JP4088168B2 - 総ゴムタイヤの製造方法及び破砕ゴム粉混合物の充填装置 - Google Patents

総ゴムタイヤの製造方法及び破砕ゴム粉混合物の充填装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、総ゴムタイヤを製造する方法及び前記総ゴムタイヤの製造方法に使用する破砕ゴム粉混合物の充填装置に関し、より詳細には例えば、廃棄ゴム成形品として使用済みのタイヤ(本明細書において、「廃タイヤ」という)を回収し、回収された廃タイヤの破砕ゴム粉を原料とし、この破砕ゴム粉とこれにバインダを混合して得られたバインダとの混合物から成る破砕ゴム粉混合物をニューマチックタイヤ内に充填してニューマチック形の総ゴムタイヤを製造する方法、及び前記方法において前記ニューマチックタイヤ内に破砕ゴム粉混合物を充填するための充填装置に関する。
【0002】
なお、本明細書において「タイヤ」には、乗用車、産業車輌等の自動車用のタイヤのみならず広く自転車、オートバイ、フォークリフト、一輪車、車椅子その他の各種のタイヤを含む。
【0003】
【従来の技術】
ゴム廃棄物の処理は、焼却するか、又は15cm以下に切断あるいは破砕して埋め立てることが必要とされている(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)。
【0004】
しかし、ゴム製品はこれを焼却すると多量の煤が発生しやすく、また、単に埋設、廃棄するのみでは資源の有効利用が図れないことから、廃棄されたゴム製品、特にゴム製品中においてもゴムの使用量が多いタイヤにつき、その再利用が検討されている。
【0005】
自動車用の廃タイヤにつき現在実施あるいは検討されている利用方法としては、再びタイヤとして利用するために再生する方法、タイヤのままの形態で別の用途に利用する方法、廃タイヤを粉砕するなどして別途の用途に利用する方法などが検討されている。
【0006】
前例のうち、再びタイヤとして利用する方法としては、すり減ったトレッドを再生して再度タイヤとして使用する「リトレッド」がある。
【0007】
このリトレッドは、土台となるカーカス(骨組み)が再利用可能な程度にしっかりしたものに対して行われるもので、使用済みのタイヤを乾燥室で乾燥させ、バフマシンを通して一定の厚みまで削り、ゴム糊を塗布して新しいトレッドを貼着後、加硫して再生するものである。
【0008】
廃タイヤを原型のまま他の用途に利用する例としては、防舷材、花壇、学校や児童公園などの遊戯施設、海底に沈めて人工漁礁とする例がある。
【0009】
また、切断などして利用する例としては、小片に切断して道路舗装の下層とするもの、鉄道の道床に敷いて防振マットとするもの、あるいは漏れた油などの除去吸収材とするもの、又、小片を接合剤にて接合して運動場に敷設し、又は裁断されたゴムをアスファルトと混合してシーラントとして利用し、又、舗装等への利用するもの、さらには、カーペットとして利用することなどが実施されあるいは検討されている。
【0010】
前述の廃タイヤの再利用方法のうち、リトレッドによりタイヤとして再生するためには土台となるカーカスが再利用可能な程度にしっかりしたものである必要があり、度重なる使用によりカーカス自体に損傷の生じたタイヤはこれを再利用することはできない。そのため、このようなタイヤは結局廃棄処分されることになる。
【0011】
一方、廃タイヤをタイヤの原型を止めたままで遊戯施設や花壇等として再利用する方法にあっては、多量に廃棄される廃タイヤの全てに対処し得るものではなく、また、この利用方法にあってはタイヤの原型を止めたままで再利用するものであるために、遊戯施設や花壇などとしての使命を全うした後の廃タイヤを如何にして廃棄すべきかの問題が生ずる。
【0012】
さらに、廃タイヤを切断等して道路舗装の際の下層やマット等として利用する場合には、廃タイヤを回収し、その後この回収された廃タイヤを切断、接着する等して加工する必要がある等、廃タイヤの回収、加工にコストがかかる一方で、再生された下地材等は比較的商品価値が低いこと等が廃タイヤを原料とした再生品の製造を促進することの妨げとなっている。
【0013】
以上のような理由から、廃タイヤはその全てが有効に処分ないしは再利用されておらず、不法投棄されたり、空き地に山積みにされたまま放置され、時に自然発火し、社会的危険因子となるなど適切な処分が要望されている。
【0014】
一方、廃タイヤは廃プラスチック等に比較してその流通経路がはっきりしており、その収集は比較的容易である。
【0015】
このような点から、廃タイヤより回収したゴムを再度タイヤとして再利用することが検討されており、タイヤの内部に、多数の中古タイヤの小片が混在する弾性ゴム材を充填することにより、廃タイヤをタイヤの一部として再生するなどがすでに提案されている(特許文献1参照)。
【0016】
また、タイヤ内にゴムを充填して総ゴムタイヤを製造する方法として、タイヤに取り付けられたリムに注入孔を設け、この注入孔から空気に代えて液状のウレタンをバインダーとした粉末ゴムコンパウンドを注入する方法がある(特許文献2参照)。
【0017】
この発明の先行技術文献情報としては次のものがある。
【特許文献1】
実開昭50−74001号公報(第1頁、第1図)
【特許文献2】
特開昭57−58501号公報(第1−2頁、第2図)
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
前出特許文献1に示す従来技術にあっては、タイヤ内に中古タイヤの小片が混在する弾性ゴム材を充填することにより、中古タイヤを利用した弾性ゴム材により安価で十分な機能のクッションタイヤを得ることができるものであるが、この特許文献1は弾性ゴム材の具体的な充填方法等を開示していない。
【0019】
また、タイヤに対する弾性充填材の充填方法は一例として特許文献2に開示されているが、リムに形成された比較的小さな注入孔を介して弾性充填材を充填する場合にはタイヤ内にむらなく充填材を充填することが難しく、特に特許文献1に記載されているように、固体である中古タイヤの小片が混在する弾性充填材をタイヤ内にむら無く注入することは困難である。
【0020】
しかも、この方法にあっては、例えば時間の経過と共に常温で硬化する、所謂「時硬化型」の弾性充填材を使用すると、弾性充填材は充填開始の直後より硬化を開始するために、注入口近傍で硬化し、注入口からの距離が遠くなるに従い十分な弾性充填材の充填を行うことができないという問題を生じる場合がある。
