JP4106601B2 - ディレクトリ情報への更新情報生成システム、更新情報生成プログラム - Google Patents

ディレクトリ情報への更新情報生成システム、更新情報生成プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、あるディレクトリ情報やRDB情報等から更新対象のディレクトリ情報に対して定期的に更新内容の反映を行うディレクトリ情報への更新情報生成システム及び更新情報生成プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)において扱われるディレクトリ情報は、ツリー構造として階層管理されており、ツリーの枝葉に相当する個所には、エントリと呼ばれるデータ集合が配置される。このエントリは、同じ親エントリを持つエントリ間で一意となる相対識別名(RDN:Relative Distinguished Name)と、属する親エントリの相対識別名を、ツリー構造の根(ルート)まで並べた識別名(DN:DistinguishedName)により、ディレクトリ情報全体内で一意に識別される。
【0003】
LDAPにおいては、ルートエントリを除いて、親エントリの存在しないエントリは存在することができないと共に、子エントリを持つ親エントリを削除することはできないなどの特徴を有する。
【0004】
一方LDIF(LDAP Data Interchange Format)とは、エントリ単位でディレクトリ情報について記述するための書式のことであり、RFC(Requests For Comment)2849で規定されている。
【0005】
LDIFに従い記述されたファイルのことをLDIFファイルと呼ぶ。LDIFファイルには、エントリがどのような情報を保持するかを記述したコンテンツ型LDIFファイルと、エントリに対してどのような更新処理を行うかを記述した更新型LDIFファイルの2種類の書式が存在し、1つのLDIFファイルに対して複数の書式を混在することはできない。また更新型LDIFファイルでは記述順がそのまま更新処理の順序を示している。
【0006】
ところで、従来、企業内などにおいて、ディレクトリ情報やRDB(relational database)情報等の散在した情報を一元管理し、ネットワーク経由で参照する場合、元の情報となるディレクトリ情報やRDB情報等(以後、元情報と呼ぶ)から、新しいディレクトリ情報を生成し、そのディレクトリ情報を保持するディレクトリサーバを用いることで対応することがある。
【0007】
このような形態においては、定期的に元情報の更新内容の反映を行う必要があるが、利用形態にあわせて、元情報から一度全情報を抽出し、反映対象となるディレクトリ情報の再構築を行う第1の方式、あるいは反映対象となるディレクトリ情報への更新差分として更新型LDIFファイルを生成し適用する第2の方式のいずれかの方式によって対応していた。
【0008】
このとき、必要に応じてディレクトリのツリー構造を更新の前後で変換することもありうる。また第2の方式の場合には、元情報からの更新差分を、たとえばDBMSの更新履歴を参照する等の方法であらかじめ入手できる場合とできない場合とがある。
【0009】
第1の方式では、新規データ投入と同じ要領で行えることが多く、別途開発の手間を省けるという利点が存在するが、いったん更新対象のディレクトリサーバを停止しなければならないうえ、変更の量と関係なく、抽出したディレクトリ情報の総量に比例して、反映に時間を要するといった問題点が存在する。このため、24時間連続してサービスを提供する必要がある場合、あるいは、大規模なディレクトリ情報を持つサーバで長時間に及ぶサービス停止が許されない場合は、この第1の方式では対応することができない。
【0010】
対して第2の方式では、第1の方式に存在する上記問題点を解決することが可能であるが、元情報からの更新差分をあらかじめ入手できない場合では、従来は次のような方法で、更新型LDIFファイルの生成を行っていた。
【0011】
すなわち、元情報の最新の全情報と反映対象ディレクトリの現在の全情報の両方を一度メモリ内に展開して、前者については適用しようとするディレクトリ情報のツリー構造への変換を行った上で、すべての情報についてルートから逐次的に比較することで、正しい更新順序を有する更新型LDIFファイルを生成していた。このため処理に必要なメモリ量が増大するという問題が存在する。
【0012】
また、更新差分をあらかじめ入手できる場合では、従来はその更新差分を個々の更新発生単位ごとに時系列に逐次処理する方法で更新型LDIFファイルの生成を行っているが、この第2の方式では、ツリー構造が異なるディレクトリ情報や、ツリー構造が存在しないRDB等の情報から更新型LDIFを生成する際に、最終的にはツリー構造が変わる場合がありうるので、親エントリのない子エントリの追加、子エントリを持つ親エントリの削除が現れる可能性があり、そのままでは更新を反映できない。
【0013】
さらに、第1と第2のいずれの方式においても、何らかの原因で元情報自体のデータ欠損が発生したり、あるいは元情報から反映対象となるディレクトリ情報のツリー構造への変換において、親エントリのない子エントリの追加が現れる可能性があり、正しい更新反映を行うことができない可能性がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、更新対象であるディレクトリ情報への更新差分として更新型LDIFファイルを生成し適用する従来の方式の場合、元情報の最新の全情報と反映対象ディレクトリの現在の全情報の両方を一度メモリ内に展開して、前者については適用しようとするディレクトリ情報のツリー構造への変換を行った上で、すべての情報についてルートから逐次的に比較することで、正しい更新順序を有する更新型LDIFファイルを生成していた。このため処理に必要なメモリ量が増大するという問題が存在する。
【0015】
また、更新差分をあらかじめ入手できる場合でも、従来はその更新差分を個々の更新発生単位ごとに時系列に逐次処理する方法で更新型LDIFファイルの生成を行っていいたが、ツリー構造が異なるディレクトリ情報や、ツリー構造が存在しないRDB等の情報から更新型LDIFを生成する際に、最終的にはツリー構造が変わる場合がありうるので、親エントリのない子エントリの追加、子エントリを持つ親エントリの削除が現れる可能性があり、そのままでは更新を反映できないという問題が存在した。
【0016】
さらに、上述した第1と第2のいずれの方式においても、何らかの原因で元情報自体のデータ欠損が発生したり、あるいは元情報から反映対象となるディレクトリ情報のツリー構造への変換において、親エントリのない子エントリの追加が現れる可能性があり、正しい更新反映を行うことができないという問題が存在した。
