JP4095880B2

JP4095880B2 - Guard fence with wooden beam

Info

Publication number: JP4095880B2
Application number: JP2002317038A
Authority: JP
Inventors: 弘一平田; 健夫末成; 義悟佐藤
Original assignee: Nikken Fence and Metal Corp; Nippon Steel and Sumikin Metal Products Co Ltd
Current assignee: Nikken Fence and Metal Corp; Nippon Steel Metal Products Co Ltd
Priority date: 2002-10-31
Filing date: 2002-10-31
Publication date: 2008-06-04
Anticipated expiration: 2022-10-31
Also published as: JP2004150140A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、資源の有効利用の一環として間伐材等を用いてなる木製ビームを有する防護柵に係り、特に、支柱と木製ビームとの接合構造に特徴がある木製ビームを有する防護柵に関する。
【０００２】
【従来の技術】
道路の側部に沿って設置されている防護柵（ガードレール）においては、支柱とビームとの接合構造を如何に合理化するかが改良点の主要部を占めており、これに関する改良案が従来多く提案されている。また、従来のガードレールの多くは金属製であるが、前述の間伐材等を用いた木製の防護柵の改良案も提案されている。木製と金属製の両防護柵において、支柱とビームとの接合構造に関しては共通に適用でき構造部分と、適用できない構造部分とがある。
【０００３】
本発明の対象である木製ビームを有する防護柵に関しての従来技術としては、例えば、後記の特許文献１、２、３、４、５等がある。これらの従来例は、木製ビームを有する防護柵に関するものではあるが、本発明とは基本的な構造が相違する。本発明と若干の関連性がある従来例として、金属製のガードレールに関する特開平９−２２８３３３号があり、これを説明する。
【０００４】
この先行技術の概要を図８〜図１１によって説明すると、道路の側部に間隔をあけて複数の支柱１が立設されており、この支柱１の正面に取付け金具３を介して金属パイプからなるビーム２が架設されてガードレールを構成している。前記の支柱１と取付け金具３とビーム２との取付け構造は次のようになっている。すなわち、支柱１の道路側壁上部に略Ｌ型で下部に支持部３ｂを有する取付け金具３の垂直部３ａを当てがい、この垂直部３ａと支柱１に開設したボルト孔に取付けボルト４を挿通しナットを締結することで、支柱１に取付け金具３を固着する。さらに、この略Ｌ型の取付け金具３の支持部３ｂに短尺筒状の接続金具５を載置して固定ボルト６で固定する。
【０００５】
次に、この接続金具５よりも一回り大径の金属パイプからなるビーム２の端部を接続金具５の両端から嵌合し、かつこの嵌合部に接合ボルト９を挿通することで、接続金具５とビーム２を固着する。こうして支柱１の前面において、接続金具５を介して道路側部に沿って伸長する複数のビーム２の端部同士を接続するものである。
【０００６】
ところで、間伐材を利用した防護柵における木製ビームを前記従来の接合構造に適用するときは、図１０又は図１１の構造となる。この場合、木製ビーム７は中実であるから金属管の接続金具５の外側に嵌めることができず、図のように筒状の接続金具５の内側に挿入することになる。そして、接続金具５と中実の木製ビーム７を貫通して接合ボルト９ａを設けることにより両部材を結合することになる。
【０００７】
図１０に示す木製ビームを有する防護柵において、運転ミスなどにより支柱１に自動車が衝突した際、図１１のように木製ビーム７は衝撃応力を受けて最終破壊部位８を残して折れ曲がり、破損する。これは木製ビーム７よりも金属製の接続金具５の強度が高いからであり、支柱１の前面側から衝撃が加わった際、接続金具５と木製ビーム７とが一体になって衝撃に抵抗するとき、接続金具５と木製ビーム７との境界部位（イ）に応力が集中し、該部が破壊されて衝撃を吸収するからである。なお、図９の金属管のビーム２では、前述のような破損はないが、ビーム２が曲がることで衝撃を吸収するか、或いは、金属製の接続金具５とビーム２の剛性が一定以上に高ければ、その衝撃は自動車自体を大きく破損させることになる。
