JP4110051B2 - Induction heating cooker - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、誘導加熱調理器の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
誘導加熱調理器は、高周波電流を流す加熱コイルの近傍に配した金属負荷(鍋)に渦電流を発生させ、そのジュール熱によって負荷自体が自己発熱することで効率よく加熱することができる。近年、ガスコンロや電熱ヒータによる調理器具に対して、安全性や温度制御性に優れている点等により、これらから誘導加熱調理器への置き換えが進んでいる。
【0003】
高周波電流を流す手段は、いわゆる共振型インバータと呼ばれ、金属負荷を含めた加熱コイルのインダクタンスと共振コンデンサを接続し、スイッチング素子を20〜40kHz程度の周波数でオンオフする構成が一般的である。共振型インバータには電圧共振型と電流共振型があり、前者は100V電源用、後者は200V電源用として適用されることが多い。
【0004】
当初の誘導加熱調理器は鉄などの磁性金属のみが加熱できるだけであったが、近年は非磁性ステンレスなども加熱できるようになっている。さらに、加熱できないとされてきたアルミニウム負荷を加熱できるような構成のものも提案されている。
【0005】
共振型インバータを使用した誘導加熱調理器においては、金属負荷と加熱コイルで決まるインダクタンス(等価インダクタンス)と、さらに発熱に寄与する抵抗分(等価抵抗)が発熱のし易さに影響することが分っている。つまり、鉄や磁性ステンレスなどの磁性金属では電力を投入し易く、非磁性ステンレスやアルミ、銅などの非磁性金属は電力を投入し難い。後者が電力を投入され難いのは、等価抵抗が低く、負荷金属部に誘起される渦電流がジュール熱になり難いためである。
【0006】
特許文献1に開示された技術は、前記問題に対処するもので、負荷の種類により加熱コイルおよび共振コンデンサからなる共振回路を変更して、負荷と加熱コイルとの結合度を高くし、前記等価抵抗を上昇させることで熱効率を上げることを狙ったものである。
【0007】
このものは、負荷(鍋)が加熱時に浮上するという問題があった。すなわち、負荷と加熱コイルの間に反発力が発生し、軽い負荷や、設置面に対する重量バランスの偏った負荷では、負荷の浮上により、振動や移動が生じ、正常な加熱ができなくなる恐れがあった。
【0008】
特許文献2に開示された技術は、前記問題に対処するもので、負荷の浮き又は横方向へのずれを検知判別し、その判別結果が所定レベル以上の場合、入力電力を低下させるか又は加熱停止するものである。
【0009】
このものも、天ぷらなどの揚げ物調理の際、付属以外の負荷(鍋)を用いると美味しい調理結果が得られないという問題があった。
【0010】
特許文献3に開示された技術は、前記問題に対処するもので、揚げ物調理時に、入力電力と駆動周波数とから、負荷(鍋)が付属のものか否かを判定し、付属以外のものと判定した時には加熱動作を停止するものである。
【0011】
【特許文献1】
特開平11−260542号公報
【特許文献2】
特開2002−299024号公報
【特許文献3】
特開2003−77640号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、特許文献1に開示された技術は、負荷の種類により加熱コイルおよび共振コンデンサからなる共振回路を変更して、負荷と加熱コイルとの結合度を高くし、前記等価抵抗を上昇させることで熱効率を上げることを狙ったものであるが、負荷(鍋)が加熱時に浮上するという問題に対処するものではなく、且つ、天ぷらなどの揚げ物調理の際、付属以外の負荷(鍋)を用いると美味しい調理結果が得られないという問題に対処するものではない。
【0013】
また、特許文献2に開示された技術は、負荷の浮き又は横方向へのずれを検知判別し、その判別結果が所定レベル以上の場合、入力電力を低下させるか又は加熱停止するものであるが、負荷の種類により熱効率を上げるものではなく、且つ、天ぷらなどの揚げ物調理の際、付属以外の負荷(鍋)を用いると美味しい調理結果が得られないという問題に対処するものでもない。