【0017】
本発明の目的は、以上のような課題を解決し、扱うディレクトリ情報の情報量に影響を受けにくく、効率的な更新差分情報の生成を可能にするディレクトリ情報への更新情報生成システム、更新情報生成プログラムを提案することにある。
【0018】
本発明の他の目的は、ツリー構造に由来する更新処理の順序性を考慮し、適用を確実に可能にする更新差分情報の生成を可能にするディレクトリ情報への更新情報生成システム、更新情報生成プログラムを提案することにある。
【0019】
本発明の更に他の目的は、何らかの原因によって元情報自体のデータ欠損や、元情報から反映対象となるディレクトリ情報のツリー構造への変換ミスを検出できるディレクトリ情報への更新情報生成システム、更新情報生成プログラムを提案することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、更新元である元情報から生成された更新後コンテンツ型 LDIF ファイルに基づき更新対象のディレクトリ情報から生成された更新前コンテンツ型 LDIF ファイルに対する更新情報を生成する更新情報生成システムにおいて、前記元情報から生成された更新後コンテンツ型LDIFファイルと前記更新対象のディレクトリ情報から生成された更新前コンテンツ型LDIFファイルとを所定の規則に従ってソート処理するソート処理部と、ソートされた前記更新後コンテンツ型LDIFファイルと前記更新前コンテンツ型LDIFファイルを比較することで、前記ディレクトリ情報に対する更新差分情報としての更新型LDIFファイルを生成する比較処理部とを備え、前記ソート処理部は、前記更新後コンテンツ型LDIFファイルと前記更新前コンテンツ型LDIFファイルを、エントリ情報の名前に基づき、階層の深さを優先し、階層が同じ深さの場合は辞書順で並び替えるツリー構造を考慮したソート処理を行うことを特徴とする。
【0021】
請求項2の本発明の更新情報生成システムは、前記ソート処理部は、前記更新後コンテンツ型 LDIF ファイルと前記更新前コンテンツ型 LDIF ファイルから、各エントリ情報の識別名とエントリ情報のファイルポインタを取得するエントリ取得部と、前記識別名を相対識別名に分解し、分解した相対識別名と前記ファイルポインタをツリーのノードに登録するツリー作成部と、前記ツリーの先頭から、階層の深さ優先で、かつ同じ深さの場合は辞書順に従って前記相対識別名の順序を並び替えて、ソート済みの前記更新後コンテンツ型 LDIF ファイルと前記更新前コンテンツ型 LDIF ファイルを出力するツリー探索部とを備えることを特徴とする。
【0022】
請求項3の本発明の更新情報生成システムは、前記ツリー探索部は、前記ツリーにおけるエントリの重複や欠損を検出することを特徴とする。
【0023】
請求項4の本発明の更新情報生成システムは、前記比較処理部は、ソートされた前記更新後コンテンツ型 LDIF ファイルと前記更新前コンテンツ型 LDIF ファイルからエントリ情報を取得するエントリ取得部と、前記識別名が等しい場合に、エントリ情報を互いに比較して差分を出力する第1の比較部と、前記識別名が等しくない場合に、前記識別名を相対識別名に分解し、各相対識別名を辞書順に従って比較することにより差分を出力する第2の比較部と、前記第1の比較部と前記第2の比較部から出力される差分に従って、エントリ情報を変更、追加、削除するオペレーション内容を LDIF とする更新型 LDIF ファイルを出力するオペレーション生成部とを備えることを特徴とする。
【0024】
請求項5の本発明の更新情報生成システムは、前記比較処理部に対して、更新前コンテンツ型 LDIF ファイルを更新後コンテンツ型 LDIF ファイルとし、更新後コンテンツ型 LDIF ファイルを更新前コンテンツ型 LDIF ファイルとして入力することで、更新反映後に元に戻すための更新型 LDIF ファイルを生成することを特徴とする。
【0025】
請求項6の本発明の更新情報生成システムは、前記ソート処理部に、更新後コンテンツ型 LDIF ファイルのみを入力し、前記比較処理部に、ソート処理した当該更新後コンテンツ型 LDIF ファイルと前回の更新情報生成でソート処理した更新後コンテンツ型 LDIF ファイルを入力することを特徴とする。
【0026】
請求項7の本発明の更新情報生成システムは、以前の更新情報生成でソート処理した更新後コンテンツ型 LDIF ファイルを格納する記憶部を備え、前記比較処理部に対して、更新前コンテンツ型 LDIF ファイルを更新後コンテンツ型 LDIF ファイルとし、前記記憶部から呼び出した任意の時点における更新後コンテンツ型 LDIF ファイルを更新前コンテンツ型 LDIF ファイルとして入力することで、更新反映後に任意の時点に戻すための更新型 LDIF ファイルを生成することを特徴とする。
【0027】
請求項8の本発明は、 コンピュータ上で実行され、更新元である元情報から生成された更新後コンテンツ型 LDIF ファイルに基づき更新対象のディレクトリ情報から生成された更新前コンテンツ型 LDIF ファイルに対する更新情報を生成する更新情報生成プログラムであって、前記コンピュータに、前記元情報から生成された更新後コンテンツ型LDIFファイルと前記更新対象のディレクトリ情報から生成された更新前コンテンツ型LDIFファイルとを所定の規則に従ってソート処理するソート処理と、ソートされた前記更新後コンテンツ型LDIFファイルと前記更新前コンテンツ型LDIFファイルを比較することで、前記ディレクトリ情報に対する更新差分情報としての更新型LDIFファイルを生成する処理を実行させ、前記ソート処理においては、前記更新後コンテンツ型LDIFファイルと前記更新前コンテンツ型LDIFファイルを、エントリ情報の名前に基づき、階層の深さを優先し、階層が同じ深さの場合は辞書順で並び替えるツリー構造を考慮したソート処理を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
【0028】
請求項9の本発明の更新情報生成プログラムは、前記ソート処理は、前記更新後コンテンツ型LDIFファイルと前記更新前コンテンツ型LDIFファイルから、各エントリ情報の識別名とエントリ情報のファイルポインタを取得するエントリ取得処理と、前記識別名を相対識別名に分解し、分解した相対識別名と前記ファイルポインタをツリーのノードに登録するツリー作成処理と、前記ツリーの先頭から、階層の深さ優先で、かつ同じ深さの場合は辞書順に従って前記相対識別名の順序を並び替えて、ソート済みの前記更新後コンテンツ型LDIFファイルと前記更新前コンテンツ型LDIFファイルを出力するツリー探索処理とを、前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
