JP4117777B2 - 給湯方法 - Google Patents

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三麿 樋口
昭 空閑
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和壽 池邊
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  • Resistance Heating (AREA)
  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は給湯方法に関する。
【0002】
【従来技術】
例えば、美容・理容業界において利用客の洗髪等をする際には、大量の湯が使用される。湯は、給湯装置を使用して沸かされている。従来の給湯装置は、ガス焚き式や灯油焚き式の燃焼装置を備えたものが一般的である。
【0003】
このような燃焼装置は、ガスや灯油を燃焼させる燃焼室を備えている。燃焼室内には、水が内部を通過し、燃焼熱により加熱されて湯を沸かす蛇管が配置してある。蛇管は、燃焼熱による熱交換率が良くなるように相当の長さを有している。そのため、燃焼装置は必然的に大型にならざるを得なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の給湯装置には、次のような課題があった。
即ち、燃焼装置は蛇管の長さを短くすると熱交換率が極端に悪くなり、大量の湯を沸かすことができなくなるので、小型化することが困難であった。従って、給湯装置は全体として大型になり、給湯装置の設置には多大な占有スペースが必要であった。つまり、給湯装置の据え付けを予定して建築された建物はともかく、既に建てられている建物に新たに設置することは、スペース的に困難な場合があった。なお、給湯される湯の流量を少なくすれば各装置の小型化も可能であるが、これでは実用上支障が生じる。
【0005】
また、燃焼装置では、ガスや灯油等が燃やされているので、湯を沸かすのと同時に大量の排気ガスも発生させている。そのため、燃焼装置の周辺の大気は絶えず汚染されていた。特に、例えば、都市部や住宅地等の人口密集地においては、この排気ガスによって健康を害したり、不快な思いをしたりするため、その発生を抑えることが重要な課題とされている。
【0006】
本発明は、上記課題を解消するもので、給湯装置の占有スペースを小さくして、既設の建物に後付けする場合でも簡単に設置できるようにし、かつ、排気ガスの発生も防止した給湯方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために講じた本発明の手段は次のとおりである。
本発明は、
送水管 (50a) から供給された水を熱交換器 (2) の内管 (22) に通し、循環ポンプ (4) で加熱装置 (3) の加熱器 (H) に送り、該加熱器 (H) の流路 (60) に流入した水の圧力によってスイッチ部材 (64) を上昇移動させてストッパー部材 (600) で停止させ、前記スイッチ部材 (64) の磁気を感知装置で感知することにより導電部材 (81) に通電し、
前記流路 (60) を通過した水を、ヒーター (80) に設けられ凹溝 (800a,800b) で形成された流路 (61) に通し、この水を、流路 (61) に配されており通電によって発熱しているニッケルクロム合金鋼の線材をコイル状に形成した前記導電部材 (81) の熱によって加熱し、
前記導電部材 (81) に通電することで、水を介して前記ヒーター (80) にも通電して発熱させ、前記ヒーター (80) の流路 (61) を通る水を導電部材 (81) と両方で加熱して、水を略瞬間的に湯にし、
該加熱器 (H) から流出した湯は給湯管 (52) を通って給湯口に送られ、該給湯口の開閉操作が給湯装置を作動させるスイッチとなっており、
前記ヒーター (80) の流路 (61) を通って加熱された湯を次の流路 (62) に流入させ、該流路 (62) に設けてある抵抗部材 (66) により、前記加熱器 (H) から流出した湯が逆流するのを防止し、
前記加熱器 (H) により加熱される湯の温度は、温度センサー (S2) が前記ヒーター (80) の流路 (61) 内の湯温を測り、通電する電気の量を調節することによって導電部材 (81) 及びヒーター (80) が発する発熱量を制御してコントロールするようにし、
前記加熱器 (H) から流出した湯を、前記給湯管 (52) から分岐した送湯管 (51a) を通って熱交換器 (2) の外部容器 (20) 内へ送り、前記内管 (22) を通る水に熱を与えて予備的に加熱し、
