JP4103237B2 - Electric water heater - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器内に収容された液体を加熱・保温する電気湯沸かし器の湯沸かしに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電気湯沸かし器は、以下のようなものであった。すなわち、有底筒状の容器に、容器内の液体を加熱・保温する加熱手段(加熱を行う第1の加熱手段および加熱・保温する第2の加熱手段で構成される)が当接されている。さらに、容器に当接された温度検知手段が容器内の温度を検知し、この検知温度を直接電気信号に変換された値によって以下のような動作を行っている。すなわち、自動湯沸しを行う境界温度以下を検知すると、前記加熱手段を駆動して湯沸かしを開始させる。その後前記温度検知手段の入力により所定の温度上昇勾配より温度勾配が緩やかになったことを沸騰検知手段が検知して沸騰と判定し加熱手段の駆動を停止させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の構成では、沸騰を確実に検知してかつ沸騰時間を短時間で終了させることが困難になってきた。
【0004】
すなわち、近年電気湯沸かし器は大容量で、高ワットのヒータを使用したものが主要となってきたために、容器内の対流によるセンサーの揺動が一段と大きくなってきた。
【0005】
図11はこの状態を簡単に示したものであるが、水温の揺らぎに対して温度検知手段が追従して揺れながら上昇する。このような状況で所定の単位温度(=T)毎に上昇する時間(T)を測定し、この時間がある基準値よりも長くなったときに沸騰を検知する従来の構成のままでは、図のT4のような長い時間を計時することがあり、これによって沸騰と誤検知してしまうことがあった。
【0006】
一方で、これを防ごうとすると、この沸騰と判断する基準値をより長く設定(ここではT4以上)してやる必要があるために沸騰時間が長くなり、多量の蒸気を発生させてしまい、壁の近くで使用されると壁などを傷めてしまうという問題を起こすこともあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、液体を収容する容器と、前記容器内の液体を加熱または保温する加熱手段と、前記容器内の温度を検知すると共に出力部に急激な温度変化を吸収する遅延回路を有する温度検知手段と、前記温度検知手段の検知温度により沸騰したことを検出する沸騰検知手段と、前記温度検知手段の入力により所定の温度低下を検知 すると前記遅延回路をリセットさせるリセット手段を設けたものである。
【0008】
これにより、図11に示す温度検知手段の検知温度を電気的になまらしてやることで安定した温度上昇勾配を沸騰検知手段に供給するよう構成したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、液体を収容する容器と、前記容器内の液体を加熱または保温する加熱手段と、前記容器内の温度を検知すると共に出力部に急激な温度変化を吸収する遅延回路を有する温度検知手段と、前記温度検知手段の検知温度により沸騰したことを検出する沸騰検知手段と、前記温度検知手段の入力により所定の温度低下を検知すると前記遅延回路をリセットさせるリセット手段を設けたものである。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、電源がオフされるとリセット手段を駆動させる電源検知手段を設けたものである。
【0011】
そして、請求項3記載の発明は、電源投入直後には所定の時間だけ沸騰検知手段の駆動を禁止するよう構成したものである。
【0012】
以上のように本発明は、温度検知手段の検知温度を電気的になまらしてやることで、スムーズで滑らかに安定した温度上昇勾配を沸騰検知手段に供給できるので短時間で安定した沸騰検知を簡単な構成で実現することができる。
【0013】
またこの遅延回路は、温度が上昇する分は安定した上昇勾配を検知できる反面、一度到達している温度から下がったときにはそれに追随させるのに不向きなサンプルホールド的構成となってしまう。そこで温度低下を検知した際には、遅延回路を強制的にリセットすることで、サンプルホールドレベルを下げてやることで急激な温度変化があった際にもそれに追随した安定した沸騰検知を行わせることができる。
【0014】
さらに、電源オン時には遅延回路が安定した温度レベルは保持するまでは沸騰検知手段を駆動させないよう構成するため確実に沸騰を検知することができる。
【0015】
そして以上のようなことから、使い勝手のよい、品質の高い電気湯沸かし器を提供することができる。
【0016】
【実施例】
(参考例1)
以下、本発明の第1の参考例を添付の図面で説明する。図1は、本発明の第1の参考例を示す電気湯沸かし器のブロック図で、1は液体を収容する容器,2は容器1に当接し容器内の液体を加熱する第1の加熱手段と、同様に容器内の液体を加熱・保温する第1の加熱手段よりもワット出力の小さな第2の加熱手段を総称した加熱手段を示している。
【0017】
3は温度検知手段で、容器1に当接されて容器内の液体の温度を検知する温度検知素子3aとその抵抗値を電気信号に変換するための基準抵抗3b,この電気信号を判定可能なデジタル信号への変換を行うAD変換器3cで基本構成されている。さらに温度検知手段3は、抵抗3d,コンデンサ3eを前記温度検知素子3aと前記AD変換器3cの間に介して前記温度検知素子3aの入力を安定したものにする遅延(CR)回路を構成している。このCRにより温度検知素子3aの急激な変化を吸収してやることになるが、CRの時定数を大きくするほど温度検知手段の入力をより安定したものにできる反面、沸騰と同時に温度上昇勾配が緩やかになるところでもなかなか緩やかになり難くなるので、バランスを取ることが重要になる(本参考例ではこの時定数を約6秒に設定することで安定した沸騰検知を実現している)。
【0018】
4は沸騰検知手段であり、前記温度検知手段3の入力を本参考例では、約30〜120℃の範囲を単位温度幅(本参考例では約0.5℃)の温度刻みにし、この単位温度上昇するごとの時間を測定し、その時間を判定することで沸騰を検知するものである。
【0019】
5は制御手段、6は加熱手段2をスイッチ入力などによって強制的にオンさせて湯沸かしを開始させる加熱開始手段、7は現在の動作をブザーなどの音とLEDなどの光によって表示させる表示手段である。制御手段5は沸騰検知手段4の出力や前記温度検知手段3の出力および前記加熱開始手段6の出力によって湯沸かしの開始を行わせると同時に表示手段7を制御するように構成されている。
【0020】
図2は、第1の発明における沸騰検知手段4の動作を具体的に実現するマイクロコンピュータに記憶されたプログラムのフローチャートを示したもので、これにより動作を説明する。
【0021】
電気湯沸かし器に電源が投入され、何らかの手段によって湯沸かしが開始されると、加熱手段2を駆動して湯沸しを開始する(ステップS1)。つぎに、温度検知手段3の検知温度が沸騰検知測定を開始させる検知開始温度(本参考例では約80℃とする)以上になったかどうかを判定する(ステップS2)。この検知開始温度は特に制限しなくても沸騰検知させることは可能である。
