JP4102129B2

JP4102129B2 - Skin attachment material

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Publication number: JP4102129B2
Application number: JP2002211090A
Authority: JP
Inventors: 治大平; 清志鈴木
Original assignee: Nitto Denko Corp
Current assignee: Nitto Denko Corp
Priority date: 2002-07-19
Filing date: 2002-07-19
Publication date: 2008-06-18
Anticipated expiration: 2022-07-19
Also published as: JP2004049541A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療分野やスポーツ分野等において用いられる皮膚貼着用部材に関し、詳しくは、医療用救急絆創膏やプラスター、スポーツや整体における体型補強又は補正等に用いられる皮膚貼着用部材に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、医療分野やスポーツ分野において、皮膚貼着用部材は、医療用救急絆創膏やプラスター、テーピング用テープ等の様々な用途に利用されている。近年では、用途に応じて様々な形状に成形された粘着テープや粘着シートが製造販売されている。
【０００３】
ここで、テーピングとは、粘着テープを用いて関節部や筋肉等の施部を固定することであり、当該部位を支持、補強、圧迫することにより、痛みを軽減したり、治癒を促進したりする効果がある。テーピングは、薬物治療や通院、手術等の他の治療方法と比較して、比較的安価に、しかも手軽に痛みを軽減できる有効な手段であり、スポーツ実施時における障害の予防や応急措置にも大きな力を発揮している。
【０００４】
このようなテーピングに用いられる粘着テープには、本来の貼着機能の他に、伸び性、キックバック性（復元性、又は、圧迫性）、低モジュラス性、柔軟性、低刺激性、撥水性等の様々な機能や性能が求められている。例えば、一般に、粘着テープが貼着される皮膚表面は、壊死細胞（角質）、汗、皮脂、埃等が付着した凹凸を有する面であると共に身体の動きに伴って伸縮する面である。特に、関節部位のように大きく屈曲可動する部位に貼着される粘着テープは、皮膚の動きに追従できることが求められる。また、通常、テーピングする際に、粘着テープは緊締されながら貼付されるので、適度な伸び性を有していることが求められる。
【０００５】
また、伸び性を有する粘着テープを使用した場合でも、時間が経つと応力が緩和して粘着テープが緩んでしまうことがある。このため、粘着テープには、適度なキックバック性を有していることが必要とされる。特に、可動領域の大きい部分にテーピングしたり、テーピングしたまま激しい運動をする場合には、テーピングによる固定性を持続させるためにも、キックバック性は重要である。
【０００６】
さらに、粘着テープは、皮膚の動きを拘束するような皮膚接着力を有する粘着剤や基材で構成されると、粘着テープと皮膚との間で物理的ストレスが生じて、貼着部位に皮膚刺激を与え、カブレを生じたり、違和感や不快感を与えたりする。従って、関節部位等に貼着される粘着テープにおいては、皮膚表面の動きに追従できる程度の伸び性を有すると共に、伸びた際に皮膚表面を拘束しないように、小さな力でも容易に伸縮する基材、即ち、低モジュラスの基材を用いることが必要である。
【０００７】
また、粘着テープを構成する粘着剤層についても、汗や汚れ等が付着したり、凹凸を有する皮膚表面に追従し、密着して皮膚の動きに合わせて変形できる柔軟性や粘弾性を有していることが求められる。そのため、粘着剤として、粘着テープを貼着している間は皮膚表面から剥がれない程度の接着性を有し、粘着テープを剥離する際には、物理的な剥離強度、即ち、皮膚から剥がす際に必要な力が小さいものを用いることが好ましい。皮膚表面の角質を損傷させなければ、皮膚に余計な刺激を与えずに済むので、カブレ等の発生を最小限に抑えることができるからである。
【０００８】
また、テーピングをする際には、粘着テープを施部に密着させ、緊締させながら弾力的に巻き付ける必要があるが、そのためには粘着テープがほつれ等を生じない、取り扱い易いものであることが好ましい。
【０００９】
ところで、従来、粘着テープの基材としては、綿織物に伸縮性を有する糸を織り込んだ伸縮織物、撚り糸から成る強撚布等が用いられてきた。一般的に、これらの織物を用いた粘着テープは、低モジュラスであると共に、適度な強度を有する反面、伸び性やキックバック性に乏しいため、施部への固定性が悪く、貼付部分がずれやすいという問題があった。
【００１０】
また、これらの基材を用いた粘着テープは撥水性を有しないため、テーピングしたまま運動して多量に汗をかいたり、雨天時に水濡れしたりした場合には、粘着テープの粘着力が低下してしまい、自背面から剥がれ易くなる。さらに、上記の基材を用いた粘着テープは、切断面からの糸のほつれを生じやすく、取り扱い性や、装着性に問題があった。
【００１１】
一方、粘着テープの基材としては、ポリウレタン系樹脂やポリオレフィン系樹脂から成るフィルムや不織布等も用いられてきた。これらの基材は、低モジュラスであるが、伸び性や機械的強度が低いので、粘着テープを貼り付ける際の取り扱いが難しいという問題があった。近年、伸び性を有するポリウレタン材料から成る不織布を用いた粘着テープが開発されており、伸び性や施部へのフィット性等の問題は改善されているが、機械的強度の問題は依然として解決されていない。また、このようなポリウレタンフィルムをラミネート加工した製品も開発されている。しかしながら、現状としては、足や膝関節等のように動きの激しい部位における使用に耐え得るだけの強度やキックバック性を備えると共に、充分な固定性能を有する粘着テープは未だ得られていない。
【００１２】
さらに、粘着テープの基材として天然ゴムシートのように１００％に近い伸張回復率を有する材料を用いる場合もあるが、このような材料は応力緩和性が小さいため、１日以上テーピングすると、締め付けすぎによる物理的ストレスにより、皮膚を痛めることになる。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、上記問題に鑑み、本発明は、皮膚にしっかりと貼着し、使用中に緩むことのない固定性能と、皮膚表面の動きに追従する柔軟性とを有すると共に、皮膚に与える刺激を最小限に抑えることのできる皮膚貼着用部材を提供することを目的とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る皮膚貼着用部材は、両方向に伸縮性を有する編み物地、或いは、スパンボンド不織布に伸縮糸、又は伸縮糸と非伸縮糸を編み込んだ不織布伸縮性編み物地によって形成される基材と、前記基材の一方の面に積層されているポリウレタンフィルムであって、防水性及び透湿性を有すると共に、５μｍ以上、３０μｍ未満の厚さを有する前記ポリウレタンフィルムからなる撥水層と、前記基材の他方の面に積層されている粘着剤層とを具備し、２０％伸張時における引張応力が１０Ｎ／１９ｍｍ幅以下、８０％伸張後のヒステリシスが８５％以上であり、引張破断強度が１５Ｎ／１９ｍｍ幅以上であることを特徴とする。
ここで、耐水自背面接着力は、０．７Ｎ／１９ｍｍ幅より大きく、背面の滑り性が２．５Ｎ以下であることができる。
また、前記皮膚貼着用部材の透湿度が、温度４０℃、相対湿度２０％の条件下で、２００ｇ／ｍ²・２４ｈ以上であることができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
本発明の皮膚貼着用部材は、基材と撥水層と粘着剤層とを有し、２０％伸張時における引張応力が１０Ｎ／１９ｍｍ幅以下であり、８０％伸張後のヒステリシス（復元性）が８５％以上であり、引張破断強度が１５Ｎ／１９ｍｍ幅以上である。
ここで、２０％伸張時における引張応力（２０％モジュラス）とは、所定形状の試料片を、所定速度で２０％伸張するまで引っ張った時の引張強度をいう。皮膚刺激を少なくするという観点から、２０％伸張時における引張応力は５Ｎ／１９ｍｍ幅以下であることが好ましく、３Ｎ／１９ｍｍ幅以下であることがさらに好ましい。
また、８０％伸張後のヒステリシスとは、皮膚粘着用部材を最大伸びの８０％まで伸ばした時の復元性を示す指標である。貼着中の固定性能を向上させるという観点から、８０％伸張後の復元率が９０％以上であることが好ましく、９３〜９７％であることがさらに好ましい。
引張破断強度とは、所定形状の試料片を、所定速度で引っ張って破断した時の最大応力をいう。
【００１６】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図１は、本発明の一実施形態に係る皮膚貼着用部材を示す斜視図である。本実施形態に係る皮膚貼着用部材は、テープ形状又はシート形状を有しており、皮膚に直接貼着して使用されるものである。ここでは、テープ形状を有する皮膚貼着用部材について説明する。
【００１７】
図１に示すように、本実施形態に係る皮膚貼着用部材である粘着テープ１は、支持体１０と、支持体１０に積層された粘着剤層１１とを含んでいる。支持体１０は、片面に形成される粘着剤層１１を支持するもので、その適度な伸張性により関節部等の施部を固定し、痛みを軽減したり、治癒を促進する等の効果を付与するものである。
【００１８】
