JP4108536B2 - Chalk removal material, bath material, and artificial hot spring using the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に、一般家庭や工業用、商業用等に用いられる水道水中のカルキを低減するカルキ抜き材、浴用材、及びそれを用いた人工温泉に関する。なお、本発明における部や%は特に規定しない限り質量基準で示す。
【0002】
【従来の技術とその課題】
各種産業の副産物の有効利用が益々求められている。副産物の代表として鉄鋼産業から副生する高炉スラグが知られている。このうち、ガラス化した高炉水砕スラグはセメントに多量に混和しても長期強度は低下しないという優れた潜在水硬性を有していることから、セメント・コンクリート分野において広範に利用されている。一方、高炉徐冷スラグは別名バラスとも呼ばれ、水硬性及び潜在水硬性を示さない。そのため、高炉徐冷スラグはセメント混和材用途には使用されず、主に路盤材としての利用されてきたが、最近では再生骨材が路盤材用途に優先的に利用されるようになり、高炉徐冷スラグは従来の用途を失いつつあり、新規の有効な用途が求められている。
【0003】
本発明者は高炉徐冷スラグの有効利用について、種々検討を重ねた結果、高炉徐冷スラグ微粉末が、セメント・コンクリートのブリーディングや中性化抑制機能を有することを見出した。さらに、高流動コンクリートへ適用すると、材料分離抵抗性と流動性の保持性能に優れ、自己収縮が小さく、かつ、水和熱の少ない高流動コンクリートとすることができ、また、低環境負荷型のコンクリートとなること等を知見して、先に出願した(特許文献1参照)。しかしながら、高炉徐冷スラグの有効利用に関して、さらに多くの用途を見出すことが切望されているのが実状である。
【0004】
ところで、水道水には消毒を目的として塩素分が含まれている。これは、次亜塩素酸を添加しているためである。添加された次亜塩素酸(HClO)は、一部が次亜塩素酸イオン(ClO-)や塩素イオン(Cl-)として存在し、そのほか、モノクロラミン(NH2Cl)、ジクロラミン(NHCl2)、トリクロラミン(NCl3)等の窒素と結合した塩素としても存在している。これらは総称してカルキと呼ばれている。
【0005】
カルキの中でも、特に次亜塩素酸(HClO)や次亜塩素酸イオン(ClO-)は強い殺菌力を有する。カルキは水道水中の大腸菌等を殺菌する有益なものであるが、一方では、人間の肌等に与える影響も指摘されている。即ち、次亜塩素酸(HClO)や次亜塩素酸イオン(ClO-)は酸化剤であり、人間の肌の老化現象等と深く関連しているためである(特許文献2等参照)。特に、水質が悪い大都市では、殺菌する目的で水道水に多くの次亜塩素酸を添加しているため、水道水中のカルキ量は非常に高いレベルにあり、大都市の水道水には1.0mg/リットルを超えるような高濃度のカルキが溶存していることがある。近年では女性を中心として美容・健康への意識が以前にも増して高まってきており、水道水中に含まれる有害物質であるカルキを効率よく、容易に除去する方法が必要とされてきた。
【0006】
水道水を改質する方法としては、トルマリンのマイナスイオン効果によって酸化力の弱い水に改質することが知られている(特許文献3等参照)。しかしながら、トルマリンは一種の宝石であり、非常に高価なものであった。そればかりでなく、トルマリンは産地や素性によっては期待通りの改質効果が得られないものも多く見受けられる。
【0007】
また、様々なカルキ抜き剤やそれを含む浴用剤が多く存在する(例えば、特許文献4〜7等参照)。しかしながら、これらのカルキ抜き剤やそれを含む浴用剤は、カルキ抜き効果の持続性がない。また、日用品としては比較的高価なものでもある。そして、これらのカルキ抜き剤やそれを含む浴用剤の中には、カルキ抜き剤以外に有機成分を主体とする成分が多く含まれており、その有機成分のいくつかは少なからず環境に影響するものがある。
【0008】
そこで本発明者らは、前記課題に鑑みて、安価で、環境にもやさしいカルキ抜き材をについて研究を重ねてきた。その結果、高炉徐冷スラグが非常に優れたカルキ抜き効果を有し、その効果にはある程度の持続性があり、その持続効果は粒度によって制御できることを見出した。また、高炉徐冷スラグを浴用材としてお湯に入れたり、高炉徐冷スラグを入れた水道水を沸かすことで、一種の人工温泉にもなり得ることも知見した。
【0009】
さらに、カルキ抜き材あるいは浴用材として利用した後の高炉徐冷スラグが、路盤材、セメントクリンカ原料、コンクリート用混和材等として好適に再利用できることも知見した。副産物である高炉徐冷スラグの高付加価値用途への利用とそのリサイクリングシステムの構築が可能であることを見出したのである。
【0010】
このように、本発明者らは鋭意努力を重ね、高炉徐冷スラグの有効利用と、安価で効果の大きいカルキ抜き材または浴用材としての用途を両立できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
【特許文献1】
特開2001-261415号公報
【特許文献2】
