JP4084482B2 - Tractor transmission - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンからの出力を主変速操作手段及び副変速操作手段の操作に連動して変速する油圧クラッチ式変速機構、及び、該出力をリバーサ操作手段の操作に連動して切り替える油圧クラッチ式正逆切替機構を有するトラクタのトランスミッションにおいて、トラクタが軽負荷作業時及び重負荷作業時のいずれにおいても、変速ショックを効果的に緩和するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、エンジンからの出力を主変速操作手段及び副変速操作手段の操作に連動して変速する油圧クラッチ式変速機構、及び、該出力をリバーサ操作手段の操作に連動して切り替える油圧クラッチ式正逆切替機構を有するトラクタのトランスミッションの技術は公知となっている。また、主変速レバーの切替による変速ショックを緩衝するために、油圧クラッチ式変速機構に作動油を圧送する油圧回路にディレイリリーフバルブを設け、主変速用油圧クラッチの接続が緩やかにかつスムーズに行われるようにしたトランスミッションの技術もひろく公知となっている。また、リバーサ用油圧クラッチに作動油を圧送する油圧回路に比例減圧弁を設け、該比例減圧弁を制御装置に接続し、主変速レバーの切替時には該比例減圧弁を減圧することにより、主変速用油圧クラッチの接続が緩やかにかつスムーズに行われるようにして、変速ショックを緩衝することとしたトランスミッションの技術も公知となっている。
【0003】
公知技術としては、例えば、油圧変速クラッチを電磁弁にて制御することとした特許第1880755号の技術や、油圧クラッチの噛み合い特性を制御することとした特許第1823494号の技術がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記のような従来の比例減圧弁による制御においては、昇圧波形を一種類しか設定できなかった。従って、トラクタが軽負荷の状態にあるときに変速ショックが小さくなるように昇圧波形を設定すると、重負荷作業時(例えば耕耘作業時)において大きい変速ショックが生じることとなってしまう。また、逆に重負荷の状態にあるときに変速ショックが小さくなるように昇圧波形を設定すると、軽負荷作業時(例えば路上走行時)において大きい変速ショックが生じることとなってしまう。
【0005】
このことより、トラクタが軽負荷時・重負荷時いずれの状態においても、主変速レバー切替時の変速ショックを効果的に緩和できるような技術の開発が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
エンジン(5)からの出力を、主変速レバー(77)及び副変速レバー(98)の操作に連動して変速する変速機構、並びに、該出力をリバーサレバー(82)の操作に連動して切り替える油圧クラッチ式正逆切替機構(56・57)を有するトラクタのトランスミッションにおいて、前記油圧クラッチ式正逆切替機構(56・57)へ作動油を圧送する回路に比例減圧弁(81)を設け、該比例減圧弁(81)を制御装置(96)と接続し、該制御装置(96)は該比例減圧弁(81)を介して、前記油圧クラッチ式正逆切替機構(56・57)の圧力を制御し、前記油圧クラッチ式正逆切替機構(56・57)を切り替えるために「走行モードにおける比例減圧弁の圧力制御波形(A)」及び「作業モードにおける比例減圧弁の圧力制御波形(B)」の二種類の波形を設定し、前記主変速レバー(77)が切り替わった場合に、前記二種類のうちいずれか一の波形を用いて前記油圧クラッチ式正逆切替機構(56・57)を切替制御すべく構成し、前記主変速レバー(77)及び副変速レバー(98)を検出する速度段検出手段、並びに、エンジン(5)の回転数を検出する回転数検出手段及び、エンジン(5)の負荷率を検出する負荷率検出手段を制御装置(96)に接続し、該制御装置(96)はこれら検出手段の検出値に基づいて、前記「走行モードにおける比例減圧弁の圧力制御波形(A)」又は「作業モードにおける比例減圧弁の圧力制御波形(B)」のいずれか一を自動的に選択し、前記制御装置(96)は、回転数検出手段及び負荷率検出手段の検出値に基づいて、前記「作業モードにおける比例減圧弁の圧力制御波形(B)」を維持するか否かをも判断するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
【0009】
図1は本発明の一実施例に係る農用トラクタの全体的な構成を示した側面図、図2は主変速レバー及び主変速レバー位置検出用のポテンショメータ並びに副変速レバーの配置構成を示した側面図である。
【0010】
図3は副変速レバー位置検出スイッチの配置構成を示した側面図、図4はメインクラッチ及びトランスミッションの構成を示した側面断面展開図である。図5は本トラクタの動力伝達構成を示したスケルトン図、図6は本トラクタの油圧回路図である。
【0011】
まず、本発明の一実施例に係る農用トラクタの全体的な構成について、図1を用いて説明する。すなわち、このトラクタは、前後に前輪1及び後輪2を懸架する本体の前部にボンネット6を配設し、該ボンネット6内部にはエンジン5を配置している。ボンネット6の後方にはステアリングハンドル10を設けており、該ステアリングハンドル近傍にはリバーサ操作手段たるリバーサレバー82が配設される。
【0012】
該リバーサレバー82は「前進」・「中立」・「後進」の三段階切替としており、オペレータがリバーサレバー82を「前進」側又は「後進」側へ操作することにより、トラクタの駆動方向が前進方向又は後進方向に決定される。
【0013】
上記ステアリングハンドル10の後方にはシート11を配設している。ステアリングハンドル10及びシート11は、キャビン12によって覆われる。
【0014】
