JP4091492B2

JP4091492B2 - Box contact body

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Publication number: JP4091492B2
Application number: JP2003208405A
Authority: JP
Inventors: 佳樹渡辺
Original assignee: Mirai Kogyo KK
Current assignee: Mirai Kogyo KK
Priority date: 2003-08-22
Filing date: 2003-08-22
Publication date: 2008-05-28
Anticipated expiration: 2019-01-27
Also published as: JP2004048993A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ケーブルの配線又は給水管等の配管接続に使用されるボックスを、建築物のコンクリート壁等の構造体に対して、断熱材を介した状態で取付固定するボックス当接体に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年の、建築物の壁構造は構造体としてのコンクリート壁の一面に断熱材を固定配置し、その断熱材の表面に石膏ボード等の壁材を固定配置して構成されている。そして、この壁構造に対してスイッチ器具を取り付ける場合、まず、断熱材上に配線用ボックスを配置する。この配線用ボックスは合成樹脂材料により開口を有する四角箱状に形成され、その周壁にはケーブルを配線用ボックス内に挿入可能な挿入孔が形成されている。また、配線用ボックスの底壁には挿通孔がその底壁を貫通して複数箇所に形成されている。
【０００３】
次に、その配線用ボックスの挿通孔から固定釘を挿通し、断熱材を貫通させてコンクリート壁に固定釘を打ち込む。その結果、配線用ボックスがコンクリート壁との間に断熱材を介在させた状態で、コンクリート壁に取り付け固定される。
【０００４】
そして、断熱材を介してコンクリート壁に取り付け固定された配線用ボックスの挿入孔から内部にケーブルを配線し、そのケーブルにスイッチを接続する。さらに、そのスイッチ及びケーブルを配線用ボックス内に収容して、配線用ボックスの開口にスイッチプレート等を取り付けて開口を閉鎖していた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、配線用ボックスをコンクリート壁との間に断熱材を介在させた状態で、コンクリート壁に取り付け固定するとき、配線用ボックスの挿通孔から固定釘を挿通し、断熱材を貫通させてコンクリート壁にその固定釘を打ち込む。そのため、固定釘の打ち込みに伴う配線用ボックスのコンクリート壁方向への押圧により、断熱材は配線用ボックスにより押圧されて圧縮変形し、配線用ボックスも断熱材中に沈み込んでしまう。
【０００６】
従って、断熱材中の空隙がつぶされ、断熱効果の著しい低下を招くという問題があった。また、圧縮変形した断熱材は元の状態に戻ろうとして配線用ボックスの背面を押圧する。その結果、配線用ボックスがコンクリート壁とは反対方向へ移動してしまい、配線用ボックスを所定位置に固定することができないという問題もあった。
【０００７】
この発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、断熱効果の低下を防止することができるとともに、ボックスを所定位置に確実に固定することができるボックス当接体を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項１に記載の発明のボックス当接体は、建築物の構造体と配線用又は配管用に使用されるボックスとの間に断熱材を介在させた状態において、固定部材を軸線方向へ挿通可能な円筒状に形成され、前記ボックスの外面に一端が当接するとともに、断熱材を貫通して構造体方向へ延び、構造体に他端が当接して両者の間隔を維持するようにボックスと構造体との間に配置されるものである。
【０００９】
請求項２に記載の発明のボックス当接体は、建築物の構造体と配線用又は配管用に使用されるボックスとの間に断熱材を介在させた状態において、外周面に周方向に沿って肉薄部が所定間隔をおいて複数箇所に形成され、前記ボックスの外面に一端が当接するとともに、断熱材を貫通して構造体方向へ延び、構造体に他端が当接して両者の間隔を維持するようにボックスと構造体との間に配置されるものである。
【００１０】
請求項３に記載の発明のボックス当接体は、請求項１または請求項２に記載の発明において、前記構造体に当接する先端形状が尖るように形成されているものである。
【００１１】
請求項４に記載の発明のボックス当接体は、請求項１乃至請求項３のいずれか１項に記載の発明において、前記ボックスの外面に形成された取付部に係脱可能に配置されるものである。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
（第１実施形態）
図１〜図３に示すように、ボックスとしての合成樹脂製の配線用ボックス１０は相対向する一対の短側壁１１及び相対向する一対の長側壁１２よりなる周壁１３と、それらの一端側を閉塞する底壁１４とより開口を有する四角箱状に形成されている。両方の短側壁１１には一対の挿入孔１５が形成され、その挿入孔１５には図示されない電線管が接続されるとともに、その電線管内にケーブルが配線される。
【００１３】
一方の長側壁１２の外面には所定厚さを有するとともに、ほぼ四角形状に形成された取付凸部１６が突出形成されている。その取付凸部１６には長側壁１２を貫通して長孔状の取付孔１７が所定間隔をおいて３箇所に形成されている。そして、建築物を構築するための柱等に対して、取付孔１７からねじをねじ込むことにより、配線用ボックス１０を取付凸部１６を介して柱に取り付けることができるようになっている。
【００１４】
図３に示すように、配線用ボックス１０内の各短側壁１１側の中間位置には端面が開口に臨む固定部１８が形成され、その固定部１８の中心には固定孔１９が形成されている。固定孔１９の内周面には図示されない雌ねじが形成されている。そして、スイッチ等の配線器具を保持固定した配線器具取付用枠の上端部及び下端部に形成された透孔から前記固定孔１９に配線器具取付用のビスを挿通する。さらに、そのビスの雄ねじを固定孔１９の雌ねじに螺合することにより、配線器具を配線器具取付用枠を介して配線用ボックス１０に取り付け固定することができるようになっている。
【００１５】
配線用ボックスの底壁１４の開口側には、円形状をなす凹部２０が所定間隔をおいて４箇所に形成されている。各凹部２０の中心には挿通孔２１が底壁１４を貫通して形成されている。配線用ボックス１０の背面側において、挿通孔２１の開口の外縁には挿通孔２１の内径より大きい外径の円形状をなす取付部２２が凹設されている。そして、配線用ボックス１０の開口側から挿通孔２１に固定部材としての固定釘２３を挿通することができるようになっている。このとき、図１に示すように、各凹部２０の内径及び深さは固定釘２３の頭部２３ａの外径及び厚みと対応し、固定釘２３の頭部２３ａの端面と底壁１４面とは面一になるようになっている。