特開2000-119161号公報
【特許文献3】
特開平07-132284号公報
【特許文献4】
特開平02-115117号公報
【特許文献5】
特開平05-317865号公報
【特許文献6】
特開平06-211643号公報
【特許文献7】
特開平08-225442号公報
【0012】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、非硫酸態イオウとして存在するイオウを 0.3% 以上含み、ガラス化率が 30 %以下である、砂利状、砂状、粉末状のいずれか1種以上の高炉徐冷スラグを含有してなるカルキ抜き材であり、該カルキ抜き材を含有してなる浴槽や浄化槽内に設置し水道水のカルキ抜きに使用する浴用材であり、該浴用材で水道水を改質した人工温泉である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】
本発明で使用する高炉徐冷スラグは徐冷して結晶化した高炉スラグである。高炉徐冷スラグの成分は高炉水砕スラグと同様の組成を有しており、具体的には、SiO2、CaO、Al2O3、及びMgO等を主要な化学成分とし、その他、TiO2、MnO、Na2O、S、P2O5、及びFe2O3等が挙げられる。
【0015】
また、高炉徐冷スラグに含まれる化合物としては、ゲーレナイト2CaO・Al2O3・SiO2とアケルマナイト2CaO・MgO・2SiO2の混晶である、いわゆるメリライトを主成分とし、ダイカルシウムシリケート2CaO・SiO2やランキナイト3CaO・2SiO2やワラストナイトCaO・SiO2等のカルシウムシリケート、メルビナイト3CaO・MgO・2SiO2やモンチセライトCaO・MgO・SiO2等のカルシウムマグネシウムシリケート、アノーサイトCaO・Al2O3・2SiO2、リューサイト(K2O、Na2O)・Al2O3・SiO2、スピネルMgO・Al2O3、マグネタイトFe3O4、及び、硫化カルシウムCaSや硫化鉄FeS等の硫化物等が挙げられる。
【0016】
本発明で用いる高炉徐冷スラグは、非硫酸態イオウ含有量が0.3%以上であることが好ましく、0.5%以上がより好ましく、0.7%以上が最も好ましい。非硫酸態イオウが0.3%未満では、本発明の効果、即ち、カルキ抜き効果や浴用材としての薬理効果が充分に得られない場合がある。
【0017】
非硫酸態イオウ量は、全イオウ量、単体イオウ量、硫化物態イオウ量、チオ硫酸態イオウ量、硫酸態イオウ(三酸化イオウ)量を定量することによって求められる。これら状態の異なるイオウの定量方法は、山口と小野の方法によって求めることができる。これは、「高炉スラグ中硫黄の状態分析」と題する論文に詳細に記載されている(山口直治、小野昭紘:製鉄研究、第301号、pp.37-40、1980)。また、硫酸態イオウ量(三酸化イオウ)と硫化物イオウ量については、JIS R 5202に定められた方法によって求めることができる。
【0018】
本発明で使用する高炉徐冷スラグのガラス化率は30%以下が好ましく、10%以下がより好ましい。高炉徐冷スラグのガラス化率が30%を超えると、カルキ抜き効果や、浴用材としての薬理効果が充分に得られない場合がある。
【0019】
本発明でいうガラス化率(X)は X(%)=(1−S/S0)×100として求められる。ここで、Sは粉末X線回折法により求められる高炉徐冷スラグ中の主要な結晶性化合物であるメリライト(ゲーレナイト2CaO・Al2O3・SiO2とアケルマナイト2CaO・MgO・2SiO2の混晶)のメインピークの面積であり、S0は高炉徐冷スラグを1,000℃で3時間加熱し、その後、5℃/分の冷却速度で冷却したもののメリライトのメインピークの面積を表す。
【0020】
高炉徐冷スラグの粒度は特に限定されるものではない。高炉徐冷スラグは砂利のように5mmを超えるようなサイズのものから、5mm下の砂状のもの、さらには粉末状のものまであらゆるサイズのものが利用できる。また、高炉徐冷スラグの粒度によって、カルキ抜き効果や浴用材としての薬理効果の持続性を調節することが可能である。即効性を期待する場合には粉末状の高炉徐冷スラグを利用することが好ましく、持続性を期待する場合には砂利状や砂状の高炉徐冷スラグを利用することが好ましい。
【0021】
また、粉末状の高炉徐冷スラグを用いる場合、通常、高炉徐冷スラグ粉末の粒度がブレーン比表面積で2,000〜8,000cm2/g程度の範囲にあるものが好ましく、3,000cm2/g〜7,000cm2/g程度のものがより好ましい。ブレーン比表面積が2,000cm2/g未満では顕著な即効性が得られない場合があり、また、8,000cm2/gを超えるように粉砕するには、粉砕動力が大きくなり不経済であり、また、高炉徐冷スラグ粉末が風化しやすくなって品質の経時的な劣化が大きくなることがある。
【0022】
本発明のカルキ抜き材または浴用材の使用方法としては特に限定されないが、濾過フィルターに充填して水道水を通過させる方法や、浄水タンクの内部に敷き詰める方法等が挙げられる。また浴用材として使用する場合は、布袋等に詰めて浴槽や浄化槽内に設置する方法等が挙げられる。
【0023】