エンジン5の後方にはクラッチハウジング8を配設し、該クラッチハウジング8の後方にはミッションケース9を連結し、エンジン5からの動力を後輪2に伝達して駆動している。但し、操作によっては、前輪1にも同時に駆動力を伝達する四輪駆動とすることも可能である。
【0015】
また、エンジン5の駆動力はミッションケース9後端から突出したPTO軸15に伝達されて該PTO軸15を駆動し、機体後端に接続した作業機100(図1においては図略)を駆動するように構成している。
【0016】
そして、トラクタを操作するオペレータの足元には、クラッチを断接操作するためのクラッチペダル16が傾動可能に支持される。また、オペレータが座るシート11の側部には、変速を行うための主変速操作手段たる主変速レバー77と副変速操作手段たる副変速レバー98がそれぞれ図2の如く突設される。
【0017】
主変速レバー77は一〜四段階の変速M1・M2・M3・M4及び中立位置MNの計五つの位置に切替可能としており、該主変速レバー77の操作により車両の変速が行われる。そして、該主変速レバー77の近傍位置には速度段検出手段たるポテンショメータ77aが配置され該主変速レバー77と連係されており、主変速レバー77の位置を検出することとしている。
【0018】
上記副変速レバー98は二つの中立位置SN・SNとクリープ(超低速)SC、低速SL、中速SM及び高速SHの計六つの位置に切替可能で、オペレータが該副変速レバー98を操作することにより車両の変速が行われる。そして、該副変速レバー98の近傍位置には、もう一つの速度段検出手段たる副変速高速検出スイッチ98aが図3に示す如く配設される。該副変速高速検出スイッチ98aは、副変速レバー98が高速位置SHにあるときのみONとなるよう構成している。
【0019】
次に、クラッチハウジング8及びミッションケース9内の構成について、図4及び図5をもとに説明する。即ち、エンジン5の後方にクラッチハウジング8を固設し、クラッチハウジング8の後面にはミッションケース9が取り付けられる。ミッションケース9は前後に二分割される構成(9a・9b)としており、間にセンタープレート13を挟持している。後半部のトランスミッションハウジング9bの後部左右側にはリアアクスルケースが固設される。
【0020】
次に、後車軸伝動系の構成について説明する。即ち、上記クラッチハウジング8内には上記クラッチペダル16に連係される湿式多板式のメインクラッチ21が配置され、該メインクラッチ21の原動側軸22にエンジン5のクランク軸の回転が入力される。メインクラッチ21の従動側軸23は機体後方に延出され、その後端に形設したギア23aには走行クラッチ軸24に遊嵌された主変速四速歯車34が噛合している。該主変速四速歯車34は主軸25に固設された伝達歯車44に噛合している。該主軸25には三枚の伝達歯車41・42・43が更に固設されあるいは形設されており、該三枚の伝達歯車41・42・43を介して、走行クラッチ軸24にそれぞれ遊嵌された主変速一速歯車31、主変速二速歯車32、主変速三速歯車33に動力が伝達される。従って、メインクラッチ21の従動側軸23が回転すると、主変速一速歯車31、主変速二速歯車32、主変速三速歯車33及び主変速四速歯車34は各々異なる回転数で回転することとなる。そして、上記主変速レバー77に連動連結された油圧制御弁により、四つの油圧クラッチ51・52・53・54のいずれか一が選択されて「接」とされて、四段階の変速が可能となり、主軸25の回転が該変速を経て走行クラッチ軸24に伝達される。
【0021】
走行クラッチ軸24はセンタープレート13を貫通して後方に延長される。該延長部分には正転側歯車26及び逆転側歯車27がそれぞれ同一軸心上に遊嵌される。そして、前記リバーサレバー82に連係する油圧制御弁の操作により、前進側のリバーサ用油圧クラッチ56又は後進側のリバーサ用油圧クラッチ57のいずれか一が選択され接続され、走行クラッチ軸24の回転は正転側歯車26又は逆転側歯車27のいずれか一に伝達される。ただし、リバーサレバー82がニュートラル位置の場合は、回転は両歯車26・27いずれにも伝達されない。
【0022】
正転側歯車26は副変速軸35に相対回転不能に連結され、同時に、クリープ変速軸36に固設された伝達歯車37に噛合しており、その回転を両軸35・36に伝達する。逆転側歯車27は、正逆転軸38の一端に形設された歯車39に噛合しており、該正逆転軸の他端に形設された歯車40は、クリープ変速軸36に固設された前記伝達歯車37に噛合する。従って、逆転側歯車27の回転は、正逆転軸38を介して該クリープ変速軸36を逆転方向に回転させる。また、該クリープ変速軸36の伝達歯車37に噛合する正転側歯車26を介して、それに連結された副変速軸35を逆転方向に回転させる。即ち、前述の二つのリバーサ用油圧クラッチ56・57を選択的に作動せしめることで、エンジン5の出力を正逆変換することが可能であり、この意味で、該リバーサ用油圧クラッチ56・57が前述の正逆切替手段としての役割を果たすものである。
【0023】
副変速軸35の後部には副変速第二軸45が同一軸心上に配置され遊転可能としており、該副変速第二軸45にはクリープ変速歯車46が遊嵌される。該クリープ変速歯車46はクリープ変速軸36に形設した歯車47に噛合している。また、副変速第二軸45には入力クラッチスライダ91が軸方向摺動可能にスプライン嵌合され、上述の副変速レバー98に連係されている。従って、該入力クラッチスライダ91は、上記副変速レバー98の操作により副変速軸35又はクリープ変速歯車46のいずれか一に噛み合って、その回転を副変速第二軸45に伝達可能としている。即ち、該入力クラッチスライダ91の摺動に基づく選択により、副変速軸35の回転又は副変速軸35からクリープ変速軸36によるクリープ変速を経た回転のいずれか一が、副変速第二軸45に入力される。
【0024】
