする付勢力を有していることから、施錠操作後にシャッターカーテン5を上下に動かせば、各係合片39の爪部41が各係合部8に係合されることとなる。
【0069】
次に、この施錠装置を解錠するには、シリンダ錠11に合カギを差し込み、若しくはサムターンを摘まみ、前記施錠時とは逆の方向に回転させる。
【0070】
すると、このシリンダ錠11に連動連結された連動機構部が作動し、連結杆29を介して連結部材22がガイドレール7側に対して後退を始める。
【0071】
さらに合カギ又はサムターンによる回転が進むと、係合バネ32は縮退することとなり、係合片39の牽引を行う。
また同時に、解錠バネ34による引張方向の付勢力が働き、係合片39とともに、この係合片39を介して連結部材22を牽引する。
【0072】
この際、上述のようにスラット6の左右幅方向の揺動があって、係合片39の基端が固定基板44の係止爪60に係止している場合であっても、解錠バネ34の連結位置が、係合片39の連結片部42であり、またこの連結片部42と連結部材22とが係合バネ32の付勢力(引張力)にて引かれているとともに、連結部材22の移動により先端側ガイド穴27の先端板25側の縁部分における板厚にて係合片39を厚み方向に浮かせることから、その係止状態は解除されることとなり、係合片39と係止爪60との係止状態は解除されてしまい、連結部材22の後退移動を妨げない。
【0073】
これにより、ガイドレール7の係合部8に係合している各係合片39の爪部41が後退を始め、係合部8から離脱して係合状態を解かれる。
【0074】
後退が進むと、各係合片39の爪部41は、ガイドスロープ52を通過し、その後、連結杆29の軸線方向に平行となる方向に牽引されて、すなわち揺動状態が戻り、スラット6の厚さ方向に突出している爪部41が、ガイドレール7内におけるシャッターカーテン5の移動軌跡から後退し、すなわちガイドレール7の開口幅長より退き、この爪部41がスラット6の板面(裏面6b)に近接する方向に案内されて揺動しながら移動を始める。
【0075】
そして、さらに合カギ又はサムターンによる回転が進むと、シリンダ錠11に連結された連結杆29はさらに後退し、係合片39は係合部8からスラット6の端縁6dより内側へと後退し、解錠状態となる。
【0076】
この状態で、シリンダ錠11は、施錠状態から180°回転され、解錠動作が終了となり、図2に示すように、爪部41の先端がカバー45の高さと略同一高さとなって、スラット6の厚さより突出せずにスラット6の両端部6aの各係合片39がこれら両端部6aより後退した状態となり、合カギを用いた場合は合カギを抜き去り、解錠となる。
【0077】
次に、本実施の形態の施錠装置10の解錠操作の途中における動作について説明する。
施錠装置10のラッチ部20においては、係合片39には係合部8に対して係合を行おうとする係合バネ32の付勢力が常に働いているとともに、固定基板44に対して解錠バネ34の付勢力で牽引される付勢力が常に働いている。
【0078】
ここで、合カギ又はサムターンによりシリンダ錠11を回転させ、上述した解錠操作を行う際に、その解錠操作を何らかの理由で中途で止めてしまった場合(図8参照)、係合バネ32及び解錠バネ34の両付勢力は、解錠バネ34による付勢力が勝り、固定基板44に対して連結部材22を引き戻そうとする。
【0079】
係合バネ32の付勢力は、係合片39に対して常に働いており、連結部材22に対して突出する方向に常に付勢しているが、シリンダ錠11の回転を中途で止めた場合、シリンダ錠11は、その回転停止位置を保持できないこととなっており、このことから、解錠バネ34の付勢力によって連結部材22及び係合片39は後退方向に移動することとなる。
【0080】
すなわち、シリンダ錠11を上述したように施錠状態から解錠状態とする回転操作途中で、解錠位置へ完全に回転操作しないと、常に働いている解錠バネ34により、中途となっている回転状態を解錠位置へ強制的に回転させてしまう。このことから、合カギ又はサムターンの回転途中位置は、図2に示す解錠位置に戻されることとなる。
【0081】
同様に、施錠操作時において、シリンダ錠11の回転操作を中途で止めてしまった場合(図8参照)、その回転停止位置では保持されないことから、解錠バネ34の付勢力が働き、連結部材22および係合片39を後退させることとなる。すなわち施錠が行われず、強制的に解錠状態となる(図2参照)。
【0082】
なお、上記のことから、解錠操作時に、合カギ又はサムターンにてシリンダ錠11を回転させる操作として、完全に解錠状態へと回転操作を行わなくとも、解錠バネ34の付勢力にて、確実に解錠状態へと移行できるので、この解錠操作を簡略化できることとなる。
【0083】
従って、この施錠装置10では、解錠および施錠の各操作途中で、その操作を止めてしまった場合は、係合片39はスラット6の長手方向に突出せず、何れの操作途中であっても解錠状態となり、ガイドレール7内における移動軌跡上に干渉することがなく、シャッターカーテン5の昇降移動を妨げず、互いを損傷してしまうおそれがなくなる。
【0084】
また、このように構成された施錠装置10では、ガイドレール7内の係合部8と係合するためにスラット6の左右端部6a,6aから突出される係合片39が、スラット6を左右幅方向に揺動した際、その外力によって突出状態が後退しないように係止する係止爪60を設けたことにより、スラット6の揺動を規制してスラット6の左右幅方向のガタをなくすこととなるので、係合部8と係合片39との係合状態を外すことなく確実に維持することができる。
【0085】
また、ガイドレール7内において、係合部8と係合する係合片39が、ガイドスロープ52によって、スラット6の長手方向の延長線上より偏心した方向となるガイドレール7の開口幅より外側で、スラット6の厚さ方向に変向して突出させる構成としたので、係合部8と確実に係合することとなり、その係合状態を、互いに十分に噛み合う構成とすることが可能となるので、施錠状態が確実なものとなる。
【0086】
次に、本発明のシャッター用施錠装置の第2の実施の形態について説明する。
図10は本発明によるシャッター用施錠装置の第2の実施の形態を示す分解斜視図である。
なお、この第2の実施の形態において、上述した第1の実施の形態と同一若しくは同等の部分には、同一符号を示し、説明を省略する。
【0087】
この第2の実施の形態では、連結部材22が、図10及び図11に示すように、一対の側板23の中途部分に括れ部30が形成され、この括れ部30の近傍に、底板部に対して立設されるように取付板36が設けられている。また、この連結部材22の先端は、コ字状に開放形成されている。
【0088】
係合片54は、図10及び図12に示すように、略矩形板状に形成されるとともに、その幅長が連結部材22の側板23,23間の内幅よりやや小さく設定されている。係合片54の基端は、図12(b)に示すように板面に対し略ヘ字状にやや屈曲し、端縁が係合縁55とされている。また、この基端には、係合縁55と反対方向となって板面に対し略C字状に屈曲し延出する連結片56が設けられている。
【0089】
係合片54の先端は、上記第1の実施の形態と同様に、幅広に形成されて、櫛歯状に形成された爪部41が、板面に対して略直角となるように折曲形成され、略熊手状に形成されている。
【0090】
そして、この係合片54は、上記連結部材22の先端に配置され、先端側ガイド穴27に基端が貫通可能とされる。
また、係合片54と連結部材22との間には、進出付勢手段としての係合バネ33が設けられている。この係合バネ33は、本実施の形態では圧縮コイルバネよりなり、一端33aが連結部材22の取付板36に連結され、他端33bが係合片54の連結片56に連結されている。
【0091】
固定基板44の先端寄り中途部分の板面には、図10及び図13に示すように複数(この実施の形態では4個)の係止手段としての係止孔61が設けられている。各係止孔61は、固定基板44の長手方向に直交する略スリット形状とされ、固定基板44を貫通して形成されている。
【0092】
また、この固定基板44には、図13に示すように、板面より突出する固定爪46が複数設けられている。
【0093】
この固定基板44の基端側44bの中途部分に突設される取付片43は、連結部材22の基端側ガイド穴26を貫通し、この連結部材22の取付板36と解錠付勢手段としての解錠バネ34にて連結される。
【0094】
この解錠バネ34は、本実施の形態では、引張コイルバネよりなり、一端34aが連結部材22の取付板36に連結され、他端34bが固定基板44の取付片43に連結されている。
【0095】
また、固定基板44の係止孔61は、この固定基板44に上記した連結部材22及び係合片54が取り付けられた状態で、連結部材22の先端側ガイド穴27に対応した位置となり、係合片54の基端の係合縁55と対向し互いに係合可能な位置となる。
【0096】
カバー45は、図10及び図14に示すように、一対の側壁板47と蓋板部48とで断面略コ字状のレール状に形成されているとともに、各側壁板47の開口側の両側縁には外方向に延出するフランジ部49が形成されている。
【0097】
各フランジ部49には、固定基板44の固定爪46に対応する複数の凹部50が形成されている。また、カバー45の先端は、蓋板部48が延出して形成されるとともに、両側壁板47の先端縁が、図10及び図14に示すように、略楔状に切欠形成され、傾斜部51とされている。また、蓋板部48の先端には、板面の略中央部分を両側壁板47間に膨出するように屈曲形成し、当接面48aを構成させている。
【0098】
そして、カバー45に各フランジ部49を固定基板44に沿わせて、固定基板44の各固定爪46をフランジ部49の凹部50に位置させ、これら固定爪46を折曲させて互いを固定することにより、固定基板44とカバー45とによって長手方向に貫通した断面略矩形のパイプ状の中空部が形成され、この中空部内に連結部材22、係合片54、及び係合バネ33、解錠バネ34が内設される。
【0099】