【0022】
ステップS2で検知開始温度以上を検知すると、温度上昇を測定するカウンタの値をクリアした後で計時を開始する(ステップS3,S4)。そして、ステップS5で前記単位温度幅上昇を検知するとその時点まで計時していたカウンタの値を、ステップS6でN倍(本参考例では2倍とする)した値を基準値1として記憶させて、ステップS7で前記カウンタの値をクリアして、次の前記単位温度幅上昇する時間の測定を行う(ステップS8,S9)。ステップS9で単位温度幅上昇を検知すると、まだ沸騰を検知する緩やかな温度勾配を検知できていないということなので次の単位温度幅上昇を検知するためにステップS7に戻ってカウンタの値をクリアする所から再度測定を行う。
【0023】
一方ステップS9で、単位温度幅上昇を検知されない時には、カウンタのその時の値とステップS6で設定された基準値1とを比較し、基準値1の方が大きければステップS8に戻って計時を継続させる(ステップS10)。ステップS10でカウンタの値の方が大きければ温度上昇勾配が緩やかになり沸騰を検知したとみなして、ステップS11で加熱手段2を停止させて、保温動作に移行する。
【0024】
このようして、簡単な構成で沸騰検知を行う基準値1の値を単位温度上昇時間の2倍程度の短い時間に設定することが可能なため、沸騰時間を短くかつ安定して行うことができる。
【0025】
なお、本参考例では湯沸しを行うのに加熱手段と記載しているが、これは前記第1の加熱手段はもちろんのこと、第2の加熱手段と併用した加熱によるものであっても同様の効果が得られる。
【0026】
また、本参考例では沸騰検知と同時に加熱手段を停止させる構成にしているが、沸騰検知後もカルキ除去のために一定時間(2〜3分)沸騰状態を維持させるなどの延長を行った後で加熱手段を停止させるよう構成することも可能である。
【0027】
また、本参考例では温度検知手段3の基準抵抗3bを1つで制御する構成にしているが、より高精度な温度検知を必要とするときや、プログラム構成の簡略化を行うためなどに複数の基準抵抗を切り替えて検知するよう構成することもできる。この際は、基準抵抗のグランド側を回路から切り離せる構成にして、必要なときに必要な基準抵抗だけ接続するよう構成する。
【0028】
(参考例2)
本発明の第2の参考例について図3、図4および図5を参照しながら説明する。なお、第1の参考例で説明したものと同一構成部材には同一番号を用い、その説明を省略する。
【0029】
図3は本参考例の構成を示すブロック図であり、第1の参考例と異なる点は、前記温度検知手段3を構成する遅延回路のコンデンサ3eの動作を切断する切断手段8を設け、前記沸騰検知手段4が前記温度検知手段3の出力を読み込みに行くときのみ接続するよう構成した点である。
【0030】
図4,図5は、沸騰検知手段4および制御手段5および切断手段8の動作を具体的に実現するマイクロコンピュータに記憶されたプログラムのフローチャートを示したもので、図4は全体の動作、図5は温度検知の動作をそれぞれ示している。これにより動作を説明する。
【0031】
図4で電気湯沸かし器に電源が投入されると、まず図5に示す温度検知処理を行う(ステップS21)。その動作は、ステップS61において切断手段8をオフしてコンデンサ3eを接続した状態で、ステップS62でその入力が安定する時間待機させる(本参考例では約2ms)。その後沸騰検知用の温度入力(温度入力1)を行い(ステップS63)、前記切断手段8をオンして前記コンデンサ3eを回路から切断する(ステップS64)。
【0032】
次に前記単位温度上昇したかどうかを判断する(ステップS65)。ここで単位温度上昇を検知すると、ステップS66でスタートf(フラグ)の設定状態を判断する。このスタートfは前記検知開始温度に達したかどうかを判断するもので図4に示す動作の中でセット・リセットされる。
【0033】
このスタートfがセットされていれば、前記検知開始温度に達しているのでステップS65で前記単位温度上昇が検知されていればその時のカウンタ値を比較値1に記憶し(ステップS67)、ステップS68でカウンタをクリアして次の単位温度上昇の計時を開始する(ステップS69)。スタートfがセットされていなければまだ前記検知開始温度に達していないので、比較値1への記憶は行わずにカウンタをクリアして次の単位温度上昇の計時を開始する。一方ステップS65で単位温度幅上昇を検知されない時にはカウンタの計時を継続させる(ステップS69)。
【0034】
次に、ステップS70で比較値1の値が所定値(本参考例では0.7秒とする)より小さいかどうかを判断し小さければ容器内に水がないと判断して空炊きモードの処理に移行する(後述)。ステップS70で前記所定値以上の時にはステップS71にて動作モード等の判定用の温度入力(温度入力2)を読み込むのに安定する時間(本参考例では約1ms)待機後、前記温度入力2を入力し比較値2に記憶させる(ステップS72,73)。
【0035】
以上のような処理を終了した後で図4の処理に戻る。ステップS22では、比較値2の値により第1の所定温度(本参考例では約90℃とする)以上かどうかを判断しモードの分岐を行わせる。ここで第1の所定温度以上の時はステップS40以降の保温モードの動作を行う。一方、第1の所定温度未満の時には、前記スタートfをリセットし(ステップS23)、表示手段7を湯沸かし時の表示にして加熱手段2を駆動して湯沸しを開始する(ステップS24)。
【0036】
次に前記単位温度幅上昇時間を正確に測定するために一度単位温度幅上昇するまで前記温度入力2を読み込み、上昇を検知した時点でカウンタをクリアしておく(ステップS25,26)。
【0037】
そしてステップS28で前記温度検知処理を行い、その結果に基づいて前記検知開始温度以上になったかどうかを判定する(ステップS29)。ここで、検知開始温度未満の時は検知開始温度以上になるまで待機する。一方で、ステップS29で検知開始温度以上を検知すると、前記単位温度上昇の測定時間を記憶する比較値1の値をリセットしてかつ前記スタートfをセットする(ステップS30)。次に再度前記温度検知処理を行い(ステップS32)、前記比較値1に値が設定されるまで前記温度検知処理を繰り返す(ステップS34)。ステップS34で比較値1に値ができると、その値を基に前記基準値1を設定する(ステップS35)。
【0038】
更にステップS37で前記温度検知処理を行い、前記単位温度幅上昇を測定中のカウンタの値とステップS35で設定された基準値1とを比較し、基準値1の方が大きければステップS37に戻って前記温度検知処理を継続させる(ステップS39)。ステップS39でカウンタの値の方が大きければ沸騰を検知したとみなして、ステップS40以降の保温モードの処理に移行する。
【0039】
