JP4089266B2 - Wire tension adjuster - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤ張力調整装置に関し、例えば自動車の駐車ブレーキのワイヤ張力調整に好適なワイヤ張力調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6に示すように、自動車の駐車ブレーキ機構、例えば足踏みペダル式のものでは、ブレーキペダル90、ブレーキワイヤ91、92、93、駐車ブレーキ95、96等から構成されている。そして、運転者等がブレーキペダル90を所定量踏み込むことにより、図6中の矢印方向にブレーキワイヤ91、92、93が引っ張られて、左右後輪の駐車ブレーキ95、96に制動力を発生させ、これにより自動車を停止、即ち駐車した状態に保つことを可能にしている。そのため、ブレーキワイヤ91、92、93による張力は、ブレーキペダル90を所定量踏み込んだときに、駐車ブレーキ95、96に予定した制動力が発生するように、通常調整されている。なお、ブレーキワイヤ91、92、93は、可撓性のチューブ内に挿通されており、チューブ内では自在に移動可能に余裕をもって収容されている。
【0003】
そして、チューブの一端はブレーキペダル90に固定されたブラケット901に固定されている。またブレーキワイヤ91の一端には、ブラケット901に形成された貫通孔を貫通するねじ部91aが固定され、このねじ部91aには調整ナット94が螺合されており、調整ナット94がブラケット901の貫通孔の周縁部に当接することで、ブレーキワイヤ91の一端がブレーキペダル90に結合されている。
【0004】
そして調整ナット94をねじ部91aに対して回転させて、ねじ部91aとともにブレーキワイヤ91の一端をその軸方向に移動させることにより、ブレーキワイヤ91の張力を調整することができるようになっている。
ところで従来は、車両を出荷する際にブレーキワイヤ91の張力が適正になっているようにするために、調整ナット94より突出するねじ部91aの突出量Lが一定になるように管理していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したように、ねじ部91aの突出量Lを管理するだけでは、ブレーキワイヤ91自体の長さに公差があるため、常に、適正な張力を得られるとは限らず、ブレーキワイヤ91等の張力にバラツキが発生するという問題がある。
【0006】
また、図6に示すように、ブレーキワイヤ91や、ブレーキワイヤ91から左右後輪の駐車ブレーキ95、96に分けて接続されているブレーキワイヤ92、93は、その経路途中において複数箇所で曲げられた状態で敷設され、ブレーキワイヤ91等を収容したチューブが部分的にフロアパネル等に固定されている。そのため、樹脂チューブ内での引き回し経路が、近回りをした場合と遠回りをした場合とでは、ブレーキワイヤ91等の長さが異なることから、一旦、張力を規定値に調整しても、その後、ブレーキペダル90を繰返し踏込むこと等により、チューブ内で移動していたブレーキワイヤ91等が丁度良い位置に落ち着くという現象(以下「初期なじみ現象」という)が発生する。すると、初期なじみ現象の前後では、ブレーキワイヤ91の全体の長さが、見かけ上長くなるので、張力が最初に調整した張力から変化してしまい、再度、後工程等で張力を調整し直さなければならない。つまり、このような初期なじみ現象によっても、ブレーキワイヤ91等の張力にバラツキが発生するという問題がある。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、張力のバラツキを抑制し得るワイヤ張力調整装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の作用・効果】
上記目的を達成するため、請求項1のワイヤ張力調整装置では、自動車の駐車ブレーキとブレーキペダルの間に張られて運転者が前記ブレーキペダルを所定量踏み込んだときに、前記駐車ブレーキに制動力が発生し得るように張力が規定値に調整されて前記ブレーキペダルに固定されるブレーキワイヤのワイヤ張力調整装置であって、ブレーキワイヤのブレーキペダル側先端に連結可能な連結手段と、前記ブレーキペダルを踏んだときに前記ブレーキワイヤが引張られる方向に前記連結手段を引張可能な張力発生手段と、前記張力発生手段による前記連結手段の引張力を制御し、前記ブレーキワイヤに前記規定値以上の張力を繰り返し発生させた後、該規定値の張力を発生させた状態を保持する張力制御手段と、を備えることを技術的特徴とする。
【0009】
請求項1の発明では、連結手段により張力調整の対象となるブレーキワイヤのブレーキペダル側先端に連結してブレーキワイヤの引張り方向に連結手段を引張する。そして、張力制御手段による連結手段の引張力を増減させ、張力調整の対象となるブレーキワイヤに規定値以上の張力を繰り返し発生させる。これにより、上述したような初期なじみ現象を強制的に発生させることができる。さらにその後に張力発生手段による連結手段の引張力を予め定めた規定値で保持する。これにより、ブレーキワイヤの張力を規定値に保持することができる。そしてこの状態でブレーキワイヤのブレーキペダル側先端の端部を移動しないようにブレーキペダルに固定することでブレーキワイヤの張力調整が完了する。即ち、自動的に初期なじみ現象を発生させ、その後さらにブレーキワイヤの張力を規定値に保持してくれるので、あとはブレーキワイヤの端部をブレーキペダルに固定するだけでよい。したがって、容易にブレーキワイヤの張力を調整でき、かつ張力のバラツキを抑制し得る効果がある。
