JP4083967B2

JP4083967B2 - Baseball or softball bat

Info

Publication number: JP4083967B2
Application number: JP2000320727A
Authority: JP
Inventors: 和也石田
Original assignee: Mizuno Corp
Current assignee: Mizuno Corp
Priority date: 2000-10-20
Filing date: 2000-10-20
Publication date: 2008-04-30
Anticipated expiration: 2020-10-20
Also published as: JP2002126144A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、野球用又はソフトボール用バットの反発特性の改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
野球用又はソフトボール用バット（以下、バットという。）は、木製、チタニウムやチタニウム合金やアルミニウム合金等の金属製バットの他、カーボンファイバー、グラスファイバー等にマトリックス樹脂を含浸硬化させた繊維強化プラスチック製バットなど、各種の素材により構成されたのバットが市場に供給されている。
【０００３】
また、従来のバットにおいて、バットの反発性および耐久性を向上させるために、各種素材および構造に工夫をしたバットが開示されている。
例えば、実公昭５１−１３２６５号には、打球面が二重パイプの中間層にゴム質または合成樹脂の板、あるいはそれらのパイプを押入接着して、反発力が強く、耐久性にすぐれ、打球時に振動を吸収する金属製野球バットが記載されている。
【０００４】
実開平５−５１３７７号には、中空にしたバット本体の打球部内側に多孔質弾性筒体を密嵌し、その内側壁へカーボンパイプを嵌挿固定して、弾力性と耐久性を向上させた金属バットが記載されている。
【０００５】
特開２０００−２０２０８０号には、繊維強化プラスチック素材の層間にウイークバウンダリーレアー（ＷＢＬ）層を設けて、反発性能を向上させ、耐久性を満足するＦＲＰ製バットが記載されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
バットは、その打球部の肉厚が薄いほど打球時の変形量が大きくなり、この変形した状態から元の形状へと打球部が復元する際の復元力によりボールをより遠くへ飛ばすことが可能となる。ところが、実公昭５１−１３２６５号のバットでは、打球部が三層構造になっており、バットのバイブレーションを吸収するという効果はあるが、打球部の偏平剛性が大きくなり、打球部の変形がしにくくなる。また、実開平５−５１３７７号のバットにおいても、打球部が三層構造であり、打球部の偏平剛性が大きくなり、打球部が一層のものより打球部の変形がしにくくなる。特開２０００−２０２０８０号のバットでは、バットを多層構造とし、最外層を薄くして打球部の変形量を大きくしても最外層が破損しないようにしているが、打球部が先端部からテーパー部に渡って一体に形成されているので、打球部の変形量もそれほど大きなものとすることはできない。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
そこで上記課題を解決するために、本発明は
先端部、打球部、テーパー部、グリップ部からなる野球用又はソフトボール用バットにおいて、前記打球部は、前記先端部と前記テーパー部との間に位置し、前記先端部におけるテーパー部側端部の外径および、前記テーパー部における先端部側端部の外径よりも小さい外径を有した打球部芯材と、該打球部芯材に周設される弾性体および、該弾性体に嵌装した打球部パイプとからなり、前記打球部芯材と弾性体、該弾性体と打球部パイプは接着されており、前記弾性体および打球部パイプは、前記打球部芯材の外周壁面と、前記打球部芯材と先端部との境界にあり、前記打球部芯材の先端部側端部に位置する先端部壁面と、前記打球部芯材とテーパー部との境界にあり、前記打球部芯材のテーパー部側端部に位置するテーパー部壁面とで区画される凹部内に収容され、前記打球部パイプが、打球時にボールからのエネルギーを受けて前記弾性体を圧縮変形させ、打球部芯材方向に移動可能となるように、前記弾性体および前記打球部パイプが前記凹部の先端部壁面およびテーパー部壁面から分離した構成とすることで、耐久性に優れ、従来のバットよりもさらに反発性を向上させることができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