【0029】
請求項10の本発明の更新情報生成プログラムは、前記ツリー探索処理においては、前記ツリーにおけるエントリの重複や欠損を検出することを特徴とする。
【0030】
請求項11の本発明の更新情報生成プログラムは、前記比較処理は、ソートされた前記更新後コンテンツ型LDIFファイルと前記更新前コンテンツ型LDIFファイルからエントリ情報を取得するエントリ取得処理と、前記識別名が等しい場合に、エントリ情報を互いに比較して差分を出力する第1の比較処理と、前記識別名が等しくない場合に、前記識別名を相対識別名に分解し、各相対識別名を辞書順に従って比較することにより差分を出力する第2の比較処理と、前記第1の比較処理と前記第2の比較処理によって出力される差分に従って、エントリ情報を変更、追加、削除するオペレーション内容をLDIFとする更新型LDIFファイルを出力するオペレーション生成処理とを、前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
【0031】
請求項12の本発明の更新情報生成プログラムは、前記比較処理に対して、更新前コンテンツ型 LDIF ファイルを更新後コンテンツ型 LDIF ファイルとし、更新後コンテンツ型 LDIF ファイルを更新前コンテンツ型 LDIF ファイルとして入力することで、更新反映後に元に戻すための更新型 LDIF ファイルを生成することを特徴とする。
【0032】
請求項13の本発明の更新情報生成プログラムは、前記ソート処理に、更新後コンテンツ型 LDIF ファイルのみを入力し、前記比較処理に、ソート処理した当該更新後コンテンツ型 LDIF ファイルと前回の更新情報生成でソート処理した更新後コンテンツ型 LDIF ファイルを入力することを特徴とする。
【0033】
請求項14の本発明の更新情報生成プログラムは、以前の更新情報生成でソート処理した更新後コンテンツ型 LDIF ファイルを格納する機能を有し、前記比較処理に対して、更新前コンテンツ型 LDIF ファイルを更新後コンテンツ型 LDIF ファイルとし、格納してある任意の時点における更新後コンテンツ型 LDIF ファイルを更新前コンテンツ型 LDIF ファイルとして入力することで、更新反映後に任意の時点に戻すための更新型 LDIF ファイルを生成することを特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0039】
本発明では、反映対象となるディレクトリサーバの現在の情報を持つコンテンツ型LDIFファイルと元となるディレクトリ情報やRDB情報等から生成したコンテンツ型LDIFファイルを、ソート処理部によりソート処理することにより、ソート済の2つのコンテンツ型LDIFファイル生成する。こうして得られた2つのコンテンツ型LDIFファイルを比較処理部により比較し、その差分から更新型LDIFファイルを生成する。
【0040】
LDIFファイルとは、ディレクトリ情報について記述されたファイルのことで、どのような情報を保持するかを記述したコンテンツ型LDIFファイルと、どのような順序で更新処理を行うかを記述した更新型LDIFファイルの2種類が存在する。
【0041】
ディレクトリ情報への更新処理には、ツリー構造に由来する順序性が存在する。しかし、コンテンツ型LDIFファイルには、記述するエントリの順番に規則がないため、単純にファイルを比較しただけでは、更新順序まで考慮することができない。かといって一旦ファイル全てを読み込み、ツリー構造をメモリ上に展開し比較することは、メモリの消費への懸念と長時間を要する複雑な処理手順を生むことになる。
【0042】
そこで、ファイルを比較だけで、更新順序を考慮した更新差分情報を取得できるようにするために、コンテンツ型LDIFファイルを、エントリの名前に基づき、深さ優先で、同じ深さの場合は辞書順のツリー構造を考慮したソート処理を事前に行うこととする。
【0043】
このソート処理を行うことにより、コンテンツ型LDIFファイルがツリー構造をもった順に並ぶため、ファイルを先頭から順に比較するだけで、容易に更新順序を考慮した更新差分情報として、更新型LDIFファイルを生成することが可能となる。
【0044】
さらに、コンテンツ型LDIFファイルどうしの差分を取得する場合は、同時に2つのファイルを解析し、ツリー構造をメモリ上に構築する必要があるが、ソートの場合は、同時には1つ分のツリー構造を構築するだけでよく、並び替えだけを目的とするため構築するツリーは識別名DNからの名前だけでよいため、より少ないメモリで実行が可能になる。これは、扱うディレクトリ情報の情報量による実行環境への影響が少なくなることを意味する。さらに、2回目以降は前回ソートしたコンテンツ型のLDIFファイルを用いることができるため、処理時間の短縮にもつながるという副次的効果も得られる。また、ソート処理時にいったんツリー構造を構築し、ソート法則に従ってツリーを探索するため、探索時に存在しないエントリを見つけることが可能となる副次的効果も得られる。
【0045】
本発明の第1の実施の形態によるディレクトリ情報への更新情報生成システムは、図1に示すように、入力される更新内容の反映対象となるディレクトリサーバの現在のディレクトリ情報を有するコンテンツ型LDIFファイル101と、更新の元情報となるディレクトリ情報やRDB情報等から生成したコンテンツ型LDIFファイル102と、コンテンツ型LDIFファイルのソート処理を行うソート処理部10と、ソート処理部10によってLDIFファイル101をソートしたコンテンツ型LDIFファイル111と、同じくコンテンツ型LDIFファイル102をソートしたコンテンツ型LDIFファイル112と、2つのソート済みのコンテンツ型のLDIFファイル111、112の差分から更新型LDIFファイルを生成する比較処理部20と、比較処理部20から更新差分情報として出力される更新型LDIFファイル121とを備えて構成される。
【0046】
ソート処理部10は、入力となるコンテンツ型LDIFファイル101、102からエントリ情報を取得するエントリ取得部11と、得られたエントリ情報から名前のみのツリーを作成するツリー作成部12と、作成されたツリーを探索しソート済みのコンテンツ型LDIFファイル111、112を生成するツリー探索部13から構成される。
【0047】