【０００８】
【特許文献１】
特開平１１−３５０８００号公報
【特許文献２】
特開２０００−７３３２４号公報
【特許文献３】
特開２００２−２１０３１号公報
【特許文献４】
実公昭６２−１４１６７号公報
【特許文献５】
登録実用新案第３０３１３１６号公報
【特許文献６】
特開平９−２２８３３３号公報
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
木製ビームを有する防護柵における支柱と木製ビームとの接合構造には、通常、自動車が衝突したとき（１）衝撃を円滑に吸収できること、（２）接合部が破損し、飛び散らない構造であること、（３）構造をできるだけ簡潔にし、木製ビームがはずれないことなどが求められるが、従来提案されている技術はその要望に必ずしも応え得るものではない。特に、木製ビームを有する防護柵はその実績が少ないこともあって、前記（１）、（２）、（３）の観点から提案された改良技術は存在しない。また、木製ビームを有する防護柵には、強度や構造の面で金属製ガードレールと異なる問題があり、金属製ガードレールに関する既存技術を木製ビームを有する防護柵にそのまま適用できないという問題がある。
【００１０】
本発明は、前記従来の問題点に鑑みて提案するもので、その目的は、木製ビームを有する防護柵における支柱と木製ビームとの接合構造を、自動車が衝突したとき（１）衝撃を円滑に吸収できること、（２）接合部の破損、飛び散り等を少なくすること、（３）構造をできるだけ簡潔にし、木製ビームがはずれないようすること、これらの要望に応える新技術を提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明は次のように構成する。
【００１２】
第１の発明は、所定間隔で地中に立設された支柱の前面にブラケットを固着し、該ブラケットに木製ビームの端部を支持させることで支柱間に木製ビームを架設する防護柵であって、前記ブラケットは木製ビームの外形に沿う円弧状部を具備しており、該円弧状部は支柱側円弧部と下部側円弧部からなり、前記木製ビームの支柱側部位を押さえる支柱側円弧部の上端は木製ビームの支柱側の中間部位を越えて上側に伸びていると共に、木製ビームの下側部を支持する下部側円弧部の先端は木製ビームの下端部位を越えて支柱の反対側に伸びており、前記支柱側円弧部の木製ビーム長手方向長さが前記下部側円弧部の木製ビーム長手方向長さよりも長寸に設けられ、前記支柱側円弧部と木製ビームの軸芯部を通して水平方向に接合ボルトを挿通するにことにより、隣接する木製ビームの端部を前記ブラケットに固着することを特徴とする。
【００１４】
第２の発明は、第１の発明における前記ブラケットを、前記円弧状部を形成した円弧状本体部と、該円弧状本体部の背面側に固定した後部支持腕とから構成し、後部支持腕の後端部を支柱に当てがい、該支柱と後部支持腕を貫通する前記取付けボルトにより両部材を固着することを特徴とする。
【００１５】
図１、図２に示す模式図によって、本発明をさらに説明する。
【００１６】
各図において、所定間隔に立設された鋼管等の金属管からなる支柱１間に木製ビーム７が架設され、隣接する前記木製ビーム７の端部同士が前記支柱１の前面に取付けボルト１０で固着されたブラケット１１を介して接合されている。
【００１７】
前記ブラケット１１は断面が真円形状の木製ビーム７の外形に沿う円弧状本体部１１ａと、該円弧状本体部１１ａの背面側に突出する後部支持腕１１ｂとからなる。円弧状本体部１１ａは、さらに木製ビーム７の支柱側部位を押さえる支柱側円弧部１１ｃと、木製ビーム７の下側部位を支持する下部側円弧部１１ｄとからなる。また、後部支持腕１１ｂは、さらに上下の傾斜腕部１２と後部垂直腕部１３とを有し、上下の傾斜腕部１２の先端を円弧状本体部１１ａの背面上下部に溶接にて一体化する。
【００１８】
そして、後部支持腕１１ｂの後部垂直腕部１３を支柱１に当てがったうえ、支柱１と後部支持腕１１ｂを貫通して取付けボルト１０を設けることにより、ブラケット１１が支柱１の前面所定の高さに固着する。
【００１９】
ブラケット１１における円弧状本体部１１ａの支柱側円弧部１１ｃは木製ビーム７の支柱側の円弧状部位を押さえており、かつその上側端部は、木製ビーム７の支柱側の中間部位を越えて上側に伸びている。また、円弧状本体部１１ａの下部側円弧部１１ｄは木製ビーム７の円弧状の下部側部位を支え、かつその先端はビーム下端部（ロ）を越えて支柱１の反対側に伸びている。
【００２０】