図１は、本発明を実施した野球用又はソフトボール用バットの側面断面図であり、図２は、図１のＡ−Ａ線断面図である。図１の実施例のバットは、先端部２および打球部芯材３ａ、テーパー部４、グリップ部５を同一素材で形成し、打球部芯材３ａに弾性体３ｂを周設し、弾性体３ｂに打球部パイプ３ｃを嵌装し打球部３を形成している。
前記打球部芯材３ａは、前記先端部２と前記テーパー部４との間に位置し、前記先端部２におけるテーパー部４側端部の外径および、前記テーパー部４における先端部２側端部の外径よりも小さい外径を有している。そして、前記弾性体３ｂおよび打球部パイプ３ｃは、前記打球部芯材３ａの外周壁面と、前記打球部芯材３ａと先端部２との境界にあり、前記打球部芯材３ａの先端部２側端部に位置する先端部壁面６と、前記打球部芯材３ａとテーパー部４との境界にあり、前記打球部芯材３ａのテーパー部４側端部に位置するテーパー部壁面７とで区画される凹部内に収容され、前記打球部パイプ３ｃが、打球時にボールからのエネルギーを受けて前記弾性体３ｂを圧縮変形させ、打球部芯材方向に移動可能となるように、前記弾性体３ｂおよび前記打球部パイプ３ｃが前記凹部の先端部壁面６およびテーパー部壁面７から分離した構成となっている。
なお、打球部芯材３ａと弾性体３ｂ、弾性体３ｂと打球部パイプ３ｃは、接着剤または両面テープを用いて接着されている。
【０００９】
このように打球部を形成することにより、打球時に弾性体が圧縮されて、ボールと打球部パイプが打球部芯材方向に移動し、その後、弾性体の復元により、ボールと打球部パイプがバットの外面方向に移動し、ボールが打ち出されることとなる。
従来のバットでは、打球時に打球面がたわむとともにボールが大きく変形し、打球面とボールが復元しながらボールが打ち出される。本発明のバットでは、打球時にボールが大きく変形することなく弾性体が圧縮された後、ボールと打球部パイプが変形することとなり、従来のバットよりも、打球時のボールの変形量が小さくなり、ボールの変形によるエネルギーロスを低下させ、反発特性が向上する。また、打球部芯材と弾性体、弾性体と打球部パイプを接着することで、打球時に弾性体および打球部パイプが回転せず、打球時の衝突エネルギーを効率的に弾性体の圧縮エネルギーに変換することができる。
【００１０】
先端部、打球部芯材、テーパー部、グリップ部の形成は、木、ＦＲＰまたは金属のいずれでも形成することができるが、打球部への弾性体および打球部パイプの装着のため、先端部を打球部芯材に取り付ける構造とすることが望ましい。なお、木、ＦＲＰ、金属の素材は、従来の木製バット、ＦＲＰ製バット、金属製バットと同じ素材を用いることができる。
【００１１】
弾性体は、弾性変形の後、復元する際にエネルギー損失率の低い素材であれば良く、発泡ポリウレタンエラストマー、ＥＶＡ、アイオノマー、ブタジエン系ラバー等の素材の他、エアーバッグを用いることもできるが、重量やエネルギー損失率を考慮すると、硬度がアスカーＣ型硬度計（日本ゴム協会規格ＳＲＩＳ０１０１に準拠）で約２０度、比重が約０．１のラバースポンジが好ましい。
【００１２】
次に、ラバースポンジの効果を確認するために行なった２種類の実験結果を示す。
まず、打球部モデルの反発実験に用いた実験装置の概略図を図３に示す。実験装置は、ピッチングマシーン１０、ハイスピードビデオカメラ１１、画像解析装置（図示せず）、衝突対象物として鉄板のみ、鉄板に弾性体を貼り付けたもの、鉄板に弾性体を貼り付けた該弾性体の上にアルミ合金の板を貼り付けたものを打球部モデル１２として構成した。実験では、ピッチングマシーン１０より打ち出したボール１３を、固定された打球部モデル１２に衝突させ、この衝突を真横からハイスピードビデオカメラ１１により撮影し、衝突の前後におけるボール１３の速度から反発係数を計算した。
