JP4085747B2 - Vibration drill driver - Google Patents

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JP4085747B2 JP2002247820A JP2002247820A JP4085747B2 JP 4085747 B2 JP4085747 B2 JP 4085747B2 JP 2002247820 A JP2002247820 A JP 2002247820A JP 2002247820 A JP2002247820 A JP 2002247820A JP 4085747 B2 JP4085747 B2 JP 4085747B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クラッチモードとドリルモードと振動モードとを選択して使用可能な振動ドリルドライバに関する。
【0002】
【従来の技術】
振動ドリルドライバは、切替ハンドルを操作することで、クラッチモード(作動トルク調整自在のドライバモード)、ドリルモード、振動モードを選択して使用することのできる電動工具であり、クラッチモード時に切替ハンドルの回動に応じて作動トルクを多段に変更自在としたものが数多く提供されている。このような振動ドリルドライバにおいて、従来のものは切替ハンドルの一方向の回動に伴ってクラッチモード、ドリルモード、振動モードの順に切替わるようになっていて、ドリルモードで作業中に外部からの衝撃により切替ハンドルが不意に回動してクラッチモードに切替わってクラッチが作動してしまうことがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ドリルモードで作業中に不意にクラッチが作動することなく確実にドリル作業を行うことのできる振動ドリルドライバを提供することを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明を、本体ハウジング1に切替ハンドル29を回動自在に装着するとともに、本体ハウジング1内には、軸方向に移動自在で且つモータ9により回転駆動されるスピンドル2と、モータ9とスピンドル2との間に設けられて切替ハンドル29の回動と連動して作動トルクを無限大を含み多段階に切替可能なクラッチ手段と、切替ハンドル29と一体に回動する切替リング30に形成した凹部30bに切替ハンドル29が所定量だけ回動した状態で切替板24の先端24aが嵌入することで連動して滑り噛合いによる軸方向振動をスピンドル2に与えるカム構造から成る振動発生手段とを備えた振動ドリルドライバにおいて、切替ハンドル29の一方向の回動に伴って、作動トルクが無限大を含まず多段階に切替可能なクラッチモード、スピンドル2に軸方向振動を与える振動モード、作動トルクが無限大であるドリルモード、の順に切替わることを特徴としたものとする。
【0005】
このようにすることで、ドリルモードで作業中に外部からの衝撃により切替ハンドル29が不意に回動した場合にはまず振動モードに切替わるとともに、この振動モードにおいては切替板24の先端24aが切替リング30の凹部30bに嵌入して係止されることから切替リング30及び切替ハンドル29がそれ以上回動することが防止されるので、クラッチモードにまで切替わってクラッチが作動してしまうことがなく確実にドリル作業を行うことができる。
【0006】
また、切替リング30の凹部30bとドリルモード時に切替板24の先端24aが当たる箇所との間に凸部30cを設けることも好ましい。このようにすることで、ドリルモードで作業中に切替リング30及び切替スイッチ29が回動して振動モードに切替わることが防止され、クラッチモードにまで切替わってクラッチが作動してしまうことが更になくなって確実にドリル作業を行うことができる。
【0007】
また、切替板24及び該切替板24の先端24aが嵌入する切替リング30の凹部30bの組を複数設けるとともに、切替板24の凹部30bへの嵌入位置とスピンドル1の中心軸cとの距離を各組毎に相違させることも好ましい。このように切替板24及び該切替板24の先端24aが嵌入する切替リング30の凹部30bの組を複数設けることで、カム構造を安定的に作動させることができるとともに、この場合に切替板24の凹部30bへの嵌入位置とスピンドル2の中心軸cとの距離を各組毎に相違させることで、クラッチモードからドリルモードに至るまでの切替ハンドル29の回動角を略360°とすることができて、クラッチモードでの作動トルクの切替えを多段化することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
【0009】
図1には、本発明の実施の形態における一例の振動ドリルドライバのクラッチモード時を示している。振動ドリルドライバの外殻を成す本体ハウジング1の先端面から外部に突出したスピンドル2の先端にはドリルビット装着用のチャック(図示せず)が取付けられるようになっている。このスピンドル2は、本体ハウジング1に内蔵されたギアボックス4及びケーシング5に軸受6,7を介して軸周り回転及び軸方向移動自在に支持されるもので、その後端には減速機構Dとの連結部としてスプラインを形成している。
【0010】
上記減速機構Dは、ギアボックス4内において、本体ハウジング1の後部に内蔵されるモータ9の出力軸9aに固着した太陽ギア10と、この太陽ギア10に噛合う複数個の遊星ギア11と、遊星ギア11が噛合うインターナルギア12と、遊星ギア11を支持するキャリア13とで1段目の減速機構を形成し、キャリア13を太陽ギアとしてこれと噛合う複数個の遊星ギア14と、遊星ギア14が噛合うインターナルギア15と、遊星ギア14を支持するキャリア16とで2段目の減速機構を形成し、更に、キャリア16を太陽ギアとしてこれと噛合う複数個の遊星ギア17と、遊星ギア17が噛合うインターナルギア18と、遊星ギア18を支持するキャリア19とで3段目の減速機構したものであり、キャリア19には上記スピンドル2のスプラインと軸方向摺動自在に連結するスプライン孔19aを設けている。