前記ブラケット１１の円弧状本体部１１ａにおける支柱側円弧部１１ｃは平面的にみて支柱１の左右側（つまり、木製ビームの長手方向に）に所定寸法の長さ（Ｌ）だけ伸長している。また、下部側円弧部１１ｄは、支柱側円弧部１１ｃの長さ（Ｌ）よりも短い寸法の長さ（Ｌ₁）だけ木製ビームの長手方向に伸長している。
【００２１】
こうして支柱１の左右側に隣接する木製ビーム７のそれぞれの端部を下部側円弧部１１ｄで支持させる。さらに、下部側円弧部１１ｄの両端よりも外側寄りの部位において、支柱側円弧部１１ｃと木製ビーム７の軸芯部を通して水平方向に接合ボルト１４を挿通することにより、前記ブラケット１１に木製ビーム７を固着する。
【００２２】
本発明の木製ビームを有する防護柵において、運転ミスなどにより支柱１に自動車が衝突したとき、図２（Ａ）に平面的に示すように、ブラケット１１の円弧状本体部１１ａにおける、特に支柱側円弧部１１ｃが支柱１の部分を頂点として、「く」の字状に変形しそれに伴って、支柱１の左右側に伸びる木製ビーム７、７は円弧状本体部１１ａと一体に変位し、この変位によって衝撃を吸収すると共に、木製ビーム７、７自体も破損することがない。
【００２３】
また本発明では、図のように、下部側円弧部１１ｄの長さ（Ｌ₁）を木製ビーム７の端部を支持するのに必要な限度とし、支柱側円弧部１１ｃの長さ（Ｌ）よりも小さく設けておくことにより、下部側円弧部１１ｄが木製ビーム７の変位を拘束することが少なく、しかも、支柱側円弧部１１ｃは木製ビーム７の端部をしっかりと固定できる。したがって、支柱１の前側から衝撃が加わったとき、隣接する木製ビーム７の端部は支柱側円弧部１１ｃと一体に、「く」の字状に円滑に変形して、衝突による衝撃を確実に吸収できるうえ、木製ビーム７の破損も可及的に少なくすることができる。
【００２４】
さらに、ブラケット１１の支柱側円弧部１１ｃに開設するボルト孔１５は木製ビーム長手方向に長径が位置する楕円とすることで、衝突時、接合ボルト１４がボルト孔１５内で相対変位できて木製ビーム７の軸方向の変位に対応でき、この手段によっても木製ビーム７の破損を少なくできる。本発明の木製ビームを有する防護柵のさらなる強度対策として、支柱１のスパンを調整することで対応できる。すなわち、道路のカーブなどにおいては、支柱１の設置間隔を短くして、支柱本数を増加することで強度向上が図れる。
【００２５】
本発明の特徴を整理すると次の（１）〜（５）となる。
（１）木製ビーム７をブラケット１１に支持させ、接合ボルト１４で背面側から止めることで、衝突時ブラケット１１が変形し、支柱１の変位に木製ビーム７が追従し、対応できる。
（２）木製ビーム７の軸直角方向に貫通して接合ボルト１４を挿入するための、ブラケット１１の円弧状本体部１１ａに形成するボルト孔１５は、長径がビーム長手方向とした楕円に形成することで衝突時、木製ビーム７の伸び（長手方向の変位）に対応できる。
（３）接合ボルト１４を木製ビーム７に水平方向に挿通して止めるため、作業性、施工性がよい。
（４）衝突方向に接合ボルト１４が位置しているので、木製ビーム７の端部の破壊強度が高い。
（５）木製ビーム７の配置時の勾配に対応できる。
【００２６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図３〜図７を参照して説明する。なお、図１、図２と同一要素には同一符号を付して説明する。
【００２７】
図３（Ａ）は、実施形態に係る木製ビームを有する防護柵の正面図、同（Ｂ）は、同（Ａ）の側面断図、図４は、図３（Ａ）の（ハ）部の拡大平面図、図５は、図４の正面図、図６（Ａ）は、図５の（ニ）−（ニ）断面図、同図（Ｂ）は、同図（Ａ）の（ホ）−（ホ）矢視図である。また、図７は、（Ａ）は、ブラケットの一部破断平面図、（Ｂ）は正面図、（Ｃ）は（Ｂ）の中央部縦断側面図、（Ｄ）は背面図、（Ｅ）は斜視図である。
【００２８】
図３に示すように、支柱１が道路１６の側部に所定の間隔をあけて立設されている。すなわち、支柱１の下端部は、図３（Ｂ）に示すように地中に所定深さ掘削した穴１７に支柱１が挿入され、支柱１と穴１７の間隙に補強金を介してアスファルト又はモルタル１８を充填して道路１６の側部にしっかりと埋設されている。この支柱１の前面において、ブラケット１１を介して上下２段の木製ビーム７が接続され道路１６沿って配置されている。
【００２９】
図４以下に示すように、ブラケット１１の後部支持腕１１ｂにおける後部垂直腕部１３にはボルト孔１９が開設されていて、支柱１を貫通する取付けボルト１０の先端を前記ボルト孔１９に挿通し、ナット２０を締めることでブラケット１１をしっかりと支柱１に固定できる。
【００３０】
