JP3378828B2 - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JP3378828B2
JP3378828B2 JP14564199A JP14564199A JP3378828B2 JP 3378828 B2 JP3378828 B2 JP 3378828B2 JP 14564199 A JP14564199 A JP 14564199A JP 14564199 A JP14564199 A JP 14564199A JP 3378828 B2 JP3378828 B2 JP 3378828B2
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water supply
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和壽 池邊
三麿 樋口
昭 空閑
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有限会社 日本建装工業
和壽 池邊
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は給湯装置に関し、更
に詳しくは、既設の建物に後付けする場合でも簡単に設
置できるようにした給湯装置に関する。
【0002】
【従来技術】例えば、美容・理容業界において利用客の
洗髪等をする際には、大量の湯が使用される。湯は、給
湯装置を使用して沸かされている。従来の給湯装置は、
ガス焚き式や灯油焚き式の燃焼装置を備えたものが一般
的である。
【0003】このような燃焼装置は、ガスや灯油を燃焼
させる燃焼室を備えている。燃焼室内には、水が内部を
通過し、燃焼熱により加熱されて湯を沸かす蛇管が配置
してある。蛇管は、燃焼熱による熱交換率が良くなるよ
うに相当の長さを有している。そのため、燃焼装置は必
然的に大型にならざるを得なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の給湯装
置には、次のような課題があった。即ち、燃焼装置は蛇
管の長さを短くすると熱交換率が極端に悪くなり、大量
の湯を沸かすことができなくなるので、小型化すること
が困難であった。従って、給湯装置は全体として大型に
なり、給湯装置の設置には多大な占有スペースが必要で
あった。つまり、給湯装置の据え付けを予定して建築さ
れた建物はともかく、既に建てられている建物に新たに
設置することは、スペース的に困難な場合があった。な
お、給湯される湯の流量を少なくすれば各装置の小型化
も可能であるが、これでは実用上支障が生じる。
【0005】また、燃焼装置では、ガスや灯油等が燃や
されているので、湯を沸かすのと同時に大量の排気ガス
も発生させている。そのため、燃焼装置の周辺の大気は
絶えず汚染されていた。特に、例えば、都市部や住宅地
等の人口密集地においては、この排気ガスによって健康
を害したり、不快な思いをしたりするため、その発生を
抑えることが重要な課題とされている。
【0006】本発明は、上記課題を解消するもので、給
湯装置の占有スペースを小さくして、既設の建物に後付
けする場合でも簡単に設置できるようにし、かつ、排気
ガスの発生も防止した給湯装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、ヒーター(80)及び発熱する導線(810)と、
水が流入する流路(60)、ヒーター(80)及び発熱する導線
(810)が収容されている流路(61)、沸かされた湯が流入
する流路(62)、が形成してある機器ケース(6) を有し、
水をヒーター(80)及び導線(810)で直接加熱する加熱器
(H) と、上記加熱器(H) で沸かされた湯の一部を熱源と
して、該加熱器(H) に送られる水を予備的に加熱する予
備加熱装置と、水を上記予備加熱装置の被加熱部を通し
て、上記加熱器(H) の導入側へ送る送水手段と、湯を上
記予備加熱装置の加熱部を通して、再び上記加熱器(H)
の導入側へ送る送湯手段と、上記加熱器(H) で沸かされ
た湯を給湯部へ送る給湯手段と、を備えており、上記ヒ
ーター(80)は、機器ケース(6)に形成された流路(61)に