本発明のカルキ抜き材または浴用材の使用量は特に限定されるものではないが、フィルター等として流水に対して使用する場合は、本発明のカルキ抜き材または浴用材1gあたり100〜1000リットルの水を処理することができる。また、貯水槽等に貯水してある水道水に対しては、通常、水100部に対して、0.1〜100部の範囲で使用することができ、1〜50部がより好ましい。0.1部未満では本発明の効果が充分に得られない場合があり、100部を超えて使用すると、逆にpHが高くなったり、硫化物イオウ濃度が過剰となるため、アルカリイオウ泉の効能として知られている肌のすべすべ感、末梢血管拡張作用、及び保温効果等の薬理効果が充分に得られない場合がある。
【0024】
カルキ抜きの効果は水質中の次亜塩素酸や次亜塩素酸イオンの濃度を測定することによって、あるいは、酸化還元電位を測定することによっても評価できる。次亜塩素酸や次亜塩素酸イオンの濃度は、DPD法(ジフェニル-p-フェニレンジアミン法)、電流法、吸光光度法、シリンガルダジン法(Syringaldazine)等によって測定することができる。シリンガルダジン法は鉄、マンガン、亜硝酸イオンの影響が極めて少なく、試験に用いる試薬とモノクロラミンやジクロロアミンとの反応性が低いため、これらの物質による測定値への影響が少ないという特徴があり、また、測定範囲も0.1〜10mg/リットルと幅広く、有益な測定法である。最近では、シリンガルダジン法を用いた試験紙が開発されており、これを用いることが簡便であり好ましい。
【0025】
また、次亜塩素酸や次亜塩素酸イオンの濃度は、酸化還元電位と強く関係している。そのため、次亜塩素酸や次亜塩素酸イオンの濃度は酸化還元電位で評価することができる。酸化還元電位は酸化還元電位計で簡便に測定できる。酸化還元電位はpHと連動して変化する。そのため、酸化還元電位を2種以上の水質で比較する場合には、各検体を同じpHとしてから測定し、酸化還元電位を比較する必要がある。酸化還元電位は+(プラス)側に行くほど酸化性、−(マイナス)側に行くほど還元性であることを意味する。通常、水道水のpHは中性領域(7前後)にあり、中性領域の酸化還元電位は+300〜800mVとされている。東京や大阪等の大都市では、水道水の酸化還元電位は高い値となっており、大阪では、+700mV程度、東京でも+500mV程度のところが多い。これは、大阪や東京の水道水が酸化性が強く、カルキが多いことを意味している。
【0026】
本発明では、従来から使用されているトルマリンや木炭や薬草等のカルキ抜き材や市販の浴用剤を、本発明の目的を阻害しない範囲内で併用することができる。
【0027】
【実施例】
以下、本発明の実験例に基づいてさらに説明する。
【0028】
実験例1
大阪市内の水道水を使って、高炉徐冷スラグのカルキ抜き効果を確認した。表1に示すような様々なガラス化率や非硫酸態イオウ量等が異なる砂状(0.2〜5mm)の各種高炉スラグを水100部に対して表1に示す割合で使用し、かるく攪拌しながら3時間静置してカルキ抜きした。その処理の前後で次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの総量と酸化還元電位を測定して比較した。また、水道水のカルキ抜き前後での酸化還元電位の差(△V)を求めた。その結果を表1に示す。
【0029】
<使用材料>
高炉スラグA :高炉徐冷スラグ、ガラス化率5%、比重3.00、非硫酸態イオウ0.7%。
高炉スラグB :高炉徐冷スラグ、高炉スラグAを水に浸漬してエイジングし、非硫酸態イオウを0.5%にしたもの。ガラス化率5%、比重3.00。
高炉スラグC :高炉徐冷スラグ、高炉スラグAを水に浸漬してエイジングし、非硫酸態イオウを0.3%にしたもの。ガラス化率5%、比重3.00。
高炉スラグD :高炉徐冷スラグ、高炉スラグAを水に浸漬してエイジングし、非硫酸態イオウを0.1%にしたもの。ガラス化率5%、比重3.00。
高炉スラグE :高炉徐冷スラグ、ガラス化率10%、比重2.97、非硫酸態イオウ0.7%。
高炉スラグF :高炉徐冷スラグ、ガラス化率30%、比重2.94、非硫酸態イオウ0.7%。
高炉スラグG :高炉水砕スラグ、ガラス化率95%、比重2.90、非硫酸態イオウ0.7%。
水 :大阪市内の水道水、次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンの総量が2.1mg/リットル、酸化還元電位+700mV、pH6.5。
【0030】
<測定方法>
次亜塩素酸濃度:次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンの総量をシリンガルダジン法によって測定。
酸化還元電位:酸化還元電位計により測定。ただし、カルキ抜き処理前の水道水は水酸化ナトリウムによってpHを調整してカルキ抜き後の水道水と同じpHにしてから、カルキ抜き前後で酸化還元電位で比較した。
【0031】
【表1】
注:表中の△Vはカルキ抜き前後での酸化還元電位の差を示す。
【0032】
<評価結果>
高炉スラグA〜Fは、顕著なカルキ抜き効果が認められた。また、非硫酸態イオウ含有量が高く、ガラス化率が低いものほど、また、高炉徐冷スラグの使用量が多いほど、顕著なカルキ抜き効果が認められた。