【0010】
また、請求項2のワイヤ張力調整装置では、請求項1において、前記連結手段は、前記ブレーキワイヤのブレーキペダル側先端に設けられたねじ部に対し螺合可能なねじ結合手段と、前記ねじ結合手段をねじ回し可能に回動し得る回動手段と、を備えることを技術的特徴とする。
【0011】
請求項2の発明では、張力調整の対象となるブレーキワイヤとは、ねじ結合手段と回動手段とを備える連結手段によって連結する。即ち、ねじ結合手段によりブレーキワイヤに設けられたねじ部に対し螺合し、回動手段によりねじ結合手段をねじ回し可能に回動させる。これにより、回動手段によりねじ結合手段をねじ回しすることにより、例えば、ブレーキワイヤの端部に予め設けられている張力調整ねじ用のねじ部に、ねじ結合手段を螺合させることができる。したがって、張力調整の対象となるブレーキワイヤに連結手段に係る加工を施すことなく、容易に、張力のバラツキを抑制し得る効果がある。
【0012】
さらに、請求項3のワイヤ張力調整装置では、請求項1または2において、前記張力発生手段は、加圧流体により作動するシリンダであることを技術的特徴とする。
【0013】
請求項3の発明では、張力発生手段は、加圧流体により作動するシリンダであることから、例えば電動モータにより構成した場合に比べて、構成を簡素にすることができる。したがって、簡素な構成により、張力のバラツキを抑制し得る効果がある。
【0014】
さらにまた、請求項4のワイヤ張力調整装置では、請求項2において、前記張力発生手段は、加圧流体により作動するシリンダであり、前記回動手段は、前記シリンダのピストンロッド内を回動自在に貫通するとともに、該ピストンロッドの移動に伴って前記シリンダ内を移動し、前記シリンダの一端側に突出した操作端の回動により前記シリンダの他端側に位置する前記ねじ結合手段を回動させることを技術的特徴とする。
【0015】
請求項4の発明では、張力発生手段は、加圧流体により作動するシリンダであり、回動手段は、シリンダのピストンロッド内を回動自在に貫通するとともに、このピストンロッドの移動に伴ってシリンダ内を移動し、シリンダの一端側に突出した操作端の回動によりシリンダの他端側に位置するねじ結合手段を回動させる。これにより、ねじ結合手段の反対側に位置する操作端を回すことによって、ブレーキワイヤのねじ部とねじ結合手段とを締め込んだり、緩めたりを容易に行うことができる。したがって、張力調整の対象となるブレーキワイヤとの連結作業を簡易にできるので、さらに容易に張力のバラツキを抑制し得る効果がある。
【0016】
また、請求項5のワイヤ張力調整装置では、請求項4において、前記連結手段、前記回動手段および前記ピストンロッドは、前記ねじ結合手段にねじ結合した前記ブレーキワイヤのねじ部の中心軸の延長線上において、この延長線と同軸に位置するようにそれぞれの位置関係が設定されていることを技術的特徴とする。
【0017】
請求項5の発明では、連結手段、回動手段およびピストンロッドは、ねじ結合手段にねじ結合したブレーキワイヤのねじ部の中心軸の延長線上において、この延長線と同軸に位置するようにそれぞれの位置関係が設定されている。これにより、張力調整の対象となるブレーキワイヤを張力発生手段によって引っ張る際には、張力発生手段により発生する張力をすべてこの延長線上に集中させることができるので、連結手段、回動手段およびピストンロッド間の摩擦による張力の損失を低減することができる。したがって、当該ワイヤ張力調整装置の軽量小型化を可能にし得る効果がある。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のワイヤ張力調整装置の実施形態について図を参照し説明する。
まず、本実施形態に係るワイヤ張力調整装置の構成を図1に基づいて説明する。図1に示すように、ワイヤ張力調整装置は、主に、張力制御部20と張力発生部30とから構成されており、張力調整の対象となるブレーキワイヤ91を張力発生部30により発生する所定の張力によりブレーキワイヤ91の引張り方向に引っ張った後、張力制御部20によりその張力の増減を繰り返すことによって、初期なじみ現象を発生させ、さらにその後にブレーキワイヤ91を任意の規定値に張力を設定するものである。
【0019】
張力制御部20は、張力発生部30により発生する張力の増減を制御し得る機能を有するもので、主に、加圧油供給源21、電磁弁22、23、リリーフ弁24、制御盤27等から構成されている。
【0020】
加圧油供給源21は、所定の加圧油を供給し得るように構成されており、これにより加圧油供給源21から送られる加圧油は、電磁弁22、23等を介して張力発生部30に供給されている。
【0021】
電磁弁22は、いわゆる4ポート2位置電磁切換弁であり、張力発生部30のポート31a、31bに供給される加圧油の入出力切り換えを行い得るように構成されている(弁位置22a、22b)。この電磁弁22には、加圧油供給源21の出力とドレン25とが接続されており、また後述する制御盤27と弁制御信号のやり取りし得る所定の信号線が配線されている(図1中の矢印付き破線)。これにより、電磁弁22の開閉弁が制御盤27により制御される。
