JP4118401B2 - Lubricating oil composition - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、潤滑油組成物に関し、更に詳しくはすべり軸受、焼結含油軸受等の各種軸受の油膜形成能力を高め、軸受寿命を延長するために用いられる潤滑油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
すべり軸受用潤滑油には、鉱物油、ポリ−α−オレフィン、エステルなどを基油に使用し、耐摩耗剤等の各種添加剤を用途に応じて添加したものが多く使用されている。すべり軸受に必要とされる性能は、長期間に渡っての油膜確保・維持であり、いかに金属接触を抑制できるかで軸受の性能が左右される。前述した基本性能は、完全流体潤滑であるすべり軸受も部分流体潤滑である含油軸受も同じである。特に、複写機、プリンタ等の紙送り装置やリボン・シート等のテンション機構に使用される分離ローラは、トルクの変動が極めて少なく、且つ金属接触音を発生しない潤滑油が要望されている。
【0003】
しかし、市販潤滑油では油膜切れが早期に発生して異音の原因になったり、異音が発生しなくても摩擦低減効果が高すぎてトルク低下を引き起こすことが問題となっている。本来、分離ローラというものは、ハウジングの中に焼結含油軸受とそれを取り巻くトルク発生用バネによって構成され、分離ローラが持つ摩擦抵抗力を利用して、常に一定トルクで例えば紙を転写ドラムに一枚だけ供給するために使用される。問題となるトルク低下及び異音は、長期間の使用による軸受材の摩耗及び潤滑剤のせん断によって発生する。また、使用頻度が極めて高い装置になると発熱による含浸油の粘度低下からも性能低下が生じる。一般的な設計思想に基づけば、異音防止は高粘度潤滑油の適用により、トルク低下は摩擦調整剤などによる摩擦の一定化が考えられるが、分離ローラに関しては、両常識は該当せず、今のところ満足できるような潤滑油は存在しない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、トルクの変動が少なく、かつ油膜切れによる金属接触を抑制し、長寿命の潤滑油組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、基油100重量部に対し、水素化インデン・スチレン共重合樹脂又はスチレン・α−メチルスチレン・脂肪族共重合樹脂から選ばれる炭化水素樹脂を5〜50重量部及びリン酸エステルを配合してなる分離ローラ用潤滑油組成物である。基油としては、アルキルナフタレン又はアルキルジフェニルエーテルが使用され、耐摩耗剤としてのリン酸エステルは0.1〜10重量%配合される。
【0006】
本発明の潤滑油組成物の基油としては、配合する炭化水素樹脂を溶解しうるものである必要があり、このような性能の点で芳香族系の基油が好ましく、より好ましくはアルキルナフタレン又はアルキルジフェニルエーテルである。
【0007】
アルキルナフタレンとしては、ナフタレン環上に1個以上のアルキル基を有するものであり、好ましくはアルキル基の炭素数の合計が5〜25程度のモノ、ジ又はトリアルキルナフタレンであり、より好ましくは低級アルキル基と高級アルキル基の両方を有するものである。低級アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基などが挙げられ、特にメチル基が好ましい。また、高級アルキル基は、特に制限されるものではなく、直鎖アルキル基又は分枝アルキル基であってもよいが、粘度指数と潤滑性が優れている直鎖アルキル基を有するものが好ましい。このようなアルキルナフタレンは、例えば特開平8−302371号公報に記載されている、ナフタレン環上にメチル基1個と炭素数10〜24の第2級アルキル基を有するジアルキルナフタレン又はその混合物が挙げられる。実用的には、公知のもの、特に市販されているものが入手の容易さの点で有利である。
【0008】
また、アルキルジフェニルエーテルとしては、上記と同様なアルキル基を有するものが挙げられる。
【0009】