【0011】
なお、上記インターナルギア15は軸方向に摺動自在であって、本体ハウジング1の外面に配される変速操作子(図示せず)のスライドに伴って、ギアボックス4との係合で回転不能になる位置とキャリア13と係合して一体に回転する位置との間で移動するものである。
【0012】
スプライン2には、その軸方向中間部にリング状の回転カム8を圧入固定しているとともに、軸受6と回転カム8との間に回転カム8と対向するようにリング状のスライドカム21を遊嵌させている。スライドカム21は、その外周面から突設した突片21aをケーシング5の内面に形成した軸方向に長尺の溝26に係合させることで回り止めされており、また、軸受6との間に配したばね23により回転カム8側に向けてばね付勢されている。但し、溝26には切替板24を軸方向に摺動自在に配してあって該切替板24の後端24bをスライドカム21の突片21aに当接させており、ばね23によるスライドカム21の前進が所定位置で規制されるとともに、スライドカム21と回転カム8との間に空打ち防止ばね25を介装していることで、スライドカム21と回転カム8とは接触しないようになっている。
【0013】
図4に示すように、本体ハウジング1に内蔵したケーシング5の外周面にはねじ部51を螺設しており、内周面がねじ形状を成すリング状のアジャストねじ32を螺合させている。また、略円筒状を成す切替ハンドル29の内周面に形成した凹部(図示せず)に、アジャストねじ32の外周面から突設したリブ32aを係合させており、切替ハンドル9の回動に伴って、該切替ハンドル9とアジャストねじ32とが一体となってケーシング5に対して軸方向に移動自在となっている。なお、切替ハンドル9は一方向に略360°回転可能となっている。ケーシング部5の大径部5aに軸方向に貫設した貫通孔52には先端が半球状を成すピン33を挿入しており、このピン33の後端段部とリング状を成すクラッチ板34との間にクラッチばね35を介在させるとともに、減速機構Dにて遊動自在とされたインターナルギア18の軸方向端面に突設した突条18aにピン33の先端を弾設させている。クラッチばね35によるピン33への付勢力は切替ハンドル29の回動量に対応して変更自在であり、この付勢力に応じて決定される作動トルクよりも作業中にスピンドル2にかかるトルクが小さい場合には、インターナルギア18は突条18aとピン33との係合で回転不能であってモータ9からの動力がスピンドル2にまで伝達される。これに対して、スピンドル2にかかるトルクが上記作動トルク以上となる場合には、インターナルギア18の突条18aがピン33を押し出して回転を始め、モータ9からスピンドル2への動力伝達が遮断される。上記構成がモータ9とスピンドル2との間に設けられて切替ハンドル9の回動と連動して作動トルクを多段階に切替可能なクラッチ手段となっている。
【0014】
図2には、振動ドリルドライバの振動モード時を示している。切替ハンドル29の内面には図5にも示すように一方の面がカム面30aとなった切替リング30を固着して切替ハンドル29と一体に回動するようにしており、この切替リング30のカム面30aに形成した凹部30bに切替板24の先端24aを嵌入により当接させている。また、回転カム8とスライドカム21の対向面には、図3(c)に示すように滑り噛合いを生じるような波型の傾斜面を形成しており、ばね23により回転カム8をスライドカム21との噛合い方向にばね付勢している。
【0015】
したがって、例えば図1に示したクラッチモードでは切替板24の先端24aがカム面30aと凹部30b以外の平坦面と当接して前述のように回転カム8とスライドカム21とが接触せず滑り噛合いを生じることがないのに対して、図2に示す振動モードでは切替板24の先端24aが切替リング30の凹部30bに嵌入して切替板24が先端側にスライドし、ばね付勢によりスライドカム21が回転カム8と近接する位置にまで移動することで、スピンドル2が作業中の負荷により後退すると連動して回転カム8がスライドカム21と接触する。ここで、回転カム8はスピンドル2と一体に回転するのに対してスライドカム21はケーシング5との係合により回転不能であることから、回転カム8とスライドカム21の対向面における各斜面が噛合った状態で回転カム8がその回転によりスライドカム21を傾斜面に沿って押出すと、その直後にスライドカム21がばね23の復元力によって回転カム8に打撃を与え、結果としてスピンドル2に軸方向振動を発生させる。このように、本例においては滑り噛合いを生じる回転カム8とスライドカム21とを備えて成るカム構造によって振動発生手段を形成している。
【0016】
振動ドリルドライバがこの振動モードになる時(即ち切替板24の先端24aが切替リング30の凹部30bに嵌入する時)は、ピン33とクラッチ板34が僅かな隙間を介して近接するまで切替ハンドル29を所定量だけ回動させた時であって、この状態ではインターナルギア18の突条18aがピン33を押し出して回転することがないので、作動トルクは無限大となっている。即ち、軸方向振動を与えながらスピンドル2をドリル回転させて作業可能なものである。
【0017】
なお、図中7はスピンドル2を回動自在に且つ軸方向に移動自在に支持する軸受、27は防塵ゴム、28は回転カム8の移動及びスピンドル2の軸方向移動範囲を規制する為のピンである。
【0018】
次に、切替ハンドル29を略360°回した最終回動状態(即ち、クラッチモードから振動モードへの切替え方向に向けて振動モードから更に切替ハンドル29を回転させた状態)においては、切替板24の先端24aは切替リング30の凹部30bから外れて、カム面30aの該凹部30bと隣接して設けた凸部30cを乗り越えた個所に当接するとともに、ピン33の後端がクラッチ板34と当接し、切替ハンドル29の回転が停止するものである。そして、スライドカム21は切替板24の後退と連動して回転カム8と滑り噛合いを生じることのない位置に後退するものであり、この時の作動トルクはピン33の後端とクラッチ板34の当接により無限大となっている。そして、この状態が軸方向振動を与えることなくスピンドル2をドリル回転させるドリルモードとなっている。
【0019】
このように、本例の振動インパクトドライバにあっては、切替ハンドル29の一方向の回動に伴って、作動トルクが無限大を含まず多段階に切替可能なクラッチモード、スピンドル2に軸方向振動を与える振動モード、作動トルクが無限大であるドリルモード、の順に切替わるようになっており、ドリルモードで作業中に外部からの衝撃により切替ハンドル29が不意に回動した場合にはまず振動モードに切替わり、このとき切替リング30は凹部30bに切替板24の先端24aが嵌入して係止されることから、クラッチモードにまで切替ってクラッチが作動してしまうことが防止されるようになっている。また、切替リング30のカム面30aにおいてドリルモード時に当接する箇所と振動モード時に当接する箇所(即ち凹部30b)との境界部分に上記凸部30cを設けていることで、ドリルモードから振動モードに切替わること自体も防止されており、不意にクラッチモードに切替わってクラッチが作動しまうことが更に確実に防止されるようになっている。
【0020】
本例においては、切替板24及び該切替板24が嵌入する切替リング30の凹部30bの組を二つ設けて、スライドカム21が安定的に軸方向に摺動してカム構造が作動するようにしているが、仮に、この場合に各組毎のスピンドル2の中心軸cとの距離を一致させたとすると、クラッチモードからドリルモードに至るまでの切替ハンドル29の回動角が最大でも180°しか確保できず、クラッチモードにおいて作動トルクを多段階に切替えることが困難になってしまう。そこで、本例においては、図7に示すように切替板24として直線的な板状を成す切替板36と段差を有するクランク型の切替板37とを備えることで、切替板36の先端36aとスピンドルの中心軸cとの距離Aと、切替板37の先端37aとスピンドルの中心軸cとの距離Bとを、相違させている。また同様に、切替リング30の凹部30bとしても、スピンドル2の中心軸cから距離Aだけ離れた位置に切替板36の先端36aが嵌入する凹部40を設け、スピンドル2の中心軸cから距離Bだけ離れたに位置に切替板37の先端37aが嵌入する凹部41を設けている。そして、このように切替板36と凹部40の嵌入位置と切替板37と凹部41の嵌入位置とでスピンドル2の中心軸cとの距離を相違させることで、クラッチモードからドリルモードに至るまでの切替ハンドル29の回動角を略360°とすることができて、クラッチモードでの作動トルクの切替えが多段化可能となる。
【0021】
また、図8に示すように、上記切替板36,37のそれぞれの後端を円筒部38で連結して一体の切替部材39としても同様の効果が得られるし、図9に示すように、切替リング30に凹部30bとして凹部42を一つだけ形成するとともに一対の切替板24の先端形状及び長さを相違させて一方のみを該凹部42に嵌入可能とし、他方は切替リング30の平坦面と当接するのみとすれば、一対の切替板24の先端24aをスピンドル2の中心軸cからの距離を相違させて設けずとも同様の効果を得ることができる。
【0022】
なお、上記のように切替板24をスピンドル2の中心軸cを挟んで対向するように一対設けた場合に限らず、切替板24を3つ以上設けた場合においても図7〜図9に示した構成と同様の構成を備えることが好ましい。
【0023】
【発明の効果】
上記のように請求項1記載の発明にあっては、ドリルモードで作業中に外部からの衝撃により切替ハンドルが不意に回動した場合にはまず振動モードに切替わるとともに、この振動モードにおいては切替板の先端が切替リングの凹部に嵌入して係止されることから切替リング及び切替ハンドルがそれ以上回動することが防止されるので、クラッチモードにまで切替わってクラッチが作動してしまうことがなくなり確実にドリル作業を行うことができるという効果がある。
【0024】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の発明の効果に加えて、ドリルモードで作業中に切替リング及び切替スイッチが回動して振動モードに切替わることが防止され、クラッチモードにまで切替わってクラッチが作動してしまうことが更になくなって確実にドリル作業を行うことができるという効果がある。
【0025】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、切替板及び該切替板の先端が嵌入する切替リングの凹部の組を複数設けることで、カム構造を安定的に作動させることができるとともに、この場合に切替板の凹部への嵌入位置とスピンドルの中心軸との距離を各組毎に相違させることで、クラッチモードからドリルモードに至るまでの切替ハンドルの回動角を略360°とすることができて、クラッチモードでの作動トルクの切替えを多段化することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における一例の振動ドリルドライバのクラッチモードを示す主要部断面図である。
【図2】同上の振動ドリルドライバの振動モードを示す主要部断面図である。
【図3】同上のカム構造の説明図であって、(a)はスライドカムのカム面を正面視した状態を示し、(b)は回転カムのカム面を正面視した状態を示し、(c)は(a)のA−A断面と(b)のB−B断面との滑り噛合い状態を示している。
【図4】同上のクラッチ手段を示す分解斜視図である。
【図5】同上の振動発生手段を示す分解斜視図である。
【図6】同上の切替リングを示す主要部断面図である。
【図7】同上の切替板の説明図であって、(a)は斜視した状態を示し、(b)は切替リングとの位置関係を示している。
