JP4105373B2 - Konjac and its manufacturing method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、脱アセチルコンニャクマンナンゾル化物並びにゲル化物の製造方法に関し、詳しくは、コンニャク粉及び/又はコンニャクマンナンを脱アセチル酵素、特にアセチルエステラーゼ酵素を用いて脱アセチルすることにより得られる脱アセチルコンニャクマンナンゾル化物並びに該ゾル化物を加熱処理することにより得られるゲル化物、特にこんにゃくとそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
こんにゃくは煮物やおでん等に利用され、広く親しまれている日本古来の食品である。こんにゃくの主成分は、植物分類上サトイモ科に属するコンニャクイモ(Amorphophallus konjac)の塊茎に含まれる貯蔵性多糖類のコンニャクマンナンである。
【0003】
コンニャクマンナンはヘテロ多糖類の一種で、グルコースとマンノースが1〜3:2〜5の比率でβ−1,4結合によって直鎖状に結びつき、一部に分岐鎖を持った分子量約270,000のグルコマンナン(グルコノマンノグリカン)であり、1分子中に約110個のアセチル基と約50個のカルボキシル基(グルコサミンとして)と約15個のリン酸基を有すると言われている(生化学データブックI、p.494、日本生化学会編集、東京化学同人発行、1979年11月26日)。
【0004】
また、コンニャクマンナンは、グルコースとマンノースが1:1.6の割合でβ−1,4結合した多糖類であり、糖が19個に1個の比率でアセチル化されており、糖50〜60個に1ヶ所の比率で分岐した構造であるとも言われている(食品と開発,Vol.29、No.7、p.40−42,1994)。
【0005】
従来のこんにゃくの製造法は、コンニャクマンナンを含有するコンニャクイモを摺り潰したものや、それをさらに精製したコンニャク粉を3重量%程度含むコロイド状溶液(こんにゃくのり)に対し、水酸化カルシウム(消石灰)、炭酸ナトリウム等のアルカリ性凝固剤を0.1重量%程度加え、よく混練した後、成形して加熱(80〜100℃程度)することでゲル化させる方法である。
【0006】
このようなアルカリ性凝固剤を使った方法で製造した従来のこんにゃくのpH値は11〜12であり、ゲル強度は約300〜500g程度であることが知られている。また、従来の製造方法においては、コンニャク粉に不純物として含まれるデンプン、タンパク質や灰分等が、アルカリ性凝固剤と反応して生成するアク成分が多くなる上に、ジメチルアミンやトリメチルアミンをはじめとするいわゆるこんにゃく臭も強くなる。そのため、水により長時間洗浄して仕上げる必要があり、調理前にアク抜きのために熱湯で煮るなどの手間が必要である。さらに、味付けや着色などの加工が難しいという欠点を有している。
【0007】
また、こんにゃくには独特の食感があることから、コンニャク粉をアルコール精製して得た純度の高いコンニャクマンナンを、ゼリー類や麺類等の物性改良等を目的とした食品添加剤として利用している。しかし、このような場合においても、コンニャクマンナンをゲル化状態で利用しようとすると、ゲル化のためにアルカリ性凝固剤の使用が必須であり、その場合には、こんにゃくと同様にアク成分やアルカリ臭の発生が避け難く、かつ多くの食品は酸性域にあるため、アルカリ性のコンニャクマンナンゲル化物の利用が難しいなど、その利用に制限があった。
【0008】
そこで、このようなアルカリ性凝固剤を用いて製造される従来のコンニャクマンナンゲル化物、特にこんにゃくを改良する方法として、弱酸性溶液と強アルカリ性溶液を混合して調製した弱アルカリ性凝固剤を使用してpH7.2〜8.8程度のこんにゃくを製造する方法が提案されている(特開平11−69948号公報)。
この方法によれば、従来のこんにゃくの前記問題点をある程度改良しうることが示唆されているものの、アルカリ性凝固剤を用いて製造される従来のこんにゃくに比べてゲル強度が弱い傾向があり、こんにゃくのように強いゲル強度が要求される食品類としては、満足し得る物性が得られ難いという問題があった。
【0009】
また、こんにゃく特有の不快臭を低減化するために、あらかじめコンニャク粉をアルコール等で十分精製し、アルカリ性凝固剤を用いた際の不快臭成分のもととなるコンニャク粉中に含まれる不純物を取り除く方法が特開平8−256704号公報に開示されている。しかし、この方法ではコンニャク粉の精製に長時間を要し、経費もかかるなどの問題があった。
【0010】
そのため、アルカリ性凝固剤による処理に由来するアク成分やこんにゃく臭を十分に軽減化し、利用特性に優れたコンニャクマンナンのゾル化物やゲル化物、中でもこんにゃく等を製造する優れた方法の開発が望まれていたが、未だその方法が開発されていないのが現状であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、コンニャクマンナンのゾル化物並びにゲル化物、特にこんにゃくとその製造方法に関するものであり、アク抜きが不要で、従来のように長時間洗浄する必要がなく、かつこんにゃく臭の無い、さらには味付けや着色などの加工が容易であるコニャクマンナンゾル化物並びにゲル化物、特にこんにゃくとその製造方法を提供しようとするものである。
【0012】
上記課題を解決するために、本発明者らは、アルカリ性凝固剤を使用せずにこんにゃく等のコンニャクマンナンゲル化物を製造する方法について鋭意検討した。その結果、脱アセチル酵素、特にアセチルエステラーゼ酵素によりコンニャクマンナンを脱アセチルした後、得られたコンニャクマンナンゾル化物を加熱することにより、こんにゃく等のコンニャクマンナンゲル化物の製造が可能であることを初めて見出し、本発明を完成するに至った。
【0013】
これまで、アルカリ性凝固剤によるコンニャクマンナンのゲル化機構については種々の解析が行われてきたが、そのゲル化機構については不明な点が多く、完全には解明されてはいなかった。但し、これらの研究において、アルカリ性凝固剤との反応によりコンニャクマンナン分子中のアセチル基が脱アセチルされる現象が認められてはいたが、この脱アセチルがコンニャクマンナンのゲル化機構に果たす真の役割については全く不明であった。
【0014】
そこで、本発明者らはコンニャクマンナンに作用する脱アセチル酵素、特にアセチルエステラーゼ酵素によって脱アセチルされたコンニャクマンナンゾル化物を得て、さらにこのゾル化物を加熱処理することによって、ゲル化したコンニャクマンナンゲル化物、すなわちこんにゃくとしての性状をもったゲル化物を得ることが出来ることを初めて見出した。その結果、コンニャクマンナンのゲル化には、コンニャクマンナンに結合しているアセチル基の除去が必須の機構であることを初めて確認することが出来、この知見に基づいて、本発明を完成させることが出来たのである。
【0015】
なお、従来から針葉樹由来のガラクトグルコマンナンをカビ(シゾフィラム・コムネ(Schizophyllum commune)、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei) など)由来のアセチルエステラーゼ酵素で脱アセチルした例(Appl. Microbiol. Biotechnol., Vol.39, p.159-165, 1993 )が知られていた。しかし、本発明のコンニャクマンナンはコンニャクイモ由来のグルコマンナンであり、上記のガラクトグルコマンナンとは植物起源が異なり、構造も相違している。