【0022】
電磁弁23は、いわゆる3ポート2位置電磁切換弁であり、リリーフ弁24の経路とそれを迂回する経路との切り換えを行い得るように構成されている(弁位置23a、23b)。この電磁弁23には、電磁弁22、リリーフ弁24および張力発生部30のポート31bが接続されており、また後述する制御盤27と弁制御信号のやり取りし得る所定の信号線が配線されている(図1中の矢印付き破線)。これにより、電磁弁22の開閉弁が制御盤27により制御される。
【0023】
リリーフ弁24は、上流側に接続されたパイロット通路の圧力が所定の設定圧になると、遮断していた上流下流、つまり入出力間を連通させ得るものである。このリリーフ弁24は、張力発生部30のポート31bと電磁弁23との間に接続されており、ポート31bから排出される油圧が所定の設定圧(例えば1.5MPa)を超えたとき開弁するように設定圧がセットされている。
【0024】
制御盤27は、図示しない入出力装置、演算装置、記憶装置、補助記憶装置等から構成されており、後述する制御フローチャート(図4参照)に基づいて所定の入出力処理、演算処理等を行う。具体的には、所定の制御条件に従って演算制御等を行い、電磁弁22、23に弁制御信号を出力するもので、一般には、シーケンサと呼ばれるものである。
【0025】
図2および図3に示すように、張力発生部30は、ブレーキワイヤ91の引張り方向に引張可能な張力を発生し得る、例えば両ロッドタイプの油圧シリンダで、主に、シリンダボディ31、ピストンロッド32、貫通ロッド33、操作部34、当接部35、ガード36、シリンダヘッド37、シリンダボトム38、セットプレート50、ペダル掛止装置60等から構成されている。
【0026】
シリンダボディ31は、円柱中空状のシリンダボアを形成するもので、後述するピストンロッド32のピストン部32aが摺動可能なボア径に設定されている。なお、このシリンダボディ31には、ポート31a、31bがシリンダヘッド37とシリンダボトム38とに設けられており、このポート31a、31bに供給または排出される加圧油によって、シリンダ内を2室に区画するピストン部32aをシリンダヘッド37側あるいはシリンダボトム38側に移動可能にしている。
【0027】
ピストンロッド32は、シリンダボディ31の軸方向長さよりも長尺に設定された中空の棒状部材で、その中間部分にピストン部32aを形成されている。ピストン部32aは、前述したように、シリンダボディ31に形成されるシリンダボア内を摺動自在に移動し得るように、その外径が設定されており、さらにその外周縁には、必要な液密性を確保するためのOリング46が全周に亘って設けられている。またピストン部32aの両端面には、シリンダヘッド37あるいはシリンダボトム38との当接時に発生する衝撃を和らげるためのリング状の緩衝スペーサ47、48が設けられている。なお、ピストンロッド32のシリンダヘッド側端部32cは、凸状曲面を有するように形成されており、これにより当接部35との接触面積を減少させている。
【0028】
また、このピストンロッド32には、ピストンロッド32の中心軸とほぼ同心状に円柱中空状の貫通孔32bが形成されている。この貫通孔32bは貫通ロッド33が挿入されるもので、この貫通孔32b内に挿入された貫通ロッド33が自在に回動できる内径に設定されている。
【0029】
貫通ロッド33は、ピストンロッド32の軸方向長さよりも長尺に設定された棒状部材で、一端側にジョイント部33a、他端側に雄ねじ部33c、がそれぞれ形成されているものである。
【0030】
ジョイント部33aは、張力調整の対象となるブレーキワイヤ91に連結可能なもので、ブレーキワイヤ91のねじ部91aと螺合可能な雄ねじ部33cを軸上に形成している。これにより、当該貫通ロッド33をねじ締め方向に回転させることで、ブレーキワイヤ91と容易に連結することができる。また、他端側に形成される雄ねじ部33cは、次述する操作部34および当接部35を貫通ロッド33に取付けられるときに用いられるもので、所定のナット49に螺合可能なねじ溝が螺刻されている。
【0031】
操作部34は、ピストンロッド32との間に介在する当接部35を嵌入可能な凹状大径部34aを端部に設けた筒状部材であり、油圧シリンダの一端側に突出するように貫通ロッド33の他端側端部に当接部35とともにナット49によりねじ締固定されるものである。これにより、油圧シリンダの一端側で、操作部34をその軸を中心に回転させると貫通ロッド33を回転させるので、油圧シリンダの他端側に突出したジョイント部33aを同方向に回転させることができる。
【0032】
当接部35は、操作部34の凹状大径部34aに嵌入可能に形成された中空の円筒状部材で、ピストンロッド32に当接可能な端部35aは、凸状曲面を有するように形成されている。この当接部35に形成される貫通孔も、ピストンロッド32の貫通孔32bと同様、貫通ロッド33の外径よりも大径に形成されている。これにより、当接部35に貫通ロッド33を回動自在に貫通させることができ、また当接部35にピストンロッド32のシリンダヘッド側端部32cが当接しても、両者の接触面積を減少させることができる。
【0033】
