JP4101834B2 - 防舷材の選定方法 - Google Patents
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ただし、
xj(t);変位
Mij;質量を表す係数
mij(∞);不変付加質量を表す係数
Lij(t);メモリー影響関数を表す係数
Dij;粘性減衰係数を表す係数
Cij;静的復元力係数を表す係数
Gi;防舷材反力または係留索張力を表すベクトル
Fi;気象条件(波、風、潮流)を表す係数
前記判定ステップでは、前記距離の時系列の値、前記張力の時系列の値、および、前記吸収エネルギーの時系列の値、のいずれもが前記選定条件を満たす場合、前記選択した防舷材を、前記係留状態に適した防舷材であると判定して選定することを特徴とする防舷材の選定方法を、併せて提供する。
本発明は、また、水に浮かぶ船舶が対象物に接舷する接舷動作において用いる防舷材を選定する、接舷条件を設定する3次元モデル作成手段と、接舷シミュレーションを行うことにより時系列データを導出する数値解析シミュレーション手段と、接舷動作に適した防舷材であるか否かを判定する判定手段とを有する防舷材選定装置であって、前記3次元モデル作成手段は、少なくとも、前記接舷動作を実施する船舶の3次元モデルおよび対象物の3次元モデルと、前記接舷動作において前記船舶および前記対象物が受ける、波、風、潮流の少なくともいずれか1つの条件を含む環境条件と、前記接舷動作における前記船舶と前記対象物それぞれの接舷経路と、をそれぞれ設定し、前記数値解析シミュレーション手段は、設定した前記船舶の3次元モデルおよび前記対象物の3次元モデルと選択した防舷材に対応した防舷材モデルとを用いて、設定した前記環境条件および前記接舷経路に基づき、前記環境条件下で前記接舷経路に沿って船舶が対象物に接舷する前記接舷動作を再現する接舷シミュレーションを実施して、前記接舷シミュレーションにおける前記船舶の3次元モデルと前記対象物の3次元モデルとの間の距離の時系列データ、および、前記接舷シミュレーションにおいて前記防舷材モデルが吸収する吸収エネルギーの時系列データを導出し、前記判定手段は、導出された前記距離の時系列データが再現する前記接舷動作の最中における前記距離の時系列の値、および、導出された前記吸収エネルギーの時系列データが再現する前記接舷動作の最中における前記吸収エネルギーの時系列の値が、前記接舷動作の最中における前記船舶と前記対象物との間の距離が満たすべき条件と、前記防舷材が吸収する吸収エネルギーの上限値と、により定められた選定条件を満たすか否かを判定し、前記距離の時系列の値および前記吸収エネルギーの時系列の値の双方が、前記選定条件を満たす場合、前記選択した防舷材を、前記接舷動作に適した防舷材であると判定して選定することを特徴とする防舷材選定装置を提供する。
本発明は、また、水に浮かぶ船舶が係留索によって対象物に係留された係留状態において用いられる防舷材を選定する、係留条件を設定する3次元モデル作成手段と、係留シミュレーションを行うことにより時系列データを導出する数値解析シミュレーション手段と、係留動作に適した防舷材であるか否かを判定する判定手段とを有する防舷材選定装置であって、前記3次元モデル作成手段は、少なくとも、前記係留状態とされる船舶の3次元モデルおよび対象物の3次元モデルと、前記係留状態に用いる係留索のモデルと、前記係留状態において前記船舶および前記対象物が受ける、波、風、潮流の少なくともいずれか1つの条件を含む環境条件と、前記係留状態における前記船舶と前記対象物それぞれの係留位置と、をそれぞれ設定し、前記数値解析シミュレーション手段は、設定した前記船舶の3次元モデル、前記対象物の3次元モデルおよび前記係留索モデルと選択した防舷材に対応した防舷材モデルとを用いて、設定した前記環境条件および前記係留位置に基づき、前記環境条件下で前記係留位置において