JP4079724B2 - 同一の2つのポート及び端子を有するコンパクトなプレーナ型アンテナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気通信の分野に関し、それを介して環状スロットが給電される線路の短絡面に位置され、所与の周波数で機能するように設計される環状スロットの形状で基板に形成されるコンパクトなプレーナ型アンテナに関する。
また、本発明は、電気通信端末、特に、送信及び受信に関して1つ及び同じ偏波を使用することを端末に可能にするために、かかるコンパクトなプレーナ型アンテナが望まれる無線移動端末及び国内ネットワークの端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
実用的な目的及びほんの小さな容量を占めるために、多くの無線通信端末は、コンパクトな構成で作成された1つ及び同一のアンテナを利用して、送信及び受信している。公知の構成の態様では、それぞれの端末は、そのアンテナを該端末が利用する送信モジュールと受信モジュールのいずれかに交互に接続することを可能にするアンテナスイッチを含んでいる。
【0003】
公知のように、端末によりそのアンテナに伝達される電力は、受信環境内でアンテナが受信する電力よりも著しく大きい。アンテナスイッチは、これら異なる電力で機能するように設計されており、送信及び受信の両者に関して、端末の性能を低下させるかなりの損失がもたらされるという問題を有することがある。さらに、このアンテナスイッチは、比較的高価である。
【0004】
ポイントツーポイントリンクの環境内で利用される解決策により、アンテナスイッチの使用を避けることができる。2つの直交する偏波に関して、端末のアンテナを給電することからなる。1つの態様の構成では、第1の線形及び水平偏波が端末からの送信のために使用され、第2の線形及び垂直偏波が受信において使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この解決策は、通信端末が反対対称なアンテナを有すること、端末の送信の偏波が、通信している端末の受信の偏波に対応することを必要とし、逆に、端末の受信の偏波が、通信している端末の送信の偏波に対応することを必要とする。無線通信ネットワークの環境では、端末の送信経路及び受信経路について、同じ偏波を保持することが一般に望まれる。これは、一方を送信用、他方を受信用にして、同じ偏波を保持することができるようにするために、端末当り2つのアンテナの使用を検討することが必要となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴によれば、アンテナは、環状スロットに給電する第2の線路を備えており、この第2の線路は、第1の線路と第2の線路とに共通である短絡面において、第1の線路に関して対称に配置される。それぞれの給電線路にはポートが設けられており、このポートにより、アンテナに給電することが可能となる。
【0007】
それぞれの給電線路は、スイッチング手段に接続されており、このスイッチング手段を介して、このポートはアクティブ状態又はパッシブ状態となることができる。これにより、特に、一方が送信用で他方が受信用である2つの個別のポートに基づいて、1つ及び同じ偏波を交互に使用することが可能となる。
また、本発明は、アンテナをともに利用する無線による送信手段及び受信手段とともに、アンテナを含むタイプの通信端末に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明、その機能及びその効果は、添付図面を参照して、以下の発明の実施の形態において説明される。
以下に記載されるコンパクトなアンテナは、このアンテナを送信及び受信するために交互に利用する無線による送信手段及び受信手段を含む通信端末に設けることが特に意図されている。
【0009】
図1に示される基本構成は、環状スロット1Aを有するプレーナ型の典型的に知られているコンパクトなアンテナを示している。このアンテナは、その表面の両方が金属で覆われた基板に作製されるものとされ、従来のアンテナスイッチと接続されるときに、送信及び受信において利用することができる。
【0010】
環の形状で示されている環状スロット1Aは、たとえば、アンテナの接地面を構成することが意図される、基板の金属で覆われた表面の一方にエッチングにより作製される。
