JP4089044B2 - 再生専用型記録媒体、情報記録方法、情報記録装置、再生専用型記録媒体の製造方法、及び再生専用型記録媒体の製造装置 - Google Patents

再生専用型記録媒体、情報記録方法、情報記録装置、再生専用型記録媒体の製造方法、及び再生専用型記録媒体の製造装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、再生専用型記録媒体、光学的に情報を記録する情報記録方法、情報記録装置、再生専用型記録媒体の製造方法、及び再生専用型記録媒体の製造装置に関する。特に高密度記録された再生専用型記録媒体及び記録再生型記録媒体に関するものである
【0002】
【従来の技術】
従来より、音楽情報を収録したCDや、画像情報を収録したVHD、LD等の再生専用型ディスクが存在する。近年はディスクが高密度大容量化し、従来のCDはDVDオーディオに、VHD、LDはDVDビデオに置き代わろうとしている。これらのディスクは、従来の5〜7倍の記録容量を持つ。またこれらの記録再生型ディスクとしてDVD−RAMや、DVD−Rなどの製品化も進んでいる。そして時代は更に高密度のディスク実現へと開発が進んでいる。
【0003】
現状のCDで使用されている8−14変調信号の信号トラックの物理形状を図14(A)に示す。同図(A)は情報信号が記録された信号トラックを平面上方から見た部分拡大図であり、同図中の左から右へ信号トラックが形成されている。そして図示は省略したが、このトラックが並行に一定間隔で形成されている。記録する符号(情報信号)はマーク1とスペース2とからなり、それぞれが交互に形成されている。マーク1、スペース2、それぞれの長さはいずれも3Tから11T(T:チャンネル周期)までの9種類の整数倍の長さで構成されている。最短マーク長(3T)、最短スペース長(3T)はいずれも約0.87ミクロン前後である。同図(A)には、長さ11Tのマーク1、長さ11Tのスペース2、長さ4Tのマーク1、長さ3Tのスペース2、長さ3Tのマーク1、長さ3Tのスペース2、長さ11Tのマーク1が順次形成された信号トラックが示されている。図14(A)に示したマーク1とスペース2との段差は、凡そ0.13ミクロン前後となっている。
【0004】
前記した信号トラック(同図(A))をCDプレーヤで再生した再生信号をストレージオシロで観察すると、同図(B)に示すものとなる。再生信号(同図(B))上のマークの長さ、形状と、信号トラック(同図(A))を形成するマークのそれとはほぼ一致し、スペースについても同様である。そしてそれぞれが1対1で対応している。すなわちマーク1の部分では再生信号(反射光量)のレベルが下がり、スペース2の部分では、マーク1の部分のときよりも反射光量のレベルが上がっている。長さ11Tのマーク1の場合、その反射光量はI11Lとなり、長さ11Tのスペース2の部分では反射光量はI11Hが得られる(反射光量I11H>反射光量I11L)。そして長さ3Tや4Tのような短いマーク1やスペース2の場合も、反射光量はI3L,I4L、I3H,I4Hが得られるが、長いマーク1やスペース2の反射光量とは異なってくる。なお再生専用ディスクでは、マーク1はピット、またスペース2はランドとも呼ばれる。
【0005】
一方、DVDで使用されている8−16変調信号トラックの物理形状は図15(A)に示すものである。前述したものと同一部分には同一符号を付した。同図(A)は情報信号が記録された信号トラックを平面上方から見た部分拡大図であり、同図中の左から右へ信号トラックが形成されている。そして図示は省略したが、このトラックが並行に一定間隔で形成されている。記録する符号(情報信号)はマーク1とスペース2とからなり、それぞれが交互に形成されている。マーク1、スペース2、それぞれの長さはいずれも3Tから14Tまでの整数倍長さで構成されている(但し、12T,13Tを除いた10種類が使われている)。最短マーク長(3T)、最短スペース長(3T)はいずれも0.40ミクロン前後である。同図(A)には、長さ14Tのマーク1、長さ14Tのスペース2、長さ4Tのマーク1、長さ3Tのスペース2、長さ3Tのマーク1、長さ3Tのスペース2、長さ14Tのマーク1が順次形成された信号トラックが示されている。なお、図15(A)で平面図示したマーク1とスペース2との段差は、凡そ0.12ミクロン前後となっている。
【0006】
前記した信号トラック(同図(A))をDVDプレーヤにて再生した再生信号をストレージオシロで観察すると、同図(B)に示すものとなる。再生信号(同図(B))上のマークの長さ、形状と、信号トラック(同図(A))を形成するマークのそれとはほぼ一致し、スペースについても同様である。そしてそれぞれが1対1で対応している。すなわちマーク1の部分では再生信号(反射光量)のレベルが下がり、スペース2の部分では、マーク1の部分のときよりも反射光量のレベルが上がっている。長さ14Tのマーク1の場合、その反射光量はI14Lとなり、長さ14Tのスペース2の部分では反射光量はI14Hが得られる(反射光量I14H>反射光量I14L)。そして長さ3Tや4Tのような短いマーク1やスペース2の場合も、反射光量はI3L,I4L、I3H,I4Hが得られるが、長いマーク1やスペース2の反射光量とは異なってくる。特に先のCDの例(図14(b))と比べて、著しく反射光量差が拡大している。
【0007】
その理由は再生スポットの直径よりも、マーク長またはスペース長が小さくなるためである。ここでスポットの直径とは、スポットが真円である場合、再生波長(λ)と対物レンズの開口数(NA)より、およそλ/NAで表されるものである。CDの場合は、それぞれλ=0.78ミクロン、NA=0.45だから、スポットの直径は1.73ミクロンになる。CDの最短長3Tのマーク1は0.87ミクロン(最短長3Tのスペース2も同じサイズ)だから、先の再生スポット径の約51%の長さの信号を再生走査していることが理解できる。またDVDの場合は、それぞれλ=0.65ミクロン、NA=0.6だから、スポットの直径は1.08ミクロンになる。DVDの最短長3Tのマークは0.4ミクロン(最短長3Tのスペースも同じサイズ)だから、スポット径の37%の長さの信号を再生走査していることが理解できる。なお、この値がλ/(4NA)以下、すなわち25%以下になると再生信号が全く出なくなる解像限界である。これは、言い換えれば、マーク11間隔がλ/(2NA)以下になると解像できないことを意味する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
再生スポット径よりも短いマーク1やスペース2を再生走査することは、図14(B)、図15(B)に示すような反射光量波形の不揃いを発生させる。反射光量=再生出力の中央でスライスすることによって、再生デジタル信号を抽出しているので、こうした不揃いがあるとジッター、つまり時間軸方向の再生デジタル信号の揺らぎが大きくなって、再生デジタル信号の読み取りが難しくなる。CDやDVDでは、マークエッジ記録と呼ばれる記録再生方法をとっており、マークエッジが情報の切り換わりを意味するため、この時間軸方向の揺らぎは深刻である。従ってDVDでは先の74%が限界で、それ以下に最短符号を短くするとシステムが成立しなくなる。DVD以上の高密度ディスクを実現するために先の74%という値を更に下げる必要があるが、信号出力の不揃いさ、言い換えれば最長14Tに対する最短3Tの出力比(周波数特性ともいう)を改善する必要がある。
【0009】
周波数特性をなくすためには、前述した反射光量I3L、I14L、I3H、I14Hを独立に制御することが望まれるが、従来これは不可能であった。例えばディスク記録膜(記録層)の反射率を下げれば、反射光量I14Hを下げることはできるが、他の反射光量レベルもこれに比例して下がり、何ら解決にならない。またデューティー補正量や記録露光量を変えることによって、マーク1とスペース2の長さ比を一律に変えることもできるが、反射光量I3HとI3Lのレベルが略平行に移動する程度で、反射光量の不揃いさの解決にはならず、高密度化の手段としては不充分であった。さらに再生専用ディスクの場合は、ピットの深さを変えることができる。しかし、これは反射光量I14LとI3Lのレベルは変えられるものの、反射光量I14HとI3Hのレベルは変わらないので、周波数特性の解消にはつながらなかった。