前記船舶が前記対象物に係留された前記係留状態を再現する係留シミュレーションを実施して、前記係留シミュレーションにおける前記船舶の3次元モデルと前記対象物の3次元モデルとの間の距離の時系列データ、前記係留シミュレーションにおいて前記係留索モデルにかかる張力の時系列データ、および、前記係留シミュレーションにおいて前記防舷材モデルが吸収する吸収エネルギーの時系列データ、をそれぞれ導出し、前記判定手段は、導出された前記距離の時系列データが再現する前記係留状態における前記距離の時系列の値、導出された前記張力の時系列データが再現する前記係留状態における前記張力の時系列の値、および、導出された前記吸収エネルギーの時系列データが再現する前記係留状態における前記吸収エネルギーの時系列の値が、前記係留状態における前記船舶と前記対象物との間の距離が満たすべき条件と、前記係留状態において係留索にかかる張力の上限値と、前記防舷材が吸収する吸収エネルギーの上限値と、により定められた選定条件を満たすか否かを判定し、前記距離の時系列の値、前記張力の時系列の値、および、前記吸収エネルギーの時系列の値、のいずれもが前記選定条件を満たす場合、前記選択した防舷材を、前記係留状態に適した防舷材であると判定して選定することを特徴とする防舷材選定装置を、併せて提供する。
本発明は、また、水に浮かぶ船舶が対象物に接舷し、接舷後に係留索によって前記対象物に係留された係留状態を含む接舷・係留動作において用いる防舷材を選定する、接舷・係留条件を設定する3次元モデル作成手段と、接舷・係留シミュレーションを行うことにより時系列データを導出する数値解析シミュレーション手段と、接舷・係留動作に適した防舷材であるか否かを判定する判定手段とを有する防舷材選定装置であって、前記3次元モデル作成手段は、少なくとも、前記接舷・係留動作を実施する船舶の3次元モデルおよび対象物の3次元モデルと、前記係留状態に用いる係留索モデルと、前記接舷・係留動作において前記船舶および前記対象物が受ける、波、風、潮流の少なくともいずれか1つの条件を含む環境条件と、前記接舷・係留動作における前記船舶と前記対象物それぞれの接舷・係留経路と、をそれぞれ設定し、前記数値解析シミュレーション手段は、設定された前記船舶の3次元モデル、前記対象物の3次元モデルおよび前記係留索モデルと選択した防舷材に対応した防舷材モデルとを用いて、設定した前記環境条件および前記接舷・係留経路に基づき、前記環境条件下で前記接舷・係留経路に沿って船舶が対象物に接舷し、接舷後に係留索によって前記対象物に係留される前記接舷・係留動作を再現する接舷・係留シミュレーションを実施して、前記接舷・係留シミュレーションにおける前記船舶の3次元モデルと前記対象物の3次元モデルとの間の距離の時系列データ、前記接舷・係留シミュレーションにおいて前記係留索モデルにかかる張力の時系列データ、および、前記接舷・係留シミュレーションにおいて前記防舷材モデルが吸収する吸収エネルギーの時系列データ、をそれぞれ導出し、前記判定手段は、導出された前記距離の時系列データが再現する前記接舷・係留動作における前記距離の時系列の値、導出された前記張力の時系列データが再現する前記接舷・係留動作における前記張力の時系列の値、および、導出された前記吸収エネルギーの時系列データが再現する前記接舷・係留動作における前記吸収エネルギーの時系列の値が、前記係留状態における前記船舶と前記対象物との間の距離が満たすべき条件と、前記係留状態において係留索にかかる張力の上限値と、前記防舷材が吸収する吸収エネルギーの上限値と、により定められた選定条件を満たすか否かを判定し、前記距離の時系列の値、前記張力の時系列の値、および、前記吸収エネルギーの時系列の値、のいずれもが前記選定条件を満たす場合、前記選択した防舷材を、前記接舷・係留動作に適した防舷材であると判定して選定することを特徴とする防舷材選定装置も、併せて提供する。
