JP4111367B2 - 3次元画像の階層符号化方法および階層伝送復号方法 - Google Patents

3次元画像の階層符号化方法および階層伝送復号方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は3次元画像の階層符号化方法および階層伝送復号方法に関し、特にCT、MRIなどから発生する大量の3次元医用画像を、ネットワーク環境において高速に伝送するに好適な3次元画像の階層符号化方法および階層伝送復号方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CT、MRIなどの技術革新により、放射線科等において3次元医用画像画像データが大量に取得できるようになってきており、3次元CGを用いてこれらの画像を立体的に表示するビューアが開発、実用化されている。この3次元ビューアは、CT、MRIの機能の一部として実装されているものが多い。
【0003】
一方、近年のネットワークの発達により、放射線科内だけでなく、病院内の他科や、病院外においてもこれらの3次元医用データを利用したいという要求が高まってくるものと予想される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、放射線科内における画像の蓄積、管理を目的としたシステムの規格であるDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)では、ネットワーク上にある画像を手元のビューアで表示したい場合に、一旦、シリーズ内の画像ファイル全てをビューアに持ってくる必要があるため、CT、MRI画像のようにシリーズ内に画像が大量に存在する場合等では、伝送に大きな時間がかかってしまうという問題がある。また、計算機の発達により演算が高速に行えるようになったとはいえ、大量のデータをレンダリングして、立体的に表示するにはかなりの時間がかかってしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、前記した問題点を解消するためになされたものであり、その目的は、3次元の画像を従来より短時間で伝送でき、また受信側では必要とする解像度の画像データを従来より短時間で取得し、立体的に、かつ階層的に表示できる3次元画像の階層符号化方法および階層伝送復号方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するために、本発明は、複数の2次元画像からなる3次元画像を複数個のブロックに分割し、前記各ブロックを3次元ウェーブレット分解するに際し、x、y、z軸方向それぞれに対して、ウェーブレット分解フィルタを個別に切り替え、z軸方向に使用するウェーブレット分解フィルタ、3次元画像を構成する2次元断面画像の断面の間隔に応じて切り替え、該3次元ウェーブレット分解されたブロック内の最低周波数ブロックは空間的予測を行い、該空間的予測により得られた予測誤差を符号化し、一方前記最低周波数ブロック以外のブロックは空間的予測をすることなく符号化、該符号化たデータをファイルに纏めて出力するようにした3次元画像の階層符号化方法を提供する点に第1の特徴がある。
【0007】
この特徴によれば、3次元医用データ等の大量の3次元データの伝送を、従来より大幅に短縮することができるようになる。また、3次元ビューアに立体的に表示するのに、短時間で表示できるデータを提供することができるようになる。
【0008】
また、本発明は、前記3次元画像の階層符号化方法により生成されたファイルを蓄積するサーバと、画像を表示するためのクライアントを備え、該クライアントは低解像度ブロックの表示要求コマンドを発呼し、サーバは蓄積しているファイル中の該低解像度ブロックに対応するデータブロックを検出し、該検出したデータブロックを前記クライアントに伝送し、該クライアントは受信したデータを復号処理して3次元ビューアに表示するようにした点に第2の特徴がある。
【0009】
この特徴によれば、まず画像の全体の3次元画像を、低解像度で、かつ短時間に表示できるようになり、画像の全体像を短時間で把握することができるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説明する。図1は、本発明の概念を示すブロック図である。