【0016】
上記のガラクトグルコマンナンは、マンノース64.8%、グルコース13.0%、ガラクトース5.0%、酢酸6.8%などの組成比であることが記述されており、これを構成糖比に換算すると、マンノース13:グルコース2〜3:ガラクトース1の割合で構成されていると推定される。
【0017】
これに対してグルコマンナンは、前述の如く、マンノース:グルコース=1〜3:2〜5の割合であり、両者はガラクトースの有無の点で大きく異なる。その上、マンノースとグルコースの組成比においても異なっているなど、両者は本質的に異なる物質である。
したがって、コンニャクマンナンにアセチルエステラーゼ酵素が作用して脱アセチルが可能かどうかは全く不明であり、さらに脱アセチル後の加熱によってコンニャクマンナンのゲル化が可能であり、こんにゃくの製造が可能であることに関しても全く不明であった。
【0018】
一方、こんにゃく製造の際に酵素処理を行う方法が知られており、例えば特開昭59−85267号公報や特開平10−248515号公報などに開示されている。しかし、これらの方法で用いられる酵素は、前者ではアミノ酸酵素、後者では食物繊維分解酵素(好ましくはヘミセルラーゼ酵素)であって、その他の例を含めても本発明で用いる脱アセチル酵素、特にアセチルエステラーゼ酵素とは全く異なるものである。
【0019】
また、酵素の使用目的も、前者ではこんにゃく中に添加する蛋白質の分解にあり、後者では乾燥こんにゃく製造の際のコンニャクマンナンの分解によるこんにゃく組織の脆弱化によって、乾燥こんにゃくの水戻し後の物性を改良しようとするものであって、本発明の場合とは明らかに相違している。
しかも、これらの方法では、酵素の使用と同時に、コンニャクマンナンのゲル化のためにアルカリ性凝固剤を通常通り使用することを要件としており、この点においても、本発明の方法とは全く別異のものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、コンニャク粉及び/又はコンニャクマンナンの水溶液にアセチルエステラーゼを作用させて65%以上のアセチル基を脱アセチルさせることを特徴とする脱アセチルコンニャクマンナンゾル化物の製造方法である。
請求項2記載の本発明は、アセチルエステラーゼを作用させる際のpH値が4〜8であることを特徴とする請求項1記載の脱アセチルコンニャクマンナンゾル化物の製造方法である。
【0021】
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2記載の方法で製造した脱アセチルコンニャクマンナンゾル化物を加熱することを特徴とする脱アセチルコンニャクマンナンゲル化物の製造方法である。
【0022】
請求項4記載の本発明は、請求項1又は請求項2記載の方法で製造したことを特徴とする脱アセチルコンニャクマンナンゾル化物である。
請求項5記載の本発明は、請求項3記載の方法で製造したことを特徴とする脱アセチルコンニャクマンナンゲル化物である。
請求項6記載の本発明は、脱アセチルコンニャクマンナンゲル化物がこんにゃくであることを特徴とする請求項5記載の脱アセチルコンニャクマンナンゲル化物である。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明に係る脱アセチルコンニャクマンナンのゾル化物並びにゲル化物は、従来のこんにゃく等がコンニャク粉に水酸化カルシウムや炭酸ナトリウム等の強いアルカリ性凝固剤を添加して製造するのに対し、コンニャクマンナンに対し親和性の高い脱アセチル酵素、好ましくはアセチルエステラーゼ酵素を使用して製造することを特徴としている。
【0024】
本発明で用いるコンニャクマンナンとしては、通常のこんにゃく製造に用いられるものが使用可能であり、例えば伊那食品工業の製品(商品名:マンナンS)がある。また、コンニャク粉をアルコールで精製し、分離・粉砕した製品(商品名:レオレックスRS,RX−L,RX−H、清水化学製)などの精製コンニャクマンナンも使用可能であり、特に限定されない。
【0025】
本発明で使用される脱アセチル酵素は、コンニャクマンナンに作用して脱アセチルを行える酵素であればよく、特に制限がないが、中でもアセチルエステラーゼが好ましい。このようなアセチルエステラーゼ酵素を産生する微生物としては、アスペルギルス・アワモリ(Aspergillus awamori)、アスペルギルス・オリゼ(A.oryzae) 、アスペルギルス・ニガー(A. niger) などの麹菌や、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)、シゾフィラム・コムネ(Schizophyllum commune)などのカビ類などが挙げられる。本発明では、特に焼酎麹菌アスペルギルス・アワモリIFO4033株が産生するアセチルエステラーゼ酵素が好適なものとして挙げられる。
また、脱アセチル酵素の精製度は特に限定されるものはなく、高度に精製されたもの以外にも、粗精のものも使用することができるが、粗精のものの場合は、コンニャクマンナンの主鎖を分解する酵素(マンナナーゼ等)の混入はできるだけ避けた方がよい。
【0026】
本発明においては、これらの脱アセチル酵素をコンニャクマンナン水溶液(濃度2〜4重量%)に対して添加し、pH3.5〜9.2、好ましくはpH4〜8、温度25〜50℃、好ましくは27〜48℃で3〜24時間、好ましくは5〜12時間程度反応させることによって、脱アセチルコンニャクマンナンゾル化物を得ることができる。
【0027】
このようにして得られた脱アセチルコンニャクマンナンゾル化物は、pHが4〜8の中性〜酸性領域で、65%以上、好ましくは70%以上のアセチル基が脱アセチルされたグルコマンナンを含有し、さらにこの脱アセチルコンニャクマンナンゾル化物は加熱(80〜100℃)によってゲル化が可能な従来にない新規な物質であり、アク成分やアルカリ臭成分は殆ど生成していない。したがって、これをそのまま又は一旦乾燥させて粉末等に加工した後に、他の食品に添加して物性改良を図るなどの利用が可能であり、他の食品に全く悪影響を及ぼさない食品素材などとして有効に利用することができる。
【0028】
上記のようにして得られた脱アセチルコンニャクマンナンゾル化物は、80〜100℃で30分間程加熱することによって、完全なゲル化が起こり、従来のこんにゃくに見られたアク成分やアルカリ臭は殆ど生成していない、優れたこんにゃく等のゲル化食品を製造することが可能である。
このコンニャクマンナンゲル化物は、pHが4〜8で、アク成分やアルカリ臭が殆どなく、味付けや着色などの加工も容易であるなど、従来にない優れた性質を有している。
【0029】
【実施例】
以下に、実施例を示して本発明を詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0030】
製造例1(脱アセチル酵素の調製)
焼酎麹菌アスペルギルス・アワモリIFO4033株を、40重量%の水で湿潤後、滅菌(121℃、20分)した小麦ふすまに植菌し、30℃の温度下で1週間静置培養した。