【００１６】
図３に示すように、ボックス当接体２４は合成樹脂材料により円筒状に形成され、その外径は前記取付部２２の内径と対応し、取付部２２に係合可能になっている。また、ボックス当接体２４内には、その軸線方向へ固定釘２３を挿通可能になっている。ボックス当接体２４の外周面には周方向全体に沿って肉薄部２５が４箇所に形成されている。この肉薄部２５は、図１に示すように、ボックス当接体２４のその他の部分より厚みが薄くなっているため、図３の２点鎖線に示すように、肉薄部２５からボックス当接体２４を折り取ることができ、その軸線方向への長さを調節することができるようになっている。
【００１７】
次に、配線用ボックス１０を、配線用ボックス１０の背面側と構造体としてのコンクリート壁２６との間に断熱材２７を介在させた状態でコンクリート壁２６に取り付ける方法を説明する。
【００１８】
まず、構造体としてのコンクリート壁２６の一面に断熱材２７が固定配置された状態において、断熱材２７を貫通した貫通孔２８を２箇所に形成する。この貫通孔２８は配線用ボックス１０の背面の上端及び下端に形成された取付部２２に対応するようになっている。そして、ボックス当接体２４の軸線方向への長さと断熱材２７の厚みがほぼ同じになるように、ボックス当接体２４の一端を肉薄部２５から折り取る。
【００１９】
このとき、肉薄部２５はボックス当接体２４のその他の部分の厚みより薄くなっているため、容易に折り取ることができる。次いで、両貫通孔２８にボックス当接体２４を挿通し、各ボックス当接体２４の一端をコンクリート壁２６に当接させる。このとき、断熱材２７の厚みとボックス当接体２４の軸線方向への長さはほぼ同じになっているとともに、ボックス当接体２４の他端は断熱材２７の表面からわずかに突出している。
【００２０】
続いて、各ボックス当接体２４に配線用ボックス１０の上端部及び下端部に位置する取付部２２を対応させる。そして、挿通孔２１からボックス当接体２４内へ固定釘２３を挿通するとともに、ボックス当接体２４により固定釘２３をコンクリート壁２６に対して直交するように案内させる。さらに、固定釘２３の頭部２３ａをハンマー等によりたたいて固定釘２３の先端をコンクリート壁２６に打ち込むとともに、固定釘２３の頭部２３ａを凹部２０内に収容する。すると、断熱材２７表面から突出したボックス当接体２４の他端が、取付部２２に係合するとともに、配線用ボックス１０の背面に当接する。
【００２１】
その結果、配線用ボックス１０がコンクリート壁２６との間に断熱材２７を介在させた状態でコンクリート壁２６に取り付け固定される。このとき、断熱材２７の厚みとほぼ同じ長さを有する一対のボックス当接体２４により、配線用ボックス１０とコンクリート壁２６とは断熱材２７の厚さ分だけ距離を維持した状態で固定される。その結果、固定釘２３の打ち込みに伴う配線用ボックス１０の背面による断熱材２７の押圧が防止され、断熱材２７が圧縮変形するのを防止することができる。従って、断熱材２７中の空隙がつぶされるのを防止して、断熱効果の低下を防止することができる。
【００２２】
また、断熱材２７の圧縮変形が防止されるため、断熱材２７による配線用ボックス１０の背面への押圧も防止される。また、ボックス当接体２４の他端は配線用ボックス１０の取付部２２に係合するため、配線用ボックス１０が上下左右方向へ移動するのを防止することができる。従って、配線用ボックス１０を所定位置に確実に固定することができる。
【００２３】
さらに、固定釘２３の頭部２３ａの外径及び厚みは凹部２０の内径及び深さに対応しているため、頭部２３ａが凹部２０内に収容されたとき、頭部２３ａの端面と配線用ボックス１０の底壁１４面とは面一になる。従って、配線用ボックス１０内に収容されるケーブル等が固定釘２３の頭部２３ａに引っかかるのを防止することができる。
【００２４】
前記の第１実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・第１実施形態のコンクリート壁２６への配線用ボックス１０の取付構造によれば、配線用ボックス１０をコンクリート壁２６との間に断熱材２７を介在させた状態でコンクリート壁２６に取り付け固定したとき、一対のボックス当接体２４の一端はコンクリート壁２６に当接し、他端は配線用ボックス１０の背面に当接する。そのため、配線用ボックス１０は、コンクリート壁２６との間に所定の間隔を維持した状態で固定される。その結果、固定釘２３の打ち込みに伴う配線用ボックス１０のコンクリート壁２６方向への移動を防止することができるとともに、配線用ボックス１０の背面による断熱材２７の押圧が防止され、断熱材２７が圧縮変形するのを防止することができる。従って、断熱材２７中の空隙がつぶされるのを防止して、断熱効果の低下を防止することができる。
【００２５】
また、断熱材２７の圧縮変形が防止されるため、断熱材２７による配線用ボックス１０の背面への押圧も防止される。さらに、ボックス当接体２４の他端は配線用ボックス１０の取付部２２に係合するため、挿通孔２１からボックス当接体２４内に固定釘２３を挿通してコンクリート壁２６に固定釘２３を打ち込んだとき、配線用ボックス１０が上下左右方向へ移動するのを防止することができる。従って、配線用ボックス１０を所定位置に確実に固定することができる。
【００２６】
・第１実施形態のコンクリート壁２６への配線用ボックス１０の取付構造によれば、配線用ボックス１０の背面とコンクリート壁２６との間に、断熱材２７を貫通した一対のボックス当接体２４を介在させた状態で、コンクリート壁２６に配線用ボックス１０を取り付け固定したとき、一対のボックス当接体２４の軸線方向への長さは断熱材２７の厚みとほぼ対応する。そして、そのボックス当接体２４により所定の間隔を維持して、固定釘２３の打ち込みに伴う配線用ボックス１０の背面による断熱材２７の押圧が確実に防止され、断熱材２７が圧縮変形するのをより一層防止することができる。従って、断熱材２７中の空隙がつぶされるのを防止して、断熱効果の低下を確実に防止することができる。
【００２７】
・第１実施形態のコンクリート壁２６への配線用ボックス１０の取付構造によれば、ボックス当接体２４はその外周面に周方向全体に沿って肉薄部２５が４箇所に形成され、その肉薄部２５はボックス当接体２４のその他の部分より厚みが薄くなっている。そのため、ボックス当接体２４を肉薄部２５より容易に折り取ることができ、その長さを断熱材２７の厚みに対応させることができる。
【００２８】
・第１実施形態のコンクリート壁２６への配線用ボックス１０の取付構造によれば、ボックス当接体２４は配線用ボックス１０の背面に形成された取付部２２に係脱可能に構成されている。そのため、配線用ボックス１０とボックス当接体２４とを別々にして配線用ボックス１０の収容に要するスペースを小さくして、その運搬等を容易に行うことができる。また、取付部２２は４箇所に形成されているため、ボックス当接体２４を所望とする位置に係合することができる。
【００２９】
・第１実施形態のコンクリート壁２６への配線用ボックス１０の取付構造によれば、配線用ボックス１０をコンクリート壁２６に取り付けるとき、固定釘２３はボックス当接体２４内を案内されてコンクリート壁２６に打ち込まれる。そのため、ボックス当接体２４により固定釘２３をコンクリート壁２６に対して直交するように打ち込むことができ、固定釘２３により配線用ボックス１０を強固に固定することができる。
