JP4082862B2 - 槽液量較正システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば核燃料再処理工場等のプラント計装システムに好適な槽液量較正システムに係り、特に硝酸プルトニウム溶液を貯蔵する液槽のように所要の液槽内の液位からその液量を求めるための槽液量較正曲線や関係式を自動的に求める槽液量較正システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、核燃料再処理工場等では、プルトニウムを含有している硝酸プルトニウム溶液を収容する液槽について、その液量の収支が厳格に管理されている。そして、このような所要の液槽の液位からその液量を求める方法としては、当該液槽の設計値等から求める方法や槽液量較正方法から求める方法が考えられる。この槽液量較正方法の一例としては、例えば較正対象の液槽内に所定量の液を少しずつ注入し、その都度液槽の液位を検出し、その液位と当該注入液量との関係から、液槽の液位とその注入液量の積分値である液量の関係を示す槽液量較正曲線ないし関係式を求め、この槽液量較正曲線または関係式の液位から液量を求める方法が考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような槽液量較正方法では、較正対象の液槽内に注入される注入液量を検出する注入液量検出装置からの注入液量検出値と、この液槽の液位を検出する液位検出値とをオフラインによりコンピュータ等の演算手段に入力せしめて上記槽液量較正曲線を求める場合には、注入液量検出値と液位検出値をコンピュータ等に手作業で入力する際に入力ミスが発生する虞があるうえに、その入力作業が煩雑であるという課題がある。さらに、これら液位検出値の入力には液槽内の液温等の状態変化に対して時間遅れが発生するために液槽内の液温の温度変化がある場合には槽液量較正曲線の精度が低下するという課題がある。
【0004】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、主に液槽への所定量の液体の注入と、その注入後の当該液槽の液位の検出からその液槽の液位と液量との関係を示す槽液量較正曲線ないし関係式を簡単かつ高精度に求めることができる槽液量較正システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、温度や密度等の物性値が既知の液体を貯蔵する注入液貯蔵槽と、この注入液貯蔵槽に貯蔵されている液体を液槽に所定量ずつ注入する液注入装置と、上記注入液貯蔵槽から上記液槽に注入される液体の注入量を検出する注入液量検出装置と、上記液槽の液位を検出する液位検出装置と、上記液槽内の液温を検出する複数の温度計と、液槽内の液を撹拌する撹拌装置と、上記液槽内の液の密度を検出する複数の密度計と、上記液槽への上記液体の所定量注入後の都度上記液位検出装置により検出された液位検出値と上記注入液量検出装置により検出された注入液量検出値とを読み込み、これら液位検出値と注入液量検出値とに基づいて上記液槽の液位と液量との関係を示す槽液量較正曲線ないし関係式を求める槽液量較正を行なう槽較正装置と、を具備し、上記槽較正装置は、上記液槽への上記液体の所定量注入後の都度、上記液位検出装置による液位検出値の変動が所定範囲内に収まった状態を検出したときに液位が静定したと判断し、その静定後の液位により上記液位検出値を補正してから上記槽液量較正を実行させる液位静定判断手段と、上記液槽に液体を注入して上記撹拌装置により撹拌した後、上記複数の温度計による各液温検出値の変動が所定範囲内に収まった状態を検出したときに液温が静定したと判断し、その静定後の液温により上記液位検出値と液量を補正し、これら補正値に基づいて上記槽液量較正を実行させる液温静定判断手段と、上記液槽に液を注入して上記撹拌装置により撹拌した後、上記複数の密度計による液体の各密度検出値の変動が所定範囲内に収まった状態を検出したときに密度が静定したと判断し、その静定後の密度により上記液位検出値と液量を補正し、これら補正値に基づいて上記槽液量較正を実行させる液密度静定判断手段とを、有することを特徴とする槽液量較正システムである。
