JP4101585B2 - Laundry pretreatment composition - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は被洗浄物に塗布して用いる洗濯前処理用組成物、容器入り洗濯前処理剤及び洗濯前処理方法に関する。更に詳しくは、被洗浄物の汚れの集中した部分に泡状に塗布し、その後の洗濯における洗浄力を増強させる洗濯前処理用組成物、容器入り洗濯前処理剤及び洗濯前処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
襟袖や食べこぼし等の部分汚れのひどい場合は、通常の洗濯では、充分に汚れが取れなかったり、染みのまま残ったりする。一般的に、襟袖や染み汚れには、直接洗剤を塗布することにより、部分的に洗剤濃度を上げ、手による揉み洗いやブラシ等を用いた機械的な洗浄により対処していた。
【0003】
部分洗い用洗浄剤として、例えば吐出口がスポンジ状あるいはブラシ状となっている物品が知られている(例えば、特開平10−52321号公報、特開平10−52392号公報、特開2001−181692号公報参照。)。しかし、これらは部分汚れと容器が直接接触するため、使用に抵抗を感じる人も多かった。また、液を直接塗布するため、使用量が視覚的に捉えにくく使用量が過剰となる傾向がある。
【0004】
泡状に塗布して使用する洗浄剤が多く知られている。しかし、襟袖や染み汚れに使用して十分な洗浄効果を有するものは知られていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、被洗浄物への塗布を簡便且つ安全に行うことができ、被洗浄物に塗布した後に洗濯を行うことにより、優れた洗浄性能が得られる洗濯前処理用組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)下記一般式(I)で表される非イオン界面活性剤のnの値の異なるものの混合物〔以下、(a)成分という〕、(b)カルシウム安定度定数が4〜15である分子量1000以下のキレート剤〔以下、(b)成分という〕、(c)親水性溶剤〔以下、(c)成分という〕、及び(d)水〔以下、(d)成分という〕を含有する洗濯前処理用組成物に関する。
R1−O−(CH2CH2O)n−H (I)
〔式中、R1は炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基、nは1以上の整数を示す。ここで、(a)の混合物中、nが2〜15の非イオン界面活性剤の合計が50質量%以上である。〕。
【0007】
また、本発明は、上記本発明の洗濯前処理用組成物を泡吐出容器に充填した容器入り洗濯前処理剤に関する。
【0008】
更に本発明は、上記本発明の洗濯前処理用組成物を泡状に被洗浄物に塗布する洗濯前処理方法に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の洗濯前処理用組成物は、襟汚れ、袖汚れ、しみ等の被洗浄物の汚れが集中した部分(特に人由来の汚れである襟汚れ、袖汚れ)に、塗布して用いられる。塗布した後一定時間後に洗濯することにより効果的な洗浄が行える。洗浄性能の点で、10秒以上経過後に洗濯するのが好ましく、30秒以上がより好ましく、1分以上が更に好ましく、5分以上が特に好ましい。効果及び簡便性の点で、5時間以下が好ましく、2時間以下がより好ましく、1時間以下が更に好ましく、30分以下が特に好ましい。
【0010】
特に泡状に塗布することが、吸引や目に入ることが無く安全であり、塗布時の洗濯前処理剤組成物の視覚的効果により使いすぎなく経済性に優れている点で好ましい。また、泡状にすることにより表面の界面活性剤濃度が高まり、洗濯前処理剤組成物の汚れへの浸透が容易になり洗浄力が向上する点で好ましい。これらの点で本発明の洗濯前処理用組成物は、泡吐出容器に充填した形態であることが好ましい。
【0011】
好ましい泡の物性として、洗浄性能、使用感の点で、20℃において嵩密度50〜300g/Lの泡が好ましく、60〜250g/Lがより好ましく、70〜200g/Lが更に好ましく、100〜200g/Lが特に好ましい。また、洗浄性能、使用感の点で、容器より吐出した100mLの泡を静置し、泡の70質量%相当の液層が現れるまでの時間が、20℃において30秒〜10分であることが好ましく、1〜10分がより好ましく、2〜9分が更に好ましく、3〜8分が特に好ましい。更に、洗浄性能、使用感の点で、容器より吐出した泡の粘度(B型粘度計、60r/min、ローター1、1分後)は20℃において100〜700mPa・sが好ましく、200〜600mPa・sがより好ましく、200〜500mPa・sが更に好ましく、300〜500mPa・sが特に好ましい。
【0012】
尚、泡の嵩密度は20℃において、100mLのメスシリンダー(内径27mm、旭テクノグラス(株)製)を用い、100mLの質量を求めた。また、これを静置し、上記の泡の70質量%相当の液層が現れるまでの時間を求めた。
【0013】
泡吐出容器としては、トリガー式泡吐出容器、ポンプ機構を備えたキャップの頭部を手指で押圧することにより使用されるポンプ式泡吐出容器、軟質容器の胴部を手指で押圧することにより使用するスクイズフォーマー、エアゾール等が挙げられるが、使用性、経済性、環境適合性等よりトリガー式スプレー容器、スクイズフォーマーがより好ましく、トリガー式スプレー容器が特に好ましい。トリガー式スプレー容器の場合、使用性の点で20℃における1回の吐出量は0.3〜2gが好ましく、0.5〜1.5gがより好ましい。
【0014】
洗濯前処理剤組成物を泡吐出容器に充填することを目的として、洗濯前処理剤組成物をスタンディングパウチ、詰め替えボトル等に充填しても良い。
【0015】
〔洗濯前処理剤組成物〕
本発明の洗濯前処理剤組成物は、洗浄力、使用性の点で、JIS K 3362:1998記載の方法による20℃における起泡力が50〜300mmであることが好ましく、50〜250mmがより好ましく、100〜200mmが更に好ましく、150〜200mmが特に好ましい。また、洗浄力、使用性の点で、JIS K 3362:1998記載の方法による20℃における泡の安定度が25〜250mmであることが好ましく、50〜250mmがより好ましく、100〜200mmが更に好ましく、150〜200mmが特に好ましい。
【0016】
本発明の洗濯前処理剤組成物は、塗布時の容器からの排出の容易さの点で、20℃の粘度が1〜50mPa・s(B型粘度計、60r/min、ローター1、1分後)であることが好ましく、1〜30mPa・sがより好ましく、1〜20mPa・sが更に好ましく、2〜15mPa・sが特に好ましい。塗布時の容器からの排出の容易さの点で、20℃における粘度P20と5℃における粘度P5の比がP20/P5で1/1〜1/5であることが好ましく、1/1〜1/4がより好ましく、1/1〜1/3が更に好ましく、1/1〜1/2が特に好ましい。
【0017】
本発明の洗濯前処理剤組成物は、洗浄力、安全性の点でJIS K 3362:1998記載の方法による20℃のpHが7〜12であることが好ましい。襟汚れ、袖汚れ等の人由来の汚れにはpH8〜11が好ましく、8.5〜11がより好ましく、9〜11が更に好ましく、10〜11が特に好ましい。一方飲食料由来のしみ汚れにはpH7〜9が好ましく、7〜8がより好ましく、7.2〜8が更に好ましく、7.2〜7.8が特に好ましい。
【0018】
<(a)成分>
(a)成分は、下記一般式(I)で表される非イオン界面活性剤のnの値の異なるものの混合物である。
R1−O−(CH2CH2O)n−H (I)
〔式中、R1は炭素数10〜18、好ましくは炭素数11〜14のアルキル基又はアルケニル基、nは1以上の整数を示す。ここで、(a)の混合物中、nが2〜15の非イオン界面活性剤の合計が50質量%以上、汚れへの浸透性、洗浄性能の点で、好ましくは70質量%以上、より好ましくは90質量%以上である。〕。
