JP4097917B2 - 微小ベクトル生成装置により局地的な風の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する方法および装置 - Google Patents

微小ベクトル生成装置により局地的な風の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する方法および装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4097917B2
JP4097917B2 JP2001195542A JP2001195542A JP4097917B2 JP 4097917 B2 JP4097917 B2 JP 4097917B2 JP 2001195542 A JP2001195542 A JP 2001195542A JP 2001195542 A JP2001195542 A JP 2001195542A JP 4097917 B2 JP4097917 B2 JP 4097917B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wind
recording
real time
display
path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001195542A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002082179A (ja
Inventor
廣美 松島
Original Assignee
ウインドウェイ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ウインドウェイ株式会社 filed Critical ウインドウェイ株式会社
Priority to JP2001195542A priority Critical patent/JP4097917B2/ja
Publication of JP2002082179A publication Critical patent/JP2002082179A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4097917B2 publication Critical patent/JP4097917B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A90/00Technologies having an indirect contribution to adaptation to climate change
    • Y02A90/10Information and communication technologies [ICT] supporting adaptation to climate change, e.g. for weather forecasting or climate simulation

Landscapes

  • Instructional Devices (AREA)
  • Indicating Or Recording The Presence, Absence, Or Direction Of Movement (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、風の動きを、俯瞰図化することにより、一瞥して容易に理解できる気象予報用の風の観測方法および装置に関するものである。特に一つは、一地点に設置された風速計と風向計とを通過する局地的な風の瞬間風向と瞬間風速とから、仮想の空中浮揚体(バルーン)を追尾して、リアルタイムでその進路を表示または記録する局地的な風のシミュレーターであり、かつ必要に応じて随時前記の進路をデータとして蓄積出来るものである。他の一つは、特にデータを長期に亙って蓄積する必要がなく、しかし、突発する有害ガス等の発生事故に備えて随時随所に移動可能で、その有害ガス等の発生源近くに移動してそこを中心とする風の動きを観測して爾後の有害ガス等の拡散状況の予測に役立てようとする主として移動型の、局地的な風の観測方法および装置に関している。
【0002】
【従来の技術】
現在、広域に跨がる大規模な気象観測は、例えば、日本においては、アメダス(AMeDAS=Automated Meteorological Data Acquisition System)と称し、全国で約1300か所に設置した、降水(雨・雪)、気温、日照、風向・風速の4大要素を自動観測するロボット(間隔は約21km)と、降水量のみを自動観測するロボット(間隔は約17km)とが設置され、毎正時に電話回線によりデータが自動的に収集されている。
【0003】
さて、地上気象観測は、前記のアメダスにより自動的に行われている外に、目視によって行われる観測もある。これは、雲量、雲形、雲の状態、現在の天気、視程、雷鳴、黄砂等である。
【0004】
海上での気象観測は、海洋気象台や気象観測船で気象観測の従事者からの外、世界気象機関(WMO)で定められた観測方法と、データの送信方法などの手順に基づいて多くの民間の船舶が観測に協力している。
【0005】
高層気象観測は、高層気象台から毎日2回、地上から約30kmの高度で飛揚させる気象観測気球に、レーウィンゾンデを吊下げて行う。レーウィンゾンデは気圧、気温、湿度、風向、風速のセンサーと無線送信機とを持っている。気球は風に流されながら上昇するが、地上に設置した方向探知機で追跡しながら、観測データを受信する。レーウィンゾンデによる高度は、気圧、気温、湿度から物理式を用いて計算される。この高度と、方向探知機によって得られる方位角と高度角とから、レーウィンゾンデの位置を知ることができ、この移動方向と距離とから風向・風速を求める。また、別に地上から約15kmまでの気圧と、風向・風速も1日に2回観測される。
【0006】
気象ロケットによる観測は、高層気象観測の一部と言えよう。小型のロケットにレーウィンゾンデを搭載して高度約60kmまで打ち上げた後、パラシュートでレーウィンゾンデを下降させながら気温を測定する。高度約20kmから60kmの風向・風速も観測する。日本では岩手県のロケット気象観測所で週に1度行われる。
【0007】
気象レーダーによる観測は、雨の強さや分布をパルス波を発射してそのエコーにより行われる。特に、気象庁が富士山頂に設置した気象レーダーは、特に有名である。最近、NEC社を含む民間会社のグループで伊豆大島にドップラー効果を利用したレーダーにより、雲を移動させている風の方向を色で識別する方法が確立されている。