【００３０】
・第１実施形態のコンクリート壁２６への配線用ボックス１０の取付構造によれば、固定釘２３の頭部２３ａの外径及び厚みは配線用ボックス１０の底壁１４の開口側に形成された凹部２０の内径及び深さに対応している。そのため、固定釘２３を挿通孔２１からコンクリート壁２６に打ち込み、頭部２３ａが凹部２０内に収容されたとき、頭部２３ａの端面と配線用ボックス１０の底壁１４面とは面一になる。従って、配線用ボックス１０内に収容されるケーブル等が固定釘２３の頭部２３ａに引っかかるのを防止することができる。
【００３１】
・第１実施形態のコンクリート壁２６への配線用ボックス１０の取付構造によれば、固定釘２３はボックス当接体２４内を案内されてコンクリート壁２６に打ち込まれる。そのため、固定釘２３の先端が断熱材２７に当接せず、コンクリート壁２６に容易に打ち込むことができる。
【００３２】
・第１実施形態のボックス当接体２４によれば、一端を配線用ボックス１０の背面に当接させ、他端をコンクリート壁２６に当接せることにより配線用ボックス１０の背面とコンクリート壁２６との間に、ボックス当接体２４の軸線方向への長さとほぼ同じ距離を維持することができる。従って、固定釘２３により配線用ボックス１０を断熱材２７を介在させた状態でコンクリート壁２６に取り付けたとき、断熱材２７が配線用ボックス１０の背面に押圧されて圧縮変形するのを防止することができる。
【００３３】
・第１実施形態のボックス当接体２４は、配線用ボックス１０の背面の所定位置に４箇所に形成された取付部２２の所望とする位置に係合して使用される。そのため、ボックス当接体２４と配線用ボックス１０とを別々に運搬、保管することができる。従って、その運搬、保管に必要とされる空間を小さくすることができる。
【００３４】
（第２実施形態）
この第２実施形態では、上記第１実施形態と異なる点について主に説明する。図４及び図５に示すように、配線用ボックス１０の背面の四隅部には、その軸線方向への長さが均一なボックス当接体２４が一体成形されている。第２実施形態のボックス当接体２４は配線用ボックス１０の背面からその先端に向かうに従い先細となるとともに、その先端が尖るように形成されている。また、ボックス当接体２４の外周面には、その周方向全体に沿って所定間隔をおいて３箇所に肉薄部２５が形成されている。配線用ボックス１０の底壁１４の中央には挿通孔２１が２箇所形成され、その挿通孔２１に固定釘２３を挿通可能になっている。
【００３５】
そして、第２実施形態の配線用ボックス１０を、その背面とコンクリート壁２６との間に断熱材２７を介在させた状態でコンクリート壁２６に取り付けるとき、まず、配線用ボックス１０のボックス当接体２４を断熱材２７中へ押し込む。このとき、ボックス当接体２４の先端は尖っているため、それらを断熱材２７中に容易に貫通させることができる。その結果、ボックス当接体２４が断熱材２７を貫通して、その先端がコンクリート壁２６に当接する。
【００３６】
その状態において、挿通孔２１から固定釘２３を挿通し、断熱材２７を貫通させて固定釘２３の先端をコンクリート壁２６に打ち込む。その結果、配線用ボックス１０を、その背面とコンクリート壁２６との間に断熱材２７を介在させた状態でコンクリート壁２６に取り付けることができる。
【００３７】
このとき、配線用ボックス１０とボックス当接体２４とは一体成形されているため、挿通孔２１に固定釘２３を挿通して、その固定釘２３を打ち込む作業を安定した状態で行うことができる。
【００３８】
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・図６に示すように、配線用ボックス１０の一対の短側壁１１又は長側壁１２の外面に突出部２９を形成し、配線用ボックス１０の背面側に位置する突出部２９の端面に、ボックス当接体２４を係合可能な取付部２２を形成する。そして、円筒状又は基端から先端にかけて先細となるように形成されたボックス当接体２４の一端側又は基端側を取付部２２に係合又は一体化し、他端側又は先端側をコンクリート壁２６に当接させて配線用ボックス１０の背面とコンクリート壁２６との間に所定の距離を維持させる。さらに、配線用ボックス１０の底壁１４に形成された挿通孔２１から固定釘２３を断熱材２７を貫通させて、コンクリート壁２６に打ち込んで配線用ボックス１０を固定しても良い。
【００３９】
このように構成した場合、突出部２９は対向する短側壁１１又は長側壁１２の外面に形成されるため、配線用ボックス１０の強度を向上させることができる。・配線用ボックス１０の周壁１３のいずれかの外面に取付部２２としての鍔部を突出形成し、その鍔部に、筒状又は基端側から先端側に向かうに従い先細となるボックス当接体２４を係合又は一体化し、他端側又は先端側を構造体２６に当接させて配線用ボックス１０の周壁１３とコンクリート壁２６との間に所定の距離を維持させる。さらに、固定釘２３を鍔部から又は挿通孔２１から断熱材２７を貫通させて、構造体２６に打ち込んで配線用ボックス１０を固定しても良い。このように構成した場合、配線用ボックス１０のいずれかの周壁１３と構造体２６との間に断熱材２７が介在されるとともに、所定の距離を維持させた状態で、配線用ボックス１０を構造体２６に固定することができる。また、鍔部から固定釘２３を打ち込むとき、容易に打ち込むことができる。
【００４０】
・配線用ボックス１０の周壁１３のいずれかの外面に取付部２２を形成し、その取付部２２に筒状又は基端側から先端側に向かうに従い先細となるボックス当接体２４を係合又は一体化し、他端側又は先端側を構造体２６に当接させて配線用ボックス１０の周壁１３とコンクリート壁２６との間に所定の距離を維持させる。さらに、固定釘２３を断熱材２７を貫通させて、構造体２６に打ち込んで配線用ボックス１０を固定しても良い。このように構成した場合、配線用ボックス１０のいずれかの周壁１３と構造体２６との間に断熱材２７が介在されるとともに、所定の距離を維持させた状態で、配線用ボックス１０を構造体２６に固定することができる。
【００４１】
・底壁１４又は周壁１３の外面から、筒状のボックス当接体２４の内径に対応する外径の筒状をなす取付部２２を突出形成し、その取付部２２にボックス当接体２４を係合しても良い。このように構成した場合、取付部２２に係合したボックス当接体２４が上下左右方向へ移動するのを防止することができる。
【００４２】
・第１実施形態において、ボックス当接体２４を配線用ボックス１０の取付部２２に一体成形しても良い。このように構成した場合、固定釘２３を挿通孔２１からコンクリート壁２６に打ち込む作業を安定した状態で行うことができる。
【００４３】
・第１実施形態において、配線用ボックス１０の取付部２２に係合するボックス当接体２４を１本、３本又は４本にしてもよい。ボックス当接体２４を１本使用した場合、配線用ボックス１０の背面とコンクリート壁２６との間に所定の距離を維持させた状態で、配線用ボックス１０をコンクリート壁２６に固定することができる。ボックス当接体２４を３本又は４本使用した場合、配線用ボックス１０をコンクリート壁２６により安定した状態で取り付けることができる。