給電線路2Aは、図示されていないアンテナスイッチを介して、環状スロット1Aにエネルギーを供給するために設けられている。この給電線路2Aは、マイクロストリップ技術又はコプレーナ技術で作製される。
【0011】
提案される例では、給電線路2Aは、スロットに関して基板の他方の側に位置され、破線で示されるように、スロットにより形成される環状の中心に関して半径方向に配置されるマイクロストリップラインの形式をとるものとする。線路/環状スロットの変化は、電流が最大となる線路の短絡面にスロットがあるような公知の方法で作製される。スロット1Aの外周は、導波される波長の倍数“m”に等しく選択され、“m”は正の整数である。
【0012】
様々な可能なモードの共振周波数は、実際には、周波数f0の整数倍であり、特に基本モード、第1の上位モード等に対応する。環状スロットの内部に位置される線路部分の長さは、線路に入力される信号の波長に依存する。
知られているように、給電線路の変形は、整合及び放射に関して殆ど影響を有さない。したがって、必要であれば、この可能性を利用することができる。
【0013】
このように変形される給電線路2A’は、図1に破線で示されている。この給電線路2A’は、ここではスロットにより境界設定される内部スペースの本質的に外側に位置されている直線部分、及び先に述べた内部スペースに位置される直線部分に延びる複曲の端子部分を備えている。
【0014】
給電線路2A’は、給電線路2Aと同じ波長で機能するように設計されるものとする。給電線路の終端に構成要素を接続配置することを容易にする方法で、環状の中心から給電線路の終端を離すために、曲がりが利用される。
【0015】
シミュレーションにより実行されるこの試みにより、給電線路2Aのような線路により給電される環状スロットを有するアンテナ、及び給電線路2A’のような線路により給電される環状スロットを有する対応するアンテナは、E面及びH面において同じ放射ダイアグラムを実際に示すことがわかる。
【0016】
これらの平面は、そのxOy面がスロット1Aを備えるアンテナの基板により定義される面に一致し、次いで点Oがスロットにより形成される環状の中心に位置される基準三面体のxOz面及びyOz面に対応する。基準三面体は、そのxOy面がスロット1Aを備えるアンテナの基板により定義される面に一致し、次いで、点Oがスロットにより形成される環状の中心に位置される。
【0017】
このように得られた2つのアンテナの周波数の関数と同様に、整合を表す図に関しても同じことが保持される。先に示された様々な図は、一方で、これらの図が示す差が提案される図のスケールに関して実際に目に見ることができない点、他方で、これらの図を構成する曲線が図4、図6及び図7に示される全ての意図及び目的に対応する点で、ここでは全てが説明されない。
【0018】
本発明によれば、2つの給電線路を少なくとも1つのプレーナ型のコンパクトなアンテナに関連付け、同じ偏波を有する個別のポートを得ることが選択される。したがって、たとえば、2つのマイクロストリップ線路が提供される。この2つのマイクロストリップ線路は、スロットの環の中心に位置される点Oを通る理論的な軸x’xのいずれかの側に関して対応するやり方で、横方向にオフセットである。
【0019】
このポイントOは、そのxOy面がアンテナ基板の面に一致する基準三面体の原点としての役割を果たす。特に、シミュレーションによる研究は、僅かなオフセットが実際に影響はなく、得られた図、特に、周波数に対する放射及び整合についての図は、先に述べたことに対応する。
【0020】
本発明によれば、それぞれのポートが、必要に応じて交互にアクティブ状態又はパッシブ状態となるようなやり方で、2つの給電線路のそれぞれのポートのレベルでスイッチングすることにより、作動することが可能であるための措置が存在する。
【0021】
このスイッチングは、様々な手段により得ることができる。特に、そのポートがスイッチング手段によりアクティブにされる一方の線路を介して、アンテナに給電することを可能にし、第2のスイッチング手段の差動により、他方の線路を介してのアンテナの給電をオフにすることを可能にする。
【0022】
本発明によるコンパクトなアンテナの第1の例は、図2に示されている。このアンテナは、スロット1Aについて意図されたスロットに対応するやり方で、基板の表面のレベルで作製された環状スロット1Bを備えている。2つの給電線路2B及び2B’が設けられており、本実施の形態では、給電線路2A’に対する形状に一致するものとされる。