【0008】
これまで気象台や測候所等の官公庁の管轄であった気象観測や気象情報の取扱いも、現在では民間に開放されるに至り、民間企業で局地的あるいは小規模気象観測を行い、その結果を気象予報として有償で顧客に提供する事業も各地で軌道に乗り始めている。
【0009】
最近においては、国内的または概括的な気象情報のみならず、国際的つまり、国境を越えた、あるいは専門業者向けの気象情報が要求されるようになって来た。例えば、大きくは、中国大陸から日本に飛来する黄砂の情報や、同様に飛来する、稲作の害虫である二化螟蛾に関する情報等の農業気象情報、さらには地球的規模に達する水温上昇を起すエルニーニョ現象と水温下降を起すラニーニャ現象とに起因する海流の蛇行や、またその結果の漁獲量の変動や、捕獲される魚種の交代等の情報を得るための水産気象情報も要求が多くなっている。小さくは、例えば、釣りやゴルフや運動会や遠足等の行楽の開催や、準備する弁当の数を決定しなければならない弁当販売業者のための局地気象情報、また、競技会で記録に影響を与える風を避けるために開催日時を決定するための局地気象情報、工場等からの例えば、放射能を帯びた気体の漏出や、廃煙ガスや杉花粉の飛散状況を伝える健康維持や環境保護のための環境衛生気象情報等である。また、最近では、主として都会の中心部に発生する光化学スモッグに関する情報を、特に被害を受け易い学童のために、優先的に提供するようになってきた。
【0010】
また、産業気象情報としての局地気象情報は、例えば、日干しによる天然塩の製造業者から、水産物等の加工業者や、播種・施肥・害虫駆除剤の撒布・刈取・自然乾燥・自然加湿等の作業を行う農林産物の栽培・養殖・加工等の業者に至るまで、作業時期を判断するための重要な指針となっている。また、風力発電装置の設置の適地を選定するための調査を行うためには不可欠な存在となって来た。
【0011】
しかし、せいぜい10キロメートル四方ぐらいまでの、局地を対象とする気象予報の場合には、非常に割高につくラジオゾンデ等を毎日飛揚させることなく、最低限必要な通常の気象観測機器、例えば、風速計、風向計、気圧計、温度計、湿度計、雨量計等による蓄積された、現地を中心としてその周辺までをカバーするデータを利用する外、ラジオの気象情報や気象無線の傍受による情報や気象ファクスの情報を参考にしている。
【0012】
また、砂丘の移動、生成、発達、縮小、消滅は、主として長期間の風の作用によることが明らかとなっている。また、埋没遺跡の位置の推定においても、当時から現在までの気象状況を南極大陸の地下深く採取した氷柱の分析によって明らかにすることが、考古学上での発掘手法の一つとなっている。
【0013】
ところで、気象の変化の最大の要因は、太陽の放射エネルギーと地球の自転とである。気象データのうち、気圧,気温,湿度,風向,風速,雨量等は比較的容易に計測することが可能である。
【0014】
既述のように、農業や林業や漁業等に関する局地気象予報の需要が増大するに伴い、これを扱う業者も増えて競争も次第に激しくなり、さらに安価で高い精度の局地気象予報が要求されるようになってきた。また、これに応えるべく、種々なコスト低減と精度向上の方法が検討されている。
【0015】
その内の一つの方法として容易に思い付く方法は、アルミニウム蒸着層を形成した小さな風船を飛揚させて、これをレーダーで追跡して浮遊経路を記録しようと言うものである。しかし、この方法は思ったよりも、実現が困難であることが判明している。空中には、雨、雲、霧、雪、その他の浮遊物の外、思い掛けないノイズも存在して画面を乱すことがある上、レーダーの反射像は小さすぎて確認するのが困難であると言う。可能とするには、コストを無視して、風船を大型化し、高性能レーダーを使用する以外にない。
【0016】
こうした風船利用の風の観測は実用面では、無理があり、また環境面と経費面から見ても、たかが風船といえども貴重な資源であるヘリウムを費消するだけでなく、風船自体も回収が困難なため、再利用や再生が殆ど不可能なことが判る。結局、墜落した後、各所に散在したまま放置されて、最後はごみとして公害問題を惹起することになり兼ねない。一般に、局地気象予報業務を行っている小規模な企業は、大規模な気象予報会社と提携してその支社あるいは出張所として営業しているものを除けば、従業員も少なく経営的に不安定なものが多い。したがって、少額であっても出費が毎日重なれば、経営的に安定している企業でも相当な負担となり、また、不安定な企業では経営を危うくし兼ねない状態となる。気象予報業務を目的とする観測では、データを蓄積しなければ無意味なので、注文のない日でも休日でも風船を飛ばさなければならないのである。このため、余りに従業員数が少ないと、夜勤や休日出勤のための勤務サイクルの編成が困難になり易く、これを避けようとすれば、いきおい人件費が高騰または膨張するか、あるいは、これに代る多大の費用を設備の充実のために割かなければならない。
【0017】
また、雨滴の落下を伴う急激な気流の降下、いわゆる「ダウン・バースト」に限って言えば、大量の雨粒の発生により、ドップラーレーダーで感知できるようになって来ている。しかし雨雲や雨粒が存在しない状態で、風のみをレーダーで観測することは殆ど不可能である。
【0018】
経費節減のため、レーダーを設置せずに風船は飛ばすものの、それを目視のままで、あるいは双眼鏡や望遠鏡を使用して追跡するか、あるいは自転車やオートバイ等で追跡する手が考えられる。これとて、通常の気象予報の場合には、定時観測の結果の累積が肝心なので、回数を重ねる必要があるが、目視や追跡による位置確認は、天候や時間帯や地形によっては不可能となることもあるので、すこぶる煩わしく、しかも、これによるデータは、数値かグラフかの形で整理することが困難なので、利用しにくいのが欠点である。一般に、局地気象予報のためには最低でも4か月間、好ましくは1年間の気象観測データの蓄積が必要とされている。
【0019】
ハンググライダー、パラグライダー等の簡易型グライダーの飛翔準備として、また、練習用飛行場や小型機用飛行場あるいはヘリポート等では、吹流しを使用している場合もあるが、これは離着陸の際の目安に過ぎず、気象予報には殆ど役に立っていない。また、花火の打上げ準備として、吹流しを使用したり、あるいは安価な風船を飛揚させ、それを肉眼で追跡することにより、風向と風速とを知って開催の可否を決定することもよく行われる。この吹流しや風船による風の観測は、正確な記録を残せないため、局地気象予報においては、正式に採用することが不可能である。