【0019】
洗浄性能、液物性の点で、組成物中の(a)成分の比率は0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜8質量%がより好ましく、1〜7質量%が更に好ましく、1〜5質量%が特に好ましい。
【0020】
<(b)成分>
本発明の洗濯前処理剤組成物は、(b)カルシウム安定度定数が4〜15である分子量1000以下のキレート剤を含有する。洗浄性能の点で、カルシウム安定度定数は5〜14が好ましく、6〜13がより好ましい。洗浄性能の点で、分子量は800以下が好ましく、600以下がより好ましい。分子量の下限は200以上が好ましい。本発明の組成物は、洗浄性能、成泡性の点で(b)成分を1〜30質量%含有することが好ましく、2〜25質量%がより好ましく、3〜20質量%が更に好ましく、3.5〜15質量%が特に好ましく、4〜12質量%が特に好ましい。
【0021】
尚、本発明において、カルシウム安定度定数は次の方法で求められるものをいう。
【0022】
(カルシウム安定度定数の測定方法)
緩衝液として0.1mol/リットルのNH4Cl−NH4OH(pH10)溶液を調製する。この緩衝液を用いて全ての試料溶液を調製する。Ca2+濃度の測定にはオリオン(株)製のイオンメーター920AとCa2+イオン電極を用いる。先ず、塩化カルシウム濃度と電極の電位の関係を求め、検量線を作成する。塩化カルシウムの5.36×10-2mol/リットル溶液、キレート剤試料の5.36×10-4mol/リットル溶液を調製する。キレート剤試料溶液100mlに塩化カルシウム溶液を1ml加え、5分間撹拌する。残存しているCa2+濃度をCa2+イオン電極を用いて測定する。キレート剤はCa2+と1:1でキレート錯体を形成すると仮定して下記の式からカルシウム安定度定数(Ca安定度定数)を求める。
【0023】
【数1】
【0024】
(b)成分としては、アミノカルボン酸(塩)、ヒドロキシアミノカルボン酸(塩)、ヒドロキシカルボン酸(塩)、シクロカルボン酸(塩)、エーテルカルボン酸(塩)等の有機カルボン酸(塩)、トリポリリン酸塩、ピロリン酸塩等の無機リン酸塩が挙げられる。中でも液物性の点で、有機カルボン酸(塩)が好ましい。これらの有機カルボン酸(塩)は酸の形で配合した後、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等により中和して少なくとも一部を塩としても良い。また、予めカルボキシル基の少なくとも一部を塩とした後に配合しても良い。洗浄性能の点で、特に少なくとも一部のカルボキシル基がカリウム塩又はアンモニウム塩であることが好ましい。また、洗浄性能の点で、分子内に少なくとも1個の窒素原子と、2〜5個のCOOM基(Mは水素原子、Na、K又はNH4)とを有する化合物が好ましく、アミノカルボン酸(塩)、ヒドロキシアミノカルボン酸(塩)がより好ましく、アミノカルボン酸(塩)が更に好ましい。
【0025】
アミノカルボン酸(塩)として、ニトリロ三酢酸(塩)、エチレンジアミンテトラ酢酸(塩)、β−アラニンジ酢酸(塩)、アスパラギン酸ジ酢酸(塩)、メチルグリシンジ酢酸(塩)、イミノジコハク酸(塩)等が挙げられる。
【0026】
ヒドロキシアミノカルボン酸(塩)として、セリンジ酢酸(塩)、ヒドロキシイミノジコハク酸(塩)、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸(塩)、ジヒドロキシエチルグリシン(塩)等が挙げられる。
【0027】
<(c)成分>
本発明の洗濯前処理剤組成物は、(c)親水性溶剤を含有する。組成物中の(c)成分の比率は、洗浄性能、液物性の点で1〜30質量%が好ましく、2〜20質量%がより好ましく、3〜15質量%が更に好ましい。
【0028】
(c)成分としては、下記一般式(II)で示される化合物、重量平均分子量400〜5000のポリアルキレングリコール、及び炭素数1〜4の低級アルコールから選ばれる1種以上が好ましい。
【0029】
R2O{(C2H4O)m(C3H6O)p}H (II)
〔式中、R2は炭素数1〜8のアルキル基又はベンゼン環、m及びpは各々0〜6の数であり、両者が同時に0になることはなく、{ }内はm及びpが0より大きいときに、オキシエチレン基とオキシプロピレン基がランダム状及び/又はブロック状に結合しているポリオキシアルキレン鎖である。〕。
【0030】
上記一般式(II)で表されるグリコール系溶剤の具体例としては、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルカルビトール)、プロピレングリコールジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル等を挙げることができる。
【0031】
重量平均分子量400〜5000のポリアルキレングリコールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられ、中でもポリエチレングリコールが好ましい。洗浄性能、液物性の点で、重量平均分子量500〜4000が好ましく、600〜3000がより好ましい。
【0032】
炭素数1〜4の低級アルコールの具体例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール等を挙げることができる。これらの中でも、好ましくはエタノール、プロピレングリコールが好適である。
【0033】
<(d)成分>
本発明の洗濯前処理剤組成物は、(d)水を含有する。組成物中の(d)成分の比率は、洗浄性能、塗布性の点で50〜95質量%が好ましく、55〜90質量%がより好ましく、60〜85質量%が更に好ましく、65〜80質量%が特に好ましい。
【0034】
<(e)成分>
本発明の洗濯前処理剤組成物は、目的とする液物性を得るために(e)重量平均分子量2千〜5万のポリカルボン酸ポリマー〔(e)成分〕を含有することが好ましい。また、(e)成分を含有することで、固体粒子汚れの洗浄性能が向上する点で好ましい。(e)成分の組成物中の比率は、洗浄性能、液物性の点で、0.05〜15質量%がより好ましく、0.1〜12質量%が更に好ましく、0.2〜10質量%が特に好ましく、0.3〜5質量%が最も好ましい。洗浄性能、液物性の点で重量平均分子量は2千〜2万がより好ましい。この重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定されたものである。
【0035】
(e)成分は、分子内にCOOM基(MはH、Na、K、NH4)を有する高分子化合物である。中でも、洗浄性能の点で、ポリアクリル酸又はその塩、ポリマレイン酸又はその塩、カルボキシメチルセルロース、アクリル酸−マレイン酸共重合体若しくはその塩、無水マレイン酸−ジイソブチレン共重合体若しくはその塩、無水マレイン酸−メチルビニルエーテル共重合体若しくはその塩、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体若しくはその塩、無水マレイン酸−酢酸ビニル共重合体若しくはその塩、及び特開昭59−62614号公報の請求項1〜21(1頁3欄5行〜3頁4欄14行)記載のポリマー等の有機多価カルボン酸及び/又はその塩が好ましい。特にポリアクリル酸又はその塩が好ましい。
【0036】
<その他の成分>
本発明の洗濯前処理剤組成物は、襟汚れ、袖汚れ等の人由来の汚れに対する洗浄性能、液物性の点で、アルカリ剤〔以下、(f)成分という〕を1〜30質量%含有することが好ましく、3〜25質量%がより好ましく、5〜20質量%が更に好ましく、5〜15質量%が特に好ましい。
【0037】
