JP4105259B2 - 遠赤外線による健康増進方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は健康な成人はもとより、老人や幼児或いは病弱な体質の人でも身体に負担をかけることなく、発汗や新陳代謝を促進して健康増進及び美容効果を高めることの可能な遠赤外線による健康増進方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来技術】
近年では生活水準の著るしい向上に伴って居住空間はもとより職場空間においてもエアコンディショナー等の普及により、周年を通して人工的に管理された環境におかれ、更に車の大幅な普及や職場においてもOA化やFA化が進んだ結果、日常における歩行や運動動作が激減化し、加えて高蛋白高カロリー食品の氾濫やグルメ指向化の風潮等により、過剰なカロリー摂取と運動量の不足とが相俟って高齢者はもとより若年者の体力低下や新陳代謝の低下が増加傾向にあり、これがため若年成人における罹病率が著るしく高まっているばかりか皮膚疾患や皮膚の老化も招来されて、特に女子にとっては重大な感心ごとともなっている。
【0003】
これがため、スポーツクラブやフィットネスクラブ等での積極的な運動と、併設されてなるサウナや浴場等で発汗や新陳代謝の促進を図ったり、或いはクワハウス等の温泉利用施設での発汗や新陳代謝を促進させることが盛んになされている。しかしながらスポーツクラブやフィットネスクラブ等はその利用のための費用が極めて高額であるばかりか、多量の運動カリキュラムが課せられること等より、その利用者は専ら健康な成人で占められ、更にクワハウスにおいてはその立地が都市部より比較的遠隔地に限定されるため、健康増進のための日常利用には難点がある。
【0004】
更にこれら施設に併設されるサウナは、発汗や新陳代謝の促進のためには好適なものの、サウナは略90乃至100℃の高温に加熱された高温乾燥空気中に身体を晒すものであるから、老人や幼児等の体力的に弱い者や病弱な者の使用には危険が伴う。
【0005】
他方特定の温泉地においては、その膨大な地熱を利用して多量の砂礫を加温し、この加温された砂礫内に身体を埋入させ若しくは該砂礫を身体に埋覆させる所謂砂風呂が、比較的低温度で十分な発汗作用や新陳代謝作用を有すること等から、老人や幼児或いは病弱な者でも利用しえることが知られている。然るに該砂風呂において発汗や新陳代謝の促進を図るには、加温された砂礫内に十分に身体を埋入させ若しくは十分に埋覆させる必要があるものの、砂礫は比重が大きなため使用に際し多重な圧迫感が強く、且発汗や新陳代謝に伴い排出される老廃物、或いは体液等が砂礫内に付着堆積するとともに、使用される温度もせいぜい40乃至50℃程度と低温なため雑菌類の繁殖はもとより、該菌類の繁殖に伴う特有の臭気の発生も招来される等極めて非衛生的であるため、頻繁に砂礫の清浄や殺菌或いは砂礫の交換をせねばならぬ問題を内在しており、更には砂礫は熱伝導性に劣るものであるから、多量の砂礫を所要の温度まで加温させるためには極めて膨大な熱容量の地熱が確保される場所に限定される問題をも抱えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
発明者等はかかる実情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、アルミノ珪酸塩鉱物からなるゼオライトが多量の微孔を有しその微孔比表面積が極めて大きく、且塩基置換容量も大きなうえ見掛比重も一段と小さく、而も遠赤外線放射体であるばかりか略350℃の高温処理を施しても塩基置換容量が損われぬこと、及びその放射波長が2.5乃至3.2μmの近赤外線並びにその放射波長が5.0乃至7.4μmの遠赤外線電磁波が黒体の放射率に対して少なくとも0.8以上の放射率を有する電磁波放射セラミックス粉材を担持させることにより、雑菌類の抗菌と付着或いは吸着される窒素化合物や各種のガス等の分解消去がなされることを究明し本発明に至った。
【0007】