つぎに、支柱１に固定したブラケット１１の円弧状本体部１１ａの中間部で隣り合う木製ビーム７の端部同士を突き合わせるよう配置し、長さ寸法（Ｌ₁）の下部側円弧部１１ｄで木製ビーム７の下側部位を支持させ、長さ寸法（Ｌ）の支柱側円弧部１１ｃで木製ビーム７の支柱側円弧部を押さえる。
【００３１】
さらに、木製ビーム７の端部に軸芯を通して軸直角方向に開設したボルト孔２１と、支柱側円弧部１１ｃの両端よりの部位に開設したボルト孔１５に接合ボルト１４を挿入したうえ、支柱側からナット２３を締めることで、木製ビーム７の端部をブラケット１１に固着する。ボルト孔２１の木製ビーム７の前面側の端部にはビーム表面をえぐることにより、ボルト頭部が嵌る凹部２２が形成されていて、ボルト頭部１４ａは、この凹部２２に位置することで、木製ビーム７の表面から突出することがない。
【００３２】
前記円弧状本体部１１ａの支柱側円弧部１１ｃに開設したボルト孔１５は、その長径部が木製ビーム７の長手方向に位置するような楕円孔とすることで、衝突時、木製ビーム７の伸びに対応でき、その接合部に無理な力が作用するのを低減できる。
【００３３】
本実施形態において、自動車の衝突などにより支柱１に前面側から衝撃が加わったとき、図２で説明したように、ブラケット１１が「く」の字に変形し、支柱１の変位に木製ビーム７も追従でき、衝撃を吸収できると共に、木製ビーム７が折損するおそれを解消できる。支柱側円弧部１１ｃの長さ寸法（Ｌ）と下部側円弧部１１ｄの長さ寸法（Ｌ₁）を、Ｌ＞Ｌ₁とすることにより、支柱１の前面部位に衝撃が加わったとき、支柱側円弧部１１ｃと一体に木製ビーム７を一層円滑に変形させて確実に衝撃を吸収できると共に、木製ビーム７を破損させないことは、図２で説明したのと同じである。
【００３４】
本発明の図に示した構成を適宜設計変更して実施することは、本発明の技術的範囲に含まれる。
【００３５】
【発明の効果】
本発明によると、木製ビームを有する防護柵において、支柱と木製ビームとの接合構造を、自動車が衝突したとき衝撃を吸収でき、しかも前記接合部の破損をできるだけ少なくすることができ、さらに構造が簡潔である。
【図面の簡単な説明】
【図１】（Ａ）は、本発明に係る木製ビームを有する防護柵の平面模式図、（Ｂ）は、正面模式図、（Ｃ）は、側面模式図である。
【図２】（Ａ）は、図１の木製ビームを有する防護柵が衝撃を受けて変形する状態を示す平面模式図、（Ｂ）は、正面模式図、（Ｃ）は、側面模式図である。
【図３】（Ａ）は、本発明の実施形態に係る木製ビームを有する防護柵の正面図、（Ｂ）は、側断面図である。
【図４】図３（ハ）部の拡大平面図である。
【図５】図４の正面図である。
【図６】（Ａ）は、図５の（ニ）−（ニ）断面図、（Ｂ）は、同図（Ａ）の（ホ）−（ホ）矢視図である。
【図７】（Ａ）は、ブラケットの一部破断平面図、（Ｂ）は正面図、（Ｃ）は（Ｂ）の中央部縦断側面図、（Ｄ）は背面図、（Ｅ）は斜視図である。
【図８】従来例に係る木製ビームを有する防護柵の正面図である。
【図９】（Ａ）は、従来例に係る木製ビームを有する防護柵の平面模式図、（Ｂ）は、正面模式図、（Ｃ）は、側面模式図である。
【図１０】（Ａ）は、比較例として示す木製ビームを有する防護柵の平面模式図、（Ｂ）は、正面模式図、（Ｃ）は、側面模式図である。
【図１１】（Ａ）は、図１０の木製ビームを有する防護柵が衝撃を受けて変形する状態を示す平面模式図、（Ｂ）は正面模式図、（Ｃ）は、側面模式図である。
【符号の説明】
１支柱
２ビーム
３取付け金具
３ａ垂直部
３ｂ支持部
４接合ボルト
５接続金具
６固定ボルト
７木製ビーム
８最終破壊部位
１０取付けボルト
１１ブラケット
１１ａ円弧状本体部
１１ｂ後部支持腕
１１ｃ支柱側円弧部
１１ｄ下部側円弧部
１２傾斜腕部
１３後部垂直腕部
１４接合ボルト
１５ボルト孔
１６道路
１７穴
１８アスファルト又はモルタル
１９ボルト孔
２０ナット
２１ボルト孔
２２凹部
２３ナット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a protective fence having a wooden beam using thinned wood or the like as part of effective utilization of resources, and more particularly to a protective fence having a wooden beam characterized by a joint structure between a support and a wooden beam.