図から明らかなように、本発明は、CT画像などの複数の2次元画像からなる3次元データを入力する構造化処理部1と、該構造化処理部1で形成された構造化ファイルを蓄積・伝送する蓄積・伝送部2と、伝送されてきた3次元データを受信し再生する再生処理部3とから構成されている。
【0011】
前記構造化処理部1は、前記3次元データを、ブロック化かつ階層化し、かつ必要な解像度で必要な部分のボリュームデータのみを伝送、表示できるように構造化し、次いで、該構造化したデータをファイル化して構造化ファイルを作成する処理を行う。また、前記蓄積・伝送部2は、構造化された3次元データを、階層的、部分的に再生処理部3に伝送し、再生処理部3は、受信した該3次元データを復号して再生する処理を行う。
【0012】
次に、前記構造化処理部1、蓄積・伝送部2、および再生処理部3の処理の詳細を、順次説明する。まず、構造化処理部1の処理を説明する。
【0013】
図2は、該構造化処理部1の機能の概要を示すブロック図である。該構造化処理部1は、図示されているように、入力ファイルとしての3次元ボクセルデータが入力するブロック分割部11、ウェーブレト(Wavelet)分解部12、予測モデリング部13、エントロピー符号化部14、および出力処理部15から構成されている。
【0014】
前記ブロック分割部11は、図3に示されているような、ブロック分割モジュール111から構成することができる。該ブロック分割モジュール111には、3次元ボクセルデータ112が入力する。該3次元ボクセルデータ112は、図4(a)に示されているように、x,y空間に存在する2次元画像P1、P2、P3、・・・、Pnをz軸方向に重ね合わせた3次元データ(データサイズ:iImgSizeX,iImgSizeY,iImgSizeZ)と定義される。該3次元ボクセルデータ112をブロック分割する、x、y、z方向のそれぞれのブロックサイズの大きさをそれぞれ、iBlockSizeX、iBlockSizeY、iBlockSizeZとすると、該ブロックサイズのデータは、該ブロック分割モジュール111の外部から与えられる。
【0015】
該ブロック分割モジュール111に前記ブロックサイズデータが与えられると、該ブロック分割モジュール111は、図3および図4(b)に示されているように、該ブロックサイズに従がって、入力の3次元ボクセルデータからボクセルを切り出し、1ブロックとする。すなわち、ブロック(0,0,0)、ブロック(0,0,1)、・・・、ブロック(Nbx,Nby,Nbz)が順次切り出される。なお、該(Nbx,Nby,Nbz)は、次式により求めることができる。
Nbx=iImgSizeX/iBlockSizeX (小数点以下は切り捨て)
Nby=iImgSizeY/iBlockSizeY (小数点以下は切り捨て)
Nbz=iImgSizeZ/iBlockSizeZ (小数点以下は切り捨て)
なお、前記の式が割り切れない時には、その余りで最後のブロックを構成する。
【0016】
以上のようにしてブロック分割されると、該ブロックはウェーブレト分解部12(図2参照)に入力する。図5は、ウェーブレト分解モジュールのブロック図を示す。該ウェーブレト分解モジュール121には、前記ブロック(0,0,0)、ブロック(0,0,1)、・・・、ブロック(Nbx,Nby,Nbz)の内の任意のブロック(x,y,z)、例えば前記ブロック(0,0,0)、ブロック(0,0,1)等が入力する。該ウェーブレト分解モジュール121には、外部から、分解の繰り返し回数Nが与えられる。ただし、Nは次の条件を満足する数である。
N≦log2(iMinBlockSize)
ここに、iMinBlockSize=min(iBlockSizeX,iBlockSizeY,iBlockSizeZ)である。
【0017】
前記ウェーブレト分解モジュール121は、x、y、z方向それぞれに対して、個別の変換を使用して3次元ウェーブレット分解を行うことができる。ウェーブレト分解モジュール121には、外部から、x、y、z方向それぞれに使用するウェーブレト変換フィルタを特定するコードFilterX,FilterY,FilterZが与えられる。該コードは、入力信号の特性に応じて適応的に切り替える。特に、z軸方向にかけるウェーブレト変換フィルタは、3次元画像を構成する2次元画像の重なりの間隔に応じて切り替えるのが好適である。例えば、その実装例として、2次元画像の重なりの間隔が広い場合には、タップ長のウェーブレト変換フィルタを、間隔が狭い場合にはタップ長が長いウェーブレト変換フィルタを使用するのがよい。
【0018】