前記送湯管 (51a) を通る湯の温度を温度センサー (S1) によって測り、前記給湯口が開かれていない場合でも、湯の温度が予め設定された温度より下がったときは前記循環ポンプ (4) を作動させ、湯を送湯管 (51a) から外部容器 (20) を通り前記加熱器 (H) へ送るように循環させて加熱し、給湯口を開けばすぐに湯を出すことができるようにした、
給湯方法である。
【0008】
「半導体セラミックス」は、電気抵抗が大きく、電気を通電させれば発熱し、しかも耐熱性に優れる性質を有する。
【0009】
(作 用)
給湯装置は、発熱体に電気を供給して発熱させ、水が該発熱体に直接触れて湯になるような構造を有する加熱装置を備えている。つまり、加熱装置は流路中に発熱体が設けてあるような構造を有している。このため、発熱体が発した熱量は、途中で無駄に損失することなく直接水に伝達される。従って、加熱装置は、水を加熱して湯にするための効率が極めて良好であり、従来の燃焼装置の蛇管のように加熱される部分を長くする必要がない。これにより加熱装置は、供給できる同温の湯の量を基準として比較すれば、従来の燃焼装置より構造を小型化することができる。
給湯装置は、このような加熱装置を使用して湯を沸かすので、これ全体の構造も小型化することができる。これにより給湯装置は、設置に際して占有スペースが小さくて済むようになり、据え付けを予定されていなかった既に建てられている建物でも簡単に設置することができるようになる。
【0010】
また、給湯装置によれば、加熱装置の発熱が電気を使用して行われるので、排気ガスの発生がなく、その周辺の大気を汚染するようなこともない。従って、給湯装置は、例えば、都市部や住宅地等の人口密集地においても支障なく使用することができる。
【0011】
加熱装置で沸かされた湯の一部を熱源として、該加熱装置に送られる水を予備的に加熱する予備加熱装置を備えているものは、加熱装置に送られる水を予備的に加熱しておくことができる。従って、加熱装置に送られたときに、予備的に加熱されていない水よりも少ない熱量で、即ち少ない電気の量で加熱して湯にすることができる。
【0012】
発熱体が交換可能なカートリッジ式になっているものは、発熱体が消耗したときや故障したときに、発熱体のみを取り替えることができる。つまり、メンテナンスが簡単である。
【0013】
加熱装置に水が送られたときに発熱体に電気が供給されるようにする制御手段を有しているものは、加熱装置に水が送られたときに、発熱体に電気を供給して該加熱装置を作動させることができる。つまり、加熱装置に水を送るだけで、自動的にこの水を加熱して湯を沸かすことができる。このように湯を沸かすときだけに電気を供給することができるので、電気の無駄がなく、また、空焚き等の危険もなくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明を図面に示した実施の形態に基づき更に詳細に説明する。
図1は本発明に係る給湯装置の一実施の形態を示しており、前蓋を外して内部構造が見えるようにした状態の概略説明図である。なお、各種機器の間に結線される配線は、図示を省略している。
符号Kは給湯装置を示している。給湯装置Kは、着脱可能な前蓋(図示省略)を有する箱状のハウジングを1備えている。ハウジング1内には、予備加熱装置である熱交換器2と、加熱装置3と、送湯手段を構成する循環ポンプ4と、それら装置間に配管された各種管と、制御用の各種機器等が備えられている。
なお、図1で示すハウジング1の大きさは、縦と横が600mm、また図からは分からないが奥行きが150mmである。しかし、ハウジング1の大きさはこれに限定されない。
【0015】
ハウジング1内の下方には、送水手段を構成する送水管50aが配管してある。送水管50aは、一端(a)側が側面板10を貫通して外部に突出しており、水を供給する給水口(図示省略)と接続してある。
【0016】
送水管50aの上方には熱交換器2が配置してある。熱交換器2は、所要長さを有する円筒状の外部容器20を有し、外部容器20の両端を湾曲した鏡板21,21で塞いで内部が密封されるようにしてある。
【0017】
熱交換器2の内部には、長さ方向に延びて、両鏡板21,21を水密に貫通した内管22が設けてある。外部容器20、鏡板21,21及び内管22は、いづれもステンレス製である。内管22のうち外部容器20の内部に収容された部分は、螺旋状に形成されている。また、外部容器20の上部両端側には、管状の接続部23a,23bが内部に連通して設けてある。
【0018】
熱交換器2の内部(内管22の内部を除く)は加熱部であり、内管22の内部は被加熱部である。熱交換器2は全体がステンレスで形成してあるが、少なくとも加熱部と被加熱部との間での熱の受け渡しが良好であれば、他の材料で形成することもできる。