培養後、約10倍量の100mM リン酸緩衝液(pH7.0)を加え、よく攪拌、懸濁してから遠心分離(5000rpm、30分間)を行い、得られた上清を濾紙(No.2)で濾過して、アセチルエステラーゼを含む濾過液を採取した。
【0031】
該濾過液中のアセチルエステラーゼの酵素活性を、ナフチル酢酸を基質とした以下の方法で測定した(Biochim. Biophys., Vol. 15, p.415, 1947)。
0.15mlの5mM α−ナフチル酢酸(SIGMA社製)のメタノール溶液と1.34mlの100mM リン酸緩衝液(pH7.0)と0.01mlの酵素液を混合し、37℃の湯浴中に浸漬して15分間酵素反応させた。
酵素反応後、0.01% Fast Garnet GBC (SIGMA社製)を含む1.5mlの10% SDS水溶液を添加して、30分後の吸光度(560nm)を測定した。ここでは、1分間当たり1μmolのα−ナフトールを生成する酵素活性を1ユニット(U)のアセチルエステラーゼ活性と定義した。
【0032】
上記酵素活性測定法による酵素活性値を指標にして、アセチルエステラーゼ酵素の精製を以下の如く進めた。すなわち、アセチルエステラーゼ酵素を含む遠心分離上清液に対し、70重量/容量%濃度になるように硫酸アンモニウムを加えて硫安沈殿物を生じさせた。得られた硫安沈殿物を、遠心分離(5000rpm、30分間)によって採取した。これに少量の100mM リン酸緩衝液(pH7.0)を加えて懸濁し、透析チューブに封入した。その後、100倍量の同緩衝液を外液として一昼夜透析にかけて、これをアセチルエステラーゼ粗酵素液とした。
【0033】
さらに、該粗酵素液を陰イオン交換クロマトグラフィーにかけた。すなわち、クロマト担体としてDEAE Sepharose Fast Flow(Pharmacia社製)を用い、NaClの塩濃度勾配によって溶出してくるアセチルエステラーゼ活性のある画分を採取した。活性画分は、0.1〜0.2MのNaCl濃度付近で溶出された。
【0034】
次に、この陰イオン交換クロマトグラフィーにより得られた酵素活性画分を、疎水クロマトグラフィーにかけた。すなわち、クロマト担体としてはPhenyl Sepharose 6 Fast Flow(Pharmacia社製)を用いて、硫酸アンモニウムの濃度勾配(60〜0重量/容量%)によって溶出してくるアセチルエステラーゼ活性のある画分を採取した。活性画分は、硫酸アンモニウム濃度10重量/容量%付近から溶出され、0重量/容量%で最大となった。
【0035】
さらに、この疎水クロマトグラフィーによる酵素活性画分を、等電点クロマトグラフィーにかけた。クロマト担体としてはPBE94(Pharmacia社製)を、溶出液としてはPolybuffer74(Pharmacia社製)を用い、pH勾配を形成することにより溶出してくるアセチルエステラーゼ酵素活性のある画分を採取した。pH勾配を7.0から4.0で作製したところ、活性画分はpH5.0から4.5付近で溶出された。このようにして得られた酵素画分を、アセチルエステラーゼ精製酵素液とした。
【0036】
実施例1(酵素固化ゲルとアルカリ固化ゲルの比較)
コンニャクマンナンとアセチルエステラーゼ酵素によるコンニャクマンナンゾル化物及びゲル化物の製造を行った。
まず、製造例1で調製したアセチルエステラーゼ精製酵素液(アセチルエステラーゼ酵素活性1.5U/ mlに調整)50mlに、3重量%になるようにコンニャクマンナン(商品名:レオレックスRS、清水化学製)を添加し、撹拌、膨潤させた。その後、これを37℃の湯浴中にて12時間静置してグルコマンナンの脱アセチル反応を行い、ドロドロしたコンニャクマンナンゾル化物を得た。
さらに、このゾル化物を80℃の熱水中で30分間加熱処理を行ったところ、コンニャクマンナンはドロドロしたゾル状態から、こんにゃく様のゲル化物(酵素固化ゲル)に変化した。
【0037】
なお、加熱前のゾル化物中の酢酸濃度をFキット酢酸(ベーリンガーマンハイム社製)を用いて測定したところ、9mMの酢酸が産生されていた。この酢酸量は、遊離しうる酢酸の理論値とほぼ一致した。
【0038】
続いて、アセチルエステラーゼ酵素で固化したゲルの強度を、レオロメーター(飛鳥機器製)を用いて測定した。条件はプランジャー径18mm、定速度50mm/ min、クリアランス1.0mmで行った。その結果を第1表に示す。なお、対照として3重量%コンニャクマンナン(商品名:レオレックスRS、清水化学製)水溶液に対して、アルカリ性凝固剤(2重量/容量%水酸化カルシウム溶液)を0.2重量%濃度となるように添加、攪拌した後、80℃で30分間加熱して製造したゲル化物(アルカリ固化ゲル)を作製し、同様にしてゲルの強度を測定した。
【0039】
【表1】
第1表 ゲル強度の比較
【0040】
第1表から明らかなように、アセチルエステラーゼ酵素で固化したゲル化物(酵素固化ゲル)のゲル強度は、アルカリ性凝固剤を用いて固化したゲル化物(アルカリ固化ゲル)のゲル強度と殆ど遜色がないことが分かった。
【0041】
実施例2(脱アセチル率とゲル化能)
本実施例においては、原料のコンニャクマンナンをどの程度脱アセチルすることがゲル化に必要であるかについて検討した。すなわち、製造例1で調製したアセチルエステラーゼ精製酵素液を用いて0.8U/ml及び3.3U/mlの2種類の濃度の酵素液各50mlを作製し、これに対して各々3重量%となるようにコンニャクマンナン(商品名:レオレックスRS、清水化学製)を添加した。その後、迅速に攪拌、懸濁してから37℃の温水中にて脱アセチル酵素反応を行った。
反応開始直後から、経時的に反応液を0.4mlずつ取り出し、遊離した酢酸量を測定するとともに、その反応液を80℃温水中で30分間加熱してゲル化能を調べた。結果を第2表に示す。
【0042】
【表2】
第2表 脱アセチル率とゲル化能
【0043】
第2表の結果から、脱アセチル率が約65%以上となると、ゲル化が起こり、さらに約70%以上ではより強固なこんにゃく状のゲル化物が得られることが判明した。
【0044】
実施例3(脱アセチル酵素の力価とゲル強度)
本実施例においては、アセチルエステラーゼ酵素とコンニャクマンナンとの反応において、酵素活性の力価を変化させた場合のゲル強度の変化について検討した。
まず、製造例1で調製した酵素液を用いて、酵素力価を2.1U/mlと1.3U/mlに調整した酵素液を作製した。次いで、この酵素液を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でコンニャクマンナンゲル化物を調製した。すなわち、2種類の酵素液各50mlに対して、3重量%となるようにコンニャクマンナン(商品名:レオレックスRS、清水化学製)を添加し、迅速に攪拌、懸濁した後、37℃の湯浴中にて酵素反応を行った。
脱アセチル反応によって生じる酢酸が、十分に遊離するような反応時間の経過後、80℃の温水中にて30分間加熱しゲル化物を得た。その結果、2.1U/ mlの場合は、反応開始後7時間で、また1.3U/ mlの場合は、12時間で、酢酸の遊離がピークに達した。このとき遊離された酢酸量は理論値のほぼ90%であった。その後、これらのゲル化物の破弾性をレオロメーター(飛鳥機器製)を用い、実施例1と同様にして測定した。結果を第3表に示す。