【0033】
実験例2
高炉徐冷スラグAをふるいにかけ、必要に応じて粉砕し、表2に示す粒度とした。そして、実験例1と同様のカルキ抜き操作を繰返し行い、カルキ抜き効果の持続性を確認した。また、砂利状の高炉徐冷スラグは、高炉徐冷スラグAと同一ロットの高炉徐冷スラグをふるいにかけ、粒径5mm以上品とした。結果を表2に示す。
【0034】
<使用材料>
砂利状の高炉徐冷スラグ:高炉徐冷スラグAと同一ロットの高炉徐冷スラグをふるいにかけ、粒径5mm以上とした。
砂状の高炉徐冷スラグ:高炉徐冷スラグAをそのまま用いた。
粉末状の高炉徐冷スラグ:高炉徐冷スラグAをボールミルで粉砕して粒度をブレーン値で3,000cm2/gとした。
【0035】
【表2】
注:(1)実験No.2-3の「ブレーン3000」は、粒度3,000cm2/gの粉末を使用。
(2)実験No.2-4の混合割合は砂利状:砂状=1:1。
(3)実験No.2-5の混合割合は砂状:粉末状=1:1である。
【0036】
<評価結果>
粉末状の高炉徐冷スラグを用いた場合は、1回目は顕著なカルキ抜き効果を示し、砂利状の粗粒の高炉徐冷スラグを用いた場合、カルキ抜き効果が持続することが確認された。また、砂利状と粉末状の高炉徐冷スラグの混合物は、30回にわたって安定したカルキ抜き効果を示した。
【0037】
実験例3
高炉徐冷スラグAを浴用材として検討した。実験例2で用いた砂利状の高炉徐冷スラグを使用し、新潟県西頸城郡青海町の水道水200リットルに砂利状の高炉徐冷スラグ10kgを入れ、風呂を沸かした。この風呂のpHや成分を調べるとともに、男女5人づつの10人に入浴してもらい、その湯質を評価してもらった。その結果を表3に示す。
【0038】
<測定方法>
pH:pHメータにより測定。
各種イオウ濃度:硫化物イオン、チオ硫酸イオン、硫酸イオンの濃度をイオンクロマトグラフィー法により定量した。
【0039】
【表3】
【0040】
<評価結果>
注:モニター評価は湯質の好みで判定。なお、本発明の浴用材を用いた湯では、ほのかにイオウ臭があり、この湯質を好んだ9人のうち、すべてのモニターが「肌がすべすべになった。」、「入浴後数時間経っても体がポカポカとしていた。」と証言した。
【0041】
実験例4
実験例3の条件で浴用材として30回使用した高炉徐冷スラグAの化学組成を分析した。その使用前後の化学成分を表4に示す。また、路盤材及びセメントクリンカ原料として再利用の可能性を評価した結果を表5に示す。
【0042】
<測定方法>
化学成分:JIS R 5202に準じて測定。
路盤材への再利用:屋内実験室に1m×1m、路盤材層厚み10cmの模擬舗道を作製し、加熱乾燥と放水冷却を交互に1時間サイクルで10回繰返し、舗道から回収した冷却水中の全イオウ量を評価し、塊状の高炉徐冷スラグを使用した場合と比較した。
セメントクリンカ原料の再利用:セメント原料粉70部に使用済み浴用剤30部を混合し、常法にてセメントクリンカ及びセメントを製造し、イオウ含有量及びアルカリ金属の含有量を評価した。
【0043】
【表4】
注:R2OのRはアルカリ金属(R=Li,Na,K...)、全Sは全イオウ量を示す。
【0044】
<評価結果>
浴用材として利用した後の高炉徐冷スラグは、主成分にあまり変化がなかったが、アルカリ金属R2Oと全イオウ分が減少し、セメントクリンカ原料として好ましい組成となった。
【0045】
【表5】
注:◎印は高炉徐冷スラグ粉末より同等またはそれ以上に良好であったことを示す。
【0046】
<評価結果>
路盤材への再利用:路盤材は黄水の元となるイオウ分等が減少したことにより、高炉徐冷スラグをそのまま路盤材として用いた場合よりも黄水成分の溶出量が少ない路盤材となった。
セメントクリンカ原料への再利用:セメントクリンカのクリンカ焼成時の融着の元となるイオウ分やアルカリ金属が減少したことにより、高炉徐冷スラグをそのまま原料に添加するより好ましいセメントクリンカ原料となった。
【0047】
【発明の効果】
本発明のカルキ抜き材または浴用材を使用することにより、水道水中の次亜塩素酸や次亜塩素酸イオンの濃度を低減させて水を美容と健康の観点から好ましい水に改質することができ、また、良質なアルカリイオウ泉質の人工温泉を得ることができる。さらに、使用済みのカルキ抜き材または浴用材は、路盤材、土木用、園芸用骨材、セメントクリンカ原料、及びコンクリート用混和材等として再利用できる等の効果を奏する。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention mainly relates to a descaling material for reducing desalting in tap water used for general households, industrial use, and commercial use, a bath material, and an artificial hot spring using the same. In the present invention, “parts” and “%” are based on mass unless otherwise specified.
