JP4085822B2 - 携帯用電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種電子機器のディスプレイ画面上におけるポインタ等を移動操作する入力操作手段を備えた携帯用電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、各種電子機器には、操作性の向上のため、様々な操作形態の入力操作手段が搭載されるようになり、特にディスプレイ画面上におけるポインタ等を移動操作する入力操作手段として、トラックボール装置や平面パッドなどが搭載されたものが好まれて使用されている。
【0003】
本出願人も、新たな構成のトラックボール装置を提案(後述の特開2001−216085号公報参照)しているが、以下に、このトラックボール装置を搭載した場合の従来の電子機器について図面を用いて説明する。
【0004】
図4は従来の電子機器であるパーソナルコンピュータの外観斜視図、図5は同機器に搭載されたトラックボール装置の断面図、図6は同トラックボール装置のケースを除いた状態の上面図、図7は同図6のA−A線における断面図、図8はトラックボール装置のケース部、ボール、ローラを除いた状態の平面図である。
【0005】
図4に示すように、従来の電子機器であるパーソナルコンピュータ1(以下パソコン1と記載する。)は、本体部2に対し、液晶からなる表示手段3が開閉可能に保持された所謂ラップトップ型のものとなっている。
【0006】
そして、本体部2上面の上部位置にはキーボード4が配設され、その下方位置の中央に、当該トラックボール装置10は配されている。
【0007】
このパソコン1は、キーボード4の各キーへの操作で、所望の文字などの入力操作ができると共に、表示手段3に表示されたポインタ(図示せず)は、トラックボール装置10などへの所定操作で移動操作が行えるものとなっている。
【0008】
そして、前記トラックボール装置10は、図5の断面図および図6の平面図に示すように、樹脂で形成された上面視四角形の基本部11の上面の各辺それぞれの近くには、四本の円形軸状のXIローラ12、XIIローラ13およびYIローラ14、YIIローラ15が、対向する二本ずつの二組が互いに直交する正方形の矩形状に配置され、基本部11に一体形成された二ヶ所ずつの支持部16〜19によりそれぞれ回転可能に支持されている。
【0009】
そして、XIローラ12〜YIIローラ15の一端部には、前記の図6および、同図6のA−A線における断面図である図7に示すように、NまたはS極が円周方向の所定角度ピッチで交互に着磁されている磁石20〜23がそれぞれ固着され、各ローラ12〜15の回転と一体に共廻りする構成となっている。
【0010】
また、XIローラ12〜YIIローラ15それぞれの中央に設けられた当接部12A,13Aおよび14A,15Aは、操作されていない通常状態においては、操作体となるボール24と所定の間隔を保って位置するように配されている。
【0011】
また、この前記各部材を覆っている25は、基体部11の上方側に固定された下方開口箱型の樹脂製のケース部で、図5に示すように、その中に収容されているボール24の上部は、上面中央部に設けられた円形孔25Aから突出している。
【0012】
また、このボール24は、一端が基体部11に固定された片持ち状の板ばね26の他端部によって下方から押し上げられており、通常状態においては、ケース部25の円形孔25Aはボール24の上部で塞がれるように構成されている。
【0013】
なお、このボール24は、下方向に押す力が加わったときには、ボール24下端で板ばね26を押し下げ、ケース部25と基体部11によって構成される空間内部を下方に移動し、押圧型スイッチ27を作動可能に構成されている。
【0014】
前記基体部11は、配線板28上に載置され位置決め固定されていると共に、この配線板28上には、前記に説明したボール24と対向して配されている押圧型スイッチ27が構成されている。
【0015】
また、配線板28上には、図8の平面図に示すように、基体部11の各ローラ12〜15に取付けられた磁石20〜23に対応する位置に、磁気センサ29〜32が配設されている。