【0006】
この発明によれば、液槽に、物性値が既知の所定量の液体が液注入装置により注入されると、その注入後の都度注入液量検出装置により検出された注入液量検出値と、液位検出装置により検出された液槽の液位検出値とがオンラインにより槽較正装置に入力され、ここで液槽の液位と注入液量の積分値である液量との関係を示す槽液量較正曲線や関係式がリアルタイムで求められ、液槽の液位から液量を求めることが可能になる。
【0007】
そして、上記液位検出値と注入液量検出値が槽較正装置にオンラインによりリアルタイムで入力されて槽液量較正曲線ないし関係式がリアルタイムで求められるので、液槽内の液温等の状態変化等にリアルタイムに追随した槽液量較正曲線等を求めることができ、その槽液量較正精度の向上を図ることができる。
【0008】
しかも、上記液位検出値と注入液量検出値がオンラインで槽較正装置に入力されるので、これら検出値が槽較正装置に手作業で入力される際の入力ミス等の人為的ミスの発生を防止できるうえに手入力作業を省略することができので、省力化を図ることができる。
【0010】
また、液槽の液位が静定した後の液位測定値に基づいて槽液量較正を行なうので、その液位静定前の液位検出値に基づいて槽液量較正を行なう場合に比して、その槽液量較正精度の向上を図ることができる。
【0012】
さらに、液槽内へ所定量の液体を注入した後、この槽内の液を撹拌して液温の温度検出値の変動が所定範囲内に収まったときに、液槽内の液体の温度が静定したと判定するので、その静定判定を簡単かつ迅速に行なうことができる。また、この静定後の液温により液槽内の液位検出値と注入液量の積分値である液量とを補正し、これら補正値に基づいて槽液量較正を実行するので、その較正精度の向上も図ることができる。
【0014】
さらに、液槽内の液密度検出値の変動が所定範囲内に収まったときに、液槽内の液密度が静定したと判定するので、その静定判定を簡単かつ迅速に行なうことができる。また、この静定後の液密度により液位検出値と液量算出値を補正し、これら補正値に基づいて槽液量較正を実行するので、その較正精度の向上も図ることができる。
【0015】
請求項2に係る発明は、液槽内へ注入される液体の温度を検出する注入液温度計と、この注入液温度計による注入液温検出値によりその液注入後の液槽内の液体の液温検出値を補正し、この補正値に基づいて上記槽液量較正を実行させる液温検出値補正手段と、を具備していることを特徴とする請求項1記載の槽液量較正システムである。
【0016】
この発明によれば、液槽内に注入される注入液の温度検出値により液槽内の液温検出値を液温検出値補正手段により補正し、この温度補正値を液温検出値として使用することにより液槽内の液体の静定を判定するので、その静定判定精度の向上を図ることができる。その結果、液位検出値の精度が向上するので、ひいては槽液量較正精度のさらなる向上を図ることができる。
【0017】
請求項3に係る発明は、液槽内への所要量の液体の注入後、その液体が静定する時間を予め設定しておき、この静定時間経過後に上記液槽内の液体が静定したと判断し、その静定後の上記液位検出値に基づいて上記槽液量較正を実行させる静定判定手段を、具備していることを特徴とする請求項1記載の槽液量較正システムである。
【0018】
この発明によれば、液槽内へ注入された液体が静定する時間を予め設定しておき、その静定設定時間に達したときに、その静定を判定するので、その静定設定時間を単に計時することにより、上記注入液検出値と液位検出値の変動が所定範囲内に収まっているか否かをそれぞれ個別に検出することなく、簡単かつ迅速に液位の静定を判定することができる。
【0019】
請求項4に係る発明は、液槽内への所定量の液体の注入、液槽内の液体の静定判定、液槽内の液位と注入液量の検出、槽液量較正、次の液槽内への所定量の液体の注入、の各手順を、この順に順次自動的に所定回数実行させる制御手段を、具備していることを特徴とする請求項1記載の槽液量較正システムである。
【0020】