[0002]
[Prior art]
In the guard fence installed along the side of the road, how to rationalize the joint structure between the column and the beam occupies the main part of the improvement point, and there have been many improvement proposals related to this Proposed. Many of the conventional guardrails are made of metal, but an improvement plan for the wooden guard fence using the above-mentioned thinned wood has also been proposed. In both wooden and metal protective fences, there are structural parts that can be applied in common and structural parts that cannot be applied to the joint structure between the column and the beam.
[0003]
For example, Patent Documents 1, 2, 3, 4, 5, and the like described below are examples of conventional techniques related to a guard fence having a wooden beam that is the subject of the present invention. These conventional examples relate to a guard fence having a wooden beam, but the basic structure is different from the present invention. Japanese Patent Laid-Open No. 9-228333 relating to a metal guardrail is given as a conventional example which has some relevance to the present invention.
[0004]
The outline of this prior art will be described with reference to FIG. 8 to FIG. 11. A plurality of support columns 1 are erected at intervals on the side of a road, and a metal pipe is attached to the front of the support column 1 via a mounting bracket 3. A beam 2 is constructed to constitute a guardrail. The mounting structure of the support column 1, the mounting bracket 3, and the beam 2 is as follows. That is, a vertical portion 3a of a mounting bracket 3 having a substantially L shape and a support portion 3b at the lower portion is applied to the upper portion of the road side wall of the support column 1, and the mounting bolt 4 is inserted into the bolt hole formed in the vertical portion 3a and the support column 1. The mounting bracket 3 is fixed to the column 1 by fastening the nut. Further, a short cylindrical connecting fitting 5 is placed on the support portion 3 b of the substantially L-shaped fitting 3 and fixed with a fixing bolt 6.
[0005]
Next, the end of the beam 2 made of a metal pipe having a diameter larger than that of the connection fitting 5 is fitted from both ends of the connection fitting 5, and the joining bolt 9 is inserted into the fitting portion, thereby connecting The metal fitting 5 and the beam 2 are fixed. In this manner, the ends of the plurality of beams 2 extending along the road side portion are connected to each other on the front surface of the support column 1 via the connection fitting 5.
[0006]
By the way, when the wooden beam in the guard fence using thinned wood is applied to the conventional joint structure, the structure shown in FIG. 10 or FIG. 11 is obtained. In this case, since the wooden beam 7 is solid, it cannot be fitted to the outside of the metal pipe connection fitting 5 and is inserted inside the cylindrical connection fitting 5 as shown in the figure. And both members are couple | bonded by penetrating the connection metal fitting 5 and the solid wooden beam 7, and providing the joining bolt 9a.
[0007]
In the guard fence having the wooden beam shown in FIG. 10, when the automobile collides with the support column 1 due to a driving error or the like, the wooden beam 7 is bent and damaged by the impact stress as shown in FIG. . This is because the strength of the metal connection fitting 5 is higher than that of the wooden beam 7. When an impact is applied from the front side of the column 1, the connection fitting 5 and the wooden beam 7 are integrated to resist the impact. This is because stress concentrates on the boundary portion (A) between the connection fitting 5 and the wooden beam 7 and the portion is broken to absorb the impact. The metal tube beam 2 in FIG. 9 is not damaged as described above, but the beam 2 bends to absorb the impact, or the metal connection fitting 5 and the beam 2 have a certain rigidity or more. If it is high, the impact will seriously damage the car itself.
[0008]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-350800 [Patent Document 2]
JP 2000-73324 A [Patent Document 3]
JP 200221031 A [Patent Document 4]
Japanese Utility Model Publication No. 62-14167 [Patent Document 5]
Registered Utility Model No. 3031316 [Patent Document 6]
Japanese Patent Laid-Open No. 9-228333
[Problems to be solved by the invention]
The joint structure between the support beam and the wooden beam in a guard fence with wooden beams is usually a structure that (1) can absorb shocks smoothly when a car collides, and (2) the joint is damaged and does not scatter. (3) Although it is required that the structure be as simple as possible and that the wooden beam is not removed, the conventionally proposed technology cannot always meet the demand. In particular, protective fences with wooden beams have a limited track record, and there is no improved technology proposed from the viewpoints of (1) , (2) and (3) . In addition, the guard fence having a wooden beam has a problem that is different from the metal guard rail in terms of strength and structure, and there is a problem that the existing technology relating to the metal guard rail cannot be directly applied to the guard fence having the wooden beam.
