JP4115105B2 - Pyrazole derivative - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、血糖降下作用を有し糖尿病予防および/または治療剤として有用なピラゾール誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】
糖尿病は、インスリンの分泌不足またはその標的細胞側の感受性低下等に基づく糖代謝を中心とした代謝異常により高血糖をきたすことが大きな特徴である。また高血糖が長期間持続すると、血管障害を主要因として、腎症、網膜症、神経障害等、種々の臓器や神経に深刻な合併症が生じる。従って、糖尿病の治療では血糖値をコントロールして正常値に維持することが極めて重要であり、そのための手段が古くから研究されている。
【0003】
糖尿病のうち、発症が緩徐で生命維持に必ずしもインスリン治療を必要としない病型(インスリン非依存性糖尿病:NIDDM)では、運動療法と薬物の組み合わせにより血糖値をコントロールすることができ、経口血糖降下剤の一種であるインスリン分泌促進剤が臨床で汎用されている。しかしながら、現在利用可能なインスリン分泌促進剤は、いずれも血糖値に非依存的にインスリン分泌を促進するため、用量を誤ると重篤な低血糖を引き起こす、あるいは十分に血糖値をコントロールできないという問題点があり、必ずしも満足できるものではない。
【0004】
一方、糖尿病の発症・進展に高血糖自身が関与するグルコース・トキシシティー・セオリー(Glucose Toxicity Theory)が提唱され、慢性的な高血糖がインスリン分泌能を低下させるとともにインスリン感受性をも低下させ、更なる血糖上昇を引き起こすことが報告された[ダイアベトロジア(Diabetologia)、第13巻、第610頁(1990年)等]。従って、高血糖を是正することにより、この悪循環を断ち切ることができれば糖尿病予防・治療が可能であるとされる。
【0005】
その一つの手法として、余分な糖を直接尿糖として尿中に排泄させ血糖値を正常化することが考えられる。例えば、フロリジンは腸管および腎臓の絨毛膜のみに存在するNa+−グルコース共輸送体[ナトリウム−グルコース・コトランスポーター(SGLT)]を阻害することにより腎臓での糖の再吸収を阻害し、糖の排泄を促進することにより血糖値を降下させることが出来る(SGLT阻害作用)。この作用に基づき、フロリジンを糖尿病動物に毎日皮下投与して高血糖を是正し、血糖値を長期間正常に保つことにより糖尿病動物の病態を改善し正常化できることが確認されている[ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスチゲーション(J.Clin.Invest.)、第79巻、第1510頁(1987年)、同第80巻、第1037頁、(1987年)、同第87巻、第561頁(1991年)等]。しかしながら、フロリジンを経口投与した場合、加水分解反応によりフロリジンが不活化されたり、加水分解により生成するアグリコン部(フロレチン)が促通拡散型糖輸送担体(GLUT)の阻害作用という副作用を引き起こしたりすることが報告されている[ストローク(Stroke)、第14巻、第388頁(1983年)]。
【0006】
一方、特開平10−237089号に、SGLT阻害作用を有し、かつ、フロリジンに見られた加水分解反応による不活化や、GLUTの阻害作用という副作用を軽減した4'−低級アルキルプロピオフェノン誘導体が開示されている。
また、米国特許5,183,825号、米国特許5,194,435号、米国特許5,264,451号、米国特許5,274,111号には、下記一般式(A)で表される化合物が血糖降下作用を示すことが開示されている。
【0007】
【化6】
(式中、R1Aは水素原子等を表し、R2Aは水素原子または低級アルキルを表し、R3Aはアリール等を表し、R4Aは低級アルキル、パーフルオロメチルまたは低級アルコキシを表す)
なお、これら化合物の作用はSGLT阻害作用に基づくことがジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(J.Med.Chem.)、第39巻、第3920頁(1996年)で報告されている。
【0008】
また、WO01/16147には、下記一般式(B)で表される化合物がSGLT阻害作用と血糖降下作用を示すことが開示されている。
【0009】
【化7】
(式中、R1Bは水素原子等を表し、QBおよびTBはどちらか一方がβ−D−グルコピラノシルであり、他方が低級アルキルまたはハロ低級アルキルであり、R2Bは水素原子、低級アルキル、低級アルコキシまたは低級アルキルチオ等を表す)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、血糖降下作用を有し糖尿病予防および/または治療剤として有用なピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、以下の(1)〜(21)に関する。
(1)一般式(I)
【化8】
[式中、R1は水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、または置換もしくは非置換の低級アルコキシを表し、R4は置換もしくは非置換の低級アルキルまたは置換もしくは非置換の低級アルコキシを表し、R2は一般式(II)
【0012】
【化9】
(式中、R5、R6、R7およびR8は、同一または異なって水素原子または水酸基の保護基を表す)を表し、(i)R5、R6、R7およびR8のうち少なくとも1つが水酸基の保護基であるとき、ならびにR5、R6、R7およびR8が水素原子であり、かつR1が置換低級アルキルまたは置換もしくは非置換の低級アルコキシであるとき、R3は置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表し、(ii)R5、R6、R7およびR8が水素原子であり、かつR1が水素原子または低級アルキルであるとき、R3はパラ位置換もしくは非置換の低級アルキルスルフィニルアリール、パラ位置換もしくは非置換の低級アルキルスルホニルアリール、置換アリール(ただし、該置換アリールはパラ位のみに置換基を有することはない)または置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表す]で表されるピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【0013】
(2)一般式(I)
【化10】
[式中、R1は水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、または置換もしくは非置換の低級アルコキシを表し、R4は置換もしくは非置換の低級アルキルまたは置換もしくは非置換の低級アルコキシを表し、R2は一般式(II)
【0014】
【化11】
(式中、R5、R6、R7およびR8は、同一または異なって水素原子または水酸基の保護基を表す)を表し、(i)R5、R6、R7およびR8のうち少なくとも1つが水酸基の保護基であるとき、ならびにR5、R6、R7およびR8が水素原子であり、かつR1が置換低級アルキルまたは置換もしくは非置換の低級アルコキシであるとき、R3は置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表し、(ii)R5、R6、R7およびR8が水素原子であり、かつR1が水素原子または低級アルキルであるとき、R3は置換もしくは非置換の低級アルキルスルフィニルアリール、置換もしくは非置換の低級アルキルスルホニルアリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表す]で表されるピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【0015】
(3)一般式(II)が、一般式(IIa)
【化12】
【0016】
(式中、R5、R6、R7およびR8はそれぞれ前記と同義である)である上記(1)または(2)記載のピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(4)R5、R6、R7およびR8が、水素原子である上記(1)〜(3)のいずれかに記載のピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(5)水酸基の保護基が、(i)アシル基であるか、または(ii)2つの保護基が一緒になって−CQ1Q2(CH2)n−(式中、nは0〜6の整数を表し、Q1およびQ2は同一または異なって水素原子、ハロゲン、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルコキシまたは置換もしくは非置換のアリールを表す)、−PO(OH)−または−CO−を形成する上記(1)〜(3)のいずれかに記載のピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【0017】
(6)水酸基の保護基がアシル基である上記(1)〜(3)のいずれかに記載のピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(7)(i)R5がアシル基であり、R6、R7およびR8が水素原子、(ii)R5およびR6が同一または異なってアシル基であり、R7およびR8が水素原子、(iii)R7がアシル基であり、R5、R6およびR8が水素原子、または(iv)R8がアシル基であり、R5、R6およびR7が水素原子である上記(1)〜(3)のいずれかに記載のピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【0018】
(8)アシル基が、低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル、低級アルコキシ低級アルカノイルまたは低級アルコキシ低級アルコキシカルボニルである上記(5)〜(7)のいずれかに記載のピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(9)2つの保護基が一緒になって−CQ1Q2(CH2)n−(式中、n、Q1およびQ2はそれぞれ前記と同義である)、−PO(OH)−または−CO−を形成する上記(1)〜(3)のいずれかに記載のピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【0019】
(10)R7およびR8が、一緒になって−CQ1Q2(CH2)n−(式中、Q1およびQ2はそれぞれ前記と同義である)、−PO(OH)−または−CO−を形成する上記(1)〜(3)のいずれかに記載のピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(11)Q1およびQ2が、同一または異なって水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキルまたは低級アルコキシである上記(5)、(9)または(10)に記載のピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【0020】
(12)R3が置換もしくは非置換のアリールである上記(1)〜(11)のいずれかに記載のピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(13)R3が置換もしくは非置換の低級アルキルスルフィニルアリールまたは置換もしくは非置換の低級アルキルスルホニルアリールである上記(1)〜(11)のいずれかに記載のピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【0021】
(14)R1が水素原子であり、R4が置換もしくは非置換の低級アルキルである上記(1)〜(13)のいずれかに記載のピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(15)R4がトリフルオロメチルである上記(1)〜(14)のいずれかに記載のピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【0022】
(16)上記(1)〜(15)のいずれかに記載のピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬。
(17)上記(1)〜(15)のいずれかに記載のピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する糖尿病の治療剤。
(18)上記(1)〜(15)のいずれかに記載のピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する糖尿病の予防剤。
【0023】
(19)上記(1)〜(15)のいずれかに記載のピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する糖尿病合併症の予防および/または治療剤。
(20)上記(1)〜(15)のいずれかに記載のピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する血糖降下剤。
【0024】
(21)上記(1)〜(15)のいずれかに記載のピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するSGLT阻害剤。
別の観点からは、本発明は、イ)上記医薬の製造のための、一般式(I)で表されるピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用、ロ)糖尿病の治療方法であって、一般式(I)で表されるピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の治療有効量を、ヒトを含む哺乳類動物に投与する工程を含む方法、ハ)血糖値の低下方法であって、一般式(I)で表されるピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を、ヒトを含む哺乳類動物に投与する工程を含む方法に関する。
【0025】
以下、一般式(I)で表される化合物を化合物(I)という。他の式番号の化合物についても同様である。
【0026】
【発明の実施の形態】
一般式(I)の各基の定義において、
(a)水酸基の保護基としては、例えば酸処理、加水分解、還元等の常法により容易に除去できるような慣用の水酸基の保護基[例えば、プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス(Protective Groups in Organic Synthesis)、グリーン(T.W.Greene)著、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ・インコーポレイテッド(John Wiley & Sons,Inc.)(1981年)等参照]があげられる。具体的には、例えば(i)トリ低級アルキルシリル(例えば、tert−ブチルジメチルシリル、トリイソプロピルシリル、トリメチルシリル等)、低級アルコキシ低級アルキル(例えば、メトキシメチル、メトキシエチル等)、トリメチルシリルエチル、ベンジルオキシメチル等、(ii)アシル基(該アシル基は、後述のアシル基と同義である)等があげられ、また(iii)2つの保護基が一緒になって、例えば−CQ1Q2(CH2)n−(式中、n、Q1およびQ2はそれぞれ前記と同義である)、−PO(OH)−、−CO−等を形成してもよい。しかしながら、水酸基の保護基としてはこれらに限定されず、生体内へ投与後に脱保護され水酸基を与えるような機能、生体内への吸収もしくは生体内への投与が容易になるような機能、または脂溶性もしくは水溶性を上げるような機能を有するものであればいずれも好適に用いることができる。
【0027】
(b)低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルキルスルフィニルアリール、低級アルキルスルホニルアリール、低級アルカノイル、低級アルコキシ低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニルおよび低級アルコキシ低級アルコキシカルボニルの低級アルキル部分としては、炭素原子数1〜6個の直鎖状または分枝鎖状の、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル等をあげることができる。
【0028】
(c)低級アルコキシ低級アルカノイルおよび低級アルコキシ低級アルコキシカルボニルのアルキレン部分は、前記の低級アルキルから水素原子を一つ除いたものと同義である。
(d)アリール、低級アルキルスルフィニルアリールおよび低級アルキルスルホニルアリールのアリール部分としては、例えば単環性または2つ以上の縮合環からなる芳香族基があげられ、具体的には、環構成炭素原子数が6〜14個程度のアリールが好ましく、例えば、フェニル、ナフチルまたはインデニル等があげられる。
