JP4100017B2 - Release print head - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドットプリンタ等に用いられる釈放式印字ヘッドに関し、さらに詳しくは、ばね部先端部の表面側に印字ピンが突設された片持ち支持板と、永久磁石による磁気吸引力により片持ち支持板のばね部をその弾性力に抗して引き込み、片持ち支持板のばね部裏面をヨークの磁気吸着面に吸着させる磁気回路と、ヨークに流れる永久磁石による磁束を打ち消すような磁束を発生するためのコイルとを備えた釈放式印字ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の釈放式印字ヘッドの概略構成を図7および図8に示した。これは、12ピン構成の釈放式ドットプリンタの印字ヘッドの例である。ベースとなるヨーク10には、水平部11および垂直部12が設けられ、水平部11の上面には、図の上下方向に着磁された直方体状の永久磁石20が固着され、さらに、永久磁石20上に、ヨーク30が水平方向に向けて固着されている。
【0003】
このヨーク30は、図10に示すように、永久磁石20の上面に固着される共通ヨーク部31と、図7の左方に突き出る櫛歯状の分割ヨーク部32とから構成されている。分割ヨーク部32は、ピン数に対応する12個のヨーク歯32aを有している。又、分割ヨーク部32には、ボビン35が嵌合され、このボビン35に、各ヨーク歯32aに個別に磁束を流すことができるように、合計12個のコイル40が巻回されている(ヨーク歯32a毎にコイル40が設けられている)。ボビン35に設けられた端子35aは、12対あり、各ヨーク歯32a毎に巻かれたコイル40に励磁電流を独立に供給するものである。
【0004】
フィン45は、コイル40部分に接着され、コイル40部分の放熱を行うものである。フィン45の下面には支持台46が突設され、ここに、図11に示すようなプリント板50が止めねじ51でもって固定されている。プリント板50には、端子35aを挿入し半田付けするための12対の穴52と、コネクタ55の端子55aを挿入し半田付けするための12対の穴53と、止めねじ51挿通用の1つの穴54とが穿設されている。
【0005】
片持ち支持板60は、ヨーク70とヨーク10とに挟まれるようにして、ヨーク10の垂直部12にボルト80でもって下端が固定されたもので、高透磁率の弾性材料で構成されている。図9に示すように、この片持ち支持板60の下部には、ボルト80挿通用の2つの穴61が穿設され、上部には、分割ヨーク部32の各ヨーク歯32aと対向する櫛歯状のばね部62が形成されている。
【0006】
さらに、このばね部62の各先端部の表面側には、それぞれ印字ピン65が突設されている。印字ピン65は、インクリボン90を介してプラテン91上の用紙92を打撃し、印字を行うもので、印字ピン65の移動を確保するために、ヨーク70には、印字ピン65が通るための穴71と、片持ち支持板60のばね部62との干渉を回避するための凹部72とが形成されている。
【0007】
永久磁石20を挟むヨーク10,30は、ヨーク70と共に磁気回路を構成するもので、ヨーク30とヨーク70との間にはギャップが設けられ、このギャップ内に、上記片持ち支持板60のばね部62が位置する。このため、コイル40が通電されていない状態では、片持ち支持板60には、永久磁石20による磁気吸引力が作用し、片持ち支持板60のばね部62は弾性変形し、図7に示すように、ばね部62の裏面がヨーク30の磁気吸着面32bに当接する位置(磁気吸着面32bに吸着された位置;リセット位置)まで引き込まれている。
【0008】
この状態において、印字指示に基づき、コネクタ55を介して所望のコイル40に励磁電流が流されると、そのコイル40が巻かれているヨーク歯32aに、永久磁石20による磁束を打ち消すような磁束が発生する。このため、片持ち支持板60のばね部62は、磁気吸引力による拘束から解放され、その弾性復元力により、自然状態に戻ろうとする。これにより、印字ピン65も表側に移動し、インクリボン90を介してプラテン91上の用紙92を打撃し、ドットの記録がなされる。一定時間経過後、コイル40への通電を停止すると、片持ち支持板60のばね部62に、再び永久磁石20による磁気吸引力が作用し、片持ち支持板60のばね部62はリセット位置まで引き込まれ、次の印字指示を待つことになる。
【0009】