この発明によれば、液槽内への所定量の液体の注入、液槽内の液体の静定判定、液槽内の液位と注入液量の検出、槽液量較正、次の液槽内への所定量の液体の注入、の各手順を、制御手段により順次自動的に実行させることができる。つまり、槽液量較正に必要な一連の手順を自動的に順次実行することができるので、槽液量較正作業中の手作業を殆ど省略して作業性を向上させることができるうえに、手作業の介在による人為的ミスの介在を防止することができる。
【0021】
請求項5に係る発明は、液注入装置は、液槽内への所定量の液体の注入に代えて、その液体を液槽内へ所定液位まで注入するように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の槽液量較正システムである。
【0022】
この発明によれば、液注入装置により液槽内へ注入された液体の注入量が所定量であるか否かを注入液量検出装置により検出しなくても、注入液が液槽の所定水位まで注入されているか否かを液位検出装置により検出する方法によっても液体の注入量を検出できる。これにより液量検出装置を省略することができる。
【0023】
請求項6に係る発明は、上記液槽へ上記液体を所定量注入した都度、上記撹拌装置の運転を自動的に開始させる一方、この液体の静定後に、この撹拌装置の運転を自動的に停止させる撹拌装置制御手段を、具備していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の槽液量較正システムである。
【0024】
この発明によれば、液槽内へ所定量の液体を注入後、撹拌制御装置により、撹拌装置の運転を自動的に開始させる一方、この液槽内の液位の静定後、この撹拌装置の運転を自動的に停止させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。これらの図中、同一または相当部分には同一符号を付している。
【0026】
図1は本発明の一実施形態に係る槽液量較正システム1の全体構成図である。この槽液量較正システム1は例えば核燃料再処理工場等において硝酸プルトニウム溶液等収支管理が厳格な液体を収容する場合に好適な液槽2の液位とその液量(収容量)との関係を示す槽液量較正曲線や関係式を自動的に求めるために配設されるものであり、液体3を収容ないし貯蔵する所要形状の上記液槽2を槽液量較正対象として備えている。液槽2の形状としては円筒形やポット形、トーラス形等種々あり、その内部には種々の構造物が形成されている。
【0027】
そして、この槽液量較正システム1は、この液槽2に温度や密度等の物性値が既知の液体3(例えば硝酸プルトニウム溶液等)を液槽2に注入するために貯蔵する注入液貯蔵槽4と、この注入液貯蔵槽4内の液体3を液槽2に注入する液注入装置5と、液体3を貯蔵した状態の注入液貯蔵槽4全体の重量を検出する注入液量検出装置6と、槽較正装置7とを具備している。
【0028】
上記液注入装置5は上記注入液貯蔵槽4内の液体3を液槽2内に注入するための注入ライン5aと、その注入液を昇圧する注入ポンプ5bと、その注入流量を制御する、例えば電動弁等よりなる流量制御弁5cとを備えており、これら注入ポンプ5bと流量制御弁5cは図中破線で示す信号線を介して槽較正装置7に電気的に接続され、その運転が制御されるようになっている。
【0029】
注入液量検出装置6は液体3の重量を含む注入液貯蔵槽4全体の総重量を検出する一方、液体3の液槽2への注入後の総重量検出値の減量分から、その液体3の液槽2への注入量を求め、この注入液量検出値を槽較正装置7に与えるものである。
【0030】
上記槽較正装置7は、例えばマイクロプロセッサ等から構成されており、液槽2内の液位を検出する液位検出装置の一例である液位計8と、上記注入液量検出装置6とに図中破線で示す信号線を介してそれぞれ電気的に接続されており、液位計8により検出された液槽2の液位検出値を読み込み、液槽2内の液量を高精度で求めるために槽液量較正を行なう槽液量較正手段を具備している。
【0031】
