JP4093905B2

JP4093905B2 - Jacket

Info

Publication number: JP4093905B2
Application number: JP2003117249A
Authority: JP
Inventors: 友喜高田
Original assignee: Onward Holdings Co Ltd
Current assignee: Onward Holdings Co Ltd
Priority date: 2003-04-22
Filing date: 2003-04-22
Publication date: 2008-06-04
Anticipated expiration: 2023-04-22
Also published as: JP2004323995A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は衣服、特に上着に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
上着を着たときの心地の良さは、肩廻りの部分に圧迫感がないことが必要である。このため従来の背広などでは、前身頃および後身頃にダキ（抱き）と言われるふくらみ（脇の下の上方、袖付けのあたりに胸幅のゆとりとして出るふくらみを指し、袖付けにかぶるようにして肩先で自然に消える運動量のこと。或いは背幅のゆとりとして後に出るものはかぶり分と言われるが、前後のダキとも言う）を持たせるようにしている。
【０００３】
図１に従い説明する。なお、図１において二点鎖線が上り線を示し、実線が裁断時の外形を示している。ダキとなるゆとりは、従来は図１（ａ）に示すように、肩線１３は前身頃１においては、ネック部付近はインカーブ１３ａで、肩先側ではアウトカーブ１３ｂになるように生地を裁断するとともに、後身頃２ではインカーブ１３ｃぎみに裁断する。このように裁断したネック部側の部分の前身頃、後身頃の上り線を合わせたときの肩先部分の重なりを図１（ｂ）に示している。この重なりが前肩（すなわち、衣服上の肩回り部分で、肩縫い目線を境とした場合、前側の部分）のゆとり分となるものである。このゆとりは図２に示すように表われる。後身頃では前身頃の肩幅よりも図１（ｂ）に示すように広く取っており、この差の分だけ後身頃をいせ込み、この分が後身頃におけるダキとなり、肩甲骨付近のフィット性を高めるものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
このような技法は従来の背広においても採用されているが、多数の芯地を重ね合せた前毛芯を使用する背広などにおいては、このような肩線の形状とすることにより必要とするゆとりが得られるが、多数の芯地を重ね合せた前毛芯を使わない軽量の上着については、充分なゆとり分を得ることができず、肩廻りに圧迫感があり、フィット感が悪く、着心地がよくないという問題がある。また、素材によっても、例えば、綿素材などはあまりいせ込むこともできないので、充分なゆとりが得難いという問題もある。
【０００５】
【発明の目的】
本発明は、従来よりもより一層肩回り部分におけるゆとりを大きくするとともに、肩線を前に持ってくることにより肩回り部分の圧迫感をなくし、肩や腕の動きを従来のものより、より一層自由にした上着を提供することである。また、本発明の目的は、従来のような芯地を何枚も重ね合せた毛芯などを使用せずに、芯があまり入っていない一枚仕立風の上着などにおいてもフィット感がよく、軽く着用感がよい上着を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を、上着の前
身頃の表生地において、衿ぐりから袖ぐりに向って延びる切込みが設けられており、表生地の該切込みの箇所に切込みを開いた状態で当て布が取着されており、前記切込みのある表生地の箇所は当て布が取着されている面と反対側の面に前記切込みを覆う覆い布が取着されていることを特徴とする上着により達成する。
【０００７】
