JP4076811B2

JP4076811B2 - Tunnel water leakage prevention structure, its construction method and columnar packing

Info

Publication number: JP4076811B2
Application number: JP2002217514A
Authority: JP
Inventors: 敦司神野; 宣一小寺; 栄一宗
Original assignee: Kureha Elastomer Co Ltd; Sho Bond Corp
Current assignee: Sho Bond Corp; Maxell Kureha Co Ltd
Priority date: 2002-07-26
Filing date: 2002-07-26
Publication date: 2008-04-16
Anticipated expiration: 2022-07-26
Also published as: JP2004060203A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、トンネルの漏水防止構造、この漏水防止構造の施工法および上記漏水防止構造に用いる柱状パッキングに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
トンネルの地山側で生じた湧水がコンクリート壁の目地やひび割れからトンネル内に洩れるのを防ぐため、トンネル内側のコンクリート壁に現われている目地やひび割れに沿って導水溝を掘削し、この導水溝の表面側に弾性体からなる柱状パッキングを嵌め込み、接着して導水溝の表面開口部を密閉し、この導水溝をトンネル下部の排水溝に接続し、上記の湧水を上記の導水溝および排水溝を介してトンネル外に排出することが行われており、その一例が特開昭５８−１６０４９９号公報に開示されている。
【０００３】
上記の公報に記載された漏水防止工法では、図１、２に示すように、コンクリート壁１０の表面に導水溝１２を、上下方向の目地１１の両側にまたがる形に形成し、更にこの導水溝１２の両側縁部に溝幅を広げる形の低段部１２ａを形成し、上記導水溝１２の下端を路面１３の壁際に形成されている排水溝１４に連通させる。一方、上記の導水溝１２に充填するための柱状パッキング１５をスポンジゴム等の弾性体で、上記の導水溝１２に合致する長方形断面の表面中央に突条１５ａを突設した形に成形する。
【０００４】
そして、上記コンクリート壁１０の導水溝１２に柱状パッキング１５を、その表面が上記低段部１２ａの底面と面一になるように嵌め込み、柱状パッキング１５の側面を接着剤層１６で導水溝１２の溝壁１２ｂに固着する。次いで、柱状パッキング１５の突条１５ａの両側表面および上記の低段部１２ａにエポキシ樹脂を充填し、フランジ状の表面被覆層１７を形成する。なお、柱状パッキング１５の裏面には、必要に応じてフッ素樹脂フィルム１６ａが貼着される。
【０００５】
上記の工法で得られた漏水防止構造は、柱状パッキング１５が表面のエポキシ樹脂からなる表面被覆層１７でコンクリート壁１０に強固に固着されるので、柱状パッキング１５の脱落がなく、コンクリート壁１０に伸縮が生じても柱状パッキング１５にひび割れが生じない反面、コンクリート壁１０に導水溝１２を掘削し、更に両側に低段部１２ａを掘削で形成し、表面被覆層１７をエポキシ樹脂の充填で形成するので、トンネル内での作業工数が増大し、生産性が低く、かつ仕上がりの外観が悪くなるという問題があった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、トンネル内の作業工数を減少し、仕上がりの外観を向上させることができ、かつトンネルのコンクリート壁における縦方向の目地に限らず、横方向の目地や任意のひび割れに対しても適用が可能なトンネルの漏水防止構造、この漏水防止構造の施工法および上記漏水防止構造に用いる柱状パッキングを提供する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るトンネルの漏水防止構造は、トンネル内側のコンクリート壁にその目地またはひび割れに沿って導水溝が形成され、この導水溝の表面開口部に弾性体からなる柱状パッキングが嵌合、接着されて導水溝の表面開口部が密閉され、この導水溝がトンネル下部の排水溝に接続されたトンネルの漏水防止構造において、上記の柱状パッキングがゴム、熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーからなる独立気泡の発泡体で形成され、この発泡体がシート状発泡体の積層体であるか、または発泡剤入りシートを積層させた後に金型内で一体に発泡させた発泡体であり、この柱状パッキングが上記の導水溝にコンクリート壁表面と面一に圧入、接着されており、この柱状パッキング表面およびその両側のコンクリート壁表面にまたがってゴムまたは熱可塑性エラストマーからなる帯状のカバーシートが貼着されていることを特徴とする。