また、出力軸48が副変速第二軸45と平行に軸支され、該出力軸48には二枚の伝達歯車49・50が固設される。該伝達歯車49・50は副変速第二軸45に遊嵌された二枚の変速歯車59・60に噛合している。また、副変速第二軸45には出力クラッチスライダ92が軸方向摺動可能にスプライン嵌合されている。該出力クラッチスライダ92は上述の副変速レバー98に連係されている。従って、副変速レバー98の操作により出力クラッチスライダ92が摺動され、二枚の変速歯車59・60のいずれか一に噛み合って、該副変速第二軸45の回転を二枚の変速歯車59・60のいずれか一に伝達可能としている。従って、出力クラッチスライダ92の摺動に基づく選択により、副変速第二軸45の回転が二段の変速を経て出力され、出力軸48に入力される。
【0025】
トランスミッションハウジング後部9bには後輪デフ部66bが配置され、前記出力軸48の回転が、その後端に形設したベベルギア20を介して該後輪デフ部66bに入力され、リアアクスルケース内の車軸、伝達歯車等を経由して後輪2を駆動する。
【0026】
次に、PTO伝動系について説明する。即ち、トランスミッションハウジング前部9a内には主軸25と平行にPTOクラッチ軸29が配置され、該PTOクラッチ軸29には四枚のPTO変速歯車、即ちPTO一速歯車61、PTO二速歯車62、PTO三速歯車63、PTO四速歯車64が遊嵌される。該PTO変速歯車61・62・63・64は、主軸25に固設あるいは形設した四枚の前記伝達歯車41・42・43・44に噛合しており、主軸25の回転により該PTO変速歯車61・62・63・64が異なる回転数で回転される。また、PTOクラッチ軸29にはPTO逆転歯車65が遊嵌され、該PTO逆転歯車65は、走行クラッチ軸24に遊嵌された前述の主変速一速歯車31に噛合している。即ち、該主変速一速歯車31は、PTO逆転付与機構のアイドルギアとしての役割をも果たす。
【0027】
また、PTOクラッチ軸には二つのPTOクラッチスライダ93・94が軸方向摺動可能にスプライン嵌合される。また、該PTOクラッチスライダ93・94は、図略のPTO変速レバーに連係されている。従って、両PTOクラッチスライダ93・94の摺動に基づく選択により、主軸の回転が四段階の変速を経た後にPTO軸に伝達される。また、主変速一速歯車31、PTO逆転歯車65を介して、主軸25の回転が正逆変換されてPTOクラッチ軸29に伝達される。即ち、正転四速、逆転一速の変速が両軸25・29の間に行われる。前記PTOクラッチ軸29はPTO軸15に相対回転不能に連結される。該PTO軸15は後方に延出され、トラクタ後端に接続された作業機100を駆動する。
【0028】
次に、前車軸伝動系について説明する。即ち、前記PTO軸15にはパイプ状の前輪入力軸55が遊転可能に外嵌され、該前輪入力軸55と平行に前輪クラッチ軸30が軸支される。前記前輪入力軸55には入力歯車67が固設され、該入力歯車67は前記出力軸48に固設された二枚の伝達歯車のうちの一枚49に噛合している。該前輪入力軸55には更に二枚の変速歯車18・19が固設され、該変速歯車は前輪クラッチ軸30に遊嵌された二枚の歯車、即ち四輪駆動側歯車68及び前輪倍速側歯車69にそれぞれ噛合している。
【0029】
そして、図略の4WD・前輪倍速切替スイッチに連動する油圧制御弁の操作により、二つの油圧クラッチ78・79のいずれか一が選択され接続されて、前輪入力軸55の回転が略二倍の増速あるいは略等速で前輪クラッチ軸30に伝達される。前輪クラッチ軸30の回転は前端に連結する前輪伝達軸14、ユニバーサルジョイント等を介して前輪側のデフ部66aに入力され、フロントアクスルケース内の車軸、伝達歯車等を介して前輪1を駆動する。
【0030】
以上構成のトラクタに具備される油圧回路の構成を、図6をもとに説明する。即ち、油タンク(ミッションケース)71内の作動油はサクションストレーナ73を経て二方向に分岐され、一方は走行系油圧ポンプ72によりパワーステアリングユニット74に圧送される。このパワーステアリングユニット74は、ステアリングハンドル10を操作するのに必要なトルクを低減すべく設けられるものであって、ステアリングハンドル10に連動した切替弁75により、前輪操向装置に連結された複動シリンダ76が駆動され、前輪1に舵取り角を与えることとしている。
【0031】
パワーステアリングユニット74を経た作動油は三つに分岐され、一つは主変速レバー77に連動した主変速コントロールバルブ80により、四つの油圧クラッチ51・52・53・54のいずれか一を作動させ、主変速を行う。もう一つは比例減圧弁81を経て、リバーサレバー82に連動したリバーサコントロールバルブ83により、二つのリバーサ用油圧クラッチ56・57のうちいずれか一を作動させ、トラクタの前進又は後進の切り替えを行う。前記比例減圧弁81は電磁バルブよりなる切替弁より構成されており、上述のリバーサ用油圧クラッチ56・57に供給される油圧を調整する役割を果たす。また、比例減圧弁81の切替によりリバーサコントロールバルブ83のポンプポートをドレーンして圧力をゼロとすることで、リバーサレバー82の位置に関係なくリバーサ用油圧クラッチ56・57のいずれをも作動させなくすることもできる。残りは電磁コントロールバルブ95を経て、二つの油圧クラッチ78・79のうちいずれか一を作動させて、前輪増速又は四輪駆動の切り替えを行う。前輪増速時は、更に後輪左右に設けられるブレーキ装置84・85のうち旋回内側のものを作動させて、カーブの際の旋回半径を小さいものとしている。
【0032】
次に、作業機制御系の油圧回路について説明する。前記油タンク71からサクションストレーナ73を経て分岐された作動油は、作業機用油圧ポンプ86により、外部油圧取出部87を経て作業機制御用ユニット88に圧送される。そして、作業機昇降用シリンダ89及び作業機水平制御シリンダ90を適宜作動させ、トラクタ後端に連結された作業機100の昇降及び水平制御を行う。
【0033】