【0014】
また、特許文献3に開示された技術は、揚げ物調理時に、入力電力と駆動周波数とから、負荷(鍋)が付属のものか否かを判定し、付属以外のものと判定した時には加熱動作を停止するものであるが、負荷の種類により熱効率を上げるものではなく、且つ、負荷(鍋)が加熱時に浮上するという問題に対処するものではない。
【0015】
本発明は前記不具合を解決するものであり、通常加熱モードにおいては非磁性負荷を加熱できるようにするとともに、負荷の種類を問わず天ぷら調理モードすなわち温度調節加熱モードにおいては非磁性負荷や負荷の浮きが発生した時には調理を継続できないようにし、調理の失敗を防ぐとともに、安全性を確保することを目的とする。
【0016】
さらに、温度調節加熱モードへの移行が禁止された場合には、使用者に報知することで、適切な調理方法を選択できるように知らしめることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するために、負荷を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルと接続され共振状態を構成する共振コンデンサと、前記加熱コイルと前記共振コンデンサに高周波電流を流すインバータ手段と、前記負荷の材質及び浮きの有無を判定する負荷判定手段と、前記負荷の温度を検出する温度検出手段と、前記負荷判定手段の判定結果から加熱に適した共振状態になるように前記インバータ手段を制御するとともに、天ぷら調理を行う温度調節加熱モードと通常加熱モードを有する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記温度調節加熱モードの場合には前記温度検出手段の検出結果に応じて前記加熱コイルの通電電力を増減する制御を行い、前記通常加熱モードにおいては前記負荷判定手段で非磁性負荷と判定したら非磁性負荷の加熱に適した共振状態になるようにインバータ手段を制御して加熱を行い、前記温度調節加熱モードにおいては前記負荷判定手段で非磁性負荷と判定したら温度調節加熱モードを中止し、前記負荷判定手段で磁性負荷と判定したら温度調節加熱電力制御の通電を継続する制御を行うものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明は、前述のように、負荷を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルと接続され共振状態を構成する共振コンデンサと、前記加熱コイルと前記共振コンデンサに高周波電流を流すインバータ手段と、前記負荷の材質及び浮きの有無を判定する負荷判定手段と、前記負荷の温度を検出する温度検出手段と、前記負荷判定手段の判定結果から加熱に適した共振状態になるように前記インバータ手段を制御するとともに、天ぷら調理を行う温度調節加熱モードと通常加熱モードを有する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記温度調節加熱モードの場合には前記温度検出手段の検出結果に応じて前記加熱コイルの通電電力を増減する制御を行い、前記通常加熱モードにおいては前記負荷判定手段で非磁性負荷と判定したら非磁性負荷の加熱に適した共振状態になるようにインバータ手段を制御して加熱を行い、前記温度調節加熱モードにおいては前記負荷判定手段で非磁性負荷と判定したら温度調節加熱モードを中止し、前記負荷判定手段で磁性負荷と判定したら温度調節加熱電力制御の通電を継続する制御を行うものである。
これにより、通常加熱モードにおいては非磁性負荷を加熱できるようにするとともに、温度調節加熱モードにおいては非磁性負荷と判定した場合には調理を継続できないようにし、磁性負荷と判定した場合には温度調節加熱電力制御で調理を継続して調理の失敗を防ぐとともに、安全性を確保することができる。
【0019】
