JP4095930B2 - 汚染土壌の調査方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、汚染土壌の調査方法に関し、さらに詳しくは、探索作業の効率を向上し、十分な汚染調査を行うことができる汚染土壌の調査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えば、クリーニング用の洗浄液、半導体製造工程における洗浄液、その他工場等における油の洗浄液等から発生する揮発性有機化合物(例えばトリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等のいわゆるVOC)による環境汚染の問題が提起されつつある。例えば、こうした揮発性有機化合物が、何らかの事情により漏出して土壌中へ混入された場合、その土壌が揮発性有機化合物により汚染され、更にこの汚染土壌がそのまま放置されてしまうと、自然浸透や雨水等により土壌深くに更に浸透し、いずれ地下水を汚染してしまう場合がある。
【0003】
こうした汚染土壌を浄化処理するに際しては、浄化処理の前に、あらかじめ対象土壌の汚染状況(例えば汚染濃度分布)を調査することが重要である。従来、そのような汚染調査技術として、例えば、建造物近くに縦穴を掘削するとともにこの縦穴より横穴を掘削した後、軸方向多数箇所に開孔を備えた地下空気吸引用の開孔管をその横穴に挿入配置し、さらにその地下空気吸引用開孔管内に膨張・収縮自在な袋(エアーパッカー)を配置して地下空気開孔管内を調査対象となる吸引領域とそれ以外の領域に区画し、上記多数の開孔のうち一部の開孔のみを吸引領域に露出させて、その露出した開孔より対象土壌から調査用試料を地下空気吸引用開孔管内に取り込むものがある(例えば、特許文献1参照)。このとき、地下空気開孔管内には、上記吸引領域内に開口部が露出するように上記エアーパッカーを貫通して別途ガス濃度測定用の開孔管が挿入配設されており、吸引領域に取り込まれた調査用試料は、上記露出した開口部よりこのガス濃度測定用開孔管に導入され、地上側へ送られる。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−10130号公報(図15〜図19)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術には、以下の課題が存在する。
【0006】
すなわち、汚染土壌の調査を行う際、上述したように縦穴より掘削を行って横穴を完成させた後、地下空気吸引用開孔管を横穴に挿入配置し、さらにその中にエアーパッカー、このエアーパッカーへのガスの給排気管、及びガス濃度測定用開孔管をそれぞれ挿入配置して調査用試料の吸引を行わなければならない。そして、汚染物質分布を調べるために吸引領域を順次変更する際には、吸引領域を区画しているエアーパッカーのガスをいったん抜いた後、エアーパッカー及びガス濃度測定用開孔管の上記開口部の位置を新たな吸引領域へと移動させ、再度エアーパッカーにガスを供給して新たな吸引領域を区画しなければならない。
【0007】
このように、上記従来技術においては、汚染土壌の調査データを収集する際に、非常に大がかりで煩雑な作業手順を踏まなければならないため、探索作業の効率が悪く、一定時間内に十分な汚染調査を行うことが困難であった。
【0008】
本発明は、上記の事柄に基づいてなされたものであり、その目的は、探索作業の効率を向上し、十分な汚染調査を行うことができる汚染土壌の調査方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、建造物の下方に位置する所定範囲内の汚染状況を把握するための汚染土壌の調査方法において、前記建造物内に縦穴掘削機械を搬入して前記建造物内にて縦穴を掘削し、前記縦穴の径より小さい長さの着脱式の採取用掘削具を取り付けた横穴掘削機械を縦穴の中に降下させ、前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記採取用掘削具を回転させその採取用掘削具の長さに対応した所定距離の横穴を掘削し、前記所定距離の横穴を掘削後又はその所定距離を掘削している途中で前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して掘削具の回転を停止させ、その停止した状態で、前記採取用掘削具の表面に設けた採取孔及びこの採取孔に連通する中空孔を介し周囲の土壌中の調査用試料を吸引採取して前記縦穴外の地上側にて収集し、前記所定距離の横穴を掘削後、前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記採取用掘削具を前記横穴掘削機械から離脱して前記横穴内に残置し、前記横穴掘削機械を前記縦穴上に引き上げ、前記横穴内に残置した採取用掘削具に接続する接続用掘削具を前記引き上げた横穴掘削機械に装着し、この横穴掘削機械を再び前記縦穴内に降下させて、前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記接続用掘削具を前記横穴内に残置した採取用掘削具に接続し、前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記横穴掘削機械の前記接続用掘削具及び前記採取用掘削具を回転させて前記接続用掘削具の長さに対応した所定距離の横穴を掘削し、前記所定距離の横穴を掘削後又はその所定距離を掘削している途中で前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記回転を停止させ、その停止した状態で、前記採取用掘削具に設けた前記採取孔及び前記中空孔及びこの中空孔に連通するように前記接続用掘削具に設けた中空孔を介し、前記採取孔周囲の土壌中の調査用試料を吸引採取して前記縦穴外の地上側にて収集し、前記所定距離の横穴を掘削後、前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記接続用掘削具を前記横穴掘削機械から離脱して前記横穴内に残置し、前記横穴掘削機械を前記縦穴上に引き上げ、前記横穴内に残置した接続用掘削具に接続する新たな接続用掘削具を前記引き上げた横穴掘削機械に装着し、以降、上記同様にして、接続用掘削具を継ぎ足していき、横穴を掘削しつつ前記所定の範囲内の土壌中の調査用試料を順次採取する。
【0023】