【0029】
(e)アシル基としては、例えば低級アルカノイル[該低級アルカノイルの低級アルキル部分は前記低級アルカノイルの低級アルキル部分(b)と同義である]、低級アルコキシ低級アルカノイル[該低級アルコキシ低級アルカノイルの低級アルキル部分およびアルキレン部分はそれぞれ前記低級アルコキシ低級アルカノイルの低級アルキル部分(b)およびアルキレン部分(c)と同義である]、低級アルコキシカルボニル[該低級アルコキシカルボニルの低級アルキル部分は前記低級アルコキシカルボニルの低級アルキル部分(b)と同義である]、低級アルコキシ低級アルコキシカルボニル[該低級アルコキシ低級アルコキシカルボニルの低級アルキル部分およびアルキレン部分は前記低級アルコキシ低級アルコキシカルボニルの低級アルキル部分(b)およびアルキレン部分(c)と同義である]、アリールカルボニル[該アリールカルボニルのアリール部分は前記アリール(d)と同義である]等をあげることができる。また、アミノ酸から1つのカルボキシル基中の水酸基を除いた残基等もあげられる。当該アミノ酸から1つのカルボキシル基中の水酸基を除いた残基としては、例えば、アスパラギン酸、グルタミン酸、グルタミン、セリン、サルコシン、プロリン、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、グリシン、トリプトファン、システイン、ヒスチジン、チロシン、バリン等の天然アミノ酸、その対掌体またはラセミ体から1つのカルボキシル基の水酸基を除いた残基等があげられる。
【0030】
(f)芳香族複素環基としては、例えば単環性または2つ以上の縮合環からなる芳香族複素環基があげられ、芳香族複素環基に含まれるヘテロ原子の種類および個数は特に限定されないが、例えば、窒素原子、硫黄原子および酸素原子からなる群から選ばれるヘテロ原子を1または2個以上含んでいてもよい。より具体的には、環構成原子数が10個までの芳香族複素環基が好ましく、例えば、フリル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアジニル、インドリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル等があげられる。
【0031】
(g)ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の各原子を表す。
(h)置換アリール、パラ位置換低級アルキルスルフィニルアリール、パラ位置換低級アルキルスルホニルアリール、置換低級アルキルスルフィニルアリール、置換低級アルキルスルホニルアリールおよび置換芳香族複素環基の置換基としては、例えば、同一または異なって置換数1〜6の、低級アルキル、置換低級アルキル(置換低級アルキルの置換基は後記置換低級アルキルの置換基と同義である)、低級アルコキシ、置換低級アルコキシ(置換低級アルコキシの置換基は後記置換低級アルコキシの置換基と同義である)、低級アルキルチオ、置換低級アルキルチオ(置換低級アルキルチオの置換基は後記置換低級アルキルの置換基と同義である)、低級アルキルスルフィニル、置換低級アルキルスルフィニル(置換低級アルキルスルフィニルの置換基は後記置換低級アルキルの置換基と同義である)、低級アルキルスルホニル、置換低級アルキルスルホニル(置換低級アルキルスルホニルの置換基は後記置換低級アルキルの置換基と同義である)、低級アルカノイル、置換低級アルカノイル(置換低級アルカノイルの置換基は後記置換低級アルキルの置換基と同義である)、モノもしくはジ低級アルキルアミノ(ジ低級アルキルアミノにおいて2個の低級アルキルは同一でも異なっていてもよい)、ハロゲン、カルボキシ、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、シアノ等があげられる。
【0032】
ここで述べた、低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、低級アルキルスルフィニル、低級アルキルスルホニル、低級アルカノイルおよびモノもしくはジ低級アルキルアミノの低級アルキル部分は、前記低級アルキル(b)と同義であり、ハロゲンは前記ハロゲン(g)と同義である。
(i)置換低級アルキルおよび置換低級アルコキシの置換基としては、例えば、同一または異なって置換数1〜3の、低級アルコキシ[該低級アルコキシの低級アルキル部分は前記低級アルコキシの低級アルキル部分(b)と同義である]、ヒドロキシ、ハロゲン[該ハロゲンは前記ハロゲン(g)と同義である]、低級アルコキシカルボニル[該低級アルコキシカルボニルの低級アルキル部分は前記低級アルコキシカルボニルの低級アルキル部分(b)と同義である]等をあげることができる。
【0033】
また一般式(I)において、R1の置換位置は特に限定されることはなく、環上の任意の窒素原子上に置換可能である。
化合物(I)の薬理学的に許容される塩には、無機酸塩、有機酸塩等の酸付加塩、金属塩、アンモニウム塩、有機アミン付加塩等の塩基付加塩、アミノ酸付加塩等が包含される。薬理学的に許容される酸付加塩としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩等の有機酸塩をあげることができる。薬理学的に許容される金属塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩のほか、アルミニウム塩、亜鉛塩等をあげることができ、薬理学的に許容されるアンモニウム塩としては、例えば、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム等の塩があげられ、薬理学的に許容される有機アミン付加塩としては、例えば、モルホリン、ピペリジン等の付加塩等をあげることができる。薬理学的に許容されるアミノ酸付加塩としては、例えば、リジン、グリシン、フェニルアラニン等の付加塩等をあげることができる。
【0034】
化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、水和物または溶媒和物の形で存在することもあるが、これら付加物も本発明に包含される。溶媒和物を形成する溶媒の種類は薬理学的に許容されるものであれば特に限定されないが、例えば、エタノール、アセトン等を用いることができる。
化合物(I)は5個以上の不斉炭素を有するが、純粋な形態の光学異性体もしくはジアステレオ異性体、これら異性体の任意の混合物、またはラセミ体等、いずれも本発明に包含される。また、化合物(I)に互変異性体が存在しうる場合には、いずれの互変異性体であってもよく、すべての可能な異性体およびそれらの混合物が本発明に包含される。
【0035】
次に化合物(I)の製造法について説明する。
なお、以下に示した製造法において、定義した基が反応条件下変化するか、または方法を実施する上で不適切な場合、有機合成化学で常用される方法、例えば官能基の保護、脱保護等の手段[例えば、プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス(Protective Groups in Organic Synthesis)、グリーン(T.W.Greene)著、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ・インコーポレイテッド(John Wiley & Sons,Inc.)(1981年)等参照]を用いることにより容易に製造を実施することができる。また、本明細書に具体的に示された製造方法に従い、または試薬もしくは反応原料を適宜変更し、また必要に応じてそれらの方法に適宜の修飾ないし改変を加えることにより当業者は化合物(I)をいずれも製造できる。
【0036】
化合物(I)の製造法:
製造法1:
化合物(I)は、以下の工程に従い製造することができる。
【0037】
【化13】
【0038】
<式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ前記と同義であり、X2は脱離基を表す。脱離基としては、例えばハロゲン[該ハロゲンは前記ハロゲン(g)と同義である]、フェニルスルホニルオキシ、置換フェニルスルホニルオキシ{該置換フェニルスルホニルオキシの置換基としては、例えば同一または異なって置換数1〜3の、低級アルキル[該低級アルキルは前記低級アルキル(b)と同義である]等が挙げられる}、低級アルキルスルホニルオキシ[該低級アルキルスルホニルオキシの低級アルキル部分は前記低級アルキル(b)と同義である]、トリフルオロメタンスルホニルオキシ等が挙げられる>
化合物(I)は、化合物(III)を必要ならば塩基等の存在下、化合物(IV)と溶媒中で反応させることにより得ることができる。
【0039】
塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の第三級アミン、または炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基等があげられ、該塩基は化合物(III)に対して1〜10当量、好ましくは2〜5当量用いられる。
溶媒としては、例えばジクロロメタン、ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリジノン、N,N’−ジメチルイミダゾリジン−2−オン、ジメチルスルホキシド等があげられ、これらは単独でまたは混合して用いられる。
【0040】
化合物(IV)は、化合物(III)に対して1〜5当量、好ましくは2〜3当量用いられ、反応は0〜60℃の間の温度で行われ、1時間〜3日間で終了する。
なお、原料化合物(III)は、ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー (J.Med.Chem.)、第39巻、第3920頁(1996年)に記載の方法またはそれに準じて得ることができる。
【0041】
また、上記製造法1によって得られた化合物(I)の一部については、これを合成中間体として以下の製造法により、新たな化合物(I)へ導くこともできる。
製造法2:
化合物(I)のうち、R1が置換もしくは非置換の低級アルキルである化合物(Ib)は、R1が水素原子である化合物(Ia)から以下の工程に従い製造することができる。
【0042】
【化14】
【0043】
(式中、R2、R3およびR4はそれぞれ前記と同義であり、X1は前記X2と同義であり、R1bはR1の定義のうち置換もしくは非置換の低級アルキルを表す)
化合物(Ib)は、化合物(Ia)を必要ならば塩基等の存在下、化合物(V)と溶媒中で反応させることにより得ることができる。
塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の第三級アミン、または炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基等があげられ、該塩基は化合物(Ia)に対して1〜10当量、好ましくは2〜5当量用いられる。
【0044】
溶媒としては、例えばジクロロメタン、ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水類、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリジノン、N,N’−ジメチルイミダゾリジン−2−オン、ジメチルスルホキシド等があげられ、これらは単独でまたは混合して用いられる。
【0045】
化合物(V)は、化合物(Ia)に対して1〜5当量、好ましくは2〜3当量用いられ、反応は0〜60℃の間の温度で行われ、1時間〜3日間で終了する。なお、化合物(Ia)は、前述の製造法1もしくは後述の製造法3に記載の方法またはそれらに準じて得ることができる。
製造法3:
化合物(I)のうち、化合物(Ia)は、R1がメトキシメチルである化合物(Ic)から以下の工程に従い製造することができる。
【0046】
【化15】
【0047】
(式中、R2、R3およびR4はそれぞれ前記と同義であり、R1cはメトキシメチルを表す)
化合物(Ia)は、化合物(Ic)を、1〜10当量、好ましくは2〜5当量の例えばトリフルオロ酢酸、三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯体、塩化水素水溶液等の酸存在下、適当な溶媒中で処理することにより得ることができる。
【0048】
溶媒としては、例えば、水、アセトニトリル、無水酢酸等があげられ、これらは単独でまたは混合して用いられる。
反応は、0〜60℃の間の温度で行われ、1時間〜3日間で終了する。
なお、化合物(Ic)は、前述の製造法1もしくは製造法2に記載の方法またはそれらに準じて得ることができる。
製造法4:
化合物(I)のうち、R3が置換もしくは非置換の低級アルキルスルフィニルアリールまたは置換もしくは非置換の低級アルキルスルホニルアリールである化合物(Ie)は、対応するR3が低級アルキルチオアリールである化合物(Id)または化合物(VI)から以下の工程に従い製造することができる。
【0049】
【化16】
【0050】
{式中、R1、R2およびR4は前記と同義であり、R3eは置換もしくは非置換の低級アルキル[該低級アルキルは前記低級アルキル(b)と同義であり、置換低級アルキルの置換基は前記置換低級アルキルの置換基(i)と同義である]を表し、neは1または2を表す}
化合物(Ie)は、化合物(Id)または化合物(VI)を溶媒中、酸化剤で処理することにより得ることができる。
【0051】
酸化剤としては、例えばモノパースルフェート化合物、メタクロロ過安息香酸(MCPBA)、過酸化水素水等があげられ、該酸化剤は化合物(Id)または化合物(VI)に対して0.5〜10当量、好ましくは0.7〜5当量用いられる。溶媒としては、例えばアセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、メタノール、エタノール等のアルコール類、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、水等があげられ、これらは単独でまたは混合して用いられる。
【0052】
反応は、0℃から室温の間の温度で行われ、1〜12時間で終了する。
なお、化合物(Id)または化合物(VI)は、前述の製造法1、製造法2もしくは製造法3に記載の方法またはそれらに準じて得ることができる。
製造法5:
R5、R6、R7およびR8のいずれかが水酸基の保護基である化合物(If)の脱保護、またはR5、R6、R7およびR8のいずれかが水素原子である化合物(Ig)への保護基の導入は、例えばプロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス(Protective Groups in Organic Synthesis)、グリーン(T.W.Greene)著、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ・インコーポレイテッド(John Wiley & Sons,Inc.)(1981年)等に記載の方法またはそれらに準じて行うことができる。
【0053】
上記の製造法において得られる中間体化合物および目的化合物は、有機合成化学で常用される精製方法、例えば中和、濾過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグラフィー等の手段により単離・精製することができる。また、中間体化合物は、特に精製することなく次の反応に供することも可能である。
化合物(I)の塩を製造する場合には、遊離形態の化合物(I)を適当な溶媒に溶解または懸濁させた後、適宜の酸または塩基を加えて塩を形成させ、必要に応じて分離・精製すればよい。塩の形態で得られた目的物質を遊離形態の化合物(I)に変換した後、所望の塩に変換することも可能である。
【0054】
上記の製造法によって得られる化合物(I)の具体例を第1表に示す。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
次に、代表的な化合物(I)の薬理作用について試験例により具体的に説明する。
試験例1:SGLT阻害活性