【０００８】
上記トンネルの漏水防止構造は、コンクリート壁において、導水溝の蓋板を構成する柱状パッキングがゴム、熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーからなる独立気泡の発泡体で形成され、この発泡体がシート状発泡体の積層体であるか、または発泡剤入りシートを積層させた後に金型内で一体に発泡させた発泡体であるので、通常のスポンジと呼ばれる発泡体に比べて圧縮弾性率が高く、上記の導水溝に圧入した際の溝壁に対する押圧力が大きく、接着力が強くなり、そのため容易に剥離しない。したがって、前記の公知技術におけるエポキシ樹脂の充填による補強を必要としない。
【００１０】
上記トンネルの漏水防止構造は、トンネル内側のコンクリート壁にその目地またはひび割れに沿って導水溝を形成し、この導水溝をトンネル下部の排水溝に接続するに当たり、上記導水溝の表面開口部にゴム、熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーからなる独立気泡の発泡体で形成された断面角形の柱状パッキングを上記のコンクリート壁表面と面一に圧入、接着して上記導水溝の表面開口部を密閉し、しかるのち上記柱状パッキング表面およびその両側のコンクリート壁表面にまたがってゴムまたは熱可塑性エラストマーからなる帯状のカバーシートを貼着することによって製造される。
【００１１】
また、上記トンネルの漏水防止構造は、トンネル内側のコンクリート壁にその目地またはひび割れに沿って導水溝を形成し、この導水溝をトンネル下部の排水溝に接続するに当たり、上記の導水溝に圧入可能な断面角形の柱状パッキングをゴム、熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーからなる独立気泡の発泡体で形成し、この柱状パッキングの表面に帯状のカバーシートを、その両側部分が柱状パッキングの両側にフランジ状に突出するように貼着し、得られたカバーシート付き柱状パッキングの柱状パッキングを上記の導水溝にコンクリート壁表面と面一に圧入、接着して導水溝の表面開口部を密閉し、かつ上記帯状のカバーシートの両側部分をコンクリート壁表面に貼着することによって製造することもできる。
【００１２】
前者の方法は、帯状のカバーシートを有しない柱状パッキングを単体で導水溝に圧入、接着し、しかるのち帯状のカバーシートを両側の壁面にまたがって貼り付けるので、導水溝が湾曲している場合に柱状パッキングを圧入し易く、そのため壁面に生じたひび割れ沿いに導水溝を掘削して漏水防止構造を製造するのに適している。一方、後者の方法は、帯状のカバーシートを備えた柱状パッキングを導水溝に圧入、接着するので、導水溝が直線状の場合に柱状パッキングをカバーシート付きで能率的に取付けることができ、そのため縦横の直線状目地沿いに導水溝を掘削して漏水防止構造を製造するのに適している。
【００１３】
前記トンネルの漏水防止構造は、特にその導水溝を直線状の目地に沿って形成する場合、上記のカバーシート付き柱状パッキングを用いるのが有利である。すなわち、前記導水溝に圧入可能な断面角形の柱状パッキングの片面に帯状のカバーシートを、その両側部分が柱状パッキングの両側にフランジ状に突出するように貼着してなり、上記の柱状パッキングがゴム、熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーからなる独立気泡の発泡体で形成され、上記帯状のカバーシートがゴムまたは熱可塑性エラストマーからなるものを用いることにより、上記の漏水防止構造を能率的に製造することができる。
【００１４】
この発明において、上記の柱状パッキングは、ゴムおよび熱可塑性樹脂の架橋発泡体、または熱可塑性エラストマーの発泡体で、独立気泡を有するものであり、導水溝に圧入可能な断面長方形の柱状体に成形されている。そして、上記の柱状パッキングは、気泡が微細な独立気泡であるため、通常のスポンジゴムに比して圧縮弾性が高くなり、そのため導水溝に圧入する際、僅かな圧縮量でも溝壁に接着剤で接着した場合の接着力が増大し、導水溝の蓋板としてのシール性および耐剥離性が向上する。なお、柱状パッキングの断面形状は抜け出し防止のために長方形が好ましいが、圧入を容易にするため、抜け出しの生じない範囲で側面に若干の傾斜をつけることができる。