収容されたときに、流路(61)との間に隙間を生じない大
きさに形成してあり、ヒーター(80)の側 面には、隔てら
れて形成されている凹溝(800a)と凹溝(800b)を有し、凹
溝(800a)と凹溝(800b)内には導線(810)が収容されてお
り、ヒーター(80)は流路(61)内に収容されたときに流路
(61)内に凹溝(800a)と凹溝(800b)の間をつなぐ流路が形
成されるべく構成されており、これにより加熱器(H)に
流入した水は、流路(60)、凹溝(800a)、凹溝(800a)と凹
溝(800b)の間をつなぐ流路、凹溝(800b)、流路(62)を通
って、湯になって排出されることを特徴とする、給湯装
置である。
【0008】第2の発明にあっては、沸かされた湯が流
入する流路(62)内には、湯が逆流するのを防止するため
の螺旋状の抵抗部材(66)が設けてあることを特徴とす
る、第1の発明に係る給湯装置である。
【0009】第3の発明にあっては、ヒーター(80)及び
導線(810)が交換可能であることを特徴とする、第1ま
たは第2の発明に係る給湯装置である。
【0010】第4の発明にあっては、加熱器(H) に水が
送られたときにヒーター(80)及び導線(810)に電気が供
給されるようにする制御手段を有していることを特徴と
する、第1,第2または第3の発明に係る給湯装置であ
る。
【0011】「半導体セラミックス」は、電気抵抗が大
きく、電気を通電させれば発熱し、しかも耐熱性に優れ
る性質を有する。
【0012】(作 用) 給湯装置は、ヒーター及び導線を発熱させ、水が該ヒー
ター及び導線に直接触れて湯になるような構造を有する
加熱を備えている。つまり、加熱は流路中に発熱体
が設けてあるような構造を有している。このため、発熱
体が発した熱量は、途中で無駄に損失することなく直接
水に伝えられる。従って、加熱は、水を加熱して湯に
するための効率が極めて良好であり、従来の燃焼装置の
蛇管のように加熱される部分を長くする必要がない。こ
れにより加熱は、供給できる同温の湯の量を基準とし
て比較すれば、従来の燃焼装置より構造を小型化するこ
とができる。給湯装置は、このような加熱を使用して
湯を沸かすので、これ全体の構造も小型化することがで
きる。これにより給湯装置は、設置に際して占有スペー
スが小さくて済むようになり、据え付けを予定されてい
なかった既に建てられている建物でも簡単に設置するこ
とができるようになる。
【0013】また、給湯装置によれば、加熱の発熱が
電気を使用して行われるので、排気ガスの発生がなく、
その周辺の大気を汚染するようなこともない。従って、
給湯装置は、例えば、都市部や住宅地等の人口密集地に
おいても支障なく使用することができる。
【0014】加熱で沸かされた湯の一部を熱源とし
て、該加熱に送られる水を予備的に加熱する予備加熱
装置を備えているので、加熱に送られる水を予備的に
加熱しておくことができる。従って、加熱に送られた
ときに、予備的に加熱されていない水よりも少ない熱量
で、即ち少ない電気の量で加熱して湯にすることができ
る。
【0015】沸かされた湯が流入する流路内に螺旋状の
抵抗部材が設けてあるものは、湯が逆流するのが防止で
きる。
【0016】ヒーター及び導線が交換可能であるもの
は、消耗したときや故障したときに、ヒーターや導線
みを取り替えることができる。つまり、メンテナンスが
簡単である。
【0017】加熱に水が送られたときにヒーター及び
導線に電気が供給されるようにする制御手段を有してい
るものは、加熱に水が送られたときに、ヒーター及び
導線に電気を供給して該加熱を作動させることができ
る。つまり、加熱に水を送るだけで、自動的にこの水
を加熱して湯を沸かすことができる。このように湯を沸
かすときだけに電気を供給することができるので、電気
の無駄がなく、また、空焚き等の危険もなくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態
に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る給湯
装置の一実施の形態を示しており、前蓋を外して内部構
造が見えるようにした状態の概略説明図である。なお、
各種機器の間に結線される配線は、図示を省略してい
る。符号Kは給湯装置を示している。給湯装置Kは、着