なお、図2に示すように、上述したシリンダボディ31、ピストンロッド32、貫通ロッド33、操作部34および当接部35は、それぞれの軸がすべてブレーキワイヤ91のねじ部91aの中心軸の延長線K上において、この延長線Kと同軸に位置するようにそれぞれの位置関係が設定されている。これにより、ブレーキワイヤ91を張力発生部30によって引っ張る際には、張力発生部30により発生する張力をすべてこの延長線K上に集中させることができるので、各部材間の摩擦による張力の損失を低減することができる。したがって、当該ワイヤ張力調整装置の軽量小型化を可能にし得る効果がある。
【0034】
ガード36は、前述した、ピストンロッド32の端部、操作部34の凹状大径部34aおよび当接部35を収容可能な円柱中空部を有する円筒部材で、これら3者を収容するように、次述するシリンダヘッド37に取り付けられている。このガード36は、作業者等が操作部34を操作する際に、ピストンロッド32や当接部35に接触するのを防止するために設けられている。
【0035】
シリンダヘッド37は、シリンダボディ31の一端側を封止することによってシリンダボアを区画形成する部材で、ボルト41によりシリンダボディ31にねじ締固定されている。本実施形態では、両ロッドタイプの油圧シリンダを構成しているため、当該シリンダヘッド37には、ピストンロッド32が出入り可能な穴部が形成されており、当該穴部の内壁全周には2本のOリング44が嵌入されている。これにより、当該穴部内を摺動するピストンロッド32とシリンダヘッド37との間を液密性を確保している。また同様の理由から、シリンダボディ31とピストンロッド32との間の液密性を確保し得るOリング45がシリンダヘッド37の外壁全周に嵌入されている。
【0036】
シリンダボトム38は、シリンダボディ31の他端側を封止することによってシリンダボアを区画形成する部材で、ボルト40によりシリンダボディ31にねじ締固定されている。本実施形態では、両ロッドタイプの油圧シリンダを構成しているため、このシリンダボトム38も、シリンダヘッド37とほぼ同様に構成されている。即ち、当該シリンダボトム38には、ピストンロッド32が出入り可能な穴部が形成されており、この穴部の内壁全周には2本のOリング42が嵌入されている。またシリンダヘッド37の外壁全周にはOリング43が嵌入されている。これらのOリング42、43は、シリンダヘッド37のOリング44、45と同様、貫通ロッド33あるいはシリンダボディ31との液密性を確保するためのものである。
【0037】
このように構成される両ロッドタイプの油圧シリンダは、図2および図3に示すように、セットプレート50に取り付けられている。このセットプレート50には、当該ワイヤ張力調整装置の可搬性を向上するハンドル51が取り付けられ、またブレーキペダル90を所定の位置で固定可能にするペダル掛止装置60が設けられている。
【0038】
図3に示すように、このペダル掛止装置60は、主に、掛止部61と係止ピン部65とから構成されている。掛止部61は、一端側に位置するレバー62と他端側に位置する逆Γ形状の掛止爪64とからなり、ほぼ中央をピン63によってセットプレート50に軸支されることにより、ピン63を中心に時計回り方向にレバー62を操作することで、掛止爪64をブレーキペダル90に引っ掛け可能に構成されている。また、係止ピン部65は、ブレーキペダル90の所定穴に挿入可能な係止ピン66を一端部に有する柱状部材で、他端部がボルトによってセットプレート50にねじ固定されている。
【0039】
このように構成することにより、係止ピン部65の係止ピン66がブレーキペダル90の所定穴に挿入された状態で、掛止部61の掛止爪64をブレーキペダル90に引っ掛けることにより、当該ブレーキペダル90に張力発生部30を固定することができる。一方、レバー62を反時計回り方向に操作することにより、引っ掛かっていた掛止爪64がブレーキペダル90から外されるため、掛止部61と係止ピン部65とによって固定されていた張力発生部30をブレーキペダル90から取り外すことができる。
【0040】
次に、本ワイヤ張力調整装置の作動を図1、図4および図5に基づいて説明する。本ワイヤ張力調整装置は、前述した張力制御部20による一連の制御処理(図4)によって作動するので、当該制御の流れを図4を参照しながら説明する。
【0041】
図4に示すように、当該制御は、まずステップS101により、制御盤27による初期設定処理を行う。この初期設定処理では、例えば、油圧シリンダのピストンロッド32を図5(A) に示す初期位置に戻す処理や、カウンタ値Nを初期化(N=0)する処理等が行われる。
【0042】
また、この初期設定処理では、作業者により、ブレーキワイヤ91に貫通ロッド33のジョイント部33aを連結させる作業が行われる。
即ち、図5(A) に示すように、ブレーキワイヤ91のねじ部91aをジョイント部33aの雌ねじ部33bに挿入し、操作部34をねじ締め方向に回すことにより、両者を螺合させねじ結合させる。このとき、貫通ロッド33は、ピストンロッド32の貫通孔32b内で余裕をもって径方向に移動可能かつ回動可能に構成されているため、ブレーキワイヤ91のねじ部91aの軸位置に多少のズレがあっても、貫通ロッド33の雌ねじ部33bを容易い螺合さすることができる。
【0043】
次のステップS103では、油圧シリンダによりブレーキワイヤ91を引っ張る処理、即ち、ピストンロッド32により貫通ロッド33を引張り方向に移動させる処理が行われる。