【0010】
本発明はこのようにDVDなどの高密度記録ディスクがもつ基本的な問題を解決するために創案されたものであり、マークとスペースの再生信号レベル(反射光量)を独立に制御するために、各マークは第1の超微細ドットの集合から構成され、各スペースは第2の超微細ドットの集合から構成される再生専用型情報記録媒体、情報記録媒体に情報を記録するための情報記録方法、情報記録装置、再生専用型記録媒体の製造方法、及び再生専用型記録媒体の製造装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、次の(1)〜()の構成を有する再生専用型記録媒体、(4)の手順を有する情報記録方法、(5)の構成を有する情報記録装置、(6)の手順を有する再生専用型記録媒体の製造方法、(7)の構成を有する再生専用型記録媒体の製造装置を提供する。
【0012】
(1) 波長λのレーザー光及び開口数NAの対物レンズを備えた記録媒体再生装置で再生され再生専用型記録媒体であって、
λ/(2NA)以下の均一なピッチで凹みとして形成されたドットの連続による情報トラックを有し、
前記連続したドットは、第1の長さを有する複数個の連続したドット群と、前記第1の長さとは異なる第2の長さを有する複数個の連続したドット群とから構成されてることを特徴とする再生専用型記録媒体。
【0013】
(2) 前記第1の長さと前記第2の長さは、共にλ/(4NA)以下の長さであることを特徴とする1)に記載の再生専用型記録媒体。
【0014】
(3) 前記第1の長さを有する複数個の連続したドット群に基づいて得られる再生信号と、前記第2の長さを有する複数個の連続したドット群に基づいて得られる再生信号とが、2値を構成するように、前記第1の長さと前記第2の長さが定められている特徴とする1)又は2)に記載の再生専用型記録媒体。
【0015】
(4) 記録膜を有する情報記録媒体の前記記録膜に対して記録レーザー光を照射し、前記記録膜に反射率が互いに異なるマークとスペースとからなる情報トラックを形成して情報を記録する情報記録方法であって、
前記マークを、第1の長さを有する複数個の連続したドット群を形成して構成すると共に、前記スペースを、前記第1の長さとは異なる第2の長さを有する複数個の連続したドット群を形成して構成し、
均一な長さのパルス信号を生成するパルス信号生成ステップと、
前記情報を2値化した変調信号が第1の状態のときにマークと判別し、前記第1の状態とは異なる第2の状態のときにスペースと判別する判別ステップと、
判別した前記マークを構成する前記第1の長さのドット群を形成するための第1のベースレベル及び第1のパルスレベルに応じた記録レベルをそれぞれ設定するマーク記録レベル設定ステップと、
判別した前記スペースを構成する前記第2の長さのドット群を形成するための第2のベースレベル及び第2のパルスレベルに応じた記録レベルをそれぞれ設定するスペース記録レベル設定ステップと、
前記マーク記録レベル設定ステップ及び前記スペース記録レベル設定ステップにおいてそれぞれ設定した結果を前記パルス信号に重畳することにより、前記変調信号における前記マークが存在する期間には、前記第1のベースレベルと前記第1のパルスレベルとを用いて前記第1の長さのドットを形成するためのマーク記録信号を出力し、前記変調信号における前記スペースが存在する期間には、前記第2のベースレベルと前記第2のパルスレベルとを用いて前記第2の長さのドットを形成するためのスペース記録信号を出力し、前記マーク記録信号及び前記スペース記録信号によって前記記録レーザー光を変調して前記記録膜前記情報を記録する記録ステップとを有することを特徴とする情報記録方法。
【0016】
(5) 記録膜を有する情報記録媒体の前記記録膜に対して記録レーザー光を照射し、前記記録膜に反射率が互いに異なるマークとスペースとからなる情報トラックを形成して情報を記録する情報記録装置であって、
前記マークは、第1の長さを有する複数個の連続したドット群から構成されると共に、前記スペースは、前記第1の長さとは異なる第2の長さを有する複数個の連続したドット群から構成され、
均一な長さのパルス信号を生成するパルス信号生成手段と、
前記情報を2値化した変調信号が第1の状態のときにマークと判別し、前記第1の状態とは異なる第2の状態のときにスペースと判別する判別手段と、
判別した前記マークを構成する前記第1の長さのドット群を形成するための第1のベースレベル及び第1のパルスレベルに応じた記録レベルをそれぞれ設定する第1の設定手段と、
判別した前記スペースを構成する前記第2の長さのドット群を形成するための第2のベースレベル及び第2のパルスレベルに応じた記録レベルをそれぞれ設定する第2の設定手段と、
前記変調信号における前記マークが存在する期間には、前記第1の設定手段で設定した設定結果を前記パルス信号に重畳することにより、前記第1の長さのドットを形成するためのマーク記録信号を出力し、前記変調信号における前記スペースが存在する期間には、前記第2の設定手段で設定した設定結果を前記パルス信号に重畳することにより、前記第2の長さのドットを形成するためのスペース記録信号を出力する重畳手段と、
前記マーク記録信号及びスペース記録信号で前記記録レーザー光を変調て前記記録膜前記情報を記録する記録手段と、を備えたことを特徴とする情報記録装置。
(6) 再生専用型情報記録媒体の製造に用いるブランクマスターの感光材料に対して記録レーザー光を照射し、前記再生専用型情報記録媒体の再生時においてマークとスペースとして検知される情報トラックを形成して情報を記録するステップを含む再生専用型情報記録媒体の製造方法であって、
前記マークを、第1の長さを有する複数個の連続したドット群を形成して構成すると共に、前記スペースを、前記第1の長さとは異なる第2の長さを有する複数個の連続したドット群を形成して構成し、
均一な長さのパルス信号を生成するパルス信号生成ステップと、
前記情報を2値化した変調信号が第1の状態のときにマークと判別し、前記第1の状態とは異なる第2の状態のときにスペースと判別する判別ステップと、
判別した前記マークを構成する前記第1の長さのドット群を形成するための第1のベースレベル及び第1のパルスレベルに応じた記録レベルをそれぞれ設定するマーク記録レベル設定ステップと、
判別した前記スペースを構成する前記第2の長さのドット群を形成するための第2のベースレベル及び第2のパルスレベルに応じた記録レベルをそれぞれ設定するスペース記録レベル設定ステップと、
前記マーク記録レベル設定ステップ及び前記スペース記録レベル設定ステップにおいてそれぞれ設定した結果を前記パルス信号に重畳することにより、前記変調信号における前記マークが存在する期間には、前記第1のベースレベルと前記第1のパルスレベルとを用いて前記第1の長さのドットを形成するためのマーク記録信号を出力し、前記変調信号における前記スペースが存在する期間には、前記第2のベースレベルと前記第2のパルスレベルとを用いて前記第2の長さのドットを形成するためのスペース記録信号を出力し、前記マーク記録信号及び前記スペース記録信号によって前記記録レーザー光を変調して前記感光材料に前記情報を記録する記録ステップと、を有することを特徴とする再生専用型情報記録媒体の製造方法。
(7) 再生専用型情報記録媒体の製造に用いるブランクマスターの感光材料に対して記録レーザー光を照射し、前記再生専用型情報記録媒体の再生時においてマークとスペース として検知される情報トラックを形成して情報を記録する情報記録手段を有する再生専用型情報記録媒体の製造装置であって、
前記マークは、第1の長さを有する複数個の連続したドット群から構成されると共に、前記スペースは、前記第1の長さとは異なる第2の長さを有する複数個の連続したドット群から構成され、
前記情報記録手段は、
均一な長さのパルス信号を生成するパルス信号生成手段と、
前記情報を2値化した変調信号が第1の状態のときにマークと判別し、前記第1の状態とは異なる第2の状態のときにスペースと判別する判別手段と、