【００１５】
上記柱状パッキングの圧縮弾性率は、０．００５〜０．１００ＭＰa 、特に０．０１０〜０．０６０ＭＰa が好ましく、この圧縮弾性率が０．００５ＭＰa 未満では接着力が不足して使用中に剥離し易くなり、反対に０．１００ＭＰa を超えると、導水溝に対する圧入が困難になり、作業性が低下する。なお、上記の柱状パッキングは、導水溝の幅に対応して圧入可能であって、圧入後に０．００５ＭＰa 以上の斥力が得られる大きさに成形される。
【００１６】
この柱状パッキングの原材料は、耐アルカリ性、耐候性、耐寒性および機械的強度に優れた非ハロゲン系が好ましく、ゴムではＥＰＭやＥＰＤＭ等のエチレンプロピレンゴムが例示される。また、熱可塑性樹脂では、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等のオレフィン系樹脂が好ましい。また、熱可塑性エラストマーでは、スチレン系、低密度ポリエチレン系およびオレフィン系の熱可塑性エラストマーが例示される。なお、軽さの点では、上記の熱可塑性樹脂および熱可塑性エラストマーが好ましい。また、圧縮弾性率が大きく、導水溝に対する接着力の点では上記の熱可塑性樹脂が好ましく、導水溝が湾曲している場合の施工性では上記の熱可塑性エラストマーが好ましい。
【００１７】
上記の柱状パッキングは、前記のとおり、導水溝に対応して圧入可能な寸法、例えば幅３０〜３００mm、厚み１０〜１００mmに成形されるが、薄い発泡シートを複数枚接着して所望の厚みとしてもよい。特に熱可塑性樹脂、例えばオレフィン系樹脂の架橋発泡のためには電子線架橋が有利であり、電子線架橋のためには厚みを２０mm以下に設定するのが有利であるため、厚み１〜１０mmの発泡シート複数枚を接着剤で貼り合わせて所望の厚みとし、これを柱状パッキングとすることができる。
【００１８】
上記柱状パッキングの表面に貼着される帯状のカバーシートは、前記のとおりゴム状弾性を有する材料のゴムまたは熱可塑性エラストマーで形成されるが、これらの原材料は、前記同様に耐アルカリ性、耐候性、耐寒性および機械的強度に優れた非ハロゲン系が好ましく、ゴムではＥＰＭやＥＰＤＭ等のエチレンプロピレンゴムが好ましい。また、熱可塑性エラストマーでは、スチレン系、低密度ポリエチレン系およびオレフィン系の熱可塑性エラストマーが好ましい。
【００１９】
上記のカバーシートは、柱状パッキングを挟んで両側のコンクリート壁の表面にまたがる全域を覆うものであるから、カバーシートの表面は、外観が良好で、コンクリート壁の表面色調と調和するものが好ましい。他方、その裏面は、柱状パッキングおよびコンクリート壁に接着される接着面であるから、接着剤接着が容易であることが好ましい。したがって、上記カバーシートの裏面は、プライマーで処理されるのが通常であるが、カバーシートを２層以上の多層構造とし、表面層に外観の良好なオレフィン系熱可塑性エラストマーを用い、裏面層に接着性の良好な層、例えばエポキシ基やカルボキシル基を含むオレフィン系熱可塑性エラストマーを用い、接着時のプライマー処理を不要にすることができる。
【００２０】
上記カバーシートの全厚みは、０．２〜３mmが好ましい。この厚みが０．２mm未満の場合は、破れ易く、作業性が悪くなり、反対に３mmを超えた場合は、コンクリート壁面に貼った際に生じる段差が大きくなって外観が低下し、また重くなって作業性が悪くなり、かつ不経済である。また、上記カバーシートの全幅は、９０〜１０００mmが好ましい。この全幅が９０mm未満の場合は、柱状パッキングの両側にフランジ状に突出する部分の幅が狭くなり、トンネルに加わる振動等によって剥離し易くなり、反対に１０００mmを超えた場合は、作業性が低下すると共に不経済となる。
【００２１】
【発明の実施の形態】
実施形態１
図３において、トンネル内面のコンクリート壁１０の表面に導水溝１２を、上下方向の縦目地１１に対して左右対称に掘削する。その際、導水溝１２の左右の溝壁１２ｂをコンクリート壁１０の表面に対して垂直平面に形成し、溝底を船底形に傾斜させ、上記溝壁１２ｂの間隔すなわち溝幅Ｂを２０〜２９０mmに、上記溝壁１２ｂの高さＴを２０〜１１０mmに、また導水溝１２の全深さＤを４０〜１６０mmにそれぞれ設定する。そして、上記縦方向の導水溝１２の下端を前記図１の排水溝１４に接続する。
【００２２】
