JP4111079B2 - Optical connector cleaning device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光コネクタの接続作業においてファイバー端面を洗浄するための光コネクタの洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ファイバーを用いた通信機器の普及や光ファイバー通信網の構築がすすみ、光ファイバーを接続するたに各種の光コネクタが使用されている。一般に光コネクタは光ファイバー端面同士を直接つきあわせる方式がとられているので、この端面にほこりや油分、金属粉汚れがついていると信号の伝達特性が低下するばかりか、入力光量の大きい場合は発熱や発火の可能性がある。そのため、光コネクタの接続作業の前には必ずファイバー端面を洗浄する必要がある。このような接続作業は、塵埃を排除したクリーンルーム環境だけでなく、野外や電子機器の組み立て工場のような塵埃の多い環境でも行われる。
【0003】
従来は、光コネクタの洗浄をする場合、特開平6−242347号公報に記載するような、外装ケースに開閉機構をもつ窓部を設け、洗浄テープをリールから順次供給するようにした装置が提案されている。一般に用いられている洗浄用テープは拭き取り性が高く、塵埃を発生しにくい極細合成繊維を用いたものが使用されている。さらに油性の汚れを効率よく吸着するためにポリエステル等合成繊維の親油性を利用して汚れを拭取ろうとする技術的観点から、乾燥状態がよいと考えられているのが一般的である。しかしながら、極細合成繊維からなる洗浄テープは、優れた汚れ取り性能を有しているが、光コネクタにこびり付いた油性汚れは落ちにくく問題であった。これは、乾燥状態の極細繊維からなるテープの表面で、光コネクタのような酸化ジルコニア等のガラス質からなる硬度の高いものを拭くとスリップし、こびり付いた油性汚れのようなものは極細繊維で吸収しきれないからである。また光コネクタの清浄作業時の強いこすりによって静電気を発生し、コネクタ端末面に生じた静電気によって、金属粉やほこりのような塵埃が再付着するという問題があった。さらに、リール式の供給方式ではケース部材との摩擦作用でテープ自体にも静電気を発生し、使用によって洗浄テープに不純物が付着しやすいという欠点があった。
【0004】
光コネクタの洗浄装置としては、洗浄テープを供給リールと使用済みのものを巻き取るリールとを一体に保持したカセット式のもの(特許文献1参照)が提案されており、そのカセットにおいてはアルコール注入用の開口部を設けることが記載されている。しかしながら、かかるアルコールは引火性の強い危険な溶剤であり、また、注入のためには清浄作業毎にケースをあける必要があり、そのために乾燥してしまいやすいなどの理由で、実際の作業ではほとんど用いられていない。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−214476号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来技術の背景に鑑み、静電気発生の抑制性、テープの洗浄性、洗浄液のコネクタ端末への移行防止性に優れる上に、特に油性汚れに対する洗浄性に極めて優れた光コネクタの洗浄装置を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。すなわち、本発明の光コネクタの洗浄装置は、光コネクタのファイバー端面を洗浄するための洗浄テープを備えてなる光コネクタの洗浄装置において、該洗浄テープが、単繊維繊度が1dtex以下である極細繊維からなる布帛で構成されており、かつ、JIS L1013に準じて測定される水分付着率が5〜15重量%である湿式テープであることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は、前記課題、つまり静電気発生の抑制性、テープの洗浄性、洗浄液のコネクタ端末への移行防止性に優れる上に、特に油性汚れに対する洗浄性に極めて優れた光コネクタの洗浄装置について、鋭意検討し、その洗浄テープを、特定な繊維素材で構成し、かつ、特定な湿式テープにして使用してみたところ、意外にも、かかる課題を一挙に解決することを究明したものである。
【0009】
すなわち、単繊維繊度が1dtex以下である極細繊維からなる布帛で構成され、かつ、JIS L1013に準じて測定される水分付着量が5〜15重量%含有させた湿式テープを使用してみたところ、特に油性汚れに対する洗浄性において極めて優れた効果を奏することを究明したものである。本来油性汚れとの相性が悪いと考えられている水分をテープに付着させたところ、驚くべき事にこびり付いた油性汚れがとれ、従来の問題点を解決する事を見出した。しかも、かかる湿式テープは、引火性がなく安全であり、また、乾燥しにくく、安定した湿潤度を維持する機能を保持しているという特徴を有する。
【0010】
本発明の光コネクタの洗浄装置は、使用する洗浄テープに特徴を有するものである。すなわち、単繊維繊度が1dtex以下である極細繊維からなる布帛であることと、前記特定な湿式テープであることとの相乗効果に特徴を有するものである。
【0011】