(f)成分としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム等のアルカリ金属珪酸塩、オルトリン酸塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩等のポリリン酸塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン類、リン酸水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、ホウ酸塩等が挙げられる。
【0038】
(f)成分は洗浄性能の点で、(f)成分の0.025質量%濃度の水溶液もしくは分散液の最大pHが10以上(20℃)であり、且つ該水溶液もしくは分散液1リットルをpH9(20℃)にするために0.1Nの塩酸水溶液を10ml以上必要とする化合物であることが好ましい。このような化合物としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、珪酸ナトリウム、リン酸三ナトリウム、モノエタノールアミン等が挙げられる。中でも炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、珪酸ナトリウムがより好ましく、特に炭酸ナトリウム、炭酸カリウムが好ましい。
【0039】
本発明の洗濯前処理剤組成物は、(a)成分以外の界面活性剤を含有してもよい。(a)成分以外の界面活性剤としては、(a)成分以外の非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。中でも液物性の点で陰イオン界面活性剤を含有することが好ましい。
【0040】
本発明の洗濯前処理剤組成物は、洗浄性能、液物性の点で、(a)成分以外の界面活性剤を0.05〜8質量%含有することが好ましく、0.1〜7質量%がより好ましく、0.5〜6質量%が更に好ましく、0.5〜5質量%が特に好ましい。また、洗浄性能の点で、全界面活性剤中の(a)成分の比率は50質量%以上が好ましく、60質量%がより好ましく、70質量%以上が更に好ましい。
【0041】
陰イオン界面活性剤としては、アルコールの硫酸エステル塩、アルコールのエトキシレート化物の硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩又は脂肪酸塩が挙げられる。特に、アルキル鎖の炭素数が12〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数12〜18のアルキル硫酸エステル塩が好ましく、対イオンとしては、アルカリ金属類、アルカノールアミン塩が好ましい。
【0042】
(a)成分以外の非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルポリグリコシド等が好ましい。特に、アルキルポリグリコシド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーが好ましい。
【0043】
陽イオン界面活性剤としては、4級型のモノ長鎖アルキル又はジ長鎖アルキルアンモニウム塩等が挙げられる。
【0044】
両性界面活性剤としては、アルキルベタイン、イミダゾリニウムベタイン、アミンオキサイド、アルキルアラニン等が挙げられる。
【0045】
本発明の洗濯前処理剤組成物には、(1)重量平均分子量6000以上のポリエチレングリコール、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物等の再汚染防止剤及び分散剤0.01〜10質量%、(2)ポリビニルピロリドン等の色移り防止剤0.01〜10質量%、(3)シリコーン、シリカ等の調泡剤0.001〜2質量%、(4)ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウム等の酸化防止剤0.01〜2質量%、(5)着色剤、(6)アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ等の酵素、(7)塩化カルシウム、硫酸カルシウム、ギ酸、ホウ酸(ホウ素化合物)等の酵素安定化剤、(8)香料、(9)抗菌防腐剤、(10)トルエンスルホン酸又はその塩、キシレンスルホン酸又はその塩等のハイドロトロープ剤等を配合することができる。
【0046】
〔洗濯前処理方法〕
襟汚れ、袖汚れ、しみ汚れ等の被洗浄部位に、本発明の洗濯前処理剤組成物を塗布した後、通常の洗濯を行うことで、洗濯における洗浄力を増強させることができる。塗布した後、通常の洗濯を行うまでの間に、従来のように手指等でもむ、たたく、ブラシ等でこする、超音波振動を加える等、被洗浄物に物理的な力を加えても良い。
【0047】
洗浄性能、経済性の点で、被洗浄部位100cm2当たり、洗濯前処理剤組成物を1〜20g塗布することが好ましく、1.5〜15gがより好ましく、2〜10gが更に好ましい。塗布方法として、特に泡吐出容器により泡状に塗布することが好ましい。
【0048】
【実施例】
表1に示す洗濯前処理剤組成物を調製した。組成物の粘度(20℃)は何れも10〜50mPa・s、20℃における粘度P20と5℃における粘度P5の比P20/P5は1/1〜1/2であった。組成物の起泡力は50〜150mm、泡の安定度は25〜150mmであった。
【0049】
調製した組成物を市販のトリガー式泡吐出容器(ファミリーシンクまわりクリーナー250mL、花王(株)製)に充填し、容器入り洗濯前処理剤を得た。得られた実施例の容器入り洗濯前処理剤から吐出される泡は、何れも嵩密度100〜200g/L、静置した100mLの泡から泡の70質量%相当の液層が現れるまでの時間は3〜8分であった。
【0050】
これらについて以下に示す方法により、洗浄力の評価を行った。その結果を表1に示す。
【0051】
<洗浄力の評価>
(襟あか布の調製)
JIS K3362:1998 記載の襟あか布を調製する。
【0052】
(洗浄条件及び評価方法)
2槽式洗濯機(東芝銀河3.6)の洗濯槽にJIS K3362:1998記載の使用水40Lを入れ、これに1.4kgの綿製の未着用肌着及び0.6kgの綿/ポリエステル混紡の未着用ワイシャツを入れる。更に、JIS K3362:1998記載の洗浄力判定用指標洗剤(蛍光増白剤無添加)53g(無水物換算)投入する。更に上記襟あか布1枚に付き、容器入り洗濯前処理剤より洗濯前処理剤組成物4gを泡状に塗布し、5分間静置した襟あか布6枚(3段階の汚れを各2枚)を洗濯槽に入れ、10分間普通洗浄する。その後1分間脱水し、8分間15L/minの水量で流水すすぎする。その後5分間脱水し、室内で自然乾燥させる。
【0053】
洗濯前処理剤組成物を塗布しないで同様の操作を行ったものをブランクとして、目視により一対比較し、以下の判定基準により評価する。
【0054】
評価基準
◎:3段階の汚れ全てにおいて、ブランクより明らかに汚れが落ちている。
○:3段階の汚れ全てにおいて、ブランクよりやや汚れが落ちている。
×:3段階の汚れ全てにおいて、ブランクとほとんど差がない、又は汚れ落ちに劣る。
【0055】
【表1】
【0056】
・ノニオンa−1:炭素数11〜14のアルコールの酸化エチレン付加物(付加モル数1のものが100質量%)
・ノニオンa−2:炭素数11〜14のアルコールの酸化エチレン付加物(付加モル数2〜15のものが100質量%)
・ノニオンa−3:炭素数11〜14のアルコールの酸化エチレン付加物(付加モル数16モル以上のものが100質量%)
・キレート剤1:メチルグリシンジ酢酸ナトリウム塩(Ca安定度定数6.1)
・キレート剤2:エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウム塩
・キレート剤3:ニトリロ三酢酸ナトリウム塩(Ca安定度定数6.6)
・ポリエチレングリコール:ポリエチレングリコール(重量平均分子量600〜3000)
