JP4095528B2 - 降雨移動予測装置及び降雨移動予測方法 - Google Patents

降雨移動予測装置及び降雨移動予測方法 Download PDF

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Description

この発明は、レーダ雨量計から得られる雨量パターンを用いて、所定時間経過後の雨量パターンを予測する降雨移動予測装置及び方法に関するものである。
従来、レーダ降雨量観測装置により測定される降雨量データに基づいて降雨の移動予測を行う装置において、一定時間毎の2次元平面の降雨量データを基に、計測時刻の異なる降雨量データを比較してその各移動方向に対する相関係数を演算する2次元相関係数演算手段と、2次元相関係数演算手段により演算された各相関係数の中から最も一致する相関係数を抽出し、最適な移動ベクトルを演算する最適移動ベクトル演算手段と、最適移動ベクトル演算手段により演算された最適移動ベクトル方向に基づいて、時系列に降雨がどのように移動してきたかを連続ベクトルとして演算する降雨移動連続ベクトル演算手段と、降雨移動連続ベクトル演算手段により演算された連続ベクトルに基づいて、将来の降雨移動を予測する将来降雨移動予測装置と、降雨移動連続ベクトル演算手段により演算された連続ベクトルに基づいて、2次元相関係数演算手段における相関係数演算時の可能性のある移動ベクトル方向の絞り込みを行なう移動ベクトル方向絞込手段とを備えているものがあった。(例えば、特許文献1参照)
特開平5−307080号公報
従来の降雨移動予測装置においては、上述したように降雨移動ベクトルを求めている。この降雨移動ベクトルは、観測時刻の異なる2枚の雨量パターン間でパターンがどう移動したかを、一方をずらしつつマッチングをとって調べ、パターンがもっとも一致する際のずらした方向及び量によって求める。そして、既に計測された雨量パターンを降雨移動ベクトルに従って時間分だけ移動させることで、降雨予測パターンを得るように構成している。
しかしながら、従来の降雨移動予測装置においては、単一のレーダ雨量計による雨量パターン間のマッチングによって、降雨移動ベクトルの算出と降雨予測パターンの生成を行っている。このため、レーダ雨量計として観測域は狭いが観測メッシュが細かい細密レーダを用いた場合、精度の高い降雨情報を得ることができる。しかしながら、その観測域が限られるので、観測域全体が雨域で覆われている場合や、観測域に雨域は無くとも観測域に雨域が迫りつつある場合は、雨域の移動があっても雨量パターンには変化が現れない。その結果、実際には雨域が移動していても、降雨移動ベクトルが零ベクトルとして算出されることになる。このため、正確な降雨予測パターンが得られないという問題点があった。
また、雨量パターンを降雨移動ベクトルに従って移動させることで降雨予測パターンを生成しているため、観測域の辺縁部では、移動元の点が雨量パターンの範囲の外に出ることがあり、雨量値を定めることができず、雨量データに欠落が生じるという問題点があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、観測域は狭いが観測メッシュが細かい細密レーダを用いた場合に、観測域全体を覆うような広範囲な雨域に対しても予測ができるとともに、観測域外から雨域が進みつつある場合においても、観測域の正確な降雨予測パターンを得ることができる降雨予測装置を提供することを目的とする。
第一の発明(請求項1及び2の発明)は、レーダ雨量計によって観測される雨量データに基づいて降雨の移動予測を行うにあたって、観測メッシュが細かく観測域が狭い第一のレーダ雨量計による雨量データを記憶し、第一のレーダ雨量計より観測メッシュが粗く、その観測域が第一のレーダ雨量計の観測域を含むと共に第一のレーダ雨量計の観測域より広い第二のレーダ雨量計による雨量データを記憶し、観測時刻の異なる第二のレーダ雨量計による雨量データを比較して降雨の移動ベクトルを決定し、この移動ベクトルに従って第一のレーダ雨量計による雨量データを移動させることで、第一のレーダ雨量計観測域の降雨の予測パターンを生成するようにしたものである。
第二の発明(請求項3及び4の発明)は、レーダ雨量計によって観測される雨量データに基づいて降雨の移動予測を行うにあたって、観測メッシュが細かく観測域が狭い第一のレーダ雨量計による雨量データを記憶し、第一のレーダ雨量計より観測メッシュが粗く、その観測域が第一のレーダ雨量計の観測域を含むと共に第一のレーダ雨量計の観測域より広い第二のレーダ雨量計による雨量データを記憶し、観測時刻の異なる第一または第二のレーダ雨量計による雨量データを比較して降雨の移動ベクトルを決定し、この移動ベクトルに従って第一のレーダ雨量計による雨量データを移動させることで第一のレーダ雨量計観測域の降雨予測パターンを生成し、この降雨予測パターンに対しそのデータ欠落部分に第二のレーダ雨量計による雨量データにより示される雨量値を加えて降雨予測パターンを補完するようにしたものである。
第三の発明(請求項5及び6の発明)は、レーダ雨量計によって観測される雨量データに基づいて降雨の移動予測を行うにあたって、観測メッシュが細かく観測域が狭い第一のレーダ雨量計による雨量データを記憶し、第一のレーダ雨量計より観測メッシュが粗く、その観測域が第一のレーダ雨量計の観測域を含むと共に第一のレーダ雨量計の観測域より広い第二のレーダ雨量計による雨量データを記憶し、第一のレーダ雨量計による雨量データの領域外部に第二のレーダ雨量計による雨量データを加えて合成雨量パターンを生成し、観測時刻の異なる合成雨量パターンを比較して降雨の移動ベクトルを決定し、この移動ベクトルに従って合成雨量パターンを移動させることで降雨予測パターンを生成するようにしたものである。
第四の発明(請求項7及び8の発明)は、レーダ雨量計によって観測される雨量データに基づいて降雨の移動予測を行うにあたって、観測メッシュが細かく観測域が狭い第一のレーダ雨量計による雨量データを記憶し、第一のレーダ雨量計より観測メッシュが粗く、その観測域が第一のレーダ雨量計の観測域を含むと共に第一のレーダ雨量計の観測域より広い第二のレーダ雨量計による雨量データを記憶し、観測時刻の異なる第一または第二のレーダ雨量計による雨量データを比較して降雨の移動ベクトルを決定し、第一のレーダ雨量計による雨量データの領域外部に第二のレーダ雨量計による雨量データを加えて合成雨量データを生成し、前記移動ベクトルに従って合成雨量データを移動させることで予測データを生成するようにしたものである。