槽液量較正手段は、液槽2へ液体3が注入されている際に、上記注入液量算検出装置6により検出された液注入量を連続的に読み込み、液体3が液槽2内へ所定量注入されたことを検出したときに、液位計9から液槽2の液位検出値を読み込み、これを液体3が所定量ずつ液槽2内へ注入される毎に繰り返すことによりこれら液注入量と液位検出値との関係を示す液注入量−液位曲線または関係式を求め、さらに、この液注入量−液位曲線または関係式に基づいて液槽2の液位とその注入液量の積分値である液量との関係式ないし液位−液量較正曲線を求めるものである。したがって、槽液量較正手段は槽液量較正対象の液槽2について槽液量較正を行なうために必要なデータを全て記憶しており、例えば液槽2の形状や内部構造物に関するデータを記憶している。
【0032】
そして、槽較正装置7は、このような液槽2への液体3の注入から液槽2の液位−液量較正曲線または関係式を求めるまでの各手順を順次自動的に実行させるための槽液量較正プログラムを内蔵しており、その一例を図2のフローチャートに示す。図2中、符号S1〜S6はそのフローチャートの各ステップを示す。
【0033】
図2に示すように槽較正装置7は、まずその槽液量較正プログラムを起動してスタートさせると、S1で、プラント条件を確認し、槽液量較正条件が整っているか否かを繰り返し判断する。すなわち、液槽2内の液体3が静定しているか否かを確認する。この液体3の静定判定方法の一例としては液位計8により検出された液位検出値の変動が予め設定している範囲内に収まったときに液体3が静定していると判定する方法がある。その他、液体3の静定判定方法としては後述するように種々あるが、その方法のいずれを使用してもよい。
【0034】
そして、このS1で槽液量較正条件が整ったことを確認した後は、S2へ進み、ここで液槽2への所定量の液体3の注入を開始する。すなわち、槽較正装置7により注入ポンプ5bの運転を開始すると共に、流量制御弁5cを所定開度で開弁して注入液貯蔵槽4内の液体3を注入ライン5aを介して液槽2内への注入を開始する。
【0035】
次のS3で、この液体3の液槽2への注入量が予め設定してある所定量に達したか否かを確認する。すなわち、槽較正装置7は注入液量検出装置6から注入液量検出値を読み込み、その注入液量検出値が液体3の所定の注入量に相当したと判断したときに、その注入液量が所定量に達したと判断して注入ポンプ5bの運転を停止させると共に、流量制御弁5cを閉弁して液体3の液槽2への注入を一旦停止させる。なお、液体3の注入の所定量は予め注入時間または液槽2内の液位にそれぞれ換算しておいて、その注入時間または液位に達したときに所定量の液体3が液槽2に注入されたと判断するように構成してもよい。
【0036】
この後、S4で液位計8から液槽2の液位検出値を読み込み、次のS5でその液位検出値が所定液位に達したか否かを判断する。したがって、液槽2へ注入される液体3の1回の注入量が少量であればある程、その液注入の際の液槽2の液位の検出値も細かくとることができるので、その分槽液量較正精度の向上を図ることができる。
【0037】
そして、このS5でNoの場合は再び上記S2へ戻って液位が所定液位に達するまで以下のステップを繰り返す一方、S5でYesの場合はS6へ進み、ここで上記槽液量較正曲線または関係式を求めて終了(エンド)する。しかし、このS6で槽液量較正曲線を求めた後、終了(エンド)せずに再びS2の液槽2への液体3の注入開始へ戻り以下のステップを繰り返し、その繰返しを所定回数実行することにより槽液量較正曲線を複数回求めてもよい。
【0038】
したがって、この槽液量較正システム1によれば、液槽2へ注入される所定量の液体3の注入量と、その液注入後の液槽2の液位との関係から液槽2の液位と、注入液量の積分値である液量との関係を示す槽液量較正曲線ないし関係式を自動的に作成する槽液量較正を行なうことができる。
【0039】
また、上記液位計8からの液位検出値信号と、注入液量検出装置6からの注入液量検出値信号はオンラインにより槽較正装置7に入力されて槽液量較正曲線ないし関係式が求められるので、殆ど時間遅れがなく、リアルタイムで槽液量較正曲線ないし関係式を求めることができる。このために、この槽液較正曲線の精度を高めることができる。