前記切込みは前身頃の前中心線よりも肩線に近い衿ぐりの部分から、袖ぐりの下から２／３よりも上の箇所に向って延びていることが好ましい。また、テーラードカラーの場合、前記切込みは衿の返り線と肩線との間の衿ぐりの部分から入れられる。また、前記切込みの長さは衿により覆われる長さである。
【０００８】
【実施例】
以下、図面に基いて本発明を詳細に説明する。図１は従来のテーラードカラーを有する上着（背広、ジャケット等）の裁断状態における前身頃と後身頃の肩の付近を表わした平面図である。図１（ａ）は前身頃１と後身頃２を裁断した状態を示し、図１（ｂ）は前身頃１と後身頃２の肩線１３のネック側の部分を上り線で合せたときの肩先部分の重なりを表わした平面図である。この重なりが前肩のゆとり量となるものである。
【０００９】
従来のものにおいては、前身頃１の肩線はインカーブ部分１３ａとアウトカーブ部分１３ｂとからなり、後身頃２の肩線はインカーブの線１３ｃとなっている。これを図１（ｂ）のようにネック側部分を上り線で合わせた場合に肩先側が重なるが、この重なった部分が前身頃ではゆとり量となり、図２（ａ）においてａで表現したふくらみ（ゆとり）となって表われている。
【００１０】
図２は、従来のテーラードカラーの上着におけるゆとりａを表わしたものであり、図２（ａ）は上着を人台に着せた状態の正面図であり、図２（ｂ）は上着を人台に着せた状態の側面図である。なお、袖の部分は省略している。また、図２（ｃ）はゆとりａが表われている付近における体と上着との間の隙間を説明するための上から見た状態の説明図である。
【００１１】
図１に示すように、前身頃１の肩線と後身頃２の肩線の形状により前身頃にゆとりとなるゆとりａを形成するとともに、後身頃の肩幅は前身頃の肩幅よりも広くし、後身頃の肩幅をいせ込むことにより後身頃のダキ（ゆとり量）を設けることが通常行われているテクニックである。
【００１２】
図２は人台１０に上着を着せた状態を示しているものである。図２（ａ）および図２（ｂ）に示すように、従来のものでも、袖ぐりの肩に近い前身頃にゆとりａが設けられている。しかし、図２（ｃ）に示すように、従来の上着では前身頃側において、肩先と胸とを結ぶ線ｃと前身頃との間の空間ｂはそれ程大きなものではなく、また後身頃２における袖付側の部分には隙間ができている状態であり、肩に馴染んでいる状態ではなく、腕を自由に動かすには充分とは言えなかった。
【００１３】
図３は図２と同様に人台に本発明の上着（この実施例ではテーラードカラーの上着である）を着用させた状態を示すものであり、図３（ａ）は正面図、図３（ｂ）は側面図であり、図３（ｃ）はゆとりａが表われる付近において断面した状態を模式的に示した説明図である。
【００１４】
本発明の上着においては、肩線１３が図３（ｂ）および図３（ｃ）において矢印３７で示すように従来のものよりも前方に移動するとともに、図３（ａ）において矢印３３で示すように前側に下がる。また、前身頃１はその袖ぐり部分が図３（ａ）に矢印３１で示すように前中心寄りに移動するとともに、図３（ｂ）に示すように、前身頃１の部分は矢印３５に示すように前側にも移動する。他方、後身頃２は図３（ａ）に矢印３２で示すように外側に移動するとともに、図３（ｂ）に矢印３６で示すように前に移動する。更に、上衿５は図３（ａ）に矢印３４で示すように、そして図３（ｂ）に矢印３８で示すように、首に沿って立上がった状態となるとともに、ラペル４は前中心に寄るように図３（ｂ）に矢印３９で示すように前中心側に移動する。
【００１５】
このような各部分の移動により、本発明の上着においては、図３（ａ）に示すようにゆとりａは従来のものに比べて大きなものであり、また、衿の前開きは従来よりも狭まったものとなる。また、図３（ｃ）におけるように、前身頃１の肩先と中心とを結ぶ線ｃと前身頃の表面との間の空間ｂは従来のものよりも大きな空間となる。また後身頃の肩先部分は前に移動した分だけ体に沿った状態となっている。
【００１６】
以下にこのようになる本発明の上着の作り方を説明する。
【００１７】