【0016】
この磁気センサ29〜32は、対応する磁石20〜23の回転による磁気の強弱の変化に追従して、連続したパルス信号を各々から出力するものである。
【0017】
なお、前記押圧型スイッチ27および磁気センサ29〜32の上方を含む配線板28の上部は、可撓性を有する絶縁シート33で覆われている。
【0018】
以上のように構成されたトラックボール装置10は、ケース部25の円形孔25Aから上方に突出したボール24上部を手や指で触れて、図9の操作状態を示す断面図に矢印で示すように、ボール24を同図中で左方向に回転操作すると、ボール24は若干沈みつつ左方向に移動し、当該左方向に配されたXIIローラ13の当接部13Aに直角に当接してXIIローラ13を回転させ、これにより磁石21が共廻りする。
【0019】
そして、この磁石21の回転に伴い磁石21のNまたはS極が交互に磁気センサ30に接近を繰返し、磁気センサ30からは、その磁気変化に応じたパルス信号が連続して出力される。
【0020】
同様にして、ボール24を右・前・後ろ方向に回転操作すると、XIローラ12・YIローラ14・YIIローラ15が回転して、同様に対応する磁気センサ29・31・32から所定の連続したパルス信号が出力されるものであった。
【0021】
なお、ボール24が斜め方向に向けて回転操作されると、XIローラ12またはXIIローラ13の一方と、YIローラ14またはYIIローラ15の一方とが、その回転方向および回転成分に応じて共に回転し、対応する磁気センサ29〜32のいずれか二つからパルス信号が出力されるものであった。
【0022】
従来のパソコン1は、このように構成されたトラックボール装置10の操作によって得られる出力信号を本体部2内に配された制御手段(図示せず)で判定して、表示手段3内のポインタやカーソルの移動などを行うものであった。
【0023】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1〜特許文献3が知られている。
【0024】
【特許文献1】
特開2001−216085号公報
【特許文献2】
特開平6−259188号公報
【特許文献3】
特開平10−111756号公報
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
前記構成のトラックボール装置10においては、磁気センサ29〜32からの出力信号どうしの位相差などを制御手段で判別することなく、これら出力信号の有無の判定のみで、ボール24の操作方向が判別できるため、信号処理回路が簡素で、かつその処理時間も短くて済む。
【0026】
そして、従来の技術に説明したパソコン1などに当該トラックボール装置10を搭載した際には、その制御手段となるマイクロコンピュータは、各機能を分散させつつ並列的に処理する構成にでき、その優位性が明確となる。
【0027】
しかしながら、通常の携帯用電子機器においては、少ない数のマイクロコンピュータで全ての処理を行う、すなわち各処理が制御手段で直列的に処理されることが多く、前記のトラックボール装置10の構成であると、制御手段からトラックボール装置10へのスキャンタイミングが十分に取れないこともあるという課題があった。
【0028】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、トラックボール装置などの入力操作手段からの出力信号の検出を含めて制御手段が各機能を直列的に演算処理するため、入力操作手段からの出力信号に対する制御手段の十分なスキャンタイミングが取れない場合であっても、確実に入力操作手段からの信号が処理できる携帯用電子機器を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。
【0030】