即ち本発明は、所要の物性と粒径を有するゼオライト微粒体を比較的低温に加温のうえ深達力の強い遠赤外線を放射させて、老人や幼児或いは病弱な者にも負担なく発汗作用や新陳代謝作用を促進し、且長期に亘り良好な衛生状態が保持される、遠赤外線による健康増進方法及びその装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために本発明が用いた技術的手段は、その塩基置換容量(meq/100g)が100mg以上で且微孔比表面積が6.0m2/g以上のゼオライトを、粒径が1.0乃至10mmに破砕してゼオライト微粒体となしたるうえ、このゼオライト微粒体の所要容量を収納しえる区画体内に収納に、且その温度を35乃至50℃の範囲の適宜温度に加温し深達力の強い遠赤外線を放射せしめるとともに、この収納区画体内に収納され且加温により深達力の強い遠赤外線の放射されてなるゼオライト微粒体内に身体を埋入させ若しくは該ゼオライト微粒体を埋覆させて、以って遠赤外線の深達力により発汗作用や新陳代謝作用を著るしく促進せしめて健康増進を図る方法に存する。
【0009】
更に、ゼオライト微粒体にその放射波長が2.5乃至3.2μmの近赤外線並びにその放射波長が5.0乃至7.4μmの遠赤外線電磁波が、黒体の放射率に対して少なくとも0.8以上の放射率を有する電磁波放射セラミックス粉材を0.30乃至3.0%重量割合で担持させることにより、排出される汗、体液或いは老廃物中の水分子を共振励起させて、創出される活性酸素により雑菌類の抗菌や吸着された窒素化合物やガス等を分解消去せしめて、極めて衛生的に健康増進を図る方法に存する。
【0010】
そしてかかる健康増進を図るための装置として、ゼオライト微粒体を所要の容量に収納区画する収納区画体はその上面が開口し、且その内壁面及び底面はゼオライト微粒体を効率良く加温させ面も加温されたゼオライト微粒体の熱漏出を防止するうえから断熱材により形成されてなるとともに、底面上部にはゼオライト微粒体を所要の温度に加温させ、更にはゼオライト微粒体に吸着された汗、体液等の水分や老廃物、ガス等を蒸散分解消去させ、或いは付着菌類を加熱殺菌しえる高温度に加温可能な加温ヒーター若しくは熱風散気管からなる加熱体が配置されてなる構成の遠赤外線による健康増進装置に存する。
【0011】
更に、かかる健康増進装置が頻繁に利用される場合には、深達力の強い遠赤外線により発汗作用や新陳代謝作用の促進に伴って排出される汗や体液或いは老廃物も多量となり、これらがゼオライト微粒体を伝って底面に滞留し、加えてゼオライト微粒体相互の擦れより生ずる微塵も落下堆積すること等に対処するうえから、収納区画体の底面上方の適宜位置にはゼオライト微粒体が脱落できぬ程度の網目合の脱落防止網体を設けられるとともに、該脱落防止網体の上部若しくは下部に加熱体を配設させてなる、遠赤外線による健康増進装置に存するものである。
【0012】
【作 用】
上述の如き技術的手段を用いてなる本発明は、以下の如き作用を有する。即ちその塩基置換容量(meq/100g)が少なくとも100mg以上で且微孔比表面積が6.0m2/g以上のゼオライトを粒径1.0乃至10mmに破砕させたゼオライト微粒体を用い、該ゼオライト微粒体の所要容量を収納区画させ、且その温度を35乃至50℃の範囲の適宜温度に加温のうえ該ゼオライト微粒体内に身体を埋入させ若しくは該ゼオライト微粒体を身体に埋覆させるものであるから、所要の温度に加温されたゼオライト微粒体からはその受容温度エネルギーに対応した遠赤外線が放射され、而もゼオライト微粒体の粒径に伴う放射表面積率の増加とにより放射効率が一段と高められる。
【0013】
そして遠赤外線は身体内部への深達力が強く且実質的体感温度は35乃至50℃の適宜温度であるから、特段に体力的負担を感ずることなく発汗作用や新陳代謝作用が著るしく促進されることとなる。更に発汗や新陳代謝に伴って排出される汗、体液、老廃物等は、ゼオライト微粒体の保持する大きな微孔比表面積により吸水、吸着されるばかりか、その塩基置換性によって窒素化合物や臭気分子等が積極的に吸着されることとなる。
【0014】