・ポリマー1:ポリアクリル酸ナトリウム(重量平均分子量5000)
・ポリマー2:クインフロー540(ゼオン(株)、ポリカルボン酸系ポリマー)
・ポリマー3:特開平10−60476号公報の実験例1のポリマー
・非イオン界面活性剤1:パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド(アミノーンPK‐02S、花王(株))
・非イオン界面活性剤2:炭素数10〜14の直鎖第1級アルコールにエチレンオキサイドを平均8モル、プロピレンオキサイドを平均2モルランダム付加させたもの
・陰イオン界面活性剤1:炭素数10〜14の直鎖アルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
・陰イオン界面活性剤2:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(炭素数12/14の直鎖アルキル、エチレンオキシド平均付加モル数3、ナトリウム塩)
・酵素:エバラーゼ16.0L−EX(プロテアーゼ、ノボザイムズ社製)
・色素:カヤシオンオレンジ(組成物中に10ppm(質量比)添加)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a composition for pre-washing treatment applied to an object to be washed, a pre-washing treatment agent in a container, and a pre-washing method. More specifically, the present invention relates to a composition for pre-washing treatment, a pre-washing treatment agent in a container, and a pre-washing method for washing, which are applied in a foamy manner on a soiled portion of an object to be washed to enhance the washing power in subsequent washing.
[0002]
[Prior art]
In the case of severely soiled parts such as collared sleeves and spilled foods, normal washing may not remove the dirt sufficiently or leave it as a stain. In general, the collar sleeve and stain stains are dealt with by applying detergent directly to the detergent to partially increase the detergent concentration and washing it manually or mechanically using a brush or the like.
[0003]
As a cleaning agent for partial washing, for example, articles having a discharge port in a sponge shape or a brush shape are known (for example, JP-A-10-52321, JP-A-10-52392, JP-A-2001-181692). No. publication). However, many people feel resistance to using these because the soil and the container are in direct contact. Moreover, since the liquid is applied directly, the amount used tends to be difficult to grasp visually, and the amount used tends to be excessive.
[0004]
Many cleaning agents are known that are applied in the form of foam. However, nothing has been known that has a sufficient cleaning effect when used for collar sleeves and stains.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a composition for pre-washing treatment that can be applied to an object to be cleaned easily and safely, and can be washed after being applied to the object to be cleaned, thereby obtaining excellent cleaning performance. There is to do.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, (a) a mixture of nonionic surfactants represented by the following general formula (I) having different values of n (hereinafter referred to as component (a)), (b) a calcium stability constant of 4 to A chelating agent having a molecular weight of 1000 or less (hereinafter referred to as component (b)), (c) a hydrophilic solvent (hereinafter referred to as component (c)), and (d) water (hereinafter referred to as component (d)). The present invention relates to a composition for laundry pretreatment.
R 1 —O— (CH 2 CH 2 O) n —H (I)
[Wherein, R 1 represents an alkyl group or alkenyl group having 10 to 18 carbon atoms, and n represents an integer of 1 or more. Here, in the mixture of (a), the total of the nonionic surfactants having n of 2 to 15 is 50% by mass or more. ].
[0007]
The present invention also relates to a containerized laundry pretreatment agent in which a foam discharge container is filled with the laundry pretreatment composition of the present invention.