【００４４】
・第１実施形態において、１〜３箇所のいずれかの取付部２２にボックス当接体２４を係合し、ボックス当接体２４が係合されない取付部２２の挿通孔２１又は挿通孔２１からボックス当接体２４に固定釘２３を挿通して配線用ボックス１０をコンクリート壁２６に固定しても良い。このように構成した場合も、ボックス当接体２４により配線用ボックス１０の背面とコンクリート壁２６との間に所定の距離を維持させた状態で、配線用ボックス１０をコンクリート壁２６に固定することができる。
【００４５】
・第１実施形態において、ボックス当接体２４を基端側から先端側に向かうに従い先細となるように形成し、その基端側を取付部２２に係合しても良い。そして、ボックス当接体２４が係合されていない挿通孔２１から固定釘２３を断熱材２７を貫通させてコンクリート壁２６に打ち込んでも良い。このように構成した場合も、ボックス当接体２４により配線用ボックス１０の背面とコンクリート壁２６との間に所定の距離を維持させた状態で、配線用ボックス１０をコンクリート壁２６に固定することができる。
【００４６】
・各実施形態において、ボックス当接体２４を基端側から先端側に向かうに従い先細となる筒状に形成し、その基端側を取付部２２に係合又は一体化しても良い。そして、挿通孔２１から固定釘２３をボックス当接体２４内へ挿通して配線用ボックス１０をコンクリート壁２６に固定しても良い。
【００４７】
このように構成した場合、ボックス当接体２４により断熱材２７を容易に貫通させることができる。
・各実施形態において、配線用ボックス１０の代わりに、給水、給湯等に使用される管体を接続する配管用ボックスを使用しても良い。このように構成した場合、ボックス当接体２４により配管用ボックスの背面とコンクリート壁２６との間に所定の距離を維持させた状態で、配管用ボックスをコンクリート壁２６に固定することができる。
【００４８】
・第２実施形態において、配線用ボックス１０の背面に一体形成されるボックス当接体２４の本数を１〜３本のいずれかにしてもよい。
・各実施形態において、ボックス当接体２４の形状をほぼ円筒状に形成し、その先端部を尖るように先細に形成しても良い。このように構成した場合、ボックス当接体２４を断熱材２７を容易に貫通させることができる。
【００４９】
・各実施形態において、固定部材としての固定釘２３をコンクリート壁２６にねじ込み可能なねじ等に変更しても良い。このように構成した場合も、配線用ボックス１０をコンクリート壁２６に固定することができる。
【００５０】
・第１実施形態において、ボックス当接体２４を四角筒状、三角筒状等に変更し、第２実施形態において、ボックス当接体２４を四角錐状、三角錐状等に変更しても良い。
【００５１】
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・前記ボックス当接体は、その外周面に周方向に沿って肉薄部が所定間隔をおいて複数箇所に形成されている。
【００５２】
このように構成した場合、肉薄部からボックス当接体を容易に折り取ることができ、ボックス当接体の軸線方向の長さを容易に調節することができる。
・前記ボックス当接体は、その軸線方向への長さを調節することができるように折り取り可能に構成されている。
【００５３】
このように構成した場合、ボックス当接体の軸線方向への長さを断熱材の厚みに対応させることができ、断熱材の圧縮変形を防止することができる。
・前記ボックス当接体はボックスの外面に形成された取付部に対して係脱可能に配置される。
【００５４】
このように構成した場合、所望とする取付部にボックス当接体を係合することができる。また、ボックス当接体とボックスとを別々に運搬、保管することができ、その運搬、保管に必要とされる空間を小さくすることができる。
【００５５】
・前記ボックス当接体はボックスに対して一体形成されて配置される。
このように構成した場合、ボックスを構造体へ固定部材により取り付ける作業を安定した状態で行うことができる。
【００５６】
・前記ボックス当接体を、固定部材を挿通可能な筒状に形成し、ボックス当接体内に固定部材を挿通してボックスを構造体に固定する。
このように構成した場合、固定部材はボックス当接体内を案内されて構造体に打ち込まれる。そのため、ボックス当接体により固定部材を構造体に対して直交するように容易かつ確実に打ち込むことができ、ボックスを強固に固定することができる。
【００５７】
・前記ボックス当接体は断熱材への貫通を容易にするように先端形状が尖るように形成されている。
このように構成した場合、ボックス当接体を断熱材中を容易に貫通させることができる。
【００５８】
・前記ボックス当接体は、前記ボックスの外面に一体形成される。
このように構成した場合、ボックス当接体によりボックスの構造体への取付作業を安定した状態で行うことができる。
【００５９】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。
請求項１に記載の発明のボックス当接体によれば、ボックスの外面と構造体との間に所定の間隔を維持することができ、固定部材によりボックスを構造体に取り付けたとき、断熱材の圧縮変形を防止することができる。従って、断熱効果の低下を防止することができる。
【００６０】
請求項２に記載の発明の構造体へのボックス当接体によれば、肉薄部からボックス当接体を容易に折り取ることができ、ボックス当接体の軸線方向の長さを容易に調節することができる。
【００６１】
請求項３に記載の発明のボックス当接体によれば、請求項１または請求項２に記載の発明の効果に加え、ボックス当接体を断熱材中を容易に貫通させることができる。
【００６２】
請求項４に記載の発明のボックス当接体によれば、請求項１乃至請求項３のいずれか１項に記載の発明の効果に加え、ボックスの所望とする位置にボックス当接体を係合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１実施形態の配線用ボックスの取付構造を示す断面図。
【図２】第１実施形態の配線用ボックスを示す斜視図。
【図３】配線用ボックスの取付構造を示す分解斜視図。
【図４】第２実施形態の配線用ボックスを示す斜視図。
【図５】第２実施形態の配線用ボックスの取付構造を示す断面図。
【図６】別例の配線用ボックスとボックス当接体を示す断面図。
【符号の説明】
１０…ボックスとしての配線用ボックス、２２…取付部、２３…固定部材としての固定釘、２４…ボックス当接体、２６…構造体としてのコンクリート壁、２７…断熱材。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  This invention attaches and fixes a box used for cable wiring or pipe connection such as a water supply pipe to a structure such as a concrete wall of a building via a heat insulating material.RuboThe present invention relates to a box contact body.