また、表示または発音により報知する操作表示手段を備え、前記制御手段は温度調節加熱モードにおいて前記負荷判定手段により非磁性負荷と判定して温度調節加熱モードを中止する場合には、温度調節加熱モード不可の旨を前記操作表示手段により使用者に報知することで、適切な調理方法を選択できるように知らしめることができる。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に従って説明する。
【0021】
図1は本発明の一実施例の誘導加熱調理器の回路ブロック図、図2は本発明の共振状態の切替えの複数の構成例を示す図、図3は本発明の一実施例の加熱判断動作フローチャートである。
【0022】
尚、図2以降においては、図1の実施例と共通する構成の一部を省略すると共に、重複する説明を省略する。各実施例の図における同一符号は、同一物又は相当物を示す。また、同種の物が二つ以上あり、これらを判別して説明した方が分り易い場合は、図中に表れない部分についても、数字の符号にa、bの英字の接尾辞を付けている。
【0023】
図1において、1は交流電源である。2は整流素子で、交流電源1を整流して直流化する。3はスイッチング素子で、二つを直列接続し、両端を整流素子2の出力端子(図の+端子および−端子)に接続する。
【0024】
4はインバータ手段で、直列接続された二つのスイッチング素子3から構成され、二つのスイッチング素子3を交互にオンオフすることによりハーフブリッジ型共振インバータ手段となり、後記加熱コイル5と共振コンデンサ6に高周波電流を流す。
【0025】
5は加熱コイルで、インダクタンスの異なる5a、5bの二つがあり、高周波電流が流れることにより後記負荷13を加熱する。6は共振コンデンサで、容量の異なる6a、6bの二つがあり、6aは加熱コイル5aと接続され、6bは加熱コイル5bと接続されて、それぞれ異なる共振状態を構成する。
【0026】
7は切替手段で、C接点のスイッチで形成され、コモン端子は二つのスイッチング素子3の接続点に接続され、他の端子には加熱コイル5aと共振コンデンサ6aの直列回路が接続され、さらに残りの端子には加熱コイル5bと共振コンデンサ6bの直列回路が接続され、いずれかの直列回路が二つのスイッチング素子3の接続点に接続され、後記制御手段10の信号により加熱コイル5や共振コンデンサ6の共振状態を切替える。
【0027】
8は温度検出手段で、後記トッププレート12下に配され、後記制御手段10と接続され、後記負荷13の温度を間接的に検出する。
【0028】
9は負荷判定手段で、後記制御手段10と接続され、後記制御手段10によるスイッチング素子3すなわちインバータ手段4の駆動の結果から、後記負荷13がどのような材質、大きさ、配置なのか、浮きの有無など、後記負荷13の状態を判定する。
【0029】
10は制御手段で、インバータ手段4すなわち二つのスイッチング素子3、切替手段7、温度検出手段8、負荷判定手段9、後記操作表示手段11等と接続され、これらを制御する。制御手段10は、インバータ手段4すなわち二つのスイッチング素子3を交互に駆動して加熱コイル5aまたは5bに高周波電流を流し、負荷判定手段9の判定結果から、切替手段7を制御して加熱に適した共振状態になるように切替える。
【0030】
また、制御手段10は、必要に応じてスイッチング素子3の駆動周波数等も変更し、さらには、温度検出手段8の温度検出結果に応じ、温度調節加熱モードの場合には通電電力を増減し、通常加熱モードの場合には通電電力を低減するなどの制御を行う。
【0031】
11は操作表示手段で、使用者が通電設定の操作を行い、その結果を発光素子や発音素子などを用いて表示や発音で報知するものであり、この操作表示手段11における設定により制御手段10の動作状態が決定する。
【0032】
12はトッププレートで、機器の上面に設けられ、下方に加熱コイル5、温度検出手段8等が配され、上に後記負荷13を載置する。13は負荷で、加熱コイル5上方のトッププレート12上に載置され加熱される。
【0033】
次に、図2に従って、共振状態を切替える各種の構成について説明する。
【0034】
図2(a)は図1で説明した構成と同じであり、C接点スイッチで形成される切替手段7により共振状態を切替えるものである。つまり、加熱コイル5aと共振コンデンサ6aの接続で決まる共振状態と、加熱コイル5bと共振コンデンサ6bの接続で決まる共振状態とを切替える。