[0008]
Furthermore, the present invention relates to a pretreatment method for washing, in which the composition for pretreatment for washing according to the present invention is applied to an object to be washed in the form of foam.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The composition for pre-washing treatment of the present invention is used by being applied to a portion (in particular, collar stains and sleeve stains, which are stains derived from humans) where stains on the object to be cleaned such as collar stains, sleeve stains and stains are concentrated. . Effective washing can be performed by washing after a certain time after application. In terms of cleaning performance, washing is preferably performed after 10 seconds or more, more preferably 30 seconds or more, further preferably 1 minute or more, and particularly preferably 5 minutes or more. In terms of effects and convenience, 5 hours or less is preferable, 2 hours or less is more preferable, 1 hour or less is further preferable, and 30 minutes or less is particularly preferable.
[0010]
Application in the form of foam is particularly preferable in that it is safe without suction or entering the eyes, and is excellent in economic efficiency without being excessively used due to the visual effect of the pretreatment composition for washing at the time of application. In addition, foaming is preferable in that the surfactant concentration on the surface is increased, the washing pretreatment composition is easily penetrated into dirt, and the cleaning power is improved. In these respects, the pre-washing composition of the present invention is preferably in a form filled in a foam discharge container.
[0011]
As preferable foam physical properties, in terms of cleaning performance and feeling of use, a foam having a bulk density of 50 to 300 g / L is preferable at 20 ° C., more preferably 60 to 250 g / L, still more preferably 70 to 200 g / L, and more preferably 100 to 200 g / L is particularly preferred. Moreover, in terms of cleaning performance and usability, 100 mL of foam discharged from the container is allowed to stand, and the time until a liquid layer equivalent to 70% by mass of the foam appears is 30 seconds to 10 minutes at 20 ° C. Is preferable, 1 to 10 minutes is more preferable, 2 to 9 minutes is further preferable, and 3 to 8 minutes is particularly preferable. Furthermore, in terms of cleaning performance and usability, the viscosity of the foam discharged from the container (B-type viscometer, 60 r / min, rotor 1, after 1 minute) is preferably 100 to 700 mPa · s at 20 ° C., 200 to 600 mPa · S is more preferable, 200 to 500 mPa · s is more preferable, and 300 to 500 mPa · s is particularly preferable.
[0012]
The bulk density of the foam was determined at 20 ° C. using a 100 mL graduated cylinder (inner diameter 27 mm, manufactured by Asahi Techno Glass Co., Ltd.), and the mass of 100 mL was determined. Moreover, this was left still and the time until the liquid layer equivalent to 70 mass% of said foam appeared was calculated | required.
[0013]
As foam discharge container, trigger type foam discharge container, pump type foam discharge container used by pressing the head of cap equipped with pump mechanism with fingers, used by pressing the barrel of soft container with fingers Squeeze foamers, aerosols, and the like, trigger type spray containers and squeeze foamers are more preferred, and trigger type spray containers are particularly preferred from the viewpoints of usability, economy and environmental compatibility. In the case of a trigger type spray container, 0.3 to 2 g is preferable, and 0.5 to 1.5 g is more preferable for a single discharge amount at 20 ° C. in terms of usability.
[0014]
For the purpose of filling the pre-washing agent composition into the foam discharge container, the pre-washing agent composition may be filled into a standing pouch, a refill bottle, or the like.
[0015]
[Laundry pretreatment composition]
In the pretreatment detergent composition of the present invention, the foaming power at 20 ° C. according to the method described in JIS K 3362: 1998 is preferably 50 to 300 mm, more preferably 50 to 250 mm, in terms of detergency and usability. 100 to 200 mm is more preferable, and 150 to 200 mm is particularly preferable. Further, in terms of detergency and usability, the foam stability at 20 ° C. according to the method described in JIS K 3362: 1998 is preferably 25 to 250 mm, more preferably 50 to 250 mm, still more preferably 100 to 200 mm. 150 to 200 mm is particularly preferable.
[0016]
The laundry pretreatment agent composition of the present invention has a viscosity at 20 ° C. of 1 to 50 mPa · s (B-type viscometer, 60 r / min, rotor 1, 1 minute from the viewpoint of easy discharge from the container at the time of application. It is preferable that 1-30 mPa · s is more preferable, 1-20 mPa · s is more preferable, and 2-15 mPa · s is particularly preferable. The ratio of the viscosity P 20 at 20 ° C. to the viscosity P 5 at 5 ° C. is preferably 1/1 to 1/5 at P 20 / P 5 in terms of easy discharge from the container at the time of application. / 1 to 1/4 is more preferable, 1/1 to 1/3 is still more preferable, and 1/1 to 1/2 is particularly preferable.
[0017]
The laundry pretreatment composition of the present invention preferably has a pH of 7 to 12 at 20 ° C. according to the method described in JIS K 3362: 1998 in terms of detergency and safety. For human-derived stains such as collar stains and sleeve stains, pH 8 to 11 is preferred, 8.5 to 11 is more preferred, 9 to 11 is still more preferred, and 10 to 11 is particularly preferred. On the other hand, pH 7-9 is preferable, 7-8 are more preferable, 7.2-8 are still more preferable, and 7.2-7.8 are especially preferable for the stains derived from food and drink.
[0018]
<(A) component>
The component (a) is a mixture of nonionic surfactants represented by the following general formula (I) having different values of n.
R 1 —O— (CH 2 CH 2 O) n —H (I)
[Wherein, R 1 represents an alkyl group or alkenyl group having 10 to 18 carbon atoms, preferably 11 to 14 carbon atoms, and n represents an integer of 1 or more. Here, in the mixture of (a), the total of the nonionic surfactants having n of 2 to 15 is 50% by mass or more, preferably 70% by mass or more, more preferably in terms of dirt permeability and cleaning performance. Is 90% by mass or more. ].
[0019]
In terms of cleaning performance and liquid properties, the ratio of the component (a) in the composition is preferably 0.1 to 10% by mass, more preferably 0.5 to 8% by mass, and still more preferably 1 to 7% by mass, 1-5 mass% is especially preferable.
[0020]
<(B) component>
The laundry pretreatment agent composition of the present invention contains (b) a chelating agent having a molecular weight of 1000 or less and a calcium stability constant of 4 to 15. In terms of cleaning performance, the calcium stability constant is preferably 5 to 14, and more preferably 6 to 13. In terms of cleaning performance, the molecular weight is preferably 800 or less, and more preferably 600 or less. The lower limit of the molecular weight is preferably 200 or more. The composition of the present invention preferably contains 1 to 30% by mass of component (b) in terms of cleaning performance and foamability, more preferably 2 to 25% by mass, still more preferably 3 to 20% by mass, 3.5-15 mass% is especially preferable, and 4-12 mass% is especially preferable.