本発明の潤滑油組成物には、芳香族炭化水素樹脂及び水素化芳香族炭化水素樹脂から選ばれる炭化水素樹脂を基油に配合する。芳香族炭化水素樹脂としては、クマロン、インデン又はスチレンを主構成成分とし、場合によりフェノール等の成分を含むクマロン樹脂、インデン樹脂、クマロン・インデン樹脂、クマロン・インデン・スチレン樹脂、フェノール変性クマロン・インデン樹脂等のいわゆるクマロン樹脂系の芳香族炭化水素樹脂の他、芳香族系石油樹脂、キシレン樹脂、スチレン類又はスチレン類と脂肪族オレフィンを主構成成分とするスチレン系のオリゴマーなどが挙げられる。また、水素化芳香族炭化水素樹脂としては、これらを水素化した構造を有する樹脂が挙げられる。好ましい炭化水素樹脂は、クマロン樹脂系の芳香族炭化水素樹脂、スチレン系のオリゴマー又はこれらを水素化して得られる水素化芳香族炭化水素樹脂である。これらの炭化水素樹脂(芳香族炭化水素樹脂ということがある)は、単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
【0010】
芳香族炭化水素樹脂は分子量が数千以下のオリゴマーであり、粘着付与性樹脂としても知られている。例えば、クマロン樹脂系樹脂は、タール蒸留分から得られるクマロンとインデンをフッ化ホウ素、硫酸、塩化アルミニウム等の求電子触媒の存在下でカチオン重合することにより得ることができる。水素化クマロン樹脂系樹脂は、これを水素化触媒の存在下、水素化処理することで得ることができる。
【0011】
芳香族炭化水素樹脂の配合割合は、基油100重量部に対し5〜50重量部、好ましくは10〜30重量部である。芳香族炭化水素樹脂を配合することによりトルクの変動と固体接触に起因する異音を最小限に抑えることができる。
【0012】
本発明の潤滑油組成物には、耐摩耗剤を配合することが望ましく、これに用いる耐摩耗剤は、耐摩耗性、熱安定性に優れるものであれば任意のものでよいが、次の一般式(1)で表されるリン酸エステルを配合することが好適である。
(RO)3 PO (1)
一般式(1)において、Rは同一又は異なってもよい水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、アルキレン基、アルコキシ置換アルキル基、アリール基又はアルキル置換アリール基を示す。このようなリン酸エステルとしては、例えばリン酸トリオクチル、リン酸トリクレジル等のリン酸トリエステルや、リン酸モノオクチルエステル、リン酸ジオクチルエステル等の酸性リン酸エステルやアルキルリン酸エステルアミン塩(一部アミン塩)などを挙げることができるが、好ましくはリン酸トリエステルである。リン酸エステルを使用することで始動時において固体接触を低減し、異音の発生を抑制する効果がある。
【0013】
このリン酸エステルの配合割合は、0.1〜10重量%好ましくは0.5〜5重量%である。リン酸エステルの配合割合が0.1重量%より少ないと耐摩耗性を改善することができず、10重量%を超えて配合しても大幅な耐摩耗性能力の向上及び異音抑制効果は認められない。
【0014】
基油がアルキルナフタレンの場合は、アルキルナフタレンが側鎖を持ち、芳香族環が屈曲性のない部分を有しているため、粘度指数が低いという問題が生じることがあるが、これに対しては粘度指数向上剤を配合することで改善できる。粘度指数向上剤としては、例えばポリメタクリレート系のものや、ポリブテン(ポリイソブテン)系のものなどが挙げられる。ポリメタクリレート系の平均分子量は20,000〜1,500,000程度である。粘度指数向上剤とせん断安定性との関係から平均分子量は20,000〜50,000が好ましい。また、ポリブテン系の平均分子量は5,000〜300,000程度がよい。粘度指数向上剤の配合割合は、基油100重量部に対して1〜30重量部、好ましくは1〜5重量部がよい。
【0015】
本発明の潤滑油組成物には金属不活性剤を配合することができる。金属不活性剤としては、ベンゾトリアゾール及びその誘導体が代表的なものであるが、その他にイミダゾリン、ピリジン誘導体がある。これらは、少なくともN−C−N結合を有する化合物中に効果のあるものが多く、金属表面に不活性皮膜を作る作用と酸化防止作用を有する。また、これ以外では、N−C−S結合を有する化合物もあるが、基材への溶解性及び揮発性などからベンゾトリアゾール誘導体などが有効である。金属不活性剤の配合割合は、0.05〜5重量%がよい。
【0016】
また、本発明の潤滑油組成物には、防錆剤を配合することができる。防錆剤としては、スルフォネートやラノリン誘導体が代表的なものであるが、格納や湿潤環境下に適した防錆剤は、アミンフォスフェートとジノニルナフタレンスルフォン酸バリウム中性塩を混合して使用することが好ましい。この場合の防錆剤の配合割合は、それぞれ0.01〜5重量%がよい。
【0017】