【００１３】
打球部モデルに用いた弾性体は、アスカーＣ型硬度計で硬度が２０度、比重が０．０７のラバースポンジで、１枚が１０ｃｍ角の正方形、厚みが３ｍｍのものである。該ラバースポンジを１ないし５枚貼り付けて実験を行なった。また、ラバースポンジの上に貼り付けるアルミ合金の板は、１０ｃｍ角の正方形、厚みが２ｍｍのものである。
【００１４】
なお、本実験は軟式野球ボールを用いて行なった。これは、硬式野球やソフトボールの革製ボールよりも軟式野球やソフトボールのゴム製ボールを打撃した時の方が、ボールの弾性変形が大きく、バットの反発特性が生かし切れず、どのようなバットでも反発特性に顕著な差が出ないという問題があり、このような柔らかいボールにおいてもバットの反発特性を増大することができる打球部の構成を確認するために、軟式野球ボールを用いたものである。従って、硬式野球やソフトボールの革製ボールにおいても、反発特性を増大することができる。
【００１５】
次に、打球部モデルの反発係数ｅの算出式及び符号の説明を数式１に、データーの測定方法を以下に示す。
【００１６】
ｅ＝Ｖ・ＢＡＬＬ（ＯＵＴ）／Ｖ・ＢＡＬＬ（ＩＮ）……（数式１）
ｅ：反発係数
Ｖ・ＢＡＬＬ（ＩＮ）：衝突前のボールの重心速度（ｍ／ｓ）
Ｖ・ＢＡＬＬ（ＯＵＴ）：衝突後のボールの重心速度（ｍ／ｓ）
【００１７】
上記算出式のボールの重心速度は、ハイスピードビデオカメラにより撮影されたものを、画像解析装置により画像解析する事によって得た。
【００１８】
打球部モデルの反発実験結果を表１、表２に示す。
【００１９】
【表１】

【００２０】
【表２】

【００２１】
表１、表２の実験結果から分かるように、ボールの衝突速度が速いほどボールの変形が大きくなり、変形によるエネルギーロスにより反発係数が低くなっている。一方、ラバースポンジの枚数が増えるほど、ボールの変形が小さくなり、エネルギーロスは低下して反発係数が高くなっている。また、ラバースポンジだけを貼り付けたものよりも、ラバースポンジの上にアルミ合金の板を貼り付けたもののほうが、若干反発係数が高くなっている。
【００２２】
次に、バットの反発実験に用いた実験装置の概略図を図４に示す。実験装置は、ピッチングマシーン１０、ハイスピードビデオカメラ１１、画像解析装置（図示せず）、バット置き台１４により構成した。
実験では、ピッチングマシーン１０より打ち出したボール１３を、バット置き台１４に載置したバット１５に衝突させ、画像解析装置により反発係数を計算した。
【００２３】
上記実験に用いた本発明品のバットと従来品のバットの主な仕様は表３に示す通りである。
【表３】

【００２４】
上記バットの打球部に、１３０ｋｍ／ｈで軟式野球ボールを衝突させた実験結果を表４に示す。
【表４】

【００２５】
表４の結果から分かるように、本発明品のほうが約５％反発係数が高くなっている。また、実際の打撃時におけるボールとバットの相対速度は約２００ｋｍ／ｈであるので、従来品と発明品の反発係数の差は更に大きくなり、飛距離の差も大きくなると考えられる。
【００２６】
前記実験結果から、厚肉の弾性体の上に硬質の板を貼着した構成が最も反発係数が大きくなることが分かる。そこで、バットの打球部を打球部芯材に弾性体を周設し、弾性体に打球部パイプを嵌装した構成とすることが望ましい。
【００２７】
打球部パイプは、アルミ合金等の金属やＦＲＰで形成することが望ましい。打球部パイプの肉厚はバットの種類によって異なるが、金属パイプの場合、現行の金属製バットと同等ないし若干薄い肉厚であれば強度、耐久性に問題がない。ＦＲＰパイプの場合、プリプレグの量もしくは使用するプリプレグの種類、配向角度により、様々に組み合わせることができるが、好ましくはプリプレグはカーボンプリプレグ、ガラスプリプレグを９枚ないし１０枚組み合わせ、厚み５．４〜６．０ｍｍが適当である。ただし、厚くしなくても、使用する繊維の種類及び配向角度を変更する事により現行品より薄い肉厚でも高い剛性にする事が可能であり、様々に仕様変更が可能である。
【００２８】