なお、固定基板44とカバー45とは、固定基板44に対しカバー45の長さがやや短く設定されており、図15に示すように、各々の基端44b,45aが一致するように組み立てられて固定され、固定基板44の一側縁44aである先端縁に対し、カバー45の傾斜部51を有する先端がやや後退した位置となってスラット6の端部6aに取り付けられる。また、カバー45の先端と固定基板44の先端との中空部分には、係合片54の爪部41が突出した状態となり、図15に示すように、爪部41基端の当接片41aがカバー45の傾斜部51に当接し、爪部41の先端がスラット6の裏板面に対して突出した状態となる。
【0100】
そして、カバー45の傾斜部51とガイドスロープ52とは、図 に示すように対向し、これらの間に傾斜した溝状の案内路53が形成される。
【0101】
次に、上述した第二の実施の形態の施錠装置10による施解錠の操作について説明する。
まず、シャッターカーテン5の開閉動作時においては、施錠装置10は動作されず、係合片54の爪部41を除く部分がカバー45内に収納され、爪部41の当接片41aが案内路53に位置している。すなわち、図15に示すように、各係合片54がスラット6の両端部6aより内方に後退した解錠状態となっており、ガイドレール7内におけるシャッターカーテン5の表裏面方向の移動軌跡上には突出せずに、シャッターカーテン5の昇降移動を妨げることはない。
【0102】
なお、この解錠状態では、係合片54の各当接片41aが案内路53に位置していることで、係合片54の揺動が規制される。また、シリンダ錠11の鍵穴12が例えば水平となり(図1参照)、屋内側ではサムターンが水平状態となっており、シリンダ錠11はその解錠状態を保持している。
【0103】
次に、シャッターカーテン5を降下させ閉鎖し、施錠を行う際には、シャッターカーテン5の屋外側から合カギをシリンダ錠11に差し込むか、あるいは屋内側からサムターンを摘んでシリンダ錠11を回転させる。
【0104】
すると、このシリンダ錠11に連結された連動機構部が作動し、これにより、両連結杆29を介して両連結部材22が、それぞれスラット6の両端部6aより延出する外方向へ摺動を始める。
【0105】
さらに、シリンダ錠11の回転が進むと、連結部材22の摺動に伴い、この連結部材22に連結されている係合片54の爪部41における折曲部分が、ガイドスロープ52に当接する。
【0106】
これにより、係合片54は、連結部材22の摺動に伴い、ガイドスロープ52上を移動し、このガイドスロープ52によって爪部41がスラット6の板面(6b)に対して離脱する方向に案内されてすなわち変向されて基端側に対して揺動しながら移動を始める。
【0107】
この離脱移動により、図16(a)に示すように爪部41先端がスラット6の端縁6dよりスラットの長手方向に突出するとともに、図16(b)に示すように、この爪部41先端がスラット6の厚さより突出し、ガイドレール7内におけるシャッターカーテン5の移動軌跡から突出する。
【0108】
そして、爪部41先端が、ガイドレール7内の奥方の底面部7aに伸び出て、かつガイドレール7の開口幅長より突出して、ガイドレール7内の係合部8と係合する(図17参照)。
【0109】
そして、さらに合カギ又はサムターンによる回転が進むと、シリンダ錠11に連動連結された連結部材22が、さらに進出方向に摺動し、これにより係合部8に係合されている係合片54に対して、さらに連結部材22が進出方向に摺動することになる。そして、この連結部材22の摺動距離長さ分、係合バネ33が圧縮され、前記距離(長さ)が吸収される。すなわち、図17に示すように、連結部材22の先端に対して係合バネ33が縮み、係合片54を連結部材22の先端に対して常に突出させようとする付勢力を発生させて、係合部8と係合片54との係合状態をさらに確実なものとするようになる。
【0110】
なお、この係合バネ33の圧縮される長さは、ガイドレール7の底面部7aにスラット6の一方の端縁6dが当接するか、あるいは、スラット6の他方の端縁6dがガイドレール底面7aより最大に離間した際、すなわち、スラット6が左右ガイドレール7,7間で一方のガイドレール7側に寄ってしまった状態であっても、両係合片54が各係合部8に係合可能となるように設定されている。
【0111】
そして、シリンダ錠11が、解錠状態から合カギなどにより、本実施の形態では、180°回転されることで、施錠動作は終了となり、合カギを用いた場合は合カギを抜き、施錠状態となる。ここでシリンダ錠11は、この施錠状態、すなわち回転停止状態が保持される。
【0112】
同時に、固定基板44と連結部材22とを連結する解錠バネ34が、上記した連結部材22の移動により伸長する。この解錠バネ34は、伸長することで、固定基板44に対して、連結部材22の突出方向への規制、すなわち引き戻そうとする付勢力を発生させる。
【0113】
この施錠状態において、図17(a)(b)に示すように、係合片54の爪部41が各ガイドレール7内の係合部8に係合状態となるとともに、この係合状態を維持しようとする係合バネ33の付勢力が発生しているので、施錠状態は常に維持されている。
【0114】
ここで、左右ガイドレール7,7間にてスラット6(シャッターカーテン5)を左右幅方向に揺動させた場合、スラット6の一方の端部6aがガイドレール7から離れようとすると、他方の端部6aはガイドレール7に近づこうとする。
【0115】
このように、スラット6の他方の端部6aがガイドレール7に近づこうとする際には、図18(b)に示すように係合バネ33の付勢力で係合片54(爪部41)と係合部8との係合状態が維持されたまま、スラット6の他方の端部6a側に配された係合片54がガイドレール7の底面部7aによってカバー45側に後退しようとする外力が加えられることとなる。ところが、係合片54はガイドスロープ52によって固定基板44の板面に対し傾斜状態であり、その状態で後退方向へ移動すると、係合片54後端の係合縁55が連結部材22のガイド穴27を貫通して固定基板44上の係止孔61に係止して係合片54の後退が抑止される。これにより、係合片54はこれ以上カバー45方向に後退することがないので、スラット6の他方の端部6aがガイドレール7に近づこうとする動作を抑止することとなる。
【0116】
逆に、スラット6の一方の端部6aがガイドレール7に近づこうとする際にも、係合バネ33の付勢力で係合片54(爪部41)と係合部8との係合状態が維持されたまま、スラット6の一方の端部6a側に配された係合片54におけるカバー45側への後退が抑止され、スラット6の一方の端部6aがガイドレール7に近づこうとする動作を抑止する。
【0117】
ゆえに、左右ガイドレール7,7間にてスラット6(シャッターカーテン5)を左右幅方向に揺動させようとしても、スラット6の左右端部6a,6aにおいてそれぞれの係合片54,54の後退が抑止されることから、スラット6そのものの左右への揺動を規制する。すなわち、スラット6を左右幅方向へ揺動させようとしてもできないこととなる。
【0118】
また、係合片54の係合縁55が係止する係止孔61は、固定基板44の先端側において、スラット6が左右ガイドレール7,7間で一方のガイドレール7側に寄ってしまった状態であっても、後退した係合片54の係合縁55が係るような範囲で複数形成されているので、スラット6がどのような状態であっても左右幅方向への揺動を規制することが可能である。
【0119】
なお、この施錠時に、シャッターカーテン5が完全な閉鎖状態とされていない場合などに、スラット端部6aより進出した各係合片54の爪部41が、ガイドレール7内の係合部8と上下方向に位置ズレを起こし、正確に係合されない状態となることが想定される。しかしながら、各係合片54と連結部材22との間に係合バネ33が介設されているので、連結部材22及びスラット6の端部6aに対して進出が不完全となってしまう係合片54は、突出しようとする付勢力を有した状態で後退となり、他の各部の動作が中途で抑止されてしまうことはなく、この係合バネ33により常に係合を行おうとする付勢力を有していることから、施錠操作後にシャッターカーテン5を上下に動かせば、各係合片54の爪部41が各係合部8に係合されることとなる。
【0120】
次に、この施錠装置を解錠するには、シリンダ錠11に合カギを差し込み、若しくはサムターンを摘まみ、前記施錠時とは逆の方向に回転させる。
【0121】
すると、このシリンダ錠11に連動連結された連動機構部が作動し、連結杆29を介して連結部材22がガイドレール7側に対して後退を始める(図16参照)。
【0122】
さらに合カギ又はサムターンによる回転が進むと、係合バネ33の付勢力により、係合片54に対して連結部材22を退けることとなる。
また同時に、解錠バネ34による引張方向の付勢力が働き、連結部材22を牽引し、この連結部材22を介して係合片54を牽引する。
【0123】
この際、上述のようにスラット6の左右幅方向の揺動があって、係合片54の係合縁55が固定基板44の係止孔61に係止している場合であっても、連結部材22の移動により先端側ガイド穴27の先端側の縁部における板厚にて係合片54を厚み方向に浮かせるとともに、取付板36(連結部材22)に対して係合バネ33が係合片54を押圧する方向に付勢力を有していることから、これらの係止状態を解くこととなり、また、この係合バネ33の連結位置が、係合縁55よりも上方であることから、その係止状態は解除されることとなり、係合片54と係止孔61との係止状態は解除されてしまい、連結部材22の後退移動を妨げない。
【0124】
これにより、ガイドレール7の係合部8に係合している各係合片54の爪部41が後退を始め、係合部8から離脱して係合状態を解かれる。
【0125】
後退が進むと、各係合片54の爪部41は、傾斜部51に当接して案内されるとともにガイドスロープ52を通過し、その後、連結杆29の軸線方向に平行となる方向に牽引されて、すなわち揺動状態が戻り、スラット6の厚さ方向に突出している爪部41が、ガイドレール7内におけるシャッターカーテン5の移動軌跡から後退し、すなわちガイドレール7の開口幅長より退き、この爪部41がスラット6の板面(裏面6b)に近接する方向に案内されて揺動しながら移動を始める。