判別した前記マークを構成する前記第1の長さのドット群を形成するための第1のベースレベル及び第1のパルスレベルに応じた記録レベルをそれぞれ設定する第1の設定手段と、
判別した前記スペースを構成する前記第2の長さのドット群を形成するための第2のベースレベル及び第2のパルスレベルに応じた記録レベルをそれぞれ設定する第2の設定手段と、
前記変調信号における前記マークが存在する期間には、前記第1の設定手段で設定した設定結果を前記パルス信号に重畳することにより、前記第1の長さのドットを形成するためのマーク記録信号を出力し、前記変調信号における前記スペースが存在する期間には、前記第2の設定手段で設定した設定結果を前記パルス信号に重畳することにより、前記第2の長さのドットを形成するためのスペース記録信号を出力する重畳手段と、
前記マーク記録信号及びスペース記録信号で前記記録レーザー光を変調して前記感光材料に前記情報を記録する記録手段と、を備えたことを特徴とする再生専用型情報記録媒体の製造装置。
【0017】
【発明の実施の態様】
以下に、本発明に係る再生専用型記録媒体、情報記録方法、情報記録装置、再生専用型記録媒体の製造方法、及び再生専用型記録媒体の製造装置の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
【0018】
本発明の情報記録媒体は、情報トラックに光を照射して再生した波形が、反射光量暗となるマークと反射光量明となるスペースの交互繰り返しからなる情報記録媒体であって、マークとスペースがそれぞれ複数種類の時間長さを有し、超微細ドットの集合から構成されているマーク部と超微細ドットの集合から構成されているスペース部とを少なくとも1種類以上含むことを特徴とする情報記録媒体である。
【0019】
また、本発明の情報記録媒体は、情報トラックに光を照射して再生した波形が、反射光量暗となるマークと反射光量明となるスペースの交互繰り返しからなる情報記録媒体であって、マークとスペースがそれぞれ複数種類の時間長さを有し、超微細ドットの集合から構成されているマーク部と超微細ドットの集合から構成されているスペース部とを少なくとも1種類以上含み、これらドットが基板に凹または凸の形状として形成されていることを特徴とする情報記録媒体である。
【0020】
また、本発明の情報記録媒体は、情報トラックに光を照射して再生した波形が、反射光量暗となるマークと反射光量明となるスペースの交互繰り返しからなる情報記録媒体であって、マークとスペースがそれぞれ複数種類の時間長さを有し、超微細ドットの集合から構成されているマーク部と超微細ドットの集合から構成されているスペース部とを少なくとも1種類以上含み、これらドットが記録膜に光学特性の変化部分として形成されていることを特徴とする情報記録媒体である。
【0021】
また、本発明の情報記録媒体は、マーク部を構成する超微細ドットの直径が、スペース部を構成する超微細ドットの直径よりも大きいことを特徴とする情報記録媒体である。
【0022】
また、本発明の情報記録媒体は、再生レーザー光の波長をλ、対物レンズの開口数をNAとしたとき、超微細ドットの間隔が、λ/2NA以下であることを特徴とする情報記録媒体である。
【0023】
また、本発明の情報記録媒体は、超微細ドットの間隔が、基準クロックと同一であることを特徴とする情報記録媒体である。
【0024】
また、本発明の情報記録媒体は、最小時間長さのマーク及びスペース、少なくともその一方が、連続的に記録されており、その他の長さのマーク及びスペースが全て超微細ドットの集合によって形成されていることを特徴とする情報記録媒体である。
【0025】
また、本発明の情報記録媒体は、支持体、記録膜より少なくともなり、そのうち記録膜を構成する少なくとも1層が、金、銀、アルミニウムまたはこれらを含む合金であることを特徴とする情報記録媒体である。
【0026】
また、本発明の情報記録媒体は、再生レーザー光の波長をλ、そしてλにおける基板の屈折率をnとしたとき、超微細ドットの段差が、略λ/4nであることを特徴とする情報記録媒体である。
【0027】
また、本発明の情報記録方法は、情報トラックに光を照射して再生した波形が、反射光量暗となるマークと反射光量明となるスペースの交互繰り返しからなる情報記録媒体の情報記録方法であって、マークとスペースがそれぞれ複数種類の時間長さを有し、超微細ドットの集合から構成されているマーク部と超微細ドットの集合から構成されているスペース部とを少なくとも1種類以上含むように記録することを特徴とする情報記録方法である。
【0028】
また、本発明の情報記録方法は、情報トラックに光を照射して再生した波形が、反射光量暗となるマークと反射光量明となるスペースの交互繰り返しからなる情報記録媒体であって、マークとスペースがそれぞれ複数種類の時間長さを有し、超微細ドットの集合から構成されているマーク部と超微細ドットの集合から構成されているスペース部とを少なくとも1種類以上含み、これらドットを基板に凹または凸の形状として形成することを特徴とする情報記録方法である。
【0029】
また、本発明の情報記録方法は、情報トラックに光を照射して再生した波形が、反射光量暗となるマークと反射光量明となるスペースの交互繰り返しからなる情報記録媒体であって、マークとスペースがそれぞれ複数種類の時間長さを有し、超微細ドットの集合から構成されているマーク部と超微細ドットの集合から構成されているスペース部とを少なくとも1種類以上含み、これらドットを記録膜に光学特性の変化部分として記録することを特徴とする情報記録方法である。
【0030】
また、本発明の情報記録方法は、マーク部を構成する超微細ドットの直径を、スペース部を構成する超微細ドットの直径よりも大きく記録することを特徴とする情報記録方法である。
【0031】
また、本発明の情報記録方法は、再生レーザー光の波長をλ、対物レンズの開口数をNAとしたとき、超微細ドットの間隔を、λ/2NA以下とするように記録することを特徴とする情報記録方法である。
【0032】
また、本発明の情報記録方法は、超微細ドットの間隔を、基準クロックと同一にして記録することを特徴とする情報記録方法である。
【0033】
また、本発明の情報記録方法は、最小時間長さのマーク及びスペース、少なくともその一方を連続的に記録し、その他の長さのマーク及びスペースを全て超微細ドットの集合によって記録することを特徴とする情報記録方法である。
【0034】
また、本発明の情報記録方法は、再生レーザー光の波長をλ、そしてλにおける基板の屈折率をnとしたとき、超微細ドットの段差を、略λ/4nとして記録することを特徴とする情報記録方法である。
【0035】
また、本発明の情報記録装置は、超微細ドットに対応する信号を出力する信号変換器であって、入力信号を入力する部分と、分周設定部と、マーク部ベース露光量設定部分と、マーク部ベース露光量設定部分と、マーク部パルス露光量設定部分と、スペース部ベース露光量設定部分と、スペース部パルス露光量設定部分と、重畳部と、出力する部分を少なくとも併せ持つことを特徴とする情報記録装置である。
【0036】
また、本発明の情報記録装置は、基準クロック入力部を併せ持つことを特徴とする信号変換器であり、また、本発明の情報記録装置は、PLL部を併せ持つことを特徴とする信号変換器である。
【0037】
また、本発明の情報記録装置は、エネルギービーム源と、変調器と、ビームエクスパンダーと、対物レンズと、ターンテーブルと、スピンドルモータから少なくともなる記録装置であって、前記変調器が信号変調器に接続されていることを特徴とする情報記録装置である。
【0038】
次に、実施例の説明を行う。
本発明に係る記録媒体(光ディスク)から再生される信号は、8−16変調された再生デジタル信号であり、そのうち、3Tマーク、3Tスペースの再生時間を物理寸法に換算した長さは、いずれも0.36ミクロンである。DVDと同じ再生系(再生波長(λ)650nm、対物レンズの開口数(NA)0.6)で再生した場合、最短長のマーク、スペースに照射される再生スポット径に対する割合は34%であり、DVDよりも高密度記録されている。
【0039】