加えてゼオライト微粒体に電磁波放射セラミックス粉材が0.30乃至3.0%重量割合で担持された場合には、該電磁波放射セラミックス粉材から放射される近赤外線並びに遠赤外線領域の放射電磁波により、汗、体液、老廃物中の水分の水分子が共振励起されて、反応性が高く酸化分解力を持つ活性酸素が創出されるため雑菌類の抗菌はもとより臭気分子等も分解消去される。
【0015】
他方ゼオライト微粒体は、その所要容量が収納区画体内に区画されるとともに、その底面には該ゼオライト微粒体を35乃至50℃の範囲の適宜温度に加温させるため、及びゼオライト微粒体に吸着された汗、体液、老廃物或いはガス等を加温蒸散放出させるに足る高温度に加温しえる加熱体が配設されてなるため、適宜の期間毎に高温度に加温させるのみでゼオライト微粒体に吸着された汗、体液等の水分や老廃物が蒸散放出され、而も雑菌類も殺菌されることとなる。更に収納区画体の底面上方の適宜位置に脱落防止網体を設けることにより、排出される汗、体液、老廃物や、ゼオライト微粒体の微塵等が該脱落防止網体を通して底面に落下集積されるため、収納区画されてなる底面近傍のゼオライト微粒体相互の接合間隔が閉塞されぬため、加熱体からの熱エネルギーが十分に流通しゼオライト微粒体全体に効率よく拡散伝播される。
【0016】
【実施例】
以下に本発明実施例を図とともに詳細に説明すれば、図1は本発明に用いるゼオライト微粒体1の説明図、図2は電磁波放射セラミックス粉材1Bが担持されてなるゼオライト微粒体10の説明図であって、本発明は健康で体力的に優れる成人はもとより、老人や幼児或いは病弱な人達にも、体力的な負担をかけずに発汗作用や新陳代謝作用を促進せしめて健康増進を図るものである。
【0017】
かかる目的の実現のためには、低温度の熱エネルギーを身体内部まで効果的に深達させて発汗作用や新陳代謝作用を促進させるうえから遠赤外線放射特性を有する素材の使用が提案され、且この遠赤外線放射特性をより効率良く発揮せしめるうえからは、その粒径を小さくして放射表面積率を高めること、及びこの遠赤外線放射特性が効率良く放射される遠赤外線放射素材で身体を効果的に発汗或いは新陳代謝をさせるには、粒径の小さな遠赤外線放射素材に身体を埋入させ若しくは身体に埋覆させることが好都合であり而も比重の小さな遠赤外線放射素材が要望される。更に望ましくは、発汗作用や新陳代謝作用の促進に伴い排出される汗や体液或いは老廃物等を可能な限り吸着しえ、特には老廃物中の窒素化合物等を積極的に吸着させる素材が、臭気の防止や衛生面からも求められる。
【0018】
そこで本発明においては、その塩基置換容量(meq/100g)が少なくとも100mg以上で且その微孔比表面積が6.0m2/g以上のゼオライトを選択するとともに、このゼオライトをその粒径が1.0乃至10mm好ましくは2.0乃至6.0mmに破砕させてなるゼオライト微粒体1を使用する。即ちゼオライトはその組成成分において酸化珪素65乃至70%、酸化アルミニウム9.0乃至11%、酸化ナトリウム2.0乃至2.5%、酸化カルシウム2.0乃至2.2%、酸化カリウム1.3乃至1.4%、酸化鉄0.50乃至0.60%、酸化マグネシウム0.25乃至0.30%等の組成割合からなるセラミックス素材であるから良好な遠赤外線放射素材であって、而も老廃物中の窒素化合物に対する塩基置換性を有し、更には水分やガス等の吸着に係る多量の微孔1Aを有するとともに、破砕により見掛比重も略1.3乃至1.4と極めて小さなものとなる。従って発汗や新陳代謝に伴い排出される老廃物中の窒素化合物や臭気等を積極的に吸着させるうえから、その塩基置換容量(meq/100g)が少なくとも100mg以上のものが選択され、且排出される汗、体液等の水分やガス等の吸着のうえからも、その微孔比表面積が6.0m2/g以上のものが選択される所以であって、この選択されたゼオライトはその放射に係る遠赤外線を効率良く放射させるうえから粒径を小さくして放射表面積率を大きく形成させること、及び身体を埋入させ若しくは身体を埋覆させる場合に、良好な密集性と分離性を保持させるうえから、その粒径を1.0乃至10mm好ましくは2.0乃至6.0mmに破砕させたゼオライト微粒体1として使用する。
【0019】