[0002]
[Prior art]
In recent years, a wall structure of a building is configured by fixing and arranging a heat insulating material on one surface of a concrete wall as a structure, and fixing and arranging a wall material such as a gypsum board on the surface of the heat insulating material. And when attaching a switch instrument with respect to this wall structure, first, the box for wiring is arrange | positioned on a heat insulating material. The wiring box is formed of a synthetic resin material into a square box shape having an opening, and an insertion hole through which a cable can be inserted into the wiring box is formed on the peripheral wall. In addition, insertion holes are formed in a plurality of locations through the bottom wall of the bottom wall of the wiring box.
[0003]
Next, the fixing nail is inserted through the insertion hole of the wiring box, and the fixing nail is driven into the concrete wall through the heat insulating material. As a result, the wiring box is attached and fixed to the concrete wall with a heat insulating material interposed between the wiring box and the concrete wall.
[0004]
And a cable is wired inside from the insertion hole of the box for wiring attached and fixed to the concrete wall through the heat insulating material, and the switch is connected to the cable. Further, the switch and cable are accommodated in a wiring box, and a switch plate or the like is attached to the opening of the wiring box to close the opening.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the wiring box is fixed to the concrete wall with a heat insulating material interposed between it and the concrete wall, the fixing wall is inserted through the insertion hole of the wiring box and the heat insulating material is passed through the concrete wall. Drive that fixed nail into. Therefore, the heat insulating material is pressed by the wiring box and compressed and deformed by the pressing of the wiring box toward the concrete wall accompanying the driving of the fixed nail, and the wiring box also sinks into the heat insulating material.
[0006]
Accordingly, there is a problem that voids in the heat insulating material are crushed and the heat insulating effect is significantly reduced. In addition, the heat insulating material that has been compressed and deformed presses the back surface of the wiring box in an attempt to return to the original state. As a result, the wiring box moves in the opposite direction to the concrete wall, and there is a problem that the wiring box cannot be fixed at a predetermined position.
[0007]
  The present invention has been made paying attention to such problems existing in the prior art. The purpose is to prevent the heat insulation effect from decreasing and to securely fix the box in place.RuboIt is to provide a hook contact body.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
  In order to achieve the above object, the invention according to claim 1 is provided.Box contact bodyIsIn a state in which a heat insulating material is interposed between a building structure and a box used for wiring or piping, the fixing member is formed in a cylindrical shape that can be inserted in the axial direction, and has one end on the outer surface of the box. Is disposed between the box and the structure so that the other end abuts on the structure and maintains a distance therebetween.Is.
[0009]
  The invention according to claim 2Box contact bodyIsIn a state where a heat insulating material is interposed between a building structure and a box used for wiring or piping, thin portions are formed in a plurality of locations along the circumferential direction at predetermined intervals on the outer peripheral surface. The one end abuts against the outer surface of the box and extends in the direction of the structure through the heat insulating material. The other end abuts on the structure and is arranged between the box and the structure so as to maintain the distance therebetween. Be doneIs.
[0010]
  The box contact body of the invention according to claim 3 is:In the invention according to claim 1 or 2, the tip shape contacting the structure is formed to be sharp.Is.
[0011]
  The box contact body of the invention according to claim 4 is:Any one of Claims 1 to 3In the invention described in (1), it is detachably disposed on a mounting portion formed on the outer surface of the box.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
(First embodiment)
As shown in FIGS. 1 to 3, a synthetic resin wiring box 10 as a box has a peripheral wall 13 composed of a pair of opposing short side walls 11 and a pair of opposing long side walls 12, and one end thereof. It is formed in a square box shape having a closed bottom wall 14 and more openings. A pair of insertion holes 15 are formed in both short side walls 11, and a conduit pipe (not shown) is connected to the insertion holes 15, and a cable is wired in the conduit pipe.
[0013]
On the outer surface of one long side wall 12, a mounting convex portion 16 having a predetermined thickness and formed in a substantially square shape is projected. The mounting projection 16 has three long mounting holes 17 formed at predetermined intervals through the long side wall 12. The wiring box 10 can be attached to the pillar via the attachment protrusion 16 by screwing a screw into the pillar or the like for constructing the building from the attachment hole 17.
[0014]
As shown in FIG. 3, a fixing portion 18 whose end face faces the opening is formed at an intermediate position on each short side wall 11 side in the wiring box 10, and a fixing hole 19 is formed at the center of the fixing portion 18. Yes. A female screw (not shown) is formed on the inner peripheral surface of the fixing hole 19. Then, a screw for attaching the wiring device is inserted into the fixing hole 19 from a through hole formed in the upper and lower ends of the wiring device mounting frame holding and fixing the wiring device such as a switch. Furthermore, by screwing the male screw of the screw into the female screw of the fixing hole 19, the wiring device can be mounted and fixed to the wiring box 10 via the wiring device mounting frame.
[0015]
On the opening side of the bottom wall 14 of the wiring box, circular recesses 20 are formed at four locations at predetermined intervals. An insertion hole 21 is formed through the bottom wall 14 at the center of each recess 20. On the back side of the wiring box 10, a mounting portion 22 having a circular shape with an outer diameter larger than the inner diameter of the insertion hole 21 is recessed at the outer edge of the opening of the insertion hole 21. A fixing nail 23 as a fixing member can be inserted into the insertion hole 21 from the opening side of the wiring box 10. At this time, as shown in FIG. 1, the inner diameter and depth of each recess 20 correspond to the outer diameter and thickness of the head 23 a of the fixed nail 23, and the end surface of the head 23 a of the fixed nail 23 and the bottom wall 14 surface Is supposed to be the same.
[0016]
As shown in FIG. 3, the box contact body 24 is formed in a cylindrical shape from a synthetic resin material, and its outer diameter corresponds to the inner diameter of the mounting portion 22 and can be engaged with the mounting portion 22. Further, the fixing nail 23 can be inserted into the box contact body 24 in the axial direction. Thin portions 25 are formed at four locations along the entire circumferential direction on the outer peripheral surface of the box contact body 24. As shown in FIG. 1, the thin portion 25 is thinner than the other portions of the box contact body 24. Therefore, as shown by the two-dot chain line in FIG. 24 can be broken and its length in the axial direction can be adjusted.
[0017]
Next, a method of attaching the wiring box 10 to the concrete wall 26 with a heat insulating material 27 interposed between the back side of the wiring box 10 and the concrete wall 26 as a structure will be described.
[0018]
First, in a state where the heat insulating material 27 is fixedly arranged on one surface of the concrete wall 26 as a structure, the through holes 28 penetrating the heat insulating material 27 are formed at two locations. The through holes 28 correspond to the attachment portions 22 formed at the upper and lower ends of the back surface of the wiring box 10. Then, one end of the box contact body 24 is folded from the thin portion 25 so that the length of the box contact body 24 in the axial direction and the thickness of the heat insulating material 27 are substantially the same.