保温モードに移行すると、加熱手段2をオフし、保温時の表示を行う(S40,S41)。次に、加熱開始手段6が入力されたかどうかを判断し(ステップS43)、入力があればステップS23に戻り再度湯沸かしモードの処理を行う。ステップS43で入力がなければ前記温度検知処理を行い、その検知した比較値2の値によって前記第1の所定温度未満ならステップS23に戻って再度湯沸かしモードを行う。一方、第1の所定温度以上ならば第2の所定温度(本参考例では約95℃とする)と比較し、第2の所定温度未満なら前記第2の加熱手段を通電し、第2の所定温度以上の場合はそのままステップS40に戻る(ステップS43〜S47)。
【0040】
以上が、基本的な電気湯沸かし器の動作を示したものであるが、その他に前記した空炊きに移行した際にはステップS53以降の処理を行う。すなわち、前記表示手段7を空炊きモード時の表示に変更して、前記加熱手段2を停止させる(ステップS53,54)。そして加熱開始手段6の入力待ちを行い、入力があるとステップS23に移行して湯沸かしを開始させるように構成している(ステップS56)。
【0041】
また、これらの処理を行っている間、一定期間毎に電源モニタを行い電源がオフされたかどうかの確認も行っている(ステップS27,S31,S36,S42,S55)。そしてここで電源オフが確認されると、ステップS51で全ての負荷をオフして電源が復帰するまで待機させる。電源が復帰すると前記ステップS21からの処理を行う。
【0042】
この構成からもわかるようにCR回路を構成する抵抗3d、コンデンサ3eは、前述のように時定数が大きく電圧を上げる方向(温度上昇)は安定する反面、電圧を下げる方向(温度低下)はコンデンサ3eの蓄えられた電荷を放電するのに時間を要してしまい急激な温度変化に対応できないものである。したがって、本参考例のような構成にすることで沸騰検知は遅延回路を接続した構成で検知を行うので、沸騰時間を短くかつ安定して行うことができると同時に、沸騰検知以外の温度検知については、遅延回路を切り離した構成で検知を行うので従来と同様の検知が可能なために、急激な温度変化の検知が必要なものについても的確に安定して検知することが可能となる。
【0043】
なお、本参考例ではコンデンサ3eは、グランド側を回路から切り離す制御として構成しているが、コンデンサのプラス側を切り離す構成に手も同様な効果を得ることができる。
【0044】
また、本参考例では切断手段8をオンしている時間を約2mS程度としているが、この時間は長いほど温度入力は安定するので可能な限り長くしてやることで安定したものにできる。
【0045】
また、本参考例では空炊き検知を温度入力1(遅延回路接続時)で行っているが、温度入力2に基づいて行うことも可能である。
【0046】
(実施例1)
本発明の第1の実施例について図6および図7を参照しながら説明する。なお、第2の参考例で説明したものと同一構成部材には同一番号を用い、その説明を省略する。
【0047】
図6は本実施例の構成を示すブロック図であり、第2の参考例と異なる点は、前記温度検知手段3を構成する遅延回路のコンデンサ3eと並列に接続され、コンデンサ3eに蓄えられた電荷を放電するよう構成された放電抵抗3fと、その放電抵抗3fを制御するリセット手段9を設け、前記制御手段5が温度低下を検知すると、このリセット手段を駆動するよう構成した点である。
【0048】
図7は、第3の発明における沸騰検知手段4および制御手段5および切断手段8およびリセット手段9の動作を具体的に実現するマイクロコンピュータに記憶されたプログラムの温度検知処理の動作を示しており、これにより動作説明をする。なお、全体の動作は、図4と同じなのでここでは説明を省略する。
【0049】
図4に示すフローチャートのように温度検知処理に動作が移行すると以下のような動作(図7)を行う。
【0050】
すなわち、ステップS81,S82において切断手段8をオフしてコンデンサ3eを接続した状態で、かつリセット手段9をオフ状態にして放電抵抗3fは回路から切り離した状態で、ステップS83でその入力が安定する時間待機させる(本実施例では約2ms)。その後前記温度入力1を行い(ステップS84)、前記切断手段8をオンして前記コンデンサ3eを回路から切断する(ステップS85)。
【0051】
次に前記単位温度上昇したかどうかを判断する(ステップS86)。ここで単位温度上昇を検知すると、ステップS87で前記スタートfの設定状態を判断する。このスタートfがセットされていれば、前記検知開始温度に達しているのでステップS86で前記単位温度上昇が検知されていればその時のカウンタ値を比較値1に記憶し(ステップS88)、ステップS89でカウンタをクリアして次の単位温度上昇の計時を開始する(ステップS90)。スタートfがセットされていなければまだ前記検知開始温度に達していないので、比較値1への記憶は行わずにカウンタをクリアして次の単位温度上昇の計時を開始する。一方ステップS86で、単位温度幅上昇を検知されない時にはカウンタの計時を継続させる(ステップS90)。
【0052】
次に、ステップS91で前記比較値1の値が前記所定値より小さいかどうかを判断し小さければ容器内に水がないと判断して前記空炊きモードの処理に移行する。ステップS91で前記所定値以上の時にはステップS92にて前記温度入力2を読み込むのに安定する時間(本実施例では約1ms)待機後、前記温度入力2を入力し比較値2に記憶させる(ステップS93,94)。
【0053】
次に、ステップS95でこの比較値2と前回測定し記憶されている基準値2(後述)を比較し、基準値2よりも比較値2のほうが所定の温度(本実施例では、約2度とする)以上低いと判断すると、計時している前記カウンタの値をクリアして、前記スタートfをリセットする(ステップS96,S97)。さらに前記リセット手段9をオンして前記放電抵抗3fを接続すると同時に前記切断手段8をオフして前記コンデンサ3eを接続してコンデンサ3eの電荷の放電を第2の所定時間(本実施例では約5秒とする)行う(ステップS98,S99)。第2の所定時間経過すると、リセット手段9をオフすると同時に切断手段8をオンして、放電抵抗3fとコンデンサ3eを回路から切り離してやる(ステップS100)。そして、比較値2の値を次回の基準値2として記憶させる(ステップS101)。一方、ステップS95で温度低下を検知されなければ、ステップS101に直接移行する。以上で温度検知処理が終わり、図4に示す全体の動作に戻ることになる。
【0054】
以上のような構成にすることで、前述のように水の追加による温度低下を検知したときにも、コンデンサ3eに蓄えられた電荷を放電してやることで、前記温度検知素子3aの検知温度を正確に沸騰検知手段に伝えることができ、さらにステップS97でスタートfをリセットしているので、図4の湯沸かし中のどの位置に戻ったとしてもステップS25に戻るよう構成されているため、沸騰検知動作の最初から行うようになっているために確実に沸騰検知させる事ができるのである。
【0055】
なお、放電抵抗3fは可能な限り小さくすることで前記第2の所定時間を短くすることができる。
【0056】
(実施例2)
本発明の第2の実施例について図8,図9を参照しながら説明する。なお、第1の実施例で説明したものと同一構成部材には同一番号を用い、その説明を省略する。
【0057】