送水管50aの他端は、内管22の一端(b)に接続されている。
【0019】
熱交換器2の上方には循環ポンプ4が配置してある。循環ポンプ4の導入側(d)には、一端が内管22の他端(c)と接続された、送水手段を構成する送水管50bの他端が接続されている。循環ポンプ4の導出側(e)には、一端が加熱装置3の導入側(f)と接続された、送水手段を構成する送水管50cの他端が接続されている。詳しくは、送水管50cの一端は、後述する加熱器Hの流路60に接続されている。なお、循環ポンプ4は、公知技術のものを使用したので、詳細な説明は省略する。
【0020】
加熱装置3の導出側(g)には、給湯手段である給湯管52の一端が接続されている。詳しくは、給湯管52の一端は、後述する加熱器Hの流路62に接続されている。給湯管52は、他端側(h)が側面板11を貫通して外部に突出するように配管してある。加熱装置3で沸かされた湯は、給湯管52の他端を通り、給湯部である給湯口(図示省略)へ送られる。
【0021】
給湯管52の所要位置には、他端が一方の接続部23aに接続された送湯手段を構成する送湯管51aの一端が、給湯管52から分岐(i)して接続されている。送湯管51aには、管内部を通る湯の温度を測り、この湯温が予め設定された任意の温度よりも下がったときに循環ポンプ4を作動させる温度センサーS1が設けてある。熱交換器2の他方の接続部23bには、他端が送水管50bの所要位置(j)に接続された、送湯手段を構成する送湯管51bの一端が接続されている。
【0022】
加熱装置3は、着脱可能な前蓋(図示省略)を有する箱状のハウジング30を備えている。ハウジング30内には加熱器Hが設けてある。加熱器Hには制御ボックス31が設けてある。
【0023】
なお、符号70と71は漏電ブレーカー、符号72は温度管理リレー、符号73は循環ポンプ用のマグネットスイッチ、符号74は端子台である。これら各種機器の説明は省略する。
【0024】
図2は加熱器の構造を示し、一部を縦断面した説明図、
図3は図1に示す加熱器を図2のA−A部分で断面した横断面図である。
図2及び図3を参照して、加熱器Hについて更に詳しく説明する。
【0025】
加熱器Hは、流路を形成する機器ケース6を有している。機器ケース6は、ポニフェニレンエーテル系のエンジニアプラスチックで成形されている。これは電気絶縁性や耐熱性に優れ、吸水率が低い等の特徴を有している。本実施の形態では「NORYL」(米国ゼネラル・エレクトリック社:商標)を使用したが、これに限定するものでない。
【0026】
機器ケース6の内部には、略円管状の三本の流路60,61,62が縦方向に形成されている。中央の流路61は、内径が両側の流路60,62よりも大きくなるように形成してある。流路61と流路60,62は、上部側に形成された連通路63a,63bにより通ずるようにしてある。また、流路60,62の下部は、開口してある。
機器ケース6の上部には、後述する発熱体8を挿し込むための挿入口67が形成してある。
【0027】
符号8は発熱体を示している。発熱体8は、棒状の半導体セラミックス製のヒーター80と、導電部材81を有している。ヒーター80の側面には、凹溝800a,800bが全長にわたって形成されている。ヒーター80の直径は、流路61に収容されたときに、外周面と流路61の内周面との間に隙間を生じない大きさに形成してある(図3参照)。
【0028】
発熱体8は、上記した挿入口67から挿し込んで、流路61内に収容することで機器ケース6に装着してある。これにより流路61内には、更にヒーター80の凹溝800a,800bによる流路が形成される。また、挿入口67は、この発熱体8によって水密に塞がれる。
【0029】
導電部材81は、電気抵抗の大きいニッケルクロム合金鋼の線材をコイル状に形成した導線810と、導線810の両端に取り付けられた電極棒811,811を備えている。電極棒811,811は、ヒーター80の上部側を水密に貫通して、上端が外部に突出するように設けてある。導線810は、凹溝800a,800b内に収容してあり、ヒーター80の下端で折り返して、両端が電極棒811,811に接続してある。
【0030】
本実施の形態でヒーター80を形成する半導体セラミックスは、炭化珪素系のものを使用したが、これに限定するものでない。また、導線810もニッケルクロム合金鋼の線材をコイル状にしたものに限定するものではなく、耐熱性に優れ、通電してヒーターに電気を供給することができるようなものであれば使用できる。なお、発熱体8はカートリッジ式で交換が可能である。
【0031】