本発明の第1実施例である情報記録媒体に形成された信号トラックの物理形状は図1に示すものである。同図(A)は情報信号が記録された信号トラックを平面上方から見た部分拡大図であり、同図中の左から右へ信号トラックが形成されている。この信号トラック(同図(A))を再生した再生信号をストレージオシロで観察すると、同図(B)に示すものとなる。
【0040】
本発明の第1実施例である情報記録媒体(図1)では、再生信号中におけるマーク11となる部分を超微細ドット11aaの集合11a、スペース12となる部分を超微細ドット12aaの集合12aとしてそれぞれ記録することを最大の特徴としている。ここで、超微細ドット11aa同士の間隔、超微細ドット12aa同士の間隔はいずれも0.12ミクロンとなっており、1T長(0.36/3)と同じになっている。ただしマーク11はスペース12よりも大きなドットとなるように形成する(超微細ドット11aaの直径>超微細ドット12aaの直径)。マーク11は超微細ドット11aaを採用しているので、前述した如くの再生上のマーク11と1対1で対応するような物理形状のマークは存在せず、マーク11を構成する超微細ドットの集合11aで対応する。同様に、前述した如くの再生上のスペース12と1対1で対応するような物理形状のスペースは存在せず、スペース12を構成する超微細ドットの集合12aで対応する(なお、図1(A)では図示を理解しやすいものとするため、ドットの個数を適宜減じてある。図2以降も同様)。
【0041】
具体的には、図1(A)中の左から右へ信号トラックが形成されている。そして図示は省略したが、このトラックが並行に一定間隔で形成されている。記録する符号(情報信号)はマーク11とスペース12とからなり、それぞれが交互に形成されている。マーク11、スペース12、それぞれの長さはいずれも3Tから14Tまでの10種類の整数倍長さで構成されている。最短マーク長(3T)、最短スペース長(3T)はいずれも0.36ミクロン前後である。図1(A)には、長さ14Tのマーク1、長さ14Tのスペース2、長さ3Tのマーク1、長さ3Tのスペース2、長さ3Tのマーク1が順次形成された信号トラックが示されている。
【0042】
このような方法で情報信号を記録すると、その再生信号は反射光が不連続となるので、各マーク11については、前記したマーク1の再生信号のように、その反射光量が図15(B)に示したI14LやI3Lのようなレベルまで落ち込まない。またスペース12については、前記したスペース2の再生信号のように、その反射光量が図15(B)に示したI14HやI3Hレベルまで上がりきらない。従って、本発明の情報記録媒体を再生したときの反射光量I14LとI3Lのレベルは、従来のDVDの再生時に比較して、上がり、一方、反射光量I14HとI3Hのレベルは、従来のDVDの再生時に比較して、下がることになる。
【0043】
ここで、図1(B)に示す再生波形(反射光量)が得られる条件について記載しておく。ディスクを再生したとき、超微細ドット集合11aが1つのマーク11を形成し、超微細ドット集合12aが1つのスペース12を形成するように振る舞う(再生される)。つまり、図1(A)に示した信号トラックを再生したときに、各マーク11及び各スペース12をそれぞれ構成する超微細各ドット11aa,12aaの列が、個々のドットとして(マーク11あるいはスペース12として)認識されないことが必要で、そのために超微細ドット11aaと超微細ドット11aaとの間がλ/2NA以下、超微細ドット12aaと超微細ドット12aaとの間がλ/2NA以下の寸法であることが必要である。例えば、ドット11aaとドット11aaとの間隔を1Tとし、ドット12aaとドット12aaとの間隔を1Tとすれば、これに対応した記録装置を簡単に設計することができる。このような信号を記録したディスクを用いることで、再生信号の不揃いさ、すなわち周波数特性は改善される。
【0044】
本発明の第2実施例である情報記録媒体に形成された信号トラックの物理形状は図2に示すものである。同図(A)は情報信号が記録された信号トラックを平面上方から見た部分拡大図であり、同図中の左から右へ信号トラックが形成されている。この信号トラック(同図(A))を再生した再生信号をストレージオシロで観察すると、同図(B)に示すものとなる。前述したものと同一構成部分には同一符号を付しその説明を省略する。
【0045】
本発明の第2実施例である情報記録媒体(図2)は、図1に示した本発明の第1実施例である情報記録媒体と比べ、マーク11を構成する超微細ドット11aaの記録時の露光量を減らし、スペース12を構成する超微細ドット12aaの記録時の露光量を増やしたものである。ただし、マーク11はスペース12よりも大きなドットとなるように形成する(図1に示す超微細ドット11aaの直径>図2に示す超微細ドット11aaの直径>図1に示す超微細ドット12aaの直径>図2に示す超微細ドット12aaの直径)。
【0046】
このような方法で記録することによって、図1に示した場合と比べ、反射光量I14LとI3Lのレベルは上がり、反射光量I14HとI3Hのレベルは下がる。
【0047】
本発明の第3実施例である情報記録媒体に形成された信号トラックの物理形状は図3に示すものである。同図(A)は情報信号が記録された信号トラックを平面上方から見た部分拡大図であり、同図中の左から右へ信号トラックが形成されている。この信号トラック(同図(A))を再生した再生信号をストレージオシロで観察すると、同図(B)に示すものとなる。前述したものと同一構成部分には同一符号を付しその説明を省略する。
【0048】
本発明の第3実施例である情報記録媒体(図3)は、図1に示した本発明の第1実施例である情報記録媒体と比べ、マーク11を構成する超微細各ドット11aaの露光量をさらに増やし、スペース12を構成する超微細各ドット12aaの露光量をさらに減らしたものである。このような方法で記録することによって、図1と比べ、反射光量I14LとI3Lのレベルは下がり、反射光量I14HとI3Hのレベルは上がる。
【0049】
以上、図1から図3までみてきた本発明の第1実施例と第3実施例である情報記録媒体のように、マーク11とスペース12の記録時の露光量を任意に選ぶことができ、再生信号(反射光量)のレベルを可変することができる。14T信号に着目して、図4に結果を整理して示す。なお、3T信号のレベルもI14と同様な傾向を示す。なおこの信号記録方式を取る限り、I3LはI14Lと常に同等またはレベルが高く、I3HはI14Hよりも常に同等またはレベルが低い。
【0050】
次にこのようなマーク11、スペース12を構成する超微細ドット11aa,12aaの記録時の露光量を独立して制御する独立制御の利点を一部記す。それぞれの再生信号波形レベルが中央付近に接近し、周波数特性が向上する。再生信号は安定であり、スライスレベルもほぼ一定となる。この結果、再生信号の時間軸方向の揺らぎ、すなわちジッターが改善される。この結果、チルトマージンや、クロストークも改善され、結果的にシステムの余裕度が拡がる。従って従来とシステム余裕度を同じにした場合には、より高密度のディスクが実現できることにもなる。図1が最も効果が大きく、図2、図3の順に効果は小さくなる。
【0051】
この内、特に、図1(B)、特に図2(B)のような再生信号波形においては、再生スポットに対し、最小記録符号(マーク11、スペース12)が短い記録信号系、例えば(1,7)変調(2T〜8Tを使用)に有効である。
【0052】
また、図3(B)の再生信号波形の場合には、再生信号が前述した図15(B)に近くなり、一見メリットは少ないが、スペース12にも超微細ドット12aaが形成されていることで、低いながらも一定レベルの再生信号が連続して出力される。この結果、トラッキングが安定してかかりやすくなり、特にプッシュプルトラッキングに有利となる。またこの結果、従来に比し、長いマーク11、スペース12が扱えるようになり、例えば4−9変調(4〜18T)、VFM変調(5〜23T)のような変調信号が安定して扱える。
【0053】