【0021】
又、従来技術では、練りゴム等の弾性充填材を加硫等の熱処理により安定させるので、この熱処理により弾性充填材が充填されたニューマチックタイヤのトレッドやサイドウォール等に使用されているゴムが劣化してしまうという問題が発生する。
【0022】
そこで本発明の目的は、上記従来技術における欠点を解消するためになされたものであり、総ゴムタイヤの製造に際し、加熱・加硫工程を行わず、ニューマチックタイヤ内に破砕ゴム粉とバインダとの混合物である破砕ゴム粉混合物を容易に、かつ、むらなく充填し、成形することのできる総ゴムタイヤの製造方法及びこの方法において使用する破砕ゴム粉混合物の充填装置を提供することにより、廃タイヤ、その他の廃棄ゴム成型品の回収、再生を促進して資源の有効利用を図ることを目的とするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の総ゴムタイヤの製造方法は、例えば一辺を0.1〜3mm、好ましくは0.1〜1.5mmに破砕した、破砕ゴム粉に時間の経過と共に常温で硬化するバインダ(本明細書において「時硬化型バインダ」という。)を添加・混合して破砕ゴム粉混合物とし、この破砕ゴム粉混合物をニューマチックタイヤ44内にピストン131により押出し充填する工程と、
前記充填された破砕ゴム粉混合物を前記ニューマチックタイヤ44内において硬化させる工程とから成り、
前記押出・充填工程は、前記ピストン131から前記ニューマチックタイヤにより閉塞される空間に圧密状態で、前記ピストン131により前記破砕ゴム粉混合物を、アンダーダイ125上の略中央又は略中心が前記ピストン方向に膨出又は突出し、且つ、その高さ方向に直交方向で、前記ピストンと反対方向に向かって前記ニューマチックタイヤ44のビード29,29間の内周空間28方向に断面積を順次拡大する整流空間56に押し出されることによって、前記破砕ゴム粉混合物は前記整流空間56を経て360°方向に整流され、該整流された前記破砕ゴム粉混合物を前記内周空間28を介して前記ニューマチックタイヤ44内に前記破砕ゴム粉混合物を圧入・充填することを特徴とする(請求項1)。
【0024】
前記整流空間56は、前記アンダーダイ125上に形成した凸部51により形成し、例えば頂点を前記ピストン方向とした円錐面126によって画成される空間とすれば好適に360°方向への整流が行える(請求項2,5)。
【0025】
前記総ゴムタイヤの製造方法において、前記破砕ゴム粉と混合される前記バインダとして、ウレタン樹脂系、ポリウレタン樹脂系、メラミン樹脂系、フェノール樹脂系のうちより選択された少なくとも1種類のバインダを使用すると共に、前記破砕ゴム粉と前記バインダとを、重量比において3:1〜5:1の割合で混合することができる(請求項3)。
【0026】
また、前述の総ゴムタイヤの製造に使用される本発明の破砕ゴム粉混合物の充填装置10は、破砕ゴム粉と時硬化型バインダとを混合して成る破砕ゴム粉混合物が投入される円筒状の押出シリンダ11と、前記押出シリンダ11内に投入された前記破砕ゴム粉混合物を押し出すピストン131を備えた押出装置(エアシリンダ13)と、前記破砕ゴム粉混合物が充填されるニューマチックタイヤ44を取り付けて、前記押出シリンダ11の押出口111より押し出された破砕ゴム粉混合物を、前記ニューマチックタイヤ44のビード29,29間より該ニューマチックタイヤ44内に導入する整流圧入ダイ12を備え、
前記整流圧入ダイ12は、好適には昇降自在なアンダーダイ125と、該アンダーダイ125上にスペーサ59を介して所定間隔で取り付けられるアッパーダイ121を備え、
前記アッパーダイ121は、前記押出シリンダ11の下端に形成された前記押出口111に連結される注入口122が、好適には、その中央に形成された無端環状を成すと共に、前記アンダーダイ125は、該アンダーダイ125の中央に形成された例えば頂部を前記アッパーダイ121の注入口122の中心に位置するように配置した円錐面126を有する凸部51、好適にはこの凸部51を成す前記円錐面126の裾から外周方向に一定長さで延在する平坦部127を前記アンダーダイ上に配置した構成を備えている(請求項4、5、6)。
【0027】
前述の破砕ゴム粉混合物の充填装置10において、前記アッパーダイ121及びアンダーダイ125を挿入可能な内径を有する略円筒状に形成された円筒部53と、前記円筒部53の一端縁より外周方向に突出された外向きフランジ55と、前記円筒部53の他端縁より一定長さで内周方向に突出されて、円形の中央開口58を有する内向きフランジ57とを備えた1組の支持具50(50a,50b)を設け、
前記支持具50(50a,50b)の一方50bの前記内向きフランジ57に形成された中央開口58内に、前記アンダーダイ125の凸部51あるいは前記円錐面126を円筒部53側より挿入し、前記アンダーダイ125の前記平坦部127上に前記一方の支持具50bの内向きフランジ57を当接させて載置すると共に、
他方の前記支持具50aの内向きフランジ57を前記アッパーダイ121の底面123に接触するように、この支持具50aの円筒部53内に前記アッパーダイ121を挿入し、
前記2つの支持具50(50a,50b)の前記内向きフランジ57,57間にスペーサ59を配置して、前アンダーダイ125上に前記1組の支持具50(50a,50b)及びスペーサ59を介して前記アッパーダイ121を固定して導入流路52を画定すると共に、前記2つの支持具50(50a,50b)の外向きフランジ55,55間に、前記ニューマチックタイヤ44のサイドウォール27部分を挟持固定することもできる(請求項7)。
【0028】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態につき、添付図面を参照しながら以下説明する。
【0029】
なお、以下の実施形態にあっては、廃棄されたゴム成形品(以下、「廃棄ゴム成形品」という。)を原料とし、この廃棄ゴム成形品を原料として総ゴムタイヤを製造する例を説明するが、本発明において原料とする破砕ゴム粉は必ずしも廃棄ゴム成形品より得られたものである必要はなく、未使用の破砕ゴム粉を使用しても良い。
【0030】
また、以下の実施形態にあっては、原料とする廃棄ゴム成形品の一例として特に流通経路がはっきりしており回収等が容易な廃タイヤを原料として総ゴムタイヤを製造する例を説明するが、本発明の総ゴムタイヤの原料となる廃棄ゴム成形品は廃タイヤに限定されることなく各種のゴム成形品より得られたゴムの破砕粉を原料として使用することが可能である。