ただし、xj(t);変位、Mij;質量を表す係数、mij(∞);不変付加質量を表す係数、Lij(t);メモリー影響関数を表す係数、Dij;粘性減衰係数を表す係数、Cij;静的復元力係数を表す係数、Gi;防舷材反力または係留索張力を表すベクトル、係留張力、Fi;気象条件(波、風、潮流)を表す係数、Bij;減衰係数、Aij(σ);付加質量、である。
防舷材を選定するための条件としては、接舷動作全体で、複数の防舷材のうち最も船首部分の防舷材(第1防舷材)の位置、および第1防舷材の位置から25m前方位置での2船舶間の距離が、2.0m以上維持されていること、接舷動作全体で、第1防舷材の圧縮率(防舷材が吸収する2船舶の運動エネルギーを表す)が60%以下であることを設定した。
2.0ノット、船舶Bの進行速度を2.0ノットとし、接舷位置において船舶Aと船舶Bの船首の方向を0度として設定した。
図14(a)〜(f)に示す複数のグラフは、船舶の条件として表3に示す第1コンディションを設定し、気象の条件として表2のケース1の条件を設定し、防舷材の条件として図13に示す防舷材Eを設定した場合の数値解析の結果を、それぞれ示している。また、図15(a)〜(f)に示す複数のグラフは、船舶の条件および防舷材の条件を、図14に示す場合と同様とし、気象の条件として表2のケース3の条件を設定した場合の数値解析の結果を示している。2船舶間距離としては、第1防舷材位置およびその前方25m位置における、船体側面の上端同士の間隔および船底同士の間隔を導出した。
防舷材を選定するための条件としては、係留状態全体で、第1防舷材位置、および第1防舷材の位置から25m前方位置での2船舶間の距離が、2.0m以上維持されていること、係留状態全体で、第1防舷材の圧縮率(防舷材が吸収する2船舶の運動エネルギーを表す)が60%以下であること、係留索の張力が1200kN/本以下であること、を設定した。
図20(a)〜(c)には、船舶の条件として表3に示す第1コンディションを設定し、気象の条件として表4の条件を設定し、防舷材の条件として図13に示す防舷材Eを設定した場合の数値解析の結果を示すグラフである。図20(a)〜(c)は、複数の防舷材それぞれの圧縮率、複数の係留索それぞれの張力、2船舶間距離(第1防舷材の位置での、船舶Aの側壁と船舶Bの船底との距離)の最大・最小値の周期特性を示している。図20に示すように、この場合、防舷材の圧縮率は20〜30%で、係留索張力は250kN〜400kN(2本あたり)であった。また、2船舶間距離も、長周期側において2m以上を維持していた。この場合、図13に示す防舷材Eは適していることがわかった。
12 本体部
14 出力手段
16 入力手段
20 メモリ
22 CPU
23 受付部
24 3次元モデル作成(選択)部
26 数値解析シミュレーション部
28 アニメーション作成部
29 判定部
Claims (13)
- 接舷条件を設定する3次元モデル作成手段と、接舷シミュレーションを行うことにより時系列データを導出する数値解析シミュレーション手段と、接舷動作に適した防舷材であるか否かを判定する判定手段とを有する防舷材選定装置を使用して、水に浮かぶ船舶が対象物に接舷する接舷動作において用いる防舷材を選定する選定方法であって、
前記3次元モデル作成手段が、少なくとも、前記接舷動作を実施する船舶の3次元モデルおよび対象物の3次元モデルと、前記接舷動作において前記船舶および前記対象物が受ける、波、風、潮流の少なくともいずれか1つの条件を含む環境条件と、前記接舷動作における前記船舶と前記対象物それぞれの接舷経路と、をそれぞれ設定する接舷条件設定ステップと、