【0020】
現在、広く利用されているのは、例えば、図1に示されている風向風速計(10)であって、図2に示す2ペン式風向風速記録装置(20)と接続されるようになっている。図3は、前記の風向風速記0録装置(20)に使用されている記録紙(30)のごく一部を示すもので、その左側(31)に風速が、また、右側(32)に風向が記録されるようになっている。
【0021】
気象観測上では、或る地点で風がどの方向へ、或る時間内に、どれだけの速さで(結局はどれだけの量で)移動したかを知ることが重要である。しかし、図1乃至図3に示した従来の装置および記録を利用した場合には、風向と風速とが別個に記録されているので、もし、その地点での風の状況を総合的に判断する上では、風向と風速とを個々に読み取った後に、両データを有機的に関連付けて検討するのが良いと考えられ易い。
【0022】
この記録紙(30)から、一瞥して風の動きを知ることは、先ず、専門家であっても無理である。左側(31)の風速と、右側(32)の風向との2種のグラフを個々に見た後に、両者を有機的に関連付けて風そのものの動きを視覚的に想像することは、風速にしても、風向にしても、変化が頻繁に起こっている場合には、同じグラフ線どうしが、密着してしまうため不可能に近い。
【0023】
さて、気象観測においては「風向」は「風上の方向」であり、「風が吹いて来る方向」である。従来では、「風向」は「風」について考えるとき「風速」とともに、真っ先に脳裏に浮かぶ言葉である。実際には、影響が大きいのは「風向」よりも、むしろ「風が吹いて行く方向」つまり「風下」である。心理的には「風向」は、「ここに来る風の向きを表すに過ぎず、広がりを感じない」のに対し、「風下はそのままに風が広がって行く」感じで、実際にも「風向」よりも大きな影響を及ぼしている。船舶では、通過してきた航路が問題ではなく、これからの航路の方向つまり針路が問題なのと似ている。
【0024】
肉眼では見えない風、特に局地的な風の軌跡を捉えるためには、この風で仮想的な風船の飛ばされて行く動きを捕捉するのが早道である。しかし、この方法は、既に述べたように小企業が事業として継続させるためには、経営的に無理が起き易いのである。
【0025】
局地的な風の観測を必要とする状況は、恒常的または日常的に局地気象予報を提供する時だけでなく、環境に大きな影響を及ぼす突発的な事故の発生の際にも生まれて、一時的または短期的な観測が必要となる。例えば、自然発生的な突発事件としては、大都市の中心地における光化学スモッグの発生である。
【0026】
また、自然発生的でない人為的な環境汚染の突発事故としては、茨城県東海村の核物質再処理工場における放射能を含んだガスの漏出と拡散や、松本サリン事件のような有害ガスの人為的散布と拡散などを挙げることができる。こうした場合の風の観測では、事件の短期的性格(非永続性)から観測データの蓄積は殆ど必要がないことが多い。
【0027】
こうした突発的事件の発生では、観測装置を自動車等に搭載して現地に急行して、到着とともに、観測を開始すれば、俯瞰図としてリアルタイムで展開される有毒ガスの到達地域と到達時刻との表示または記録により安全地域の確認や退避への誘導や指示等の対策を立てるのに大いに役立つ筈である。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
局地気象予報の精度を上げるためには、毎日、発表されるアメダスのような気象情報と、これに、気象予報のために行った必要な局地の観測結果を加味して、総合的に判断するのが最良である。この実施のためには相当な設備費用を必要とする外に、気象予報の受注の有無に関係なく、夜勤や休日出勤の人件費まで手当しなければならない。
【0029】
本発明の第1の目的は、局地気象予報のための風の観測に際して全く無人で、あたかも観測用の風船を希望する時刻に放出する如く、また、仮想の風船をレーダーで追跡する如く、その浮遊経路を、また現在位置をも、リアルタイムに表示または記録することを可能とするシミュレーターを提供するにあり、また、これにより、従来の基本的な気象観測機器、例えば風速計、風向計、気圧計、温度計、湿度計、雨量計、等からの通常の気象データによる局地気象観測に加えて、全く新しい視点に立つ、一瞥しただけで判る、風の進路を俯瞰図として表示または記録する方法および装置を得ることにより、局地気象予報の精度の向上を目指している。
【0030】
本発明の第2の目的は、環境に大きな影響を及ぼす突発的な事故の発生、例えば、光化学スモッグの発生や、放射能を含んだガスの漏出と拡散や、松本サリン事件のような有害ガスの人為的散布と拡散などの突発事故の発生に際しては、本発明の観測装置を自動車等に搭載して現地に急行し、到着とともに、観測を開始すれば、爾後の有害ガスのリアルタイムでの一瞥して判る二次元データによる到達地域と到達時刻、それと拡散地域と拡散時刻との表示または記録により、安全地域の指示や退避への誘導等の対策を立て易くするにある。
【0031】
本発明の第3の目的は、相前後する複数回のシミュレーション結果を、重ね、あるいは、ずらせて比較することにより、風向・風速の変化を、きめ細かく予測することを可能とする局地気象予報用の風観測方法および装置を得るにある。
【0032】
本発明の第4の目的は、局地気象予報を業務とする小規模な企業においても、購入し易く、保守や整備や取扱方法が容易で、しかも解析し易いグラフが得られる局地気象予報用の風観測方法および装置を得るにある。
【0033】
本発明の第5の目的は、局地気象予報の精度を、従来よりも一層向上させた天気図を作成することが出来る方法および装置を得るにある。
【0034】
本発明の上記以外の諸目的は、以下の説明と添付した図面とから明白である。
【0035】
【課題を解決するための手段】
【0036】
上記の諸目的を達成するため、本発明の風の経路をリアルタイムで、一瞥して判る俯瞰図により表示または記録する方法および装置は、風速計と風向計とを選択された一地点に設置し、これによって前記の地点を通過する風の瞬間風向と瞬間風速とを継続的に検出し、さらに前記瞬間風向と瞬間風速とから、微小ベクトルを合成しつつ、この微小ベクトルを経過時間について積分し、それを順次、連続的または断続的に、表示または記録用媒体上に記録するようにしてある。
【0037】
さらに上記の諸目的を達成するため、本発明の風の経路をリアルタイムで、一瞥して判る俯瞰図として表示または記録する方法および装置は、選択された一地点に風速計と風向計とを設置し、これにより前記の地点を通過する風の瞬間風向と瞬間風速とを継続的に検出し、さらに前記瞬間風向と瞬間風速との出力信号をコンピューターにより解析した後、X−Yプロッターに入力して風の進路を示す描点を風向と関連する方向へ、かつ風速と比例する速さで移動させ、その軌跡を連続的にまたは断続的に、表示または記録用媒体上に記録するようにしてある。