流路60には、制御手段を構成するスイッチ部材64が設けてある。スイッチ部材64は、筒状を有する磁石で形成されており、通水時の水の圧力によって流路60の高さ方向に移動することができる。流路60の略中間部には、スイッチ部材64が上昇したときにこれを停止させる棒状のストッパー部材600が設けてある。また、流路60の下部側にも、スイッチ部材64が下降したときにこれを停止させる棒状のストッパー部材601が設けてある。
【0032】
流路61内の底部よりやや上方の部分には、温度センサーS2が設けてある。
温度センサーS2は、流路61内を通る湯の温度を測り、制御ボックス31内の回路(図示及び説明省略)により導電部材81に通電させる電気の量を調節して、この湯温が予め設定された任意の温度になるようにコントロールする。
【0033】
流路62の内面は、上部側から下部側にかけて緩やかに拡がるような勾配を有するように形成されている。流路62には、螺旋状に設けられた抵抗部材66が略全長にわたり設けてある。
【0034】
制御ボックス31内には、制御手段を構成する感知装置(図示省略)が配置してある。感知装置は、スイッチ部材64が水の圧力により上昇移動してストッパー部材600で停止したときに、スイッチ部材64が発する磁気を感知するものである。感知装置がスイッチ部材64の磁気を感知すると、導電部材81に電気が通電されて加熱器Hが作動するようになっている。
【0035】
本実施の形態で示す加熱装置3は、加熱器Hを一つしか備えてないタイプのものを挙げたが、これに限定するものではなく、加熱器Hは、給湯量に対応して複数(例えば、二つ、三つ、それ以上)設けることもできる。
【0036】
(作 用)
図1ないし図3を参照して本発明の実施の形態の作用を説明する。
まず、送水管50aから供給された水は、熱交換器2の内管22及び送水管50bを通り、循環ポンプ4を介して送水管50cから加熱装置3に送られる。
【0037】
加熱装置3に送られた水は、加熱器Hの流路60に流入する。スイッチ部材64は、この水の圧力によって上昇移動し、ストッパー部材600で停止する。これにより感知装置がスイッチ部材64の磁気を感知し、導電部材81に電気が通電され、加熱器Hが作動する。
【0038】
流路60を通過した水は、連通路63aを通って流路61に流入する。流路61に流入した水は、ヒーター80に形成された凹溝800aから凹溝800bに通水する。このとき凹溝800a,800bに収容された導線810には電気が通電されている。従って、導線810は発熱しており、水は凹溝800a,800bを通水するときにこの導線810の熱によって加熱される。
【0039】
更に、導線810に電気が通電されることで、ヒーター80にも導体である水を介して電気が供給され通電される。これによりヒーター80も発熱するようになる。
つまり、凹溝800a,800bを通水する水は、導線810とヒーター80の両方が発する熱によって加熱される。なお、ヒーター80は通電されると、800℃位まで発熱上昇する。そのため流路61を流れる水は、流量にもよるが略瞬間的に湯になる。
【0040】
発熱体8はカートリッジ式なので、発熱体8が消耗したときや故障したときに、発熱体8のみを取り替えることができる。つまり、この加熱器Hはメンテナンスが簡単である。
【0041】
流路61を通水して沸かされた湯は、連通路63bを通って流路62に流入する。流路62には抵抗部材66が設けてあるので、これにより加熱器Hから流出した湯が逆流するのを防止している。しかしこの抵抗部材66は、反面、流路62を通水し流出する湯の流量を抑えるような抵抗にもなっている。そこで流路62は内面を、上部側から下部側にかけて緩やかに拡がるような勾配を有するように形成して、この抵抗を緩和するようにしてある。
【0042】
また、加熱器Hにより沸かされる湯の温度は、温度センサーS2が流路61内の湯温を測り、制御ボックス31内の回路により導電部材81に通電する電気の量を調節することによって、導線810及びヒーター80が発する発熱量を制御してコントロールすることができる。このように加熱器Hで沸かす湯の温度は任意に設定できる。
【0043】
加熱装置3から流出した湯は、給湯管52を通って給湯口に送られ、洗髪等に使用される。
また、給湯管52には、所要位置から分岐して送湯管51aが設けてあるので、加熱装置3から流出した湯は、この送湯管51aを通って熱交換器2の加熱部へも送られる。湯が、加熱部へ送られることによって、被加熱部(内管22の内部)を通る水に、この湯による熱量を与えて、この水を予備的に加熱しておくことができる。これにより被加熱部を通った水は、加熱装置3に送られたときに、予備的に加熱されていない水よりも少ない熱量で、即ち少ない電気の量で加熱して湯にすることができる。
