JP4107939B2 - Vehicle collapse prevention device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用荷崩れ防止装置に関するものであって、特にリヤシート等のシートバックや荷室に取り付けられるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、バンタイプやワゴンタイプ等の自動車における車両の荷室と乗員席側とを仕切るべく、必要に応じて張設状態で配置される荷崩れ防止シートを備えた車両用荷崩れ防止装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような車両用荷崩れ防止装置においては、衝突時等における積み荷の荷崩れ防止シートに対する衝突によりネットが裂けるのを防止すべく、ネットの上縁部や下縁部に、折り重ねて縫製したヒューズ部を形成し、荷崩れ防止シートに所定値以上の衝撃力が作用した場合に前記縫製が切れることにより荷崩れ防止シートが拡がって衝撃を緩衝する構造とされていた。
【0004】
【特許文献1】
米国特許第5,437,474号明細書 (第3欄−第7欄、図1、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に開示の車両用荷崩れ防止装置によれば、ヒューズ部は荷崩れ防止シートの長さ調整に利用されており、縫製自体には衝撃緩衝機構がなく、縫製が切れるか切れないかで荷崩れ防止シートの長さを調整することにより局部的な荷重を防ぐことを目的としている。
【0006】
従って、ヒューズ部自体が衝撃を緩衝しないために、車両と車両用荷崩れ防止装置との取付部分に作用する衝撃を有効に緩和しないという欠点があった。
【0007】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、荷崩れ防止シートの損傷を有効に防止すると共に、容易に衝撃吸収を行える車両用荷崩れ防止装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するための技術的手段は、車両に備えられたシートのシートバックもしくは、荷室の底部位置あるいはシート上部の後方位置における車体側と、車両天井部との相互間にわたって、張設状態で配置される荷崩れ防止シートを有する車両用荷崩れ防止装置において、車両用荷崩れ防止装置は車両の幅方向に配置され前記荷崩れ防止シートの一端に取り付けられるシート取付軸を備え、該シート取付軸に荷崩れ防止シートを若干巻き取られた状態で、荷崩れ防止シートに作用する所定以上の引張荷重によりシート取付軸に前記巻き取られた部分の荷崩れ防止シートを引出可能に保持するクリップ体が装着されている点にある。
【0009】
また、前記シート取付軸が、前記張設状態に配置された前記荷崩れ防止シートの上端部および下端部のいずれか一方に備えられている構造としてもよい。
【0010】
さらに、前記クリップ体が前記シート取付軸の軸心方向に沿って複数装着されると共に、前記荷崩れ防止シートの端部と中央部とで各クリップ体の装着間隔が相異する構造としてもよい。
【0011】
また、前記車両用荷崩れ防止装置は前記荷崩れ防止シートを巻き取り収納可能な巻き取り式とされた構造としてもよい。
【0012】
さらに、前記荷崩れ防止シートの一端部に筒状に縫製された筒状部を備え、該筒状部に前記シート取付軸が挿通されると共に前記若干巻き取られた状態で前記クリップ体が装着されている構造としてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明すると、図1ないし図3に示される如く、車両としてのバンタイプやワゴンタイプ等の自動車に備えられたリヤシート1のシートバック1aに装着される方式の荷崩れ防止装置2とされている。
【0014】
荷崩れ防止装置2は、従来同様、荷崩れ防止シート4を備えると共に、荷崩れ防止シート4を巻き取り可能な巻取軸を有する巻き取り装置(図示省略)およびそれらを収容可能な筒状のケーシング6とを備え、このケーシング6がシートバック1aの適宜位置に装着される。
【0015】
また、荷崩れ防止シート4の一端部としての引き出し側先端部には、筒状に縫製された筒状部4aが備えられ、この筒状部4a内を挿通状として円筒状の金属製パイプ等から主構成されるシート取付軸8が装着されており、シート取付軸8の両端部には、車両天井部における両側部にそれぞれ備えられたジョイント受け部(図示省略)に係脱自在に係止されるジョイント部8aがそれぞれ備えられている。
【0016】