ブタ近位尿細管上皮細胞株LLC−PK1を35mm培養ディシュに4x105cells/dish/2mLで播種し、完全に集密的になったものを使用した。培養上清を吸引して、37℃の反応緩衝液[140mmol/L NaCl、2mmol/L KCl、1mmol/L CaCl2、1mmol/L MgCl2・6H2O、10mmol/L N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N'−2−エタンスルホン酸(ヘペス、ナカライテスク製、以下HEPESと略す)、5mmol/L トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(トリス、以下Trisと略す)、pH7.3]2mLで1回洗浄後、新たに37℃の反応緩衝液2mLを添加して、10〜15分間、前培養した。0.05mmol/L α−メチル−D−グルコシド(以下AMGと略す)、7.4kBq[14C]AMG(アマーシャム製、USA)および薬物を溶解したジメチルスルホキシド(以下DMSOと略す)2.5μL(最終濃度1nmoL/L〜10μmoL/L)を含む反応緩衝液0.5mLを添加し、30分間培養した。上清を吸引し、氷冷したリン酸緩衝液(ICN製、以下PBSと略す)3mLで2回洗浄して取り込みを停止させ、1moL/L NaOH1mLを添加して30分間室温で静置して、細胞を融解した(細胞融解液)。細胞融解液に、1moL/L HCl1mLを添加して中和後、この中和液1mLにULTIMA GOLD(Packard、Netherlands)8mLを添加して、液体シンチレーションカウンター(LS6500、Beckman、USA)にて放射活性を測定した。なお、Na+非存在下におけるAMGの取り込み量(Blank)を測定するときは、Na+をコリン(以下choline)に置き換えた反応緩衝液(140mmol/L choline chloride、2mmol/L KCl、1mmol/L CaCl2、1mmol/L MgCl2・6H2O、10mmol/L HEPES、5mmol/L Tris、pH7.3)を使用した。また、比較対照薬としてWAY−123783[ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(J.Med.Chem.)、第39巻、第3920頁(1996年)] を用いて試験を行った。
【0058】
【化17】
【0059】
SGLT阻害活性は、培養ディシュあたりのAMG取り込み量(nmol/dish)を指標にして測定し、阻害率は以下の式で算出した。またAMGの取り込みを50%阻害する濃度(IC50)はProbit法(logistic model)で算出した。
【0060】
【数1】
【0061】
SAM:薬物添加時におけるAMGの取り込み量
CONT:薬物無添加(DMSOのみ添加)時におけるAMGの取り込み量
BLANK:Na+非存在下におけるAMGの取り込み量
結果を第2表に示す。
【0062】
【表3】
【0063】
第2表により本発明化合物は比較対照として用いたWAY−123783よりも SGLT阻害活性が強いことが示された。
試験例2:GLUT1阻害活性
ヒト血液を遠心(300xg、10分、4℃)して赤血球を沈降させ、血漿および白血球層を除去した。10倍量の生理食塩液を加えて穏やかに混合し、再び遠心分離し上清を除去した。この洗浄操作を3回行った後、ヘマトクリットが20%になるように生理食塩液で希釈した。
【0064】
赤血球希釈液100μLを2mLチューブに分注し、氷水下数十分静置した。18.5kBq D−[6−3H]グルコース(アマーシャム製、USA)、3mmol/L D−グルコース(関東化学)および薬物を溶解したDMSO0.2μL(最終濃度1nmoL/L〜10μmoL/L)を含むPBS100μLを加え混合した。20秒間氷水中でインキュベーションした後、500μmol/Lフロレチン(シグマ、USA)と100μmol/LサイトカラシンB(シグマ、USA)を含む、氷冷したPBS900μLを加えて反応を停止させた。分離剤としてフタル酸n−ジブチル500μLを加え、遠心(10000xg、1分)して血球を沈降させ水層を吸引した。フタル酸n−ジブチル層を乱さないように水1.5mLを加えてチューブの壁を洗浄後、水層およびフタル酸n−ジブチル層を吸引した。分離した血球に1v/v% TritonX−100(トリトン系界面活性剤、米山薬品工業)を100μL添加してよく混合し全量をバイアルに移した。さらに1v/v% TritonX−100 100μLでチューブをすすぎ全量をバイアルに移した。Soluene−350(Packard、Netherlands)とエタノールの混合液(混合比1:2)500μLを添加して固形物(血球の膜)がなくなるまで混合し、30%過酸化水素水500μLを加えて漂白した。酢酸50mLを添加して中和し、ULTIMA GOLD 10mLを加えて液体シンチレーションカウンター(LS6500、Beckman、USA)にて放射活性を測定した。また、比較対照薬としてWAY−123783を用いて試験を行った。
【0065】
GLUT1活性は、アッセイチューブあたりの赤血球におけるグルコース取り込み量(nmol/tube)を指標にして測定した。阻害率は以下の式で算出した。またグルコースの取り込みを50%阻害する濃度(IC50)はProbit法(logistic model)で算出した。
【0066】
【数2】
【0067】
SAM:薬物添加時におけるグルコースの取り込み量
CONT:薬物無添加(DMSOのみ添加)時におけるグルコースの取り込み量
S.BLANK:反応停止液を加えた後、薬物を加えたときのグルコース取り込み量
C.BLANK:反応停止液を加えた後、溶媒を加えたときのグルコース取り込み量
結果を第3表に示す。
【0068】
【表4】
【0069】
第3表により本発明化合物は、顕著なGLUT1阻害作用がないことが示された。
試験例3:ラットの静脈投与における尿中グルコース排泄試験
SLC SD雄性ラットをペントバルビタール・ナトリウム(ネンブタール注射液、大日本製薬、大阪)(50mg/kg,i.p.)で麻酔した後に開腹し、膀胱頂部より膀胱内に採尿用のチューブ(PE−50、Nippon Becton Dickinson、東京)を挿入した。尿の流量が安定したところで以下の手法で調製した薬物溶液を0.1mL/100g体重の容量で大腿静脈より投与し、投薬後2時間尿を採取した。尿中のグルコース濃度は、片山化学工業(株)のAU500/550専用グルコース測定用試薬を用いて測定した。また、比較対照薬としてVehicle[下記薬物溶液の調製法に記載の10w/v%ポリエチレングリコール#400(PEG−400、関東化学、東京)のみ]を用いて試験を行った。
【0070】
薬物溶液の調製:薬物を10w/v%ポリエチレングリコール#400を含む生理食塩液に溶解して調製した。
結果を第4表に示す。
【0071】
【表5】
【0072】
第4表から明らかなように、本発明化合物はラットの静脈投与において顕著な尿糖排泄促進作用を示した。
試験例4:ラットの経口投与における尿中グルコース排泄試験
SLC SD雄性ラットに以下の手法で調製した薬物懸濁液を1.0mL/100g体重の容量で経口投与し、代謝ケージに入れ、投薬後6時間尿を採取した。なお、実験は自由飲水下で行い、尿中のグルコース濃度は、片山化学工業(株)のAU500/550専用グルコース測定用試薬を用いて測定した。また、比較対照薬としてVehicle[下記薬物懸濁液の調製法に記載の0.5%メチルセルロース400cP(methyl cellulose、和光純薬製)のみ]、WAY−123783およびWO01/16147記載の化合物(Ba)を用いて試験を行った。
【0073】
【化18】
【0074】
薬物懸濁液の調製:薬物を0.5%メチルセルロース400cPに懸濁して調製した。
結果を第5表に示す。
【0075】
【表6】
【0076】
第5表から明らかなように、本発明化合物は比較対照として用いたWAY−123783および化合物(Ba)よりも、ラットの経口投与において顕著な尿糖排泄促進作用を示した。
医薬の有効成分としては、化合物(I)およびその薬理学的に許容される塩、並びにそれらの水和物およびそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる1種または2種以上の物質を用いることができる。上記物質は単独で投与することも可能であるが、通常は、有効成分である上記の物質と1種または2種以上の製剤用添加物とを含む医薬組成物の形態で提供されることが望ましい。これらの医薬は、ヒトおよびそれ以外の哺乳類動物に投与することができる。
【0077】
医薬組成物の形態は特に限定されず、経口投与または非経口投与用の製剤形態の中から治療や予防の目的に最も適した適宜の形態のものを選択することが可能である。経口投与に適した製剤形態としては、例えば、錠剤、散剤、顆粒剤、シロップ剤等をあげることができ、非経口投与に適する製剤形態としては、例えば、注射剤等をあげることができるが、これらに限定されることはない。
【0078】
経口投与に適当な液体製剤、例えば、シロップ剤等は、水、蔗糖、ソルビット、果糖等の糖類、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類、ごま油、オリーブ油、大豆油等の油類、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類等の防腐剤、ストロベリーフレーバー、ペパーミント等のフレーバー類等を用いて製造することができる。また、錠剤、散剤、顆粒剤等の固体製剤の製造には、例えば、乳糖、ブドウ糖、蔗糖、マンニット等の賦形剤、でんぷん、アルギン酸ソーダ等の崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチン等の結合剤、脂肪酸エステル等の界面活性剤、グリセリン等の可塑剤等を用いることができる。
【0079】
非経口投与に適当な注射用製剤は、好ましくは、受容者の血液と等張な滅菌水性媒体に有効成分である上記の物質を溶解または懸濁状態で含んでいる。例えば、注射剤の場合、塩溶液、ブドウ糖溶液、塩水とブドウ糖溶液との混合物からなる水性媒体等を用いて溶液を調製することができる。これらの非経口投与用製剤には、グリコール類、油類、フレーバー類、防腐剤、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、結合剤、界面活性剤、可塑剤等から選択される1種または2種以上の補助成分を添加することもできる。
【0080】
化合物(I)の投与量および投与回数は、疾患の種類や重篤度、投与形態、患者の年齢や体重等の条件、合併症の有無等の種々の要因により適宜増減することが望ましいが、一般的には、成人1日当り1〜1000mg/kgを3〜4回に分けて投与することが好ましい。
化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、例えば、医薬の有効成分として有用であるが、化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩の用途はこの特定の用途に限定されることはない。
【0081】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定されることはない。
実施例1:4−[(4−メチルチオフェニル)メチル]−3−(2,3,4,6−O−テトラアセチル−β−D−グルコピラノシルオキシ)−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール(化合物1)
ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(J.Med.Chem.)、第39巻、3920頁(1996年)に記載の方法で得られる1,2−ジヒドロ−4−[(4−メチルチオフェニル)メチル]−5−トリフルオロメチル−3H−ピラゾール−3−オン(4.00g,13.9mmol)と2,3,4,6−O−テトラアセチル−β−D−グルコピラノシルブロミド(14.78g,36.1mmol)のアセトニトリル(300mL)溶液に炭酸カリウム(9.69g,70.1mmol)を加え室温下3日間攪拌した。反応液の容量が1/2になるまでアセトニトリルを留去した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えクロロホルムにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄して無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=10:1)で精製し標記化合物(4.95g,58%)を得た。
1H-NMR (270 MHz, CDCl3) δ:1.91 (s, 3H), 2.03 (s, 3H), 2.04 (s, 3H), 2.08 (s, 3H), 2.44 (s, 3H), 3.73 (s, 2H), 3.83 (m, 1H), 4.19 (dd, 1H, J = 12.4, 2.2 Hz), 4.27 (dd, 1H, J = 12.4, 4.3 Hz), 5.15-5.29 (m, 3H), 5.40 (m, 1H), 7.08 (d, 2H, J = 8.4 Hz), 7.15 (d, 2H, J = 8.4 Hz)
IR (neat, cm-1):1755, 1714, 1495, 1437, 1367, 1228, 1134
TOF-MS:m/z 618 (M+)
【0082】
実施例2:1−メトキシメチル−4−[(4−メチルチオフェニル)メチル]−3−(2,3,4,6−O−テトラアセチル−β−D−グルコピラノシルオキシ)−5−トリフルオロメチルピラゾール(化合物2a)と1−メトキシメチル−4−[(4−メチルチオフェニル)メチル]−5−(2,3,4,6−O−テトラアセチル−β−D−グルコピラノシルオキシ)−3−トリフルオロメチルピラゾール(化合物2b)
実施例1で得られた化合物1(4.84g,7.83mmol)のジクロロメタン(50mL)溶液にクロロメチルメチルエーテル(1.20mL,15.8mmol)およびトリエチルアミン(2.20mL,15.8mmol)を加え、室温下2時間攪拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=10:1)で精製し、標記化合物(2.82g,54%) を化合物2a、化合物2bの混合物(混合比 化合物2a:化合物2b=65:35)として得た。
化合物2a:
1H-NMR (270 MHz, CDCl3) δ:1.89-2.17 (m, 12H), 2.44 (s, 3H), 3.35 (s, 3H), 3.39-3.74 (m, 1H), 3.86 (brs, 2H), 3.86-4.26 (m, 2H), 4.87-5.68 (m, 6H), 7.02-7.20 (m, 4H)
化合物2b:
1H-NMR (270 MHz, CDCl3) δ 1.89-2.17 (m, 12H), 2.47 (s, 3H), 3.39 (s, 3H), 3.39-3.74 (m, 1H), 3.75 (brs, 2H), 3.86-4.26 (m, 2H), 4.87-5.68 (m, 6H), 7.02-7.20 (m, 4H)
IR (neat, cm-1):1754, 1585, 1494, 1440, 1403, 1317, 1269, 1168
TOF-MS:m/z 647 (M+ - CH3)
【0083】
実施例3:3−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−1−メトキシメチル−4−[(4−メチルチオフェニル)メチル]−5−トリフルオロメチルピラゾール(化合物3a)と5−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−1−メトキシメチル−4−[(4−メチルチオフェニル)メチル]−3−トリフルオロメチルピラゾール(化合物3b)
実施例2で得られた化合物2a、化合物2bの混合物(2.03g,3.07mmol)のメタノール(50mL)溶液に28%ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(2.68g,13.9mmol)を加え、室温下1時間攪拌した。反応液の容量が1/2になるまでメタノールを留去し、2mol/L HCl水溶液を加えて液性を酸性にした後、クロロホルムにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1)で精製し、標記化合物(白色固体1.13g,73%)を化合物3a、化合物3bの混合物(混合比 化合物3a:化合物3b=65:35)として得た。
化合物3a:
1H-NMR (270 MHz, CDCl3) δ:2.38 (s, 3H), 3.27 (s, 3H), 3.51-3.67 (m, 2H), 3.70-3.76 (m, 3H), 3.98-4.92 (br, 3H), 5.22-5.41 (m, 3H), 7.00-7.12 (m, 4H)
化合物3b:
1H-NMR (270 MHz, CDCl3) δ:2.39 (s, 3H), 3.40 (s, 3H), 3.51-3.67 (m, 2H), 3.70-3.76 (m, 1H), 3.86 (brs, 2H), 3.98-4.92 (br, 3H), 5.22-5.41 (m, 3H), 7.00-7.12 (m, 4H)
IR (neat, cm-1):1508, 1491, 1457, 1130, 1097, 1066
TOF-MS:m/z 494 (M+)
【0084】