【0035】
図2(b)はそれぞれ排他的に動作する二つの接点で形成される切替手段7により共振状態を切替えるものである。つまり、加熱コイル5aと共振コンデンサ6aとの間の接点が開き、加熱コイル5bと共振コンデンサ6bとの間の接点が閉じている時は、加熱コイル5aと加熱コイル5bの直列接続と共振コンデンサ6bの接続で決まる共振状態となり、加熱コイル5aと共振コンデンサ6aとの間の接点が閉じ、加熱コイル5bと共振コンデンサ6bとの間の接点が開いている時は、加熱コイル5aと共振コンデンサ6aの接続で決まる共振状態となる。
【0036】
図2(c)は一つの接点で形成される切替手段7により共振状態を切替えるものである。つまり、接点が開いている時は、加熱コイル5aと加熱コイル5bの直列接続と共振コンデンサ6の接続で決まる共振状態となり、接点が閉じている時は、加熱コイル5aと共振コンデンサ6の接続で決まる共振状態となる。
【0037】
図2(d−1)、同図(d−2)は加熱コイル5と負荷13までの距離を機械的に変化させる切替手段7により共振状態を切替えることを示したものである。同図(d−1)におけるd1、同図(d−2)におけるd2は加熱コイル5と負荷13間の距離であり、その大小関係はd1<d2とする。加熱コイル5と負荷13間の距離が変化すれば、加熱コイル5を含むインダクタンスが変化するので、共振状態が変化する。
【0038】
つまり、図2(d−1)の状態の時は、加熱コイル5を含むインダクタンスが大の共振状態となり、同図(d−2)の状態の時は、加熱コイル5を含むインダクタンスが小の共振状態となるので、同図(d−1)の状態と同図(d−2)の状態を切替えることにより、共振状態を変化させることができる。
【0039】
上記図2(a)、同図(b)、同図(c)、同図(d−1)・同図(d−2)のいずれかの構成をとり、共振状態すなわちスイッチング素子3の駆動周波数を変化させることにより、鉄などの誘導加熱に適した磁性負荷と、非磁性ステンレスやアルミニウムなどの誘導加熱に適していない非磁性負荷に対しても加熱可能となる。
【0040】
しかしながら、非磁性ステンレスやアルミニウムなどの負荷13は、誘導加熱によって電力を投入しようとした場合、反発力が発生するために、負荷13が軽い時には負荷13が浮いたり、移動したりして正常な加熱ができないという問題点がある。
【0041】
特に、天ぷら調理においては、温度検出手段8の検出する温度によって電力の増減を行うために、負荷13の浮きや位置ずれが発生すると、正常な加熱制御ができず、油温の上昇により、発煙や発火に至る恐れがある。
【0042】
そこで、天ぷら調理の場合、負荷判定手段9による負荷判定結果が非磁性ステンレスやアルミニウムなどの非磁性負荷となり、磁性負荷と異なる共振状態の設定(これを「共振状態B設定」とする。)が必要となった時には、制御手段10は通電を中止すなわち温度調節加熱モードへの移行を禁止し、同時に表示、発音等により使用者に報知する。
【0043】
尚、磁性負荷に対応する共振状態の設定は共振状態A設定とする。上記図2(a)、同図(b)、同図(c)、同図(d−1)・同図(d−2)で示した共振状態の切替えは共振状態A設定と共振状態B設定の切替を示したものである。
【0044】
次に、上記動作の詳細を図3のフローチャートを用いて説明する。ここで、本実施例の誘導加熱調理器は通常加熱モードと使用者の温度設定による温度調節加熱モードとを有するものとする。
【0045】
加熱を開始すると、ステップS1において、操作入力処理を行い、使用者の操作表示手段11における操作によって加熱シーケンスすなわちステップS2に移行する。
【0046】
ステップS2で加熱モードが通常加熱モードか否かを判定し、通常加熱モード(Y)の場合にはステップS3に移行し、通常加熱モードではない(N)場合すなわち温度調節加熱モード(天ぷら調理)の場合にはステップS9に移行する。
【0047】
ステップS3では、制御手段10の信号により切替手段7が磁性負荷用の共振状態(共振状態A)を設定し、その後制御手段10は負荷判定用通電制御を行い、ステップS4において負荷判定手段9が負荷判定処理を行う。