マーク11とスペース12を構成する超微細ドット11aa,12aaの記録時の露光量をどのような量に設定するかは、記録再生システムの性能に合わせればよい。例えば再生信号を2値化するとき、イコライザーを用いず、単純な増幅回路を経由しただけのシステムの場合には図2が適している。また高い周波数成分(すなわち短いマーク、スペース)を選択的に増幅するイコライザーを用いる場合には、図1が適している。なお、これらの結果は長いマークも短いマークも同じ露光量を用いた場合、また長いスペースも短いスペースも同じ露光量を用いた場合であって、長いマークと短いマークとを別の露光量にしたり、長いスペースと短いスペースとを別の露光量にしてもよく、そうすれば更に自由度が拡がる。
【0054】
また、前述した超微細ドット同士の間隔11aa−11aa,12aa−12aaをそれぞれ1Tとして話を進めたが、これに限るものではなく、0.5T刻みなど他の値としてもよ良い。要は、再生時に超微細ドット同士の間隔が認識されないような距離とすれば良く、すなわち、λ/2NA以下であれば良い。またマーク11とスペース12で異なる値を取ってもよい。
【0055】
また、公知のデューティー補正方法を用いて、マーク11やスペース12の長さの修正を行ってもよく、その値をマーク11とスペース12で変えてもよく、また隣り合う符号の長さに応じてあらかじめ定めたテーブルから選択して修正しても良い。
【0056】
また、超微細ドット11aa,12aaの形状を図1(A)、図2(A)、図3(A)では、真円としたが、これに限定されない。例えば記録ビームを整形して、楕円や正方形、長方形、三角形でも良い。このようにドット形状の多様性により、更に自由度が拡がる。
【0057】
図5(A),(B)はそれぞれ本発明の第4実施例、第5実施例である情報記録媒体に形成された信号トラックの物理形状を示す図であり、情報信号が記録された信号トラックを平面上方から見た部分拡大図である。前述したものと同一構成部分には同一符号を付しその説明を省略する。図5(A)に示すのはマーク11、スペース12を構成する超微細ドット11aa,12aaが楕円形の形状で、幅方向(ラジアル方向)に拡がった形状となっている。真円の場合よりも、マーク11の幅が拡がり、全体的に再生出力を大きくすることができる。ただし隣接トラックとのクロストークによる悪影響も大きくなるので、これらを考慮して寸法を定める必要がある。
【0058】
検討した実施例中、最上の再生信号の品質を得た実施例を説明する。
図5(B)はその記録形状である。記録ビームを整形して、超微細ドット11aa,12aaは長方形の形状となっており、そのラジアル方向の幅は0.3ミクロンとなっている。ほとんどのマーク11、スペース12については超微細ドットの間隔11aa−11aa,12aa−12aaはそれぞれ1Tとなっている。しかし最短の3Tマーク11、3Tスペース12については、こうした超微細ドット11aa,12aaを採用せず、従来例の如く連続とするものである。このように最短3Tマーク11の部分は連続光記録、最短3Tのスペース12の部分は無記録することによって、最短マークの信号レベルは最小、最短スペースの信号レベルは最大を取ることができる。
【0059】
従ってマーク11の長さにほとんど依存しない再生信号出力(図5(C))が得られた。この信号は最も歪みのない信号であるため、ジッターも最も良いものが得られる。また信号品質が向上するため、高周波分を増幅するイコライザーが不要になった。再生信号をいわゆるアイパターンで従来例と比較すると、図6と図7のようになる。従来例である図6では3T、4Tの順に信号振幅が増加し、5T以上でほぼ飽和する様子が分かる。一方、本発明なる図7では、3Tを含め全てが飽和している様子が分かる。このためイコライザーは不要になっている。
【0060】
以上、マーク11、スペース12を構成する超微細ドット11aa,12aaの記録パターンについての説明を縷々行ってきた。本発明の情報記録媒体の特徴を最大限に引き出す好適なディスク構造について説明しておく。本発明では最短符号3Tと最長符号14Tの再生信号出力差が少なくなるので好ましいが、最長符号の再生信号出力そのものは従来例と比べると下がってしまう。再生装置の回路で増幅ができるものの、種々雑音も増幅されるため、記録膜の反射率が高くなるように設計するのが望ましい。例えば再生専用光ディスクの場合、記録膜は多くの場合1層であるが、金、銀、アルミニウム、またはこれらを含む合金など高反射率膜が望ましい。また光磁気記録や相変化記録、色素記録などの記録再生型ディスクの場合、記録膜は多層積層であることがほとんどであるが、膜間の光学干渉を利用して、反射率が最大となる膜厚や屈折率を選択するのが望ましい。また記録膜の最上層には先述の高反射膜を積層するのが最も望ましい。
【0061】
超微細ドットの形成方法は、再生専用型ディスクと記録再生型ディスクで異なる。再生専用ディスクの場合、基板に超微細ドットが凸または凹みのように段差を持って記録されている。その段差はコントラストが最も大きくなるλ/4n(nは基板の再生波長における屈折率)が望ましい。例えばポリカーボネート(n=1.59)を基板として用いた場合、再生専用ディスクのドット深さは、再生波長650nmで102nm、532nmで84nm、410nmで64nm、371nmで58nmとなる。なお種々劣化要因を考慮して、これよりやや深めに設計しておいてもよい。
【0062】
記録再生型ディスクの場合は、基板に超微細ドットが打ち込まれるのではなく、平坦な基板上に形成された記録膜に超微細ドットが書き込まれる。記録膜の材料と書き込み方法は、光磁気ディスクの場合はTbFeCoやDyFeCoなどの光磁気膜であり、カー回転角の変化として記録される。また相変化ディスクの場合は、GeSbTeやAgInSbTeなどの相変化膜であり、反射率の変化として記録される。
【0063】
また追記型ディスクの場合は、シアニン系色素などであり、穴開けの有無または屈折率の変化として記録される。これらのディスクの記録膜の下地となる基板は、トラッキング用のグルーブと呼ばれる溝が表面にあらかじめ刻まれたもの、またはトラッキング用のピットが表面にあらかじめ刻み込まれたものが用いられる。超微細ドットを記録する部分は、基板表面の凸部でもよいし、凹み部でもよい。ランドグルーブ記録のように両方に記録しても良い。またディスク一面の領域を複数に分割して、再生専用領域と、記録再生領域を両方設けた記録媒体も提案されており、本発明はこれにも用いることができる。
【0064】
特開平4−141828号公報には類似の発明が紹介されている。ここでその違いに触れておくと、本発明が再生専用ディスク、記録再生型のいずれにも対応が可能な記録方法であるのに対し、この先行例は記録再生型に限定されるものである。その方法は図8(A)に示すように、記録前の基板にピットセルが形成されており、その中に記録するものである(図8(B))。
【0065】
本発明の場合は記録前の基板は基本的に平坦であってよく、グルーブ等が形成された基板であっても、その平坦部(ランドまたはグルーブまたはその両方)に記録される。すなわち図9(A)に示すように、記録前には超微細ドットは形成されておらず、記録後に記録膜上にドットが形成される(図9(B))。またドットの大きさも異なっている。前記した先行例が1ピットセルが1ビットにそのまま対応するのに対し、本発明では超微細ドット11aa,12aaが1つでは情報を形成し得ない小さなサイズである。このように本発明は従来例とは異なるものである。11a,12aのような集合にあっては始めてマーク11やスペース12として認識される。
【0066】
さてここで本発明なるディスクの副次的な効果について説明しておく。従来例のディスクパターンにて、高密度化を検討すると、製造上の限界がはっきりしてくる。すなわち14Tのような長いマークは太く形成されるが、3Tのような短いマークは細くなり、出力が理論値よりも小さくなるのである。この理由は、記録に用いる変調器の透過率応答性、レジストの感光応答性(再生専用ディスクの場合)や記録膜の熱応答性(記録型ディスクの場合)に原因があると推察される。また再生専用ディスクの場合、射出成形でこれらマークを形成するが、成形でも短いマークと長いマークの転写性の違いが現れて、形状に歪みが発生する。また記録膜の成膜においても、ステップカバレージ(被膜率)が短いマークと長いマークで異なり、成膜装置(スパッタ装置など)に多大な工夫が必要であった。このように高密度化に伴って、物理的な限界が目前に迫ってきている。本発明のディスクの場合、再生波形上は従来例と同様、長さの異なる符号を扱っているが、物理形状の上では基本的にマーク用の大きめのドット、スペース用の短めのドットの2種類しかない。長さ補正や場合分けをすると種類がやや増えるが、それでも従来のように4倍にも及ぶ長さの違いはない。従って長さの違いに伴う問題も少なくなって製造が行いやすくなるのである。青色レーザー用のディスクであっても、DVD用の設備がそのまま利用できる。