更に、本発明の潤滑油組成物には、酸化防止剤を配合することができる。酸化防止剤としては、遊離基連鎖反応停止剤として働くフェノール系、アミン系あるいは過酸化物分解剤として働く硫黄系酸化防止剤からなる群から選ばれる1種又は2種以上の酸化防止剤を単独又は混合して用いることができるが、好適な酸化防止剤としてはアミン系とフェノール系を併用することが好ましい。フェノール系酸化防止剤としては、例えば2,6−ジ−t−ブチルフェノール、4,4' −メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,6,−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−t−4−n−ブチルフェノールが挙げられる。蒸発特性及び基油との相溶性の点からは、4,4' −メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)が好適である。また、アミン系酸化防止剤としては、ジオクチルジフェニールアミンやフェニル−α−ナフチルアミンが挙げられる。なお、蒸発特性及び基油との相溶性の点からは、ジオクチルジフェニールアミンが好適である。その配合量は、基油に対しての溶解性を考慮して、アミン系酸化防止剤0.1〜10重量%及びフェノール系酸化防止剤0.1〜10重量%が好ましい。単独配合の場合は、アミン系酸化防止剤0.1〜10重量%が好適である。フェノール系酸化防止剤は併用のみに効果がある。
【0018】
本発明の潤滑油組成物には、本発明の目的が損なわれない範囲で、必要に応じて防錆剤、流動点降下剤、無灰系分散剤、酸化防止剤、金属不活性剤、金属系清浄剤、油性剤、界面活性剤、消泡剤、摩擦調整剤などを用途に応じて配合することができる。
【0019】
【実施例】
次に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。実施例及び比較例で用いた各成分の略号は次のとおりである。また、配合割合は重量%で示されている。
鉱油:500NEUTRAL
PAO:ポリ−α−オレフィン水素化物(新日鐵化学 シンフルード501、炭素数30:96重量%、炭素数40:4重量%)とエチレン・α−オレフィン共重合体水素化物(100℃動粘度:100cSt)を混合し、40℃における動粘度を100cStに調整した混合物
ADE:アルキルジフェニルエーテル(40℃動粘度:32cSt、アルキル基の炭素数:12及び14)
AN:アルキルナフタレン(40℃動粘度:27cSt、アルキル基の炭素数:16〜18)
A−100S:水素化インデン・スチレン共重合樹脂(軟化点:130℃)
FR:スチレン・α−メチルスチレン・脂肪族共重合樹脂(比重:1.03、軟化点:125℃)
TCP:リン酸トリクレジル
DOPA:ジオクチルジフェニルアミン
PMMA:ポリメタクリレート(100℃動粘度:850cSt)
BTA:金属不活性剤(ベンゾトリアゾール誘導体)
TL:アミンフォスフェート
【0020】
実施例1〜6、比較例1〜2
表1に示す各成分を配合して実施例1〜6及び比較例1〜2の潤滑油を調製した。なお、表1中の「Bal」は、全体を100として、数値表示したもの以外の残りがそのものであることを表している。
【0021】
実施例1〜6と比較例1〜2の潤滑油について以下に示す評価試験を行った。<分離ローラ耐久試験>
試験機には、図1にその断面図を示す分離ローラを用いた。分離ローラは、水平の回転軸を支持する内輪4と、内輪4を締め付けることによってトルクを発生するコイルばね及びトルク調整部5、6、7と、実際にトルクを調整する蓋2と、それらをユニット化するためのハウジング1によって構成され、内輪4を貫通する軸は内輪切り欠き部3によって固定されている。試験条件は、回転数350rpm、運転条件4秒間運転−0.5秒間停止の間欠運転、雰囲気温度:室温、試験時間100時間とし、測定項目は試験後の手感、トルク変化、運転中の異音有無の確認を実施した。試験の概要を以下に述べる。図1に示す分離ローラを垂直に回転する軸に取り付け、分離ローラーのハウジング1には金属板を分離ローラーに対し垂直に取り付けた。金属板から1cmの距離に圧電素子を設置し、回転によって発生するトルクを計測し比較した。トルクの初期設定は、蓋2をコイルばねが締め付けられる方向に回転させて、最大測定能力600gf・cmのトルクゲージを用いて350gf・cmに設定した。
【0022】