【0048】
次いで、ステップ5において、負荷13の判定結果が磁性負荷か、それ以外かを判定し、前者(Y)であればステップS6に、後者(N)であればステップS7に移行する。
【0049】
ステップS6では、負荷13は磁性負荷と確定しているので、共振状態は共振状態Aのままとして引き続き磁性負荷電力制御の通電を継続する。
【0050】
ステップS7では、負荷13は非磁性負荷と確定しているので、制御手段10の信号により切替手段7は共振状態を非磁性負荷用の共振状態Bの設定に切替える。その後、ステップS8において非磁性負荷電力制御の状態とし、この状態の通電を継続する。
【0051】
一方、ステップS2で通常加熱モードではない(N)場合すなわち温度調節加熱モード(天ぷら調理)と判定した場合には、温度調節加熱モードすなわちステップ9以降に移行し、ステップS9で制御手段10の信号により切替手段7が磁性負荷用の共振状態(共振状態A)を設定し、その後制御手段110が負荷判定用通電を行い、ステップS10において負荷判定手段9が負荷判定処理を行う。
【0052】
次いで、ステップ11において、負荷13の判定結果が磁性負荷か、それ以外かを判定し、前者(Y)であればステップS12に、後者(N)であればステップS13に移行する。
【0053】
ステップ12では、負荷13は磁性負荷と確定しているので、共振状態は共振状態Aのままとして引き続き天ぷら調理すなわち温度調節加熱電力制御の通電を継続する。
【0054】
ステップS13では、負荷13は磁性負荷以外すなわち非磁性負荷と判定したので、制御手段10は天ぷら調理モードすなわち温度調節加熱モードへの移行を禁止し、通電を中止する。さらに、ステップ14で制御手段10は表示、発音等により使用者に天ぷら調理モードすなわち温度調節加熱モード不可の報知を行う。
【0055】
尚、以上の説明において、加熱モードを通常加熱モードと温度調節加熱モードの二つとしたが、これに限るものではなく、種々の加熱モードがあってもよい。また、加熱コイル5や共振コンデンサ6による切替可能な共振状態を二つとしたが、これに限るものではなく、三つ以上としてもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の誘導加熱調理器によれば、通常加熱モードにおいては非磁性負荷を加熱できるようにするとともに、温度調節加熱モードにおいては非磁性負荷と判定した場合には調理を継続できないようにし、磁性負荷と判定した場合には温度調節加熱電力制御で調理を継続して調理の失敗を防ぐとともに、安全性を確保することができるという効果を奏する。
【0057】
また、温度調節加熱モードにおいて負荷判定手段により非磁性負荷や負荷の浮きが発生し、加熱を中止する場合には、温度調節加熱モード不可の旨を前記操作表示手段により使用者に報知することで、適切な調理方法を選択できるように知らしめることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の誘導加熱調理器の回路ブロック図である。
【図2】本発明の共振状態の切替えの複数の構成例を示す図で、同図(a)はC接点スイッチで形成される切替手段により共振状態を切替える構成、同図(b)はそれぞれ排他的に動作する二つの接点で形成される切替手段により共振状態を切替える構成、同図(c)は一つの接点で形成される切替手段7により共振状態を切替える構成、同図(d−1)・(d−2)は加熱コイルと負荷までの距離を機械的に変化させる切替手段により共振状態を切替える構成を示す。
【図3】本発明の一実施例の加熱判断動作フローチャートである。
【符号の説明】
4 インバータ手段
5(5a、5b) 加熱コイル
6(6a、6b) 共振コンデンサ
7 切替手段
8 温度検出手段
9 負荷判定手段
10 制御手段
13 負荷[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to control of an induction heating cooker.