図6は、2次元データ配列に対して、ウェーブレト分解を施した時の概念図を示す。図示されているように、2次元データ配列21にウェーブレト分解を施すと、低周波成分L(n)21aと高周波成分H(n)21bが得られる。
【0019】
また、図7は、3次元ウェーブレト分解モジュール121の内部の構成を示す機能ブロック図である。
3次元の該ウェーブレト分解モジュール121は、入力してくるBlock x,y,z122に対して、第1〜第N階層のウェーブレット変換を第1階層から順に第N階層まで行う。すなわち、第1階層の3次元ウェーブレット分解は、前記コードFilterX,FilterY,FilterZに従って前記Block x,y,z122を3次元ウェーブレット分解し、最低周波数ブロックFblock x,y,z,1,LLL〜最高周波数ブロックFblock x,y,z,1,HHHを出力する。また、第2階層の3次元ウェーブレット分解は、前記コードFilterX,FilterY,FilterZに従って前記最低ブロック周波数Fblock x,y,z,1,LLLを3次元ウェーブレット分解し、第2階層の最低周波数ブロックFblock x,y,z,2,LLL〜最高周波数ブロックFblock x,y,z,2,HHHを出力する。 以下、同様にして、第3、第4,・・・、第N階層の3次元ウェーブレット分解が行われる。
【0020】
次に、前記3次元ウェーブレット分解の第n(n=1,2,3,・・・,N)階層の機能を図8のブロック図を参照して説明する。前記3次元ウェーブレット分解の第n階層は、図示されているように、複数個のフィルタ選択が可能な1次元ウェーブレット分解フィルタF1〜F8から構成されており、n=1の時にはBlock x,y,zが、またn=2,3,・・・,Nの時には各階層の最低周波数ブロックFblock x,y,z,n-1,LLLが、前記フィルタF1に入力する。これらの入力は、まず前記コードFilterXにより指定されたウェーブレットフィルタを用いて、低周波数信号(L)と高周波数信号(H)に分解される。次に、その低周波数信号(L)および高周波数信号(H)は、それぞれ、前記コードFilterYにより指定されたウェーブレットフィルタF2、F3を用いて、低周波数信号(L)と高周波数信号(H)に分解される。さらに、該フィルタF2,F3で分解されたそれぞれの 低周波数信号(L)および高周波数信号(H)は、それぞれ、前記コードFilterZにより指定されたウェーブレットフィルタF4〜F7を用いて、低周波数信号(L)と高周波数信号(H)に分解される。そして、前記フィルタF4からは、最低周波数ブロックFblock x,y,z,n,LLLとFblock x,y,z,n,LLHが、また、前記フィルタF5からはFblock x,y,z,n,LHLとFblock x,y,z,n,LHHが、また、前記フィルタF6からはFblock x,y,z,n,HLLとFblock x,y,z,n,HLHが、さらに前記フィルタF7からはFblock x,y,z,n,HHLと最高周波数ブロックFblock x,y,z,n,HHHが、出力される。
【0021】
図9は、上記のようにして3次元ウェーブレト分解されたブロックの概念図を示す。同図(a)は3次元ウェーブレト分解をされるブロック、同図(b)はx方向にウェーブレット変換をかけて得られたブロック、同図(c)はy方向にウェーブレット変換をかけて得られたブロック、同図(d)はz方向にウェーブレット変換をかけて得られたブロックを示している。
【0022】
図5のウエェーブレット分解モジュール121は、指定された回数Nだけ、最低周波数成分ブロック(LLL)を再帰的に3次元ウェーブレット分解し、図10に示されているような階層構造を作成して出力する。図10においては、N階層に分解された周波数成分ブロックは、Fblock x,y,z,N,xxxで表記されている。ここで、N=1,2,3,・・・であり、XXXはブロックの周波数(LLL,LLH,LHL,LHH、HLL,HLH,HHL,HHHのいずれか)を表している。
【0023】
前記のようにして3次元ウェーブレット分解されたブロックの内の、最低周波数ブロックFblock x,y,z,N,LLLは、図2の予測モデリング部13に入力する。一方、該ブロックFblock x,y,z,N,LLL以外のブロックは、エントロピー符号化部14に入力する。該予測モデリング部13は、近傍点による空間的予測を行う。図11は、参照する近傍点を示している。注目画素xが存在する平面の1つ前の平面の画素を、j,g,k,f,e,h,m,i,lとし、該注目画素xが存在する平面の画素を、c,b,d,aとすると、予測式として次の8個の式Pが用いられ、その全ての場合について予測誤差が求められる。そして、その中から、予測誤差2乗の累積値が最小の予測式が採用される。