【0040】
さらに、液注入量検出値や液位検出値をコンピュータ等に手作業で入力する必要がないので、入力ミス等の人為的ミスを防止することができるうえに、この槽液量較正を簡単に行なうことができる。
【0041】
図3は本発明の第2の実施形態に係る槽液量較正システム1Aの要部構成図であり、この槽液量較正システム1Aは上記第1の実施形態に係る槽液量較正システム1において、上記液槽2内の液体3の密度を検出する複数の密度計11a〜11nと、液槽2内の液体3の温度を検出する複数の温度計12a〜12nと、液槽2内で液体3を撹拌する撹拌装置の一例である撹拌プロペラ13とを新たに設け、槽液測定装置7Aにより液位、液体3の温度および密度を測定して、その測定値を槽較正装置7に入力するように構成した点に特徴がある。
【0042】
上記複数の密度計11a〜11nと温度計12a〜12nは液槽2内の深さ方向を異にしてそれぞれ配設され、液槽2内底部から上部までの液体3の密度と温度をそれぞれ検出し得るようになっている。
【0043】
また、槽液測定装置7Aは液槽2内に液体3を注入した後、撹拌プロペラ13の運転を開始して液槽2内の液体3を撹拌し、液体3の密度や温度の分布の平坦化を促進させる一方、この液体3の密度や温度の後述する静定後に撹拌プロペラ13の運転を停止させる撹拌プロペラ制御手段を備えている。
【0044】
また、槽液測定装置7Aは液槽2内に液体3を注入した後、複数の密度計11a〜11nによりそれぞれ検出された液槽2内の密度検出値をそれぞれ読み込む密度検出値読込み手段と、複数の温度計12a〜12nによりそれぞれ検出された液槽2内の温度検出値をそれぞれ読み込む温度検出値読込み手段と、これら読込み手段によりそれぞれ読み込んだ複数の密度検出値または複数の温度検出値の変動(または偏差やばらつき)が予め設定した所定範囲内に収まったときに、液槽2内の液体3の密度または温度が静定したと判定する静定判定手段とを備えている。
【0045】
また、槽液測定装置7Aにより測定した温度検出値または密度検出値を槽較正装置7に入力する構成とすることもできる。この場合、槽較正装置7は、液槽2への注入量を槽液測定装置7Aから入力された温度検出値または密度検出値を用いて補正する手段を有する構成とする。
【0046】
本実施形態の槽較正装置7の槽液量較正プログラムの各手順は、第1の実施形態と同様である。図2のフローチャートのS4において液位の測定命令がされると液槽測定装置7Aにより液位が測定される。この時、槽液測定装置は、液位測定や撹拌プロペラ制御手段の運転等の各手順を順次自動的に実行させるための槽液測定プログラムを内蔵しており、その一例を図4のフローチャートに示す。図4中、符号S11〜S18はそのフローチャートの各ステップを示す。
【0047】
図4に示すように槽液測定装置7Aは、槽液測定プログラムを起動すると、S11で、図2のS4における槽較正装置7からの液位の測定命令がされているかどうかを確認する。そして、液位の測定命令がされている場合には、S12で温度計12a〜12nからの温度検出値を読み込むとともに、密度計11a〜11nからの密度検出値を読み込む。次にS13で温度検出値または密度検出値を用いて液槽2内の液体3が静定しているかを確認する。液体3が静定している場合には、S18で液位計8により検出された液位検出値を読み込み、槽較正装置7に液位検出値を入力して終了する。
【0048】
S13の確認の結果、S14で、液体3が静定していない場合は、制御信号14により撹拌プロペラ13の運転を開始させる。次にS15で、S12と同様に温度検出値および密度検出値を読み込む。次にS16で、S14と同様に液槽2内の液体3が静定しているかを確認し、静定していない場合には、S15とS16を繰り返し行なう。
【0049】
S16で液体3が静定している場合には、S17で制御信号14により撹拌プロペラ13を停止する。次にS18で液位検出値を読み込み、槽較正装置7に液位検出値を入力して終了する。
【0050】