支持体１０は、伸縮性を有する編布（以下、「伸縮性編布」という）によって形成される基材１２と、撥水性、或いは、防水性を有する材料によって形成されている撥水層１３とによって形成されている。
【００１９】
基材１２を形成する伸縮性編布は、好ましくは０．２〜１．０ｍｍの厚さを有しており、さらに好ましくは、０．４〜０．８ｍｍの厚さを有する編布である。
伸縮性編布は、縦、横の両方向に伸縮性を有しており、その伸縮率は用途や貼着される部位に応じて、適宜設計される。例えば、関節部のように屈曲する部位に使用される粘着テープを作成する場合には、伸縮性編布として、縦及び横方向にそれぞれ３０％以上の伸張率を有する編布が用いられることが好ましく、５０％以上の伸張率を有する編布が用いられることがさらに好ましい。また、肘や膝等の関節部のように大きく屈曲する部位に使用される粘着テープを作成する場合には、伸縮性編布として、約１００〜１３０％、若しくは、それ以上の伸張率を有する編布が用いられることが好ましい。
【００２０】
このような伸張率を得るために、伸縮性編布は、例えば、ナイロン、ポリエステル等の繊維に特殊加工を施すことにより伸縮性を持たせたストレッチヤーンや、ポリウレタン系弾性糸等の伸縮性の大きい合繊糸を単独で編成した編み物地、若しくは、このような合繊糸とポリエステル繊維や綿等の伸縮性の小さい繊維とを混合して編成した編布が用いられる。例えば、ナイロン、ポリエステル、綿等の繊維糸を約９５〜８０重量％、ポリウレタン系弾性糸を約５〜２０重量％の比率で用い、これらの材料をトリコット編にすることにより、大きな伸張率を有する編布を形成することができる。なお、編成方法としては、トリコット編、ラッシェル編、ミラニーズ編を含む経（タテ）メリヤス及び、平型編、円形編を含む緯（ヨコ）メリヤスのいずれを用いても良い。このうち、タテメリヤスは、裁断してもほつれが生じないので、より好ましい。
【００２１】
また、伸縮性編布として、スパンボンド不織布に、ポリウレタン等の伸縮糸を編み込んだ編み物地、あるいは、この伸縮糸とポリエステル等の非伸縮糸とを編み込んだ複合化された編み物地を用いても良い。例えば、ポリエステルスパンボンド不織布「エクーレ（東洋紡績株式会社の登録商標）６２０１Ａ」に、ポリウレタン伸縮糸「Ｌｙｃｒａ（東レ・デュポン株式会社の登録商標）及びポリエステル繊維糸を編み込むことにより、大きな伸張率を有する編布を形成することができる。
【００２２】
なお、複合化するために用いられる伸縮糸は、弾性及び伸縮性を有するものであれば、原材料の種類には限定されることなく用いることができるが、中でもポリウレタン弾性糸が適している。本発明においては、４０〜１６０デニール程度のポリウレタン弾性糸を用い、これを縦方向又は横方向に編み込むことにより伸縮性編布を形成することができる。
【００２３】
支持体１０において、基材１２の一方の面には、撥水層１３が積層されている。
ここで、基材１２に撥水層１３を設ける理由を述べる。伸縮性編布と粘着剤層のみから成る粘着テープは、腰が弱くキックバック性が充分でないので、テーピングしている間に緩んで剥脱し易い。また、上記の伸縮性編布は表面に凹凸があるため、粘着テープの背面の伸縮性編布表面と衣服等とが擦れることにより、粘着テープの上に粘着テープが重なって貼着されている部分は特に、粘着テープがめくれたり剥がれたりし易い。さらに、上記の伸縮性編布は撥水性を有していないため、テーピングしたまま運動して汗をかいたり、雨天時に使用して水濡したりすると、貼着した部分が剥がれてしまう。このように、粘着テープの支持体として伸縮性編布を単独で用いると、テーピングに必要とされる充分な接着性能や固定性能を得ることができない。
【００２４】
このため、本実施形態においては、伸縮性編布に撥水性及び弾性を有する極薄の撥水層を設けることにより、粘着テープの機能を向上させている。
本実施形態においては、撥水層１３の素材として、ポリウレタンフィルムを用いている。ポリウレタンフィルムは、撥水性及び適度な弾性を有しており、伸縮性編布を水濡れから保護すると共に、伸縮性編布のキックバック性を強化している。ポリウレタンフィルムは、厚さに応じて支持体１０のキックバック性を調節することが可能であるので、このような用途に適している。
【００２５】
本実施形態において、支持体１０の表面であるポリウレタンフィルム層（撥水層１３）、即ち、粘着テープ１の背面は、鏡面、又は、３〜１０μｍの凹凸表面に仕上げてあることが好ましい。このため、粘着テープ１の背面は、日本工業規格ＪＩＳＫ７１２５に準じた滑り性測定方法によれば、３Ｎ以下であることが好ましく、さらに好ましくは、２．５Ｎ以下の平滑度を有している。
【００２６】
このようなポリウレタンフィルム層の厚さは、５μｍ以上、３０μｍ未満であり、５〜２０μｍであることが好ましい。ポリウレタンフィルムの厚さが５μｍ以下であれば、伸縮性編布表面の凹凸にポリウレタンフィルムが馴染んでピンホールを生じてしまい、撥水効果が低下してしまうからである。また、厚さが３０μｍ以上の場合には、支持体の腰が強くなりすぎて、粘着テープを貼着したときに使用者に違和感を覚えさせたり、キックバック性が強くなりすぎて施部への締め付けが強くなり、皮膚へのストレス刺激を生じさせるからである。
【００２７】
また、ポリウレタンフィルムは、それ自身の化学的性質により透湿性を有している。このため、上記の厚み範囲のポリウレタンフィルムを伸縮性編布に積層しても、支持体１０の透湿性は、４０℃、２０ＲＨ％の条件下においては、透湿度が１０００〜３０００ｇ／ｍ²・２４ｈ程度を維持することができる。さらに、この支持体１０に粘着層１１を形成しても、粘着テープの透湿度は、温度４０℃、相対湿度２０％において、２００ｇ／ｍ²・２４ｈ以上であり、好ましくは、５００ｇ／ｍ²・２４ｈ以上を示す。
【００２８】
基材１２の他方の面には、粘着剤層１１が形成されている。粘着剤層１１としては、貼着した皮膚に追従できる程度の柔軟性や粘弾性を有し、皮膚に対して刺激の少ない粘着剤を用いることが好ましい。具体的にはアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゲル系粘着剤を用いる。特に、皮膚刺激性等を考慮すると、アクリル系粘着剤もしくはゲル系粘着剤を用いるのが好ましい。例えば、油性ゲル粘着剤は、接着力は比較的低いが、テーピング等の用途には充分であり、剥離する際には皮膚表面の角質を傷つけることがない。従って、足関節部や肘のように動きの大きな部位に貼着する場合でも、強く固定して充分に接着を維持しながらも、皮膚に余計な刺激を与えることがない。例えば、皮膚との密着性に優れる油性ゲル粘着剤が好適に使用される。これらについては、公表特許公報２０００−５１３２８７号を参照されたい。
【００２９】
粘着剤層１１の厚さは、適度な皮膚接着性の観点から、２０〜１００μｍ程度であることが好ましく、さらには、３０〜９０μｍ程度であることが好ましい。また、粘着剤層１１の特性としては、ベークライト板（以下、「ベーク板」とも略す）に対する接着力、即ち、対ベーク板接着力が１８０度ピール法によれば１０Ｎ／１９ｍｍ幅以下であり、且つ、耐水自背面接着力が０．７Ｎ／１９ｍｍ幅より大きくなるように設計された粘着剤を適用することが好ましい。
【００３０】
図２は、粘着テープ１の粘着剤面を示す図である。粘着剤層の形状としては、図２の（ａ）に示すように、支持体１０の全面に設けても良いし、図２の（ｂ）及び（ｃ）に示すように、部分的に設けても良い。後者の場合には、支持体１０において粘着剤層が形成されていない領域が通気路としても機能するので、粘着テープの通気性や透湿性を向上させることができ、発汗によるムレやカブレ等を予防することができる。
【００３１】
ここで、図２の（ｂ）は、粘着剤層を支持体１０上に点在するように形成した例を示しており、図２の（ｃ）は、粘着剤層を支持体１０上に条状に形成した例を示している。このように、所望の領域に粘着剤を塗布する場合には、セパレータ（剥離紙）上に、例えば、櫛形状の型を用いて塗工中にその櫛を固定したり、振幅移動させたりして、所望のスジ状又はウエイブ状等の形状を有する粘着剤層を剥離シート上に形成し、これを上記支持体１０の基材１２側に転写すれば良い。
【００３２】
なお、本実施形態に係る粘着テープ１は、粘着剤層１１の表面の汚染を防ぐために、使用するまで粘着剤層１１の表面をセパレータにて被覆させておくことが好ましい。このセパレータは、一般的に皮膚へ貼付する粘着テープに用いられるものを使用することができる。具体的には、上質紙、グラシン紙、パーチメント紙などの表面に、シリコーン等の剥離性能を有する剥離材をコーティングしたものや、上質紙にレジンをアンカーコートしたもの又はポリエチレンラミネートしたもの等の表面にシリコーン等の剥離性能を有する剥離剤をコーティングしたものを使用することができる。
【００３３】
このようにして形成される粘着テープ１は、次に示す特性を有している。即ち、粘着テープ１は、２０％伸張時の引張応力が１０Ｎ／１９ｍｍ幅以下であり、低モジュラスが実現されている。本発明においては、２０％伸張時の引張応力が、３Ｎ／１９ｍｍ幅以下であることが好ましい。また、引張破断強度は、１５Ｎ／１９ｍｍ幅以上、好ましくは、２０Ｎ／１９ｍｍ幅以上となるように設計されている。
【００３４】
また、粘着テープ１は、高いキックバック性を有している。即ち、粘着テープ１を３００ｍｍ／分の速さで８０％伸張した後、同じ速さで元の長さに戻すという操作を５回繰り返した後においても、９０％以上復元する程度、好ましくは、９３〜９７％復元する程度のキックバック性を有している。
【００３５】