図４から図６は本発明における上着の前身頃となる表生地の処理の手順を示すそれぞれ部分平面図である。図４から図６に示すものは、裁断した状態の表生地の前身頃１の上部のみを示しているものであり、この図面に示した実施例においては、この上着はラペル４を有し、返り線３から折り返えるテーラードカラーの衿を有する上着である。符号１２はゴージ線を示し、符号１１はゴージ線の延長で衿ぐりとなる衿ぐり線を示している。また、符号１３で示した肩線は従来の上着と同様にネック側がインカーブ１３ａになり、肩先側がアウトカーブ１３ｂとなっている。符号１４は袖ぐり線を示している。符号１６は前中心線を示している。なお、図示しないが、後身頃の肩線形状も従来と同様である。
【００１８】
このような前身頃１において、返り線３と肩線１３の間の衿ぐり１１の箇所において、袖ぐりに向って切込み１５を先ず入れる。次に、図５に示すように、この切込み１５を衿ぐり１１側から開いた状態とする。この開いた状態に固定するために前身頃１の表生地の裏側から当て布６を当てる。当て布６の素材は限定されないが、表生地に仮止めできることが好ましい。接着芯等が利用し易い。また、当て布６の大きさは開いた切込み１５よりも大きければよいが、肩線側が肩線１３に達する大きさとすることが好ましい。このようにすると、前身頃の肩線と後身頃の肩線とを縫い合わす際に、当て布６も一緒に縫われるので、当て布６がずれたりせず安定する。
【００１９】
図７は図５の切込み部付近を拡大して示したものである。切込み１５を開いた状態にする手順を、当て布６として接着芯を用いた場合で説明する。先ず、切込み１５の箇所で前身頃１の表生地の裏側に接着芯６を当てる。次に、切込み１５の肩に近い側の表生地の部分を加熱して接着芯６に固定する。その後、切込み１５を開いた状態で切込み１５の反対側（すなわち肩から遠い側）の表生地の部分を加熱して接着芯６に固定する。そして、開いた切込み１５の周囲を図７に示すようにコバステッチ１７を掛けてその周辺を止める。このように切込み１５を開いた状態とすると、この部分が袖の方向にゆとりａとして表われる。
【００２０】
次に、図６に示すように、開かれた切込み１５を隠すように覆い布７を上から表生地の表面から取着する。図８は図７と同様に図６の切込み部付近を拡大して示したものである。すなわち、図８に示すように、覆い布７の周縁をコバステッチ１８を掛けて前身頃１の表生地に取着する。覆い布７の素材としては、テープや合成皮革のように端の部分を処理しないような生地を用いることが好ましいが、これに限定されるものではない。
【００２１】
切込み１５の開き具合は、出来上がり状態の衿ぐり線上において、１〜５mm、好ましくは２．５〜４mm位である。標準の体型の人の場合は３mm位開いていればよい。この開き具合は着る人の体型によって、例えば肩が前に出ている体型の人、反り身の体型の人等の違いにより変化させればよい。また、表生地の素材によって変化させればよい。
【００２２】
図９は出来上がった製品において、衿４、５を返して切込み付近を見せた状態を示している。切込み１５の長さは衿４、５を二点鎖線で示す通常の状態にしたときに衿によって隠れるようにすることが好ましく、通常、出来上がった状態での衿ぐり線から、その先端までの長さは２〜６cm程度の長さとする。なお、この長さは衿の幅によって適宜変える。図６および図９に示した実施例では、切込み１５および覆い布７は上衿５によって覆われて外からは見えない状態となる。
【００２３】
なお、この切込み１５は図４から図９に示した実施例では、返り線３と肩線１３との間の衿ぐり１１に設けているが、返り線がないような衿に適用する場合には、前中心線１６よりは肩線に近い側、すなわち、前身頃における衿ぐりの中間点と肩線との間に設ければよい。特に、肩線１３寄りに切込みを入れることが好ましい。
【００２４】
切込み１５の衿ぐり１１と反対側の先端は袖ぐり１４の上部に向って延びて行く。すなわち、袖ぐり１４の下から２／３以上、上の部分に向って延びて行くようにすることが好ましい。このようにすると、ゆとり分が求められる前肩の箇所にゆとりａが形成されるので、肩や腕の動きを良くするために好ましい。
【００２５】
図１０は本発明の別の実施例を示すものであり、図９と同様の正面図である。この実施例においては、先に説明した実施例と異なって覆い布７が存在しない。この実施例の場合は、当て布６としては表生地と同じ生地を用いることが好ましい。そして、開いた切込み１５の周縁を端ミシンによってかがるようにするとよい。