[0010]
The present invention proposes in view the conventional problems, and its object is a bonding structure of a tower and wooden beam in safety barrier having a wooden beam, when the vehicle collides (1) Impact smoothly (2) To reduce damage and scattering of joints, (3) To make the structure as simple as possible and prevent the wooden beam from coming off, and to provide new technologies that meet these demands. To do.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention is configured as follows.
[0012]
A first invention is a protective fence in which a bracket is fixed to the front surface of a support column standing in the ground at a predetermined interval, and the end of the wooden beam is supported by the bracket so that the wooden beam is installed between the support columns. The bracket has an arcuate portion that follows the outer shape of the wooden beam, and the arcuate portion is composed of a pillar-side arc portion and a lower-side arc portion, and holds the pillar-side portion of the wooden beam. The upper end of the beam extends upward beyond the middle part of the wooden beam strut side, and the tip of the lower arc that supports the lower side of the wooden beam extends beyond the lower end part of the wooden beam to the opposite side of the strut. The length of the pillar-side arc portion in the longitudinal direction of the wooden beam is longer than the length of the lower-side arc portion of the wooden beam in the longitudinal direction, and the horizontal length passes through the pillar-side arc portion and the axis of the wooden beam. Insert the connecting bolt in the direction By the that, characterized by fixing the ends of adjacent wooden beam to the bracket.
[0014]
According to a second aspect of the present invention, the bracket according to the first aspect of the present invention includes an arc-shaped main body portion that forms the arc-shaped portion, and a rear support arm that is fixed to the back side of the arc-shaped main body portion. The rear end portion is applied to the column, and both members are fixed by the mounting bolts penetrating the column and the rear support arm.
[0015]
The present invention will be further described with reference to the schematic diagrams shown in FIGS.
[0016]
In each figure, a wooden beam 7 is installed between pillars 1 made of metal tubes such as steel pipes standing upright at predetermined intervals, and the ends of the adjacent wooden beams 7 are attached to the front face of the pillar 1 with mounting bolts 10. It is joined via a fixed bracket 11.
[0017]
The bracket 11 includes an arcuate body portion 11a that follows the outer shape of the wooden beam 7 having a perfectly circular cross section, and a rear support arm 11b that projects to the back side of the arcuate body portion 11a. The arcuate main body 11 a further includes a column-side arc portion 11 c that holds down the column-side portion of the wooden beam 7 and a lower-side arc portion 11 d that supports the lower portion of the wooden beam 7. The rear support arm 11b further includes an upper and lower inclined arm portion 12 and a rear vertical arm portion 13, and the tips of the upper and lower inclined arm portions 12 are integrated with the upper and lower portions of the back surface of the arcuate body portion 11a by welding. To do.
[0018]
Then, the rear vertical arm portion 13 of the rear support arm 11b is applied to the support column 1, and the mounting bolt 10 is provided through the support column 1 and the rear support arm 11b, so that the bracket 11 is fixed to the front surface of the support column 1 in a predetermined manner. Stick to height.
[0019]
The column-side arc portion 11c of the arc-shaped main body portion 11a of the bracket 11 presses the arc-shaped portion of the wooden beam 7 on the column side, and the upper end thereof is located above the intermediate portion of the wooden beam 7 on the column side. Is growing. The lower arc portion 11d of the arc-shaped main body portion 11a supports the arc-shaped lower portion of the wooden beam 7, and its tip extends beyond the beam lower end (b) to the opposite side of the column 1.
[0020]
The column-side arc portion 11c of the arc-shaped main body portion 11a of the bracket 11 extends by a predetermined length (L) on the left and right sides of the column 1 (that is, in the longitudinal direction of the wooden beam) in plan view. The lower arc portion 11d extends in the longitudinal direction of the wooden beam by a length (L ₁ ) having a shorter dimension than the length (L) of the support column arc portion 11c.
[0021]
Thus, the ends of the wooden beams 7 adjacent to the left and right sides of the support column 1 are supported by the lower arc portion 11d. Further, the joint bolt 14 is inserted in the bracket 11 in the horizontal direction through the pillar-side arc portion 11c and the shaft core portion of the wooden beam 7 at a portion closer to the outside than both ends of the lower-side arc portion 11d. To fix.
[0022]
In the guard fence having a wooden beam according to the present invention, when an automobile collides with the support column 1 due to a driving error or the like, as shown in a plan view in FIG. The circular arc portion 11c is deformed into a "<" shape with the column 1 as the apex, and the wooden beams 7 and 7 extending to the left and right sides of the column 1 are displaced together with the arc-shaped main body 11a. The impact is absorbed by the displacement, and the wooden beams 7 and 7 themselves are not damaged.