さらに、粘着テープ１は、耐水自背面接着力が、０．７Ｎ／１９ｍｍ幅以上となるように設計されていることが好ましく、また、ＪＩＳＫ７１２５に準じて測定された、背面の滑り性が３Ｎ以下となるように設けられていることが好ましく、さらに好ましくは、２．５Ｎ以下である。特に、粘着テープ１を施部に巻着して使用されるテーピングテープや、指先に巻着される絆創膏に適用する場合には、粘着テープ１にラップ粘着性が要求されるが、先に述べたように、ポリウレタンフィルム層１３によって自然に耐水自背面接着力が維持されるので、粘着テープを貼着している間に剥がれることはなく、また、粘着テープを剥離する際には物理的な刺激を生じにくいという、相反する特徴を両立させることができる。また、粘着テープ背面の滑り性により、テープ背面と外部との摩擦が小さくなり、例えば、平貼りによる使用中に粘着テープと衣服等が擦れ、粘着テープがめくれて剥がれるということが起こりにくい。
【００３６】
本発明の皮膚貼着用部材の使用方法の一例を、関節部位を固定するための粘着テープに適用した場合について以下に説明する。
図３は、本発明の皮膚貼着用部材の実施形態の一つである関節部位固定用粘着テープの構成を示す斜視図である。本実施形態は、支持体１０の一部に粘着剤層１１が積層されていない非粘着部２が設けられている。ここで、粘着テープ２１には、その端部（短辺側）から切れ目３が施されており、巻着部４が形成されている。本実施形態においては、端部は矩形状であるが、端部の形状は自由に設計される。例えば、端部を半円形状の舌状にしたり、三角形状に形成しても良い。
粘着テープ２１の長さＬや幅Ｗは粘着テープの適用箇所によって適宜選択され、例えば、一般的な体型の大人の膝関節に適用する場合には、Ｌ＝３５〜５５ｃｍ、Ｗ＝５〜１５ｃｍであることが好ましい。
【００３７】
次に、図３に示す粘着テープを膝関節に適用する場合について、図４を用いて説明する。
図４（ａ）、（ｂ）は、粘着テープを人体の膝関節等に装着する方法を説明するための図である。図４（ａ）に示すように、非粘着部２を関節の内側部位（膝関節では背面部位）にあて、切れ目３によって分断された一方の側の巻着部４を、部４（ｂ）に示すように、関節の外側部位周囲（膝関節では膝蓋骨周囲）に巻着する。次に、前面で、一方の巻着部４の上に他方の巻着部４を重ねた状態で貼付することができる。
【００３８】
通常、テーピングには熟練したテーピング技能や多くの手間が必要とされるが、本実施形態のように、切れ目を施して貼着部を設けることにより、誰でも、簡単にテーピングを行うことができ、関節部位を固定して、痛みを和らげることができる。また、非粘着部を汗のかきやすい膝関節の内側にあてることにより、屈曲部内側のムレ防止効果をさらに向上させることができ、関節内側が快適に保たれる。なお、本実施形態では、非粘着部を設ける形態を例示したが、非粘着部を設けない構成でも適用できる。
【００３９】
【実施例】
以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の応用が可能である。なお、以下において、「部」とあるのは「重量部」を意味し、「％」とあるのは「重量％」を意味するものとする。
【００４０】
実施例１
ポリエステル７５デニール糸をスムーズ編で、厚さ４５０μｍ、横方向の伸びが７５％、縦方向の伸びが５０％で伸縮するように編み込んだ伸縮性編布に、厚さ１０μｍのポリウレタンフィルムを、ドライラミネートで積層させて支持体を形成した。次に、上質紙にポリエチレンをラミネートした面にシリコーン処理を施したセパレータの処理面に、油性ゲル粘着剤を乾燥後の厚さが７０μｍとなるように塗布し、１２０℃で３分間乾燥させることにより粘着剤層を形成した。さらに、この粘着剤層と上記の支持体とを貼り合わせることにより、粘着テープを得た。
【００４１】
実施例２
ポリエステルスパンボンド不織布「エクーレ（東洋紡績株式会社の登録商標）６２０１Ａ」（坪量：２０ｇ／ｍ²）に、ポリウレタン７５デニール伸縮糸「Ｌｙｃｒａ（東レ・デュポン株式会社の登録商標）」１１％、及び、ポリエステル７５デニール加工糸を、厚さ６９０μｍ、横方向の伸びが１９０％、縦方向の伸びが９０％で伸縮するように編み込むことにより、伸縮性編布を形成した。この伸縮性編布に、厚さ１５μｍのポリウレタンフィルムをドライラミネートによって積層させて支持体を形成した。次に、２−エチルヘキシルアクリレート９０部、及び、アクリル酸１０部からなる単量体混合物を、不活性ガス雰囲気の下で酢酸エチルによって共重合することにより、アクリル系粘着剤溶液を得た。このアクリル系粘着剤溶液を、シリコーン処理が施されたセパレータの処理面に、乾燥後の厚さが５０μｍとなるように塗布し、１２０℃で３分間乾燥することにより、粘着剤層を形成した。さらに、この粘着剤層と上記の支持体とを貼り合わせることにより、粘着テープを得た。
【００４２】
比較例１
実施例１において、ポリウレタンフィルムを積層しなかった以外は実施例１と同様にして、粘着テープを得た。即ち、実施例１において形成された、ポリウレタンフィルムを積層する前の伸縮性編布に、実施例１と同様にして形成された粘着剤層を貼り合わせることにより、伸縮性粘着テープを得た。
【００４３】
比較例２
実施例２において、ポリウレタンフィルムを積層しなかった以外は実施例２と同様にして、粘着テープを得た。即ち、実施例２において形成された、ポリウレタンフィルムを積層する前の伸縮性編布に、実施例２と同様にして形成された粘着剤層を貼り合わせることにより、伸縮性粘着テープを得た。
【００４４】
比較例３
一般にスポーツ用テーピングテープとして知られている厚さ７３０μｍの厚手強撚布に、実施例２と同様にして形成された粘着剤層を貼り合わせることにより、伸縮性粘着シートを得た。
【００４５】
比較例４
実施例１において、積層されるポリウレタンフィルムの厚さを３０μｍに変更した以外は実施例１と同様にして、粘着テープを得た。即ち、実施例１において形成された伸縮性編布に、厚さ３０μｍのポリウレタンフィルムを、実施例１と同様にして、ドライラミネートによって積層させて支持体を形成した。さらに、この支持体に、実施例１と同様にして形成された粘着剤層を貼り合わせることにより、伸縮性粘着シートを得た。
【００４６】
上記の実施例１、２及び比較例１〜４に示す粘着テープについて、下記に示す特性の測定と評価を行った。この結果を表１に示す。
《測定方法及び評価方法》
１）２０％モジュラス
幅１９ｍｍ×長さ約１００ｍｍの試料片を取り、５０ｍｍの長さ地点に標線を入れた。この試料片を引張速度３００ｍｍ／分で引っ張り、試料片を２０％引っ張った時の引張応力（Ｎ／１９ｍｍ幅）を測定した。
【００４７】
２）伸び、及び、引張強度
１）と同様の試料片を、引張速度２００ｍｍ／分で引っ張り、破断時の最大応力を引張強度（Ｎ／１９ｍｍ幅）とし、その時の伸びの長さを下式により求めた。
伸び(％)＝｛（破断時の標線の長さ(ｍｍ)−５０ｍｍ）／５０ｍｍ｝×１００
【００４８】
３）キックバック性（８０％伸張時の復元率）
粘着テープからセパレータを除去した後、１時間経過したところで、長手方向に、幅１９ｍｍ×長さ約１５０ｍｍの試料片を取り、１００ｍｍの長さ地点に標線を入れた。この試料片を手で引っ張り、最大伸ばした時の伸び量を下式により求めた。
最大伸ばした時の伸び量（ｍｍ）＝手で最大伸ばした時の標線の距離(ｍｍ)−１００ｍｍ
次に、同様に作成した試料片を手で引っ張り、上式により求められた、手で最大伸ばした時の長さの伸び量の８０％だけを引張速度３００ｍｍ／分の速さで伸張させ、１分間放置し、その後、同じ速さで引っ張る前の状態に戻し、３分間放置するという操作を５回繰り返した。さらに、その後の残留歪み長さを測定し、復元率（％）を次式により求めた。テンシロン引張試験機を用いる。但し、式中Ａは、手で最大伸ばした時の伸び量×０．８（ｍｍ）である。残留歪み長さは、５回目のヒステリシスの応力が、０．１Ｎ／１９ｍｍ幅以下となっている部分の長さ（ｍｍ）を求めたものである。
８０％伸張時の復元率（％）＝｛（Ａ−残留歪み長さ（ｍｍ））／Ａ｝×１００
【００４９】
４）滑り性
滑り性測定方法の日本工業規格（ＪＩＳ）Ｋ７１２５に準じ、次の条件の下で試験を行った。即ち、６３ｍｍ×６３ｍｍの滑り片（試料片）を、（１）接触面として綿金巾３号を適用した場合、及び、（２）接触面として鏡面ステンレス面を適用した場合について、滑らせる速度を３００ｍｍ／分として動摩擦力を測定し、平均値（Ｎ／６３ｍｍ×６３ｍｍ）を求めた。
【００５０】
５）対ベーク板接着力
被着体としてベークライト板を使用し、幅１９ｍｍ×長さ約１００ｍｍの試料片を上記ベークライト板に貼り付け、２ｋｇのゴムロールを１往復させることにより密着させた。約２０分経過後、１８０度ピール法により３００ｍｍ／分の速度で試料片を引き剥がす際に要する力（Ｎ／１９ｍｍ幅）を測定し、この平均値を求めた。但し、サンプル数（ｎ）を、ｎ＝３とした。
【００５１】
６）耐水自背面接着力
被着体として、ベークライト板（厚さ２ｍｍ×幅２５ｍｍ×長さ約１５０ｍｍ）に、幅２５ｍｍ×長さ約１００ｍｍの試料テープを上記ベークライト板に貼り付けたものを使用した。この試料テープの背面に、幅２５ｍｍ×長さ約１００ｍｍの試料片を貼付した後、すぐに常温で水中に浸漬する。水中で３０分が経過した後、取り出して、直ちに１８０度ピール法により３００ｍｍ／分の速度で試料片を引き剥がす際に要する力（Ｎ／１９ｍｍ幅）を測定し、この平均値を求めた。但し、サンプル数（ｎ）を、ｎ＝３とした。
【００５２】
７）粘着テープの透湿性
日本工業規格（ＪＩＳ）Ｚ０２３７に基づいて、試験を行った。即ち、秤量瓶に蒸留水約１０ｃｃを入れ、試料の粘着テープで該秤量瓶の開口部を被覆し、この従業を測定した後、４０℃、２０ＲＨ％の条件下に置いた。２４時間後、該秤量瓶の重量を測定し、水分の蒸散量を算出した。さらに、該蒸散量を秤量瓶の開口部面積で割ることにより、単位面積当たりの蒸散量（ｇ／ｍ²・２４ｈ）を算出した。但し、サンプル数（ｎ）を、ｎ＝３とし、平均値を求めた。