【0044】
加熱部を通った湯は、被加熱部を通る水によって熱量が奪われており、流入したときよりも温度が下がっている。この湯は送湯管51bを通り、循環ポンプ4を介して再び加熱装置3へ送られて加熱される。
【0045】
通常、給湯装置Kは、給湯口を開閉操作することにより、上記した作用が行われるようになっている。つまり、給湯口が給湯装置Kを作動させるスイッチとなっている。
【0046】
送湯管51aを通る湯の温度は、温度センサーS1で測ることができる。そして、送湯管51aを通る湯が、予め設定された任意の温度よりも下がったときは、温度センサーS1がそれを感知して循環ポンプ4を作動させる。循環ポンプ4が作動すると、湯は送湯管51aから外部容器20を通り、送湯管51bから循環ポンプ4を介して送水管50cを通り加熱装置3へ送られる。つまり、給湯口が開かれていない場合でも、湯は循環して再び加熱される。
従って、しばらくの間、給湯口を開いていないときでも、これを開けば直ぐに設定された任意の温度以上の湯温を有する湯を出すことができる。勿論、相当期間使用しないときは、温度センサーS1及び循環ポンプ4の電源を落として、これらが作動しないようにすることもできる。
【0047】
加熱装置3が、加熱器Hの導線810及びヒーター80に電気を通電して発熱させ、流路61内で水がこれらに直接触れて湯になる構造を有している。そのため、発熱体8が発した熱量は、途中で無駄に損失することなく直接水に伝達される。従って、加熱装置3は、水を加熱して湯にするための効率が極めて良好であり、従来の燃焼装置の蛇管のように加熱される部分を長くする必要がない。これにより加熱装置は、供給できる同温の湯の量を基準として比較すれば、従来の燃焼装置より構造を小型化することができる。
給湯装置Kは、このような加熱装置3を使用して湯を沸かすので、これ全体の構造も小型化することができる。これにより給湯装置Kは、設置に際して占有スペースが小さくて済むようになり、据え付けを予定されていなかった既に建てられている建物にも簡単に設置することができるようになる。
【0048】
また、給湯装置Kによれば、加熱装置3の発熱が電気を使用して行われるので、排気ガスの発生がなく、その周辺の大気を汚染するようなこともない。従って、給湯装置Kは、例えば、都市部や住宅地等の人口密集地においても支障なく使用することができる。
【0049】
加熱器Hが、流入する水の圧力によりスイッチ部材64が上昇移動することで作動するようになっているので、加熱器Hに水を送るだけで、自動的にこの水を加熱して湯を沸かすことができる。このように湯を沸かすときだけに電気を供給することができるので、電気の無駄がなく、また、空焚き等の危険もなくなる。
【0050】
なお、給湯装置Kは、給湯管52の他端に送られた湯が再び送水管50aの一端側に送られるようにして、湯が循環するようにすることもできる。このように湯を循環させることで、例えば、床暖房、ルームヒーター、豪雪地帯の屋根や道路に積もった雪を熱で溶かす装置、ビニルハウスの暖房装置等としても使用することができる。このように給湯装置Kは、種々の用途に使用することができる。
【0051】
本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
【0052】
【発明の効果】
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a) 給湯装置は、発熱体に電気を供給して発熱させ、水が該発熱体に直接触れて湯になるような構造を有する加熱装置を備えている。つまり、加熱装置は流路中に発熱体が設けてあるような構造を有している。このため、発熱体が発した熱量は、途中で無駄に損失することなく直接水に伝達される。従って、加熱装置は、水を加熱して湯にするための効率が極めて良好であり、従来の燃焼装置の蛇管のように加熱される部分を長くする必要がない。これにより加熱装置は、供給できる同温の湯の量を基準として比較すれば、従来の燃焼装置より構造を小型化することができる。
給湯装置は、このような加熱装置を使用して湯を沸かすので、これ全体の構造も小型化することができる。これにより給湯装置は、設置に際して占有スペースが小さくて済むようになり、据え付けを予定されていなかった既に建てられている建物でも簡単に設置することができるようになる。
【0053】
(b) 給湯装置によれば、加熱装置の発熱が電気を使用して行われるので、排気ガスの発生がなく、その周辺の大気を汚染するようなこともない。従って、給湯装置は、例えば、都市部や住宅地等の人口密集地においても支障なく使用することができる。
【0054】