)上記目的を達成するために、本発明は、建造物内に設けた汚染物質発生源の下方に位置する所定範囲内の汚染状況を把握するための汚染土壌の調査方法において、前記建造物内に縦穴掘削機械を搬入して前記汚染物質発生源の近傍にて縦穴を掘削し、前記縦穴の径より小さい長さの着脱式の採取用掘削具を取り付けた横穴掘削機械を縦穴の中に降下させ、前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記採取用掘削具を回転させその採取用掘削具の長さに対応した所定距離の横穴を掘削し、前記所定距離の横穴を掘削後又はその所定距離を掘削している途中で前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して掘削具の回転を停止させ、その停止した状態で、前記採取用掘削具の表面に設けた採取孔及びこの採取孔に連通する中空孔を介し周囲の土壌中の調査用試料を吸引採取して前記縦穴外の地上側にて収集し、前記所定距離の横穴を掘削後、前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記採取用掘削具を前記横穴掘削機械から離脱して前記横穴内に残置し、前記横穴掘削機械を前記縦穴上に引き上げ、前記横穴内に残置した採取用掘削具に接続する接続用掘削具を前記引き上げた横穴掘削機械に装着し、この横穴掘削機械を再び前記縦穴内に降下させて、前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記接続用掘削具を前記横穴内に残置した採取用掘削具に接続し、前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記横穴掘削機械の前記接続用掘削具及び前記採取用掘削具を回転させて前記接続用掘削具の長さに対応した所定距離の横穴を掘削し、前記所定距離の横穴を掘削後又はその所定距離を掘削している途中で前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記回転を停止させ、その停止した状態で、前記採取用掘削具に設けた前記採取孔及び前記中空孔及びこの中空孔に連通するように前記接続用掘削具に設けた中空孔を介し、前記採取孔周囲の土壌中の調査用試料を吸引採取して前記縦穴外の地上側にて収集し、前記所定距離の横穴を掘削後、前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記接続用掘削具を前記横穴掘削機械から離脱して前記横穴内に残置し、前記横穴掘削機械を前記縦穴上に引き上げ、前記横穴内に残置した接続用掘削具に接続する新たな接続用掘削具を前記引き上げた横穴掘削機械に装着し、以降、上記同様にして、接続用掘削具を継ぎ足していき、横穴を掘削しつつ前記所定の範囲内の土壌中の調査用試料を順次採取する。
【0024】
)上記(1)又は(2)において、好ましくは、前記収集した調査用試料を、前記縦穴外の地上側にて化学分析する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の汚染土壌の調査方法及びこれを実施する汚染土壌の調査システムの一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0026】
本実施の形態による汚染土壌の調査方法は、例えば、工場等の産業建造物内に配置され実際に稼働している汚染源(例えば工作機械等の産業機械)より生じたクリーニング用の洗浄液、半導体製造工程における洗浄液、その他油の洗浄液等から発生する揮発性有機化合物(例えばトリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等のいわゆるVOC)や、六価クロムやカドミウム等といった重金属系の物質(以下適宜、汚染物質と総称する)により汚染された土壌に対し本発明を適用し、建造物内において当該汚染源のすぐ近傍にて縦穴を掘削し調査を行う場合の実施の形態である。本実施の形態における調査手順は、大別して、掘削機械を調査現場まで運搬する工程と、縦穴を掘削する工程と、横穴を掘削する工程と、調査用試料を吸引収集する工程とを含んでいる。以下、そのシステム構成及び詳細手順を説明する。
【0027】
(1)掘削機械等の運搬
本実施の形態においては、調査を行うのに必要な機械・設備の全部又は大部分を、自走式車輌に積載しその調査現場まで運搬する。
【0028】
図1は、本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において上記自走式車輌による機械・設備の運搬時の様子を表す図である。図1において、100は運搬を行う自走式車輌(この例ではトラック)、200は縦穴掘削機械、300は横穴掘削機械、400は縦穴掘削時において縦穴掘削機械200を先端部に取り付け自走式車輌100に対して支持する支持機構である。
【0029】
図1に示すように、この運搬時においては、支持機構400は、後述する伸長状態と異なり最も収縮され、かつ縦穴掘削機械200の取り付け側(後述の垂直伸縮アーム423側)を車輌前方側に向けた状態で搭載されている。なお、自走式車輌100は、後述するように縦穴掘削予定地である作業機械近くまでの乗り入れを可能とするために、この例では比較的小型のトラックとなっている。
【0030】
(2)縦穴の掘削
(2−1)表層の切削
縦穴を掘削する前に、通常、掘削予定地の表面を覆っている表層(例えばコンクリート、アスファルト層等)の切削を行う。
【0031】
図2は、本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において上記切削時の様子を表す側断面図である。この例では、図示を省略しているが、工場の建屋内あるいはその近傍に自走式車輌100を乗り入れ、建屋内の作業機械の近傍(直下)に存在するとみられる汚染土壌領域を調査する場合の例を示している(後述の図14参照)。
【0032】
図2において、上記自走式車輌100を、縦穴掘削予定位置に合わせてセットしたら、アウトリガー102(図示せず。後述の図4等を参照)を伸ばしてその下端部を接地させ、これによって自走式車輌100を対地固定する。
【0033】
ここで、上記支持機構400の詳細を説明する。
【0034】
図2において、421は自走式車輌100の荷台101上に設置した旋回支持台である。この旋回支持台421は、荷台101に固定された筒状支持台421aと、この筒状支持台421a上に設置され、旋回モータ421c(図示せず、後述の図4参照)により被旋回側を旋回させる旋回輪421bとを備える。
【0035】
422は水平伸縮アームであり、この水平伸縮アーム422は、上記旋回輪421bの被旋回側に固定された筒状の外アーム422aと、この外アーム422a内に摺動可能に挿着された長尺の内アーム422bとを備える。そして、外アーム422aに取り付けた油圧式伸縮モータ422d(図示せず、後述の図4参照)により回転されるピニオン422e(同)と、内アーム422bに取り付けたラック422c(同)とを噛合させ、伸縮モータ422dを作動させることにより、内アーム422bが外アーム422a内を移動するように構成されている。また、この水平伸縮アーム422は、前述した旋回輪421bにより、後ろ向きないしは後述の図3にθで示す若干の角度範囲だけ回動できるように構成されている。
【0036】
423は垂直伸縮アームであり、この垂直伸縮アーム243は、上記内アーム422bの先端に上下向きに固設された筒状の外アーム423aと、この外アーム423a内に摺動可能に挿着された筒状の中アーム423bと、この中アーム423b内に摺動可能に装着された筒状の内アーム423cとを備えている。このとき、外アーム423aと中アーム423bの各下端部にはそれぞれピニオン423d,423e(図示せず、後述の図4参照)を有する油圧式伸縮モータ423f,423g(同)を取付け、中アーム423bと内アーム423cにはそれぞれ上記ピニオン423d,423eに噛合するラック423h,423i(同)を取付け、上記伸縮モータ423f,423gを作動させることによって中アーム423b及び内アーム423cが上下に移動するように構成されている。
