JP4084342B2 - 飲料ディスペンサ用カートリッジ容器およびその支持具 - Google Patents

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Description

本発明は、飲料ディスペンサ用カートリッジ容器とその支持具に関する。
飲料水やジュース等の飲料ディスペンサには、飲料を充填したカートリッジ容器を用い、その上面に上向に設けられた飲料の供給口に、カートリッジ容器の肩部に設けられた飲料の排出口を下向きにして接続するようにしたものがある。
この種の飲料ディスペンサに用いられている従来のカートリッジ容器は、底部、側壁部および飲料の排出口が設けられた肩部の全体に剛性を持たせて合成樹脂等で形成され、使用後に空となったカートリッジ容器は、再使用されるものと、使い捨てにされるものとがある。
上述した従来の飲料ディスペンサ用カートリッジ容器は、全体に剛性を持たせて形成されているので、使用後に再使用や廃棄のために運送するのに嵩張り、運送効率が悪い問題がある。
そこで、本発明の課題は、使用後に空となった飲料ディスペンサ用カートリッジ容器を効率よく運送できるようにすることである。
上記の課題を解決するために、本発明の飲料ディスペンサ用カートリッジ容器は、底部と側壁部と飲料の排出口が設けられた肩部とから成り、前記排出口を下向きにして飲料ディスペンサの上向きの供給口に接続されて、充填された飲料を飲料ディスペンサに供給する飲料ディスペンサ用カートリッジ容器において、少なくとも前記側壁部に柔軟性を持たせて、側壁部を折り畳み可能とした構成を採用した。
すなわち、少なくとも側壁部に柔軟性を持たせて、側壁部を折り畳み可能とすることにより、使用後に空となった飲料ディスペンサ用カートリッジ容器を効率よく運送できるようにした。
前記底部、側壁部および排出口を含む肩部を同一の熱可塑性樹脂で一体に形成し、少なくとも前記側壁部の肉厚を薄くして柔軟性を持たせることにより、カートリッジ容器を安価で効率よく製造することができる。
前記底部に把手を設けることにより、この把手を持ってカートリッジ容器を下向きにし、その排出口を飲料ディスペンサの供給口に容易に接続することができる。
前記排出口を含む肩部に剛性を持たせることにより、排出口を飲料ディスペンサの供給口に接続する際の排出口の逃げを防止することができる。
前記底部に剛性を持たせ、その外周部に前記側壁部の外方へ張り出す鍔または複数の爪を設けることにより、この鍔または複数の爪を周囲に設けた枠等に引っ掛けて係止し、使用中のカートリッジ容器の型崩れを防止することができる。
また、本発明の飲料ディスペンサ用カートリッジ容器の支持具は、飲料ディスペンサの上面へ、その上向きの供給口に排出口が接続される飲料ディスペンサ用カートリッジ容器を囲うように載置される枠体とし、前記カートリッジ容器の側壁部の外方へ張り出す鍔または複数の爪が、この枠体の上端に係止されるようにしたので、使用中のカートリッジ容器の型崩れを防止することができる。
本発明の飲料ディスペンサ用カートリッジ容器は、底部と側壁部と飲料の排出口が設けられた肩部とから成り、少なくとも側壁部に柔軟性を持たせて、側壁部を折り畳み可能としたので、使用後に空となった飲料ディスペンサ用カートリッジ容器を効率よく運送することができる。
前記底部、側壁部および排出口を含む肩部を同一の熱可塑性樹脂で一体に形成し、少なくとも側壁部の肉厚を薄くして柔軟性を持たせることにより、カートリッジ容器を安価で効率よく製造することができる。
前記底部に把手を設けることにより、この把手を持ってカートリッジ容器を下向きにし、その排出口を飲料ディスペンサの供給口に容易に接続することができる。
前記排出口を含む肩部に剛性を持たせることにより、排出口を飲料ディスペンサの供給口に接続する際の排出口の逃げを防止することができる。
前記底部に剛性を持たせ、その外周部に側壁部の外方へ張り出す鍔または複数の爪を設けることにより、この鍔または複数の爪を周囲に設けた枠等に引っ掛けて係止し、使用中のカートリッジ容器の型崩れを防止することができる。
また、本発明の飲料ディスペンサ用カートリッジ容器の支持具は、飲料ディスペンサの上面へ、その上向きの供給口に排出口が接続される飲料ディスペンサ用カートリッジ容器を囲うように載置される枠体とし、前記カートリッジ容器の側壁部の外方へ張り出す鍔または複数の爪が、この枠体の上端に係止されるようにしたので、使用中のカートリッジ容器の型崩れを防止することができる。