上記の縦目地１１に対して直交する横目地（図示されていない）が存在する場合は、この横目地に沿って上記縦目地１１沿いの導水溝１２と同様の導水溝を掘削し、その両端を上記縦目地１１沿いの導水溝１２に接続する。
【００２３】
一方、ゴムとしてＥＰＤＭを用い、これに常法にしたがって加硫剤、加硫促進剤、補強剤、充填剤、老化防止剤、柔軟剤および発泡剤等を配合、混練し、所定の形状に発泡成形を行って柱状パッキング２０（図４参照）を得る。この柱状パッキング２０は、独立気泡からなる架橋発泡体で、その発泡倍率は２〜５０倍に設定され、０．００５〜０．１００ＭＰa の圧縮弾性率を備えている。また、その幅ｂは前記導水溝１２の幅Ｂの３〜２０％増しに、厚みｔは前記溝壁１２ｂの高さＴと同等以下、好ましくは１０〜１００mmに、長さは１〜２０ｍにそれぞれ設定される。
【００２４】
また、上記のＥＰＤＭに、常法にしたがって加硫剤、加硫促進剤、補強剤、充填剤、老化防止剤、柔軟剤等を配合、混練し、厚み０．２〜３mmのシートを成形、加硫する。そして、このシートを所定の寸法に裁断して前記帯状のカバーシート２６を得る。その際、幅は２５〜１０００mm、好ましくは前記柱状パッキング２０の幅の１．３〜１０倍に設定される。長さは、上記柱状パッキング２０と等しい長さに設定される。
【００２５】
得られた上記のカバーシート２６および柱状パッキング２０を、両者の中心を揃えて接着剤で貼り合わせる。このとき、カバーシート２６および柱状パッキング２０の接着面に必要に応じてプライマー処理を施し、好ましくは柱状パッキング２０の中心を除く両側縁、例えば幅０．２〜１００mmの部分のみを貼着する。次いで、前記導水溝１２の溝壁１２ｂおよびコンクリート壁１０の表面に接着剤を塗布し、上記の柱状パッキング２０を前記の導水溝１２に圧入し（図３参照）、柱状パッキング２０の側面２０ａを溝壁１２ｂに、カバーシート２６のはみ出し部２６ａをコンクリート壁１０の表面に貼着する。なお、上記の接着剤による接着面は、あらかじめ必要に応じてプライマーで処理される。
【００２６】
図３において、上記の柱状パッキング２０およびカバーシート２６は、柱状パッキング２０の側縁側の接着剤層２３で接着される。この場合、カバーシート２６の中央部分は、柱状パッキング２０と接着されずに離れているため、柱状パッキング２０が圧入時に少量圧縮されても、カバーシート２６における皺の発生が防止される。また、柱状パッキング２０の側面２０ａおよびカバーシート２６のフランジ状はみ出し部２６ａは、それぞれ導水溝１２の溝壁１２ｂおよびコンクリート壁１０の表面と接着剤層２４で接着される。
【００２７】
上記の実施形態１において、柱状パッキング２０は、上記のＥＰＤＭ発泡体に代えてポリエチレン系およびポリプロピレン系等のオレフィン系樹脂からなる架橋発泡体、またはスチレン系、低密度ポリエチレン系およびオレフィン系等の熱可塑性エラストマーからなる発泡体の任意の発泡体で作ることができる。また、帯状のカバーシート２６は、上記のＥＰＤＭに代えてスチレン系、低密度ポリエチレン系およびオレフィン系の熱可塑性エラストマーの任意のエラストマーで作ることができる。そして、カバーシート２６を構成するエラストマーの種類と柱状パッキング２０を構成する発泡体の種類とは、任意の組合せを選択することができる。
【００２８】
実施形態２
図５および図６において、１０は前記トンネル内側のコンクリート壁、１１は縦目地、１２は縦目地１１沿いの導水溝である。この縦目地１１の近くにひび割れ１８が生じている場合は、このひび割れ１８に沿って導水溝３１を掘削し、その少なくとも一端、好ましくは下流側端部を上記縦目地１１沿いの導水溝１２に接続する。このとき、ひび割れ１８沿いの導水溝３１は、その幅が一定となり、かつ幅方向のほぼ中央にひび割れ１８が位置するようにゆるやかに湾曲する形、換言すれば、前記の柱状パッキング２０を圧入できる程度の曲率で湾曲する形に掘削する。
【００２９】
次いで、上記ひび割れ１８沿いの導水溝３１に前記のカバーシート２６を有しない柱状パッキング２０を圧入し、導水溝３１の溝壁にあらかじめ塗布されている接着剤層２４で接着し、しかるのち上記の柱状パッキング２０およびその両側のコンクリート壁１０表面に前記のエラストマーからなる帯状のカバーシート２６を、接着剤層２４ａで接着する。この場合、接着面は、あらかじめ必要に応じてプライマーで処理される。
【００３０】