【0067】
また、本発明なるディスクの別の副次的な効果、再生専用ディスクの海賊版防止について説明しておく。従来からいわゆる海賊版と呼ばれる偽造ディスクがあるが、これらは2つの方法によって作られている。まず信号を読みとり、そのままカッティングしまう方法で、シグナル・ツー・ディスクと呼ばれる。つまり偽造者はカッティング装置を所有している。この方法の場合、信号をディスクより連続して読みとり、そのままカッティングしてしまうために、同一のディスクができあがる。しかし本発明の場合、信号を取り出しても、精密に同じ信号(超微細ドットに対応したパルス状の信号)は得られない。従ってカッティングしても、信号出力の異なるディスクとなってしまい、本物と偽物の区別が可能である。また信号出力が異なるために、再生が不安定になる。更に信号品質が悪いために、ジッターが大きくなり、信号出力が異なることと相まって正常なプレーヤーでは再生できなくなる。正規品は再生できて、偽造品はできないことから、偽造防止効果があるといえる。なお再生波長によって再生信号の形状が変わってくることを利用して、真贋判定装置も可能になる。
【0068】
もう一つの方法はディスク・ツー・ディスクと呼ばれる。偽造者はカッティング装置を所有していない。ディスクより、保護膜、反射膜を剥離して、表面のピット構造をむき出しにする。そしてここに導電膜を形成し、メッキを行うことによってスタンパーを製作する。そしてスタンパーから公知の方法でディスクを製造して、偽造品を完成させる。この場合、そのままレプリカしてしまうために、細密なピット形状まで同一のディスクができあがる。CDやDVDレベルまではこの方法によって偽造が可能となっているが、本発明の場合、ドットが極めて小さいために、特にドット間の寸法が小さいために、スタンパー作成時のレプリカで、基盤のドットが自ら破損してしまう。ポリカーボネートを材料とした場合の場合、分子量15000以下、望ましくは13000以下でこの特徴があり、偽造品はエラーレートが急増する。従ってディスク・ツー・ディスクも困難である。このように本発明は再生専用ディスクの海賊版防止にも効果がある。
【0069】
以上本発明なる光ディスクについて説明してきた。信号は主にEFM変調や8−16変調、そして(1,7)変調、4−9変調、VFM変調を扱って説明してきたが、本発明はこれらの信号方式に限定されるものではない。(2,7)変調や4−15変調、7−13変調、8−10変調、8−15変調などでも良い。いわゆる(d、k)符号と呼ばれる各種信号すべてを扱うことができる。また固定長符号であっても可変長符号であっても用いることができる。またマークエッジ記録に効果的であるが、マークポジション記録においても効力を発揮する。
【0070】
続いて本発明を実現するための光学的記録媒体作製用信号変換器を説明する。信号変換器40の構成を図10に示す。信号変換器40は、クロック周期設定部40a、マーク部ベース露光量設定部40b、マーク部パルス露光量設定部40c、スペース部ベース露光量設定部40d、スペース部パルス露光量設定部40e、重畳部40fから構成される。
前記した重畳部40fには記録しようとする情報信号を2値に変調したした変調信号(入力信号)10Aが入力される。また、重畳部40fには前記した入力信号10Aを作り出すときに使用した基準クロックCLをクロック周期設定部40aで分周あるいは逓倍したクロック周期設定信号CLAが入力される。図11(D)に示すように、前記したマーク部ベース露光量設定部40bはマーク11のベース位置に対応したレベルP13を有する信号を出力する。マーク部パルス露光量設定部40cはマーク11のパルス位置に対応したレベルP14を有する信号を出力する。スペース部ベース露光量設定部40dはスペース12のパルス位置に対応したレベルP15を有する信号を出力する。スペース部パルス露光量設定部40eはスペース12のベース位置に対応したレベルP16を有する信号を出力する。重畳部40fはこれら信号10A,CLAに前記したマーク部ベース露光量設定部40b、マーク部パルス露光量設定部40c、スペース部ベース露光量設定部40d、スペース部パルス露光量設定部40eから出力する信号を重畳(加減乗除)することによって記録信号(出力信号)10Bを出力する。
【0071】
つぎに、前記した信号変換器40の信号変換動作を、図10、図11を用いて説明する。前記した入力信号10Aは波形S1(図11(A))をしている。この入力信号10Aの2値に応じたマーク11,スペース12を図示せぬ光ディスク上に設けるのであるが、この際に、マーク11,スペース12を構成する超微細ドット11aa,12aaの周期をパルスとして作り出すために、この超微細ドット11aa,12aaの周期を得るために、前記した基準クロックCL(図11(B)に示す波形S2)をクロック周期設定部40aでその周期を設定する。こうしてクロック周期設定部40aから出力されたクロック周期設定信号CLA(図11(C)に示す波形S3)は、例えば超微細ドット11aa−11aa,12aa−12aaのそれぞれの間隔を0.5Tとするときには、基準クロックCLの周期を1/2にしたクロック周期設定信号CLAを出力する。なお、図11(C)には図示の都合上、基準クロックCLの周期を1/2にせずにそのまま(1T)としたクロック周期設定信号CLAの波形S3を示している。
【0072】
こうして、前記した重畳部40fは、前記した入力信号10Aに、前記したマーク部ベース露光量設定部40b、マーク部パルス露光量設定部40c、スペース部ベース露光量設定部40d、スペース部パルス露光量設定部40eからそれぞれ出力する信号に基く各種設定値(図11(D)に示したレベルP13,P14,P15,P16)に応じて、これを重畳(加減乗除)することによって得た記録信号(出力信号)10Bを出力する。このように設定することによって得た出力信号10Bは合計4種類の個所の記録露光量を設定することができる。
【0073】
前記した重畳部40fで行われる重畳動作を図12を用いて説明する。重畳部40fは入力信号10A(S1)の2値に応じて、マーク11、スペース12を判定する。また、重畳部40fはクロック周期設定信号CLA(S3)が入力されている。重畳部40fは判定したマーク11、スペース12、クロック周期設定信号CLAを用いて、つぎの2動作を行う。一方は、(レベルP13−P14)の露光量に増幅され、もう一方は、(レベルP15−P16)の露光量に増幅される。そしてスペース12を作るために入力信号10A(S1)の「0」レベルはレベルP16に増幅される。そして、この信号に(レベルP15−P16)に増幅されたクロック周期設定信号CLA(S3)を加算する。またマーク11を作るために、入力信号10A(S1)の「1」レベルはレベルP13に増幅される。そして、この信号に(レベルP13−P14)に増幅されたクロック周期設定信号CLA(S3)を減算する。そして最終的にこれらを混合して、出力信号10B(S4)を生成出力する。尚、このような一定の動作は、マイクロコンピュータを用いたソフトウエア的な処理で容易に行なうことができる。
【0074】
前述したものは本発明の情報記録装置の要部をなす信号変換器40の最も基本的な構成を説明したものであり、種々変形が可能である。例えばマーク11に対しある一定時間の短縮を行う、いわゆるデューティー補正を行っても良い。この方法は公知の補正回路を入力信号10Aが入力される前記した重畳部40fの前段に挿入すればよい。また基準クロックCLは、入力信号10Aと別に入力するようにしたが、入力信号10Aのジッターが大変小さいことを利用して、この入力信号10Aより基準クロックCLを作り出しても良い。これには公知のPLL回路をそのまま用いることができる。また図10ではクロック周期設定部40aをマーク、スペースともに共通としたが、それぞれ別々の周期に設定するよう、2系統にしても良い。