第一の発明(請求項1及び2の発明)によれば、第二のレーダ雨量計による雨量データを用いて移動ベクトルを求めることにより、降雨域が比較的広い場合や第一のレーダ雨量計の観測域に降雨域が迫っているような場合でも、移動ベクトルを正確に求めることができる。また、第一のレーダ雨量計による雨量データを移動ベクトルに従って移動させて降雨予測データを生成することにより、第一のレーダ雨量計観測域において細かな観測メッシュでの降雨予測データを得ることができる。
第二の発明(請求項3及び4の発明)によれば、第一のレーダ雨量計観測域の降雨予測データを第二のレーダ雨量計の雨量データで補完することにより、第一のレーダ雨量計観測域においてデータの欠落のない降雨予測データを得ることができる。
第三の発明(請求項5及び6の発明)によれば、第一のレーダ雨量計による雨量データの領域外部に第二のレーダ雨量計による雨量データを加えることにより領域を広げた合成雨量データを用いて移動ベクトルを求め、これを移動ベクトルに従って移動させて予測データを生成することにより、第一のレーダ雨量計観測域においてデータの欠落のない降雨予測データを得ることができる。
第四の発明(請求項7及び8の発明)によれば、第一のレーダ雨量計による雨量データの領域外部に第二のレーダ雨量計による雨量データを加えることにより領域を広げた合成雨量データを移動ベクトルに従って移動させて予測データを生成することにより、第一のレーダ雨量計観測域においてデータの欠落のない降雨予測データを得ることができる。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1は、観測メッシュが細かく観測域が狭い第一のレーダ雨量計のデータと、観測メッシュが粗く観測域が広い第二のレーダ雨量計のデータに基づき、まず第二のレーダ雨量計の雨量データのパターンから移動ベクトルを算出し、その移動ベクトルに従って既存の雨量パターンを移動、変形、又は編集することにより、所定時間経過後の降雨予測データを出力するものである。
図1はこの発明の実施の形態1による降雨移動予測装置の構成を示すブロック図である。図1のブロック図に示すように、実施の形態1の降雨移動予測装置は、第一のレーダ雨量計5により計測された雨量データを記憶する記憶手段である第一の記憶装置1と、第二のレーダ雨量計6により計測された雨量データを記憶する記憶手段である第二の記憶装置24と、観測時刻の異なる第二のレーダ雨量計6による雨量データを比較して降雨の移動ベクトルを演算する移動ベクトル演算手段である移動ベクトル演算装置2と、移動ベクトル演算装置2により演算された移動ベクトルに従って第一のレーダ雨量計5による雨量データを移動させることで所定時間経過後の予測パターンを生成する予測パターン生成手段である予測パターン生成装置3と、予測パターン生成装置3で生成された予測パターンデータを記憶する記憶手段である予測パターン記憶装置4と、予測パターン生成装置3で予測値が設定できなかった部分を第二のレーダ雨量計6により計測された雨量データで補完する予測パターン補完装置25から構成されている。
図2は第一のレーダ雨量計5及び第二のレーダ雨量計6の観測域と観測メッシュを示す図であり、9は第一のレーダ雨量計5の観測域、16は第二のレーダ雨量計6の観測域、13は第一のレーダ雨量計5の観測メッシュ、14は第二のレーダ雨量計7の観測メッシュを表している。
図3〜図6はこの発明の実施の形態1の動作を説明するための図であり、図3は雨域の移動ベクトルの算出動作を説明する図、図4は第一のレーダ雨量計5の雨量パターンを示す図、図5は予測パターンの生成動作を説明する図、図6は前記予測パターンのデータ欠落部分の補完動作を説明する図である。これらの図において、7は第一のレーダ雨量計5によって観測されるデータである雨量パターン、8は第二のレーダ雨量計6によって観測されるデータである雨量パターン、10は移動ベクトル、11は予測パターン、12は雨量が観測された雨域、15は予測パターン11のデータ欠落部分、26はデータ欠落部分のメッシュ、27はメッシュ26を補完するための第二のレーダ雨量計6の雨量パターン8のメッシュ、30は第一のレーダ雨量計5の観測域9に近づいている雨域である。
第一のレーダ雨量計5は、観測メッシュが細かく観測域が狭いことを特徴とする細密レーダと呼ばれるレーダ雨量計である。細密レーダは、例えば、250m〜1kmメッシュで2.5分ごとに、半径80kmの観測域で各メッシュの雨量強度が観測データとして得られる構成になっている。この第一のレーダ雨量計5による雨量パターン7は、異なる地点に設置されたレーダ雨量計で観測される雨量パターンを用いて、観測数値を補正したデータであっても構わない。ここで、雨量パターン7は、各メッシュ13に対応する地点の雨量強度(mm/h)を示す数値で構成されているものとする。
この第一のレーダ雨量計5による時刻tにおける雨量パターン7をI(x,y,t)で表す。xy座標系の原点は、例えば雨量パターン7の中心にとり、xは例えば緯度方向東向きに、yは経度方向北向きにとる。単位は、例えばm、km、経緯度の差である度、あるいは、メッシュ幅を1単位としてもよい。雨量パターン7は、メッシュ13ごとの離散的なパターンとして得られるが、以下では、特にメッシュ幅を意識せずに説明する。(x,y)が与えられたとき、中心位置がその(x,y)にもっとも近いメッシュ13の雨量値がI(x,y,t)として表現されるとする。また、第一のレーダ雨量計5の観測域9をRとする。観測域は、円内となることもあるが、以下では正方形として説明する。観測域が円であっても、置き換えて動作させることにより、同様に実施できる。
一方、第二のレーダ雨量計6は、観測メッシュ14が粗く観測域が広いことを特徴とするレーダ雨量計であり、例えば、2.5kmメッシュで10分ごとに、半径300kmの観測域で観測データが得られる構成になっている。この第二のレーダ雨量計6の雨量パターン8は、複数の異なる地点に設置されたレーダによって得られた雨量パターンを、補正合成して得られるデータであっても構わない。