本発明の請求項1に記載の発明は、矩形状に配された4つのローラを備えるトラックボール装置と、上記各ローラの回転方向を検出する4つの磁気センサ、上記各磁気センサの信号が入力されるフリップフロップ回路、上記フリップフロップ回路の出力信号をラッチする4つのラッチ手段からなる操作検出手段と、上記各ラッチ手段の出力信号が入力されると共に、上記フリップフロップ回路に対しリセット信号を出力する制御手段と、上記制御手段によりポインタが移動表示される表示手段を備え、上記制御手段は、上記各ラッチ手段からの出力信号を定期的にかつ同時に読み取る第1のステップと、上記各ラッチ手段からの出力信号がハイレベルかロウレベルか判断し判断結果を蓄積する第2のステップと、上記フリップフロップ回路に対しリセット信号を出力して上記ラッチ手段からの出力信号をリセットする第3のステップと、上記第1から第3のステップを複数回繰り返した後、蓄積された複数個の上記各ラッチ手段の出力信号の判断結果を同制御手段内に予め具備してある角度対応表と比較することで上記トラックボール装置が操作された方向を選択決定する第4のステップと、上記第4のステップで選択決定された方向に従い上記表示手段に表示されたポインタを移動させる制御を行う第5のステップを行うことを特徴とする携帯用電子機器としたものである。
当該構成のものであれば、制御手段となるマイクロコンピュータやシステムが十分なスキャンタイミングが取れない場合であっても、ラッチ出力を検出することによって確実に入力操作手段からの信号が処理できると共に、制御手段内に予め具備してある角度対応表に基づいてトラックボール装置が操作された方向が選択決定されていることから、トラックボール装置を操作する者により意図した方向とずれた方向に操作された場合であっても、それを修整して所望の方向にポインタを移動しうるものにできるという作用を有する。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0036】
なお、従来の技術と同様な部分には、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0037】
(実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態による携帯用電子機器としての携帯用の通信機器の外観斜視図、図2は同機器の構成を示すブロック図である。
【0038】
同図に示すように、本通信機器40は、略直方体の筐体正面が操作面に構成され、その上方から下方にかけて、受話部41、表示手段42、入力操作手段43としてのトラックボール装置10、複数の個別スイッチが所定の配列状態で配されて構成されている入力キー部44、送話部45が、順に配置されている。
【0039】
なお、前記入力操作手段43としてのトラックボール装置10は、従来の項で説明したものと同じである。
【0040】
そして、筐体上面には、電波を送受信するためのアンテナ46が配されている。
【0041】
前記構成の通信機器40は、使用者が、入力操作手段43や入力キー部44に対して所定操作を行って機器の所望機能を作動させ、アンテナ46を介して通話を行ったり、メールなどの送受信ができるように構成されている。
【0042】
その通話時やメールの送受信時における表示手段42の制御、つまり受話部41〜送話部45などの各機能部分の制御は、図2に示すように、筐体内に制御手段として配されている一個のマイクロコンピュータ47(以下マイコン47と記載)が行っている。
【0043】
つまり、この通信機器40は、前記マイコン47が前記機能部分に対して、時系列的に直列的に処理していくように割り当てがなされている。
【0044】
そして、トラックボール装置10は、通常は表示手段42上に表示されるカーソルやポインタなどの移動操作時などに使用され、その構成は従来の技術の項で図5〜図9を用いて説明したように、XY方向に対し、各々独立し矩形状に配された四つのXIローラ12、XIIローラ13、YIローラ14、YIIローラ15を有し、ボール24への操作でボール24を当該操作方向に移動させて、対応する前記四本のローラ12〜15の一つ又は二つに当接させて回転させ、その回転に応じて、対応する操作検出手段である磁気センサ29〜32から所定のパルス出力が得られるものである。
【0045】
そして、図2のブロック図に示すように、このトラックボール装置10の磁気センサ29〜32からの各々の出力は、第一フリップフロップ回路48A〜51Aおよび第二フリップフロップ回路48B〜51Bに入力され、また第一および第二フリップフロップ回路48A〜51Aおよび48B〜51Bからの出力は、各々アンドゲート48C〜51Cに入力されて、このアンドゲート48C〜51Cの出力がマイコン47に入力される接続構成となっている。