実施例4:3−(6−O−メトキシカルボニル−β−D−グルコピラノシルオキシ)−1−メトキシメチル−4−[(4−メチルチオフェニル)メチル]−5−トリフルオロメチルピラゾール(化合物4a)と5−(6−O−メトキシカルボニル−β−D−グルコピラノシルオキシ)−1−メトキシメチル−4−[(4−メチルチオフェニル)メチル]−3−トリフルオロメチルピラゾール(化合物4b)
実施例3で得られた化合物3a、化合物3bの混合物(846mg,1.71mmol)の2,4,6−コリジン(9mL)溶液に、クロロぎ酸メチル(0.20mL,2.59mmol)のジクロロメタン(1.0mL)溶液を加え、−40℃で1時間、さらに室温下、2時間攪拌した。反応溶液に2mol/L HCl水溶液を加えて液性を酸性にした後、クロロホルムにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1)で精製し標記化合物(750mg,79%)を、化合物4a、化合物4bの混合物(混合比 化合物4a:化合物4b=65:35)として得た。
化合物4a:
1H-NMR (270 MHz, CDCl3) δ:2.45 (s, 3H), 3.34 (s, 3H), 3.42-3.68 (m, 4H), 3.79 (s, 3H), 3.85 (brs, 2H), 4.18-4.62 (m, 2H), 5.23-5.64 (m, 3H), 7.01-7.19 (m, 4H)
化合物4b:
1H-NMR (270 MHz, CDCl3) δ:2.45 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.42-3.68 (m, 4H), 3.78 (s, 3H), 3.93 (brs, 2H), 4.18-4.62 (m, 2H), 5.23-5.64 (m, 3H), 7.01-7.19 (m, 4H)
IR (KBr, cm-1):1490, 1441, 1392, 1302, 1275, 1172, 1124
TOF-MS:m/z 551 (M+ - H)
【0085】
実施例5:3−(6−O−メトキシカルボニル−β−D−グルコピラノシルオキシ)−4−[(4−メチルチオフェニル)メチル]−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール(化合物5)
実施例4で得られた化合物4a、化合物4bの混合物(750mg,1.36mmol)にトリフルオロ酢酸(9mL)および水(1.0mL)を加え、室温下、2日間攪拌した。反応液を氷水(50mL)に注ぎ、クロロホルムにて抽出した。有機層を飽和炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で精製し標記化合物(310mg,45%)を得た。
融点:102.5〜103.5℃(メタノール−水)
1H-NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ:2.42 (s, 3H), 3.23-3.52 (m, 5H), 3.67 (s, 3H), 3.72 (brs, 2H), 4.16 (dd, 1H, J = 11.2, 5.6 Hz), 4.34 (brd, 1H, J = 11.5 Hz), 5.21 (br, 1H), 5.31 (brd, 1H, J = 5.0 Hz), 5.50 (br, 1H), 7.02-7.19 (m, 4H)
IR (KBr, cm-1):1734, 1637, 1490, 1442, 1319, 1274, 1136, 1066
TOF-MS:m/z 508 (M+)
【0086】
実施例6:3−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−4−[(4−メチルスルフィニルフェニル)メチル]−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール(化合物6)
参考例1で得られた化合物(Ba)(22mg,0.05mmol)のメタノール(1mL)溶液にMCPBA(7mg,0.04mmol)を加え、室温下、4時間攪拌した。反応溶液から、減圧下メタノールを留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1)で精製し、標記化合物(5mg,20%)を得た。
1H-NMR (270 MHz, CD3OD) δ:2.76 (s, 3H), 3.29-3.36 (m, 3H), 3.68 (brd, 1H, J = 11.6 Hz), 3.85 (brd, 1H, J = 11.6 Hz), 3.97 (brs, 2H), 4.58 (s, 1H), 5.27 (m, 1H), 7.46 (d, 2H, J = 8.4 Hz), 7.60 (d, 2H, J = 8.4 Hz)
TOF-MS:m/z 465 (M+-1)
【0087】
実施例7:3−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−4−[(4−メチルスルホニルフェニル)メチル]−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール(化合物7)
参考例1で得られた化合物(Ba)(22mg,0.05mmol)のメタノール(2mL)溶液に、MCPBA(28mg,0.16mmol)を加え、室温下、2時間攪拌した。反応溶液から、減圧下メタノールを留去した後、残渣に水とメタノールを加え、析出する結晶を除去した。濾液を濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1)で精製し、標記化合物(6mg,26%)を得た。
1H-NMR (270 MHz, CD3OD) δ:3.08 (s, 3H), 3.29-3.40 (m, 2H), 3.58 (m, 1H), 3.66 (dd, 1H, J = 11.9, 3.8 Hz), 3.85 (d, 1H, J = 11.9 Hz), 4.00 (s, 2H), 4.58 (s, 1H), 4.85 (m, 1H), 7.48 (d, 2H, J = 8.1 Hz), 7.82 (d, 2H, J = 8.1 Hz)
TOF-MS:m/z 481 (M+-1)
【0088】
参考例1:3−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−4−[(4−メチルチオフェニル)メチル]−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール[化合物(Ba)]
実施例1で得られた化合物1(908mg,1.48mmol)のエタノール(15mL)溶液に、50%炭酸カリウム水溶液(2mL)を加え、室温下、1時間攪拌した。反応液の容量が1/2になるまで濃縮し、2mol/L HCl水溶液を加えて液性を酸性にした後、クロロホルムにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で精製し標記化合物(45.7mg,7%)を白色固体として得た。
融点:107.0〜108.5℃(クロロホルム−ジエチルエーテル)
1H-NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ:2.48 (s, 3H), 3.03-3.30 (m, 6H), 3.46 (m, 1H), 3.65 (m, 1H), 3.73 (brs, 2H), 4.53 (br, 1H), 5.01 (br, 1H), 5.10 (br, 1H), 7.09-7.16 (m, 4H), 13.3 (br, 1H)
IR (KBr, cm-1):1497, 1460, 1331, 1257, 1126, 1084, 1051
TOF-MS:m/z 449 (M+ - H)
元素分析:C18H21F3N2O6S・0.8H2Oとして
計算値(%):C,46.51;H,4.90;N,6.03
実測値(%):C,46.57;H,4.99;N,5.75
【0089】
【発明の効果】
本発明により、血糖降下作用を有し糖尿病予防および/または治療剤として有用なピラゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pyrazole derivative having a hypoglycemic action and useful as a preventive and / or therapeutic agent for diabetes.
[0002]
[Prior art]
Diabetes mellitus is characterized by hyperglycemia due to metabolic abnormalities such as glucose metabolism based on insufficient secretion of insulin or reduced sensitivity on the target cell side. When hyperglycemia persists for a long time, serious complications occur in various organs and nerves such as nephropathy, retinopathy, and neuropathy due to vascular disorders. Therefore, in the treatment of diabetes, it is extremely important to control the blood glucose level and maintain it at a normal level, and means for that purpose have been studied for a long time.
[0003]
In diabetes, the onset is slow and does not necessarily require insulin treatment to sustain life (non-insulin dependent diabetes mellitus: NIDDM), and blood glucose levels can be controlled by a combination of exercise therapy and drugs. Insulin secretion promoters, which are a kind of drugs, are widely used clinically. However, since all currently available insulin secretagogues promote insulin secretion independently of blood glucose levels, problems such as causing serious hypoglycemia or inadequate control of blood glucose levels when administered at the wrong dose There are points, which are not always satisfactory.
[0004]
On the other hand, Glucose Toxicity Theory, in which hyperglycemia itself is involved in the onset and progression of diabetes, has been proposed. Chronic hyperglycemia reduces insulin secretion ability and insulin sensitivity. It has been reported to cause an increase in blood sugar [Diabetologia, Vol. 13, 610 (1990), etc.]. Therefore, it is said that diabetes can be prevented and treated if this vicious circle can be broken by correcting hyperglycemia.
[0005]
One possible method is to normalize blood glucose levels by excreting excess sugar directly into urine as urine sugar. For example, phlorizin is Na present only in the intestinal tract and kidney chorion + -By inhibiting the glucose cotransporter [sodium-glucose cotransporter (SGLT)], reabsorption of sugar in the kidney can be inhibited, and the blood glucose level can be lowered by promoting the excretion of sugar ( SGLT inhibitory action). Based on this action, it has been confirmed that phlorizine can be administered subcutaneously to diabetic animals daily to correct hyperglycemia and to maintain normal blood glucose levels for a long period of time to improve and normalize diabetic animals [Journal of・ Clinical Investigation (J. Clin. Invest.), 79, 1510 (1987), 80, 1037, (1987), 87, 561 ( 1991) etc.]. However, when phlorizin is orally administered, phlorizin is inactivated by the hydrolysis reaction, or the aglycone part (phloretin) produced by the hydrolysis causes a side effect of the inhibitory action of the facilitating diffusion type sugar transporter (GLUT). [Stroke, Vol. 14, p. 388 (1983)].
[0006]
On the other hand, Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-237089 discloses a 4′-lower alkylpropiophenone derivative that has an SGLT inhibitory action and has reduced side effects such as inactivation by hydrolysis reaction and GLUT inhibitory action found in phlorizin. Is disclosed.
Further, U.S. Pat. No. 5,183,825, U.S. Pat. No. 5,194,435, U.S. Pat. No. 5,264,451 and U.S. Pat. No. 5,274,111 are represented by the following general formula (A). It is disclosed that the compounds exhibit a hypoglycemic effect.
[0007]
[Chemical 6]
(Wherein R 1A Represents a hydrogen atom, R 2A Represents a hydrogen atom or lower alkyl, R 3A Represents aryl or the like, R 4A Represents lower alkyl, perfluoromethyl or lower alkoxy)
In addition, it is reported in Journal of Medicinal Chemistry (J. Med. Chem.), Vol. 39, page 3920 (1996) that the action of these compounds is based on SGLT inhibitory action.