そして、荷崩れ防止シート4が巻き取られた収納状態にあっては、ケーシング6の長手方向に沿って形成された入り口開口部に備えられた図示省略の取付軸受け部に、シート取付軸8が嵌合状態にピッタリ収まるように構成されている。
【0017】
また、シートバック1aは、それぞれ座部となるシートクッション1bに対してリクライニング可能に構成されており、荷崩れ防止装置2は、シートバック1aのリクライニングに対応すべく、荷崩れ防止シート4は通常状態でケーシング6に巻き取り方向に常時付勢された状態で支持されており、その付勢力に抗して引き出すことにより、引き出し可能に支持された構造とされている。
【0018】
そして、荷崩れ防止シート4の急激な引き出しを検知した場合には、その引き出しを停止させるロック機構が備えられた構造とされている。
【0019】
この種のリクライニング対応機構やロック機構としては、特開平11−321463号公報等に開示の従来構造を適宜採用すればよい。
【0020】
そして、本実施形態においては、前記ジョイント受け部が、図1に示されるシートバック1aの起立姿勢とシートクッション1b上に倒した伏倒姿勢との双方で、シート取付軸8の両ジョイント部8aが車両天井部に係止可能となるべく、複数個所にそれぞれ備えられている。
【0021】
前記荷崩れ防止シート4は不織布からなる布状シート部4b、4cと、ネットからなるネット部4dとから構成されており、布状シート部4bおよびネット部4d、布状シート部4cの順に巻き取り装置に巻き取られてケーシング6内に収容され、布状シート部4cから順に引き出される構造とされている。
【0022】
また、荷崩れ防止シート4の筒状部4aに挿通されたシート取付軸8部分において、図3に示される如く、荷崩れ防止シート4がシート取付軸8に若干巻き取られた状態で、例えば半周程度巻き取られた状態でクリップ体10により保持されている。
【0023】
クリップ体10は、バネ性を有するSUS301等からなり、図2にも示される如く、側面視略C字状に湾曲形成されると共に適宜幅Hを有している。そして、シート取付軸8に荷崩れ防止シート4が若干巻き取られた状態で、その外周側からシート取付軸8に対しクリップ体10をその弾性変形を介して外嵌状に装着することにより、シート取付軸8とクリップ体10との相互間で荷崩れ防止シート4を挟持し、シート取付軸8に荷崩れ防止シート4を巻き取られた状態で保持する構造とされている。
【0024】
また、この巻き取られた保持状態で荷崩れ防止シート4に所定以上の引張荷重が作用した場合に、シート取付軸8とクリップ体10との挟持による保持力に抗して、シート取付軸8とクリップ体10との相互間で荷崩れ防止シート4の筒状部4aおよび巻き取られた部分が相対回転し、巻き取られた部分の荷崩れ防止シート4が漸次引き出されるように構成されている。
【0025】
そして、本実施形態においては、図1に示される如く、シート取付軸8の軸心方向に沿って複数のクリップ体10が装着されており、車両の幅方向における荷崩れ防止シート4の両端部では各クリップ体10の装着間隔を狭くして配置すると共に、中央部側で各クリップ体10の装着間隔を広くして配置している。
【0026】
従って、シート取付軸8に巻き取られた荷崩れ防止シート4の各クリップ体10による保持力は、荷崩れ防止シート4の中央部側で低く、両端部で高くなるように構成されている。
【0027】
本実施形態は以上のように構成されており、荷崩れ防止シート4の展開に際しては、荷崩れ防止装置2の荷崩れ防止シート4をケーシング6から引き出すと共に、シート取付軸8両端部の各ジョイント部8aを車両天井部に備えられたジョイント受け部に係止させれば、両ジョイント受け部にまたがってシート取付軸8を架け渡した状態、即ち車両の幅方向に沿って配置された状態が得られる。この際、荷崩れ防止シート4はその巻き取り方向の付勢力によって張られた張設状態の使用状態が得られる。
【0028】
また、この荷崩れ防止装置2をケーシング6に収納させる場合には、シート取付軸8の両端部におけるジョイント部8aをジョイント受け部から離脱させた後、荷崩れ防止シート4の巻き取り方向の付勢力により自動的にケーシング6内に巻き取られていき、最終的にシート取付軸8がケーシング6の入り口開口部に備えられた取付軸受け部に嵌合状態に収納される。
【0029】
そして、使用時の展開状態とされた荷崩れ防止シート4に、例えば、図3に示される如く、積み荷が所定値以上の衝撃力Fで衝突した場合には、各クリップ体10による保持力に抗して、シート取付軸8に巻き取られた部分の荷崩れ防止シート4が漸次引き出される。
【0030】