なお、上記カバーシート２６の形状は、柱状パッキング２０に対応する一定幅の湾曲形状である必要はなく、上記導水溝３１を被覆する形であれば任意である。また、縦目地１１沿いの導水溝１２に対する柱状パッキング２０およびカバーシート２６の取付けは、ひび割れ１８沿いの導水溝３１に対する取付けの前後いずれでもよい。また、ひび割れ１８の発生位置が横目地（図示されていない）に近い場合は、横目地沿いの導水溝にひび割れ１８沿いの導水溝３１を接続することができ、上記発生位置が下方の排水溝１４（図１参照）に近い場合は、この排水溝１４に接続することができる。
【００３１】
この実施形態２においても実施形態１と同様に、柱状パッキング２０は、ＥＰＤＭおよびオレフィン系樹脂の架橋発泡体またはスチレン系、低密度ポリエチレン系およびオレフィン系の熱可塑性エラストマー発泡体の任意の発泡体で作ることができ、カバーシート２６は、ＥＰＤＭまたはスチレン系、低密度ポリエチレン系およびオレフィン系の熱可塑性エラストマーの任意のエラストマーで作ることができ、カバーシート２６を構成するエラストマーの種類と柱状パッキング２０を構成する発泡体の種類とは、任意の組合せを選択することができる。
【００３２】
【実施例】
ＥＰＤＭの１００部（重量部、以下同じ）に対し、加硫剤（硫黄）を１．０部、カーボンブラックを８０部、ステアリン酸を１部、オイルを２５部、亜鉛華を５部配合し、混練してＥＰＤＭ組成物とし、その１００部に重曹系発泡剤マスター（永和化成工業社製発泡剤「ＥＶ３０９」）を２部配合して混練し、厚み０．５mmのシートを成形し、これから幅１５０mm、長さ４５０mmのシートを８枚切出し、この８枚のシートを重ねて発泡用金型（内寸法：深さ４０mm、幅１５０mm、長さ４５０mm）に装着し、圧力１００Ｐa の加圧下、温度１９０℃で１０分間加熱し、２０℃で１０分間冷却して発泡倍率１０倍の架橋発泡体を得、その両端および両サイドを切断して柱状パッキング（厚み４０mm、幅１００mm、長さ４００mm）を得た。
【００３３】
ポリエチレン１００部に発泡剤「ＥＶ３０９」を１．０部、架橋剤としてトリメチルプロパントリアクリレートを２部配合し、厚み２mm、幅７０mm、長さ２１０mmのシートを成形し、電子線を照射して架橋させ、得られた架橋シートを発泡用金型（内寸法：深さ４mm、幅１５０mm、長さ４５０mm）に装着し、前記同様にして約９倍に発泡させ、厚み４mm、幅１５０mm、長さ４５０mmの発泡シートを得、その１０枚を接着剤で貼り合わせ、その両端および両サイドを切断して柱状パッキング（厚み４０mm、幅１００mm、長さ４００mm）とした。
【００３４】
ＥＰＤＭおよびポリプロピレンを重量比７０／３０で混合し、その１００部に対し有機過酸化物を２部添加、混合し、動的架橋を施してポリオレフィン系熱可塑性エラストマーを製造し、その１００部に対し発泡剤「ＥＶ３０９」を２部添加して厚み２．５mm、幅９４mm、長さ２８０mmのシートを成形し、その４枚を重ねて発泡用金型（内寸法：深さ４０mm、幅１５０mm、長さ４５０mm）に装着し、前記同様１０倍に発泡させ、その両端および両サイドを切断して柱状パッキング（厚み４０mm、幅１００mm、長さ４００mm）とした。
【００３５】
前記柱状パッキング用のＥＰＤＭ組成物を用いてシートを成形し、加硫して厚さ０．５mm、幅１６０mm、長さ４００mmのカバーシートを成形した。また、前記柱状パッキング用のポリオレフィン系熱可塑性エラストマーを用いて厚さ０．５mm、幅１６０mm、長さ４００mmのカバーシートを成形した。
【００３６】
上記３種類の柱状パッキングおよび２種類のカバーシートを組合せ、ウレタン系接着剤を用いて貼り合わせ、実施例１〜３の漏水防止構造を得た。ただし、貼り合わせに際し、両者の接着面をプライマーで処理し、柱状パッキングの両側縁部の幅２５mmの部分に上記の接着剤を塗布した。そして、コンクリート壁に幅９０mm、深さ５０mm、長さ１０００mmの角溝を直線状に掘削し、この角溝の溝壁およびカバーシートのフランジ状はみだし部をプライマーで処理し、エポキシ系接着剤を塗布し、角溝に柱状パッキングを圧入し、この柱状パッキングのフランジ状はみだし部をコンクリート壁に接着した。
【００３７】
上記の実施例１〜３について、柱状パッキングおよびカバーシートの長さ１ｍ当たりの合計重量、柱状パッキング圧入時の斥力（幅方向に１０mm圧縮したときの応力）、角溝と柱状パッキング間の接着強度、カバシートとコンクリート壁間の接着強度を測定した。ただし、接着強度は、バネ秤を用い、柱状パッキングまたはカバーシートの一端を壁面に垂直に引っ張って測定した。その結果を下記の表１に示す。
【００３８】
【表１】

【００３９】
また、上記実施例１〜３に用いた柱状パッキングおよびカバーシートについて耐アルカリ性、耐候性および耐寒性を接着強度で試験したところ、いずれも良好であった。また、シール性の試験のため、上記の柱状パッキングが固定された上下方向の角溝の下端を塞ぎ、その上部空間に水を流し込んだところ、水洩れは１カ月間皆無であった。