バットは、先端部、打球部芯材、テーパー部、グリップ部を一体に成形することも可能であるが、製造のし易さや弾性体、打球部パイプの取付けのし易さから、先端部を打球部芯材に取付ける構造が望ましい。この先端部の取付けは、図５（ａ）に示すように打球部芯材３ａから先端部取付部３ｄを突き出させ、該先端部取付部３ｄと先端部２をねじ込み式で取付けても良いし、（ｂ）に示すように先端部２を合成樹脂で成形する場合は、打球部芯材３ａから凹凸のある先端部取付部３ｄを突き出させ、該先端部取付部３ｄを埋め込むようにして取付けても良い。
【００２９】
なお、先端部の素材は、打球部芯材、テーパー部、グリップ部と同じ素材を用いても良いが、別の素材で成形することもできる。従って、先端部だけを金属製にして重くしたり、樹脂製にして軽くしたりして、バットの重さとバランスを調整することもできる。
【００３０】
【実施例】
本願発明に係る木製軟式用バットの実施例を、図面を参照して説明する。本実施例のバットは、図１、図２に示すように先端部２、打球部芯材３ａ、テーパー部４、グリップ部５を機械加工で成形し、先端部２と打球部芯材３ａを図５（ａ）に示すようにねじ込み式で接合している。弾性体３ｂおよび打球部パイプ３ｃの取付けは、外径が３５ｍｍの打球部芯材３ａに厚さ１５ｍｍのラバースポンジのパイプを嵌入し、ラバースポンジに厚さ２ｍｍのアルミ合金パイプを嵌装している。なお、打球部芯材３ａとラバースポンジは、両面テープで接着し、ラバースポンジとアルミ合金パイプは接着剤で接着している。
【００３１】
該ラバースポンジは、引張り強度０．３８ＭＰａ、伸び率１７０％、引き裂き強度１２０Ｎ／ｃｍのものを用いているが、耐久性の点からより強度の大きいもののほうが好ましい。アルミ合金パイプは、ＡＳＴＭの７０００番台のものを用いているが、チタン合金パイプを用いても良い。
【００３２】
【発明の効果】
本発明は、従来のバットのように打球部が先端部からテーパー部に渡って一体に形成されていないので、打球時にボールと打球部パイプが大きく変形することなく、弾性体が圧縮変形し、該弾性体の復元によりボールが打ち出されることとなる。従って、ボールと打球部パイプの変形によるエネルギーロスを低下させ、反発特性が向上する。また、打球部パイプの変形が従来のものより小さいため、耐久性においても優れている。
【００３３】
また、打球部パイプが先端部とテーパー部から分離し、弾性体により振動が吸収されることで、打球時の打球面の振動がグリップ部に伝達されず、打球時に手がしびれることがない。
さらに、ボールと打球部パイプの接触時間が長くなることで、ボールがバットに乗っている感覚が得られ、打球感が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例のバットの側面断面図。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図。
【図３】打球部モデルの反発実験装置の概略図。
【図４】バットの反発実験装置の概略図。
【図５】先端部の取付け方の説明図。
【符号の説明】
１野球用又はソフトボール用バット
２先端部
３打球部
３ａ打球部芯材
３ｂ弾性体
３ｃ打球部パイプ
３ｄ先端部取付部
４テーパー部
５グリップ部
６先端部壁面
７テーパー部壁面
１０ピッチングマシーン
１１ハイスピードビデオカメラ
１２打球部モデル
１３ボール
１４バット置き台
１５バット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an improvement in the resilience characteristics of a baseball or softball bat.
[0002]
[Prior art]
Baseball or softball bats (hereinafter referred to as bats) are fiber reinforced plastics made by impregnating and curing a matrix resin in carbon fiber, glass fiber, etc., in addition to metal bats such as wood, titanium, titanium alloy and aluminum alloy. Bats made of various materials such as made bats are supplied to the market.
[0003]
Further, in the conventional bat, in order to improve the resilience and durability of the bat, bats that have been devised in various materials and structures are disclosed.
For example, in Japanese Utility Model Publication No. 51-13265, the ball striking surface has a rubber or synthetic resin plate or press-bonded adhesive to the intermediate layer of the double pipe, and has a strong repulsive force and excellent durability. Metal baseball bats that sometimes absorb vibration are described.
[0004]
In Japanese Utility Model Laid-Open No. 5-513377, a porous elastic cylinder is tightly fitted inside the hitting portion of the hollow bat body, and a carbon pipe is fitted and fixed to the inner wall to improve elasticity and durability. Metal bats are described.
[0005]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-202080 describes an FRP bat that provides a weak boundary layer (WBL) layer between layers of fiber reinforced plastic material to improve resilience performance and satisfy durability.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The thinner the bat, the greater the amount of deformation at the time of hitting the ball, and the ball can be moved farther by the restoring force when the hitting part recovers from this deformed state to the original shape. It becomes. However, in the bat of Japanese Utility Model Publication No. 51-13265, the hitting part has a three-layer structure, and there is an effect of absorbing the vibration of the bat, but the flat rigidity of the hitting part is increased, and the hitting part is deformed. It becomes difficult. Also in the bat of Japanese Utility Model Laid-Open No. 5-51377, the hitting ball portion has a three-layer structure, the flattening rigidity of the hitting ball portion is increased, and the hitting ball portion is less likely to be deformed than a single hitting ball portion. In the bat of Japanese Patent Laid-Open No. 2000-202080, the bat has a multi-layer structure and the outermost layer is thinned so that the outermost layer is not damaged even if the deformation amount of the hitting ball portion is increased. However, the hitting ball portion is tapered from the tip portion. Since it is formed integrally over the part, the amount of deformation of the hitting part cannot be so large.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, in order to solve the above problems, the present invention provides a baseball or softball bat comprising a tip portion, a hitting ball portion, a tapered portion, and a grip portion, wherein the hitting ball portion is interposed between the tip portion and the tapered portion. A hitting ball core material having an outer diameter smaller than an outer diameter of the taper portion side end portion of the tip portion and an outer diameter of the tip portion side end portion of the taper portion; The hitting part core material and the elastic body, and the elastic body and the hitting part pipe are bonded to each other. The elastic body and the hitting part pipe Are the outer peripheral wall surface of the hitting ball core material, the tip wall surface located at the front end side end of the hitting ball core material, and the hitting ball core material at the boundary between the hitting ball core material and the tip. And taper of the hitting ball core material Is accommodated in the recess defined by a tapered wall surface located at the part end, the hitting portion pipe, to compressive deformation of the elastic body receives the energy from the ball hitting, the hitting portion core direction The elastic body and the hitting ball pipe are separated from the tip wall surface and the taper wall surface of the recess so as to be movable, so that the durability is excellent and the resilience is further improved than the conventional bat. Can be made.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a side sectional view of a baseball or softball bat embodying the present invention, and FIG. 2 is a sectional view taken along line AA of FIG. In the bat of the embodiment of FIG. 1, the tip portion 2, the hitting ball core material 3a, the taper portion 4, and the grip portion 5 are formed of the same material, and the elastic body 3b is provided around the hitting ball core material 3a. A hitting ball portion 3 is formed by fitting a hitting ball portion pipe 3c.
The hitting part core material 3a is located between the tip part 2 and the taper part 4, and has an outer diameter at the end part on the taper part 4 side in the tip part 2 and an end on the tip part 2 side in the taper part 4 The outer diameter is smaller than the outer diameter of the part. The elastic body 3b and the hit ball portion pipe 3c are located on the outer peripheral wall surface of the hit ball portion core material 3a and the boundary between the hit ball portion core material 3a and the tip portion 2, and the tip portion 2 of the hit ball portion core material 3a. A tip wall surface 6 located at the side end, and a taper wall surface 7 located at the boundary between the hitting ball core 3a and the taper 4 and positioned at the taper 4 side end of the hitting ball core 3a. The elastic body is housed in a partitioned recess, and the hitting part pipe 3c receives energy from the ball when hitting and compresses and deforms the elastic body 3b so as to move in the direction of the hitting part core. 3b and the hit ball portion pipe 3c are separated from the tip wall surface 6 and the taper wall surface 7 of the recess.