図8は本実施例の構成を示すブロック図であり、第1の実施例と異なる点は、電源検知手段10を設けた点である。この電源検知手段10は交流電源10aと交流電源から生成される直流電源10bとこの直流電源を安定化させるコンデンサ10cで電源を構成している。さらに前記交流電源10aの片側を抵抗10d,10e,10fで減衰させ、さらにダイオード10g,10hで上限および下限をクリップすることで、直流電源+(ダイオードのVf)からグランド−(ダイオードのVf)間で方形波を生成する。一方電源がオフされると、交流電源10aからの供給はなくなるが、コンデンサ10cに蓄えられた電荷によって直流電源10bはしばらくの間その電位を維持する。この時には、直流電源10bの電圧を抵抗10e,10fで分圧された直流電圧が出力されることになる。この差を検知するのが判定手段10iである。そして判定手段10iは、電源のオフが検知されると前記リセット手段9をオンしかつ前記切断手段8をオフする。
【0058】
図9は、第4の発明における沸騰検知手段4および制御手段5および切断手段8およびリセット手段9および電源検知手段10の動作を具体的に実現するマイクロコンピュータに記憶されたプログラムの動作を示しており、これにより動作説明をする。なお、温度検知処理動作は図7と同じなのでここでは説明を省略する。
【0059】
図9で電気湯沸かし器に電源が投入されると、ステップS111で前記リセット手段9をオフ状態にしてコンデンサ3eの放電を禁止する。
【0060】
次に図7に示す温度検知処理を行う(ステップS112)。その動作は実施例1で説明した通りである。この温度検知処理が終了するとステップS113では、前記比較値2の値により前記第1の所定温度以上かどうかを判断しモードの分岐を行わせる。ここで第1の所定温度以上の時は、ステップS131以降の保温モードの動作を行う。一方、第1の所定温度未満の時には、前記スタートfをリセットし(ステップS114)、前記表示手段7を湯沸かし時の表示にして前記加熱手段2を駆動して湯沸しを開始する(ステップS115)。
【0061】
次に前記単位温度幅上昇時間を正確に測定するために一度単位温度幅上昇するまで前記温度入力2を読み込み、上昇を検知した時点でカウンタをクリアしておく(ステップS116,S117)。
【0062】
そしてステップS119で前記温度検知処理を行い、その結果に基づいて前記検知開始温度以上になったかどうかを判定する(ステップS120)。ここで、検知開始温度未満の時は検知開始温度以上になるまで待機する。一方で、ステップS120で検知開始温度以上を検知すると、前記単位温度上昇の測定時間を記憶する比較値1の値をリセットしてかつ前記スタートfをセットする(ステップS121)。次に再度前記温度検知処理を行い(ステップS123)、前記比較値1に値が設定されるまで前記温度検知処理を繰り返す(ステップS125)。ステップS125で比較値1に値ができると、その値を基に前記基準値1を設定する(ステップS126)。
【0063】
更にステップS128で前記温度検知処理を行い、前記単位温度幅上昇を測定中のカウンタ値とステップS126で設定された基準値1とを比較し、基準値1の方が大きければステップS128に戻って前記温度検知処理を継続させる(ステップS130)。ステップS130でカウンタの値の方が大きければ沸騰を検知したとみなして、ステップS131以降の保温モードの処理に移行する。
【0064】
保温モードに移行すると、前記加熱手段2をオフし、保温時の表示動作を行う(S131,S132)。次に加熱開始手段6が入力されたかどうかを判断し(ステップS134)、入力があればステップS114に戻り再度湯沸かしモードを行う。ステップS134で入力がなければ前記温度検知処理を行い、その検知した比較値2の値によって前記第1の所定温度未満ならステップS114に戻って再度湯沸かしモードの処理を行う。一方、第1の所定温度以上ならば前記第2の所定温度と比較し、第2の所定温度未満なら第2の加熱手段を通電し、第2の所定温度以上の場合はそのままステップS131に戻る(ステップS135〜S138)。以上が、基本的な電気湯沸かし器の動作を示したものである。また、空炊き移行時事の処理は前記した内容と同様なので省略する。
【0065】
また、これらの処理を行っている間、一定期間毎に電源モニタを行い電源がオフされたかどうかの確認も行っている(ステップS118,S122,S127,S133)。そしてここで前記方法で電源オフが確認されると、ステップS139で全ての負荷をオフすると同時にリセット手段9をオンし、かつ切断手段8をオフ状態にして電源が復帰するまで待機させる。電源が復帰すると前記ステップS111からの処理を行う。
【0066】
以上のように構成することで、電源オフ時にも温度低下を想定してコンデンサ3eに蓄えられた電荷を放電するので、電源オフ時に水の追加をおこない、まだコンデンサ3eに蓄えられた電荷を自然に放電しきれないような短時間で電源を再オンしたときでも確実に放電してやることで、確実に温度上昇勾配を得られるようにできる。
【0067】
なお、本実施例では電源オフと同時にコンデンサ3eを放電させるよう構成しているが、瞬時的な電圧低下(瞬停)などを考慮すると電源オフからしばらくして行うほうが望ましく、そのためにコンデンサ10cの容量を増やしてマイコンの瞬停耐量を延ばすよう構成してやることも可能である。
【0068】
(実施例3)
本発明の第3の実施例について図10を参照しながら説明する。なお、第2の実施例で説明したものと同一構成部材には同一番号を用い、その説明を省略する。
【0069】
図10は、第5の発明における沸騰検知手段4および制御手段5および切断手段8およびリセット手段9および電源検知手段10の動作を具体的に実現するマイクロコンピュータに記憶されたプログラムの動作を示しており、これにより動作説明をする。なお、温度検知処理動作は図7と同じなのでここでは説明を省略する。
【0070】
図10で電気湯沸かし器に電源が投入されると、電源f(フラグ)をセットする(ステップS151)。このフラグは電源投入直後に湯沸かしを開始されたものかどうかを判断するもので、一度保温動作に入るとリセットされるよう構成してある。次にステップS152でリセット手段9をオフ状態にしてコンデンサ3eの放電を禁止する。
【0071】
次に、図7に示す温度検知処理を行う(ステップS153)。その動作は実施例2で説明した通りである。この温度検知処理が終了すると ステップS154では、前記比較値2の値により前記第1の所定温度以上かどうかを判断しモードの分岐を行わせる。ここで第1の所定温度以上の時は、ステップS176以降の保温モードの動作を行う。一方、第1の所定温度未満の時には、前記スタートfをリセットし(ステップS155)、表示手段7を湯沸かし時の表示にして加熱手段2を駆動して湯沸しを開始する(ステップS156)。
【0072】
次に、ステップS157で電源fがセットされているかどうかを判断する。電源fがセットされていれば、ステップS159で切断手段8をオフしてコンデンサ3eへの充電を行わせ、第1の所定時間(本実施例では約5秒とする)待機させる。一方、電源fがセットされていなければこの処理を行わず次のステップに移行する。
【0073】