【0023】
先に考察されたように、代替的に、給電線路2Aの例に沿って作製することも可能であり、他の適切な構成を与えることも可能であり、また、図1〜図3に例示されるような複曲線よりはむしろ、線路当り1つのカーブを含む構成を与えることも可能である。
【0024】
図2に提案される例示的な実施の形態では、2つの給電線路2B,2B’は、環状スロット1Bの中心Oに中心がある基準三面体の半分の軸Oxのいずれかの側に関して、対称的にオフセットであるものとする。例示されている線路2B,2B’は、半分の軸Oxに平行に位置される直線部分を備えている。2つのポート4B,4B’は、典型的に、端部を介して線路2B,2B’のうちの一方に給電することを可能にする。本実施の形態では、この端部は、スロット1Bにより境界設定される内部スペースの外側に位置されるものとする。
【0025】
スイッチング手段は、給電線路によりそれぞれ示されるインピーダンスに関して作動することが可能である。本実施の形態では、これらの手段は、オン状態にスイッチされたときに、給電線路のそれぞれの終端が個別にアースされることを可能にするダイオード3B,3B’の構成で表される。
【0026】
給電線路2B,2B’は、たとえば、一方を送信用に、他方を受信用に交互に利用するように設計され、ダイオード3B,3B’は、一方がオンとなり他方がオフとなるように、それ自身が公知のやり方で選択的に電圧制御される。1つ及び同一のアンテナの偏波は、両方のケースにおいて取得することができる。
【0027】
他の形式の利用も考察することができ、特に、給電線路2B,2B’のような2つの給電線路は、たとえば、一方にHiperlan2、他方にはIEEE802.11のような異なる標準を利用することにより、同じ周波数帯域におけるスロット1Bを有する同じアンテナにより、2つの異なる回路が交互に信号伝達することができる。
【0028】
スイッチング手段、したがって特に本実施の形態で意図されるダイオードは、給電線路のマイクロバンドとして、基板の同じ側に位置される。このことは、これらの線路に与えられる曲げにより容易にされる。提案される例では、ダイオードは、それを介して線路が給電されるポートから離れて、給電線路の終端にそれぞれリンクされる。この終端は、環状スロットにより境界設定される内部のスペースにある。それぞれのダイオードは、ダイオードがリンクされる終端で、線路のポートのレベルで印加されるバイアス電圧に従いオン又はオフにされる。
【0029】
給電線路の終端で位置されるダイオードがオフであるとき、線路の終端で示されるインピーダンスは、開路に等価であり、線路とスロットの間の結合を可能にする線路長の選択が波長λmの4分の1に対応するときに、線路/スロット伝達のレベルで短絡として現れる。他方で、線路の一方の終端でダイオードがオンであるとき、この線路の端でのインピーダンスは、短絡と等価であり、線路/スロット伝達のレベルでの回路として現れる。これにより、線路とスロットの間の結合が妨げられる。
【0030】
環状スロット1Bは、その外周を増加させることが可能であり、たとえば環状スロットが作成される基板の平面における中心Oの方向に指向される1つ以上のへこみの変形を生じる、円形ではない形状を有することができる。これらの変形は、電界が最小となる、スロットについての短絡面のゾーンに位置される。
【0031】
さらに、図2に示されるような環状スロットは、このアンテナを幾つかの周波数で機能することを可能にするために、アンテナにおける少なくとも1つの他のスロットと関連付けすることができる。次いで、一方のスロットは、他のスロットの中心にある内部スペースのレベルで位置される。
【0032】
スロットの励起は、先に説明したように、給電線路を介して得ることができる。それぞれのスロットは、アンテナに設けられる2つの給電線路により交差される。このことは、特にマルチバンドアンテナ及び/又はブロードバンドアンテナを作製することを可能にする。
【0033】
コンパクトなアンテナの変形例となる実施の形態は、図3に提案されており、考慮される環状スロット1Cは、スロット1A及び1Bに対応している。これらと同様に、同じ周波数及び異なるモードで機能する別の同心の環状スロットと関連付けることもできる。2つの給電線路2C,2C’も考慮することができ、ここでは、給電線路2A’の形状に対応する形状を有するものとされ、環状スロット1Cの中心Oに関して対称的に配置される。