Incidentally, hitting portion core 3a and the elastic member 3b, the elastic member 3b and the hitting portion pipe 3c is bonded using an adhesive or double-sided tape.
[0009]
By forming the hitting part in this manner, the elastic body is compressed at the time of hitting, the ball and the hitting part pipe move in the direction of the hitting part core material, and then the ball and the hitting part pipe are batted by restoring the elastic body. It moves in the direction of the outer surface of the ball, and the ball is launched.
In the conventional bat, the ball hitting surface is bent at the time of hitting and the ball is greatly deformed, and the ball is hit while the hitting ball and the ball are restored. In the bat of the present invention, after the elastic body is compressed without greatly deforming the ball at the time of hitting, the ball and the hitting part pipe are deformed, and the deformation amount of the ball at the time of hitting is smaller than that of the conventional bat. , Energy loss due to deformation of the ball is reduced, and rebound characteristics are improved. In addition, by adhering the hitting part core material and the elastic body, and the elastic body and the hitting part pipe, the elastic body and the hitting part pipe do not rotate at the time of hitting, and the impact energy at the time of hitting is efficiently converted to the compression energy of the elastic body. Can be converted.
[0010]
The tip part, hitting part core material, taper part, and grip part can be formed of wood, FRP, or metal, but the tip part is used for mounting the elastic body and the hitting part pipe to the hitting part. It is desirable that the structure be attached to the hitting ball core. The wood, FRP, and metal materials can be the same materials as conventional wooden bats, FRP bats, and metal bats.
[0011]
The elastic body may be a material with a low energy loss rate when restored after elastic deformation, and in addition to materials such as polyurethane foam elastomer, EVA, ionomer, butadiene rubber, an air bag can also be used. Considering the weight and energy loss rate, a rubber sponge having a hardness of about 20 degrees and a specific gravity of about 0.1 with an Asker C-type hardness meter (compliant with the Japan Rubber Association Standard SRIS 0101) is preferable.
[0012]
Next, two types of experimental results conducted to confirm the effect of the rubber sponge are shown.
First, FIG. 3 shows a schematic diagram of an experimental apparatus used in a rebound experiment of a hitting ball model. The experimental apparatus includes a pitching machine 10, a high-speed video camera 11, an image analysis device (not shown), an iron plate only as a collision object, an elastic body attached to the iron plate, and an elastic body attached to the iron plate. A hitting ball model 12 was formed by attaching an aluminum alloy plate on the body. In the experiment, the ball 13 launched from the pitching machine 10 is caused to collide with a fixed hitting ball model 12, and the collision is photographed from the side by a high-speed video camera 11, and the restitution coefficient is calculated from the velocity of the ball 13 before and after the collision. Calculated.
[0013]
The elastic body used for the hit ball model is a rubber sponge having an hardness of 20 degrees and a specific gravity of 0.07 with an Asker C-type hardness meter, each having a square of 10 cm square and a thickness of 3 mm. The experiment was conducted by attaching 1 to 5 rubber sponges. The aluminum alloy plate to be attached on the rubber sponge is a 10 cm square and 2 mm thick.
[0014]
This experiment was conducted using a soft baseball. This is because when a soft baseball or softball rubber ball is struck, the elastic deformation of the ball is larger and the rebound characteristics of the bat are not fully utilized. There is a problem that there is no significant difference in rebound characteristics even with bats, and soft baseballs are used to confirm the structure of the hitting part that can increase the rebound characteristics of bats even in such soft balls It is. Therefore, the resilience characteristics can be increased even in hard baseball and softball leather balls.
[0015]
Next, the calculation formula and sign of the coefficient of restitution e of the hitting ball model are described in Formula 1, and the data measurement method is shown below.