【００５３】
８）テーピング時の接着持続性
幅５０ｍｍ×長さ約４００ｍｍの試料片を、被験者の足関節部に巻着し、２４時間後における巻着したテープの状態、即ち、剥がれや緩みの有無を目視で観察し、評価を行った。ここで、サンプル数（ｎ）を、ｎ＝１０人とした。但し、評価基準は、９人以上（サンプルの９０％以上）に剥がれが生じていなかった場合には、記号「○」で示し、５〜８人（５０％以上、９０％未満）に剥がれが生じておらず、一部に剥がれや緩みが生じていた人が２〜５人であった場合には、記号「△」で示し、６人以上に剥がれが生じていた場合には、記号「×」で示す。
【００５４】
９）耳部のほつれの有無
試料の粘着テープを裁断し、耳部（端部）のほつれの有無を目視で観察し、評価を行った。評価基準は、ほつれが生じていなかった場合には、記号「○」で示し、ほつれが生じていた場合には、記号「×」で示す。
【００５５】
１０）皮膚刺激性
試料の粘着テープを幅５０ｍｍ×長さ２００ｍｍに裁断し、被験者の前腕部に伸長しながら貼付した。日常生活の状態で８時間経過後、粘着テープを剥離した際に被験者が感じた刺激によって評価した。評価基準は、僅かに痛みを感じる、又は、苦痛を感じない程度の刺激を感じるのみである場合には、記号「○」で示し、痛み、又は、苦痛に感じる刺激がある場合には、記号「×」で示す。
なお、上記各測定において、特に測定環境の条件が記載されてないものについては、温度２３℃±２℃、相対湿度６０ＲＨ％±１５ＲＨ％の条件下で測定したものである。
【００５６】
【表１】

【００５７】
以下、表１及び図５〜図８を参照しながら測定結果について考察する。
図５は、種々の基材からなる粘着テープについて、モジュラスを測定した結果を示すグラフである。図５から、本発明のポリウレタンフィルムを積層した粘着テープは、２０％モジュラスが１０Ｎ／１９ｍｍ幅以下であり、応力が小さくても容易に伸縮し、低モジュラスが実現されることが分かる。一方、比較例４に示すポリウレタンフィルム層が３０μｍ厚のフィルムを伸縮性編布に積層された基材では、２０％モジュラスが１０Ｎ／１９ｍｍ幅を越えるようになり、低モジュラスが実現されないものである。
【００５８】
図６〜図８は、キックバック性を示すグラフであり、図６は、伸縮性編布にポリウレタンフィルムをラミネートした実施例１の粘着テープのキックバック性を示すグラフであり、図７は、比較例３の粘着テープのキックバック性を示すグラフであり、図８は、一般的な伸縮性のある包帯、すなわちスパンデックス織物で知られる基材を用いて形成された粘着テープ（以下、従来品と記す）、ここでは「キネシオテープ」のキックバック性を示すグラフである。
図６、図７に示すように、実施例１、比較例３における２回目の測定以降では、１回目に比較して応力が大きく下がっている。しかしながら、比較例３においては、１０ｍｍ〜２０ｍｍの伸びにおける応力がほとんど失われているのに対して、実施例１においては、この領域における応力は１〜２Ｎ／１９ｍｍ幅程度を保っている。また、実施例１においては、５回目の測定において、伸び４５ｍｍ付近の領域では１０Ｎ／１９ｍｍ幅以上の応力を依然として有しているが、比較例３においては、同領域において、１／４以下の応力しか残っていない。このことから、実施例１の粘着テープは、繰り返し、継続的に使用しても、キックバック性が衰えにくいことがわかる。また、図８に示す従来品では、キックバック性は８３％程度であり、圧迫感を示す応力は小さいが、そのために固定力がやや劣る傾向を示す。
【００５９】
次に、表１に示すように、４）の滑り性についての測定結果は、注目に値するものである。即ち、綿金巾３号と試料の粘着テープ背面との間の滑り性について、実施例と比較例を比較すると、比較例１〜３の値は、実施例１及び実施例２の値の約２倍か、それ以上になっている。この結果は、明らかに、比較例１〜３の粘着テープ背面の滑りが悪いことを示している。これは、比較例１〜３の粘着テープ背面、即ち、伸縮性編布の表面の凹凸と、綿金巾３号布面の表面の凹凸とが絡み合い、抵抗が大きくなっているからである。このように、粘着テープ背面における滑りが悪いと、例えば、テーピングをしたまま衣服を着用した場合に、粘着テープ背面と衣服との間で擦れによる抵抗が生じ、粘着テープがめくれて剥がれたりする要因になってしまう。これは、表１の８）テーピング時の接着持続性に示す結果と一致している。
【００６０】
それに対して、実施例１及び２の粘着テープ背面、即ち、ポリウレタンフィルム表面と、綿金巾３号布面との間の滑り性は比較的小さく、表１の８）テーピング時の接着持続性についても、良好な結果を示している。
【００６１】
一方、比較例４においては、試料の粘着テープに積層されているポリウレタンフィルム層を厚くしたため、強いキックバック性が得られているものの、同時に、ポリウレタンの性質である弾性が強く現れてしまい、応力緩和性が小さくなっている。このため、皮膚と粘着テープとの間の物理的ストレスが強くなり、表１の１０）皮膚刺激性の結果に示すように、被験者にとって強い刺激が生じ
る結果となった。
【００６２】
本発明においては、以上説明したような皮膚貼着用部材を用いて、様々な部位に使用されるテーピングテープや、絆創膏等の医療用テープやシートを形成することができる。例えば、皮膚貼着用部材を適当な大きさに切断して絆創膏を形成したり、あるいは創傷部分を被覆する被覆材、外科手術後の当て材、カテーテルの針入部やガーゼ等のカバー材等の医療用テープ又はシートを形成したり、粘着シートに他の基材等を組み合わせて固定用テープや器具保持テープ等の医療用製品を形成することができる。
【００６３】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、皮膚にしっかりと貼着し、使用中に緩むことのない固定性能と、皮膚表面の動きに追従する柔軟性とを有すると共に、皮膚に与える刺激を最小限に抑えることのできる皮膚貼着用部材を実現することができる。従って、このような皮膚貼着用部材を適用した粘着テープや粘着シートを用いることにより、容易に貼着でき、可動領域の大きい部位に使用したり、貼着したまま激しい運動を継続して行っても、剥脱しにくく、長期間に渡って安定して施部を固定することができる。また、この皮膚貼着用部材は、撥水性を有しているので、水濡れした場合においても部材が剥がれにくく、施部を保護することができる。従って、この皮膚貼着用部材を救急絆創膏に適用すれば、水濡れした場合においても患部保護用パッドが汚染されない、衛生的な救急絆創膏を実現することができる。さらに、この皮膚貼着用部材は、貼着時の圧迫感が少なく、また、良好な透湿性を有するので、ムレに起因する皮膚刺激を抑制してカブレ等の皮膚のトラブルを防ぐことができ、常に快適な環境下で使用できるので、カブレ等の皮膚刺激を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係る皮膚貼着用部材の構成を示す斜視図である。
【図２】図１に示す皮膚貼着用部材を粘着剤層側から見た斜視図である。
【図３】本発明の皮膚貼着用部材の実施形態の１つである粘着テープを示す斜視図である。
【図４】図３に示す粘着テープの使用方法を説明するための図であり、（ａ）は粘着テープを貼着する前の状態を示す側面図であり、（ｂ）は粘着テープを貼着した後の状態を示す側面図である。
【図５】各種粘着テープのモジュラスを示すグラフである。
【図６】実施例１の粘着テープのキックバック性を示すグラフである。
【図７】比較例３の粘着テープのキックバック性を示すグラフである。
【図８】一般的な伸縮性のある包帯を支持体とする粘着テープのキックバック性を示すグラフである。
【符号の説明】
１、２１粘着テープ
２非粘着部
３切れ目
４巻着部
１０支持体
１１粘着剤層
１２基材
１３撥水層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a skin sticking member used in the medical field, sports field, and the like, and more particularly, to a skin sticking member used for medical emergency adhesive plaster and plaster, body shape reinforcement or correction in sports and trimmings, and the like.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, in the medical field and the sports field, a skin attachment member has been used for various applications such as medical emergency adhesive plaster, plaster, and taping tape. In recent years, pressure-sensitive adhesive tapes and pressure-sensitive adhesive sheets that have been formed into various shapes according to applications have been manufactured and sold.