かかる付着率の測定は、JIS L1013の試験項目(1)に記載の水分率及び付着水分率の試験方法に準じて測定したものである。すなわち、本発明で洗浄テープに使用した繊維は、ポリエステルやナイロン等の公定水分率が0%ではないものであるので、試料の初期重量は、規定の温度(105±2℃)の熱風乾燥機で6時間以上放置して恒量した絶乾状態の質量を採用するものとする。また、秤量時は、熱風乾燥機から取出す際に空気中の湿気を吸湿しないように、あらかじめ秤量しておいたガラス性のふた付秤量瓶に速やかに入れ、20℃50%RHの環境下で10分放置することにより室温まで冷却して速やかに重量測定を行なうものとする。また水分を付着した後もあらかじめ秤量しておいた上記秤量瓶を用いて湿潤状態の質量を測定するものとする。
【0012】
このようにして測定される水分の付着率が5重量%よりも低い場合は、十分な油性汚れ洗浄性の向上、静電気発生の抑制効果及がみられず、水分の揮発現象が不安定に発生するために付着率のばらつきが発生し易い。また15重量%よりも高い付着率をもつ場合は、水分の光コネクタ端末への移行現象が発生したり、洗浄テープからの脱落現象が発生するために望ましくない。
【0013】
本発明に使用される水分としては、特別な洗浄性を有する必要はなく、むしろ洗浄テープが適度に湿潤することによってテープ表面の摩擦係数を大きくする効果を持つことを究明したものである。
【0014】
かかる水分には、本発明の効果を阻害しない範囲内において、有機溶剤を混用してもさしつかえない。その場合には、静電気を抑制する効果の高い水酸基末端をもち、光コネクタに残留しない、もしくは少量付着しても揮発してしまう沸点100℃以下の有機溶剤が望ましく使用される。かかる有機溶剤の中でも、密閉されたクリーンルームのような環境や火気取扱い場所で使用されることも想定し、人体への影響がなく、引火性の低いことから、特に炭素数が3以下のアルキル基からなる低級アルコール類が好ましく使用される。たとえば、かかる低級アルコール類としては、エチルアルコール、イソプロピルアルコールなどが特に好ましく使用される。
【0015】
本発明では、かかる水分によって、該洗浄テープは特定な湿式テープの状態にあることが必須であり、かかる水分には、本発明の効果を阻害しない範囲内において、防腐剤や安定剤等を添加してもよい。
【0016】
なお、本発明においては、水分の付着率を長期間保つように、該洗浄装置を構成するカセットを密封構造とすることが好ましく採用される。すなわち、カセットケースは開放部のないものとし、ケースの合わせ部分には密封のための気密構造をとることが望ましい。
【0017】
本発明の洗浄テープは、単繊維繊度が1dtex以下である極細繊維からなる布帛を使用することが必須である。好ましくは単繊維繊度0.0001〜1dtexの超極細フィラメント糸条を使用すると良い。このような、超極細フィラメント糸条から構成した布帛は、光コネクタ端面に対して優れた洗浄効果を有している。より好ましくは該単繊維繊度の上限として、0.5dtex以下、特に好ましくは0.1dtex以下であるのが前記効果の上からよい。かかる超極細フィラメント糸条は無撚糸でも加撚糸でもよい。また、織り構造は平織りにすることが好ましい。
【0018】
超極細フィラメント糸条を構成する重合体は繊維形成性のものであれば特に限定されるものではない。例えば、ポリエステルやナイロンを好ましく採用することができる。油性汚れに対する洗浄性の上からすると、ポリエステルからなる超極細フィラメント糸条からなる布帛が好ましく使用される。
【0019】
かかるフィラメントの形態としては、通常の丸断面を有するものも用いられるが、中でも異形断面を有するものや捲縮を付与したものが好ましく、一層優れた清浄効果を得ることができる。
【0020】
上述のような、極細繊維のフィラメント糸条からなる布帛の製造は、海島型複合繊維といわれる多成分型繊維を用いて編物あるいは織物などの布帛となし、後の布帛加工工程で溶剤や分解剤を用いて海成分を除去することで極細繊維を形成してもよいし、剥離型の分割によって極細繊維を形成してもよい。
【0021】
光コネクタの形状は様々あるが、代表的なシングルモードSCフェルール端末の場合、拭取り部分は直径は2.5mmの円形状であるので、拭取り作業が失敗なくできるように布帛表面は滑らかなものがよく、この観点から平織物が好ましい。さらには、布帛をテープ状に裁断し、リールに巻き取る必要があるため、コンパクトなカセットに装着するためには、該布帛の目付は、50〜100g/m2 の範囲をもつ薄地布帛が望ましい。
【0022】
さらに、上記のような効果、特に油性汚れに対する洗浄性効果を満たすために、布帛に交絡処理を行って、布帛の密度を高めたり、極細繊維の開繊性を改善することが好ましく採用される。より具体的には、高密度織物であっても十分な交絡性と開繊効果が得られるウォータージェットパンチング処理されたものが望ましい。
【0023】
本発明の洗浄テープは、望ましくは塵埃を発生しないように溶融裁断方式で、かかる交絡処理後の布帛を、たとえばテープ巾は約20mm程度にスリットされるのが望ましい。かかるテープ巾は、特に限定されるものではない。
【0024】
本発明の光コネクタの清浄装置としては、例えば、いわゆるリール式クリーナーといわれる、片手で握れる程度の箱型外装ケースに開閉機構をもつ窓部を設け、内部に清浄テープの供給リールから順次供給し、開閉窓部を経て別のリールに巻取るようにした装置などが挙げられる。このリールは一定の方向(巻上げ方向)のみに回転し、テープに緩みを発生させないようにラチェット機構を具備しており、例えば特開2002-214476号公報、あるいは特開平6-242347号公報などに記載されているような構造の清浄装置が挙げられる。