[0008]
WO01 / 16147 discloses that a compound represented by the following general formula (B) exhibits an SGLT inhibitory action and a hypoglycemic action.
[0009]
[Chemical 7]
(Wherein R 1B Represents a hydrogen atom, etc., and Q B And T B Is either β-D-glucopyranosyl, the other is lower alkyl or halo lower alkyl, R 2B Represents a hydrogen atom, lower alkyl, lower alkoxy, lower alkylthio or the like)
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a pyrazole derivative or a pharmacologically acceptable salt thereof which has a hypoglycemic action and is useful as a preventive and / or therapeutic agent for diabetes.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention relates to the following (1) to (21).
(1) General formula (I)
[Chemical 8]
[Wherein R 1 Represents a hydrogen atom, substituted or unsubstituted lower alkyl, or substituted or unsubstituted lower alkoxy, R Four Represents substituted or unsubstituted lower alkyl or substituted or unsubstituted lower alkoxy, R 2 Is the general formula (II)
[0012]
[Chemical 9]
(Wherein R Five , R 6 , R 7 And R 8 Are the same or different and each represents a protecting group for a hydrogen atom or a hydroxyl group, and (i) R Five , R 6 , R 7 And R 8 When at least one of them is a protecting group for a hydroxyl group, and R Five , R 6 , R 7 And R 8 Is a hydrogen atom and R 1 R is substituted lower alkyl or substituted or unsubstituted lower alkoxy, R Three Represents a substituted or unsubstituted aryl or a substituted or unsubstituted aromatic heterocyclic group, and (ii) R Five , R 6 , R 7 And R 8 Is a hydrogen atom and R 1 When is a hydrogen atom or lower alkyl, R Three Is a para-substituted or unsubstituted lower alkylsulfinylaryl, para-substituted or unsubstituted lower alkylsulfonylaryl, substituted aryl (however, the substituted aryl does not have a substituent only in the para-position) or substituted or non-substituted Represents a substituted aromatic heterocyclic group] or a pharmacologically acceptable salt thereof.
[0013]
(2) General formula (I)
[Chemical Formula 10]
[Wherein R 1 Represents a hydrogen atom, substituted or unsubstituted lower alkyl, or substituted or unsubstituted lower alkoxy, R Four Represents substituted or unsubstituted lower alkyl or substituted or unsubstituted lower alkoxy, R 2 Is the general formula (II)
[0014]
Embedded image
(Wherein R Five , R 6 , R 7 And R 8 Are the same or different and each represents a protecting group for a hydrogen atom or a hydroxyl group, and (i) R Five , R 6 , R 7 And R 8 When at least one of them is a protecting group for a hydroxyl group, and R Five , R 6 , R 7 And R 8 Is a hydrogen atom and R 1 R is substituted lower alkyl or substituted or unsubstituted lower alkoxy, R Three Represents a substituted or unsubstituted aryl or a substituted or unsubstituted aromatic heterocyclic group, and (ii) R Five , R 6 , R 7 And R 8 Is a hydrogen atom and R 1 When is a hydrogen atom or lower alkyl, R Three Represents a substituted or unsubstituted lower alkylsulfinyl aryl, a substituted or unsubstituted lower alkylsulfonylaryl or a substituted or unsubstituted aromatic heterocyclic group, or a pharmaceutically acceptable salt thereof. .
[0015]
(3) General formula (II) is general formula (IIa)
Embedded image
[0016]
(Wherein R Five , R 6 , R 7 And R 8 Are as defined above, or a pharmacologically acceptable salt thereof according to (1) or (2) above.
(4) R Five , R 6 , R 7 And R 8 The pyrazole derivative or pharmacologically acceptable salt thereof according to any one of the above (1) to (3), wherein is a hydrogen atom.
(5) the protecting group for the hydroxyl group is (i) an acyl group, or (ii) the two protecting groups are combined to form -CQ 1 Q 2 (CH 2 ) n -(In the formula, n represents an integer of 0 to 6, Q 1 And Q 2 Are the same or different and each represents a hydrogen atom, halogen, substituted or unsubstituted lower alkyl, substituted or unsubstituted lower alkoxy or substituted or unsubstituted aryl), -PO (OH)-or -CO- The pyrazole derivative or pharmacologically acceptable salt thereof according to any one of (1) to (3).
[0017]
(6) The pyrazole derivative or the pharmacologically acceptable salt thereof according to any one of the above (1) to (3), wherein the hydroxyl-protecting group is an acyl group.
(7) (i) R Five Is an acyl group and R 6 , R 7 And R 8 Is a hydrogen atom, (ii) R Five And R 6 Are the same or different and are acyl groups, R 7 And R 8 Is a hydrogen atom, (iii) R 7 Is an acyl group and R Five , R 6 And R 8 Is a hydrogen atom, or (iv) R 8 Is an acyl group and R Five , R 6 And R 7 The pyrazole derivative or pharmacologically acceptable salt thereof according to any one of the above (1) to (3), wherein is a hydrogen atom.
[0018]
(8) The pyrazole derivative according to any one of the above (5) to (7) or a pharmacologically acceptable salt thereof, wherein the acyl group is lower alkanoyl, lower alkoxycarbonyl, lower alkoxy lower alkanoyl or lower alkoxy lower alkoxycarbonyl. Salt.
(9) Two protecting groups taken together -CQ 1 Q 2 (CH 2 ) n -(Where n, Q 1 And Q 2 Are as defined above), a pyrazole derivative or a pharmacologically acceptable salt thereof according to any one of (1) to (3) above, which forms -PO (OH)-or -CO-.
[0019]
(10) R 7 And R 8 Together -CQ 1 Q 2 (CH 2 ) n -(Where Q 1 And Q 2 Are as defined above), a pyrazole derivative or a pharmacologically acceptable salt thereof according to any one of (1) to (3) above, which forms -PO (OH)-or -CO-.
(11) Q 1 And Q 2 Are the same or different and each represents a hydrogen atom, a substituted or unsubstituted lower alkyl or lower alkoxy, the pyrazole derivative according to the above (5), (9) or (10) or a pharmacologically acceptable salt thereof.
[0020]
(12) R Three The pyrazole derivative or the pharmaceutically acceptable salt thereof according to any one of the above (1) to (11), wherein is substituted or unsubstituted aryl.
(13) R Three The pyrazole derivative or the pharmaceutically acceptable salt thereof according to any one of the above (1) to (11), wherein is substituted or unsubstituted lower alkylsulfinylaryl or substituted or unsubstituted lower alkylsulfonylaryl.
[0021]
(14) R 1 Is a hydrogen atom and R Four The pyrazole derivative or the pharmacologically acceptable salt thereof according to any one of the above (1) to (13), wherein is substituted or unsubstituted lower alkyl.
(15) R Four The pyrazole derivative or the pharmaceutically acceptable salt thereof according to any one of the above (1) to (14), wherein is trifluoromethyl.
[0022]
(16) A medicament comprising the pyrazole derivative or the pharmacologically acceptable salt thereof according to any one of (1) to (15) as an active ingredient.
(17) A therapeutic agent for diabetes containing the pyrazole derivative or the pharmacologically acceptable salt thereof according to any one of (1) to (15) as an active ingredient.
(18) A prophylactic agent for diabetes comprising the pyrazole derivative or the pharmacologically acceptable salt thereof according to any one of (1) to (15) as an active ingredient.
[0023]
(19) A preventive and / or therapeutic agent for diabetic complications comprising the pyrazole derivative or the pharmacologically acceptable salt thereof according to any one of (1) to (15) as an active ingredient.
(20) A hypoglycemic agent comprising the pyrazole derivative or the pharmacologically acceptable salt thereof according to any one of (1) to (15) as an active ingredient.
[0024]
(21) An SGLT inhibitor containing the pyrazole derivative or the pharmaceutically acceptable salt thereof according to any one of (1) to (15) as an active ingredient.
From another point of view, the present invention relates to (a) the use of a pyrazole derivative represented by the general formula (I) or a pharmacologically acceptable salt thereof for the manufacture of the above medicament, and (b) a method for treating diabetes. A method comprising the step of administering a therapeutically effective amount of a pyrazole derivative represented by the general formula (I) or a pharmacologically acceptable salt thereof to a mammal including human, and c) a decrease in blood glucose level. It relates to a method comprising the step of administering an effective amount of a pyrazole derivative represented by the general formula (I) or a pharmaceutically acceptable salt thereof to mammals including humans.
[0025]
Hereinafter, the compound represented by formula (I) is referred to as compound (I). The same applies to the compounds of other formula numbers.
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the definition of each group of general formula (I):
(A) As the hydroxyl-protecting group, for example, a conventional hydroxyl-protecting group that can be easily removed by a conventional method such as acid treatment, hydrolysis, reduction or the like [for example, Protective Groups in Organic Synthesis (Protective) Group in Organic Synthesis), Green (TW Green), John Wiley & Sons, Inc. (1981), etc.]. Specifically, for example, (i) tri-lower alkylsilyl (eg tert-butyldimethylsilyl, triisopropylsilyl, trimethylsilyl etc.), lower alkoxy lower alkyl (eg methoxymethyl, methoxyethyl etc.), trimethylsilylethyl, benzyloxy Methyl and the like (ii) acyl group (the acyl group has the same meaning as the acyl group described later) and the like, and (iii) two protecting groups together, for example, -CQ 1 Q 2 (CH 2 ) n -(Where n, Q 1 And Q 2 May be the same as defined above, -PO (OH)-, -CO-, and the like. However, the hydroxyl-protecting group is not limited to these, a function that is deprotected to give a hydroxyl group after administration into a living body, a function that facilitates absorption into a living body or administration into a living body, or fat Any one having a function of increasing solubility or water solubility can be suitably used.
[0027]
(B) Lower alkyl portion of lower alkyl, lower alkoxy, lower alkylsulfinyl aryl, lower alkylsulfonylaryl, lower alkanoyl, lower alkoxy lower alkanoyl, lower alkoxycarbonyl and lower alkoxy lower alkoxycarbonyl has 1 to 6 carbon atoms Linear or branched, for example, methyl, ethyl, n-propyl, isopropyl, n-butyl, isobutyl, sec-butyl, tert-butyl, n-pentyl, neopentyl, n-hexyl, etc. Can do.
[0028]
(C) The alkylene part of lower alkoxy lower alkanoyl and lower alkoxy lower alkoxycarbonyl has the same meaning as that obtained by removing one hydrogen atom from the lower alkyl.
Examples of the aryl moiety of (d) aryl, lower alkylsulfinylaryl and lower alkylsulfonylaryl include, for example, monocyclic or aromatic groups composed of two or more condensed rings, and specifically include the number of ring carbon atoms. Is preferably about 6 to 14 aryls, for example, phenyl, naphthyl or indenyl.
[0029]
(E) As the acyl group, for example, lower alkanoyl [the lower alkyl part of the lower alkanoyl has the same meaning as the lower alkyl part (b) of the lower alkanoyl], lower alkoxy lower alkanoyl [lower alkyl part of the lower alkoxy lower alkanoyl And the alkylene part has the same meaning as the lower alkyl part (b) and alkylene part (c) of the lower alkoxy lower alkanoyl, respectively], lower alkoxycarbonyl [the lower alkyl part of the lower alkoxycarbonyl is the lower alkyl part of the lower alkoxycarbonyl, (Same as (b)], lower alkoxy lower alkoxycarbonyl [the lower alkyl moiety and alkylene moiety of the lower alkoxy lower alkoxycarbonyl are lower alkyl of the lower alkoxy lower alkoxycarbonyl. It is synonymous with part (b) and the alkylene moiety (c)], the aryl portion of the arylcarbonyl [said aryl carbonyl can be mentioned the aryl (d) as synonymous] like. Moreover, the residue etc. which remove | excluded the hydroxyl group in one carboxyl group from an amino acid are mention | raise | lifted. Examples of residues obtained by removing the hydroxyl group from one carboxyl group from the amino acid include aspartic acid, glutamic acid, glutamine, serine, sarcosine, proline, phenylalanine, leucine, isoleucine, glycine, tryptophan, cysteine, histidine, tyrosine, and valine. Natural amino acids such as the above, residues obtained by removing the hydroxyl group of one carboxyl group from enantiomers or racemates thereof, and the like.