次に、上記のリバーサ用油圧クラッチ56・57に圧油を供給する比例減圧弁81の制御について、図7から図10までを用いて説明する。図7は比例減圧弁の制御装置の構成図である。図8は制御装置のモード選択フローを示した図、図9は制御装置の作業モード維持判断フローを示した図、図10は比例減圧弁の制御フローを示した図である。また、図11は走行モードにおいて主変速レバー切替時の比例減圧弁の圧力制御波形を示した図、図12は作業モードにおいて主変速レバー切替時の比例減圧弁の圧力制御波形を示した図である。尚、図11及び図12において示すtは、主変速レバー77が切り替わった瞬間の時刻を表している。
【0034】
即ち、図6及び図7に示す比例減圧弁81は電磁切替型のものであって、制御手段たる制御装置96に電気的に接続されており、該制御装置96が送出する信号により圧力(デューティ比)が制御される。尚、97は該制御装置96に電力を供給するバッテリーである。
【0035】
そして、主変速レバー77の位置を検出する手段となる前記ポテンショメータ77a(センサーであれば限定するものではなくロータリーエンコーダ等でも検出できる)及び副変速レバー98の高速位置を検出する手段となる前記副変速高速検出スイッチ98a(電磁式や光式センサー等でも可能であり限定しない)が該制御装置96に電気的に接続される。そして、ポテンショメータ77aの抵抗値及び副変速高速検出スイッチ98aの状態についての情報が該制御装置96に入力され、該制御装置96はその情報をもとに、主変速レバー77及び副変速レバー98により決定される速度段が、高速状態にあるか否かを判断する。具体的には、例えば、副変速高速検出スイッチ98aがONであれば、副変速レバー98が高速位置SHにあることを意味するから、さらに主変速レバー77の位置が一定位置(例えば第三速の位置M3又は第四速M4の位置)にあれば、速度段が高速状態にあると判断する等である。
【0036】
また、操作部には、手動モード選択スイッチ4が配設され、制御装置96に接続されている。該手動モード選択スイッチ4は、オペレータにより「走行モード」「作業モード」の切替が可能としており、「走行モード」位置にあるときにONとなるよう構成しており、その状態が制御装置96に入力される。但し、逆に「作業モード」位置にあるときにONとなるように構成してもよい。操作部には更にモード自動判別スイッチ3が配設され、制御装置96に接続されている。該モード自動判別スイッチ3は、オペレータの操作によりON・OFFの切替が可能としており、その状態が制御装置96に入力される。
【0037】
そして、エンジン5の出力軸等には、エンジン5の回転数を検出する回転数検出手段99a、及びエンジン5の負荷率を検出する負荷率検出手段99bが配設され、制御装置96に電気的に接続されており、これによりエンジン5の回転数及び負荷率の情報が、制御装置96に入力される。99はチェッカーである。
【0038】
そして該制御装置96は、上記判断結果をもとに、比例減圧弁81の昇圧波形を次のように制御する。即ち、図8に示す如く、制御装置96は最初にモード自動判別スイッチ3のON・OFFを調べる。モード自動判別スイッチ3がOFFであるときは、手動選択スイッチ4の状態に基づき走行モードか作業モードかを決定する。即ち、手動選択スイッチ4の状態を調べ、ONのときは走行モードとし、OFFのときは作業モードにとる。モード自動判別スイッチ3がONであるときは、手動選択スイッチ4の状態如何にかかわらず、現在の速度段及びエンジンの回転数並びに負荷率の検出値により、走行モードか作業モードかを決定する。即ち、速度段が高速状態になく、エンジンの回転数が設定値以上であり、かつ、エンジンの負荷率が設定値以上の状態が一定時間継続した場合にのみ作業モードとし、それ以外のときはすべて走行モードとするのである。この判断には、速度段検出手段77a・98aの検出値、エンジンの回転数検出手段99aの検出値、エンジンの負荷率検出手段99bの検出値が用いられる。
【0039】
そして、モード自動判別スイッチ3がONの場合であって、一度作業モードになった場合は、該作業モードの状態を維持すべきか否かを判断すべく、図9のように制御する。即ち、エンジン5の負荷率が設定値以下である状態が一定時間継続し、かつ、その時点でのエンジン5の回転数が設定値以下である場合にのみ走行モードになり、それ以外の場合はすべて作業モードの状態が維持されるのである。この判断には、エンジンの回転数検出手段99aの検出値、エンジンの負荷率検出手段99bの検出値が用いられる。
【0040】
尚、図7に示す符号70a、70bはそれぞれ走行モードランプ、作業モードランプであって、上記制御装置96に接続されており、上記フローにより決定されたモードに対応して、二つのうちいずれか一のランプが点灯するように制御される。
【0041】
上記のように走行モードか作業モードかを決定した上で、主変速レバー77が切り替わった場合には、図10のように比例減圧弁を制御するのである。即ち、主変速レバー77が切り替わった場合は、制御装置96は現在のモードが走行モードか作業モードかを判別して、走行モードの場合は走行モード波形Aで、作業モードの場合は作業モード波形Bで、それぞれ比例減圧弁81を制御するのである。
【0042】
ここで、走行モード波形は軽負荷作業時に変速ショックが小さくなるような昇圧波形とし、作業モード波形は重負荷作業時に変速ショックが小さくなるような昇圧波形としている。図11のAは走行モードにおける圧力制御波形、図12のBは作業モードにおける圧力制御波形の一例を示したものである。即ち、走行モードにおいては主変速切り替えの瞬間に比例減圧弁を減圧し、徐々に昇圧する波形としている。一方、作業モードにおいては主変速切替時においても切替前の圧力を維持する波形としている。ただし、図11や図12で示した圧力制御波形は一例であって、この波形の傾斜や長さ等は限定するものではない。
【0043】