[0003]
Here, taping refers to fixing joints such as joints and muscles using an adhesive tape. By supporting, reinforcing, or compressing the relevant parts, pain can be reduced or healing can be promoted. There is an effect to. Taping is an effective means that can reduce pain relatively easily and easily compared to other treatment methods such as drug treatment, hospital visits, and surgery. Demonstrating great power.
[0004]
In addition to the original sticking function, the adhesive tape used for such taping has stretchability, kickback (restorability or compression), low modulus, flexibility, low irritation, water repellency Various functions and performances are required. For example, in general, the skin surface to which the adhesive tape is attached is a surface having irregularities to which necrotic cells (keratin), sweat, sebum, dust, and the like are attached, and a surface that expands and contracts as the body moves. In particular, an adhesive tape attached to a part that can be bent and moved greatly, such as a joint part, is required to be able to follow the movement of the skin. Also, usually, when taping, the adhesive tape is affixed while being tightened, so it is required to have an appropriate stretchability.
[0005]
Even when an adhesive tape having extensibility is used, the stress may relax and the adhesive tape may loosen over time. For this reason, the adhesive tape is required to have an appropriate kickback property. In particular, when taping on a large portion of the movable region, or when exercising vigorously with taping, kickback performance is important in order to maintain the fixing property by taping.
[0006]
Furthermore, if the adhesive tape is composed of an adhesive or base material that has a skin adhesive force that restricts the movement of the skin, physical stress occurs between the adhesive tape and the skin, causing the skin to adhere Gives irritation, causes blurring, and gives a sense of incongruity or discomfort. Therefore, adhesive tapes that are attached to joints and the like have a stretchability that can follow the movement of the skin surface, and can easily expand and contract even with a small force so as not to restrain the skin surface when stretched. It is necessary to use a material, ie a low modulus substrate.
[0007]
In addition, the adhesive layer that constitutes the adhesive tape also has flexibility and viscoelasticity that allows sweat and dirt to adhere to it, follow the skin surface with irregularities, adhere closely and deform according to the movement of the skin. Is required. Therefore, as an adhesive, it has adhesiveness that does not peel off from the skin surface while sticking the adhesive tape. When peeling the adhesive tape, physical peel strength, that is, when peeling from the skin It is preferable to use one having a small force required for the above. This is because if the keratin on the skin surface is not damaged, it is not necessary to give an extra stimulus to the skin, and the occurrence of fog and the like can be minimized.
[0008]
Further, when taping, the adhesive tape needs to be tightly attached to the application portion and elastically wound while tightening. For this purpose, it is preferable that the adhesive tape does not fray and is easy to handle. .
[0009]
By the way, conventionally, as a base material of the adhesive tape, an elastic fabric obtained by weaving a cotton fabric with an elastic yarn, a strong twisted fabric made of a twisted yarn, and the like have been used. Generally, adhesive tapes using these woven fabrics have low modulus and moderate strength, but they have poor stretchability and kickback properties, so they are poorly fixed to the application part and the applied part is misaligned. There was a problem that it was easy.
[0010]
In addition, since the adhesive tape using these base materials has no water repellency, the adhesive strength of the adhesive tape is reduced if you exercise with taping and sweat a lot or get wet in the rain. It becomes easy to peel off from its own back. Furthermore, the pressure-sensitive adhesive tape using the above-mentioned base material is liable to fray yarn from the cut surface, and has a problem in handling and mounting properties.
[0011]
On the other hand, films and nonwoven fabrics made of polyurethane resins or polyolefin resins have been used as the base material for adhesive tapes. These base materials have a low modulus, but have a problem that handling at the time of attaching an adhesive tape is difficult because they have low extensibility and mechanical strength. In recent years, pressure-sensitive adhesive tapes using nonwoven fabric made of stretchable polyurethane materials have been developed, and problems such as stretchability and fit to application parts have been improved, but mechanical strength problems are still being solved. Not. A product obtained by laminating such a polyurethane film has also been developed. However, under the present circumstances, an adhesive tape that has sufficient strength and kickback property to withstand use in a part that moves rapidly, such as a foot and a knee joint, and has sufficient fixing performance has not yet been obtained.
[0012]
Furthermore, there are cases where a material having an elongation recovery rate close to 100%, such as a natural rubber sheet, is used as the base material of the adhesive tape, but since such a material has a low stress relaxation property, it is tightened when taping for more than one day. The physical stress caused by too much will hurt the skin.
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, in view of the above problems, the present invention has a fixing performance that adheres firmly to the skin and does not loosen during use, and has the flexibility to follow the movement of the skin surface, while minimizing irritation to the skin. It aims at providing the skin sticking member which can be suppressed to the limit.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
The skin adhering member according to the present invention includes a base material formed of a knitted fabric having elasticity in both directions, or a nonwoven fabric elastic knitted fabric obtained by knitting a stretch yarn or a stretch yarn and a non-stretch yarn to a spunbond nonwoven fabric. A water-repellent layer made of the polyurethane film having a thickness of 5 μm or more and less than 30 μm, and a polyurethane film laminated on one surface of the substrate, And a pressure-sensitive adhesive layer laminated on the other surface of the material, the tensile stress at 20% elongation is 10 N / 19 mm width or less, the hysteresis after 80% elongation is 85% or more, and the tensile strength at break is 15 N / 19 mm width or more.
Here, the water-resistant self-back surface adhesive force is larger than 0.7 N / 19 mm width, and the back surface slipperiness can be 2.5 N or less.
Further, the moisture permeability of the skin application member is 200 g / m under the conditions of a temperature of 40 ° C. and a relative humidity of 20%. ² -It can be 24h or longer.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The skin sticking member of the present invention has a base material, a water repellent layer, and an adhesive layer, has a tensile stress at 20% elongation of 10 N / 19 mm width or less, and hysteresis after 80% elongation (restorability). Is 85% or more, and the tensile strength at break is 15 N / 19 mm width or more.
Here, the tensile stress at 20% elongation (20% modulus) refers to the tensile strength when a specimen having a predetermined shape is stretched at a predetermined speed until it is stretched by 20%. From the viewpoint of reducing skin irritation, the tensile stress at 20% elongation is preferably 5 N / 19 mm width or less, and more preferably 3 N / 19 mm width or less.
Further, the hysteresis after 80% elongation is an index indicating the restoration property when the skin adhesive member is extended to 80% of the maximum elongation. From the viewpoint of improving the fixing performance during sticking, the restoration rate after stretching 80% is preferably 90% or more, and more preferably 93 to 97%.
The tensile rupture strength refers to the maximum stress when a sample piece having a predetermined shape is pulled at a predetermined speed and ruptured.
[0016]
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In addition, the same reference number is attached | subjected to the same component and description is abbreviate | omitted.
FIG. 1 is a perspective view showing a skin sticking member according to an embodiment of the present invention. The skin sticking member according to this embodiment has a tape shape or a sheet shape, and is used by sticking directly to the skin. Here, the skin sticking member having a tape shape will be described.
[0017]
As shown in FIG. 1, an adhesive tape 1 that is a skin sticking member according to this embodiment includes a support 10 and an adhesive layer 11 laminated on the support 10. The support 10 supports the pressure-sensitive adhesive layer 11 formed on one side, and has an effect such as fixing an application part such as a joint part due to its appropriate stretchability to reduce pain or promote healing. It is given.
[0018]
The support 10 includes a base 12 formed of a stretchable knitted fabric (hereinafter referred to as “stretchable knitted fabric”), and a water repellent layer 13 formed of a water repellent or waterproof material. And is formed by.
[0019]
The stretchable knitted fabric forming the substrate 12 preferably has a thickness of 0.2 to 1.0 mm, and more preferably a knitted fabric having a thickness of 0.4 to 0.8 mm. .
The elastic knitted fabric has elasticity in both the vertical and horizontal directions, and the expansion / contraction rate is appropriately designed according to the application and the part to be attached. For example, when creating an adhesive tape used for a bent portion such as a joint, a knitted fabric having a stretch rate of 30% or more in the longitudinal and lateral directions may be used as the elastic knitted fabric. Preferably, a knitted fabric having an elongation rate of 50% or more is more preferably used. Moreover, when creating an adhesive tape used for a part that bends greatly, such as joints such as elbows and knees, the stretchable knitted fabric has a stretch rate of about 100 to 130% or more. It is preferable to use a knitted fabric.