【0046】
前記図2に示したように、第一および第二フリップフロップ回路48A〜51Aおよび48B〜51Bとアンドゲート48C〜51Cとを組み合わせることによって、磁気センサ29〜32からのパルス信号の立上がりまたは立下がりのエッジが発生した際に、対応するアンドゲート48C〜51Cからは、ロウレベルにラッチされたラッチ出力がマイコン47に入力されるように構成できる。
【0047】
一方、各第一および第二フリップフロップ回路48A〜51Aおよび48B〜51Bのセット(S)端子は、マイコン47に接続され、マイコン47からのリセット信号52により、各第一および第二フリップフロップ回路48A〜51Aおよび48B〜51Bは同時にリセットされる構成となっている。
【0048】
つまり、磁気センサ29〜32から発生されるパルス信号の立上がりまたは立下がりのエッジに伴って、対応するアンドゲート48C〜51Cからロウレベルのラッチ出力がマイコン47に入力され、マイコン47での読み込みが終わった後でマイコン47からのリセット信号52により、各第一および第二フリップフロップ回路48A〜51Aおよび48B〜51Bが初期値にリセットされ、アンドゲート48C〜51Cからはラッチ状態が解除されたハイレベルの出力がマイコン47に入力されるように構成されている。
【0049】
この第一および第二フリップフロップ回路48A〜51Aおよび48B〜51B、ならびにアンドゲート48C〜51Cがラッチ手段48〜51となり、各々の操作検出手段である磁気センサ29〜32とマイコン47との間に介在させて接続されている。
【0050】
そして、マイコン47は、前記ラッチ手段48〜51の一部を構成するアンドゲート48C〜51Cから得られる状態信号を定期的に読み込み、各々のラッチ出力の時間的な推移もしくは出現頻度によって操作された方向を判定する機能を有している。
【0051】
以上のように本発明による通信機器40は構成され、次にその動作を説明するが、本発明は入力操作手段43であるトラックボール装置10に関する信号処理手段に特徴を有するものであるため、以下には前記手段の説明を主に行い、他の機能部分の一般的な動作説明については省略する。
【0052】
まず、本実施の形態による通信機器40において、従来技術と同様に図9に矢印で示すように、入力操作手段43となるトラックボール装置10のボール24を左方向に向かって回転操作すると、ボール24が当該左方向に移動して操作方向に対応するXIIローラ13に当接してXIIローラ13を図3(a)の動作を説明する模式的なブロック図中に記載した矢印方向に回転させ、XIIローラ13に対応している磁気センサ30からは所定のパルス信号の出力が連続して得られる。
【0053】
つまり、XIIローラ13の回転に伴い、その一端部に設けられた磁石21が共廻りして、磁石21に対応して配設された磁気センサ30に、磁石21のNまたはS極が交互に接近を繰返し、磁石21のN極が磁気センサ30に近づくと、磁気センサ30に作用するN極の磁気が大きくなり、それに伴って磁気センサ30は同図3(b)の各信号の出力状態を示す図中のA点に示すハイレベルの電圧を出力し、それが維持される。
【0054】
一方、S極が磁気センサ30に近づくと、磁気センサ30に作用するS極の磁気が大きくなり、それに伴って磁気センサ30は同図3(b)中のB点に示すロウレベルの電圧を出力し、それが維持される。
【0055】
そして、この磁気センサ30に接続された第一および第二フリップフロップ回路49Aおよび49Bに、前記A点におけるロウレベルからハイレベルの電圧に切り換わる信号が入力された際に、第一フリップフロップ回路49Aのみの状態が切り換わり、対応するアンドゲート49Cからは、ハイレベルからロウレベルの電圧に切り換わったラッチ出力が送出される。
【0056】
なお、前記説明は、非操作状態において磁気センサ30からの出力が、S極が近接している状態でのロウレベルでの電圧の場合を前提としている。