更に本発明においては発汗作用や新陳代謝を促進させるものであるから、当然に排出される汗、体液或いは老廃物も多く、而も発汗や新陳代謝に係る実用温度もせいぜい35乃至50℃程度の低温度であるから、排出物中の雑菌類の多くが繁殖する危険が予想される。かかる問題に際して、本発明は2つの技術的手段を講じてなるもので、その一つは図2に示す如くゼオライト微粒体1に、その放射波長が2.5乃至3.2μmの近赤外線及びその放射波長が5.0乃至7.4μmの遠赤外線電磁波を黒体の放射率に対して少なくとも0.8以上の放射率を以って放射しえる電磁波放射セラミックス粉材1Bを0.30乃至3.0%重量割合で担持させてなるゼオライト微粒体10の使用にある。
【0020】
即ち発汗作用や新陳代謝作用の促進に伴い排出される汗、体液、老廃物中の水分はもとより、これらに混在する雑菌類を形成する細胞内水分等の水分子は、その波長が2.5乃至3.2μmの近赤外線電磁波領域及びその波長が5.0乃至7.4μmの遠赤外線電磁波領域に吸収帯所謂共振帯を有するものであるから、かかる共振帯に合致した電磁波が効果的に放射されると、これら水分子が共振励起され反応性が高く且酸化分解力を持つ一重項酸素やスーパーオキシド、ヒドロキシラジカル、或いは過酸化水素等の活性酸素が創出され、雑菌類の生理機能が阻害されるとともに繁殖も阻止され、而も臭気分子の分解消去もなされて極めて衛生的な状態が保持されることとなる。
【0021】
かかる場合において、電磁波放射セラミックス粉材1Bを担持させる割合は、ゼオライト微粒体1に対して0.30%以下では十分に抗菌性が発揮できぬことによるものであり、且3.0%重量の担持で十分な抗菌性が発揮されるためこれ以上の担持は抗菌性の面で不用となることによる。そしてかかる電磁波放射セラミックス粉材1Bはその粒径が略1.0乃至30μm程度の極めて微粒状のものであるから、かかる電磁波放射セラミックス粉材1Bを担持させる手段としては、ゼオライト微粒体1の組成中に粘土質分が存在し且該粘土質分が含水により粘性を有することから、ゼオライト微粒体1に所要割合の電磁波放射セラミックス粉材1Bを配合し、更に水を所要割合で添加のうえ撹拌し、而してゼオライト微粒体1の保持する塩基置換性を損わぬ程度の温度、所謂350℃以下の温度で仮焼することにより、粘土質分の硬化とともに電磁波放射セラミックス粉材1Bがゼオライト微粒体1外表面に担持される。
【0022】
かくしてなるゼオライト微粒体1若しくは電磁波放射セラミックス粉材が担持されたゼオライト微粒体10は、その所要の容量を収納区画するために図3に示す如き収納区画体2内に収納される。この収納区画体2は、収納されるゼオライト微粒体1或いは電磁波放射セラミックス粉材が担持されてなるゼオライト微粒体10を、実質的に35乃至50℃の範囲の適宜温度に加温させてその加温エネルギーに対応した遠赤外線を放射させるとともに、身体を該加温され且遠赤外線が放射されてなるゼオライト微粒体1若しくは10内に埋入させ若しくは身体に埋覆させるものであるから、上面が開口されてなるとともにその内壁面3Aや底面3Bには、加温に伴う熱エネルギーが濡出せぬよう適宜の断熱材3が用いられてなり、且収納区画体2を形成する素材としては、収納区画体2全体が強固に保持されるような強靱性、耐候性、耐水性等に優れた素材であれば特段制限はない。
【0023】
そしてかかる場合に留意すべきは、発汗作用や新陳代謝作用の促進に伴い汗、体液、老廃物等が排出されるとともに、これらが塩基置換容量や微孔比表面積の大きなゼオライト微粒体1若しくは10に吸着されるものの、使用頻度が高まると排出される汗、体液、老廃物等も多量となり、次第に吸着性が低下する結果となる。そこで本発明においては、該収納区画体2に収納されてなるゼオライト微粒体1若しくは10を所要温度に加温させること、及び吸着性の低下したゼオライト微粒体1若しくは10に吸着された汗、体液、老廃物等を高温度に加温して蒸散放出させ並びに高温度による殺菌を図るうえから、最大350℃程度まで加温できる加温ヒーター若しくは熱風散気管からなる加熱体4がその底面3Bに配設されることから、収納区画体2の内壁面3Aや底面3Bを形成する断熱材3は当然かかる温度に耐える素材が使用される。