この、第二のレーダ雨量計6による時刻tにおける雨量パターン8をJ(x,y,t)で表す。xy座標系は、第一のレーダ雨量計5の雨量パターン7を表現したものと同一の座標系とする。
これらレーダ雨量計に関しては、「共通細密レーダ降雨情報システム技術に関する共同研究報告書」(財)下水道新技術推進機構、1996年、6月発行の20〜23頁に説明が記されている。
第一のレーダ雨量計5は、この中に記載の細密レーダシステムが相当する。第二のレーダ雨量計6は、この中に記載の、そのデータがオンライン気象情報提供サービス(MICOS)にて提供される気象庁レーダシステムや、河川流域総合情報システム(FRICS)にて提供される国土交通省レーダシステムが相当する。
そして、第一のレーダ雨量計5のデータは第一の記憶装置1に、第二のレーダ雨量計6のデータは第二の記憶装置24に、順次記憶されるものとする。
本実施の形態による降雨移動予測装置は、広い観測域をもつ第二のレーダ雨量計6の雨量パターン8を用いて移動ベクトル10を算出し、これを用いて第一のレーダ雨量計5の雨量パターン7を移動させることで予測パターン11を得るように構成する。第一のレーダ雨量計7の観測域9全体を広範囲にわたる雨域12が覆っている場合や、雨域12が観測域9の外から近づいてくる場合においても、広い観測域をもつ第二のレーダ雨量計6の雨量パターン8を用いることで、正確な移動ベクトル10を得る。また、通常、予測パターン11は観測メッシュが細かい第一のレーダ雨量計5の雨量パターン7から生成することで、空間分解能の高い予測パターンを得る。さらに、予測パターン11のデータ欠落部分15を、第二のレーダ雨量計6の雨量パターン8を用いて補完するように構成する。
次に、この発明の実施の形態1による詳細な動作を図7のフローチャートにより説明する。
ステップST1では、移動ベクトル演算装置2で移動ベクトルを算出するために用いる第二のレーダ雨量計6の雨量パターン8の観測時間間隔T2を設定する。ただし、T2は第二のレーダ雨量計の観測周期の整数倍である。
ステップST2では、第二の記憶装置24から第二のレーダ雨量計6の雨量パターン8を2つ取り出す。これは、観測時刻がt2の最新の雨量パターン8aであるJnew(x,y)=J(x,y,t2)と、観測時刻がt2−T2の過去の雨量パターン8bであるJold(x,y)=J(x,y,t2−T2)である。第二のレーダ雨量計6の雨量パターン8については、一般に広い範囲のデータが提供されるが、ここでは、図2に示すように、第一のレーダ雨量計5の観測域9を含みその観測域9よりも広い範囲のデータが必要である。例えば、観測域9を四方に広げ、一辺が3倍になるようにした範囲の雨量パターンを入力する。ただし、データのメッシュ14間隔が第一のレーダ雨量計5のメッシュ13の間隔に比べて大きいため、データ量は小さい。
ステップST3では、図3に示すように、移動ベクトル演算装置2において、第二のレーダ雨量計6の雨量パターン8a{Jnew(x,y)}と8b{Jold(x,y)}により、雨域の移動ベクトル10を算出する。これは、例えば、吉野文雄著「レーダ水文学」森北出版、2002年発行の109〜111頁に記された雨域追跡法により求める。これを簡単に説明すれば、雨量パターン8a{Jnew(x,y)}と8b{Jold(x,y)}を所定の降雨強度(閾値)を境に、それ以上の値を示すメッシュを1、それ以下のメッシュを0として全メッシュを2値化した後、2値化した雨量パターンJold(x,y)を移動させつつJnew(x,y)と重ね合わせて各メッシュの雨量値の一致度を調べ、最も一致したときの移動量として算出するものである。これを移動ベクトルVとする。
また、移動ベクトルを求める手法として、過去の雨量パターンJold(x,y)、最新の雨量パターンJnew(x,y)それぞれについて重心を計算し、過去の雨量パターンの重心位置C1を始点とし最新の雨量パターンの重心位置C2を終点とするベクトルとして、V=C2−C1として算出してもよい。さらに、Jold(x,y)をずらしつつJnew(x,y)との一致度を計算し、もっとも一致するときの移動量をVとする。一致度は、例えば、両者の雨量値の差の絶対値の総和をとったもの、あるいは、雨量値の差の二乗和、また、相関係数などで与える。こうして得た移動ベクトルは、時間T2で除し、単位時間当たりの移動量に変換する。すなわち、V/T2を改めてV=(u,v)とする。
ステップST4では、予測パターン生成装置3において、第一の記憶装置1から時刻t1で観測されたその時点で最新の第一のレーダ雨量計5の雨量パターン7であるI(x,y,t1)を読み込む。
ステップST5では、降雨パターンを予測する時刻τを設定する。
ステップST6では、図4に示す第一のレーダ雨量計5の雨量パターン7を、図5に示すように移動ベクトルに従って移動させて予測パターン11を得る。予測時刻はτであるから、雨量パターンI(x,y,t1)の移動量は、V×(τ−t1)となる。これにより、雨量パターンI(x,y,t1)を移動させ、予測パターンK(x,y)=I(x−u×(τ−t1),y−v×(τ−t1),t1)を得る。ただし、(x−u×(τ−t1),y−v×(τ−t1))∈Rである。予測パターンK(x,y)の観測域は、例えば、第一のレーダ雨量計5の雨量パターン7の観測域9に一致させる。
ステップST7では、図6に示すように、予測パターン補完装置25において、予測パターン11のうち、ステップST6で値が設定されなかった部分15を補完する。予測パターンK(x,y)では、(x−u×(τ−t1),y−v×(τ−t1))∈Rとならないメッシュ点26は、移動元の点(x−u×(τ−t1),y−v×(τ−t1))が雨量パターン7の外になるため、値が設定されない。移動ベクトル10が大きい場合、データの欠落部分15も大きくなる。これには、第二のレーダ雨量計データの最新の雨量パターン8aを移動させ、対応するメッシュ点27により、K(x,y)=Jnew(x−u×(τ−t2),y−v×(τ−t2))として予測パターンを完成する。雨量パターン8の観測域16は、観測域9に対し十分広く設定できるため、移動元の雨量値を準備することができる。このようにして予測パターンK(x,y)を完成する。