【0038】
さらに上記の諸目的を達成するため、本発明の風の進路をリアルタイムで、一瞥して判る俯瞰図として表示または記録する方法および装置は、相前後する複数回の前記の表示または記録を相互に比較できるように、同一画面または同一記録媒体上に、重ね、あるいはずらせるようにしてある。
【0039】
さらに上記の諸目的を達成するため、本発明の風の進路をリアルタイムで、一瞥して判る俯瞰図として表示または記録する方法および装置は、始動後、一定時間経過ごとに、表示または記録の色を変えるようになっている。
【0040】
さらに上記の諸目的を達成するため、本発明の風の進路をリアルタイムで、一瞥して判る俯瞰図により表示または記録する方法および装置は、前記記録用媒体が、前記風速計と風向計とが設置された前記の地点を含む地図を利用している。
【0041】
さらに上記の諸目的を達成するため、本発明の風の進路をリアルタイムで、一瞥して判る俯瞰図により表示または記録する方法および装置は、前記の風の進路である連続線または断続線の記録速度が、前記地図の縮尺と整合するように調整可能としてある。
【0042】
【発明の実施の形態】
本発明の基本的原理は、例えば、数km四方以下の狭小な面積の地域において、時々刻々変化する風向と風速とを、リアル・タイムで風の軌跡として辿ることにより、その地域内の気象予報の精度を一層高めるようにしている。
【0043】
本発明の風の進路をリアルタイムで、一瞥して判る俯瞰図として表示または記録する方法および装置の実施例には数種がある。その第1の実施例の構成の大要は図4に示す瞬間風向風速検出ユニット(100)と、そこで検出された瞬間風向風速信号を受けて微小ベクトルを生成するための、図5に示す微小ベクトル生成ユニット(200)と、微小ベクトルからその積分値である線図を連続的に、または断続的に描くための、図6に示す例えばX−Yプロッターのような直角座標系表示記録ユニット(300)との3群からなっている。
【0044】
再び図4において、瞬間風向風速検出ユニット(100)の主要部を成す飛行機胴体型風向風速計の胴体部(101)の前端には、プロペラ型風車(102)が回転可能に支承され、かつ回転軸(103)によって直流発電機(104)と連結されている。胴体部(101)の後端は垂直尾翼型風向板(105)を形成しており、これに風が当たることにより垂直支持管(106)内に回転可能に支承された回転軸(107)を中心として胴体部(101)を風と平行な方向に偏倚させる。この風の角度位相は架台(108)内に収納された微小ベクトル生成ユニット(200)のクランク軸(242)に軸継手(109)を介して伝達されるようになっている。
【0045】
図5は、図4および図7の微小ベクトル生成装置(200)中のX座標値読取装置(210)をカバー(240)の上面から見た図である。図4のプロペラ型風車(102)により回転して発電する直流発電機(104)の出力端子の一方は、図7に示す回路図において、調整用のレオスタット(202)を介して、X座標値読取装置であるX軸関連ポテンショメーター(Potentio−meter)(210)の抵抗(211)と、Y座標値読取装置であるY軸関連ポテンショメーター(230)の抵抗(231)とのそれぞれ一方の端子に接続されている。前記のレオスタット(202)の設定値は、他の必要なデータと共に記録するようにしておくと後日のための参考となる。
【0046】
また、前記の直流発電機(104)の出力端子の他方は、前記の2個の抵抗(211)(231)の他方の端子にそれぞれ接続されている。さらに、抵抗(211)(231)の各全長の中点(212)(232)は、それぞれ、浮遊経路表示記録装置、例えばX−Yプロッター(300)のX座標軸用可逆転直流モーター(310)とY座標軸用可逆転直流モーター(330)との入力端子の一方と接続されている。これら2種の直流モーターは、常用範囲内で入力電圧にほぼ比例した速度で回転する。
【0047】
さて、風が吹くと、図4のプロペラ型風車(102)は回転し始め、実用範囲内で、ほぼ風速に比例した電圧を発生する。同時に胴体部(101)も垂直尾翼型風向板(105)により、風と同一の角度位相を保持するように、つまり、絶えず、風向と一致して回動する。場合によっては、胴体部(101)が風向と180°の角度差を保持したまま回動するように、回転軸(107)とクランク軸(242)とを連結することもある。
【0048】
今、ここで、仮想浮遊体の風船を空中へ放出するものと仮定する。参考までに、観測装置の設置場所を、代表性の良い風の観測値を得るために、世界気象機構(WMO=World Meteorological Organization)が推奨している高さは、地上10メートルであるが、地形によってはこれ以外の高さも考えられる。
【0049】
それでは、局地気象観測と局地気象予報にとっては、どんな観測が必要なのであろうか。簡単に言えば、地表上あるいは海面上に沿って浮揚移動可能な、軽い風船のような物体を、或る時刻に、或る地点で、手から離して、風の吹くままに任せたと考えて、その風船が何分後か、何時間後には何処に到達しているかを、継続して図示することである。もし、これが可能であれば、この風船をダイオキシンや農薬や放射性物質などの、微粒子や粉末や霧に置き換えて考えれば、それは、浮遊経路表示記録装置(300)上にリアルタイムに表示あるいは記録された描線の終末端に相当する地域付近に到達していて、大体、そのあたりが汚染されていると推定出来るのである。
【0050】
発電機(104)で発生した直流電圧は、レオスタット(202)を経由して、X軸ポテンショメーター(210)およびY軸ポテンショメーター(230)からX−Yプロッター(300)のX軸可逆転直流モーター(310)およびY軸可逆転直流モーター(330)の入力端子に印加される。
【0051】
図5および図7は、図8に示すX座標読取装置(X軸ポテンショメーター)(210)と、図9に示すY座標読取装置(Y軸ポテンショメーター)(230)とを、それぞれ、ハウジング(214)(234)内に組込んで上下2層とし、さらに、その上に載せたカバー(240)(図5)と共に一体に組立てた状態を示している。このカバー(240)の上面中央には軸受(241)が突出して設けられており、これには2個のブラシ(213)(233)を動かすためのクランク軸(242)が回転できるように、ほぼ垂直に嵌挿されている。このクランク軸(242)の上端は飛行機胴体型風向風速計(100)の回転軸(107)と連結されている。