[0016]
e = V · BALL (OUT) / V · BALL (IN) (Formula 1)
e: coefficient of restitution V · BALL (IN): center-of-gravity velocity of the ball before collision (m / s)
V · BALL (OUT): Ball center-of-gravity velocity after collision (m / s)
[0017]
The center-of-gravity velocity of the ball in the above calculation formula was obtained by analyzing an image taken by a high-speed video camera using an image analyzer.
[0018]
Tables 1 and 2 show the rebound experiment results of the hit ball model.
[0019]
[Table 1]

[0020]
[Table 2]

[0021]
As can be seen from the experimental results in Tables 1 and 2, the higher the collision speed of the ball, the larger the deformation of the ball, and the lower the coefficient of restitution due to the energy loss due to the deformation. On the other hand, as the number of rubber sponges increases, the deformation of the ball decreases, energy loss decreases, and the coefficient of restitution increases. In addition, the coefficient of restitution is slightly higher when an aluminum alloy plate is bonded on the rubber sponge than when only the rubber sponge is bonded.
[0022]
Next, FIG. 4 shows a schematic diagram of an experimental apparatus used for the bat repulsion experiment. The experimental apparatus consisted of a pitching machine 10, a high-speed video camera 11, an image analysis apparatus (not shown), and a bat table 14.
In the experiment, the ball 13 launched from the pitching machine 10 was caused to collide with the bat 15 placed on the bat stand 14 and the coefficient of restitution was calculated by the image analyzer.
[0023]
Table 3 shows the main specifications of the bat of the present invention and the bat of the conventional product used in the above experiment.
[Table 3]

[0024]
Table 4 shows the results of an experiment in which a soft baseball ball collided with the hitting part of the bat at 130 km / h.
[Table 4]

[0025]
As can be seen from the results in Table 4, the product of the present invention has a higher restitution coefficient of about 5%. Further, since the relative velocity between the ball and the bat at the time of actual hitting is about 200 km / h, the difference in the coefficient of restitution between the conventional product and the invention product is further increased, and the difference in the flight distance is also considered to be increased.
[0026]
From the experimental results, it can be seen that the coefficient of restitution becomes the largest in the configuration in which a hard plate is stuck on a thick elastic body. Therefore, it is desirable that the hitting part of the bat has a structure in which an elastic body is provided around the hitting part core material and a hitting part pipe is fitted to the elastic body.
[0027]
It is desirable to form the hitting part pipe from a metal such as an aluminum alloy or FRP. The wall thickness of the hit ball pipe varies depending on the type of bat, but in the case of a metal pipe, there is no problem in strength and durability if the wall thickness is equal to or slightly thinner than the current metal bat. In the case of an FRP pipe, various combinations can be made depending on the amount of prepreg, the type of prepreg used, and the orientation angle. Preferably, the prepreg is a combination of 9 to 10 carbon prepregs and glass prepregs, and has a thickness of 5.4 to 6 0.0 mm is appropriate. However, even if it is not thickened, by changing the type and orientation angle of the fiber used, it is possible to make the rigidity higher even with a thinner wall thickness than the current product, and various specifications can be changed.
[0028]
The bat can be formed integrally with the tip, hitting ball core, taper, and grip. However, the tip is not easy to manufacture and because of the ease of mounting the elastic body and the hitting ball pipe. A structure that is attached to the hitting ball core is desirable. As shown in FIG. 5A, the tip portion may be attached by projecting the tip portion attaching portion 3d from the hitting ball core 3a and screwing the tip portion attaching portion 3d and the tip portion 2 together. When the tip 2 is molded from a synthetic resin as shown in FIG. 5B, the tip mounting portion 3d having projections and depressions is protruded from the hitting ball core material 3a, and the tip mounting portion 3d is embedded. May be.
[0029]
In addition, although the same material as the hitting ball core material, the taper portion, and the grip portion may be used as the material of the tip portion, it can be formed of another material. Accordingly, it is possible to adjust the weight and balance of the bat by making only the tip end portion made of metal and making it heavy, or making it made of resin and making it light.