次に前記単位温度幅上昇時間を正確に測定するために一度単位温度幅上昇するまで前記温度入力2を読み込み、上昇を検知した時点でカウンタをクリアしておく(ステップS161,S162)。
【0074】
そしてステップS164で前記温度検知処理を行い、その結果に基づいて前記検知開始温度以上になったかどうかを判定する(ステップS165)。ここで、検知開始温度未満の時は検知開始温度以上になるまで待機する。一方で、ステップS165で検知開始温度以上を検知すると、前記単位温度上昇の測定時間を記憶する比較値1の値をリセットしてかつ前記スタートfをセットする(ステップS166)。次に再度前記温度検知処理を行い(ステップS168)、前記比較値1に値が設定されるまで前記温度検知処理を繰り返す(ステップS170)。ステップS170で比較値1に値ができると、その値を基に前記基準値1を設定する(ステップS171)。
【0075】
更にステップS173で前記温度検知処理を行い、前記単位温度幅上昇を測定中のカウンタの値とステップS175で設定された基準値1とを比較し、基準値1の方が大きければステップS173に戻って前記温度検知処理を継続させる(ステップS175)。ステップS175でカウンタの値の方が大きければ沸騰を検知したとみなして、ステップS176以降の保温モードの処理に移行する。
【0076】
保温モードに移行後の処理については、図9に示す内容と同様なので省略する。 また、空炊き時の処理および電源オフ時の処理についても図9と同様なので省略する。
【0077】
以上のように構成することで、電源投入時のコンデンサ3eが温度検知素子3aと基準抵抗3bの分圧まで電荷が蓄えられていない間は正確な温度上昇勾配は得られないので沸騰検知処理を行わせないよう構成することで安定した沸騰検知を行わせることができる。
【0078】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明は、温度検知手段の検知温度を電気的にならしてやることで、スムーズで滑らかに安定した温度上昇勾配を沸騰検知手段に供給できるので、温度センサーの揺らぎによる影響を削除して、短時間で安定した沸騰を検知することができ、蒸気の噴出量も少なく抑えることを簡単な構成で実現することができる。
【0079】
また、水追加による温度低下を検知した際には、遅延回路をリセットすることで、温度上昇勾配を安定させることができ、よって正確に沸騰検知を行わせることができる。
【0080】
また、請求項2記載の発明は、電源オフ後に水が追加されて再度電源オンしたときにも温度上昇勾配を安定させることができ、よって確実に沸騰を検知することが簡単な構成で実現することができる。
【0081】
さらに、請求項3記載の発明は、電源オン時には遅延回路が安定した動きをするまで沸騰検知手段を駆動させないよう構成するため確実に沸騰を検知することが実現することができる。
【0082】
そして以上のようなことから、使い勝手のよい、品質の高い電気湯沸かし器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の参考例の電気湯沸かし器のブロック図
【図2】 同、電気湯沸かし器の全体の動作を示すフローチャート
【図3】 本発明の第2の参考例の電気湯沸かし器のブロック図
【図4】 同、電気湯沸かし器の全体の動作を示すフローチャート
【図5】 同、電気湯沸かし器の温度検知処理部動作を示すフローチャート
【図6】 本発明の第1の実施例の電気湯沸かし器のブロック図
【図7】 同、電気湯沸かし器の温度検知処理部動作を示すフローチャート
【図8】 本発明の第2の実施例の電気湯沸かし器のブロック図
【図9】 同、電気湯沸かし器の全体動作を示すフローチャート
【図10】 本発明の第3の実施例の電気湯沸かし器全体動作を示すフローチャート
【図11】 従来の電気湯沸かし器の温度上昇勾配を示す図
【符号の説明】
1 容器
2 加熱手段
3 温度検知手段
4 沸騰検知手段
8 切断手段
9 リセット手段
10 電源検知手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a water heater for an electric water heater that heats and retains a liquid contained in a container.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, this type of electric water heater is as follows. That is, the bottomed cylindrical container is brought into contact with a heating means for heating and keeping the liquid in the container (consisting of a first heating means for heating and a second heating means for heating and keeping warm). Yes. Further, the temperature detecting means abutted on the container detects the temperature in the container, and the following operation is performed by a value obtained by directly converting the detected temperature into an electric signal. That is, when a temperature below the boundary temperature at which automatic water heating is performed is detected, the heating means is driven to start water heating. Thereafter, the boiling detection means detects that the temperature gradient has become gentler than the predetermined temperature rise gradient by the input of the temperature detection means, and determines that it is boiling, and stops the driving of the heating means.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, with such a conventional configuration, it has become difficult to reliably detect boiling and end the boiling time in a short time.