この際、荷崩れ防止シート4の巻き取り部分がなくなるまでは所定の引張荷重に保持でき、その間の衝撃力をシート取付軸8に対する荷崩れ防止シート4の筒状部4a、巻き取られた部分およびクリップ体10の摺動による相対回転の力に変えることによって吸収でき、衝撃吸収機能が発揮できる。従って、荷崩れ防止シート4の損傷を有効に防止すると共に、車両用荷崩れ防止装置2と車両との取付部分に作用する衝撃も有効に緩和することができる。
【0031】
また、荷崩れ防止シート4は縫製された筒状部4aにシート取付軸8が挿通された状態で支持されているため、荷崩れ防止シート4に作用する荷重は筒状部4a全体に分散され、巻き取り部分がなくなっても荷崩れ防止シート4をシート取付軸8で確実に支持できる。
【0032】
さらに、この荷崩れ防止シート4の巻き取り部分の引き出しに際して、各クリップ体10の装着間隔が中央部で広く、両端部で狭く配置されているため、中央部側でのクリップ体10による保持力に対して、両端部側でのクリップ体10による保持力の方がより強く構成されており、両端部より中央部側の荷崩れ防止シート4の巻き取られた部分の方が先により多く引き出されるため、衝突した積み荷はより拡がった荷崩れ防止シート4の中央方向に傾いて移動されていくため、荷崩れ防止シート4両端における間隙からの積み荷の飛び出しが有効に防止できる。
【0033】
さらに、シート取付軸8に荷崩れ防止シート4を若干巻き取られた状態でクリップ体10により保持する簡単な構造であり、製造工程が簡単で、安価な衝撃吸収装置を提供できる。
【0034】
また、荷崩れ防止シート4が巻き取り式の荷崩れ防止装置2であるため、荷崩れ防止シート4不使用時における収納性にも優れる利点がある。
【0035】
図4は、第2の実施形態を示しており、リヤシートが車両の幅方向におけるシート幅の分割比率が6:4の分割シートとされたものにおける各シートバックと車両天井部との相互間にわたって、それぞれ荷崩れ防止シート14、15が張設状態で配置される構造の一対の荷崩れ防止装置12、13を備えた構造とされている。
【0036】
即ち、各荷崩れ防止装置12、13は、各分割シートの幅方向長さに応じた適宜幅を有する荷崩れ防止シート14、15をそれぞれ備えると共に、各荷崩れ防止シート14、15を巻き取り可能な巻き取り装置(図示省略)およびそれらを収容可能な筒状のケーシング16、17とをそれぞれ備え、この各ケーシング16、17が各分割シートのシートバックの適宜位置にそれぞれ装着される。
【0037】
そして、各荷崩れ防止シート14、15の一端部としての引き出し側先端部には、筒状に縫製された筒状部14a、15aがそれぞれ備えられ、この筒状部14a、15a内をそれぞれ挿通状として円筒状の金属製パイプ等から主構成される分割シート取付軸18、19が装着されており、各分割シート取付軸18、19の一端部には、車両天井部における両側部にそれぞれ備えられたジョイント受け部(図示省略)に係脱自在に係止されるジョイント部18a、19aがそれぞれ備えられている。
【0038】
また、各分割シート取付軸18、19の互いに隣接する側にはワンタッチジョイントとしてのクイックカプラー22が備えられており、クイックカプラー22を介して両分割シート取付軸18、19が互いに分割可能に接続される構造とされている。なお、この両分割シート取付軸18、19を解除自在に連結する構造は、クイックカプラー22に限るものでなく、分割可能に連結する構造であればよい。
【0039】
そして、第1の実施形態と同様、各荷崩れ防止シート14、15がそれぞれ巻き取られた収納状態にあっては、各ケーシング16、17にそれぞれ嵌合状態にピッタリ収まるように構成されている。また、各分割シートもそれぞれリクライニング可能に構成されており、各荷崩れ防止装置12、13は、リクライニングに対応すべく、荷崩れ防止シート14、15はケーシング16、17に巻き取り方向に常時付勢された状態で支持されており、その付勢力に抗して引き出すことにより、引き出し可能に支持された構造とされ、荷崩れ防止シート14、15の急激な引き出しを検知した場合には、その引き出しを停止させるロック機構が備えられた構造とされている。
【0040】
そして、前記ジョイント受け部も、シートバックの起立姿勢とシートクッション上に倒した伏倒姿勢との双方で、各分割シート取付軸18、19の両ジョイント部18a、19aが車両天井部に係止可能となるべく、複数個所にそれぞれ備えられている。
【0041】
また、各荷崩れ防止シート14、15の筒状部14a、15aにそれぞれ挿通された分割シート取付軸18、19部分において、第1の実施形態と同様、荷崩れ防止シート14、15が分割シート取付軸18、19にそれぞれ若干巻き取られた状態で、例えば半周程度巻き取られた状態で前記同様構成のクリップ体24により保持されている。