従って、路上走行時等の軽負荷作業時には主変速切替時に走行モード波形が用いられ、耕耘作業・牽引作業等の重負荷作業時には主変速切替時に作業モード波形が用いられることにより、どちらの場合にも適した昇圧波形によりリバーサ用油圧クラッチ56・57が昇圧され噛み合うこととなり、主変速レバー77の切替時の変速ショックを効果的に緩和することができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏するのである。
エンジン(5)からの出力を、主変速レバー(77)及び副変速レバー(98)の操作に連動して変速する変速機構、並びに、該出力をリバーサレバー(82)の操作に連動し て切り替える油圧クラッチ式正逆切替機構(56・57)を有するトラクタのトランスミッションにおいて、前記油圧クラッチ式正逆切替機構(56・57)へ作動油を圧送する回路に比例減圧弁(81)を設け、該比例減圧弁(81)を制御装置(96)と接続し、該制御装置(96)は該比例減圧弁(81)を介して、前記油圧クラッチ式正逆切替機構(56・57)の圧力を制御し、前記油圧クラッチ式正逆切替機構(56・57)を切り替えるために「走行モードにおける比例減圧弁の圧力制御波形(A)」及び「作業モードにおける比例減圧弁の圧力制御波形(B)」の二種類の波形を設定し、前記主変速レバー(77)が切り替わった場合に、前記二種類のうちいずれか一の波形を用いて前記油圧クラッチ式正逆切替機構(56・57)を切替制御すべく構成し、前記主変速レバー(77)及び副変速レバー(98)を検出する速度段検出手段、並びに、エンジン(5)の回転数を検出する回転数検出手段及び、エンジン(5)の負荷率を検出する負荷率検出手段を制御装置(96)に接続し、該制御装置(96)はこれら検出手段の検出値に基づいて、前記「走行モードにおける比例減圧弁の圧力制御波形(A)」又は「作業モードにおける比例減圧弁の圧力制御波形(B)」のいずれか一を自動的に選択し、前記制御装置(96)は、回転数検出手段及び負荷率検出手段の検出値に基づいて、前記「作業モードにおける比例減圧弁の圧力制御波形(B)」を維持するか否かをも判断するので、適宜二種類の制御波形を選択して用いることで、路上走行時等の軽負荷作業時においても耕耘作業時・牽引作業時等の重負荷作業時においても、主変速切替時の変速ショックを効果的に抑制できる。
従って、変速ショックによりオペレータが不安や不快感を感じることがなくなり、快適な操作性を有するトラクタを提供できる。
【0045】
また、前記油圧クラッチ式正逆切替機構に作動油を圧送する回路に比例減圧弁を設け、該比例減圧弁を制御装置と接続し、該制御装置は該比例減圧弁を介して前記油圧クラッチ式正逆切替機構の圧力を制御するので、比例減圧弁に電気信号を送ることにより油圧クラッチ式正逆切替機構の油圧を自在に調節することができ、従って、前記の効果を簡単な構成にて実現できる。
【0046】
また、前記主変速操作手段及び副変速操作手段を検出する速度段検出手段、並びに、エンジンの回転数を検出する回転数検出手段及びエンジンの負荷率を検出する負荷率検出手段を制御装置に接続し、該制御装置はこれら検出手段の検出値に基づいて前記「走行モードにおける比例減圧弁の圧力制御波形(A)」又は「作業モードにおける比例減圧弁の圧力制御波形(B)」のいずれか一を自動的に選択するので、トラクタが現在軽負荷作業時か重負荷作業時かをエンジンの回転数や負荷率などにより制御装置が自動的に判断し、適した昇圧波形を選択して油圧クラッチ式正逆切替機構を昇圧するので、軽負荷作業時か重負荷作業時かをオペレータがいちいちトラクタに指示する必要がない。
従って、上記の効果に加えて、主変速切替時の油圧クラッチ式正逆切替機構の制御波形を選択する手間が省くことができ、更に操作性の良いトラクタを提供できる。
【0047】
また、前記制御装置は、回転数検出手段及び負荷率検出手段の検出値に基づいて前記「作業モードにおける比例減圧弁の圧力制御波形(B)」を維持するか否かを判断するので、一度『作業モードにおける比例減圧弁の圧力制御波形(B)』となった場合には『走行モードにおける比例減圧弁の圧力制御波形(A)』に戻るための特別の条件を設けることにより、さらにきめの細かい制御波形の制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る農用トラクタの全体的な構成を示した側面図。
【図2】 主変速レバー及び主変速レバー位置検出用のポテンショメータ並びに副変速レバーの配置構成を示した側面図。
【図3】 副変速レバー位置検出スイッチの配置構成を示した側面図。
【図4】 メインクラッチ及びトランスミッションの構成を示した側面断面展開図。
【図5】 本トラクタの動力伝達構成を示したスケルトン図。
【図6】 本トラクタの油圧回路図。
【図7】 比例減圧弁の制御装置の構成図。
【図8】 制御装置のモード選択フローを示した図。
【図9】 制御装置の作業モード維持判断フローを示した図。
【図10】 比例減圧弁の制御フローを示した図。
【図11】 走行モードにおいて主変速レバー切替時の比例減圧弁の圧力制御波形を示した図。
【図12】 作業モードにおいて主変速レバー切替時の比例減圧弁の圧力制御波形を示した図。
【符号の説明】
5 エンジン
16 クラッチペダル
21 メインクラッチ
51〜54 主変速用油圧クラッチ(主変速変速機構)
56・57 リバーサ用油圧クラッチ(正逆切替機構)
77 主変速レバー(主変速操作手段)
77a ポテンショメータ(速度段検出手段)
81 比例減圧弁
82 リバーサレバー(リバーサ操作手段)
83 リバーサコントロールバルブ
96 制御装置(制御手段)
98 副変速レバー(副変速操作手段)
98a 副変速高速検出スイッチ(速度段検出手段)
99a エンジン回転数検出手段
99b エンジン負荷率検出手段
A 走行モードにおける比例減圧弁の圧力制御波形