[0002]
[Prior art]
An induction heating cooker can be efficiently heated by generating an eddy current in a metal load (pan) arranged in the vicinity of a heating coil through which a high-frequency current flows, and the load itself self-heats by the Joule heat. In recent years, with respect to cooking utensils using a gas stove or an electric heater, replacement with induction heating cookers has progressed due to excellent safety and temperature controllability.
[0003]
A means for supplying a high-frequency current is called a so-called resonance inverter, and generally has a configuration in which an inductance of a heating coil including a metal load and a resonance capacitor are connected and a switching element is turned on and off at a frequency of about 20 to 40 kHz. There are voltage resonance type and current resonance type in the resonance type inverter, and the former is often applied for 100V power source and the latter is for 200V power source.
[0004]
The original induction cooker could only heat magnetic metals such as iron, but in recent years it has also become possible to heat nonmagnetic stainless steel and the like. Furthermore, the thing of the structure which can heat the aluminum load considered that it cannot heat is proposed.
[0005]
In an induction heating cooker using a resonant inverter, the inductance determined by the metal load and the heating coil (equivalent inductance) and the resistance that contributes to heat generation (equivalent resistance) affect the ease of heat generation. ing. That is, magnetic metal such as iron and magnetic stainless steel is easy to input power, and nonmagnetic metal such as nonmagnetic stainless steel, aluminum, and copper is difficult to input electric power. The latter is less likely to receive power because the equivalent resistance is low and the eddy current induced in the load metal part is less likely to be Joule heat.
[0006]
The technique disclosed in
[0007]
This has the problem that the load (pan) floats during heating. In other words, a repulsive force is generated between the load and the heating coil. With a light load or a load with an uneven weight balance with respect to the installation surface, vibration or movement may occur due to the floating of the load, and normal heating may not be possible. It was.
[0008]
The technique disclosed in
[0009]
This also has a problem that when cooking fried foods such as tempura, if a load (pan) other than the attached one is used, a delicious cooking result cannot be obtained.
[0010]
The technique disclosed in
[0011]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-260542 [Patent Document 2]
JP 2002-299024 A [Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 2003-77640
[Problems to be solved by the invention]
As described above, the technique disclosed in
[0013]
Further, the technique disclosed in
[0014]
Moreover, the technique disclosed in
[0015]
The present invention solves the above-mentioned problems, and enables heating of a non-magnetic load in the normal heating mode, and non-magnetic load and load in the tempura cooking mode, that is, the temperature-controlled heating mode, regardless of the type of load. It is intended to prevent cooking from being continued when floating occurs, to prevent cooking failures and to ensure safety.
[0016]
Furthermore, when the transition to the temperature controlled heating mode is prohibited, the object is to notify the user so that an appropriate cooking method can be selected.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
For the present invention to solve the above problems, a heating coil for heating a load, the resonant capacitor which is connected to the heating coil to form a resonant state, and an inverter means for flowing a high-frequency current to the resonant capacitor and the heating coil the a load determination means for determining the material and the presence of lifting of the load, the temperature detecting means for detecting the temperature of the load, said load determination means a determination result from said inverter means such that resonant state which is suitable for heating And a control means having a temperature adjustment heating mode for performing tempura cooking and a normal heating mode, and the control means is in accordance with the detection result of the temperature detection means in the temperature adjustment heating mode. Control to increase / decrease the energization power of the heating coil is performed, and in the normal heating mode, if the load determining means determines that the load is non-magnetic, then non-magnetic Heating is performed by controlling the inverter means so as to be in a resonance state suitable for heating of the load. In the temperature adjustment heating mode, when the load determination means determines that the load is a nonmagnetic load, the temperature adjustment heating mode is stopped, and the load When the determination means determines that the load is a magnetic load, control for continuing energization of the temperature-controlled heating power control is performed .