撹拌プロペラ13の運転開始は、槽較正装置7の図2のフローチャートのS2の注入開始の信号を受けて行なう構成とすることもできる。この場合の槽液測定プログラムのフローチャートの一例を図5に示す。
【0051】
この場合は、槽液測定プログラムが起動されると、S29で、図2のフローチャートのS2の注入開始の信号を確認する。注入が開始されている場合には、S24で制御信号14により撹拌プロペラ13の運転を開始する。以後のステップは、図4のステップと同じステップがあり、S21がS11に、S25がS15に、S26がS16に、S27がS17に、S28がS18にそれぞれ対応するので、詳細な説明は省略する。
【0052】
なお、この静定判定手段は液槽2内に液体3を注入した後、その液体3の温度や密度が静定する時間を予め設定しておき、その静定設定時間が経過したときに液体3が静定したものと判定するように構成してもよい。これによれば、静定設定時間のみを計時すればよく、液体3の密度や温度の検出値の変動が所定範囲内に収まるか否かを判断する手順を省略することができるので、静定を簡単かつ確実に行なうことができる。
【0053】
そして、槽液測定装置7Aは上記静定判定手段により液槽2の液体3が静定したと判定した後に、液位計8から液位検出値を読み込み槽較正装置7に入力する。槽較正装置7は、この静定後の液位検出値と液注入量検出値とに基づいて上記槽液量較正を行なう。すなわち、液体3の温度と密度の少なくとも一方が静定すると、その静定により液槽2内の液位が静定したものと判定するので、その静定後、液位計8により検出した液位検出値に基づいて槽液量較正を行なうので、その較正精度の向上を図ることができる。
【0054】
また、液体3の密度と温度の静定後、この静定後の密度と温度を槽液測定装置により測定し、槽較正装置7に入力する構成とすれば、液位計8で検出された液位検出値と液槽2内の液量算出値とを補正するので、これら液位と液量との相関関係を示す槽液量較正曲線を求める較正精度の向上を図ることができる。
【0055】
次に、槽較正装置7により槽液較正曲線を求めた後の槽液測定システムの実施形態について説明する。槽液測定システムの構成は図3において槽較正装置7および槽液測定装置7Aを除く槽較正装置7への信号を入力する装置およびそれに付随する装置を削除した構成で、その他の構成は第2の実施形態と同じであるため、説明を省略する。このとき、槽液測定装置7Aは、槽液較正曲線を記憶する手段と、槽液較正曲線を用いて液槽2の液体3の検出された液位から液体3の液量を算出する手段を第2の実施形態の槽液測定装置7Aに加えて備える構成とする。
【0056】
槽液測定システムの槽液測定装置7Aに内蔵される槽液測定プログラムの一例を図6にフローチャートとして示す。図6中、符号S11〜S19はそのフローチャートの各ステップを示し、第2の実施形態の図4のフローチャートと同じステップには同じ符号を付してその説明を省略する。
【0057】
槽液測定システムにおいては、S18の液位測定の後、S19で、槽液構成曲線から液体3の液量を算出する。このとき、S15において読み込んだ温度検出値または密度検出値から液量を補正する構成としてもよい。
【0058】
本実施形態の槽液測定システムによれば、液槽2内の液体3の液量を精度よく簡便に測定することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、槽液量較正対象の液槽に物性値が既知の液体を注入し、その液体注入量と液槽の液位との関係を示す注入量−液位の曲線から液槽の液位とその液量との関係を示す液位−液量の較正曲線ないし関係式を自動的に求めるシステム構成であるので、この液位−液量較正曲線ないし関係式を簡単かつ高精度に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る槽液量較正システムの全体構成図。
【図2】図1で示す槽液量較正システムの槽液量較正プログラムのフローチャート。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る槽液量較正システムの要部構成図。