【0052】
この実施例において特徴的なことは、2個のハウジング(214)(234)は、量産化を目的として互いに同形同大としてあり、組立は互いに90度回転させた位置で固定することにより行う点である。
【0053】
図8は、図5のカバー(240)を取外した、X座標値読取装置(210)であるX軸ポテンショメーター(210)のハウジング(214)の内部の平面図である。中心には、飛行機胴体型風向風速計(100)の回転軸(107)と連結されているクランク軸(242)があり、その下端にはクランクアーム(243)が固定されている。前記のクランクアーム(243)の自由端の下面には、クランクピン(244)が固定されている。ハウジング(214)内には、例えば、丸棒材から構成された、X座標軸対応の1対のガイドレール(215)(216)が固定されており、さらに、前記1対のガイドレール(215)(216)には、滑動部材(217)が嵌挿している。滑動部材(217)にはガイドレール(215)(216)に直角な方向の長孔(218)が形成されていて、この中に前記のクランクピン(244)がクロスヘッド(219)を介して殆どガタツキなしに貫通しており、これによってクランク軸(242)が、飛行機胴体型風向風速計(100)の回転軸(107)と連動して回転すると、滑動部材(217)はガイドレール(215)(216)に沿ってX軸方向に滑動する。したがって、滑動部材(217)上に取付けられたブラシ(213)は抵抗(211)上を軽く摺動する。
【0054】
前記のクランクピン(244)は、ハウジング(214)の底部に形成された大きな丸孔(220)を貫いた後、下段のハウジング(234)の中に達している。下段のハウジング(234)は、図9に示すように、図8の上段のハウジング(214)を反時計方向へ90度、回転移動させた状態と、ほぼ同一の構造である。
【0055】
前記のクランクピン(244)の下半部は、下段の滑動部材(237)の長孔(238)の中をクロスヘッド(239)を介して殆どガタツキなしに貫通しており、これによってクランク軸(242)が、飛行機胴体型風向風速計(100)の回転軸(107)と回転すると、滑動部材(237)はガイドレール(235)(236)に沿ってY軸方向に滑動する。したがって、滑動部材(237)上に取付けられたブラシ(233)は抵抗(231)上を軽く摺動する。
【0056】
こうした構造により、垂直尾翼型風向板(105)の指向する方向(風上方向と風下方向との二つの場合がある)は直角座標値により表示されることになる。
【0057】
瞬間風速と瞬間風向とを微小ベクトルとして捕捉し、これを継続して積分するために、X座標値読取装置(210)(X軸関連ポテンショメーター)の出力である直流電圧Vxは、浮遊経路表示記録装置(300)(X−Yプロッター)のX軸キャリジ(320)に取付けられたX方向移動用可逆転直流モーター(310)(図6および図7参照)に印加されるようになっており、一方、同様に、Y座標値読取装置(230)(Y軸関連ポテンショメーター)の出力である直流電圧Vyは、浮遊経路表示記録装置(300)(X−Yプロッター)のY軸キャリジ(340)の可逆転直流モーター(330)(図6および図7参照)に印加するようになっている。
【0058】
前記のX軸キャリジ(320)には、Y軸キャリジ(340)が装架されており、前記のX方向移動用可逆転直流モーター(310)により、Y軸キャリジ(340)は、X軸方向を移動する。
【0059】
さらに、Y軸キャリジ(340)には、前記のY方向移動用可逆転直流モーター(330)により、Y軸方向に移動する記録ペンユニット(400)が装架されており、その先端は多種の色ペン(401)が指令により自由に交換が可能な記録ヘッド(402)を構成している。この点は、従来のX−Yプロッターの構造により公知である。
【0060】
次に本実施例について、その動作を説明する。先ず、図4、5および6において、風が吹けば、飛行機胴体型風向風速計(100)のプロペラ型風車(102)が回転して直流発電機(104)を駆動する。したがって、風力に比例した電力が2個のポテンショメーター(210)(230)に供給される。しかして、各ポテンショメーター(210)(230)を経て直角座標型記録装置(X−Yプロッター)(300)の、各可逆回転型直流電動機(310)(330)に印加される電圧(Vx)(Vy)は、風力計の回転速度によっても、さらに各抵抗(211)(231)に対する各ブラシ(213)(233)の位置(とりもなおさず垂直尾翼型風向板(105)の方向)によっても変動する。
【0061】
このようにして、記録ペン(401)は、風のある限り、風速に比例した速さで、垂直尾翼型風向板(105)の方向(逆になるように設定する場合もある)へ移動するのである。
【0062】
図10は、本発明の装置により記録された、一地点を通過する風の、瞬間風向および瞬間風速を微小ベクトルとして検出し、さらに、この微小ベクトルを、経過時間について積分した記録紙(500)である。
【0063】
さて、この記録紙(500)には、各1本の経線(510)と緯線(520)とが印刷されていて、その交点(550)が、記録用ペン(401)の出発点、つまり直角座標の原点となっている。したがって、記録の開始にあたっては、記録ペン(401)の先端を原点(550)に合わせることが必要である。(560)は記録用ペン(401)による描線であるが、この描線(560)上には、起動後、一定時間経過ごとに、別な色の描点(561)を施すことにより一定時刻における、あるいは一定時間内における風の状況を知ることが出来る。例えば、今、午前6時に原点(550)から始動した記録ペン(401)の1時間後の位置を▲1▼、2時間後の位置を▲2▼、3時間の位置を▲3▼、4時間後の位置を▲4▼、5時間後の位置を▲5▼、6時間後の位置を▲6▼、7時間後の位置を▲7▼、8時間後の位置を▲8▼とすれば、午前11時における風向は、▲5▼を通る切線(570)の方向と一致する。また、午前7時から午前9時までの平均風向は、描点▲1▼と描点▲3▼とを結ぶ直線の方向と一致する。
【0064】
本発明の装置における記録方法には次の2通りがある。
すなわち、第1の方法は、垂直尾翼型風向板(105)が指向する方向に記録ペン(401)が移動して行くようにすることである。この方法によって描かれた積分値の曲線は、どの方向から、どの位の大きさの風が、どの位の時間吹いたかを知るのには適している。この方法を行うには、垂直尾翼型風向板(105)の指向する方位と、クランクアーム(243)の自由端の方向とを一致させるのである。