具体的には、図1に示すように、制御盤27によって、電磁弁22を弁位置22aに、また電磁弁23を弁位置23bに、それぞれ制御することにより、油圧シリンダのポート31aに加圧油が供給される一方で、ポート31bから排出された加圧油がドレン25に戻る(図5(B) )。これにより、ピストンロッド32が加圧油により押されてシリンダヘッド37の方向に移動すると、このピストンロッド32の移動に伴って貫通ロッド33も操作部34が突出するように移動するため、所定の張力によりブレーキワイヤ91が引っ張られる。このときの張力は、加圧油供給源21あるいは図示しないレギュレータにより、例えば20MPa〜30MPaに設定されている。
【0044】
ステップS103によるピストンロッド32の移動によりブレーキワイヤ91を引っ張った後、ステップS105により、ブレーキワイヤ91の引張りを緩める処理、即ち、ピストンロッド32により貫通ロッド33を戻し方向に移動させる処理が行われる。
具体的には、図1に示すように、制御盤27によって、電磁弁22を弁位置22bに、また電磁弁23を弁位置23bに、それぞれ制御することにより、油圧シリンダのポート31bに加圧油が供給される一方で、ポート31aから排出された加圧油がドレン25に戻る(図5(A) )。これにより、ピストンロッド32が加圧油により押されてシリンダボトム38の方向に移動すると、このピストンロッド32の移動に伴って貫通ロッド33もジョイント部33aが突出するように移動するため、所定の張力により引っ張られていたブレーキワイヤ91が緩みブレーキワイヤ91が戻し方向に移動する。つまり、引っ張られていたブレーキワイヤ91が、駐車ブレーキ95、96の方向に戻される。
【0045】
ステップS107では、カウンタ値Nに1を加算する処理(N=N+1)が行われる。これにより、ステップS103による引張り処理とステップS105による戻し処理との組み合わせ1セットが行われた回数をカウンタ値Nとして記憶する。つまり、従来、実施していたブレーキペダル90の踏込み作業によるブレーキワイヤ91の引張りと戻しとを、ステップS103による引張り処理よる油圧シリンダの伸張とステップS105による戻し処理よる油圧シリンダの収縮によって実現している。
【0046】
ステップS109では、カウンタ値Nが6を超えているか否かの判断処理が行われる。つまり、ステップS103による引張り処理とステップS105による戻し処理との組み合わせ1セットが、5回以上行われているか否かをこのステップS109により判断する。そして、カウンタ値Nが6を超えていると判断できる場合には(S109でYes)、ステップS111に処理を移行し、カウンタ値Nが6を超えていると判断できない場合には(S109でNo)、ステップS103に処理を移行して再びステップS103、105を実行する。
【0047】
ステップS109によりカウンタ値Nが6を超えていると判断できた場合には、ブレーキワイヤ91の引張りとその緩みとを5回繰り返して行っているので、樹脂チューブ内で移動していたブレーキワイヤ91等が丁度良い位置に落ち着くという現象、つまり「初期なじみ現象」が発生しているものと推定し、ステップS111によりブレーキワイヤ91の張力を所定の設定値(例えば1.1MPa)に設定する処理が行われる。
【0048】
具体的には、図1に示すように、制御盤27によって、電磁弁22を弁位置22aに、また電磁弁23を弁位置23bに、それぞれ制御することにより、油圧シリンダのポート31bから排出される経路途中にリリーフ弁24を介在させる油圧経路が構成されるため、当該リリーフ弁24の設定圧(例えば1.1MPa)に油圧シリンダによる張力が設定される。これにより、任意の規定値として、例えば1.1MPaの張力によって、ブレーキワイヤ91を引っ張ることができる(図5(C) )。
【0049】
ステップS111により、ブレーキワイヤ91の張力が任意の規定値に設定されると、上述した一連の制御処理が終了するので、図5(C) に示すように、作業者は調整ナット94によってブレーキワイヤ91を固定することにより、突出量Lの設定を完了する。
【0050】
以上説明したように、本実施形態に係る本ワイヤ張力調整装置によると、ジョイント部33aにより張力調整の対象となるブレーキワイヤ91に連結して、張力発生部30により所定の張力を発生させ、ブレーキワイヤ91の引張り方向にジョイント部33aを引張する。そして、張力制御部20により、張力発生部30により発生する張力の増減を制御する(S103、S105)。これにより、ブレーキワイヤ91を所定の張力によりブレーキワイヤ91の引張り方向に引っ張った後、張力制御部20による「ブレーキワイヤを引っ張る処理」(ステップS103)と「ブレーキワイヤの引張りを緩める処理」(S105)により、その張力を減少させたり増加させたりするので、張力の増減の繰り返しにより(S109でNo)、上述したような初期なじみ現象を発生させることができる。そして、さらにその後、張力制御部20による「ブレーキワイヤの張力を所定の規定値に設定する処理」(S111)により、任意の規定値に張力を設定することができる。したがって、初期なじみ現象の発生後にブレーキワイヤ91を任意の規定値に張力を設定するので、張力のバラツキを抑制し得る効果がある。
【0051】