【0075】
上記信号変換器40は、従来の変調方式の後段に設けることにより、記録媒体作製用の所望の形態の入力信号を得るものであるが、この所望の形態の入力信号を得るために、変調方法自体に上記した操作を組み込むようにしてもよい。
【0076】
以上、信号変換器40の機能、変換方法について説明してきた。これを用いて本発明の情報記録媒体を記録する情報記録装置は以下のようなものである。再生専用ディスク用記録装置の原理モデルを図13に示す。再生専用ディスク用記録装置は、前記した信号変換器40、エネルギービーム源50、ビーム変調器51、ビームエクスパンダー52、対物レンズ53、ターンテーブル54、スピンドルモータ55、フォーカスサーボ光学系60、ハーフミラー61、62、検出器63、アクチュエータ64、対物レンズホルダー65、からなる。このうち最低限必須となる部品は、エネルギービーム源50、ビーム変調器51、ビームエクスパンダー52、対物レンズ53、ターンテーブル54、スピンドルモータ55である。70はブランクマスターディスク(未記録ディスク原盤)。ビーム変調器51には先述の信号変換器40が接続される。エネルギービーム源50は例えばレーザー光源である。以下エネルギービーム源50をレーザー光源50として話を進める。
【0077】
レーザー光源50から出射されたレーザー光はビーム変調器51に入力される。ビーム変調器51は例えば公知の電気光学素子変調器(EO変調器)や音響光学素子変調器(AO変調器)などである。一方、ビーム変調器51は信号変換器40から出力する前記した出力信号10Bが供給されると、この出力信号10Bの波形S4(図11(D))に対応して、変調器51内の光透過率が変化して、出射されるレーザー光の光量が変化する。ビーム変調器51から出力されたレーザー光はビームエクスパンダー52で対物レンズ53に適した寸法に変形される。そしてハーフミラー61を通過後、ハーフミラー62で反射されて、対物レンズ53に入射される。対物レンズ53で最終的な寸法まで絞り込まれて、ブランクマスター70の表面に照射される。なおブランクマスター70は平坦なガラス盤に感光材料が塗布されたもので、感光材料はレーザー光源50のレーザー波長に対して光学特性の変化、または物理形状の変化する材料である。ブランクマスター70はスピンドルモータ55に直接または間接接続されたターンテーブル54上に設置されている。ディスク状に回転記録するために、スピンドルモータ55が回転し、それに伴ってターンテーブル54が回転する。そしてその上に設置されたブランクマスター70も回転して、スパイラル状または同芯円状に記録が行われる。しかし記録するブランクマスター70は回転に伴って、面位置が微小上下するため、この面振れに対応して対物レンズ53を微小上下する必要がある。これには公知のフォーカスサーボ技術が使用できる。フォーカスサーボ光学系60から出射された光がハーフミラー61、ハーフミラー62で反射されてブランクマスター70に入射、反射してきた光を検出器63でモニターする。そして変化する面位置に合わせて、対物レンズ54を取り付けた対物レンズホルダー65を上下させるのである。対物レンズホルダー65はアクチュエータ64内に流れる電流で上下するように設計しておき、検出器63で検出した位置変化を補正するように対物レンズホルダー65を制御する。そして制御記録されたブランクマスターは、公知の方法でスタンパーが製作され、そのスタンパーを用いてディスクを製造することができるのである。
【0078】
なおここで使用するエネルギービーム源50は、レーザー光などの可視光、紫外光、そして放射光、電子線などである。レーザー光源を使用する場合は、458、442、413,406,364,351、250nmなどの波長の連続発光レーザーを用いることができる。またパルス発光レーザーも用いることができ、257nmのフッ化クリプトン、193nmのフッ化アルゴン、157nmのフッ素ガスなどのエキシマレーザなどが使用できる。このパルス発光レーザーの場合には、それ自身が有するパルス特性をそのまま生かして、本発明の記録波形を作り出してもよい。その場合は信号変換器の内部でパルスを作り出す必要がなくなるため、信号変換器40を簡略化することができる。
【0079】
以上、前述したものは本発明の情報記録装置の最も基本的な構成を説明したものであり、種々変形が可能である。記録ビームの形状を整形するために、スリットやピンホールをハーフミラー62と対物レンズ53の間に挿入してもよい。また記録ビームの形状を常時モニターするために、記録ビームを分配してCCDセンサーを配置しても良い。
【0080】
また、前述したのは再生専用型光ディスクについて、記録装置を説明してきた。光磁気や相変化記録のような記録再生型ディスクの記録装置の場合には、前述した信号変換器40を記録レーザーのドライブ回路に接続して使用することができる。その方法は再生専用型ディスクの記録装置の発明趣旨に則って、各光学素子を実使用に最適な素子に置き換えればよい。
【0081】
【発明の効果】
上述した本発明の再生専用型記録媒体、情報記録方法、情報記録装置、再生専用型記録媒体の製造方法、及び再生専用型記録媒体の製造装置によれば、次のように優れた作用効果を発揮することができる。情報記録媒体に形成するマーク、スペース波形の独立制御が可能となり、情報記録媒体を再生して得た再生信号の周波数特性が改善されてジッターが減る。また、チルトマージンが拡がり、クロストークが減少し、トラッキングが容易になる。さらに、イコライザーが不要になり、従来設備で高密度ディスク製造が可能となる。さらにまた、偽造防止機能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録媒体の第1実施例を説明するための図である。
【図2】本発明の情報記録媒体の第2実施例を説明するための図である。
【図3】本発明の情報記録媒体の第3実施例を説明するための図である。
【図4】本発明の情報記録媒体の第1実施例〜第3実施例における長さ14Tのマーク、スペースの再生信号のレベルを説明するための図である。
【図5】本発明の情報記録媒体の第4,5実施例を説明するための図である。
【図6】従来の再生信号のアイパターンを示す図である。
【図7】本発明の再生信号のアイパターンを示す図である。
【図8】従来の情報記録媒体にマークを記録する前後の状態を説明するための図である。
【図9】本発明の情報記録媒体にマークを記録する前後の状態を説明するための図である。
【図10】光学的記録媒体作製用信号変換器の構成を説明するための図である。
【図11】光学的記録媒体作製用信号変換器の動作を説明するための図である。
【図12】光学的記録媒体作製用信号変換器の動作を説明するための図である。
【図13】本発明の情報記録装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図14】コンパクトディスクの信号トラック及び再生信号波形を示す図である。
【図15】DVDの信号トラック及び再生信号波形を示す図である。
【符号の説明】
11 マーク
11a,12a 集合
11aa,12aa 超微細ドット
12 スペース
40 信号変換器(信号変換手段)
40a クロック周期設定部(超微細ドット周期設定手段)
40b マーク部ベース露光量設定部
40c マーク部パルス露光量設定部
40d スペース部ベース露光量設定部
40e スペース部パルス露光量設定部
40f 重畳手段(重畳部)
P13 第1のベースレベル
P14 第1のパルスレベル
P15 第2のパルスレベル
P16 第2のベースレベル

Claims (7)

  1. 波長λのレーザー光及び開口数NAの対物レンズを備えた記録媒体再生装置で再生され再生専用型記録媒体であって、
    λ/(2NA)以下の均一なピッチで凹みとして形成されたドットの連続による情報トラックを有し、