脱可能な前蓋(図示省略)を有する箱状のハウジングを
1備えている。ハウジング1内には、予備加熱装置であ
る熱交換器2と、加熱装置3と、送湯手段を構成する循
環ポンプ4と、それら装置間に配管された各種管と、制
御用の各種機器等が備えられている。なお、図1で示す
ハウジング1の大きさは、縦と横が600mm、また図
からは分からないが奥行きが150mmである。しか
し、ハウジング1の大きさはこれに限定されない。
【0019】ハウジング1内の下方には、送水手段を構
成する送水管50aが配管してある。送水管50aは、
一端(a)側が側面板10を貫通して外部に突出してお
り、水を供給する給水口(図示省略)と接続してある。
【0020】送水管50aの上方には熱交換器2が配置
してある。熱交換器2は、所要長さを有する円筒状の外
部容器20を有し、外部容器20の両端を湾曲した鏡板
21,21で塞いで内部が密封されるようにしてある。
【0021】熱交換器2の内部には、長さ方向に延び
て、両鏡板21,21を水密に貫通した内管22が設け
てある。外部容器20、鏡板21,21及び内管22
は、いづれもステンレス製である。内管22のうち外部
容器20の内部に収容された部分は、螺旋状に形成され
ている。また、外部容器20の上部両端側には、管状の
接続部23a,23bが内部に連通して設けてある。
【0022】熱交換器2の内部(内管22の内部を除
く)は加熱部であり、内管22の内部は被加熱部であ
る。熱交換器2は全体がステンレスで形成してあるが、
少なくとも加熱部と被加熱部との間での熱の受け渡しが
良好であれば、他の材料で形成することもできる。送水
管50aの他端は、内管22の一端(b)に接続されて
いる。
【0023】熱交換器2の上方には循環ポンプ4が配置
してある。循環ポンプ4の導入側(d)には、一端が内
管22の他端(c)と接続された、送水手段を構成する
送水管50bの他端が接続されている。循環ポンプ4の
導出側(e)には、一端が加熱装置3の導入側(f)と
接続された、送水手段を構成する送水管50cの他端が
接続されている。詳しくは、送水管50cの一端は、後
述する加熱器Hの流路60に接続されている。なお、循
環ポンプ4は、公知技術のものを使用したので、詳細な
説明は省略する。
【0024】加熱装置3の導出側(g)には、給湯手段
である給湯管52の一端が接続されている。詳しくは、
給湯管52の一端は、後述する加熱器Hの流路62に接
続されている。給湯管52は、他端側(h)が側面板1
1を貫通して外部に突出するように配管してある。加熱
装置3で沸かされた湯は、給湯管52の他端を通り、給
湯部である給湯口(図示省略)へ送られる。
【0025】給湯管52の所要位置には、他端が一方の
接続部23aに接続された送湯手段を構成する送湯管5
1aの一端が、給湯管52から分岐(i)して接続され
ている。送湯管51aには、管内部を通る湯の温度を測
り、この湯温が予め設定された任意の温度よりも下がっ
たときに循環ポンプ4を作動させる温度センサーS1が
設けてある。熱交換器2の他方の接続部23bには、他
端が送水管50bの所要位置(j)に接続された、送湯
手段を構成する送湯管51bの一端が接続されている。
【0026】加熱装置3は、着脱可能な前蓋(図示省
略)を有する箱状のハウジング30を備えている。ハウ
ジング30内には加熱器Hが設けてある。加熱器Hには
制御ボックス31が設けてある。
【0027】なお、符号70と71は漏電ブレーカー、
符号72は温度管理リレー、符号73は循環ポンプ用の
マグネットスイッチ、符号74は端子台である。これら
各種機器の説明は省略する。
【0028】図2は加熱器の構造を示し、一部を縦断面
した説明図、図3は図1に示す加熱器を図2のA−A部
分で断面した横断面図である。図2及び図3を参照し
て、加熱器Hについて更に詳しく説明する。
【0029】加熱器Hは、流路を形成する機器ケース6
を有している。機器ケース6は、ポニフェニレンエーテ
ル系のエンジニアプラスチックで成形されている。これ
は電気絶縁性や耐熱性に優れ、吸水率が低い等の特徴を
有している。本実施の形態では「NORYL」(米国ゼ
ネラル・エレクトリック社:商標)を使用したが、これ
に限定するものでない。