【0065】
第2の方法は、垂直尾翼型風向板(105)の指向するのとは反対方向に記録ペン(401)が移動して行くようにすることである。これによって描かれた積分値の曲線は、これを一瞥すれば、あたかも空中に放たれた風船が風に乗って飛んで行く軌跡を近似的に示していることが判る。それ故、局地的な、あるいは小規模な気象観測や気象予報には有効である。この方法を行うには、垂直尾翼型風向板(105)の指向する方位と、クランクアーム(243)の自由端の方向とを全く反対にすればよい。つまり、互いに180度開いているのである。
【0066】
これら2種類の記録方法の間には、結果的には極めて単純な相違しか存在しないのである。要するに、両方法による記録紙を、180度、平面内で回せば、互いに他の方法による記録と合致する。
【0067】
計測の時間間隔が等時性であっても、計測の対象の運動または現象が不等速である場合には、時刻の記録は、非常に大きな意味がある。特に風の場合には無風状態から秒速何十メートルまでの範囲で変化する上に、風向も目まぐるしく変化する。
【0068】
このため、本発明の観測記録装置では、記録を連続した描線ではなく、一定時間経過ごとに描点を打って記録することも出来る。これは従来も自記風速計には採用されている。
【0069】
また、記録中は、一定時間経過ごとに描線の上に別の色で描点を打って時刻を示すことが出来る。
【0070】
しかしながら、記録中は無風状態にもなったり、風向が大きく変わって、描線や、描点が交錯したりすることもあるため、風向・風速・時刻の3者間の関連が読み取れない場合もあり得る。
これを防ぐ方法としては、一定時間経過ごとに記録のインクの色を変えることである。この方法は、インクの色の異なった複数本のペンを用意しておき、その中から信号によって必要なペンを選ぶのであるが、既に多色プロッター用として実用化されている。
【0071】
また、記録用紙としては、直角座標の基線が印刷されているものが良いが、さらに、方位の名称が印刷されていればなお好ましい。
記録位置への装入、排出等の、コンピューターのプリンターのような自動送りを行うために、左右両縁にパーフォレーションが施された連続紙を使用することが望ましい。
【0072】
最良の記録用紙は、この装置を設置する場所を含む地域の地図である。地図上の設置箇所に、直角座標軸の原点を置いた後、方位を確認すればよい。
【0073】
もし、長時間に亙って無風または弱風の状態が継続すれば、記録紙(500)の直角座標の原点(550)から始まる描線(560)は、場合によっては、原点(550)付近に塊状に重なって記録されることもある。こうした状態では記録が充分には読み取れないことになる。
【0074】
またもし、強風の状態が特に或る範囲の方向で長時間に亙って継続すれば、描線(560)は、記録紙(500)からはみ出すことも起こり得る。
【0075】
これらの対策として、直流発電機(104)から各ポテンショメーター(210)(230)
【0085】
本発明による風の観測記録装置は、その一実施例においては、一定時間経過ごとに、描線の色を変えるので、風向や風速の変動が大きくて描線が交錯するような場合でも混乱が少なく、判読が容易である。
【0086】
本発明による風の観測記録装置は、その一実施例においては、起動より、設定された一定時間経過後に、記録済み用紙が自動的に記録位置から外れると共に、記録ペンが原点に自動的に復帰するので、人手による錯誤や中断がなく、観測が続行される。
【0087】
本発明による観測記録装置によって、風向と風速とが一体に記録された地図の用途は、一瞥して判読できるだけに、極めて大きなものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の飛行機胴体型風向風速計を示す正投影図である。
【図2】従来の風向風速記録装置の正面図である。
【図3】従来の風向と風速とを示す記録紙の一部を示す。
【図4】本発明の第1の実施例における瞬間風向風速検出装置の一部切断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例における微小ベクトル生成装置び略鳥瞰図である。
【図6】本発明の第1の実施例における浮遊経路表示記録装置(X−Yプロッター)の正面図である。
【図7】本発明の第1の実施例における回路図である。
【図8】本発明の第1の実施例におけるX座標値読取装置の上から見た組立図である。
【図9】本発明の第1の実施例におけるY座標値読取装置の上から見た組立図である。
【図10】本発明の観測記録装置による記録紙の一例の正面図である。
【図11】本発明の第2の実施例における回路図である。
【図12】本発明の観測記録装置による記録紙の他例の正面図である。
【図13】本発明の観測記録装置による記録紙のさらに他例の正面図である。
【符号の説明】
10 風向風速計
20 2ペン式風向風速記録装置
30 記録紙
31 風速グラフ
32 風向グラフ
100 飛行機胴体型風向風速計
101 胴体部
102 プロペラ型風車
103 回転軸
104 直流発電機
105 垂直尾翼型風向板
106 垂直支持管
107 回転軸
108 架台
109 軸継手
200 微小ベクトル生成装置
202 レオスタット
210 X座標値読取装置(X軸ポテンショメーター)
211 抵抗
212 中点
213 ブラシ
214 ハウジング
215 ガイドレール
216 ガイドレール
217 滑動部材
218 長孔
219 クロスヘッド
220 大きな丸孔
230 Y座標値読取装置(Y軸ポテンショメーター)
231 抵抗
232 中点
233 ブラシ
234 ハウジング
235 ガイドレール
236 ガイドレール
237 滑動部材
238 長孔
239 クロスヘッド
240 カバー
241 軸受
242 クランク軸
243 クランクアーム
244 クランクピン
300 浮遊経路表示記録装置(X−Yプロッター)
310 X軸可逆転直流モーター
330 Y軸可逆転直流モーター
400 記録ペンユニット
401 記録ペン
402 記録ヘッド
500 記録紙
510 経線
520 緯線
550 交点(原点)
560 描線
561 描点
570 切線
571 直線
600 コンピューター
610 インターフェース
▲1▼ 描点
▲2▼ 描点
▲3▼ 描点
▲4▼ 描点
▲5▼ 描点
▲6▼ 描点
▲7▼ 描点
▲8▼ 描点
(Vx) X軸ポテンショメーターの出力電圧
(Vy) Y軸ポテンショメーターの出力電圧
Q 描線
P 描線
R 描線