[0021]
In the present invention, the calcium stability constant is determined by the following method.
[0022]
(Measurement method of calcium stability constant)
0.1mol / NH 4 Cl-NH 4 OH (pH10) liters to prepare a solution as a buffer. All sample solutions are prepared using this buffer. For measuring the Ca 2+ concentration, an ion meter 920A manufactured by Orion Co., Ltd. and a Ca 2+ ion electrode are used. First, a relationship between the calcium chloride concentration and the electrode potential is obtained, and a calibration curve is created. 5.36 × 10 -2 mol / l solution of calcium chloride, a 5.36 × 10 -4 mol / l solution of a chelating agent sample are prepared. Add 1 ml of calcium chloride solution to 100 ml of chelating agent sample solution and stir for 5 minutes. The remaining Ca 2+ concentration is measured using a Ca 2+ ion electrode. Assuming that the chelating agent forms a chelate complex with Ca 2+ at 1: 1, the calcium stability constant (Ca stability constant) is obtained from the following formula.
[0023]
[Expression 1]
[0024]
As component (b), organic carboxylic acid (salt) such as aminocarboxylic acid (salt), hydroxyaminocarboxylic acid (salt), hydroxycarboxylic acid (salt), cyclocarboxylic acid (salt), ether carboxylic acid (salt), etc. And inorganic phosphates such as tripolyphosphate and pyrophosphate. Of these, organic carboxylic acids (salts) are preferred from the viewpoint of liquid properties. These organic carboxylic acids (salts) are blended in the form of an acid, and then neutralized with potassium hydroxide, sodium hydroxide, ammonium hydroxide, potassium carbonate, sodium carbonate, monoethanolamine, diethanolamine, etc., and at least partly Also good as salt. Moreover, you may mix | blend, after making at least one part of a carboxyl group into a salt previously. In terms of cleaning performance, it is particularly preferable that at least a part of the carboxyl groups is a potassium salt or an ammonium salt. In terms of cleaning performance, a compound having at least one nitrogen atom and 2 to 5 COOM groups (M is a hydrogen atom, Na, K, or NH 4 ) in the molecule is preferable, and an aminocarboxylic acid ( Salt) and hydroxyaminocarboxylic acid (salt) are more preferred, and aminocarboxylic acid (salt) is more preferred.
[0025]
As aminocarboxylic acid (salt), nitrilotriacetic acid (salt), ethylenediaminetetraacetic acid (salt), β-alanine diacetate (salt), aspartate diacetate (salt), methylglycine diacetate (salt), iminodisuccinic acid (salt) ) And the like.
[0026]
Examples of the hydroxyaminocarboxylic acid (salt) include serine diacetic acid (salt), hydroxyiminodisuccinic acid (salt), hydroxyethylethylenediaminetriacetic acid (salt), dihydroxyethylglycine (salt), and the like.
[0027]
<(C) component>
The laundry pretreatment agent composition of the present invention contains (c) a hydrophilic solvent. The ratio of the component (c) in the composition is preferably 1 to 30% by mass, more preferably 2 to 20% by mass, and still more preferably 3 to 15% by mass in terms of cleaning performance and liquid physical properties.
[0028]
(C) As a component, 1 or more types chosen from the compound shown by the following general formula (II), the polyalkylene glycol with a weight average molecular weight of 400-5000, and a C1-C4 lower alcohol are preferable.
[0029]
R 2 O {(C 2 H 4 O) m (C 3 H 6 O) p } H (II)
[In the formula, R 2 is an alkyl group having 1 to 8 carbon atoms or a benzene ring, m and p are each a number of 0 to 6, and both are not 0 at the same time. When it is larger than 0, it is a polyoxyalkylene chain in which oxyethylene groups and oxypropylene groups are bonded in a random and / or block form. ].
[0030]
Specific examples of the glycol solvent represented by the general formula (II) include ethylene glycol monobutyl ether, diethylene glycol monobutyl ether (butyl carbitol), propylene glycol diethylene glycol monobutyl ether, dipropylene glycol ethylene glycol monobutyl ether, ethylene glycol mono Examples include phenyl ether and triethylene glycol monophenyl ether.
[0031]
Examples of the polyalkylene glycol having a weight average molecular weight of 400 to 5000 include polyethylene glycol and polypropylene glycol, and among them, polyethylene glycol is preferable. In terms of cleaning performance and liquid physical properties, a weight average molecular weight of 500 to 4000 is preferable, and 600 to 3000 is more preferable.
[0032]
Specific examples of the lower alcohol having 1 to 4 carbon atoms include methanol, ethanol, propanol, isopropanol, butanol, isobutanol, glycerin, ethylene glycol, propylene glycol and the like. Of these, ethanol and propylene glycol are preferable.
[0033]
<(D) component>
The laundry pretreatment agent composition of the present invention contains (d) water. The ratio of the component (d) in the composition is preferably from 50 to 95% by mass, more preferably from 55 to 90% by mass, still more preferably from 60 to 85% by mass, and from 65 to 80% by mass in terms of cleaning performance and applicability. % Is particularly preferred.
[0034]
<(E) component>
The laundry pretreatment agent composition of the present invention preferably contains (e) a polycarboxylic acid polymer (component (e)) having a weight average molecular weight of 2,000 to 50,000 in order to obtain the desired liquid properties. Moreover, it is preferable by containing (e) component at the point which the washing | cleaning performance of solid particle dirt improves. The ratio of the component (e) in the composition is more preferably 0.05 to 15% by mass, further preferably 0.1 to 12% by mass, and 0.2 to 10% by mass in terms of cleaning performance and liquid physical properties. Is particularly preferable, and 0.3 to 5% by mass is most preferable. The weight average molecular weight is more preferably 2,000 to 20,000 in terms of washing performance and liquid properties. This weight average molecular weight is measured by gel permeation chromatography.