以下、図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。図1および図2に示すように、この飲料ディスペンサ用カートリッジ容器1は角形のボトル状とされ、底部2、側壁部3および飲料の排出口4が設けられた肩部5が、熱可塑性樹脂であるポリエチレン樹脂で一体に形成され、排出口4には、内部に充填される飲料水やジュース等の飲料を封止するキャップ6が取り付けられている。また、底部2と排出口4を含む肩部5は、剛性を持たせるように肉厚を厚くされ、底部2には把手7が取り付けられるとともに、その外周部に側壁部3の外方へ張り出す鍔8が設けられている。
前記側壁部3の肉厚は薄く形成され、図3に示すように、使用後に空となったカートリッジ容器1は、側壁部3がコンパクトに折り畳まれて、再使用や廃棄のために効率よく運送できるようになっている。
図4は、前記カートリッジ容器1を飲料ディスペンサ10にセットした状態を示す。飲料ディスペンサ10の上面には上向きの飲料の供給口11が設けられ、供給口11の周りでカートリッジ容器1を囲うように、本発明に係るカートリッジ容器1の支持具13が載置されている。
図4および図5に示すように、前記支持具13は、カートリッジ容器1よりも僅かに大きい角形の枠体とされ、飲料ディスペンサ10に載置される基部14と、カートリッジ容器1の肩部5を受ける受け部15とが設けられている。また、枠体の一側面には、内部にセットされるカートリッジ容器1の水位が見えるように、窓16が設けられている。
前記カートリッジ容器1を飲料ディスペンサ10にセットする際には、把手7を持ってカートリッジ容器1の排出口4を下向きにし、側壁部3を支持具13の枠体に沿わせて下げ降ろし、排出口4を飲料ディスペンサ10の供給口11に接続するとともに、底部2の鍔8を支持具13の上端に引っ掛けて係止する。したがって、側壁部3が柔軟であっても、使用中のカートリッジ容器1が型崩れすることはない。
前記カートリッジ容器1の排出口4が飲料ディスペンサ10の供給口11に接続されるときには、供給口11に設けられた突起部12でキャップ6が突き破られて、内部の飲料が供給口11に流出するが、排出口4を含む肩部5は厚肉で十分な剛性を有するので、キャップ6が突き破られるときに排出口4が上方へ逃げることはない。
図6は、前記カートリッジ容器1の変形例を示す。この変形例は、前記鍔8の替りに、側壁部3の外方へ張り出す複数の爪9が底部2に設けられている点のみが異なる。これらの爪9は、鍔8と同様に、支持具13の上端に引っ掛けて係止される。
上述した実施形態では、カートリッジ容器を角形のボトル状ものとし、ポリエチレン樹脂で一体に形成したが、カートリッジ容器の形状は丸形のボトル状等、任意の形状とすることができ、その素材もポリエチレン樹脂に限定されることはない。
また、上述した実施形態では、カートリッジ容器の側壁部のみを薄肉に形成して柔軟性を持たせたが、底部と肩部の一部も薄肉に形成して柔軟性を持たせてもよい。
飲料ディスペンサ用カートリッジ容器の実施形態を示す外観斜視図 図1の縦断面図 図1のカートリッジ容器を折り畳んだ状態を示す外観斜視図 図1のカートリッジ容器を飲料ディスペンサにセットした状態を示す縦断面図 図4の本発明に係る支持具を示す外観斜視図 図1のカートリッジ容器の変形例を示す外観斜視図
符号の説明
1 カートリッジ容器
2 底部
3 側壁部
4 排出口
5 肩部
6 キャップ
7 把手
8 鍔
9 爪
10 飲料ディスペンサ
11 供給口
12 突起部
13 支持具
14 基部
15 受け部
16 窓

Claims (2)

  1. 底部と側壁部と飲料の排出口が設けられた肩部とから成り、前記排出口を下向きにして飲料ディスペンサの上向きの供給口に接続されて、充填された飲料を飲料ディスペンサに供給する飲料ディスペンサ用カートリッジ容器において、少なくとも前記側壁部に柔軟性を持たせて、側壁部を折り畳み可能とし、前記底部に剛性を持たせて、その外周部に前記側壁部の外方へ張り出し、前記飲料ディスペンサの上面へ前記飲料ディスペンサ用カートリッジ容器を囲うように載置される枠体とされた支持具の枠体の上端に引っ掛けて係止される鍔または複数の爪を設けたことを特徴とする飲料ディスペンサ用カートリッジ容器。
  2. 飲料ディスペンサの上面へ、その上向きの供給口に前記排出口が接続される請求項に記載の飲料ディスペンサ用カートリッジ容器を囲うように載置される枠体とされ、前記カートリッジ容器の側壁部の外方へ張り出す鍔または複数の爪が、この枠体の上端に係止されるようにした飲料ディスペンサ用カートリッジ容器の支持具。
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