図12に、片持ち支持板60のばね部62の位置(リセット位置からの距離d)と、その位置における磁気吸引力F1,片持ち支持板60のばね部62の弾性復元力F2との関係を示した。このグラフのa点はばね部62がリセット位置に引き込まれ保持された状態での弾性復元力F2を、b点はばね部62が自由状態にある場合での弾性復元力F2(=0)を示している。
【0010】
図12では、距離dによらずどの位置でも、磁気吸引力F1>弾性復元力F2の関係が成り立っているため、コイル40への通電を止めると、片持ち支持板60のばね部62は磁気吸引力F1でリセット位置に戻ることができる。磁気吸引力F1から弾性復元力F2を引いた値ΔFの最小値をΔFminと定義したとき、ΔFmin>0を満足する範囲内で最適値となるように、ヨーク10,30間を磁気吸引力調整ヨーク95で連結している。
【0011】
上記従来例での片持ち支持板60のばね部62の寸法の一例を図13に示す。材料として工具鋼(SK5)を用い、ヤング率E=196000N/mm2 であるとすると、この数値例での印字ピン65の位置におけるばね定数Kは、材料力学の片持ち梁公式(図13参照)より、K=8.918N/mmである。ここで、ΔFminを大きく設定すると、永久磁石20による磁気吸引力F1を打ち消すためにコイル40に流す励磁電流を大きくしなければならなくなり得策ではない。そこで、この従来例では、ばね部62の引き込みストローク(自然状態からの変位量)を0.30mm,ΔFminを0.196〜0.3920N程度に調整されている。図14にこの関係を示した。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
この従来例で寿命試験を行った結果、約6億回の繰り返し動作で印字ピン65が戻らず寿命に達したサンプルが発生した。この時、片持ち支持板60のばね部62裏面とヨーク30の磁気吸着面32bとの当接部が当接の繰り返しにより潰れ(消耗し)、片持ち支持板60のばね部62の引き込みストロークが0.04mm増加していた。これによるばね部62の弾性復元力F2の増加は、8.918×0.04=0.35672Nであり、図12を用いて説明すれば、弾性復元力F2が二点鎖線の位置にシフトしたことになる。この状態では、ΔFminがマイナスとなっており、リセット位置に戻れなくなる。
【0013】
寿命を伸ばすための方法として、片持ち支持板60とヨーク30に窒化チタンや窒化クロムなどの硬質皮膜をコーティングする方法もあるが、この場合、かなりのコストアップになる。
【0014】
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、本発明の解決すべき課題は、低コストでもって、コイルでの励磁電流を大きくする必要がない、高寿命の釈放式印字ヘッドを実現することである。
【0015】
【課題解決を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1に係る発明は、本発明の第1の実施の形態例を示す図1を用いて示すと、ばね部62の先端部の表面側に印字ピン65が突設された片持ち支持板60と、永久磁石20による磁気吸引力により片持ち支持板60のばね部62をその弾性力に抗して引き込み、片持ち支持板60のばね部62の裏面をヨーク30の磁気吸着面32bに吸着させる磁気回路と、ヨーク30に流れる永久磁石20による磁束を打ち消すような磁束を発生するためのコイル40とを備えた釈放式印字ヘッドであって、片持ち支持板60のばね部62の基端部分に押されて撓む従動ばね部102が形成されると共に、前記片持ち支持板の裏面に対向するように基端が支持された片持ち状の板ばねである添え板100と、前記添え板100と前記片持ち支持板60と間に挟みこまれ該片持ち支持板60のばね部62の引き込み動作の繰り返しにより磨耗するフイルム110とを有し、前記片持ち支持板60のばね部裏面とヨーク30の磁気吸着面32bとの当接部が当接の繰り返しにより潰れ、片持ち支持板60のばね部62の引き込みストロークが増加するのにつれて、前記フイルム110も磨耗して添え板100の従動ばね部102と片持ち支持板60のばね部62との合成ばね定数の上記引き込みストロークでの平均値が減少するように構成されていることを特徴とするものである。
【0016】