【0042】
なお、本実施形態では、荷崩れ防止シート14、15が不織布のみからなる構造とされているが、第1の実施形態と同様、布状シート部4b、4cとネット部4dとを有する構造としてもよい。
【0043】
そして、本実施形態においては、各分割シート取付軸18、19の軸心方向に沿ってそれぞれ複数のクリップ体24が装着されており、車両の幅方向における各荷崩れ防止シート14、15の両端部ではそれぞれ各クリップ体24の装着間隔を狭くして配置すると共に、中央部側でそれぞれ各クリップ体24の装着間隔を広くして配置している。
【0044】
ここに、各分割シート取付軸18、19に巻き取られた荷崩れ防止シート14、15の各クリップ体24による保持力は、荷崩れ防止シート14、15の中央部側で低く、両端部で高くなるように構成されている。
【0045】
そして、荷崩れ防止シート14、15の展開に際しては、両分割シート取付軸18、19をクイックカプラー22で接続し、この接続状態で各荷崩れ防止装置12、13の荷崩れ防止シート14、15を各ケーシング16、17から引き出すと共に、分割シート取付軸18、19端部に位置する各ジョイント部18a、19aを車両天井部に備えられたジョイント受け部に係止させれば、両ジョイント受け部にまたがって分割シート取付軸18、19を架け渡した状態が得られる。この際、両荷崩れ防止シート14、15はその巻き取り方向の付勢力によって張られた張設状態の使用状態が得られる。
【0046】
また、この荷崩れ防止装置12、13をケーシング16、17に収納させる場合には、分割シート取付軸18、19端部におけるジョイント部18a、19aをジョイント受け部から離脱させた後、クイックカプラー22による接続を解除して分割し、各ケーシング16、17にそれぞれ収納させればよい。
【0047】
そして、使用時の展開状態とされた荷崩れ防止シート14、15に、積み荷が所定値以上の衝撃力で衝突した場合には、各クリップ体24による保持力に抗して、各分割シート取付軸18、19に巻き取られた部分の荷崩れ防止シート14、15が漸次引き出され、第1の実施形態と同様の効果を発揮することができる。
【0048】
また、本実施形態においては、荷室と乗員席側とを仕切る車両用荷崩れ防止装置が、左右一対の荷崩れ防止装置12、13から構成され、各荷崩れ防止シート14、15の巻き取り部分の引き出しに際して、各クリップ体24の装着間隔がそれぞれ中央部で広く、両端部で狭く配置されているため、中央部側でのクリップ体24による保持力に対して、両端部側でのクリップ体24による保持力の方がより強く構成されており、両端部より中央部側の荷崩れ防止シート14、15の巻き取られた部分の方が先により多く引き出されるため、衝突した積み荷はより拡がった荷崩れ防止シート14、15の中央方向に傾いて移動されていくため、両荷崩れ防止シート14、15間の隙間からの積み荷の飛び出しも有効に防止できるという利点がある。
【0049】
なお、上記各実施形態においては、車両用荷崩れ防止装置がシートバック1aの起立姿勢と伏倒姿勢の双方で使用可能な構造とされており、荷崩れ防止シート4、14、15の上端部側をクリップ体10、24で保持する構造を示しているが、シートバック1aの起立姿勢のみで使用可能な構造とすれば、荷崩れ防止シート4、14、15を巻き取り収納するケーシング6、16、17内に配置されたシート取付軸としての巻取軸に、同様の構成により、クリップ体10、24で保持する構造とすることもできる。この場合、クリップ体10、24が外部に露出せず、外観向上が図れる。
【0050】
また、荷崩れ防止シート4、14、15を巻き取り収納する巻き取り式の荷崩れ防止装置2、12、13を示しているが、米国特許第5,437,474号にも開示のように、巻き取り式でない場合であっても同様に適用できる。この場合においても、クリップ体10、24による荷崩れ防止シート4、14、15の巻き取り部分の保持は上端部であっても下端部であってもよく、さらには、上端部と下端部の双方に備える構造であってもよい。
【0051】
さらに、各クリップ体10、24による保持力の調整を各クリップ体10、24の装着間隔により調整する構造を示しているが、各クリップ体10、24の径、幅H、材料等が異なる構造とすることによって複数種の保持力を有するクリップ体10、24を製作し、装着する構造としてもよい。そして、この場合においては、所望の保持力が発揮できるクリップ体10、24を選択して適宜装着していけばよい。
【0052】
また、各クリップ体10、24による保持力の車両幅方向の調整は、装着位置や装着間隔によって容易に変更できるため、用途に応じた設定が容易に行えるという利点がある。