【0126】
そして、さらに合カギ又はサムターンによる回転が進むと、シリンダ錠11に連結された連結杆29はさらに後退し、係合片54は係合部8からスラット6の端縁6dより内側へと後退し、解錠状態となる。
【0127】
この状態で、シリンダ錠11は、施錠状態から180°回転され、解錠動作が終了となり、図15に示すように、爪部41の先端がカバー45の高さと略同一高さとなって、スラット6の厚さより突出せずにスラット6の両端部6aの各係合片54がこれら両端部6aより後退した状態となり、合カギを用いた場合は合カギを抜き去り、解錠となる。
【0128】
次に、本実施の形態の施錠装置10の解錠操作の途中における動作について説明する。
施錠装置10のラッチ部20においては、係合片54には係合部8に対して係合を行おうとする係合バネ33の付勢力が常に働いているとともに、連結部材22には固定基板44に対して解錠バネ34の付勢力で牽引される付勢力が常に働いている。
【0129】
ここで、合カギ又はサムターンによりシリンダ錠11を回転させ、上述した解錠操作を行う際に、その解錠操作を何らかの理由で中途で止めてしまった場合、係合バネ33及び解錠バネ34の両付勢力は、解錠バネ34による付勢力が連結部材22の摺動に直接かかっていることから、固定基板44に対して連結部材22を引き戻そうとする。
【0130】
係合バネ33の付勢力は、連結部材22に対して常に働いており、連結部材22に対して突出する方向に常に付勢しているが、シリンダ錠11の回転を中途で止めた場合、シリンダ錠11は、その回転停止位置を保持できないこととなっており、このことから、解錠バネ34の付勢力によって連結部材22及び係合片54は後退方向に移動することとなる。
【0131】
すなわち、シリンダ錠11を上述したように施錠状態から解錠状態とする回転操作途中で、解錠位置へ完全に回転操作しないと、常に働いている解錠バネ34により、中途となっている回転状態を解錠位置へ強制的に回転させてしまう。このことから、合カギ又はサムターンの回転途中位置は、解錠位置に戻されることとなる。
【0132】
同様に、施錠操作時において、シリンダ錠11の回転操作を中途で止めてしまった場合、シリンダ錠11がその回転停止位置では保持されないことから、解錠バネ34の付勢力が働き、連結部材22および係合片54を後退させることとなる。すなわち施錠が行われず、強制的に解錠状態となる。
【0133】
なお、上記のことから、解錠操作時に、合カギ又はサムターンにてシリンダ錠11を回転させる操作として、完全に解錠状態へと回転操作を行わなくとも、解錠バネ34の付勢力にて、確実に解錠状態へと移行できるので、この解錠操作を簡略化できることとなる。
【0134】
従って、この施錠装置10では、解錠および施錠の各操作途中で、その操作を止めてしまった場合は、係合片54はスラット6の長手方向に突出せず、何れの操作途中であっても解錠状態となり、ガイドレール7内における移動軌跡上に干渉することがなく、シャッターカーテン5の昇降移動を妨げず、互いを損傷してしまうおそれがなくなる。
【0135】
また、このように構成された施錠装置10では、ガイドレール7内の係合部8と係合するためにスラット6の左右端部6a,6aから突出される係合片54が、スラット6を左右幅方向に揺動した際、その外力によって突出状態が後退しないように係止する係止孔61を設けたことにより、スラット6の揺動を規制してスラット6の左右幅方向のガタをなくすこととなるので、係合部8と係合片54との係合状態を外すことなく確実に維持することができる。
【0136】
また、ガイドレール7内において、係合部8と係合する係合片54が、ガイドスロープ52によって、スラット6の長手方向の延長線上より偏心した方向となるガイドレール7の開口幅より外側で、スラット6の厚さ方向に変向して突出させる構成としたので、係合部8と確実に係合することとなり、その係合状態を、互いに十分に噛み合う構成とすることが可能となるので、施錠状態が確実なものとなる。
【0137】
次に、本発明のシャッター用施錠装置の第3の実施の形態について説明する。
図19は本発明によるシャッター用施錠装置の第3の実施の形態を示す一部裁断正面図と一部裁断平面図である。
なお、この第3の実施の形態において、上述した第1,第2の実施の形態と同一若しくは同等の部分には、同一符号を示し、説明を省略する。
【0138】
この第3の実施の形態では、上述した第2の実施の形態の構成と略同等とされ、第2の実施の形態における固定基板44の取付片43と連結部材22の取付板36とを連結する解錠付勢手段としての解錠バネ34に換え、これら取付片43と取付板36とを、施錠付勢手段としての施錠バネ35にて連結する構成としている。
【0139】
この施錠バネ35は、圧縮コイルバネよりなり、一端35aが連結部材22の取付板36に連結され、他端35bが固定基板44の取付片43に連結されている。そして、この施錠バネ35は、固定基板44に対して連結部材22を、係合片54が進出する方向へと常に付勢するようになっている。
【0140】
次に、この第3の実施の形態の施錠装置10による施解錠の操作について説明する。
まず、シャッターカーテン5の開閉動作時においては、施錠装置10は動作されず、係合片54の爪部41を除く部分がカバー45内に収納され、爪部41の当接片41aが案内路53に位置している。すなわち、図19に示すように、各係合片54がスラット6の両端部6aより内方に後退した解錠状態となっており、ガイドレール7内におけるシャッターカーテン5の表裏面方向の移動軌跡上には突出せずに、シャッターカーテン5の昇降移動を妨げることはない。
【0141】
なお、この解錠状態では、係合片54の各当接片41aが案内路53に位置していることで、係合片54の揺動が規制される。また、シリンダ錠11の鍵穴12が例えば水平となり(図1参照)、屋内側ではサムターンが水平状態となっており、シリンダ錠11はその解錠状態を保持している。
【0142】
次に、シャッターカーテン5を降下させ閉鎖し、施錠を行う際には、シャッターカーテン5の屋外側から合カギをシリンダ錠11に差し込むか、あるいは屋内側からサムターンを摘んでシリンダ錠11を回転させる。
【0143】
すると、このシリンダ錠11に連結された連動機構部が作動し、これにより、両連結杆29を介して両連結部材22が、それぞれスラット6の両端部6aより延出する外方向へ摺動を始める。
【0144】
さらに、シリンダ錠11の回転が進むと、連結部材22の摺動に伴い、この連結部材22に連結されている係合片54の爪部41における折曲部分が、ガイドスロープ52に当接する。
【0145】
これにより、係合片54は、連結部材22の摺動に伴い、ガイドスロープ52上を移動し、このガイドスロープ52によって爪部41がスラット6の板面(6b)に対して離脱する方向に案内されてすなわち変向されて基端側に対して揺動しながら移動を始める。
【0146】
この離脱移動により、図20(a)に示すように、爪部41先端がスラット6の端縁6dよりスラットの長手方向に突出するとともに、図20(b)に示すように、この爪部41先端がスラット6の厚さより突出し、ガイドレール7内におけるシャッターカーテン5の移動軌跡から突出する。
【0147】
そして、爪部41先端が、ガイドレール7内の奥方の底面部7aに伸び出て、かつガイドレール7の開口幅長より突出して、ガイドレール7内の係合部8と係合する(図20(b)参照)。
【0148】
そして、さらに合カギ又はサムターンによる回転が進むと、シリンダ錠11に連動連結された連結部材22が、さらに進出方向に摺動し、これにより係合部8に係合されている係合片54に対して、さらに連結部材22が進出方向に摺動することになる。そして、この連結部材22の摺動距離長さ分、係合バネ33が圧縮され、前記距離(長さ)が吸収される。すなわち、連結部材22の先端に対して係合バネ33が縮み、係合片54を連結部材22の先端に対して常に突出させようとする付勢力を発生させて、係合部8と係合片54との係合状態をさらに確実なものとするようになる。
【0149】
なお、この係合バネ33の圧縮される長さは、ガイドレール7の底面部7aにスラット6の一方の端縁6dが当接するか、あるいは、スラット6の他方の端縁6dがガイドレール底面7aより最大に離間した際、すなわち、スラット6が左右ガイドレール7,7間で一方のガイドレール7側に寄ってしまった状態であっても、両係合片54が各係合部8に係合可能となるように設定されている。
【0150】
そして、シリンダ錠11が、解錠状態から合カギなどにより、本実施の形態では、180°回転されることで、施錠動作は終了となり、合カギを用いた場合は合カギを抜き、施錠状態となる。ここでシリンダ錠11は、この施錠状態、すなわち回転停止状態が保持される。
【0151】
同時に、固定基板44と連結部材22とを連結する施錠バネ35が、上記した連結部材22の移動により圧縮される。この施錠バネ35は、圧縮されることで、固定基板44に対して、連結部材22を突出する方向へ付勢力を発生させる。
【0152】
この施錠状態において、係合片54の爪部41が各ガイドレール7内の係合部8に係合状態となるとともに、この係合状態を維持しようとする係合バネ33の付勢力が発生しているので、施錠状態は常に維持されている。
【0153】
なお、左右ガイドレール7,7間にてスラット6(シャッターカーテン5)を左右幅方向に揺動させた場合についての係合片54及び係止孔61とによる揺動の規制及び係合片54と係合部8との係合状態の保持についての説明は、上記第2の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
【0154】
次に、この施錠装置を解錠するには、シリンダ錠11に合カギを差し込み、若しくはサムターンを摘まみ、前記施錠時とは逆の方向に回転させる。
【0155】
すると、このシリンダ錠11に連動連結された連動機構部が作動し、連結杆29を介して連結部材22がガイドレール7側に対して後退を始める。
【0156】
さらに合カギ又はサムターンによる回転が進むと、係合バネ33の付勢力により、係合片54に対して連結部材22を退けることとなる。