【0031】
本実施形態において説明する総ゴムタイヤの製造方法は、回収された廃タイヤを所定のサイズの小片に破砕して破砕ゴム粉を得る工程、必要に応じてこの破砕により得られた破砕ゴム粉からワイヤなどの金属片又は内部に金属片を含んでいる破砕ゴム粉を分離して除去する工程、前記工程により得られた破砕ゴム粉をバインダと混合して破砕ゴム粉混合物を得、この破砕ゴム粉混合物をニューマチックタイヤ内にピストンにより充填する工程、及びニューマチックタイヤ内に充填された破砕ゴム粉混合物を常温下において硬化させて総ゴムタイヤとする工程からなる(図1参照)。
【0032】
〔原料〕
本実施形態においてニューマチックタイヤに充填される充填材の原料は、使用済みのタイヤを回収して得られた廃タイヤである。この廃タイヤのうち内部に空気を充填して使用する、所謂「ニューマチックタイヤ」は、一般に図2(A)〜図2(C)に示すように複数の層から成り、タイヤの骨格を成し、タイヤの受ける荷重、衝撃、充填した空気の圧力等に耐えてゴムが破裂しないよう保護する例えばレーヨン、ナイロン、ポリエステル、スチール、アラミド、グラスファイバー等から成るコードの層であるカーカス21がタイヤ20の最内周側に配置され、このカーカス21の外周側にベルトないしはブレーカー等と呼ばれる、例えばスチールフィラメントを撚り合わせる等して形成された補強帯23が配置されている。そして、この補強帯23上にゴムが被覆され、この補強帯23上を被覆するゴムによりトレッド25、ショルダー26、サイドウォール27等が形成されている。
【0033】
また、ニューマチックタイヤ等は、通常リムで被蓋される内周が所定幅で一連に開口(この開口で画定されるニューマチックタイヤ内の空間に連通する空間を内周空間28という)する無端環状のドーナッツ状に形成され、そのサイドウオール方向の断面で最内周側は高炭素鋼などの鉄線を束ねて埋設されているビード29で形成されている。
【0034】
なお、本発明の総ゴムタイヤの製造方法において原料として使用することのできる廃タイヤには、図2(A)〜図2(C)に示すニューマチックタイヤに限定されず、ソリッドタイヤやニューマチック形総ゴムタイヤ等の各種総ゴムタイヤを原料として使用することもでき、また、これらの廃タイヤに限定されず、各種の廃棄ゴム成形品を原料とすることができる点については前述の通りである。
【0035】
〔破砕工程〕
以上のような構造を有する回収された廃タイヤ(一例としてニューマチックタイヤ)は、0.1〜3mm、好ましくは0.1〜1.5mmの小片となる迄これを破砕する。
【0036】
この破砕は、一例として回収された廃タイヤを例えばカッタなどにより複数片に切断し、その後この切断して得られたタイヤ片をさらに破砕機などにかけて前述の0.1〜3mm、好ましくは0.1〜1.5mmの大きさの破砕粉となる迄粉砕ないし細砕、広義において破砕するものである。
【0037】
図3中、30はカッタで、前述のように廃タイヤ20を所定大に切断する、例えば図3に示すように切断する個数に応じた枚数の切断刃32が放射状に配置されたカッタ30の前記切断刃32の中心34を廃タイヤ20の中心36に位置させて切断刃32を廃タイヤ20に押圧し、廃タイヤ20を所望の個数に切断し得るよう構成されている。
【0038】
なお、廃タイヤ20を切断する方法は、廃タイヤ20をその後の粉砕に際して処理し易い所定のサイズに切断し得るものであれば如何なる構成の装置を使用しても良く、また、切断することなく上記サイズの破砕粉に破砕することが可能な場合には、必ずしも図3に示すようなカッタによる切断は行う必要がない。さらに、前記カッタ30等により廃タイヤ20を切断するに際しては、廃タイヤ20の内周縁に形成されたビード29を予め切断して除去しておけば、ビード29に埋設されている高炭素鋼より成る鉄線等を除去した後、前述の切断作業を行うことにより、後述の金属分離工程における作業が容易となる。
【0039】
なお、図3に示すカッタに代えて、例えば図4に示す装置(以下「クラッシャ」という)により前記廃タイヤの切断を行っても良い。
【0040】
この図4に示すクラッシャ60は、互いに内向きに回転する2軸61,62を平行に設け、各軸61,62に複数枚の回転刃63,64を所定間隔に設けると共に、各軸61,62の各回転刃外周で互いに噛み合って且つ各回転刃の外周面に等角度を成すよう突設した複数の爪刃65で廃タイヤを適宜大の断片からなる破砕片に切断するように設けられたもので、上部の投入口から投入された廃タイヤは、互いに内向きに回転する2軸の回転刃63,64の爪刃65により内部に引き込まれ、噛み合った状態で回転する回転刃63,64の外周エッジ間に、連続的に作用する煎断力でスリットしながら引き込みのときに作用する圧縮力によって破砕・切断され、破砕片が形成される。
【0041】
以上のようにして、所定の個数、ないしは所定の大きさに切断された廃タイヤは、これをさらに破砕して、一辺が0.1〜3mm、好ましくは0.1〜1.5mmとなる迄破砕する。
【0042】
この破砕方法としては、例えば破砕を容易と成すよう前記切断により得られたタイヤ片を深冷処理してこれを破砕しても良いが、この深冷処理を用いて破砕する場合には、液体窒素や液化天然ガス等を冷却媒体として利用する必要があり、その取り扱いが煩雑であると共に破砕にコストがかかることから、本実施形態にあっては、前述のようにして形成された廃タイヤ片を直接機械的な手段により破砕している。
【0043】
一例として、この破砕手段は図5に示すカッタミル70を使用して行うことができる。図5に示すカッタミル70は、上面に投入口71を有するケーシング72を備え、このケーシング72内で垂直方向に回転するカッタ支持体73を備えている。カッタ支持体73の外周には、水平方向に長さ方向を有する回転刃74をカッタ支持体73の回転方向に等角度を成すように6枚設け、これら6枚の回転刃74の刃先を同一の回転軌跡上に位置させている。
【0044】
そして、前記6枚の回転刃74の刃先の回転軌跡に対して僅かな間隙を介して二の固定刃75を回転刃74の刃先に対峙してケーシング72内周より突出させ、ケーシング72内に投入された廃タイヤ片は、回転する回転刃74と固定刃75との間で発生した剪断力により切断されて排出口76より排出される。
【0045】
なお、本工程におて使用する破砕機は、前記タイヤ片を前述した大きさの破砕粉に破砕可能な構成であれば既知の各種装置を使用することができる。
【0046】
〔金属分離工程〕