この発明では、片持ち支持板60のばね部62の裏面とヨーク30の磁気吸着面32bとの当接部が当接の繰り返しにより潰れ、片持ち支持板60のばね部62の引き込みストロークが増加しても、これに応じて、片持ち支持板60のばね部62の撓み開始に対する添え板100の従動ばね部102の従動開始のタイミングが遅れる。このため、添え板100の従動ばね部102と片持ち支持板60のばね部62との合成ばね定数の、上記引き込みストロークでの平均値が減少するため、上記引き込みストローク内での弾性復元力F2は大きくならず、永久磁石20による磁気吸引力F1からこの弾性復元力F2を引いた値ΔFの最小値であるΔFminはマイナスにならない。このため、印字ピン65が戻らない事態を回避でき、寿命が長くなる。
【0017】
又、上記引き込みストローク内での弾性復元力F2が経時的に増加することを回避できるので、ΔFminがマイナスになることを避けるために磁気吸引力F1を大きく設定する必要もなく、この磁気吸引力F1を打ち消すためにコイル40に流す励磁電流も小さくできる。
【0018】
さらに、片持ち支持板60とヨーク30に窒化チタンや窒化クロムなどの硬質皮膜をコーティングする必要もなく、コストアップを抑えることができる。
【0022】
【実施の形態】
(第1の実施の形態例)
図1は第1の実施の形態例の概略構成を示す正面図である。図1において、図7〜図11と対応する部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0023】
本形態例は、片持ち支持板60のばね部62の基端部分に押されて撓む従動ばね部102が形成された添え板100を有する。又、片持ち支持板60のばね部62の裏面とヨーク30の磁気吸着面32bとの当接部が当接の繰り返しにより潰れ、片持ち支持板60のばね部62の引き込みストロークが増加するのにつれて、添え板100の従動ばね部102と片持ち支持板60のばね部62との合成ばね定数の上記引き込みストロークでの平均値が減少するように構成されている。
【0024】
具体的には、添え板100が、片持ち支持板60の裏面に対向するように基端が支持された片持ち状の板ばねであり、かつ、この添え板100と片持ち支持板60との間には、フイルム110が挟み込まれている。すなわち、フイルム110を間にして重ねられた添え板100と片持ち支持板60とは、ヨーク70とヨーク10とに挟まれるようにして、ヨーク10の垂直部12にボルト80でもって下端が固定されている。ここで、添え板100は弾性材料であればよく、必ずしも高透磁率である必要はない。又、フイルム110の最も摩耗する部分は、添え板100の上端角部近傍との摺接部分であるので、図1に示すように、フイルム110の上端位置を添え板100の上端位置よりも高くすることが好ましい。
【0025】
図2に示すように、上記添え板100の下部には、ボルト80挿通用の穴101が穿設され、上部には、片持ち支持板60のばね部62と対向するように、櫛歯状の従動ばね部102が形成されている。フイルム110は片持ち支持板60のばね部62の引き込み動作の繰り返しにより摩耗するものでなければならず、たとえば、ポリイミドやフッ素系樹脂等からなるプラスチックフイルムを用いる。
【0026】
本形態例において、片持ち支持板60のばね部62の引き込み動作の繰り返し回数が少なく、フイルム110がまだ摩耗していない場合、添え板100の従動ばね部102は、片持ち支持板60のばね部62の引き込み開始当初から、片持ち支持板60のばね部62と同期して弾性変形する。このため、添え板100の従動ばね部102と片持ち支持板60のばね部62との合成ばね定数Kは、引き込みストロークの全範囲にわたって、片持ち支持板60のばね部62のばね定数K1(印字ピン65の位置)と添え板100の従動ばね部102のばね定数K2(印字ピン65の位置に換算した値)とを加えたK1+K2となる。
【0027】
一方、片持ち支持板60のばね部62の引き込み動作の繰り返し回数が増加して、片持ち支持板60のばね部62の裏面とヨーク30の磁気吸着面32bとの当接部が当接の繰り返しにより潰れ、片持ち支持板60のばね部62の引き込みストロークが増加した状況では、フイルム110の摩耗も進んで薄くなっており、片持ち支持板60のばね部62の引き込み開始当初は、添え板100の従動ばね部102は弾性変形を開始せず、片持ち支持板60のばね部62がフイルム110の摩耗量(厚み減少分)だけ弾性変形した後に、従動を開始することになる。
【0028】
このため、引き込み開始当初は、添え板100の従動ばね部102と片持ち支持板60のばね部62との合成ばね定数Kは、片持ち支持板60のばね部62だけのばね定数K1である(K=K1)。