また、本実施形態に係る本ワイヤ張力調整装置によると、張力調整の対象となるブレーキワイヤ91とは、雌ねじ部33bと貫通ロッド33とを備えるジョイント部33aによって連結する。即ち、雌ねじ部33bによりブレーキワイヤ91に設けられたねじ部91aに対し螺合し、操作部34により雌ねじ部33bをねじ回し可能に回動させる。これにより、操作部34により雌ねじ部33bをねじ回しすることにより、例えば、ブレーキワイヤ91の端部に予め設けられている張力調整ねじ用のねじ部91aに、雌ねじ部33bを螺合させることができる。したがって、張力調整の対象となるブレーキワイヤ91に連結手段に係る加工を施すことなく、容易に、張力のバラツキを抑制し得る効果がある。
【0052】
さらに、本実施形態に係る本ワイヤ張力調整装置によると、張力発生部30は、加圧油により作動する油圧シリンダであることから、例えば電動モータにより構成した場合に比べて、構成を簡素にすることができる。したがって、簡素な構成により、張力のバラツキを抑制し得る効果がある。なお、上述した実施形態では、張力発生手段として油圧シリンダを用いたが、本発明ではこれに限られることはなく、例えば、加圧エアにより作動するエアシリンダを用いて構成しても、上述同様の作用および効果を得ることができる。
【0053】
さらにまた、本実施形態に係る本ワイヤ張力調整装置によると、貫通ロッド33は、油圧シリンダのピストンロッド32内を回動自在に貫通するとともに、このピストンロッド32の移動に伴って油圧シリンダ内を移動し、油圧シリンダのシリンダヘッド37側に突出した操作部34の回動により油圧シリンダのシリンダボトム38に位置する雌ねじ部33bを回動させる。これにより、雌ねじ部33bの反対側に位置する操作部34を回すことによって、ブレーキワイヤ91のねじ部91aと雌ねじ部33bとを締め込んだり、緩めたりを容易に行うことができる。したがって、張力調整の対象となるブレーキワイヤ91との連結作業を簡易にできるので、さらに容易に張力のバラツキを抑制し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるワイヤ張力調整装置の構成を示す模式的な構成図である。
【図2】本実施形態に係るワイヤ張力調整装置の構成を示す縦断面図である。
【図3】本実施形態に係るワイヤ張力調整装置の構成を示す側面図である。
【図4】本実施形態に係るワイヤ張力調整装置の制御盤による制御の流れを示すフローチャートである。
【図5】本実施形態に係るワイヤ張力調整装置の作動を示す説明図で、図5(A) はピストンロッドを戻し方向に移動させた状態を示すもの、図5(B) はピストンロッドを引張り方向に移動させた状態を示すもの、図5(C) は張力を所定値に設定した状態を示すものである。
【図6】自動車用ブレーキワイヤの敷設状態例を示す説明図である。
【符号の説明】
20 張力制御部 (張力制御手段)
21 加圧油供給源 (張力制御手段)
22、23 電磁弁 (張力制御手段)
24 リリーフ弁 (張力制御手段)
27 制御盤 (張力制御手段)
30 張力発生部 (張力発生手段、シリンダ)
31 シリンダボディ(張力発生手段、シリンダ)
32 ピストンロッド(張力発生手段、シリンダ)
33 貫通ロッド (回動手段)
33a ジョイント部 (連結手段)
33b 雌ねじ部 (ねじ結合手段)
34 操作部 (操作部)
37 シリンダヘッド(一端側)
38 シリンダボトム(他端側)
60 ペダル掛止装置
90 ブレーキペダル
91、92、93 ブレーキワイヤ
91a ねじ部
94 調整ナット
95、96 駐車ブレーキ
L 突出量
K 延長線 (ブレーキワイヤのねじ部の中心軸の延長線)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a wire tension adjusting device, for example, a wire tension adjusting device suitable for adjusting the wire tension of a parking brake of an automobile.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIG. 6, a parking brake mechanism of an automobile, for example, a foot pedal type, includes a
[0003]
One end of the tube is fixed to a
[0004]
The tension of the
Conventionally, when the vehicle is shipped, in order to ensure that the tension of the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, as described above, merely managing the protrusion amount L of the
[0006]
Further, as shown in FIG. 6, the
[0007]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a wire tension adjusting device capable of suppressing variation in tension.