以上のように、0.1〜3mm、好ましくは0.1〜1.5mmに破砕された廃タイヤの破砕粉には、前述のカーカス21、補強帯23、ビード29等に使用されている樹脂繊維やスチールワイヤ等のゴム以外のものが切断されて形成された繊維片及び金属片が混入しており、本工程では必要に応じて破砕粉中に含まれる金属片や、金属片を含む破砕粉の分離、除去が行われる。
【0047】
なお、本工程は、廃棄ゴム成形品としてスチールワイヤ等の金属を含む廃タイヤを原料とした場合において行われる工程であり、原料とした廃棄ゴム成形品が金属を含まない場合には、本工程はこれを省略することができる。
【0048】
本工程においては、破砕ゴム粉中に含まれるゴム以外の材質のうち、スチールワイヤ等が切断されて形成された金属片を分離し除去する。
【0049】
この金属分離工程は、破砕により得られた廃タイヤの破砕粉中に混在する金属片を、例えばその比重の相違により分離しても良く、例えば前述の工程により得られた廃タイヤの破砕粉を真空吸引し、その比重差により金属片を含まない破砕粉のみを回収し、又は、比重差による選別以外にも、例えば磁力などにより金属片ないしは金属片を含む破砕粉を吸着して除去する等して金属片の含まれていない破砕粉のみを回収する等、破砕粉中に含まれる金属片又は金属片を含むゴムの破砕粉を分離して除去し得るものであれば如何なる方法により行っても良い。
【0050】
なお、本工程においては、前述の方法に限定されず既知の各種の分級装置を使用することができる。
【0051】
〔総ゴムタイヤの製造〕
(破砕ゴム粉混合物)
以上のようにして得られた破砕ゴム粉は、カーカス21や補強帯23が金属以外の材質、例えばしてレーヨン、ナイロン、ポリエステル、アラミド、グラスファイバー等の繊維から成る場合には、前記切断、破砕工程により破砕されたこれらの繊維、又はこれらの繊維を含む破砕粉が混在したままの状態となっているが、本実施形態の総ゴムタイヤの製造方法にあっては、これらのレーヨン、ナイロン、ポリエステル、アラミド、グラスファイバー等の繊維についてはこれを除去することなく破砕粉をそのまま総ゴムタイヤの原料たる破砕ゴム粉混合物として使用する。
【0052】
総ゴムタイヤの原料となる破砕ゴム粉混合物は、前述の廃タイヤ20より得られた破砕ゴム粉にバインダを添加・攪拌混合したものであり、重量比において少なくとも50wt%好ましくは60〜90wt%の破砕ゴム粉を含む。
【0053】
本実施形態にあっては、破砕ゴム粉とバインダとを重量比で5:1の割合で混合したものを破砕ゴム粉混合物として使用している。
【0054】
このバインダとしては、時間の経過と共に常温で硬化する「時硬化型」のものを使用し、硬化した後にバインダ自体も弾性を有するものであることが好ましく、このようなバインダとしてウレタン樹脂系、ポリウレタン樹脂系、メラミン樹脂系、フェノール樹脂系のものを使用することができる。また、ニューマチックタイヤに対する充填性を考慮して、好ましくは硬化前において低粘度のものを使用する。一例として、本実施形態にあってはこのバインダとしてポリウレタン樹脂系のもの(大日本インキ化学工業:バンデックスTP1620)を使用している。
【0055】
(破砕ゴム粉混合物の充填工程)
以上のように、破砕ゴム粉にバインダを配合し、常温で攪拌混合して得られた破砕ゴム粉混合物は、バインダが液状であるにも拘わらず混合後の状態においても破砕ゴム粉がそれ自体独立した状態で存在しており、しかもバインダに対して多量の破砕ゴム粉が混入されていることからバサバサの凝集体を成していることから、このような凝集体を成す破砕ゴム粉混合物は下記の方法によりニューマチックタイヤ内に注入されて総ゴムタイヤの弾性充填材(ベースゴム)となる。
【0056】
本発明の方法により製造される総ゴムタイヤは、ニューマチックタイヤ内に空気の代わりに前述の破砕ゴム粉混合物を充填することにより、ニューマチック形総ゴムタイヤ40を製造するものである。
【0057】
このニューマチック形総ゴムタイヤ40の製造方法は、図1を参照して説明した前述の既存のニューマチックタイヤをトレッドゴムとして使用し、このニューマチックタイヤ44内に前述の破砕ゴム粉混合物42を充填して総ゴムタイヤとするものであり、この破砕ゴム粉混合物の充填工程は以下の装置を使用している。
【0058】
〔破砕ゴム粉混合物の充填装置〕
この方法によるニューマチック形タイヤの充填工程に用いる破砕ゴム粉混合物の装置の一例を図6に示す。
【0059】
この破砕ゴム粉混合物の充填装置10は、ニューマチックタイヤ44内に充填する前述の破砕ゴム粉混合物が投入される押出シリンダ11と、この押出シリンダ11の下端に形成された押出口111に連結されるアッパーダイ121及びこのアッパーダイ121と対峙するアンダーダイ125により、押出シリンダ11から押し出された破砕ゴム粉混合物をニューマチックタイヤ44内に圧入する整流圧入ダイ12と、前記押出シリンダ11内に投入された前述の破砕ゴム粉混合物を上方より加圧してその下端より前記整流圧入ダイ12内に押し出すためのピストン131を備える押出装置である、ここでは加圧手段としてエアシリンダ13を備えており、これらの各手段がフレーム15に取り付けられて、上から順にエアシリンダ13、押出シリンダ11、整流圧入ダイ12の順に配置されている。
【0060】
内部に投入された破砕ゴム粉混合物を押し出す前述の押出シリンダ11は、図6に示すようにフレーム15の中段に取り付けられており、略円筒形状を成す胴部112と、この胴部112上方に連続する漏斗状の投入口113が形成されており、この投入口113を介して前述の破砕ゴム粉混合物を押出シリンダ11内に投入可能に構成されている。
【0061】
また、この押出シリンダ11の下端は前述の胴部112と同径に開口して押出シリンダ11内に投入された破砕ゴム粉混合物が押し出される押出口111となっている。この押出シリンダ11の下端外周縁は、図7に示すようにその角部が面取りされて下方に向かって先細り形状を成すテーパ状に形成されており、後述する整流圧入ダイ12の注入口122の形状と相俟って押出シリンダ11の下端を整流圧入ダイ12の注入口122に連結する際に注入口122内に挿入し易い形状となっていると共に、整流圧入ダイ12の注入口122に挿入された際に相互の連結が強固に行われ、かつ、漏れ等が生じ難いものとなっている。
【0062】