Claims (24)

  1. 瞬間風速に比例する電圧を発生させる風速計と回転軸を中心にして瞬間風向に平行な方向へ回動する風向計とを選択された一地点に設置し、これにより前記地点を通過する風の瞬間風向と瞬間風速とを継続的に検出し、微小ベクトル生成装置を構成しており前記回転軸と連結されていてそれぞれX軸方向およびY軸方向へ滑動可能な滑動部材を有するX軸関連ポテンショメーターおよびY軸関連ポテンショメーターのそれぞれの抵抗に前記電圧を印加すると共に前記滑動部材を前記回転軸の回転によってそれぞれX軸方向およびY軸方向へ滑動させ、前記X軸関連ポテンショメーターおよび前記Y軸関連ポテンショメーターのそれぞれの出力電圧で表される微小ベクトルを生成し、この微小ベクトルを直角座標系表示記録ユニットへ入力して経過時間について積分し、それを順次、連続的または断続的に、表示または記録用媒体上に記録するようにしたことを特徴とする微小ベクトル生成装置により仮想の空中浮揚体の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する方法。
  2. 相前後する複数回の前記表示または記録を相互に比較できるように、同一画面または同一記録媒体上に、重ね、あるいはずらせて配置した請求項1記載の微小ベクトル生成装置により仮想の空中浮揚体の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する方法。
  3. 始動後、一定時間経過ごとに、表示または記録の色を変える請求項1または請求項2記載の微小ベクトル生成装置により仮想の空中浮揚体の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する方法。
  4. 一定時間内の平均風速の大小により、表示または記録の色を変える請求項1、2または3記載の微小ベクトル生成装置により仮想の空中浮揚体の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する方法。
  5. 前記記録用媒体が、前記風速計と風向計とが設置された前記地点を含む地図である請求項1、2、3または4記載の微小ベクトル生成装置により仮想の空中浮揚体の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する方法。
  6. 記仮想の空中浮揚体の進路である連続線または断続線の表示または記録速度が、前記地図の縮尺と整合するように調整可能である請求項5に記載の微小ベクトル生成装置により仮想の空中浮揚体の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する方法。
  7. 瞬間風速に比例する電圧を発生させる風速計と回転軸を中心にして瞬間風向に平行な方向へ回動する風向計とを選択された一地点に設置し、これにより前記地点を通過する局地的な風の瞬間風向と瞬間風速とを継続的に検出し、微小ベクトル生成装置を構成しており前記回転軸と連結されていてそれぞれX軸方向およびY軸方向へ滑動可能な滑動部材を有するX軸関連ポテンショメーターおよびY軸関連ポテンショメーターのそれぞれの抵抗に前記電圧を印加すると共に前記滑動部材を前記回転軸の回転によってそれぞれX軸方向およびY軸方向へ滑動させ、前記X軸関連ポテンショメーターおよび前記Y軸関連ポテンショメーターのそれぞれの出力電圧で表される微小ベクトルを生成し、この微小ベクトルをXYプロッター入力することにより、風の進路を示す表示点または描点を風向と関連する方向へ、かつ風速と比例する速さで移動させ、その進路を連続的にまたは継続的に、表示または記録媒体上に記録するようにしたことを特徴とする微小ベクトル生成装置により局地的な風の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する方法。
  8. 相前後する複数回の前記表示または記録を相互に比較できるように、同一画面または同一記録媒体上に、重ね、あるいはずらせて配置した請求項7記載の微小ベクトル生成装置により局地的な風の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する方法。
  9. 始動後、一定時間経過ごとに、表示または記録の色を変える請求項7または8記載の微小ベクトル生成装置により局地的な風の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する方法。
  10. 一定時間内の平均風速の大小により、表示または記録の色を変える請求項7、8または9記載の微小ベクトル生成装置により局地的な風の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する方法。
  11. 前記記録媒体が、前記風速計と風向計とが設置された前記地点を含む地図である請求項7、8、9または10記載の微小ベクトル生成装置により局地的な風の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する方法。
  12. 記局地的な風の進路である連続線または断続線の表示または記録速度が、前記地図の縮尺と整合するように調整可能である請求項11記載の微小ベクトル生成装置により局地的な風の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する方法。
  13. 瞬間風速に比例する電圧を発生させる風速計と回転軸を中心にして瞬間風向に平行な方向へ回動する風向計とを選択された一地点に設置し、これにより前記地点を通過する風の瞬間風向と瞬間風速とを継続的に検出し、微小ベクトル生成装置を構成しており前記回転軸と連結されていてそれぞれX軸方向およびY軸方向へ滑動可能な滑動部材を有するX軸関連ポテンショメーターおよびY軸関連ポテンショメーターのそれぞれの抵抗に前記電圧を印加すると共に前記滑動部材を前記回転軸の回転によってそれぞれX軸方向およびY軸方向へ滑動させ、前記X軸関連ポテンショメーターおよび前記Y軸関連ポテンショメーターのそれぞれの出力電圧で表される微小ベクトルを生成し、この微小ベクトルを直角座標系表示記録ユニットへ入力して経過時間について積分し、それを順次、連続的または断続的に、表示または記録用媒体上に記録するようにしたことを特徴とする微小ベクトル生成装置により仮想の空中浮揚体の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する装置。
  14. 相前後する複数回の前記表示または記録を相互に比較できるように、同一画面または同一記録媒体上に、重ね、あるいはずらせて配置した請求項13記載の微小ベクトル生成装置により仮想の空中浮揚体の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する装置。
  15. 始動後、一定時間経過ごとに、表示または記録の色を変える請求項13または14記載の微小ベクトル生成装置により仮想の空中浮揚体の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する装置。
  16. 一定時間内の平均風速の大小により、表示または記録の色を変える請求項13、14または15記載の微小ベクトル生成装置により仮想の空中浮揚体の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する装置。
  17. 前記記録用媒体が、前記風速計と風向計とが設置された前記地点を含む地図である請求項13、14、15または16記載の微小ベクトル生成装置により仮想の空中浮揚体の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する装置。
  18. 記仮想の空中浮揚体の進路である連続線または断続線の表示または記録速度が、前記地図の縮尺と整合するように調整可能である請求項17記載の微小ベクトル生成装置により仮想の空中浮揚体の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する装置。
  19. 瞬間風速に比例する電圧を発生させる風速計と回転軸を中心にして瞬間風向に平行な方向へ回動する風向計とを選択された一地点に設置し、これにより前記地点を通過する局地的な風の瞬間風向と瞬間風速とを継続的に検出し、微小ベクトル生成装置を構成しており前記回転軸と連結されていてそれぞれX軸方向およびY軸方向へ滑動可能な滑動部材を有するX軸関連ポテンショメーターおよびY軸関連ポテンショメーターのそれぞれの抵抗に前記電圧を印加すると共に前記滑動部材を前記回転軸の回転によってそれぞれX軸方向およびY軸方向へ滑動させ、前記X軸関連ポテンショメーターおよび前記Y軸関連ポテンショメーターのそれぞれの出力電圧で表される微小ベクトルを生成し、この微小ベクトルをXYプロッター入力することにより、風の進路を示す表示点または描点を風向と関連する方向へ、かつ風速と比例する速さで移動させ、その進路を連続的にまたは断続的に、表示または記録用媒体上に記録するようにしたことを特徴とする微小ベクトル生成装置により局地的な風の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する装置。
  20. 相前後する複数回の前記表示または記録を相互に比較できるように、同一画面または同一記録媒体上に、重ね、あるいはずらせて配置した請求項19記載の微小ベクトル生成装置により局地的な風の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する装置。
  21. 始動後、一定時間経過ごとに、表示または記録の色を変える請求項19または20記載の微小ベクトル生成装置により局地的な風の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する装置。
  22. 一定時間内の平均風速の大小により、表示または記録の色を変える請求項19、20または21記載の微小ベクトル生成装置により局地的な風の進路を俯瞰図としてリアルタイムに表示または記録する装置。
  23. 前記記録用媒体が、前記風速計と風向計とが設置された前記地点を含む地図である請求項19、20、21または22記載の微小ベクトル生成装置により局地的な風の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する装置。
  24. 記局地的な風の進路である連続線または断続線の表示または記録速度が、前記地図の縮尺と整合するように調整可能である請求項23記載の微小ベクトル生成装置により局地的な風の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する装置。
JP2001195542A 2000-05-23 2001-05-23 微小ベクトル生成装置により局地的な風の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する方法および装置 Expired - Fee Related JP4097917B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001195542A JP4097917B2 (ja) 2000-05-23 2001-05-23 微小ベクトル生成装置により局地的な風の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する方法および装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-193563 2000-05-23
JP2000193563 2000-05-23
JP2001195542A JP4097917B2 (ja) 2000-05-23 2001-05-23 微小ベクトル生成装置により局地的な風の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002082179A JP2002082179A (ja) 2002-03-22
JP4097917B2 true JP4097917B2 (ja) 2008-06-11