[0004]
That is, in recent years, electric water heaters have a large capacity and use high-watt heaters, and thus the swinging of the sensor due to convection in the container has further increased.
[0005]
FIG. 11 shows this state simply, but the temperature detecting means follows the fluctuation of the water temperature and rises while shaking. In such a situation, the time (T) rising for each predetermined unit temperature (= T) is measured, and when this time becomes longer than a certain reference value, boiling is detected, and the conventional configuration remains as shown in FIG. In some cases, a long time such as T4 is counted, which may cause false detection of boiling.
[0006]
On the other hand, if it is going to prevent this, since it is necessary to set the reference value for judging this boiling longer (here, T4 or more), the boiling time becomes longer and a large amount of steam is generated. When used nearby, it sometimes causes problems such as damaging walls.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention provides a container for storing a liquid, heating means for heating or keeping the temperature of the liquid in the container, and detecting the temperature in the container.And a delay circuit that absorbs sudden temperature changes at the output sectionTemperature detection means and boiling detection means for detecting that the temperature has boiled at the detected temperature of the temperature detection meansAnd a predetermined temperature drop is detected by the input of the temperature detecting means. Then, reset means for resetting the delay circuitIs provided.
[0008]
Thus, a stable temperature rise gradient is supplied to the boiling detecting means by electrically smoothing the detected temperature of the temperature detecting means shown in FIG.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In order to solve the above-mentioned problems, the invention according to
[0010]
Claims2The described invention is provided with power detection means for driving the reset means when the power is turned off.
[0011]
And claims3The described invention is configured to prohibit the drive of the boiling detection means for a predetermined time immediately after the power is turned on.
[0012]
As described above, the present invention can supply a smooth and smoothly stable temperature rise gradient to the boiling detection means by electrically smoothing the detection temperature of the temperature detection means, so that stable boiling detection can be easily performed in a short time. It can be realized with a configuration.
[0013]
In addition, this delay circuit can detect a stable rising gradient as the temperature rises, but it has a sample-and-hold configuration that is unsuitable for following the temperature once it has reached the temperature. Therefore, when a drop in temperature is detected, the delay circuit is forcibly reset to lower the sample hold level so that even if there is a sudden temperature change, stable boiling detection is performed. be able to.
[0014]
In addition, when the power is turned on, the boiling detection means is not driven until the stable temperature level of the delay circuit is maintained, so that the boiling can be reliably detected.
[0015]
From the above, it is possible to provide a high-quality electric water heater that is easy to use.
[0016]
【Example】
(referenceExample 1)
Hereinafter, the present inventionFirst referenceExamples are illustrated in the accompanying drawings. FIG. 1 illustrates the present invention.First reference1 is a block diagram of an electric water heater showing an example, 1 is a container for storing liquid, 2 is a first heating means that contacts the
[0017]
[0018]
4 is a boiling detection means, and the input of the temperature detection means 3 isreferenceIn the example, the range of about 30-120 ° C is the unit temperature width (thisreferenceIn the example, the temperature is incremented by about 0.5 ° C., the time every time the unit temperature rises is measured, and the boiling is detected by determining the time.
[0019]
5 is a control means, 6 is a heating start means for forcibly turning on the heating means 2 by a switch input or the like to start boiling water, and 7 is a display means for displaying the current operation by a sound such as a buzzer and light such as an LED. is there. The control means 5 is configured to control the display means 7 simultaneously with the start of boiling water by the output of the boiling detection means 4, the output of the temperature detection means 3, and the output of the heating start means 6.
[0020]
FIG. 2 shows a flowchart of a program stored in the microcomputer that specifically realizes the operation of the boiling detection means 4 in the first invention, and the operation will be described.
[0021]
When the electric water heater is turned on and the water heating is started by some means, the heating means 2 is driven to start the water heating (step S1). Next, the detection temperature at which the temperature detection means 3 starts the boiling detection measurement (thisreferenceIn the example, it is determined whether or not the temperature has reached or exceeded (step S2). Even if this detection start temperature is not particularly limited, it is possible to detect boiling.
[0022]
When a temperature equal to or higher than the detection start temperature is detected in step S2, timing is started after the value of the counter for measuring the temperature rise is cleared (steps S3 and S4). Then, when the increase in the unit temperature range is detected in step S5, the value of the counter which has been timed until that time is multiplied by N times (this time in step S6).referenceIn the example, a value obtained by doubling the value is stored as a
[0023]
On the other hand, when an increase in the unit temperature range is not detected in step S9, the current value of the counter is compared with the
[0024]
In this way, since the value of the
[0025]
BookreferenceIn the example, the heating means is described for boiling water, but the same effect can be obtained not only by the first heating means but also by heating combined with the second heating means. .
[0026]
Also bookreferenceIn the example, the heating means is stopped simultaneously with the detection of boiling. However, after the boiling detection, the heating means is turned on after extending the boiling state for a certain period of time (2 to 3 minutes) in order to remove chalk. It can also be configured to stop.
[0027]
Also bookreferenceIn the example, the
[0028]
(referenceExample 2)
The second of the present inventionreferenceAn example will be described with reference to FIGS. 3, 4 and 5. The firstreferenceThe same components as those described in the examples are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted.
[0029]
Figure 3 shows the bookreferenceIt is a block diagram which shows the structure of an example, 1streferenceThe difference from the example is that a disconnecting means 8 for disconnecting the operation of the capacitor 3e of the delay circuit constituting the
[0030]
4 and 5BoilThe flowchart of the program memorize | stored in the microcomputer which implement | achieves concretely operation | movement of the detection means 4, the control means 5, and the cutting | disconnection means 8 was shown, FIG. 4 shows whole operation | movement and FIG. Show. This will explain the operation.