【００４０】
なお、ＥＰＤＭ発泡体からなる図１の柱状パッキング１５（幅１００mm、厚み３０mm、突条１５ａの幅２０mm、高さ１０mm）およびエポキシ樹脂の表面被覆層１７（厚み１０mm、幅４００mm）からなる漏水防止構造を比較例とし、上記同様の試験をしたところ、合計重量は１．０kg／ｍであり、斥力は０．０２１kg／cm² 、接着強度は１５０Ｎであった。
【００４１】
上記のコンクリート壁に曲率半径が５００mmの円弧を描き、この円弧に沿って前記の角溝（幅９０mm、深さ５０mm、長さ７００mm）を掘削し、この角溝に前記の実施例１〜３に用いた柱状パッキングを湾曲させながら圧入、接着した。一方、前記の実施例１〜３のカバーシート用原料のＥＰＤＭ組成物およびオレフィン系熱可塑性エラストマーでそれぞれ厚み０．５mmの広幅シートを成形し、その表面に上記コンクリート壁のものと同様の円弧を描き、この円弧を中心線とする幅１６０mmの扇形を切り取ってカバーシートとし、上記の柱状パッキングおよびその両側の壁面に接着し、得られた実施例４〜６の漏水防止構造について前記同様の試験を行った。その結果を下記の表２に示す。ただし、柱状パッキングの接着およびカバーシートの接着に際しては、それぞれプライマー処理を行った。
【００４２】
【表２】

【００４３】
上記実施例１〜６の性能を比較例と比較し、比較例よりも非常に劣るを×、比較例よりも劣るを△、比較例と同程度を○、比較例よりも非常に良好を◎とする４段階に評価し、下記表３の結果を得た。ただし、表３において、「実」は「実施例」略である。
【００４４】
【表３】

【００４５】
上記の表３に示すとおり、実施例１〜６は、いずれも軽量性、柔軟性（ただし、施工性としての柔軟性）、斥力、シール性、耐寒性、耐アルカリ性、コストおよび外観の総てにおいて比較例と同等以上で、特にシール性および外観の点で非常に優れていた。特に実施例２、３、５、６は、柱状パッキングにポリエチレン発泡体または熱可塑性エラストマー発泡体を用い、カバーシートにポリオレフィン系熱可塑性エラストマーを用いたので、軽量性とコストの面で非常に優れていた。また、実施例２、５は斥力が非常に優れ、実施例４、６は柔軟性が非常に優れていた。
【００４６】
【発明の効果】
上記のとおり、この発明によれば、トンネル内の作業工数が減少し、工期を大幅に短縮することができ、かつ仕上がりの外観やシール性が向上し、コンクリート壁の剥落を防ぐことができ、工事に必要なコストが大幅に低下する。特に請求項２に係る発明は、壁面に生じたひび割れに沿いに導水溝を掘削して漏水防止構造を作るのに適している。また、請求項３に係る発明は、縦横の直線状目地沿いに導水溝を掘削して漏水防止構造を作るのに適している。また、請求項４に係る発明は、縦横の直線状目地沿いに導水溝を掘削した場合に用いる柱状パッキングとして好適である。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来装置の正面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】実施形態１の断面図である。
【図４】カバーシート付き柱状パッキングの斜視図である。
【図５】実施形態２の正面図である。
【図６】図５のＢ−Ｂ線断面図である。
【符号の説明】
１０：コンクリート壁
１１：縦目地
１２、３１：導水溝、１２ａ：低段部、１２ｂ：溝壁
１４：排水溝
１８：ひび割れ
２０：柱状パッキング、２０ａ：側面
２３、２４、２４ａ：接着剤層
２６：カバーシート、２６ａ：はみ出し部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a water leakage prevention structure for a tunnel, a construction method for the water leakage prevention structure, and a columnar packing used for the water leakage prevention structure.
[0002]
[Prior art]