【0057】
なお、非操作状態において磁気センサ30にN極が近接している場合には、磁気センサ30からはハイレベルの出力が維持されており、この状態から操作されて図3(b)中のB点のようにハイレベルからロウレベルの電圧に切り換わる信号が入力された場合には、第二フリップフロップ回路49Bのみの状態が切り換わり、前記同様に、対応するアンドゲート49Cからは、ハイレベルからロウレベルの電圧に切り換わったラッチ出力が送出される。
【0058】
そして、このラッチ出力に対し、マイコン47は、同図3(b)に示すC点の時点で読み込みを行う。
【0059】
すなわち、マイコン47のスキャンタイミングが、磁気センサ30の出力変動速度に同期できず、少し遅れたりしても、読み取る信号はラッチされているため、信号変化を確実に読み取ることができ、その情報はマイコン47に蓄積される。
【0060】
なお、このマイコン47の信号読み取りは、ラッチ手段48〜51の全てに対して同時に行われる。
【0061】
そして、マイコン47は、前記読み取り操作を完了した後の図3(b)中に記載したD点で、リセット信号52を第一および第二フリップフロップ回路48A〜51Aおよび48B〜51Bに送出して、全てのフリップフロップ回路48A〜51Aおよび48B〜51Bの状態をリセットする、つまりラッチ出力は初期化され次の読み込みが行われるまでの準備状態となる。
【0062】
このマイコン47の読み取りからラッチ手段48〜51のリセットは、定期的な周期で繰り返し行われるようになっている。
【0063】
なお、ボール24を右・前・後ろに回転操作した場合も、ボール24に当接して回転するローラが換わるのみで、前記と同様にして、パルス信号の立上がりもしくは立下がりのエッジ部分が発生した時点で、対応するラッチ手段48,50,51からは、ロウレベルの電圧からなるラッチ出力が得られ、そのラッチ出力をマイコン47で検出蓄積することは前記と同様である。
【0064】
また、トラックボール装置10は、実使用状態においてボール24が若干斜め方向に向けて操作されてしまうことも多く、続いて、本トラックボール装置10のボール24を左側に向かって操作する際に、誤って少し斜め方向に操作された場合について説明する。
【0065】
この場合には、操作方向の角度によっては、前記のXIIローラ13の回転に加えてYIローラ14、YIIローラ15の何れか一方が、散発的に回転するようになる。
【0066】
なお、説明を簡素化するため、以後、YIローラ14が散発的に回転した事例を説明する。
【0067】
この操作では、XIIローラ13に対応する磁気センサ30からは、前記同様に所定のパルス出力が操作量に応じて発生する。
【0068】
一方、散発的に回転してしまったYIローラ14に対応する磁気センサ31からも、YIローラ14の回転に応じたパルス出力が散発的に得られる。
【0069】
そして、これらの磁気センサ30と31からの信号は、ラッチ手段49と50でラッチされ、マイコン47で読み取られる。
【0070】
この時に、マイコン47は、ラッチ手段48〜51の出力を同時に読み込む構成であるため、前記操作状態であれば、ラッチ手段49のみがハイレベルの電圧出力の場合、および散発的にラッチ手段49と50の二つのみがハイレベルの出力の場合が、操作状態に応じてマイコン47で時系列的に検出され、これらの情報は順次マイコン47に記憶されていく。
【0071】
なお、別途設けた記憶手段に、それらの情報を蓄積してもよい。
【0072】
そして、マイコン47は、その記憶回数が、五回となった時点で操作方向の特定判別処理を行うようになっている。
【0073】
その特定方法としては、マイコン47が前記五回の記憶結果に対しラッチ手段48〜51毎にハイレベルとなった回数を合計し、この総和回数を、(表1)に示しているあらかじめ具備してある角度対応表と比較し、操作された方向を選択決定し、マイコン47は、当該決定した方向に応じて各種制御を行う。
【0074】
【表1】
Figure 0004085822
【0075】
なお、同(表1)においては、説明の簡略化のために第二象現方向に応じた左方向から上方向に亘る90度の範囲内のみを記載しており、その他の方向についても同様に角度対応表は設定されている。