[0030]
(F) The aromatic heterocyclic group includes, for example, an aromatic heterocyclic group composed of monocyclic or two or more condensed rings, and the kind and number of heteroatoms contained in the aromatic heterocyclic group are particularly limited. However, for example, it may contain one or more heteroatoms selected from the group consisting of a nitrogen atom, a sulfur atom and an oxygen atom. More specifically, an aromatic heterocyclic group having up to 10 ring atoms is preferable. For example, furyl, thienyl, pyrrolyl, imidazolyl, pyrazolyl, triazolyl, tetrazolyl, oxazolyl, thiazolyl, pyridyl, pyrazinyl, pyrimidinyl, pyridazinyl , Triazinyl, indolyl, indazolyl, benzimidazolyl, benzoxazolyl, benzothiazolyl, quinolyl, isoquinolyl, phthalazinyl, naphthyridinyl, quinoxalinyl, quinazolinyl, cinnolinyl and the like.
[0031]
(G) Halogen represents each atom of fluorine, chlorine, bromine and iodine.
(H) Substituents of substituted aryl, para-substituted lower alkyl sulfinyl aryl, para-substituted lower alkyl sulfonyl aryl, substituted lower alkyl sulfinyl aryl, substituted lower alkyl sulfonyl aryl and substituted aromatic heterocyclic groups are, for example, the same or Differently substituted 1-6, lower alkyl, substituted lower alkyl (the substituent of substituted lower alkyl has the same meaning as the substituent of substituted lower alkyl described later), lower alkoxy, substituted lower alkoxy (substituent of substituted lower alkoxy is Substituents of substituted lower alkoxy as defined below), lower alkylthio, substituted lower alkylthio (substituent of substituted lower alkylthio is synonymous with substituent of substituted lower alkyl), lower alkylsulfinyl, substituted lower alkylsulfinyl (substituted) Lower alkyl sulfi Nyl substituents are as defined below for substituted lower alkyl substituents), lower alkylsulfonyls, substituted lower alkylsulfonyls (substituted lower alkylsulfonyl substituents are as defined below for substituted lower alkyl substituents), lower alkanoyls , Substituted lower alkanoyl (the substituent of substituted lower alkanoyl has the same meaning as the substituent of substituted lower alkyl described later), mono- or di-lower alkylamino (in di-lower alkylamino, two lower alkyls may be the same or different ), Halogen, carboxy, hydroxy, nitro, amino, cyano and the like.
[0032]
The lower alkyl part of the lower alkyl, lower alkoxy, lower alkylthio, lower alkylsulfinyl, lower alkylsulfonyl, lower alkanoyl and mono- or di-lower alkylamino described herein has the same meaning as the lower alkyl (b), and halogen is It is synonymous with the said halogen (g).
(I) Substituents for substituted lower alkyl and substituted lower alkoxy are, for example, the same or different lower alkoxy having 1 to 3 substituents [the lower alkyl portion of the lower alkoxy is the lower alkyl portion of the lower alkoxy (b) ], Hydroxy, halogen [the halogen is synonymous with the halogen (g)], lower alkoxycarbonyl [the lower alkyl moiety of the lower alkoxycarbonyl is synonymous with the lower alkyl moiety (b) of the lower alkoxycarbonyl. And the like.
[0033]
In the general formula (I), R 1 The substitution position of is not particularly limited, and can be substituted on any nitrogen atom on the ring.
The pharmacologically acceptable salts of Compound (I) include acid addition salts such as inorganic acid salts and organic acid salts, base addition salts such as metal salts, ammonium salts and organic amine addition salts, amino acid addition salts, and the like. Is included. Pharmacologically acceptable acid addition salts include, for example, inorganic acid salts such as hydrochlorides, sulfates and phosphates, organic salts such as acetates, maleates, fumarate salts, tartrate salts and citrate salts. The acid salt can be given. Examples of the pharmacologically acceptable metal salt include alkali metal salts such as sodium salt and potassium salt, alkaline earth metal salts such as magnesium salt and calcium salt, aluminum salt, zinc salt and the like. Examples of the pharmacologically acceptable ammonium salt include ammonium and tetramethylammonium salts. Examples of the pharmacologically acceptable organic amine addition salt include addition of morpholine, piperidine and the like. Salt and the like can be given. Examples of pharmacologically acceptable amino acid addition salts include addition salts of lysine, glycine, phenylalanine and the like.
[0034]
Compound (I) or a pharmaceutically acceptable salt thereof may exist in the form of a hydrate or a solvate, and these adducts are also included in the present invention. Although the kind of solvent which forms a solvate is not particularly limited as long as it is pharmacologically acceptable, for example, ethanol, acetone or the like can be used.
Compound (I) has 5 or more asymmetric carbons, and any of pure isomers or diastereoisomers, any mixture of these isomers, or racemates is included in the present invention. . Further, when tautomers can exist in the compound (I), any tautomers may be used, and all possible isomers and mixtures thereof are included in the present invention.
[0035]
Next, the manufacturing method of compound (I) is demonstrated.
In the production method shown below, when the defined group changes under the reaction conditions or is inappropriate for carrying out the method, a method commonly used in organic synthetic chemistry, for example, functional group protection, deprotection, etc. [E.g., Protective Groups in Organic Synthesis, by TW Greene, John Wiley & Sons, John Wiley & Sons, Inc.) (1981) etc.] can be used for easy production. In addition, those skilled in the art can use the compound (I) according to the production method specifically shown in the present specification, or by appropriately changing the reagents or reaction raw materials and adding appropriate modifications or alterations to those methods as necessary. ) Can be manufactured.
[0036]
Production method of compound (I):
Production method 1:
Compound (I) can be produced according to the following steps.
[0037]
Embedded image
[0038]
<In the formula, R 1 , R 2 , R Three And R Four Are as defined above and X 2 Represents a leaving group. As the leaving group, for example, halogen [wherein the halogen is as defined above for the halogen (g)], phenylsulfonyloxy, substituted phenylsulfonyloxy {substituents of the substituted phenylsulfonyloxy are the same or different, for example, 1-3, lower alkyl [the lower alkyl is as defined above for lower alkyl (b)] and the like}, lower alkylsulfonyloxy [the lower alkyl portion of the lower alkylsulfonyloxy is the lower alkyl (b) And trifluoromethanesulfonyloxy, etc.>
Compound (I) can be obtained by reacting compound (III) with compound (IV) in a solvent in the presence of a base if necessary.
[0039]
Examples of the base include tertiary amines such as triethylamine and diisopropylethylamine, or inorganic bases such as potassium carbonate, sodium carbonate, cesium carbonate, and sodium hydrogen carbonate. 10 equivalents, preferably 2-5 equivalents are used.
Examples of the solvent include halogenated hydrocarbons such as dichloromethane, dichloroethane, 1,1,2,2-tetrachloroethane, aromatic hydrocarbons such as toluene and xylene, acetonitrile, N, N-dimethylformamide, N, N -Dimethylacetamide, 1-methyl-2-pyrrolidinone, N, N'-dimethylimidazolidin-2-one, dimethyl sulfoxide and the like can be mentioned, and these can be used alone or in combination.
[0040]
Compound (IV) is used in an amount of 1 to 5 equivalents, preferably 2 to 3 equivalents, relative to compound (III), and the reaction is carried out at a temperature between 0 to 60 ° C. and is completed in 1 hour to 3 days.
The raw material compound (III) can be obtained according to the method described in Journal of Medicinal Chemistry (J. Med. Chem.), Vol. 39, page 3920 (1996) or similar thereto.
[0041]
Moreover, about a part of compound (I) obtained by the said manufacturing method 1, it can also be guide | induced to a new compound (I) with the following manufacturing methods by making this into a synthetic intermediate.
Production method 2:
Among compounds (I), R 1 Compound (Ib) in which is substituted or unsubstituted lower alkyl is R 1 Can be produced from compound (Ia) in which is hydrogen atom according to the following steps.
[0042]
Embedded image
[0043]
(Wherein R 2 , R Three And R Four Are as defined above and X 1 Is X 2 Is synonymous with R 1b Is R 1 Represents a substituted or unsubstituted lower alkyl in the definition of
Compound (Ib) can be obtained by reacting compound (Ia) with compound (V) in a solvent in the presence of a base, if necessary.
Examples of the base include tertiary amines such as triethylamine and diisopropylethylamine, or inorganic bases such as potassium carbonate, sodium carbonate, cesium carbonate, and sodium hydrogen carbonate. 10 equivalents, preferably 2-5 equivalents are used.
[0044]
Examples of the solvent include halogenated hydrocarbons such as dichloromethane, dichloroethane, 1,1,2,2-tetrachloroethane, aromatic hydrocarbons such as toluene and xylene, acetonitrile, N, N-dimethylformamide, N, N -Dimethylacetamide, 1-methyl-2-pyrrolidinone, N, N'-dimethylimidazolidin-2-one, dimethyl sulfoxide and the like can be mentioned, and these can be used alone or in combination.
[0045]
Compound (V) is used in an amount of 1 to 5 equivalents, preferably 2 to 3 equivalents, relative to compound (Ia), and the reaction is carried out at a temperature between 0 to 60 ° C. and is completed in 1 hour to 3 days. In addition, compound (Ia) can be obtained according to the method described in the above-described production method 1 or the production method 3 described later, or the like.
Production method 3:
Of the compounds (I), the compound (Ia) is R 1 Can be produced from compound (Ic) wherein is methoxymethyl according to the following steps.
[0046]
Embedded image
[0047]
(Wherein R 2 , R Three And R Four Each is as defined above, R 1c Represents methoxymethyl)
Compound (Ia) is a suitable solvent in the presence of 1 to 10 equivalents, preferably 2 to 5 equivalents of an acid such as trifluoroacetic acid, boron trifluoride / diethyl ether complex, aqueous hydrogen chloride solution or the like. It can be obtained by processing in.
[0048]
Examples of the solvent include water, acetonitrile, acetic anhydride and the like, and these can be used alone or in combination.
The reaction is carried out at a temperature between 0 to 60 ° C. and is completed in 1 hour to 3 days.
Compound (Ic) can be obtained according to the method described in Production Method 1 or Production Method 2 described above or a modification thereof.
Production method 4:
Among compounds (I), R Three Compound (Ie) in which is substituted or unsubstituted lower alkylsulfinylaryl or substituted or unsubstituted lower alkylsulfonylaryl has the corresponding R Three Can be produced from compound (Id) or compound (VI) wherein is a lower alkylthioaryl according to the following steps.
[0049]
Embedded image
[0050]
{Where R is 1 , R 2 And R Four Is as defined above, R 3e Represents substituted or unsubstituted lower alkyl [wherein the lower alkyl has the same meaning as the lower alkyl (b), and the substituent of the substituted lower alkyl has the same meaning as the substituent (i) of the substituted lower alkyl], n e Represents 1 or 2}
Compound (Ie) can be obtained by treating compound (Id) or compound (VI) with an oxidizing agent in a solvent.
[0051]
Examples of the oxidizing agent include a monopersulfate compound, metachloroperbenzoic acid (MCPBA), hydrogen peroxide, and the like. The oxidizing agent is 0.5 to 10 with respect to the compound (Id) or the compound (VI). Equivalents, preferably 0.7 to 5 equivalents are used. Examples of the solvent include ketones such as acetone and methyl ethyl ketone, alcohols such as methanol and ethanol, halogenated hydrocarbons such as dichloromethane and chloroform, water, and the like. These may be used alone or in combination.
[0052]
The reaction is carried out at a temperature between 0 ° C. and room temperature and is completed in 1 to 12 hours.
In addition, compound (Id) or compound (VI) can be obtained according to the method described in the above-mentioned production method 1, production method 2 or production method 3, or the like.
Production method 5:
R Five , R 6 , R 7 And R 8 Deprotection of the compound (If) in which any of the above is a protecting group for a hydroxyl group, or R Five , R 6 , R 7 And R 8 For example, a protective group can be introduced into a compound (Ig) in which any one of the above is a hydrogen atom by Protective Groups in Organic Synthesis, TW Greene, John -It can carry out according to the method as described in Wiley & Sons, Inc. (John Wiley & Sons, Inc.) (1981), or the like.
[0053]
The intermediate compound and the target compound obtained in the above production method can be obtained by a purification method commonly used in organic synthetic chemistry, such as neutralization, filtration, extraction, washing, drying, concentration, recrystallization, and various chromatographic means. Can be separated and purified. In addition, the intermediate compound can be subjected to the next reaction without any particular purification.
In the case of producing a salt of compound (I), the free form of compound (I) is dissolved or suspended in a suitable solvent, and then an appropriate acid or base is added to form a salt. What is necessary is just to isolate | separate and refine | purify. It is also possible to convert the target substance obtained in the form of a salt into the free form of Compound (I) and then to the desired salt.
[0054]
Specific examples of the compound (I) obtained by the above production method are shown in Table 1.