B 作業モードにおける比例減圧弁の圧力制御波形[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hydraulic clutch type transmission mechanism that changes the output from the engine in conjunction with the operation of the main transmission operation means and the auxiliary transmission operation means, and the hydraulic clutch type that switches the output in association with the operation of the reverser operation means. The present invention relates to a technique for effectively mitigating a shift shock in a tractor transmission having a forward / reverse switching mechanism, regardless of whether the tractor is in a light load operation or a heavy load operation.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a hydraulic clutch type speed change mechanism that changes the output from the engine in conjunction with the operation of the main speed change operation means and the sub speed change speed operation means, and the hydraulic clutch type positive shift mechanism that switches the output in response to the operation of the reverser operation means. Techniques for transmission of tractors having a reverse switching mechanism are well known. A delay relief valve is provided in the hydraulic circuit that pumps hydraulic oil to the hydraulic clutch transmission mechanism in order to buffer the shift shock caused by switching the main shift lever, and the main shift hydraulic clutch is connected slowly and smoothly. The transmission technology that has been developed is also widely known. In addition, a proportional pressure reducing valve is provided in a hydraulic circuit that pumps hydraulic oil to the reverser hydraulic clutch, and the proportional pressure reducing valve is connected to a control device. There is also known a transmission technique in which a shift shock is buffered by gently and smoothly connecting a hydraulic clutch.
[0003]
Known techniques include, for example, Japanese Patent No. 1880755 in which a hydraulic shift clutch is controlled by an electromagnetic valve, and Japanese Patent No. 1823494 in which the meshing characteristics of a hydraulic clutch are controlled.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the control using the conventional proportional pressure reducing valve as described above, only one type of boost waveform can be set. Therefore, if the boost waveform is set so that the shift shock is reduced when the tractor is in a light load state, a large shift shock occurs during heavy load work (for example, during tillage work). On the other hand, if the boost waveform is set so that the shift shock is reduced when the vehicle is in a heavy load state, a large shift shock occurs during light load work (for example, when traveling on the road).