【0076】
そして、例えば、上述したように確実に左方向に向かって操作された場合には、ロウレベルのラッチ出力が検出された総和回数は、ラッチ手段49からの合計五回のみで、それ以外のラッチ手段48,50,51からは0回の検出結果となるため、マイコン47は、この総和回数と(表1)に示す角度対応表とを比較し、操作方向が左方向であると選択決定し、表示手段42中に表示されたポインタなどを左方向に移動させる制御を行う。
【0077】
また、前記のように若干斜めに操作され、ロウレベルのラッチ出力が検出された総和回数が、例えばラッチ手段49から合計五回、ラッチ手段50から合計二回、その他のラッチ手段48と51からは0回検出された場合にも、マイコン47は、(表1)に示す角度対応表と比較した結果、操作された方向を左方向と選択決定し、ポインタなどを左方向に移動させる制御を行う。
【0078】
その後、マイコン47は、時間的に最も早く読み込んだ一回目のデータを削除しつつ六回目のデータを読み込み、前記の二回目から六回目のデータで記憶回数を五回とし、前記と同様にして操作方向を特定し、各機能制御を行う。
【0079】
前記のように、五回の判定結果の総和で方向特定を行うようにすると、誤って若干斜めに操作された場合を含めて、入力操作手段43に対して操作した方向と判定結果の方向とが精度よく合致し易くなり、操作方向が若干ずれて操作された場合を含めカーソルやポインタなどの位置がXY方向に追従性よく自在に移動できるものとなる。
【0080】
なお、本通信機器40に使用したトラックボール装置10は、四つのパルス信号に対するラッチ出力の有無を検出する確認判定のみで操作方向の特定ができるので出力信号の処理が特に容易であり、またトラックボール装置10は、配設面積も少なくて済むので携帯用の機器に適しており、機器の小型化などにも寄与することができる。
【0081】
なお、操作方向の判定の一セットとして、三回〜五回の蓄積情報に基づいて特定すると、情報信頼性が高まり好ましい。
【0082】
また、他の方向に向かって操作された場合も、前記同様に蓄積されたラッチ出力および予め設定されている角度対応表から操作方向が決定されるが、詳細な説明は省略する。
【0083】
このように本発明による携帯用の通信機器40は、制御手段となるマイコン47において、通信制御の割り当て領域などが多く行われ、入力操作手段43などからの入力操作有無の確認領域の割り当てに制限があると共に、それらを直列的に処理していくことによって、トラックボール装置10の出力に完全に同期してスキャンタイミングが十分に取れない場合であっても、トラックボール装置10からの出力をラッチして検出するものであるため、トラックボール装置10への操作状態を確実に検知することができる。
【0084】
また、その操作方向の特定方法として、複数回のラッチ出力回数の加算と、角度対応表との比較での判別としたので、簡単な処理で精度よく操作方向が特定されるものである。
【0085】
なお、(表1)に示した角度対応表は、八方向操作時における一例であり、ラッチ出力の蓄積状況を鑑み、四方向や16方向に対応させたりしてもよい。
【0086】
また、ラッチ手段48〜51は、制御手段となるマイクロコンピュータ47の中に組み込まれていてもよいし、操作検出手段に一体化されていてもよい。
【0087】
さらに、本通信機器40の制御手段として、入力操作手段43の出力に同期しない少し低速のマイコンやシステムであっても、ラッチ出力の入力タイミングさえ合えば使用可能であり、これにより機器の低価格化にも寄与することが可能である。
【0088】
また、前記に説明したトラックボール装置10以外でも、デジタル式のタッチパネルなど、所定操作に応じて、操作検出手段からX方向とこれに直交するY方向の操作成分に応じたパルス信号が各々出力できるものに対しても本発明は適用することができる。
【0089】
【発明の効果】