比較処理部20は、比較対象となるソート済みのコンテンツ型LDIFファイル111、112からエントリ情報を取得するエントリ取得部21と、同じ識別名DNの場合にエントリのもつ情報を比較するエントリ比較部22と、異なる識別名DNの場合に相対識別名RDN単位で比較を行うRDN比較部23と、エントリ比較部22とRDN比較部23の結果から更新型LDIFファイル121を生成する更新オペレーション生成部24から構成される。
【0048】
ソート処理部10のエントリ取得部11は、コンテンツ型LDIFファイル101あるいはコンテンツ型LDIFファイル102からエントリ情報を取得し、ツリー作成部12に渡す。ファイルの最後に達しエントリ情報が取得できない場合は、ツリー探索部13に処理を移す。
【0049】
ツリー作成部12は、エントリ取得部11から渡されたエントリ情報から名前のみのツリーに登録し、エントリ取得部11に処理を移す。
【0050】
ツリー探索部13は、ツリー作成部12が作成したツリーを後述するような所定のソート規則に従って探索し、コンテンツ型LDIFファイル111あるいはコンテンツ型LDIFファイル112を生成する。
【0051】
比較処理部20のエントリ取得部21は、コンテンツ型LDIFファイル111及びコンテンツ型LDIFファイル112からエントリ情報を取得し、それぞれの識別名DNが等しい場合はエントリ比較部22に、識別名DNが異なる場合はRDN比較部23に、取得したエントリ情報を渡す。
【0052】
エントリ比較部22は、各エントリ内の情報を比較し全て等しい場合はエントリ取得部21に処理を移し、異なる情報がある場合はその旨を更新オペレーション生成部24に渡す。
【0053】
RDN比較部23は、識別名DNを相対識別名RDN単位で比較を行い、その結果に従って更新内容を更新オペレーション生成部24に渡す。
【0054】
更新オペレーション生成部24は、エントリ比較部22あるいはRDN比較部23から更新内容を受け取り、その更新内容から更新型LDIFファイル121を生成して出力し、エントリ取得部21に処理を移す。
【0055】
図2〜図10を参照して、上記のように構成される第1の実施の形態によるディレクトリ情報への更新情報生成システムの動作について詳細に説明する。
【0056】
最初に、システム全体の大きな処理の流れを、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0057】
まず、入力される更新内容の反映対象となるディレクトリサーバの現在のディレクトリ情報を有するコンテンツ型LDIFファイル101を、ソート処理部10によって、ディレクトリのツリー構造に従い、深さ優先(より階層が深い方に進む)、かつ、階層が同じ深さの場合は相対識別名RDNを辞書順において前にくるものから順に並び替え、コンテンツ型LDIFファイル111を生成する(ステップS201)。
【0058】
同様にして、入力される更新の元情報となるディレクトリ情報やRDB情報等から生成したコンテンツ型LDIFファイル102から、ソート処理部10によってコンテンツ型LDIFファイル112を生成する(ステップS202)。
【0059】
最後に、ソート処理部10によって得られたソート済みのコンテンツ型LDIFファイル111とコンテンツ型LDIFファイル112から、比較処理部20により更新差分情報として更新型LDIFファイル121を生成する(ステップS203)。
【0060】
次に、ソート処理部10で行う処理(図2のステップS201、S202)の詳細について図3のフローチャートを参照して説明する。
【0061】
最初にコンテンツ型LDIFファイル101、102から、1エントリ分の識別名DNとそのエントリを格納する場所を指すポインタを取得する(ステップS301)。ここで、表現を統一するために、取得した識別名DNを正規化する(ステップS303)。以上の処理が、図1のエントリ取得部11において実施される。
【0062】
次に、識別名DNを相対識別名RDNに分解し(ステップS304)、分解した相対識別名RDNから内部ツリーに該当するノードを作成し、該当エントリの格納場所を指すポインタを登録することによりツリーが生成される(ステップS305)。以上の処理が、図1のツリー作成部12において実施される。
【0063】
入力されたコンテンツ型LDIFファイルの終了まで達し、取得できる情報がなくなるまで、上記の処理(ステップS301〜S305)を繰り返す(ステップS302)。
【0064】
コンテンツ型LDIFファイルの最後まで達した場合、登録されたツリーのトップから、深さ優先で、かつ階層が同じ深さの場合は相対識別名RDNを辞書順に比較し、順に、ツリーに登録した入力ファイルのポインタから、エントリを取り出し、新しいコンテンツ型LDIFファイル111、112に出力する(ステップS306)。この際に、ツリー構造として欠陥がないかの確認も行う。以上の処理が、図1のツリー探索部13において実施される。
【0065】
比較処理部20で行う処理(図2のステップS203)の詳細について、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0066】
最初に、コンテンツ型LDIFファイル111から、1エントリ分のデータを読み込み、そのエントリの識別名DNを識別名DN1とする(ステップS401)。
【0067】
同様にコンテンツ型LDIFファイル112から、1エントリ分のデータを読み込みそのエントリの識別名DNを識別名DN2とする(ステップS402)。
【0068】
コンテンツ型LDIFファイル111とコンテンツ型LDIFファイル112共にファイルが終了してデータが取得できなかった場合は終了する(ステップS403)。以上の処理が、図1のエントリ取得部21において実施される。
【0069】
識別名DN1と識別名DN2を比較し(ステップS404)、等しい場合(ステップS405)はエントリ内の各属性について比較を行う(ステップS406)。エントリ内の各属性で、異なる箇所があった場合(ステップS407)、その差分をmodifyオペレーションのLDIFとして、更新型LDIFファイル121に出力し(ステップS408)、ステップS401に戻る。以上の処理が、図1のエントリ比較部22、並びに更新オペレーション生成部24において実施される。
【0070】
ステップS405で、識別名DN1と識別名DN2が等しくない場合は、識別名DN1を相対識別名(RDN1(m)...RND1(1))に分解する(ステップS409)。同様に識別名DN2を相対識別名(RDN2(n)...RND2(1))に分解する(ステップS410)。ここで、m、nは1以上の整数である。
【0071】