試験結果を表2に示す。表2中の「○」、「△」、「×」は手感試験における状態を表す記号であり、手回しで試験後の分離ローラを回転させた時に滑らかに回転した場合を「○」、問題のない範囲ではあるがわずかな引っかかりを感じた場合を「△」、スティックスリップ現象の様なビビリが発生したものを「×」とした。また、耐久性を表すトルク変化量(gf・cm)の数値は、試験後トルクが初期トルクよりも±20gf・cmの範囲内にあれば「合格」、それ以外であれば「不合格」とした。また、異音の発生については、異音が全くないもの程好ましいが、実用面から若干の発生は合格と判断している。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
実施例1〜4に示すように、芳香族炭化水素樹脂(A−100S又はFR)を配合することでトルク変化量を抑制することができる。また、比較例1、2に示すように、芳香族炭化水素樹脂(A−100S及びFR)を配合しないとわずかながら異音が発生する。リン酸トリクレジル(TCP)は手感を向上させる働きを有していることが確認された。実施例1〜4に示すように芳香族系基油であれば同等の効果が得られることが認められ、特にアルキルナフタレンを基油に用いることでトルク変化が少ないことが確認された。実施例1〜4及び比較例3、4の対比から、芳香族系基油のほうがパラフィン系基油よりも全ての性能に優れていることが確認された。特に、芳香族炭化水素樹脂はパラフィン系には溶解しないため、比較例3、4に芳香族炭化水素樹脂を配合したとしても実施例と同等の効果は得られない。また、芳香族炭化水素樹脂の種類による差は特に認められなかった。
【0026】
【発明の効果】
本発明の潤滑油組成物は、基油に芳香族炭化水素樹脂を配合することにより、工業的に使用されているすべり軸受及び焼結含油軸受の油膜形成能力を高めてトルク低下を抑制し、金属接触に起因する異音を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】分離ローラ耐久試験に用いた分離ローラの断面図である。
【符号の説明】
2 : 蓋
4 : 内輪
5、6、7 : トルク調整部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a lubricating oil composition, and more particularly to a lubricating oil composition used for enhancing the oil film forming ability of various bearings such as a slide bearing and a sintered oil-impregnated bearing and extending the bearing life.
[0002]
[Prior art]
As lubricating oils for plain bearings, many are used in which mineral oil, poly-α-olefin, ester, or the like is used as the base oil and various additives such as antiwear agents are added depending on the intended use. The performance required for a plain bearing is to secure and maintain an oil film over a long period of time, and the performance of the bearing depends on how metal contact can be suppressed. The basic performance described above is the same for both plain bearings with complete fluid lubrication and oil-impregnated bearings with partial fluid lubrication. In particular, a separation roller used in a paper feeding device such as a copying machine or a printer or a tension mechanism such as a ribbon sheet is required to have a lubricating oil that has very little torque fluctuation and does not generate a metal contact noise.