【図8】同上の別の実施形態である切替板の説明図であって、(a)は斜視した状態を示し、(b)は切替リングとの位置関係を示している。
【図9】同上のまた別の実施形態である切替板の説明図であって、(a)は斜視した状態を示し、(b)は切替リングとの位置関係を示している。
【符号の説明】
1 本体ハウジング
2 スピンドル
9 モータ
24 切替板
24a 先端
29 切替ハンドル
30 切替リング
30b 凹部
30c 凸部
c 中心軸
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vibration drill driver that can be used by selecting a clutch mode, a drill mode, and a vibration mode.
[0002]
[Prior art]
The vibration drill driver is an electric tool that can be used by selecting the clutch mode (driver mode with adjustable operating torque), drill mode, and vibration mode by operating the switching handle. Many are available that allow the operating torque to be changed in multiple stages according to the rotation. In such a vibration drill driver, the conventional one is switched in the order of the clutch mode, the drill mode, and the vibration mode in accordance with the rotation of the switching handle in one direction. The switching handle may turn unexpectedly due to an impact and switch to the clutch mode, causing the clutch to operate.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above points, and it is an object of the present invention to provide a vibration drill driver capable of reliably performing a drill operation without unexpectedly operating a clutch during operation in a drill mode. It is.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the present invention is provided such that the switching handle 29 is rotatably mounted on the main body housing 1, and the spindle 2 that is movable in the axial direction and rotationally driven by the motor 9 is provided in the main body housing 1. And a clutch means which is provided between the motor 9 and the spindle 2 and can be switched in multiple stages including an infinite operating torque in conjunction with the rotation of the switching handle 29, and rotates integrally with the switching handle 29. From the cam structure in which the tip 24a of the switching plate 24 is fitted in the recess 30b formed in the switching ring 30 with the switching handle 29 being rotated by a predetermined amount, thereby causing the spindle 2 to vibrate in the axial direction due to sliding engagement. In the vibration drill driver provided with the vibration generating means, the operation torque is switched in multiple stages without including infinite as the switching handle 29 rotates in one direction. Ability clutch mode, a vibration mode that gives an axial vibration in the spindle 2, and those characterized in that the switched in the order of the drill mode, operation torque is infinite.
[0005]
In this way, when the switching handle 29 is unexpectedly rotated due to an external impact during work in the drill mode, the switching mode is first switched to the vibration mode, and the tip 24a of the switching plate 24 is moved in this vibration mode. Since the switching ring 30 and the switching handle 29 are prevented from further rotating because they are fitted and locked in the recess 30b of the switching ring 30, the clutch is switched to the clutch mode and the clutch is operated. The drilling work can be performed reliably.
[0006]
Moreover, it is also preferable to provide the convex part 30c between the recessed part 30b of the switching ring 30 and the location where the front-end | tip 24a of the switching board 24 contacts at the time of drill mode. By doing so, it is possible to prevent the change ring 30 and the changeover switch 29 from rotating and switching to the vibration mode during work in the drill mode, and switching to the clutch mode and operating the clutch. Furthermore, it is possible to perform the drilling work without fail.
[0007]
In addition, a plurality of sets of the switching plate 24 and the concave portion 30b of the switching ring 30 into which the tip 24a of the switching plate 24 is fitted, and the distance between the fitting position of the switching plate 24 into the concave portion 30b and the center axis c of the spindle 1 are set. It is also preferable to make each group different. As described above, by providing a plurality of sets of the switching plate 24 and the recess 30b of the switching ring 30 into which the tip 24a of the switching plate 24 is fitted, the cam structure can be stably operated. In this case, the switching plate 24 The rotation angle of the switching handle 29 from the clutch mode to the drill mode is set to approximately 360 ° by making the distance between the insertion position in the recess 30b and the center axis c of the spindle 2 different for each group. Therefore, the switching of the operating torque in the clutch mode can be made multistage.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments shown in the accompanying drawings.
[0009]
FIG. 1 shows a clutch mode of an example of a vibration drill driver according to an embodiment of the present invention. A chuck (not shown) for attaching a drill bit is attached to the tip of the spindle 2 projecting outside from the tip surface of the main body housing 1 constituting the outer shell of the vibration drill driver. The spindle 2 is supported by a gear box 4 and a casing 5 built in the main body housing 1 through bearings 6 and 7 so that the spindle 2 can rotate and move in the axial direction. A spline is formed as a connecting portion.
[0010]
The speed reduction mechanism D includes a sun gear 10 fixed to an output shaft 9a of a motor 9 built in a rear portion of the main body housing 1 in the gear box 4, and a plurality of planetary gears 11 meshing with the sun gear 10. The internal gear 12 that meshes with the planetary gear 11 and the carrier 13 that supports the planetary gear 11 form a first-stage reduction mechanism, and a plurality of planetary gears 14 that mesh with the carrier 13 as a sun gear, The internal gear 15 that meshes with the gear 14 and the carrier 16 that supports the planetary gear 14 form a second-stage reduction mechanism, and further, a plurality of planetary gears 17 that mesh with the carrier 16 as a sun gear, The internal gear 18 that meshes with the planetary gear 17 and the carrier 19 that supports the planetary gear 18 are the third-stage reduction mechanism. It is provided in the spline and axially slidably connected to the spline hole 19a.
[0011]
The internal gear 15 is slidable in the axial direction, and cannot rotate due to engagement with the gear box 4 as the shift operation element (not shown) arranged on the outer surface of the main body housing 1 slides. And a position where the carrier 13 is engaged and rotated integrally.
[0012]
A ring-shaped rotary cam 8 is press-fitted and fixed to the spline 2 at an intermediate portion in the axial direction, and a ring-shaped slide cam 21 is provided between the bearing 6 and the rotary cam 8 so as to face the rotary cam 8. It is loosely fitted. The slide cam 21 is prevented from rotating by engaging a projecting piece 21 a protruding from the outer peripheral surface thereof with an axially long groove 26 formed on the inner surface of the casing 5. Is biased toward the rotary cam 8 by a spring 23 disposed on the side. However, the switching plate 24 is slidably disposed in the groove 26 in the axial direction, and the rear end 24b of the switching plate 24 is brought into contact with the projecting piece 21a of the slide cam 21. 21 is regulated at a predetermined position, and the idle cam spring 25 is interposed between the slide cam 21 and the rotary cam 8 so that the slide cam 21 and the rotary cam 8 do not come into contact with each other. It has become.
[0013]
As shown in FIG. 4, a screw portion 51 is screwed on the outer peripheral surface of the casing 5 built in the main body housing 1, and a ring-shaped adjustment screw 32 whose inner peripheral surface forms a screw shape is screwed together. . Further, a rib 32a protruding from the outer peripheral surface of the adjustment screw 32 is engaged with a recess (not shown) formed on the inner peripheral surface of the switching handle 29 having a substantially cylindrical shape. Accordingly, the switching handle 9 and the adjustment screw 32 are integrally movable with respect to the casing 5 in the axial direction. The switching handle 9 can rotate approximately 360 ° in one direction. A pin 33 having a hemispherical tip is inserted into a through hole 52 provided in the axial direction in the large-diameter portion 5a of the casing portion 5, and a clutch plate 34 having a ring shape with a rear end step portion of the pin 33. In addition, a clutch spring 35 is interposed therebetween, and the tip of the pin 33 is elastically provided on a protrusion 18a protruding on the axial end surface of the internal gear 18 which is freely movable by the speed reduction mechanism D. The biasing force applied to the pin 33 by the clutch spring 35 can be changed in accordance with the amount of rotation of the switching handle 29, and the torque applied to the spindle 2 during operation is smaller than the operating torque determined according to the biasing force. The internal gear 18 cannot rotate due to the engagement between the protrusion 18 a and the pin 33, and the power from the motor 9 is transmitted to the spindle 2. On the other hand, when the torque applied to the spindle 2 is equal to or higher than the operating torque, the protrusion 18a of the internal gear 18 pushes the pin 33 to start rotating, and the power transmission from the motor 9 to the spindle 2 is interrupted. The The above-described configuration is provided between the motor 9 and the spindle 2, and serves as clutch means that can switch the operating torque in multiple stages in conjunction with the rotation of the switching handle 9.
[0014]
FIG. 2 shows the vibration mode of the vibration drill driver. As shown in FIG. 5, a switching ring 30 whose one surface is a cam surface 30 a is fixed to the inner surface of the switching handle 29 so as to rotate integrally with the switching handle 29. The tip 24a of the switching plate 24 is brought into contact with the recess 30b formed in the cam surface 30a by fitting. Further, a wave-shaped inclined surface that causes sliding engagement is formed on the opposing surface of the rotating cam 8 and the slide cam 21 as shown in FIG. 3C, and the rotating cam 8 is slid by the spring 23. The spring is biased in the meshing direction with the cam 21.
[0015]
Therefore, for example, in the clutch mode shown in FIG. 1, the front end 24a of the switching plate 24 abuts against a flat surface other than the cam surface 30a and the recess 30b, and the rotating cam 8 and the slide cam 21 do not contact as described above, and the sliding meshing occurs. In contrast, in the vibration mode shown in FIG. 2, the tip 24a of the switching plate 24 is fitted into the recess 30b of the switching ring 30, and the switching plate 24 slides to the tip side, and slides due to the spring bias. When the cam 21 moves to a position close to the rotating cam 8, the rotating cam 8 contacts the slide cam 21 in conjunction with the spindle 2 retreating due to a load during work. Here, since the rotary cam 8 rotates integrally with the spindle 2, the slide cam 21 cannot rotate due to the engagement with the casing 5, so that each inclined surface on the opposing surface of the rotary cam 8 and the slide cam 21 is When the rotating cam 8 pushes the slide cam 21 along the inclined surface by the rotation in the engaged state, the slide cam 21 strikes the rotating cam 8 by the restoring force of the spring 23 immediately thereafter, and as a result, the spindle 2 To generate axial vibration. As described above, in this example, the vibration generating means is formed by the cam structure including the rotary cam 8 and the slide cam 21 that cause sliding engagement.
[0016]
When the vibration drill driver is in this vibration mode (that is, when the tip 24a of the switching plate 24 is fitted into the recess 30b of the switching ring 30), the switching handle is used until the pin 33 and the clutch plate 34 come close to each other with a slight gap. In this state, the ridge 18a of the internal gear 18 does not push the pin 33 and rotate, so that the operating torque is infinite. That is, it is possible to work by rotating the spindle 2 while applying axial vibration.
[0017]
In the figure, 7 is a bearing for supporting the spindle 2 so as to be rotatable and movable in the axial direction, 27 is dust-proof rubber, and 28 is a pin for regulating the movement of the rotating cam 8 and the axial movement range of the spindle 2. It is.