【0024】
加熱体4は特段の制限はなく、例えば耐水密封された加温ヒーター4Aで底面3Bよりその熱エネルギーでゼオライト微粒体1若しくは10が均等に加温されるよう配設させることや、所要の温度に加温された加熱乾燥空気を加圧送風のうえ、底面3Bより均等に散気されるような熱風散気管4Bを配設させてやる方法が提案されるが、短時間内に収納区画されたゼオライト微粒体1若しくは10全体を所要の温度に加温させ、或いは吸着された汗、体液、老廃物等を蒸散放出させ若しくは殺菌のための高温度に加温させるためには、熱風散気管4Bによる方法が効率的且経済的でもある。そして収納区画体2は、収納区画され且所要の温度に加温されたゼオライト微粒体1若しくは10内に身体を埋入させ或いは身体を埋覆させて発汗作用や新陳代謝作用を促進させるものであるから、その深さは少なくとも1乃至1.5m以上が好ましく且その長さや幅については利用状況に合せて適宜に決定されることとなる。
【0025】
収納区画体2内に収納区画されたゼオライト微粒体1若しくは10を、実質的に35乃至50℃の範囲の適宜温度に維持させるには、その底面3Bに配設されてなる加熱体4からの加温熱エネルギー量と、上面から放散する熱量及び断熱材から漏出する熱量及び該収納区画体2の外部温度を考慮する必要がある。因みに外部温度が30℃の場合において、収納区画体2の内容積(深さ1.5×長さ15m×幅5m)にその平均粒径が3mmのゼオライト微粒体をその容積に等しく収納のうえ、内壁面3A及び底面3Bに厚さ5cmの発泡コンクリートからなる断熱材3を用い底面3B上部に設けた熱風散気管4Bより50℃に加温された加熱乾燥空気を毎分30m3の送風量で全体に均等に散気させた場合には、その表面温度が略39乃至41℃の温度に維持しえる。そしてゼオライト微粒体1若しくは10の粒径が小さくなる程、粒体相互間の接合間隙が微少化し、加熱体4からの加熱乾燥空気の流通が悪化することとなるため、熱風散気管4Bからの散気圧を最大1.5kg/cm2程度まで加圧できる送風手段を備えておくことが望まれる。
【0026】
ところで収納区画体2の容積が小さく且多数の利用がなされる場合には、発汗作用や新陳代謝作用の促進に伴い多量の汗や体液或いは老廃物が排出されるものの、ゼオライト微粒体1若しくは10の吸着容量には限度があるから排出物が吸着限度を超えて底面3Aに落下滞留したり、或いはゼオライト微粒体1若しくは10相互の擦耗に伴う微塵等が底面3Aに落下堆積することとなり、特にこれらの落下に際して収納区画されてなるゼオライト微粒体1若しくは10の底面3Aの近傍におけるゼオライト微粒体1若しくは10相互の接合間隙が閉塞されて、加熱体4からの加温が阻害される危険があるばかりか極めて非衛生的ともなる。
【0027】
そこで図4に示す如く、収納区画体2の底面3A上方の適宜位置に、ゼオライト微粒体1若しくは10の落下防止のなしえるような網目合を有する落下防止網体5を設け、底面3Aとの間に落下滞留或いは堆積する排出物等を貯留させる貯留部6を設けるとともに、落下防止網体5の上部若しくは下部に加熱体4を配設させ、適宜期間毎に該貯留部6に落下滞留若しくは落下堆積した排出物等を除去することが好都合である。
【0028】
【発明の効果】
本発明は上述の如く、塩基置換容量(meq/100g)が少なくとも100mg以上で且微孔比表面積が6.0m2/g以上のゼオライトを、その粒径が1.0乃至10mmに破砕させてなるゼオライト微粒体、若しくはゼオライト微粒体にその放射波長が2.7乃至3.2μmの近赤外線及びその放射波長が5.0乃至7.4μmの遠赤外線が、黒体の放射率に対して少なくとも0.8以上の放射率で放射しえる電磁波放射セラミックス粉材が0.30乃至3.0%重量割合で担持されてなるゼオライト微粒体を用い、且これらゼオライト微粒体が所要の容量で収納区画体内に収納されたうえ、実質的に35乃至50℃の範囲の適宜温度に加温されることにより、該加温エネルギーが遠赤外線として変換放射されるとともにゼオライト微粒体の見掛比重も小さなことから、該ゼオライト微粒体内に身体を埋入させ若しくは身体に埋覆させても多重感や圧迫感が少なく、且低温度で身体内部まで遠赤外線が深達し細胞や毛細血管が加温されるため、体力面への負担もなく発汗作用や新陳代謝作用が著るしく促進されるばかりか、排出される汗、体液、老廃物等がゼオライト微粒体に即時に吸着されるため、使用感も極めて爽快なものとなる。