【００２６】
先に説明したように、本発明においては肩線に近い衿ぐり部分から切込み１５を入れ、その切込みを開いた状態に固定しているものである。切込み１５を開いたことにより図３に示すように後身頃２と縫製した状態においては肩線は矢印３３および３７で示したように前および下方に移動し、その結果として袖ぐり部分も符号３１、符号３５で示すように、前および内側（前中心側）に移動する。これにより大きなゆとりａができる。また、前身頃１がこのように動くことにより、それにつれて後身頃２の肩線も前に移動するとともに、後身頃の袖ぐり部分も矢印３２、３６で示すように前側に且つ外側に移動した状態になり、後の肩甲骨に沿った状態となる。一方、肩線が前および下に移動したことによりネック部分では、上衿５が矢印３４、３８に示すように、上に上り（登り）、それとともにラペル４も前中心寄りに寄った形状で前開き部分が体に沿った状態となる。前述のような動きにより図３（ｃ）で説明したように、前肩の部分に大きな空間ｂが形成される。
【００２７】
【発明の効果】
本発明によれば、上着の前身頃の肩回りに充分なゆとりが形成され、肩の動きに追従する前肩部分の空間が形成されており、本発明の上着は肩回りの部分に圧迫感がなく、重さを感じさせることがなく、極めて着心地のよいものである。
【００２８】
本発明の上着においては、特にテーラードカラーの上着においては、衿が首に吸付くように自然な上りが形成される。また、衿の後が上に登ってくるとともに、後身頃の袖ぐりも前方および外方に移動するので、背中にできるダキが綺麗に収まった状態となる。
【００２９】
更に、本発明の上着においては、前身頃に切込みを入れたことにより前身頃のゆとりのみならず後身頃も動くので腕の動きが自由になるとともに、胸のフィット感もよくなる。肩線、特に肩先部、が前に移動したことによる効果（前肩効果）によって前身頃のダキが美しく収まった状態となる。
【００３０】
本発明の上着は付属使いの少ない上着に適し、一枚仕立のような上着にも適するものである。また、本発明の上着は衿ぐりに切込みを入れるため、スタンドカラーではなく、折り衿あるいはテーラードカラーのような衿が付いている服に適している。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来のテーラードカラーを有する上着の裁断状態における前身頃と後身頃の肩の付近を表わした平面図である。図１（ａ）は前身頃と後身頃を裁断した状態を示し、図１（ｂ）は前身頃と後身頃の肩線のネック側の部分を上り線で合せたときの肩先部分の重なりを表わした平面図である。
【図２】従来のテーラードカラーの上着におけるゆとりａを表わしたものであり、図２（ａ）は上着を人台に着せた状態の正面図であり、図２（ｂ）は上着を人台に着せた状態の側面図である。図２（ｃ）はゆとりａが表われている付近における体と上着との間の隙間を説明するための上から見た状態の説明図である。
【図３】図２と同様に人台に本発明の上着を着用させた状態を示すものであり、図３（ａ）は正面図、図３（ｂ）は側面図であり、図３（ｃ）はゆとりａが表われる付近において断面した状態を模式的に示した説明図である。
【図４】本発明における上着の前身頃となる表生地の処理の手順を示す部分平面図である。
【図５】本発明における上着の前身頃となる表生地の処理の手順を示す部分平面図である。
【図６】本発明における上着の前身頃となる表生地の処理の手順を示す部分平面図である。
【図７】図５の切込み部付近を拡大して示した図である。
【図８】図６の切込み部付近を拡大して示した図である。
【図９】本発明に係る出来上がった製品において、衿を返して切込み付近を見せた状態を示す正面図である。
【図１０】本発明の別の実施例の図９に対応する図である。
【符号の説明】
１前身頃
２後身頃
３返り線
４ラペル
５上衿
６当て布
７覆い布
１１衿ぐり
１３肩線
１４袖ぐり
１５切込み
ａゆとり[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to garments, particularly outerwear.