【0053】
さらに、各実施形態において、複数のクリップ体10、24を備えた構造を示しているが、単一のクリップ体で保持する構造であってもよく、例えば、荷崩れ防止シート4、14、15の長さ方向に長尺のクリップ体を使用する構造であってもよい。そして、クリップ体10、24の形状や構造も各実施形態の形状や構造に何ら限られない。
【0054】
また、各実施形態において、荷崩れ防止シート4、14、15がシート取付軸8、18、19に半周程度巻き取られた状態で保持されている構造を示しているが、必要に応じて巻き取り量を決定すればよい。
【0055】
さらに、各実施形態においては、シートバック1aと車両天井部との相互間にわたって張設される荷崩れ防止装置2を示しているが、荷室の底部位置における車体側と車両天井部との相互間や、荷室のリヤシート1上部の後方位置における車両両側の車体側と車両天井部との相互間にわたって荷崩れ防止装置2が張設される構造であってもよく、この場合においても、シート取付軸8は車両天井部に係止される上端部に限らず、車体側に取り付けられる下端部の取付軸を、同様に、クリップ体が装着されるシート取付軸として構成してもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上のように、本発明の車両用荷崩れ防止装置によれば、車両の幅方向に配置され荷崩れ防止シートの一端に取り付けられるシート取付軸を備え、該シート取付軸に荷崩れ防止シートを若干巻き取られた状態で、荷崩れ防止シートに作用する所定以上の引張荷重によりシート取付軸に巻き取られた部分の荷崩れ防止シートを引出可能に保持するクリップ体が装着されている構造であり、荷崩れ防止シートに所定値以上の衝撃力が作用した際には、シート取付軸に巻き取られた部分の荷崩れ防止シートが引き出されることによって容易に衝撃を吸収するため、荷崩れ防止シートの損傷を有効に防止すると共に、車両用荷崩れ防止装置と車両との取付部分に作用する衝撃も有効に緩和し、簡単な構造の安価な衝撃吸収装置を提供できる。
【0057】
また、クリップ体がシート取付軸の軸心方向に沿って複数装着されると共に、荷崩れ防止シートの端部と中央部とで各クリップ体の装着間隔が相異する構造とすることによって部分的な衝撃吸収能力の調整が行え、それぞれの用途に応じた衝撃吸収力の設定が行える。
【0058】
さらに、車両用荷崩れ防止装置は荷崩れ防止シートを巻き取り収納可能な巻き取り式とされた構造とすれば、不使用時の収納性に優れる利点がある。
【0059】
また、荷崩れ防止シートの一端部に筒状に縫製された筒状部を備え、該筒状部にシート取付軸が挿通されると共に若干巻き取られた状態でクリップ体が装着されている構造とすれば、荷崩れ防止シートをシート取付軸で確実に支持できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す斜視図である。
【図2】クリップ体の斜視図である。
【図3】シート取付軸部分の断面説明図である。
【図4】第2の実施形態を示す背面図である。
【符号の説明】
1 リヤシート
1a シートバック
2 荷崩れ防止装置
4 荷崩れ防止シート
6 ケーシング
8 シート取付軸
8a ジョイント部
10 クリップ体
12、13 荷崩れ防止装置
14、15 荷崩れ防止シート
16、17 ケーシング
18、19 分割シート取付軸
22 クイックカプラー
24 クリップ体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle load collapse prevention device, and more particularly to a device that is attached to a seat back such as a rear seat or a cargo compartment.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, there is a vehicle load collapse prevention device that includes a load collapse prevention sheet that is arranged in a tensioned state as necessary to partition a vehicle luggage compartment and a passenger seat side in a van type or wagon type automobile. (For example, refer to Patent Document 1).