前記数値解析シミュレーション手段が、設定した前記船舶の3次元モデルおよび前記対象物の3次元モデルと選択した防舷材に対応した防舷材モデルとを用いて、設定した前記環境条件および前記接舷経路に基づき、前記環境条件下で前記接舷経路に沿って船舶が対象物に接舷する前記接舷動作を再現する接舷シミュレーションを実施して、前記接舷シミュレーションにおける前記船舶の3次元モデルと前記対象物の3次元モデルとの間の距離の時系列データ、および、前記接舷シミュレーションにおいて前記防舷材モデルが吸収する吸収エネルギーの時系列データを導出する時系列データ導出ステップと、
前記判定手段が、導出された前記距離の時系列データが再現する前記接舷動作の最中における前記距離の時系列の値、および、導出された前記吸収エネルギーの時系列データが再現する前記接舷動作の最中における前記吸収エネルギーの時系列の値が、前記接舷動作の最中における前記船舶と前記対象物との間の距離が満たすべき条件と、前記防舷材が吸収する吸収エネルギーの上限値と、により定められた選定条件を満たすか否かを判定する判定ステップを有し、
前記判定ステップでは、前記距離の時系列の値および前記吸収エネルギーの時系列の値の双方が、前記選定条件を満たす場合、前記選択した防舷材を、前記接舷動作に適した防舷材であると判定して選定することを特徴とする防舷材の選定方法。 - 前記船舶の3次元モデルは、前記船舶の荷役積載量に応じて定まる前記船舶の喫水の程度を少なくとも表す船舶コンディション情報を含み、かつ、前記対象物の3次元モデルは、前記対象物の喫水の程度を少なくとも表す対象物コンディション情報を含む請求項1記載の防舷材の選定方法。
- 前記距離の時系列の値および前記吸収エネルギーの時系列の値の少なくともいずれか一方が、前記選定条件を満たさない場合、
前記距離の時系列の値および前記吸収エネルギーの時系列の値が、いずれも前記選定条件を満たすまで、選択を変更した防舷材に対応した防舷材モデルを用いた、前記数値解析シミュレーション手段による接舷シミュレーションと、前記選択を変更した防舷材に対する前記判定手段による判定とを繰り返す請求項1または2記載の防舷材の選定方法。 - 前記数値解析シミュレーション手段は、前記船舶の3次元モデルおよび前記対象物の3次元モデルを用い、前記船舶の3次元モデルおよび前記対象物の3次元モデルそれぞれの前記接舷経路からの変位の時系列データを求め、これら変位の時系列データと、前記船舶および前記対象物それぞれの3次元形状データとから、前記距離の時系列データを求める請求項1〜3のいずれかに記載の防舷材の選定方法。
- さらに、前記防舷材選定装置は前記船舶の挙動を再現するアニメーション表示手段を有し、
前記アニメーション表示手段が、前記船舶の3次元モデルおよび前記対象物の3次元モデルを少なくとも用いて求めた前記変位の時系列データに基づき、前記接舷動作の際の、前記船舶および前記対象物それぞれの挙動を少なくとも再現するアニメーションを作成し、このアニメーションを表示するアニメーション表示ステップを有する請求項4記載の防舷材の選定方法。 - 前記選定条件として、前記船舶と前記対象物との間の距離の最小値を2.0m以上と設定する請求項1〜5のいずれかに記載の防舷材の選定方法。
- 前記選定条件として、接舷の際に防舷材が吸収する吸収エネルギーの上限値を、前記選択した防舷材が、無圧縮の状態から60%圧縮されるときに吸収する吸収エネルギーの大きさ以下に設定する請求項1〜6のいずれかに記載の防舷材の選定方法。
- 水に浮かぶ前記船舶が接舷する対象物は、水に浮かぶ他の船舶である請求項1〜7のいずれかに記載の防舷材の選定方法。
- 係留条件を設定する3次元モデル作成手段と、係留シミュレーションを行うことにより時系列データを導出する数値解析シミュレーション手段と、係留動作に適した防舷材であるか否かを判定する判定手段とを有する防舷材選定装置を使用して、水に浮かぶ船舶が係留索によって対象物に係留された係留状態において用いられる防舷材を選定する選定方法であって、