そして電磁波放射セラミックス粉材の担持に伴い排出される汗、体液、老廃物等に混在する雑菌類の抗菌はもとより、発生する臭気も即時に分解消去されるため極めて衛生的であるばかりか、加熱体によりゼオライト微粒体を高温度に加温させてやることにより、吸着した汗、体液、老廃物等が蒸散放出されて、長期に亘ってゼオライト微粒体の吸着性が保持しえる等、極めて特長の多い遠赤外線による健康増進方法及びその装置である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゼオライト微粒体の説明図である。
【図2】電磁波放射セラミックス粉材が担持されたゼオライト微粒体の説明図である。
【図3】遠赤外線による健康増進装置の断面説明図である。
【図4】落下防止網体を設けた遠赤外線による健康増進装置の断面説明図である。
【符号の説明】
1 ゼオライト微粒体
1A 微孔
1B 電磁波放射セラミックス粉材
10 電磁波放射セラミックス粉材が担持されたゼオライト微粒体
2 収納区画体
3 断熱材
3A 内壁面
3B 底面
4 加熱体
4A 加温ヒーター
4B 熱風散気管
5 落下防止網体
6 貯留部
Claims (4)
- 塩基置換容量(meq/100g)が100mg以上で且つ微孔比表面積が6.0m2/g以上のゼオライトを、粉砕してその粒径が1.0乃至10mmであるゼオライト微粒体とし、その放射波長が2.5乃至3.2μmの近赤外線及び5.0乃至7.4μmの遠赤外線電磁波の放射率が黒体の放射率に対して少なくとも0.80以上の放射率を有する電磁波放射セラミックス粉材であって、前記電磁波放射セラミックス粉材が、酸化珪素65乃至70重量%、酸化アルミニウム9.0乃至11重量%、酸化ナトリウム2.0乃至2.5重量%、酸化カルシウム2.0乃至2.2重量%、酸化カリウム1.3乃至1.4重量%、酸化鉄0.50乃至0.60重量%、酸化マグネシウム0.25乃至0.30重量%を具えるセラミックス粉材を、0.30乃至3.0重量%で前記微粒体に担持させ、このセラミックス粉材を担持させた微粒体を35乃至50℃の温度に加温させることを特徴とする遠赤外線発生方法。
- 塩基置換容量(meq/100g)が100mg以上で且つ微孔比表面積が6.0m2/g以上のゼオライトを、粉砕してその粒径が1.0乃至10mmであるゼオライト微粒体とし、その放射波長が2.5乃至3.2μmの近赤外線及び5.0乃至7.4μm の遠赤外線電磁波の放射率が黒体の放射率に対して少なくとも0.80以上の放射率を有する電磁波放射セラミックス粉材であって、前記電磁波放射セラミックス粉材が、酸化珪素65乃至70重量%、酸化アルミニウム9.0乃至11重量%、酸化ナトリウム2.0乃至2.5重量%、酸化カルシウム2.0乃至2.2重量%、酸化カリウム1.3乃至1.4重量%、酸化鉄0.50乃至0.60重量%、酸化マグネシウム0.25乃至0.30重量%を具えるセラミックス粉材を、0.30乃至3.0重量%で前記微粒体に担持した微粒体を区画収納する区画収納体と、前記セラミックスを担持させた微粒体を35乃至50℃の温度に加温する加熱手段と、を具えることを特徴とする遠赤外線発生装置。
- 請求項2に記載の遠赤外線発生装置において、前記微粒体を加熱する加熱手段が、前記セラミックスを担持させた微粒体に吸着した水分や老廃物の蒸散放出並びに殺菌しうる高温度に加温可能な加温ヒータ又は熱風散気管であることを特徴とする遠赤外線発生装置。
- 請求項2又は3に記載の遠赤外線発生装置において、前記区画収納体の底面上方に、前記微粒体の脱落防止のための脱落防止網体を設けるとともに、該脱落防止網体の上部若しくは下部に前記加熱手段を配設したことを特徴とする遠赤外線発生装置。
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