【0045】
【表3】
第3表 酵素力価によるゲル強度変化
【0046】
第3表から明らかなように、両者のゲル化物のゲル強度はほぼ同程度であることが分かった。しかし、両者の物性には差が感じられ、酵素力価が2.1U/mlの場合は、若干脆さがあり、1.3U/ mlの方がコシがあり弾力性があった。
以上のことから、使用するアセチルエステラーゼ精製酵素液の酵素活性値を変化させることによって、最終的に得られるゲル化物の物性を変化させることが可能であることが分かった。
【0047】
実施例4(酵素反応時pHとゲル強度)
本実施例では、酵素反応時のpHとゲル強度の関係について検討するため、製造例1で調製したアセチルエステラーゼ精製酵素液(2.2U/ mlに調整)とコンニャクマンナンとの反応を、異なるpH条件下にて行った。すなわち、リン酸とクエン酸によりpH8.0、7.0、6.0、5.0、4.0及び3.0になるように調整した広域緩衝液を用い、PD10脱塩カラム(Pharmacia社製)により、アセチルエステラーゼ精製酵素液のリン酸緩衝液を置換して、pH3〜8としたアセチルエステラーゼ精製酵素液を調製し、これをpH依存性試験用酵素液とした。
【0048】
各種pH依存性試験用酵素液(2.2U/ mlに調整)50mlに対して、3重量%となるようにコンニャクマンナン(商品名:レオレックスRS、清水化学製)を添加して迅速に攪拌、懸濁し、37℃の湯浴中に5時間浸漬して脱アセチル酵素反応をさせた。その後、得られたゾル化物の一部を採取して4倍重量の水を加えて懸濁し、15000rpmで5分間遠心分離を行った後、上清を分離した。
得られた上清の酢酸濃度を、実施例1と同様にしてFキット酢酸(ベーリンガーマンハイム社製)にて測定した。残りのゾル化物は、沸騰水中にて10分間加熱し、ゲル化の有無を確認した。結果を第4表に示す。
【0049】
【表4】
第4表 ゲル化のpH依存性
【0050】
この結果、pH4.0〜8.0のいずれの酵素液からもゲル化物が得られることが確認された。また、酢酸はいずれのpHにおいても産生することが認められた。なお、pHの低下に伴ってゲル強度は低下したが、この理由は明らかではない。
【0051】
実施例5(トリメチルアミン臭の生成阻害)
コンニャクマンナンのサンプルとして商品名:マンナンS(伊那食品工業製)及び国産こんにゃく精粉を使用して、それぞれから実施例1に準じてこんにゃくを製造した。
その結果、アルカリ性凝固剤で製造する場合と同様に、アセチルエステラーゼ酵素によってもゲルの形成はコンニャク粉の精製、未精製にかかわらず可能であった。
【0052】
そこで、以上の方法で製造したこんにゃくの香りを分析した。すなわち、マンナンS及び国産こんにゃく精粉から実施例1と同様の方法で作ったアセチルエステラーゼ酵素固化ゲル化物(酵素固化)と対照であるアルカリ性凝固剤固化ゲル化物(アルカリ固化)にそれぞれ2倍量の水を加えて、フィスコトロンホモジナイザー(ポリトロン社製)でよくホモジナイズして、液相に臭気物質を抽出した。これを遠心分離(3000rpm、10分間)して得た上清液をガスクロマトグラフィー分析にかけた。
【0053】
ガスクロマトグラフィー分析は、Unicarbon B−2000 60/80メッシュ(ジーエルサイエンス社製)を充填した5φ×3.2mカラムを使用して、注入温度を180℃、カラム温度を100℃、排気温度を180℃として実施した。前記上清液1μlをオートインジェクターで注入して18分間測定した。なお、トリメチルアミン量は、50ppmに希釈したトリメチルアミン(片山化学社製:30%水溶液)のピーク面積を標準として換算して求めた。結果を図1に示す。図は、トリメチルアミンの生成量を示しており、図中の「マンナン」はマンナンSから製造したゲル化物を、「精粉」は国産コンニャク精粉から製造したゲル化物を表す。
【0054】
図から明らかなように、マンナンS及び国産コンニャク精粉のいずれから製造したゲル化物においても、酵素固化ゲルのトリメチルアミン量は、アルカリ固化ゲルのトリメチルアミン量に比べて抑制されている。
さらに、これらのゲル化物のうち国産コンニャク精粉を用いて製造したゲル化物について、経験豊富なパネラーにより官能評価した結果を第5表に示す。
その結果、アルカリ固化ゲルでは、いわゆるこんにゃく臭が強く認められたのに対して、酵素固化ゲルではこんにゃく臭は全く感じられなかった。
【0055】
【表5】
第5表 官能評価結果
【0056】
以上の実施例から分かるように、本発明の方法にしたがいアセチルエステラーゼ酵素を用いてコンニャクマンナンを脱アセチルすることによって、アルカリ性凝固剤を使用して製造した従来のこんにゃくとほぼ同様の物性を示すこんにゃくを製造することができる。さらに、このこんにゃくは、酵素の力価調整などによってゲル強度の制御が可能であることが明らかとなった。
【0057】
また、従来のこんにゃくがアルカリ領域のゲルであるのに対し、本発明においては、酸性から中性の領域においてもアセチルエステラーゼ酵素が作用しうる条件であるならば、ゲル形成が可能なゾル化物を得ることができ、該ゾル化物を常法により加熱することによってゲル化物が得られる。
このようにして得られるゲル化物は、アク成分も少なく、こんにゃく臭も殆ど無く、調味や着色などの加工性にも優れている。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、コンニャクマンナンの食品としての弾力性、破弾性等の特徴を活かしたまま、しかも各種の味付けや香りの付与、着色等の加工が容易で、かつ加熱によりゲル化が可能なコンニャクマンナンゾル化物とその製造方法が提供される。
さらに、このゾル化物を加熱することにより、アク成分やアルカリ臭が殆ど無く味付、着色等の加工が容易なコンニャクマンナンゲル化物、特にこんにゃくが得られる。
【0059】
本発明によって得られるこんにゃくは、従来のこんにゃく製品と異なり、アク成分の発生が非常に少ないために、アク抜きを必要とせず、調理の手間を省くことができる上、味付けや着色などの加工が容易であるなどの利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンニャクマンナンゲル化物のトリメチルアミン生成量を示したグラフである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing a deacetylated konjac mannan sol and a gelled product, and in particular, a deacetyl konjac obtained by deacetylating konjac flour and / or konjac mannan using a deacetylase, particularly an acetylesterase enzyme. The present invention relates to mannan sols and gelated products obtained by heat-treating the sols, particularly konjac and methods for producing them.