[0020]
In order to obtain such an elongation rate, the elastic knitted fabric is made of, for example, a stretch yarn obtained by applying a special process to a fiber such as nylon or polyester, or a stretch yarn such as a polyurethane elastic yarn. A knitted fabric obtained by knitting a large synthetic yarn alone, or a knitted fabric knitted by mixing such synthetic yarn and a fiber having low elasticity such as polyester fiber or cotton is used. For example, a fiber yarn such as nylon, polyester, cotton, etc. is used in a ratio of about 95 to 80% by weight and polyurethane elastic yarn in a ratio of about 5 to 20% by weight. A knitted fabric having the same can be formed. As a knitting method, any of warp knitted fabrics including tricot knitting, Raschel knitting, and Milanese knitting, and weft knitting including flat knitting and circular knitting may be used. Among these, the fate is more preferable because fraying does not occur even if it is cut.
[0021]
Further, as a stretchable knitted fabric, a knitted fabric obtained by knitting a stretch yarn such as polyurethane on a spunbond nonwoven fabric, or a composite knitted fabric obtained by knitting this stretch yarn and a non-stretch yarn such as polyester may be used. good. For example, a polyester spunbond nonwoven fabric “Ecule (registered trademark of Toyobo Co., Ltd.) 6201A” has a large stretch ratio by knitting polyurethane stretch yarn “Lycra (registered trademark of Toray DuPont)” and polyester fiber yarn. A knitted fabric can be formed.
[0022]
In addition, the elastic yarn used for compositing can be used without limitation to the kind of raw material as long as it has elasticity and elasticity, but among them, polyurethane elastic yarn is suitable. In the present invention, an elastic knitted fabric can be formed by using polyurethane elastic yarn of about 40 to 160 denier and knitting it in the longitudinal direction or the transverse direction.
[0023]
In the support 10, a water repellent layer 13 is laminated on one surface of the substrate 12.
Here, the reason why the water repellent layer 13 is provided on the substrate 12 will be described. An adhesive tape consisting only of an elastic knitted fabric and an adhesive layer is weak and has insufficient kickback, so it is easy to loosen and peel off during taping. In addition, since the above elastic knitted fabric has irregularities on the surface, the adhesive tape overlaps and is stuck on the adhesive tape by rubbing the elastic knitted fabric surface on the back of the adhesive tape and the clothing. In particular, the adhesive tape is easy to turn over or peel off. Furthermore, since the above stretchable knitted fabric does not have water repellency, when it is exercised with sweating and sweated, or when it is wet in the rain, the attached part will be peeled off. As described above, when the elastic knitted fabric is used alone as a support for the pressure-sensitive adhesive tape, sufficient adhesion performance and fixing performance required for taping cannot be obtained.
[0024]
For this reason, in this embodiment, the function of the adhesive tape is improved by providing the elastic knitted fabric with an extremely thin water-repellent layer having water repellency and elasticity.
In the present embodiment, a polyurethane film is used as the material of the water repellent layer 13. The polyurethane film has water repellency and moderate elasticity, protects the stretchable knitted fabric from being wetted, and reinforces the kickback property of the stretchable knitted fabric. The polyurethane film is suitable for such a use because the kickback property of the support 10 can be adjusted according to the thickness.
[0025]
In this embodiment, it is preferable that the polyurethane film layer (water-repellent layer 13) which is the surface of the support 10, that is, the back surface of the pressure-sensitive adhesive tape 1, is finished to a mirror surface or an uneven surface of 3 to 10 μm. For this reason, the back surface of the pressure-sensitive adhesive tape 1 is preferably 3N or less, and more preferably has a smoothness of 2.5N or less, according to a slippage measuring method according to Japanese Industrial Standard JIS K7125. .
[0026]
The thickness of such a polyurethane film layer is 5 μm or more and less than 30 μm, and preferably 5 to 20 μm. This is because if the thickness of the polyurethane film is 5 μm or less, the polyurethane film conforms to the irregularities on the surface of the stretchable knitted fabric, and pinholes are generated, thereby reducing the water-repellent effect. In addition, if the thickness is 30 μm or more, the waist of the support becomes too strong, causing the user to feel uncomfortable when sticking the adhesive tape, or the kickback property becomes too strong to the application part. This is because the tightening of the skin becomes stronger and causes stress stimulation to the skin.
[0027]
In addition, the polyurethane film has moisture permeability due to its own chemical properties. For this reason, even if the polyurethane film having the above thickness range is laminated on the stretchable knitted fabric, the moisture permeability of the support 10 is 1000 ° C. to 3000 g / m under conditions of 40 ° C. and 20 RH%. ² ・ It can maintain about 24h. Furthermore, even if the adhesive layer 11 is formed on the support 10, the moisture permeability of the adhesive tape is 200 g / m at a temperature of 40 ° C. and a relative humidity of 20%. ² -24 h or more, preferably 500 g / m ² ・ Indicates over 24h.
[0028]
An adhesive layer 11 is formed on the other surface of the substrate 12. As the pressure-sensitive adhesive layer 11, it is preferable to use a pressure-sensitive adhesive that has flexibility and viscoelasticity that can follow the attached skin and that is less irritating to the skin. Specifically, an acrylic adhesive, a rubber adhesive, a vinyl ether adhesive, a silicone adhesive, and a gel adhesive are used. In particular, in consideration of skin irritation and the like, it is preferable to use an acrylic adhesive or a gel adhesive. For example, an oil-based gel pressure-sensitive adhesive has a relatively low adhesive force, but is sufficient for taping and other applications, and does not damage the skin surface when exfoliated. Therefore, even when affixed to a part with a large movement such as an ankle part or an elbow, the skin is not excessively stimulated while being firmly fixed and sufficiently maintained. For example, an oily gel pressure-sensitive adhesive having excellent adhesion with the skin is preferably used. For these, see published patent publication 2000-513287.
[0029]
The thickness of the pressure-sensitive adhesive layer 11 is preferably about 20 to 100 μm, more preferably about 30 to 90 μm, from the viewpoint of appropriate skin adhesiveness. In addition, as a characteristic of the pressure-sensitive adhesive layer 11, the adhesive force to the bakelite plate (hereinafter also abbreviated as “bake plate”), that is, the adhesive force to the bake plate is 10 N / 19 mm width or less according to the 180-degree peel method, In addition, it is preferable to apply a pressure-sensitive adhesive designed so that the water-resistant self-back surface adhesive force is greater than 0.7 N / 19 mm width.
[0030]
FIG. 2 is a diagram illustrating the pressure-sensitive adhesive surface of the pressure-sensitive adhesive tape 1. The shape of the pressure-sensitive adhesive layer may be provided on the entire surface of the support 10 as shown in FIG. 2 (a), or partially provided as shown in FIGS. 2 (b) and 2 (c). May be. In the latter case, the area where the pressure-sensitive adhesive layer is not formed in the support 10 also functions as an air passage, so that the air permeability and moisture permeability of the pressure-sensitive adhesive tape can be improved. Can be prevented.
[0031]
Here, (b) of FIG. 2 shows an example in which the pressure-sensitive adhesive layer is formed to be scattered on the support 10, and (c) of FIG. 2 shows the pressure-sensitive adhesive layer on the support 10. The example formed in the shape of a stripe is shown. In this way, when applying the adhesive to a desired region, the comb is fixed on the separator (release paper), for example, using a comb-shaped mold during coating, or the amplitude is moved. Then, a pressure-sensitive adhesive layer having a desired stripe shape or wave shape may be formed on the release sheet and transferred to the substrate 12 side of the support 10.
[0032]
In addition, in order for the adhesive tape 1 which concerns on this embodiment to prevent the contamination of the surface of the adhesive layer 11, it is preferable to coat | cover the surface of the adhesive layer 11 with a separator until it uses it. This separator can use what is generally used for the adhesive tape stuck to skin. Specifically, the surface of high-quality paper, glassine paper, parchment paper, etc. coated with a release material that has a release performance such as silicone, or the quality of paper coated with a resin anchor or polyethylene laminate In addition, a material coated with a release agent having a release performance such as silicone can be used.
[0033]
The pressure-sensitive adhesive tape 1 thus formed has the following characteristics. That is, the adhesive tape 1 has a tensile stress at 20% elongation of 10 N / 19 mm width or less, and a low modulus is realized. In the present invention, it is preferable that the tensile stress at 20% elongation is 3 N / 19 mm width or less. Further, the tensile strength at break is designed to be 15 N / 19 mm width or more, preferably 20 N / 19 mm width or more.
[0034]
Moreover, the adhesive tape 1 has a high kickback property. That is, after the adhesive tape 1 is stretched 80% at a speed of 300 mm / min and then returned to the original length at the same speed, the operation is restored to 90% or more even after repeating the operation of 5 times, preferably, It has a kickback property of restoring 93 to 97%.
[0035]
Furthermore, the adhesive tape 1 is preferably designed such that the water-resistant self-back surface adhesive strength is 0.7 N / 19 mm width or more, and the back surface slipping property measured in accordance with JIS K7125 is 3N. It is preferable that it is provided so that it is less than or equal to 2.5N or less. In particular, when applied to a taping tape that is used by winding the adhesive tape 1 around the application part or a bandage wound around a fingertip, the adhesive tape 1 is required to have wrap adhesiveness. As described above, since the water-resistant self-adhesive adhesive force is naturally maintained by the polyurethane film layer 13, it does not peel off while the adhesive tape is applied, and when the adhesive tape is peeled off, It is possible to achieve both contradictory features such that irritation is less likely to occur. Further, the sliding property of the back surface of the adhesive tape reduces the friction between the back surface of the tape and the outside. For example, the adhesive tape and clothes are rubbed during use by flat bonding, and the adhesive tape is unlikely to turn up and peel off.