[0018]
Next, in the final rotation state in which the switching handle 29 is rotated approximately 360 ° (that is, the state in which the switching handle 29 is further rotated from the vibration mode toward the switching direction from the clutch mode to the vibration mode), the switching plate 24 The front end 24a of the switching ring 30 comes off from the concave portion 30b of the switching ring 30 and comes into contact with a portion of the cam surface 30a that is provided adjacent to the concave portion 30b, and the rear end of the pin 33 is in contact with the clutch plate 34. In contact with it, the rotation of the switching handle 29 stops. The slide cam 21 moves back to a position where the sliding cam 21 does not slip and engage with the rotary cam 8 in conjunction with the backward movement of the switching plate 24. The operating torque at this time is the rear end of the pin 33 and the clutch plate 34. It becomes infinite by the contact. This state is a drill mode in which the spindle 2 is rotated by drilling without applying axial vibration.
[0019]
As described above, in the vibration impact driver of the present example, the clutch torque in which the operation torque does not include infinity and can be switched in multiple stages as the switching handle 29 rotates in one direction, and the spindle 2 is axially moved. The mode is switched in the order of a vibration mode for applying vibration and a drill mode in which the operating torque is infinite. When the switching handle 29 is rotated unexpectedly by an impact from the outside during work in the drill mode, The mode is switched to the vibration mode, and at this time, the switching ring 30 is engaged and locked with the tip 24a of the switching plate 24 in the recess 30b, so that the clutch is prevented from being switched to the clutch mode. It is like that. Further, the cam surface 30a of the switching ring 30 is provided with the convex portion 30c at the boundary portion between the portion that contacts in the drill mode and the portion that contacts in the vibration mode (that is, the concave portion 30b), so that the drill mode changes to the vibration mode. Switching itself is also prevented, and it is more reliably prevented that the clutch is operated unexpectedly by switching to the clutch mode.
[0020]
In this example, two sets of the switching plate 24 and the concave portion 30b of the switching ring 30 into which the switching plate 24 is fitted are provided so that the slide cam 21 can stably slide in the axial direction to operate the cam structure. However, if the distance from the center axis c of the spindle 2 for each set is matched in this case, the rotation angle of the switching handle 29 from the clutch mode to the drill mode is 180 ° at the maximum. However, it is difficult to switch the operating torque in multiple stages in the clutch mode. Therefore, in this example, as shown in FIG. 7, a switching plate 36 having a linear plate shape and a crank-type switching plate 37 having a step are provided as the switching plate 24, thereby providing a tip 36 a of the switching plate 36. The distance A between the spindle center axis c and the distance B between the tip 37a of the switching plate 37 and the spindle center axis c are different. Similarly, the concave portion 30b of the switching ring 30 is also provided with a concave portion 40 in which the tip 36a of the switching plate 36 is fitted at a position separated from the central axis c of the spindle 2 by a distance A, and the distance B from the central axis c of the spindle 2 is provided. A recessed portion 41 into which the tip 37a of the switching plate 37 is fitted is provided at a position that is only a distance away. In this way, the distance from the center axis c of the spindle 2 to the insertion position of the switching plate 36 and the recessed portion 40 and the insertion position of the switching plate 37 and the recessed portion 41 are made different from the clutch mode to the drill mode. The rotation angle of the switching handle 29 can be set to approximately 360 °, and the switching of the operating torque in the clutch mode can be performed in multiple stages.
[0021]
Also, as shown in FIG. 8, the same effect can be obtained by connecting the rear ends of the switching plates 36 and 37 with a cylindrical portion 38 as an integral switching member 39. As shown in FIG. Only one recess 42 is formed in the switching ring 30 as the recess 30b, and only one of the pair of switching plates 24 is made different in the tip shape and length so that it can be fitted into the recess 42. The other is the flat surface of the switching ring 30. If it is only to contact with the tip end 24a of the pair of switching plates 24, the same effect can be obtained without providing the tips 24a with different distances from the central axis c of the spindle 2.
[0022]
Note that the present invention is not limited to the case where a pair of switching plates 24 are provided so as to face each other across the central axis c of the spindle 2 as described above, and the case where three or more switching plates 24 are provided is also shown in FIGS. It is preferable to provide a configuration similar to the configuration described above.
[0023]
【The invention's effect】
As described above, in the first aspect of the present invention, when the switching handle is rotated unexpectedly by an impact from outside during work in the drill mode, the mode is first switched to the vibration mode. Since the tip of the switching plate is fitted and locked in the recess of the switching ring, the switching ring and the switching handle are prevented from further rotating, so the clutch is switched to the clutch mode and the clutch is operated. There is an effect that drilling can be performed reliably.
[0024]
In addition, in the invention according to claim 2, in addition to the effect of the invention according to claim 1, it is prevented that the change ring and the change switch are rotated to switch to the vibration mode during work in the drill mode. Further, there is an effect that the drill operation can be surely performed without further switching to the clutch mode and operating the clutch.
[0025]
Further, in the invention according to claim 3, in addition to the effect of the invention according to claim 1 or 2, by providing a plurality of sets of recesses of the switching ring into which the switching plate and the tip of the switching plate are fitted, From the clutch mode to the drill mode, the cam structure can be stably operated, and in this case, the distance between the insertion position of the switching plate into the recess and the center axis of the spindle is different for each set. The rotation angle of the switching handle can be set to approximately 360 °, and there is an effect that the switching of the operating torque in the clutch mode can be multistaged.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a main part sectional view showing a clutch mode of an example of a vibration drill driver according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a main part showing a vibration mode of the vibration drill driver.
3A and 3B are explanatory views of the cam structure, wherein FIG. 3A shows a state in which the cam surface of the slide cam is viewed from the front, FIG. 3B shows a state in which the cam surface of the rotating cam is viewed from the front, c) shows a sliding mesh state between the AA cross section of (a) and the BB cross section of (b).
FIG. 4 is an exploded perspective view showing the clutch means.
FIG. 5 is an exploded perspective view showing the vibration generating means.
FIG. 6 is a cross-sectional view of the main part showing the switching ring of the above.
FIGS. 7A and 7B are explanatory diagrams of the switching plate, wherein FIG. 7A shows a perspective state, and FIG. 7B shows a positional relationship with the switching ring.
FIGS. 8A and 8B are explanatory diagrams of a switching plate according to another embodiment of the present invention, in which FIG. 8A shows a perspective state, and FIG. 8B shows a positional relationship with the switching ring.
FIGS. 9A and 9B are explanatory diagrams of a switching plate according to another embodiment, wherein FIG. 9A is a perspective view, and FIG. 9B is a positional relationship with the switching ring.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Main body housing 2 Spindle 9 Motor 24 Switching board 24a Tip 29 Switching handle 30 Switching ring 30b Concave part 30c Convex part c Center axis

Claims (3)

本体ハウジングに切替ハンドルを回動自在に装着するとともに、本体ハウジング内には、軸方向に移動自在で且つモータにより回転駆動されるスピンドルと、モータとスピンドルとの間に設けられて切替ハンドルの回動と連動して作動トルクを無限大を含み多段階に切替可能なクラッチ手段と、切替ハンドルと一体に回動する切替リングに形成した凹部に切替ハンドルが所定量だけ回動した状態で切替板の先端が嵌入することで連動して滑り噛合いによる軸方向振動をスピンドルに与えるカム構造から成る振動発生手段とを備えた振動ドリルドライバにおいて、切替ハンドルの一方向の回動に伴って、作動トルクが無限大を含まず多段階に切替可能なクラッチモード、スピンドルに軸方向振動を与える振動モード、作動トルクが無限大であるドリルモード、の順に切替わることを特徴とする振動ドリルドライバ。A switching handle is rotatably mounted on the main housing, and a spindle that is movable in the axial direction and rotationally driven by the motor is provided in the main housing between the motor and the spindle. The switching plate with the switching handle rotated by a predetermined amount in the recess formed in the clutch means that can be switched in multiple stages including the infinite operating torque in conjunction with the movement, and the switching ring that rotates together with the switching handle The vibration drill driver is equipped with a vibration generating means consisting of a cam structure that gives the spindle axial vibration due to sliding meshing in conjunction with the insertion of the tip of the shaft. Clutch mode that can be switched in multiple stages without including infinite torque, vibration mode that applies axial vibration to the spindle, and operating torque is infinite Rirumodo, impact drill driver, characterized in that switched in the order of. 切替リングの凹部とドリルモード時に切替板の先端が当たる箇所との間に凸部を設けたことを特徴とする請求項1記載の振動ドリルドライバ。2. The vibration drill driver according to claim 1, wherein a convex portion is provided between the concave portion of the switching ring and a portion where the tip of the switching plate hits in the drill mode. 切替板及び該切替板の先端が嵌入する切替リングの凹部の組を複数設けるとともに、切替板の凹部への嵌入位置とスピンドルの中心軸との距離を各組毎に相違させることを特徴とする請求項1又は2記載の振動ドリルドライバ。A plurality of sets of recesses of the switching ring and the switching ring into which the tip of the switching plate is fitted are provided, and the distance between the insertion position of the switching plate into the recess and the center axis of the spindle is different for each set. The vibration drill driver according to claim 1 or 2.
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