[0005]
Therefore, it has been desired to develop a technique capable of effectively mitigating a shift shock at the time of switching the main shift lever regardless of whether the tractor is in a light load or a heavy load.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The problem to be solved by the present invention is as described above. Next, means for solving the problem will be described.
[0007]
A speed change mechanism that changes the output from the engine (5) in conjunction with the operation of the main speed change lever (77) and the sub speed change lever (98), and the output is changed in accordance with the operation of the reverser lever (82). In a transmission of a tractor having a hydraulic clutch type forward / reverse switching mechanism (56/57), a proportional pressure reducing valve (81) is provided in a circuit for pumping hydraulic oil to the hydraulic clutch type forward / reverse switching mechanism (56/57), A proportional pressure reducing valve (81) is connected to the control device (96), and the control device (96) controls the pressure of the hydraulic clutch type forward / reverse switching mechanism (56, 57) via the proportional pressure reducing valve (81). "Proportional pressure reducing valve pressure control waveform (A) in travel mode" and "Proportional pressure reducing valve pressure control in working mode" Two types of waveforms of “form (B)” are set, and when the main speed change lever (77) is switched, the hydraulic clutch type forward / reverse switching mechanism (56 57) is configured to perform switching control, speed stage detecting means for detecting the main speed change lever (77) and sub speed change lever (98), speed detection means for detecting the speed of the engine (5), and The load factor detecting means for detecting the load factor of the engine (5) is connected to the control device (96), and the control device (96) determines the "proportional pressure reducing valve in the running mode" based on the detected value of the detecting means. The pressure control waveform (A) ”or“ pressure control waveform (B) of the proportional pressure reducing valve in the working mode ”is automatically selected, and the control device (96) includes the rotation speed detection means and the load factor. Based on detection value of detection means , But also to determine whether the maintain the "pressure control waveform of the proportional pressure reducing valve in the working mode (B)".
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the invention will be described.
[0009]
FIG. 1 is a side view showing an overall configuration of an agricultural tractor according to an embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a side view showing an arrangement configuration of a main transmission lever, a potentiometer for detecting a main transmission lever position, and an auxiliary transmission lever. FIG.
[0010]
FIG. 3 is a side view showing the arrangement configuration of the auxiliary transmission lever position detection switch, and FIG. 4 is a side sectional development view showing the configurations of the main clutch and the transmission. FIG. 5 is a skeleton diagram showing the power transmission configuration of the tractor, and FIG. 6 is a hydraulic circuit diagram of the tractor.
[0011]
First, the overall configuration of an agricultural tractor according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. That is, this tractor has a
[0012]
The
[0013]
A
[0014]
A
[0015]
The driving force of the
[0016]
A clutch pedal 16 for connecting / disconnecting the clutch is supported at the feet of an operator who operates the tractor so as to be tiltable. Further, on the side portion of the
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
Next, configurations of the
[0020]
Next, the configuration of the rear axle transmission system will be described. That is, a wet multi-plate main clutch 21 linked to the clutch pedal 16 is disposed in the
[0021]
The travel
[0022]
The forward
[0023]
A sub-transmission
[0024]
The
[0025]
A rear wheel
[0026]
Next, the PTO transmission system will be described. That is, a PTO
[0027]
Further, two PTO
[0028]
Next, the front axle transmission system will be described. That is, a pipe-like front
[0029]
Then, by operating the hydraulic control valve interlocked with the 4WD / front wheel double speed changeover switch (not shown), one of the two
[0030]
The configuration of the hydraulic circuit provided in the tractor having the above configuration will be described with reference to FIG. That is, the hydraulic oil in the oil tank (mission case) 71 is branched in two directions through the
[0031]
The hydraulic oil that has passed through the
[0032]
Next, the hydraulic circuit of the work machine control system will be described. The hydraulic fluid branched from the
[0033]
Next, the control of the proportional
[0034]
That is, the proportional
[0035]
The
[0036]
In addition, a manual
[0037]
The output shaft or the like of the
[0038]
The
[0039]
Then, when the mode
[0040]
[0041]
When the
[0042]
Here, the travel mode waveform is a boost waveform that reduces shift shock during light load work, and the work mode waveform is a boost waveform that reduces shift shock during heavy load work. FIG. 11A shows an example of the pressure control waveform in the travel mode, and FIG. 12B shows an example of the pressure control waveform in the work mode. That is, in the travel mode, the proportional pressure reducing valve is depressurized at the moment of main shift switching, and the waveform is gradually increased. On the other hand, the work mode has a waveform that maintains the pressure before the switching even when the main shift is switched. However, the pressure control waveform shown in FIGS. 11 and 12 is an example, and the inclination and length of the waveform are not limited.