In order to prevent spring water generated on the ground side of the tunnel from leaking into the tunnel from joints and cracks in the concrete wall, a water channel is drilled along the joints and cracks that appear on the concrete wall inside the tunnel. A columnar packing made of an elastic body is fitted on the surface side of the water and bonded to seal the surface opening of the water guide groove, the water guide groove is connected to the drain groove at the bottom of the tunnel, and the spring water is connected to the water guide groove and the drain. The material is discharged out of the tunnel through a groove, and an example thereof is disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 58-160499.
[0003]
In the water leakage prevention method described in the above publication, as shown in FIGS. 1 and 2, water guide grooves 12 are formed on the surface of the concrete wall 10 so as to straddle both sides of the joints 11 in the vertical direction. A low step portion 12 a having a shape in which the width of the groove is widened is formed on both side edge portions of the 12, and the lower end of the water guide groove 12 is communicated with a drainage groove 14 formed at the wall of the road surface 13. On the other hand, the columnar packing 15 for filling the water guide groove 12 is formed by an elastic body such as sponge rubber so that a protrusion 15a is projected from the center of the surface of the rectangular section matching the water guide groove 12.
[0004]
Then, the columnar packing 15 is fitted into the water guide groove 12 of the concrete wall 10 so that the surface thereof is flush with the bottom surface of the low step portion 12 a, and the side surface of the columnar packing 15 is adhered to the water guide groove 12 by the adhesive layer 16. It adheres to the groove wall 12b. Next, both side surfaces of the protrusions 15a of the columnar packing 15 and the low step portion 12a are filled with an epoxy resin to form a flange-shaped surface coating layer 17. In addition, the fluororesin film 16a is affixed on the back surface of the columnar packing 15 as needed.