【0037】
以上のような構成の支持機構400に対し、この表層切削時においては、上記内アーム423cの下端に、縦穴掘削機械200が例えばボルト付け等により着脱可能に取り付けられる。このときの縦穴掘削機械200としては、表層を切削(掘削)するための回転式掘削機(ホールソー)200A等が好適である。ホールソー200Aを内アーム423cに取り付ける際には、図4中Aの状態で示すように、水平伸縮アーム422を収縮させ、かつ垂直伸縮アーム423を収縮させると共に、垂直伸縮アーム423が目的とする用具(この場合はホールソー200A)の上に位置するように旋回モータ421cを作動させて水平伸縮アーム422を回動させ、垂直伸縮アーム423にホールソー200Aを取り付けるか又はフック等を利用して吊下げ、所定の場所まで移動させる。図3は、本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において上記水平伸縮アームの回動時の様子を表す平面図である。この場合、旋回輪421による左右の旋回最大角は、θに示すように比較的小さいものとなる。
【0038】
ホールソー200Aは、詳細な図示を省略するが、円弧状に形成した切削用の鋸歯を備え、外径が略円形の刃物体と、これを駆動する油圧モータとを備えており、図2に示す内アーム423cへの取付け状態にて下端となる上記刃物体を対象領域の表層に接しつつ上記油圧モータを回転駆動することにより、表層を削り取り、縦穴に対応する径(例えば50cm程度の比較的小径)の孔をあけていく。
(2−2)縦穴の掘削
上記のようにして表層の切削が終了したら、縦穴本体の掘削を行う。
【0039】
図4は、本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において上記縦穴の掘削時の様子を表す側断面図である。
【0040】
図4において、表層切削終了した後には、内アーム423cの先端に取り付けたホールソー200Aを引き上げて取り外し、縦穴掘削用の縦穴掘削機械200として、回転式掘削機の一種であるアースドリル(図示せず)を取り付ける。このときの取付け方法は例えば前述したホールソー200Aと同様、水平伸縮アーム422及び垂直伸縮アーム423を作動させて行えば足りる。
【0041】
アースドリルは、図示を省略するが、先端部に地山掘削用のビットを備えた外径略円形の回転円筒体と、これを駆動する油圧モータとを備えており、ホールソー200A同様、上記ビットを対象領域の地盤(地山)に押し付けつつ上記油圧モータを回転駆動することにより、地山に前述した径(例えば50cm程度の比較的小径)の縦穴H1を掘削していく。なお、アースドリルに代えて、縦穴掘削機械200として、開閉動作により地山をすくい込んで掘削する公知の掘削バケット(長柄バケット)200Bを用い、これによって縦穴H1を掘削してもよい(あるいは両者を併用してもよい)。図4は、掘削バケット200Bを用いて縦穴H1を掘削している状態を一例として示している。
【0042】
このようにして縦穴H1を掘削していくとき、周辺環境を損なうのを防止するために、所定深さを掘削するごとに、ケーシングSの建て込みを行う。このケーシングSは、例えば前述の自走式車輌100の荷台101に積載して運搬し、先のホールソー200A、アースドリル、掘削バケット200Bと同様に、水平伸縮アーム422及び垂直伸縮アーム423を作動させて縦穴H1への搬入を行えば足りる。
【0043】
以上のようにして、縦穴の掘削を行うが、通常は、深さ方向に所定間隔にて汚染物質調査を行うため、当該所定深さを掘削したら、一旦縦穴掘削を中断し、その深さから横穴掘削を行う。
(3)横穴の掘削及び地中物質の吸引分析
上記のようにして縦穴の掘削を中断したら、水平伸縮アーム422及び垂直伸縮アーム423を適宜作動させて、ホールソー200A、アースドリル、掘削バケット200Bを縦穴H1より地上側へと搬出する。代わりに、横穴掘削機械300を縦穴H1の底部(中断時点での底部)に搬入して縦穴H1より横穴の掘削を行う。
(3−1)横穴掘削機械の詳細構成
横穴掘削機械300の詳細構成についてまず説明する。
【0044】
図5は、本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において用いる上記横穴掘削機械300の構成を表す正面図であり、図6は、本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において用いる上記横穴掘削機械300の構成を表す側断面図である。但し、図5及び図6においては、装置全体の構成の明確化のために、横穴掘削機械300の周辺構造や縦穴についても併せて図示している。特に、後述のように本実施形態では縦穴は所定深さごとに掘削を中断してその都度横穴を掘削していくものであるが、これら図5及び図6では、理解の容易のために、最終的に最深部まで縦穴を掘削完了した場合を例にとって図示している。
【0045】
また、図7は、本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において用いる上記横穴掘削機械300の詳細構成を表す水平断面図である。
【0046】
これら図5、図6、及び図7において、横穴掘削機械300は縦穴H1には め込んだ上記ケーシングSに昇降自在に装着されている。すなわち、ケーシングS及びケーシングS上に設置した操作装置5(詳細は後述)のフレーム8には、対向するように2本のガイドレール7が設けてある。横穴掘削機械300を構成する門形フレーム9の左・右の柱部の上・下には、上記ガイドレール7に沿って転動させるガイドローラ10が取り付けてある。また、門形フレーム9の下部にはガイド枠11が取り付けられている。
【0047】
このガイド枠11には、ケーシングSに設けた開口部12(図7参照)に向かうように、平行をなすガイドレール13が固設され、掘削具としてのオーガ14(詳細構造は後述)を回転駆動させる回転駆動装置15は、その左右に2個ずつ取り付けられたガイドローラ16が上記ガイドレール13に沿って転動自在に係合されることにより、ガイド枠11上に移動自在に設置される。回転駆動装置15は、前部にオーガ14(詳細は後述)の尾端14aを把持する回転チャック装置17を有し、かつオーガ14を回転させる回転用油圧モータ18を有する。
【0048】
図8は、本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において横穴掘削機械300を構成する上記回転駆動装置15の内部構成を表す側断面図である。この図8において、オーガ回転用油圧モータ18の出力軸に取り付けた駆動歯車30は、ケース31に回転自在に取り付けた受歯車32と噛合させ、この受歯車32は、ケース31内に回転自在に取り付けたチャック爪開閉用油圧シリンダ33のチューブ34の先端に結合されている。
【0049】