[0002]
[Prior art]
For comfort when wearing a jacket, it is necessary that there is no pressure on the shoulder area. For this reason, in conventional suits, the bulges that are said to be daki (holding) in the front and back of the body (the bulge that appears as a chest width clearance around the armpits, around the sleeves, and put on the sleeves to cover the shoulders) The amount of momentum that disappears naturally, or something that comes out later as a margin of the spine is said to be a cover, but it is also called the front and rear daki).
[0003]
This will be described with reference to FIG. In FIG. 1, a two-dot chain line indicates an up line, and a solid line indicates an outer shape at the time of cutting. Conventionally, as shown in FIG. 1A, the shoulder is cut into the shoulder line 13 in the front body 1, so that the neck portion is an incurve 13a and the shoulder tip side is an outcurve 13b. At the same time, the back body 2 is cut into the in-curve 13c. FIG. 1B shows an overlap of the shoulder portions when the front body and the back body of the neck portion side thus cut are combined. This overlap is a margin of the front shoulder (that is, the front portion when the shoulder seam line is the boundary at the shoulder portion on the clothes). This clearance appears as shown in FIG. As shown in Fig. 1 (b), the back body is wider than the shoulder width of the front body, and the back body is squeezed by this difference, and this part becomes daki in the back body, and the fit around the scapula is improved. It is something to enhance.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Such a technique is also used in a conventional suit, but in a suit using a front hair core in which a large number of interlinings are overlapped, the required clearance can be obtained by adopting such a shoulder line shape. However, for a light jacket that does not use a front bristle with a large number of interlinings, it is not possible to get enough space, there is a feeling of pressure around the shoulder, and the fit is bad, There is a problem that it is not comfortable to wear. Also, depending on the material, for example, a cotton material cannot be damped so much that there is a problem that it is difficult to obtain a sufficient space.
[0005]
OBJECT OF THE INVENTION
The present invention further increases the clearance in the shoulder area than before, and eliminates the feeling of pressure in the shoulder area by bringing the shoulder line forward, making the movement of the shoulder and arm more than conventional. It is to provide a more free jacket. In addition, the object of the present invention is to provide a good fit even in single-tailored jackets that do not contain much core, without using a conventional core such as a pile of several cores. An object is to provide a light and comfortable outerwear.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has the above object in that the front cloth of the outer garment is provided with a cut extending from the neckline toward the armhole, and the application cloth is in a state where the cut is opened at the cut portion of the front cloth. A cover cloth covering the notch is attached to the surface of the face cloth with the notch on the surface opposite to the surface to which the cover cloth is attached. Achieve.
[0007]
It is preferable that the cut extends from a portion of the neckline closer to the shoulder line than the front center line of the front body toward a position above 2/3 from under the armhole. In the case of a tailored collar, the incision is made from the portion of the neckline between the return line of the heel and the shoulder line. Further, the length of the cut is a length covered with a ridge.
[0008]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a plan view showing the vicinity of the shoulders of the front body and the back body in a cut state of an outerwear (back, jacket, etc.) having a conventional tailored collar. FIG. 1A shows a state in which the front body 1 and the back body 2 are cut, and FIG. 1B shows a state in which the neck side portions of the shoulder lines 13 of the front body 1 and the back body 2 are combined with an up line. It is a top view showing the overlap of a shoulder tip part. This overlap is the amount of front shoulder clearance.
[0009]
In the conventional one, the shoulder line of the front body 1 is composed of an incurve portion 13a and an outcurve portion 13b, and the shoulder line of the rear body 2 is an incurve line 13c. When the neck side portion is aligned with the up line as shown in FIG. 1 (b), the shoulder tip side overlaps, but this overlapped portion becomes a clearance amount in the front body, and the bulge (a) in FIG. It is expressed as “clear”.