同時に、施錠バネ35による付勢力が働いており、連結部材22を介し、係合片54は突出方向に付勢されている。
【0157】
この際、上述のようにスラット6の左右幅方向の揺動があって、係合片54の係合縁55が固定基板44の係止孔61に係止している場合であっても、連結部材22の移動により先端側ガイド穴27の先端側の縁部における板厚にて係合片54を厚み方向に浮かせるとともに、取付板36(連結部材22)に対して係合バネ33が係合片54を押圧する方向に付勢力を有していることから、係合部8と係合状態の係合片54は連結部材22をガイドレール7側から後退させる方向に付勢力を有しておりこれらの係止状態を解くこととなり、また、この係合バネ33の連結位置が、係合縁55よりも上方であることから、その係止状態は解除されることとなり、係合片54と係止孔61との係止状態は解除されてしまい、連結部材22の後退移動を妨げない。
【0158】
これにより、ガイドレール7の係合部8に係合している各係合片54の爪部41が後退を始め、係合部8から離脱して係合状態を解かれる。
【0159】
後退が進むと、各係合片54の爪部41は、傾斜部51に当接して案内されるとともにガイドスロープ52を通過し、その後、連結杆29の軸線方向に平行となる方向に牽引されて、すなわち揺動状態が戻り、スラット6の厚さ方向に突出している爪部41が、ガイドレール7内におけるシャッターカーテン5の移動軌跡から後退し、すなわちガイドレール7の開口幅長より退き、この爪部41がスラット6の板面(裏面6b)に近接する方向に案内されて揺動しながら移動を始める。
【0160】
そして、さらに合カギ又はサムターンによる回転が進むと、シリンダ錠11に連結された連結杆29はさらに後退し、係合片54は係合部8からスラット6の端縁6dより内側へと後退し、解錠状態となる。
【0161】
この状態で、シリンダ錠11は、施錠状態から180°回転され、解錠動作が終了となり、図19(a)に示すように、爪部41の先端がカバー45の高さと略同一高さとなって、スラット6の厚さより突出せずにスラット6の両端部6aの各係合片54がこれら両端部6aより後退した状態となり、合カギを用いた場合は合カギを抜き去り、解錠となる。
【0162】
次に、本実施の形態の施錠装置10の解錠操作の途中における動作について説明する。
施錠装置10のラッチ部20においては、係合片54には係合部8に対して係合を行おうとする係合バネ33の付勢力が常に働いているとともに、連結部材22には固定基板44に対して施錠バネ35の付勢力が常に働いている。
【0163】
ここで、合カギ又はサムターンによりシリンダ錠11を回転させ、上述した解錠操作を行う際に、その解錠操作を何らかの理由で中途で止めてしまった場合(図16参照)、係合バネ33及び施錠バネ35の両付勢力は、互いに係合片54をガイドレール7内の係合部8との係合を維持しようと固定基板44(スラット6)に対して突出方向となっている。
【0164】
シリンダ錠11の回転を中途で止めた場合、シリンダ錠11は、その回転停止位置を保持できないこととなっており、このことから、施錠バネ35の付勢力によって連結部材22及び係合片54は進出方向に移動することとなる。
【0165】
すなわち、シリンダ錠11を上述したように施錠状態から解錠状態とする回転操作途中で、解錠位置へ完全に回転操作しないと、常に働いている施錠バネ35により、中途となっている回転状態を施錠位置へ強制的に回転させてしまう。このことから、合カギ又はサムターンの回転途中位置は、施錠位置に戻されることとなる。
【0166】
同様に、施錠操作時において、シリンダ錠11の回転操作を中途で止めてしまった場合、シリンダ錠11がその回転停止位置では保持されないことから、施錠バネ35の付勢力が働き、連結部材22および係合片54を進出させることとなる。すなわち解錠とならず、強制的に施錠状態となる。
【0167】
なお、上記のことから、施錠操作時に、合カギ又はサムターンにてシリンダ錠11を回転させる操作として、完全に施錠状態へと回転操作を行わなくとも、施錠バネ35の付勢力にて、確実に施錠状態へと移行できるので、この施錠操作を簡略化できることとなる。
【0168】
従って、この施錠装置10では、解錠および施錠の各操作途中で、その操作を止めてしまった場合は、係合片54はスラット6の長手方向に突出し、何れの操作途中であっても施錠状態となり、ガイドレール7内の係合部8に対して常に係合しようとする状態となり、シャッターカーテン5の昇降移動を行いたい場合には、必ずシリンダ錠11を確実に解錠状態としなければならない。このことから、解錠操作が中途であることで、ガイドレール7内に係合片54が干渉する位置に残ることなく、確実に施錠状態となっていることから、シャッターカーテン5の開閉動作を行うことが不可能となり、すなわち互いの損傷等を発生させることがなくなる。
【0169】
また、このように構成された施錠装置10では、ガイドレール7内の係合部8と係合するためにスラット6の左右端部6a,6aから突出される係合片54が、スラット6を左右幅方向に揺動した際、その外力によって突出状態が後退しないように係止する係止孔61を設けたことにより、スラット6の揺動を規制してスラット6の左右幅方向のガタをなくすこととなるので、係合部8と係合片54との係合状態を外すことなく確実に維持することができる。
【0170】
また、ガイドレール7内において、係合部8と係合する係合片54が、ガイドスロープ52によって、スラット6の長手方向の延長線上より偏心した方向となるガイドレール7の開口幅より外側で、スラット6の厚さ方向に変向して突出させる構成としたので、係合部8と確実に係合することとなり、その係合状態を、互いに十分に噛み合う構成とすることが可能となるので、施錠状態が確実なものとなる。
【0171】
なお、上述した各実施の形態における第1,第2の実施の形態では、施錠操作及び解錠操作を行うにあたり、その操作の途中において、常に係合片39,54をガイドレール7の係合部8から退けようとして、すなわち強制的に解錠状態へと作動する例であるが、これら第1,第2の実施の形態の構成において解錠状態へと強制的に行う主構成である解錠付勢手段(解錠バネ34)について、上記各実施の形態にて説明した通り、それぞれ引張コイルバネにて構成した例としたが、この解錠付勢手段は圧縮コイルバネにて構成してもよく、上記同様の効果を得ることができる。
【0172】
圧縮コイルバネにて解錠バネ34を構成した場合には、図21に示す概略図のように、固定基板44に突設する取付片43と連結部材22の連結部分(取付板36)との位置関係を、取付片43固定基板44の先端側とし、連結部材22を固定基板44に対して後退させる方向に付勢力が発生するように設定させ構成させる。
そして、この圧縮コイルバネにて構成する場合においても、第1の実施の形態のように、解錠バネ34の連結部材22に連結される側の一端を係合片39(54)に連結する構成としても良い。
【0173】
また、上述した各実施の形態における第3の実施の形態では、施錠操作及び解錠操作の途中において、常に係合片54を係合部8に対して係合状態とさせ、すなわち強制的に施錠状態へと作動する例であるが、この第3の実施の形態の構成において施錠状態へと強制的に行う主構成である施錠付勢手段(施錠バネ35)について、圧縮コイルバネにて構成した例としたが、この施錠付勢手段は、図22(b)(c)に示すように引張コイルバネにて構成してもよく、上記同様の効果を得ることができる。
【0174】
そして、上記したように、強制的に解錠状態とする解錠付勢手段、及び強制的に施錠状態とする施錠付勢手段の各構成を、引張コイルバネ,圧縮コイルバネのいずれでも構成でき、また、係合片39,54をガイドレール7側の係合部8に係合させる進出付勢手段(係合バネ32,33)においても引張コイルバネ,圧縮コイルバネのいずれでも構成でき、これらのバネの組み合わせにより、施錠操作途中や解錠操作途中での、強制的な施錠、または強制的な解錠とする施錠装置を得ることが可能となる。
【0175】
また、上述した各実施の形態では、係合部8は、板状の部材より片状に形成され、ガイドレール7内の開口溝7bの奥方となる底面部7aに設けられているが、この係合部8は、係合片39,54が係合し得る位置であれば、底面部7aに限らず、例えばガイドレール7内の側面板など、いずれの位置に構成させてもよい。また、ガイドレール7の形状を、底面部7aにおいて、この底面部7aが畦状にガイドレール7内方に突出する構造として、このガイドレール7と係合部8とを一体に形成する構造などとしてもよい。
【0176】
さらに、係合部8及び、ガイドレール7と一体の係合部8の構成を、それぞれ、対となる構成で説明したが、これら係合部8は、いずれか一方で構成されればよく、すなわち、係合片39,54の突出する側に設けられる構成とすればよい。
なお、この係合部8がガイドレール7内にて一対の構成である上述した実施の形態の構成の場合は、このガイドレール7に対するシャッターカーテン5の組付けに表裏の区別を要せず、施工作業の簡略化を図ることが可能となる。
【0177】
また、係合部8は、櫛歯状に形成されているとしているが、係合片39,54がガイドスロープ52によって変向されることから、この変向によって係合片39,54の爪部41が貫挿されるように係合部8に穴部を設けてもよい。なお、係合部8に穴部を設け、この穴部に係合片39,54の爪部41が貫挿される構成に限らず、係合片39,54側に穴部を設け、係合部8側が係合片39,54の穴部に貫挿される構成であってもよい。
【0178】