前記3次元モデル作成手段が、少なくとも、前記係留状態とされる船舶の3次元モデルおよび対象物の3次元モデルと、前記係留状態に用いる係留索のモデルと、前記係留状態において前記船舶および前記対象物が受ける、波、風、潮流の少なくともいずれか1つの条件を含む環境条件と、前記係留状態における前記船舶と前記対象物それぞれの係留位置と、をそれぞれ設定する係留条件設定ステップと、
前記数値解析シミュレーション手段が、設定した前記船舶の3次元モデル、前記対象物の3次元モデルおよび前記係留索モデルと選択した防舷材に対応した防舷材モデルとを用いて、設定した前記環境条件および前記係留位置に基づき、前記環境条件下で前記係留位置において前記船舶が前記対象物に係留された前記係留状態を再現する係留シミュレーションを実施して、前記係留シミュレーションにおける前記船舶の3次元モデルと前記対象物の3次元モデルとの間の距離の時系列データ、前記係留シミュレーションにおいて前記係留索モデルにかかる張力の時系列データ、および、前記係留シミュレーションにおいて前記防舷材モデルが吸収する吸収エネルギーの時系列データ、をそれぞれ導出する時系列データ導出ステップと、
前記判定手段が、導出された前記距離の時系列データが再現する前記係留状態における前記距離の時系列の値、導出された前記張力の時系列データが再現する前記係留状態における前記張力の時系列の値、および、導出された前記吸収エネルギーの時系列データが再現する前記係留状態における前記吸収エネルギーの時系列の値が、前記係留状態における前記船舶と前記対象物との間の距離が満たすべき条件と、前記係留状態において係留索にかかる張力の上限値と、前記防舷材が吸収する吸収エネルギーの上限値と、により定められた選定条件を満たすか否かを判定する判定ステップを有し、
前記判定ステップでは、前記距離の時系列の値、前記張力の時系列の値、および、前記吸収エネルギーの時系列の値、のいずれもが前記選定条件を満たす場合、前記選択した防舷材を、前記係留状態に適した防舷材であると判定して選定することを特徴とする防舷材の選定方法。 - 接舷・係留条件を設定する3次元モデル作成手段と、接舷・係留シミュレーションを行うことにより時系列データを導出する数値解析シミュレーション手段と、接舷・係留動作に適した防舷材であるか否かを判定する判定手段とを有する防舷材選定装置を使用して、水に浮かぶ船舶が対象物に接舷し、接舷後に係留索によって前記対象物に係留された係留状態を含む接舷・係留動作において用いる防舷材を選定する選定方法であって、
前記3次元モデル作成手段が、少なくとも、前記接舷・係留動作を実施する船舶の3次元モデルおよび対象物の3次元モデルと、前記係留状態に用いる係留索モデルと、前記接舷・係留動作において前記船舶および前記対象物が受ける、波、風、潮流の少なくともいずれか1つの条件を含む環境条件と、前記接舷・係留動作における前記船舶と前記対象物それぞれの接舷・係留経路と、をそれぞれ設定する接舷条件設定ステップと、
前記数値解析シミュレーション手段が、設定された前記船舶の3次元モデル、前記対象物の3次元モデルおよび前記係留索モデルと選択した防舷材に対応した防舷材モデルとを用いて、設定した前記環境条件および前記接舷・係留経路に基づき、前記環境条件下で前記接舷・係留経路に沿って船舶が対象物に接舷し、接舷後に係留索によって前記対象物に係留される前記接舷・係留動作を再現する接舷・係留シミュレーションを実施して、前記接舷・係留シミュレーションにおける前記船舶の3次元モデルと前記対象物の3次元モデルとの間の距離の時系列データ、前記接舷・係留シミュレーションにおいて前記係留索モデルにかかる張力の時系列データ、および、前記接舷・係留シミュレーションにおいて前記防舷材モデルが吸収する吸収エネルギーの時系列データ、をそれぞれ導出する時系列データ導出ステップと、