【0029】
その後、添え板100の従動ばね部102が従動を開始すると、添え板100の従動ばね部102のばね定数K2が加わり、合成ばね定数Kは、K=K1+K2となる。よって、合成ばね定数Kの上記引き込みストロークでの平均値が減少することになり、図12を用いて説明すると、図12におけるb点が右に移動しても、a点は上方に移動しない。すなわち、上記引き込みストローク内での弾性復元力F2は大きくならず、永久磁石20による磁気吸引力F1からこの弾性復元力F2を引いた値ΔFの最小値であるΔFminは、マイナスにならない。このため、印字ピン65が戻らない事態を回避でき、寿命が長くなる。
【0030】
又、上記引き込みストローク内での弾性復元力F2が経時的に増加することを回避できるので、ΔFminがマイナスになることを避けるために磁気吸引力F1を大きく設定する必要性(図12において、F1を上方にシフトさせた位置に設定する必要性)もなく、この磁気吸引力F1を打ち消すためにコイル40に流す励磁電流も小さくできる。
【0031】
さらに、片持ち支持板60とヨーク30に窒化チタンや窒化クロムなどの硬質皮膜をコーティングする必要もなく、コストアップを抑えることができる。又、フイルム110と添え板100だけの追加で済み、コストアップを抑制できる。
【0032】
この形態例での片持ち支持板60のばね部62の寸法の一例を図3に示し、添え板100の従動ばね部102の寸法の一例を図4に示した。材料として双方とも工具鋼(SK5)を用い、ヤング率E=196000N/mm2 である。この数値例での印字ピン65の位置におけるばね定数K1,K2は、K1=7.546N/mm,K2=1.274N/mmである。フイルム110を介して密着している場合の合成ばね定数Kは、
K=K1+K2=8.82N/mmとなる。
【0033】
次に、片持ち支持板60のばね部62の引き込みストロークが0.04mm増加して、0.3mmから0.34mm(=0.3+0.04)となった場合の片持ち支持板60のばね部62単体のたわみ曲線は図6となる。添え板100の先端位置のたわみ0.026mmと同じ厚さのフイルム110を使用すれば、フイルム110が摩耗して穴が空いた状態では添え板100はばねとして作用しなくなる。したがって、合成ばね定数Kは、8.82N/mmから添え板100が機能しない7.546N/mmまで低下することになる。その結果、初期のΔFminでの弾性復元力F2=2.205N(=8.82×0.25)と、引き込みストロークが0.04mm増加した時のΔFminでの弾性復元力F2=2.188(=7.546×(0.25+0.04))がほぼ同じになり、ΔFmin>0が維持でき、片持ち支持板60のばね部62の引き込みストロークが0.04mm増加しても、寿命に到達したことにならない。
(第2の実施の形態例)
第2の実施の形態例の特徴部分だけを図6に示した。図6に示した以外の構成は、第1の実施の形態例と同一であるので、以下の説明では、図1の符号をそのまま引用する。この形態例は、上記フイルム110を用いずに、添え板100を片持ち支持板60の基端部側の裏面に直接密着し(摺接状態)、片持ち支持板60と共に片持ち支持したもので、添え板100は片持ち支持板60よりも軟質の材料で構成されている。たとえば、片持ち支持板60の材料を工具鋼(SK5、ビッカースHv500)とし、添え板100の材料をばね用りん青銅(Hv250)としたものである。
【0034】
この形態例では、片持ち支持板60のばね部62の引き込み動作の繰り返しにより、軟質の添え板100における片持ち支持板60との摺接部分が主に消耗する。このために、片持ち支持板60のばね部62の裏面とヨーク30の磁気吸着面32bとの当接部が当接の繰り返しにより潰れ、片持ち支持板60のばね部62の引き込みストロークが増加しても、これに応じて、軟質の添え板100に凹みが生じ、片持ち支持板60のばね部62の撓み開始に対する添え板100の従動ばね部102の従動開始のタイミングが遅れる。よって、上記引き込みストローク内での弾性復元力F2は大きくならず、ΔFの最小値であるΔFminはマイナスにならない。このため、印字ピン65が戻らない事態を回避でき、寿命が長くなる。又、添え板100だけの追加で済み、コストを抑制できる等、第1の実施の形態例と同様の効果が得られる。なお、印字反力を受ける片持ち支持板60のばね部62の基端部分は摩耗しないため、折損などは発生しない。