受歯車32には、ボルト37によりチャック爪保持ブロック38が結合され、このブロック38には、3個のチャック爪39が放射状に開閉自在に装着されている。チャック爪保持ブロック38内には、上記油圧シリンダ33の軸心方向に摺動自在に摺動ブロック40が収容されており、この摺動ブロック40の周囲に設けた傾斜溝40aを上記各チャック爪39の逆T字形傾斜摺動脚39aに摺動自在に係合させている。
【0050】
この摺動ブロック40は、油圧シリンダ33のピストン35に結合されたピストンロッド36に結合されており、油圧モータ18の回転によって油圧シリンダ33及びチャック爪39等からなる回転チャック装置17が回転し、また、油圧シリンダ33の伸縮によって摺動ブロックが動き、チャック爪39が開閉するように構成されている。
【0051】
図5、図6、及び図7に戻り、回転駆動装置15の側部には、回転駆動装置15を往復動させる横行用油圧モータ19が設けられ、この横行用油圧モータ19の出力軸に取り付けたピニオン20を上記ガイドレール13に平行に設けたラックに噛合させ、油圧モータ19の回転により回転駆動装置15が往復動するように構成されている。
【0052】
また、22はガイド枠11の前部に取り付けられた固定チャック装置である。この固定チャック装置22は、オーガ14を抜き取る際、さらに必要であればオーガ継ぎ足しの際に一部が埋没している先行オーガ14の尾端(後端)14aを把持しておくものである。固定チャック装置22は、オーガ14の尾端を把持、解放可能となるように開閉自在に取り付けられた一対の爪23,24と、左右の開閉用油圧シリンダ25,26と、これら開閉用油圧シリンダ25,26の各ピストンロッドの動きを上記爪23,24にそれぞれ伝達するリンク機構27,28とを備えている。
【0053】
図9は、本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において横穴掘削機械300の掘削具を構成するオーガ14の詳細構造を表す側面図であり、図10は、本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において横穴掘削機械300の掘削具を構成するオーガ14の詳細構造を表す分解図及びその部分縦断面図である。
【0054】
これら図9及び図10において、オーガ14は、雄雌ねじ式に順次継ぎ足しながら横穴を掘進する構造となっており、詳細には、先端部に掘削ビット14Zを取り付けるオーガ14Aと、その後部に順次結合されていくオーガ14B,14B,…とから構成されている。
【0055】
各オーガ14A,14Bは、その尾端14aが雌ねじに形成され、先端14bはその雌ねじに螺合する雄ねじに形成されており、これによって上記のような順次ねじ込まれる結合構造を可能としている。なお、最前方側のオーガ14Aの先端(雄ねじ部)14bは、掘削ビット14Zに設けた雌ねじ部14z内にねじ込まれて固定される。
【0056】
また、各オーガ14A,14Bは、略円筒状の本体部14pと、この本体部14bの外周側に螺旋状に設けられた排土用のスクリュー部14qとを備えている。このとき、本体部14pの径方向中心側には、軸方向に中空孔14rが形成されており、各オーガ14A,14Bの締結結合時には、互いの中空孔14rが互いに連通し、後述する調査用試料の吸引通路を形成するようになっている。またこのとき、図示を省略するが、オーガ14の継ぎ足し部にゴム等からなるシール手段(例えばOリング)が介設される。これにより、オーガ14を継ぎ足した状態では、先行オーガ14の尾端14aと後行オーガ14の先端14bとの間でそのシール手段が挟持されてシール作用が発揮され、上記中空孔14rどうしの連通状態を確保するとともに、漏れを防止するようになっている。なお、最前方側のオーガ14Aの中空孔14rの先端部付近からは、径方向外周側へとさらに連通孔(採取孔)14sが設けられ、径方向外周側終端部において本体部14pの(言い換えればオーガ14A)の外周側へと露出して、後述するようにこの連通孔14sより近傍の調査用試料を吸引取り込み可能な構造となっている。
【0057】
なお、これらオーガ14A,14Bの一本の軸方向の長さは、縦穴H1の直径よりも小さい長さとなっている。
【0058】
図11は、図8に示した、本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において横穴掘削機械300を構成する上記回転駆動装置15を前方側(図8中左側から)みた正面図である。
【0059】
図11及び図8において、前述したチャック爪保持ブロック38には、ボルト37により受け盤54が固定されている。この受け盤54は、チャック爪保持ブロック38と同様にチャック爪39を移動させる溝を有しており、その中央には、オーガ14の尾端の雌ねじ孔を嵌合する円筒状の取り付け筒55を一体に有している。この取り付け筒55の根元部周囲には、ゴム等からなるシールリング56が嵌合してあり、回転チャック装置17に把持されているオーガ14の尾端と取り付け筒55との間でシールリング56が挟持されてシール作用が発揮されるようになっている。
【0060】
回転駆動装置15のケース31と、その中の回転体には、オーガ14より吸引された調査用試料を通じる通路が設けられている。その通路は、ケース31に設けられ、吸引用のホース57に接続金具58を介して接続される通気孔59と、この通気孔59に連通し、ケース31の内面の受歯車32との摺動面に周方向に設けた鍔60と、この鍔60に連通するように受歯車32に半径方向に設けた通気孔61と、この通気孔61に連通するように受歯車32、チャック爪保持ブロック38、及び受け盤54に軸方向に設けた通気孔62と、この通気孔62と取り付け筒55の中心の通気孔50Cとの間を連通させるように受け盤54に半径方向に設けた通気孔63とからなる。なお、ホース57は、更にホース71を介して後述の吸引・分析装置500へと接続される。
【0061】
再び、図5、図6、及び図7に戻り、一方、操作装置5は、オーガ回転用油圧モータ18、チャック爪開閉用油圧シリンダ33、及び固定チャック装置22の油圧シリンダ25,26を操作するスイッチ類からなる操作盤42と、横行用油圧モータ19を操作する操作レバー43と、横穴掘削装置300を昇降させるウインチ44と、横穴掘削装置300の各アクチュエータにつながる油圧ホース45や照明灯やリミットスイッチ等につながるケーブル類をそれぞれ巻き取るリール46,47と、作業車等(例えば前述の自走式車輌100)に搭載した電源や油圧源と横穴掘削装置300のアクチュエータとの間に接続配置された切換弁等を収納した制御装置48とを有する。
(3−2)横穴掘削装置の搬入
前述のように縦穴H1の掘削中断後、前述した操作装置5のフレーム8をケーシングS上に固定する。その後操作装置5の操作盤42を地上側より適宜操作してウインチ44を駆動させることにより、ガイドレール7に沿って門形フレーム9及びガイド枠11を吊り降ろし、これによって横穴掘削機械300(予め掘削ビット14Zを備えた最先方側のオーガ14Aは回転駆動装置15の固定チャック装置22に取り付けておく)を縦穴H1の底部(この時点での底部)に据え付ける。前述の図5は、このときの搬入の様子を表している図である。
(3−3)横穴掘削開始