P=0(予測なし)
P=a
P=b
P=c
P=(a+b)/2
P=a+b‐c
P=e
P=(a+b+e)/3
【0024】
以上の処理により、予測誤差ブロックFblock’x,y,z,N,LLLが得られる。該予測誤差ブロックFblock’x,y,z,N,LLLは、エントロピー符号化部14に送られる。なお、前記したように、3次元ウェーブレット分解されたブロックの内の、最低周波数ブロックFblock x,y,z,N,LLLのみを予測モデリングする理由は、該最低周波数ブロック内では、隣接画素間の相関が高く、予測モデリングをすることによりデータの圧縮が期待できるのに対して、他のブロックは高周波成分を含んでいるから、大した圧縮を期待できないからである。また、本実施形態では最低周波数ブロックのみを予測モデリングするようにしたが、本発明はこれに限定されず、該最低周波数ブロックを含む低周波数ブロックであってもよい。
【0025】
次に、エントロピー符号化部14の機能を説明する。本実施形態では、簡易性、高速性を考慮して、グロムライス(Golomb−Rice)符号(以下、GR符号と記す)を使用する。前記したように、該エントロピー符号化部14には、3次元ウェーブレット分解されたブロック(以下、ウェーブレット変換係数ブロックと呼ぶ)Fblock x,y,z,n,xxxが入力する。ウェーブレット変換係数は、負の数も取り得るが、GR符号は正の数のみの符号化を行うため、次式により変換する。ここで、δは変換係数である。
M(δ)=2δ(δ≧0の時)
=2|δ|‐1(δ<0の時)
【0026】
図12に、k=1、k=4の時のGR符号の例を示す。本実施形態では、ウェーブレット変換係数ブロック毎に、最適なkの値を用いて、GR符号化を行う。あるシンボル集合Sに対する最適なkの値ksは集合の統計的性質に基づき、次式により求めることができる。
ks=min{κ|2κ≧A/N} (ただし、κ=1,2,・・・,K)
ここで、Aはその集合S内の全てのシンボルの和、Nは集合S内のシンボル数を示す。なお、本実施形態では、ksの範囲は、ks=1、2、・・・、Kとし、ksの情報として、ウェーブレット変換係数ブロックブロック毎にBk(ビット)を付加する。ただし、BkはlogzKを切り上げた正の整数とする。エントロピー符号化部14では、上記の式で求めたksを用いて、ウェーブレット変換係数ブロック毎に変換係数をGR符号にて符号化する。この出力は、符号化データブロックDx,y,z,n,XXXとなる。
【0027】
次に、出力処理部15の処理を説明する。該出力処理部15は、データをまとめて、図13に示されているような、1つのファイルを生成する働きをする。該ファイルは、ヘッダを有し、該ヘッダには、画像サイズ(iImgSizeX,iImgSizeY,iImgSizeZ)6バイト、画素表現1バイト、ブロックサイズ(iBlockSizeX,iBlockSizeY,iBlockSizeZ)6バイト、および分解の繰り返し数Nバイトが記入される。
【0028】
また、該ファイルには、ブロック毎に、ブロックヘッダとして、下記のフィールドが付加される。
・ブロック検出信号:3バイト
・ウェーブレットの階層:1バイト
・ウェーブレットの周波数帯:3ビット
・ブロックのアドレス(x座標):[log2[iImgSizeX/iBlockSizeX]]ビット
・ブロックのアドレス(y座標):[log2[iImgSizeY/iBlockSizeY]]ビット
・ブロックのアドレス(z座標):[log2[iImgSizeZ/iBlockSizeZ]]ビット
・GRパラメータ:3ビット
・ただし、[ ]は、切り上げを表す。
以上の構成のファイルは、図2の出力処理部15から、構造化ファイルとして出力される。
【0029】
次に、図1の蓄積・伝送部2と再生処理部3の機能を説明する。本実施形態では、遠隔地における3次元ビューアのようなアプリケーションを想定する。該蓄積・伝送部2と再生処理部3は、構造化されたデータが蓄積されているサーバと、3次元画像を表示するためのクライアントにて構成されている。
【0030】