ステップST8では、予測パターン11を予測パターン記憶装置4に記憶する。
以上のように実施の形態1によれば、第一のレーダ雨量計1の狭い観測域では把握できない広い雨域12や当該狭い観測域に近づいてくる雨域30についても、正確に予測する予測パターン11を得ることができる。
すなわち、広い観測域をもつ第二のレーダ雨量計6の雨量パターン8を用いて移動ベクトル10を算出し、これを用いて第一のレーダ雨量計5の雨量パターン7を移動させることで予測パターン11を得るように構成したので、第一のレーダ雨量計7の観測域9全体を広範囲にわたる雨域12が覆っている場合や、雨域12が観測域9の外から近づいてくる場合においても、正確な移動ベクトル10を得ることができるようになる。
また、予測パターン11のデータ欠落部分15を、第二のレーダ雨量計6の雨量パターン8を用いて補完するように構成したので、観測域9全域にわたってデータがそろった予測パターン11を得ることができるようになる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2においては、広範囲にわたる雨域とは別に、局所的な雨域の移動を予測するように構成する。集中豪雨をもたらすような強くて局所的な雨域は、その移動を正確に予測することが求められる。雨域は一様な移動をするとは限らないため、雨域ごとに移動予測を行うようにする。
図8はこの発明の実施の形態2による降雨移動予測装置の構成を示すブロック図である。図8のブロック図に示すように、実施の形態2の降雨移動予測装置は、実施の形態1の構成(図1)に加え、雨量データを雨域データと背景雨量データとに分離する雨域抽出手段である雨域抽出装置17、雨域抽出手段17によって抽出された個々の雨域データについて雨域移動ベクトルを算出する雨域移動ベクトル演算手段である雨域移動ベクトル演算装置28を備えている。
図9〜図11はこの発明の実施の形態2の動作を説明するための図であり、図9は雨量パターンを局所的雨域や、背景雨域等に分離する動作を説明する図、図10は局所的な雨域の移動ベクトルの算出を説明する図、図11は予測パターンの生成動作を説明する図である。これらの図において、18(18a、18b)は局所的な雨域、19(19a、19b)は局所的な雨域18の雨量値によって構成される雨域パターン、20は背景雨量パターン、21は局所的な雨域18の移動ベクトル、22は雨域18の移動予測結果である局所雨域予測パターン、23は背景雨量パターン20の移動予測結果である背景雨量予測パターン、29は局所的な雨域18に対応する第一のレーダ雨量計5の異なる雨量パターン上の雨域である。
この発明の実施の形態2においては、第一のレーダ雨量計5の雨量パターン7から、局所的で強い雨域18を分離抽出し、それら局所的な雨域18ごとに移動を予測する課程を設けたことを特徴とする。
次に、本実施の形態2の動作について図12のフローチャートを用いて説明する。
ステップST1では、移動ベクトル演算装置2で移動ベクトルを算出するために用いる第二のレーダ雨量計6の雨量パターン8の観測時間間隔T2を設定する。
ステップST2では、第二の記憶装置24から第二のレーダ雨量計6の雨量パターン8を2つ取り出す。これは、観測時刻がt2の最新の雨量パターン8aであるJnew(x,y)=J(x,y,t2)と、観測時刻がt2−T2の過去の雨量パターン8bであるJold(x,y)=J(x,y,t2−T2)である。
ステップST3では、図3に示すように、移動ベクトル演算装置2において、第二のレーダ雨量計6の雨量パターン8a{Jnew(x,y)}と8b{Jold(x,y)}により、雨域の移動ベクトル10を算出する。ここまでのステップは実施の形態1の動作を示す図7のフローチャートと同様である。
ステップST5では、降雨パターンを予測する時刻τを設定する。
ステップST11では、第一のレーダ雨量計5の雨量パターン7の観測時間間隔T1を設定する。ただし、T1は第一のレーダ雨量計5の観測周期の整数倍である。T1は、例えば、第一のレーダ雨量計5の観測周期とする。
ステップST12では、時刻t1で観測されたその時点で最新の第一のレーダ雨量計5の雨量パターンInew(x,y)=I(x,y,t1)と、時刻t1−T1で観測された過去の第一のレーダ雨量計5の雨量パターンIold(x,y)=I(x,y,t1−T1)を第一の記憶装置1から読み込む。
ステップST13では、図9に示すように、雨域抽出装置17により、Inew(x,y)を用いて、その中の局所的な雨域18を抽出する。これは、例えば、Inew(x,y)を雨量強度20mm/hをしきい値として2値化し、しきい値以上となるメッシュ点、すなわち、Inew(x,y)≧20mm/hとなる点を抽出する。続いて、得られた点について連結する点をラベル付けし、ひとまとまりの点群(領域)を抽出する。抽出された領域を局所的な雨域18とする。局所的な雨域18がN個抽出された場合、n番目の雨域の雨量値のみで構成されるパターン19を雨域パターンHn(x,y)とする。すなわち、
Figure 0004095528
となる。また、このとき、G(x,y)=Inew(x,y)−ΣHn(x,y)とし、これを背景雨量パターン20とする。図9では、2つの局所的な雨域18a、18bが抽出され、雨域パターンH1(x,y)、H2(x,y)と背景雨量パターン20が分離される例を示す。
Hn(x,y)、G(x,y)の観測域は、第一のレーダ雨量計5の観測域9に一致させる。
ステップST14では、雨域移動ベクトル演算装置28において、雨域パターンHn(x,y)の移動ベクトルVn=(un,vn)を求める。これは、例えば以下のように行う。Hn(x,y)とIold(x,y)との間に上述の雨域追跡法を適用し、もっとも合致するときのIold(x,y)の移動量をVnとする。あるいは、Hn(x,y)をテンプレートとして、いわゆるテンプレートマッチングによりIold(x,y)中、Hn(x,y)のパターンともっとも一致する位置を検出し、そのときのHn(x,y)の移動量を反転したものをVnとする。これらの方法において、Iold(x,y)あるいはHn(x,y)の移動は、想定される最大の風速に時間を乗じた距離の範囲に限定して一致度を調べるように構成してもよい。また、一致度は、例えば、両者の画素値(雨量値)の差の和をとったもの、あるいは、画素値の差の二乗和、相関係数などでもよい。図10は雨域パターンH1(x,y)に示された局所的な雨域18aとIold(x,y)上の局所的な雨域18aに対応する雨域29とのマッチングによる、局所的な雨域の移動ベクトル21の算出を示す。