前記判定手段が、導出された前記距離の時系列データが再現する前記接舷・係留動作における前記距離の時系列の値、導出された前記張力の時系列データが再現する前記接舷・係留動作における前記張力の時系列の値、および、導出された前記吸収エネルギーの時系列データが再現する前記接舷・係留動作における前記吸収エネルギーの時系列の値が、前記係留状態における前記船舶と前記対象物との間の距離が満たすべき条件と、前記係留状態において係留索にかかる張力の上限値と、前記防舷材が吸収する吸収エネルギーの上限値と、により定められた選定条件を満たすか否かを判定する判定ステップを有し、
前記判定ステップでは、前記距離の時系列の値、前記張力の時系列の値、および、前記吸収エネルギーの時系列の値、のいずれもが前記選定条件を満たす場合、前記選択した防舷材を、前記接舷・係留動作に適した防舷材であると判定して選定することを特徴とする防舷材の選定方法。 - 水に浮かぶ船舶が対象物に接舷する接舷動作において用いる防舷材を選定する、接舷条件を設定する3次元モデル作成手段と、接舷シミュレーションを行うことにより時系列データを導出する数値解析シミュレーション手段と、接舷動作に適した防舷材であるか否かを判定する判定手段とを有する防舷材選定装置であって、
前記3次元モデル作成手段は、少なくとも、前記接舷動作を実施する船舶の3次元モデルおよび対象物の3次元モデルと、前記接舷動作において前記船舶および前記対象物が受ける、波、風、潮流の少なくともいずれか1つの条件を含む環境条件と、前記接舷動作における前記船舶と前記対象物それぞれの接舷経路と、をそれぞれ設定し、
前記数値解析シミュレーション手段は、設定した前記船舶の3次元モデルおよび前記対象物の3次元モデルと選択した防舷材に対応した防舷材モデルとを用いて、設定した前記環境条件および前記接舷経路に基づき、前記環境条件下で前記接舷経路に沿って船舶が対象物に接舷する前記接舷動作を再現する接舷シミュレーションを実施して、前記接舷シミュレーションにおける前記船舶の3次元モデルと前記対象物の3次元モデルとの間の距離の時系列データ、および、前記接舷シミュレーションにおいて前記防舷材モデルが吸収する吸収エネルギーの時系列データを導出し、
前記判定手段は、導出された前記距離の時系列データが再現する前記接舷動作の最中における前記距離の時系列の値、および、導出された前記吸収エネルギーの時系列データが再現する前記接舷動作の最中における前記吸収エネルギーの時系列の値が、前記接舷動作の最中における前記船舶と前記対象物との間の距離が満たすべき条件と、前記防舷材が吸収する吸収エネルギーの上限値と、により定められた選定条件を満たすか否かを判定し、前記距離の時系列の値および前記吸収エネルギーの時系列の値の双方が、前記選定条件を満たす場合、前記選択した防舷材を、前記接舷動作に適した防舷材であると判定して選定することを特徴とする防舷材選定装置。 - 水に浮かぶ船舶が係留索によって対象物に係留された係留状態において用いられる防舷材を選定する、係留条件を設定する3次元モデル作成手段と、係留シミュレーションを行うことにより時系列データを導出する数値解析シミュレーション手段と、係留動作に適した防舷材であるか否かを判定する判定手段とを有する防舷材選定装置であって、
前記3次元モデル作成手段は、少なくとも、前記係留状態とされる船舶の3次元モデルおよび対象物の3次元モデルと、前記係留状態に用いる係留索のモデルと、前記係留状態において前記船舶および前記対象物が受ける、波、風、潮流の少なくともいずれか1つの条件を含む環境条件と、前記係留状態における前記船舶と前記対象物それぞれの係留位置と、をそれぞれ設定し、
前記数値解析シミュレーション手段は、設定した前記船舶の3次元モデル、前記対象物の3次元モデルおよび前記係留索モデルと選択した防舷材に対応した防舷材モデルとを用いて、設定した前記環境条件および前記係留位置に基づき、前記環境条件下で前記係留位置において前記船舶が前記対象物に係留された前記係留状態を再現する係留シミュレーションを実施して、前記係留シミュレーションにおける前記船舶の3次元モデルと前記対象物の3次元モデルとの間の距離の時系列データ、前記係留シミュレーションにおいて前記係留索モデルにかかる張力の時系列データ、および、前記係留シミュレーションにおいて前記防舷材モデルが吸収する吸収エネルギーの時系列データ、をそれぞれ導出し、