[0002]
[Prior art and its problems]
There is an increasing demand for effective use of by-products from various industries. Blast furnace slag by-produced from the steel industry is known as a representative by-product. Among these, vitrified granulated blast furnace slag has an excellent latent hydraulic property that long-term strength does not decrease even when mixed in a large amount with cement, and is widely used in the cement and concrete field. On the other hand, blast furnace slow cooling slag is also called ballast, and does not exhibit hydraulic properties or latent hydraulic properties. Therefore, blast furnace slow-cooled slag has not been used for cement admixtures, but has been mainly used as roadbed materials. Recently, recycled aggregates have been used preferentially for roadbed materials. The slow cooling slag is losing its conventional use, and a new effective use is required.
[0003]
As a result of various studies on effective utilization of the blast furnace slow cooling slag, the present inventor has found that the blast furnace slow cooling slag fine powder has a function of suppressing cement / concrete bleeding and neutralization. Furthermore, when applied to high-fluidity concrete, it can be made into high-fluidity concrete with excellent material separation resistance and fluidity retention performance, low self-shrinkage and low heat of hydration. Knowing that it would be concrete, etc., I applied earlier (see Patent Document 1). However, the reality is that it is desired to find many more uses for effective utilization of blast furnace slag.
[0004]
By the way, tap water contains chlorine for the purpose of disinfection. This is because hypochlorous acid is added. The added hypochlorite (HClO) is partially hypochlorite ions (ClO -) and chlorine ions (Cl -) present as, other, monochloramine (NH 2 Cl), dichloramine (NHCl 2) It is also present as chlorine bonded to nitrogen such as trichloramine (NCl 3 ). These are collectively called Kalki.
[0005]
Among the chlorite, especially hypochlorous acid (HClO) and hypochlorite ion (ClO − ) have a strong bactericidal power. Chalky is beneficial for sterilizing Escherichia coli and the like in tap water, but on the other hand, it has also been pointed out to affect human skin. That is, hypochlorous acid (HClO) and hypochlorite ions (ClO − ) are oxidizing agents and are deeply related to the aging phenomenon of human skin (see Patent Document 2, etc.). Especially in large cities with poor water quality, a lot of hypochlorous acid is added to tap water for the purpose of sterilization, so the amount of chalk in tap water is at a very high level. A high concentration of chalk exceeding 1 mg / liter may be dissolved. In recent years, women and women have become more aware of beauty and health than before, and there has been a need for a method for efficiently and easily removing chlorinated toxic substances contained in tap water.
[0006]
As a method for modifying tap water, it is known to modify water with weak oxidizing power by the negative ion effect of tourmaline (see Patent Document 3, etc.). However, tourmaline was a kind of gem and was very expensive. Not only that, but there are many tourmalines that do not have the expected reforming effects depending on their origin and nature.
[0007]
In addition, there are many various descaling agents and bath agents containing the same (see, for example, Patent Documents 4 to 7). However, these descaling agents and bathing agents containing them do not have a sustained descaling effect. Moreover, it is a comparatively expensive thing as daily necessities. And in these descaling agents and bathing agents containing them, there are many components mainly composed of organic components in addition to descaling agents, and some of these organic components affect the environment. There is something.
[0008]
Therefore, in view of the above-mentioned problems, the present inventors have been researching on a cheap and environmentally friendly descaling material. As a result, it has been found that blast furnace slag slag has a very excellent peeling effect, has a certain degree of sustainability, and the sustainability can be controlled by the particle size. It was also found that blast furnace chilled slag can be used as a kind of artificial hot spring by putting it in hot water as a bath material or boiling tap water containing blast furnace chilled slag.
[0009]
Furthermore, the present inventors have also found that the blast furnace slow-cooled slag after being used as a desiccant or bathing material can be suitably reused as a roadbed material, a cement clinker material, a concrete admixture, and the like. They discovered that by-product blast furnace slow cooling slag can be used for high value-added applications and that a recycling system can be constructed.
[0010]
As described above, the present inventors have made intensive efforts and found that the effective use of the blast furnace slow cooling slag can be compatible with the use as an inexpensive and highly effective descaling material or bathing material, and the present invention has been completed. It was.
[0011]
[Patent Document 1]
JP 2001-261415 A [Patent Document 2]
JP 2000-119161 A [Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 07-132284 [Patent Document 4]
Japanese Patent Laid-Open No. 02-115117 [Patent Document 5]
Japanese Patent Laid-Open No. 05-317865 [Patent Document 6]
Japanese Patent Laid-Open No. 06-211643 [Patent Document 7]
Japanese Patent Laid-Open No. 08-225442 [0012]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention provides at least one blast furnace gradual cooling slag of gravel, sand or powder containing 0.3% or more of sulfur present as non-sulfate sulfur and having a vitrification rate of 30 % or less. It is a desiccating material that is contained, and is a bathing material that is installed in a bathtub or septic tank containing the desiccating material and is used for removing the desalting of tap water. It is a hot spring.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0014]
The blast furnace slow cooling slag used in the present invention is a blast furnace slag crystallized by slow cooling. The components of the blast furnace slow-cooled slag have the same composition as the granulated blast furnace slag. Specifically, SiO 2 , CaO, Al 2 O 3 , MgO, etc. are the main chemical components, and in addition, TiO 2 , MnO, Na 2 O, S, P 2 O 5 , Fe 2 O 3 and the like.
