JP4093525B2 - 3-way solenoid valve - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、三方電磁弁に関し、特に、一端に端壁部を有して磁性金属により構成されるソレノイドハウジングにコイル組立体が収容され、コイル組立体の他端に対向する磁性金属製のヨーク板がソレノイドハウジングの他端に結合され、可動コアの軸方向移動を案内する非磁性材料製のカラーが前記ヨーク板の中心部を貫通して配置され、ヨーク板に一端が連設される弁ハウジングに、該弁ハウジング内の弁室に臨む第1および第2弁座が相互に対向して設けられ、第1および第2弁座への択一的な着座を可能とした弁体に、可動コアに連動、連結されるロッドが連接される三方電磁弁の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる三方電磁弁は、たとえば特開平3−157576号公報等により既によく知られており、このものでは、カラーで軸方向移動を案内される可動コアにロッドの一端が同軸に嵌合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の三方電磁弁では、可動コアおよびロッドが実質的に一体化されており、しかも可動コアだけの軸方向移動がガイドされる構成であるので、ロッドの軸心位置は、可動コアおよびロッドの同軸性、ならびに可動コアをガイドするカラーの軸心位置精度の影響を受けることになり、可動コアおよびロッドのカラーおよび弁ハウジング内での円滑な軸方向移動を保証するためには、可動コアをガイドするカラー、可動コアおよびロッドの加工精度および組付精度を高めねばならず、コスト増大を招いている。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、カラー、可動コアおよびロッドの加工および組付を容易とし、コスト低減を可能とした三方電磁弁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、中心孔を有する合成樹脂製のボビンならびに該ボビンに巻装されるコイルを備えるコイル組立体が、一端に端壁部を有して磁性金属により構成されるソレノイドハウジングに収容され、前記端壁部に磁気的に結合される固定コアが前記中心孔の一端側に挿入され、該固定コアに対向する可動コアが前記中心孔の他端側に挿入され、中心部に貫通孔を有して前記コイル組立体の他端に対向する磁性金属製のヨーク板が前記ソレノイドハウジングの他端に結合され、前記固定コアに一端を対向させる可動コアの軸方向移動を案内する非磁性材料製のカラーが、前記貫通孔を貫通して前記中心孔の他端側に挿入され、前記ヨーク板に一端が連設される弁ハウジングに、該弁ハウジング内に形成される弁室に臨む第1および第2弁座が相互に対向して設けられ、第1および第2弁座への択一的な着座を可能として前記弁室に収容される弁体に、前記可動コアに連動、連結されるロッドが連接される三方電磁弁において、前記ヨーク板に設けられた複数の連結孔を介して前記ボビンに一体に連なる合成樹脂製の前記弁ハウジングに、前記ロッドの軸方向移動を案内するガイド部が設けられ、前記カラーは、半径方向外方に張出して前記中心孔の内面に対向する外向き鍔を軸方向一端に、また半径方向内方に張出す内向き鍔を軸方向他端にそれぞれ一体に有していて前記貫通孔に圧入され、前記可動コアは、前記カラー内に摺動可能に挿入される小径部と、前記カラーの軸方向一端よりも外方で前記小径部の一端に同軸に連設されて該小径部よりも大径に形成され且つ前記中心孔内で前記固定コアに対向する大径部とを一体に備え、前記内向き鍔を軸方向移動可能に貫通する前記ロッドの一端が、前記カラー内で前記小径部の端面に同軸に当接されることを特徴とする。
【0006】
このような構成によれば、可動コアおよびロッドが分離しているので、相互組付のために加工精度を高める必要はなく、また可動コアおよびロッドの軸心が多少ずれたとしても、カラーおよびガイド部で別々にガイドされる可動コアおよびロッドの軸方向移動に悪影響が及ぶことはなく、したがってカラー、可動コアおよびロッドの加工および組付を容易とし、コスト低減を図ることができる。しかもボビン、ヨーク板および弁ハウジングが一体に成形されるので、ボビン、ヨーク板および弁ハウジングの軸心精度を容易に向上することができる。
【0007】
また前記カラーは、ボビン中心孔の内面に対向する外向き鍔を軸方向一端に、また内向き鍔を軸方向他端にそれぞれ一体に有してヨーク板の貫通孔に圧入され、また可動コアは、カラー内に摺動可能に挿入される小径部と、カラーの軸方向一端よりも外方で前記小径部の一端に同軸に連設されて該小径部よりも大径に形成され且つボビンの中心孔内で固定コアに対向する大径部とを一体に備え、前記内向き鍔を軸方向移動可能に貫通する前記ロッドの一端が、該カラー内で可動コアの小径部端面に同軸に当接されるので、可動コアのカラー内での摺動には影響を及ぼさない外向き鍔を用いてカラーをヨーク板の貫通孔に圧入することが可能となって、肉厚を極力薄く設定したカラーを貫通孔に圧入することを可能とし、それにより可動コアおよびヨーク板間の間隔を極力小さく設定して磁気特性を向上することが可能となるとともに、可動コアの軸方向移動をヨーク板に固定されるカラーで安定的にガイドすることができ、しかもロッドでカラーの他端側がほぼ塞がれることになり、塵埃がカラー内に侵入することを極力防止することができる。また、外向き鍔付きカラーがボビンの中心孔に挿入されるにもかかわらず、可動コアおよび固定コアの対向面積を比較的大きく設定し、磁気特性を向上させることができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記ヨーク板の中心部には、前記貫通孔の一部を形成する円筒部が、前記コイル組立体とは反対側に突出して一体に設けられることを特徴とし、かかる構成によれば、ヨーク板と一体の円筒部で、軸方向に比較的長い距離にわたりカラーを支持するようにしてカラーの軸線が傾くことを極力防止することができ、またヨーク板のうちカラーを介して可動コアの外面に対向する部分の面積を大きくし、磁路面積の増大による磁気特性向上を図ることができる。
【0009】
請求項3記載の発明は、上記請求項1の発明の構成に加えて、前記ボビンの一端部には、前記ソレノイドハウジングの端壁部に対向して開口する収容凹部が設けられ、前記コイルに連なって収容凹部に収容されるアース板と、前記端壁部との間に、コイル組立体を前記ヨーク板側に付勢するばね力を発揮する導電金属製のばねが設けられることを特徴とし、かかる構成によれば、コイル組立体をソレノイドハウジング内で安定的に保持するためのばねを用いてソレノイドハウジングにアース板を導通させ、ソレノイドハウジングを接地するようにして、アース用の端子部材を設けることを不要とし、部品点数を低減することができる。
【0010】
請求項4記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記端壁部に設けられた透孔を緊密に貫通する連結軸部が前記ボビンに一体に連設され、前記コイルに連なる端子部材を臨ませる合成樹脂製のカプラに、前記端壁部の外面に当接されるカプラ支持板が一体に形成され、該カプラ支持板に設けられた溶着孔に挿通される前記連結軸部とカプラ支持板とが溶着されることを特徴とし、かかる構成によれば、コイル組立体とは別体のカプラをハウジングの端壁部外面側に取付けることができるので、カプラ形状の変更にもかかわらず、カプラを除く部分の変更を不要として汎用性を高めることができる。しかも連結軸部がハウジングの端壁部に設けられた透孔を緊密に貫通するので、ソレノイドハウジングの軸線に直交する平面内での該ソレノイドハウジングに対するボビンすなわちコイル組立体の位置を一定に定めることができ、また端子部材がカプラに嵌合されることによりソレノイドハウジングの軸線に直交する平面内でのコイル組立体に対するカプラの位置を一定に定めることができ、剛性を有するソレノイドハウジングの端部外面にカプラを強固にかつ安定して固定することができる。
【0011】