[0019]
At this time, the thin portion 25 is thinner than the other portions of the box abutment body 24, and therefore can be easily folded. Next, the box contact bodies 24 are inserted into the through holes 28, and one end of each box contact body 24 is brought into contact with the concrete wall 26. At this time, the thickness of the heat insulating material 27 and the length of the box contact body 24 in the axial direction are substantially the same, and the other end of the box contact body 24 slightly protrudes from the surface of the heat insulating material 27. .
[0020]
Subsequently, the attachment portions 22 located at the upper end portion and the lower end portion of the wiring box 10 are made to correspond to each box contact body 24. Then, the fixed nail 23 is inserted into the box abutting body 24 from the insertion hole 21, and the fixed nail 23 is guided by the box abutting body 24 so as to be orthogonal to the concrete wall 26. Further, the head 23 a of the fixed nail 23 is hit with a hammer or the like and the tip of the fixed nail 23 is driven into the concrete wall 26, and the head 23 a of the fixed nail 23 is accommodated in the recess 20. Then, the other end of the box contact body 24 protruding from the surface of the heat insulating material 27 is engaged with the attachment portion 22 and is in contact with the back surface of the wiring box 10.
[0021]
As a result, the wiring box 10 is attached and fixed to the concrete wall 26 with the heat insulating material 27 interposed between the wiring box 10 and the concrete wall 26. At this time, the wiring box 10 and the concrete wall 26 are fixed in a state in which a distance corresponding to the thickness of the heat insulating material 27 is maintained by a pair of box contact bodies 24 having substantially the same length as the thickness of the heat insulating material 27. The As a result, it is possible to prevent the heat insulating material 27 from being pressed by the back surface of the wiring box 10 when the fixing nail 23 is driven, and to prevent the heat insulating material 27 from being compressed and deformed. Therefore, it is possible to prevent the voids in the heat insulating material 27 from being crushed and to prevent the heat insulating effect from being lowered.
[0022]
Moreover, since the compressive deformation of the heat insulating material 27 is prevented, the back surface of the wiring box 10 by the heat insulating material 27 is also prevented from being pressed. Moreover, since the other end of the box contact body 24 is engaged with the mounting portion 22 of the wiring box 10, it is possible to prevent the wiring box 10 from moving in the vertical and horizontal directions. Therefore, the wiring box 10 can be securely fixed at a predetermined position.
[0023]
Furthermore, since the outer diameter and thickness of the head 23a of the fixing nail 23 correspond to the inner diameter and depth of the recess 20, when the head 23a is accommodated in the recess 20, the end face of the head 23a and the wiring It is flush with the bottom wall 14 of the box 10. Therefore, it is possible to prevent a cable or the like housed in the wiring box 10 from being caught by the head 23 a of the fixed nail 23.
[0024]
The effects exhibited by the first embodiment will be described below.
-According to the mounting structure of the wiring box 10 to the concrete wall 26 of the first embodiment, the wiring box 10 is fixedly attached to the concrete wall 26 with the heat insulating material 27 interposed between the wiring box 10 and the concrete wall 26. At this time, one end of the pair of box contact bodies 24 contacts the concrete wall 26 and the other end contacts the back surface of the wiring box 10. Therefore, the wiring box 10 is fixed in a state where a predetermined interval is maintained between the wiring box 10 and the concrete wall 26. As a result, it is possible to prevent the wiring box 10 from moving in the direction of the concrete wall 26 due to the driving of the fixing nail 23, and to prevent the heat insulating material 27 from being pressed by the back surface of the wiring box 10. Compressive deformation can be prevented. Therefore, it is possible to prevent the voids in the heat insulating material 27 from being crushed and to prevent the heat insulating effect from being lowered.
[0025]
Moreover, since the compressive deformation of the heat insulating material 27 is prevented, the back surface of the wiring box 10 by the heat insulating material 27 is also prevented from being pressed. Further, since the other end of the box contact body 24 engages with the mounting portion 22 of the wiring box 10, the fixing nail 23 is inserted into the box contact body 24 through the insertion hole 21 and fixed to the concrete wall 26. Can be prevented from moving in the vertical and horizontal directions. Therefore, the wiring box 10 can be securely fixed at a predetermined position.
[0026]
According to the mounting structure of the wiring box 10 to the concrete wall 26 of the first embodiment, a pair of box abutments 24 that penetrate the heat insulating material 27 between the back surface of the wiring box 10 and the concrete wall 26. When the wiring box 10 is attached and fixed to the concrete wall 26 with a gap interposed therebetween, the length of the pair of box contact bodies 24 in the axial direction substantially corresponds to the thickness of the heat insulating material 27. Then, the box abutment body 24 maintains a predetermined interval, and the pressing of the heat insulating material 27 by the back surface of the wiring box 10 due to the driving of the fixing nail 23 is surely prevented, and the heat insulating material 27 is compressed and deformed. Can be further prevented. Therefore, the voids in the heat insulating material 27 can be prevented from being crushed, and a decrease in the heat insulating effect can be reliably prevented.
[0027]
-According to the mounting structure of the wiring box 10 to the concrete wall 26 of the first embodiment, the box abutment body 24 is formed with four thin portions 25 along the entire circumferential direction on the outer peripheral surface thereof. The portion 25 is thinner than other portions of the box contact body 24. Therefore, the box contact body 24 can be easily broken off from the thin portion 25, and the length thereof can correspond to the thickness of the heat insulating material 27.
[0028]
-According to the attachment structure of the wiring box 10 to the concrete wall 26 of the first embodiment, the box abutment body 24 is configured to be engageable with and disengageable from the attachment portion 22 formed on the back surface of the wiring box 10. . Therefore, the wiring box 10 and the box abutment body 24 are separately provided, the space required for housing the wiring box 10 can be reduced, and the transportation and the like can be easily performed. Moreover, since the attaching part 22 is formed in four places, the box contact body 24 can be engaged in the desired position.
[0029]
According to the structure for attaching the wiring box 10 to the concrete wall 26 of the first embodiment, when the wiring box 10 is attached to the concrete wall 26, the fixing nail 23 is guided in the box abutment body 24 and the concrete wall 26. Therefore, the fixed nail 23 can be driven to be orthogonal to the concrete wall 26 by the box contact body 24, and the wiring box 10 can be firmly fixed by the fixed nail 23.
[0030]
-According to the mounting structure of the wiring box 10 to the concrete wall 26 of the first embodiment, the outer diameter and thickness of the head 23a of the fixing nail 23 are formed on the opening side of the bottom wall 14 of the wiring box 10. This corresponds to the inner diameter and depth of the recess 20. Therefore, when the fixing nail 23 is driven into the concrete wall 26 from the insertion hole 21 and the head portion 23a is accommodated in the recess 20, the end surface of the head portion 23a and the surface of the bottom wall 14 of the wiring box 10 are flush with each other. . Therefore, it is possible to prevent a cable or the like housed in the wiring box 10 from being caught by the head 23 a of the fixed nail 23.