(その他の実施の形態例)
本発明は上記形態例の構成に限られるものではない。たとえば、本発明は次のような形態例も含むものである。
▲1▼磁気回路の一部を構成するヨーク70は、ギャプでの磁束密度を上げるために設けたものであり、必ずしも、必要ではない。
▲2▼添え板100を複数枚設けるようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜3に係る発明によれば、片持ち支持板のばね部基端部分に押されて撓む従動ばね部が形成された添え板を有すると共に、片持ち支持板のばね部裏面とヨークの磁気吸着面との当接部が当接の繰り返しにより潰れ、片持ち支持板のばね部の引き込みストロークが増加するのにつれて、添え板の従動ばね部と片持ち支持板のばね部との合成ばね定数の引き込みストロークでの平均値が減少するように構成されているので、低コストでもって、コイルでの励磁電流を大きくする必要がない、高寿命の釈放式印字ヘッドを実現することができる。
【0036】
又、請求項2に係る発明によれば、従来の構成に対して、フイルムと添え板だけの追加で済み、請求項3に係る発明によれば、添え板だけの追加で済むため、一層の低コストを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態例の概略構成を示す正面図である。
【図2】表面側(図1の左側)から見た添え板の外形図である。
【図3】片持ち支持板のばね部の寸法の一例を示す図である。
【図4】添え板の従動ばね部の寸法の一例を示す図である。
【図5】片持ち支持板のばね部単体のたわみ曲線を示す図である。
【図6】第2の実施の形態例の特徴部分を示す正面図である。
【図7】従来の釈放式印字ヘッドの概略構成を示す正面図である。
【図8】図7の印字ヘッドのコネクタ部分を示す右側面図である。
【図9】表面側(図7の左側)から見た片持ち支持板の外形図である。
【図10】ヨークの外観を示す図である。
【図11】プリント板の外観を示す図である。
【図12】磁気吸引力および弾性復元力の説明図である。
【図13】片持ち支持板のばね部の寸法の一例を示す図である。
【図14】図13の数値例での磁気吸引力および弾性復元力を示す図である。
【符号の説明】
10,30,70 ヨーク
20 永久磁石
32 分割ヨーク部
32a ヨーク歯
32b 磁気吸着面
35 ボビン
40 コイル
45 フィン
50 プリント板
55 コネクタ
60 片持ち支持板
62 ばね部
65 印字ピン
80 ボルト
90 インクリボン
91 プラテン
92 用紙
100 添え板
110 フイルム[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a release type print head used for a dot printer or the like. More specifically, the present invention relates to a cantilever support plate having a print pin projecting from the surface side of a spring tip, and a cantilever by a magnetic attraction force by a permanent magnet. Pulls the spring part of the support plate against its elastic force, generates a magnetic circuit that attracts the back surface of the spring part of the cantilever support plate to the magnetic adsorption surface of the yoke, and generates a magnetic flux that cancels the magnetic flux generated by the permanent magnet flowing through the yoke The present invention relates to a release type print head provided with a coil for performing the above operation.
