JP4097199B2 - Spraying machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、噴霧機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、図5乃至図7に示す噴霧機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図5および図6に示すように、この噴霧機は、合成樹脂製の薬剤タンク1を備えている。この薬剤タンク1の上部中央には蓋2が設けられている。また、薬剤タンク1の背面側の下部寄りの部分には、凹部(図示せず)が形成されており、この凹部内には、ポンプ(図示せず)、このポンプを駆動するモータ(図示せず)およびこのモータに電気を供給する電池(図示せず)が設置されている。これらの薬剤タンク1、ポンプ、モータおよび電池は、噴霧機本体7を構成している。
【0003】
薬剤タンク1の背面には、前記凹部の背面側を覆う背当て12が取り付けられている。また、薬剤タンク1の背面側の一方の角部の下部寄りには、L字板状のブラケット14が取り付けられており、このブラケット14には、ポンプの圧力調整用のレバー15が取り付けられている。また、ブラケット14には、ポンプの吐出口に一端部が接続されたホースが内蔵された噴霧ホース18が挿通されており、この噴霧ホース18の他端は噴霧ノズル管21に接続されている。噴霧ノズル管21は、ランス22の基端部および先端部にそれぞれ、グリップ23およびノズル24が取り付けられて成る。
【0004】
図7に示すように、グリップ23には、一端部を回動自在に固定されたレバー25が取り付けられている。また、グリップ23には、このグリップ23内の薬液通路26を閉塞可能な弁27を備えた弁棒28が取り付けされている。この弁棒28は、弁27が薬液通路26を閉塞するように、圧縮コイルばね(付勢手段)29により付勢されており、このとき、弁棒28の圧縮コイルばね29と反対側の端部は、グリップ23から外方に突出して、レバー25の内側面に対向している。そして、レバー25を握ることにより、圧縮コイルばね29の付勢力に抗して弁棒28が押し込まれて、弁27が薬液通路26を開放するようになっている。レバー25を放すと、圧縮コイルばね29の付勢力により、弁棒28がレバー25側に向かって移動し、弁27が薬液通路26を閉塞する。
【0005】
また、グリップ23には、薬液通路26に接続するようにして、ホース継手31の一端部が螺合されており、このホース継手31の他端部には、ポンプの吐出口に一端部が接続されたホース32の他端部がホースバンド33によって固定されている。したがって、ホース継手31を介して、ホース32と薬液通路26とが接続されている。
【0006】
また、グリップ23には、スイッチ35が設けられている。このスイッチ35と噴霧機本体7のモータとは電線(ハーネス)36により接続されている。このスイッチ35は、レバー25を握ることにより、レバー25に設けられた押圧部37でその操作部38が押されて、モータが駆動するようになっている。レバー25を放すと、圧縮コイルばね29の付勢力により弁棒28がレバー25側に向かって移動してレバー25を押し、レバー25をグリップ23から離すのに伴い、スイッチ35の操作部38から押圧部37が離れ、モータの駆動が停止する。
【0007】
したがって、レバー25を握ると、スイッチ35の操作部38が押されて、モータが駆動してポンプが作動するとともに、弁27が薬液通路26を開放して、ポンプから圧送された薬液等が噴霧ノズル管21のノズル24から噴霧されるようになっている。一方、レバー26を放すと、圧縮コイルばね29の付勢力により、弁棒28がレバー25側に向かって移動して、レバー25をグリップ23から離すように押すことにより、操作部38から押圧部37が離れ、モータの駆動が停止してポンプの作動が停止するとともに、弁27が薬液通路26を閉塞するようになっている。
【0008】
スイッチ35と噴霧機本体7のモータとを接続している電線36の一端部は、ホース32のホース継手31に挿入されている部分に、バンド41により固定されている。電線36の他端部は、噴霧機本体7においてホース32にバンドにより固定されている。
ホース32および電線36は、可撓性の管状のホースカバー45内に挿入されており、これらのホース32、電線36およびホースカバー45により噴霧ホース18が構成されている。
【0009】
【特許文献1】