[0023]
In the present invention, as shown in the figure, the length (L ₁ ) of the lower-side arc portion 11d is set as a limit necessary to support the end of the wooden beam 7, and the length (L) of the support-side arc portion 11c is set. By providing it smaller, the lower-side arc portion 11d hardly restrains the displacement of the wooden beam 7, and the column-side arc portion 11c can firmly fix the end of the wooden beam 7. Therefore, when an impact is applied from the front side of the column 1, the end of the adjacent wooden beam 7 is smoothly deformed into a “<” shape integrally with the column-side arc portion 11 c, so that the impact due to the collision is reliably ensured. Besides being able to absorb, the damage of the wooden beam 7 can be reduced as much as possible.
[0024]
Furthermore, the bolt hole 15 opened in the column-side arc portion 11c of the bracket 11 is an ellipse whose major axis is located in the longitudinal direction of the wooden beam, so that the joint bolt 14 can be relatively displaced in the bolt hole 15 at the time of collision, so that the wooden beam can be displaced. 7 can cope with the displacement in the axial direction, and the breakage of the wooden beam 7 can also be reduced by this means. As a measure against the strength of the protective fence having the wooden beam of the present invention, it can be dealt with by adjusting the span of the support column 1. That is, in road curves and the like, the strength can be improved by shortening the installation interval of the columns 1 and increasing the number of columns.
[0025]
The features of the present invention can be summarized as the following (1) to (5) .
(1) By supporting the wooden beam 7 on the bracket 11 and stopping it from the back side with the joining bolt 14, the bracket 11 at the time of collision is deformed, and the wooden beam 7 follows the displacement of the support column 1 to cope with it.
(2) The bolt hole 15 formed in the arcuate body 11a of the bracket 11 for inserting the joining bolt 14 through the wooden beam 7 in the direction perpendicular to the axis is formed in an ellipse whose major axis is the longitudinal direction of the beam. Thus, it is possible to cope with the elongation (displacement in the longitudinal direction) of the wooden beam 7 at the time of collision.
(3) Since the joining bolt 14 is inserted into the wooden beam 7 in the horizontal direction and stopped, workability and workability are good.
(4) Since the joining bolt 14 is located in the collision direction, the breaking strength of the end portion of the wooden beam 7 is high.
(5) It can cope with the gradient when the wooden beam 7 is arranged.
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to FIGS. In addition, the same code | symbol is attached | subjected and demonstrated to the same element as FIG. 1, FIG.
[0027]
FIG. 3A is a front view of a guard fence having a wooden beam according to the embodiment, FIG. 3B is a side sectional view of FIG. 3A, and FIG. 5 is a front view of FIG. 4, FIG. 6A is a cross-sectional view of FIG. 5D, and FIG. 5B is a cross-sectional view of FIG. )-(E) is an arrow view. 7A is a partially broken plan view of the bracket, FIG. 7B is a front view, FIG. 7C is a longitudinal side view of the central portion of FIG. 7B, FIG. 7D is a rear view, and FIG. FIG.
[0028]
As shown in FIG. 3, the column 1 is erected on the side of the road 16 with a predetermined interval. That is, as shown in FIG. 3 (B), the support 1 is inserted into a hole 17 excavated to a predetermined depth in the ground as shown in FIG. Filled with mortar 18 and firmly embedded in the side of the road 16. On the front surface of the support column 1, the upper and lower two-stage wooden beams 7 are connected via the brackets 11 and arranged along the road 16.
[0029]
As shown in FIG. 4 and subsequent figures, a bolt hole 19 is formed in the rear vertical arm portion 13 of the rear support arm 11 b of the bracket 11, and the tip of the mounting bolt 10 penetrating the column 1 is inserted into the bolt hole 19. The bracket 11 can be firmly fixed to the column 1 by tightening the nut 20.
[0030]
Then arranged to abut the ends of the wooden beam 7 adjacent the intermediate portion of the arc-shaped main body portion 11a of the bracket 11 fixed to the post 1, the lower side arc portion 11d of the length dimension (L ₁₎ The lower part of the wooden beam 7 is supported, and the pillar side arc part of the wooden beam 7 is pressed by the pillar side arc part 11c having the length (L).
[0031]
Further, after inserting the joining bolt 14 into the bolt hole 21 opened in the direction perpendicular to the axis through the shaft core at the end of the wooden beam 7 and the bolt hole 15 opened at both ends of the pillar side arc part 11c, the pillar side Then, the end of the wooden beam 7 is fixed to the bracket 11 by tightening the nut 23. A concave portion 22 into which the bolt head is fitted is formed at the end of the bolt hole 21 on the front surface side of the wooden beam 7, and the bolt head 14 a is positioned in the concave portion 22. It does not protrude from the surface of the wooden beam 7.