【0030】機器ケース6の内部には、略円管状の三本
の流路60,61,62が縦方向に形成されている。中
央の流路61は、内径が両側の流路60,62よりも大
きくなるように形成してある。流路61と流路60,6
2は、上部側に形成された連通路63a,63bにより
通ずるようにしてある。また、流路60,62の下部
は、開口してある。機器ケース6の上部には、後述する
発熱体8を挿し込むための挿入口67が形成してある。
【0031】符号8は発熱体を示している。発熱体8
は、棒状の半導体セラミックス製のヒーター80と、導
電部材81を有している。ヒーター80の側面には、凹
溝800a,800bが全長にわたって形成されてい
る。ヒーター80の直径は、流路61に収容されたとき
に、外周面と流路61の内周面との間に隙間を生じない
大きさに形成してある(図3参照)。
【0032】発熱体8は、上記した挿入口67から挿し
込んで、流路61内に収容することで機器ケース6に装
着してある。これにより流路61内には、更にヒーター
80の凹溝800a,800bによる流路が形成され
る。また、挿入口67は、この発熱体8によって水密に
塞がれる。
【0033】導電部材81は、電気抵抗の大きいニッケ
ルクロム合金鋼の線材をコイル状に形成した導線810
と、導線810の両端に取り付けられた電極棒811,
811を備えている。電極棒811,811は、ヒータ
ー80の上部側を水密に貫通して、上端が外部に突出す
るように設けてある。導線810は、凹溝800a,8
00b内に収容してあり、ヒーター80の下端で折り返
して、両端が電極棒811,811に接続してある。
【0034】本実施の形態でヒーター80を形成する半
導体セラミックスは、炭化珪素系のものを使用したが、
これに限定するものでない。また、導線810もニッケ
ルクロム合金鋼の線材をコイル状にしたものに限定する
ものではなく、耐熱性に優れ、通電してヒーターに電気
を供給することができるようなものであれば使用でき
る。なお、発熱体8はカートリッジ式で交換が可能であ
る。
【0035】流路60には、制御手段を構成するスイッ
チ部材64が設けてある。スイッチ部材64は、筒状を
有する磁石で形成されており、流れる水の圧力によって
流路60の高さ方向に移動することができる。流路60
の略中間部には、スイッチ部材64が上昇したときにこ
れを停止させる棒状のストッパー部材600が設けてあ
る。また、流路60の下部側にも、スイッチ部材64が
下降したときにこれを停止させる棒状のストッパー部材
601が設けてある。
【0036】流路61内の底部よりやや上方の部分に
は、温度センサーS2が設けてある。温度センサーS2
は、流路61内を通る湯の温度を測り、制御ボックス3
1内の回路(図示及び説明省略)により導電部材81に
通電させる電気の量を調節して、この湯温が予め設定さ
れた任意の温度になるようにコントロールする。
【0037】流路62の内面は、上部側から下部側にか
けて緩やかに拡がるような勾配を有するように形成され
ている。流路62には、螺旋状に設けられた抵抗部材6
6が略全長にわたり設けてある。
【0038】制御ボックス31内には、制御手段を構成
する感知装置(図示省略)が配置してある。感知装置
は、スイッチ部材64が水の圧力により上昇移動してス
トッパー部材600で停止したときに、スイッチ部材6
4が発する磁気を感知するものである。感知装置がスイ
ッチ部材64の磁気を感知すると、導電部材81に通電
されて加熱器Hが作動するようになっている。
【0039】本実施の形態で示す加熱装置3は、加熱器
Hを一つしか備えてないタイプのものを挙げたが、これ
に限定するものではなく、加熱器Hは、給湯量に対応し
て複数(例えば、二つ、三つ、それ以上)設けることも
できる。
【0040】(作 用) 図1ないし図3を参照して本発明の実施の形態の作用を
説明する。まず、送水管50aから供給された水は、熱
交換器2の内管22及び送水管50bを通り、循環ポン
プ4を介して送水管50cから加熱装置3に送られる。
【0041】加熱装置3に送られた水は、加熱器Hの流
路60に流入する。スイッチ部材64は、この水の圧力
によって上昇移動し、ストッパー部材600で停止す
る。これにより感知装置がスイッチ部材64の磁気を感
知し、導電部材81に通電され、加熱器Hが作動する。