ステップST15では、予測パターン生成装置3において、各Hn(x,y)を移動ベクトルVn×(τ−t1)に従って移動させ、
Figure 0004095528
としてn番目の局所雨域予測パターン22を得る。
Kn(x,y)の観測域は、予測パターン(x,y)の観測域に一致させる。
ステップST16では、G(x,y)を移動ベクトル10に従って移動させ、背景雨量予測パターン23
Figure 0004095528
を得る。
Kg(x,y)の観測域は、予測パターン(x,y)の観測域に一致させる。
ステップST17では、Kg(x,y)とN個のKn(x,y)を合成して、予測パターンK(x,y)を得る。
K(x,y)=Kg(x,y)+ΣKn(x,y)
図11に、ここまで説明した予測パターン11生成動作を示す。2つの局所的な雨域18aと18bに対する雨域の移動ベクトル21a、21bにより、それぞれ雨域パターンH1(x,y)、H2(x,y)を移動させて得た局所雨域予測パターン22a、22bであるK1(x,y)、K2(x,y)と、背景雨量予測パターン23より得た背景雨量予測パターン23であるKg(x,y)を合成し、予測パターンK(x,y)を得る。
なお、ステップST7(予測パターンの補完)からステップST8(予測パターンの記憶)は、実施の形態1で説明したステップと同様であるので説明を省略する。
以上のように実施の形態2によれば、第一のレーダ雨量計5の雨量パターン7を用いて局所的な強い雨の雨域18を抽出し、局所的雨域18ごとに移動ベクトル21を算出し、局所的雨域18ごとに移動量を変えて予測パターン11を得るように構成したので、広範囲の雨域の予測に加え、集中豪雨をもたらすような局所的で強い雨域について、周囲の状況に左右されずにその移動を正確に予測できるようになる。
また、局所的で強い雨域18の移動ベクトル21算出には、第一のレーダ雨量計5の雨量パターン7を用いるように構成したので、細かいメッシュで雨域を定めることができるとともに、短い時間間隔で雨域を検知でき、急激に出現した雨域に対して即座にその移動の予測を行うことができるようになる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3では、移動ベクトル10の算出を第一のレーダ雨量計5の雨量データ7を用いて行う。また、上記実施の形態では、観測域9にわたる予測パターン11を求めるものとして説明したが、本実施の形態では、観測域9内の予測地点(X,Y)の予測値を得るものとして説明する。
図13は実施の形態3による降雨移動予測装置の構成を示すブロック図であり、図14は実施の形態3の動作を説明するためのフローチャートである。
本実施の形態3の動作について図14のフローチャートを用いて説明する。
ステップST11では、第一のレーダ雨量計5の雨量パターン7の観測時間間隔T1を設定する。ただし、T1は第一のレーダ雨量計5の観測周期の整数倍である。T1は、例えば、第一のレーダ雨量計5の観測周期とする。
ステップST12では、時刻t1で観測されたその時点で最新の第一のレーダ雨量計5の雨量パターンInew(x,y)=I(x,y,t1)と、時刻t1−T1で観測された過去の第一のレーダ雨量計5の雨量パターンIold(x,y)=I(x,y,t1−T1)を第一の記憶装置1から読み込む。
ステップST21では、移動ベクトル演算装置2Aにより、第一のレーダ雨量計5の雨量パターン7により、雨域の移動ベクトル10を算出する。これは、前記ステップST3の移動ベクトルの算出動作と同様に、例えば、雨域追跡法により求める。求めた移動ベクトル10をVとする。あるいは、過去の雨量パターンIold(x,y)、最新の雨量パターンInew(x,y)それぞれについて重心を計算し、過去の雨量パターンの重心位置C1を始点とし最新の雨量パターンの重心位置C2を終点とするベクトルとして、V=C2−C1として算出してもよい。さらに、Iold(x,y)をずらしつつInew(x,y)との一致度を計算し、もっとも一致するときの移動量をVとする。一致度は、例えば、両者の画素値(雨量値)の差の和をとったもの、あるいは、画素値の差の二乗和、相関係数などでよい。こうして得た移動ベクトルは、時間T1で除し、単位時間当たりの移動量に変換する。すなわち、V/T1を改めてV=(u,v)とする。
ステップST22では、雨量の予測を行う予測地点(X,Y)を入力する。ただし、(X,Y)∈Rである。これは、例えば、マウスやキーボードによって入力するように、あるいは、あらかじめ指定したファイルに記述した点として与えられる。
ステップST5では、降雨パターンを予測する時刻τを設定する。
ステップST6では、ステップST21で算出した移動ベクトルに従って第一のレーダ雨量計5の雨量データを移動させて予測パターンを生成する。
ステップST23では、予測パターン生成装置3Aにおいて、予測地点がデータ欠落部分かどうかを判定する。そうであれば、ステップST24に、そうでなければ、ステップST8に進む。
ステップST24では、予測パターン補完装置25において予測地点を補完するため、第二の記憶装置24から観測時刻がt2である、最新の第二のレーダ雨量計6による雨量パターン8を読み出す。これをJnew(x,y)として、ステップST7において予測パターンの補完を行う。
なお、予測地点は1点のみとして説明したが、これは複数であってもよく、また、領域であってもよい。また、ステップST8では、予測パターン11を記憶するように構成したが、予測地点の予測値のみを記憶するように構成してもよい。
以上のように実施の形態3によれば、第一のレーダ雨量計5による雨量パターン7を用いて移動ベクトル10を算出するように構成したので、予測地点がデータの欠落部分15に入らない場合には、第二のレーダ雨量計6による雨量パターンを用いなくても済み、処理時間を短縮することができるようになる。
実施の形態4.
