JP4092614B2 - Channel encoding and decoding apparatus in radio apparatus - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線装置におけるチャネル符号化及び復号化装置に関し、特に広帯域符号分割多元接続(W−CDMA:Wide band Code Division Multiple Access :)システムの無線装置(無線基地局又は移動端末装置等)における3GPP(Third Generation Partnership Project;次世代移動通信システム「IMT2000」の仕様作成に携わるプロジェクトグループ)の規格に準ずるチャネル符号化及び復号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
W−CDMA移動無線システムにおいて、移動端末装置が無線基地局装置からダウンリンクによりデータを受信する際、又は移動端末装置がアップリンクにより無線基地局装置に対してデータを送信する際、単位時間当たりの送受データビット数(レート)を変化させて伝送する方式が規格化されている。
【0003】
W−CDMAシステムの3GPP規格のTSシリーズ(以後、単に3GPP規格と称する。)によると、ひと区切りのチャネルデータ伝送時間の単位を伝送時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)と定義し、該伝送時間間隔(TTI)単位でインタリーブ処理を行う。該伝送時間間隔(TTI)として10ms,20ms,40m及び80msの4種類を定義している。。
【0004】
また、移動端末装置又は無線基地局装置の無線装置は、各伝送時間間隔(TTI)毎にチャネルデータのレートを判定し、該判定したレートで受信データを復号する必要があるが、そのレート判定に3GPP規格によるトランスポートフォーマット組合せ指標(TFCI:Transport Format Combination Indicator、以下「フォーマット組合せ指標」という。)ビットを使用する。
【0005】
以下に、このレート判定用のフォーマット組合せ指標(TFCI)ビットを使用したチャネル符号化/復号化の概要を説明する。3GPP規格によると、一般に送信データとして、伝送誤り率等の規定が異なる複数の通信サービスのデータ(例えば、音声データ、非制限データ、パケットデータ等)が多重されて伝送される。
【0006】
各通信サービスのデータは、レイヤ2からレイヤ1の物理チャネルに至るトランスポートチャネル(TrCH)というチャネルにおける処理の過程で、畳込み又はターボ符号化、レートマッチング処理、第1のインタリーブ処理、トランスポートチャネル(TrCH)の多重化、及び該多重データの第2のインタリーブ処理が行われる。
【0007】
該送信データを受信する移動端末装置又は無線基地局装置の無線装置は、図8に示すように、受信データに対して第2のデインタリーブ処理部8−1、トランスポートチャネル(TrCH)への多重分離部8−2、該トランスポートチャネルデータの第1のデインタリーブ処理部8−3、レートデマッチング処理部8−4、チャネルデコード処理部8−5、CRCチェック処理部8−6を備え、これらの処理部により受信復号処理を行う。
【0008】
図9はトランスポートチャネル(TrCH)のレート変化の具体例を示す。第1のトランスポートチャネル(TrCH1)は、10msの伝送時間間隔(TTI)を有し、タイムT1(0〜10ms),タイムT2(10〜20ms)において、トランスポートブロック長20ビットのトランスポートブロック1つを転送(レートは20ビット)し、タイムT3(20〜30ms)において、トランスポートブロック長20ビットのトランスポートブロック2つを転送(レートは20ビット+20ビット=40ビット)し、タイムT4(30〜40ms)以降再び20ビットのレートでデータを転送している。
【0009】
第2のトランスポートチャネル(TrCH2)は、10msの伝送時間間隔(TTI)を有し、タイムT1,タイムT2において、トランスポートブロック長320ビットのトランスポートブロック1つを転送(レートは320ビット)し、タイムT3において、トランスポートブロック長320ビットのトランスポートブロック2つを転送(レートは320ビット+320ビット=640ビット)し、タイムT4以降再び320ビットのレートでデータを転送している。
【0010】
第3のトランスポートチャネル(TrCH3)は、40msの伝送時間間隔(TTI)を有し、タイムT1〜T4(0〜40ms)において、トランスポートブロック長320ビットのトランスポートブロック1つを転送(レートは320ビット)し、タイムT4以降も320ビットのレートでデータを転送している。
【0011】
この移動端末装置又は無線基地局装置の無線装置が無線通信制御を行う際、トランスポートチャネル(TrCH)部は、上位通信制御部(アプリケーションソフトウェア)から通知されるパラメータによって、チャネルデータのレート候補をトランスポートフォーマット指標(TFI:Transport Format Indicator、以下「フォーマット指標」という。)と対応付けて予め認識している。
【0012】
図10は上位通信制御部(アプリケーションソフトウェア)から通知される各トランスポートチャネル(TrCH1〜3)のパラメータの例を示す。例として図9に示すようなデータ通信が行われる場合、該データ通信の開始前に通知されるパラメータによって、図10に示すように各トランスポートチャネル(TrCH1〜3)で行われるデータ通信のレート候補をフォーマット指標(TFI)に対応付けて認識している。
【0013】
図10において、第1のトランスポートチャネル(TrCH1)は、伝送時間間隔(TTI)=10msであり、第1のフォーマット指標(TFI0)として、トランスポートブロック長=20ビット、トランスポートブロック数=0、即ち、レート=20ビット×0=0ビットの候補(TFI0=0ビット)を認識する。
【0014】
また、第2のフォーマット指標(TFI1)として、トランスポートブロック長=20ビット、トランスポートブロック数=1、即ち、レート=20ビット×1=20ビットの候補(TFI1=20ビット)を認識する。
【0015】
また、第3のフォーマット指標(TFI2)として、トランスポートブロック長=20ビット、トランスポートブロック数=2、即ち、レート=20ビット×2=40ビットの候補(TFI2=40ビット)を認識する。この場合、第1のトランスポートチャネル(TrCH1)のフォーマットの候補数は、TFI0,TFI1,TFI2の3つということになる。
【0016】
同様に、第2のトランスポートチャネル(TrCH2)は、伝送時間間隔(TTI)=10msであり、第1のフォーマット指標(TFI0)として、トランスポートブロック長=320ビット、トランスポートブロック数=0、即ち、レート=320ビット×0=0ビットの候補(TFI0=0ビット)を認識する。
【0017】
また、第2のフォーマット指標(TFI1)として、トランスポートブロック長=320ビット、トランスポートブロック数=1、即ち、レート=320ビット×1=320ビットの候補(TFI1=320ビット)を認識する。
【0018】
また、第3のフォーマット指標(TFI2)として、トランスポートブロック長=320ビット、トランスポートブロック数=2、即ち、レート=320ビット×2=640ビットの候補(TFI2=640ビット)を認識する。この場合、第2のトランスポートチャネル(TrCH2)のトランスポートフォーマットの候補数は、TFI0,TFI1,TFI2の3つということになる。
【0019】
同様に、第3のトランスポートチャネル(TrCH3)は、伝送時間間隔(TTI)=40msであり、第1のフォーマット指標(TFI0)として、トランスポートブロック長=320ビット、トランスポートブロック数=0、即ち、レート=320ビット×0=0ビットの候補(TFI0=0ビット)を認識する。
【0020】
また、第2のフォーマット指標(TFI1)として、トランスポートブロック長=320ビット、トランスポートブロック数=1、即ち、レート=320ビット×1=320ビットの候補(TFI1=320ビット)を認識する。この場合、第3のトランスポートチャネル(TrCH3)のトランスポートフォーマットの候補数は、TFI0及びTFI1の2つということになる。
【0021】
移動端末装置又は無線基地局装置は、無線通信制御の開始時に、各トランスポートチャネル(TrCH)のレートの組合せを示すフォーマット組合せ指標(TFCI)を算出して送信し、受信側は該フォーマット組合せ指標(TFCI)から各トランスポートチャネル(TrCH)のレートを算定し、該レートに従った復号処理を行う。
【0022】
送信側におけるフォーマット組合せ指標(TFCI)の算定は、先ず、算出トランスポートフォーマット組合せ値(CTFC:Calculated Transport Format Combination 、以下「算出フォーマット組合せ値」という。)を算定し、この算出フォーマット組合せ値(CTFC)に対応するフォーマット組合せ指標(TFCI)を、マッピングテーブルを参照して決定する。
【0023】
I個のトランスポートチャネル(TrCH)のそれぞれのフォーマット指標が、TFI1 ,TFI2 ,…,TFII である算出フォーマット組合せ値CTFC(TFI 1 ,TFI2 , …,TFII )は、以下の演算式(1)によって算出される。
【数1】
演算式(1)において、i=1,2,…,I(Iはトランスポートチャネル(TrCH)の個数)、また、Lj (j=0,1,2,…,i−1)はj番目のトランスポートチャネル(TrCH)のフォーマット候補数、L0 =1である。
【0024】
図10に示す各トランスポートチャネル(TrCH)の各フォーマット指標(TFI)の組合せに対する算出フォーマット組合せ値CTFC(TFI 1 ,TFI2 , …,TFII )=TFI1 ×P1 +TFI2 ×P2 +TFI3 ×P3 の数値例、及びフォーマット組合せ指標(TFCI)の対応を図11に示す。
【0025】
ここで、第1のトランスポートチャネル(TrCH1)のフォーマット指標(TFI1 )は{0 ,1,2}で候補数L1 は3、第2のトランスポートチャネル(TrCH2)のフォーマット指標(TFI2 )は{0 ,1,2}で候補数L2 は3、第3のトランスポートチャネル(TrCH3)のフォーマット指標(TFI3 )は{0 ,1}で候補数L3 は2である。
【0026】
また、上記式1により、P1 =L0 =1、P2 =L0 ×L1 =1×3=3、P3 =L0 ×L1 ×L2 =1×3×3=9 である。図11に示すように、各算出フォーマット組合せ値CTFC(TFI 1 ,TFI2 , …,TFII )には、1対1にフォーマット組合せ指標TFCIを対応させ、その対応をマッピングテーブルに記憶する。
【0027】
図9に示したデータ転送例の場合、タイムT1、タイムT2及びタイムT4の区間で、第1、第2及び第3のトランスポートチャネル(TrCH1,TrCH2,TrCH3)の各フォーマット指標TFI1 ,TFI2 ,TFI3 は、それぞれ1,1,1であるので、算出フォーマット組合せ値CTFC(1, 1, 1)=1×1+1×3+1×9=13となり、該CTFC13に対応するフォーマット組合せ指標TFCIは9となる。
【0028】
また、タイムT3の区間で、第1、第2及び第3のトランスポートチャネル(TrCH1,TrCH2,TrCH3)の各フォーマット指標TFI1 ,TFI2 ,TFI3 は、それぞれ2,2,1であるので、算出フォーマット組合せ値CTFC(2, 2, 1)=2×1+2×3+1×9=17となり、該CTFC17に対応するフォーマット組合せ指標TFCIは17となる。
【0029】
送信側から上記フォーマット組合せ指標(TFCI)を送信し、受信側は該フォーマット組合せ指標(TFCI)を受信して、図12に示す処理フローにより、各トランスポートチャネル(TrCH)のフォーマット指標(TFIi )を算出する。
【0030】
先ず、受信したフォーマット組合せ指標(TFCI)に対応する算出フォーマット組合せ値(CTFC)を、マッピングテーブルを参照して特定し、その値をmとして設定する(12−1)。次に、変数iにトランスポートチャネル数Iを設定し(12−2)、変数iが正の値であるかどうかを判定(12−3)しながら、mをPi で除した商の整数値をフォーマット指標(TFIi )として設定し、mをPi で除した余りをmとして設定し、iをデクレメントし(12−4)、変数iが正である限り、上記ステップ(12−4)の処理を繰返す。なお、ステップ(12−4)におけるPi は前述の演算式(1)におけるPi である。
【0031】
上記フォーマット組合せ指標(TFCI)は10ビットから成り、この10ビットのフォーマット組合せ指標(TFCI)は、リードミュラー(Reed Muller)符号方式により、32ビットのフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)に符号化され、その第1ビット目及び第17ビット目を削除(パンクチャ)して30ビットにし、送信データフレームの規定位置にマッピングして送信される(ビット数:30ビット/フレーム)。
【0032】
図13にフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)を生成するリードミュラー(Reed Muller)符号器を示す。同図に示すように、10ビットのフォーマット組合せ指標(TFCI)(a0,a1,a2,…,a9)の各ビットを、掛け算器13−0〜13−9によりマスクパターン(M0,M1,M2,…,M9)の各ビットと掛合わせ、該掛け算の結果をエクスクルーシブオア回路13−10に入力してその排他的論理和を出力する。
【0033】
マスクパターン(M0,M1,M2,…,M9)の各ビットM0,M1,M2,…,M9のそれぞれは、32ビットの時系列ビットパターンから成り、1クロック毎に該32ビットの時系列ビットパターンを順次1ビットつずつ取出して、それぞれ掛け算器13−0〜13−9に入力することにより、エクスクルーシブオア回路13−10から、32ビットの時系列ビットがフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)として出力される。
【0034】
つまり、図13のリードミュラー符号器により、10ビットのフォーマット組合せ指標(TFCI)(a0,a1,a2,…,a9)が、32ビットのフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)の時系列ビットに、変換(符号化)される。
【0035】
ここで、フォーマット組合せ指標(TFCI)の符号化に用いるリードミュラー符号器の32ビットの時系列マスクパターンが、伝送特性向上化等のために変更される場合がある。例えば、3GPP規格のバージョン変更等によって、32ビットの時系列マスクパターンを変更する必要が生じる場合がある。
【0036】
図13に示した構成例では、3つの種類の異なる時系列マスクパターンを記憶するROM(Read Only Memory)13−11,13−12,13−13を設け、該ROM(Read Only Memory)13−11,13−12,13−13から出力されるマスクパターンの1つを、選択スイッチ(SW)13−14により選択して出力する。選択スイッチ(SW)13−14は、出力するマスクパターンを上位の通信制御部からの指示に従って判断する。
【0037】
前述のように32ビットのフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)は、第1ビット目及び第17ビット目を削除(パンクチャ)して送信装置から送信され、受信装置はこの30ビットのフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)を受信して、以下に説明するようにアダマール変換器等を用いて10ビットのフォーマット組合せ指標(TFCI)に復号する。
【0038】
図14に高速アダマール変換によるフォーマット組合せ指標(TFCI)復号のシグナルフローを示す。同図に示すように、受信された30ビットのフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)は、アダマール変換器の入力部14−1において、第1ビット目及び第17ビット目に尤度の低いビットシンボルを挿入して32ビットとし、該32ビットの符号付き軟判定データ(a0〜a31)に対して、同図に示すように実線矢印で示すもの同士で加算、実線矢印と点線矢印で示すもの同士で減算を行い、出力部14−2において極大値を検出し、該極大値の符号及び検出位置から対応するフォーマット組合せ指標(TFCI)値0〜63を得る。該フォーマット組合せ指標(TFCI)値0〜63は10ビットで表される。
【0039】
前述したようにフォーマット組合せ指標(TFCI)は、上位通信制御部(アプリケーションソフトウェア)から予め通知されているマッピングテーブルを参照して、算出フォーマット組合せ値(CTFC)へ変換され、算出フォーマット組合せ値(CTFC)から、図12に示す処理フローによって各トランスポートチャネル(TrCH)のフォーマット指標(TFI)i を算出し、該フォーマット指標(TFI)i により、各トランスポートチャネル(TrCH)のレートを確定する。
【0040】
各トランスポートチャネル(TrCH)のレートが確定した段階で、初めて、図8に示すトランスポートチャネル(TrCH)への多重分離処理(8−2)、該トランスポートチャネルデータの第1のデインタリーブ処理(8−3)、レートデマッチング処理(8−4)、及びチャネルデコーディング(畳込み復号又はターボ復号)処理(8−5)が可能となる。
【0041】
トランスポートチャネル(TrCH)のレートは、データの送信時間単位である伝送時間間隔(TTI)毎に変更することが可能であるため、伝送時間間隔(TTI)毎に該トランスポートチャネル(TrCH)のレートを確定した後、上記8−2〜8−5の各処理を行う必要がある。
【0042】
更に、複数のトランスポートチャネル(TrCH)が多重されている場合、そのうちの最短の伝送時間間隔(TTI)毎にトランスポートフォーマット即ちレートが変化する可能性があるため、該最小単位の伝送時間間隔(TTI)毎に、フォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)のデコード、フォーマット組合せ指標(TFCI)のデコード、フォーマット指標(TFIi )のデコードを行って、上記8−2〜8−5の復号化処理を行う必要がある。
【0043】
しかし逆にいうと、トランスポートフォーマット(即ちレート)が変化しない伝送時間間隔(TTI)では、フォーマット組合せ指標(TFCI)、フォーマット指標(TFIi )の値も変化せず、上記8−2〜8−5の復号化処理における設定パラメータも変化しない。
【0044】
同様に上位アプリケーションからの送信データを符号化して送信する処理においても、送信データ単位の伝送時間間隔(TTI)毎に、各トランスポートチャネル(TrCH)のレートが変更される可能性があるため、伝送時間間隔(TTI)毎にレートを判定し、該レートに対応したパラメータを設定して、畳込み符号化又はターボ符号化処理、レートマッチング処理、トランスポートチャネルデータのインタリーブ処理、及びトランスポートチャネルの多重処理を行う必要がある。
【0045】
更に、伝送時間間隔(TTI)単位で変化する各フォーマット指標(TFIi )から、3GPP規格で定められているアルゴリズムに従って、算出フォーマット組合せ値(CTFC)を決定し、上位通信制御部から予め知らされているマッピングテーブルを参照して、該算出フォーマット組合せ値(CTFC)をフォーマット組合せ指標(TFCI)に変換し、該フォーマット組合せ指標(TFCI)をリードミュラー符号方式により、フォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)に符号化し、レートマッチング処理を行った後に、送信データの規定位置に、該フォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)をマッピングして送信する。
【0046】
この送信処理動作時においても、レートが直前の伝送時間間隔(TTI)と変化しない伝送時間間隔(TTI)では、フォーマット組合せ指標(TFCI)及びフォーマット指標(TFIi )の値は変化せず、上記の畳込み又はターボ符号化処理、レートマッチング処理、インタリーブ処理及び多重処理の設定パラメータも変化しない。
【0047】
また、フォーマット組合せ指標(TFCI)の符号化に際して、誤り特性向上等のために又は3GPP規格のバージョン又は版数によって、フォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)を生成するためのマスクパターンに変更が生じた場合、リードミュラー符号器に用いるマスクパターンを変更する必要があるので、送信側では複数のマスクパターンを記憶して保持し、受信側でも異なるマスクパターンに対応した複数のデコード回路を備えていた。
【0048】
図15は従来の各チャネル受信復号化処理部に対するパラメータ設定のシグナルフローを示す。無線装置は各トランスポートチャネル(TrCHI )に設定するパラメータを演算するパラメータ演算回路15−1を備え、該各パラメータ演算回路15−1には、上位通信制御部(アプリケーションソフトウェア)から通知される各チャネルのフォーマット指標(TFII )のパラメータが入力され、またフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)のデコード回路15−2で復号したフォーマット組合せ指標(TFCI)が入力される。
【0049】
パラメータ演算回路15−1は、フォーマット組合せ指標(TFCI)より、当該チャネルのフォーマット指標(TFI)を算出し、各チャネルのトランスポートブロック長及びトランスポートブロック数を特定する。また、上位通信制御部(アプリケーションソフトウェア)から、CRCビット数、送信データの符号化方式(畳み込み符号かターボ符号か等)及び符号化率等のパラメータがパラメータ演算回路15−1に通知される。これらのパラメータより、チャネルデコーディングパラメータ(チャネルデコーディング処理前後のデータビット長)が計算される。
【0050】
また、チャネルデコーディング処理前のデータビット長からレートマッチングパラメータ計算を行うことにより、レートマッチングパラメータΔN,eini ,eplus,eminus が計算される。ここで、ΔNはレートマッチング処理で挿入又は削除されるビット数(レートマッチング処理前後のデータビット長の差分)であり、eini ,eplus,eminus はレートデマッチング処理に必要なパラメータであり、これらは3GPP規格で決められている。更にトランスポートチャネル多重分離のパラメータとして、物理チャネル上にマッピングされている各トランスポートチャネル(TrCH)のデータビット長(チャネルデコーディング処理前のビット長+ΔN)も計算される。
【0051】
以上の計算により算定したパラメータを、各トランスポートチャネル(TrCH1,TrCH2,TrCH3)の、チャネルデコーディング処理回路15−3、レートデマッチング処理回路15−4、トランスポートチャネル多重分離処理回路15−5にそれぞれ設定する。受信復号化処理は、この設定パラメータを基に実行可能となる。各処理回路で設定されたパラメータ値は保持され、次の送信データの送信時間時間TTIで異なるパラメータ値であった場合は新パラメータ値で上書きされ、更新される。
【0052】
送信動作時も同様に、上位通信制御部(アプリケーション)から通知される各パラメータ及び送信データのデータビット長から、チャネルコーディング(畳込み符号化又はターボ符号化)処理、レートマッチング処理及びトランスポートチャネル多重処理のための各パラメータを計算し、チャネルコーディング処理回路(図示省略)、レートマッチング処理回路(図示省略)、トランスポートチャネル多重処理回路(図示省略)にそのパラメータ値を設定する。
【0053】
これらのパラメータによって送信データの符号化処理が実行可能となり、受信動作時と同様に、各処理回路で設定されたパラメータ値は保持される。これらのパラメータ演算において、特にレートマッチング処理のためのパラメータ演算は非常に負担が重い処理であるが、最小単位の送信データ単位時間である各伝送時間間隔(TTI)毎に毎回行う必要がある。
【0054】
ここで、レートマッチングパラメータの演算について説明する。先ず、以下のように変数を定義する。なお、以下の「※」印を付した変数は、上位通信制御部(アプリケーション)から通知されるパラメータを示し、「※※」印を付した変数はパラメータ演算の計算過程又は計算結果より算出されるパラメータである。
【0055】
i;トランスポートチャネル(TrCH)の番号。
j;トランスポートフォーマット組合せの番号。
※※Nij;レートマッチング処理前の1無線フレーム当たりのビット数。
※※Nij TTI ;レートマッチング処理前の1伝送時間間隔(TTI)当たりのビット数(下りのみで使用。)
※※ΔNij;1無線フレーム当たりのレピテション又はパンクチャビット数。
※※ΔNij TTI ;1伝送時間間隔(TTI)当たりのレピテション又はパンクチャビット数。
※RMi ;各トランスポートチャネル(TrCH)のレートマッチング比率。
※PL;パンクチャリミット数(上りのみで使用)。
※Ndata,j;1無線フレーム中の物理チャネル(コードコンポジットトランスポートチャネルCCTrCH)の使用可能ビット数。
※I;物理チャネル(コードコンポジットトランスポートチャネルCCTrCH)中のトランスポートチャネル数。
※Fi ;各トランスポートチャネル(TrCHi )の伝送時間間隔(TTI)中の無線フレーム数(1,2,4,8の4種類)。
※※ni ;各トランスポートチャネル(TrCHi )の伝送時間間隔(TTI)中の無線フレーム番号。
※※q;平均パンクチャリング長(上りのみで使用。)
IF (ni ):第1インタリーブの逆関数で以下の表1に示す値(上りのみで使用。)
【表1】
※※S(ni ):無線フレームni のパンクチャリングパターンシフト量(上りのみで使用。)
※TFi (j):組合せjのトランスポートチャネルiのフォーマット。
※TFS(i):トランスポートチャネル(TrCHi )のセット。
※TFCS:組合せjのセット。
【0056】
以上のパラメータを基に、レートマッチング処理におけるビット挿入(レピティション)又はビット削除(パンクチャ)による増減ビット数ΔNとレートマッチング演算初期値eini ,eplus,eminus とを演算する。なお、ΔNの値によりレートマッチング処理後のビット数が確定し、トランスポートチャネル多重及びその多重分離を行う際のデータビット長が確定する。また、ΔN,eini ,eplus,eminus の値より、レートマッチング処理を実行することが可能となる。
【0057】
次に、上りレートマッチングパラメータの演算について説明する。まずは図16に示すフローに従って各トランスポートチャネル毎にΔNijを演算する。図16のステップ16−3における演算式の右辺は、(RM1 ・N1j+RM2 ・N2j+…+RMi ・Nij)を(RM1 ・N1j+RM2 ・N2j+…+RMI ・NIj)で除し、Ndata,jを乗じた値の小数部を切り捨てた整数値を表す。ステップ16−4により、各トランスポートチャネル毎のΔNijが算出される。
【0058】
次に以下の方法で拡散レートを決定する。先ず、拡散レートの集合SET0、SET1、SET2を以下の式(2)に示すように画定する。
【数2】
そして、図17に示すフローに従って拡散レートを決定する。
【0059】
次に、レートマッチングパラメータΔN,eini ,eplus,eminus を以下のように算出する。先ず、上りの符号化方式が畳み込み符号の場合、レートマッチングパラメータΔN,eini ,eplus,eminus は、図18及び19のフローに従って算出される。
【0060】
ここで、同図のフロー18−1等の“ΔNijmodNij”はΔNijをNij”で除したときの余りを表し、フロー18−3及び18−4等の演算の右辺は、(Nij/R)及び(Nij/(R−Nij))のそれぞれ小数部を切り上げた整数値を表す。また、フロー18−6等の“gcd(|q|,Fi )”は|q|とFi の最大公約数(greatest common divisor )を意味している。更に、フロー19−1等の“*”は乗算、“div”は除算を意味している。
【0061】
次に、上りの符号化方式がターボ符号の場合、レートマッチングパラメータΔN,eini ,eplus,eminus は以下のように算出される。先ず、ΔN≧0(レぺティション処理)の場合、図18及び19に示した畳み込み符号の場合と同じの手法により算出される。次に、ΔN<0(パンクチャ処理)の場合、図20に示すフローに従って算出される。この算出フローにおいてパラメータa,bが用いられ、パラメータbはシステマチックビット(b=1)、第1パリティ(b=2)ビット又は第2パリティビット(b=3)であることを示すのに用いられる。
【0062】
次に、下りのレートマッチングパラメータ演算について説明する。まず、物理チャネル上に、トランスポートチャネルを多重してマッピングする場合に、トランスポートチャネルが詰まっていない個所にDTXビット(尤度の低い値)を挿入するが、そのDTXポジションにフィクス(固定)ポジションとフレキシブル(可変)ポジションとがある。
【0063】
図21の(a)はDTXビットフィクスポジションを示し、同図の(b)はDTXビットフレキシブルポジションを示している。DTXビットフィクスポジションでは、図の(a)に示すように、物理チャネル上にマッピングされるトランスポートチャネルの位置が固定化されているのに対して、DTXビットフレキシブルポジションでは、図の(b)に示すように、物理チャネル上にマッピングされるトランスポートチャネルの位置は不定で、先頭から詰めてマッピングされる。
【0064】
フィクスポジションとフレキシブルポジションとによって、下りレートマッチングパラメータの演算方法が異なる。各トランスポートチャネル(TrCH)のDTXポジションが、フィクスポジションであるかフレキシブルポジションであるかは、上位通信制御部からのパラメータによって通知される。
【0065】
先ず、DTXフィクスポジションの下りレートマッチングパラメータの演算について説明する。最初に各トランスポートチャネル(TrCHi )について、レートマッチング処理前の1伝送時間間隔(TTI)当たりのビット数Nij TTI の最大値を基に、以下の演算式(3)により、送信データ単位時間TTI当たりのレペティション/パンクチャの最大ビット量ΔNmax を演算する。
【数3】
【0066】
次に、DTXフィクスポジションで畳み込み復号の場合、以下の演算式(4)により、下りレートマッチングパラメータΔN,eini ,eplus,eminus が算出される。
【数4】
【0067】
また、DTXフィクスポジションでターボ復号の場合、ΔNij≧0であれば、畳み込み復号の場合と同様の演算により下りレートマッチングパラメータΔN,eini ,eplus,eminus が算出される。ΔNij<0の場合、以下の演算式(5)により下りレートマッチングパラメータΔN,eini ,eplus,eminus が算出される。
【数5】
【0068】
次に、DTXフレキシブルポジションの下りレートマッチングパラメータの演算について説明する。先ず最初に、以下の演算式(6)により各トランスポートチャネル(TrCHi )毎のレートマッチング比率RFiを演算する。
【数6】
【0069】
次に以下の算出式(7)により、ΔNil TTI を演算する。
【数7】
【0070】
更に以下の算出式(8)によりDを求め、図22に示すフローにより、再度ΔNil TTI を演算して修正する。
【数8】
【0071】
DTXフレキシブルポジションで畳み込み復号の場合、以下の演算式(9)により下りレートマッチングパラメータが算出される。
【数9】
【0072】
また、DTXフレキシブルポジションでターボ復号の場合、ΔNij≧0のとき、畳み込み復号時と同様に算出される。ΔNij<0の場合、以下の演算式(10)により算出される。
【数10】
【0073】
次に、フォーマット組合せ指標(TFCI)からその符号語(TFCI Code Word)へのエンコードに使用するマスクパターンM0〜M9(各マスクパターンは32ビット)について、より詳しく説明する。このマスクパターンM0〜M9は、図22に示す表の例のように、3GPP規格のバージョン又は版数(TS25.212V3.0.0、V3.1.1、V3.2.0)により、そのパターン配列が異なる。
【0074】
これらマスクパターンM0〜M9の組合せ(配列順序)が異なる複数のマスクパターンの何れかでフォーマット組合せ指標(TFCI)をエンコードする符号器の実装方法として、マスクパターンM0〜M9の組合せ(配列順序)が異なるそれら3種類分のマスクパターンをROM等の記憶装置に保持し、対向する受信装置に合わせてどのマスクパターンを使用するかをネゴシエーションにより判断し、切り替えスイッチを切り替えて、所望のバージョン又は版数に合わせたマスクパターンM0〜M9の組合せ(配列順序)によるエンコードが可能となる。
【0075】
一方、受信側では32ビットのフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)を、10ビットのフォーマット組合せ指標符号語(TFCI)にデコードする復号器を使用するが、対向する送信装置(移動端末装置又は無線基地局装置)で用いられるマスクパターンとして複数種類のものが想定される場合、例えば、図23の表に示す例のように3種類のマスクパターンが有り、その何れかのマスクパターンの使用が想定される場合、図24に示すようにマスクパターンM0〜M9の組合せ(配列順序)が異なる3種類の復号器24−1,24−2,24−3を備え、対向する送信装置に合わせてどのマスクパターンを使用するかをネゴシエーションにより判断し、切り替えスイッチSW24−4を切り替えて、所望のバージョン又は版のマスクパターンに対応した復号器を選択する。
【0076】
チャネルコーディング及びチャネルデコーディングにおける他のパラメータの計算を以下に説明する。これらのパラメータ計算のうちデータビット長は、上位レイヤから通知されるトランスポートブロック長、トランスポートブロックセット数、符号化方式、符号化率等のパラメータから比較的簡単に計算可能である。但し、この計算は各伝送時間間隔(TTI)の単位時間毎に計算しなければならない。
【0077】
チャネルコーディングのパラメータの計算を以下に述べると、トランスポートブロック長=Nビット、トランスポートブロックセット数=S、CRCビット数=Mビット、畳み込み又はターボ符号の符号化率=1/Rのとき、
畳み込み符号の場合、
符号時のデータビット長=(((N+M)×S)+8)/(1/R)ビット
となる。(但し、末尾に装着するテールビット長=8の場合。)
【0078】
ターボ符号の場合、
符号時のデータビット長=(((N+M)×S)/(1/R))+12ビット
となる。(但し、ターボ符号時に装着するテールビット長=12の場合)。
【0079】
チャネルデコーディングのパラメータ(データビット長)も、前述のチャネルコーディングのパラメータと同様に、上位レイヤからのトランスポートブロック長、トランスポートブロックセット数、符号化方式及び符号化率等のパラメータから算出することができる。
【0080】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、先に述べたように、レートマッチング及びレートデマッチング、トランスポートチャネル(TrCH)の多重及び分離処理に必要なパラメータΔN,eini ,eplus,eminus の算出は、チャネルコーディング及びチャネルデコーディングに必要なパラメータの算出に比べて非常に重い処理である。
【0081】
つまり、各伝送時間間隔(TTI)の単位時間内に占める演算処理の大部分は、このレートマッチングパラメータ演算であり、この非常に重いレートマッチングパラメータ演算処理を、最小単位時間の伝送時間間隔(TTI)内に高速に行うために、該演算処理に非常に多くの電流(電力)が消費される。
【0082】
また、フォーマット組合せ指標(TFCI)を、フォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)へエンコードする際、3GPP規格として使用が想定される全ての種類のマスクパターンを、ROM等の記憶装置に保持していたので、回路規模の小型化の妨げになっていた。また、ROM等の記憶装置に保持されていないマスクパターンを使用しなければならない場合が生じたとき、そのマスクパターンでのエンコードに対応することができなかった。
【0083】
同様に、フォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)を、フォーマット組合せ指標(TFCI)へデコードする際にも、使用が想定される全ての種類のマスクパターンに対応した復号器を備えていたため、回路規模又はプログラムサイズを小型化することが困難であった。また、実装されている復号器で対応し得るマスクパターン以外のマスクパターンでエンコードされたフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)に対しては、全くデコードが不可能であった。
【0084】
本発明は、最小単位時間の伝送時間間隔(TTI)で行うレートマッチングパラメータ演算処理を削減し、該パラメータ演算処理によって消費される電流(電力)を削減し、また、バージョン又は版数によって配列パターンの異なる複数種類のマスクパターンに対して、小容量のメモリ及び小規模の回路又はプログラムステップ量によって対応することを可能にするチャネル符号化及び復号化装置を提供することを目的とする。
【0085】
【課題を解決するための手段】
本発明の無線装置におけるチャネル符号化装置は、(1)広帯域符号分割多元接続システムの無線装置において、上位通信制御部から通知される送信チャネルのフォーマット組合せ指標を基に、レートマッチングパラメータを含む送信処理パラメータを算出して設定し、該設定した送信処理パラメータに従って、送信データのチャネル符号化処理を行うチャネル符号化装置において、前記送信チャネルのフォーマット組合せ指標を、所定単位長の伝送時間間隔の一又は複数の期間保持する指標保持手段と、前記指標保持手段に保持された前回の伝送期間のフォーマット組合せ指標と、今回の伝送期間のフォーマット組合せ指標とを比較し、両者のフォーマット組合せ指標が同一かどうかを判定する指標判定手段と、前記指標判定手段により両者のフォーマット組合せ指標が同一と判定された場合に、前記送信処理パラメータを算出する演算を行うことなく、前回の伝送期間に設定された送信処理パラメータを使用して今回の伝送期間のチャネル符号化処理を行うものである。
【0086】
また、本発明の無線装置におけるチャネル復号化装置は、(2)広帯域符号分割多元接続システムの無線装置において、上位通信制御部から通知される受信チャネルのフォーマット組合せ指標を基に、レートマッチングパラメータを含む受信処理パラメータを算出して設定し、該設定した受信処理パラメータに従って、受信データのチャネル復号化処理を行うチャネル復号化装置において、前記受信チャネルのフォーマット組合せ指標を、所定単位長の伝送時間間隔の一又は複数の期間保持する指標保持手段と、前記指標保持手段に保持された前回の伝送期間のフォーマット組合せ指標と、今回の伝送期間のフォーマット組合せ指標とを比較し、両者のフォーマット組合せ指標が同一かどうかを判定する指標判定手段と、前記指標判定手段により両者のフォーマット組合せ指標が同一と判定された場合に、前記受信処理パラメータを算出する演算を行うことなく、前回の伝送期間に設定された受信処理パラメータを使用して今回の伝送期間のチャネル復号化処理を行うものである。
【0087】
また、(3)前述の送信データのチャネル符号化処理を行うチャネル符号化装置は、前記フォーマット組合せ指標を受信装置へ送信するに際して、該フォーマット組合せ指標のエンコードに使用するマスクパターンとして、パターン配列が異なる複数種類のマスクパターンが存在する場合、一種類のマスクパターンの配列パターンのみを保持するマスクパターン保持手段と、該マスクパターン保持手段から出力されるマスクパターンを入力するエンコード演算手段に対して、使用されるマスクパターンの変更に応じて、前記フォーマット組合せ指標のビット配列をシフトするビットシフト手段と、を備えたものである。
【0088】
また、(4)前述の受信データのチャネル復号化処理を行うチャネル復号化装置は、パターン配列が異なる複数種類のマスクパターンのうちの一つのマスクパターンを使用してエンコードされた前記フォーマット組合せ指標の符号語をデコードして受信する場合、一つの種類のマスクパターンにのみ対応したフォーマット組合せ指標符号語デコード手段と、該デコード手段から出力されるフォーマット組合せ指標のビット配列をシフトするビットシフト手段とを備え、エンコードに使用されたマスクパターンの種類に応じて前記フォーマット組合せ指標のビット配列をシフトするものである。
【0089】
また、(5)前述の(1)に記載のチャネル符号化装置において、前記フォーマット組合せ指標を受信装置へ送信するに際して、該フォーマット組合せ指標のエンコードに使用するマスクパターンとして、パターン配列が異なる複数種類のマスクパターンが存在する場合、一種類のマスクパターンの配列パターンのみを保持するマスクパターン保持手段と、該マスクパターン保持手段から出力されるマスクパターンを入力するエンコード演算手段に対して、使用されるマスクパターンの変更に応じて、前記フォーマット組合せ指標のビット配列をシフトするビットシフト手段と、を備えたものである。
【0090】
【発明の実施の形態】
図1は本発明における各チャネル復号化処理部に対するパラメータ設定のシグナルフローを示す。各トランスポートチャネル(TrCHI )に設定するパラメータを演算するパラメータ演算回路15−1には、上位通信制御部(アプリケーションソフトウェア)から通知される各チャネルのフォーマット指標(TFII )のパラメータが入力され、またフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)のデコード回路15−2で復号したフォーマット組合せ指標(TFCI)が入力される。
【0091】
パラメータ演算回路15−1は、フォーマット組合せ指標(TFCI)より、当該チャネルのフォーマット指標(TFI)を算出し、各チャネルのトランスポートブロック長及びトランスポートブロック数を特定する。また、上位通信制御部(アプリケーションソフトウェア)から通知されるCRCビット数、送信データの符号化方式(畳み込み符号かターボ符号か等)及び符号化率等のパラメータより、パラメータ演算回路15−1は、チャネルデコーディングパラメータ(チャネルデコーディング処理前後のデータビット長)を計算する。
【0092】
また、チャネルデコーディング処理前のデータビット長からレートマッチングパラメータ計算を行うことにより、レートマッチングパラメータΔN,eini ,eplus,eminus を計算する。更にトランスポートチャネル多重分離のパラメータとして、各トランスポートチャネル(TrCH)のデータビット長(チャネルデコーディング処理前のビット長+ΔN)も計算する。
【0093】
以上の計算により算定したパラメータを、各トランスポートチャネル(TrCH1,TrCH2,TrCH3)の、チャネルデコーディング処理回路15−3、レートデマッチング処理回路15−4、トランスポートチャネル多重分離処理回路15−5にそれぞれ設定する。
【0094】
受信動作における復号化処理は、この設定パラメータを基に実行可能となる。各処理回路で設定されたパラメータ値は保持され、次の送信データの送信時間時間TTIで異なるパラメータ値であった場合は新パラメータ値で上書きされ、更新される。
【0095】
本発明は、デコード回路15−2でフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)から復号したフォーマット組合せ指標(TFCI)を、少なくとも送信単位時間である1伝送時間間隔(TTI)の間保持し、次の伝送時間間隔(TTI)において、直前の伝送時間間隔(TTI)のフォーマット組合せ指標(TFCI)と、現在の伝送時間間隔(TTI)のフォーマット組合せ指標(TFCI)とを比較し、同一と判定された場合、パラメータ演算回路15−1に演算処理を停止させる演算停止(STOP)信号を出力するフォーマット組合せ指標(TFCI)保持・比較部1−1を備える。
【0096】
パラメータ演算回路15−1は、フォーマット組合せ指標(TFCI)保持・比較部1−1から演算停止(STOP)信号が入力されると、その伝送時間間隔(TTI)の間はパラメータの演算を行うことなく、前回算出したパラメータ値を各トランスポートチャネル(TrCH1,TrCH2,TrCH3)のチャネルデコーディング処理回路15−3、レートデマッチング処理回路15−4、トランスポートチャネル多重分離処理回路15−5にそれぞれ設定するようにしたものである。
【0097】
また、図示は省略しているが、フォーマット組合せ指標(TFCI)からフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)へエンコードする場合も、デコード時と同様に、フォーマット組合せ指標(TFCI)を少なくとも送信単位時間である1伝送時間間隔(TTI)の間保持し、次の伝送時間間隔(TTI)において、直前の伝送時間間隔(TTI)のフォーマット組合せ指標(TFCI)と、現在の伝送時間間隔(TTI)のフォーマット組合せ指標(TFCI)とを比較し、更に比較の結果、同一と判定された場合、パラメータ演算回路に演算処理を停止させる演算停止(STOP)信号を出力するフォーマット組合せ指標(TFCI)保持・比較部を備え、パラメータ演算回路は、フォーマット組合せ指標(TFCI)保持・比較部から停止(STOP)信号が入力されると、その伝送時間間隔(TTI)の間はパラメータの演算を行うことなく、前回算出したパラメータ値を出力して各トランスポートチャネルのチャネル符号化処理部に設定する。
【0098】
図2は本発明によるフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)を生成する符号器を示す。同図に示すように、10ビットのフォーマット組合せ指標(TFCI)の各ビット(a0〜a9)を、ビットシフト回路2−1によりその配列順序を入れ替えたビット(a0´〜a9´)を、マスクパターン(M0〜M9)との掛け算器13−0〜13−9に入力する。
【0099】
記憶回路13−11には、1種類のみのパターン配列のマスクパターン(M0〜M9)を記憶し、該マスクパターン(M0〜M9)の32時系列ビットを1クロックずつ取り出して、掛け算器13−0〜13−9によりフォーマット組合せ指標(TFCI)のビット(a0´〜a9´)と掛け合わせ、該掛け算結果をエクスクルーシブオア回路13−10に入力してその排他的論理和を算出することにより、32ビットのフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)が算出される。
【0100】
他のパターン配列のマスクパターンによるエンコードを行う場合、ビットシフト回路2−1は、使用されるマスクパターンの種類を上位の通信制御部からの通知によって判断し、該マスクパターンの種類に対応したビットシフト操作をフォーマット組合せ指標(TFCI)の各ビット(a0〜a9)に対して行う。
【0101】
このように、使用しようとするマスクパターンの種類に応じて、フォーマット組合せ指標(TFCI)の各ビット(a0〜a9)の配列順序を入れ替え、保持している一種類のみのマスクパターン(M0〜M9)と乗算することにより、結果的にパターン配列の異なる他のマスクパターンを用いた場合と同じフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)を算出することができる。
【0102】
図3は本発明によるフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)を復号する復号器を示す。同図に示すように、復号器としては或る1種類のマスクパターンに対応した復号器3−1のみを備え、他のマスクパターンでエンコードされたフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)を復号する場合、該1種類のマスクパターンに対応した復号器3−1により復号したフォーマット組合せ指標符号語(TFCI)10ビットの配列を、ビットシフト回路3−2で入れ替えることにより、結果的に所望のマスクパターンに合わせたフォーマット組合せ指標符号語(TFCI)を生成することができる。ビットシフト回路3−2は、上位通信制御部から通知されるマスクパターンを判断し、該マスクパターンに対応したビットシフト操作を行う。
【0103】
【実施例】
図4はW−CDMA無線装置に適用した本発明の第1の構成例を示す。この構成例は、本発明の主要部をハードウェア回路により構成した例を示している。同図に示す構成において、受信部4−1によりエアからの無線周波数(RF)受信信号をベースバンド信号に復調し、該ベースバンド信号を逆拡散部4−2により逆拡散し、レイク(RAKE)合成部4−3によりマルチパス信号をレイク(RAKE)合成し、スロット分解部4−4により各スロットにマッピングされている受信データとフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)とを分離する。該受信データとフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)はチャネルコーデック(CH−CODEC)部に入力される。
【0104】
チャネルコーデック(CH−CODEC)部において、フォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)は、1種類のみのマスクパターンによるフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)復号器4−5により、フォーマット組合せ指標(TFCI)にデコードされる。例として図5の(a)の表に示すフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)が受信されたものとする。
【0105】
ここで、1伝送時間間隔(TTI)にフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)30ビットを受信し、各ビットは軟判定処理され、1スロット当たりのTFCI Code Wordビットは2ビットである。3GPP規格により、スロット0から順にx1,x2,…とする。
【0106】
パンクチャされたx0,x16には尤度の低い値として0を想定し、32ビットのフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)を、図14に示した3GPP規格V3.1.1のマスクパターンに対応した復号器で復号したとすると、フォーマット組合せ指標(TFCI)=0000001001(十進法で9)が得られる。
【0107】
該復号化されたフォーマット組合せ指標(TFCI)は、符号化時に使用されたマスクパターンの判断により、ビットシフト回路4−6によりビット配列を入れ替え、本来のフォーマット組合せ指標(TFCI)の配列に並べ替える。
【0108】
フォーマット組合せ指標(TFCI)は、TFCI保持・比較回路4−7にて1伝送時間間隔(TTI)の間、保持する。該フォーマット組合せ指標(TFCI)は、上位アプリケーションから通知されるTFCI−CTFCマッピング情報を参照してCTFCに変換され、該CTFCから各チャネルのフォーマット指標(TFI)が算出され、更に伝送時間間隔(TTI)当たりの受信データ長が確定される。
【0109】
受信データ長が確定すると、チャネルデコーディングパラメータ演算回路4−8において、レートデマッチングアルゴリズムにより、トランスポートチャネル(TrCH)多重分離部4−9、レートデマッチング処理部4−10、チャネルデコーディング部4−11に対するパラメータを計算し、それらの処理部にパラメータを設定する。
【0110】
上記パラメータが設定された受信データ復号処理部により受信データは復号され、CRCチェック部4−12を経て、受信バッファ4−13で展開した後、ターミナルアダプティングファンクション(TAF)インタフェース4−15経由でターミナルアダプティングファンクション部(TAF)4−16へ、又は上位通信制御部(アプリケーションソフトウェア)4−14経由でターミナルアダプティングファンクション部(TAF)4−16へと送られ、ユーザ信号として利用される。
【0111】
TFCI保持・比較回路4−7は、チャネルデコーディングパラメータ演算回路4−8に演算処理を停止させる演算停止(STOP)信号を送出する機能を有し、次の伝送時間間隔(TTI)におけるフォーマット組合せ指標(TFCI)と直前の伝送時間間隔(TTI)のフォーマット組合せ指標(TFCI)とを比較し、その両者が同一である場合は、演算停止(STOP)信号を送出し、次の伝送時間間隔(TTI)におけるパラメータ演算の処理を停止させる。
【0112】
一方、ユーザからの送信信号は、ターミナルアダプティングファンクション部(TAF)4−16からTAFインタフェース4−15経由又は上位アプリケーション4−14経由で、チャネルコーデック(CH−CODEC)部に入力される。その際、上位通信制御部(アプリケーションソフトウェア)4−14から、1伝送時間間隔(TTI)当たりの送信データ長とフォーマット指標(TFI)の組合せ情報とがチャネルコーディングパラメータ演算回路4−17に入力され、チャネルコーディングパラメータ演算回路4−17は、それらの情報とTFCI−CTFCマッピング情報とからフォーマット組合せ指標(TFCI)を確定し、TFCI保持・比較回路4−18は1伝送時間間隔(TTI)の間フォーマット組合せ指標(TFCI)を保持する。
【0113】
このフォーマット組合せ指標(TFCI)は、ビットシフト回路4−19を経てフォーマット組合せ指標(TFCI)符号器4−20に送られ、フォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)に符号化される。フォーマット組合せ指標(TFCI)符号器4−20は1種類のみのマスクパターンを保有し、所望のマスクパターンでの符号化したフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)が得られるように、ビットシフト回路4−19によりフォーマット組合せ指標(TFCI)のビット配列を入れ替える。
【0114】
また、チャネルコーディングパラメータ演算回路4−17は、送信データ長からチャネルデエンコーディング部4−21、レートマッチング部4−22、トランスポートチャネル(TrCH)多重部4−23に対するパラメータを計算し設定する。その設定により、ターミナルアダプティングファンクション部(TAF)4−16からの送信データは符号化され、第2インタリーブ処理部4−24を経て、変調(MOD)部へ出力される。
【0115】
変調(MOD)部では、スロット合成部4−25により、送信データとフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)とをスロット内に合成し、QPSK拡散部4−26、QPSK変調部4−27により、4相位相変調及び拡散を行い、送信部4−28により無線周波数(RF)信号に変調して送信する。
【0116】
送信時において受信時と同様にTFCI保持・比較回路4−18は、パラメータ演算回路4−17に演算停止(STOP)信号を送出する機能を有し、次の伝送時間間隔(TTI)のフォーマット組合せ指標(TFCI)値とその直前の伝送時間間隔(TTI)のフォーマット組合せ指標(TFCI)値とを比較し、その両者が同一の場合は、演算停止(STOP)信号を送出し、次の伝送時間間隔(TTI)のパラメータ演算処理を中止させる。
【0117】
前述のフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)の符号化/復号化において、3GPP規格のTS25.212のバージョン又は版として3種類のマスクパターンが存在するところを、例えば、V3.1.1のマスクパターン1種類のみによる符号化回路/復号化回路を備え、異なるマスクパターンによる符号化/復号化に対しては、以下のようにビットシフト回路によりビット配列の入れ替えを行うことにより対応する。
【0118】
図23の表に示すV3.1.1マスクパターンとV3.0.0マスクパターンとの配列関係、及びV3.1.1マスクパターンとV3.2.0マスクパターンとの配列関係は、図6の(a)に示すとおりになる。各M0〜M9のマスクパターンの32時系列ビットの値は変更がなく、M0〜M9の並びが変更されていることに着目する。
【0119】
マスクパターンM0〜M9の並びが変更された場合、それに合わせて、マスクパターンM0〜M9の並びを変えるのではなく、フォーマット組合せ指標(TFCI)の各ビットa0〜a9の並びを変えても、それら(M_とa_)の掛け算は排他的論理和の演算が為されるので、出力値は同じである。そこで、フォーマット組合せ指標(TFCI)の各ビットa0〜a9の並びを図6の(b)に示すように変える。
【0120】
以上のようにフォーマット組合せ指標(TFCI)10ビット間での任意のビットシフトが可能なビットシフト回路を設けることにより、バージョン又は版数分のマスクパターンを符号化するための符号器を備える必要がなく、バージョン又は版に対応したフォーマット組合せ指標(TFCI)の符号化が可能となる。
【0121】
フォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)からフォーマット組合せ指標(TFCI)への復号化時も、上記と同様のビットシフト回路によるビットシフト操作により、バージョン又は版数分の復号器を備えることなく、全てのバージョン又は版に対応したフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)の復号化が可能となる。
【0122】
例として図6の(ii)に示すV3.2.0のマスクパターンの場合、先のTFCI=0000001001はビットシフトの結果、TFCI=0000100100となる。このフォーマット組合せ指標(TFCI)値をTFCI保持・比較回路により1伝送時間間隔(TTI)=10ms間、保持する。
【0123】
図11のマッピングテーブルにより、フォーマット組合せ指標(TFCI)=9から、各チャネルのフォーマット指標TFI1=1,TFI2=1,TFI3=1が確定し、更に図9に示すようにタイムT1では、第1のトランスポートチャネル(TrCH1)のレート=20ビット,第2のトランスポートチャネル(TrCH2)のレート=320ビット,第3のトランスポートチャネル(TrCH3)のレート=320ビットが確定し、レートデマッチングパラメータ演算より、レートデマッチング前後のビット長,eini ,eplus,emiusのパラメータが計算され、結果的にトランスポートチャネル多重分離、レートデマッチング,チャネルデコーディングパラメータが確定する。
【0124】
図9の例において、タイムT2ではタイムT1と同一のフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)であったとする。その場合、タイムT1での処理と同様にフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)のデコードは行い、フォーマット組合せ指標(TFCI)=0000001001を得、ビットシフト回路にて該TFCI値をビットシフトさせる。
【0125】
TFCI保持・比較回路において、タイムT1のTFCI値=0000001001と比較し、同じ値のTFCI値と判断されると、マッチングパラメータ計算回路に演算停止(STOP)信号を送出する。パラメータ計算回路は演算停止(STOP)信号が入力されたことにより、1伝送時間間隔(TTI)の間、演算処理を停止する。
【0126】
但し、レートデマッチング、トランスポートチャネル多重分離及びチャネルデコーディングの各処理回路では、タイムT1でのパラメータ設定値が保持されているため、受信データはタイムT1と同じレートで受信復号化処理を行い、結果的にタイムT2ではレートデマッチングパラメータ演算を行うことなく、受信データを正常に復号することが可能となる。
【0127】
更に図9に示す例のようにタイムT3ではタイムT1,T2とは異なるフォーマット組合せ指標(TFCI)値であったとする。このタイムT3でのフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)は、図5の(b)の表に示す値であったとする。
【0128】
このフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)を3GPP規格V3.1.1のマスクパターンに対応した復号器で復号したとすると、フォーマット組合せ指標(TFCI)=0000010001(十進法で17)となる。これは、図6の(b)の(ii)に示すV3.2.0に対応したマスクパターンへのビットシフト操作により、TFCI=0000101000と変換される。
【0129】
このフォーマット組合せ指標(TFCI)値をTFCI保持・比較回路により1伝送時間間隔(TTI)=10ms間、保持し、また、TFCI保持・比較回路において、タイムT1,T2のフォーマット組合せ指標(TFCI)=0000001001と比較し、違う値であると判断し、図11のマッピングテーブルよりフォーマット組合せ指標(TFCI)=17から各チャネルのフォーマット指標TFI1=2,TFI2=2,TFI3=1が確定し、更に図9に示す例のようにタイムT3では第1のトランスポートチャネル(TrCH1)のレート=40ビット,第2のトランスポートチャネル(TrCH2)のレート=640ビット,第3のトランスポートチャネル(TrCH3)のレート=320ビットが確定し、レートデマッチングパラメータ演算より、レートデマッチング前後のビット長が計算され、前述のその他の各パラメータが確定し、タイムT2で設定したパラメータ値にタイムT3で算出したパラメータ値を上書きする。タイムT3での受信データの復号化処理は、新規レート設定値での復号化処理動作となる。
【0130】
以上のように、最小送信データ単位時間の伝送時間間隔(TTI)毎に、その直前の伝送時間間隔(TTI)のフォーマット組合せ指標(TFCI)値と比較し、同一値の場合、レートマッチングパラメータ演算を停止させることにより、その間、パラメータ計算回路の消費電流(電力)の削減を図ることができる。
【0131】
また、送信動作時には逆の手順で、或る伝送時間間隔(TTI)T1の送信データから、第1のトランスポートチャネル(TrCH1)のレート=20ビット,第2のトランスポートチャネル(TrCH2)のレート=320ビット,第3のトランスポートチャネル(TrCH3)のレート=320ビットと確定した場合、上位通信制御部からのパラメータとの照合により各トランスポートチャネルのフォーマット指標TFI1=1,TFI2=1,TFI3=1が確定する。
【0132】
この値より3GPP規格で定義されているTFI値からCTFC値を算出する演算により、CTFC値=13を得、更に上位通信制御部からのCTFC値−TFCI値のマッピングテーブルを照合することにより、フォーマット組合せ指標(TFCI)=0000001001を得る。このフォーマット組合せ指標(TFCI)値をTFCI値保持・比較回路により1伝送時間間隔(TTI)=10ms間、保持する。
【0133】
この時、第1のトランスポートチャネル(TrCH1)のレート=20ビット,第2のトランスポートチャネル(TrCH2)のレート=320ビット,第3のトランスポートチャネル(TrCH3)のレート=320ビットから、レートマッチングパラメータの演算より、レートマッチング前後のビット長が計算され、チャネルコーディング、トランスポートチャネル多重、レートマッチング処理のパラメータが確定する。そしてビットシフト回路により、例えば、図6の(b)の(ii)に示すV3.2.0に対応したマスクパターンの符号化を行う場合、TFCI=0000001001をTFCI=0000101000へとビットシフトする。
【0134】
次のタイムT2でも第1、第2及び第3のトランスポートチャネルTrCH1,TrCH2,TrCH3のレートが、タイムT1と同じ20ビット,320ビット,320ビットであった場合、タイムT1と同様の処理によりTFCI=9が確定する。この時、TFCI保持・比較回路において、タイムT1でのTFCIとの比較処理を行い、同じ値のTFCI値と判断してパラメータ計算回路に演算停止信号を送出する。パラメータ計算回路は演算停止信号を受信すると、1伝送時間間隔(TTI)の間、演算処理を停止する。
【0135】
但し、レートマッチング、トランスポートチャネル多重、チャネルコーディングの各処理回路では、タイムT1でのパラメータ設定値が保持されているため、受信データはタイムT1と同じレートで符号化処理動作を行い、タイムT2ではレートデマッチングパラメータ演算を行うことなく、送信データを正常に符号化することができる。
【0136】
図7はW−CDMA無線装置に適用した本発明の第2の構成例を示す。この構成例は、本発明の主要機能部をソフトウェア処理により実現する構成例であり、図4に示すフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)復号器4−5、ビットシフト回路4−6,4−19、TFCI保持・比較回路4−7,4−18、チャネルデコーディングパラメータ演算回路4−8、チャネルコーディングパラメータ演算回路4−17、フォーマット組合せ指標(TFCI)符号器4−20の機能を、チャネルコーデックサブプロセッサによるソフトウェア処理により実現し、該ソフトウェア処理を実行するフォーマット組合せ指標(TFCI)デコード処理部7−1、ビットシフト処理部7−2、TFCI保持・比較処理部7−3、TFCI→TFI検出処理及びチャネル復号化パラメータ演算処理部7−4、TFI→TFCI検出処理及びチャネル符号化パラメータ演算処理部7−5、フォーマット組合せ指標(TFCI)コード処理部7−6を備えたものである。その他のチャネルコーデック部の構成は、図4に示したものと同様である。
【0137】
フォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)は、チャネルコーデックハードウェア回路経由でチャネルコーデックサブプロセッサーに入力され、フォーマット組合せ指標(TFCI)デコード処理部7−1でデコード化される。その時のデコード処理として、図14に示す高速アダマール変換のシグナルフローを利用した積和演算のパターンとして1種類のみを使用してデコードを行い、マスクパターン判断により所望のマスクパターンに対応したデコード結果となるようにビットシフト処理部7−2によりビットシフトを行う。
【0138】
TFCI保持・比較処理部7−3にて1伝送時間間隔(TTI)の間TFCI値を保持し、TFCI→TFI検出処理部7−4において、上位アプリケーションからのTFCI−CTFCマッピング情報とフォーマット組合せ情報より、フォーマット組合せ指標(TFCI)から各フォーマット指標(TFI)を検出し、更に1伝送時間間隔(TTI)当たりの受信データ長が確定される。
【0139】
受信データ長が確定したら、チャネル復号化パラメータ演算処理部7−4において、レートデマッチングアルゴリズムより、トランスポート多重分離、レートデマッチング、チャネルデコーディングの各処理に対するパラメータを計算し、受信データ復号化処理ブロックであるトランスポート多重分離回路、レートデマッチング回路、チャネルデコーディング回路ヘパラメータを設定する。
【0140】
受信データは各パラメータが設定された復号化処理ブロックにより復号され、CRCチェック、受信バッファで展開後、ターミナルアダプティングファンクション(TAF)インタフェース経由でターミナルアダプティングファンクション部(TAF)へ或いは上位アプリケーション経由でターミナルアダプティングファンクション部(TAF)へと送出される。次の伝送時間間隔(TTI)のTFCI値を、直前の伝送時間間隔(TTI)のTFCI値と比較処理を行い、同一であればパラメータ演算の処理をキャンセルする。
【0141】
送信動作は、受信動作と逆の手順で、ある伝送時間間隔(TTI)の送信データから各トランスポートチャネルのレート(データ長)が確定した場合、上位アプリケーションからのパラメータとの照合からフォーマット指標(TFI)が確定する。この値より3GPP規格で定義されているTFI→CTFC演算により、CTFC値を計算し、更に上位アプリケーションからのパラメータよりCTFC−TFCIのマッピングテーブルを照合し、フォーマット組合せ指標(TFCI)が確定する。このフォーマット組合せ指標(TFCI)値をTFCI保持・比較処理部7−3により1伝送時間間隔(TTI)=10ms間、保持する。
【0142】
この時、各トランスポートチャネルのレート(データ長)からレートマッチングパラメータ演算より、レートマッチング前後のビット長が計算され、チャネルコーディング、トランスポートチャネル多重、レートマッチングの各パラメータが確定する。ビットシフト処理部7−2にて、所望のマスクパターンを使用したのと同じビット配列となるようにビットシフト処理を行う。
【0143】
次のタイムT2でもトランスポートチャネルのレートが、タイムT1と同一であった場合、タイムT1と同様の処理によりフォーマット組合せ指標(TFCI)が確定する。この時、TFCI保持・比較処理部7−3において、タイムT1でのTFCIとの比較処理を行い、同じ値のTFCI値と判断した場合、チャネル符号化パラメータ演算処理部7−5は、1伝送時間間隔(TTI)の間、演算処理を行わない。
【0144】
レートマッチング、トランスポート多重、チャネルコーディングの各処理回路では、タイムT1でのパラメータ設定値が保持されているため、受信データはタイムT1と同じレートで符号化処理動作を行い、タイムT2ではレートデマッチングパラメータ演算を行うことなく、送信データを正常に符号化することが可能となる。
【0145】
ここで送信動作におけるチャネルコーディング、レートマッチングのパラメータ演算処理の消費電力がどの程度削減されるかを考察する。これらの処理をハードウェア回路で行う場合、又はチャネルコーデックサブプロセッサーにより行う場合、そのハードウェア回路又はサブプロッセサーの1伝送時間間隔(TTI)当たりの消費電流をITTI とする。また、データ転送量の変化としては各トランスポートチャネルのフォーマット指標(TFI)の組み合わせの数分想定されるので、組み合わせの数をnとし、各組み合わせは同じ確率で発生すると仮定すると、トランスポートフォーマットの組合せが変化する確率は{1−(1/n)}となる。
【0146】
従来技術では、上記演算処理を各伝送時間間隔(TTI)毎に行わなければならないので、各伝送時間間隔(TTI)毎に消費電流はITTI が消費される。これに対し、本発明によれば、トランスポートフォーマットの組合せが変化した時しか演算を行わないため、1伝送時間間隔(TTI)当たりに、
ITTI −ITTI ×(1−(1/n))=ITTI ×(1/n)
の電流が削減される。
【0147】
例えば、パケット伝送を考えた場合、トランスポートチャネルのフォーマット指標(TFI)の組み合わせ数=6と仮定すると、確率的にITTI ×(1/6)=ITTI /6の消費電流が削減可能である。また、非制限伝送の場合、各トランスポートチャネルのフォーマット指標(TFI)の組み合わせ数=2と仮定すると、約ITTI /2の電流が削減可能となる。
【0148】
次に、本発明のビットシフト操作によるマスクパターン保持用メモリの削減量について考察する。今、使用されるリードミュラー符号器のマスクパターンの種類がn種類あるとする。フォーマット組合せ指標(TFCI)を符号化するためのマスクパターンをメモリに保持する場合、1マスクパターン当たりM0〜M9の10ビット有し、各ビットに32ビットのパターンがあるため、1マスクパターン当たりに必要なメモリの容量は、320ビットとなる。従来技術では、n×320ビットのメモリを具備する必要があったのに対して、本発明は1マスクパターンのみを記憶するため、(n−1)×320ビットのメモリを削減することができる。
【0149】
また、フォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)のデコードに高速アダマール変換回路を用いる場合、1つの種類のマスクパターンに対して高速アダマール変換回路はm個のゲート回路から構成されるとすると、本発明のビットシフト回路を用いることにより、(n−1)×m個のゲート回路を削減することができる。
【0150】
フォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)のデコード処理をチャネルコーデックサブプロセッサで行う場合、高速アダマール変換積和演算のプログラムサイズをMステップとすると、本発明のビットシフト操作を行うことにより、(n−1)×Mステップのプログラム量を削減することができる。
【0151】
3GPP規格による複数種類のマスクパターンが、その個々のビットM0〜M9の時系列ビットパターンは変わらず、個々のビットM0〜M9の配列順番のみが異なる場合、本発明のビットシフト操作は、10ビット分のビットシフト回路を用いることにより全ての種類のマスクパターンに対応可能となる。
【0152】
(付記1) 広帯域符号分割多元接続システムの無線装置において、上位通信制御部から通知される送信チャネルのフォーマット組合せ指標を基に、レートマッチングパラメータを含む送信処理パラメータを算出して設定し、該設定した送信処理パラメータに従って、送信データのチャネル符号化処理を行うチャネル符号化装置において、前記送信チャネルのフォーマット組合せ指標を、所定単位長の伝送時間間隔の一又は複数の期間保持する指標保持手段と、前記指標保持手段に保持された前回の伝送期間のフォーマット組合せ指標と、今回の伝送期間のフォーマット組合せ指標とを比較し、両者のフォーマット組合せ指標が同一かどうかを判定する指標判定手段と、前記指標判定手段により両者のフォーマット組合せ指標が同一と判定された場合に、前記送信処理パラメータを算出する演算を行うことなく、前回の伝送期間に設定された送信処理パラメータを使用して今回の伝送期間のチャネル符号化処理を行うことを特徴とする無線装置におけるチャネル符号化装置。
(付記2) 広帯域符号分割多元接続システムの無線装置において、上位通信制御部から通知される受信チャネルのフォーマット組合せ指標を基に、レートマッチングパラメータを含む受信処理パラメータを算出して設定し、該設定した受信処理パラメータに従って、受信データのチャネル復号化処理を行うチャネル復号化装置において、前記受信チャネルのフォーマット組合せ指標を、所定単位長の伝送時間間隔の一又は複数の期間保持する指標保持手段と、前記指標保持手段に保持された前回の伝送期間のフォーマット組合せ指標と、今回の伝送期間のフォーマット組合せ指標とを比較し、両者のフォーマット組合せ指標が同一かどうかを判定する指標判定手段と、前記指標判定手段により両者のフォーマット組合せ指標が同一と判定された場合に、前記受信処理パラメータを算出する演算を行うことなく、前回の伝送期間に設定された受信処理パラメータを使用して今回の伝送期間のチャネル復号化処理を行うことを特徴とする無線装置におけるチャネル復号化装置。
(付記3) 広帯域符号分割多元接続システムの無線装置において、上位通信制御部から通知される送信チャネルのフォーマット組合せ指標を基に、レートマッチングパラメータを含む送信処理パラメータを算出して設定し、該設定した送信処理パラメータに従って、送信データのチャネル符号化処理を行うチャネル符号化装置において、前記フォーマット組合せ指標を受信装置へ送信するに際して、該フォーマット組合せ指標のエンコードに使用するマスクパターンとして、パターン配列が異なる複数種類のマスクパターンが存在する場合、一種類のマスクパターンの配列パターンのみを保持するマスクパターン保持手段と、該マスクパターン保持手段から出力されるマスクパターンを入力するエンコード演算手段に対して、使用されるマスクパターンの変更に応じて、前記フォーマット組合せ指標のビット配列をシフトするビットシフト手段と、を備えたことを特徴とする無線装置におけるチャネル符号化装置。
(付記4) 広帯域符号分割多元接続システムの無線装置において、上位通信制御部から通知される受信チャネルのフォーマット組合せ指標を基に、レートマッチングパラメータを含む受信処理パラメータを算出して設定し、該設定した受信処理パラメータに従って、受信データのチャネル復号化処理を行うチャネル復号化装置において、パターン配列が異なる複数種類のマスクパターンのうちの一つのマスクパターンを使用してエンコードされた前記フォーマット組合せ指標の符号語をデコードして受信する場合、一つの種類のマスクパターンにのみ対応したフォーマット組合せ指標符号語デコード手段と、該デコード手段から出力されるフォーマット組合せ指標のビット配列をシフトするビットシフト手段とを備え、エンコードに使用されたマスクパターンの種類に応じて前記フォーマット組合せ指標のビット配列をシフトすることを特徴とする無線装置におけるチャネル復号化装置。
(付記5) 付記1に記載のチャネル符号化装置において、前記フォーマット組合せ指標を受信装置へ送信するに際して、該フォーマット組合せ指標のエンコードに使用するマスクパターンとして、パターン配列が異なる複数種類のマスクパターンが存在する場合、一種類のマスクパターンの配列パターンのみを保持するマスクパターン保持手段と、該マスクパターン保持手段から出力されるマスクパターンを入力するエンコード演算手段に対して、使用されるマスクパターンの変更に応じて、前記フォーマット組合せ指標のビット配列をシフトするビットシフト手段と、を備えたことを特徴とする無線装置におけるチャネル符号化装置。(付記6) 付記2に記載のチャネル復号化装置において、パターン配列が異なる複数種類のマスクパターンのうちの一つのマスクパターンを使用してエンコードされた前記フォーマット組合せ指標の符号語をデコードして受信する場合、一つの種類のマスクパターンにのみ対応したフォーマット組合せ指標符号語デコード手段と、該デコード手段から出力されるフォーマット組合せ指標のビット配列をシフトするビットシフト手段とを備え、エンコードに使用されたマスクパターンの種類に応じて前記フォーマット組合せ指標のビット配列をシフトすることを特徴とする無線装置におけるチャネル復号化装置。
【0153】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、現時点の伝送時間間隔(TTI)におけるフォーマット組合せ指標(TFCI)が、直前の伝送時間間隔(TTI)におけるフォーマット組合せ指標(TFCI)と同一である場合、受信データに対するチャネルデコーディング、レートデマッチングのパラメータ演算処理、及び送信データに対するチャネルコーディング、レートマッチングのパラメータ演算処理を停止させ、前回算出したパラメータ値を用いることにより、該パラメータ演算処理に要していた消費電流(電力)を削減することができる。
【0154】
また、フォーマット組合せ指標(TFCI)の符号化及び復号化に複数種類のマスクパターンの何れかが使用される場合、フォーマット組合せ指標(TFCI)ビット配列を入れ替えて種類の異なる各マスクパターンに対応することにより、1種類分のマスクパターンを記憶するメモリを備えれば良く、メモリ容量を削減することができる。また、1種類分のマスクパターンに対応した高速アダマール変換回路又は処理部を備えれば良く、ゲート回路又はプログラムステップ量を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における各チャネル復号化処理部に対するパラメータ設定のシグナルフロー図である。
【図2】本発明によるフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)を生成する符号器の図である。
【図3】本発明によるフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)を復号する復号器の図である。
【図4】W−CDMA無線装置に適用した本発明の第1の構成例の図である。
【図5】受信されたフォーマット組合せ指標符号語(TFCI Code Word)の値の一例の図である。
【図6】バージョン又は版の相違によるマスクパターンの配列とTFCIビットの入れ替えの例の図である。
【図7】W−CDMA無線装置に適用した本発明の第2の構成例の図である。
【図8】トランスポートチャネルの受信復号処理部のシグナルフロー図である。
【図9】トランスポートチャネル(TrCH)のレート変化の具体例の図である。
【図10】上位通信制御部から通知される各トランスポートチャネル(TrCH)のパラメータの例の図である。
【図11】算出フォーマット組合せ値CTFCの数値例とそのフォーマット組合せ指標(TFCI)の対応を示す図である。
【図12】各トランスポートチャネルのフォーマット指標(TFIi )の算出フロー図である。
【図13】フォーマット組合せ指標符号語を生成するリードミュラー符号器の図である。
【図14】高速アダマール変換によるフォーマット組合せ指標(TFCI)復号のシグナルフロー図である。
【図15】従来の各チャネル受信復号化処理部に対するパラメータ設定のシグナルフロー図である。
【図16】上りレートマッチングパラメータ演算における各トランスポートチャネル(TrCHi )毎のΔNijの算出フロー図である。
【図17】上りレートマッチングパラメータ演算における拡散レート決定のフロー図である。
【図18】畳み込み符号の場合の上りレートマッチングパラメータ算出の前半のフロー図である。
【図19】畳み込み符号の場合の上りレートマッチングパラメータ算出の後半のフロー図である。
【図20】ターボ符号の場合の上りレートマッチングパラメータ算出のフロー図である。
【図21】DTXポジションのフィクスポジションとフレキシブルポジションの説明図である。
【図22】DTXフレキシブルポジションの下りレートマッチングパラメータ演算におけるΔNil TTI の演算フロー図である。
【図23】3GPP規格バージョン又は版によるマスクパターンの違いを示す表である。
【図24】複数種類のマスクパターンに対応した従来のフォーマット組合せ指標(TFCI)復号器の構成例の図である。
【符号の説明】
1−1 TFCI保持・比較回路
15−1 パラメータ演算回路
15−2 デコード回路
15−3 チャネルデコーディング処理回路
15−4 レートデマッチング処理回路
15−5 トランスポートチャネル多重分離処理回路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a channel coding and decoding apparatus in a radio apparatus, and particularly in a radio apparatus (such as a radio base station or a mobile terminal apparatus) of a wideband code division multiple access (W-CDMA) system. The present invention relates to a channel encoding and decoding apparatus that conforms to the standard of 3GPP (Third Generation Partnership Project; a project group engaged in the creation of specifications of the next generation mobile communication system “IMT2000”).
[0002]
[Prior art]
In a W-CDMA mobile radio system, when a mobile terminal apparatus receives data from a radio base station apparatus through a downlink or when a mobile terminal apparatus transmits data to a radio base station apparatus through an uplink, per unit time A method of transmitting by changing the number of transmission / reception data bits (rate) is standardized.
[0003]
According to the 3GPP standard TS series of W-CDMA system (hereinafter simply referred to as 3GPP standard), a unit of channel data transmission time is defined as a transmission time interval (TTI), and the transmission time Interleave processing is performed in intervals (TTI). As the transmission time interval (TTI), four types of 10 ms, 20 ms, 40 m, and 80 ms are defined. .
[0004]
In addition, the radio apparatus of the mobile terminal apparatus or the radio base station apparatus needs to determine the channel data rate at each transmission time interval (TTI) and decode the received data at the determined rate. In addition, a transport format combination indicator (TFCI) bit according to the 3GPP standard is used.
[0005]
The outline of channel encoding / decoding using the format combination index (TFCI) bits for rate determination will be described below. According to the 3GPP standard, data of a plurality of communication services (for example, voice data, unrestricted data, packet data, etc.) having different regulations such as transmission error rate are generally multiplexed and transmitted as transmission data.
[0006]
Data of each communication service is subjected to convolution or turbo coding, rate matching processing, first interleaving processing, transport in the course of processing in a channel called a transport channel (TrCH) extending from the
[0007]
As shown in FIG. 8, the mobile terminal apparatus or radio base station apparatus radio apparatus that receives the transmission data transmits the received data to the second deinterleave processing unit 8-1 and the transport channel (TrCH). A demultiplexing unit 8-2, a first deinterleaving processing unit 8-3 for the transport channel data, a rate dematching processing unit 8-4, a channel decoding processing unit 8-5, and a CRC check processing unit 8-6 are provided. The reception decoding process is performed by these processing units.
[0008]
FIG. 9 shows a specific example of the rate change of the transport channel (TrCH). The first transport channel (TrCH1) has a transmission time interval (TTI) of 10 ms, and a transport block having a transport block length of 20 bits at time T1 (0 to 10 ms) and time T2 (10 to 20 ms). One is transferred (rate is 20 bits), and at time T3 (20 to 30 ms), two transport blocks having a transport block length of 20 bits are transferred (rate is 20 bits + 20 bits = 40 bits), and time T4 After (30-40 ms), data is transferred again at a 20-bit rate.
[0009]
The second transport channel (TrCH2) has a transmission time interval (TTI) of 10 ms, and transfers one transport block having a transport block length of 320 bits at time T1 and time T2 (rate is 320 bits). At time T3, two transport blocks having a transport block length of 320 bits are transferred (rate is 320 bits + 320 bits = 640 bits), and data is transferred again at a rate of 320 bits after time T4.
[0010]
The third transport channel (TrCH3) has a transmission time interval (TTI) of 40 ms, and transfers (rates) one transport block having a transport block length of 320 bits at times T1 to T4 (0 to 40 ms). 320 bits), and data is transferred at a rate of 320 bits after time T4.
[0011]
When this mobile terminal device or radio device of the radio base station device performs radio communication control, the transport channel (TrCH) unit determines channel data rate candidates according to parameters notified from the higher-level communication control unit (application software). It is recognized in advance in association with a transport format indicator (TFI: Transport Format Indicator, hereinafter referred to as “format indicator”).
[0012]
FIG. 10 shows an example of parameters of each transport channel (TrCH1 to 3) notified from the upper communication control unit (application software). When data communication as shown in FIG. 9 is performed as an example, the rate of data communication performed in each transport channel (TrCH1 to 3) as shown in FIG. 10 according to parameters notified before the start of the data communication. The candidate is recognized in association with the format index (TFI).
[0013]
In FIG. 10, the first transport channel (TrCH1) has a transmission time interval (TTI) = 10 ms, and the first format index (TFI0) is transport block length = 20 bits and the number of transport blocks = 0. That is, a candidate of rate = 20 bits × 0 = 0 bits (TFI0 = 0 bits) is recognized.
[0014]
Further, as a second format index (TFI1), a transport block length = 20 bits and a number of transport blocks = 1, that is, a rate = 20 bits × 1 = 20 bits candidates (TFI1 = 20 bits) are recognized.
[0015]
Further, as a third format index (TFI2), a transport block length = 20 bits and a number of transport blocks = 2, that is, a rate = 20 bits × 2 = 40 bits candidates (TFI2 = 40 bits) are recognized. In this case, the number of candidates for the format of the first transport channel (TrCH1) is three, TFI0, TFI1, and TFI2.
[0016]
Similarly, the second transport channel (TrCH2) has a transmission time interval (TTI) = 10 ms, and the first format index (TFI0) is transport block length = 320 bits, transport block number = 0, That is, a candidate of rate = 320 bits × 0 = 0 bits (TFI0 = 0 bits) is recognized.
[0017]
Further, as the second format index (TFI1), a transport block length = 320 bits and the number of transport blocks = 1, that is, a rate = 320 bits × 1 = 320 bits candidates (TFI1 = 320 bits) are recognized.
[0018]
Further, as a third format index (TFI2), a transport block length = 320 bits and the number of transport blocks = 2, that is, a rate = 320 bits × 2 = 640 bits candidates (TFI2 = 640 bits) are recognized. In this case, the number of transport format candidates for the second transport channel (TrCH2) is three, TFI0, TFI1, and TFI2.
[0019]
Similarly, the third transport channel (TrCH3) has a transmission time interval (TTI) = 40 ms, and the first format index (TFI0) has a transport block length = 320 bits, the number of transport blocks = 0, That is, a candidate of rate = 320 bits × 0 = 0 bits (TFI0 = 0 bits) is recognized.
[0020]
Further, as the second format index (TFI1), a transport block length = 320 bits and the number of transport blocks = 1, that is, a rate = 320 bits × 1 = 320 bits candidates (TFI1 = 320 bits) are recognized. In this case, the number of transport format candidates for the third transport channel (TrCH3) is two, TFI0 and TFI1.
[0021]
The mobile terminal apparatus or the radio base station apparatus calculates and transmits a format combination index (TFCI) indicating a combination of rates of each transport channel (TrCH) at the start of radio communication control, and the receiving side transmits the format combination index. The rate of each transport channel (TrCH) is calculated from (TFCI), and decoding processing according to the rate is performed.
[0022]
In calculating the format combination index (TFCI) on the transmission side, first, a calculated transport format combination value (CTFC: Calculated Transport Format Combination, hereinafter referred to as “calculated format combination value”) is calculated, and this calculated format combination value (CTFC) is calculated. ) Is determined with reference to the mapping table.
[0023]
The format indicator for each of the I transport channels (TrCH) is TFI.1, TFI2, ..., TFIICalculated format combination value CTFC (TFI1, TFI2,…, TFII) Is calculated by the following arithmetic expression (1).
[Expression 1]
In equation (1), i = 1, 2,..., I (I is the number of transport channels (TrCH)), and Lj(J = 0, 1, 2,..., I−1) is the number of format candidates for the j-th transport channel (TrCH), L0= 1.
[0024]
Calculated format combination value CTFC (TFI) for each combination of format indicators (TFI) of each transport channel (TrCH) shown in FIG.1, TFI2,…, TFII) = TFI1× P1+ TFI2× P2+ TFIThree× PThreeFIG. 11 shows a correspondence between a numerical example of and a format combination index (TFCI).
[0025]
Here, the format indicator (TFI) of the first transport channel (TrCH1)1) Is {0, 1, 2} and the number of
[0026]
Further, according to the
[0027]
In the case of the data transfer example shown in FIG. 9, the format indicators TFI of the first, second, and third transport channels (TrCH1, TrCH2, TrCH3) in the sections of time T1, time T2, and time T4.1, TFI2, TFIThreeAre 1, 1 and 1, respectively, so the calculated format combination value CTFC (1, 1, 1) = 1 × 1 + 1 × 3 + 1 × 9 = 13, and the format combination index TFCI corresponding to the
[0028]
In addition, each format index TFI of the first, second, and third transport channels (TrCH1, TrCH2, TrCH3) in the section of time T3.1, TFI2, TFIThreeAre 2, 2 and 1, respectively, so the calculated format combination value CTFC (2, 2, 1) = 2 × 1 + 2 × 3 + 1 × 9 = 17, and the format combination index TFCI corresponding to the
[0029]
The format combination index (TFCI) is transmitted from the transmission side, the reception side receives the format combination index (TFCI), and the format index (TFI) of each transport channel (TrCH) is processed according to the processing flow shown in FIG.i) Is calculated.
[0030]
First, a calculated format combination value (CTFC) corresponding to the received format combination index (TFCI) is specified with reference to the mapping table, and the value is set as m (12-1). Next, the number of transport channels I is set to the variable i (12-2), and it is determined whether the variable i is a positive value (12-3).iThe integer value of the quotient divided by the format index (TFI)i) And set m to PiIs set to m, i is decremented (12-4), and the process of step (12-4) is repeated as long as the variable i is positive. Note that P in step (12-4)iIs P in the above equation (1).iIt is.
[0031]
The format combination index (TFCI) is composed of 10 bits, and the 10-bit format combination index (TFCI) is encoded into a 32-bit format combination index codeword (TFCI Code Word) by a Reed Muller code system. The first and 17th bits are deleted (punctured) to 30 bits, mapped to the specified position of the transmission data frame and transmitted (number of bits: 30 bits / frame).
[0032]
FIG. 13 shows a Reed Muller encoder that generates a format combination index codeword (TFCI Code Word). As shown in the figure, each bit of the 10-bit format combination index (TFCI) (a0, a1, a2,..., A9) is converted into a mask pattern (M0, M1, M2) by a multiplier 13-0 to 13-9. ,..., M9), and the result of the multiplication is input to the exclusive OR circuit 13-10 and its exclusive OR is output.
[0033]
Each of the bits M0, M1, M2,..., M9 of the mask pattern (M0, M1, M2,..., M9) is made up of a 32-bit time-series bit pattern. The pattern is taken out one bit at a time and inputted to the multipliers 13-0 to 13-9, respectively, so that the 32-bit time series bits are converted from the format combination index codeword (TFCI Code Word) from the exclusive OR circuit 13-10. ) Is output.
[0034]
That is, the Reed-Muller encoder of FIG. 13 uses a 10-bit format combination index (TFCI) (a0, a1, a2,..., A9) as a time-series bit of a 32-bit format combination index codeword (TFCI Code Word). Are converted (encoded).
[0035]
Here, the 32-bit time series mask pattern of the Reed-Muller encoder used for encoding the format combination index (TFCI) may be changed to improve transmission characteristics. For example, a 32-bit time series mask pattern may need to be changed due to a version change of the 3GPP standard or the like.
[0036]
In the configuration example shown in FIG. 13, ROM (Read Only Memory) 13-11, 13-12, and 13-13 for storing three types of different time series mask patterns are provided, and the ROM (Read Only Memory) 13- One of the mask patterns output from 11, 13-12, 13-13 is selected by a selection switch (SW) 13-14 and output. The selection switch (SW) 13-14 determines the mask pattern to be output in accordance with an instruction from the higher-level communication control unit.
[0037]
As described above, the 32-bit format combination index code word (TFCI Code Word) is transmitted from the transmitting apparatus with the first bit and the 17th bit deleted (punctured), and the receiving apparatus transmits this 30-bit format combination. An index code word (TFCI Code Word) is received and decoded into a 10-bit format combination index (TFCI) using a Hadamard transformer or the like as described below.
[0038]
FIG. 14 shows a signal flow of format combination index (TFCI) decoding by fast Hadamard transform. As shown in the figure, the received 30-bit format combination index codeword (TFCI Code Word) has a low likelihood at the first bit and the 17th bit in the input unit 14-1 of the Hadamard transformer. A bit symbol is inserted to form 32 bits, and the 32-bit signed soft decision data (a0 to a31) are added together as indicated by solid arrows as shown in the figure, and indicated by solid arrows and dotted arrows. Subtraction is performed between them, and a maximum value is detected in the output unit 14-2, and a corresponding format combination index (TFCI)
[0039]
As described above, the format combination index (TFCI) is converted into the calculated format combination value (CTFC) with reference to the mapping table notified in advance from the upper communication control unit (application software), and the calculated format combination value (CTFC). ) To the format index (TFI) of each transport channel (TrCH) according to the processing flow shown in FIG.iAnd the format index (TFI)iTo determine the rate of each transport channel (TrCH).
[0040]
For the first time, when the rate of each transport channel (TrCH) is determined, the demultiplexing process (8-2) to the transport channel (TrCH) shown in FIG. 8, and the first deinterleaving process of the transport channel data (8-3), rate dematching processing (8-4), and channel decoding (convolution decoding or turbo decoding) processing (8-5) are possible.
[0041]
Since the rate of the transport channel (TrCH) can be changed for each transmission time interval (TTI) that is a data transmission time unit, the transport channel (TrCH) rate is changed for each transmission time interval (TTI). After the rate is fixed, it is necessary to perform the processes 8-2 to 8-5.
[0042]
Further, when a plurality of transport channels (TrCH) are multiplexed, the transport format, that is, the rate may change for each shortest transmission time interval (TTI). For each (TTI), format combination index codeword (TFCI Code Word) decoding, format combination index (TFCI) decoding, format index (TFI)i) To perform the above decoding process of 8-2 to 8-5.
[0043]
Conversely, however, in the transmission time interval (TTI) in which the transport format (that is, the rate) does not change, the format combination index (TFCI), the format index (TFI)i) Does not change, and the setting parameters in the decoding processes of 8-2 to 8-5 do not change.
[0044]
Similarly, in the process of encoding and transmitting transmission data from the upper application, the rate of each transport channel (TrCH) may be changed for each transmission time interval (TTI) in units of transmission data. A rate is determined for each transmission time interval (TTI), a parameter corresponding to the rate is set, convolutional coding or turbo coding processing, rate matching processing, transport channel data interleaving processing, and transport channel It is necessary to perform multiple processing.
[0045]
Further, each format index (TFI) that changes in units of transmission time interval (TTI).i) To determine the calculated format combination value (CTFC) according to the algorithm defined in the 3GPP standard, and refers to the mapping table known in advance by the higher-level communication control unit to determine the calculated format combination value (CTFC). After the format combination index (TFCI) is converted, the format combination index (TFCI) is encoded into a format combination index codeword (TFCI Code Word) by the Reed-Muller encoding method, and rate matching processing is performed. The format combination index codeword (TFCI Code Word) is mapped to the position and transmitted.
[0046]
Even during this transmission processing operation, the format combination index (TFCI) and the format index (TFI) are used in the transmission time interval (TTI) where the rate does not change from the previous transmission time interval (TTI).i) Does not change, and the convolution or turbo coding process, rate matching process, interleave process, and multiplex process setting parameters do not change.
[0047]
In addition, when the format combination index (TFCI) is encoded, the mask pattern for generating the format combination index code word (TFCI Code Word) is changed in order to improve error characteristics or according to the version or version number of the 3GPP standard. If this happens, it is necessary to change the mask pattern used in the Reed-Muller encoder. Therefore, the transmitting side stores and holds a plurality of mask patterns, and the receiving side also includes a plurality of decoding circuits corresponding to different mask patterns. It was.
[0048]
FIG. 15 shows a signal flow of parameter setting for each conventional channel reception decoding processing unit. The wireless device uses each transport channel (TrCHIThe parameter calculation circuit 15-1 for calculating the parameter to be set in the parameter calculation circuit 15-1 is provided, and each parameter calculation circuit 15-1 includes a format index (TFI) of each channel notified from the higher-level communication control unit (application software).I) And the format combination index (TFCI) decoded by the format combination index codeword (TFCI Code Word) decoding circuit 15-2.
[0049]
The parameter calculation circuit 15-1 calculates the format index (TFI) of the channel from the format combination index (TFCI), and specifies the transport block length and the number of transport blocks of each channel. Also, the parameter calculation circuit 15-1 notifies the parameter calculation circuit 15-1 of parameters such as the number of CRC bits, the transmission data encoding method (convolutional code or turbo code, etc.), and encoding rate from the higher-level communication control unit (application software). From these parameters, channel decoding parameters (data bit lengths before and after the channel decoding process) are calculated.
[0050]
Further, by performing rate matching parameter calculation from the data bit length before channel decoding processing, the rate matching parameter ΔN, eini, Eplus, EminusIs calculated. Here, ΔN is the number of bits inserted or deleted in the rate matching process (difference in data bit length before and after the rate matching process), and eini, Eplus, EminusAre parameters necessary for the rate dematching process, and these are determined by the 3GPP standard. Further, the data bit length (bit length before channel decoding process + ΔN) of each transport channel (TrCH) mapped on the physical channel is also calculated as a transport channel demultiplexing parameter.
[0051]
The parameters calculated by the above calculation are the channel decoding processing circuit 15-3, rate dematching processing circuit 15-4, and transport channel demultiplexing processing circuit 15-5 for each transport channel (TrCH1, TrCH2, TrCH3). Set to each. The reception decoding process can be executed based on this setting parameter. The parameter value set in each processing circuit is held, and when the parameter value is different in the transmission time time TTI of the next transmission data, it is overwritten with the new parameter value and updated.
[0052]
Similarly, at the time of transmission operation, channel coding (convolution coding or turbo coding) processing, rate matching processing, and transport channel are determined from each parameter notified from the higher-level communication control unit (application) and the data bit length of transmission data. Each parameter for multiplex processing is calculated, and parameter values are set in a channel coding processing circuit (not shown), a rate matching processing circuit (not shown), and a transport channel multiplex processing circuit (not shown).
[0053]
With these parameters, transmission data can be encoded, and the parameter values set in each processing circuit are held as in the reception operation. In these parameter calculations, especially the parameter calculation for the rate matching process is a very heavy process, but it must be performed every transmission time interval (TTI) which is the minimum transmission data unit time.
[0054]
Here, the calculation of the rate matching parameter will be described. First, variables are defined as follows. The variables marked with “*” below indicate the parameters notified from the host communication control unit (application), and the variables marked with “**” are calculated from the calculation process or calculation result of the parameter calculation. Parameter.
[0055]
i: Transport channel (TrCH) number.
j: Transport format combination number.
※※ NijThe number of bits per radio frame before rate matching processing.
※※ Nij TTI; Number of bits per transmission time interval (TTI) before rate matching processing (used only in downlink)
※※ ΔNijThe number of repetitions or puncture bits per radio frame.
※※ ΔNij TTIThe number of repetitions or puncture bits per transmission time interval (TTI).
* RMiThe rate matching ratio of each transport channel (TrCH).
* PL: Number of puncture limits (used for upstream only).
* Ndata, jThe number of usable bits of the physical channel (code composite transport channel CCTrCH) in one radio frame.
* I: Number of transport channels in the physical channel (code composite transport channel CCTrCH).
* FiEach transport channel (TrCHi) In the transmission time interval (TTI) (four types of 1, 2, 4, 8).
※※ niEach transport channel (TrCHi) In the transmission time interval (TTI).
** q: Average puncturing length (used for upstream only)
IF(Ni): Inverse function of the first interleave and the values shown in Table 1 below (used only for uplink)
[Table 1]
※※ S (ni): Radio frame niPuncturing pattern shift amount (used for upstream only)
* TFi(J): Format of transport channel i of combination j.
* TFS (i): Transport channel (TrCHi) Set.
* TFCS: Combination j set.
[0056]
Based on the above parameters, the number of increase / decrease bits ΔN due to bit insertion (repetition) or bit deletion (puncture) in rate matching processing and the initial value e of rate matching calculation eini, Eplus, EminusAnd Note that the number of bits after the rate matching process is determined by the value of ΔN, and the data bit length for transport channel multiplexing and demultiplexing is determined. ΔN, eini, Eplus, EminusFrom this value, the rate matching process can be executed.
[0057]
Next, the calculation of the uplink rate matching parameter will be described. First, ΔN for each transport channel according to the flow shown in FIG.ijIs calculated. The right side of the arithmetic expression in step 16-3 in FIG.1・ N1j+ RM2・ N2j+ ... + RMi・ Nij) (RM1・ N1j+ RM2・ N2j+ ... + RMI・ NIj), Ndata, jAn integer value obtained by rounding down the fractional part of the value multiplied by. In step 16-4, ΔN for each transport channelijIs calculated.
[0058]
Next, the diffusion rate is determined by the following method. First, spread rate sets SET0, SET1, and SET2 are defined as shown in the following equation (2).
[Expression 2]
Then, the diffusion rate is determined according to the flow shown in FIG.
[0059]
Next, the rate matching parameter ΔN, eini, Eplus, EminusIs calculated as follows. First, when the upstream coding scheme is a convolutional code, the rate matching parameter ΔN, eini, Eplus, EminusIs calculated according to the flow of FIGS.
[0060]
Here, “ΔN” in the flow 18-1 in FIG.ijmodNij"Is ΔNijNij"Represents the remainder when divided by", and the right side of the operations such as flows 18-3 and 18-4 is (Nij/ R) and (Nij/ (R-Nij)) Represents an integer value obtained by rounding up the decimal part. Also, “gcd (| q |, Fi) ”Is | q | and FiMeans the greatest common divisor. Furthermore, “*” in the flow 19-1 etc. means multiplication, and “div” means division.
[0061]
Next, when the upstream coding method is a turbo code, the rate matching parameter ΔN, eini, Eplus, EminusIs calculated as follows. First, in the case of ΔN ≧ 0 (repetition processing), the calculation is performed by the same method as in the case of the convolutional code shown in FIGS. Next, when ΔN <0 (puncture processing), the calculation is performed according to the flow shown in FIG. In this calculation flow, parameters a and b are used to indicate that parameter b is a systematic bit (b = 1), a first parity (b = 2) bit, or a second parity bit (b = 3). Used.
[0062]
Next, downlink rate matching parameter calculation will be described. First, when a transport channel is multiplexed and mapped on a physical channel, a DTX bit (low likelihood value) is inserted at a location where the transport channel is not clogged, but the DTX position is fixed (fixed). There are positions and flexible (variable) positions.
[0063]
21A shows the DTX bit fix position, and FIG. 21B shows the DTX bit flexible position. In the DTX bit fix position, the position of the transport channel mapped on the physical channel is fixed as shown in (a) in the figure, whereas in the DTX bit flexible position, in the figure (b) As shown in FIG. 4, the position of the transport channel mapped on the physical channel is indefinite and is mapped from the beginning.
[0064]
The calculation method of the downlink rate matching parameter differs depending on the fix position and the flexible position. Whether the DTX position of each transport channel (TrCH) is a fix position or a flexible position is notified by a parameter from the host communication control unit.
[0065]
First, calculation of the downlink rate matching parameter of the DTX fixture position will be described. First, each transport channel (TrCHi) For the number of bits per transmission time interval (TTI) before rate matching processing Nij TTIThe maximum bit amount ΔN of repetition / puncture per transmission data unit time TTI by the following arithmetic expression (3) based on the maximum value ofmaxIs calculated.
[Equation 3]
[0066]
Next, in the case of convolutional decoding at the DTX fix position, the downlink rate matching parameter ΔN, e is calculated by the following equation (4).ini, Eplus, EminusIs calculated.
[Expression 4]
[0067]
In the case of turbo decoding at the DTX fix position, ΔNijIf ≧ 0, the downlink rate matching parameter ΔN, e is calculated by the same calculation as in the case of convolutional decoding.ini, Eplus, EminusIs calculated. ΔNijIf <0, the downlink rate matching parameter ΔN, e is calculated by the following equation (5).ini, Eplus, EminusIs calculated.
[Equation 5]
[0068]
Next, calculation of the downlink rate matching parameter for the DTX flexible position will be described. First, each transport channel (TrCH) is calculated by the following equation (6).i) The rate matching ratio RFi for each is calculated.
[Formula 6]
[0069]
Next, according to the following calculation formula (7), ΔNil TTIIs calculated.
[Expression 7]
[0070]
Further, D is obtained by the following calculation formula (8), and ΔN is again obtained by the flow shown in FIG.il TTICalculate and correct.
[Equation 8]
[0071]
In the case of convolutional decoding at the DTX flexible position, the downlink rate matching parameter is calculated by the following arithmetic expression (9).
[Equation 9]
[0072]
In the case of turbo decoding at DTX flexible position, ΔNijWhen ≧ 0, calculation is performed in the same manner as in convolutional decoding. ΔNijIn the case of <0, it is calculated by the following arithmetic expression (10).
[Expression 10]
[0073]
Next, mask patterns M0 to M9 (each mask pattern is 32 bits) used for encoding from a format combination index (TFCI) to its code word (TFCI Code Word) will be described in more detail. The mask patterns M0 to M9 are represented by the 3GPP standard version or version number (TS25.212V3.0.0, V3.1.1, V3.2.0) as in the example of the table shown in FIG. The pattern arrangement is different.
[0074]
As an implementation method of an encoder that encodes a format combination index (TFCI) with any one of a plurality of mask patterns having different combinations (arrangement order) of these mask patterns M0 to M9, combinations of mask patterns M0 to M9 (arrangement order) are used. These three different mask patterns are held in a storage device such as a ROM, and it is determined by negotiation which mask pattern is used in accordance with the opposite receiving device, and the desired version or version number is changed by switching the changeover switch. Encoding can be performed by a combination (arrangement order) of mask patterns M0 to M9 according to the above.
[0075]
On the other hand, the receiver uses a decoder that decodes a 32-bit format combination index codeword (TFCI Code Word) into a 10-bit format combination index codeword (TFCI). When a plurality of types of mask patterns used in the (radio base station apparatus) are assumed, for example, there are three types of mask patterns as shown in the table of FIG. Assuming that, as shown in FIG. 24, three types of decoders 24-1, 24-2, and 24-3 having different combinations (arrangement order) of mask patterns M0 to M9 are provided, and matched to the opposing transmission device. The mask pattern to be used is determined by negotiation, and the changeover switch SW24-4 is switched to change the desired version or version. A decoder corresponding to the mask pattern is selected.
[0076]
The calculation of other parameters in channel coding and channel decoding is described below. Of these parameter calculations, the data bit length can be calculated relatively easily from parameters such as the transport block length, the number of transport block sets, the encoding scheme, and the encoding rate notified from the upper layer. However, this calculation must be performed for each unit time of each transmission time interval (TTI).
[0077]
The calculation of the channel coding parameters is described below. When transport block length = N bits, number of transport block sets = S, number of CRC bits = M bits, coding rate of convolution or turbo code = 1 / R,
For convolutional codes:
Data bit length at the time of encoding = (((N + M) × S) +8) / (1 / R) bits
It becomes. (However, tail bit length to be attached at the end = 8)
[0078]
For turbo codes:
Data bit length during encoding = (((N + M) × S) / (1 / R)) + 12 bits
It becomes. (However, when the tail bit length to be attached at the time of turbo coding = 12.)
[0079]
The channel decoding parameter (data bit length) is also calculated from parameters such as the transport block length from the upper layer, the number of transport block sets, the coding scheme, and the coding rate, in the same manner as the channel coding parameter described above. be able to.
[0080]
[Problems to be solved by the invention]
However, as described above, the parameters ΔN, e necessary for rate matching and rate dematching, transport channel (TrCH) multiplexing and demultiplexing processing are used.ini, Eplus, EminusThis calculation is much heavier than the calculation of parameters necessary for channel coding and channel decoding.
[0081]
That is, most of the calculation processing in the unit time of each transmission time interval (TTI) is this rate matching parameter calculation, and this very heavy rate matching parameter calculation processing is converted into the transmission time interval (TTI) of the minimum unit time. ), A large amount of current (power) is consumed in the arithmetic processing.
[0082]
In addition, when a format combination index (TFCI) is encoded into a format combination index codeword (TFCI Code Word), all types of mask patterns assumed to be used as 3GPP standards are held in a storage device such as a ROM. As a result, the circuit scale was hindered. When a mask pattern that is not held in a storage device such as a ROM has to be used, encoding with the mask pattern cannot be supported.
[0083]
Similarly, when a format combination index codeword (TFCI Code Word) is decoded into a format combination index (TFCI), a decoder corresponding to all types of mask patterns expected to be used is provided. It was difficult to reduce the scale or program size. Further, it has been impossible to decode a format combination index codeword (TFCI Code Word) encoded with a mask pattern other than the mask pattern that can be supported by the installed decoder.
[0084]
The present invention reduces the rate matching parameter calculation processing performed in the transmission time interval (TTI) of the minimum unit time, reduces the current (power) consumed by the parameter calculation processing, and arranges the array pattern by version or version number. It is an object of the present invention to provide a channel coding and decoding apparatus that can cope with a plurality of types of mask patterns having different capacities by using a small capacity memory and a small circuit or program step amount.
[0085]
[Means for Solving the Problems]
The channel coding apparatus in the radio apparatus according to the present invention is (1) a transmission including a rate matching parameter based on a format combination index of a transmission channel notified from a higher-level communication control unit in a radio apparatus of a wideband code division multiple access system. In a channel coding apparatus that calculates and sets processing parameters and performs channel coding processing of transmission data according to the set transmission processing parameters, the format combination index of the transmission channel is set to a transmission time interval of a predetermined unit length. Or, the index holding means for holding a plurality of periods, the format combination index for the previous transmission period held in the index holding means, and the format combination index for the current transmission period are compared. The index determination means for determining whether or not both the index determination means When it is determined that the format combination index is the same, the channel encoding process of the current transmission period is performed using the transmission process parameter set in the previous transmission period without performing the calculation of calculating the transmission process parameter. Is to do.
[0086]
Further, the channel decoding apparatus in the wireless apparatus of the present invention provides (2) a rate matching parameter in the wireless apparatus of the wideband code division multiple access system based on the format combination index of the received channel notified from the higher-level communication control unit. In a channel decoding apparatus that calculates and sets a reception processing parameter including, and performs a channel decoding process on received data according to the set reception processing parameter, the received channel format combination index is a transmission time interval of a predetermined unit length. The index holding means for holding one or a plurality of periods, the format combination index for the previous transmission period held in the index holding means, and the format combination index for the current transmission period are compared. Index determining means for determining whether or not they are the same, and the index determining means If the format combination index is determined to be the same, the channel decoding of the current transmission period is performed using the reception processing parameter set in the previous transmission period without performing the calculation of calculating the reception processing parameter. The process is performed.
[0087]
(3) When the channel coding apparatus that performs the above-described channel coding process of transmission data transmits the format combination index to the receiving apparatus, a pattern arrangement is used as a mask pattern used for encoding the format combination index. When there are a plurality of different types of mask patterns, a mask pattern holding unit that holds only an arrangement pattern of one type of mask pattern, and an encoding calculation unit that inputs a mask pattern output from the mask pattern holding unit, Bit shift means for shifting the bit array of the format combination index according to the change of the mask pattern used.
[0088]
Further, (4) a channel decoding device that performs the above-described channel decoding processing of received data includes the format combination index encoded using one mask pattern among a plurality of types of mask patterns having different pattern arrangements. When decoding and receiving a code word, a format combination index code word decoding means corresponding to only one type of mask pattern, and a bit shift means for shifting the bit arrangement of the format combination index output from the decoding means The bit combination of the format combination index is shifted according to the type of mask pattern used for encoding.
[0089]
(5) In the channel coding apparatus according to (1), when the format combination index is transmitted to the receiving apparatus, a plurality of types having different pattern arrangements as mask patterns used for encoding the format combination index Is used for a mask pattern holding unit that holds only an array pattern of one type of mask pattern and an encoding calculation unit that inputs a mask pattern output from the mask pattern holding unit. Bit shift means for shifting the bit array of the format combination index according to the change of the mask pattern.
[0090]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows a signal flow of parameter setting for each channel decoding processing unit in the present invention. Each transport channel (TrCHIThe parameter calculation circuit 15-1 for calculating the parameter set in () includes a format index (TFI) of each channel notified from the upper communication control unit (application software).I) And the format combination index (TFCI) decoded by the format combination index codeword (TFCI Code Word) decoding circuit 15-2.
[0091]
The parameter calculation circuit 15-1 calculates the format index (TFI) of the channel from the format combination index (TFCI), and specifies the transport block length and the number of transport blocks of each channel. Further, from the parameters such as the number of CRC bits notified from the higher-level communication control unit (application software), the encoding method of transmission data (convolutional code or turbo code, etc.) and the encoding rate, the parameter calculation circuit 15-1 The channel decoding parameter (data bit length before and after the channel decoding process) is calculated.
[0092]
Further, by performing rate matching parameter calculation from the data bit length before channel decoding processing, the rate matching parameter ΔN, eini, Eplus, EminusCalculate Furthermore, the data bit length of each transport channel (TrCH) (bit length before channel decoding process + ΔN) is also calculated as a transport channel demultiplexing parameter.
[0093]
The parameters calculated by the above calculation are the channel decoding processing circuit 15-3, rate dematching processing circuit 15-4, and transport channel demultiplexing processing circuit 15-5 for each transport channel (TrCH1, TrCH2, TrCH3). Set to each.
[0094]
Decoding processing in the reception operation can be executed based on the setting parameters. The parameter value set in each processing circuit is held, and when the parameter value is different in the transmission time time TTI of the next transmission data, it is overwritten with the new parameter value and updated.
[0095]
In the present invention, the format combination index (TFCI) decoded from the format combination index codeword (TFCI Code Word) by the decoding circuit 15-2 is held for at least one transmission time interval (TTI) which is a transmission unit time. In the transmission time interval (TTI), the format combination index (TFCI) of the immediately previous transmission time interval (TTI) is compared with the format combination index (TFCI) of the current transmission time interval (TTI), and determined to be the same. In this case, the parameter calculation circuit 15-1 includes a format combination index (TFCI) holding / comparing unit 1-1 that outputs a calculation stop (STOP) signal for stopping calculation processing.
[0096]
When a calculation stop (STOP) signal is input from the format combination index (TFCI) holding / comparing unit 1-1, the parameter calculation circuit 15-1 calculates parameters during the transmission time interval (TTI). The parameter values calculated last time are sent to the channel decoding processing circuit 15-3, the rate dematching processing circuit 15-4, and the transport channel demultiplexing processing circuit 15-5 for each transport channel (TrCH1, TrCH2, TrCH3), respectively. It is something that is set.
[0097]
Although not shown, when encoding from a format combination index (TFCI) to a format combination index codeword (TFCI Code Word), the format combination index (TFCI) is set to at least a transmission unit time as in decoding. For one transmission time interval (TTI), and in the next transmission time interval (TTI), the format combination index (TFCI) of the previous transmission time interval (TTI) and the current transmission time interval (TTI) The format combination index (TFCI) is compared, and if it is determined that they are the same as a result of the comparison, the format combination index (TFCI) is output to output a calculation stop (STOP) signal that causes the parameter calculation circuit to stop the calculation process. The parameter calculation circuit has a format combination index (TFCI) holding / ratio When a stop (STOP) signal is input from the comparison unit, the parameter value calculated last time is output during the transmission time interval (TTI) without calculating the parameter, and the channel coding process of each transport channel is performed. Set the part.
[0098]
FIG. 2 shows an encoder for generating a format combination index codeword (TFCI Code Word) according to the present invention. As shown in the figure, each bit (a0 to a9) of the 10-bit format combination index (TFCI) is masked with bits (a0 'to a9') whose arrangement order is changed by the bit shift circuit 2-1. Input to the multipliers 13-0 to 13-9 with the patterns (M0 to M9).
[0099]
The memory circuit 13-11 stores a mask pattern (M0 to M9) of only one type of pattern arrangement, extracts 32 time-series bits of the mask pattern (M0 to M9) one clock at a time, and a multiplier 13- By multiplying the bits (a0 ′ to a9 ′) of the format combination index (TFCI) by 0 to 13-9 and inputting the multiplication result to the exclusive OR circuit 13-10 to calculate its exclusive OR, A 32-bit format combination index codeword (TFCI Code Word) is calculated.
[0100]
When encoding with a mask pattern of another pattern arrangement, the bit shift circuit 2-1 determines the type of mask pattern to be used by notification from the higher-level communication control unit, and the bit corresponding to the type of mask pattern A shift operation is performed on each bit (a0 to a9) of the format combination index (TFCI).
[0101]
In this way, according to the type of the mask pattern to be used, the arrangement order of the bits (a0 to a9) of the format combination index (TFCI) is changed, and only one type of mask pattern (M0 to M9) is held. As a result, the same format combination index code word (TFCI Code Word) as that when another mask pattern having a different pattern arrangement is used can be calculated.
[0102]
FIG. 3 shows a decoder for decoding a format combination index codeword (TFCI Code Word) according to the present invention. As shown in the figure, the decoder includes only a decoder 3-1 corresponding to a certain type of mask pattern, and decodes a format combination index codeword (TFCI Code Word) encoded with another mask pattern. In this case, the 10-bit format combination index codeword (TFCI) decoded by the decoder 3-1 corresponding to the one type of mask pattern is replaced by the bit shift circuit 3-2, resulting in a desired result. A format combination index codeword (TFCI) that matches the mask pattern can be generated. The bit shift circuit 3-2 determines a mask pattern notified from the host communication control unit, and performs a bit shift operation corresponding to the mask pattern.
[0103]
【Example】
FIG. 4 shows a first configuration example of the present invention applied to a W-CDMA radio apparatus. This configuration example shows an example in which the main part of the present invention is configured by a hardware circuit. In the configuration shown in the figure, the reception unit 4-1 demodulates a radio frequency (RF) reception signal from the air into a baseband signal, the baseband signal is despread by the despreading unit 4-2, and a rake (RAKE) is obtained. ) The multipath signal is rake-combined by the combining unit 4-3, and the received data mapped to each slot and the format combination index codeword (TFCI Code Word) are separated by the slot decomposing unit 4-4. The received data and the format combination index code word (TFCI Code Word) are input to a channel codec (CH-CODEC) unit.
[0104]
In the channel codec (CH-CODEC) section, the format combination index code word (TFCI Code Word) is converted into a format combination index (TFCI Code Word) decoder 4-5 by a format combination index code word (TFCI Code Word) decoder 4-5. TFCI). As an example, it is assumed that the format combination index codeword (TFCI Code Word) shown in the table of FIG.
[0105]
Here, 30 bits of a format combination index code word (TFCI Code Word) are received in one transmission time interval (TTI), each bit is subjected to soft decision processing, and the TFCI Code Word bit per slot is 2 bits. According to the 3GPP standard, x1, x2,.
[0106]
Punctured x0 and x16 are assumed to have a low likelihood of 0, and a 32-bit format combination index codeword (TFCI Code Word) is converted into the 3GPP standard V3.1.1 mask pattern shown in FIG. If decoding is performed by a corresponding decoder, a format combination index (TFCI) = 0000001001 (9 in decimal) is obtained.
[0107]
The decoded format combination index (TFCI) is rearranged to the original format combination index (TFCI) array by the bit shift circuit 4-6, by judging the mask pattern used at the time of encoding, by the bit shift circuit 4-6. .
[0108]
The format combination index (TFCI) is held for one transmission time interval (TTI) by the TFCI holding / comparing circuit 4-7. The format combination index (TFCI) is converted into CTFC with reference to TFCI-CTFC mapping information notified from the upper application, and the format index (TFI) of each channel is calculated from the CTFC, and further, the transmission time interval (TTI) is calculated. The received data length per unit is determined.
[0109]
When the received data length is determined, in the channel decoding parameter calculation circuit 4-8, the transport channel (TrCH) demultiplexing unit 4-9, the rate dematching processing unit 4-10, the channel decoding unit are performed by the rate dematching algorithm. Parameters for 4-11 are calculated, and parameters are set in these processing units.
[0110]
The received data is decoded by the received data decoding processing unit in which the above parameters are set, expanded in the reception buffer 4-13 via the CRC check unit 4-12, and then via the terminal adapting function (TAF) interface 4-15. It is sent to the terminal adapting function section (TAF) 4-16 or via the host communication control section (application software) 4-14 to the terminal adapting function section (TAF) 4-16 and used as a user signal.
[0111]
The TFCI holding / comparing circuit 4-7 has a function of sending an operation stop (STOP) signal for stopping the operation processing to the channel decoding parameter operation circuit 4-8, and a format combination in the next transmission time interval (TTI). The index combination (TFCI) is compared with the format combination index (TFCI) of the immediately preceding transmission time interval (TTI), and if both are the same, a computation stop (STOP) signal is sent and the next transmission time interval ( The parameter calculation process in TTI) is stopped.
[0112]
On the other hand, a transmission signal from the user is input from the terminal adapting function unit (TAF) 4-16 to the channel codec (CH-CODEC) unit via the TAF interface 4-15 or the upper application 4-14. At this time, the transmission data length per transmission time interval (TTI) and the combination information of the format index (TFI) are input to the channel coding parameter calculation circuit 4-17 from the upper communication control unit (application software) 4-14. The channel coding parameter calculation circuit 4-17 determines the format combination index (TFCI) from the information and the TFCI-CTFC mapping information, and the TFCI holding / comparison circuit 4-18 is for one transmission time interval (TTI). Holds the format combination index (TFCI).
[0113]
The format combination index (TFCI) is sent to the format combination index (TFCI) encoder 4-20 via the bit shift circuit 4-19, and is encoded into a format combination index codeword (TFCI Code Word). The format combination index (TFCI) encoder 4-20 has only one type of mask pattern, and a bit shift circuit so that a format combination index codeword (TFCI Code Word) encoded with a desired mask pattern can be obtained. The bit array of the format combination index (TFCI) is exchanged by 4-19.
[0114]
The channel coding parameter calculation circuit 4-17 calculates and sets parameters for the channel decoding unit 4-21, the rate matching unit 4-22, and the transport channel (TrCH) multiplexing unit 4-23 from the transmission data length. According to the setting, the transmission data from the terminal adapting function unit (TAF) 4-16 is encoded and output to the modulation (MOD) unit via the second interleave processing unit 4-24.
[0115]
In the modulation (MOD) unit, the slot combining unit 4-25 combines the transmission data and the format combination index code word (TFCI Code Word) in the slot, and the QPSK spreading unit 4-26 and the QPSK modulating unit 4-27 Four-phase phase modulation and spreading are performed, and a radio frequency (RF) signal is modulated and transmitted by the transmission unit 4-28.
[0116]
The TFCI holding / comparing circuit 4-18 at the time of transmission has the function of sending a calculation stop (STOP) signal to the parameter calculation circuit 4-17, and the format combination of the next transmission time interval (TTI) is the same as at the time of reception. The index combination (TFCI) value is compared with the format combination index (TFCI) value of the immediately preceding transmission time interval (TTI), and if they are the same, an operation stop (STOP) signal is sent and the next transmission time The parameter calculation process for the interval (TTI) is stopped.
[0117]
In the above-described encoding / decoding of the format combination index codeword (TFCI Code Word), there are three types of mask patterns as a version or version of TS25.212 of the 3GPP standard. An encoding circuit / decoding circuit with only one type of mask pattern is provided, and encoding / decoding with a different mask pattern is handled by exchanging bit arrangements with a bit shift circuit as follows.
[0118]
The arrangement relationship between the V3.1.1 mask pattern and the V3.0.0 mask pattern and the arrangement relationship between the V3.1.1 mask pattern and the V3.2.0 mask pattern shown in the table of FIG. As shown in (a). Note that the values of the 32 time-series bits of the mask patterns of M0 to M9 are not changed, and the arrangement of M0 to M9 is changed.
[0119]
When the arrangement of the mask patterns M0 to M9 is changed, the arrangement of the bits a0 to a9 of the format combination index (TFCI) is not changed, but the arrangement of the mask patterns M0 to M9 is changed accordingly. Since the multiplication of (M_ and a_) is an exclusive OR operation, the output values are the same. Therefore, the arrangement of the bits a0 to a9 of the format combination index (TFCI) is changed as shown in FIG.
[0120]
As described above, it is necessary to provide an encoder for encoding a mask pattern for the version or the version number by providing a bit shift circuit capable of arbitrary bit shift between 10 bits of the format combination index (TFCI). In addition, the format combination index (TFCI) corresponding to the version or version can be encoded.
[0121]
Even when decoding from the format combination index code word (TFCI Code Word) to the format combination index (TFCI), without having a decoder for the version or the version number by the bit shift operation by the bit shift circuit similar to the above, It becomes possible to decode format combination index codewords (TFCI Code Words) corresponding to all versions or versions.
[0122]
For example, in the case of the mask pattern of V3.2.0 shown in (ii) of FIG. 6, the previous TFCI = 0000001001 becomes TFCI = 0000100100 as a result of the bit shift. This format combination index (TFCI) value is held for one transmission time interval (TTI) = 10 ms by the TFCI holding / comparing circuit.
[0123]
From the format combination index (TFCI) = 9, the format indices TFI1 = 1, TFI2 = 1, and TFI3 = 1 are determined for each channel from the mapping table of FIG. 11, and the first at time T1 as shown in FIG. The rate of the transport channel (TrCH1) = 20 bits, the rate of the second transport channel (TrCH2) = 320 bits, and the rate of the third transport channel (TrCH3) = 320 bits, and the rate dematching parameter From calculation, bit length before and after rate dematching, eini, Eplus, EmiusParameters are calculated, and as a result, transport channel demultiplexing, rate dematching, and channel decoding parameters are determined.
[0124]
In the example of FIG. 9, it is assumed that the time T2 is the same format combination index codeword (TFCI Code Word) as the time T1. In that case, the format combination index codeword (TFCI Code Word) is decoded in the same manner as the processing at time T1, and the format combination index (TFCI) = 0000001001 is obtained, and the bit shift circuit bit-shifts the TFCI value.
[0125]
In the TFCI holding / comparison circuit, the TFCI value at time T1 is compared with 0000001001, and if it is determined that the TFCI value is the same, an operation stop (STOP) signal is sent to the matching parameter calculation circuit. The parameter calculation circuit stops the calculation process for one transmission time interval (TTI) when the calculation stop (STOP) signal is input.
[0126]
However, the rate dematching, transport channel demultiplexing, and channel decoding processing circuits retain the parameter setting values at time T1, so the received data undergoes reception decoding processing at the same rate as time T1. As a result, it is possible to normally decode the received data without performing the rate dematching parameter calculation at time T2.
[0127]
Further, as in the example shown in FIG. 9, it is assumed that at time T3, the format combination index (TFCI) value is different from that at times T1 and T2. It is assumed that the format combination index code word (TFCI Code Word) at the time T3 has a value shown in the table of FIG.
[0128]
If this format combination index code word (TFCI Code Word) is decoded by a decoder corresponding to the mask pattern of the 3GPP standard V3.1.1, the format combination index (TFCI) = 0000000010001 (decimal 17). This is converted to TFCI = 0000101000 by a bit shift operation to a mask pattern corresponding to V3.2.0 shown in (ii) of FIG.
[0129]
This format combination index (TFCI) value is held by the TFCI holding / comparing circuit for one transmission time interval (TTI) = 10 ms. In the TFCI holding / comparing circuit, the format combination index (TFCI) = time T1, T2 = Compared with 0000001001, it is determined that the value is different. From the mapping table in FIG. 11, the format combination index (TFCI) = 17 to the format index TFI1 = 2, TFI2 = 2, TFI3 = 1 are determined for each channel. As in the example shown in FIG. 9, at time T3, the rate of the first transport channel (TrCH1) = 40 bits, the rate of the second transport channel (TrCH2) = 640 bits, and the third transport channel (TrCH3) Rate = 320 bits is fixed and rate demux From ring parameter calculation, is calculated bit length of rate de-matching before and after each of the other parameters mentioned above is confirmed, it overwrites the parameter values calculated by the time T3 to the parameter value set in the time T2. The decoding process of the received data at time T3 is a decoding process operation with the new rate setting value.
[0130]
As described above, for each transmission time interval (TTI) of the minimum transmission data unit time, it is compared with the format combination index (TFCI) value of the immediately preceding transmission time interval (TTI). In the meantime, the current consumption (power) of the parameter calculation circuit can be reduced.
[0131]
Further, in the reverse operation during the transmission operation, from the transmission data of a certain transmission time interval (TTI) T1, the rate of the first transport channel (TrCH1) = 20 bits, the rate of the second transport channel (TrCH2) = 320 bits, when the rate of the third transport channel (TrCH3) is determined to be 320 bits, the format index of each transport channel TFI1 = 1, TFI2 = 1, TFI3 by collating with the parameter from the upper communication control unit = 1 is confirmed.
[0132]
By calculating the CTFC value from the TFI value defined in the 3GPP standard from this value, the CTFC value = 13 is obtained, and further, the CTFC value-TFCI value mapping table from the higher-level communication control unit is collated. A combination index (TFCI) = 0000001001 is obtained. The format combination index (TFCI) value is held for one transmission time interval (TTI) = 10 ms by the TFCI value holding / comparing circuit.
[0133]
At this time, the rate of the first transport channel (TrCH1) = 20 bits, the rate of the second transport channel (TrCH2) = 320 bits, and the rate of the third transport channel (TrCH3) = 320 bits. The bit length before and after rate matching is calculated by calculating the matching parameters, and parameters for channel coding, transport channel multiplexing, and rate matching processing are determined. For example, when encoding a mask pattern corresponding to V3.2.0 shown in (ii) of FIG. 6B by the bit shift circuit, TFCI = 0000001001 is bit-shifted to TFCI = 00000101000.
[0134]
If the rates of the first, second, and third transport channels TrCH1, TrCH2, and TrCH3 are 20 bits, 320 bits, and 320 bits that are the same as the time T1, at the next time T2, the same processing as the time T1 is performed. TFCI = 9 is determined. At this time, the TFCI holding / comparing circuit performs a comparison process with TFCI at time T1, determines that the TFCI values are the same, and sends an operation stop signal to the parameter calculation circuit. When the parameter calculation circuit receives the calculation stop signal, the parameter calculation circuit stops the calculation process for one transmission time interval (TTI).
[0135]
However, in the rate matching, transport channel multiplexing, and channel coding processing circuits, the parameter setting value at time T1 is held, so the received data is encoded at the same rate as time T1, and time T2 Then, transmission data can be normally encoded without performing rate dematching parameter calculation.
[0136]
FIG. 7 shows a second configuration example of the present invention applied to a W-CDMA radio apparatus. This configuration example is a configuration example in which the main functional units of the present invention are realized by software processing. The format combination index codeword (TFCI Code Word) decoder 4-5 and bit shift circuits 4-6 and 4 shown in FIG. -19, TFCI holding / comparing circuits 4-7 and 4-18, channel decoding parameter calculation circuit 4-8, channel coding parameter calculation circuit 4-17, and format combination index (TFCI) encoder 4-20, A format combination index (TFCI) decoding processing unit 7-1, a bit shift processing unit 7-2, a TFCI holding / comparison processing unit 7-3, and a TFCI are realized by software processing by a channel codec subprocessor and execute the software processing. TFI detection processing and channel decoding parameter calculation processing unit 7-4, TFI → T An FCI detection processing and channel coding parameter calculation processing unit 7-5 and a format combination index (TFCI) code processing unit 7-6 are provided. The configuration of the other channel codec units is the same as that shown in FIG.
[0137]
The format combination index code word (TFCI Code Word) is input to the channel codec sub-processor via the channel codec hardware circuit and decoded by the format combination index (TFCI) decoding processing unit 7-1. As decoding processing at that time, decoding is performed using only one type as a product-sum operation pattern using the signal flow of the high-speed Hadamard transform shown in FIG. 14, and a decoding result corresponding to a desired mask pattern is determined by mask pattern determination. The bit shift is performed by the bit shift processing unit 7-2.
[0138]
The TFCI holding / comparison processing unit 7-3 holds the TFCI value for one transmission time interval (TTI), and the TFCI-> TFI detection processing unit 7-4 uses the TFCI-CTFC mapping information and format combination information from the upper application. Thus, each format index (TFI) is detected from the format combination index (TFCI), and the received data length per transmission time interval (TTI) is determined.
[0139]
When the received data length is determined, the channel decoding parameter calculation processing unit 7-4 calculates parameters for the transport demultiplexing, rate dematching, and channel decoding processes from the rate dematching algorithm, and decodes the received data. Parameters are set in the transport demultiplexing circuit, rate dematching circuit, and channel decoding circuit, which are processing blocks.
[0140]
Received data is decoded by the decoding processing block in which each parameter is set, CRC check, after developing in the reception buffer, via the terminal adaptation function (TAF) interface to the terminal adaptation function unit (TAF) or via the host application It is sent to the terminal adapting function section (TAF). The TFCI value of the next transmission time interval (TTI) is compared with the TFCI value of the immediately previous transmission time interval (TTI). If they are the same, the parameter calculation process is canceled.
[0141]
The transmission operation is performed in the reverse order of the reception operation, and when the rate (data length) of each transport channel is determined from transmission data in a certain transmission time interval (TTI), the format index ( TFI) is confirmed. Based on this value, a CTFC value is calculated by TFI → CTFC operation defined in the 3GPP standard, and a CTFC-TFCI mapping table is collated from parameters from a higher-level application to determine a format combination index (TFCI). This format combination index (TFCI) value is held for one transmission time interval (TTI) = 10 ms by the TFCI holding / comparison processing unit 7-3.
[0142]
At this time, the bit length before and after rate matching is calculated from the rate (data length) of each transport channel by rate matching parameter calculation, and the parameters of channel coding, transport channel multiplexing, and rate matching are determined. The bit shift processing unit 7-2 performs a bit shift process so that the same bit arrangement as that using the desired mask pattern is obtained.
[0143]
If the transport channel rate is the same as the time T1 at the next time T2, the format combination index (TFCI) is determined by the same processing as the time T1. At this time, if the TFCI holding / comparison processing unit 7-3 performs a comparison process with the TFCI at time T1 and determines that the TFCI values have the same value, the channel coding parameter calculation processing unit 7-5 performs one transmission. No arithmetic processing is performed during the time interval (TTI).
[0144]
In each of the rate matching, transport multiplexing, and channel coding processing circuits, the parameter setting value at time T1 is held, so the received data is encoded at the same rate as time T1, and the rate data is derated at time T2. Transmission data can be normally encoded without performing matching parameter calculation.
[0145]
Here, how much the power consumption of the parameter calculation processing of channel coding and rate matching in the transmission operation is reduced will be considered. When these processes are performed by a hardware circuit, or by a channel codec subprocessor, the current consumption per transmission time interval (TTI) of the hardware circuit or subprocessor is expressed as I.TTIAnd Further, since the change in the data transfer amount is assumed by the number of combinations of format indicators (TFI) of each transport channel, assuming that the number of combinations is n and each combination is generated with the same probability, the transport format The probability that the combination of changes will be {1- (1 / n)}.
[0146]
In the prior art, since the above arithmetic processing must be performed for each transmission time interval (TTI), the current consumption is I for each transmission time interval (TTI).TTIIs consumed. On the other hand, according to the present invention, since the calculation is performed only when the combination of transport formats changes, per transmission time interval (TTI),
ITTI-ITTIX (1- (1 / n)) = ITTI× (1 / n)
Current is reduced.
[0147]
For example, when packet transmission is considered, assuming that the number of combinations of transport channel format indices (TFI) = 6, the probability is ITTI× (1/6) = ITTI/ 6 current consumption can be reduced. Also, in the case of non-restricted transmission, assuming that the number of combinations of format indicators (TFI) of each transport channel = 2, about ITTIThe current of / 2 can be reduced.
[0148]
Next, the reduction amount of the mask pattern holding memory by the bit shift operation of the present invention will be considered. Assume that there are n types of mask patterns of Reed-Muller encoders used. When a mask pattern for encoding a format combination index (TFCI) is held in a memory, each mask pattern has 10 bits M0 to M9, and each bit has a 32-bit pattern. The required memory capacity is 320 bits. In the prior art, it was necessary to provide an n × 320 bit memory, but since the present invention stores only one mask pattern, the (n−1) × 320 bit memory can be reduced. .
[0149]
Further, when a high-speed Hadamard transform circuit is used for decoding a format combination index code word (TFCI Code Word), it is assumed that the high-speed Hadamard transform circuit is composed of m gate circuits for one type of mask pattern. By using the bit shift circuit of the invention, (n−1) × m gate circuits can be reduced.
[0150]
When the decoding process of the format combination index code word (TFCI Code Word) is performed by the channel codec subprocessor, when the program size of the high-speed Hadamard transform multiply-accumulate operation is M steps, the bit shift operation of the present invention is performed (n -1) It is possible to reduce the program amount of xM steps.
[0151]
When a plurality of types of mask patterns according to the 3GPP standard do not change the time-series bit patterns of the individual bits M0 to M9 and only the arrangement order of the individual bits M0 to M9 is different, the bit shift operation of the present invention is 10 bits. By using a minute bit shift circuit, all kinds of mask patterns can be supported.
[0152]
(Supplementary Note 1) In the wireless device of the wideband code division multiple access system, based on the format combination index of the transmission channel notified from the higher-level communication control unit, the transmission processing parameters including the rate matching parameter are calculated and set. In a channel coding apparatus that performs channel coding processing of transmission data according to the transmission processing parameters, index holding means for holding the format combination index of the transmission channel for one or more periods of a transmission time interval of a predetermined unit length; An index determination unit that compares the format combination index of the previous transmission period held in the index holding unit with the format combination index of the current transmission period, and determines whether the two format combination indexes are the same, and the index The judging means determines that both format combination indices are the same. In this case, the wireless device performs the channel coding process of the current transmission period using the transmission process parameter set in the previous transmission period without performing the calculation of calculating the transmission process parameter. Channel coding apparatus in FIG.
(Additional remark 2) In the radio | wireless apparatus of a wideband code division multiple access system, based on the format combination parameter | index of the receiving channel notified from a high-order communication control part, the reception processing parameter containing a rate matching parameter is calculated and set, and this setting In a channel decoding apparatus that performs channel decoding processing of received data according to the received processing parameters, an index holding unit that holds the format combination index of the received channel for one or more periods of a transmission time interval of a predetermined unit length; An index determination unit that compares the format combination index of the previous transmission period held in the index holding unit with the format combination index of the current transmission period, and determines whether the two format combination indexes are the same, and the index The judging means determines that both format combination indices are the same. In this case, the radio apparatus performs the channel decoding process of the current transmission period using the reception process parameter set in the previous transmission period without performing the calculation of calculating the reception process parameter. Channel decoding apparatus in FIG.
(Supplementary Note 3) In the radio apparatus of the wideband code division multiple access system, based on the format combination index of the transmission channel notified from the higher-level communication control unit, the transmission processing parameters including the rate matching parameter are calculated and set, and the setting is performed. In a channel coding apparatus that performs channel coding processing of transmission data according to the transmission processing parameters, when transmitting the format combination index to the receiving apparatus, the pattern arrangement differs as a mask pattern used for encoding the format combination index When there are multiple types of mask patterns, it is used for the mask pattern holding means that holds only the arrangement pattern of one type of mask pattern, and the encoding calculation means that inputs the mask pattern output from the mask pattern holding means Ma In response to a change in click patterns, channel coding apparatus in a radio apparatus, characterized by comprising: a bit shifting means for shifting the bit sequence of the Format Combination indicator.
(Supplementary note 4) In the wireless device of the wideband code division multiple access system, the reception processing parameters including the rate matching parameter are calculated and set based on the format combination index of the reception channel notified from the higher-level communication control unit, and the setting is performed. In the channel decoding apparatus that performs channel decoding processing of received data according to the received processing parameter, the code of the format combination index encoded using one mask pattern of a plurality of types of mask patterns having different pattern arrangements When decoding and receiving a word, it comprises a format combination index codeword decoding means corresponding to only one type of mask pattern, and a bit shift means for shifting the bit arrangement of the format combination index output from the decoding means Used for encoding Channel decoding device in a radio apparatus, characterized by shifting the bit sequence of the Format Combination indicator according to the type of the mask pattern.
(Additional remark 5) In the channel coding apparatus of
[0153]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, when the format combination index (TFCI) in the current transmission time interval (TTI) is the same as the format combination index (TFCI) in the immediately preceding transmission time interval (TTI), Channel decoding and rate dematching parameter calculation processing for received data, and channel coding and rate matching parameter calculation processing for transmission data are stopped, and the parameter values calculated last time are used. In addition, it is possible to reduce current consumption (power).
[0154]
In addition, when any one of a plurality of types of mask patterns is used for encoding and decoding of the format combination index (TFCI), the format combination index (TFCI) bit array is replaced to correspond to each different mask pattern. Thus, it is sufficient to provide a memory for storing one type of mask pattern, and the memory capacity can be reduced. Further, it is sufficient to provide a high-speed Hadamard transform circuit or processing unit corresponding to one type of mask pattern, and the amount of gate circuits or program steps can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a signal flow diagram of parameter setting for each channel decoding processing unit in the present invention.
FIG. 2 is a diagram of an encoder for generating a format combination index codeword according to the present invention.
FIG. 3 is a diagram of a decoder for decoding a format combination index codeword (TFCI Code Word) according to the present invention.
FIG. 4 is a diagram of a first configuration example of the present invention applied to a W-CDMA radio apparatus.
FIG. 5 is a diagram of an example of a value of a received format combination index codeword (TFCI Code Word).
FIG. 6 is a diagram illustrating an example of mask pattern arrangement and TFCI bit replacement depending on a version or version difference;
FIG. 7 is a diagram of a second configuration example of the present invention applied to a W-CDMA radio apparatus.
FIG. 8 is a signal flow diagram of a reception decoding processing unit of a transport channel.
FIG. 9 is a diagram of a specific example of rate change of a transport channel (TrCH).
FIG. 10 is a diagram illustrating an example of parameters of each transport channel (TrCH) notified from a higher-level communication control unit.
FIG. 11 is a diagram illustrating a correspondence between a numerical example of a calculated format combination value CTFC and its format combination index (TFCI).
FIG. 12 shows the format index (TFI) of each transport channel.iFIG.
FIG. 13 is a diagram of a Reed-Muller encoder that generates a format combination index codeword.
FIG. 14 is a signal flow diagram of format combination index (TFCI) decoding by fast Hadamard transform.
FIG. 15 is a signal flow diagram of parameter setting for each conventional channel reception decoding processing unit.
FIG. 16 shows each transport channel (TrCH in uplink rate matching parameter calculation).i) Every ΔNijFIG.
FIG. 17 is a flowchart for determining a diffusion rate in uplink rate matching parameter calculation.
FIG. 18 is a flowchart of the first half of calculation of an uplink rate matching parameter in the case of a convolutional code.
FIG. 19 is a flowchart of the latter half of calculation of an uplink rate matching parameter in the case of a convolutional code.
FIG. 20 is a flowchart of uplink rate matching parameter calculation in the case of a turbo code.
FIG. 21 is an explanatory diagram of a fix position and a flexible position of a DTX position.
FIG. 22 shows ΔN in the downlink rate matching parameter calculation for the DTX flexible position.il TTIFIG.
FIG. 23 is a table showing differences in mask patterns depending on 3GPP standard version or version.
FIG. 24 is a diagram illustrating a configuration example of a conventional format combination index (TFCI) decoder corresponding to a plurality of types of mask patterns.
[Explanation of symbols]
1-1 TFCI holding / comparing circuit
15-1 Parameter calculation circuit
15-2 Decoding circuit
15-3 Channel decoding processing circuit
15-4 Rate dematching processing circuit
15-5 Transport channel demultiplexing processing circuit
Claims (4)
前記送信チャネルのフォーマット組合せ指標を、所定単位長の伝送時間間隔の一又は複数の期間保持する指標保持手段と、
前記指標保持手段に保持された前回の伝送期間のフォーマット組合せ指標と、今回の伝送期間のフォーマット組合せ指標とを比較し、両者のフォーマット組合せ指標が同一かどうかを判定する指標判定手段と、
前記指標判定手段により両者のフォーマット組合せ指標が同一と判定された場合に、前記送信処理パラメータを算出する演算を行うことなく、前回の伝送期間に設定された送信処理パラメータを使用して今回の伝送期間のチャネル符号化処理を行うことを特徴とする無線装置におけるチャネル符号化装置。In the wireless device of the wideband code division multiple access system, based on the format combination index of the transmission channel notified from the higher-level communication control unit, the transmission processing parameter including the rate matching parameter is calculated and set, and the set transmission processing parameter In the channel coding apparatus that performs channel coding processing of transmission data according to
Index holding means for holding the format combination index of the transmission channel for one or more periods of transmission time intervals of a predetermined unit length;
An index determination unit that compares the format combination index of the previous transmission period held in the index holding unit with the format combination index of the current transmission period, and determines whether or not both format combination indexes are the same;
When the index determination unit determines that the format combination indexes are the same, the transmission processing parameter set in the previous transmission period is used without performing the calculation for calculating the transmission processing parameter. A channel coding apparatus in a wireless device, characterized by performing channel coding processing for a period.
前記受信チャネルのフォーマット組合せ指標を、所定単位長の伝送時間間隔の一又は複数の期間保持する指標保持手段と、
前記指標保持手段に保持された前回の伝送期間のフォーマット組合せ指標と、今回の伝送期間のフォーマット組合せ指標とを比較し、両者のフォーマット組合せ指標が同一かどうかを判定する指標判定手段と、
前記指標判定手段により両者のフォーマット組合せ指標が同一と判定された場合に、前記受信処理パラメータを算出する演算を行うことなく、前回の伝送期間に設定された受信処理パラメータを使用して今回の伝送期間のチャネル復号化処理を行うことを特徴とする無線装置におけるチャネル復号化装置。In the wireless device of the wideband code division multiple access system, based on the format combination index of the reception channel notified from the higher-level communication control unit, the reception processing parameters including the rate matching parameter are calculated and set, and the set reception processing parameters In the channel decoding device that performs channel decoding processing of received data according to
Index holding means for holding the format combination index of the reception channel for one or more periods of transmission time intervals of a predetermined unit length;
An index determination unit that compares the format combination index of the previous transmission period held in the index holding unit with the format combination index of the current transmission period, and determines whether or not both format combination indexes are the same;
If the format determination index is determined to be the same by the index determination unit, the current transmission is performed using the reception processing parameter set in the previous transmission period without performing the calculation to calculate the reception processing parameter. A channel decoding apparatus in a wireless device, which performs channel decoding processing for a period.
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