前記判定手段は、導出された前記距離の時系列データが再現する前記係留状態における前記距離の時系列の値、導出された前記張力の時系列データが再現する前記係留状態における前記張力の時系列の値、および、導出された前記吸収エネルギーの時系列データが再現する前記係留状態における前記吸収エネルギーの時系列の値が、前記係留状態における前記船舶と前記対象物との間の距離が満たすべき条件と、前記係留状態において係留索にかかる張力の上限値と、前記防舷材が吸収する吸収エネルギーの上限値と、により定められた選定条件を満たすか否かを判定し、前記距離の時系列の値、前記張力の時系列の値、および、前記吸収エネルギーの時系列の値、のいずれもが前記選定条件を満たす場合、前記選択した防舷材を、前記係留状態に適した防舷材であると判定して選定することを特徴とする防舷材選定装置。 - 水に浮かぶ船舶が対象物に接舷し、接舷後に係留索によって前記対象物に係留された係留状態を含む接舷・係留動作において用いる防舷材を選定する、接舷・係留条件を設定する3次元モデル作成手段と、接舷・係留シミュレーションを行うことにより時系列データを導出する数値解析シミュレーション手段と、接舷・係留動作に適した防舷材であるか否かを判定する判定手段とを有する防舷材選定装置であって、
前記3次元モデル作成手段は、少なくとも、前記接舷・係留動作を実施する船舶の3次元モデルおよび対象物の3次元モデルと、前記係留状態に用いる係留索モデルと、前記接舷・係留動作において前記船舶および前記対象物が受ける、波、風、潮流の少なくともいずれか1つの条件を含む環境条件と、前記接舷・係留動作における前記船舶と前記対象物それぞれの接舷・係留経路と、をそれぞれ設定し、
前記数値解析シミュレーション手段は、設定された前記船舶の3次元モデル、前記対象物の3次元モデルおよび前記係留索モデルと選択した防舷材に対応した防舷材モデルとを用いて、設定した前記環境条件および前記接舷・係留経路に基づき、前記環境条件下で前記接舷・係留経路に沿って船舶が対象物に接舷し、接舷後に係留索によって前記対象物に係留される前記接舷・係留動作を再現する接舷・係留シミュレーションを実施して、前記接舷・係留シミュレーションにおける前記船舶の3次元モデルと前記対象物の3次元モデルとの間の距離の時系列データ、前記接舷・係留シミュレーションにおいて前記係留索モデルにかかる張力の時系列データ、および、前記接舷・係留シミュレーションにおいて前記防舷材モデルが吸収する吸収エネルギーの時系列データ、をそれぞれ導出し、
前記判定手段は、導出された前記距離の時系列データが再現する前記接舷・係留動作における前記距離の時系列の値、導出された前記張力の時系列データが再現する前記接舷・係留動作における前記張力の時系列の値、および、導出された前記吸収エネルギーの時系列データが再現する前記接舷・係留動作における前記吸収エネルギーの時系列の値が、前記係留状態における前記船舶と前記対象物との間の距離が満たすべき条件と、前記係留状態において係留索にかかる張力の上限値と、前記防舷材が吸収する吸収エネルギーの上限値と、により定められた選定条件を満たすか否かを判定し、前記距離の時系列の値、前記張力の時系列の値、および、前記吸収エネルギーの時系列の値、のいずれもが前記選定条件を満たす場合、前記選択した防舷材を、前記接舷・係留動作に適した防舷材であると判定して選定することを特徴とする防舷材選定装置。
Priority Applications (1)
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