以上のように本発明は、携帯用電子機器として、矩形状に配された4つのローラを備えるトラックボール装置と、上記各ローラの回転方向を検出する4つの磁気センサ、上記各磁気センサの信号が入力されるフリップフロップ回路、上記フリップフロップ回路の出力信号をラッチする4つのラッチ手段からなる操作検出手段と、上記各ラッチ手段の出力信号が入力されると共に、上記フリップフロップ回路に対しリセット信号を出力する制御手段と、上記制御手段によりポインタが移動表示される表示手段を備えた構成としたものである。
ここで上記制御手段は、上記各ラッチ手段からの出力信号を定期的にかつ同時に読み取る第1のステップと、上記各ラッチ手段からの出力信号がハイレベルかロウレベルか判断し判断結果を蓄積する第2のステップと、上記フリップフロップ回路に対しリセット信号を出力して上記ラッチ手段からの出力信号をリセットする第3のステップと、上記第1から第3のステップを複数回繰り返した後、蓄積された複数個の上記各ラッチ手段の出力信号の判断結果を同制御手段内に予め具備してある角度対応表と比較することで上記トラックボール装置が操作された方向を選択決定する第4のステップと、上記第4のステップで選択決定された方向に従い上記表示手段に表示されたポインタを移動させる制御を行う第5のステップを行うものである。
これによれば、制御手段となるマイクロコンピュータやシステムが十分なスキャンタイミングが取れない場合であっても、ラッチ出力を検出することによって確実に入力操作手段からの信号が処理でき、トラックボール装置を操作する者により意図した方向とずれた方向に操作された場合であっても、それを修整して所望の方向にポインタを移動することができるため、操作方向の特定精度に優れた携帯用電子機器を提供しうるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による携帯用電子機器としての携帯用の通信機器の外観斜視図
【図2】同機器の構成を示すブロック図
【図3】(a)同動作を説明する模式的なブロック図
(b)同各信号の出力状態を示す図
【図4】従来の電子機器であるパーソナルコンピュータの外観斜視図
【図5】同機器に搭載されたトラックボール装置の断面図
【図6】同トラックボール装置のケースを除いた状態の上面図
【図7】同図6のA−A線における断面図
【図8】同トラックボール装置のケース部、ボール、ローラを除いた状態の平面図
【図9】同トラックボール装置の操作状態を示す断面図
【符号の説明】
10 トラックボール装置
12 XIローラ
13 XIIローラ
14 YIローラ
15 YIIローラ
21 磁石
24 ボール
29〜32 磁気センサ
40 通信機器
41 受話部
42 表示手段
43 入力操作手段
44 入力キー部
45 送話部
46 アンテナ
47 マイクロコンピュータ
48〜51 ラッチ手段
48A〜51A 第一フリップフロップ回路
48B〜51B 第二フリップフロップ回路
48C〜51C アンドゲート
52 リセット信号

Claims (1)

  1. 矩形状に配された4つのローラを備えるトラックボール装置と、上記各ローラの回転方向を検出する4つの磁気センサ、上記各磁気センサの信号が入力されるフリップフロップ回路、上記フリップフロップ回路の出力信号をラッチする4つのラッチ手段からなる操作検出手段と、上記各ラッチ手段の出力信号が入力されると共に、上記フリップフロップ回路に対しリセット信号を出力する制御手段と、上記制御手段によりポインタが移動表示される表示手段を備え、上記制御手段は、上記各ラッチ手段からの出力信号を定期的にかつ同時に読み取る第1のステップと、上記各ラッチ手段からの出力信号がハイレベルかロウレベルか判断し判断結果を蓄積する第2のステップと、上記フリップフロップ回路に対しリセット信号を出力して上記ラッチ手段からの出力信号をリセットする第3のステップと、上記第1から第3のステップを複数回繰り返した後、蓄積された複数個の上記各ラッチ手段の出力信号の判断結果を同制御手段内に予め具備してある角度対応表と比較することで上記トラックボール装置が操作された方向を選択決定する第4のステップと、上記第4のステップで選択決定された方向に従い上記表示手段に表示されたポインタを移動させる制御を行う第5のステップを行うことを特徴とする携帯用電子機器。
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