請求項5記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記弁ハウジングには、前記貫通孔に一端を同軸に連通させたガイド孔と、該ガイド孔内に同軸上に配置される前記ロッドの他端部を緩く挿通させる第1弁孔ならびにガイド孔と反対側で第1弁孔を中心部に臨ませる第1弁座を有する隔壁と、該隔壁を前記ガイド孔の他端との間に介在させて該ガイド孔と同軸に配置されるとともに隔壁とは反対側に臨む段部を有する嵌合孔とが設けられ、一端に第2弁座を有するとともに他端には半径方向外方に張出す規制鍔部が設けられる弁座部材が、前記弁室を前記隔壁との間に形成するとともに前記段部に前記規制鍔部を当接させるようにして前記嵌合孔に嵌合、固定されることを特徴とし、かかる構成によれば、弁座部材を弁ハウジングに嵌合、固定した状態で、第2弁座と、弁ハウジングの段部とは軸方向にずれた位置に配置されるこになり、第2弁座および規制鍔部間の長さを変更するだけで、弁ハウジングの長さおよび形状の多様化に対応した第2弁座の位置設定が可能となり、汎用性を高めることができる。
【0012】
さらに請求項6記載の発明は、上記請求項5記載の発明の構成に加えて、前記弁座部材には、一端を第2弁座の中央部に開口させた第2弁孔が軸方向全長にわたって設けられ、第2弁孔の他端に臨むフィルタの外周部が前記弁座部材の規制鍔部を前記段部との間に挟んで配置され、該フィルタの外周部に前記弁ハウジングの他端がかしめ係合されることを特徴とし、かかる構成によれば、弁座部材およびフィルタの弁ハウジングへの組付けを容易とすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0014】
図1〜図4は本発明の第1実施例を示すものであり、図1は三方電磁弁の縦断面図、図2は図1の2−2線拡大断面図、図3はソレノイド部の分解斜視図、図4は図2の下部の拡大図である。
【0015】
先ず図1において、この三方電磁弁14は、流体供給源(図示せず)に連なる入口通路11を流体圧アクチュエータ(図示せず)に連なる出口通路12に連通させるとともにリザーバ(図示せず)に連なる排出通路13および前記出口通路12間を遮断する状態、ならびに入口通路11および出口通路12間を遮断するとともに排出通路13および出口通路12間を連通する状態を切換えるように作動する弁部15と、該弁部15を切換作動させるための電磁力を発揮するソレノイド部16とで構成される。
【0016】
図2および図3を併せて参照して、ソレノイド部16は、コイル組立体17と、該コイル組立体17を収容せしめる磁性金属製のソレノイドハウジング18と、ソレノイドハウジング18に結合される磁性金属製のヨーク板19と、ソレノイドハウジング18に一体に形成される固定コア20と、該固定コア20に対向する可動コア21とを備える。
【0017】
コイル組立体17は、中心孔22を有する合成樹脂製のボビン23と、そのボビン23に巻装されるコイル24と、被覆部25とを備え、被覆部25は、たとえば合成樹脂製のテープをボビン23に巻装されたコイル24に巻き付けることで構成される。
【0018】
ソレノイドハウジング18は、コイル組立体17の軸方向一端に対向する端壁部18aを一端に一体に有して有底円筒状に形成されており、棒状に形成されて前記中心孔22に一端側から挿入される固定コア20の一端が、ソレノイドハウジング18の端壁部18aの中央部にたとえば一体に連設されることにより、ソレノイドハウジング18に磁気的に結合される。
【0019】
ヨーク板19は、前記中心孔22に対応する貫通孔26を中心部に有して前記コイル組立体17の他端に対向するものであり、ヨーク板19の外周がソレノイドハウジング18の他端にかしめ結合等により結合される。しかもヨーク板19の中心部には、前記貫通孔26の一部を形成する円筒部19aが、前記コイル組立体17とは反対側に突出して一体に設けられる。
【0020】
前記可動コア21の軸方向移動は、非磁性材料たとえばステンレス鋼から成る円筒状のカラー27で案内されるものであり、該カラー27は、前記貫通孔26を貫通して該貫通孔26に圧入されつつ前記中心孔22の他端側に挿入される。カラー27の一端には、半径方向外方に張出して前記中心孔22の内面に対向する外向き鍔27aが一体に設けられ、またカラー27の他端には、半径方向内方に張出す内向き鍔27bが一体に設けられる。
【0021】
一方、可動コア21は、カラー27に挿入される小径部21aと、該小径部21aよりも大径に形成されて固定コア20の他端に対向する大径部21bとを一体に備えるものであり、大径部21bは、前記カラー27の軸方向一端よりも外方で前記小径部21aの一端に同軸に連設される。この可動コア21の一端部には、該可動コア21および固定コア20間に設けられる戻しばね28の一部を収容する凹部29が同軸に設けられる。
【0022】
また前記大径部21bの外面には、前記中心孔22の内面との間に流路30を形成する溝31が大径部21bの軸方向全長にわたって延びるようにして、たとえば複数条設けられ、前記流路30および前記凹部29間を結ぶ連通孔32が可動コア21に設けられる。
【0023】
ソレノイドハウジング18外には、コイル組立体17が備えるコイル24の一端に連なってボビン23から延出される端子部材35を内部に臨ませる合成樹脂製のカプラ36が配置されるものであり、このカプラ36は、ソレノイドハウジング18の端壁部18a外面に当接される円板状のカプラ支持板37と一体に形成される。
【0024】
ソレノイドハウジング18の端壁部18aには、一対の透孔38,38と、端子貫通孔39とが設けられ、両透孔38,38を貫通するたとえば一対の連結軸部40,40の一端が前記ボビン23に一体に連設される。一方、カプラ支持板37には、前記各透孔38,38に対応した一対の溶着孔41,41が設けられており、これらの溶着孔41,41の前記端壁部18aとは反対側の端部に、前記端壁部18aから遠ざかるにつれて大径となるテーパ部41a,41aが設けられる。
【0025】
前記溶着孔41,41には各連結軸部40,40がそれぞれ挿通され、各連結軸部40,40の他端部とカプラ支持板37とが、前記両連結軸部40,40のうち前記両溶着孔41,41から突出した部分が軸方向に押し潰されるようにして、熱溶着される。
【0026】
しかも2組の前記溶着孔41,41および前記連結軸部40,40は、前記カプラ36を相互間に挟む位置に配置される。
【0027】
前記端子部材35の前記ボビン23側基部が、ボビン23と一体に形成されて前記端子貫通孔39に嵌合される合成樹脂製の被覆部42で覆われており、端子部材35は略L字状に屈曲されてカプラ36に嵌合される。
【0028】
また前記コイル組立体17が備えるコイル24の他端に連なるリング状のアース板43が、ボビン23の一端外面に設けられた収容凹部44に収容されており、このアース板44および端壁部18a間には、コイル組立体17をヨーク板19側に押圧してコイル組立体17のソレノイドハウジング18内での位置を一定に保持するばね45が設けられる。しかも該ばね45は導電金属により形成されるものであり、アース板43はばね45を介してソレノイドハウジング18に導通される。さらにソレノイドハウジング18には、該ソレノイドハウジング18を図示しない金属製支持部材に支持するためのブラケット46が溶接されており、コイル24の他端は、アース板43、ばね45、ソレノイドハウジング18、ブラケット46および前記支持部材を介して接地される。
【0029】
図4を併せて参照して、弁部15は、合成樹脂製の弁ハウジング48と、該弁ハウジング48内に収容される球状の弁体49と、ソレノイド部16の可動コア21および弁体49間を連動、連結するロッド50とを備える。
【0030】
弁ハウジング48の一端は、ソレノイド部16におけるコイル組立体17のボビン23に一体に連設される。すなわちヨーク板19には、複数の連結孔54,54…が設けられており、それらの連結孔54,54…を介してボビン23に一体に連なる弁ハウジング48と、ボビン23と、それら48,23の間に挟まれるヨーク板19とが一体にモールド結合される。
【0031】
弁ハウジング48には、ソレノイド部16が備えるヨーク板19の貫通孔26に一端を同軸に連通させたガイド孔55と、該ガイド孔55と同軸の第1弁孔61ならびにガイド孔55と反対側で第1弁孔61を中心部に臨ませる第1弁座62を有する隔壁57と、該隔壁57を前記ガイド孔55の他端との間に介在させて該ガイド孔55と同軸に配置されるとともに隔壁57とは反対側に臨む段部65が隔壁57とは反対側の端部内面に形成される嵌合孔56とが設けられる。
【0032】
ロッド50はガイド孔55内に同軸に配置されており、このロッド50が他端部に備える小径軸部50aが第1弁孔61に緩く挿通される。またガイド孔55内には、ロッド50の軸方向移動をガイドするガイド部52として機能する金属製の円筒部材が圧入されており、この円筒部材の外周の軸方向全長には流路34を弁ハウジング48との間に形成するようにして溝52aがたとえば複数条設けられ、ソレノイド部16のヨーク板19およびガイド部52間で弁ハウジング48内には、排出通路13に通じる開放室59が形成される。
【0033】
ところでソレノイド部16におけるカラー27の他端には、半径方向内方に張出す内向き鍔27bがカラー27の他端に一体に設けられており、該内向き鍔27bを軸方向移動可能に貫通する前記ロッド50の一端が前記カラー27内で前記可動コア21の他端に同軸に当接される。しかもロッド50の一端には、該ロッド50の軸線上を仮想中心とする球面状の当接面50bが形成されており、該当接面50bが前記可動コア21の他端に当接される。
【0034】
一端にテーパ状の第2弁座64を有するとともに他端には半径方向外方に張出す規制鍔部53aが設けられる弁座部材53が、出口通路12に連通する弁室58を前記隔壁57との間に形成するとともに前記段部64に規制鍔部53aを当接させるようにして前記嵌合孔56に嵌合され、嵌合孔56の内面に弾発接触するOリング66が弁座部材53の外周に装着される。
【0035】
弁室58には第1および第2弁座62,64に択一的に着座可能な球状の弁体49が収容され、第1弁孔61を緩く貫通するロッド50の小径軸部50aが弁体49に当接する。
【0036】
弁座部材53には、一端を第2弁座64の中央部に開口させた第2弁孔63が軸方向全長にわたって設けられ、第2弁孔63および入口通路11間に介在して第2弁孔63の他端を臨ませるフィルタ67の外周部が、弁座部材53の規制鍔部53aを前記段部65との間に挟んで配置され、該フィルタ67の外周部に前記弁ハウジング48の他端が熱かしめ等によりかしめ係合される。これにより嵌合孔56に嵌合される弁座部材53が弁ハウジング48に固定されることになる。
【0037】
フィルタ67は、リング状に形成される枠部材68の内周に網状部材69が支持されて成るものであり、第2弁孔63の他端には、大径端を枠部材68の内径に対応させつつフィルタ67側に向かうにつれて大径となるように形成されたテーパ孔部63aが同軸に設けられる。
【0038】
ところで、前記弁座部材53は、金属もしくは合成樹脂により形成されるものであり、金属製の弁座部材53としたときには、第2弁座64の第2弁座64の形状精度を高め、シート性を良好とするこができ、また合成樹脂製の弁座部材53としたときには、弁座部材53の製造を容易とし、低コスト化を図ることが可能となる。
【0039】
次にこの第1実施例の作用について説明すると、ソレノイド部16のコイル24に通電すると、可動コア21は戻しばね28のばね力に抗して固定コア20側に吸引される。このため入口通路11からフィルタ67を介して第2弁孔63に流体圧が作用している状態では、弁体49が第2弁座64から離座するように押上げられて第1弁座62に着座する。したがって第2弁孔63が開き、第1弁孔61が閉じられることになり、入口通路11が出口通路12に連通し、出口通路12および排出通路13間が遮断される。
【0040】
一方、ソレノイド部16のコイル24への通電を停止すると、可動コア21は戻しばね28のばね力によって固定コア20から離反する方向に作動する。このため弁体49は、第1弁座62から離座して第2弁座64に着座するようにロッド50で押圧される。したがって第1弁孔61が開き、第2弁孔63が閉じられることになり、出口通路12が排出通路13に連通し、出口通路12および入口通路11間が遮断される。
【0041】
このような三方電磁弁14において、ソレノイド部16にあっては、ソレノイドハウジング18の端壁部18aに設けられた透孔38,38を貫通する合成樹脂製の連結軸部40,40の一端がボビン23に連設され、コイル組立体17とは別体のカプラ36と一体に形成されて端壁部18aの外面に当接されるカプラ支持板37と、該カプラ支持板37の溶着孔41,41に挿通される連結軸部40,40の他端部とが溶着され、端壁部18aの端子貫通孔39を貫通する端子部材35がカプラ36に嵌合される。したがってコイル組立体17とは別体のカプラ36をソレノイドハウジング18の端壁部18a外面側に取付けることができ、カプラ36の形状の変更にもかかわらず、カプラ36を除く部分の変更を不要として汎用性を高めることができる。しかも連結軸部40,40およびボビン23が一体に形成されるので、連結軸部40,40を設けることによる部品点数の増大および組付工数の増大を回避することができる。
【0042】
またカプラ支持板37および連結軸部40,40を溶着するにあたり、連結軸部40,40のうち前記溶着孔41,41から突出した部分が軸方向に押し潰されてカプラ支持板37に熱溶着されるので、超音波溶着等の高価な溶着設備および治具を不要として、カプラ支持板37および連結軸部40,40を溶着することができ、熱溶着による安価な設備および治具を用いることができる。この際、溶着孔41,41の前記端壁部18aとは反対側の端部に、前記端壁部18aから遠ざかるにつれて大径となるテーパ部41a,41aが設けられているので、溶着孔41,41の軸方向と直交する方向での溶着強度を高めることができる。
【0043】
しかも連結軸部40,40がソレノイドハウジング18の端壁部18aに設けられた透孔38,38を貫通するので、ソレノイドハウジング18の軸線に直交する平面内での該ソレノイドハウジング18に対するボビン23すなわちコイル組立体17の位置を一定に定めることができ、また端子部材35がカプラ36に嵌合されることによりソレノイドハウジング18の軸線に直交する平面内でのコイル組立体17に対するカプラ36の位置を一定に定めることができ、剛性を有するソレノイドハウジング18の端壁部18a外面にカプラ36を強固にかつ安定して固定することができる。
【0044】
また相互に対をなす2組の溶着孔41,41および連結軸部40,40が、前記カプラ36を相互間に挟む位置に配置されるので、ソレノイドハウジング18が備える端壁部18aの外面へのカプラ36の取付け、固定を確実なものとすることができ、カプラ支持板37が円板状に形成されるので、ソレノイドハウジング18の全周方向でのカプラ36の荷重強度を高めることができる。
【0045】
また端子部材35のボビン23側基部が、ボビン23と一体に形成されて端子貫通孔39に嵌合される合成樹脂製の被覆部42で覆われており、端子部材35およびソレノイドハウジング18間の絶縁を図りつつ、ソレノイドハウジング18に対するボビン23およびカプラ36の位置決めにガイド部42を利用することができ、連結軸部40,40がソレノイドハウジング18の透孔38,38を貫通することと相まって、ソレノイドハウジング18に対するボビン23およびカプラ36の位置決めをより強固なものとすることができる。
【0046】
さらに可動コア21の軸方向移動を案内する非磁性材料製のカラー27が、ヨーク板19の中心部に設けられた貫通孔26を貫通するようにして該貫通孔26に圧入され、半径方向外方に張出してボビン23の中心孔22の内面に対向する外向き鍔27aがカラー27の一端に一体に設けられているので、可動コア21のカラー27内での摺動には影響を及ぼさない外向き鍔27aを用いてカラー27をヨーク板19の貫通孔26に圧入することが可能となり、そのようにすることで、肉厚を極力薄く設定したカラー27を貫通孔26に圧入することを可能とし、その結果、可動コア21およびヨーク板19間の間隔を極力小さく設定して磁気特性を向上することが可能となるとともに、可動コア21の軸方向移動をヨーク板19に固定されるカラー27で安定的にガイドすることができる。
【0047】
ヨーク板19の中心部には前記貫通孔26の一部を形成する円筒部19aが、コイル組立体17とは反対側に突出して一体に設けられており、ヨーク板19と一体の円筒部19aで、軸方向に比較的長い距離にわたりカラー27を支持するようにしてカラー27の軸線が傾くことを極力防止することができ、またヨーク板19のうちカラー27を介して可動コア21の外面に対向する部分の面積を大きくし、磁路面積の増大による磁気特性向上を図ることができる。
【0048】
また可動コア21は、カラー27に挿入される小径部21aと、該小径部21aよりも大径に形成されて前記固定コア20の他端に対向するようにして前記カラー27の軸方向一端よりも外方で前記小径部21aの一端に同軸に連設される大径部21bとを一体に備えるものであり、カラー27がボビン23の中心孔22に挿入されるにもかかわらず、可動コア21および固定コア20の対向面積を比較的大きく設定し、ヨーク板19のうちカラー27を介して可動コア21の外面に対向する部分の面積を大きくしたことと相まって、磁気特性をより一層向上することができる。
【0049】
可動コア21の一端部には該可動コア21および固定コア20間に設けられる戻しばね28の一部を収容する凹部29が、同軸に設けられており、可動コア21の一端側に大径部21bが設けられるにもかかわらず可動コア21を軽量化し、可動コア21の迅速な軸方向移動を可能とすることができる。また大径部21bの外面には、中心孔22の内面との間に流路30を形成する溝31が大径部21bの軸方向全長にわたって延びるようにして設けられているので、可動コア21の軸方向移動に伴なって大径部21bの両端間で流体を移動させるようにし、それにより可動コア21の迅速な軸方向移動に寄与することができる。さらに可動コア21の一端部には前記流路30および前記凹部29間を結ぶ連通孔32が設けられるので、可動コア21の軸方向移動に伴なう流体の移動をより円滑化し、それにより可動コア21をより迅速に移動させることができる。
【0050】
ソレノイド部16が備える可動コア21の他端には、弁部15が備えるロッド50の一端が当接するようにして、可動コア21およびロッド50を分離させており、これにより相互組付のために加工精度を高める必要がなく、また可動コア21およびロッド50の軸心が多少ずれたとしてもカラー27およびガイド部52で別々にガイドされる可動コア21およびロッド50の軸方向移動に悪影響が及ぶことはなく、したがってカラー27、可動コア21およびロッド50の加工および組付を容易とし、コスト低減を図ることができる。
【0051】
また弁部15の弁ハウジング48が、ソレノイド部16のヨーク板19に設けられた複数の連結孔54…を介してボビン23に一体に連なるようにして、前記弁ハウジング48、ボビン23およびヨーク板19が一体にモールド結合されるので、ボビン23、ヨーク板19および弁ハウジング48の軸心精度を容易に向上することができる。
【0052】
しかも半径方向内方に張出す内向き鍔27bが前記カラー27の他端に一体に設けられ、該内向き鍔27bを軸方向移動可能に貫通する前記ロッド50の一端が、カラー27内で可動コア21の他端に同軸に当接されるので、ロッド50によりカラー27の他端側がほぼ塞がれることになり、塵埃がカラー27内に侵入することを極力防止することができる。
【0053】
さらにロッド50の一端には、該ロッド50の軸線上を仮想中心とする球面状の当接面50bが形成され、該当接面50bが前記可動コア21の他端に当接されるので、軸線とはずれた方向の力が可動コア21からロッド50に及んでも、ロッド50の軸方向移動に影響が及ばないようにすることができる。
【0054】
ところでボビン23の一端部には、ソレノイドハウジング18の端壁部18aに対向して開口する収容凹部44が設けられ、コイル24に連なって収容凹部44に収容されるアース板43と、前記端壁部18aとの間に、コイル組立体17をヨーク板19側に付勢するばね力を発揮する導電金属製のばね45が設けられている。これによりコイル組立体17をソレノイドハウジング18内で安定的に保持するためのばね45を用いてソレノイドハウジング18にアース板43を導通させ、ソレノイドハウジング18を接地するようにして、アース用の端子部材を設けることを不要とし、部品点数を低減することができる。
【0055】
弁部15において、弁ハウジング48の弁座部材53を嵌合、固定するにあたり、一端に第2弁座64を有した弁座部材53の他端には半径方向外方に張出す規制鍔部53aが設けられており、弁ハウジング48には、弁座部材53の嵌合時に規制鍔部53aに当接して弁座部材53の嵌合方向移動端を規制する段部65が設けられている。このため弁座部材53を弁ハウジング48に嵌合、固定した状態で、第2弁座64と、弁ハウジング48の段部65とは軸方向にずれた位置に配置されることになり、第2弁座64および規制鍔部53a間の長さを変更するだけで、弁ハウジング48の長さおよび形状の多様化に対応した第2弁座64の位置設定が可能となり、汎用性を高めることができる。
【0056】
また第2弁座64はテーパ状に形成されており、球状である弁体49の第2弁座64への着座性を向上し、閉弁時に安定した着座状態を維持することができる。
【0057】
弁座部材53を嵌合させるために、弁ハウジング48の他端側には、ソレノイド部16のソレノイドハウジング18とは反対側に開口する嵌合孔56が可動コア21の軸線と同軸にして設けられ、該嵌合孔56の中間部内面に形成される環状の前記段部65に前記規制鍔部53aを当接させて嵌合孔56に嵌合される弁座部材53の外周に、嵌合孔56の内面に弾発的に接触するOリング66が装着されており、弁室58および外部間のシール性を維持しつつ弁座部材53を弁ハウジング48に嵌合することができる。
【0058】
さらに弁座部材53には、一端を第2弁座64の中央部に開口させた第2弁孔63が軸方向全長にわたって設けられ、第2弁孔63の他端を臨ませるフィルタ67の外周部が弁座部材53の規制鍔部53aを前記段部65との間に挟んで配置され、該フィルタ67の外周部に弁ハウジング48の他端がかしめ係合されるので、弁座部材53およびフィルタ67の弁ハウジング48への組付けを容易とすることができる。
【0059】
フィルタ67は、リング状に形成される枠部材68の内周に網状部材69が支持されて成るものであり、第2弁孔63の他端部には、大径端を枠部材68の内径に対応させつつ前記フィルタ67側に向かうにつれて大径となるテーパ孔部63aが同軸に設けられており、フィルタ67のうち網状部材69のほぼ全体を流体が流通するようにして流体の流通抵抗を抑えることができる。
【0060】
図5および図6は本発明の第2実施例を示すものであり、図5は図4に対応した弁部の縦断面図、図6は図5の6−6線断面図である。
【0061】
弁ハウジング48に嵌合、固定された弁座部材53′の一端には、該弁座部材53の一端を臨ませる弁室58に収容されている球状の弁体49に、弁座部材53′の軸線まわりの複数箇所たとえば4箇所で接触する弁体ガイド部70,70…が一体に連設される。
【0062】
この第2実施例によれば、上記第1実施例の効果に加えて、弁体49を第1および第2弁座62,64に精度良く案内することができる。
【0063】
図7は上記第2実施例の変形例を示すものであり、弁座部材53′の周方向に沿う弁体ガイド部70′,70′…の長さを、図6で明示した弁体ガイド部70,70…よりも大きく設定してもよい。
【0064】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0065】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、可動コアおよびロッドが分離しているので、相互組付のために加工精度を高める必要はなく、また可動コアおよびロッドの軸心が多少ずれたとしても、カラーおよびガイド部で別々にガイドされる可動コアおよびロッドの軸方向移動に悪影響が及ぶことはなく、したがってカラー、可動コアおよびロッドの加工および組付を容易とし、コスト低減を図ることができ、しかもボビン、ヨーク板および弁ハウジングが一体に成形されるので、ボビン、ヨーク板および弁ハウジングの軸心精度を容易に向上することができる。
【0066】
また特に前記カラーは、ボビン中心孔の内面に対向する外向き鍔を軸方向一端に、また内向き鍔を軸方向他端にそれぞれ一体に有してヨーク板の貫通孔に圧入され、また可動コアは、カラー内に摺動可能に挿入される小径部と、カラーの軸方向一端よりも外方で前記小径部の一端に同軸に連設されて該小径部よりも大径に形成され且つボビンの中心孔内で固定コアに対向する大径部とを一体に備え、前記内向き鍔を軸方向移動可能に貫通する前記ロッドの一端が、該カラー内で可動コアの小径部端面に同軸に当接されるので、可動コアのカラー内での摺動には影響を及ぼさない外向き鍔を用いてカラーをヨーク板の貫通孔に圧入することが可能となって、肉厚を極力薄く設定したカラーを貫通孔に圧入することを可能とし、それにより可動コアおよびヨーク板間の間隔を極力小さく設定して磁気特性を向上することが可能となるとともに、可動コアの軸方向移動をヨーク板に固定されるカラーで安定的にガイドすることができ、しかもロッドでカラーの他端側がほぼ塞がれることになり、塵埃がカラー内に侵入することを極力防止することができる。また、外向き鍔付きカラーがボビンの中心孔に挿入されるにもかかわらず、可動コアおよび固定コアの対向面積を比較的大きく設定し、磁気特性を向上させることができる。
【0067】
請求項2の発明によれば、カラーの軸線が傾くことを極力防止することができ、またヨーク板のうちカラーを介して可動コアの外面に対向する部分の面積を大きくし、磁路面積の増大による磁気特性向上を図ることができる。
【0068】
請求項3の発明によれば、コイル組立体をソレノイドハウジング内で安定的に保持するためのばねを用いてソレノイドハウジングにアース板を導通させ、ソレノイドハウジングを接地するようにして、アース用の端子部材を設けることを不要とし、部品点数を低減することができる。
【0069】
請求項4の発明によれば、コイル組立体とは別体のカプラをハウジングの端壁部外面側に取付けることができるので、カプラ形状の変更にもかかわらず、カプラを除く部分の変更を不要として汎用性を高めることができ、しかもソレノイドハウジングの軸線に直交する平面内での該ソレノイドハウジングに対するボビンすなわちコイル組立体の位置を一定に定めることができ、またソレノイドハウジングの軸線に直交する平面内でのコイル組立体に対するカプラの位置を一定に定めることができ、剛性を有するソレノイドハウジングの端部外面にカプラを強固にかつ安定して固定することができる。
【0070】
請求項5の発明によれば、第2弁座および規制鍔部間の長さを変更するだけで、弁ハウジングの長さおよび形状の多様化に対応した第2弁座の位置設定が可能となり、汎用性を高めることができる。
【0071】
さらに請求項6の発明によれば、弁座部材およびフィルタの弁ハウジングへの組付けを容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の三方電磁弁の縦断面図である。
【図2】 図1の2−2線拡大断面図である。
【図3】 ソレノイド部の分解斜視図である。
【図4】 図2の下部の拡大図である。
【図5】 第2実施例の図4に対応した弁部の縦断面図である。
【図6】 図5の6−6線断面図である。
【図7】 第2実施例の変形例を示すための図6に対応した断面図である。
【符号の説明】
14・・・三方電磁弁
17・・・コイル組立体
18・・・ソレノイドハウジング
18a・・・端壁部
19・・・ヨーク板
19a・・・円筒部
20・・・固定コア
21・・・可動コア
21a・・・小径部
21b・・・大径部
22・・・中心孔
23・・・ボビン
24・・・コイル
26・・・貫通孔
27・・・カラー
27a・・・外向き鍔
27b・・・内向き鍔
35・・・端子部材
36・・・カプラ
37・・・カプラ支持板
38・・・透孔
40・・・連結軸部
41・・・溶着孔
43・・・アース板
44・・・収容凹部
45・・・ばね
48・・・弁ハウジング
49・・・弁体
50・・・ロッド
52・・・ガイド部
53・・・弁座部材
53a・・・規制鍔部
54・・・連結孔
55・・・ガイド孔
56・・・嵌合孔
57・・・隔壁
58・・・弁室
61・・・第1弁孔
62・・・第1弁座
63・・・第2弁孔
64・・・第2弁座
65・・・段部
67・・・フィルタ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a three-way solenoid valve, and more particularly, a coil assembly is housed in a solenoid housing having an end wall portion at one end and made of magnetic metal, and a magnetic metal yoke facing the other end of the coil assembly. A valve in which a plate is coupled to the other end of the solenoid housing, a collar made of a non-magnetic material for guiding the axial movement of the movable core is disposed through the central portion of the yoke plate, and one end is connected to the yoke plate In the valve body, the first and second valve seats facing the valve chamber in the valve housing are provided opposite to each other in the housing, and the valve body capable of alternative seating on the first and second valve seats, The present invention relates to an improvement of a three-way solenoid valve in which a rod linked to and connected to a movable core is connected.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, such a three-way solenoid valve is already well known, for example, in Japanese Patent Application Laid-Open No. 3-157576. In this case, one end of a rod is coaxially fitted to a movable core guided in the axial direction by a collar. ing.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional three-way solenoid valve, since the movable core and the rod are substantially integrated, and the axial movement of only the movable core is guided, the axial center position of the rod is the movable core. In order to ensure the smooth axial movement of the movable core and rod within the collar and valve housing, it will be affected by the coaxiality of the rod and the axial center position accuracy of the collar that guides the movable core. The machining accuracy and assembly accuracy of the collar that guides the movable core, the movable core and the rod must be increased, resulting in an increase in cost.
[0004]
The present invention has been made in view of such circumstances, and an object of the present invention is to provide a three-way solenoid valve that facilitates processing and assembly of a collar, a movable core, and a rod, and enables cost reduction.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to a first aspect of the present invention, there is provided a coil assembly including a synthetic resin bobbin having a central hole and a coil wound around the bobbin, and has an end wall portion at one end. A fixed core housed in a solenoid housing made of magnetic metal and magnetically coupled to the end wall portion is inserted into one end side of the center hole, and a movable core facing the fixed core is in addition to the center hole. A magnetic metal yoke plate, which is inserted on the end side and has a through hole in the center and faces the other end of the coil assembly, is coupled to the other end of the solenoid housing and has one end facing the fixed core. A collar made of a non-magnetic material that guides the axial movement of the movable core is inserted into the other end side of the center hole through the through hole, and one end of the collar is connected to the yoke plate. Formed in the valve housing A first valve body and a second valve seat facing the valve chamber are provided opposite to each other, and an alternative seating on the first and second valve seats is enabled, In a three-way solenoid valve in which a rod connected to and connected to a movable core is connected, the valve housing made of synthetic resin that is integrally connected to the bobbin through a plurality of connection holes provided in the yoke plate, A guide portion is provided for guiding the movement in the axial direction, and the collar protrudes outward in the radial direction to face the inner surface of the center hole, and extends inward in the radial direction. A flange is integrally provided at the other axial end and is press-fitted into the through-hole, and the movable core is slidably inserted into the collar, and has a smaller diameter than the one axial end of the collar. The small diameter portion is coaxially connected to one end of the small diameter portion. With remote facing the stationary core with a large diameter is formed on and said central hole and a large-diameter portion integral one end of said rod through said inward flange axially movable is within said collar It is coaxially contacted with the end surface of the small diameter portion .
[0006]
According to such a configuration, since the movable core and the rod are separated from each other, there is no need to increase the processing accuracy for mutual assembly, and even if the axis of the movable core and the rod is slightly shifted, the collar and the rod There is no adverse effect on the axial movement of the movable core and the rod that are separately guided by the guide portion. Therefore, the machining and assembly of the collar, the movable core and the rod can be facilitated, and the cost can be reduced. Moreover, since the bobbin, the yoke plate and the valve housing are integrally formed, the axial center accuracy of the bobbin, the yoke plate and the valve housing can be easily improved.
[0007]
The collar has an outward flange facing the inner surface of the bobbin center hole integrally at one end in the axial direction and an inward flange at the other axial end, and is press-fitted into the through hole of the yoke plate. A small-diameter portion that is slidably inserted into the collar, and is coaxially connected to one end of the small-diameter portion outside the one end in the axial direction of the collar, and has a larger diameter than the small-diameter portion and a bobbin And a large-diameter portion facing the fixed core in the central hole of the rod, and one end of the rod penetrating the inward flange so as to be axially movable is coaxial with the end surface of the small-diameter portion of the movable core in the collar. Because it abuts, it is possible to press-fit the collar into the through hole of the yoke plate using an outwardly facing flange that does not affect sliding within the collar of the movable core, and set the wall thickness as thin as possible Can be press-fitted into the through-hole, thereby moving the movable core It becomes possible to improve the magnetic properties by setting minimize the spacing of the fine yoke plates, stably can guide axial movement of the movable core in a color that is fixed to the yoke plate, yet rod Thus, the other end of the collar is almost blocked, and dust can be prevented from entering the collar as much as possible. Moreover, despite the fact that the collar with an outward hook is inserted into the center hole of the bobbin, the facing area of the movable core and the fixed core can be set relatively large, and the magnetic characteristics can be improved.
[0008]
According to a second aspect of the invention, in addition to the configuration of the first aspect of the invention, a cylindrical portion forming a part of the through hole is opposite to the coil assembly at the central portion of the yoke plate. According to such a configuration, the axis of the collar is inclined so as to support the collar over a relatively long distance in the axial direction at the cylindrical portion integral with the yoke plate. The area of the yoke plate facing the outer surface of the movable core through the collar can be increased as much as possible, and the magnetic characteristics can be improved by increasing the magnetic path area.
[0009]
According to a third aspect of the present invention, in addition to the configuration of the first aspect of the invention, an end of the bobbin is provided with a housing recess that opens to face the end wall of the solenoid housing, A conductive metal spring that exerts a spring force that biases the coil assembly toward the yoke plate is provided between the ground plate that is continuously accommodated in the accommodating recess and the end wall portion. According to such a configuration, the grounding terminal is connected to the solenoid housing by using the spring for stably holding the coil assembly in the solenoid housing, and the solenoid housing is grounded. It is unnecessary to provide them, and the number of parts can be reduced.
[0010]
According to a fourth aspect of the invention, in addition to the configuration of the first aspect of the invention, a connecting shaft portion that tightly penetrates the through hole provided in the end wall portion is integrally connected to the bobbin. A coupler support plate that is in contact with the outer surface of the end wall portion is formed integrally with a synthetic resin coupler that faces a terminal member connected to the coil, and is inserted through a welding hole provided in the coupler support plate. The connecting shaft portion and the coupler support plate are welded. According to such a configuration, a coupler separate from the coil assembly can be attached to the outer surface side of the end wall portion of the housing. Regardless of the change, it is possible to improve versatility by eliminating the need to change the portion excluding the coupler. In addition, since the connecting shaft portion tightly penetrates the through hole provided in the end wall portion of the housing, the position of the bobbin, that is, the coil assembly with respect to the solenoid housing in a plane perpendicular to the axis of the solenoid housing is fixed. In addition, the terminal member is fitted to the coupler so that the position of the coupler relative to the coil assembly can be fixed within a plane perpendicular to the axis of the solenoid housing, and the rigid outer surface of the end of the solenoid housing The coupler can be firmly and stably fixed.
[0011]
According to a fifth aspect of the present invention, in addition to the configuration of the first aspect of the present invention, the valve housing has a guide hole having one end coaxially connected to the through hole, and a coaxial hole within the guide hole. A first valve hole for loosely inserting the other end of the rod to be disposed, a partition having a first valve seat facing the center of the first valve hole on the opposite side of the guide hole, and the partition through the guide hole And a fitting hole having a stepped portion facing the opposite side of the partition wall, and having a second valve seat at one end and being disposed at the other end. The valve seat member provided with a regulating flange that projects outward in the radial direction forms the valve chamber between the partition wall and the fitting so that the regulating collar is brought into contact with the stepped portion. The valve seat member is fitted to and fixed to the hole. The second valve seat and the stepped portion of the valve housing are arranged at a position shifted in the axial direction in a state of being fitted and fixed to the ring, and the length between the second valve seat and the regulating flange is increased. Only by changing, the position of the second valve seat corresponding to diversification of the length and shape of the valve housing can be set, and versatility can be enhanced.
[0012]
Furthermore, in the invention according to
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below based on the embodiments of the present invention shown in the accompanying drawings.
[0014]
1 to 4 show a first embodiment of the present invention. FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a three-way solenoid valve, FIG. 2 is an enlarged sectional view taken along line 2-2 of FIG. 1, and FIG. FIG. 4 is an exploded perspective view, and FIG. 4 is an enlarged view of the lower part of FIG.
[0015]
In FIG. 1, this three-
[0016]
Referring to FIGS. 2 and 3 together, the
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
The axial movement of the
[0021]
On the other hand, the
[0022]
Further, on the outer surface of the large-
[0023]
A
[0024]
The
[0025]
The connecting
[0026]
In addition, the two sets of welding holes 41 and 41 and the connecting
[0027]
The base portion on the
[0028]
A ring-shaped
[0029]
Referring also to FIG. 4, the
[0030]
One end of the
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
By the way, the other end of the
[0034]
A
[0035]
The
[0036]
The
[0037]
The
[0038]
By the way, the
[0039]
Next, the operation of the first embodiment will be described. When the
[0040]
On the other hand, when energization of the
[0041]
In such a three-
[0042]
Further, when welding the
[0043]
Moreover, since the connecting
[0044]
Further, since the two pairs of welding holes 41 and 41 and the connecting
[0045]
Further, the base part on the
[0046]
Further, a
[0047]
A
[0048]
The
[0049]
A
[0050]
The
[0051]
Further, the
[0052]
In addition, an
[0053]
Furthermore, a
[0054]
By the way, one end portion of the
[0055]
In the
[0056]
Further, the
[0057]
In order to fit the
[0058]
Further, the
[0059]
The
[0060]
5 and 6 show a second embodiment of the present invention. FIG. 5 is a longitudinal sectional view of a valve portion corresponding to FIG. 4, and FIG. 6 is a sectional view taken along line 6-6 of FIG.
[0061]
A
[0062]
According to the second embodiment, in addition to the effects of the first embodiment, the
[0063]
FIG. 7 shows a modification of the second embodiment. The length of the valve
[0064]
Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various design changes can be made without departing from the present invention described in the claims. It is.
[0065]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since the movable core and the rod are separated from each other, it is not necessary to increase the processing accuracy for mutual assembly, and even if the axes of the movable core and the rod are slightly shifted, There is no adverse effect on the axial movement of the movable core and rod, which are separately guided by the collar and the guide part, so that the processing and assembly of the collar, movable core and rod can be facilitated and the cost can be reduced. Moreover, since the bobbin, the yoke plate and the valve housing are integrally formed , the axial center accuracy of the bobbin, the yoke plate and the valve housing can be easily improved.
[0066]
In particular, the collar has an outward flange facing the inner surface of the bobbin center hole at one end in the axial direction and an inward flange at the other axial end, and is press-fitted into the through hole of the yoke plate, and is movable. The core has a small-diameter portion that is slidably inserted into the collar, is coaxially connected to one end of the small-diameter portion outside the one end in the axial direction of the collar, and has a larger diameter than the small-diameter portion. One end of the rod that is integrally provided with a large-diameter portion facing the fixed core in the central hole of the bobbin and that penetrates the inward flange so as to be axially movable is coaxial with the end surface of the small-diameter portion of the movable core in the collar It is possible to press the collar into the through hole of the yoke plate using an outwardly facing flange that does not affect the sliding of the movable core within the collar, and the wall thickness is made as thin as possible the set color it possible to press-fit into the through hole, whereby the movable co It is possible to improve the magnetic characteristics by setting the distance between the yoke plate and the yoke plate as small as possible, and the axial movement of the movable core can be stably guided by the collar fixed to the yoke plate, and the rod Thus, the other end of the collar is almost blocked, and dust can be prevented from entering the collar as much as possible . Moreover, despite the fact that the collar with an outward hook is inserted into the center hole of the bobbin, the facing area of the movable core and the fixed core can be set relatively large, and the magnetic characteristics can be improved .
[0067]
According to the second aspect of the present invention, the axis of the collar can be prevented from being tilted as much as possible, and the area of the yoke plate facing the outer surface of the movable core via the collar is increased, so that the magnetic path area is reduced. The magnetic characteristics can be improved by the increase.
[0068]
According to the third aspect of the present invention, the grounding terminal is electrically connected to the solenoid housing using the spring for stably holding the coil assembly in the solenoid housing, and the solenoid housing is grounded. It is unnecessary to provide a member, and the number of parts can be reduced.
[0069]
According to the fourth aspect of the present invention, a coupler separate from the coil assembly can be attached to the outer surface of the end wall portion of the housing. The position of the bobbin, that is, the coil assembly with respect to the solenoid housing in a plane orthogonal to the axis of the solenoid housing can be fixed, and the plane orthogonal to the axis of the solenoid housing can be determined. Thus, the position of the coupler relative to the coil assembly can be fixed, and the coupler can be firmly and stably fixed to the outer surface of the end of the rigid solenoid housing.
[0070]
According to the fifth aspect of the present invention, it is possible to set the position of the second valve seat corresponding to diversification of the length and shape of the valve housing only by changing the length between the second valve seat and the restriction flange. , Can increase versatility.
[0071]
Furthermore, according to the invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a three-way solenoid valve according to a first embodiment.
FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view taken along line 2-2 of FIG.
FIG. 3 is an exploded perspective view of a solenoid unit.
4 is an enlarged view of the lower part of FIG. 2. FIG.
FIG. 5 is a longitudinal sectional view of a valve portion corresponding to FIG. 4 of the second embodiment.
6 is a cross-sectional view taken along line 6-6 of FIG.
FIG. 7 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 6 for illustrating a modification of the second embodiment.
[Explanation of symbols]
14 ... three-
Claims (6)
前記ヨーク板(19)に設けられた複数の連結孔(54)を介して前記ボビン(23)に一体に連なる合成樹脂製の前記弁ハウジング(48)に、前記ロッド(50)の軸方向移動を案内するガイド部(52)が設けられ、
前記カラー(27)は、半径方向外方に張出して前記中心孔(22)の内面に対向する外向き鍔(27a)を軸方向一端に、また半径方向内方に張出す内向き鍔(27b)を軸方向他端にそれぞれ一体に有していて前記貫通孔(26)に圧入され、
前記可動コア(21)は、前記カラー(27)内に摺動可能に挿入される小径部(21a)と、前記カラー(27)の軸方向一端よりも外方で前記小径部(21a)の一端に同軸に連設されて該小径部(21a)よりも大径に形成され且つ前記中心孔(22)内で前記固定コア(20)に対向する大径部(21b)とを一体に備え、
前記内向き鍔(27b)を軸方向移動可能に貫通する前記ロッド(50)の一端が、前記カラー(27)内で前記小径部(21a)の端面に同軸に当接されることを特徴とする三方電磁弁。A coil assembly (17) having a synthetic resin bobbin (23) having a center hole (22) and a coil (24) wound around the bobbin (23) has an end wall (18a) at one end. A fixed core (20) housed in a solenoid housing (18) made of magnetic metal and magnetically coupled to the end wall (18a) is inserted into one end of the center hole (22), A movable core (21) facing the fixed core (20) is inserted into the other end of the center hole (22), and has a through hole (26) in the center, and the coil assembly (17). A magnetic metal yoke plate (19) facing the end is coupled to the other end of the solenoid housing (18) to guide the axial movement of the movable core (21) having one end opposed to the fixed core (20). The collar (27) made of non-magnetic material A valve housing (48) that passes through the through hole (26) and is inserted into the other end of the central hole (22) and is connected to the yoke plate (19) is connected to the valve housing (48). The first and second valve seats (62, 64) facing the valve chamber (58) formed on the first and second valve seats (62, 64) are provided so as to oppose each other. In a three-way solenoid valve in which a rod (50) linked to and connected to the movable core (21) is connected to a valve body (49) accommodated in the valve chamber (58) so as to be seated.
Axial movement of the rod (50) to the valve housing (48) made of synthetic resin integrally connected to the bobbin (23) via a plurality of connecting holes (54) provided in the yoke plate (19). Is provided with a guide part (52) for guiding
The collar (27) extends outward in the radial direction and has an outward flange (27a) facing the inner surface of the center hole (22) at one end in the axial direction and inward flange (27b) extending radially inward. ) At the other end in the axial direction and are press-fitted into the through hole (26),
The movable core (21) includes a small-diameter portion (21a) that is slidably inserted into the collar (27), and the small-diameter portion (21a) outside the one end in the axial direction of the collar (27). A large-diameter portion (21b) that is coaxially connected to one end, has a larger diameter than the small-diameter portion (21a), and faces the fixed core (20) in the central hole (22) is integrally provided. ,
One end of the rod (50) penetrating the inward flange (27b) so as to be movable in the axial direction is abutted coaxially with the end surface of the small diameter portion (21a) in the collar (27). Three-way solenoid valve.
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