[0015]
The compound contained in the slowly cooled blast furnace slag, a mixed crystal of gehlenite 2CaO · Al 2 O 3 · SiO 2 and Akerumanaito 2CaO · MgO · 2SiO 2, a so-called melilite as the main component, dicalcium silicate 2CaO · SiO 2 and rankinite night 3CaO · 2SiO 2 and wollastonite CaO · SiO 2 such as calcium silicate, Merubinaito 3CaO · MgO · 2SiO 2 and Monte celite CaO · MgO · SiO 2 such as calcium magnesium silicate, anorthite CaO · Al 2 O 3 · 2SiO 2 , leucite (K 2 O, Na 2 O) · Al 2 O 3 · SiO 2 , spinel MgO · Al 2 O 3 , magnetite Fe 3 O 4 , calcium sulfide CaS and iron sulfide FeS Examples thereof include sulfides.
[0016]
The blast furnace annealed slag used in the present invention preferably has a non-sulfuric sulfur content of 0.3% or more, more preferably 0.5% or more, and most preferably 0.7% or more. If non-sulfuric sulfur is less than 0.3%, the effects of the present invention, i.e., the effect of removing chalk and the pharmacological effect as a bath material may not be sufficiently obtained.
[0017]
The amount of non-sulfuric sulfur is determined by quantifying the amount of total sulfur, the amount of elemental sulfur, the amount of sulfide sulfur, the amount of thiosulfuric sulfur, and the amount of sulfuric sulfur (sulfur trioxide). The method for quantifying sulfur in different states can be obtained by the method of Yamaguchi and Ono. This is described in detail in a paper entitled “Analysis of Sulfur State in Blast Furnace Slag” (Naoji Yamaguchi, Shogo Ono: Steel Research, No. 301, pp. 37-40, 1980). Further, the amount of sulfur sulfate (sulfur trioxide) and the amount of sulfide sulfur can be determined by the method defined in JIS R 5202.
[0018]
The vitrification rate of the blast furnace annealed slag used in the present invention is preferably 30% or less, and more preferably 10% or less. When the vitrification rate of the blast furnace slow-cooled slag exceeds 30%, there are cases where the effect of removing chalk and the pharmacological effect as a bath material cannot be sufficiently obtained.
[0019]
The vitrification rate (X) referred to in the present invention is determined as X (%) = (1−S / S 0 ) × 100. Here, S is the main crystalline compound in blast furnace slow-cooled slag obtained by powder X-ray diffraction method (mixed crystal of gelenite 2CaO · Al 2 O 3 · SiO 2 and akermanite 2CaO · MgO · 2SiO 2 ) S 0 represents the area of the main peak of melilite after the blast furnace slag was heated at 1,000 ° C. for 3 hours and then cooled at a cooling rate of 5 ° C./min.
[0020]
The particle size of the blast furnace slow cooling slag is not particularly limited. Blast furnace slow-cooled slag can be used in all sizes, from gravel to over 5 mm, sandy below 5 mm, and even powder. Moreover, it is possible to adjust the sustainability of the decolorization effect and the pharmacological effect as a bath material by the particle size of the blast furnace slow cooling slag. When expecting immediate effect, it is preferable to use powdered blast furnace chilled slag, and when expecting sustainability, it is preferable to use gravel-like or sandy blast furnace chilled slag.
[0021]
In the case of using a powdery slowly cooled blast furnace slag, usually, is preferably one granularity slowly cooled blast furnace slag powder is in the range of about 2,000~8,000cm 2 / g in Blaine specific surface area, 3,000cm 2 / g~7,000 More preferably about cm 2 / g. If the Blaine specific surface area is less than 2,000 cm 2 / g, remarkable immediate effect may not be obtained, and crushing to exceed 8,000 cm 2 / g is uneconomical because the crushing power increases. The blast furnace slow-cooled slag powder is likely to be weathered and the quality deteriorates with time.
[0022]
The method for using the desiccant or bath material of the present invention is not particularly limited, and examples thereof include a method of filling a filtration filter and allowing tap water to pass therethrough, and a method of spreading the inside of a water purification tank. Moreover, when using as a bath material, the method etc. which are packed in a cloth bag etc. and installed in a bathtub or a septic tank are mentioned.