構造化されたデータファイル内のデータは、オリジナルの3次元データを空間領域でブロック分割し、各ブロックを3次元ウェーブレット分解した変換係数を符号化したものである。図14は、3次元ウェーブレット分解の階層数Nを3とした場合の概念図である。
【0031】
前記蓄積・伝送部2と再生処理部3は、ユーザからの次のような要求に対応することができる。(1)低解像度で、全体の画像を表示する(最初のみ)。(2)該全体の画像の中の特定部分の解像度を上げる。(3)同じ解像度で、別の領域を表示する。
【0032】
ユーザが前記(1)の要求をする場合には、クライアントは、低解像度ブロックLLLNの表示要求コマンドをサーバに発呼する。そうすると、サーバは、ファイル中のLLLNに対応するデータブロックを検出し、該ブロックLLLNをクライアントに伝送する。クライアントは、受信したデータに対して復号処理を行い、該LLLNのボクセル値を得る。次いで、該ボクセル値を3次元ビューアに渡して、該低解像度画像を表示する。該復号処理の機能ブロック図を、図15に示す。
【0033】
次に、ユーザが前記(2)の要求をする場合には、クライアントは、ユーザから要求のあった特定空間領域を、階層Mに拡大する要求コマンドをサーバに発呼する。該発呼の前に、その領域の階層M以下のデータが既に転送されていて、そのボクセルデータLLLM+1が復号済みであるかどうか確認し、該ボクセルデータLLLM+1が転送されていない場合には、該データも転送要求して復号する。
【0034】
サーバは、前記発呼を受信すると、要求のあった空間領域を復号するために必要なデータブロック( LLHM+1,LHLM+1,LHHM+1,HLLM+1,HLHM+1,LHHM+1,HHHM+1に対応するデータブロック)を検出し、該検出したブロックをクライアントに伝送する。
【0035】
クライアントは、受信したデータをブロック毎に復号することにより、各領域ブロックのウェーブレット変換係数( LLHM+1,LHLM+1,LHHM+1,HLLM+1,HLHM+1,LHHM+1,HHHM+1)を得、既に存在するボクセルデータ値LLLM+1と合わせて、逆ウェーブレット変換することにより、階層Mのボクセル値LLLMを得る。該復号処理の機能ブロック図を、図16に示す。クライアントは、該LLLMを3次元ビューアに渡して、画像を表示する。
【0036】
以上の処理により、ユーザは、低解像度で表示された全体の画像の中の特定領域を拡大して高解像度でビューアに表示できるようになる。
【0037】
次に、ユーザが前記(3)の要求をする場合には、クライアントは,要求のあった特定空間領域のデータ要求コマンドを発呼する。該発呼の前に、その領域の現階層(階層Mとする)より下のデータが既に転送されていて、そのボクセルデータLLLM+1が復号済みであるかどうか確認し、該ボクセルデータLLLM+1が転送されていない場合には、まず該データを転送要求して復号する。
【0038】
サーバは,該発呼を受信すると、要求のあった空間領域を復号するために必要なデータブロック(LLHM+1,LHLM+1,LHHM+1,HLLM+1,HLHM+1,LHHM+1,HHHM+1に対応するデータブロック)を検出し、ブロックをクライアントに伝送する。
【0039】
クライアントは、受信したデータをブロック毎に復号することにより、各領域ブロックのウェーブレット変換係数( LLHM+1,LHLM+1,LHHM+1,HLLM+1,HLHM+1,LHHM+1,HHHM+1)を得、既に存在するボクセルデータ値LLLM+1と合わせて、逆ウェーブレット変換することにより、階層Mのボクセル値LLLMを得る。該復号処理の機能ブロック図は、前記図16に示されている。クライアントは、該LLLMを3次元ビューアに渡して、画像を表示する。
【0040】
以上の処理により,ユーザは、現在表示されている画像の別の領域を,同じ解像度でビューアに表示できるようになる。
【0041】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1〜の発明によれば、3次元医用データ等の大量の3次元データを大きく圧縮できるようになる。また、このため、該3次元データの伝送を、従来より大幅に短縮することができるようになる。また、3次元ビューアに立体的に表示するのに、短時間で表示できるデータを提供することができるようになる。
【0042】
また、請求項の発明によれば、3次元データを短時間に、かつ階層的に表示できるようになる。また、ユーザが要求する空間的領域を任意に選択して、該空間的領域をユーザが要求する解像度で立体表示できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の概念を示すブロック図である。