識別名DN1を分解した相対識別名(RDN1(m)...RND1(1))と識別名DN2を分解した相対識別名(RDN2(n)...RND2(1))との比較を、RDN1(i)とRND2(i)が等しくなくなるまで、iが1から順に「m」と「n」のいずれかの小さい方の数に達するまで繰り返す(ステップS411〜ステップS414)。
【0072】
なお、どちらか一方のファイルが終了している場合、終了したファイル側の相対識別名RDNが必ず大きい結果になるものとする。
【0073】
相対識別名RDN1(i)と相対識別名RDN2(i)が異なった場合、RDN1(i)がRDN2(i)よりも辞書順で前になる場合、RDN(i)を含む下位のエントリを削除するdeleteオペレーションをLDIFとして更新型LDIFファイル121に出力し(ステップS414)、コンテンツ型LDIFファイル111から、1エントリ分のデータを読み込みそのエントリの識別名DNを識別名DN1とし(ステップS416)、ステップS403に戻る。
【0074】
相対識別名RDN1(i)と相対識別名RDN2(i)が異なった場合、RDN1(i)がRDN2(i)よりも辞書順で後ろになる場合、識別名DN2で表されるエントリを作成するAddオペレーションをLDIFとして更新型LDIFファイル121に出力し(ステップS415)、ステップS402に戻る。以上の処理が、図1のRDN比較部23、並びに更新オペレーション生成部24において実施される。
【0075】
次に、上記実施の形態による処理をさらに具体例を用いて説明する。
【0076】
図5〜図7は、ソート処理部10における処理を具体例に説明するものである。
【0077】
図5の左側は、ツリーへの登録処理(図3のステップS305)によって生成されたツリー構造を概念として表したもので、図5の右側は、ソート処理の入力となるコンテンツ型LDIFファイル101、102を示す。矢印は、ツリー上の各エントリが持つコンテンツ型LDIFファイルへのファイルポインタを示す。
【0078】
ソート処理部10の処理を示す図3のフローチャートに基づいて説明すると、まず、コンテンツ型LDIFファイルから、最初に記述されたエントリの識別名DNである「c=日本」を取得する。
【0079】
次に、識別名DNの正規化を行うが、「c=日本」の場合は変化せずそのままとなる。次に、識別名DNを、「c=日本」の1つの相対識別名RDNに分解する。識別名DN「c=日本」の場合は、分解された相対識別名RDNが「c=日本」1つだけとなるため、特別にルートエントリとして、相対識別名RDN「c=日本」と入力ファイルで識別名DN「c=日本」のエントリが記述されたポインタをツリーに登録する。
【0080】
続いてループにより、次のエントリの識別名DNである「o=NEC,c=日本」を取得する。同様に、識別名DNの正規化を行い、「o=NEC,c=日本」と余分なスペースが削除する。そして、この識別名DNを、「o=NEC」と「c=日本」の2つの相対識別名RDNに分解し、ツリーに登録する。登録を行う場合、「c=日本」「o=NEC」のように相対識別名RDNを逆に参照し、ツリーをルート(根)から順にたどることにより登録を行う。
【0081】
このように各エントリの識別子となる識別名DNを、相対識別名RDNだけで表してツリー構造を構築する。
【0082】
また、識別名DN以外の情報はツリーの構造には影響しないため、ツリーに直接情報を持たせずに、そのエントリを記述箇所を指すファイルポインタだけを持たせる。これはほとんどのケースで、各エントリの識別名DN以外の情報よりも、ファイルポインタの方が、情報量として小さくなり、メモリの使用が少なくなるためである。これらにより、一時的なツリーを構築する際に必要なメモリの量を最小限にし、扱うディレクトリ情報が多くなっても対応できるようにしている。
【0083】
図6の上側は、図5でコンテンツ型LDIFファイルをツリー情報として取得したものに、入力ファイルにおいて各エントリの記述されている順序を付加したものである。
【0084】
このツリー構造に従い、深さ優先順、かつ、同じ深さの場合は相対識別名RDNを辞書順で前にくるものから順に並び替えると、ツリーの頂上である「C=日本」が1番目となり、「O=NEC」が続く2番目の順序になる。
【0085】
次に、深さが同じ「OU=営業部」と「OU=経理部」では、辞書順に比較した場合、「OU=営業部」が前に来るため、「OU=営業部」が3番目になる。深さ優先であるため、「OU=経理部」よりも先に「OU=営業部」の下位に存在する「OU=第一課」と「OU=第二課」を比較し、辞書順で前になる「OU=第一課」が4番目になる。同様のことをファイルの最後まで繰り返すことによって、図6の下側に示すような順序となる。
【0086】
図6の下側に示した順序に従い、ソート済みのコンテンツ型LDIFファイル111、112の生成についてその具体例を図7に示す。図7の左側が入力となる元のコンテンツ型LDIFファイル101、102で、右側が出力となるソート済みのコンテンツ型LDIFファイル111、112を示す。
【0087】
上記過程において、入力のコンテンツ型LDIFファイルからツリー構造を生成する際に、ツリーへの登録で相対識別子RDN毎にツリーをたどり、存在しない中間エントリがあった場合、そのエントリについて、ツリーに作成する。但し、一時的に作成したことを意味するために、入力ファイルのエントリの位置を表すファイルポインタは空にする。こうすることで、登録の際に、すでにエントリが作成されている場合は、ファイルポインタが空ならば、一時作成されたものであるためファイルポインタのみ更新する。ファイルポインタがすでに別の値が入っている場合、重複エントリが存在することが判明する。また、ソート処理で参照を行った際に、ファイルポインタが空であれば、親の存在しないエントリがあり、ツリー構造として欠陥があることが判明する。
【0088】
図8〜10は、比較処理部20による処理の具体例を示すものである。
【0089】
図8では、差分を求める2つのソート済みのコンテンツ型LDIFファイル111、112の内容をツリー状に表したもので、左上側は変更前のコンテンツ型LDIFファイル111の内容を表し、左下側は変更後のコンテンツ型LDIFファイル112の内容を表している。そして、図4のフローチャートに従った処理の流れを右側に示している。この例では。識別名DNが等しい場合は各エントリの持つ属性も等しいこととする。
【0090】
最初に、変更前のコンテンツ型LDIFファイル111からエントリE101を、変更後のコンテンツ型LDIFファイル112からエントリE201を取得して識別名DNを比較する。比較の結果が正しいため、変更前のコンテンツ型LDIFファイル111から次のエントリE102を、変更後のコンテンツ型LDIFファイル112から次のエントリE202を取得し識別名DNを比較する。両者の識別名DNが等しい間、同様の処理を繰り返す。