この押出シリンダ11の下方には、後述するように破砕ゴム粉混合物の充填が行われるニューマチックタイヤ44が取り付けられる整流圧入ダイ12が配置されており、この整流圧入ダイ12に設けられた破砕ゴム粉混合物の注入口122に前述の押出シリンダ11の下端を連結可能に構成していると共に、この押出シリンダ11の上方には、押出シリンダ11内に投入された破砕ゴム粉混合物を加圧状態で前述の整流圧入ダイ12に押し出すための、ピストン131を備えたエアシリンダ13から成る押出装置が設けられている。
【0063】
このエアシリンダ13は、前記押出シリンダ11の上方に位置する前述のフレーム15の上段に、押出シリンダ11の中心軸線と共通の中心軸線となるように取り付けられており、このエアシリンダ13に対する圧縮気体の導入等によりこのエアシリンダ13に設けられたピストン131が進退移動して、その下端が前述の押出シリンダ11内に挿入され又は押出シリンダ11より抜き取られるように構成されている。
【0064】
このピストン131の下端は、前述の押出シリンダ11の胴部112内径と略同径の太さに形成されており、このピストン131の下端が押出シリンダ11内を下降移動することにより、押出シリンダ11内に投入された破砕ゴム粉混合物が加圧されて前述の整流圧入ダイ12内に押し出される。
【0065】
したがって、押出シリンダ11内に、ニューマチックタイヤ44内に充填が必要とされる量の破砕ゴム粉混合物を投入し、この破砕ゴム粉混合物が投入された押出シリンダ11内にピストン131を下降させて必要な圧力をかけて押し出すことにより、ニューマチックタイヤ44内には必要量の破砕ゴム粉混合物が必要な圧力にて充填される。
【0066】
通常、ニューマチックタイヤ44内に空気を充填して使用する場合には、このニューマチックタイヤ44内を3〜10kg/cm (約0.294〜0.980MPa)程度の圧力として使用するが、破砕ゴム粉混合物の注入により総ゴムタイヤを製造する場合には、破砕ゴム粉混合物の充填圧力はこの圧力よりも遙かに高い圧力で行う必要があり、一例としてその充填圧力は30〜100kg/cm(2.94〜9.80MPa)程度である。
【0067】
前述の整流圧入ダイ12は、この整流圧入ダイ12の約上半分を成すアッパーダイ121と、約下半分を成すアンダーダイ125とに上下に二分割可能に構成されており、このアッパーダイ121とアンダーダイ125とを所定の間隔を介して固定することにより、両者間に形成された間隔に前述の押出シリンダ11より押し出された破砕ゴム粉混合物が流れる整流空間56が形成されている。
【0068】
前述のアッパーダイ121は、所定の肉厚に形成された円板状を成し、その中央に前記押出シリンダ11の下端に形成された押出口111が接続される注入口122が形成された無端環状に形成されており、この注入口122は図7に示すように、上端において押出シリンダ11の下端外径と略同径を成すと共に、押出シリンダ11の押出口111の外周縁形状に対応してその内径を下方に向かって徐々に狭めるテーパ状を成し、その後、再度下方(整流圧入ダイ12の内部)に向かって傾斜角αを30〜60°(本実施形態にあっては45°:図8参照)として径を広げる形状に形成されている。
【0069】
前述の整流圧入ダイ12の約下半分を成すアンダーダイ125は、中央において上方に突出する円錐面126から成る凸部51と、この円錐面126の裾に連続して水平方向に延びる平坦部127を有する形状を成し、この円錐面126は、前述のアッパーダイ121に形成された注入口122の下方における傾斜形状と同角度の傾斜角β(本実施形態にあっては45°:図9参照)に傾斜している。従って、アッパーダイ121の注入口122の中心に位置してアンダーダイ125の円錐面126の頂部を配置すると共に、アッパーダイ121とアンダーダイ125とを所定の間隔を介して配置することにより、図7に示すように前記アッパーダイ121の注入口122の下方において形成された傾斜と、前記アンダーダイ125の凸部51の円錐面126における傾斜との間に、両ダイの配置間隔によって決定される一定幅の連通する整流空間56が形成されると共に、アッパーダイ121の底面123と、アンダーダイ125の平坦部127との間に水平方向に延びる導入流路52が形成される。
【0070】
上述実施形態では、アンダーダイ125に、円錐面126から成る凸部51と、平坦部127を有する構成を採用しているが、前記凸部51は、これを多角錘形状あるいは、半球状、台形状などアンダーダイ125上の略中央又は略中心を前記ピストン方向に膨出又は突出し、且つ、その高さ方向に直交方向で、前記ピストンと反対方向に向かって前記ニューマチックタイヤ44のビード29,29間の内周空間28方向に断面積を順次拡大する構成であって、前記アッパーダイ121との間に整流空間56を形成するものであって、前記整流空間56を経て360°方向に整流された前記破砕ゴム粉混合物を前記ニューマチックタイヤ44のビード29,29間の内周空間28を介して前記ニューマチックタイヤ44内に圧入し得る他の構成をも採用することができる。
【0071】
このアッパーダイ121とアンダーダイ125との間には、破砕ゴム粉混合物の充填が行われるニューマチックタイヤ44を挟持する2個1組の支持具50(50a,50b)が取り付けられており、この1組の支持具50(50a,50b)を介して前記整流圧入ダイ12にニューマチックタイヤ44が取り付けられている。
【0072】
この支持具50(50a,50b)は、図10及び図11に示すように全体としてリム形状の環状を成し、ニューマチックタイヤ44のビード29の内側に挿入される円筒部53と、この円筒部53の一端より外周方向に突出し、ニューマチックタイヤ44のビード29近傍においてサイドウォール27と当接する外向きフランジ55と、前記円筒部53の他端より内周方向に突出し、前記アンダーダイ125又はアッパーダイ121のいずれかに固定される内向きフランジ57を備えている。
【0073】
この支持具50の内向きフランジ57は、円筒部53の内周方向に一定の長さで突出している。この内向きフランジ57の中央開口58は、前述のアンダーダイ125に形成された凸部51の円錐面126の裾の部分と略同一径に形成されており、この中央開口58内にアンダーダイ125の凸部51の円錐面126を挿入することで、アンダーダイ125の平坦部127と内向きフランジ57とが当接するように構成されている。
【0074】
また、アッパーダイ121の中央に形成された注入口122の下端内周面は、アンダーダイ125の凸部51の円錐面126と同一の傾斜角で傾斜されており、アッパーダイ121とアンダーダイ125とを所定間隔を介して配置した場合において、円錐面126と注入口122の下端内周面間に略平行な破砕ゴム粉混合体の整流空間56が形成されるように構成されている。