[0031]
When the electric water heater is turned on in FIG. 4, first, the temperature detection process shown in FIG. 5 is performed (step S21). In step S61, the cutting means 8 is turned off and the capacitor 3e is connected.referenceIn the example, about 2 ms). Thereafter, temperature input (temperature input 1) for boiling detection is performed (step S63), and the cutting means 8 is turned on to disconnect the capacitor 3e from the circuit (step S64).
[0032]
Next, it is determined whether or not the unit temperature has increased (step S65). If a unit temperature rise is detected here, the setting state of the start f (flag) is determined in step S66. This start f is used to determine whether or not the detection start temperature has been reached, and is set and reset during the operation shown in FIG.
[0033]
If the start f is set, the detection start temperature has been reached. If the unit temperature increase is detected in step S65, the counter value at that time is stored in the comparison value 1 (step S67), and step S68. The counter is cleared and the next unit temperature rise is started (step S69). If the start f is not set, the detection start temperature has not yet been reached, so the counter is cleared without storing the
[0034]
Next, in step S70, the value of the
[0035]
After the above process is completed, the process returns to the process of FIG. In step S22, the first predetermined temperature (thisreferenceIn the example, it is determined whether the temperature is about 90 ° C. or higher, and the mode is branched. Here, when the temperature is equal to or higher than the first predetermined temperature, the operation in the heat retention mode after step S40 is performed. On the other hand, when the temperature is lower than the first predetermined temperature, the start f is reset (step S23), the display means 7 is displayed as when boiling, and the heating means 2 is driven to start boiling (step S24).
[0036]
Next, in order to accurately measure the unit temperature width increase time, the
[0037]
In step S28, the temperature detection process is performed, and based on the result, it is determined whether or not the detection start temperature has been reached (step S29). Here, when it is lower than the detection start temperature, it waits until it becomes equal to or higher than the detection start temperature. On the other hand, when a temperature equal to or higher than the detection start temperature is detected in step S29, the value of the
[0038]
Further, the temperature detection process is performed in step S37, the value of the counter for measuring the unit temperature width increase is compared with the
[0039]
If it transfers to heat retention mode, the heating means 2 will be turned off and the display at the time of heat retention will be performed (S40, S41). Next, it is determined whether or not the heating start means 6 has been input (step S43). If there is an input, the process returns to step S23 to perform the water heater mode again. If there is no input in step S43, the temperature detection process is performed. If the detected value of the
[0040]
The above shows the operation of the basic electric water heater. In addition, when shifting to the above-described empty cooking, the processing after step S53 is performed. That is, the display means 7 is changed to the display in the empty cooking mode, and the heating means 2 is stopped (steps S53 and S54). And it waits for the input of the heating start means 6, and if there is an input, it will transfer to step S23 and it is comprised so that a kettle may be started (step S56).
[0041]
During these processes, the power source is monitored at regular intervals to check whether the power source has been turned off (steps S27, S31, S36, S42, S55). If it is confirmed that the power is turned off, all the loads are turned off in step S51, and the system is on standby until the power is restored. When the power is restored, the processing from step S21 is performed.
[0042]
As can be seen from this configuration, the
[0043]
BookreferenceIn the example, the capacitor 3e is configured as a control for separating the ground side from the circuit, but the same effect can be obtained by hand in the configuration for separating the positive side of the capacitor.
[0044]
Also bookreferenceIn the example, the time during which the cutting means 8 is turned on is about 2 mS. However, the longer this time is, the more stable the temperature input is. Therefore, it can be stabilized by making it as long as possible.
[0045]
Also bookreferenceIn the example, empty cooking detection is performed with the temperature input 1 (when the delay circuit is connected), but it can also be performed based on the
[0046]
(Example1)
First of the present invention1This embodiment will be described with reference to FIGS. 6 and 7. FIG. The secondreferenceThe same components as those described in the examples are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted.
[0047]
FIG. 6 is a block diagram showing the configuration of the present embodiment.referenceThe difference from the example is that a
[0048]
FIG. 7 shows the operation of the temperature detection process of the program stored in the microcomputer that specifically realizes the operations of the boiling detection means 4, the control means 5, the cutting means 8 and the reset means 9 in the third invention. This will explain the operation. The overall operation is the same as that shown in FIG.
[0049]
When the operation shifts to the temperature detection process as shown in the flowchart of FIG. 4, the following operation (FIG. 7) is performed.
[0050]
That is, the input is stabilized in step S83 with the disconnecting means 8 turned off in steps S81 and S82 and the capacitor 3e connected, and the reset means 9 turned off and the
[0051]
Next, it is determined whether or not the unit temperature has increased (step S86). If a unit temperature increase is detected here, the setting state of the start f is determined in step S87. If the start f is set, the detection start temperature has been reached. If the unit temperature increase is detected in step S86, the counter value at that time is stored in the comparison value 1 (step S88), and step S89. The counter is cleared and the next unit temperature rise is started (step S90). If the start f is not set, the detection start temperature has not yet been reached, so the counter is cleared without storing the
[0052]
Next, in step S91, it is determined whether or not the value of the
[0053]
Next, in step S95, the
[0054]
With the above configuration, even when a temperature drop due to the addition of water is detected as described above, the charge stored in the capacitor 3e is discharged, so that the detected temperature of the
[0055]
Note that the second predetermined time can be shortened by making the
[0056]
(Example2)
First of the present invention2This embodiment will be described with reference to FIGS. The first1The same reference numerals are used for the same components as those described in the embodiment, and the description thereof is omitted.
[0057]
FIG. 8 is a block diagram showing the configuration of this embodiment.1The difference from this embodiment is that a power source detection means 10 is provided. The power source detection means 10 comprises an AC power source 10a, a DC power source 10b generated from the AC power source, and a capacitor 10c for stabilizing the DC power source. Furthermore, one side of the AC power supply 10a is attenuated by resistors 10d, 10e, and 10f, and the upper and lower limits are clipped by the
[0058]
FIG. 9 shows the operation of the program stored in the microcomputer that specifically realizes the operations of the boiling detection means 4, the control means 5, the cutting means 8, the resetting means 9, and the power supply detection means 10 in the fourth invention. This will explain the operation. The temperature detection processing operation is the same as that in FIG.
[0059]
When the electric water heater is turned on in FIG. 9, the reset means 9 is turned off in step S111 to inhibit the discharge of the capacitor 3e.