(c) 加熱装置で沸かされた湯の一部を熱源として、該加熱装置に送られる水を予備的に加熱する予備加熱装置を備えているものは、加熱装置に送られる水を予備的に加熱しておくことができる。従って、加熱装置に送られたときに、予備的に加熱されていない水よりも少ない熱量で、即ち少ない電気の量で加熱して湯にすることができる。
【0055】
(d) 発熱体が交換可能なカートリッジ式になっているものは、発熱体が消耗したときや故障したときに、発熱体のみを取り替えることができる。つまり、メンテナンスが簡単である。
【0056】
(e) 加熱装置に水が送られたときに発熱体に電気が供給されるようにする制御手段を有しているものは、加熱装置に水が送られたときに、発熱体に電気を供給して該加熱装置を作動させることができる。つまり、加熱装置に水を送るだけで、自動的にこの水を加熱して湯を沸かすことができる。このように湯を沸かすときだけに電気を供給することができるので、電気の無駄がなく、また、空焚き等の危険もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る給湯装置の一実施の形態を示しており、前蓋を外して内部構造が見えるようにした状態の概略説明図。
【図2】 加熱器の構造を示し、一部を縦断面した説明図。
【図3】 図1に示す加熱器を図2のA−A部分で断面した横断面図。
【符号の説明】
K 給湯装置
H 加熱器
S1,S2 温度センサー
1 ハウジング
10,11 側面板
2 熱交換器
20 外部容器
21 鏡板
22 内管
23a,23b 接続部
3 加熱装置
30 ハウジング
31 制御ボックス
4 循環ポンプ
50a,50b,50c 送水管
51a,51b 送湯管
52 給湯管
6 機器ケース
60,61,62 流路
600,601 ストッパー部材
63a,63b 連通路
64 スイッチ部材
66 抵抗部材
67 挿入口
70,71 漏電ブレーカー
72 温度管理リレー
73 マグネットスイッチ
74 端子台
8 発熱体
80 ヒーター
800a,800b 凹溝
81 導電部材
810 導線
811 電極棒

Claims (1)

  1. 送水管 (50a) から供給された水を熱交換器 (2) の内管 (22) に通し、循環ポンプ (4) で加熱装置 (3) の加熱器 (H) に送り、該加熱器 (H) の流路 (60) に流入した水の圧力によってスイッチ部材 (64) を上昇移動させてストッパー部材 (600) で停止させ、前記スイッチ部材 (64) の磁気を感知装置で感知することにより導電部材 (81) に通電し、
    前記流路 (60) を通過した水を、ヒーター (80) に設けられ凹溝 (800a,800b) で形成された流路 (61) に通し、この水を、流路 (61) に配されており通電によって発熱しているニッケルクロム合金鋼の線材をコイル状に形成した前記導電部材 (81) の熱によって加熱し、
    前記導電部材 (81) に通電することで、水を介して前記ヒーター (80) にも通電して発熱させ、前記ヒーター (80) の流路 (61) を通る水を導電部材 (81) と両方で加熱して、水を略瞬間的に湯にし、
    該加熱器 (H) から流出した湯は給湯管 (52) を通って給湯口に送られ、該給湯口の開閉操作が給湯装置を作動させるスイッチとなっており、
    前記ヒーター (80) の流路 (61) を通って加熱された湯を次の流路 (62) に流入させ、該流路 (62) に設けてある抵抗部材 (66) により、前記加熱器 (H) から流出した湯が逆流するのを防止し、
    前記加熱器 (H) により加熱される湯の温度は、温度センサー (S2) が前記ヒーター (80) の流路 (61) 内の湯温を測り、通電する電気の量を調節することによって導電部材 (81) 及びヒーター (80) が発する発熱量を制御してコントロールするようにし、
    前記加熱器 (H) から流出した湯を、前記給湯管 (52) から分岐した送湯管 (51a) を通って熱交換器 (2) の外部容器 (20) 内へ送り、前記内管 (22) を通る水に熱を与えて予備的に加熱し、
    前記送湯管 (51a) を通る湯の温度を温度センサー (S1) によって測り、前記給湯口が開かれていない場合でも、湯の温度が予め設定された温度より下がったときは前記循環ポンプ (4) を作動させ、湯を送湯管 (51a) から外部容器 (20) を通り前記加熱器 (H) へ送るように循環させて加熱し、給湯口を開けばすぐに湯を出すことができるようにした、
    給湯方法。
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