【0025】
【実施例】
以下、実施例により、詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例、比較例に示す性能評価は次の方法で実施した。
【0026】
<テープの洗浄剤付着率測定>
JIS L1013の試験項目(1)に記載の水分率及び付着水分率の試験方法に準じておこなうものとし、約20gに切った評価用テープを規定の温度(105±2℃)の熱風乾燥機で6時間以上放置した後、あらかじめ秤量しておいたガラス性のふた付秤量瓶に速やかに入れ、20℃50%RHの環境下で10分放置することにより室温まで冷却して速やかに重量測定を行なった。続いて水に浸し、濾紙の上で乾燥させた。この湿潤したテープをあらかじめ秤量しておいたガラス製のふた付秤量瓶に速やかに入れて質量を測定し、絶乾重量との比較から付着率を算出した。
【0027】
<油性汚れ洗浄性評価>
評価用テープを洗浄カセットに装着し、油性マジックを塗布したSCフェルール端末を各10回洗浄した。テープで洗浄後50倍の光学顕微鏡を用いて汚れの有無を判定した。10回のうち油性マジック汚れが残存した回数が0〜1回を合格、2回以上を不合格とした。
【0028】
<塵埃洗浄性評価>
評価用テープを清浄カセットに装着し、室内塵埃を塗布したSCフェルール端末を各10回洗浄した。テープで清浄後50倍の光学顕微鏡を用いて汚れの有無を判定した。10回のうち異物が残存した回数が0〜1回を合格、2回以上を不合格とした。
【0029】
<テープ表面起電圧>
水分を付与したテープを速やかに洗浄カセット(商品名クレトップ、NTT−ME社製)に装着し、実際の使用時と同様に外装ケースに設けられた窓部を開閉させて、洗浄テープ表面の静電電位を、20℃50%RHの環境下で測定した。洗浄テープは窓の開閉操作に連動してリールから順次供給されるため、連続的に開閉操作を行ない、10回目時のテープ表面起電圧を測定値とした。テープ表面起電圧は静電電位測定器(AS-mini アキレス(株)製)で測定し、測定センサーとの距離は50mmに固定した。テープ表面起電圧が0.2KV以下を合格とした。
【0030】
実施例1、比較例1〜8
島成分としてポリエチレンテレフタレート、海成分として5モル%のソジウムスルホイソフタル酸を共重合させたポリエチレンテレフタレートとからなる、成分比80/20、島数70、複合繊維繊度7.3dtex<島成分の繊維繊度(単繊維繊度)0.07dtex>の海島型複合繊維(東レ社製、66dtex、9フィラメント)からなる平織織物をウォータジェット織機で製織し、巾120cm、経糸密度145本/インチ、緯糸密度105本/インチ、目付75g/m2ノ生地を得た。これを苛性ソーダ10g/L、80℃、60分、浴比1:10の条件でアルカリ減量処理することにより、海島構造のうち海成分である易アルカリ減量成分を溶出させ、縦糸、緯糸とも53dtex、630フィラメントの超極細繊維有するポリエステル平織物を得た。
【0031】
続いて、この平織物を、分散染料(スミカロンイエロー E-RPD(R))を使って、生地重量に対して0.15重量%付与するように、130℃で、15分の染色を施した後、乾熱温度130℃で乾燥し、次いで、振幅5mm、水圧9.8mPa、処理速度3m/minのウォータージェットパンチ加工を実施した後、140℃で、30秒の乾熱セットを行なった。その結果、巾110cm、経糸密度150本/インチ、緯糸密度110本/インチ、目付85g/m2 の超極細繊維を有する染色加工製品を得た。
【0032】
これをヒートカッター((株)石崎電機製作所製、SURE-RC35)を用いて溶融裁断して18mmの巾を持つテープ状に加工し、洗浄テープを得た。
【0033】
比較例1は、水分を付着していない従来の乾燥テープであり、実施例1〜5は、水を付着させたものである。
【0034】
結果を表1にまとめた。
【0035】
【表1】
【0036】
表1から明らかなように、油性汚れについては、水を使用しないもしくは少ない場合(比較例1、2)では全く拭取れなかったのに対して、水分を適度に含有する場合(実施例1〜3)では優れた拭取り性を示した。付着率が高すぎる場合(比較例3)は拭取り後に光コネクタ端面に水分が染み出し、不適当であった。
【0037】
塵埃除去性は水分の有無に関わらず良好な結果であったが、付着率が高すぎる場合(比較例3)は光コネクタ端面に水分が染み出し、不適当であった。
【0038】
テープの表面起電圧の測定結果においては、表から明らかなように、水分付着率が5%以上になるとテープ表面の起電圧が著しく低下することがわかった。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、静電気発生の抑制効果と洗浄性効果に抜群に優れた、特に油性汚れの除去性に極めて優れた光コネクターの洗浄装置を提供することできるものである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an optical connector cleaning apparatus for cleaning a fiber end face in an optical connector connection operation.
[0002]
[Prior art]