[0002]
[Prior art]
Konjac is an ancient Japanese food that is used for boiled foods, oden, and other foods. The main component of konjac is konjac mannan, a storable polysaccharide contained in tubers of konjac potato (Amorphophallus konjac) belonging to the taro family in plant classification.
[0003]
Konjac mannan is a kind of heteropolysaccharide, in which glucose and mannose are linked in a straight chain by β-1,4 bond in a ratio of 1-3: 2-5, and a molecular weight of about 270,000 with a partly branched chain. It is said to have about 110 acetyl groups, about 50 carboxyl groups (as glucosamine) and about 15 phosphate groups in one molecule ( Biochemistry Data Book I, p.494, edited by the Japanese Biochemical Society, published by Tokyo Chemical Doujin, November 26, 1979).
[0004]
In addition, konjac mannan is a polysaccharide in which glucose and mannose are β-1,4 linked at a ratio of 1: 1.6, sugar is acetylated at a ratio of 1 in 19, and sugars 50-60 It is also said that it is a structure branched at a ratio of one place per piece (Food and Development, Vol. 29, No. 7, p. 40-42, 1994).
[0005]
Conventional konjac production methods include calcium hydroxide (slaked lime) for colloidal solution (konjac paste) containing about 3% by weight of konjac potato containing konjac mannan and ground konjac flour. ), An alkaline coagulant such as sodium carbonate is added in an amount of about 0.1% by weight, kneaded well, and then molded and heated (about 80 to 100 ° C.) for gelation.
[0006]
It is known that the pH value of the conventional konjac produced by the method using such an alkaline coagulant is 11 to 12, and the gel strength is about 300 to 500 g. Further, in the conventional production method, starch, protein, ash, and the like contained as impurities in konjac flour increase the amount of active ingredients produced by reacting with an alkaline coagulant, and so-called dimethylamine and trimethylamine. The konjac odor also becomes stronger. Therefore, it is necessary to finish by washing with water for a long time, and it is necessary to take steps such as boiling in hot water to remove the accum before cooking. Furthermore, it has the fault that processing, such as seasoning and coloring, is difficult.
[0007]
In addition, because konjac has a unique texture, konjac flour with high purity obtained by refining konjac flour with alcohol is used as a food additive for the purpose of improving physical properties such as jelly and noodles. Yes. However, even in such a case, when trying to use konjac mannan in a gelled state, it is essential to use an alkaline coagulant for gelation. This is difficult to avoid and many foods are in the acidic range, so that it is difficult to use alkaline konjac mannan gelated products.
[0008]
Therefore, as a method for improving the conventional konjac mannan gel product produced using such an alkaline coagulant, particularly konjac, a weak alkaline coagulant prepared by mixing a weakly acidic solution and a strong alkaline solution is used. A method for producing konjac having a pH of about 7.2 to 8.8 has been proposed (Japanese Patent Laid-Open No. 11-69948).
According to this method, although it has been suggested that the above-mentioned problems of conventional konjac can be improved to some extent, the gel strength tends to be lower than that of conventional konjac produced using an alkaline coagulant, and konjac As described above, foods requiring strong gel strength have a problem that satisfactory physical properties are difficult to obtain.
[0009]
In addition, in order to reduce the unpleasant odor peculiar to konjac, the konjac powder is sufficiently purified with alcohol or the like in advance to remove impurities contained in the konjac powder, which is a source of unpleasant odor components when using an alkaline coagulant. A method is disclosed in JP-A-8-256704. However, this method has a problem that it takes a long time to purify the konjac powder, which is expensive.
[0010]
Therefore, it is desired to develop an excellent method for producing konjac mannan sols and gels, especially konjac, which has sufficiently reduced the ak component and konjac odor derived from the treatment with an alkaline coagulant and has excellent utilization characteristics. However, the current situation is that the method has not yet been developed.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention relates to a soljac product and a gelled product of konjac mannan, particularly konjac and a method for producing the konjac mannan, which does not require a drain, does not need to be washed for a long time as in the prior art, and has no konjac odor, An object of the present invention is to provide a konjac mannan solubilized product and gelled product, particularly konjac and a method for producing the same, which can be easily processed such as seasoning and coloring.
[0012]
In order to solve the above-mentioned problems, the present inventors diligently studied a method for producing a konjac mannan gelled product such as konjac without using an alkaline coagulant. As a result, it was found for the first time that konjac mannan gelled products such as konjac can be produced by deacetylating konjac mannan with deacetylase, especially acetylesterase enzyme, and then heating the resulting konjac mannansolated product. The present invention has been completed.
[0013]
Until now, various analyzes have been conducted on the gelation mechanism of konjac mannan with an alkaline coagulant, but there are many unclear points about the gelation mechanism, and it has not been completely elucidated. However, in these studies, it was recognized that the acetyl group in the konjac mannan molecule was deacetylated by reaction with an alkaline coagulant, but this deacetylation has a true role in the gelation mechanism of konjac mannan. Was completely unknown.
[0014]
Accordingly, the present inventors obtained a konjac mannan gel obtained by obtaining a deacetylase acting on konjac mannan, in particular, a konjac mannan solubilized product deacetylated by an acetylesterase enzyme, and further subjecting the solubilized product to heat treatment. It has been found for the first time that a chemical compound, that is, a gelled compound having the properties of konjac can be obtained. As a result, it can be confirmed for the first time that the removal of the acetyl group bonded to konjac mannan is an essential mechanism for the gelation of konjac mannan. Based on this finding, the present invention can be completed. It was done.