その後、再度操作装置5の操作盤42を地上側より適宜操作して、横行用油圧モータ19を回転させて回転駆動装置15を掘進方向前方側へ押しつけつつ回転駆動装置15の回転用油圧モータ18を駆動させてオーガ14Aを回転させ、オーガ14A及び掘削ビット14Zにより例えば略水平方向に横穴(第1段目、最上段の横穴)L11の掘削を開始し、前方側へ掘進していく。図12は、本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において、横穴掘削機械300を縦穴H1内に搬入し上記のようにして横穴掘削を開始したときの様子を表す側断面図である。図12に示す例では、汚染土壌領域Rは、その汚染物質の濃度に応じて、低濃度汚染領域R1、中濃度汚染領域R2、高濃度領域R3が存在している(但しこの時点では調査中のためそのこと自体は判明していないことは言うまでもない)。
(3−4)調査用試料(地中物質)の吸引
オーガ14Aの一本分の長さに対応した所定距離(例えばほぼ一本分の距離)だけ横穴L11を掘削したら、操作装置5の操作盤42を地上側より再び適宜操作して、回転用油圧モータ18を停止させてオーガ14A及び掘削ビット14Zの回転を停止させる。そして、その停止した状態で、地上側に配置した吸引分析装置500に設けた吸引機械(例えばポンプ)によって吸引を開始する。これにより、前述したオーガ14Aに設けた連通孔14sより周囲の物質(揮発性物質等を含んだ土壌ガス、あるいは汚染物質を含む地下水の場合もありうる)を取り込み、さらに連通孔14sよりオーガ14Aの中空孔14rを介し、さらに取り付け筒55の通気孔50C→受け盤54の通気孔63→通気孔62→受歯車32の通気孔61→通気孔58→ホース57→ホース71を介し、吸引・分析装置500へと導入され収集される。収集された地中物質は、吸引・分析装置500内に設けた公知の分析手段によってその物性等が分析(例えば化学分析)され、この分析結果に応じた汚染状況(汚染物質の有無、あるいはその濃度等)の調査データが取得される。
【0062】
なお、以上は、オーガ14Aの一本分の長さに対応した所定距離(例えばほぼ一本分の距離)だけ横穴L11を掘削完了後に、オーガ14A及び掘削ビット14Zの回転を停止させ、吸引機械によって吸引を行ったが、これに限られない。すなわち、調査計画に応じて、例えばもっと細かい間隔で調査を行いたい場合等、あるいはオーガ14Aの間隔と調査予定地点とがちょうど一致しなかった場合等においては、上記所定距離の掘削途中(例えばオーガ14Aの1/2本分だけ掘削した時点)で回転を停止させ、吸引を行ってもよい。この場合、吸引分析終了後に、上記所定距離のうち残存部分を掘削すれば足りる。このとき、所定距離掘削完了後に再び吸引を行ってもよいし、所定距離掘削完了時には特に行わなくてもよい(後述の(3−7)、(3−8)の手順についても同様)。
【0063】
また、このときは収集のみにとどめて、分析は後に別途まとめて行ってもよい。あるいは吸引・分析装置500に代えて分析機能のない吸引収集装置を設け、各地点で収集した物質を別途設けた分析装置に持ち込んで分析するようにしてもよい。図13は、本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において、横穴掘削機械300による掘削を停止して上記のように地中物質を地上側で吸引収集しているときの様子を表す側断面図である。
(3−5)横穴掘削機械の引き上げ及び次オーガの取り付け
上記のようにして当該地点における地中物質の収集及び分析が終了したら、操作装置5の操作盤42を地上側より再び適宜操作して、回転チャック装置17によるオーガ14Aの尾端14aの把持を解除する。そして、その位置にオーガ14A及び掘削ビット14Zを残したまま、横行用油圧モータ19を回転させ回転駆動装置15を縦穴H1側に後退させる。これによってオーガ14A及び掘削ビット14Zは横穴掘削機械300から離脱して横穴L11内に残置されることとなる。
【0064】
その後、操作装置5の操作盤42を地上側より適宜操作しウインチ44を駆動させることにより、上記のように縦穴H1側に後退した横穴掘削機械300を、ガイドレール7に沿って縦穴H1外へ引き上げる。引き上げた後は、横穴掘削機械300の回転駆動装置15を後退させた状態において、オーガ14Aに接続する次のオーガ(接続用掘削具)14Bの尾端14aのねじ孔を取り付け筒55に嵌合し、回転チャック装置17を閉じることによりオーガ14Bを把持する。
(3−6)横穴掘削機械の再搬入及びオーガの継ぎ足し接続
その後、操作装置5の操作盤42を地上側より適宜操作しウインチ44を駆動させることにより、横穴掘削装置300をケーシングS内のストッパ(図示せず)により係止させるまで降下させる。その後操作盤42を適宜操作し、地中に一部埋設されている先行オーガ14Aに対し、横行用油圧モータ19を作動させて回転駆動装置15を前進させるとともに、オーガ回転用油圧モータ18を作動させてオーガ14Bを正転させることにより、後行オーガ14Bの先端14bの雄ねじを先行オーガ14Aの尾端14aの雌ねじに螺合する。
(3−7)横穴掘削再開
その後、上記(3−3)と同様、操作装置5の操作盤42を地上側より適宜操作して、回転駆動装置15を掘進方向前方側へ押しつけつつオーガ14B,14Aを回転させ、掘削ビット14Zにより横穴L11の掘削を再開し、さらに前方側へ掘進していく。先行オーガ14Aに新たに接続したオーガ14Bの一本分の長さに対応した所定距離だけ横穴L11を掘削したら、上記(3−4)と同様、オーガ14B,14Aの回転を停止させ、その停止した状態で、地中物質をオーガ14Aの連通孔14s→オーガ14Aの中空孔14r→オーガ14Bの中空孔14r→通気孔50C→…→ホース57→ホース71を介し吸引・分析装置500へ収集し分析を行う。
(3−8)第1段目横穴掘削及び吸引分析の終了
これ以降、上記(3−5)→(3−6)→(3−7)と繰り返し、これによってオーガ14Bを順次継ぎ足しながらその一本分の横穴L11の掘削(延伸)を行い、延伸完了の都度その位置においてオーガ14Aの連通孔14sを介し周囲領域の地中物質を取り込んで吸引・分析装置500にて吸引し分析していく。前述の図6は、このようにして2本のオーガ14Bを継ぎ足し、掘削ビット14Zのほか合計3本(オーガ14A、オーガ14B、オーガ14B)のオーガで掘削を行っている状態を表している。
【0065】
以上のようにして予め予定した距離の第1段目の横穴L11の掘削及び所定間隔ごとの土壌汚染状況調査データの収集が完了したら、前述したオーガ14を継ぎ足したときと逆の手順で、全オーガ14A,14Bを横穴L11より引き出す。
【0066】