[0003]
However, there is a problem with commercially available lubricants that oil film breakage occurs early and causes abnormal noise, or even if abnormal noise does not occur, the friction reducing effect is too high and causes a torque drop. Originally, a separation roller is composed of a sintered oil-impregnated bearing and a torque generating spring surrounding it in a housing. For example, paper is transferred to a transfer drum with a constant torque by using the frictional resistance of the separation roller. Used to supply only one sheet. Torque reduction and abnormal noise, which are problems, are caused by wear of the bearing material and shearing of the lubricant due to long-term use. In addition, when the apparatus is used very frequently, the performance deteriorates due to the decrease in viscosity of the impregnated oil due to heat generation. Based on general design philosophy, abnormal noise prevention can be achieved by applying high-viscosity lubricants, and torque reduction can be achieved by making friction constant by friction modifiers. So far there is no satisfactory lubricant.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a lubricating oil composition having a long service life with little fluctuation in torque and suppressing metal contact due to oil film breakage.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
That is, in the present invention, 5 to 50 parts by weight of a hydrocarbon resin selected from hydrogenated indene / styrene copolymer resin or styrene / α-methylstyrene / aliphatic copolymer resin and phosphoric acid with respect to 100 parts by weight of the base oil. It is a lubricating oil composition for a separation roller formed by blending an ester . Alkyl naphthalene or alkyl diphenyl ether is used as the base oil, and 0.1 to 10% by weight of phosphate ester as an antiwear agent is blended.
[0006]
As the base oil of the lubricating oil composition of the present invention, it is necessary to be able to dissolve the hydrocarbon resin to be blended, and in terms of such performance, an aromatic base oil is preferable, and an alkyl naphthalene is more preferable. Or it is alkyl diphenyl ether.
[0007]
The alkyl naphthalene is one having one or more alkyl groups on the naphthalene ring, preferably mono-, di- or trialkyl naphthalene having a total of about 5 to 25 carbon atoms in the alkyl group, more preferably lower It has both an alkyl group and a higher alkyl group. Examples of the lower alkyl group include a methyl group, an ethyl group, a propyl group, and an isopropyl group, and a methyl group is particularly preferable. The higher alkyl group is not particularly limited, and may be a linear alkyl group or a branched alkyl group, but preferably has a linear alkyl group having excellent viscosity index and lubricity. Examples of such an alkylnaphthalene include dialkylnaphthalene having a methyl group and a secondary alkyl group having 10 to 24 carbon atoms on the naphthalene ring, or a mixture thereof as described in JP-A-8-302371. It is done. Practically, known ones, particularly those that are commercially available, are advantageous in terms of availability.
[0008]
Examples of the alkyl diphenyl ether include those having the same alkyl group as described above.
[0009]
In the lubricating oil composition of the present invention, a hydrocarbon resin selected from an aromatic hydrocarbon resin and a hydrogenated aromatic hydrocarbon resin is added to the base oil. Aromatic hydrocarbon resins include coumarone, indene or styrene as the main constituent, and optionally coumarone resin, inden resin, coumarone / indene resin, coumarone / indene / styrene resin, phenol-modified coumarone / indene. In addition to so-called coumarone resin-based aromatic hydrocarbon resins such as resins, aromatic petroleum resins, xylene resins, styrenes or styrene-based oligomers containing styrenes and aliphatic olefins as main constituent components can be used. Examples of the hydrogenated aromatic hydrocarbon resin include resins having a hydrogenated structure. Preferred hydrocarbon resins are coumarone resin-based aromatic hydrocarbon resins, styrene-based oligomers, or hydrogenated aromatic hydrocarbon resins obtained by hydrogenating them. These hydrocarbon resins (sometimes referred to as aromatic hydrocarbon resins) may be used alone or in combination of two or more.
[0010]
Aromatic hydrocarbon resins are oligomers having a molecular weight of several thousand or less and are also known as tackifying resins. For example, a coumarone resin-based resin can be obtained by cationic polymerization of coumarone and indene obtained from a tar distillate in the presence of an electrophilic catalyst such as boron fluoride, sulfuric acid, and aluminum chloride. The hydrogenated coumarone resin can be obtained by subjecting it to a hydrogenation treatment in the presence of a hydrogenation catalyst.
[0011]
The blending ratio of the aromatic hydrocarbon resin is 5 to 50 parts by weight, preferably 10 to 30 parts by weight based on 100 parts by weight of the base oil. By blending an aromatic hydrocarbon resin, torque fluctuations and abnormal noise caused by solid contact can be minimized.
[0012]
The lubricating oil composition of the present invention preferably contains an antiwear agent. The antiwear agent used for the lubricant composition may be any as long as it is excellent in wear resistance and thermal stability. It is preferable to blend a phosphate ester represented by the general formula (1).