[0015]
Conventionally, examples of deacetylation of galactoglucomannan derived from conifers with acetylesterase enzymes derived from mold (Schizophyllum commune, Aspergillus oryzae, Trichoderma reesei, etc.) (Appl Microbiol. Biotechnol., Vol.39, p.159-165, 1993). However, the konjac mannan of the present invention is a glucomannan derived from konjac potato, which is different in plant origin and structure from the above galactoglucomannan.
[0016]
The above galactoglucomannan is described to have a composition ratio of mannose 64.8%, glucose 13.0%, galactose 5.0%, acetic acid 6.8%, etc., and this is converted into a constituent sugar ratio. Then, it is estimated that it is comprised by the ratio of mannose 13: glucose 2-3: galactose 1.
[0017]
On the other hand, as described above, glucomannan has a ratio of mannose: glucose = 1-3: 2-5, and both are greatly different in the presence or absence of galactose. In addition, they are essentially different substances, such as differing in the composition ratio of mannose and glucose.
Therefore, it is completely unknown whether acetylesterase enzyme acts on konjac mannan and deacetylation is possible. Furthermore, konjac mannan can be gelled by heating after deacetylation, and konjac can be produced. Was also completely unknown.
[0018]
On the other hand, a method of performing an enzyme treatment in the production of konjac is known, and disclosed in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 59-85267 and 10-248515. However, the enzyme used in these methods is an amino acid enzyme in the former, and a dietary fiber degrading enzyme (preferably hemicellulase enzyme) in the latter, and the deacetylase used in the present invention, particularly acetyl, is included in other examples. It is completely different from the esterase enzyme.
[0019]
In addition, the purpose of the enzyme is to decompose the protein added to the konjac in the former, and in the latter, the physical properties of the dried konjac after rehydration due to the weakening of the konjac mannan due to the decomposition of konjac mannan during the production of dried konjac. This is to be improved and is clearly different from the case of the present invention.
In addition, these methods require the use of an alkaline coagulant as usual for the gelation of konjac mannan at the same time as the use of an enzyme. In this respect as well, it is completely different from the method of the present invention. Is.
[0020]
[Means for Solving the Problems]
The present invention according to claim 1 is an aqueous solution of konjac flour and / or konjac mannan.Acetyl esteraseOf deacetylated konjac mannan sols, characterized in that 65% or more of acetyl groups are deacetylated by actingIt is.
Claim2The invention described isAcetyl esteraseThe pH value at the time of acting is 4 to 8,1It is a manufacturing method of the deacetylation konjac mannan sol thing of description.
[0021]
Claim3The invention as described is claimed in claim 1.OrClaim2A method for producing a deacetylated konjac mannan gelled product, comprising heating the deacetylated konjac mannansolated product produced by the method described above.
[0022]
Claim4The invention as described is claimed in claim 1.OrClaim2A deacetylated konjac mannan sol product obtained by the method described above.
Claim5The invention as described is claimed.3It is a deacetylated konjac mannan gel product produced by the method described.
Claim6The present invention is characterized in that the deacetylated konjac mannan gel product is konjac.5It is a deacetylated konjac mannan gel product described.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The deacetylated konjac mannan sols and gelated products according to the present invention are produced by adding a strong alkaline coagulant such as calcium hydroxide or sodium carbonate to konjac powder in conventional konjac, etc. It is characterized by being produced using a high affinity deacetylase, preferably an acetylesterase enzyme.
[0024]
As the konjac mannan used in the present invention, those used in normal konjac production can be used, for example, a product of Ina Food Industry (trade name: Mannan S). Moreover, refined konjac mannan such as a product obtained by purifying konjac powder with alcohol, separating and grinding (trade name: ROLEX RS, RX-L, RX-H, manufactured by Shimizu Chemical Co., Ltd.) can be used, and is not particularly limited.
[0025]
The deacetylase used in the present invention is not particularly limited as long as it is an enzyme capable of deacetylating by acting on konjac mannan. Among them, acetylesterase is preferable. Microorganisms that produce such acetylesterase enzymes include Aspergillus awamori, Aspergillus oryzae, Aspergillus niger, Aspergillus niger, and Trichoderma reesei. And molds such as Schizophyllum commune. In the present invention, an acetylesterase enzyme produced by the Shochu fungus Aspergillus awamori IFO4033 strain is particularly preferable.
In addition, the degree of purification of deacetylase is not particularly limited, and in addition to highly purified ones, crude ones can also be used. It is better to avoid contamination with enzymes that break down chains (mannanase, etc.).
[0026]
In the present invention, these deacetylases are added to a konjac mannan aqueous solution (concentration 2 to 4% by weight), pH 3.5 to 9.2, preferably pH 4 to 8, temperature 25 to 50 ° C., preferably By reacting at 27 to 48 ° C. for 3 to 24 hours, preferably about 5 to 12 hours, a deacetyl konjac mannansolated product can be obtained.
[0027]
The deacetylated konjac mannan solubilized product thus obtained contains glucomannan having a pH of 4 to 8 in the neutral to acidic region, and 65% or more, preferably 70% or more of the acetyl group deacetylated. Furthermore, this deacetylated konjac mannan sol is a novel substance that can be gelated by heating (80 to 100 ° C.), and almost no ac component or alkaline odor component is produced. Therefore, it can be used as it is or once dried and processed into powder, etc., and added to other foods to improve physical properties, etc., and it is effective as a food material that does not adversely affect other foods Can be used.
[0028]
The deacetylated konjac mannan sols obtained as described above are completely gelled by heating at 80 to 100 ° C. for about 30 minutes, and most of the ak components and alkali odors found in conventional konjac are present. It is possible to produce an excellent gelled food such as konjac that is not generated.
This konjac mannan gel product has excellent properties such as a pH of 4 to 8, almost no aqua component and alkali odor, and easy processing such as seasoning and coloring.
[0029]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to examples, but the present invention is not limited thereto.
[0030]
Production Example 1 (Preparation of deacetylase)
The shochu fungus Aspergillus awamori IFO4033 strain was inoculated into wheat bran that had been moistened with 40% by weight of water and then sterilized (121 ° C., 20 minutes), followed by stationary culture at a temperature of 30 ° C. for 1 week.
After culturing, about 10 times volume of 100 mM phosphate buffer (pH 7.0) is added, and the mixture is well stirred and suspended, then centrifuged (5000 rpm, 30 minutes), and the resulting supernatant is filtered (No. 2). The filtrate containing acetylesterase was collected.
[0031]
The enzyme activity of acetylesterase in the filtrate was measured by the following method using naphthylacetic acid as a substrate (Biochim. Biophys., Vol. 15, p.415, 1947).