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention, as described above, a heating coil for heating a load, the resonant capacitor which is connected to the heating coil to form a resonant state, and an inverter means for flowing a high-frequency current to the resonant capacitor and the heating coil, the load a load determination means for determining the material and whether lifting of controls temperature detecting means for detecting the temperature of the load, said inverter means such that the resonant state suitable for heating the judgment result of the load determiner And a control means having a temperature-controlled heating mode for performing tempura cooking and a normal heating mode, and the control means, in the case of the temperature-controlled heating mode, according to the detection result of the temperature detecting means When the non-magnetic load is determined by the load determining means in the normal heating mode, heating of the non-magnetic load is performed. Heating is performed by controlling the inverter means so that a suitable resonance state is obtained. In the temperature adjustment heating mode, when the load determination means determines that the load is a nonmagnetic load, the temperature adjustment heating mode is stopped, and the load determination means magnetically If it determines with a load, the control which continues energization of temperature control heating electric power control will be performed .
Thus, while allowing heat nonmagnetic load in the normal heating mode, the temperature regulation heating mode so as not continue cooking when it is determined that the non-magnetic load, if it is determined that the magnetic load Cooking can be continued with temperature-controlled heating power control to prevent cooking failure, and safety can be ensured.
[0019]
In addition, an operation display means for notifying by display or sounding is provided, and when the control means determines the non-magnetic load by the load determination means and stops the temperature adjustment heating mode in the temperature adjustment heating mode, the temperature adjustment heating mode is used. By informing the user of the impossibility by the operation display means, it is possible to inform the user that an appropriate cooking method can be selected.
[0020]
【Example】
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0021]
FIG. 1 is a circuit block diagram of an induction heating cooker according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a diagram illustrating a plurality of configuration examples of resonance state switching according to the present invention, and FIG. 3 is a heating determination according to an embodiment of the present invention. It is an operation | movement flowchart.
[0022]
In FIG. 2 and subsequent figures, a part of the configuration common to the embodiment of FIG. 1 is omitted, and a redundant description is omitted. The same reference numerals in the drawings of the embodiments indicate the same or equivalent. In addition, when there are two or more of the same type and it is easier to understand by explaining them, the letters a and b are suffixed to the numerical symbols for the parts that do not appear in the figure. .
[0023]
In FIG. 1, 1 is an AC power source.
[0024]
Reference numeral 4 denotes an inverter means, which is composed of two switching
[0025]
[0026]
7 is a switching means, which is formed by a C-contact switch, the common terminal is connected to the connection point of the two
[0027]
[0028]
[0029]
Control means 10 is connected to the inverter means 4, that is, the two
[0030]
Further, the control means 10 also changes the drive frequency of the
[0031]
Reference numeral 11 denotes an operation display means for the user to perform an energization setting operation and notify the result by display or sound generation using a light emitting element or a sound generation element. The control means 10 is set by the operation display means 11. The operating state is determined.
[0032]
Reference numeral 12 denotes a top plate, which is provided on the upper surface of the device. The
[0033]
Next, various configurations for switching the resonance state will be described with reference to FIG.
[0034]
2A is the same as the configuration described in FIG. 1, and the resonance state is switched by the switching means 7 formed of a C contact switch. That is, the resonance state determined by the connection between the heating coil 5a and the resonance capacitor 6a and the resonance state determined by the connection between the
[0035]
In FIG. 2B, the resonance state is switched by the switching means 7 formed by two contacts that operate exclusively. That is, when the contact between the heating coil 5a and the resonance capacitor 6a is opened and the contact between the
[0036]
In FIG. 2C, the resonance state is switched by the switching means 7 formed by one contact. That is, when the contact is open, the resonance state is determined by the series connection of the heating coil 5a and the
[0037]
2 (d-1) and 2 (d-2) show that the resonance state is switched by the switching means 7 that mechanically changes the distance between the
[0038]
That is, in the state of FIG. 2 (d-1), the inductance including the
[0039]
2A, FIG. 2B, FIG. 2C, FIG. 2D-1 and FIG. 2D-2, the resonance state, that is, the driving of the
[0040]
However, the
[0041]
In particular, in tempura cooking, since the power is increased or decreased depending on the temperature detected by the
[0042]
Therefore, in the case of tempura cooking, the load determination result by the load determination means 9 is a nonmagnetic load such as nonmagnetic stainless steel or aluminum, and a resonance state setting different from the magnetic load (this is referred to as “resonance state B setting”). When necessary, the control means 10 stops energization, that is, prohibits the transition to the temperature-controlled heating mode, and simultaneously notifies the user by display, sound generation, or the like.