【0075】
前述のアンダーダイ125は、前述の充填装置10のフレーム15下段に取り付けられた、ネジ孔を備えた支持台141と、この支持台141のネジ孔に螺合するネジ山が外周に形成されたシャフト143、及びこのシャフト143の下端に取り付けられたハンドル142から成る昇降器14に取り付けられており、この昇降器14のシャフト143の上端を前記アンダーダイ125の底面に形成された凹部128内に挿入して、ハンドル142の回転に伴ってシャフト143を回転させることにより、アンダーダイ125がシャフト143の軸線方向の移動に伴って昇降移動するように構成されている。
【0076】
このように、昇降器14により昇降可能とされたアンダーダイ125上には、後述する支持具50及びスペーサ59を介してアッパーダイ121が取り付けられており、アンダーダイ125とアッパーダイ121とが組み合わされた状態で、全体として前記押出シリンダ11の下方において昇降可能であり、整流圧入ダイ12を上昇させたときにこの整流圧入ダイ12のアッパーダイ121に形成された注入口122が前記押出シリンダ11の下端に形成された押出口111に連結されて、昇降器14による整流圧入ダイ12の上昇時、押出口111より押し出された破砕ゴム粉混合物が整流圧入ダイ12内に導入される。
【0077】
なお、アンダーダイ125の平坦部127及びこれに対応する位置のアッパーダイ121には、相互に対応する位置にそれぞれその肉厚を貫通するボルト孔が複数(本実施形態にあってはそれぞれ3つ)形成されており、このボルト孔に挿入されたボルトによってアッパーダイ121とアンダーダイ125とが相互に固定されると共に、このアッパーダイ121とアンダーダイ125間に前述の支持具50(50a,50b)が取り付けられ、この支持具50(50a,50b)によってニューマチックタイヤ44が整流圧入ダイ12に取り付けられる。
【0078】
このアンダーダイ125とアッパーダイ121から成る整流圧入ダイ12に支持具50(50a,50b)を介してニューマチックタイヤ44を取り付ける方法について説明すると、前述のアッパーダイ121及びアンダーダイ125に形成されたボルト孔の形成位置に対応して内向きフランジ57にその肉厚を貫通するボルト孔が形成された前述の支持具50(50a,50b)を2個1組として使用し、このうちの一方の支持具50bの円筒部53内に、昇降器14の操作により下降されて押出シリンダ11の下方の離間した位置にあるアンダーダイ125が挿入されるように一方の支持具50bをアンダーダイ125に被せ、この支持具50bの内向きフランジ57に形成された中央開口58よりアンダーダイ125の凸部51の円錐面126を突出させる。また、このとき、アンダーダイ125に形成されたボルト孔と支持具50の内向きフランジ57に形成されたボルト孔との位置合わせを行っておく。
【0079】
そして、内部にアンダーダイ125が挿入された支持具50の円筒部53がニューマチックタイヤ44内の中央の空間に挿入されるように、横向きにされたニューマチックタイヤ44をアンダーダイ125上に載置する。
【0080】
支持具50の内向きフランジ57上には、これに形成されたボルト孔に位置して図10に示すようにこのボルト孔よりも若干内径が大きい円筒状のスペーサ59を配置する。なお、このスペーサ59は、前述の支持具50(50a,50b)とは別個のものとして整流圧入ダイ12に支持具50(50a,50b)及びニューマチックタイヤ44を取り付ける毎にこれらと共に組み付けても良いが、例えばこれを予め前述の支持具50(50a,50b)の一方(50a又は50b)に溶接等することにより取り付けておき、又は各支持具50(50a,50b)のそれぞれに2つの支持具を組み合わせた際に全てのボルト孔に対応してスペーサ59が配置されるようにこれを取り付けておいても良く、このように予め支持具50(50a,50b)にスペーサ59を取り付けておくこととすれば、組み立て時におけるスペーサ59の位置合わせが容易であると共に、組み立て中にスペーサ59の位置がボルト孔の位置からずれて後述するボルトの挿入が困難となる等の不都合を解消することができる。
【0081】
このようにして、アンダーダイ125上に載置されたニューマチックタイヤ44に対しては、その中央の空間内に上方から他方の支持具50aの円筒部53を挿入する。そして、この支持具50aの内向きフランジ57に形成されたボルト孔を、前述のスペーサ59の位置、すなわち支持具50aの他方及びアンダーダイ125に形成されたボルト孔と位置合わせする。
【0082】
このようにしてニューマチックタイヤ44の中央開口58内に挿入された支持具50aの円筒部53内には、前述のアッパーダイ121がこれに形成されたボルト孔を前述のアンダーダイ125、支持具50(50a,50b)及びスペーサ59のそれぞれに形成されたボルト孔に位置合わせされた状態で挿入される。
【0083】
その後、前述のように位置合わせをして配置されたアンダーダイ125及びアッパーダイ121に形成されたボルト孔、2つの支持具50(50a,50b)に形成されたボルト孔、及びスペーサ59内に、それぞれボルト124を挿入すると共に、このボルト124の先端にナット129を螺合・緊締して、アンダーダイ125、支持具50(50a,50b)及びアッパーダイ121を相互に固定すると、ニューマチックタイヤ44のサイドウォールの部分が2つの支持具50(50a,50b)の外向きフランジ55,55間に固定され、前述の昇降器14上に、アンダーダイ125、支持具50(50a,50b)、ニューマチックタイヤ44及びアッパーダイ121が一体的に固定される。
【0084】
このようにして、昇降器14上にアンダーダイ125、支持具50(50a,50b)、ニューマチックタイヤ44及びアッパーダイ121の取り付けを完了した後、前述の昇降器14のハンドル142を回転させてこれらを上昇させると、アッパーダイ121の中央に形成された注入口122に押出シリンダ11の下端が嵌合されて、押出シリンダ11の押出口111とアッパーダイ121の注入口122とが連結される。
【0085】
そして、このようにして両者が連結された位置において昇降器14を停止し、この連結状態を維持する。
【0086】