In recent years, communication devices using optical fibers have been popularized and optical fiber communication networks have been constructed, and various optical connectors have been used to connect optical fibers. In general, optical connectors use a method in which the end faces of optical fibers are directly attached to each other. If this end face is dusty, oily, or contaminated with metal powder, not only will the signal transmission characteristics deteriorate, but heat will also be generated if the input light quantity is large. May cause fire. Therefore, it is necessary to clean the fiber end face before connecting the optical connector. Such connection work is performed not only in a clean room environment in which dust is eliminated, but also in a dusty environment such as outdoors or an assembly factory of electronic devices.
[0003]
Conventionally, when cleaning an optical connector, there has been proposed an apparatus in which a window portion having an opening / closing mechanism is provided in an exterior case and cleaning tape is sequentially supplied from a reel, as described in JP-A-6-242347. Has been. Generally used cleaning tapes are made of ultrafine synthetic fibers that have high wiping properties and are less likely to generate dust. Furthermore, in order to efficiently adsorb oily dirt, it is generally considered that the dry state is good from the technical viewpoint of using the lipophilicity of synthetic fibers such as polyester to wipe off dirt. However, although the cleaning tape made of ultrafine synthetic fibers has excellent dirt removal performance, oily dirt stuck to the optical connector is a problem that is difficult to remove. This is the surface of a tape made of ultrafine fibers in a dry state, and slips when wiping a hard material made of glassy material such as zirconia such as an optical connector, while sticky oily dirt is made of ultrafine fibers. This is because it cannot be absorbed. In addition, there is a problem that static electricity is generated by strong rubbing during cleaning of the optical connector, and dust such as metal powder and dust is reattached by the static electricity generated on the connector terminal surface. Further, the reel type supply system has a drawback that static electricity is generated in the tape itself due to the frictional action with the case member, and impurities are likely to adhere to the cleaning tape by use.