[0023]
The amount of use of the desiccant or bath material of the present invention is not particularly limited, but when used against running water as a filter or the like, 100 to 1000 liters per 1 g of the desiccant material or bath material of the present invention. Water can be treated. Moreover, with respect to tap water stored in a water storage tank or the like, it can usually be used in the range of 0.1 to 100 parts, more preferably 1 to 50 parts, with respect to 100 parts of water. If it is less than 0.1 part, the effect of the present invention may not be sufficiently obtained. If it is used in excess of 100 parts, the pH will increase and the sulfide sulfur concentration will be excessive. There are cases where the known pharmacological effects such as smooth skin feeling, peripheral vasodilatory action, and warming effect cannot be obtained sufficiently.
[0024]
The effect of removing chlorine can be evaluated by measuring the concentration of hypochlorous acid or hypochlorite ion in the water quality, or by measuring the oxidation-reduction potential. The concentration of hypochlorous acid or hypochlorite ion can be measured by the DPD method (diphenyl-p-phenylenediamine method), the current method, the spectrophotometric method, the syringaldazine method (Syringaldazine) or the like. The syringaldazin method is extremely less affected by iron, manganese, and nitrite ions, and the reactivity of the reagent used in the test with monochloramine or dichloroamine is low, so these substances have little effect on the measured values. In addition, the measurement range is as wide as 0.1 to 10 mg / liter, which is a useful measurement method. Recently, a test paper using the syringaldazine method has been developed, and it is convenient and preferable to use this.
[0025]
The concentration of hypochlorous acid and hypochlorite ion is strongly related to the oxidation-reduction potential. Therefore, the concentration of hypochlorous acid or hypochlorite ion can be evaluated by the redox potential. The oxidation-reduction potential can be easily measured with an oxidation-reduction potentiometer. The redox potential changes in conjunction with pH. Therefore, when comparing the oxidation-reduction potential with two or more water qualities, it is necessary to measure each specimen after setting the same pH and compare the oxidation-reduction potential. The oxidation-reduction potential means that it is oxidizing as it goes to the + (plus) side, and it is reducing as it goes to the-(minus) side. Usually, the pH of tap water is in the neutral region (around 7), and the redox potential of the neutral region is +300 to 800 mV. In large cities such as Tokyo and Osaka, the oxidation-reduction potential of tap water is high. In Osaka, there are many +700 mV, and in Tokyo there are many +500 mV. This means that the tap water in Osaka and Tokyo is highly oxidative and rich in calcite.
[0026]
In the present invention, conventionally used tourmaline, chalky materials such as charcoal and herbs, and commercially available bath additives can be used in combination as long as the object of the present invention is not impaired.
[0027]
【Example】
Hereinafter, further description will be given based on experimental examples of the present invention.
[0028]
Experimental example 1
Using tap water in Osaka city, we confirmed the effect of blast furnace slow cooling slag removal. Use various blast furnace slags with various vitrification rates and non-sulfuric sulfur amounts as shown in Table 1 (0.2 to 5 mm) at a ratio shown in Table 1 with respect to 100 parts of water and stir gently. However, it was left for 3 hours to remove the chalk. Before and after the treatment, the total amount of hypochlorous acid and hypochlorite ions and the redox potential were measured and compared. Further, the difference (ΔV) in redox potential before and after removing tap water from the chalk was determined. The results are shown in Table 1.
[0029]
<Materials used>
Blast furnace slag A: Blast furnace slow-cooled slag, vitrification rate 5%, specific gravity 3.00, non-sulfuric sulfur 0.7%.
Blast furnace slag B: Blast furnace slow-cooled slag and blast furnace slag A are dipped in water and aged to make non-sulfuric sulfur 0.5%. Vitrification rate 5%, specific gravity 3.00.
Blast furnace slag C: Blast furnace slow-cooled slag and blast furnace slag A were dipped in water and aged to make non-sulfuric sulfur 0.3%. Vitrification rate 5%, specific gravity 3.00.
Blast furnace slag D: Blast furnace slow-cooled slag and blast furnace slag A immersed in water and aged to 0.1% non-sulfuric sulfur. Vitrification rate 5%, specific gravity 3.00.
Blast furnace slag E: Blast furnace slow-cooled slag, vitrification rate 10%, specific gravity 2.97, non-sulfuric sulfur 0.7%.
Blast furnace slag F: Blast furnace slow-cooled slag, vitrification rate 30%, specific gravity 2.94, non-sulfuric sulfur 0.7%.
Blast furnace slag G: Granulated blast furnace slag, vitrification rate 95%, specific gravity 2.90, non-sulfuric sulfur 0.7%.
Water: Tap water in Osaka city, total amount of hypochlorous acid and hypochlorite ion is 2.1mg / liter, redox potential + 700mV, pH6.5.
[0030]
<Measurement method>
Hypochlorous acid concentration: The total amount of hypochlorous acid and hypochlorite ions was measured by the syringaldazine method.
Redox potential: Measured with a redox potential meter. However, the tap water before the descaling treatment was adjusted to the same pH as the tap water after the desalting by adjusting the pH with sodium hydroxide, and then compared with the redox potential before and after the descaling.
[0031]
[Table 1]
Note: ΔV in the table indicates the difference in oxidation-reduction potential before and after removal of chalk.