【0042】流路60を通過した水は、連通路63aを
通って流路61に流入する。流路61に流入した水は、
ヒーター80に形成された凹溝800aから凹溝800
bに流れる。このとき凹溝800a,800bに収容さ
れた導線810は通電されている。従って、導線810
は発熱しており、水は凹溝800a,800bを流れ
ときにこの導線810の熱によって加熱される。
【0043】更に、導線810に通電されることで、ヒ
ーター80にも導体である水を介して電気が供給され通
電される。これによりヒーター80も発熱するようにな
る。つまり、凹溝800a,800bを流れる水は、導
線810とヒーター80の両方が発する熱によって加熱
される。なお、ヒーター80は通電されると、800℃
位まで発熱上昇する。そのため流路61を流れる水は、
流量にもよるが略瞬間的に湯になる。
【0044】発熱体8はカートリッジ式なので、発熱体
8が消耗したときや故障したときに、発熱体8のみを取
り替えることができる。つまり、この加熱器Hはメンテ
ナンスが簡単である。
【0045】流路61を通って沸かされた湯は、連通路
63bを通って流路62に流入する。流路62には抵抗
部材66が設けてあるので、これにより湯が逆流するの
を防止している。しかしこの抵抗部材66は、反面、流
路62を通って流出する湯の流量を抑えるような抵抗に
もなっている。そこで流路62は内面を、上部側から下
部側にかけて緩やかに拡がるような勾配を有するように
形成して、この抵抗を緩和するようにしてある。
【0046】また、加熱器Hにより沸かされる湯の温度
は、温度センサーS2が流路61内の湯温を測り、制御
ボックス31内の回路により導電部材81に通電する電
気の量を調節することによって、導線810及びヒータ
ー80が発する発熱量を制御してコントロールすること
ができる。このように加熱器Hで沸かす湯の温度は任意
に設定できる。
【0047】加熱装置3から流出した湯は、給湯管52
を通って給湯口に送られ、洗髪等に使用される。また、
給湯管52には、所要位置から分岐して送湯管51aが
設けてあるので、加熱装置3から流出した湯は、この送
湯管51aを通って熱交換器2の加熱部へも送られる。
湯が加熱部へ送られることによって、被加熱部(内管2
2の内部)を通る水に、この湯による熱量を与えて、こ
の水を予備的に加熱しておくことができる。これにより
被加熱部を通った水は、加熱装置3に送られたときに、
予備的に加熱されていない水よりも少ない熱量で、即ち
少ない電気の量で加熱して湯にすることができる。
【0048】加熱部を通った湯は、被加熱部を通る水に
よって熱量が奪われており、流入したときよりも温度が
下がっている。この湯は送湯管51bを通り、循環ポン
プ4を介して再び加熱装置3へ送られて加熱される。
【0049】通常、給湯装置Kは、給湯口を開閉操作す
ることにより、上記した作用が行われるようになってい
る。つまり、給湯口が給湯装置Kを作動させるスイッチ
となっている。
【0050】送湯管51aを通る湯の温度は、温度セン
サーS1で測ることができる。そして、送湯管51aを
通る湯が、予め設定された任意の温度よりも下がったと
きは、温度センサーS1がそれを感知して循環ポンプ4
を作動させる。循環ポンプ4が作動すると、湯は送湯管
51aから外部容器20を通り、送湯管51bから循環
ポンプ4を介して送水管50cを通り加熱装置3へ送ら
れる。つまり、給湯口が開かれていない場合でも、湯は
循環して再び加熱される。従って、しばらくの間、給湯
口を開いていないときでも、これを開けば直ぐに設定さ
れた任意の温度以上の湯温を有する湯を出すことができ
る。勿論、相当期間使用しないときは、温度センサーS
1及び循環ポンプ4の電源を落として、これらが作動し
ないようにすることもできる。
【0051】加熱装置3が、加熱器Hの導線810及び
ヒーター80に通電して発熱させ、流路61内で水がこ
れらに直接触れて湯になる構造を有している。そのた
め、発熱体8が発した熱量は、途中で無駄に損失するこ
となく直接水に伝えられる。従って、加熱装置3は、水
を加熱して湯にするための効率が極めて良好であり、従
来の燃焼装置の蛇管のように加熱される部分を長くする
必要がない。これにより加熱装置は、供給できる同温の