[0004]
As a cleaning device for an optical connector, a cassette-type device (see Patent Document 1) in which a cleaning reel is used to hold a supply reel and a reel that winds up a used one has been proposed. It is described that an opening is provided. However, such alcohol is a highly flammable and dangerous solvent, and it is necessary to open a case for every cleaning operation for injection. Not used.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-214476 [0006]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the background of such prior art, the present invention is excellent in the suppression of static electricity generation, the cleaning property of the tape, the prevention of the transfer of the cleaning liquid to the connector terminal, and the optical connector particularly excellent in the cleaning property against oily dirt. It is intended to provide a cleaning device.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention employs the following means in order to solve such problems. That is, the optical connector cleaning device of the present invention is an optical connector cleaning device provided with a cleaning tape for cleaning the fiber end surface of the optical connector, and the cleaning tape is an ultrafine fiber having a single fiber fineness of 1 dtex or less. And a wet tape having a water adhesion rate of 5 to 15% by weight measured according to JIS L1013.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention is an optical connector cleaning device that is excellent in the above-mentioned problems, namely, the suppression of static electricity generation, the cleaning performance of the tape, and the transition prevention property of the cleaning liquid to the connector terminal, and particularly excellent in cleaning performance against oily dirt As a result of diligent investigation, the cleaning tape was made of a specific fiber material and used as a specific wet tape. Surprisingly, it was found that the problem can be solved all at once.
[0009]
That is, when using a wet tape composed of a fabric composed of ultrafine fibers having a single fiber fineness of 1 dtex or less and containing 5 to 15% by weight of water adhesion measured according to JIS L1013, In particular, it has been found that there is an extremely excellent effect in the cleaning performance against oily dirt. It was found that when oil that was originally considered to be incompatible with oily dirt was attached to the tape, the oily dirt stuck to the surprising thing was removed and the conventional problems were solved. In addition, such wet tape is safe because it is not flammable, is difficult to dry, and maintains the function of maintaining a stable wetness.
[0010]
The optical connector cleaning device of the present invention is characterized by the cleaning tape used. That is, it is characterized by a synergistic effect between the fabric made of ultrafine fibers having a single fiber fineness of 1 dtex or less and the specific wet tape.
[0011]
The measurement of the adhesion rate is measured according to the moisture content and the adhesion moisture content test method described in the test item (1) of JIS L1013. That is, since the fiber used for the cleaning tape in the present invention has an official moisture content of not 0%, such as polyester and nylon, the initial weight of the sample is a hot air dryer at a specified temperature (105 ± 2 ° C.). In this case, the mass in an absolutely dry state which is left to stand for 6 hours or more and constant weight is adopted. Also, when weighing, in order to prevent moisture in the air from being absorbed when taking out from the hot air dryer, immediately put it into a weighing bottle with a glass lid, which has been weighed in advance, in an environment of 20 ° C and 50% RH. It shall be cooled to room temperature by leaving it for 10 minutes to measure the weight quickly. In addition, the wet mass is measured using the above-described weighing bottle that has been weighed in advance even after the moisture is attached.
[0012]
If the adhesion rate of water measured in this way is lower than 5% by weight, sufficient improvement in oily dirt cleaning performance and suppression of static electricity generation will not be seen, and moisture volatilization will occur in an unstable manner. For this reason, variation in adhesion rate is likely to occur. Further, when the adhesion rate is higher than 15% by weight, it is not desirable because the phenomenon of moisture transfer to the optical connector terminal occurs or the phenomenon of falling off the cleaning tape occurs.
[0013]
The water used in the present invention is not required to have a special detergency, but rather has been found to have an effect of increasing the coefficient of friction of the tape surface when the cleaning tape is moderately wetted.
[0014]
Such moisture can be mixed with an organic solvent within a range that does not impair the effects of the present invention. In that case, an organic solvent having a boiling point of 100 ° C. or less that has a hydroxyl end highly effective in suppressing static electricity and does not remain on the optical connector or volatilizes even if a small amount adheres is desirably used. Among these organic solvents, it is assumed that they are used in an environment such as a sealed clean room or in a place where fire is handled, and since there is no impact on the human body and low flammability, an alkyl group having 3 or less carbon atoms in particular. The lower alcohols consisting of are preferably used. For example, as such lower alcohols, ethyl alcohol, isopropyl alcohol and the like are particularly preferably used.