[0031]
-According to the mounting structure of the wiring box 10 to the concrete wall 26 of the first embodiment, the fixed nail 23 is guided through the box abutment body 24 and driven into the concrete wall 26. Therefore, the tip of the fixed nail 23 does not contact the heat insulating material 27 and can be easily driven into the concrete wall 26.
[0032]
According to the box contact body 24 of the first embodiment, one end is brought into contact with the back surface of the wiring box 10 and the other end is brought into contact with the concrete wall 26, whereby the back surface of the wiring box 10 and the concrete wall 26 are contacted. Between them, the distance substantially the same as the length of the box contact body 24 in the axial direction can be maintained. Therefore, when the wiring box 10 is attached to the concrete wall 26 with the heat insulating material 27 interposed by the fixing nail 23, the heat insulating material 27 is prevented from being compressed and deformed by being pressed against the back surface of the wiring box 10. Can do.
[0033]
The box contact body 24 of the first embodiment is used by engaging with desired positions of the attachment portions 22 formed at four positions at predetermined positions on the back surface of the wiring box 10. Therefore, the box contact body 24 and the wiring box 10 can be transported and stored separately. Therefore, the space required for the transportation and storage can be reduced.
[0034]
(Second Embodiment)
In the second embodiment, differences from the first embodiment will be mainly described. As shown in FIGS. 4 and 5, box contact bodies 24 having a uniform length in the axial direction are integrally formed at the four corners on the back surface of the wiring box 10. The box abutment body 24 of the second embodiment is formed so as to taper from the back surface of the wiring box 10 toward the tip thereof, and the tip of the box contact member 24 is pointed. In addition, thin portions 25 are formed on the outer peripheral surface of the box contact body 24 at three locations at predetermined intervals along the entire circumferential direction. Two insertion holes 21 are formed in the center of the bottom wall 14 of the wiring box 10, and a fixing nail 23 can be inserted into the insertion hole 21.
[0035]
When the wiring box 10 of the second embodiment is attached to the concrete wall 26 with the heat insulating material 27 interposed between the back surface and the concrete wall 26, first, the box contact body of the wiring box 10 is used. 24 is pushed into the heat insulating material 27. At this time, since the tip of the box contact body 24 is pointed, they can be easily penetrated into the heat insulating material 27. As a result, the box contact body 24 penetrates the heat insulating material 27 and the tip thereof contacts the concrete wall 26.
[0036]
In this state, the fixed nail 23 is inserted through the insertion hole 21, the heat insulating material 27 is penetrated, and the tip of the fixed nail 23 is driven into the concrete wall 26. As a result, the wiring box 10 can be attached to the concrete wall 26 with the heat insulating material 27 interposed between the back surface and the concrete wall 26.
[0037]
At this time, since the wiring box 10 and the box abutment body 24 are integrally formed, the operation of inserting the fixing nail 23 into the insertion hole 21 and driving the fixing nail 23 can be performed in a stable state. .
[0038]
In addition, this embodiment can also be changed and embodied as follows.
As shown in FIG. 6, a protruding portion 29 is formed on the outer surface of the pair of short side walls 11 or long side walls 12 of the wiring box 10, and a box is formed on the end surface of the protruding portion 29 located on the back side of the wiring box 10. An attachment portion 22 that can engage the contact body 24 is formed. Then, one end side or the base end side of the box contact body 24 formed in a cylindrical shape or tapered from the base end to the front end is engaged with or integrated with the mounting portion 22, and the other end side or the front end side is connected to the concrete wall. A predetermined distance is maintained between the back surface of the wiring box 10 and the concrete wall 26. Further, the wiring box 10 may be fixed by driving the fixing nail 23 through the heat insulating material 27 from the insertion hole 21 formed in the bottom wall 14 of the wiring box 10 and driving it into the concrete wall 26.
[0039]
When configured in this manner, the protruding portion 29 is formed on the outer surface of the opposing short side wall 11 or long side wall 12, so that the strength of the wiring box 10 can be improved. A box abutting body that protrudes from the outer surface of the peripheral wall 13 of the wiring box 10 as a mounting portion 22 and tapers toward the distal end side from the tubular or proximal end side to the flange portion. 24 is engaged or integrated, and the other end side or the tip side is brought into contact with the structure body 26 to maintain a predetermined distance between the peripheral wall 13 of the wiring box 10 and the concrete wall 26. Further, the wiring box 10 may be fixed by driving the fixing nail 23 from the flange or the insertion hole 21 through the heat insulating material 27 and driving it into the structure 26. When configured in this way, the heat insulating material 27 is interposed between any one of the peripheral walls 13 of the wiring box 10 and the structure 26, and the wiring box 10 is structured with a predetermined distance maintained. It can be fixed to the body 26. Further, when the fixed nail 23 is driven from the buttock, it can be driven easily.
[0040]
A mounting portion 22 is formed on any outer surface of the peripheral wall 13 of the wiring box 10, and a box contact body 24 that tapers from the tubular shape or the proximal end side toward the distal end side is engaged with the mounting portion 22 or The other end side or the front end side is brought into contact with the structure 26 to maintain a predetermined distance between the peripheral wall 13 of the wiring box 10 and the concrete wall 26. Further, the wiring box 10 may be fixed by driving the fixing nail 23 through the heat insulating material 27 and driving it into the structure 26. When configured in this way, the heat insulating material 27 is interposed between any one of the peripheral walls 13 of the wiring box 10 and the structure 26, and the wiring box 10 is structured with a predetermined distance maintained. It can be fixed to the body 26.
[0041]
A mounting portion 22 having a cylindrical shape with an outer diameter corresponding to the inner diameter of the cylindrical box contact body 24 is formed to protrude from the outer surface of the bottom wall 14 or the peripheral wall 13, and the box contact body 24 is formed on the mounting portion 22. You may engage. When comprised in this way, it can prevent that the box contact body 24 engaged with the attaching part 22 moves to the up-down and left-right direction.
[0042]
-In 1st Embodiment, you may integrally mold the box contact body 24 in the attaching part 22 of the box 10 for wiring. When comprised in this way, the operation | work which drives the fixed nail 23 in the concrete wall 26 from the penetration hole 21 can be performed in the stable state.
[0043]
-In 1st Embodiment, you may make the box contact body 24 engaged with the attaching part 22 of the box 10 for wiring one, three, or four. When one box contact body 24 is used, the wiring box 10 can be fixed to the concrete wall 26 in a state where a predetermined distance is maintained between the back surface of the wiring box 10 and the concrete wall 26. . When three or four box contact bodies 24 are used, the wiring box 10 can be attached in a stable state by the concrete wall 26.