すなわち所定距離だけ横穴L11を掘削しオーガ14B,14Aの回転を停止させたら、操作装置5の操作盤42を地上側より適宜操作し、まず、オーガ回転用油圧モータ18を作動させて最も後方にあるオーガ14を逆転させるとともに横行用油圧モータ19を作動させて回転駆動装置15を後退させ、全オーガ14を(それらがすべて連結した状態で)最後方の上記オーガ14の一本分だけ横穴L11内にて縦穴H1側に後退させる。その後、操作盤42を地上側より適宜操作し、最後方のオーガ14より一本前にある(言い換えれば最後方より2番目の)オーガ14の尾端14aを固定チャック装置22で把持しつつ、オーガ回転用油圧モータ18を作動させて最後方のオーガ14を逆転させることにより、そのオーガ14の先端14bの雄ねじを上記最後方より2番目のオーガ14の尾端14aの雌ねじから切り離す(螺合を解除する)。これにより、横穴掘削装置300の回転駆動装置15は上記最後方のオーガ14のみを把持している状態となる。その後、操作盤42を地上側より適宜操作しウインチ44を駆動させることにより、横穴掘削装置300をケーシングS内にて上昇させ、縦穴H11外へ搬出する。そして、回転チャック装置17を開くことによりオーガ14の把持を解除し、オーガ14Bの尾端14aのねじ孔を取り付け筒55から取り外す。
【0067】
このようにして一本のオーガ14の横穴L11からの引き抜き及び地上側への搬出が完了したら、再び横穴掘削装置300を縦穴H11内へ降下させ、操作盤42を適宜操作し、横行用油圧モータ19を作動させて回転駆動装置15を前進させるとともに回転チャック装置17によって残存しているもののうちこの時点で最後方に位置しているオーガ14(前述では最後方から2番目だったもの)を把持し、オーガ回転用油圧モータ18を作動させ逆転させるとともに横行用油圧モータ19を作動させて回転駆動装置15を後退させ、残存全オーガ14を横穴L11内にて縦穴H1側にオーガ1本分だけ後退させる。以降、同様の手順を繰り返し、後方側から順に1本ずつオーガ14を横穴L11から縦穴H11側へ抜き取ると共に、その都度横穴掘削装置300を地上側へ引き上げ、オーガ14を地上側で回収する。
(4)縦穴の延伸、第2段目以降の横穴掘削、地中物質吸引分析
以上のようにして予め予定した距離の第1段目の横穴L11の掘削が完了しかつ全オーガ14を横穴L11から抜き取ったら(この時点で横穴掘削機械300も地上側へ引き上げられていることになる)、上記(2−2)と同様、再び水平伸縮アーム422及び垂直伸縮アーム423を作動させてアースドリル等を縦穴H1内に導入し、地山の掘削を再開して縦穴H1を深さ方向に延伸していく。ケーシングSの建て込みも併せて行う。そして、前述した深さ方向所定間隔分の深さを掘削したら、縦穴掘削を中断し、その深さから再び上記(3)にて説明したようにして、オーガ14を継ぎ足しながら第2段目の横穴L12の掘削を行い、その都度各地点にて地中物質の吸引分析を行い、調査データを収集する。
【0068】
第3段目の横穴L13以降についても同様である。図14は、本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において、横穴掘削機械300を用いて第3段目の横穴L13を掘削し地中物質の吸引分析を行っている様子を表す側断面図である。図14において、Mは前述した汚染源としての作業機械であり、この例ではフライス盤を表している。Nはこの作業機械Mが内部に配置された建屋であり、例えば工場等である。
【0069】
以上のような手順を繰り返し、第1段目横穴L11、第2段目横穴L12、第3段目横穴L13、第4段目横穴L14、…と掘削及び調査データ収集を行うことにより、対象領域(この例では作業機械Mの下方領域)における汚染物質分布の状況を調査(検知)することができる。図15は、上述した本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態の一連の手順により前述の汚染土壌領域Rを含む上記作業機械下方領域に対し掘削された複数(この例では4つの)横穴L11,L12,L13,L14が掘削された状況を表す概念的側断面図であり、図16は上述した本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態の一連の手順によって調査用試料採取を行える地点を格子状に一覧表示して表す概念的側面図である。
【0070】
図16に示すように、本実施形態においては、所定間隔のメッシュ状に土壌汚染状況の調査を行う結果、例えば低濃度汚染領域R1に存在する11点の点、中濃度汚染領域R2に存在する6つの点、高濃度汚染領域R3に存在する4つの点において、それぞれの汚染物質濃度を検出できるので、土壌汚染物質濃度分布をかなり正確に把握することが可能である。
【0071】
以上のようにして、1つの縦穴H1に対応する位置における土壌汚染物質の垂直方向分布を得たら、順次水平方向に隣接して新たに別の縦穴H2,H3,…を掘削し、同様の垂直方向濃度分布をそれぞれの縦穴について検出する。図17は、本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において、上記のようにして複数(この例では5つの)縦穴H1,H2,H3,H4,H5を掘削し、さらにそれぞれ最深部(第4段目)の横穴L14,L24,L34,L44が掘削された状況を表す概念的水平断面図であり、図18は本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態によって上記図17に示した水平断面において試料採取を行える地点を格子状に一覧表示して表す概念的水平断面図である。この例では、上記縦穴H1やH5の位置よりも、縦穴H2,H4の位置ほど地中深くまで汚染物質が浸透し、中央側の縦穴H3の位置が最も汚染が深く高濃度になっていることがわかる。以上のように、対象領域(この例では作業機械Mの下方領域)における、水平方向及び垂直方向に拡がる3次元的な地中空間について、立体的な(3次元的な)土壌汚染物質の濃度分布を得ることができる。
【0072】
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような効果を得る。
【0073】
すなわち、本実施の形態においては、縦穴掘削機械200A,200B等で縦穴Hを掘削した後、この縦穴Hに配置した横穴掘削機械300で横穴Lを掘削していく。このとき、この横穴掘削機械300の掘削具であるオーガ14A,14Bは中空孔14rを備えており、オーガ14Aの連通孔14sより各中空孔14rを介して調査対象の土壌の調査用試料を採取することができる。
【0074】
そして、オーガ14A又は14Bを継ぎ足して所定距離掘削するごとに回転駆動装置15による回転を停止し、その停止した状態にて上記中空孔14rより調査用試料を吸引採取し縦穴H外の地上側にある吸引・分析装置500で収集するので、横穴Lを掘削しながら(オーガ14を地中より抜き去ることなしに)調査データを取得することができる。この結果、掘削の進行とともに汚染物質分布を容易に求めることができる。したがって、地下空気吸引用開孔管を横穴に挿入配置するとともにその中にエアーパッカー、ガスの給排気管、ガス濃度測定用開孔管を挿入配置して調査用試料の吸引を行う従来技術のように、一旦掘削を完了させた後に改めて調査用試料を採取するのと異なり、きわめて効率よく探索を行え、これによって十分な汚染調査を行うことができる。
【0075】