[0003]
In such a vehicle load collapse prevention device, in order to prevent the net from tearing due to a collision with the load collapse prevention sheet at the time of a collision or the like, the net is folded and sewn on the upper edge portion and the lower edge portion of the net. A fuse portion is formed, and when an impact force of a predetermined value or more is applied to the load collapse prevention sheet, the load collapse prevention sheet expands and cushions the impact when the sewing is cut.
[0004]
[Patent Document 1]
US Pat. No. 5,437,474 (columns 3-7, FIGS. 1 and 2)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, according to the vehicle load collapse prevention device disclosed in Patent Document 1, the fuse portion is used for adjusting the length of the load collapse prevention sheet, and the sewing itself does not have an impact buffering mechanism, so that the sewing can be cut off. The purpose is to prevent local load by adjusting the length of the load collapse prevention sheet without breaking.
[0006]
Therefore, since the fuse portion itself does not buffer the impact, there is a drawback that the impact acting on the attachment portion between the vehicle and the vehicle load collapse prevention device is not effectively mitigated.
[0007]
In view of the above problems, an object of the present invention is to provide a vehicle load collapse prevention device that can effectively prevent damage to a load collapse prevention sheet and can easily absorb shocks.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The technical means for achieving the above-described object is to stretch the seat back of the seat provided in the vehicle or between the vehicle body side at the bottom position of the cargo compartment or the rear position of the upper portion of the seat and the vehicle ceiling. In the vehicle load collapse prevention device having the load collapse prevention sheet disposed in a state, the vehicle load collapse prevention device includes a seat mounting shaft that is disposed in the width direction of the vehicle and attached to one end of the load collapse prevention sheet, In a state where the load collapse prevention sheet is slightly wound on the sheet mounting shaft, the load collapse prevention sheet of the wound portion is held on the sheet mounting shaft so that it can be pulled out by a tensile load exceeding a predetermined value acting on the load collapse prevention sheet. The clip body is attached.
[0009]
Moreover, it is good also as a structure with which the said sheet | seat attachment axis | shaft is provided in any one of the upper end part of the said load collapse prevention sheet arrange | positioned in the said tension state, and a lower end part.
[0010]
Further, a plurality of the clip bodies may be mounted along the axial direction of the sheet mounting shaft, and the mounting intervals of the clip bodies may be different between the end portion and the center portion of the load collapse prevention sheet. .
[0011]
In addition, the vehicle load collapse prevention device may have a winding type structure capable of winding and storing the load collapse prevention sheet.
[0012]
Furthermore, a cylindrical portion sewn in a cylindrical shape is provided at one end portion of the load collapse prevention sheet, and the clip body is mounted in a state where the seat mounting shaft is inserted into the cylindrical portion and the winding portion is slightly wound up. It is good also as the structure currently made.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. As shown in FIG. 1 to FIG. 3, a
[0014]
The load
[0015]
Further, a
[0016]
In the stored state in which the load
[0017]
In addition, the
[0018]
And when the sudden pull-out of the load
[0019]
As this type of reclining mechanism or locking mechanism, a conventional structure disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-32463 may be adopted as appropriate.