[0044]
In the first embodiment, the box abutment body 24 is engaged with any one of the attachment portions 22 at 1 to 3 locations, and the insertion hole 21 or the insertion hole 21 of the attachment portion 22 is not engaged with the box abutment body 24. The wiring nail 23 may be fixed to the concrete wall 26 by inserting the fixing nail 23 into the box contact body 24. Even in such a configuration, the wiring box 10 is fixed to the concrete wall 26 in a state where a predetermined distance is maintained between the back surface of the wiring box 10 and the concrete wall 26 by the box contact body 24. Can do.
[0045]
In the first embodiment, the box contact body 24 may be formed so as to be tapered from the proximal end side toward the distal end side, and the proximal end side may be engaged with the attachment portion 22. Then, the fixing nail 23 may be driven into the concrete wall 26 through the heat insulating material 27 from the insertion hole 21 to which the box contact body 24 is not engaged. Even in such a configuration, the wiring box 10 is fixed to the concrete wall 26 in a state where a predetermined distance is maintained between the back surface of the wiring box 10 and the concrete wall 26 by the box contact body 24. Can do.
[0046]
In each embodiment, the box contact body 24 may be formed in a cylindrical shape that tapers from the proximal end side toward the distal end side, and the proximal end side may be engaged with or integrated with the attachment portion 22. Then, the fixing nail 23 may be inserted into the box contact body 24 from the insertion hole 21 to fix the wiring box 10 to the concrete wall 26.
[0047]
When configured in this manner, the heat insulating material 27 can be easily penetrated by the box contact body 24.
-In each embodiment, you may use the box for piping which connects the pipe body used for water supply, hot water supply, etc. instead of the box 10 for wiring. When configured in this way, the box for piping can be fixed to the concrete wall 26 with the box contact body 24 maintaining a predetermined distance between the back surface of the box for piping and the concrete wall 26.
[0048]
In the second embodiment, the number of the box contact bodies 24 integrally formed on the back surface of the wiring box 10 may be any one of 1 to 3.
In each embodiment, the shape of the box contact body 24 may be formed in a substantially cylindrical shape, and may be formed in a tapered shape so that the tip end portion is sharp. When comprised in this way, the heat insulating material 27 can be penetrated easily through the box contact body 24.
[0049]
In each embodiment, the fixing nail 23 as a fixing member may be changed to a screw that can be screwed into the concrete wall 26. Even in such a configuration, the wiring box 10 can be fixed to the concrete wall 26.
[0050]
In the first embodiment, the box abutment body 24 is changed to a square cylinder shape, a triangular cylinder shape, etc., and in the second embodiment, the box abutment body 24 is changed to a quadrangular pyramid shape, a triangular pyramid shape, etc. good.
[0051]
Further, the technical idea that can be grasped from the embodiment will be described below.
The box abutment body has thin portions formed on the outer peripheral surface thereof at a plurality of locations along the circumferential direction at predetermined intervals.
[0052]
When comprised in this way, a box contact body can be easily folded off from a thin part, and the length of the axial direction of a box contact body can be adjusted easily.
The box contact body is configured to be foldable so that its length in the axial direction can be adjusted.
[0053]
When comprised in this way, the length to the axial direction of a box contact body can be made to respond | correspond to the thickness of a heat insulating material, and the compression deformation of a heat insulating material can be prevented.
The box contact body is disposed so as to be detachable with respect to a mounting portion formed on the outer surface of the box.
[0054]
When comprised in this way, a box contact body can be engaged with the attachment part desired. In addition, the box contact body and the box can be transported and stored separately, and the space required for transporting and storing can be reduced.
[0055]
The box contact body is integrally formed with the box.
When comprised in this way, the operation | work which attaches a box to a structure with a fixing member can be performed in the stable state.
[0056]
The box contact body is formed in a cylindrical shape through which a fixing member can be inserted, and the box is fixed to the structure by inserting the fixing member into the box contact body.
In such a configuration, the fixing member is guided into the box contact body and driven into the structure. Therefore, the fixing member can be driven easily and reliably so as to be orthogonal to the structure by the box contact body, and the box can be firmly fixed.
[0057]
The box contact body is formed to have a sharp tip so as to facilitate penetration into the heat insulating material.
When comprised in this way, a box contact body can be penetrated easily in a heat insulating material.
[0058]
The box contact body is integrally formed on the outer surface of the box.
When comprised in this way, the attachment operation | work to the structure of a box can be performed in the stable state by the box contact body.
[0059]
【The invention's effect】
  As described in detail above, the present invention has the following effects.
  The invention according to claim 1Box contact bodyAccording toA predetermined distance can be maintained between the outer surface of the box and the structure, and when the box is attached to the structure by the fixing member, compression deformation of the heat insulating material can be prevented. Accordingly, it is possible to prevent a decrease in the heat insulation effect.
[0060]
  The structure of the invention according to claim 2Box contact bodyAccording toThe box contact body can be easily broken off from the thin portion, and the length of the box contact body in the axial direction can be easily adjusted.
[0061]
  According to the box contact body of the invention according to claim 3,In addition to the effect of the invention according to claim 1 or 2, the box contact body can be easily penetrated through the heat insulating material.
[0062]
  According to the box contact body of the invention described in claim 4,Any one of Claims 1 to 3In addition to the effects of the invention described above, the box abutment body can be engaged with a desired position of the box.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view showing a mounting structure of a wiring box according to a first embodiment.
FIG. 2 is a perspective view showing a wiring box according to the first embodiment.
FIG. 3 is an exploded perspective view showing a mounting structure of a wiring box.
FIG. 4 is a perspective view showing a wiring box according to a second embodiment.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a wiring box mounting structure according to a second embodiment.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing another example of a wiring box and a box contact body.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... Wiring box as a box, 22 ... Attachment part, 23 ... Fixing nail as a fixing member, 24 ... Box contact body, 26 ... Concrete wall as a structure, 27 ... Heat insulating material.

Claims

In a state where a heat insulating material is interposed between a building structure and a box used for wiring or piping,
The fixing member is formed in a cylindrical shape that can be inserted in the axial direction, one end abuts on the outer surface of the box, extends through the heat insulating material in the direction of the structure, and the other end abuts on the structure, and the distance between the two A box abutment disposed between the box and the structure so as to maintain.

In a state where a heat insulating material is interposed between a building structure and a box used for wiring or piping,
Thin portions are formed at predetermined intervals along the circumferential direction on the outer peripheral surface, one end abuts on the outer surface of the box, extends through the heat insulating material toward the structure, and the other end on the structure Is a box abutting body disposed between the box and the structure so as to abut and maintain a distance therebetween.

The box contact body according to claim 1 or 2, wherein a tip shape that contacts the structure is formed to be sharp .

The box contact body according to any one of claims 1 to 3, wherein the box contact body is detachably disposed on an attachment portion formed on an outer surface of the box.