実施の形態4においては、第一のレーダ雨量計5の雨量パターン7および第二のレーダ雨量計6の雨量パターン8を用いて合成パターンを合成し、これを用いて移動ベクトル10を算出し、予測パターン11を得るように構成する。
図15はこの発明の実施の形態4による降雨移動予測装置の構成を示すブロック図である。図15のブロック図に示すように、本実施の形態の降雨移動予測装置には、第一のレーダ雨量計5の雨量データと第二のレーダ雨量計6の雨量データを合成する雨量データ合成手段である雨量パターン合成装置31が加えられている。
図16及び図17は、本実施の形態4による合成パターンの合成動作を示す説明図である。図中、32は第一のレーダ雨量計5の雨量パターン7および第二のレーダ雨量計6の雨量パターン8から合成される合成パターン、33は合成パターン32のメッシュである。
次に、実施の形態4の動作について図18のフローチャートを用いて説明する。なお、実施の形態1の動作を示す図7のフローチャートと同一のステップについては、同一の動作である。
ステップST31では、移動ベクトル演算装置2Bで移動ベクトルを算出するために用いる観測時間間隔T3を設定する。T3は第二のレーダ雨量計6の観測周期より大きくするのが望ましい。
ステップST32では、第二の記憶装置24から第二のレーダ雨量計6の雨量パターン8を2つ取り出す。これは、観測時刻がt2の最新の雨量パターン8aであるJnew(x,y)=J(x,y,t2)と、観測時刻が時刻t2−T3に最も近い時刻t3で観測された過去の雨量パターン8bであるJold(x,y)=J(x,y,t3)である。第二のレーダ雨量計6の雨量パターン8の入力範囲については、実施の形態1と同様である。
ステップST33では、時刻t1で観測されたその時点で最新の第一のレーダ雨量計5の雨量パターンInew(x,y)=I(x,y,t1)と、時刻t1−T3に最も近い時刻t4で観測された過去の第一のレーダ雨量計5の雨量パターンIold(x,y)=I(x,y,t4)を第一の記憶装置1から読み込む。なお、同期をとるため、t1はt2に最も近い観測時刻としてもよい。
ステップST34では、雨量パターン合成装置31において、Inew(x,y)とJnew(x,y)を用いて合成パターン32であるLnew(x,y)を合成する。これは、図16に示すように、Lnew(x,y)のInew(x,y)の観測域9内はInew(x,y)の雨量値、それ以外はJnew(x,y)の雨量値を格納する。すなわち、
Figure 0004095528
となる。Lnew(x,y)のメッシュ33の幅は、例えば、細かい第一のレーダ雨量計5の雨量パターン7のメッシュ13に合わせて設定する。このため、第二のレーダ雨量計6の雨量パターン8であるJnew(x,y)のメッシュ14の雨量値は、Lnew(x,y)の複数のメッシュ33に割り当てられる。すなわち、メッシュ14の一辺の幅がメッシュ13の2倍である場合、メッシュ14の雨量値が4個のLnew(x,y)のメッシュ33に格納されることになる。なお、観測域9内においては、Inew(x,y)とJnew(x,y)の雨量値がともに存在するので、両者の平均をとるなどしてLnew(x,y)を求めてもよい。
ステップST35では、ステップST34と同様に、Iold(x,y)とJold(x,y)を用いて合成パターン32であるLold(x,y)を合成する。
ステップST36では、実施の形態1のステップST3と同様の動作により、移動ベクトル演算装置2Bにおいて、合成パターン32により、雨域の移動ベクトル10を算出する。こうして得た単位時間当たりの移動ベクトルをV=(u,v)とする。
ステップST5では、予測する時刻τを設定する。
ステップST37では、図17に示すように、合成パターン32であるLnew(x,y)を移動ベクトルに従って移動させて予測パターン11を得る。予測時刻はτであるから、合成パターンLnew(x,y)の時刻をInew(x,y)の時刻を優先してt1とみなせば、移動量は、V×(τ−t1)となる。これにより、合成パターンLnew(x,y)を移動させ、予測パターンK(x,y)=Lnew(x−u×(τ−t1),y−v×(τ−t1))を得る。
ステップST8では、予測パターン11を予測パターン記憶装置4に記憶する。
以上のように実施の形態4によれば、第一のレーダ雨量計5による雨量パターン7と第二のレーダ雨量計6による雨量パターン8から合成パターン31を合成し、この合成パターン32を用いて移動ベクトル10を算出するように構成したので、補完動作なしで観測域9全域にわたってデータがそろい、その中心部では第一のレーダ雨量計5の雨量パターン7と同等の解像度をもつ予測パターン11を得ることができるようになる。
実施の形態5.
実施の形態5においては、予測パターン11の生成に際し、あらかじめ第一のレーダ雨量計5の雨量パターン7および第二のレーダ雨量計6の雨量パターン8を用いて合成パターンを合成しておき、第一または第二のレーダ雨量計による雨量データを比較して降雨の移動ベクトルを決定し、この移動ベクトルに従って合成雨量データを移動させることで予測データを生成する。
図19はこの発明の実施の形態5による降雨移動予測装置の構成を示すブロック図である。図20は本実施の形態5による合成パターンの合成動作を示す説明図である。
次に、実施の形態5の動作について図21のフローチャートを用いて説明する。なお、実施の形態1の動作を示す図7のフローチャートと同一のステップについては、同一の動作であるので説明を省略する。
ステップST41では、雨量パターン合成装置31において、Inew(x,y)とJnew(x,y)を用いて合成パターン32であるLnew(x,y)を合成する。これは、図18のフローチャートに示す実施の形態4のステップST34の動作と同様に行う。時刻t1における合成パターン32をL(x,y)とする。L(x,y)には、Inew(x,y)の観測域9内はI(x,y,t1)の雨量値、それ以外はJnew(x,y)の雨量値を格納する。すなわち、
Figure 0004095528
である。あるいは、Jnew(x,y)の観測時刻がt2であるため、t1とt2との差が大きい場合は、図20に示すように、ステップST3で求めた移動ベクトルV=(u,v)を用いて補正して格納する。すなわち、
Figure 0004095528
となる。L(x,y)のメッシュの幅は、例えば、細かい第一のレーダ雨量計5の雨量パターン7のメッシュ13に合わせて設定する。
ステップST42では、合成パターン32であるL(x,y)を移動ベクトルVに従って移動させて予測パターン11を得る。予測時刻はτであるから、合成パターンL(x,y)の移動量はV×(τ−t1)となる。これにより、合成パターンL(x,y)を移動させ、予測パターンK(x,y)=L(x−u×(τ−t1),y−v×(τ−t1))を得る。
なお、ステップST3で移動ベクトル演算装置3により、第二のレーダ雨量計6の雨量パターン8を用いて移動ベクトル10を算出するように構成したが、実施の形態3に示すように、第一のレーダ雨量計5の雨量パターン7を用いて算出するように構成してもよい。
以上のように実施の形態5によれば、第一のレーダ雨量計5による雨量パターン7と第二のレーダ雨量計6による雨量パターン8から合成パターン32を合成し、この合成パターン31を用いて予測パターン11を生成するように構成したので、合成パターンの合成は最新の雨量パターンに対してのみ実施するだけでよく、また補完動作なしで観測域9全域にわたってデータがそろった予測パターン11を得ることができるようになる。
その他の実施の形態.