実公平7−51169号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の噴霧機にあっては、噴霧機本体7を手で持ちながら、噴霧作業を行うだけでなく、噴霧機を野菜畑等の作業場所まで運んだ後、噴霧機本体7を地面において、ノズル噴霧管21を用いて噴霧作業を行うこともある。そして、このような作業のときに、ノズル噴霧管21を手で持ち、噴霧ホース18を引っ張って、噴霧機本体7を引き寄せる場合がある。そうすると、ホース32がゴム等の弾性材からなる一方、電線36が銅線等からなるので、引っ張り荷重を電線36が受けることになる。このことが度重なると、電線36が断線したり、電線36が端子から抜けたりする虞がある。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、噴霧ノズル管と噴霧機本体のポンプとを接続するホースと、噴霧ノズル管のスイッチと噴霧機本体のモータとを接続する電線とが一体的に束ねられている噴霧機において、電線が損傷するのを防止することができる噴霧機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の噴霧機は、薬剤タンク(1)とこの薬剤タンク(1)の薬液を圧送するポンプとこのポンプを駆動するモータとこのモータの電源としての電池とを含む噴霧機本体(7)と、前記ポンプから圧送された薬液を噴霧する噴霧ノズル管(21)と、この噴霧ノズル管(21)と前記ポンプとを接続するホース(32)と、前記噴霧ノズル管(21)に設けられ前記モータの駆動を入り切りするスイッチ(35)と、このスイッチ(35)と前記モータとを接続する電線(36)とを備え、前記ホース(32)と前記電線(36)とが一体的に束ねられている噴霧機であって、前記噴霧機本体(7)と前記噴霧ノズル管(21)との間に、線状部材(51)が前記ホース(32)および前記電線(36)と一体的に束ねられかつ前記ホース(32)および前記電線(36)より短い長さに設けられ、一体的に束ねられた前記ホース(32)、前記電線(36)および前記線状部材(51)を引っ張った際に、前記電線(36)に引っ張り荷重がかからずに前記線状部材(51)が引っ張り荷重を受けることを特徴とする。
【0013】
請求項1に記載の発明においては、薬剤タンクに薬液等を入れた後、噴霧機を野菜畑等の作業場所まで運んだ後、噴霧機本体を地面において、ノズル噴霧管を用いて噴霧作業を行う。そして、このような作業のときに、ノズル噴霧管を手で持ち、一体的に束ねられたホース、電線および線状部材を引っ張って、噴霧機本体を引き寄せる場合がある。そのような場合に、線状部材がホースおよび電線よりも短いので、線状部材が引っ張り荷重を受け、電線に荷重がかからないため、電線が損傷するのを防止することができる。
【0014】
請求項2に記載の噴霧機は、請求項1に記載の発明において、前記ホース(32)、前記電線(36)および前記線状部材(51)は、管状のホースカバー(45)内に格納されていることを特徴とする。
【0015】
請求項2に記載の発明においては、線状部材が管状のホースカバー内に格納されているので、線状部材が作業の邪魔にならない。
【0016】
請求項3に記載の噴霧機は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記線状部材(51)は、前記噴霧機本体(7)に自由に動けるように連結されていることを特徴とする。
【0017】
請求項3に記載の発明においては、線状部材が噴霧機本体に自由に動けるように連結されているので、一体的に束ねられたホース、電線および線状部材を振り動かしたときに、これらの動きに追従して線状部材の噴霧機本体への連結部が動くため、取り扱い易い。
【0018】
なお、上記における括弧内の符号は、図面において対応する要素を便宜的に表記したものであり、したがって本発明は図面上の記載に限定されるものではない。これは、「特許請求の範囲」の欄の記載についても同様である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4は、本発明の実施の形態に係る噴霧機を示す図であって、図1はノズル噴霧管のグリップ部および噴霧ホースを示す断面図であり、図2は正面図であり、図3は側面図であり、図4はワイヤの噴霧機本体の連結部を示す断面図である。なお、本発明は、噴霧機の噴霧ホース部に特徴があり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図5乃至図7と同一符号を付してその詳細な説明を省略することにする。
【0020】
本実施の形態に係る噴霧機では、噴霧ホース18のホースカバー45内にワイヤ(線状部材)51が挿入されている。このワイヤ51の一端部は、ホース32のホース継手31に挿入されている部分に、電線36の一端部とともに、バンド41により固定されている。ワイヤ51の先端の膨出部51aは、バンド41よりもグリップ23先端側に位置されて、ワイヤ51がバンド41からグリップ23の後端側に抜け出ないようにされている。