[0032]
The bolt hole 15 formed in the pillar-side arc portion 11c of the arc-shaped main body portion 11a is an elliptical hole whose long diameter portion is located in the longitudinal direction of the wooden beam 7, so that the extension of the wooden beam 7 at the time of collision is achieved. Therefore, it is possible to reduce the excessive force acting on the joint.
[0033]
In this embodiment, when an impact is applied to the support column 1 from the front side due to an automobile collision or the like, the bracket 11 is deformed into a “<” shape as described with reference to FIG. Can also absorb the impact and can eliminate the risk of the wooden beam 7 being broken. Length of the strut side arc portion 11c (L) and the length of the lower side arc portion 11d (L _1), by the L> L _1, when an impact is applied to the front portion of the post 1, strut The fact that the wooden beam 7 can be more smoothly deformed integrally with the side arc portion 11c and the impact can be reliably absorbed, and the wooden beam 7 is not damaged is the same as described with reference to FIG.
[0034]
It is within the technical scope of the present invention to appropriately change the design of the configuration shown in the drawings of the present invention.
[0035]
【The invention's effect】
According to the present invention, in the protective fence having a wooden beam, the joint structure between the support column and the wooden beam can absorb an impact when an automobile collides, and the damage of the joint portion can be reduced as much as possible. Be concise.
[Brief description of the drawings]
1A is a schematic plan view of a guard fence having a wooden beam according to the present invention, FIG. 1B is a schematic front view, and FIG. 1C is a schematic side view.
2A is a schematic plan view showing a state in which a guard fence having a wooden beam in FIG. 1 is deformed by an impact, FIG. 2B is a schematic front view, and FIG. 2C is a schematic side view. is there.
3A is a front view of a guard fence having a wooden beam according to an embodiment of the present invention, and FIG. 3B is a side sectional view.
FIG. 4 is an enlarged plan view of a portion (c) of FIG.
FIG. 5 is a front view of FIG. 4;
6A is a cross-sectional view taken along (d)-(d) in FIG. 5, and FIG. 6 (B) is a view taken along arrows (e)-(e) in FIG.
7A is a partially broken plan view of a bracket, FIG. 7B is a front view, FIG. 7C is a longitudinal sectional side view of the center portion of FIG. 7D, FIG. 7D is a rear view, and FIG. FIG.
FIG. 8 is a front view of a protective fence having a wooden beam according to a conventional example.
9A is a schematic plan view of a guard fence having a wooden beam according to a conventional example, FIG. 9B is a schematic front view, and FIG. 9C is a schematic side view.
10A is a schematic plan view of a protective fence having a wooden beam shown as a comparative example, FIG. 10B is a schematic front view, and FIG. 10C is a schematic side view.
11A is a schematic plan view showing a state in which the guard fence having the wooden beam shown in FIG. 10 is deformed by an impact, FIG. 11B is a schematic front view, and FIG. 11C is a schematic side view. .
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Support | pillar 2 Beam 3 Mounting bracket 3a Vertical part 3b Support part 4 Joining bolt 5 Connecting bracket 6 Fixing bolt 7 Wooden beam 8 Final fracture part 10 Mounting bolt 11 Bracket 11a Arc-shaped main-body part 11b Rear support arm 11c Lower part side arc part 11d Lower part Side arc part 12 Inclined arm part 13 Rear vertical arm part 14 Joint bolt 15 Bolt hole 16 Road 17 Hole 18 Asphalt or mortar 19 Bolt hole 20 Nut 21 Bolt hole 22 Recess 23 Nut

Claims

A bracket is fixed to the front surface of a support column standing upright in the ground at a predetermined interval, and a wooden fence is installed between the support columns by supporting the end of the wooden beam on the bracket. An arc-shaped portion is provided along the outer shape of the beam. The arc-shaped portion is composed of a column-side arc portion and a lower-side arc portion, and the upper end of the column-side arc portion that holds the column-side portion of the wooden beam is with and extends upward beyond the intermediate portion of the strut side, the tip of the lower side arc portion for supporting the lower portion of the wooden beams extend on opposite sides of the strut beyond the lower end portion of the wooden beam, the strut The length of the side arc portion in the longitudinal direction of the wooden beam is longer than the length of the lower side arc portion in the longitudinal direction of the wooden beam, and a joining bolt is inserted horizontally through the pillar side arc portion and the axis of the wooden beam. To do , Safety barrier having a wooden beam, characterized in that to fix the ends of adjacent wooden beam to the bracket.

The bracket is composed of an arc-shaped main body portion that forms the arc-shaped portion, and a rear support arm that is fixed to the back side of the arc-shaped main body portion, and the rear end portion of the rear support arm is applied to a column, safety barrier having a wooden beam according to claim 1 Symbol mounting, characterized in that securing the two members by the mounting bolts passing through the strut and rear support arms.