[0043]
Therefore, the driving mode waveform is used at the time of main shift switching during light load work such as driving on the road, and the work mode waveform is used at the time of main shifting switching during heavy load work such as tillage work and towing work. Therefore, the reverser
[0044]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
Switching the output from the engine (5), the main shift lever (77) and the sub shift lever (98) shifting mechanism for shifting conjunction with the operation of, and, in conjunction with the output to the operation of Ribasareba (82) In a transmission of a tractor having a hydraulic clutch type forward / reverse switching mechanism (56/57), a proportional pressure reducing valve (81) is provided in a circuit for pumping hydraulic oil to the hydraulic clutch type forward / reverse switching mechanism (56/57), A proportional pressure reducing valve (81) is connected to the control device (96), and the control device (96) controls the pressure of the hydraulic clutch type forward / reverse switching mechanism (56, 57) via the proportional pressure reducing valve (81). "Proportional pressure reducing valve pressure control waveform (A) in travel mode" and "Proportional pressure reducing valve pressure control in working mode" Two types of waveforms of “form (B)” are set, and when the main speed change lever (77) is switched, the hydraulic clutch type forward / reverse switching mechanism (56 57) is configured to perform switching control, speed stage detecting means for detecting the main speed change lever (77) and sub speed change lever (98), speed detection means for detecting the speed of the engine (5), and The load factor detecting means for detecting the load factor of the engine (5) is connected to the control device (96), and the control device (96) determines the "proportional pressure reducing valve in the running mode" based on the detected value of the detecting means. The pressure control waveform (A) ”or“ pressure control waveform (B) of the proportional pressure reducing valve in the working mode ”is automatically selected, and the control device (96) includes the rotation speed detection means and the load factor. Based on detection value of detection means , Since it is determined whether the maintaining the "pressure control waveform of the proportional pressure reducing valve in the working mode (B)", that to select and use appropriate two kinds of control waveform, light load, such as during road It is possible to effectively suppress a shift shock at the time of switching the main shift even during work and during heavy load work such as tillage work and towing work.
Therefore, the operator does not feel anxiety or discomfort due to the shift shock, and a tractor having comfortable operability can be provided.
[0045]
Further, a proportional pressure reducing valve is provided in a circuit for pumping hydraulic oil to the hydraulic clutch type forward / reverse switching mechanism, the proportional pressure reducing valve is connected to a control device, and the control device is connected to the hydraulic clutch type via the proportional pressure reducing valve. Since the pressure of the forward / reverse switching mechanism is controlled, it is possible to freely adjust the hydraulic pressure of the hydraulic clutch type forward / reverse switching mechanism by sending an electric signal to the proportional pressure reducing valve. realizable.
[0046]
Further, a speed stage detecting means for detecting the main shift operating means and the sub shift operating means, a rotational speed detecting means for detecting the rotational speed of the engine, and a load factor detecting means for detecting the load factor of the engine are connected to the control device. The control device then selects either the “proportional pressure reducing valve pressure control waveform (A) in the travel mode” or the “proportional pressure reducing valve pressure control waveform (B) in the working mode” based on the detection values of these detection means. 1 is automatically selected, so the controller automatically determines whether the tractor is currently in light load work or heavy load work based on the engine speed, load factor, etc. Since the pressure of the clutch-type forward / reverse switching mechanism is increased, it is not necessary for the operator to instruct the tractor every time when the load is heavy or heavy.
Therefore, in addition to the above effects, the trouble of selecting the control waveform of the hydraulic clutch type forward / reverse switching mechanism at the time of main shift switching can be saved, and a tractor with better operability can be provided.
[0047]
Further, since the control device determines whether or not to maintain the “pressure control waveform (B) of the proportional pressure reducing valve in the working mode” based on the detection values of the rotation speed detection means and the load factor detection means, By setting a special condition to return to “Proportional pressure reducing valve pressure control waveform (A) in travel mode” when it becomes “Proportional pressure reducing valve pressure control waveform (B) in working mode”, Detailed control waveforms can be controlled.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing an overall configuration of an agricultural tractor according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view showing an arrangement configuration of a main transmission lever, a potentiometer for detecting a main transmission lever position, and an auxiliary transmission lever.
FIG. 3 is a side view showing an arrangement configuration of an auxiliary transmission lever position detection switch.
FIG. 4 is a side cross-sectional development view showing a configuration of a main clutch and a transmission.
FIG. 5 is a skeleton diagram showing a power transmission configuration of the tractor.
FIG. 6 is a hydraulic circuit diagram of the tractor.
FIG. 7 is a configuration diagram of a control device for a proportional pressure reducing valve.
FIG. 8 is a diagram showing a mode selection flow of the control device.
FIG. 9 is a diagram illustrating a work mode maintenance determination flow of the control device.
FIG. 10 is a diagram showing a control flow of a proportional pressure reducing valve.
FIG. 11 is a diagram showing a pressure control waveform of the proportional pressure reducing valve when the main speed change lever is switched in the travel mode.
FIG. 12 is a view showing a pressure control waveform of the proportional pressure reducing valve when the main transmission lever is switched in the work mode.
[Explanation of symbols]
5 Engine 16
56/57 Reverser hydraulic clutch (forward / reverse switching mechanism)
77 Main transmission lever (Main transmission operating means)
77a Potentiometer (speed stage detection means)
81 Proportional
83
98 Sub-shift lever (sub-shift operating means)
98a Sub shift high speed detection switch (speed stage detection means)
99a Engine speed detection means 99b Engine load factor detection means A Pressure control waveform of proportional pressure reducing valve in traveling mode B Pressure control waveform of proportional pressure reducing valve in working mode
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