0.15 ml of a methanol solution of 5 mM α-naphthylacetic acid (manufactured by SIGMA), 1.34 ml of 100 mM phosphate buffer (pH 7.0) and 0.01 ml of enzyme solution are mixed and placed in a 37 ° C. water bath. It was immersed and allowed to react for 15 minutes.
After the enzyme reaction, 1.5 ml of 10% SDS aqueous solution containing 0.01% Fast Garnet GBC (manufactured by SIGMA) was added, and the absorbance (560 nm) after 30 minutes was measured. Here, the enzyme activity that produces 1 μmol of α-naphthol per minute was defined as 1 unit (U) of acetylesterase activity.
[0032]
Using the enzyme activity measured by the above enzyme activity measurement method as an index, purification of the acetylesterase enzyme proceeded as follows. That is, ammonium sulfate was added to a centrifugal supernatant containing acetylesterase enzyme so as to have a concentration of 70% by weight / volume, thereby producing an ammonium sulfate precipitate. The obtained ammonium sulfate precipitate was collected by centrifugation (5000 rpm, 30 minutes). A small amount of 100 mM phosphate buffer (pH 7.0) was added to this, suspended, and sealed in a dialysis tube. Thereafter, 100-fold volume of the same buffer was used as an external solution for dialysis overnight, and this was used as a crude acetylesterase enzyme solution.
[0033]
Further, the crude enzyme solution was subjected to anion exchange chromatography. Specifically, DEAE Sepharose Fast Flow (Pharmacia) was used as a chromatographic carrier, and a fraction having acetylesterase activity eluted by a NaCl salt concentration gradient was collected. The active fraction was eluted around a NaCl concentration of 0.1-0.2M.
[0034]
Next, the enzyme activity fraction obtained by this anion exchange chromatography was subjected to hydrophobic chromatography. Specifically, Phenyl Sepharose 6 Fast Flow (manufactured by Pharmacia) was used as a chromatographic carrier, and a fraction having an acetylesterase activity eluted by an ammonium sulfate concentration gradient (60 to 0% by weight / volume) was collected. The active fraction was eluted from an ammonium sulfate concentration of around 10% by weight / volume and reached a maximum at 0% by weight / volume.
[0035]
Furthermore, the enzyme activity fraction by this hydrophobic chromatography was subjected to isoelectric focusing. PBE94 (manufactured by Pharmacia) was used as a chromatographic carrier, and Polybuffer 74 (manufactured by Pharmacia) was used as an eluent, and a fraction having acetylesterase enzyme activity eluted by forming a pH gradient was collected. When a pH gradient was prepared from 7.0 to 4.0, the active fraction was eluted at pH around 5.0 to 4.5. The enzyme fraction thus obtained was used as an acetylesterase purified enzyme solution.
[0036]
Example 1 (Comparison of enzyme-solidified gel and alkali-solidified gel)
A konjac mannan solubilized product and a gelled product were prepared using konjac mannan and acetylesterase enzyme.
First, Konjac mannan (trade name: ROLEX RS, manufactured by Shimizu Chemical Co., Ltd.) in 50 ml of purified acetylesterase enzyme solution prepared in Production Example 1 (adjusted to 1.5 U / ml acetylesterase enzyme activity) Was added and stirred and swollen. Thereafter, this was allowed to stand in a 37 ° C. hot water bath for 12 hours to perform a deacetylation reaction of glucomannan to obtain a dripped konjac mannan sol.
Furthermore, when this sol-form was heat-treated in hot water at 80 ° C. for 30 minutes, konjac mannan changed from a drastic sol state to a konjac-like gelled product (enzyme-solidified gel).
[0037]
In addition, when the acetic acid density | concentration in the sol-form before a heating was measured using F kit acetic acid (made by Boehringer Mannheim company), 9 mM acetic acid was produced. This amount of acetic acid almost agreed with the theoretical value of acetic acid that could be liberated.
[0038]
Subsequently, the strength of the gel solidified with the acetylesterase enzyme was measured using a rheometer (manufactured by Asuka Instruments). The conditions were a plunger diameter of 18 mm, a constant speed of 50 mm / min, and a clearance of 1.0 mm. The results are shown in Table 1. As a control, an alkaline coagulant (2 wt / vol% calcium hydroxide solution) was added at a concentration of 0.2 wt% with respect to an aqueous solution of 3 wt% Konjac mannan (trade name: ROLEX RS, manufactured by Shimizu Chemical). After stirring and stirring, a gelled product (alkali solidified gel) produced by heating at 80 ° C. for 30 minutes was prepared, and the gel strength was measured in the same manner.
[0039]
[Table 1]
Table 1 Comparison of gel strength
[0040]
As is apparent from Table 1, the gel strength of the gelled product (enzyme-solidified gel) solidified with the acetylesterase enzyme is almost inferior to the gel strength of the gelled product (alkali-solidified gel) solidified using an alkaline coagulant. I understood that.
[0041]
Example 2 (Deacetylation rate and gelation ability)
In this example, the degree of deacetylation of the raw material konjac mannan was examined for gelation. That is, 50 ml of enzyme solutions having two concentrations of 0.8 U / ml and 3.3 U / ml were prepared using the purified acetylesterase enzyme solution prepared in Production Example 1, and 3% by weight of each. As such, konjac mannan (trade name: ROLEX RS, manufactured by Shimizu Chemical Co., Ltd.) was added. Then, after rapidly stirring and suspending, deacetylase reaction was performed in 37 ° C. warm water.
Immediately after the start of the reaction, 0.4 ml of the reaction solution was taken out over time, the amount of liberated acetic acid was measured, and the reaction solution was heated in 80 ° C. warm water for 30 minutes to examine the gelation ability. The results are shown in Table 2.
[0042]
[Table 2]
Table 2. Deacetylation rate and gelation ability
[0043]
From the results in Table 2, it was found that gelation occurred when the deacetylation rate was about 65% or more, and that a stronger konjac-like gelled product was obtained when the deacetylation rate was about 70% or more.
[0044]
Example 3 (Deacetylase titer and gel strength)
In this example, changes in gel strength when the titer of enzyme activity was changed in the reaction of acetylesterase enzyme and konjac mannan were examined.
First, using the enzyme solution prepared in Production Example 1, enzyme solutions having enzyme titers adjusted to 2.1 U / ml and 1.3 U / ml were prepared. Next, a konjac mannan gel product was prepared in the same manner as in Example 1 except that this enzyme solution was used. That is, konjac mannan (trade name: ROLEX RS, manufactured by Shimizu Chemical Co., Ltd.) was added to 50 ml of each of the two types of enzyme solutions so as to be 3% by weight. Enzymatic reaction was performed in a hot water bath.