アッパーダイ121の注入口122は、図8に示すようにその導入部において下方に向かってその径を狭めるテーパ状に形成されていると共に、押出シリンダ11の押出口111外径が、このアッパーダイ121の注入口122に形成されたテーパ形状に対応した先細り形状を有するため、押出シリンダ11の下端は、アッパーダイ121の注入口122に挿入されて密着し、押出シリンダ11より押し出される破砕ゴム粉混合物がこの部分より漏出等することが好適に防止されている。
【0087】
このようにして、押出シリンダ11の押出口111とアッパーダイ121の注入口122とが連結した状態において押出シリンダ11内に破砕ゴム粉混合物を投入し、その後、前述のエアシリンダ13に対して空気を導入してピストン131を下降させると、下降されたピストン131の先端が押出シリンダ11内に挿入されて押出シリンダ11内の破砕ゴム粉混合物を押出口111より押し出す。
【0088】
アンダーダイ125に形成された凸部51の円錐面126の頂点は、平面において押出シリンダ11の押出口111中央に位置しており、押出シリンダ11の押出口111より押し出された破砕ゴム粉混合物は、このアンダーダイ125の円錐面126の傾斜に案内されて、円錐面126の頂点を中心に全周方向に均一に分配されてニューマチックタイヤ44内に導入される。
【0089】
また、ニューマチックタイヤ44に対する破砕ゴム粉混合物の導入は、前述のスペーサ59の長さ(一例として本実施形態にあっては16mm)によって決定される、支持具50の内向きフランジ57,57間に形成された比較的大きな導入流路52を介して行われ、しかもこの導入流路52がニューマチックタイヤ44の内周空間28の全周方向に形成されているため、硬化を開始する前に短時間で破砕ゴム粉混合物をニューマチックタイヤ44内に注入することができる。従って、破砕ゴム粉混合物がニューマチックタイヤ44内に部分的に偏って導入されたり、破砕ゴム粉混合物の充填が行われていない部分が発生する等の充填不良が発生することを防止できる。
【0090】
このようにして行われるピストン131による破砕ゴム粉混合物の押し出しは、ニューマチックタイヤ44に所望のクッション性を与えるに必要な圧力において行われると共に、この圧力を発生させるためにエアシリンダ13内に所定圧力の圧縮空気が導入される。
【0091】
このようにして、ニューマチックタイヤ44に対する破砕ゴム粉混合物の充填が完了すると、前述の昇降器14を操作して前述のボルトにより相互に固定されているアンダーダイ125、支持具50(50a,50b)、アッパーダイ121及びニューマチックタイヤ44を下降させて、アッパーダイ121に形成された注入口122を押出シリンダ11の押出口111より離間すると共に、この下降により押出シリンダ11の押出口111より離間する。
【0092】
また、押出シリンダ11内に挿入されているピストン131を、エアシリンダ13の作動により後退させて引き抜き、次のニューマチックタイヤ44に対する破砕ゴム粉混物の充填を行う迄の間、この上昇した位置で待機する。
【0093】
前述の下降により押出シリンダ11の押出口111より離間したアッパーダイ121には、その上面に螺設したボルト81にナット等で平板状のカバー80を取り付け、このカバー80によって注入口122が被蓋される。このカバー80の取り付けにより、ニューマチックタイヤ44内に押出し充填された破砕ゴム粉混合物はその硬化が完了する迄、逆流して注入口122より漏出することが防止される。
【0094】
この破砕ゴム粉混合物は、バインダとして時硬化型のものを使用しているために、充填後所定の時間の経過により常温で硬化する。そして、この破砕ゴム粉混合物の硬化が完了すると、ニューマチックタイヤ44内にゴムの充填された総ゴムタイヤが完成する。
【0095】
破砕ゴム粉は、このバインダの硬化によっても弾性等のゴム片としての特性を消失しておらず、従ってこのような破砕ゴム粉が多量に混入された充填材により、製造された総ゴムタイヤは良好なクッション性を発揮すると共に、硬化後において弾性を有するバインダを使用することにより、このような充填材が充填された総ゴムタイヤのクッション性はより一層良好なものとなる。
【0096】
所定時間の経過によりニューマチックタイヤ44内の破砕ゴム粉混合物の硬化が完了すると、カバー80、アッパーダイ121、支持具50(50a,50b)、スペーサ59、アンダーダイ125の各ボルト孔を貫通してこれらを相互に固定しているボルト124からナット129を外すと共に、ボルト124をボルト孔より抜き取り、アッパーダイ121を支持具50(50a,50b)の円筒部53内より抜き取った後、アンダーダイ125に被せられている支持具50と共にニューマチックタイヤ44をアンダーダイ125より取り外す。
【0097】
このようにして製造されたニューマチック形総ゴムタイヤにおいて、前述の支持具50(50a,50b)は必要に応じてこれを取り外して使用することもできるが、これをそのまま製造されたニューマチック形総ゴムタイヤに取り付けておき、この総ゴムタイヤを車軸等に取り付ける際のリムとして使用することもできる。
【0098】
また、前述の支持具50(50a,50b)の内向きフランジ57に形成された中央開口58内、整流空間56内に硬化した破砕ゴム粉混合物が残っている場合には、必要に応じてこれを切断・除去し、また、支持具50(50a,50b)を取り外して使用する場合には、2つの支持具50(50a,50b)の内向きフランジ57,57間において硬化した破砕ゴム粉混合物についてもこれを切断・除去する等して最終的な製品等としても良い。
【0099】
破砕したゴム粉は、液状物であるバインダに攪拌混合してもそれ自体独立しており混練物とは成らないため、既存のポンプではこの破砕ゴム粉混合物に圧力をかけて上記圧縮率を得るべく注入することは不可能であったが、前述のような充填装置10を使用することにより所望の圧縮率を得ることが可能であると共に、ニューマチックタイヤ44内に均等に破砕ゴム粉混合物を充填することが可能である。
【0100】
【発明の効果】
以上説明した本発明の総ゴムタイヤの製造方法によれば、一例として廃棄ゴム成形品を破砕して得られた破砕ゴム粉と時硬化型バインダとの混合物から成る破砕ゴム粉混合物を得、この破砕ゴム粉混合物をニューマチックタイヤ内に比較的簡単な方法によりむら無く充填することができ、廃棄ゴム成形品を比較的商品価値の高い総ゴムタイヤの一部として再生することができた。従って、本発明は廃タイヤ等の廃棄ゴム成形品の再生利用を促進し、資源の有効利用にも寄与し得るものである。
【0101】