[0008]
[Means for solving the problems and functions and effects of the invention]
In order to achieve the above object, in the wire tension adjusting device according to
[0009]
In invention of
[0010]
Moreover, in the wire tension adjusting device of Claim 2, in
[0011]
In invention of Claim 2, it becomes the object of tension adjustment.brakeThe wire is connected by a connecting means including a screw connecting means and a rotating means. That is, by screw coupling meansbrakeA screw portion provided on the wire is screwed together, and the screw coupling means is rotated by the rotating means so that it can be screwed. Thereby, by screwing the screw coupling means by the rotating means, for example,brakeThe screw coupling means can be screwed into a thread portion for a tension adjusting screw provided in advance at the end of the wire. Therefore, it is the target of tension adjustmentbrakeThere is an effect that it is possible to easily suppress variations in tension without performing processing related to the connecting means on the wire.
[0012]
Furthermore, the wire tension adjusting device according to claim 3 is characterized in that, in
[0013]
In the invention of claim 3, since the tension generating means is a cylinder operated by a pressurized fluid, the configuration can be simplified as compared with the case where it is configured by an electric motor, for example. Therefore, there is an effect that variations in tension can be suppressed with a simple configuration.
[0014]
Furthermore, in the wire tension adjusting device according to claim 4,2InThe tension generating means is a cylinder operated by a pressurized fluid,The rotating means penetrates the inside of the piston rod of the cylinder so as to freely rotate, moves in the cylinder as the piston rod moves, and rotates the operating end protruding to one end side of the cylinder. A technical feature is that the screw coupling means located on the other end side of the cylinder is rotated.
[0015]
In the invention of claim 4,The tension generating means is a cylinder operated by a pressurized fluid,The rotating means penetrates the piston rod of the cylinder so as to freely rotate, moves in the cylinder as the piston rod moves, and rotates the operation end protruding toward one end of the cylinder to rotate the other end of the cylinder. The screw coupling means located on the side is rotated. Thereby, by turning the operation end located on the opposite side of the screw coupling means, the screw portion of the brake wire and the screw coupling means can be easily tightened or loosened. Therefore, since the connection work with the brake wire that is the target of tension adjustment can be simplified, it is possible to more easily suppress the tension variation.
[0016]
The wire tension adjusting device according to claim 5 is the wire tension adjusting device according to claim 4, wherein the connecting means, the rotating means, and the piston rod are screw-coupled to the screw coupling means.brakeA technical feature is that each positional relationship is set to be coaxial with the extension line on the extension line of the central axis of the threaded portion of the wire.
[0017]
In the invention of claim 5, the connecting means, the rotating means and the piston rod are screw-coupled to the screw coupling means.brakeEach positional relationship is set so as to be coaxial with the extension line on the extension line of the central axis of the threaded portion of the wire. This is the target of tension adjustmentbrakeWhen the wire is pulled by the tension generating means, all the tension generated by the tension generating means can be concentrated on this extension line, so that the loss of tension due to friction between the connecting means, the rotating means and the piston rod is reduced. be able to. Therefore, the wire tension adjusting device can be reduced in weight and size.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of a wire tension adjusting device of the present invention will be described with reference to the drawings.
First, the configuration of the wire tension adjusting device according to the present embodiment will be described with reference to FIG. As shown in FIG. 1, the wire tension adjusting device mainly includes a
[0019]
The
[0020]
The pressurized
[0021]
The
[0022]
The
[0023]
When the pressure of the pilot passage connected to the upstream side reaches a predetermined set pressure, the
[0024]
The
[0025]
As shown in FIGS. 2 and 3, the
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
The
[0029]
The through
[0030]
The joint portion 33a can be connected to a
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
As shown in FIG. 2, the
[0034]
The
[0035]
The
[0036]
The cylinder bottom 38 is a member that defines a cylinder bore by sealing the other end of the
[0037]
The double rod type hydraulic cylinder configured as described above is attached to a
[0038]
As shown in FIG. 3, the
[0039]
By configuring in this way, by hooking the latching
[0040]
Next, the operation of the wire tension adjusting device will be described based on FIG. 1, FIG. 4, and FIG. Since this wire tension adjusting device operates by a series of control processes (FIG. 4) by the
[0041]
As shown in FIG. 4, the control first performs initial setting processing by the
[0042]
In this initial setting process, the operator performs an operation of connecting the joint portion 33a of the penetrating
That is, as shown in FIG. 5 (A), by inserting the threaded
[0043]
In the next step S103, a process of pulling the
Specifically, as shown in FIG. 1, the
[0044]
After the
Specifically, as shown in FIG. 1, the
[0045]
In step S107, a process of adding 1 to the counter value N (N = N + 1) is performed. Thereby, the number of times that one set of the combination of the pulling process in step S103 and the returning process in step S105 is performed is stored as the counter value N. That is, the pulling and returning of the
[0046]
In step S109, a process for determining whether or not the counter value N exceeds 6 is performed. That is, it is determined in this step S109 whether one set of the combination of the pulling process in step S103 and the returning process in step S105 has been performed five times or more. If it can be determined that the counter value N exceeds 6 (Yes in S109), the process proceeds to step S111. If the counter value N cannot be determined to exceed 6 (No in S109). ), The process proceeds to step S103, and steps S103 and 105 are executed again.