After elapse of the reaction time so that the acetic acid produced by the deacetylation was sufficiently liberated, it was heated in warm water at 80 ° C. for 30 minutes to obtain a gelled product. As a result, in the case of 2.1 U / ml, the release of acetic acid reached a peak in 7 hours after the start of the reaction, and in the case of 1.3 U / ml, the release of acetic acid reached a peak in 12 hours. The amount of acetic acid released at this time was approximately 90% of the theoretical value. Thereafter, the breaking elasticity of these gelled products was measured in the same manner as in Example 1 using a rheometer (manufactured by Asuka Instruments). The results are shown in Table 3.
[0045]
[Table 3]
Table 3 Changes in gel strength due to enzyme titer
[0046]
As is apparent from Table 3, it was found that the gel strengths of both gelled products were almost the same. However, there was a difference in the physical properties between the two, when the enzyme titer was 2.1 U / ml, it was slightly brittle, and 1.3 U / ml was stiffer and more elastic.
From the above, it was found that the physical properties of the finally obtained gelled product can be changed by changing the enzyme activity value of the purified acetylesterase enzyme solution to be used.
[0047]
Example 4 (pH and gel strength during enzyme reaction)
In this example, in order to examine the relationship between pH and gel strength during the enzyme reaction, the reaction between the acetylesterase purified enzyme solution prepared in Production Example 1 (adjusted to 2.2 U / ml) and konjac mannan was conducted at different pHs. Performed under conditions. Specifically, a PD10 desalting column (Pharmacia) was prepared using a wide-area buffer adjusted to pH 8.0, 7.0, 6.0, 5.0, 4.0 and 3.0 with phosphoric acid and citric acid. The phosphate buffer solution of the acetylesterase purified enzyme solution was replaced by the above to prepare an acetylesterase purified enzyme solution having a pH of 3 to 8, and this was used as the enzyme solution for pH dependence test.
[0048]
Add konjac mannan (trade name: ROLEX RS, manufactured by Shimizu Chemical Co., Ltd.) to 3% by weight with respect to 50 ml of various enzyme solutions for pH dependence test (adjusted to 2.2 U / ml) and rapidly stir. The suspension was suspended and immersed in a 37 ° C. water bath for 5 hours to cause a deacetylase reaction. Thereafter, a part of the obtained sol-form was collected, suspended by adding 4 times the weight of water, centrifuged at 15000 rpm for 5 minutes, and then the supernatant was separated.
The acetic acid concentration of the obtained supernatant was measured with F kit acetic acid (manufactured by Boehringer Mannheim) in the same manner as in Example 1. The remaining sol-form was heated in boiling water for 10 minutes to confirm the presence or absence of gelation. The results are shown in Table 4.
[0049]
[Table 4]
Table 4 pH dependence of gelation
[0050]
As a result, it was confirmed that a gelled product was obtained from any enzyme solution having a pH of 4.0 to 8.0. Acetic acid was also found to be produced at any pH. The gel strength decreased as the pH decreased, but the reason is not clear.
[0051]
Example 5 (Inhibition of trimethylamine odor formation)
As a sample of konjac mannan, konjac was manufactured according to Example 1 from each using the product name: Mannan S (manufactured by Ina Food Industry) and domestic konjac fine powder.
As a result, as in the case of producing with an alkaline coagulant, gel formation was possible with the acetylesterase enzyme regardless of whether the konjac powder was purified or not.
[0052]
Therefore, the scent of konjac produced by the above method was analyzed. That is, acetylesterase enzyme-solidified gel product (enzyme-solidified) prepared from Mannan S and domestic konjac fine powder in the same manner as in Example 1 and an alkaline coagulant-solidified gel material (alkaline-solidified) as a control, each twice Water was added and homogenized well with a Fiscotron homogenizer (manufactured by Polytron) to extract odorous substances in the liquid phase. The supernatant obtained by centrifugation (3000 rpm, 10 minutes) was subjected to gas chromatography analysis.
[0053]
The gas chromatographic analysis was performed using a 5φ × 3.2 m column packed with Unicarbon B-2000 60/80 mesh (manufactured by GL Sciences Inc.), with an injection temperature of 180 ° C., a column temperature of 100 ° C., and an exhaust temperature of 180 °. It carried out as ° C. 1 μl of the supernatant was injected with an autoinjector and measured for 18 minutes. The amount of trimethylamine was calculated by converting the peak area of trimethylamine (Katayama Chemical Co., Ltd .: 30% aqueous solution) diluted to 50 ppm as a standard. The results are shown in FIG. The figure shows the amount of trimethylamine produced. In the figure, “mannan” represents a gelled product produced from mannan S, and “seed flour” represents a gelled product produced from domestic konjac fine powder.
[0054]
As is clear from the figure, in the gelled product produced from either Mannan S or domestic konjac fine powder, the amount of trimethylamine in the enzyme-solidified gel is suppressed compared to the amount of trimethylamine in the alkali-solidified gel.
Further, Table 5 shows the results of sensory evaluation of gelled products produced using domestic konjac fine powder among these gelled products by experienced panelists.
As a result, a so-called konjac odor was strongly recognized in the alkali-solidified gel, whereas no konjac odor was felt in the enzyme-solidified gel.
[0055]
[Table 5]
Table 5 Sensory evaluation results
[0056]
As can be seen from the above examples, konjac exhibits substantially the same physical properties as conventional konjac produced using an alkaline coagulant by deacetylating konjac mannan using an acetylesterase enzyme according to the method of the present invention. Can be manufactured. Furthermore, it has been clarified that this konjac can control the gel strength by adjusting the titer of the enzyme.
[0057]
Further, in contrast to the conventional konjac is a gel in the alkaline region, in the present invention, a solified product capable of gel formation is formed under conditions where the acetylesterase enzyme can act even in an acidic to neutral region. The gelled product can be obtained by heating the solubilized product by a conventional method.
The gelled product obtained in this way has few active ingredients, almost no konjac odor, and is excellent in workability such as seasoning and coloring.
[0058]
【The invention's effect】
According to the present invention, while taking advantage of the characteristics of konjac mannan as a food, breakage elasticity, etc., it is easy to process various flavors, impart fragrances, coloring, etc., and can be gelled by heating. A konjac mannan sol product and a method for producing the same are provided.
Further, by heating the solubilized product, a konjac mannan gelled product, particularly konjac, which has almost no ak component or alkali odor and can be easily processed such as seasoning and coloring, can be obtained.
[0059]
The konjac obtained by the present invention, unlike conventional konjac products, is very low in the generation of ax components, so it does not require axel removal and can save time and effort for cooking and coloring. It has the advantage of being easy.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph showing the amount of trimethylamine produced by a konjac mannan gel product.
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