【図2】 図1の構造化処理部の詳細を示すブロック図である。
【図3】 ブロック分割部の機能を示すブロック図である。
【図4】 ブロック分割の一例の説明図である。
【図5】 ウェーブレット分解モジュールのブロック図である。
【図6】 2次元ウェーブレット分解の概念図である。
【図7】 3次元ウェーブレット分解モジュールの内部の機能ブロック図である。
【図8】 3次元ウェーブレット分解第n階層の機能ブロック図である。
【図9】 3次元ウェーブレット分解の概念図である。
【図10】 3次元ウェーブレット分解により得られる階層化を示す図である。
【図11】 空間的予測において参照する近傍点を示す図である。
【図12】 GR符号の一例を示す図である。
【図13】 構造化ファイルの概念図である。
【図14】 3次元ウェーブレット分解の階層数Nを3にした場合の階層化を示す図である。
【図15】 第1の復号処理の説明図である。
【図16】 第2の復号処理の説明図である。
【符号の説明】
1・・・構造化処理部、2・・・蓄積・伝送部、3・・・再生処理部、11・・・ブロック分割部、12・・・ウェーブレット分解部、13・・・予測モデリング部、14・・・エントロピー符号化部、15・・・出力処理部。

Claims (5)

  1. 複数の2次元画像からなる3次元画像を複数個のブロックに分割し、
    前記各ブロックを3次元ウェーブレット分解するに際し、x、y、z軸方向それぞれに対して、ウェーブレット分解フィルタを個別に切り替え、z軸方向に使用するウェーブレット分解フィルタ、3次元画像を構成する2次元断面画像の断面の間隔に応じて切り替え、
    該3次元ウェーブレット分解されたブロック内の最低周波数ブロックは空間的予測を行い、該空間的予測により得られた予測誤差を符号化し、一方前記最低周波数ブロック以外のブロックは空間的予測をすることなく符号化、該符号化たデータをファイルに纏めて出力するようにしたことを特徴とする3次元画像の階層符号化方法。
  2. 請求項1に記載の3次元画像の階層符号化方法において、
    前記符号化は、エントロピー符号化であることを特徴とする3次元画像の階層符号化方法。
  3. 請求項1または2に記載の3次元画像の階層符号化方法により生成されたファイルを蓄積するサーバと、画像を表示するためのクライアントを用いた3次元画像の階層符号化方法において、
    該クライアントは低解像度ブロックの表示要求コマンドを発呼し、サーバは蓄積しているファイル中の該低解像度ブロックに対応するデータブロックを検出し、該検出したデータブロックを前記クライアントに伝送し、該クライアントは受信したデータを復号処理して3次元ビューアに表示するようにしたことを特徴とする3次元画像の階層伝送復号方法。
  4. 請求項3に記載の3次元画像の階層伝送復号方法において、
    前記クライアントは、前記3次元ビューアに表示されている特定空間領域を階層M(Mは自然数)に拡大する要求コマンドを発呼し、前記サーバは、該要求のあった空間領域を復号するために必要なデータブロックを検出し、該検出したデータブロックを前記クライアントに伝送し、前記クライアントは、受信したデータをブロック毎に復号することにより、各領域ブロックのウェーブレット変換係数を得、既に存在する低解像度の領域ブロックのデータ値と合わせて逆ウェーブレット変換することにより階層Mのデータを得、該データを3次元ビューアに表示するようにしたことを特徴とする3次元画像の階層伝送復号方法。
  5. 請求項3または4に記載の3次元画像の階層伝送復号方法において、
    前記クライアントは、要求された特定空間領域を階層Q(Qは自然数)で表示する要求コマンドを発呼し、前記サーバは、該要求のあった空間領域を復号するために必要なデータブロックを検出し、該検出したデータブロックを前記クライアントに伝送し、前記クライアントは、受信したデータをブロック毎に復号することにより、各領域ブロックのウェーブレット変換係数を得、既に存在する低解像度の領域ブロックのデータ値と合わせて逆ウェーブレット変換することにより階層Qのデータを得、該データを3次元ビューアに表示するようにしたことを特徴とする3次元画像の階層伝送復号方法。
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