【0034】
これらの給電線路2C,2C’は、そのxOy面がアンテナ基板により定義される平面と一致する基準三面体についての原点としての役割を果たす中心Oを通るx’x軸に沿って配列される場合がある。本実施の形態では、この軸x’xに関して平行に配置される。環状スロットのいずれかの側に位置される2つのポート4C,4C’は、給電線路の一方に電力供給することを可能にする。
【0035】
2つのダイオード3C,3C’は、線路/スロット伝達のレベルで給電線路2C,2C’によりそれぞれ示されるインピーダンスに関して作動することを可能にする。
スロット1Cを給電線路2C,2C’の一方又は他方に交互に結合することは、スロット1Bを線路2B,2B’に結合することに関する同じ条件の下で得ることができる。
【0036】
したがって、たとえば、ポート4C,4C’のようなポートのレベルでゼロ電圧を印加することが使用され、ダイオード3C,3C’のような、そのポートが接続されるダイオードをオフにする。したがって、そのポートをアクティブ状態にすることが可能となる。適切な正の電圧Vccを他のポートのレベルで印加することにより、他のポートが接続されるダイオードは導通し、このポートをパッシブ状態にする。
【0037】
さらに、環状スロット1Cは、スロット1Bと同じ理由のために、及び同じ条件の下で変形することができ、及び/又は別のスロットに関連付けることができる。
【0038】
図4は、図2に示される本発明による、1つ及び同一の偏波を提供する、環状スロット及び2つのポートを有するプレーナ型のコンパクトなアンテナについてのシミュレーション結果を説明することを可能にしている。
このシミュレーションは、ダイオード3B,3B’のうちの一方が完全な短絡に対応し、他方が完全な開路に対応する。このシミュレーションは、周波数の関数として得られる整合及び分離における変化を与え、測定単位は、それぞれデシベル及びギガヘルツである。
【0039】
参照すると、図4の曲線“a”は、図1における参照符号2A’の下に示されているような、オフセットである複曲給電線路が設けられる環状スロットを有するアンテナの場合における整合における変化を説明している。−22dBの整合値は、5.80GHzである中心周波数について取得される。
【0040】
この曲線“a”により、曲線“b”により説明される結果との比較を可能にする。曲線“b”は、図2に示されるような2つのポートが設けられる環状スロットを有するアンテナの場合に得られる。比較される2つのアンテナは、等価な環状スロットを有している。
【0041】
このシミュレーションは、図2の2つのポートを有するアンテナで得られた整合が、図1の1つのオフセットのポートを有するアンテナで得られた整合に実際に対応することを示している。曲線“c”は、ポート間の分離に関する変化を周波数の関数として示すものであり、得ることができる分離が2つのポートを有するアンテナの場合において、20デシベルよりも大きいままとなっていることを示している。
【0042】
図5は、現実のダイオードのパラメータが考慮されるときの、図2に示されるようなアンテナについて得られたシミュレーション結果を説明することができる。曲線“a1”は、整合における変化を周波数の関数として説明している。
【0043】
Vの形状を有する得られた曲線は、図4に示されている曲線“a”に対応しており、中心周波数について高い周波数の方向への僅かなオフセットだけ離れている。公知のように、オフセットは除くことが可能である。曲線“c1”は、周波数の関数としてのポート間の分離の変化に関し、この分離が、特に中心周波数の周辺で20デシベル前後の値に保持されることを示している。
【0044】
図6及び図7は、図1のスロット2A’のようなオフセットポートを有するスロットについて、及び図2に示されるような2つのポートを有するスロットについて、E断面及びH断面においてそれぞれ得られる放射ダイアグラムである。図6において参照符号“d”で参照される破線のグラフは、図1に従うオフセットポートを有するスロットについて確立される参照符号“e”で参照される実線のグラフに関連する一般的な形式で修正されないことは明らかである。
【0045】