[0002]
[Prior art]
A schematic configuration of a conventional release print head is shown in FIGS. This is an example of a print head of a release dot printer having a 12-pin configuration. A yoke 10 serving as a base is provided with a
[0003]
As shown in FIG. 10, the yoke 30 is composed of a
[0004]
The
[0005]
The cantilever support plate 60 has a lower end fixed to the
[0006]
Further,
[0007]
The yokes 10 and 30 sandwiching the permanent magnet 20 constitute a magnetic circuit together with the yoke 70. A gap is provided between the yoke 30 and the yoke 70, and the spring of the cantilever support plate 60 is placed in the gap. The
[0008]
In this state, when an exciting current is applied to the desired coil 40 via the
[0009]
FIG. 12 shows the relationship between the position of the
[0010]
In FIG. 12, since the relationship of magnetic attraction force F1> elastic restoring force F2 is established at any position regardless of the distance d, when the energization to the coil 40 is stopped, the
[0011]
An example of the dimensions of the
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
As a result of performing a life test in this conventional example, a sample that reached the end of life was generated without the
[0013]
As a method for extending the life, there is a method in which the cantilever support plate 60 and the yoke 30 are coated with a hard film such as titanium nitride or chromium nitride. However, in this case, the cost is considerably increased.
[0014]
The present invention was made to solve the above problems, and the problem to be solved by the present invention is to realize a long-life release print head that is low in cost and does not require a large excitation current in the coil. It is to be.
[0015]
[Means for solving problems]
The invention according to
[0016]
In this invention, the contact portion between the back surface of the
[0017]
Further, since it is possible to avoid the elastic restoring force F2 within the pulling stroke from increasing with time, it is not necessary to set the magnetic attractive force F1 large in order to avoid ΔFmin becoming negative. The exciting current that flows through the coil 40 to cancel F1 can also be reduced.
[0018]
Furthermore, it is not necessary to coat the cantilever support plate 60 and the yoke 30 with a hard film such as titanium nitride or chromium nitride, and the cost increase can be suppressed.
[0022]
Embodiment
(First embodiment)
FIG. 1 is a front view showing a schematic configuration of the first embodiment. 1, parts corresponding to those in FIGS. 7 to 11 are denoted by the same reference numerals, and description thereof is omitted.
[0023]
The present embodiment includes an
[0024]
Specifically, the
[0025]
As shown in FIG. 2, a
[0026]
In this embodiment, when the number of repetitions of the pull-in operation of the
[0027]
On the other hand, the number of repetitions of the retraction operation of the
[0028]
Therefore, at the beginning of the pull-in, the combined spring constant K of the driven
[0029]
Thereafter, when the driven
[0030]
Further, since it is possible to avoid the elastic restoring force F2 within the pulling stroke from increasing with time, it is necessary to set the magnetic attraction force F1 large in order to prevent ΔFmin from becoming negative (in FIG. 12, F1 Therefore, the exciting current flowing through the coil 40 to cancel the magnetic attractive force F1 can be reduced.
[0031]
Furthermore, it is not necessary to coat the cantilever support plate 60 and the yoke 30 with a hard film such as titanium nitride or chromium nitride, and the cost increase can be suppressed. Further, only the film 110 and the
[0032]
An example of the dimension of the
K = K1 + K2 = 8.82 N / mm.
[0033]
Next, the spring of the cantilever support plate 60 when the pull-in stroke of the
(Second Embodiment)
Only the features of the second embodiment are shown in FIG. Since the configuration other than that shown in FIG. 6 is the same as that of the first embodiment, the reference numerals in FIG. 1 are quoted as they are in the following description. In this embodiment, the
[0034]
In this embodiment, the sliding contact portion of the
(Other embodiments)
The present invention is not limited to the configuration of the above embodiment. For example, the present invention includes the following embodiments.
(1) The yoke 70 constituting a part of the magnetic circuit is provided to increase the magnetic flux density in the gap, and is not necessarily required.