湯の量を基準として比較すれば、従来の燃焼装置より構
造を小型化することができる。給湯装置Kは、このよう
な加熱装置3を使用して湯を沸かすので、全体の構造も
小型化することができる。これにより給湯装置Kは、設
置に際して占有スペースが小さくて済むようになり、据
え付けを予定されていなかった既に建てられている建物
にも簡単に設置することができるようになる。
【0052】また、給湯装置Kによれば、加熱装置3の
発熱が電気を使用して行われるので、排気ガスの発生が
なく、その周辺の大気を汚染するようなこともない。従
って、給湯装置Kは、例えば、都市部や住宅地等の人口
密集地においても支障なく使用することができる。
【0053】加熱器Hが、流れる水の圧力によりスイッ
チ部材64が上昇移動することで作動するようになって
いるので、加熱器Hに水を送るだけで、自動的にこの水
を加熱して湯を沸かすことができる。このように湯を沸
かすときだけに電気を供給することができるので、電気
の無駄がなく、また、空焚き等の危険もなくなる。
【0054】なお、給湯装置Kは、給湯管52の他端に
送られた湯が再び送水管50aの一端側に送られるよう
にして、湯が循環するようにすることもできる。このよ
うに湯を循環させることで、例えば、床暖房、ルームヒ
ーター、豪雪地帯の屋根や道路に積もった雪を熱で溶か
す装置、ビニルハウスの暖房装置等としても使用するこ
とができる。このように給湯装置Kは、種々の用途に使
用することができる。
【0055】本明細書で使用している用語と表現は、あ
くまでも説明上のものであって、なんら限定的なもので
はなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等
価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の
技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるとい
うことは言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)給湯装置は、ヒーター及び導線を発熱させ、水が
ヒーター及び導線に直接触れて湯になるような構造を
有する加熱を備えている。つまり、加熱は流路中に
発熱体が設けてあるような構造を有している。このた
め、発熱体が発した熱量は、途中で無駄に損失すること
なく直接水に伝えられる。従って、加熱は、水を加熱
して湯にするための効率が極めて良好であり、従来の燃
焼装置の蛇管のように加熱される部分を長くする必要が
ない。これにより加熱は、供給できる同温の湯の量を
基準として比較すれば、従来の燃焼装置より構造を小型
化することができる。給湯装置は、このような加熱
使用して湯を沸かすので、全体の構造も小型化すること
ができる。これにより給湯装置は、設置に際して占有ス
ペースが小さくて済むようになり、据え付けを予定され
ていなかった既に建てられている建物でも簡単に設置す
ることができるようになる。
【0057】(b)給湯装置によれば、加熱の発熱が
電気を使用して行われるので、排気ガスの発生がなく、
その周辺の大気を汚染するようなこともない。従って、
給湯装置は、例えば、都市部や住宅地等の人口密集地に
おいても支障なく使用することができる。
【0058】(c)加熱で沸かされた湯の一部を熱源
として、該加熱に送られる水を予備的に加熱する予備
加熱装置を備えているので、加熱に送られる水を予備
的に加熱しておくことができる。従って、加熱に送ら
れたときに、予備的に加熱されていない水よりも少ない
熱量で、即ち少ない電気の量で加熱して湯にすることが
できる。
【0059】(d)沸かされた湯が流入する流路内に螺
旋状の抵抗部材が設けてあるものは、湯が逆流するのが
防止できる。
【0060】(e)ヒーター及び導線が交換可能である
ものは、消耗したときや故障したときに、ヒーターや導
のみを取り替えることができる。つまり、メンテナン
スが簡単である。
【0061】(f)加熱に水が送られたときにヒータ
ー及び導線に電気が供給されるようにする制御手段を有
しているものは、加熱に水が送られたときに、ヒータ
ー及び導線に電気を供給して該加熱を作動させること
ができる。つまり、加熱に水を送るだけで、自動的に