[0035]
The component (e) is a polymer compound having a COOM group (M is H, Na, K, NH 4 ) in the molecule. Among them, in terms of cleaning performance, polyacrylic acid or a salt thereof, polymaleic acid or a salt thereof, carboxymethyl cellulose, an acrylic acid-maleic acid copolymer or a salt thereof, a maleic anhydride-diisobutylene copolymer or a salt thereof, anhydrous Maleic acid-methyl vinyl ether copolymer or salt thereof, maleic anhydride-isobutylene copolymer or salt thereof, maleic anhydride-vinyl acetate copolymer or salt thereof, and claim 1 of JP-A-59-62614 Organic polycarboxylic acids such as polymers described in -21 (page 1, column 3, line 5 to page 3, column 4, line 14) and / or salts thereof are preferred. Particularly preferred is polyacrylic acid or a salt thereof.
[0036]
<Other ingredients>
The laundry pretreatment composition of the present invention contains 1 to 30% by mass of an alkaline agent (hereinafter referred to as component (f)) in terms of washing performance against liquid stains such as collar stains and sleeve stains and liquid properties. Preferably 3 to 25% by mass, more preferably 5 to 20% by mass, and particularly preferably 5 to 15% by mass.
[0037]
Examples of the component (f) include alkali metal carbonates such as sodium carbonate, sodium hydrogen carbonate, potassium carbonate and potassium hydrogen carbonate, alkali metal silicates such as sodium silicate and potassium silicate, orthophosphate, metaphosphate, pyrophosphate Examples thereof include salts, polyphosphates such as hexametaphosphate, alkanolamines such as monoethanolamine, diethanolamine, and triethanolamine, disodium hydrogen phosphate, trisodium phosphate, and borate.
[0038]
Component (f) has a cleaning performance, and the maximum pH of the aqueous solution or dispersion having a concentration of 0.025% by mass of component (f) is 10 or more (20 ° C.), and 1 liter of the aqueous solution or dispersion is pH 9 (20 It is preferable that the compound requires 10 ml or more of a 0.1N aqueous hydrochloric acid solution in order to achieve a temperature of 0.1 ° C.). Examples of such compounds include sodium carbonate, potassium carbonate, sodium silicate, trisodium phosphate, monoethanolamine and the like. Of these, sodium carbonate, potassium carbonate, and sodium silicate are more preferable, and sodium carbonate and potassium carbonate are particularly preferable.
[0039]
The laundry pretreatment agent composition of the present invention may contain a surfactant other than the component (a). Examples of the surfactant other than the component (a) include nonionic surfactants, anionic surfactants, cationic surfactants, and amphoteric surfactants other than the component (a). Among these, it is preferable to contain an anionic surfactant in terms of liquid properties.
[0040]
The laundry pretreatment composition of the present invention preferably contains 0.05 to 8% by mass of a surfactant other than the component (a) in terms of washing performance and liquid physical properties, and 0.1 to 7% by mass. Is more preferable, 0.5-6 mass% is still more preferable, and 0.5-5 mass% is especially preferable. In terms of cleaning performance, the ratio of the component (a) in the total surfactant is preferably 50% by mass or more, more preferably 60% by mass, and still more preferably 70% by mass or more.
[0041]
Anionic surfactants include alcohol sulfates, alcohol ethoxylate sulfates, alkylbenzene sulfonates, paraffin sulfonates, α-olefin sulfonates, α-sulfo fatty acid salts, α-sulfo salts. Examples include fatty acid alkyl ester salts or fatty acid salts. In particular, linear alkylbenzene sulfonates having 12 to 14 carbon atoms in the alkyl chain and alkyl sulfate esters having 12 to 18 carbon atoms are preferred, and alkali metals and alkanolamine salts are preferred as the counter ion.
[0042]
As the nonionic surfactant other than the component (a), polyoxyalkylene alkyl phenyl ether, polyoxyalkylene sorbitan fatty acid ester, polyoxyalkylene glycol fatty acid ester, polyoxyethylene polyoxypropylene block polymer, fatty acid alkanolamide, alkyl polyalkylene Glycosides are preferred. Particularly preferred are alkyl polyglycosides and polyoxyethylene polyoxypropylene block polymers.
[0043]
Examples of the cationic surfactant include quaternary mono long chain alkyl or di long chain alkyl ammonium salts.
[0044]
Examples of amphoteric surfactants include alkyl betaines, imidazolinium betaines, amine oxides, and alkylalanines.
[0045]
The pretreatment composition for laundry of the present invention includes (1) an anti-contamination agent and a dispersant of 0.01 to 10% by mass, such as (1) polyethylene glycol having a weight average molecular weight of 6000 or more, naphthalenesulfonate formalin condensate, (2 ) 0.01 to 10% by mass of a color transfer inhibitor such as polyvinylpyrrolidone, (3) 0.001 to 2% by mass of a foaming agent such as silicone and silica, (4) butylhydroxytoluene, distyrenated cresol, sodium sulfite and 0.01-2% by mass of an antioxidant such as sodium bisulfite, (5) colorant, (6) enzyme such as amylase, protease, lipase, cellulase, (7) calcium chloride, calcium sulfate, formic acid, boric acid ( Enzyme stabilizers such as boron compounds), (8) perfumes, (9) antibacterial preservatives, (10) toluenesulfonic acid or salts thereof, xylene sulfate Hydrotrope such as phosphate, or a salt thereof can be formulated.
[0046]
[Washing pretreatment method]
After applying the laundry pretreatment composition of the present invention to the parts to be cleaned such as collar stains, sleeve stains, stain stains, etc., the washing power in washing can be enhanced by performing normal washing. After applying, until physical washing is performed, physical force may be applied to the object to be cleaned, such as wiping with fingers, hitting, rubbing with a brush, applying ultrasonic vibration, etc. good.
[0047]
From the viewpoint of cleaning performance and economy, it is preferable to apply 1 to 20 g of the pretreatment composition for washing per 100 cm 2 of the site to be cleaned, more preferably 1.5 to 15 g, and still more preferably 2 to 10 g. As an application method, it is particularly preferable to apply the foam in a foam discharge container.
[0048]
【Example】
The laundry pretreatment agent composition shown in Table 1 was prepared. The viscosity (20 ° C.) of the composition was 10 to 50 mPa · s, and the ratio P 20 / P 5 of the viscosity P 20 at 20 ° C. and the viscosity P 5 at 5 ° C. was 1/1 to 1/2. The foaming power of the composition was 50 to 150 mm, and the foam stability was 25 to 150 mm.