[0047]
If it is determined in step S109 that the counter value N is greater than 6, the
[0048]
Specifically, as shown in FIG. 1, the
[0049]
When the tension of the
[0050]
As described above, according to the wire tension adjusting device according to the present embodiment, the joint 33a is connected to the
[0051]
Further, according to the wire tension adjusting device according to the present embodiment, the
[0052]
Furthermore, according to the wire tension adjusting device according to the present embodiment, the
[0053]
Furthermore, according to the wire tension adjusting device according to the present embodiment, the penetrating
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing a configuration of a wire tension adjusting device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view showing a configuration of a wire tension adjusting device according to the present embodiment.
FIG. 3 is a side view showing a configuration of a wire tension adjusting device according to the present embodiment.
FIG. 4 is a flowchart showing a flow of control by a control panel of the wire tension adjusting device according to the present embodiment.
FIG. 5 is an explanatory view showing the operation of the wire tension adjusting device according to the present embodiment. FIG. 5 (A) shows a state in which the piston rod is moved in the return direction, and FIG. FIG. 5C shows a state in which the tension is moved, and FIG. 5C shows a state in which the tension is set to a predetermined value.
FIG. 6 is an explanatory view showing an example of a state in which an automobile brake wire is laid.
[Explanation of symbols]
20 Tension control unit (Tension control means)
21 Pressurized oil supply source (Tension control means)
22, 23 Solenoid valve (Tension control means)
24 Relief valve (Tension control means)
27 Control panel (Tension control means)
30 Tension generator (Tension generator, cylinder)
31 Cylinder body (tension generating means, cylinder)
32 Piston rod (tension generating means, cylinder)
33 Through rod (turning means)
33a Joint part (connecting means)
33b Female thread (screw coupling means)
34 Operation unit (operation unit)
37 Cylinder head (one end side)
38 Cylinder bottom (other end side)
60 Pedal latching device
90 Brake pedal
91, 92, 93 Brake YYa
91a Screw part
94 Adjustment nut
95, 96 Parking brake
L Projection amount
K extension line (brakeExtension of the central axis of the threaded part of the wire)
Claims (5)
ブレーキワイヤのブレーキペダル側先端に連結可能な連結手段と、
前記ブレーキペダルを踏んだときに前記ブレーキワイヤが引張られる方向に前記連結手段を引張可能な張力発生手段と、
前記張力発生手段による前記連結手段の引張力を制御し、前記ブレーキワイヤに前記規定値以上の張力を繰り返し発生させた後、該規定値の張力を発生させた状態を保持する張力制御手段と、
を備えることを特徴とするワイヤ張力調整装置。Tension is adjusted between a parking brake and a brake pedal of an automobile and a tension is adjusted to a specified value so that a braking force can be generated in the parking brake when a driver depresses the brake pedal by a predetermined amount. A wire tension adjusting device for a brake wire fixed to
Connecting means connectable to the brake pedal end of the brake wire;
Tension generating means capable of pulling the connecting means in a direction in which the brake wire is pulled when the brake pedal is depressed;
Tension control means for controlling the tensile force of the connecting means by the tension generating means, and repeatedly generating a tension equal to or greater than the specified value on the brake wire, and then maintaining a state in which the tension of the specified value is generated;
A wire tension adjusting device comprising:
前記ブレーキワイヤのブレーキペダル側先端に設けられたねじ部に対し螺合可能なねじ結合手段と、
前記ねじ結合手段をねじ回し可能に回動し得る回動手段と、
を備えることを特徴とする請求項1記載のワイヤ張力調整装置。The connecting means includes
A screw coupling means that can be screwed into a screw portion provided at the brake pedal side tip of the brake wire;
Turning means capable of turning the screw coupling means so as to be capable of being screwed;
The wire tension adjusting device according to claim 1, further comprising:
前記回動手段は、前記シリンダのピストンロッド内を回動自在に貫通するとともに、該ピストンロッドの移動に伴って前記シリンダ内を移動し、前記シリンダの一端側に突出した操作端の回動により前記シリンダの他端側に位置する前記ねじ結合手段を回動させることを特徴とする請求項2記載のワイヤ張力調整装置。 The tension generating means is a cylinder operated by a pressurized fluid,
The rotating means penetrates the inside of the piston rod of the cylinder so as to freely rotate, moves in the cylinder as the piston rod moves, and rotates the operating end protruding to one end side of the cylinder. The wire tension adjusting device according to claim 2, wherein the screw coupling means located on the other end side of the cylinder is rotated.
前記ねじ結合手段にねじ結合した前記ブレーキワイヤのねじ部の中心軸の延長線上において、この延長線と同軸に位置するようにそれぞれの位置関係が設定されていることを特徴とする請求項4記載のワイヤ張力調整装置。The connecting means, the rotating means and the piston rod are:
5. The positional relationship is set so as to be positioned coaxially with the extension line on the extension line of the central axis of the threaded portion of the brake wire screwed to the screw coupling means. Wire tension adjuster.
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