【0091】
エントリE105の識別名DNとエントリE205の識別名DNは異なっており、各識別名DNを相対識別名RDNに分解し比較を繰り返すと、エントリE105の識別名DNがエントリE205の識別名DNよりも辞書順で前になるため、エントリE105を削除する更新型LDIFファイルを出力した後、変更前のコンテンツ型LDIFファイル111からだけ次のエントリE106を取得し、エントリE205と比較する。
【0092】
ここで、エントリE105の識別名DNとエントリE205の識別名DNの比較について、図9を参照して説明する。
【0093】
まず、ソートと同様に、識別名DNについて正規化を行い、相対識別名RDNに分解する。図9の例では、右側の識別名DNにある、「"」が正規化によって削除されている。次に、相対識別名RDNのうち識別名DNの右側に位置するものから順に、文字列の辞書順比較によって比較する。
【0094】
この場合では、「c=日本」どうしから順に比較を行い、「cn=日電一郎」と「cn=日電花子」の比較において等しくない結果がでるまで繰り返す。
【0095】
辞書順の比較では、「cn=日電一郎」の方が「cn=日電花子」よりも前にくる。この最後の比較結果をもって、識別名DNの比較結果とする。
【0096】
但し、ツリーの深さ(すなわち、相対識別名RDNの個数)が異なり、比較結果で等しくない結果がでる前にどちらかの相対識別名RDNが先に最後まで比較した場合は、相対識別名RDNが早く尽きた方の識別名DNが辞書順で前とする。
【0097】
再び、図8に戻り、エントリE106の識別名DNとエントリE205の識別名DNは異なっており、各識別名DNを相対識別名RDNに分解し比較を繰り返すと、エントリE205の相対識別名RDN「CN=日電花子」がエントリE106の相対識別名RDN「CN=日電二郎」よりも辞書順で前になるため、エントリE205を作成する更新型LDIFファイルを出力した後、変更後のコンテンツ型LDIFファイルからだけ次のエントリE206を取得し、エントリE106と比較する。
【0098】
以上の処理を、両方のファイルともに最後のエントリになるまで、同様の処理を繰り返す。この結果、「エントリE105の削除」、「エントリE205の作成」、「エントリE106の削除」、「エントリE107の削除」、「エントリE206の作成」、「エントリE207の作成」、「エントリE110の削除」、「エントリE210の作成」の順に出力され、図10に示す更新型LDIFファイルが得られる。
【0099】
次に、本発明の他の実施の形態による更新情報生成システムについて説明する。
【0100】
第2の実施の形態として、図1で生成する更新型LDIFファイル121を用いてディレクトリサーバに対する更新反映後に、更新反映前に戻すための更新型LDIFファイルを生成する方法も可能である。
【0101】
図1の比較処理部20では、コンテンツ型LDIFファイル111のディレクトリ情報を持つディレクトリサーバが、コンテンツ型LDIFファイル112のディレクトリ情報を持つために必要な更新差分情報として、更新型LDIFファイル121を生成する。このため、比較処理部20に対して、コンテンツ型LDIFファイル111とコンテンツ型LDIFファイル112を入れ替えて入力する(すなわち、図1において、ソート済みの更新後のコンテンツ型LDIFファイルをコンテンツ型LDIFファイル111とし、ソート済みの更新前のコンテンツ型LDIFファイルをコンテンツ型LDIFファイル112として比較処理部20に入力する)ことで、更新反映後に元に戻すための更新型LDIFファイルを生成することが可能となる。
【0102】
本発明の第3の実施の形態として、図11に示すように、更新反映前のディレクトリ情報を持つコンテンツ型LDIFファイルに対してはソート処理を行わない構成とすることも可能である。前回の更新反映処理を実施した際の更新反映後のディレクトリ情報は、次に更新反映を行う際の更新反映前のディレクトリ情報と同じである。このため、前回の処理において生成されたソート済みの更新後のコンテンツ型LDIFファイル112を用いることで、図1のソート処理部10におけるLDIFファイル101からLDIFファイル111の生成を省略して、更新型LDIFファイル121を生成することが可能となる。
【0103】
図11においては、前回の処理において生成されたソート済みの更新後のコンテンツ型LDIFファイル112Aを、比較処理部20のエントリ取得部21に入力するように構成している。
【0104】
なお、第3の実施の形態における、ソート処理部10及び比較処理部20の動作については、図1に示した第1の実施の形態と同じであるので説明を省略する。
【0105】
本発明の第4の実施の形態による更新情報生成システムにおいては、図12に示すように、以前に更新反映処理を行った任意の状態に戻すための更新型LDIFファイルを生成することを可能にする。図12において、ソート処理部10のツリー探索部13Aには、それまでのソート済みの更新後のコンテンツ型LDIFファイルを格納しておくコンテンツ型LDIFファイル記憶部30が備えられており、このコンテンツ型LDIFファイル記憶部30から任意の時点におけるソート済み更新後のコンテンツ型LDIFファイルを呼び出して比較処理部20に入力することができように構成されている。
【0106】
そして、コンテンツ型LDIFファイル記憶部30から呼び出した各更新反映処理において保存しておいたソート済み更新後のコンテンツ型LDIFファイルをコンテンツ型LDIFファイル111とし、ソート処理部10からのソート済み更新後のコンテンツ型LDIFファイルをコンテンツ型LDIFファイル112として比較処理部20に入力することにより、任意のディレクトリ情報を持つ状態に戻すための更新型LDIFファイル121を生成することが可能となる。
【0107】
なお、第4の実施の形態における、ソート処理部10及び比較処理部20の動作については、図1に示した第1の実施の形態と同じであるので説明を省略する。
【0108】
また、こうして得られた更新型LDIFファイル121は、第2の実施の形態のような各更新反映処理の戻し作業を繰り返すよりも少ない処理数で更新反映前の任意の状態に戻すための更新型LDIFファイル121を生成することが可能となる。
【0109】