[0036]
The case where an example of the usage method of the skin sticking member of this invention is applied to the adhesive tape for fixing a joint site | part is demonstrated below.
FIG. 3 is a perspective view showing a configuration of a joint site fixing pressure-sensitive adhesive tape which is one embodiment of the skin sticking member of the present invention. In this embodiment, the non-adhesive part 2 in which the adhesive layer 11 is not laminated on a part of the support 10 is provided. Here, the adhesive tape 21 is provided with a cut 3 from its end (short side) to form a wound portion 4. In the present embodiment, the end portion is rectangular, but the shape of the end portion is freely designed. For example, the end may be formed in a semicircular tongue shape or a triangular shape.
The length L and the width W of the adhesive tape 21 are appropriately selected depending on the application location of the adhesive tape. For example, when applied to an adult knee joint having a general body shape, L = 35 to 55 cm, W = 5 to 15 cm. It is preferable that
[0037]
Next, the case where the adhesive tape shown in FIG. 3 is applied to a knee joint will be described with reference to FIG.
FIGS. 4A and 4B are views for explaining a method of attaching the adhesive tape to the knee joint or the like of the human body. As shown in FIG. 4 (a), the non-adhesive part 2 is applied to the inner part of the joint (the rear part in the knee joint), and the wound part 4 on one side divided by the cut 3 is replaced with the part 4 (b). As shown in Fig. 4, the wrap around the outer part of the joint (around the patella in the knee joint). Next, on the front surface, the other winding part 4 can be stuck on one winding part 4 in a state of being overlapped.
[0038]
Usually, taping requires a skilled taping skill and a lot of labor, but anyone can easily tap by providing a sticking part with a cut as in this embodiment. Can fix joints and relieve pain. In addition, by applying the non-adhesive part to the inside of the knee joint that is easily sweaty, the effect of preventing the stuffiness inside the bent part can be further improved, and the inside of the joint can be kept comfortable. In addition, although the form which provides a non-adhesion part was illustrated in this embodiment, the structure which does not provide a non-adhesion part is applicable.
[0039]
【Example】
Examples of the present invention will be described below and will be described in more detail. However, the present invention is not limited to these examples, and various applications are possible without departing from the technical idea of the present invention. In the following, “part” means “part by weight”, and “%” means “% by weight”.
[0040]
Example 1
Smoothly knitted polyester 75 denier yarn with a thickness of 450 μm, stretch in a horizontal direction of 75%, stretch in a longitudinal direction of 50%, and stretchable knitted fabric with a 10 μm thick polyurethane film A support was formed by laminating. Next, apply an oily gel pressure-sensitive adhesive to the treated surface of the separator that has been treated with silicone on the surface of polyethylene laminated on high-quality paper so that the thickness after drying becomes 70 μm, and dry at 120 ° C. for 3 minutes. Thus, an adhesive layer was formed. Furthermore, this adhesive layer and said support body were bonded together, and the adhesive tape was obtained.
[0041]
Example 2
Polyester spunbond nonwoven fabric “Ecule (registered trademark of Toyobo Co., Ltd.) 6201A” (basis weight: 20 g / m ² ) 11% polyurethane 75 denier elastic yarn “Lycra (registered trademark of Toray DuPont Co., Ltd.)” and 75 denier polyester yarn with a thickness of 690 μm, lateral elongation of 190% and longitudinal elongation. An elastic knitted fabric was formed by knitting so as to expand and contract at 90%. A polyurethane film having a thickness of 15 μm was laminated on the stretchable knitted fabric by dry lamination to form a support. Next, an acrylic pressure-sensitive adhesive solution was obtained by copolymerizing a monomer mixture consisting of 90 parts of 2-ethylhexyl acrylate and 10 parts of acrylic acid with ethyl acetate under an inert gas atmosphere. This acrylic pressure-sensitive adhesive solution was applied to the treated surface of the silicone-treated separator so that the thickness after drying was 50 μm, and dried at 120 ° C. for 3 minutes to form a pressure-sensitive adhesive layer. . Furthermore, this adhesive layer and said support body were bonded together, and the adhesive tape was obtained.
[0042]
Comparative Example 1
In Example 1, the adhesive tape was obtained like Example 1 except not having laminated | stacked the polyurethane film. That is, the adhesive layer formed in the same manner as in Example 1 was bonded to the elastic knitted fabric formed in Example 1 before the polyurethane film was laminated to obtain an elastic adhesive tape.
[0043]
Comparative Example 2
In Example 2, an adhesive tape was obtained in the same manner as in Example 2 except that the polyurethane film was not laminated. That is, the adhesive layer formed in the same manner as in Example 2 was bonded to the elastic knitted fabric before lamination of the polyurethane film formed in Example 2 to obtain an elastic adhesive tape.
[0044]
Comparative Example 3
A pressure-sensitive adhesive layer formed in the same manner as in Example 2 was bonded to a thick strong twisted fabric having a thickness of 730 μm, which is generally known as a sports taping tape, to obtain a stretchable pressure-sensitive adhesive sheet.
[0045]
Comparative Example 4
In Example 1, an adhesive tape was obtained in the same manner as in Example 1 except that the thickness of the laminated polyurethane film was changed to 30 μm. In other words, a polyurethane film having a thickness of 30 μm was laminated on the stretchable knitted fabric formed in Example 1 by dry lamination in the same manner as in Example 1 to form a support. Further, an adhesive layer formed in the same manner as in Example 1 was bonded to this support to obtain a stretchable adhesive sheet.
[0046]
About the adhesive tape shown in said Examples 1 and 2 and Comparative Examples 1-4, the measurement of the characteristic shown below and evaluation were performed. The results are shown in Table 1.
<< Measurement method and evaluation method >>
1) 20% modulus
A sample piece having a width of 19 mm and a length of about 100 mm was taken, and a marked line was put at a 50 mm length point. The sample piece was pulled at a tensile speed of 300 mm / min, and the tensile stress (N / 19 mm width) when the sample piece was pulled 20% was measured.
[0047]
2) Elongation and tensile strength
A sample piece similar to 1) was pulled at a tensile speed of 200 mm / min, the maximum stress at break was taken as the tensile strength (N / 19 mm width), and the elongation length at that time was determined by the following equation.
Elongation (%) = {(Length of marked line at break (mm) −50 mm) / 50 mm} × 100
[0048]
3) Kickback performance (restoration rate at 80% extension)
After 1 hour had passed after removing the separator from the adhesive tape, a specimen having a width of 19 mm and a length of about 150 mm was taken in the longitudinal direction, and a marked line was placed at a length of 100 mm. The sample piece was pulled by hand, and the amount of elongation when the sample piece was fully extended was determined by the following equation.
Elongation when fully extended (mm) = Distance between marked lines when fully extended by hand (mm)-100mm
Next, the sample piece prepared in the same manner was pulled by hand, and only 80% of the elongation amount obtained by the above formula when the maximum length was extended by hand was stretched at a pulling speed of 300 mm / min. The operation of leaving for 1 minute and then returning to the state before pulling at the same speed was repeated 5 times. Further, the subsequent residual strain length was measured, and the restoration rate (%) was determined by the following equation. A Tensilon tensile tester is used. However, in the formula, A is the amount of elongation when stretched by hand × 0.8 (mm). The residual strain length is obtained by calculating the length (mm) of the portion where the stress of the fifth hysteresis is 0.1 N / 19 mm width or less.
Restoration rate at 80% elongation (%) = {(A−residual strain length (mm)) / A} × 100
[0049]
4) Sliding property
The test was conducted under the following conditions in accordance with Japanese Industrial Standard (JIS) K 7125 for measuring slipperiness. That is, the sliding speed of a 63 mm × 63 mm sliding piece (sample piece) is as follows: (1) when the cotton wrench No. 3 is applied as the contact surface, and (2) when the mirror surface stainless steel surface is applied as the contact surface. The dynamic friction force was measured at 300 mm / min, and the average value (N / 63 mm × 63 mm) was obtained.
[0050]
5) Adhesive strength against bake board
A bakelite plate was used as the adherend, and a sample piece having a width of 19 mm and a length of about 100 mm was attached to the bakelite plate and brought into close contact by reciprocating a 2 kg rubber roll. After about 20 minutes, the force (N / 19 mm width) required to peel off the sample piece at a speed of 300 mm / min was measured by a 180 ° peel method, and the average value was obtained. However, the number of samples (n) was n = 3.
[0051]
6) Self-adhesive back adhesion
As the adherend, a bakelite plate (thickness 2 mm × width 25 mm × length about 150 mm) and a sample tape of width 25 mm × length about 100 mm attached to the bakelite plate was used. A sample piece having a width of 25 mm and a length of about 100 mm is attached to the back surface of the sample tape, and then immediately immersed in water at room temperature. After 30 minutes had passed in water, the sample was taken out and immediately measured to measure the force (N / 19 mm width) required to peel off the sample piece at a speed of 300 mm / min by the 180 ° peel method, and the average value was obtained. However, the number of samples (n) was n = 3.