[0049]
The prepared composition was filled into a commercially available trigger-type foam discharge container (Family sink cleaner 250 mL, manufactured by Kao Corporation) to obtain a pretreatment agent for washing in a container. The foam discharged from the containerized laundry pretreatment agent of the obtained example is a bulk density of 100 to 200 g / L, and the time until a liquid layer corresponding to 70% by mass of the foam appears from 100 mL of foam left standing. Was 3-8 minutes.
[0050]
About these, the cleaning power was evaluated by the method shown below. The results are shown in Table 1.
[0051]
<Evaluation of cleaning power>
(Preparation of collar fabric)
A collar lining cloth described in JIS K3362: 1998 is prepared.
[0052]
(Cleaning conditions and evaluation method)
40 L of used water described in JIS K3362: 1998 is placed in a washing tub of a two-tank washing machine (Toshiba Galaxy 3.6), and 1.4 kg of cotton underwear and 0.6 kg of cotton / polyester blend are added to this. Put an unweared shirt on. Furthermore, 53 g (in terms of anhydride) of an indicator detergent for determining detergency described in JIS K3362: 1998 (no addition of fluorescent brightener) is added. Furthermore, 6 pieces of collar covering cloth (3 sheets of each of the three stages of stains) were applied to one piece of the above described collar covering cloth and 4 g of the washing pretreatment composition was applied in the form of foam from the container-containing washing pretreatment agent and allowed to stand for 5 minutes. ) In a washing tub and wash normally for 10 minutes. Then dehydrate for 1 minute and rinse with running water at a rate of 15 L / min for 8 minutes. Then dehydrate for 5 minutes and let it air dry indoors.
[0053]
A pair obtained by performing the same operation without applying the washing pretreatment agent composition as a blank is visually compared, and evaluated according to the following criteria.
[0054]
Evaluation Criteria A: In all three levels of dirt, dirt is clearly removed from the blank.
○: Slightly less dirt than blanks in all three stages of dirt.
X: In all three stages of dirt, there is almost no difference from the blank or inferior dirt removal.
[0055]
[Table 1]
[0056]
Nonion a-1: Ethylene oxide adduct of alcohol having 11 to 14 carbon atoms (one having an addition mole number of 1 is 100% by mass)
Nonion a-2: ethylene oxide adduct of alcohol having 11 to 14 carbon atoms (100% by mass having 2 to 15 moles added)
Nonion a-3: an ethylene oxide adduct of an alcohol having 11 to 14 carbon atoms (100% by mass having an addition mole number of 16 moles or more)
Chelating agent 1: methyl glycine diacetate sodium salt (Ca stability constant 6.1)
Chelating agent 2: ethylenediaminetetraacetic acid sodium salt Chelating agent 3: nitrilotriacetic acid sodium salt (Ca stability constant 6.6)
-Polyethylene glycol: Polyethylene glycol (weight average molecular weight 600-3000)
Polymer 1: sodium polyacrylate (weight average molecular weight 5000)
Polymer 2: Quinnflow 540 (Zeon Corporation, polycarboxylic acid polymer)
Polymer 3: Polymer of Experimental Example 1 of JP-A-10-60476 Non-ionic surfactant 1: Palm kernel oil fatty acid diethanolamide (Aminone PK-02S, Kao Corporation)
・ Nonionic surfactant 2: An average of 8 moles of ethylene oxide and an average of 2 moles of propylene oxide added to a linear primary alcohol having 10 to 14 carbon atoms. ・ Anionic surfactant 1: 10 carbon atoms. Sodium alkylbenzene sulfonate having a linear alkyl group of -14 and anionic surfactant 2: polyoxyethylene alkyl ether sulfate (linear alkyl having 12/14 carbon atoms, ethylene oxide average addition mole number 3, sodium salt)
Enzyme: Everase 16.0L-EX (protease, manufactured by Novozymes)
-Dye: coconut orange (added 10 ppm (mass ratio) in the composition)
Claims (8)
泡吐出容器に充填した容器入り洗濯前処理剤であって、前記容器から吐出される泡の嵩密度が20℃において50〜300g/Lである、容器入り洗濯前処理剤。
R1−O−(CH2CH2O)n−H (I)
〔式中、R1は炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基、nは1以上の整数を示す。ここで、(a)の混合物中、nが2〜15の非イオン界面活性剤の合計が50質量%以上である。〕(A) 1 to 5% by mass of a mixture of nonionic surfactants represented by the following general formula (I) having different values of n, (b) a chelate having a molecular weight of 1000 or less and having a calcium stability constant of 4 to 15 1 to 30% by mass of agent, (c) 1 to 30% by mass of hydrophilic solvent , ( d) water , and (f) 1 to 30% by mass of alkaline agent, and the ratio of (a) in the total surfactant Is a composition for pretreatment of washing having a pH of 8 to 11 at 20 ° C. according to the method described in JIS K 3362: 1998 ,
A containerized laundry pretreatment agent filled in a foam discharge container, wherein the bulk density of the foam discharged from the container is 50 to 300 g / L at 20 ° C.
R 1 —O— (CH 2 CH 2 O) n —H (I)
[Wherein, R 1 represents an alkyl group or alkenyl group having 10 to 18 carbon atoms, and n represents an integer of 1 or more. Here, in the mixture of (a), the total of the nonionic surfactants having n of 2 to 15 is 50% by mass or more. ]
R2O{(C2H4O)m(C3H6O)p}H (II)
〔式中、R2は炭素数1〜8のアルキル基又はベンゼン環、m及びpは各々0〜6の数であり、両者が同時に0になることはなく、{ }内はm及びpが0より大きいときに、オキシエチレン基とオキシプロピレン基がランダム状及び/又はブロック状に結合しているポリオキシアルキレン鎖である。〕(C) in the composition for pre-washing treatment is one or more selected from the compound represented by the following general formula (II), a polyalkylene glycol having a weight average molecular weight of 400 to 5000, and a lower alcohol having 1 to 4 carbon atoms. The container-containing laundry pretreatment agent according to any one of claims 1 and 2.
R 2 O {(C 2 H 4 O) m (C 3 H 6 O) p } H (II)
[In the formula, R 2 is an alkyl group having 1 to 8 carbon atoms or a benzene ring, m and p are each a number of 0 to 6, and both are not 0 at the same time. When it is larger than 0, it is a polyoxyalkylene chain in which oxyethylene groups and oxypropylene groups are bonded in a random and / or block form. ]
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