[0010]
FIG. 2 shows a clearance a in a conventional tailored collar outerwear, FIG. 2 (a) is a front view of the outerwear on a person stand, and FIG. 2 (b) is an outerwear. It is a side view of the state which was put on the platform. The sleeve portion is omitted. Moreover, FIG.2 (c) is explanatory drawing of the state seen from the top for demonstrating the clearance gap between the body and the outerwear in the vicinity where the clearance a appears.
[0011]
As shown in FIG. 1, the shoulder a of the front body 1 and the shoulder 2 of the back body 2 form a clearance a which is a space for the front body, and the shoulder width of the back body is wider than the shoulder width of the front body, It is a common technique to provide a daki (clearance) on the back body by inserting the shoulder width of the back body.
[0012]
FIG. 2 shows a state in which a jacket is put on the person stand 10. As shown in FIGS. 2 (a) and 2 (b), even in the conventional device, a space a is provided on the front body close to the shoulder of the armhole. However, as shown in FIG. 2 (c), on the front body side in the conventional outerwear, the space b between the line c connecting the shoulder tip and the chest and the front body is not so large, and the back body 2 There was a gap in the sleeved side of the arm, and it was not familiar with the shoulder, and it was not enough to move the arm freely.
[0013]
FIG. 3 shows a state in which the outer garment of the present invention (the tailored collar outer garment in this embodiment) is put on a person stand as in FIG. 2, and FIG. 3 (a) is a front view, FIG. 3 (b) is a side view, and FIG. 3 (c) is an explanatory view schematically showing a cross-section in the vicinity where the clearance a appears.
[0014]
In the outer garment of the present invention, the shoulder 13 moves forward as compared with the conventional one as shown by an arrow 37 in FIGS. 3B and 3C, and at the arrow 33 in FIG. Lower to the front as shown. In addition, the front body 1 moves toward the front center as indicated by an arrow 31 in FIG. 3A, and the front body 1 is indicated by an arrow 35 as shown in FIG. 3B. Move forward as shown. On the other hand, the back body 2 moves outward as indicated by an arrow 32 in FIG. 3A and moves forward as indicated by an arrow 36 in FIG. Further, as shown by an arrow 34 in FIG. 3 (a) and as shown by an arrow 38 in FIG. 3 (b), the upper collar 5 rises along the neck, and the lapel 4 has a front center. As shown by an arrow 39 in FIG.
[0015]
Due to such movement of each part, in the outerwear of the present invention, as shown in FIG. 3 (a), the clearance a is larger than the conventional one, and the front opening of the bag is larger than the conventional one. It will be narrowed. As shown in FIG. 3C, a space b between a line c connecting the shoulder tip and the center of the front body 1 and the surface of the front body is larger than the conventional one. Moreover, the shoulder part of the back body is in a state along the body by the amount moved forward.
[0016]
The following explains how to make the jacket of the present invention like this.
[0017]
FIG. 4 to FIG. 6 are partial plan views showing the procedure for processing the front fabric which is the front body of the jacket in the present invention. 4 to 6 show only the upper part of the front body 1 of the cut fabric in the cut state. In the embodiment shown in this drawing, the outerwear has a lapel 4. This is a jacket with a tailored collar collar that can be folded back from the return line 3. Reference numeral 12 denotes a gorge line, and reference numeral 11 denotes a counterbore line that becomes an extension of the gorge line. The shoulder line indicated by reference numeral 13 has an in-curve 13a on the neck side and an out-curve 13b on the shoulder side as in the conventional outerwear. Reference numeral 14 denotes a armhole line. Reference numeral 16 denotes a front center line. Although not shown, the shoulder line shape of the back body is the same as the conventional one.
[0018]
In such a front body 1, a cut 15 is first made at the neck 11 between the return line 3 and the shoulder line 13 toward the armhole. Next, as shown in FIG. 5, the notch 15 is opened from the counterbore 11 side. In order to fix in this open state, the patch 6 is applied from the back side of the front fabric of the front body 1. Although the material of the patch 6 is not limited, it is preferable that it can be temporarily fixed to the front fabric. Adhesive cores are easy to use. Further, the size of the patch 6 may be larger than the open cut 15, but it is preferable that the shoulder line side reaches the shoulder line 13. If it does in this way, when sewing the shoulder line of the front body and the shoulder line of the back body, since the patch 6 is also sewn together, the patch 6 does not shift and is stabilized.