Family

ID=26594813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001195542A Expired - Fee Related JP4097917B2 (ja) 2000-05-23 2001-05-23 微小ベクトル生成装置により局地的な風の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4097917B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6150037B2 (ja) * 2013-02-15 2017-06-21 株式会社システック 風向・風速監視具
JP2017109528A (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 学校法人立命館 風力発電機を備えた係留気球及びその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002082179A (ja) 2002-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Smith et al. Aerial observations of Hawaii's wake
Lang et al. The severe thunderstorm electrification and precipitation study
Mobbs et al. Observations of downslope winds and rotors in the Falkland Islands
Cassano et al. Observations of the atmosphere and surface state over Terra Nova Bay, Antarctica, using unmanned aerial systems
Wakimoto et al. The Kellerville tornado during VORTEX: Damage survey and Doppler radar analyses
Langford et al. An unmanned aircraft for dropwindsonde deployment and hurricane reconnaissance
Cionco et al. An overview of MADONA: a multinational field study of high-resolution meteorology and diffusion over complex terrain
JP4097917B2 (ja) 微小ベクトル生成装置により局地的な風の進路を俯瞰図としてリアルタイムで表示または記録する方法および装置
AT503449B1 (de) Verfahren zur erfassung von topographiedaten
Hewson Meteorological Measurements”
Anderson et al. Space shuttle exhaust cloud properties
US20240110902A1 (en) A method and an unmanned aerial vehicle for determining emissions
Thomas et al. Avian sensor packages for meteorological measurements
Holroyd III et al. Observations and model simulation of AgI seeding within a winter storm over Utah’s Wasatch Plateau
Avissar et al. The Duke University helicopter observation platform
MacPherson NAE Twin Otter operations in FIFE 1989
Borland et al. Some aspects of aircraft instrumentation for storm research
Taing et al. A new instrument for determining the coarse-mode sea salt aerosol size distribution
Giebel et al. Autonomous aerial sensors for wind power meteorology
Lappin et al. Data collected using small uncrewed aircraft system during the TRacking Aerosol Convection Interactions ExpeRiment (TRACER)
Stull Measurement and Simulation Techniques
Cox et al. Comparison of atmospheric transport calculations over complex terrain using a mobile profiling system and rawinsondes
Nazem Novel Sensing Technology and Mesoscale Modelling Approaches for Meteorological Investigations over a Mining Facility
Liu et al. Sea Spray Aerosol Production Controlled by Wind and Sea Surface Temperature
Wildmann Probing the atmospheric boundary layer using remotely piloted aircraft with special regard to the morning transition and wind energy research

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041025

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060718

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060915

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070717

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070827

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080312

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110321

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120321

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees