JP4092303B2 - 圧接型半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧接型半導体装置に関し、特に、構成部品の点数を極力減らすことにより、組み立てやすく、低コストで、しかも信頼性の高い圧接型半導体装置に関する。
絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以下、単に「IGBT」という。)などのパワーデバイスを含む圧接型半導体装置(IGBTモジュール)は、ゲート電極に印加されるゲート電圧により電流制御し、動作速度が速く、耐圧が高いといった優位性を有する。そのため、これまでゲートターンオフサイリスタを用いて大容量の高圧電流を制御していた電子機器においてIGBT半導体装置が多く利用されており、IGBT半導体装置の適用範囲が拡大している。
このようにIGBT半導体装置は、近年ますます、より大容量の高圧電流を制御することが望まれている。そのため、従来のIGBT半導体装置は、1つのパッケージ内に複数のIGBTチップを含む半導体チップを、半田を用いて基板上に実装し、アルミワイヤを介して主電極と半導体チップを接続する構造を有していた。ところが、IGBTチップの個数が多くなると、配線部(半田およびアルミワイヤ)のインダクタンスおよび浮遊キャパシタンスが、各IGBTチップに依存して互いに異なることがあり、各IGBTチップの均一動作を阻害することがあった。
そこで、各IGBTチップの均一動作を保証するために、半田およびアルミワイヤを用いることなく、半導体チップのチップ電極を導電性部材で圧接する構造を有する圧接型半導体装置が提案されている。
例えば、特開平9−8279号公報の図1によれば、複数のIGBTチップ11およびフリーホイールダイオードチップ12を、モリブデン板などからなるエミッタ側熱緩衝板14−1およびコレクタ側熱緩衝板15で挟んで保持する圧接型半導体装置が開示されている。また、この圧接型半導体装置の各IGBTチップ11は、上側主面にエミッタ電極およびゲート電極を有し、下側主面にコレクタ電極を有する。さらに、各IGBTチップの上方にはエミッタ側熱緩衝板14−1を圧接する厚さ補正部材25が設けられており、その縦孔内に配置されたばねにより付勢されたゲート圧接電極23が設けられている。こうして、各IGBTチップ11のゲート電極は、ゲート圧接電極23に圧接して、電気的に導通するように構成されている。
特開平9−8279号公報
しかしながら、上記従来技術による圧接型半導体装置において、各ゲート圧接電極23をそれぞれのIGBTチップ11のゲート電極に圧接させるためには、縦孔を含む厚さ補正部材25および付勢ばねを厳格なクリアランスで形成し、付勢ばねを正確に位置合わせして縦孔内に収容する必要があるが、均一な荷重による確実な圧接を実現するように、各構成部品を精密に加工することは容易ではない。一般に、構成部品が数多くなるほど、組立作業工程は煩雑になり、より多くの加工時間を要し、製造コストが嵩む。しかも、部品点数が多くなると、一部のゲート電極に対するゲート圧接電極23の荷重が不均一となり、圧接が不十分であるとき、導通不良が生じやすくなる。すなわち、部品点数が多くなるほど、圧接型半導体装置を精度よくアセンブリすることはより難しくなり、アセンブリ後においても、振動などの応力ストレスに起因して、構成部品に位置ずれまたは変形が生じて、均一な荷重による圧接を保持しにくくなる(導通不良がより発生しやすくなる)。
そこで本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、各半導体チップのチップ電極に圧接する荷重を均一に維持しつつ、部品点数を極力抑えることにより、組み立てやすく、安価で、しかも応力ストレスに起因する不具合の発生しにくい信頼性の高い圧接型半導体装置を提供することにある。
本発明の1つの態様による圧接型半導体装置は、第1の正極チップ電極および負極チップ電極が形成された少なくとも1つの第1の半導体チップと、第2の正極チップ電極および負極チップ電極が形成された少なくとも1つの第2の半導体チップと、前記第1および第2の正極チップ電極を第1平面上で支持する正極熱緩衝板と、前記第1および第2の負極チップ電極を前記第1平面と平行な第2平面上で支持する負極熱緩衝板と、前記正極熱緩衝板および前記負極熱緩衝板に係合して、これらを介して前記第1および第2の半導体チップを挟持するクランパとを備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、第1および第2の電極に圧接する荷重を均一に維持しつつ、部品点数を極力抑えることにより、組み立てやすく、安価で、しかも応力ストレスに強い信頼性の高い圧接型半導体装置を実現することができる。
以下、添付図面を参照して本発明に係る半導体装置の実施の形態を説明する。各実施の形態の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば、「上方」および「下方」など)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本発明を限定するものでない。
実施の形態1.
図1ないし図4を参照しながら、本発明に係る圧接型半導体装置の実施の形態1について以下に説明する。図1に示す圧接型半導体装置1は、概略、スイッチング用半導体チップとして用いられる複数の絶縁ゲートバイポーラトランジスタチップ(以下、単に「IGBTチップ」という。)10と、各IGBTチップ10に対応するフリーホイールダイオードチップ(以下、単に「FWDチップ」という。)20と、を有する。
IGBTチップ10は、図1に示すように、その上面においてコレクタチップ電極(第1の正極電極)12を有し、その下面においてエミッタチップ電極(第1の負極電極)14を有する。また、IGBTチップ10は、図2に示すように、その下面の角部において、ゲートチップ電極(制御電極)16をさらに有する。同様に、図1に示すFWDチップ20は、その上面にアノードチップ電極(第2の正極電極)22と、その下面にカソードチップ電極(第2の負極電極)24と、を有する。なお、各電極12,14,22,24は、アルミ蒸着により形成されている。また、IGBTチップ10およびFWDチップ20は、図2に示す下面の周辺部において、絶縁材料からなるチップガイド(チップ保護壁)15,25を有する。
また、図1示す圧接型半導体装置1は、IGBTチップ10およびFWDチップ20を構成するシリコン結晶材料と熱膨張係数の近い金属(例えば、モリブデンまたはタングステン)を用いて一体式に形成された円盤状コレクタ熱緩衝板(正極熱緩衝板)30を有する。このコレクタ熱緩衝板30は、複数のIGBTチップ10のコレクタチップ電極12およびFWDチップ20のアノードチップ電極22を所定の第1平面P上で当接して支持する。すなわち、本明細書において、コレクタ熱緩衝板30がコレクタチップ電極12およびアノードチップ電極22に当接する平面を第1平面Pという。
同様に、本発明の圧接型半導体装置1は、第1平面Pと平行な第2平面P上において、各IGBTチップ10のエミッタチップ電極14に当接して支持する複数のエミッタ熱緩衝板(第1の負極熱緩衝板)40と、同様に第2平面P上において、FWDチップ20のカソードチップ電極24に当接して支持する複数のカソード熱緩衝板(第2の負極熱緩衝板)50と、を有する。すなわち、本明細書において、エミッタ熱緩衝板40およびカソード熱緩衝板50が、エミッタチップ電極14およびカソードチップ電極24にそれぞれ当接する平面を第2平面Pという。また、エミッタ熱緩衝板40およびカソード熱緩衝板50は、コレクタ熱緩衝板30と同様、モリブデンまたはタングステンなどの金属を用いて形成される。
また、図1に示す圧接型半導体装置1によれば、コレクタ熱緩衝板30は、第1平面Pと対向する第3平面Pにおいて、コレクタ主電極(正極主電極)60に当接し、エミッタ熱緩衝板40およびカソード熱緩衝板50のそれぞれは、第2平面Pと対向する第4平面P上において、エミッタ主電極(負極主電極、共通主電極)65に当接するように構成される。すなわち、本明細書においては、コレクタ主電極60がコレクタ熱緩衝板30に当接する平面を第3平面Pといい、エミッタ主電極65がエミッタ熱緩衝板40およびカソード熱緩衝板50に当接する平面を第4平面Pという。
エミッタ熱緩衝板40は、上述のように、第2平面Pでエミッタチップ電極14に当接する一方、図3に示すように、ゲートチップ電極16に相当する領域において凹部42を有し、ゲートチップ電極16には当接しない。また本発明によれば、エミッタ熱緩衝板40およびカソード熱緩衝板50のそれぞれは、第4平面Pの周縁部において段差部44,54を有する。
さらに、本発明の圧接型半導体装置1は、各半導体チップ10,20の上方にあるコレクタ熱緩衝板30と、下方にあるエミッタ熱緩衝板40およびカソード熱緩衝板50とに係合して、これらを介してIGBTチップ10およびFWDチップ20を挟持するクランパ70を備える。
本発明のクランパ70は、図1および図4に示すように、概略、実質的に平坦で円盤状の保持ガイド板72と、保持ガイド板72から上方向に延びる爪部74と、リング状の絶縁性の固定ガイド76と、を有する。保持ガイド板72と爪部74は、好適には、樹脂などの絶縁材料を用いて一体に成形されるが、それぞれ異なる部材として成形した後、任意の適当な接合材を用いて接合してもよい。
図4に示す保持ガイド板72は、IGBTチップ10のエミッタ熱緩衝板40およびFWDチップ20のカソード熱緩衝板50のそれぞれの段差部44,54が嵌合するような形状および寸法を有するIGBT開口部78およびFWD開口部80を有する。また、保持ガイド板72は、周縁部に設けられた共通配線82と、周縁部から各IGBT開口部78に向かって延在する複数の枝型状の延在部(カンチレバ)84と、を有する。各カンチレバ84は、樹脂などの絶縁材料を用いて保持ガイド板72とともに一体に成形され、所定の弾性力を有するので、板ばねとしての機能を有する。また、各カンチレバ84は、その先端部に金属などの導電性材料を用いて形成された円柱状のゲート電極体(制御電極体)86を支持する。さらに、保持ガイド板72上には、共通配線82に接続されたチップ抵抗器などの複数のゲート抵抗器(制御抵抗器)88が実装され、カンチレバ84上には、各ゲート抵抗器88と対応するゲート電極体86とを電気的に接続するためのゲート配線(制御配線)90が形成されている(図5)。共通配線82は、外部と接続可能な取出し電極92に電気的に接続されている。
なお、図4に示すように、IGBTチップ10(IGBT開口部78)は、FWDチップ(FWD開口部80)の周囲に配設したので、共通配線82からゲート電極体88への各ゲート配線90の引き出しが容易となる。
次に、図5を参照しながら、本発明の圧接型半導体装置1のアセンブリ方法について説明する。まず、エミッタ熱緩衝板40およびカソード熱緩衝板50を、保持ガイド板72のIGBT開口部78およびFWD開口部80に嵌合するように配置する。とりわけ、エミッタ熱緩衝板40は、その凹部42により円柱状ゲート電極体86が露出するように位置合わせして配置される。このとき、保持ガイド板72は、エミッタ熱緩衝板40およびカソード熱緩衝板50が各段差部44,54に嵌合することにより、エミッタ熱緩衝板40およびカソード熱緩衝板50を確実に係合して、支持することができる。
そして、周辺部にチップガイド15,25が固着されたIGBTチップ10およびFWDチップ20を、それぞれエミッタ熱緩衝板40およびカソード熱緩衝板50の上に載置する。とりわけ、IGBTチップ10は、そのゲートチップ電極16がゲート電極体86に当接するように位置合わせして配置される。
さらに、図5では図示しないが、IGBTチップ10およびFWDチップ20の上に、円盤状コレクタ熱緩衝板30を配置し、さらにコレクタ熱緩衝板30の上にリング状の固定ガイド76を載置する。そして、クランパ70の爪部74を固定ガイド76に係合させて、IGBTチップ10およびFWDチップ20を挟持する。こうして、コレクタ熱緩衝板30と、エミッタ熱緩衝板40およびカソード熱緩衝板50とを介して、IGBTチップ10およびFWDチップ20を挟持する圧接型半導体装置の一部をユニット化して、圧接型半導体ユニット77を形成することができる。
最後に、クランパ70により形成された圧接型半導体ユニット77をエミッタ主電極65の上に配置するとともに、コレクタ熱緩衝板30上にコレクタ主電極60を配置した後、これらの主電極60,65を挟み込むことにより、本発明の圧接型半導体装置1を完成させる。
上記のように、本発明の圧接型半導体装置によれば、第1平面Pにおいて、コレクタ熱緩衝板30をコレクタチップ電極12およびアノードチップ電極22に確実に当接させ、第2平面Pにおいて、エミッタ熱緩衝板40をエミッタチップ電極14に、カソード熱緩衝板50をカソードチップ電極24に確実に当接させることができる。同様に、カンチレバ84は、弾性を有するので、板ばねのような機能を有し、IGBTチップ10のゲートチップ電極16に対してゲート電極体86を付勢して、確実に当接させることができる。また、板ばね機能を有するカンチレバ84は、外部から伝わる振動などの応力ストレスを吸収することができる。
なお、ゲート電極体86をゲートチップ電極16に向かってより強く付勢するために、図1に示すように、ゲート電極体86が設けられたカンチレバ84の下面において、シリコーン系ゴムなどの弾性体からなる付勢板94を配置することが好ましい。
このように、本発明の圧接型半導体装置によれば、一体に成形される保持ガイド板72および爪部74からなる単純な構造を有するクランパ70により、各半導体チップ10,20の電極12,14,16,22,24に圧接する荷重を均一に維持しつつ、正極側および負極側の熱緩衝板30,40,50を介して、各半導体チップ10,20を確実に挟持することができる。また、本発明によれば、上記従来技術に比べて部品点数を相当に減らしたので、極めて組み立てやすく、製造コストが安価な圧接型半導体装置を提供することができる。さらに本発明によれば、構成部品点数を極力減らしたので、より厳格なクリアランスで組み立てることができ、応力ストレスに起因する不具合が発生しにくい、より信頼性の高い圧接型半導体装置を製造することができる。
なお、上記において、圧接型半導体装置1は、複数のIGBTチップ10およびFWDチップ20を有するものとして説明したが、本発明は、それぞれ1つずつのIGBTチップ10およびFWDチップを有する圧接型半導体装置においても同様に適用することができる。また、上記において、ゲートチップ電極16に負性電圧を印加するpチャンネルIGBTチップ10を用いて説明したが、当業者ならば容易に理解されるように、本発明は、これとは反対の極性を有する半導体チップを用いた圧接型半導体装置に適用することができる。
実施の形態2.
再び、図4を参照しながら、本発明に係る圧接型半導体装置の実施の形態2について以下に説明する。実施の形態1の圧接型半導体装置1の各IGBTチップ10に接続されたチップ抵抗88が同一の抵抗値を有するのに対し、実施の形態2の圧接型半導体装置1は、各ゲート抵抗器88の抵抗値が異なるように構成される点を除き、実施の形態1と同様の構造を有するので、重複する部分に関する詳細な説明を省略する。
本発明の圧接型半導体装置1において、各IGBTチップ10のゲート電圧は、取出し電極92、共通電極82、各ゲート抵抗器88、各ゲート配線90、各ゲート電極体86を介して、各ゲートチップ電極16に印加される。ところが、取出し電極92から各ゲート配線90に至る共通電極82の長さ、各ゲート配線そのものの長さが異なるため、ゲート抵抗器88の抵抗値が一定であるとき、取出し電極92から各ゲートチップ電極16までの配線インダクタンスは、それぞれ互いに異なる。一般に、同一性能を有する並列接続された複数のIGBTチップ10が異なる配線インダクタンスを有する場合、均一な動作が保証されず、各IGBTチップ10の性能を最大限に発揮させることはできない。そこで、実施の形態2の圧接型半導体装置においては、取出し電極92から各ゲートチップ電極16までの配線インダクタンスが、ゲート電極体86の位置によらず、実質的に同一となるように、抵抗値を調整したゲート抵抗器88が実装される。これにより、各IGBTチップ10の均一な動作を保証し、その最大限の性能を引き出すことができる。
実施の形態3.
本発明に係る圧接型半導体装置の実施の形態3について以下に説明する。実施の形態1の圧接型半導体装置1によれば、ゲート電極体86をゲートチップ電極16に向かってより強く付勢するために、ゲート電極体86が設けられたカンチレバ84の下方に弾性体からなる付勢板94が配置されている。これに対し、実施の形態3の圧接型半導体装置1は、導電性を有する弾性材料を用いてゲート電極体86を形成した点を除いて、実施の形態1と同様の構成を有するので、重複する部分に関する詳細な説明を省略する。
上述のように、実施の形態3のゲート電極体86は、カーボンブラックなどが添加されたゴムなどの導電性を有する弾性材料を用いて形成される。このとき、実施の形態3のゲート電極体86は、実施の形態1のそれよりも上下方向に長く形成することが好ましい。こうして、実施の形態1で用いられた付勢板94を省略することができ、部品点数をさらに削減した圧接型半導体装置を実現することができる。
実施の形態4.
図6を参照しながら、本発明に係る圧接型半導体装置の実施の形態4について以下に説明する。実施の形態4の圧接型半導体装置1は、カンチレバ84の平面形状が異なる点以外は実施の形態1と同様の構成を有するので、重複する部分に関する詳細な説明を省略する。
実施の形態1の圧接型半導体装置1のカンチレバ84は、図6(a)に示すように、一定の幅を有するように形成されているが、板ばねとして機能するカンチレバ84が振動するとき、保持ガイド板72との連結部96において、応力ストレスが集中しやすく、カンチレバ84が破損する可能性がある。これに対処するため、実施の形態4の圧接型半導体装置1のカンチレバ84は、図6(b)に示すように、保持ガイド板72との連結部96において、R部98を有する。R部98は、保持ガイド板72とカンチレバ84との溝幅に合わせたものとする。これにより、カンチレバ84が振動する際に、保持ガイド板72との連結部96に集中する応力ストレスを分散させることができる。こうして、応力ストレスにさらに強い圧接型半導体装置1を提供することができる。
図1は、本発明に係る実施の形態1の圧接型半導体装置を示す一部拡大断面図である。 図2は、図1に示す圧接型半導体装置の第1および第2のチップの底面図である。 図3(a)は、図1に示す圧接型半導体装置の第1および第2の熱緩衝板の底面図であり、図3(b)は、図3(a)のB−B線から見た断面図である。 図4は、図1に示す圧接型半導体装置のクランパを示す平面図である。 図5は、図1に示す圧接型半導体装置の分解組立斜視図である。 図6(a)は、図1に示す圧接型半導体装置のカンチレバの拡大平面図で、図6(b)は、別の実施の形態によるカンチレバの拡大平面図である。
符号の説明
1 圧接型半導体装置、10 スイッチング用半導体チップ(絶縁ゲートバイポーラトランジスタチップ)、12 コレクタチップ電極(第1の正極電極)、14 エミッタチップ電極(第1の負極電極)、15,25 チップガイド(チップ保護壁)、16 ゲートチップ電極(制御チップ電極)、20 ダイオードチップ(フリーホイールダイオードチップ)、22 アノードチップ電極(第2の正極電極)、24 カソードチップ電極(第2の負極電極)、30 コレクタ熱緩衝板(正極熱緩衝板)、40 エミッタ熱緩衝板(第1の負極熱緩衝板)、42 凹部、44,54 段差部、50 カソード熱緩衝板(第2の負極熱緩衝板)、60 コレクタ主電極(正極主電極)、65 エミッタ主電極(負極主電極)、70 クランパ、72 保持ガイド板、74 爪部、76 固定ガイド、77 圧接型半導体ユニット、78 IGBT開口部、80 FWD開口部、82 共通配線、84 カンチレバ、86 ゲート電極体(制御電極体)、88 ゲート抵抗器(制御抵抗器)、90 ゲート配線(制御配線)、92 取出し電極、94 付勢板、96 連結部、98 切欠き部、P 第1平面、P 第2平面、P 第3平面、P 第4平面。

Claims (13)

  1. 圧接型半導体装置であって、
    第1の正極チップ電極および負極チップ電極が形成された少なくとも1つの第1の半導体チップと、
    第2の正極チップ電極および負極チップ電極が形成された少なくとも1つの第2の半導体チップと、
    前記第1および第2の正極チップ電極を第1平面上で支持する正極熱緩衝板と、
    前記第1および第2の負極チップ電極を前記第1平面と平行な第2平面上で支持する負極熱緩衝板と、
    前記正極熱緩衝板および前記負極熱緩衝板に係合して、これらを介して前記第1および第2の半導体チップを挟持するクランパとを備えたことを特徴とする圧接型半導体装置。
  2. 請求項1に記載の圧接型半導体装置であって、
    前記第1の半導体チップは、前記第2平面上に形成された制御チップ電極を有し、
    前記クランパは、前記負極熱緩衝板に係合する実質的に平坦なガイド板と、前記制御チップ電極に向かって延び、これに圧接する制御電極体とを有することを特徴とする圧接型半導体装置。
  3. 請求項2に記載の圧接型半導体装置であって、
    前記負極熱緩衝板は、前記第1および第2の負極チップ電極をそれぞれ個別に支持する第1および第2の負極熱緩衝板からなり、
    前記ガイド板は、前記第1および第2の負極熱緩衝板を嵌合する第1および第2の開口部を有することを特徴とする圧接型半導体装置。
  4. 請求項2に記載の圧接型半導体装置であって、
    前記第1および第2の負極熱緩衝板は、これらの周縁部において前記ガイド板に嵌合する段差部を有することを特徴とする圧接型半導体装置。
  5. 請求項2に記載の圧接型半導体装置であって、
    前記負極主電極と前記ガイド板の間に配置され、前記制御電極体を前記制御チップ電極に向かって付勢する付勢板を有することを特徴とする圧接型半導体装置。
  6. 請求項1に記載の圧接型半導体装置であって、
    前記第1の半導体チップは、前記第1平面上に形成された制御チップ電極を有し、
    前記クランパは、前記正極熱緩衝板に係合する実質的に平坦なガイド板と、前記制御チップ電極に向かって延び、これに圧接する制御電極体とを有することを特徴とする圧接型半導体装置。
  7. 請求項6に記載の圧接型半導体装置であって、
    前記正極熱緩衝板は、前記第1および第2の正極チップ電極をそれぞれ個別に支持する第1および第2の正極熱緩衝板からなり、
    前記ガイド板は、前記第1および第2の正極熱緩衝板を嵌合する第1および第2の開口部を有することを特徴とする圧接型半導体装置。
  8. 請求項7に記載の圧接型半導体装置であって、
    前記第1および第2の正極熱緩衝板は、これらの周縁部において前記ガイド板に嵌合する段差部を有することを特徴とする圧接型半導体装置。
  9. 請求項6に記載の圧接型半導体装置であって、
    前記正極主電極と前記ガイド板の間に配置され、前記制御電極体を前記制御チップ電極に向かって付勢する付勢板を有することを特徴とする圧接型半導体装置。
  10. 請求項2または6に記載の圧接型半導体装置であって、
    前記ガイド板は、少なくとも1つのカンチレバ部を有し、
    前記制御電極体は、前記カンチレバ部の先端部に形成されることを特徴とする圧接型半導体装置。
  11. 請求項2または6に記載の圧接型半導体装置であって、
    前記制御電極体は、導電性を有する弾性材料を用いて形成されることを特徴とする圧接型半導体装置。
  12. 請求項2または6に記載の圧接型半導体装置であって、
    前記第1および第2の負極チップ電極上に固着されたチップ保護壁を有することを特徴とする圧接型半導体装置。
  13. 請求項2または6に記載の圧接型半導体装置であって、
    複数の前記第1の半導体チップが設けられ、
    前記クランパは、ゲート抵抗器を介して前記制御電極体のそれぞれに接続された取り出し電極を有し、
    前記取り出し電極から前記制御電極体のそれぞれに至る配線インダクタンスが実質的に同一となるように前記ゲート抵抗器の抵抗値が調整されたことを特徴とする圧接型半導体装置。
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