[0032]
<Evaluation results>
In the blast furnace slags A to F, a remarkable decoloring effect was recognized. In addition, the higher the non-sulfuric sulfur content and the lower the vitrification rate, and the greater the amount of blast furnace chilled slag used, the more remarkable the effect of removing the chalk.
[0033]
Experimental example 2
The blast furnace slow cooling slag A was sieved and pulverized as necessary to obtain the particle sizes shown in Table 2. Then, the same descaling operation as in Experimental Example 1 was repeated, and the sustainability of the descaling effect was confirmed. The gravel-shaped blast furnace chilled slag was sieved with the blast furnace chilled slag of the same lot as the blast furnace chilled slag A to obtain a product having a particle size of 5 mm or more. The results are shown in Table 2.
[0034]
<Materials used>
Gravel-shaped blast furnace chilled slag: Blast furnace chilled slag of the same lot as blast furnace chilled slag A was sifted to a particle size of 5 mm or more.
Sand-like blast furnace slow cooling slag: Blast furnace slow cooling slag A was used as it was.
Powdered Blast Furnace Slow Cooling Slag: Blast Furnace Slow Cooling Slag A was pulverized with a ball mill to a grain size of 3,000 cm 2 / g.
[0035]
[Table 2]
Notes: (1) Experiment No. 2-3 “Brain 3000” uses powder with a particle size of 3,000 cm 2 / g.
(2) The mixing ratio of Experiment No.2-4 is gravel: sand = 1: 1.
(3) The mixing ratio of Experiment No. 2-5 is sandy: powder = 1: 1.
[0036]
<Evaluation results>
When powdered blast furnace chilled slag was used, it was confirmed that the first time showed a remarkable decoloring effect, and when gravel-like coarse blast furnace chilled slag was used, the decarburizing effect persisted. . In addition, the mixture of gravel and powdered blast furnace chilled slag showed a stable decarburizing effect over 30 times.
[0037]
Experimental example 3
Blast furnace annealing slag A was examined as a bath material. Using the gravel-shaped blast furnace slow-cooled slag used in Experimental Example 2, 10 kg of gravel-shaped blast furnace slow-cooled slag was placed in 200 liters of tap water in Nishikaijo-gun, Niigata Prefecture, and the bath was boiled. In addition to examining the pH and components of this bath, 10 men of 5 men and women took a bath to evaluate the quality of the bath. The results are shown in Table 3.
[0038]
<Measurement method>
pH: Measured with a pH meter.
Various sulfur concentrations: The concentrations of sulfide ions, thiosulfate ions, and sulfate ions were quantified by ion chromatography.
[0039]
[Table 3]
[0040]
<Evaluation results>
Note: Monitor evaluation is based on hot water preference. In addition, in the hot water using the bath material of the present invention, there was a faint sulfur odor, and among the nine people who liked this hot water quality, all the monitors “smoothed the skin”, “number after bathing” Even after a long time, my body was warm. "
[0041]
Experimental Example 4
The chemical composition of the blast furnace annealed slag A used 30 times as a bath material under the conditions of Experimental Example 3 was analyzed. The chemical components before and after use are shown in Table 4. Table 5 shows the results of evaluating the possibility of reuse as roadbed materials and cement clinker raw materials.
[0042]
<Measurement method>
Chemical composition: Measured according to JIS R 5202.
Reuse to roadbed materials: A simulated pavement of 1m x 1m and a roadbed material layer thickness of 10cm was created in an indoor laboratory, and heat drying and water cooling were alternately repeated 10 times in a one-hour cycle. The total amount of sulfur was evaluated and compared with the case of using massive blast furnace slow cooling slag.
Reuse of cement clinker raw material: 70 parts of used bath powder was mixed with 70 parts of cement raw material powder, cement clinker and cement were produced by a conventional method, and the sulfur content and alkali metal content were evaluated.
[0043]
[Table 4]
Note: R in R 2 O is alkali metal (R = Li, Na, K ...), and total S is the total sulfur content.
[0044]
<Evaluation results>
The blast furnace slow-cooled slag after use as a bath material did not change much in the main component, but the alkali metal R 2 O and total sulfur content decreased, and the composition became a preferable composition as a cement clinker raw material.
[0045]
[Table 5]
Note: The symbol ◎ indicates that it was equal to or better than the blast furnace slow-cooled slag powder.
[0046]
<Evaluation results>
Reuse to roadbed materials: Due to the reduction of sulfur content that causes yellow water, roadbed materials have less yellow water elution than when blast furnace annealed slag is used as roadbed material. became.
Reuse to cement clinker raw material: Due to the reduction of sulfur and alkali metals that cause fusion during cement clinker firing, it became a more preferred cement clinker raw material by adding blast furnace slow-cooled slag directly to the raw material. .
[0047]
【The invention's effect】
By using the descaling material or bathing material of the present invention, the concentration of hypochlorous acid and hypochlorite ions in tap water can be reduced to improve the water to be preferable from the viewpoint of beauty and health. It is possible to obtain an artificial hot spring of high quality alkaline sulfur spring quality. Further, the used descaling material or bathing material can be reused as roadbed materials, civil engineering materials, horticultural aggregate materials, cement clinker materials, concrete admixtures, and the like.
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