さらに、係合部8は、ガイドレール7内に限らず、例えば、ガイドレール7内の開口溝7bの奥方となる底面部7aにおいて、スラット6の端部6aから突出する係合片39,54がガイドレール7の奥方に貫挿し得る開口穴を設け、この開口の縁部に対して、該爪部41が係合し得るようにガイドレール7の外側(奥側)に突出された係合部8を設けるようにしてもよい。この構成によれば、ガイドレール7内に係合部8が無くなることからシャッターカーテン5の昇降を妨げることがない。また、係合部8と係合片39,54との係合位置がガイドレール7の底面部7aを介したガイドレール7の外側(奥側)となるとともに、上述したように係合片39,54の突出向きがガイドスロープ52によって変向されることから、係合状態を容易に外すことなく確実に維持することができる。なお、ガイドレール7の底面部7aに開口穴を設けるだけの構成であっても、係合片39,54が開口穴を介して係合し得るので係合状態を維持することが可能となる。また、上記開口穴を設ける構成は、ガイドレール7の側板であっても同様の効果を奏する。
【0179】
また、係合片39,54は、その先端の爪部41が図2に示す如くスラット6の裏面6b側(屋内側)に折曲されるとともに、スラット6(固定基板44)に対して揺動するように設けてスラット6の裏面6b側(屋内側)に突出するように構成されているが、この限りでなく、爪部41をスラット6の表面側(屋外側)折曲して揺動するように設け、スラット6の表面側(屋外側)に突出するように構成してもよい。さらに、爪部41をスラット6の上側(あるいは下側)に折曲して揺動するように設け、スラット6の上側(あるいは下側)に突出するように構成してもよい。
この場合、係合部8は、少なくとも爪部41が突出する側に対応して配置されていればよい。
なお、係合片39,54が係合部8に係合する部分は、先端の爪部41に限らず、任意の箇所であってもよい。
【0180】
また、爪部41を変向して突出させるガイドスロープ52等の構成は、係合片39,54の爪部41を突出させるとともに、係合片39,54の爪部41を後退させるように案内する構成であれば、例えば係合片39,54側、スラット6側(端縁6d側に限らず)、係合部8を含むガイドレール7側等、何れに設けられていてもよい。
【0181】
さらに、ガイドスロープ52にて係合片39,54を爪部41を突出させる構成としたが、例えば係合片39,54が自らの自重で変向して突出したり、あるいは自らの自重で後退するように構成されていれば、ガイドスロープ52を要しなくてもよい。
【0182】
また、上述した各実施の形態における係合片39,54に係合する係止爪60または係止孔61は、固定基板44に限らず、例えばカバー45,スラット6,ガイドレール7等、係合片39,54が係合部8に係合する際に係合片39,54とともに動作しない部分であればよい。
【0183】
さらに、本発明の施錠装置10を、シャッター部材として短冊形状のスラット6に設ける例について述べたが、このシャッター部材は、複数連結されるパネル状あるいはパイプ状のシャッター部材や、一枚板状のシャッター部材としてもよく、さらにシート状、ネット状のシャッター部材における補強部分や水切部分に施錠装置10を設ける構成でもよく、上記同様の効果を得ることができる。
【0184】
また、施錠装置10の取り付けに関し、上記実施の形態ではシャッター部材としてのスラット6の両端部に取り付けているが、スラット6の少なくとも一方の端部に取り付けられていればよい。また、施錠装置10(および係合部8)の取り付け位置は、シャッターカーテン5の閉鎖時における操作の行いやすい高さ位置に配設されているとしているが、これに限らず閉鎖時におけるシャッターカーテン5の下端部分や、同シャッターカーテン5の上方等シャッターカーテン5の移動(開閉)方向に対して、任意の位置であってもよく、さらに単一でも複数でもよい。
【0185】
また、上述の施錠装置10が採用されるシャッターは、図1で示す上下に開閉するもの以外に、例えば左右横引き、水平引きなど、その他の開閉動作を行うシャッターであってもよい。
【0186】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によるシャッター用施錠装置では、解錠および施錠の各操作途中で、その操作を止めてしまった場合に、解錠付勢手段を有する構成としたことで、係合片はシャッター部材の長手方向に中途に突出した状態とならず、何れの操作途中であっても強制的に後退し、すなわち強制的に解錠状態となり、ガイドレール側における移動軌跡上に干渉することを防止する。これにより、シャッターカーテンの開閉移動は妨げられることがなく、ガイドレール側及びシャッターカーテン側を互いに損傷してしまうおそれがなくなる。
【0187】
また、本発明によるシャッター用施錠装置では、施錠付勢手段を有する構成としたことで、解錠および施錠の各操作途中で、その操作を止めてしまった場合に、係合片はシャッター部材の長手方向に常に突出する付勢力を受けていることから、何れの操作途中であっても強制的に突出し、すなわち強制的に施錠状態となり、ガイドレール側の係合部に対して常に係合しようとする状態となり、シャッターカーテンの昇降移動を行いたい場合には、必ず錠部を確実に解錠状態としなければならない。このことから、解錠操作が中途であることで、ガイドレール側には係合片が干渉する位置に残らず、確実に施錠状態となっていることから、シャッターカーテンの開閉動作を行うことが不可能となり、すなわち互いの損傷等を発生させるおそれがなくなる。
【0188】
また、本発明によるシャッター用施錠装置では、シャッター部材の端縁から進出/後退される係合片が、係合部と係合した際、例えば、シャッター部材を左右幅方向に揺動する等、係合片に後退方向への外力が加えられて係合片が後退しようとした場合に、その進出状態が後退しないように抑止する係止手段を設けたことにより、係合部と係合片との係合状態(施錠状態)が外れることを防止し、より確実に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシャッター用施錠装置が備えられるシャッター装置の正面図である。
【図2】(a)同シャッター用施錠装置の実施の形態を示す一部裁断正面図である。
(b)同一部裁断平面図である。
【図3】同シャッター用施錠装置の分解斜視図である。
【図4】(a)同シャッター用施錠装置を構成する連結部材の平面図である。
(b)同正面図である。
(c)同側面図である。
【図5】(a)同シャッター用施錠装置を構成する係合片の正面図である。
(b)同平面図である。
【図6】(a)同シャッター用施錠装置を構成する固定基板の平面図である。
(b)同正面図である。
【図7】(a)同シャッター用施錠装置の動作を示す正面図である。
(b)同動作を示す平面図である。
【図8】(a)同シャッター用施錠装置の動作を示す正面図である。
(b)同動作を示す平面図である。
【図9】(a)同シャッター用施錠装置の動作を示す正面図である。
(b)同動作を示す平面図である。
【図10】本発明によるシャッター用施錠装置の第2の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図11】(a)同シャッター用施錠装置を構成する連結部材の平面図である。
(b)同正面図である。
【図12】(a)同シャッター用施錠装置を構成する係合片の正面図である。
(b)同平面図である。
【図13】(a)同シャッター用施錠装置を構成する固定基板の平面図である。
(b)同正面図である。
【図14】(a)同シャッター用施錠装置を構成するカバーの正面図である。
(b)同平面図である。
(c)同側面図である。
【図15】(a)同シャッター用施錠装置の動作を示す正面図である。
(b)同動作を示す平面図である。
【図16】(a)同シャッター用施錠装置の動作を示す正面図である。
(b)同動作を示す平面図である。
【図17】(a)同シャッター用施錠装置の動作を示す正面図である。
(b)同動作を示す平面図である。
【図18】(a)同シャッター用施錠装置の動作を示す正面図である。
(b)同動作を示す平面図である。
【図19】(a)本発明によるシャッター用施錠装置の第3の実施の形態を示す一部裁断正面図である。
(b)一部裁断平面図である。
【図20】(a)同シャッター用施錠装置の動作を示す正面図である。
(b)同動作を示す平面図である。
【図21】(a)他の実施の形態を示すシャッター用施錠装置の概略図である。
(b)他の実施の形態を示すシャッター用施錠装置の概略図である。
【図22】(a)他の実施の形態を示すシャッター用施錠装置の概略図である。
(b)他の実施の形態を示すシャッター用施錠装置の概略図である。
(c)他の実施の形態を示すシャッター用施錠装置の概略図である。
【図23】(a)従来のシャッター用施錠装置を示す正面図である。
(b)同平面図である。
【符号の説明】
1…シャッター装置
5…シャッターカーテン
6…シャッター部材(スラット)
6a…端部
7…ガイドレール
8…係合部
10…施錠装置
11…錠部(シリンダ錠)
29…連結杆
32,33…進出付勢手段(係合バネ)
34…解錠付勢手段(解錠バネ)
35…施錠付勢手段(施錠バネ)
39,54…係合片
52…案内手段(ガイドスロープ)
60…係止手段(係止爪)
61…係止手段(係止孔)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a shutter locking device that is provided in a shutter curtain constituted by a shutter member such as a slat and performs locking when the shutter curtain is closed.
[0002]
[Prior art]
Generally, the locking device provided in the shutter device is a suitable piece of a sheet that is easy to operate by a person in a substantially strip-shaped slat that is long in the left-right direction and that is connected in the vertical direction that constitutes the shutter curtain. It is arranged on the slat.