なお、上記実施の形態1から5において、移動ベクトルVは1つのみ算出したが、観測域を複数ブロックに分割し、そのブロックごとに移動ベクトルを求め、観測域内の各点ではそれら移動ベクトルを補間して求めた移動ベクトルに従って、第一のレーダ雨量計5による雨量パターン7または合成パターン32を移動させて予測パターン11を得るように構成してもよい。
また、上記実施の形態1から5では、第一のレーダ雨量計5あるいは第二のレーダ雨量計6による最新の雨量パターンを移動させることで予測パターン11を得るように構成したが、過去の雨量パターンと最新の雨量パターンとの雨量値の変化分を考慮し、最新の雨量パターンの雨量値を変化させつつ移動して予測パターンを得るように構成してもよい。これにより、雨量の増加減少を表す予測パターンを得ることができる。
また、上記実施の形態1、2、4と5では、観測域9にわたる予測パターン11を求めるものとして説明したが、実施の形態3と同様に、観測域9内の予測地点(X,Y)の予測値を得るように構成してもよい。
また、上記実施の形態1から5では、予測パターンの生成動作ごとに雨量パターンを読み込むように構成したが、例えば、τを変えて短時間後から長時間後までの予測パターンを一度に計算する場合などにおいては、雨量パターンの読み込みは一度のみ行い、あとは同一の雨量パターンのデータを用いて、繰り返し異なるτでの予測パターンを生成するように構成してもよい。これにより、処理時間を短縮することができる。
この発明の実施の形態1による降雨移動予測装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1の2つのレーダ雨量計の観測域とメッシュを示す図である。 この発明の実施の形態1の雨域の移動ベクトルの算出動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態1の第一のレーダ雨量計の雨量パターンを示す図である。 この発明の実施の形態1の予測パターンの生成動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態1の予測パターンのデータ欠落部分の補完動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態1の降雨移動予測動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による降雨移動予測装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2の雨量パターン分離動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態2の局所的な雨域の移動ベクトルの算出を示す説明図である。 この発明の実施の形態2の予測パターン生成を示す説明図である。 この発明の実施の形態2の降雨移動予測動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3による降雨移動予測装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3の降雨移動予測動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態4による降雨移動予測装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4の合成パターンの合成動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態4の予測パターン生成動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態4の降雨移動予測動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態5による降雨移動予測装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態5の合成パターンの合成動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態5の降雨移動予測動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 第一の記憶装置
2 移動ベクトル演算装置
3 予測パターン生成装置
4 予測パターン記憶装置
5 第一のレーダ雨量計
6 第二のレーダ雨量計
17 雨域抽出装置
24 第二の記憶装置
25 予測パターン補完装置
28 雨域移動ベクトル演算装置
31 雨量合成パターン装置

Claims (10)

  1. レーダ雨量計によって観測される雨量データに基づいて降雨の移動予測を行う装置において、観測メッシュが細かく観測域が狭い第一のレーダ雨量計による雨量データを格納する第一の記憶手段と、第一のレーダ雨量計より観測メッシュが粗く、その観測域が第一のレーダ雨量計の観測域を含むと共に第一のレーダ雨量計の観測域より広い第二のレーダ雨量計による雨量データを格納する第二の記憶手段と、観測時刻の異なる第二のレーダ雨量計による雨量データを比較して降雨の移動ベクトルを決定する移動ベクトル演算手段と、前記移動ベクトル演算手段により演算された移動ベクトルに従って第一のレーダ雨量計による雨量データを移動させることで、第一のレーダ雨量計観測域の降雨の予測パターンを生成する予測パターン生成手段とを備えたことを特徴とする降雨移動予測装置。
  2. レーダ雨量計によって観測される雨量データに基づいて降雨の移動予測を行う方法において、観測メッシュが細かく観測域が狭い第一のレーダ雨量計による雨量データを記憶するステップと、第一のレーダ雨量計より観測メッシュが粗く、その観測域が第一のレーダ雨量計の観測域を含むと共に第一のレーダ雨量計の観測域より広い第二のレーダ雨量計による雨量データを記憶するステップと、観測時刻の異なる第二のレーダ雨量計による雨量データを比較して降雨の移動ベクトルを決定するステップと、前記決定された移動ベクトルに従って第一のレーダ雨量計による雨量データを移動させることで、第一のレーダ雨量計観測域の降雨の予測パターンを生成するステップとを備えたことを特徴とする降雨移動予測方法。