[0043]
The resonance state setting corresponding to the magnetic load is the resonance state A setting. Switching between the resonance states shown in FIGS. 2A, 2B, 2C, 1D-1 and 2D is performed by setting the resonance state A and the resonance state B. This shows switching of settings.
[0044]
Next, details of the operation will be described with reference to the flowchart of FIG. Here, it is assumed that the induction heating cooker of the present embodiment has a normal heating mode and a temperature adjustment heating mode based on a user temperature setting.
[0045]
When heating is started, an operation input process is performed in step S1, and the process proceeds to a heating sequence, that is, step S2 by an operation of the operation display means 11 by the user.
[0046]
In step S2, it is determined whether the heating mode is the normal heating mode. If the heating mode is the normal heating mode (Y), the process proceeds to step S3. If the heating mode is not the normal heating mode (N), that is, the temperature adjustment heating mode (tempura cooking). In this case, the process proceeds to step S9.
[0047]
In step S3, the switching means 7 sets the resonance state (resonance state A) for the magnetic load by a signal from the control means 10, and then the control means 10 performs load determination energization control. In step S4, the load determination means 9 Perform load judgment processing.
[0048]
Next, in
[0049]
In step S6, since the
[0050]
In step S7, since the
[0051]
On the other hand, if it is determined in step S2 that the mode is not the normal heating mode (N), that is, it is determined that the temperature control heating mode (tempura cooking), the process proceeds to the temperature control heating mode, that is,
[0052]
Next, in step 11, it is determined whether the determination result of the
[0053]
In step 12, since the
[0054]
In step S13, since the
[0055]
In the above description, the heating mode is the normal heating mode and the temperature adjustment heating mode. However, the present invention is not limited to this, and various heating modes may be used. Moreover, although the two resonance states that can be switched by the
[0056]
【The invention's effect】
As described above, according to the induction heating cooker of the present invention, in the case as well as to be able to heat the nonmagnetic load in normal heating mode, it is determined that the non-magnetic load in temperature Heating mode If cooking is not allowed to continue and it is determined that the load is a magnetic load, cooking is continued with temperature-controlled heating power control to prevent cooking failure, and safety can be ensured.
[0057]
In addition, when the non-magnetic load or the lift of the load is generated by the load determination unit in the temperature control heating mode and the heating is stopped, the operation display unit notifies the user that the temperature control heating mode is not possible. The effect is that the user can be informed so that an appropriate cooking method can be selected.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a circuit block diagram of an induction heating cooker according to an embodiment of the present invention.
FIGS. 2A and 2B are diagrams showing a plurality of configuration examples of resonance state switching according to the present invention. FIG. 2A shows a configuration in which the resonance state is switched by switching means formed by a C contact switch, and FIG. The configuration in which the resonance state is switched by the switching means formed by two contacts that operate exclusively, FIG. 5C is the configuration in which the resonance state is switched by the switching means 7 formed by one contact, FIG. (D-2) shows a configuration in which the resonance state is switched by switching means that mechanically changes the distance between the heating coil and the load.
FIG. 3 is a heating determination operation flowchart according to an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
4 Inverter means 5 (5a, 5b) Heating coil 6 (6a, 6b)
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