【0021】
また、噴霧機本体7の薬剤タンク1のブラケット14側の側面の下端部に設けられている耳環(取付部)53に、取付金具55が自由に動けるように取り付けられ、この取付金具55に、電線36の他端部が連結されている。このことをさらに詳細に説明すると、取付金具55は断面形状がコ字状に形成されており、この取付金具55の腕部56、56間に耳環53が十分な隙間を持って挿入され、腕部56、56の貫通孔にボルト61が挿通されるとともに、耳環53の貫通孔にボルト61が十分な隙間を持って挿通され、ボルト61とナット(ダブルナット)62、62により取付金具55が耳環53に固定されている。ワイヤ51の他端部は、取付金具55に移動自在に挿通され、先端の膨出部51bにより取付金具55から抜け出ないようにされている。ワイヤ51は、噴霧機本体7の近くにおいて、ホースカバー45から外部に出されて、上述のように、耳環53に取付金具55を介してその端部が取り付けられている。
ワイヤ51の長さは、電線36およびホース32の長さよりも短く設定されている。
【0022】
このように構成された噴霧機にあっては、薬剤タンク1に薬液等を入れた後、噴霧機を野菜畑等の作業場所まで運んだ後、噴霧機本体7を地面において、ノズル噴霧管21を用いて噴霧作業を行う。そして、このような作業のときに、ノズル噴霧管21のグリップ23を手で持ち、噴霧ホース18を引っ張って、噴霧機本体7を引き寄せる場合がある。そのような場合に、ワイヤ51がホース32および電線36よりも短いので、ワイヤ51が引っ張り荷重を受け、電線36に荷重がかからないため、電線36が断線したり、電線36が端子から抜けたりするのを防止することができる。
【0023】
また、ワイヤ51が噴霧機本体7近くの一部を除く大部分が、可撓性の管状のホースカバー45内に格納されているので、ワイヤ51が作業の邪魔にならず、作業性が良い。
さらに、電線36の端部が連結された取付金具55が、薬剤タンク1の耳環53に自由に動けるように取り付けられているので、噴霧ホース18を振り動かした場合に、取付金具55が噴霧ホース18の動きに追従して動くため、噴霧ホース18を取り扱い易い。
【0024】
なお、上述の実施の形態では、ホース32、電線36およびワイヤ51がホースカバー45内に格納されて、これらのホース32、電線36およびワイヤ51が一体的に束ねられていたが、これに代えて、これらのホース32、電線36およびワイヤ(線状部材)51を他の方法で一体的に束ねるようにしてもよい。例えば、これらを紐やベルト等で括るようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の噴霧機によれば、ノズル噴霧管を手で持ち、一体的に束ねられたホース、電線および線状部材を引っ張って、噴霧機本体を引き寄せるときに、線状部材が引っ張り荷重を受け、電線に荷重がかからないので、電線が損傷するのを防止することができる。
【0026】
請求項2に記載の噴霧機によれば、線状部材を管状のホースカバー内に格納しているで、線状部材が作業の邪魔にならず、作業性が良い。
【0027】
請求項3に記載の噴霧機によれば、一体的に束ねられたホース、電線および線状部材を振り動かしたときに、これらの動きに追従して線状部材の噴霧機本体への連結部が動くので、作業性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る噴霧機を示す図であって、ノズル噴霧管のグリップ部および噴霧ホースを示す断面図である。
【図2】同、正面図である。
【図3】同、側面図である。
【図4】同、ワイヤの噴霧機本体の連結部を示す断面図である。
【図5】従来の噴霧機を示す正面図である。
【図6】同、側面図である。
【図7】同、ノズル噴霧管のグリップ部および噴霧ホースを示す断面図である。
【符号の説明】
1 薬剤タンク
7 噴霧機本体
21 噴霧ノズル管
32 ホース
35 スイッチ
36 電線
45 ホースカバー
51 ワイヤ(線状部材)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sprayer.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, for example, a sprayer shown in FIGS. 5 to 7 is known (see, for example, Patent Document 1).