[0060]
Next, the temperature detection process shown in FIG. 7 is performed (step S112). The operation is an example1As explained in. When this temperature detection process ends, in step S113, it is determined whether the temperature is equal to or higher than the first predetermined temperature based on the value of the
[0061]
Next, in order to accurately measure the unit temperature width rise time, the
[0062]
In step S119, the temperature detection process is performed, and based on the result, it is determined whether or not the temperature is equal to or higher than the detection start temperature (step S120). Here, when it is lower than the detection start temperature, it waits until it becomes equal to or higher than the detection start temperature. On the other hand, when a temperature equal to or higher than the detection start temperature is detected in step S120, the value of
[0063]
Further, the temperature detection process is performed in step S128, the counter value during measurement of the unit temperature width increase is compared with the
[0064]
When shifting to the heat retention mode, the heating means 2 is turned off, and the display operation during the heat retention is performed (S131, S132). Next, it is determined whether or not the heating start means 6 has been input (step S134). If there is an input, the process returns to step S114 to perform the water heating mode again. If there is no input in step S134, the temperature detection process is performed. If the detected value of the
[0065]
During these processes, the power supply is monitored at regular intervals to check whether the power is turned off (steps S118, S122, S127, and S133). If it is confirmed that the power is turned off by the above method, in step S139, all the loads are turned off, and at the same time, the resetting means 9 is turned on, and the cutting means 8 is turned off to wait until the power is restored. When the power is restored, the processing from step S111 is performed.
[0066]
By configuring as described above, the electric charge stored in the capacitor 3e is discharged even when the power is turned off, assuming a temperature drop, so water is added when the power is turned off, and the electric charge still stored in the capacitor 3e is naturally Even when the power source is turned on again in a short time that cannot be fully discharged, it is possible to reliably obtain a temperature rise gradient by discharging it reliably.
[0067]
In this embodiment, the capacitor 3e is discharged at the same time as the power is turned off. However, considering an instantaneous voltage drop (instantaneous power failure) or the like, it is preferable that the capacitor 3e be operated for a while after the power is turned off. It is also possible to increase the capacity to increase the instantaneous power failure tolerance of the microcomputer.
[0068]
(Example3)
First of the present invention3This embodiment will be described with reference to FIG. The first2The same reference numerals are used for the same components as those described in the embodiment, and the description thereof is omitted.
[0069]
FIG. 10 shows the operation of the program stored in the microcomputer that specifically realizes the operations of the boiling detection means 4, the control means 5, the cutting means 8, the resetting means 9, and the power supply detection means 10 in the fifth invention. This will explain the operation. The temperature detection processing operation is the same as that in FIG.
[0070]
In FIG. 10, when the electric water heater is turned on, the power supply f (flag) is set (step S151). This flag is used to determine whether or not the kettle has been started immediately after the power is turned on, and is configured to be reset once the warming operation is started. Next, in step S152, the reset means 9 is turned off to prohibit the discharge of the capacitor 3e.
[0071]
Next, the temperature detection process shown in FIG. 7 is performed (step S153). The operation is an example2As explained in. When this temperature detection process ends, in step S154, it is determined whether the temperature is equal to or higher than the first predetermined temperature based on the value of the
[0072]
Next, in step S157, it is determined whether the power source f is set. If the power supply f is set, the disconnecting means 8 is turned off in step S159 to charge the capacitor 3e, and a first predetermined time (about 5 seconds in this embodiment) is waited. On the other hand, if the power supply f is not set, this process is not performed and the process proceeds to the next step.
[0073]
Next, in order to accurately measure the unit temperature width increase time, the
[0074]
In step S164, the temperature detection process is performed, and based on the result, it is determined whether or not the detection start temperature has been reached (step S165). Here, when it is lower than the detection start temperature, it waits until it becomes equal to or higher than the detection start temperature. On the other hand, when the detection start temperature or higher is detected in step S165, the value of the
[0075]
Further, the temperature detection process is performed in step S173, the value of the counter that is measuring the unit temperature width increase is compared with the
[0076]
The processing after shifting to the heat retention mode is the same as the content shown in FIG. Further, the processing at the time of empty cooking and the processing at power-off are the same as in FIG.
[0077]
With the configuration as described above, since the capacitor 3e when the power is turned on does not store charges up to the partial pressure of the
[0078]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, since the temperature detection means can be electrically leveled to provide a smooth and smoothly stable temperature rise gradient to the boiling detection means, the temperature sensor fluctuates. By removing the influence, stable boiling can be detected in a short time, and it is possible to realize with a simple configuration that the amount of jetted steam can be reduced.
[0079]
Also waterWhen a temperature drop due to addition is detected, the delay circuit can be reset to stabilize the temperature rise gradient, thereby accurately detecting the boiling.
[0080]
Claims2The described invention can stabilize the temperature rise gradient even when water is added after the power is turned off and the power is turned on again, so that it is possible to reliably detect boiling with a simple configuration.
[0081]
And claims3Since the described invention is configured not to drive the boiling detection means until the delay circuit moves stably when the power is turned on, it is possible to reliably detect the boiling.
[0082]
From the above, it is possible to provide a high-quality electric water heater that is easy to use.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows the first of the present invention.referenceBlock diagram of an example electric water heater
FIG. 2 is a flowchart showing the overall operation of the electric water heater.
FIG. 3 shows the second of the present invention.referenceBlock diagram of an example electric water heater
FIG. 4 is a flowchart showing the overall operation of the electric water heater.
FIG. 5 is a flowchart showing the operation of the temperature detection processing unit of the electric water heater.
FIG. 6 shows the first of the present invention.1Block diagram of an electric water heater of the embodiment of
FIG. 7 is a flowchart showing the operation of the temperature detection processing unit of the electric water heater.
FIG. 8 shows the first of the present invention.2Block diagram of an electric water heater of the embodiment of
FIG. 9 is a flowchart showing the overall operation of the electric water heater.
FIG. 10 shows the first of the present invention.3The flowchart which shows the whole electric water heater operation | movement of the Example of this
FIG. 11 is a diagram showing a temperature rise gradient of a conventional electric water heater
[Explanation of symbols]
1 container
2 Heating means
3 Temperature detection means
4 Boiling detection means
8 Cutting means
9 Reset means
10 Power supply detection means
Claims (3)
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