[0020]
In the present embodiment, the joint receiving portions are both
[0021]
The load
[0022]
Further, as shown in FIG. 3, in the state where the load
[0023]
The
[0024]
Further, when a predetermined tensile load or more is applied to the load
[0025]
In the present embodiment, as shown in FIG. 1, a plurality of
[0026]
Therefore, the holding force by each
[0027]
The present embodiment is configured as described above. When the load
[0028]
When the load
[0029]
Then, for example, as shown in FIG. 3, when the load collides with an impact force F equal to or greater than a predetermined value, the holding force by each
[0030]
At this time, a predetermined tensile load can be maintained until there is no winding part of the load
[0031]
Further, since the load
[0032]
Furthermore, when pulling out the winding portion of the load
[0033]
Furthermore, it is a simple structure which hold | maintains with the
[0034]
In addition, since the load
[0035]
FIG. 4 shows a second embodiment, in which the rear seat is a split seat in which the split ratio of the seat width in the vehicle width direction is 6: 4, and between each seat back and the vehicle ceiling. The load
[0036]
That is, each of the load
[0037]
And the
[0038]
Further, a
[0039]
And like the 1st embodiment, in the storage state where each load collapse prevention sheet |
[0040]
In the joint receiving portion, both the
[0041]
Further, in the divided
[0042]
In the present embodiment, the load
[0043]
In the present embodiment, a plurality of
[0044]
Here, the holding force by the
[0045]
When the load
[0046]
Further, when the load
[0047]
When the load collides with the load
[0048]
In the present embodiment, the vehicle load collapse prevention device for partitioning the cargo compartment and the passenger seat side is composed of a pair of left and right load
[0049]
In each of the above embodiments, the vehicle load collapse prevention device has a structure that can be used in both the standing posture and the prone posture of the seat back 1a, and the upper end portions of the load
[0050]
In addition, the roll-up type load
[0051]
Furthermore, although the structure which adjusts adjustment of the holding force by each
[0052]
Further, the adjustment of the holding force by the
[0053]
Furthermore, in each embodiment, although the structure provided with the
[0054]
Moreover, in each embodiment, although the load
[0055]
Furthermore, in each embodiment, although the load
[0056]
【The invention's effect】
As described above, according to the vehicle load collapse prevention device of the present invention, the vehicle load collapse prevention apparatus includes the seat mounting shaft that is disposed in the width direction of the vehicle and is attached to one end of the load collapse prevention sheet. With a structure in which a clip body that holds the load collapse prevention sheet of the portion wound around the sheet mounting shaft by a tensile load that acts on the load collapse prevention sheet in a slightly wound state so that it can be pulled out is mounted. Yes, when an impact force of a predetermined value or more is applied to the load collapse prevention sheet, the load collapse prevention sheet is pulled out by the part that is wound around the seat mounting shaft, and the impact is easily absorbed. It is possible to effectively prevent damage to the seat, and also to effectively reduce the impact acting on the mounting portion between the vehicle collapse prevention device and the vehicle, thereby providing an inexpensive impact absorbing device having a simple structure.
[0057]
In addition, a plurality of clip bodies are mounted along the axial direction of the seat mounting shaft, and the mounting interval between the clip bodies is different between the end portion and the center portion of the load collapse prevention sheet. Shock absorption capacity can be adjusted, and shock absorption capacity can be set according to each application.
[0058]
Further, if the vehicular load collapse prevention device has a roll-up structure capable of winding and storing the load collapse prevention sheet, there is an advantage of excellent storage properties when not in use.
[0059]
Also, a structure in which a cylindrical portion sewn in a cylindrical shape is provided at one end portion of the load collapse prevention sheet, and a clip body is mounted in a state where the sheet mounting shaft is inserted into the cylindrical portion and slightly wound. Then, there is an advantage that the load collapse prevention sheet can be reliably supported by the seat mounting shaft.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view of a clip body.
FIG. 3 is a cross-sectional explanatory view of a seat mounting shaft portion.
FIG. 4 is a rear view showing a second embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (5)
車両用荷崩れ防止装置は車両の幅方向に配置され前記荷崩れ防止シートの一端に取り付けられるシート取付軸を備え、該シート取付軸に荷崩れ防止シートを若干巻き取られた状態で、荷崩れ防止シートに作用する所定以上の引張荷重によりシート取付軸に前記巻き取られた部分の荷崩れ防止シートを引出可能に保持するクリップ体が装着されていることを特徴とする車両用荷崩れ防止装置。A vehicle having a load collapse prevention seat disposed in a stretched state between a vehicle seat side at a seat back of a seat provided in the vehicle or a bottom position of a cargo compartment or a rear position of an upper portion of the seat and a vehicle ceiling portion In the load collapse prevention device,
In state load collapse prevention device for a vehicle comprising a seat mounting shaft which is disposed in the width direction of the vehicle attached to one end of the cargo collapse preventing sheet, taken slightly wind a load collapse prevention sheet on the sheet mounting shaft, collapsing A vehicle load collapse prevention device, wherein a clip body is mounted on the seat mounting shaft so as to be able to pull out the load collapse prevention sheet by a tensile load acting on the prevention sheet over a predetermined amount. .
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