[0052]
7) Moisture permeability of adhesive tape
The test was conducted based on Japanese Industrial Standard (JIS) Z 0237. That is, about 10 cc of distilled water was put in a weighing bottle, and the opening of the weighing bottle was covered with a sample adhesive tape. After measuring this employee, the bottle was placed under conditions of 40 ° C. and 20 RH%. After 24 hours, the weight of the weighing bottle was measured, and the amount of water transpiration was calculated. Further, by dividing the transpiration amount by the opening area of the weighing bottle, the transpiration amount per unit area (g / m ² -24h) was calculated. However, the number of samples (n) was n = 3, and the average value was obtained.
[0053]
8) Adhesive durability during taping
A sample piece having a width of 50 mm and a length of about 400 mm was wound around the subject's ankle joint, and the state of the wound tape after 24 hours, that is, the presence or absence of peeling or loosening was visually observed and evaluated. . Here, the number of samples (n) was n = 10. However, the evaluation criteria is that when 9 or more people (90% or more of the sample) have not been peeled off, it is indicated by the symbol “◯” and 5 to 8 people (50% or more and less than 90%) are peeled off. If there are 2-5 people who have not been peeled off or loosened in part, the symbol “△” is used. If more than 6 people have peeled off, the symbol “ “×”.
[0054]
9) Presence or absence of fraying on the ear
The adhesive tape of the sample was cut, and the presence or absence of fraying of the ear part (end part) was visually observed for evaluation. The evaluation standard is indicated by a symbol “◯” when no fraying occurs, and is indicated by a symbol “X” when fraying occurs.
[0055]
10) Skin irritation
The adhesive tape of the sample was cut into a width of 50 mm and a length of 200 mm and attached to the subject's forearm while being extended. After 8 hours in the state of daily life, the evaluation was made by the stimulus felt by the subject when the adhesive tape was peeled off. The evaluation criteria are indicated by a symbol “○” when the patient feels a slight pain or only a stimulus that does not cause pain, and the symbol indicates that there is a stimulus that feels pain or pain. Indicated by “x”.
In each of the above measurements, those for which the conditions of the measurement environment are not described are those measured under conditions of a temperature of 23 ° C. ± 2 ° C. and a relative humidity of 60 RH% ± 15 RH%.
[0056]
[Table 1]

[0057]
Hereinafter, the measurement results will be considered with reference to Table 1 and FIGS.
FIG. 5 is a graph showing the results of measuring the modulus of adhesive tapes made of various base materials. FIG. 5 shows that the pressure-sensitive adhesive tape laminated with the polyurethane film of the present invention has a 20% modulus of 10 N / 19 mm width or less, easily expands and contracts even when stress is small, and realizes a low modulus. On the other hand, in the base material in which the polyurethane film layer shown in Comparative Example 4 is laminated on a stretchable knitted fabric with a film having a thickness of 30 μm, 20% modulus exceeds 10 N / 19 mm width, and low modulus is not realized. .
[0058]
6 to 8 are graphs showing kickback properties, FIG. 6 is a graph showing kickback properties of the adhesive tape of Example 1 in which a polyurethane film is laminated on a stretchable knitted fabric, and FIG. FIG. 8 is a graph showing the kickback property of the adhesive tape of Comparative Example 3, and FIG. 8 shows an adhesive tape formed using a base material known as a general elastic bandage, that is, a spandex fabric (hereinafter, conventional product). Here, it is a graph showing the kickback property of “Kinesio tape”.
As shown in FIGS. 6 and 7, after the second measurement in Example 1 and Comparative Example 3, the stress is greatly reduced compared to the first measurement. However, in Comparative Example 3, the stress at the elongation of 10 mm to 20 mm is almost lost, whereas in Example 1, the stress in this region is maintained at about 1 to 2 N / 19 mm width. Further, in Example 1, in the fifth measurement, in the region near the elongation of 45 mm, the stress of 10 N / 19 mm width or more is still present, but in Comparative Example 3, 1/4 or less in the region. Only the stress remains. From this, it can be seen that the pressure-sensitive adhesive tape of Example 1 hardly deteriorates even when used repeatedly and continuously. Further, in the conventional product shown in FIG. 8, the kickback property is about 83% and the stress indicating a feeling of pressure is small, but the fixing force tends to be slightly inferior.
[0059]
Next, as shown in Table 1, the measurement results on the slipperiness of 4) are notable. That is, when the example and the comparative example are compared with respect to the slipping property between the cotton lacquer No. 3 and the back surface of the adhesive tape of the sample, the value of the comparative examples 1 to 3 is about 2 of the value of the example 1 and the example 2. Double or more. This result clearly indicates that the back surface of the adhesive tapes of Comparative Examples 1 to 3 has poor sliding. This is because the unevenness on the back surface of the pressure-sensitive adhesive tape of Comparative Examples 1 to 3, that is, the surface of the stretchable knitted fabric, and the surface unevenness of the surface of the cotton knitted fabric No. 3 are intertwined and resistance is increased. In this way, if the slip on the back of the adhesive tape is poor, for example, when clothes are worn with taping, resistance due to rubbing occurs between the back of the adhesive tape and the clothes, causing the adhesive tape to turn over and peel Become. This agrees with the result shown in 8) Adhesive durability during taping in Table 1.
[0060]
On the other hand, the slipperiness between the back surface of the adhesive tapes of Examples 1 and 2, that is, the surface of the polyurethane film and the cotton cloth No. 3 fabric surface is relatively small. Also shows good results.
[0061]
On the other hand, in Comparative Example 4, since the polyurethane film layer laminated on the adhesive tape of the sample was thickened, strong kickback property was obtained, but at the same time, the elasticity that is the property of polyurethane appeared strongly, and stress Relaxation is getting smaller. For this reason, the physical stress between the skin and the adhesive tape becomes stronger, and as shown in 10) Skin irritation results in Table 1, a strong irritation occurs for the subject.
It became the result.
[0062]
In the present invention, taping tapes used for various parts, medical tapes such as adhesive bandages, and sheets can be formed using the skin sticking member as described above. For example, cut the skin attachment member to an appropriate size to form an adhesive bandage, or a covering material for covering the wound part, a post-surgical patch, a catheter needle insertion part, a cover material for gauze, etc. A medical tape or sheet can be formed, or a medical product such as a fixing tape or an instrument holding tape can be formed by combining an adhesive sheet with another substrate.
[0063]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it has a fixing performance that adheres firmly to the skin and does not loosen during use, and has the flexibility to follow the movement of the skin surface, while also providing irritation to the skin. A skin sticking member that can be minimized can be realized. Therefore, by using an adhesive tape or an adhesive sheet to which such a skin adhering member is applied, it can be easily applied, and it can be used for a large part of the movable region, or it can be vigorously exercised while being attached. However, it is difficult to exfoliate, and the application portion can be stably fixed over a long period of time. Moreover, since this skin sticking member has water repellency, even when it gets wet, the member is hardly peeled off, and the applied portion can be protected. Therefore, if this skin sticking member is applied to an emergency bandage, a sanitary first-aid bandage that does not contaminate the affected part protection pad even when wet can be realized. Furthermore, this skin sticking member has less feeling of pressure at the time of sticking, and since it has good moisture permeability, it can suppress skin irritation caused by stuffiness and prevent skin troubles such as fogging. Since it can always be used in a comfortable environment, skin irritation such as blurring can be suppressed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a configuration of a skin sticking member according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view of the skin adhering member shown in FIG. 1 as seen from the pressure-sensitive adhesive layer side.
FIG. 3 is a perspective view showing an adhesive tape that is one embodiment of the skin adhering member of the present invention.
4 is a view for explaining a method of using the adhesive tape shown in FIG. 3, (a) is a side view showing a state before adhering the adhesive tape, and (b) is an adhering adhesive tape. It is a side view which shows the state after putting on.
FIG. 5 is a graph showing the modulus of various adhesive tapes.
6 is a graph showing the kickback property of the adhesive tape of Example 1. FIG.
7 is a graph showing the kickback property of the adhesive tape of Comparative Example 3. FIG.
FIG. 8 is a graph showing the kickback property of an adhesive tape having a general elastic bandage as a support.
[Explanation of symbols]
1,21 Adhesive tape
2 Non-adhesive part
3 breaks
4 Winding part
10 Support
11 Adhesive layer
12 Base material
13 Water repellent layer

Claims

A base material formed by a knitted fabric having elasticity in both directions, or a non-woven stretchable knitted fabric obtained by knitting stretch yarn or stretch yarn and non-stretch yarn to a spunbond nonwoven fabric;
A polyurethane film laminated on one surface of the substrate, having water resistance and moisture permeability and having a thickness of 5 μm or more and less than 30 μm, the water repellent layer comprising the polyurethane film;
An adhesive layer laminated on the other surface of the substrate;
Comprising
Tensile stress 10 N / 19 mm width at 20% elongation or less, the hysteresis after 80% elongation is not less than 85%, Ri tensile strength at break 15N / 19 mm width or more der,
Skin sticking member, characterized in Rukoto used to taping.

The skin sticking member according to claim 1, wherein the water-resistant self-back surface adhesive strength is greater than 0.7 N / 19 mm width and the back surface slipperiness is 2.5 N or less.

The skin sticking member according to claim 1 or 2, wherein the skin sticking member has a moisture permeability of 200 g / m ² · 24h or more under conditions of a temperature of 40 ° C and a relative humidity of 20%.