【図4】図3で示す槽液量測定装置に内蔵の槽液測定プログラムのフローチャート。
【図5】図3で示す撹拌プロペラの運転を制御する場合の槽液測定プログラムのフローチャート。
【図6】他の槽液測定プログラムのフローチャート。
【符号の説明】
1,1A 槽液量較正システム
2 液槽
3 液体
4 注入液貯蔵槽
5 液注入装置
6 注入液量検出装置
7 槽較正装置
7A 第2の槽較正装置
8 液位計
11a〜11n 密度計
12a〜12n 温度計
13 撹拌プロペラ
Claims (6)
- 温度や密度等の物性値が既知の液体を貯蔵する注入液貯蔵槽と、
この注入液貯蔵槽に貯蔵されている液体を液槽に所定量ずつ注入する液注入装置と、
上記注入液貯蔵槽から上記液槽に注入される液体の注入量を検出する注入液量検出装置と、
上記液槽の液位を検出する液位検出装置と、
上記液槽内の液温を検出する複数の温度計と、
液槽内の液を撹拌する撹拌装置と、
上記液槽内の液の密度を検出する複数の密度計と、
上記液槽への上記液体の所定量注入後の都度上記液位検出装置により検出された液位検出値と上記注入液量検出装置により検出された注入液量検出値とを読み込み、これら液位検出値と注入液量検出値とに基づいて上記液槽の液位と液量との関係を示す槽液量較正曲線ないし関係式を求める槽液量較正を行なう槽較正装置と、
を具備し、
上記槽較正装置は、上記液槽への上記液体の所定量注入後の都度、上記液位検出装置による液位検出値の変動が所定範囲内に収まった状態を検出したときに液位が静定したと判断し、その静定後の液位により上記液位検出値を補正してから上記槽液量較正を実行させる液位静定判断手段と、
上記液槽に液体を注入して上記撹拌装置により撹拌した後、上記複数の温度計による各液温検出値の変動が所定範囲内に収まった状態を検出したときに液温が静定したと判断し、その静定後の液温により上記液位検出値と液量を補正し、これら補正値に基づいて上記槽液量較正を実行させる液温静定判断手段と、
上記液槽に液を注入して上記撹拌装置により撹拌した後、上記複数の密度計による液体の各密度検出値の変動が所定範囲内に収まった状態を検出したときに密度が静定したと判断し、その静定後の密度により上記液位検出値と液量を補正し、これら補正値に基づいて上記槽液量較正を実行させる液密度静定判断手段とを、
有することを特徴とする槽液量較正システム。 - 液槽内へ注入される液体の温度を検出する注入液温度計と、この注入液温度計による注入液温検出値によりその液注入後の液槽内の液体の液温検出値を補正し、この補正値に基づいて上記槽液量較正を実行させる液温検出値補正手段と、
を具備していることを特徴とする請求項1記載の槽液量較正システム。 - 液槽内への所要量の液体の注入後、その液体が静定する時間を予め設定しておき、この静定時間経過後に上記液槽内の液体が静定したと判断し、その静定後の上記液位検出値に基づいて上記槽液量較正を実行させる静定判定手段を、
具備していることを特徴とする請求項1記載の槽液量較正システム。 - 液槽内への所定量の液体の注入、液槽内の液体の静定判定、液槽内の液位と注入液量の検出、槽液量較正、次の液槽内への所定量の液体の注入、の各手順を、この順に順次自動的に所定回数実行させる制御手段を、
具備していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の槽液量較正システム。 - 液注入装置は、液槽内への所定量の液体の注入に代えて、その液体を液槽内へ所定液位まで注入するように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の槽液量較正システム。
- 上記液槽へ上記液体を注入した後に、上記撹拌装置の運転を自動的に開始させる一方、この液体の静定後に、この撹拌装置の運転を自動的に停止させる撹拌装置制御手段を、
具備していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の槽液量較正システム。
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