また、本発明の破砕ゴム粉混合物の充填装置によれば、破砕ゴム粉が凝集状態で存在する破砕ゴム粉混合物であっても、これをニューマチックタイヤ内に比較的容易にむら無く充填することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の総ゴムタイヤの製造工程を示すフロー。
【図2】 原料となる廃タイヤの一例を示す要部断面図であり、(A)はバイアスタイヤ、(B)はラジアルタイヤ、(C)はベルテッドバイアスタイヤ。
【図3】 廃タイヤの切断方法を示す説明図。
【図4】 廃タイヤの切断手段の一例としてのクラッシャ。
【図5】 廃タイヤの破砕手段の一例としてのカッタミル。
【図6】 破砕ゴム粉混合物の充填装置の正面図。
【図7】 押出シリンダとの接続状態を示す整流圧入ダイの断面図。
【図8】 アッパーダイの断面図。
【図9】 アンダーダイの断面図。
【図10】 支持具を介してニューマチックタイヤを取り付けた状態における整流圧入ダイの断面図。
【図11】 支持具の斜視図。
【符号の説明】
10 充填装置
11 押出シリンダ
111 押出口
112 胴部
113 投入口
12 整流圧入ダイ
121 アッパーダイ
122 注入口
123 底面
124 ボルト
125 アンダーダイ
126 凸部51の円錐面
127 平坦部
128 凹部
129 ナット
13 エアシリンダ(押出装置)
131 ピストン
14 昇降器
141 支持台
142 ハンドル
143 シャフト
15 フレーム
20 廃タイヤ
21 カーカス
23 補強帯
25 トレッド
26 ショルダー
27 サイドウォール
28 内周空間(タイヤの)
29 ビード
30 カッタ
32 切断刃
34 カッタの中心
36 廃タイヤの(ドーナッツ状)開口中心
40 総ゴムタイヤ(ニューマチック形総ゴムタイヤ)
42 破砕ゴム粉混合物
42’ベースゴム
44 ニューマチックタイヤ
50(50a,50b) 支持具
51 凸部
52 導入流路(内向きフランジ57,57対向面間の間隙)
53 円筒部
55 外向きフランジ
56 整流空間
57 内向きフランジ
58 中央開口(内向きフランジ57の)
59 スペーサ
60 クラッシャ
61,62 回転軸
63,64 回転刃
65 爪刃
70 カッタミル
71 投入口
72 ケーシング
73 カッタ支持体
74 回転刃
75 固定刃
76 排出口
80 カバー
81 ボルト

Claims (7)

  1. 破砕ゴム粉に時硬化型バインダを添加・混合して破砕ゴム粉混合物とし、この破砕ゴム粉混合物をニューマチックタイヤ内にピストンにより押出し充填する工程と、
    前記充填された破砕ゴム粉混合物を前記ニューマチックタイヤ内において硬化させる工程とから成り、
    前記押出・充填工程は、前記ピストンから前記ニューマチックタイヤにより閉塞される空間に圧密状態で、前記ピストンにより前記破砕ゴム粉混合物を、アンダーダイ上の略中央又は略中心が前記ピストン方向に膨出又は突出し、且つ、その高さ方向に直交方向で、前記ピストンと反対方向に向かって、前記ニューマチックタイヤのビード間の内周空間方向に、断面積を順次拡大する整流空間に押し出されることによって、前記破砕ゴム粉混合物は、前記整流空間を経て360°方向に整流され、該整流された前記破砕ゴム粉混合物を前記内周空間を介して前記ニューマチックタイヤ内に前記破砕ゴム粉混合物を圧入・充填することを特徴とする総ゴムタイヤの製造方法。
  2. 前記整流空間は、前記アンダーダイ上に形成した、頂点を前記ピストン方向とした円錐状、多角錘状、台形状又は半球状の凸部により画成される空間として形成した請求項1記載の総ゴムタイヤの製造方法。
  3. 前記破砕ゴム粉と混合される前記バインダとして、ウレタン樹脂系、ポリウレタン樹脂系、メラミン樹脂系、フェノール樹脂系のうちより選択された少なくとも1種類のバインダを使用すると共に、前記破砕ゴム粉と前記バインダとを、重量比において3:1〜5:1の割合で混合したことを特徴とする請求項1又は2記載の総ゴムタイヤの製造方法。
  4. 破砕ゴム粉と時硬化型バインダとを混合して成る破砕ゴム粉混合物が投入される円筒状の押出シリンダと、前記押出シリンダ内に投入された前記破砕ゴム粉混合物を押し出すピストンを備えた押出装置と、前記破砕ゴム粉混合物が充填されるニューマチックタイヤを取り付けて、前記押出シリンダの押出口より押し出された破砕ゴム粉混合物を、前記ニューマチックタイヤのビード間より該ニューマチックタイヤ内に導入する整流圧入ダイを備え、
    前記整流圧入ダイは、アンダーダイと、該アンダーダイ上にスペーサを介して所定間隔で取り付けられるアッパーダイを備え、
    前記アッパーダイは、前記押出シリンダの下端に形成された前記押出口に連結される注入口を有する無端環状を成すと共に、前記アンダーダイは、該アンダーダイ上の略中央又は略中心が前記ピストン方向に膨出又は突出し、且つ、その高さ方向に直交方向で、前記ピストンと反対方向に向かって、前記ニューマチックタイヤのビード間の内周空間方向に、断面積を順次拡大する凸部を配置したことを特徴とする破砕ゴム粉混合物の充填装置。
  5. 前記凸部は、頂部を前記アッパーダイの注入口の中心に位置するように配置した円錐面を有する請求項4記載の破砕ゴム粉混合物の充填装置。
  6. 前記アンダーダイは、前記凸部を成す前記円錐面の裾から外周方向に一定長さで延在する平坦部を有する請求項記載の破砕ゴム粉混合物の充填装置。
  7. 前記アッパーダイ及びアンダーダイを挿入可能な内径を有する略円筒状の円筒部と、前記円筒部の一端縁より外周方向に突出された外向きフランジと、前記円筒部の他端縁より一定長さで内周方向に突出されて、円形の中央開口を有する内向きフランジとを備えた1組の支持具を設け、
    前記支持具の一方の前記内向きフランジに形成された中央開口内に、前記アンダーダイの凸部あるいは前記円錐面を円筒部側より挿入し、前記アンダーダイの前記平坦部上に前記一方の支持具の内向きフランジを当接させて載置すると共に、
    他方の前記支持具の内向きフランジを前記アッパーダイの底面に接触するように、この支持具の円筒部内に前記アッパーダイを挿入し、
    前記2つの支持具の前記内向きフランジ間にスペーサを配置して、前記アンダーダイ上に前記1組の支持具及びスペーサを介して前記アッパーダイを固定して導入流路を画定すると共に、前記2つの支持具の外向きフランジ間に、前記ニューマチックタイヤのサイドウォール部分を挟持可能としたことを特徴とする請求項記載の破砕ゴム粉混合物の充填装置。
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