  3. レーダ雨量計によって観測される雨量データに基づいて降雨の移動予測を行う装置において、観測メッシュが細かく観測域が狭い第一のレーダ雨量計による雨量データを格納する第一の記憶手段と、第一のレーダ雨量計より観測メッシュが粗く、その観測域が第一のレーダ雨量計の観測域を含むと共に第一のレーダ雨量計の観測域より広い第二のレーダ雨量計による雨量データを格納する第二の記憶手段と、観測時刻の異なる第一または第二のレーダ雨量計による雨量データを比較して降雨の移動ベクトルを決定する移動ベクトル演算手段と、前記移動ベクトル演算手段により演算された移動ベクトルに従って第一のレーダ雨量計による雨量データを移動させることで第一のレーダ雨量計観測域の降雨予測パターンを生成する予測パターン生成手段と、前記予測パターン生成手段により生成した降雨予測パターンに対しそのデータ欠落部分に第二のレーダ雨量計による雨量データにより示される雨量値を加えて降雨予測パターンを補完する予測パターン補完手段とを備えたことを特徴とする降雨移動予測装置。
  4. レーダ雨量計によって観測される雨量データに基づいて降雨の移動予測を行う方法において、観測メッシュが細かく観測域が狭い第一のレーダ雨量計による雨量データを記憶するステップと、第一のレーダ雨量計より観測メッシュが粗く、その観測域が第一のレーダ雨量計の観測域を含むと共に第一のレーダ雨量計の観測域より広い第二のレーダ雨量計による雨量データを記憶するステップと、観測時刻の異なる第一または第二のレーダ雨量計による雨量データを比較して降雨の移動ベクトルを決定するステップと、前記決定された移動ベクトルに従って第一のレーダ雨量計による雨量データを移動させることで第一のレーダ雨量計観測域の降雨予測パターンを生成するステップと、前記降雨予測パターンに対しそのデータ欠落部分に第二のレーダ雨量計による雨量データにより示される雨量値を加えて降雨予測データを補完するステップを備えたことを特徴とする降雨移動予測方法。
  5. レーダ雨量計によって観測される雨量データに基づいて降雨の移動予測を行う装置において、観測メッシュが細かく観測域が狭い第一のレーダ雨量計による雨量データを格納する第一の記憶手段と、第一のレーダ雨量計より観測メッシュが粗く、その観測域が第一のレーダ雨量計の観測域を含むと共に第一のレーダ雨量計の観測域より広い第二のレーダ雨量計による雨量データを格納する第二の記憶手段と、第一のレーダ雨量計による雨量データの領域外部に第二のレーダ雨量計による雨量データを加えて合成雨量パターンを生成する雨量パターン合成手段と、観測時刻の異なる合成雨量パターンを比較して降雨の移動ベクトルを決定する移動ベクトル演算手段と、前記移動ベクトル演算手段により演算された移動ベクトルに従って合成雨量パターンを移動させることで降雨予測パターンを生成する予測パターン生成手段とを備えたことを特徴とする降雨移動予測装置。
  6. レーダ雨量計によって観測される雨量データに基づいて降雨の移動予測を行う方法において、観測メッシュが細かく観測域が狭い第一のレーダ雨量計による雨量データを記憶するステップと、第一のレーダ雨量計より観測メッシュが粗く、その観測域が第一のレーダ雨量計の観測域を含むと共に第一のレーダ雨量計の観測域より広い第二のレーダ雨量計による雨量データを記憶するステップと、第一のレーダ雨量計による雨量データの領域外部に第二のレーダ雨量計による雨量データを加えて合成雨量パターンを生成するステップと、観測時刻の異なる合成雨量パターンを比較して降雨の移動ベクトルを決定するステップと、前記移動ベクトルに従って合成雨量パターンを移動させることで降雨予測パターンを生成するステップとを備えたことを特徴とする降雨移動予測方法。
  7. レーダ雨量計によって観測される雨量データに基づいて降雨の移動予測を行う装置において、観測メッシュが細かく観測域が狭い第一のレーダ雨量計による雨量データを格納する第一の記憶手段と、第一のレーダ雨量計より観測メッシュが粗く、その観測域が第一のレーダ雨量計の観測域を含むと共に第一のレーダ雨量計の観測域より広い第二のレーダ雨量計による雨量データを格納する第二の記憶手段と、観測時刻の異なる第一または第二のレーダ雨量計による雨量データを比較して降雨の移動ベクトルを決定する移動ベクトル演算手段と、第一のレーダ雨量計による雨量データの領域外部に第二のレーダ雨量計による雨量データを加えて合成雨量データを生成する雨量データ合成手段と、前記移動ベクトル演算手段により演算された移動ベクトルに従って合成雨量データを移動させることで予測データを生成する予測データ生成手段とを備えたことを特徴とする降雨移動予測装置。
  8. レーダ雨量計によって観測される雨量データに基づいて降雨の移動予測を行う方法において、観測メッシュが細かく観測域が狭い第一のレーダ雨量計による雨量データを記憶するステップと、第一のレーダ雨量計より観測メッシュが粗く、その観測域が第一のレーダ雨量計の観測域を含むと共に第一のレーダ雨量計の観測域より広い第二のレーダ雨量計による雨量データを記憶するステップと、観測時刻の異なる第一または第二のレーダ雨量計による雨量データを比較して降雨の移動ベクトルを決定するステップと、第一のレーダ雨量計による雨量データの領域外部に第二のレーダ雨量計による雨量データを加えて合成雨量データを生成するステップと、前記移動ベクトルに従って合成雨量データを移動させることで予測データを生成するステップとを備えたことを特徴とする降雨移動予測方法。
  9. 請求項1、3、5、7のいずれか1項に記載の降雨移動予測装置において第一のレーダ雨量計による雨量データを雨量強度が所定しきい値以上のひとまとまりの領域の局所雨域データとそれ以外の背景雨量データとに分離する雨域抽出手段と、前記雨域抽出手段によって抽出された個々の局所雨域データについて観測時刻の異なる第一のレーダ雨量計による雨量データと比較して局所雨域データごとの雨域移動ベクトルを算出する雨域移動ベクトル演算手段を備え、
    予測データ生成手段は、雨域移動ベクトル演算手段によって得た雨域移動ベクトルに従って局所雨域データを移動させるとともに、移動ベクトル演算手段により演算された移動ベクトルに従って背景雨量データを移動させて重ねあわせることで降雨予測パターンを生成することを特徴とする降雨移動予測装置。
  10. 請求項1、3、5、7のいずれか1項に記載の降雨移動予測方法において第一のレーダ雨量計による雨量データを雨量強度が所定しきい値以上のひとまとまりの領域の局所雨域データとそれ以外の背景雨量データとに分離するステップと、抽出された個々の局所雨域データについて観測時刻の異なる第一のレーダ雨量計による雨量データと比較して局所雨域データごとの雨域移動ベクトルを算出するステップと、前記雨域移動ベクトルに従って局所雨域データを移動させるステップと、前記移動ベクトルに従って背景雨量データを移動させるステップと、前記移動された局所雨域データと背景雨量データを重ねあわせることで降雨予測パターンを生成するステップを備えたことを特徴とする降雨移動予測方法。
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