    前記連続したドットは、第1の長さを有する複数個の連続したドット群と、前記第1の長さとは異なる第2の長さを有する複数個の連続したドット群とから構成されてることを特徴とする再生専用型記録媒体。
  2. 前記第1の長さと前記第2の長さは、共にλ/(4NA)以下の長さであることを特徴とする請求項1記載の再生専用型記録媒体。
  3. 前記第1の長さを有する複数個の連続したドット群に基づいて得られる再生信号と、前記第2の長さを有する複数個の連続したドット群に基づいて得られる再生信号とが、2値を構成するように、前記第1の長さと前記第2の長さが定められている特徴とする請求項1又は請求項2記載の再生専用型記録媒体。
  4. 記録膜を有する情報記録媒体の前記記録膜に対して記録レーザー光を照射し、前記記録膜に反射率が互いに異なるマークとスペースとからなる情報トラックを形成して情報を記録する情報記録方法であって、
    前記マークを、第1の長さを有する複数個の連続したドット群を形成して構成すると共に、前記スペースを、前記第1の長さとは異なる第2の長さを有する複数個の連続したドット群を形成して構成し、
    均一な長さのパルス信号を生成するパルス信号生成ステップと、
    前記情報を2値化した変調信号が第1の状態のときにマークと判別し、前記第1の状態とは異なる第2の状態のときにスペースと判別する判別ステップと、
    判別した前記マークを構成する前記第1の長さのドット群を形成するための第1のベースレベル及び第1のパルスレベルに応じた記録レベルをそれぞれ設定するマーク記録レベル設定ステップと、
    判別した前記スペースを構成する前記第2の長さのドット群を形成するための第2のベースレベル及び第2のパルスレベルに応じた記録レベルをそれぞれ設定するスペース記録レベル設定ステップと、
    前記マーク記録レベル設定ステップ及び前記スペース記録レベル設定ステップにおいてそれぞれ設定した結果を前記パルス信号に重畳することにより、前記変調信号における前記マークが存在する期間には、前記第1のベースレベルと前記第1のパルスレベルとを用いて前記第1の長さのドットを形成するためのマーク記録信号を出力し、前記変調信号における前記スペースが存在する期間には、前記第2のベースレベルと前記第2のパルスレベルとを用いて前記第2の長さのドットを形成するためのスペース記録信号を出力し、前記マーク記録信号及び前記スペース記録信号によって前記記録レーザー光を変調して前記記録膜前記情報を記録する記録ステップとを有することを特徴とする情報記録方法。
  5. 記録膜を有する情報記録媒体の前記記録膜に対して記録レーザー光を照射し、前記記録膜に反射率が互いに異なるマークとスペースとからなる情報トラックを形成して情報を記録する情報記録装置であって、
    前記マークは、第1の長さを有する複数個の連続したドット群から構成されると共に、前記スペースは、前記第1の長さとは異なる第2の長さを有する複数個の連続したドット群から構成され、
    均一な長さのパルス信号を生成するパルス信号生成手段と、
    前記情報を2値化した変調信号が第1の状態のときにマークと判別し、前記第1の状態とは異なる第2の状態のときにスペースと判別する判別手段と、
    判別した前記マークを構成する前記第1の長さのドット群を形成するための第1のベースレベル及び第1のパルスレベルに応じた記録レベルをそれぞれ設定する第1の設定手段と、
    判別した前記スペースを構成する前記第2の長さのドット群を形成するための第2のベースレベル及び第2のパルスレベルに応じた記録レベルをそれぞれ設定する第2の設定手段と、
    前記変調信号における前記マークが存在する期間には、前記第1の設定手段で設定した設定結果を前記パルス信号に重畳することにより、前記第1の長さのドットを形成するためのマーク記録信号を出力し、前記変調信号における前記スペースが存在する期間には、前記第2の設定手段で設定した設定結果を前記パルス信号に重畳することにより、前記第2の長さのドットを形成するためのスペース記録信号を出力する重畳手段と、
    前記マーク記録信号及びスペース記録信号で前記記録レーザー光を変調て前記記録膜前記情報を記録する記録手段と、を備えたことを特徴とする情報記録装置。
  6. 再生専用型情報記録媒体の製造に用いるブランクマスターの感光材料に対して記録レーザー光を照射し、前記再生専用型情報記録媒体の再生時においてマークとスペースとして検知される情報トラックを形成して情報を記録するステップを含む再生専用型情報記録媒体の製造方法であって、
    前記マークを、第1の長さを有する複数個の連続したドット群を形成して構成すると共に、前記スペースを、前記第1の長さとは異なる第2の長さを有する複数個の連続したドット群を形成して構成し、
    均一な長さのパルス信号を生成するパルス信号生成ステップと、
    前記情報を2値化した変調信号が第1の状態のときにマークと判別し、前記第1の状態とは異なる第2の状態のときにスペースと判別する判別ステップと、
    判別した前記マークを構成する前記第1の長さのドット群を形成するための第1のベースレベル及び第1のパルスレベルに応じた記録レベルをそれぞれ設定するマーク記録レベル設定ステップと、
    判別した前記スペースを構成する前記第2の長さのドット群を形成するための第2のベースレベル及び第2のパルスレベルに応じた記録レベルをそれぞれ設定するスペース記録レベル設定ステップと、
    前記マーク記録レベル設定ステップ及び前記スペース記録レベル設定ステップにおいてそれぞれ設定した結果を前記パルス信号に重畳することにより、前記変調信号における前記マークが存在する期間には、前記第1のベースレベルと前記第1のパルスレベルとを用いて前記第1の長さのドットを形成するためのマーク記録信号を出力し、前記変調信号における前記スペースが存在する期間には、前記第2のベースレベルと前記第2のパルスレベルとを用いて前記第2の長さのドットを形成するためのスペース記録信号を出力し、前記マーク記録信号及び前記スペース記録信号によって前記記録レーザー光を変調して前記感光材料に前記情報を記録する記録ステップと、を有することを特徴とする再生専用型情報記録媒体の製造方法。
  7. 再生専用型情報記録媒体の製造に用いるブランクマスターの感光材料に対して記録レーザー光を照射し、前記再生専用型情報記録媒体の再生時においてマークとスペースとして検知される情報トラックを形成して情報を記録する情報記録手段を有する再生専用型情報記録媒体の製造装置であって、
    前記マークは、第1の長さを有する複数個の連続したドット群から構成されると共に、前記スペースは、前記第1の長さとは異なる第2の長さを有する複数個の連続したドット群から構成され、
    前記情報記録手段は、
    均一な長さのパルス信号を生成するパルス信号生成手段と、
    前記情報を2値化した変調信号が第1の状態のときにマークと判別し、前記第1の状態とは異なる第2の状態のときにスペースと判別する判別手段と、
    判別した前記マークを構成する前記第1の長さのドット群を形成するための第1のベースレベル及び第1のパルスレベルに応じた記録レベルをそれぞれ設定する第1の設定手段と、
    判別した前記スペースを構成する前記第2の長さのドット群を形成するための第2のベースレベル及び第2のパルスレベルに応じた記録レベルをそれぞれ設定する第2の設定手段と、
    前記変調信号における前記マークが存在する期間には、前記第1の設定手段で設定した設定結果を前記パルス信号に重畳することにより、前記第1の長さのドットを形成するためのマーク記録信号を出力し、前記変調信号における前記スペースが存在する期間には、前記第2の設定手段で設定した設定結果を前記パルス信号に重畳することにより、前記第2の長さのドットを形成するためのスペース記録信号を出力する重畳手段と、
    前記マーク記録信号及びスペース記録信号で前記記録レーザー光を変調して前記感光材料に前記情報を記録する記録手段と、を備えたことを特徴とする再生専用型情報記録媒体の製造装置。
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