As shown in FIGS. 5 and 6, this sprayer includes a
[0003]
A
[0004]
As shown in FIG. 7, the
[0005]
Further, one end of a
[0006]
The
[0007]
Therefore, when the
[0008]
One end of the
The
[0009]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Publication No. 7-511169 [0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a conventional sprayer, not only the spraying operation is performed while holding the
[0011]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and a hose that connects the spray nozzle tube and the pump of the sprayer body, and an electric wire that connects the switch of the spray nozzle tube and the motor of the sprayer body are integrated. An object of the present invention is to provide a sprayer capable of preventing an electric wire from being damaged in a bundled sprayer.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a sprayer according to
[0013]
In invention of
[0014]
The sprayer according to
[0015]
In the invention according to
[0016]
The sprayer according to claim 3 is the invention according to
[0017]
In the invention according to claim 3, since the linear member is connected to the sprayer main body so as to freely move, when the integrally bundled hose, electric wire and linear member are swung, Since the connecting portion of the linear member to the sprayer main body moves following the movement, it is easy to handle.
[0018]
In addition, the code | symbol in the bracket | parenthesis in the above expresses the corresponding element in drawing for convenience, Therefore, this invention is not limited to description on drawing. The same applies to the description in the column “Claims”.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 to 4 are views showing a sprayer according to an embodiment of the present invention. FIG. 1 is a cross-sectional view showing a grip portion of a nozzle spray tube and a spray hose, and FIG. 2 is a front view. 3 is a side view, and FIG. 4 is a cross-sectional view showing a connecting portion of a wire sprayer body. The present invention is characterized by the spray hose portion of the sprayer, and other configurations and operations are the same as the conventional configurations and operations described above. Therefore, in the following, only the features of the present invention will be referred to. The other parts are denoted by the same reference numerals as in FIGS. 5 to 7 and their detailed description is omitted.
[0020]
In the sprayer according to the present embodiment, a wire (linear member) 51 is inserted into the
[0021]
In addition, a mounting
The length of the
[0022]
In the sprayer configured in this way, after putting a chemical solution or the like into the
[0023]
In addition, since most of the
Furthermore, since the mounting
[0024]
In the above-described embodiment, the
[0025]
【The invention's effect】
As explained above, according to the sprayer according to
[0026]
According to the sprayer of the second aspect, since the linear member is stored in the tubular hose cover, the linear member does not interfere with the work and the workability is good.
[0027]
According to the sprayer according to claim 3, when the integrally bundled hose, electric wire, and linear member are swung, the connecting portion of the linear member to the sprayer main body follows these movements. Since it moves, workability is good.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing a sprayer according to an embodiment of the present invention, and is a cross-sectional view showing a grip portion of a nozzle spray tube and a spray hose.
FIG. 2 is a front view of the same.
FIG. 3 is a side view of the same.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a connecting portion of the wire sprayer main body.
FIG. 5 is a front view showing a conventional sprayer.
FIG. 6 is a side view of the same.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a grip portion and a spray hose of the nozzle spray tube.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (3)
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- 2003-03-07 JP JP2003060898A patent/JP4097199B2/en not_active Expired - Fee Related
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