この水を加熱して湯を沸かすことができる。このように
湯を沸かすときだけに電気を供給することができるの
で、電気の無駄がなく、また、空焚き等の危険もなくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給湯装置の一実施の形態を示して
おり、前蓋を外して内部構造が見えるようにした状態の
概略説明図。
【図2】加熱器の構造を示し、一部を縦断面した説明
図。
【図3】図1に示す加熱器を図2のA−A部分で断面し
た横断面図。
【符号の説明】
K 給湯装置 H 加熱器 S1,S2 温度センサー 1 ハウジング 10,11 側面板 2 熱交換器 20 外部容器 21 鏡板 22 内管 23a,23b 接続部 3 加熱装置 30 ハウジング 31 制御ボックス 4 循環ポンプ 50a,50b,50c 送水管 51a,51b 送湯管 52 給湯管 6 機器ケース 60,61,62 流路 600,601 ストッパー部材 63a,63b 連通路 64 スイッチ部材 66 抵抗部材 67 挿入口 70,71 漏電ブレーカー 72 温度管理リレー 73 マグネットスイッチ 74 端子台 8 発熱体 80 ヒーター 800a,800b 凹溝 81 導電部材 810 導線 811 電極棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−194250(JP,U) 実開 昭58−167839(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24H 1/10 F24H 1/10 302 F24H 1/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒーター(80)及び発熱する導線(810)
    と、水が流入する流路(60)、ヒーター(80)及び発熱する
    導線(810)が収容されている流路(61)、沸かされた湯が
    流入する流路(62)、が形成してある機器ケース(6) を有
    し、水をヒーター(80)及び導線(810)で直接加熱する加
    熱器(H) と、 上記加熱器(H) で沸かされた湯の一部を熱源として、該
    加熱器(H) に送られる水を予備的に加熱する予備加熱装
    置と、 水を上記予備加熱装置の被加熱部を通して、上記加熱
    (H) の導入側へ送る送水手段と、 湯を上記予備加熱装置の加熱部を通して、再び上記加熱
    器(H) の導入側へ送る送湯手段と、 上記加熱器(H) で沸かされた湯を給湯部へ送る給湯手段
    と、 を備えており、上記ヒーター(80)は、機器ケース(6)に形成された流路
    (61)に収容されたときに、流路(61)との間に隙間を生じ
    ない大きさに形成してあり、ヒーター(80)の側面には、
    隔てられて形成されている凹溝(800a)と凹溝(800b)を有
    し、凹溝(800a)と凹溝(800b)内には導線(810)が収容さ
    れており、ヒーター(80)は流路(61)内に収容されたとき
    に流路(61)内に凹溝(800a)と凹溝(800b)の間をつなぐ流
    路が形成されるべく構成されており、 これにより加熱器(H)に流入した水は、流路(60)、凹溝
    (800a)、凹溝(800a)と凹溝(800b)の間をつなぐ流路、凹
    溝(800b)、流路(62)を通って、湯になって排出されるこ
    とを特徴とする、 給湯装置。
  2. 【請求項2】 沸かされた湯が流入する流路(62)内に
    は、湯が逆流するのを防止するための螺旋状の抵抗部材
    (66)が設けてあることを特徴とする、 請求項1記載の給湯装置。
  3. 【請求項3】 ヒーター(80)及び導線(810)が交換可能
    であることを特徴とする、 請求項1または2記載の給湯装置。
  4. 【請求項4】 加熱器(H) に水が送られたときにヒータ
    ー(80)及び導線(810)に電気が供給されるようにする制
    御手段を有していることを特徴とする、 請求項1,2または3記載の給湯装置。
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