本発明の更新情報生成システムは、構成要素であるソート処理部10、比較処理部20の各機能をハードウェア的に実現することは勿論として、上記した各手段の機能を実行する更新情報生成プログラム(アプリケーション)200をコンピュータプログラムにより制御されるCPUとRAMその他の内部メモリを備えるコンピュータ処理装置のメモリにロードしてコンピュータ処理装置を制御することで実現することができる。この更新情報生成プログラム200は、磁気ディスク、半導体メモリその他の記録媒体に格納され、その記録媒体からコンピュータ処理装置にロードされ、コンピュータ処理装置の動作を制御することにより、上述した各機能を実現する。
【0110】
以上好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、以下に述べるような効果が達成される。
【0112】
第1の効果は、扱うディレクトリ情報の情報量に影響を受けにくく、効率的な更新差分情報の生成を可能にすることにある。
【0113】
その理由は、事前にソートを行って、名前だけ保持するツリーを構築するため、より少ないメモリで実行が可能になるためである。さらに、2回目以降は前回ソートしたコンテンツ型のLDIFファイルを用いることができるため、処理時間の短縮にもつながるという副次的効果も得られる。特に、大規模なディレクトリ情報を対象とした場合に、その効果が顕著となる。
【0114】
第2の効果は、ツリー構造に由来する更新処理の順序性を考慮し、適用を確実に可能にする更新差分情報の生成を可能にすることにある。
【0115】
その理由は、前処理として、各エントリの識別名DNに基づいたソートを行っておき、得られた各ソート済みコンテンツ型LDIFファイルに対して、エントリ毎に識別名DNのみ、あるいはエントリの持つ各属性について逐次的に比較するだけで、適用を確実に可能にする更新順序をもった更新型LDIFファイルの生成が可能になるためである。
【0116】
第3の効果は、何らかの原因によって元情報自体のデータ欠損や、元情報から反映対象となるディレクトリ情報のツリー構造への変換ミスを検出できることにある。
【0117】
その理由は、比較前に行うソート処理において、エントリの各識別名DNからツリー構造を作成し、探索するため、探索時に存在しないエントリを見つけることが可能であるためである。反映対象となるディレクトリサーバに対し、実際の更新処理を行う前に不具合が検出できるため、バッチ処理等で利用する場合この効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態による更新情報生成システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 第1の実施の形態による更新情報生成システムの全体的な動作を説明するフローチャートである。
【図3】 第1の実施の形態による更新情報生成システムのソート処理部で行う処理内容を説明するフローチャートである。
【図4】 第1の実施の形態による更新情報生成システムの比較処理部で行う処理内容を説明するフローチャートである。
【図5】 第1の実施の形態による更新情報生成システムのソート処理部における処理を具体例に説明するための図である。
【図6】 第1の実施の形態による更新情報生成システムのソート処理部における処理を具体例に説明するための図である。
【図7】 第1の実施の形態による更新情報生成システムのソート処理部における処理を具体例に説明するための図である。
【図8】 第1の実施の形態による更新情報生成システムの比較処理部による処理の具体例を示すものである。
【図9】 第1の実施の形態による更新情報生成システムの比較処理部による処理の具体例を示すものである。
【図10】 第1の実施の形態による更新情報生成システムの比較処理部による処理の具体例を示すものである。
【図11】 本発明の第3の実施の形態による更新情報生成システムの構成を示すブロック図である。
【図12】 本発明の第4の実施の形態による更新情報生成システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 ソート処理部
11 エントリ取得部
12 ツリー作成部
13 ツリー探索部
20 比較処理部
21 エントリ取得部
22 エントリ比較部
23 RDN比較部
24 更新オペレーション生成部
30 コンテンツ型LDIFファイル記憶部
101、102 ソート前のコンテンツ型LDIFファイル
111、112 ソート済みのコンテンツ型LDIFファイル
121 更新型LDIFファイル
200 更新情報生成プログラム

Claims (14)

  1. 更新元である元情報から生成された更新後コンテンツ型 LDIF ファイルに基づき更新対象のディレクトリ情報から生成された更新前コンテンツ型 LDIF ファイルに対する更新情報を生成する更新情報生成システムにおいて、
    前記元情報から生成された更新後コンテンツ型LDIFファイルと前記更新対象のディレクトリ情報から生成された更新前コンテンツ型LDIFファイルとを所定の規則に従ってソート処理するソート処理部と、
    ソートされた前記更新後コンテンツ型LDIFファイルと前記更新前コンテンツ型LDIFファイルを比較することで、前記ディレクトリ情報に対する更新差分情報としての更新型LDIFファイルを生成する比較処理部とを備え、
    前記ソート処理部は、前記更新後コンテンツ型LDIFファイルと前記更新前コンテンツ型LDIFファイルを、エントリ情報の名前に基づき、階層の深さを優先し、階層が同じ深さの場合は辞書順で並び替えるツリー構造を考慮したソート処理を行うことを特徴とする更新情報生成システム。
  2. 前記ソート処理部は、
    前記更新後コンテンツ型 LDIF ファイルと前記更新前コンテンツ型 LDIF ファイルから、各エントリ情報の識別名とエントリ情報のファイルポインタを取得するエントリ取得部と、
    前記識別名を相対識別名に分解し、分解した相対識別名と前記ファイルポインタをツリーのノードに登録するツリー作成部と、
    前記ツリーの先頭から、階層の深さ優先で、かつ同じ深さの場合は辞書順に従って前記相対識別名の順序を並び替えて、ソート済みの前記更新後コンテンツ型 LDIF ファイルと前記更新前コンテンツ型 LDIF ファイルを出力するツリー探索部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の更新情報生成システム。
  3. 前記ツリー探索部は、前記ツリーにおけるエントリの重複や欠損を検出することを特徴とする請求項2に記載の更新情報生成システム。
  4. 前記比較処理部は、
    ソートされた前記更新後コンテンツ型 LDIF ファイルと前記更新前コンテンツ型 LDIF ファイルからエントリ情報を取得するエントリ取得部と、
    前記識別名が等しい場合に、エントリ情報を互いに比較して差分を出力する第1の比較部と、