[0019]
FIG. 7 is an enlarged view of the vicinity of the cut portion in FIG. A procedure for opening the cut 15 will be described in the case where an adhesive core is used as the batter 6. First, the adhesive core 6 is applied to the back side of the front fabric of the front body 1 at the notch 15. Next, the portion of the outer fabric near the shoulder of the cut 15 is heated and fixed to the adhesive core 6. Thereafter, with the cut 15 opened, the surface fabric portion opposite to the cut 15 (ie, the side far from the shoulder) is heated and fixed to the adhesive core 6. Then, an edge stitch 17 is applied around the open cut 15 to stop the periphery as shown in FIG. When the notch 15 is opened as described above, this portion appears as a space a in the sleeve direction.
[0020]
Next, as shown in FIG. 6, the covering cloth 7 is attached from the surface of the front fabric so as to hide the opened cut 15. FIG. 8 is an enlarged view of the vicinity of the cut portion of FIG. 6 as in FIG. That is, as shown in FIG. 8 , the peripheral edge of the covering cloth 7 is attached to the front fabric of the front body 1 by applying the edge stitch 18. As a material for the covering cloth 7, it is preferable to use a cloth that does not treat an end portion such as a tape or synthetic leather, but is not limited thereto.
[0021]
The degree of opening of the cut 15 is about 1 to 5 mm, preferably about 2.5 to 4 mm, on the finished boring line. In the case of a person with a standard body shape, it is only necessary to open about 3 mm. This degree of opening may be changed depending on the body shape of the person wearing, for example, the difference in the body shape of the person with the shoulder protruding forward, the shape of the warped body, or the like. Moreover, what is necessary is just to change with the raw material of a surface cloth.
[0022]
FIG. 9 shows the finished product in a state where the ridges 4 and 5 are returned to show the vicinity of the cut. The length of the notch 15 is preferably hidden by the scissors when the scissors 4 and 5 are in the normal state indicated by the two-dot chain line, and is usually the length from the boring line in the completed state to the tip thereof. The length is about 2 to 6 cm. In addition, this length changes suitably with the width | variety of a collar. In the embodiment shown in FIGS. 6 and 9, the cut 15 and the covering cloth 7 are covered with the upper collar 5 and cannot be seen from the outside.
[0023]
In the embodiment shown in FIGS. 4 to 9, the notch 15 is provided in the neckline 11 between the return line 3 and the shoulder line 13, but this is applied to the case where there is no return line. May be provided on the side closer to the shoulder line than the front center line 16, that is, between the midpoint of the neckline and the shoulder line in the front body. In particular, it is preferable to make a cut near the shoulder 13.
[0024]
The tip of the notch 15 opposite to the neckline 11 extends toward the top of the armhole 14. That is, it is preferable to extend 2/3 or more from the bottom of the armhole 14 toward the upper portion. In this way, a space a is formed at the front shoulder where a space is required, which is preferable for improving the movement of the shoulder and arm.
[0025]
FIG. 10 shows another embodiment of the present invention and is a front view similar to FIG. In this embodiment, unlike the embodiment described above, the covering cloth 7 does not exist. In the case of this embodiment, it is preferable to use the same fabric as the front fabric as the dressing 6. Then, the peripheral edge of the opened cut 15 may be bent by the end sewing machine.
[0026]
As described above, in the present invention, the cut 15 is made from the neckline portion close to the shoulder line, and the cut is fixed in the open state. When the notch 15 is opened, the shoulder line moves forward and downward as indicated by arrows 33 and 37 in the state where it is sewn with the back body 2 as shown in FIG. , Move forward and inward (front center side). As a result, a large clearance a is created. Further, as the front body 1 moves in this way, the shoulder line of the back body 2 moves forward, and the armhole portion of the back body also moves forward and outward as indicated by arrows 32 and 36. It becomes a state and becomes a state along the rear scapula. On the other hand, as the shoulder line moves forward and downward, the upper collar 5 rises up (ascends) as indicated by arrows 34 and 38, and the lapel 4 also moves closer to the front center. The front opening part is in a state along the body. As described above with reference to FIG. 3 (c), a large space b is formed in the front shoulder.