[0003]
Specifically, as shown in FIG. 23, a
[0004]
On the other hand, in the
[0005]
Then, the
[0006]
As for locking and unlocking of this locking device, a
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional shutter locking device, the engaging portion is provided in the guide rail and is formed in a concavo-convex shape so as to mesh with the engaging piece, but this engaging portion moves in the guide rail. The protruding length of the shape is limited to be small so as not to interfere with the shutter curtain, and the protruding length of the engaging piece from both ends of the slat is limited by the range of the thumb turn or joint key rotation operation. For this reason, the engagement state between the engagement portion and the engagement piece becomes insufficient, and there is a possibility that a reliable locked state cannot be obtained.
[0008]
In addition, since the shutter curtain is closed and the protrusion of each engagement piece from both ends of the slat when locked is held only by the urging force of the compression spring, the shutter curtain is improperly shaken in the left-right width direction. When moved, there is a possibility that the engaging piece may come off the locking portion due to the reaction.
[0009]
Furthermore, the engagement piece is protruded and retracted by an operation with a thumb turn or joint key of the lock part, but if the rotation operation that is the operation is not performed securely with locking or unlocking, that is, If the unlocking operation or locking operation is not performed correctly and the rotation of the locking part is stopped halfway rather than at the end of rotation, the engagement piece is not fully retracted from the end of the shutter curtain and remains in the protruding state. Yes, if the shutter curtain is moved in this state, for example, it may interfere with the engaging portion provided in the guide rail, and the engaging piece and / or the engaging portion may be damaged as the shutter curtain moves up and down. was there.
[0010]
In view of the above, the present invention has an object to make the locking state more reliable in order to solve the above-mentioned problems, and even when the locking operation or the unlocking operation is halfway, the engaging piece and the engaging portion There is provided a shutter locking device that prevents interference with the shutter and prevents the engagement portion from being disengaged even when the shutter curtain swings in the left-right width direction. The purpose is that.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
Next, means for solving the above problems will be described with reference to the drawings corresponding to the embodiments.
The shutter locking device according to the first aspect of the present invention is a shutter device provided in a shutter device having a pair of
It is disposed on the
[0012]
The shutter locking device according to claim 2 of the present invention comprises: Unlocking
[0013]
A shutter locking device according to a third aspect of the present invention is a shutter provided in a shutter device 1 having a pair of
A
A connecting
An
When the
One end is connected to the connecting
One end is connected to the connecting
It is characterized by comprising.
[0014]
According to a fourth aspect of the present invention, a shutter locking device includes a pair of
A
A connecting
Engaging
An
When the engaging
One end is connected to the connecting
One end is connected to the connecting
It is characterized by comprising.
[0015]
According to a fifth aspect of the present invention, a shutter locking device includes a pair of
A
A connecting
Engaging
An
When the engaging
One end is connected to the connecting
One end is connected to the engaging
It is characterized by comprising.
[0016]
According to a sixth aspect of the present invention, a shutter locking device includes a pair of
A
A connecting
Engaging
An
When the engaging
One end is connected to the connecting
One end is connected to the engaging
A shutter locking device comprising:
[0017]
The shutter locking device according to a seventh aspect of the present invention is the first, second, third, fourth, or fifth aspect. Or 6. The shutter locking device according to 6,
The engaging
[0018]
The advance urging means 32 and 33 are constituted by a tension spring or a compression spring, and the unlocking urging means 34 may also be constituted by a tension spring or a compression spring. The biasing means 35 may also be configured by a tension spring or a compression spring. And as a shape of these tension springs and compression springs, it is preferable to comprise coil springs or leaf springs.
[0019]
According to the
[0020]
Further, in the case of the configuration having the locking urging means 35, the
[0021]
Further, when the engaging piece that is advanced / retracted from the edge of the
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a front view of a shutter device provided with a shutter locking device according to the present invention, FIG. 2 is a partially cut front view and a partially cut plan view showing an embodiment of the shutter lock device, and FIG. It is a disassembled perspective view of the locking device.
[0023]
First, the shutter device 1 provided with the shutter locking device of the present invention will be described.
As shown in FIG. 1, the shutter device 1 is provided with a
[0024]
The
[0025]
Then, both
[0026]
As shown in FIG. 2, a
[0027]
As shown in FIG. 2, the engaging
[0028]
These engaging
[0029]
In addition, the comb-tooth shape of each
[0030]
Next, as shown in FIG. 1, the
[0031]
As shown in FIG. 1, the locking
[0032]
First, the
The
[0033]
In addition, an interlocking mechanism portion that is connected to a
Although not shown in the drawing, this interlocking mechanism portion is substantially constituted by a gear and a rack plate, the gear is provided integrally with the
[0034]
Next, the
[0035]
The connecting
[0036]
As shown in FIG. 4C, the
[0037]
As shown in FIGS. 3 and 5, the
[0038]
Further, as shown in FIGS. 3 and 5, the tip of the
[0039]
The engaging
[0040]
Further, as shown in FIG. 3, an
[0041]
Next, as shown in FIGS. 3 and 6, the fixed
[0042]
Further, a mounting
As shown in FIG. 3, the fixed
[0043]
In this embodiment, the unlocking
[0044]
Further, the locking
[0045]
As shown in FIG. 3, the
Each
[0046]
Then, the
[0047]
The fixed
[0048]
Next, as shown in FIGS. 2 and 3, the
The
[0049]
Although not shown, the connecting
[0050]
Next, the operation of locking / unlocking by the locking
First, during the opening / closing operation of the
[0051]
In this unlocked state, the
[0052]
Next, when the
[0053]
Then, the interlocking mechanism portion connected to the
[0054]
Further, when the rotation of the
[0055]
Thereby, the
[0056]
By this detachment movement, the tip of the
[0057]
And the front-end | tip of the nail | claw
[0058]
Then, when the rotation by the joint key or the thumb turn further proceeds, the connecting
[0059]
The extending length of the
[0060]
Then, in this embodiment, the
[0061]
At the same time, the unlocking
[0062]
In this locked state, as shown in FIG. 7, the
[0063]
Here, when the slat 6 (shutter curtain 5) is swung in the left-right width direction between the left and
[0064]
Thus, when the
[0065]
Conversely, when one
[0066]
Therefore, even if the slat 6 (shutter curtain 5) is swung in the left-right width direction between the left and
[0067]
Further, in the locking
[0068]
When the
[0069]
Next, in order to unlock this locking device, a key is inserted into the
[0070]
Then, the interlocking mechanism portion interlocked and connected to the
[0071]
When the rotation by the joint key or the thumb turn further proceeds, the
At the same time, an urging force in the pulling direction by the unlocking
[0072]
At this time, even when the
[0073]
Thereby, the
[0074]
As the retreat progresses, the
[0075]
When the rotation by the joint key or the thumb turn further proceeds, the connecting
[0076]
In this state, the
[0077]
Next, the operation | movement in the middle of the unlocking operation of the
In the
[0078]
Here, when the
[0079]
The urging force of the
[0080]
That is, if the
[0081]
Similarly, when the rotation operation of the
[0082]
In addition, from the above, as an operation of rotating the
[0083]
Therefore, in this
[0084]
Further, in the
[0085]
Further, in the
[0086]
Next, a second embodiment of the shutter locking device of the present invention will be described.
FIG. 10 is an exploded perspective view showing a second embodiment of the shutter locking device according to the present invention.
In the second embodiment, the same or equivalent parts as those in the first embodiment described above are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted.
[0087]
In the second embodiment, as shown in FIGS. 10 and 11, the connecting
[0088]
As shown in FIGS. 10 and 12, the engaging
[0089]
As in the first embodiment, the front end of the
[0090]
The engaging
Further, an
[0091]
As shown in FIGS. 10 and 13, a plurality of (four in this embodiment) locking
[0092]
Further, as shown in FIG. 13, the fixed
[0093]
A mounting
[0094]
In this embodiment, the unlocking
[0095]
Further, the locking
[0096]
As shown in FIGS. 10 and 14, the
[0097]
Each
[0098]
Then, the
[0099]
Note that the fixed
[0100]
The
[0101]
Next, an operation of locking / unlocking by the locking
First, during the opening / closing operation of the
[0102]
In this unlocked state, each
[0103]
Next, when the
[0104]
Then, the interlocking mechanism portion connected to the
[0105]
Further, as the rotation of the
[0106]
Thereby, the
[0107]
By this separation movement, the tip of the
[0108]
And the front-end | tip of the nail | claw
[0109]
When the rotation by the joint key or the thumb turn further proceeds, the connecting
[0110]
The length of the
[0111]
Then, in this embodiment, the
[0112]
At the same time, the unlocking
[0113]
In this locked state, as shown in FIGS. 17A and 17B, the
[0114]
Here, when the slat 6 (shutter curtain 5) is swung in the left-right width direction between the left and
[0115]
Thus, when the
[0116]
Conversely, when one
[0117]
Therefore, even if the slat 6 (shutter curtain 5) is swung in the left-right width direction between the left and
[0118]
Further, in the locking
[0119]
When the
[0120]
Next, in order to unlock this locking device, a key is inserted into the
[0121]
Then, the interlocking mechanism portion interlocked and connected to the
[0122]
Further, when the rotation by the combination key or thumb turn proceeds, the connecting
At the same time, an urging force in the pulling direction by the unlocking
[0123]
At this time, as described above, even when the
[0124]
As a result, the
[0125]
As the retreat progresses, the
[0126]
When the rotation by the joint key or thumb turn further proceeds, the connecting
[0127]
In this state, the
[0128]
Next, the operation | movement in the middle of the unlocking operation of the
In the
[0129]
Here, when the
[0130]
The urging force of the
[0131]
That is, if the
[0132]
Similarly, when the rotation operation of the
[0133]
In addition, from the above, as an operation of rotating the
[0134]
Therefore, in this
[0135]
Further, in the
[0136]
Further, in the
[0137]
Next, a third embodiment of the shutter locking device of the present invention will be described.