さらに、上記のように短尺のオーガ14A,14Bを継ぎ足して横穴Lを掘削しかつそのオーガ14A,14Bを介し調査用試料の吸引を行う構成とすることにより、本実施の形態では、前述したように、オーガ14を地上側で取り付けた横穴掘削機械300を縦穴Hの中に降下させた後は、地上よりの遠隔操作でオーガ14を回転させて所定距離の横穴Lを掘削させ、さらに所定距離掘削後も同様に地上よりの遠隔操作でオーガ14A,14Bを横穴掘削機械300から離脱して横穴Lに残置し、横穴掘削機械300を縦穴H上に引き上げるようにしている。これにより、作業員が縦穴H内に入坑することなく横穴掘削及び調査用試料の吸引を行うことができるので、例えば数十センチ程度の極めて小さい径の縦穴Hにて調査を行うことができる。この結果、工場の稼働に影響を与えることなく、比較的容易に工場敷地内において縦穴施工スペースを確保することができ、例えば、前述のように建屋Nの中での調査も可能となる。
【0076】
なお、上記本発明の一実施の形態においては、複数の縦穴H1〜H5を並列に掘削するとともに、各縦穴Hの各高さ位置において、互いに平行となるように横穴Lを掘削し、この結果、水平断面でみて図18に示すような直交メッシュ状の調査地点設定を実現した。しかしながら、メッシュ形状はこれに限られるものではなく、他のメッシュ形状でもよい。
【0077】
図19は、本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態においてメッシュ形状を扇形(先開き放射状)に設定した変形例を示す概念的水平断面図であり、前述の図17に対応する図である。この変形例では、1つの縦穴H1のみを掘削し、この縦穴H1の深さ方向所定間隔ごとの各位置において、それぞれ放射状に等角度間隔に第1段目の横穴L11,L21,L31,L41,L51、第2段目の横穴L12,L22,L32,L42,L52、第3段目の横穴L13,L23,L33,L43,L53、第4段目の横穴L14,L24,L34,L44,L54を設けたものである。図20は、本汚染土壌の調査方法の一実施の形態においてメッシュ形状を扇形(先開き放射状)に設定したこの変形例において、上記図19に示した水平断面において試料採取を行える地点を格子状に一覧表示して表す概念的水平断面図である。本変形例においても、上記本発明の一実施の形態と同様の効果を得る。
【0078】
なお、本発明の範疇ではないが、オーガ14Aの先端に、掘削ビット14Zに代えて汚染土壌そのものをすくいとってくる土壌採取具を設けてもよい。図21は、このような最前方側のオーガ14Aに取り付け可能な土壌採取具の構造を表す側面図及び側断面図である。この図21において、土壌採取具14′は全体として略円筒形状となっており、オーガ14Aの先端14bがねじ込まれる雌ねじ部14′aと、周辺土壌をすくいとるための刃先部14′bと、刃先部14′bですくいとった土を内部に収納する凹部14′cとから構成されている。
【0079】
【発明の効果】
本発明によれば、掘削の進行とともに汚染物質分布を容易に求めることができるので、地下空気吸引用開孔管を横穴に挿入配置するとともにその中にエアーパッカー、ガスの給排気管、ガス濃度測定用開孔管を挿入配置して調査用試料の吸引を行う従来技術に比べてきわめて効率よく探索を行え、これによって十分な汚染調査を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において自走式車輌による機械・設備の運搬時の様子を表す図である。
【図2】本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において切削時の様子を表す側断面図である。
【図3】本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において水平伸縮アームの回動時の様子を表す平面図である。
【図4】本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において縦穴の掘削時の様子を表す側断面図である。
【図5】本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において用いる横穴掘削機械の構成を表す正面図である。
【図6】本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において用いる横穴掘削機械の構成を表す側断面図である。
【図7】本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において用いる横穴掘削機械の詳細構成を表す水平断面図である。
【図8】本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において横穴掘削機械を構成する回転駆動装置の内部構成を表す側断面図である。
【図9】本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において横穴掘削機械の掘削具を構成するオーガの詳細構造を表す側面図である。
【図10】本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において横穴掘削機械の掘削具を構成するオーガの詳細構造を表す分解図及びその部分縦断面図である。
【図11】本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において横穴掘削機械を構成する回転駆動装置を前方側みた正面図である。
【図12】本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において、横穴掘削機械を縦穴内に搬入し横穴掘削を開始したときの様子を表す側断面図である。
【図13】本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において、横穴掘削機械による掘削を停止して上記のように地中物質を地上側で吸引収集しているときの様子を表す側断面図である。
【図14】本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において、横穴掘削機械を用いて第3段目の横穴を掘削し地中物質の吸引分析を行っている様子を表す側断面図である。
【図15】本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態の一連の手順により汚染土壌領域Rを含む上記作業機械下方領域に対し掘削された複数の横穴が掘削された状況を表す概念的側断面図である。
【図16】本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態の一連の手順によって試料採取を行える地点を格子状に一覧表示して表す概念的側面図である。
【図17】本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態において、複数の縦穴を掘削し、さらにそれぞれ最深部(第4段目)の横穴が掘削された状況を表す概念的水平断面図である。
【図18】本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態によって上記図17に示した水平断面において試料採取を行える地点を格子状に一覧表示して表す概念的水平断面図である。