(2) A plurality of
[0035]
【The invention's effect】
As described above, according to the first to third aspects of the invention, the cantilever support plate includes the follower plate formed with the driven spring portion that is pushed and bent by the base end portion of the spring portion of the cantilever support plate. As the contact portion between the back surface of the spring portion of the plate and the magnetic adsorption surface of the yoke is crushed by repeated contact, and the retracting stroke of the spring portion of the cantilever support plate increases, the follower spring portion and cantilever support of the support plate Since the average value in the pulling stroke of the combined spring constant with the spring part of the plate is reduced, it is low-cost and does not require a large excitation current in the coil, so it has a long life and is free to print A head can be realized.
[0036]
Further, according to the invention according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a schematic configuration of a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an external view of the accessory plate viewed from the front surface side (left side of FIG. 1).
FIG. 3 is a diagram illustrating an example of dimensions of a spring portion of a cantilever support plate.
FIG. 4 is a diagram illustrating an example of a dimension of a driven spring portion of a splicing plate.
FIG. 5 is a diagram showing a deflection curve of a single spring portion of a cantilever support plate.
FIG. 6 is a front view showing the characteristic part of the second embodiment.
FIG. 7 is a front view showing a schematic configuration of a conventional release print head.
8 is a right side view showing a connector portion of the print head of FIG. 7. FIG.
9 is an external view of a cantilever support plate as viewed from the front surface side (left side of FIG. 7).
FIG. 10 is a view showing an appearance of a yoke.
FIG. 11 is a diagram illustrating an appearance of a printed board.
FIG. 12 is an explanatory diagram of magnetic attractive force and elastic restoring force.
FIG. 13 is a diagram illustrating an example of dimensions of a spring portion of a cantilever support plate.
14 is a diagram showing a magnetic attractive force and an elastic restoring force in the numerical example of FIG.
[Explanation of symbols]
10, 30, 70 Yoke 20
Claims (1)
永久磁石による磁気吸引力により前記片持ち支持板のばね部をその弾性力に抗して引き込み、前記片持ち支持板のばね部裏面をヨークの磁気吸着面に吸着させる磁気回路と、前記ヨークに流れる前記永久磁石による磁束を打ち消すような磁束を発生するためのコイルとを備えた釈放式印字ヘッドであって、
前記片持ち支持板のばね部基端部分に押されて撓む従動ばね部が形成されると共に、前記片持ち支持板の裏面に対向するように基端が支持された片持ち状の板ばねである添え板と、前記添え板と前記片持ち支持板との間に挟みこまれ該片持ち支持板のばね部の引き込み動作の繰り返しにより磨耗するフイルムとを有し、
前記片持ち支持板のばね部裏面とヨークの磁気吸着面との当接部が当接の繰り返しにより潰れ、前記片持ち支持板のばね部の引き込みストロークが増加するのにつれて、前記フイルムは磨耗して前記添え板の従動ばね部と前記片持ち支持板のばね部との合成ばね定数の前記引き込みストロークでの平均値が減少するように構成されている釈放式印字ヘッド。A cantilever support plate having a printing pin projecting from the front surface of the spring portion;
A magnetic circuit that pulls the spring portion of the cantilever support plate against its elastic force by a magnetic attraction force by a permanent magnet, and attracts the back surface of the spring portion of the cantilever support plate to the magnetic adsorption surface of the yoke; A release-type print head comprising a coil for generating a magnetic flux that cancels out the magnetic flux generated by the flowing permanent magnet,
A cantilevered leaf spring in which a driven spring portion that is pushed and bent by the proximal end portion of the spring portion of the cantilever support plate is formed and the proximal end is supported so as to face the back surface of the cantilever support plate. An attachment plate, and a film that is sandwiched between the attachment plate and the cantilever support plate and is worn by repeated pull-in operations of the spring portion of the cantilever support plate,
As the contact portion between the back surface of the spring portion of the cantilever support plate and the magnetic adsorption surface of the yoke is crushed by repeated contact, the film wears as the pulling stroke of the spring portion of the cantilever support plate increases. A release-type print head configured to reduce an average value of the combined spring constant of the driven spring portion of the attachment plate and the spring portion of the cantilever support plate in the pull-in stroke.
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