図8は、H面における放射ダイアグラムであり、図2に例示されるアンテナについて交差偏波及び同一偏波を表すグラフである。参照符号“f”で参照されるグラフは、ダイオード3Bがオフであり、ダイオード3B’がオンであるときに得られる交差偏波に対応する。グラフの左のローブは、僅かな上方向のオフセットにもかかわらず、x’x軸の実際に中心のままにある右のローブに関して、図において上方向にオフセットである。
【0046】
参照符号“g”で参照されるグラフは、ダイオード3B’がオフであり、ダイオード3Bがオンであるときに得られた交差偏波に対応する。得られたグラフ“g”の右ローブ及び左ローブは、x’x軸に沿って対称的なグラフ“f”の右ローブ及び左ローブに関して対称的に配置される。したがって、グラフ“g”は、グラフ“f”のローブに関連する上方向のオフセットに対応するようなやり方で、図において下方向にオフセットである。
【0047】
先に述べられた2つのダイオードの状態の一方又は他方の下で得られる同一偏波は、示される図のレベルで、及び6デシベルの間隔における勾配と考えられるスケールに関して、実際に一致するグラフとして考えられる。これら2つのグラフは、参照符号“h”で参照される1つの破線によるプロットにより本実施の形態で説明される。
【0048】
これは、良好な状態の下で、プレーナ基板のレベルで設けられる環状スロットを有するコンパクトなアンテナのレベルで、給電線路当り2つのポートについて1つ及び同一の偏波を得ることが可能であることを示している。先に示されたように、環状スロットは、円形又は変形された環状とすることができ、環状スロットは、同じ基板ゾーンにおいて該スロットと同様に位置される少なくとも1つの他の環状スロットと関連付けすることができる。
【0049】
2つの給電線路は、本実施の形態では、直線と曲線又は直線からなる斜めの部分として広げて基板表面に作製されるものとしており、この部分は、複曲の形状で例示されている。この2つの給電線路は、必要に依存して、異なる形状及び/又は異なる位置のそれぞれで作製することができる。
【0050】
本実施の形態ではダイオードから構成されるものとされるスイッチング手段は、電子的又は電気機構的な構成に対応する様々な機能性において勿論実現される場合がある。ダイオードの場合には、考慮される用途について有効である場合、バイアスの方向を変更することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】環の形状の環状スロットを有するコンパクトなアンテナの2つの公知の変形に関連する基本的な配置を示す図である。一方は、軸及び直線給電線路であり実線で示されており、他方は、軸の給電線路であり破線で示される複曲線部分を含んでいる。
【図2】本発明による環状スロットを有するプレーナ型の例示的な第1のコンパクトなアンテナを示す図である。本発明によるコンパクトなアンテナにより、2つの個別のポートについて、1つ及び同一の偏波を利用することができる。
【図3】本発明による2つの個別のポートについて1つ及び同一の偏波を提供する環状スロットを有するプレーナ型の例示的な第2のコンパクトなアンテナを示す図である。
【図4】図2に従う、2つのポートを有するアンテナについての整合及び分離における変化の度合いを説明するシミュレーション、及び図1における破線で示されるような複曲線部分を備える給電線路当り1つのポートを有するアンテナについての整合における変化の度合いを説明するシミュレーションにより得られた曲線からなるセットを示している。
【図5】理想的なダイオードのパラメータについて許容されるシミュレーションに基づいた、図2に従う2つのポートを有するアンテナに関する期待される変化の度合いを説明する曲線からなるセットを示す図である。
【図6】本発明による2つのポートを有するスロットについて、及びオフセットポートを有する公知のスロットについて、基準三面体のxOz面及びyOz面に対応するE平面及びH平面におけるシミュレーションによりそれぞれ得られた電磁界マップ図である。
【図7】本発明による2つのポートを有するスロットについて、及びオフセットポートを有する公知のスロットについて、基準三面体のxOz面及びyOz面に対応するE平面及びH平面におけるシミュレーションによりそれぞれ得られた電磁界マップ図である。