(RO) 3 PO (1)
In the general formula (1), R represents a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 12 carbon atoms, an alkylene group, an alkoxy-substituted alkyl group, an aryl group or an alkyl-substituted aryl group which may be the same or different. Examples of such phosphate esters include phosphate triesters such as trioctyl phosphate and tricresyl phosphate, acidic phosphate esters such as phosphate monooctyl ester and dioctyl phosphate, and alkyl phosphate amine salts (one (Partial amine salt) and the like, and preferably a phosphoric acid triester. By using a phosphate ester, there is an effect of reducing solid contact at start-up and suppressing the generation of abnormal noise.
[0013]
The blending ratio of the phosphate ester is 0.1 to 10% by weight, preferably 0.5 to 5% by weight. When the blending ratio of the phosphate ester is less than 0.1% by weight, the wear resistance cannot be improved, and even if the blending ratio exceeds 10% by weight, the significant improvement in the wear resistance ability and the noise suppressing effect are unacceptable.
[0014]
When the base oil is alkylnaphthalene, the alkyl naphthalene has a side chain and the aromatic ring has a non-flexible part, which may cause a problem that the viscosity index is low. Can be improved by adding a viscosity index improver. Examples of the viscosity index improver include polymethacrylate and polybutene (polyisobutene). The average molecular weight of the polymethacrylate series is about 20,000 to 1,500,000. The average molecular weight is preferably 20,000 to 50,000 from the relationship between the viscosity index improver and the shear stability. The average molecular weight of the polybutene system is preferably about 5,000 to 300,000. The blending ratio of the viscosity index improver is 1 to 30 parts by weight, preferably 1 to 5 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the base oil.
[0015]
A metal deactivator can be blended in the lubricating oil composition of the present invention. Typical examples of the metal deactivator include benzotriazole and its derivatives, but other examples include imidazoline and pyridine derivatives. Many of these compounds are effective among compounds having at least an N—C—N bond, and have an action of forming an inert film on a metal surface and an antioxidant action. Other than these, there are compounds having an N—C—S bond, but benzotriazole derivatives and the like are effective from the viewpoint of solubility in substrates and volatility. The mixing ratio of the metal deactivator is preferably 0.05 to 5% by weight.
[0016]
Moreover, a rust preventive agent can be mix | blended with the lubricating oil composition of this invention. Typical examples of rust inhibitors are sulfonates and lanolin derivatives, but rust inhibitors suitable for storage and wet environments are a mixture of amine phosphate and barium dinonyl naphthalene sulfonate. It is preferable to do. In this case, the blending ratio of the rust inhibitor is preferably 0.01 to 5% by weight.
[0017]
Furthermore, antioxidant can be mix | blended with the lubricating oil composition of this invention. As the antioxidant, one or more kinds of antioxidants selected from the group consisting of phenolic, amine-based or sulfur-based antioxidants that function as peroxide-decomposing agents are used alone. Alternatively, it can be used as a mixture, but it is preferable to use an amine and a phenol as a suitable antioxidant. Examples of phenolic antioxidants include 2,6-di-t-butylphenol, 4,4'-methylenebis (2,6-di-t-butylphenol), 2,6, -di-t-butyl-4- Examples include ethylphenol and 2,6-di-t-4-n-butylphenol. From the viewpoint of evaporation characteristics and compatibility with the base oil, 4,4′-methylenebis (2,6-di-t-butylphenol) is preferable. Examples of amine-based antioxidants include dioctyl diphenylamine and phenyl-α-naphthylamine. Dioctyl diphenylamine is preferred from the viewpoint of evaporation characteristics and compatibility with the base oil. The blending amount is preferably 0.1 to 10% by weight of amine-based antioxidant and 0.1 to 10% by weight of phenol-based antioxidant in consideration of solubility in base oil. In the case of blending alone, 0.1 to 10% by weight of amine-based antioxidant is suitable. Phenolic antioxidants are effective only in combination.
[0018]
In the lubricating oil composition of the present invention, the antirust agent, pour point depressant, ashless dispersant, antioxidant, metal deactivator, metal, and the like, as long as the object of the present invention is not impaired. System detergents, oily agents, surfactants, antifoaming agents, friction modifiers, and the like can be blended depending on the application.