【図19】本発明の汚染土壌の調査方法の一実施の形態においてメッシュ形状を扇形(先開き放射状)に設定した変形例を示す概念的水平断面図である。
【図20】本汚染土壌の調査方法の一実施の形態においてメッシュ形状を扇形に設定したこの変形例において、図19に示した水平断面において試料採取を行える地点を格子状に一覧表示して表す概念的水平断面図である。
【図21】オーガの先端に、掘削ビットに代えて汚染土壌そのものをすくいとってくる土壌採取具の構造を表す側面図及び側断面図である。
【符号の説明】
9 門形フレーム
11 ガイド枠
14A オーガ(掘削具)
14a 尾端(後端側掴み部)
14B オーガ(掘削具)
14r 中空孔
15 回転駆動装置
19 横行用油圧モータ
22 固定チャック装置
23,24 爪
100 自走式車輌
200 縦穴掘削機械
300 横穴掘削機械
421 旋回支持台
422 水平伸縮アーム
423 垂直伸縮アーム
500 吸引・分析装置
H 縦穴

Claims (3)

  1. 建造物の下方に位置する所定範囲内の汚染状況を把握するための汚染土壌の調査方法において、
    前記建造物内に縦穴掘削機械を搬入して前記建造物内にて縦穴を掘削し、
    前記縦穴の径より小さい長さの着脱式の採取用掘削具を取り付けた横穴掘削機械を縦穴の中に降下させ、
    前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記採取用掘削具を回転させその採取用掘削具の長さに対応した所定距離の横穴を掘削し、
    前記所定距離の横穴を掘削後又はその所定距離を掘削している途中で前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して掘削具の回転を停止させ、その停止した状態で、前記採取用掘削具の表面に設けた採取孔及びこの採取孔に連通する中空孔を介し周囲の土壌中の調査用試料を吸引採取して前記縦穴外の地上側にて収集し、
    前記所定距離の横穴を掘削後、前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記採取用掘削具を前記横穴掘削機械から離脱して前記横穴内に残置し、
    前記横穴掘削機械を前記縦穴上に引き上げ、
    前記横穴内に残置した採取用掘削具に接続する接続用掘削具を前記引き上げた横穴掘削機械に装着し、
    この横穴掘削機械を再び前記縦穴内に降下させて、前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記接続用掘削具を前記横穴内に残置した採取用掘削具に接続し、
    前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記横穴掘削機械の前記接続用掘削具及び前記採取用掘削具を回転させて前記接続用掘削具の長さに対応した所定距離の横穴を掘削し、
    前記所定距離の横穴を掘削後又はその所定距離を掘削している途中で前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記回転を停止させ、その停止した状態で、前記採取用掘削具に設けた前記採取孔及び前記中空孔及びこの中空孔に連通するように前記接続用掘削具に設けた中空孔を介し、前記採取孔周囲の土壌中の調査用試料を吸引採取して前記縦穴外の地上側にて収集し、
    前記所定距離の横穴を掘削後、前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記接続用掘削具を前記横穴掘削機械から離脱して前記横穴内に残置し、
    前記横穴掘削機械を前記縦穴上に引き上げ、
    前記横穴内に残置した接続用掘削具に接続する新たな接続用掘削具を前記引き上げた横穴掘削機械に装着し、
    以降、上記同様にして、接続用掘削具を継ぎ足していき、横穴を掘削しつつ前記所定の範囲内の土壌中の調査用試料を順次採取することを特徴とする汚染土壌の調査方法。
  2. 建造物内に設けた汚染物質発生源の下方に位置する所定範囲内の汚染状況を把握するための汚染土壌の調査方法において、
    前記建造物内に縦穴掘削機械を搬入して前記汚染物質発生源の近傍にて縦穴を掘削し、
    前記縦穴の径より小さい長さの着脱式の採取用掘削具を取り付けた横穴掘削機械を縦穴の中に降下させ、
    前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記採取用掘削具を回転させその採取用掘削具の長さに対応した所定距離の横穴を掘削し、
    前記所定距離の横穴を掘削後又はその所定距離を掘削している途中で前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して掘削具の回転を停止させ、その停止した状態で、前記採取用掘削具の表面に設けた採取孔及びこの採取孔に連通する中空孔を介し周囲の土壌中の調査用試料を吸引採取して前記縦穴外の地上側にて収集し、
    前記所定距離の横穴を掘削後、前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記採取用掘削具を前記横穴掘削機械から離脱して前記横穴内に残置し、
    前記横穴掘削機械を前記縦穴上に引き上げ、
    前記横穴内に残置した採取用掘削具に接続する接続用掘削具を前記引き上げた横穴掘削機械に装着し、
    この横穴掘削機械を再び前記縦穴内に降下させて、前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記接続用掘削具を前記横穴内に残置した採取用掘削具に接続し、
    前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記横穴掘削機械の前記接続用掘削具及び前記採取用掘削具を回転させて前記接続用掘削具の長さに対応した所定距離の横穴を掘削し、
    前記所定距離の横穴を掘削後又はその所定距離を掘削している途中で前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記回転を停止させ、その停止した状態で、前記採取用掘削具に設けた前記採取孔及び前記中空孔及びこの中空孔に連通するように前記接続用掘削具に設けた中空孔を介し、前記採取孔周囲の土壌中の調査用試料を吸引採取して前記縦穴外の地上側にて収集し、
    前記所定距離の横穴を掘削後、前記横穴掘削機械を前記建造物内の地上側より操作して前記接続用掘削具を前記横穴掘削機械から離脱して前記横穴内に残置し、
    前記横穴掘削機械を前記縦穴上に引き上げ、
    前記横穴内に残置した接続用掘削具に接続する新たな接続用掘削具を前記引き上げた横穴掘削機械に装着し、
    以降、上記同様にして、接続用掘削具を継ぎ足していき、横穴を掘削しつつ前記所定の範囲内の土壌中の調査用試料を順次採取することを特徴とする汚染土壌の調査方法。
  3. 請求項1又は2に項記載の汚染土壌の調査方法において、
    前記収集した調査用試料を、前記縦穴外の地上側にて化学分析することを特徴とする汚染土壌の調査方法。
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