[0055]
[Table 1]
[0056]
[Table 2]
[0057]
Next, the pharmacological action of typical compound (I) will be specifically described with reference to test examples.
Test Example 1: SGLT inhibitory activity
Porcine proximal tubular epithelial cell line LLC-PK 1 4x10 in a 35mm culture dish Five Cells that were seeded at cells / dish / 2 mL and became completely confluent were used. The culture supernatant is aspirated and the reaction buffer at 37 ° C. [140 mmol / L NaCl, 2 mmol / L KCl, 1 mmol / L CaCl 2 1 mmol / L MgCl 2 ・ 6H 2 O, 10 mmol / L N- (2-hydroxyethyl) piperazine-N′-2-ethanesulfonic acid (Hepes, manufactured by Nacalai Tesque, hereinafter abbreviated as HEPES), 5 mmol / L tris (hydroxymethyl) aminomethane (Tris, hereinafter) (Abbreviated as Tris), pH 7.3] After washing once with 2 mL, 2 mL of 37 ° C. reaction buffer was newly added and pre-cultured for 10 to 15 minutes. 0.05 mmol / L α-methyl-D-glucoside (hereinafter abbreviated as AMG), 7.4 kBq [ 14 C] Add 0.5 mL of reaction buffer containing AMG (Amersham, USA) and 2.5 μL of dimethyl sulfoxide (hereinafter abbreviated as DMSO) in which the drug is dissolved (final concentration: 1 nmoL / L to 10 μmol / L) for 30 minutes. Cultured. Aspirate the supernatant, wash with ice-cold phosphate buffer (ICN; hereinafter abbreviated as PBS) twice with 3 mL, stop the uptake, add 1 mL of 1 mol / L NaOH, and let stand at room temperature for 30 minutes. Cells were thawed (cell lysate). After neutralization by adding 1 mL of 1 moL / L HCl to the cell lysate, 8 mL of ULTIMA GOLD (Packard, Netherlands) is added to 1 mL of this neutralized solution, and radioactivity is obtained with a liquid scintillation counter (LS6500, Beckman, USA). Was measured. Na + When measuring the amount of AMG uptake (Blank) in the absence, + Buffer (140 mmol / L choline chloride, 2 mmol / L KCl, 1 mmol / L CaCl) with choline replaced with choline (hereinafter referred to as choline) 2 1 mmol / L MgCl 2 ・ 6H 2 O, 10 mmol / L HEPES, 5 mmol / L Tris, pH 7.3) was used. In addition, the test was carried out using WAY-123783 [Journal of Medicinal Chemistry, Vol. 39, 3920 (1996)] as a comparative control drug.
[0058]
Embedded image
[0059]
SGLT inhibitory activity was measured using the amount of AMG uptake per culture dish (nmol / dish) as an index, and the inhibition rate was calculated by the following equation. Also, the concentration that inhibits AMG uptake by 50% (IC 50 ) Was calculated by the Probit method (logistic model).
[0060]
[Expression 1]
[0061]
SAM: AMG uptake during drug addition
CONT: AMG uptake when no drug is added (only DMSO is added)
BLANK: Na + AMG uptake in the absence
The results are shown in Table 2.
[0062]
[Table 3]
[0063]
Table 2 shows that the compounds of the present invention have stronger SGLT inhibitory activity than WAY-123783 used as a comparative control.
Test Example 2: GLUT1 inhibitory activity
Human blood was centrifuged (300 × g, 10 minutes, 4 ° C.) to precipitate red blood cells, and the plasma and white blood cell layers were removed. Ten times the amount of physiological saline was added, mixed gently, and centrifuged again to remove the supernatant. This washing operation was performed three times, and then diluted with physiological saline so that the hematocrit was 20%.
[0064]
100 μL of erythrocyte dilution was dispensed into a 2 mL tube and allowed to stand for several tens of minutes under ice water. 18.5 kBq D- [6- Three H] Glucose (Amersham, USA), 3 mmol / L D-glucose (Kanto Chemical) and 100 μL of PBS containing 0.2 μL of DMSO in which the drug was dissolved (final concentration: 1 nmoL / L to 10 μmol / L) were added and mixed. After incubation in ice water for 20 seconds, 900 μL of ice-cooled PBS containing 500 μmol / L phloretin (Sigma, USA) and 100 μmol / L cytochalasin B (Sigma, USA) was added to stop the reaction. As a separating agent, 500 μL of n-dibutyl phthalate was added and centrifuged (10000 × g, 1 minute) to sediment blood cells and suck the aqueous layer. 1.5 mL of water was added so as not to disturb the n-dibutyl phthalate layer, and the wall of the tube was washed, and then the aqueous layer and the n-dibutyl phthalate layer were sucked. 100 μL of 1 v / v% Triton X-100 (Triton surfactant, Yoneyama Pharmaceutical Co., Ltd.) was added to the separated blood cells and mixed well, and the whole amount was transferred to a vial. Further, the tube was rinsed with 100 μL of 1 v / v% Triton X-100, and the entire amount was transferred to a vial. Add 500 μL of Solene-350 (Packard, Netherlands) and ethanol (mixing ratio 1: 2) and mix until there are no solids (blood cell membrane), then add 500 μL of 30% hydrogen peroxide and bleach. . 50 mL of acetic acid was added for neutralization, 10 mL of ULTIMA GOLD was added, and radioactivity was measured with a liquid scintillation counter (LS6500, Beckman, USA). Moreover, it tested using WAY-123783 as a comparative control drug.
[0065]
The GLUT1 activity was measured using the glucose uptake amount (nmole / tube) in erythrocytes per assay tube as an index. The inhibition rate was calculated by the following formula. The concentration that inhibits glucose uptake by 50% (IC 50 ) Was calculated by the Probit method (logistic model).
[0066]
[Expression 2]
[0067]
SAM: glucose uptake at the time of drug addition
CONT: glucose uptake when no drug is added (only DMSO is added)
S. BLANK: Glucose uptake when a drug is added after adding a reaction stop solution
C. BLANK: Glucose uptake when adding solvent after adding stop solution
The results are shown in Table 3.
[0068]
[Table 4]
[0069]
Table 3 shows that the compounds of the present invention have no significant GLUT1 inhibitory action.
Test Example 3: Urinary glucose excretion test by intravenous administration in rats
SLC SD male rats were anesthetized with sodium pentobarbital (Nembutal Injection, Dainippon Pharmaceutical, Osaka) (50 mg / kg, ip) and then laparotomized, and a tube (PE- 50, Nippon Becton Dickinson, Tokyo). When the flow rate of urine was stabilized, a drug solution prepared by the following method was administered from the femoral vein in a volume of 0.1 mL / 100 g body weight, and urine was collected for 2 hours after dosing. The glucose concentration in urine was measured using a AU500 / 550 dedicated glucose measurement reagent from Katayama Chemical Co., Ltd. Moreover, the test was performed using Vehicle [only 10 w / v% polyethylene glycol # 400 (PEG-400, Kanto Chemical, Tokyo) described in the method for preparing a drug solution below] as a comparative control drug.
[0070]
Preparation of drug solution: The drug was prepared by dissolving the drug in physiological saline containing 10 w / v% polyethylene glycol # 400.
The results are shown in Table 4.
[0071]
[Table 5]
[0072]
As is apparent from Table 4, the compound of the present invention showed a remarkable urinary glucose excretion promoting action when administered intravenously to rats.
Test Example 4: Urinary glucose excretion test in rats after oral administration
A drug suspension prepared by the following procedure was orally administered to SLC SD male rats in a volume of 1.0 mL / 100 g body weight, placed in a metabolic cage, and urine was collected for 6 hours after dosing. The experiment was conducted under free drinking water, and the glucose concentration in urine was measured using a AU500 / 550 dedicated glucose measurement reagent from Katayama Chemical Co., Ltd. Further, as a comparative control drug, Vehicle [only 0.5% methylcellulose 400cP (methyl cellulose, manufactured by Wako Pure Chemical Industries, Ltd., described in the following preparation of drug suspension)], WAY-123783, and compound (Ba) described in WO01 / 16147 The test was conducted using.
[0073]
Embedded image
[0074]
Preparation of drug suspension: Drug suspension was prepared by suspending in 0.5% methylcellulose 400cP.
The results are shown in Table 5.
[0075]
[Table 6]
[0076]
As is apparent from Table 5, the compound of the present invention exhibited a more significant urinary glucose excretion promoting effect in oral administration to rats than WAY-123783 and compound (Ba) used as comparative controls.
As an active ingredient of a medicine, one or more substances selected from the group consisting of compound (I) and pharmacologically acceptable salts thereof, and hydrates and solvates thereof are used. be able to. The substance can be administered alone, but is usually provided in the form of a pharmaceutical composition comprising the substance as an active ingredient and one or more pharmaceutical additives. desirable. These medicaments can be administered to humans and other mammalian animals.
[0077]
The form of the pharmaceutical composition is not particularly limited, and an appropriate form most suitable for the purpose of treatment or prevention can be selected from the preparation forms for oral administration or parenteral administration. Examples of the dosage form suitable for oral administration include tablets, powders, granules, syrups and the like, and examples of the dosage form suitable for parenteral administration include injections and the like, It is not limited to these.
[0078]
Liquid preparations suitable for oral administration, such as syrups, are water, sucrose, sorbit, sugars such as fructose, glycols such as polyethylene glycol and propylene glycol, oils such as sesame oil, olive oil and soybean oil, p-hydroxy It can be produced using a preservative such as benzoates, and flavors such as strawberry flavor and peppermint. For the production of solid preparations such as tablets, powders and granules, for example, excipients such as lactose, glucose, sucrose and mannitol, disintegrants such as starch and sodium alginate, lubricants such as magnesium stearate and talc, etc. For example, a binder such as polyvinyl alcohol, hydroxypropyl cellulose, gelatin, a surfactant such as fatty acid ester, a plasticizer such as glycerin, and the like can be used.
[0079]
Injectable preparations suitable for parenteral administration preferably contain the above-mentioned substances as active ingredients in dissolved or suspended form in a sterile aqueous medium isotonic with the blood of the recipient. For example, in the case of an injection, a solution can be prepared using a salt solution, a glucose solution, an aqueous medium composed of a mixture of salt water and a glucose solution, and the like. These preparations for parenteral administration include one or more selected from glycols, oils, flavors, preservatives, excipients, disintegrants, lubricants, binders, surfactants, plasticizers and the like. Two or more auxiliary components can also be added.
[0080]
The dose and frequency of administration of compound (I) are preferably increased or decreased as appropriate according to various factors such as the type and severity of the disease, the dosage form, the age and weight of the patient, the presence or absence of complications, In general, it is preferable to administer 1-1000 mg / kg per day for adults divided into 3-4 times.
Compound (I) or a pharmacologically acceptable salt thereof is useful, for example, as an active ingredient of a medicine, but the use of compound (I) or a pharmacologically acceptable salt thereof is suitable for this specific use. There is no limit.
[0081]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention further more concretely, the scope of the present invention is not limited to the following Example.
Example 1: 4-[(4-Methylthiophenyl) methyl] -3- (2,3,4,6-O-tetraacetyl-β-D-glucopyranosyloxy) -5-trifluoromethyl-1H -Pyrazole (Compound 1)
1,2-Dihydro-4-[(4-methylthiophenyl) methyl] obtained by the method described in Journal of Medicinal Chemistry (J. Med. Chem.), 39, 3920 (1996). -5-trifluoromethyl-3H-pyrazol-3-one (4.00 g, 13.9 mmol) and 2,3,4,6-O-tetraacetyl-β-D-glucopyranosyl bromide (14.78 g , 36.1 mmol) in acetonitrile (300 mL) was added potassium carbonate (9.69 g, 70.1 mmol), and the mixture was stirred at room temperature for 3 days. Acetonitrile was distilled off until the volume of the reaction solution was halved, then a saturated aqueous ammonium chloride solution was added, and the mixture was extracted with chloroform. The organic layer was washed with a saturated aqueous sodium chloride solution and dried over anhydrous sodium sulfate, and then the solvent was distilled off under reduced pressure. The residue was purified by silica gel column chromatography (chloroform: acetone = 10: 1) to obtain the title compound (4.95 g, 58%).