[0015]
In the present invention, it is essential that the cleaning tape is in a specific wet tape state due to such moisture, and preservatives, stabilizers, and the like are added to the moisture within a range that does not impair the effects of the present invention. May be.
[0016]
In the present invention, it is preferable to adopt a sealed structure for the cassette constituting the cleaning device so as to maintain the moisture adhesion rate for a long period of time. That is, it is desirable that the cassette case does not have an open portion, and the case-matching portion has an airtight structure for sealing.
[0017]
In the cleaning tape of the present invention, it is essential to use a fabric made of ultrafine fibers having a single fiber fineness of 1 dtex or less. Preferably, an ultrafine filament yarn having a single fiber fineness of 0.0001 to 1 dtex is used. Such a fabric composed of extra fine filament yarn has an excellent cleaning effect on the end face of the optical connector. More preferably, the upper limit of the single fiber fineness is 0.5 dtex or less, particularly preferably 0.1 dtex or less, in view of the above effects. Such ultrafine filament yarns may be untwisted or twisted. The weaving structure is preferably a plain weave.
[0018]
The polymer constituting the ultrafine filament yarn is not particularly limited as long as it is fiber-forming. For example, polyester or nylon can be preferably used. From the standpoint of detergency against oily dirt, a fabric made of super fine filament yarn made of polyester is preferably used.
[0019]
As the form of the filament, those having a normal round cross section are used, but those having an irregular cross section and those having crimps are preferable, and a more excellent cleaning effect can be obtained.
[0020]
Fabrication of filaments made of filament yarns of ultrafine fibers as described above is made into a fabric such as knitted fabric or woven fabric using multi-component fibers called sea-island type composite fibers, and a solvent or a decomposing agent is used in subsequent fabric processing steps. The ultrafine fibers may be formed by removing sea components using, or the ultrafine fibers may be formed by peeling-type division.
[0021]
There are various types of optical connectors, but in the case of a typical single mode SC ferrule terminal, the wiping portion is a circular shape with a diameter of 2.5 mm, so that the surface of the fabric is smooth so that the wiping operation can be performed without failure. Of these, plain fabrics are preferred from this viewpoint. Furthermore, since it is necessary to cut the fabric into a tape and wind it up on a reel, a thin fabric with a fabric weight in the range of 50 to 100 g / m 2 is desirable for mounting on a compact cassette. .
[0022]
Furthermore, in order to satisfy the effects as described above, particularly the detergency effect against oily dirt, it is preferable to perform the entanglement treatment on the fabric to increase the density of the fabric or improve the opening property of the ultrafine fibers. . More specifically, even a high-density woven fabric that has been subjected to a water jet punching treatment that can provide sufficient entanglement and opening effect is desirable.
[0023]
The cleaning tape of the present invention is desirably slitted to a fabric after such an entanglement treatment, for example, with a tape width of about 20 mm, so as not to generate dust. Such a tape width is not particularly limited.
[0024]
As an optical connector cleaning device of the present invention, for example, a so-called reel type cleaner, which is provided with a window portion having an opening / closing mechanism in a box-type outer case that can be grasped with one hand, is sequentially supplied from a cleaning tape supply reel. And an apparatus that is wound around another reel through an opening / closing window. This reel rotates only in a certain direction (winding direction) and has a ratchet mechanism so that the tape does not loosen. For example, in Japanese Patent Laid-Open No. 2002-214476 or Japanese Patent Laid-Open No. 6-242347 A cleaning device of the structure as described is mentioned.
[0025]
【Example】
Hereinafter, although an Example demonstrates in detail, this invention is not limited to these. In addition, the performance evaluation shown to an Example and a comparative example was implemented with the following method.
[0026]
<Measurement of cleaning agent adhesion rate of tape>
The test shall be performed in accordance with the test method for moisture content and adhesion moisture content described in the test item (1) of JIS L1013, and the evaluation tape cut into about 20 g is heated with a hot air dryer at the specified temperature (105 ± 2 ° C). After leaving it for 6 hours or more, immediately put it in a weighing bottle with a lid with a lid weighed in advance and leave it in an environment of 20 ° C. and 50% RH for 10 minutes. I did it. Subsequently, it was immersed in water and dried on filter paper. The wet tape was immediately put into a glass weighing bottle with a lid, and the mass was measured. The adhesion rate was calculated from the comparison with the absolute dry weight.
[0027]
<Evaluation of oily dirt cleaning performance>
The evaluation tape was mounted on a cleaning cassette, and the SC ferrule terminal coated with oil-based magic was washed 10 times each. After washing with tape, the presence or absence of dirt was determined using a 50 × optical microscope. Of the 10 times, the number of remaining oily magic stains was 0 to 1 and the number was 2 or more.
[0028]
<Dust cleanability evaluation>
The evaluation tape was attached to a cleaning cassette, and the SC ferrule terminal coated with indoor dust was washed 10 times each. After cleaning with tape, the presence or absence of contamination was determined using a 50 × optical microscope. Of the 10 times, the number of remaining foreign matters passed 0-1 times, and 2 times or more were rejected.
[0029]
<Tape surface electromotive force>
Mount the tape with moisture on the cleaning cassette (trade name Cletop, manufactured by NTT-ME) and open and close the window provided on the outer case as in actual use. The electrostatic potential was measured in an environment of 20 ° C. and 50% RH. Since the cleaning tape is sequentially supplied from the reel in conjunction with the opening / closing operation of the window, the opening / closing operation was continuously performed, and the tape surface electromotive voltage at the 10th time was used as a measured value. The tape surface electromotive force was measured with an electrostatic potential measuring device (manufactured by AS-mini Achilles Co., Ltd.), and the distance from the measurement sensor was fixed at 50 mm. A tape surface electromotive voltage of 0.2 KV or less was accepted.
[0030]
Example 1, Comparative Examples 1-8
Polyethylene terephthalate as island component, polyethylene terephthalate copolymerized with 5 mol% sodium sulfoisophthalic acid as sea component, component ratio 80/20, number of islands 70, composite fiber fineness 7.3 dtex <island component fiber A plain weave fabric made of sea-island type composite fiber (manufactured by Toray Industries, Inc., 66 dtex, 9 filaments) with a fineness (single fiber fineness) of 0.07 dtex> is woven by a water jet loom, the width is 120 cm, the warp density is 145 yarns / inch, and the weft density is 105. A book / inch, a fabric weight of 75 g / m 2 was obtained. By subjecting this to an alkali weight loss treatment under the conditions of caustic soda 10 g / L, 80 ° C., 60 minutes, bath ratio 1:10, the easy alkali weight loss component which is a sea component in the sea-island structure is eluted, and both warp and weft are 53 dtex, A plain polyester woven fabric having ultrafine fibers of 630 filaments was obtained.
[0031]
Subsequently, this plain woven fabric is dyed at 130 ° C. for 15 minutes so as to give 0.15% by weight with respect to the weight of the fabric using a disperse dye (Sumicaron Yellow E-RPD®). After drying at a dry heat temperature of 130 ° C., a water jet punching process with an amplitude of 5 mm, a water pressure of 9.8 mPa, and a processing speed of 3 m / min was performed, and then a dry heat set was performed at 140 ° C. for 30 seconds. . As a result, a dyed processed product having ultrafine fibers having a width of 110 cm, a warp density of 150 pieces / inch, a weft density of 110 pieces / inch, and a basis weight of 85 g / m 2 was obtained.
[0032]
This was melt cut using a heat cutter (manufactured by Ishizaki Electric Manufacturing Co., Ltd., SURE-RC35) and processed into a tape shape having a width of 18 mm to obtain a cleaning tape.
[0033]
The comparative example 1 is the conventional dry tape which has not adhered moisture, and Examples 1-5 are what adhered water.
[0034]
The results are summarized in Table 1.
[0035]
[Table 1]
[0036]
As is apparent from Table 1, oily soils were not wiped out when water was not used or little (Comparative Examples 1 and 2), whereas moisture contained appropriately (Examples 1 to 2). In 3), an excellent wiping property was shown. When the adhesion rate was too high (Comparative Example 3), moisture exuded to the end face of the optical connector after wiping, which was inappropriate.
[0037]
Dust removability was good regardless of the presence or absence of moisture, but when the adhesion rate was too high (Comparative Example 3), moisture oozed out to the end face of the optical connector and was inappropriate.
[0038]
In the measurement result of the surface electromotive voltage of the tape, as is apparent from the table, it was found that the electromotive voltage on the tape surface was remarkably lowered when the moisture adhesion rate was 5% or more.
[0039]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to provide an optical connector cleaning device that is excellent in the effect of suppressing the generation of static electricity and the cleaning effect, and particularly excellent in the removal of oily dirt.
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