    前記識別名が等しくない場合に、前記識別名を相対識別名に分解し、各相対識別名を辞書順に従って比較することにより差分を出力する第2の比較部と、
    前記第1の比較部と前記第2の比較部から出力される差分に従って、エントリ情報を変更、追加、削除するオペレーション内容を LDIF とする更新型 LDIF ファイルを出力するオペレーション生成部とを備えることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の更新情報生成システム。
  5. 前記比較処理部に対して、更新前コンテンツ型 LDIF ファイルを更新後コンテンツ型 LDIF ファイルとし、更新後コンテンツ型 LDIF ファイルを更新前コンテンツ型 LDIF ファイルとして入力することで、更新反映後に元に戻すための更新型 LDIF ファイルを生成することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の更新情報生成システム。
  6. 前記ソート処理部に、更新後コンテンツ型 LDIF ファイルのみを入力し、前記比較処理部に、ソート処理した当該更新後コンテンツ型 LDIF ファイルと前回の更新情報生成でソート処理した更新後コンテンツ型 LDIF ファイルを入力することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の更新情報生成システム。
  7. 以前の更新情報生成でソート処理した更新後コンテンツ型 LDIF ファイルを格納する記憶部を備え、
    前記比較処理部に対して、更新前コンテンツ型LDIFファイルを更新後コンテンツ型LDIFファイルとし、前記記憶部から呼び出した任意の時点における更新後コンテンツ型LDIFファイルを更新前コンテンツ型LDIFファイルとして入力することで、更新反映後に任意の時点に戻すための更新型LDIFファイルを生成することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の更新情報生成システム。
  8. コンピュータ上で実行され、更新元である元情報から生成された更新後コンテンツ型 LDIF ファイルに基づき更新対象のディレクトリ情報から生成された更新前コンテンツ型 LDIF ファイルに対する更新情報を生成する更新情報生成プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記元情報から生成された更新後コンテンツ型LDIFファイルと前記更新対象のディレクトリ情報から生成された更新前コンテンツ型LDIFファイルとを所定の規則に従ってソート処理するソート処理と、
    ソートされた前記更新後コンテンツ型LDIFファイルと前記更新前コンテンツ型LDIFファイルを比較することで、前記ディレクトリ情報に対する更新差分情報としての更新型LDIFファイルを生成する処理を実行させ、
    前記ソート処理においては、前記更新後コンテンツ型LDIFファイルと前記更新前コンテンツ型LDIFファイルを、エントリ情報の名前に基づき、階層の深さを優先し、階層が同じ深さの場合は辞書順で並び替えるツリー構造を考慮したソート処理を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする更新情報生成プログラム。
  9. 前記ソート処理は、
    前記更新後コンテンツ型LDIFファイルと前記更新前コンテンツ型LDIFファイルから、各エントリ情報の識別名とエントリ情報のファイルポインタを取得するエントリ取得処理と、
    前記識別名を相対識別名に分解し、分解した相対識別名と前記ファイルポインタをツリーのノードに登録するツリー作成処理と、
    前記ツリーの先頭から、階層の深さ優先で、かつ同じ深さの場合は辞書順に従って前記相対識別名の順序を並び替えて、ソート済みの前記更新後コンテンツ型LDIFファイルと前記更新前コンテンツ型LDIFファイルを出力するツリー探索処理とを、前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項8に記載の更新情報生成プログラム。
  10. 前記ツリー探索処理においては、前記ツリーにおけるエントリの重複や欠損を検出することを特徴とする請求項9に記載の更新情報生成プログラム。
  11. 前記比較処理は、
    ソートされた前記更新後コンテンツ型LDIFファイルと前記更新前コンテンツ型LDIFファイルからエントリ情報を取得するエントリ取得処理と、
    前記識別名が等しい場合に、エントリ情報を互いに比較して差分を出力する第1の比較処理と、
    前記識別名が等しくない場合に、前記識別名を相対識別名に分解し、各相対識別名を辞書順に従って比較することにより差分を出力する第2の比較処理と、
    前記第1の比較処理と前記第2の比較処理によって出力される差分に従って、エントリ情報を変更、追加、削除するオペレーション内容をLDIFとする更新型LDIFファイルを出力するオペレーション生成処理とを、前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の更新情報生成プログラム。
  12. 前記比較処理に対して、更新前コンテンツ型 LDIF ファイルを更新後コンテンツ型 LDIF ファイルとし、更新後コンテンツ型 LDIF ファイルを更新前コンテンツ型 LDIF ファイルとして入力することで、更新反映後に元に戻すための更新型 LDIF ファイルを生成することを特徴とする請求項8から請求項11の何れか1項に記載の更新情報生成プログラム。
  13. 前記ソート処理に、更新後コンテンツ型 LDIF ファイルのみを入力し、前記比較処理に、ソート処理した当該更新後コンテンツ型 LDIF ファイルと前回の更新情報生成でソート処理した更新後コンテンツ型 LDIF ファイルを入力することを特徴とする請求項8から請求項11の何れか1項に記載の更新情報生成プログラム。
  14. 以前の更新情報生成でソート処理した更新後コンテンツ型 LDIF ファイルを格納する機能を有し、
    前記比較処理に対して、更新前コンテンツ型 LDIF ファイルを更新後コンテンツ型 LDIF ファイルとし、格納してある任意の時点における更新後コンテンツ型 LDIF ファイルを更新前コンテンツ型 LDIF ファイルとして入力することで、更新反映後に任意の時点に戻すための 更新型 LDIF ファイルを生成することを特徴とする請求項8から請求項11の何れか1項に記載の更新情報生成プログラム。
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