1 H-NMR (270 MHz, CDCl Three ) δ: 1.91 (s, 3H), 2.03 (s, 3H), 2.04 (s, 3H), 2.08 (s, 3H), 2.44 (s, 3H), 3.73 (s, 2H), 3.83 (m, 1H ), 4.19 (dd, 1H, J = 12.4, 2.2 Hz), 4.27 (dd, 1H, J = 12.4, 4.3 Hz), 5.15-5.29 (m, 3H), 5.40 (m, 1H), 7.08 (d, 2H, J = 8.4 Hz), 7.15 (d, 2H, J = 8.4 Hz)
IR (neat, cm -1 ): 1755, 1714, 1495, 1437, 1367, 1228, 1134
TOF-MS: m / z 618 (M + )
[0082]
Example 2: 1-methoxymethyl-4-[(4-methylthiophenyl) methyl] -3- (2,3,4,6-O-tetraacetyl-β-D-glucopyranosyloxy) -5 Trifluoromethylpyrazole (compound 2a) and 1-methoxymethyl-4-[(4-methylthiophenyl) methyl] -5- (2,3,4,6-O-tetraacetyl-β-D-glucopyranosyl Oxy) -3-trifluoromethylpyrazole (Compound 2b)
Chloromethyl methyl ether (1.20 mL, 15.8 mmol) and triethylamine (2.20 mL, 15.8 mmol) were added to a solution of compound 1 (4.84 g, 7.83 mmol) obtained in Example 1 in dichloromethane (50 mL). The mixture was further stirred at room temperature for 2 hours. A saturated aqueous ammonium chloride solution was added to the reaction solution, and the mixture was extracted with chloroform. The organic layer was washed with a saturated aqueous sodium chloride solution and dried over anhydrous magnesium sulfate, and the solvent was evaporated under reduced pressure. The residue was purified by silica gel column chromatography (chloroform: acetone = 10: 1), and the title compound (2.82 g, 54%) was mixed with compound 2a and compound 2b (mixing ratio compound 2a: compound 2b = 65: 35). Got as.
Compound 2a:
1 H-NMR (270 MHz, CDCl Three ) δ: 1.89-2.17 (m, 12H), 2.44 (s, 3H), 3.35 (s, 3H), 3.39-3.74 (m, 1H), 3.86 (brs, 2H), 3.86-4.26 (m, 2H) , 4.87-5.68 (m, 6H), 7.02-7.20 (m, 4H)
Compound 2b:
1 H-NMR (270 MHz, CDCl Three ) δ 1.89-2.17 (m, 12H), 2.47 (s, 3H), 3.39 (s, 3H), 3.39-3.74 (m, 1H), 3.75 (brs, 2H), 3.86-4.26 (m, 2H), 4.87-5.68 (m, 6H), 7.02-7.20 (m, 4H)
IR (neat, cm -1 ): 1754, 1585, 1494, 1440, 1403, 1317, 1269, 1168
TOF-MS: m / z 647 (M + -CH Three )
[0083]
Example 3: 3- (β-D-glucopyranosyloxy) -1-methoxymethyl-4-[(4-methylthiophenyl) methyl] -5-trifluoromethylpyrazole (compound 3a) and 5- (β -D-glucopyranosyloxy) -1-methoxymethyl-4-[(4-methylthiophenyl) methyl] -3-trifluoromethylpyrazole (compound 3b)
To a methanol (50 mL) solution of the mixture of compound 2a and compound 2b obtained in Example 2 (2.03 g, 3.07 mmol) was added a methanol solution of 28% sodium methoxide (2.68 g, 13.9 mmol), Stir at room temperature for 1 hour. Methanol was distilled off until the volume of the reaction solution was halved, and 2 mol / L HCl aqueous solution was added to make the solution acidic, followed by extraction with chloroform. The organic layer was washed with a saturated aqueous sodium chloride solution and dried over anhydrous sodium sulfate, and then the solvent was distilled off under reduced pressure. The residue was purified by silica gel column chromatography (chloroform: methanol = 20: 1), and the title compound (white solid 1.13 g, 73%) was mixed with compound 3a and compound 3b (mixing ratio compound 3a: compound 3b = 65: 35).
Compound 3a:
1 H-NMR (270 MHz, CDCl Three ) δ: 2.38 (s, 3H), 3.27 (s, 3H), 3.51-3.67 (m, 2H), 3.70-3.76 (m, 3H), 3.98-4.92 (br, 3H), 5.22-5.41 (m, 3H), 7.00-7.12 (m, 4H)
Compound 3b:
1 H-NMR (270 MHz, CDCl Three ) δ: 2.39 (s, 3H), 3.40 (s, 3H), 3.51-3.67 (m, 2H), 3.70-3.76 (m, 1H), 3.86 (brs, 2H), 3.98-4.92 (br, 3H) , 5.22-5.41 (m, 3H), 7.00-7.12 (m, 4H)
IR (neat, cm -1 ): 1508, 1491, 1457, 1130, 1097, 1066
TOF-MS: m / z 494 (M + )
[0084]
Example 4: 3- (6-O-methoxycarbonyl-β-D-glucopyranosyloxy) -1-methoxymethyl-4-[(4-methylthiophenyl) methyl] -5-trifluoromethylpyrazole (compound 4a) and 5- (6-O-methoxycarbonyl-β-D-glucopyranosyloxy) -1-methoxymethyl-4-[(4-methylthiophenyl) methyl] -3-trifluoromethylpyrazole (compound 4b) )
To a mixture of compound 3a and compound 3b obtained in Example 3 (846 mg, 1.71 mmol) in 2,4,6-collidine (9 mL), methyl chloroformate (0.20 mL, 2.59 mmol) in dichloromethane (1.0 mL) solution was added, and the mixture was stirred at −40 ° C. for 1 hour and further at room temperature for 2 hours. A 2 mol / L aqueous HCl solution was added to the reaction solution to make the solution acidic, followed by extraction with chloroform. The organic layer was washed with a saturated aqueous sodium chloride solution and dried over anhydrous sodium sulfate, and then the solvent was distilled off under reduced pressure. The residue was purified by silica gel column chromatography (chloroform: methanol = 20: 1) to obtain the title compound (750 mg, 79%) as a mixture of compound 4a and compound 4b (mixing ratio compound 4a: compound 4b = 65: 35). It was.
Compound 4a:
1 H-NMR (270 MHz, CDCl Three ) δ: 2.45 (s, 3H), 3.34 (s, 3H), 3.42-3.68 (m, 4H), 3.79 (s, 3H), 3.85 (brs, 2H), 4.18-4.62 (m, 2H), 5.23 -5.64 (m, 3H), 7.01-7.19 (m, 4H)
Compound 4b:
1 H-NMR (270 MHz, CDCl Three ) δ: 2.45 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.42-3.68 (m, 4H), 3.78 (s, 3H), 3.93 (brs, 2H), 4.18-4.62 (m, 2H), 5.23 -5.64 (m, 3H), 7.01-7.19 (m, 4H)
IR (KBr, cm -1 ): 1490, 1441, 1392, 1302, 1275, 1172, 1124
TOF-MS: m / z 551 (M + -H)
[0085]
Example 5: 3- (6-O-methoxycarbonyl-β-D-glucopyranosyloxy) -4-[(4-methylthiophenyl) methyl] -5-trifluoromethyl-1H-pyrazole (Compound 5)
Trifluoroacetic acid (9 mL) and water (1.0 mL) were added to a mixture (750 mg, 1.36 mmol) of compound 4a and compound 4b obtained in Example 4, and the mixture was stirred at room temperature for 2 days. The reaction solution was poured into ice water (50 mL) and extracted with chloroform. The organic layer was washed with a saturated aqueous sodium carbonate solution and dried over anhydrous sodium sulfate, and then the solvent was distilled off under reduced pressure. The residue was purified by silica gel column chromatography (chloroform: methanol = 10: 1) to obtain the title compound (310 mg, 45%).
Melting point: 102.5-103.5 ° C. (methanol-water)
1 H-NMR (270 MHz, DMSO-d 6 ) δ: 2.42 (s, 3H), 3.23-3.52 (m, 5H), 3.67 (s, 3H), 3.72 (brs, 2H), 4.16 (dd, 1H, J = 11.2, 5.6 Hz), 4.34 (brd , 1H, J = 11.5 Hz), 5.21 (br, 1H), 5.31 (brd, 1H, J = 5.0 Hz), 5.50 (br, 1H), 7.02-7.19 (m, 4H)
IR (KBr, cm -1 ): 1734, 1637, 1490, 1442, 1319, 1274, 1136, 1066
TOF-MS: m / z 508 (M + )
[0086]
Example 6: 3- (β-D-glucopyranosyloxy) -4-[(4-methylsulfinylphenyl) methyl] -5-trifluoromethyl-1H-pyrazole (Compound 6)
MCPBA (7 mg, 0.04 mmol) was added to a methanol (1 mL) solution of the compound (Ba) (22 mg, 0.05 mmol) obtained in Reference Example 1, and the mixture was stirred at room temperature for 4 hours. After distilling off methanol from the reaction solution under reduced pressure, the residue was purified by silica gel column chromatography (chloroform: methanol = 20: 1) to obtain the title compound (5 mg, 20%).
1 H-NMR (270 MHz, CD Three OD) δ: 2.76 (s, 3H), 3.29-3.36 (m, 3H), 3.68 (brd, 1H, J = 11.6 Hz), 3.85 (brd, 1H, J = 11.6 Hz), 3.97 (brs, 2H) , 4.58 (s, 1H), 5.27 (m, 1H), 7.46 (d, 2H, J = 8.4 Hz), 7.60 (d, 2H, J = 8.4 Hz)
TOF-MS: m / z 465 (M + -1)
[0087]
Example 7: 3- (β-D-glucopyranosyloxy) -4-[(4-methylsulfonylphenyl) methyl] -5-trifluoromethyl-1H-pyrazole (Compound 7)
MCPBA (28 mg, 0.16 mmol) was added to a methanol (2 mL) solution of the compound (Ba) (22 mg, 0.05 mmol) obtained in Reference Example 1, and the mixture was stirred at room temperature for 2 hours. After methanol was distilled off from the reaction solution under reduced pressure, water and methanol were added to the residue to remove the precipitated crystals. The filtrate was concentrated and purified by silica gel column chromatography (chloroform: methanol = 20: 1) to obtain the title compound (6 mg, 26%).
1 H-NMR (270 MHz, CD Three OD) δ: 3.08 (s, 3H), 3.29-3.40 (m, 2H), 3.58 (m, 1H), 3.66 (dd, 1H, J = 11.9, 3.8 Hz), 3.85 (d, 1H, J = 11.9 Hz), 4.00 (s, 2H), 4.58 (s, 1H), 4.85 (m, 1H), 7.48 (d, 2H, J = 8.1 Hz), 7.82 (d, 2H, J = 8.1 Hz)
TOF-MS: m / z 481 (M + -1)
[0088]
Reference Example 1: 3- (β-D-glucopyranosyloxy) -4-[(4-methylthiophenyl) methyl] -5-trifluoromethyl-1H-pyrazole [Compound (Ba)]
To a solution of compound 1 (908 mg, 1.48 mmol) obtained in Example 1 in ethanol (15 mL) was added 50% aqueous potassium carbonate solution (2 mL), and the mixture was stirred at room temperature for 1 hr. The reaction solution was concentrated until the volume was reduced to 1/2, 2 mol / L aqueous HCl was added to acidify the solution, and the mixture was extracted with chloroform. The organic layer was washed with a saturated aqueous sodium chloride solution and dried over anhydrous sodium sulfate, and then the solvent was distilled off under reduced pressure. The residue was purified by silica gel column chromatography (chloroform: methanol = 10: 1) to obtain the title compound (45.7 mg, 7%) as a white solid.
Melting point: 107.0-108.5 ° C. (chloroform-diethyl ether)
1 H-NMR (270 MHz, DMSO-d 6 ) δ: 2.48 (s, 3H), 3.03-3.30 (m, 6H), 3.46 (m, 1H), 3.65 (m, 1H), 3.73 (brs, 2H), 4.53 (br, 1H), 5.01 (br , 1H), 5.10 (br, 1H), 7.09-7.16 (m, 4H), 13.3 (br, 1H)
IR (KBr, cm -1 ): 1497, 1460, 1331, 1257, 1126, 1084, 1051
TOF-MS: m / z 449 (M + -H)
Elemental analysis: C 18 H twenty one F Three N 2 O 6 S ・ 0.8H 2 As O
Calculated value (%): C, 46.51; H, 4.90; N, 6.03
Actual value (%): C, 46.57; H, 4.99; N, 5.75
[0089]
【The invention's effect】
According to the present invention, a pyrazole derivative or a pharmacologically acceptable salt thereof having a hypoglycemic action and useful as an agent for preventing and / or treating diabetes can be provided.
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