[0019]
【Example】
EXAMPLES Next, although an Example demonstrates this invention concretely, this invention is not limited at all by these examples. Abbreviations of each component used in Examples and Comparative Examples are as follows. Further, the blending ratio is indicated by weight%.
Mineral oil: 500NEUTRAL
PAO: poly-α-olefin hydride (Nippon Steel Chemical Shinflud 501, carbon number 30:96 wt%, carbon number 40: 4 wt%) and ethylene / α-olefin copolymer hydride (100 ° C kinematic viscosity) ADE: alkyl diphenyl ether (40 ° C. kinematic viscosity: 32 cSt, carbon number of alkyl group: 12 and 14) mixed with 100 kSt) and kinematic viscosity at 40 ° C. adjusted to 100 cSt
AN: alkyl naphthalene (40 ° C. kinematic viscosity: 27 cSt, alkyl group carbon number: 16-18)
A-100S: Hydrogenated indene / styrene copolymer resin (softening point: 130 ° C.)
FR: Styrene / α-methylstyrene / aliphatic copolymer resin (specific gravity: 1.03, softening point: 125 ° C.)
TCP: tricresyl phosphate DOPA: dioctyldiphenylamine PMMA: polymethacrylate (100 ° C. kinematic viscosity: 850 cSt)
BTA: Metal deactivator (benzotriazole derivative)
TL: Amine phosphate [0020]
Examples 1-6, Comparative Examples 1-2
The components shown in Table 1 were blended to prepare lubricating oils of Examples 1 to 6 and Comparative Examples 1 and 2. Note that “Bal” in Table 1 indicates that the whole is 100, and the rest other than the numerical display is itself.
[0021]
The following evaluation tests were performed on the lubricating oils of Examples 1 to 6 and Comparative Examples 1 and 2. <Separation roller durability test>
As the testing machine, a separation roller whose cross-sectional view is shown in FIG. 1 was used. The separation roller includes an
[0022]
The test results are shown in Table 2. “○”, “△”, and “×” in Table 2 are symbols representing the state in the hand feeling test. When the separation roller after the test is rotated manually, “○” indicates that the roller rotates smoothly. “△” indicates a slight seizure in a range, but “x” indicates that a chatter phenomenon such as a stick-slip phenomenon occurred. Also, the torque change amount (gf · cm) representing durability is “pass” if the post-test torque is within ± 20 gf · cm of the initial torque, and “fail” otherwise. did. As for the occurrence of abnormal noise, it is preferable that there is no abnormal noise at all, but some occurrence is judged acceptable from the practical viewpoint.
[0023]
[Table 1]
[0024]
[Table 2]
[0025]
As shown in Examples 1 to 4, the amount of torque change can be suppressed by blending an aromatic hydrocarbon resin (A-100S or FR). Moreover, as shown in Comparative Examples 1 and 2, a slight noise is generated if the aromatic hydrocarbon resins (A-100S and FR) are not blended. It was confirmed that tricresyl phosphate (TCP) has a function of improving hand feeling. As shown in Examples 1 to 4, it was confirmed that the same effect could be obtained with an aromatic base oil. In particular, it was confirmed that the torque change was small by using alkylnaphthalene as the base oil. From the comparison of Examples 1 to 4 and Comparative Examples 3 and 4, it was confirmed that the aromatic base oil was superior in all performances to the paraffin base oil. In particular, since the aromatic hydrocarbon resin does not dissolve in the paraffinic system, even if the aromatic hydrocarbon resin is blended with the comparative examples 3 and 4, the same effect as the example cannot be obtained. Further, there was no particular difference between the types of aromatic hydrocarbon resins.
[0026]
【The invention's effect】
The lubricating oil composition of the present invention suppresses torque reduction by increasing the oil film forming ability of industrially used sliding bearings and sintered oil-impregnated bearings by blending an aromatic hydrocarbon resin with the base oil, Abnormal noise caused by metal contact can be suppressed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a separation roller used in a separation roller durability test.
[Explanation of symbols]
2: Lid 4:
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