【図8】一方のポートがアクティブ状態であり、他方がオフ状態である2つのケースにおいて、図2に示すように、本発明による2つのポートを有するアンテナについてH平面において得られた交差偏波及び同一偏波を説明する曲線からなるセットを示す図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C:環状スロット
2A,2A’,2B,2B’,2C,2C’:給電線路
3B,3B’,3C,3C’:ダイオード
4B,4B’,4C,4C’:ポート
Claims (8)
- 基板と、該基板上に設けられ、所与の周波数で動作するように設計される環状スロットと、該環状スロットが第一の給電線路及び第二の給電線路の短絡面に配置されるように前記基板に設けられる第一及び第二の給電線路とを備えるコンパクトなプレーナ型アンテナであって、
前記第一の給電線路と前記第二の給電線路は、環状スロットの中心を通過する半径方向の軸のいずれかの側で対称的に配置され、前記第一の給電線路と前記第二の給電線路のそれぞれは、前記環状スロットの外側にある一方の端で、当該アンテナに給電するのを可能にするポートを有し、
前記第一の給電線路と前記第二の給電線路のそれぞれは、スイッチング回路を介して前記ポートのそれぞれを、当該アンテナへの給電を可能にするアクティブ状態又は当該アンテナへの給電をオフにするパッシブ状態にすることができる前記スイッチング回路に前記環状スロットの内側にある他の端で接続され、前記スイッチング回路は、電子的又は電気機械的な構成である、
ことを特徴とするアンテナ。 - 当該アンテナに設けられる前記第一の給電線路と前記第二の給電線路のそれぞれは、励起ポイントを形成するレベルで前記環状スロットを交差する直線部分を備え、前記第一及び第二の給電線路のそれぞれの直線部分は、互いに平行に配置される、
ことを特徴とする請求項1記載のアンテナ。 - 基板と、該基板上に設けられ、所与の周波数で動作するように設計される環状スロットと、該環状スロットが第一の給電線路及び第二の給電線路の短絡面に配置されるように前記基板に設けられる第一及び第二の給電線路とを備えるコンパクトなプレーナ型アンテナであって、
前記第一の給電線路と前記第二の給電線路は、環状スロットの中心に関して対称的に配置され、前記第一の給電線路と前記第二の給電線路のそれぞれは、前記環状スロットの外側にある一方の端で、当該アンテナに給電するのを可能にするポートを有し、
前記第一の給電線路と前記第二の給電線路のそれぞれは、スイッチング回路を介して前記ポートのそれぞれを、当該アンテナへの給電が可能であるアクティブ状態又は当該アンテナへの給電がオフにされるパッシブ状態にすることができる前記スイッチング回路に前記環状スロットの内側にある他方の端で接続され、前記スイッチング回路は、電子的又は電気機械的な構成である、
ことを特徴とするアンテナ。 - 当該アンテナに設けられる前記第一の給電線路と前記第二の給電線路のそれぞれは、励起ポイントを形成するレベルで前記環状スロットを交差する直線部分を備え、前記第一及び第二の給電線路のそれぞれの直線部分は、前記環状スロットの中心を通る半径方向の軸に沿って配列される、
ことを特徴とする請求項3記載のアンテナ。 - 当該アンテナに設けられる前記第一の給電線路と前記第二の給電線路のそれぞれは、励起ポイントを形成するレベルで前記環状スロットを交差する直線部分を備え、前記第一及び第二の給電線路のそれぞれの直線部分は、前記環状スロットの中心を通る半径方向の軸に対して平行であり、前記第一及び第二の給電線路が横方向にオフセットであることに関して平行である、
ことを特徴とする請求項3記載のアンテナ。 - 前記第一の給電線路及び前記第二の給電線路は、マイクロストリップ技術又はコプレーナ技術で作製される給電線路を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載のアンテナ。 - 同じ平面に製作された少なくとも2つの環状スロットを有し、該少なくとも2つの環状スロットのうちの一方は他方の内部にあり、該少なくとも2つの環状スロットの環形、円形は、当該アンテナに設けられる2つの給電線路によりそれぞれ交差される、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載のアンテナ。 - 請求項1乃至7のいずれか記載のアンテナ、無線による送信手段及び受信手段を含む電気通信端末。
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