[0027]
【The invention's effect】
According to the present invention, a sufficient clearance is formed around the shoulder of the front body of the jacket, and a space for the front shoulder portion that follows the movement of the shoulder is formed. There is no feeling of pressure, no weight is felt, and it is extremely comfortable to wear.
[0028]
In the outer garment of the present invention, especially in a tailored collar garment, a natural ascending is formed so that the heel sticks to the neck. Also, as the back of the heel climbs up, the back of the back also moves forward and outward, so that the daki on the back is neatly accommodated.
[0029]
Further, in the outer garment of the present invention, the notch in the front body moves not only the space of the front body but also the back body, so that the movement of the arm is free and the fit of the chest is improved. Due to the effect of moving the shoulder line, in particular, the shoulder tip part (front shoulder effect), the body of the front body is beautifully settled.
[0030]
The outer garment of the present invention is suitable for an outer garment having few accessories, and is suitable for an outer garment such as one piece tailoring. In addition, the outer garment of the present invention is suitable for clothes with folds such as folds or tailored collars instead of stand-up collars, because the cuts are made in the neckline.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing the vicinity of shoulders of a front body and a back body in a cutting state of a jacket having a conventional tailored collar. FIG. 1 (a) shows a state in which the front body and the back body are cut, and FIG. 1 (b) shows the overlap of the shoulder portions when the neck portions of the shoulder lines of the front body and the back body are joined together by the up line. It is the represented top view.
FIG. 2 is a view showing a clearance a in a conventional tailored collar outer jacket, FIG. 2 (a) is a front view showing a state in which the outer jacket is put on a person stand, and FIG. 2 (b) is a jacket outer jacket. It is a side view of the state which was put on the platform. FIG.2 (c) is explanatory drawing of the state seen from the top for demonstrating the clearance gap between the body and outerwear in the vicinity where the clearance a appears.
3 shows a state in which the outer garment of the present invention is worn on a pedestal as in FIG. 2, FIG. 3 (a) is a front view, FIG. 3 (b) is a side view, and FIG. (C) is explanatory drawing which showed typically the state cut in the vicinity in which the clear a appears.
FIG. 4 is a partial plan view showing the procedure for processing the front fabric that is the front body of the jacket in the present invention.
FIG. 5 is a partial plan view showing the procedure for processing the front fabric which is the front body of the jacket in the present invention.
FIG. 6 is a partial plan view showing the procedure for processing the front fabric that is the front body of the jacket in the present invention.
7 is an enlarged view of the vicinity of a cut portion in FIG.
8 is an enlarged view showing the vicinity of a cut portion in FIG. 6. FIG.
FIG. 9 is a front view showing a finished product according to the present invention in a state where the ridges are returned to show the vicinity of the incision.
FIG. 10 is a diagram corresponding to FIG. 9 of another embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Front body 2 Rear body 3 Return line 4 Lapel 5 Upper heel 6 Cover cloth 7 Cover cloth 11 Punch 13 Shoulder line 14 Sleeve hole 15 Cut a Clear

Claims

In the front fabric of the front body of the jacket, a cut extending from the neckline toward the armhole is provided, and the patch is attached in a state where the cut is opened at the cut portion of the front fabric , The outer garment characterized in that a cover cloth covering the cut is attached to a surface opposite to the surface on which the cover cloth is attached to the surface cloth portion with the cut .

2. The outer garment according to claim 1, wherein the incision extends from a portion of the neckline closer to the shoulder line than the front center line of the front body toward a position above 2/3 from under the armhole. .

The outer garment according to claim 1, wherein the notch is formed from a portion of a neckline between a barb return line and a shoulder line.

The outerwear according to any one of claims 1 to 3, wherein a length of the cut is a length covered with a heel.