FIG. 19 is a partially cut front view and a partially cut plan view showing a third embodiment of the shutter locking device according to the present invention.
In the third embodiment, the same or equivalent parts as those in the first and second embodiments described above are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted.
[0138]
In the third embodiment, the configuration is substantially the same as the configuration of the second embodiment described above, and the mounting
[0139]
The locking
[0140]
Next, an operation of locking / unlocking by the locking
First, during the opening / closing operation of the
[0141]
In this unlocked state, each
[0142]
Next, when the
[0143]
Then, the interlocking mechanism portion connected to the
[0144]
Further, as the rotation of the
[0145]
Thereby, the
[0146]
As shown in FIG. 20A, the tip of the
[0147]
And the front-end | tip of the nail | claw
[0148]
When the rotation by the joint key or the thumb turn further proceeds, the connecting
[0149]
The length of the
[0150]
Then, in this embodiment, the
[0151]
At the same time, the locking
[0152]
In this locked state, the
[0153]
It should be noted that when the slat 6 (shutter curtain 5) is swung in the left-right width direction between the left and
[0154]
Next, in order to unlock this locking device, a key is inserted into the
[0155]
Then, the interlocking mechanism portion interlocked and connected to the
[0156]
Further, when the rotation by the combination key or thumb turn proceeds, the connecting
At the same time, an urging force by the locking
[0157]
At this time, as described above, even when the
[0158]
As a result, the
[0159]
As the retreat progresses, the
[0160]
When the rotation by the joint key or thumb turn further proceeds, the connecting
[0161]
In this state, the
[0162]
Next, the operation | movement in the middle of the unlocking operation of the
In the
[0163]
Here, when the
[0164]
When the rotation of the
[0165]
That is, if the
[0166]
Similarly, when the rotation operation of the
[0167]
In addition, from the above, as the operation of rotating the
[0168]
Therefore, in this
[0169]
Further, in the
[0170]
Further, in the
[0171]
In the first and second embodiments in each of the above-described embodiments, the engaging
[0172]
When the unlocking
And even when comprised by this compression coil spring, the structure which connects the end of the side connected to the
[0173]
In the third embodiment in each of the above-described embodiments, the
[0174]
And, as described above, each configuration of the unlocking biasing means forcibly unlocking and the locking biasing means forcibly locked can be configured by either a tension coil spring or a compression coil spring. The advancing biasing means (engagement springs 32, 33) for engaging the
[0175]
Moreover, in each embodiment mentioned above, although the
[0176]
Furthermore, although the structure of the
In the case of the configuration of the above-described embodiment in which the
[0177]
The engaging
[0178]
Further, the
[0179]
In addition, the engaging
In this case, the
The portion where the
[0180]
In addition, the configuration of the
[0181]
Further, the engaging
[0182]
In addition, the locking
[0183]
Furthermore, although the example which provides the
[0184]
Moreover, regarding the attachment of the
[0185]
In addition to the shutter that opens and closes as shown in FIG. 1, the shutter that employs the above-described
[0186]
【The invention's effect】
As described above, in the shutter locking device according to the present invention, when the operation is stopped in the middle of the unlocking and locking operations, the unlocking urging means is provided. Does not protrude halfway in the longitudinal direction of the shutter member, and it is forcibly retracted during any operation, that is, it is forcibly unlocked and interferes with the movement track on the guide rail side. To prevent. Thereby, the opening and closing movement of the shutter curtain is not hindered, and there is no possibility of damaging the guide rail side and the shutter curtain side.
[0187]
Further, in the shutter locking device according to the present invention, since the locking urging means is provided, when the operation is stopped during each operation of unlocking and locking, the engaging piece is the shutter member. Since it receives a biasing force that always protrudes in the longitudinal direction, it will be forcibly protruded during any operation, that is, forcibly locked, and will always engage with the engaging part on the guide rail side. When the shutter curtain is to be moved up and down, the lock must be surely unlocked. From this, the unlocking operation is halfway, so that the engagement piece does not remain on the guide rail side at the position where it interferes, and it is securely locked, so the shutter curtain can be opened and closed. It becomes impossible, that is, there is no possibility of causing damage to each other.
[0188]
Further, in the shutter locking device according to the present invention, when the engaging piece that is advanced / retracted from the edge of the shutter member is engaged with the engaging portion, for example, the shutter member is swung in the left-right width direction, etc. By providing a locking means for preventing the advancing state from being retracted when an external force in the retracting direction is applied to the engaging piece and the engaging piece is about to retract, the engaging portion and the engaging piece are provided. It is possible to prevent the engagement state (locked state) from being disengaged and maintain it more reliably.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a shutter device provided with a shutter locking device according to the present invention.
FIG. 2 (a) is a partially cut front view showing an embodiment of the shutter locking device.
(B) It is the same part cutting | disconnection top view.
FIG. 3 is an exploded perspective view of the shutter locking device.
FIG. 4A is a plan view of a connecting member constituting the shutter locking device.
(B) It is the same front view.
(C) It is the same side view.
FIG. 5A is a front view of an engagement piece constituting the shutter locking device.
(B) It is the same top view.
6A is a plan view of a fixed substrate constituting the shutter locking device; FIG.
(B) It is the same front view.
FIG. 7A is a front view showing the operation of the shutter locking device.
(B) It is a top view which shows the operation | movement.
FIG. 8A is a front view showing the operation of the shutter locking device.
(B) It is a top view which shows the operation | movement.
FIG. 9A is a front view showing the operation of the shutter locking device.
(B) It is a top view which shows the operation | movement.
FIG. 10 is an exploded perspective view showing a second embodiment of the shutter locking device according to the present invention.
FIG. 11A is a plan view of a connecting member constituting the shutter locking device.
(B) It is the same front view.
12A is a front view of an engagement piece constituting the shutter locking device. FIG.
(B) It is the same top view.
FIG. 13 (a) is a plan view of a fixed substrate constituting the shutter locking device.
(B) It is the same front view.
FIG. 14A is a front view of a cover constituting the shutter locking device.
(B) It is the same top view.
(C) It is the same side view.
FIG. 15A is a front view showing the operation of the shutter locking device.
(B) It is a top view which shows the operation | movement.
FIG. 16A is a front view showing the operation of the shutter locking device.
(B) It is a top view which shows the operation | movement.
FIG. 17A is a front view showing the operation of the shutter locking device.
(B) It is a top view which shows the operation | movement.
FIG. 18A is a front view showing the operation of the shutter locking device.
(B) It is a top view which shows the operation | movement.
FIG. 19 (a) is a partially cut front view showing a third embodiment of the shutter locking device according to the present invention.
(B) It is a partially cut plan view.
FIG. 20A is a front view showing the operation of the shutter locking device.
(B) It is a top view which shows the operation | movement.
FIG. 21 (a) is a schematic view of a shutter locking device showing another embodiment;
(B) It is the schematic of the locking device for shutters which shows other embodiment.
FIG. 22 (a) is a schematic view of a shutter locking device showing another embodiment;
(B) It is the schematic of the locking device for shutters which shows other embodiment.
(C) It is the schematic of the shutter locking device which shows other embodiment.
FIG. 23 (a) is a front view showing a conventional shutter locking device.
(B) It is the same top view.
[Explanation of symbols]
1 ... Shutter device
5 ... Shutter curtain
6. Shutter member (slat)
6a ... end
7 ... Guide rail
8 ... engaging part
10 ... Locking device
11 ... Lock part (cylinder lock)
29 ... Linked bowl
32, 33 ... Advance biasing means (engagement spring)
34 ... Unlocking biasing means (unlocking spring)
35 ... Locking biasing means (locking spring)
39, 54 ... engaging pieces
52 ... Guide means (guide slope)
60 ... Locking means (locking claw)
61: Locking means (locking hole)
Claims (7)
前記シャッター部材に配設され、該シャッター部材の端部に対して進出/後退するとともに所定方向に揺動自在となり、前記シャッター部材の端縁より進出した際に前記ガイドレール側に配設される係合部に係合する係合片を、前記シャッター部材の所定位置に配設される錠部の回転操作で進出及び後退させるとともに、該錠部の回転操作における施錠途中及び解錠途中の際に、前記係合片を後退方向に付勢し、該係合片を前記シャッター部材の端部から進出状態とさせない解錠付勢手段を設けたことを特徴とするシャッター用施錠装置。In a shutter locking device provided in a shutter device having a pair of opposed guide rails and a shutter member constituting a shutter curtain guided by each of the guide rails,
It is disposed on the shutter member, moves forward / backward with respect to the end of the shutter member, and can swing in a predetermined direction, and is disposed on the guide rail side when advanced from the edge of the shutter member. The engaging piece that engages with the engaging portion is advanced and retracted by rotating the locking portion disposed at a predetermined position of the shutter member, and during locking and unlocking in the rotating operation of the locking portion. In addition, the shutter locking device is provided with unlocking biasing means for biasing the engaging piece in the backward direction and preventing the engaging piece from being advanced from the end of the shutter member.