[0030]
【Example】
An embodiment of a wooden soft bat according to the present invention will be described with reference to the drawings. In the bat of this embodiment, as shown in FIGS. 1 and 2, the tip portion 2, the hit ball portion core material 3a, the taper portion 4 and the grip portion 5 are formed by machining, and the tip portion 2 and the hit ball portion core material 3a are formed. As shown in FIG. 5A, the screws are joined together. The elastic body 3b and the hitting part pipe 3c are attached by inserting a rubber sponge pipe having a thickness of 15 mm into the hitting part core material 3a having an outer diameter of 35 mm, and an aluminum alloy pipe having a thickness of 2 mm being inserted into the rubber sponge. Yes. Note that the hit ball portion core material 3a and the rubber sponge are bonded with a double-sided tape, and the rubber sponge and the aluminum alloy pipe are bonded with an adhesive.
[0031]
The rubber sponge having a tensile strength of 0.38 MPa, an elongation of 170%, and a tear strength of 120 N / cm is used, but one having a higher strength is preferred from the viewpoint of durability. The aluminum alloy pipe is in the ASTM series 7000, but a titanium alloy pipe may be used.
[0032]
【The invention's effect】
In the present invention, since the hitting part is not integrally formed from the tip part to the tapered part like the conventional bat, the ball and the hitting part pipe are not greatly deformed at the time of hitting, and the elastic body is compressed and deformed. The ball is launched by restoring the elastic body. Accordingly, energy loss due to deformation of the ball and the hitting ball pipe is reduced, and the resilience characteristics are improved. Further, since the deformation of the hitting ball pipe is smaller than that of the conventional one, the durability is also excellent.
[0033]
Further, the hitting ball pipe is separated from the tip portion and the tapered portion, and the vibration is absorbed by the elastic body, so that the vibration of the hitting surface at the time of hitting is not transmitted to the grip portion, and the hand is not numb at the time of hitting.
Furthermore, since the contact time between the ball and the hitting part pipe becomes longer, a feeling that the ball is on the bat is obtained, and the hit feeling is improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view of a bat according to an embodiment.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 3 is a schematic view of a hitting part model repulsion experiment apparatus.
FIG. 4 is a schematic view of a bat repulsion experiment apparatus.
FIG. 5 is an explanatory diagram of how to attach the tip.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Baseball or softball bat 2 Tip part 3 Hitting part 3a Hitting part core material 3b Elastic body 3c Hitting part pipe 3d Tip attaching part 4 Taper part 5 Grip part 6 Tip part wall surface 7 Taper part wall surface 10 Pitching machine 11 High Speed video camera 12 Hitting ball model 13 Ball 14 Butt stand 15 Bat

Claims

In a baseball or softball bat (1) comprising a tip (2), a hitting ball (3), a taper (4), and a grip (5),
The hitting ball part (3) is located between the tip part (2) and the taper part (4),
Said tip portion (2) outer diameter and a tapered portion end of the tapered portion (4) has a smaller outer diameter than the outer diameter of the distal end portion end of the hitting portion core and (3a), the An elastic body (3b) provided around the hitting part core material (3a) and a hitting part pipe (3c) fitted to the elastic body (3b),
The hit ball core material and the elastic body, the elastic body and the hit ball pipe are bonded,
The elastic body (3b) and the hit ball portion pipe (3c)
An outer peripheral wall surface of the hitting ball core (3a);
A tip wall surface (6) located at a boundary between the hitting ball core (3a) and the tip (2) and located at an end of the hitting ball core (3a) on the tip (2) side;
At the boundary between the hitting ball core material (3a) and the tapered portion (4), it is defined by a tapered wall surface (7) located at the end of the hitting ball core material (3a) on the tapered portion (4) side. Housed in the recess
The hitting part pipe (3c) receives the energy from the ball at the time of hitting, compresses and deforms the elastic body (3b), and is movable in the hitting part core material direction. A baseball or softball bat (1), wherein the hitting ball pipe (3c) is separated from the tip wall surface (6) and the taper wall surface (7) of the recess.

The baseball or softball bat (1) according to claim 1, wherein the elastic body (3b) provided around the hitting ball core (3a) is a rubber sponge.