前記シャッター部材に配設され、回転操作される錠部と、
該錠部に連動連結され、前記シャッター部材に沿って摺動自在な連結杆と、
前記シャッター部材の端部に配設され、該シャッター部材の端縁に対して進出/後退するとともに、所定方向に揺動自在とされた係合片と、
前記ガイドレール側に配設され、前記係合片が前記シャッター部材の端縁より進出した際に、前記係合片が係合される係合部と、
前記係合片の進出の際に前記係合片を前記係合部と係合し得るように所定方向に揺動させ、前記係合片の後退の際に前記係合片を前記係合部から脱離させるとともに進出前の状態に揺動復帰させる案内手段と、
一端が前記連結杆に連結され、他端が前記係合片に連結されて、前記連結杆に対して前記係合片を、前記連結杆の端縁に対して進出する方向へ付勢する進出付勢手段と、
一端が前記連結杆に連結され、他端が前記シャッター部材側に連結されて、該シャッター部材側に対して前記連結杆を、前記連結杆の端縁に対して後退する方向に付勢する解錠付勢手段と、
を具備することを特徴とするシャッター用施錠装置。In a shutter locking device provided in a shutter device having a pair of opposed guide rails and a shutter member constituting a shutter curtain guided by each of the guide rails,
A lock portion disposed on the shutter member and rotated;
A connecting rod that is interlocked and connected to the lock portion and is slidable along the shutter member;
An engagement piece disposed at an end portion of the shutter member, advanced / retracted with respect to an edge of the shutter member, and swingable in a predetermined direction;
An engaging portion that is disposed on the guide rail side and engages with the engaging piece when the engaging piece advances from an edge of the shutter member;
The engaging piece is swung in a predetermined direction so that the engaging piece can be engaged with the engaging portion when the engaging piece is advanced, and the engaging piece is moved to the engaging portion when the engaging piece is retracted. Guiding means for detaching and returning to the state before advancement,
One end is connected to the connecting rod, the other end is connected to the engaging piece, and the advancing force urges the engaging piece toward the connecting rod toward the end of the connecting rod. Biasing means;
One end is connected to the connecting rod, the other end is connected to the shutter member side, and the connecting rod is biased toward the shutter member side in a direction retreating with respect to the edge of the connecting rod. Lock biasing means;
A shutter locking device comprising:
前記シャッター部材に配設され、回転操作される錠部と、
該錠部に連動連結され、前記シャッター部材に沿って摺動自在な連結杆と、
前記シャッター部材の端部に配設され、該シャッター部材の端縁に対して進出/後退するとともに、所定方向に揺動自在とされた係合片と、
前記ガイドレール側に配設され、前記係合片が前記シャッター部材の端縁より進出した際に、前記係合片が係合される係合部と、
前記係合片の進出の際に前記係合片を前記係合部と係合し得るように所定方向に揺動させ、前記係合片の後退の際に前記係合片を前記係合部から脱離させるとともに進出前の状態に揺動復帰させる案内手段と、
一端が前記連結杆に連結され、他端が前記係合片に連結されて、前記連結杆に対して前記係合片を、前記連結杆の端縁に対して進出する方向へ付勢する進出付勢手段と、
一端が前記連結杆に連結され、他端が前記シャッター部材側に連結されて、該シャッター部材側に対して前記連結杆を、前記連結杆の端縁に対して進出する方向に付勢する施錠付勢手段と、
を具備することを特徴とするシャッター用施錠装置。In a shutter locking device provided in a shutter device having a pair of opposed guide rails and a shutter member constituting a shutter curtain guided by each of the guide rails,
A lock portion disposed on the shutter member and rotated;
A connecting rod that is interlocked and connected to the lock portion and is slidable along the shutter member;
An engagement piece disposed at an end portion of the shutter member, advanced / retracted with respect to an edge of the shutter member, and swingable in a predetermined direction;
An engaging portion that is disposed on the guide rail side and engages with the engaging piece when the engaging piece advances from an edge of the shutter member;
The engaging piece is swung in a predetermined direction so that the engaging piece can be engaged with the engaging portion when the engaging piece is advanced, and the engaging piece is moved to the engaging portion when the engaging piece is retracted. Guiding means for detaching and returning to the state before advancement,
One end is connected to the connecting rod, the other end is connected to the engaging piece, and the advancing force urges the engaging piece toward the connecting rod toward the end of the connecting rod. Biasing means;
One end is connected to the connecting rod, the other end is connected to the shutter member side, and the locking member biases the connecting rod toward the shutter member side in the advancing direction with respect to the edge of the connecting rod. Biasing means;
A shutter locking device comprising:
前記シャッター部材に配設され、回転操作される錠部と、
該錠部に連動連結され、前記シャッター部材に沿って摺動自在な連結杆と、
前記シャッター部材の端部に配設され、該シャッター部材の端縁に対して進出/後退するとともに、所定方向に揺動自在とされた係合片と、
前記ガイドレール側に配設され、前記係合片が前記シャッター部材の端縁より進出した際に、前記係合片が係合される係合部と、
前記係合片の進出の際に前記係合片を前記係合部と係合し得るように所定方向に揺動させ、前記係合片の後退の際に前記係合片を前記係合部から脱離させるとともに進出前の状態に揺動復帰させる案内手段と、
一端が前記連結杆に連結され、他端が前記係合片に連結されて、前記連結杆に対して前記係合片を、前記連結杆の端縁に対して進出する方向へ付勢する進出付勢手段と、
一端が前記係合片に連結され、他端が前記シャッター部材側に連結されて、該シャッター部材側に対して前記係合片を、前記連結杆とともに、前記シャッター部材の端縁に対して後退する方向に付勢する解錠付勢手段と、
を具備することを特徴とするシャッター用施錠装置。In a shutter locking device provided in a shutter device having a pair of opposed guide rails and a shutter member constituting a shutter curtain guided by each of the guide rails,
A lock portion disposed on the shutter member and rotated;
A connecting rod that is interlocked and connected to the lock portion and is slidable along the shutter member;
An engagement piece disposed at an end portion of the shutter member, advanced / retracted with respect to an edge of the shutter member, and swingable in a predetermined direction;
An engaging portion that is disposed on the guide rail side and engages with the engaging piece when the engaging piece advances from an edge of the shutter member;
The engaging piece is swung in a predetermined direction so that the engaging piece can be engaged with the engaging portion when the engaging piece is advanced, and the engaging piece is moved to the engaging portion when the engaging piece is retracted. Guiding means for detaching and returning to the state before advancement,
One end is connected to the connecting rod, the other end is connected to the engaging piece, and the advancing force urges the engaging piece toward the connecting rod toward the end of the connecting rod. Biasing means;
One end is connected to the engagement piece, the other end is connected to the shutter member side, and the engagement piece is moved backward with respect to the shutter member side together with the connection rod with respect to the shutter member side. Unlocking biasing means for biasing in the direction to
A shutter locking device comprising:
前記シャッター部材に配設され、回転操作される錠部と、
該錠部に連動連結され、前記シャッター部材に沿って摺動自在な連結杆と、
前記シャッター部材の端部に配設され、該シャッター部材の端縁に対して進出/後退するとともに、所定方向に揺動自在とされた係合片と、
前記ガイドレール側に配設され、前記係合片が前記シャッター部材の端縁より進出した際に、前記係合片が係合される係合部と、
前記係合片の進出の際に前記係合片を前記係合部と係合し得るように所定方向に揺動させ、前記係合片の後退の際に前記係合片を前記係合部から脱離させるとともに進出前の状態に揺動復帰させる案内手段と、
一端が前記連結杆に連結され、他端が前記係合片に連結されて、前記連結杆に対して前記係合片を、前記連結杆の端縁に対して進出する方向へ付勢する進出付勢手段と、
一端が前記係合片に連結され、他端が前記シャッター部材側に連結されて、該シャッター部材側に対して前記係合片を、前記連結杆とともに、前記シャッター部材の端縁に対して進出する方向に付勢する施錠付勢手段と、
を具備することを特徴とするシャッター用施錠装置。In a shutter locking device provided in a shutter device having a pair of opposed guide rails and a shutter member constituting a shutter curtain guided by each of the guide rails,
A lock portion disposed on the shutter member and rotated;
A connecting rod that is interlocked and connected to the lock portion and is slidable along the shutter member;
An engagement piece disposed at an end portion of the shutter member, advanced / retracted with respect to an edge of the shutter member, and swingable in a predetermined direction;
An engaging portion that is disposed on the guide rail side and engages with the engaging piece when the engaging piece advances from an edge of the shutter member;
The engaging piece is swung in a predetermined direction so that the engaging piece can be engaged with the engaging portion when the engaging piece is advanced, and the engaging piece is moved to the engaging portion when the engaging piece is retracted. Guiding means for detaching and returning to the state before advancement,
One end is connected to the connecting rod, the other end is connected to the engaging piece, and the advancing force urges the engaging piece toward the connecting rod toward the end of the connecting rod. Biasing means;
One end is connected to the engagement piece, the other end is connected to the shutter member side, and the engagement piece is advanced with respect to the shutter member side along with the connecting rod with respect to the edge of the shutter member. Locking biasing means for biasing in the direction to
A shutter locking device comprising:
前記係合片が前記係合部と係合しており、前記係合片に後退方向への外力が加えられた際、前記係合片の後退を抑止する係止手段が備えられていることを特徴とするシャッター用施錠装置。In the shutter locking device according to claim 1, 2, 3, 4, 5, or 6,
The engaging piece is engaged with the engaging portion, and is provided with a locking means for preventing the engaging piece from retreating when an external force in the backward direction is applied to the engaging piece. A shutter locking device characterized by the above.
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Family Applications (1)
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