[0005]
In the water leakage prevention structure obtained by the above construction method, the columnar packing 15 is firmly fixed to the concrete wall 10 with the surface covering layer 17 made of epoxy resin on the surface. Although the columnar packing 15 does not crack even if it expands and contracts, the water guide groove 12 is excavated in the concrete wall 10, and further, the low step portion 12a is formed on both sides by excavation, and the surface coating layer 17 is formed by filling with epoxy resin. Therefore, there are problems that the number of work steps in the tunnel increases, the productivity is low, and the finished appearance is deteriorated.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
This invention can reduce the work man-hours in the tunnel, improve the finished appearance, and is applicable not only to the vertical joints in the tunnel concrete wall but also to the horizontal joints and any cracks. The present invention provides a leakage prevention structure for a tunnel, a method for constructing the leakage prevention structure, and a columnar packing used for the leakage prevention structure.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In the water leakage prevention structure for a tunnel according to the present invention, a water guide groove is formed along the joint or crack in the concrete wall inside the tunnel, and a columnar packing made of an elastic body is fitted and bonded to the surface opening of the water guide groove. In the tunnel leakage prevention structure in which the surface opening of the water guide groove is sealed and this water guide groove is connected to the drain groove at the lower part of the tunnel, the columnar packing is made of closed cells made of rubber, thermoplastic resin or thermoplastic elastomer. It is formed of a foam, and the foam is a laminate of a sheet-like foam, or a foam that is foamed integrally in a mold after laminating sheets with a foaming agent. It is press-fitted and bonded flush with the surface of the concrete wall in the water conduit, and straddles the columnar packing surface and the concrete wall surfaces on both sides Wherein the band-like cover sheet comprising a beam or a thermoplastic elastomer is adhered.
[0008]
In the water leakage prevention structure of the tunnel described above, in the concrete wall, the columnar packing constituting the cover plate of the water guide groove is formed of a closed cell foam made of rubber, a thermoplastic resin or a thermoplastic elastomer , and this foam is a sheet foam. or the body is a laminate of, or foamed integrally in a mold after a laminate of foaming agent mixed sheet foam der Runode, high compression modulus than the foam usually called sponge, The pressing force against the groove wall when it is press-fitted into the water guiding groove is large and the adhesive force is strong, so that it does not peel easily. Therefore, there is no need for reinforcement by filling the epoxy resin in the above-mentioned known technology.
[0010]
The water leakage prevention structure of the tunnel is formed by forming a water guide groove along the joint or crack in the concrete wall inside the tunnel and connecting the water guide groove to the drain groove at the bottom of the tunnel. The columnar packing having a square cross section formed of a closed cell foam made of a thermoplastic resin or a thermoplastic elastomer is press-fitted and adhered to the surface of the concrete wall, and the surface opening of the water guide groove is sealed. After that, it is manufactured by sticking a band-shaped cover sheet made of rubber or thermoplastic elastomer across the columnar packing surface and the concrete wall surfaces on both sides thereof.
[0011]
Moreover, the water leakage prevention structure of the above tunnel can be press-fitted into the above water guide groove when a water guide groove is formed along the joint or crack in the concrete wall inside the tunnel and this water guide groove is connected to the drain groove at the bottom of the tunnel. A columnar packing with a square cross section is formed of a closed-cell foam made of rubber, thermoplastic resin or thermoplastic elastomer, a band-shaped cover sheet is formed on the surface of the columnar packing, and both side portions are flanged on both sides of the columnar packing. The columnar packing of the obtained columnar packing with cover sheet is press-fitted into the above water guide groove flush with the concrete wall surface and bonded to seal the surface opening of the water guide groove, and the above It can also be produced by adhering both side portions of a belt-shaped cover sheet to the concrete wall surface.
[0012]
In the former method, a columnar packing that does not have a belt-shaped cover sheet is press-fitted and bonded to the water guide groove as a single unit, and then the belt-shaped cover sheet is pasted across the wall surfaces on both sides, so the water guide groove is curved It is easy to press-fit the columnar packing, so that it is suitable for manufacturing a water leakage prevention structure by excavating a water guide groove along a crack formed on the wall surface. On the other hand, in the latter method, the columnar packing provided with a belt-shaped cover sheet is press-fitted into and bonded to the water guide groove, so that the columnar packing can be efficiently attached with the cover sheet when the water guide groove is linear. It is suitable for manufacturing a water leakage prevention structure by excavating water guide grooves along vertical and horizontal straight joints.
[0013]
It is advantageous to use the above-described columnar packing with a cover sheet for the water leakage prevention structure of the tunnel, particularly when the water guide groove is formed along a straight joint. That is, a strip-shaped cover sheet is attached to one side of a columnar packing having a square cross section that can be press-fitted into the water guide groove, and its both side portions are attached to both sides of the columnar packing so as to protrude into a flange shape, The above water leakage prevention structure is efficiently manufactured by using a foam made of closed cells made of rubber, a thermoplastic resin or a thermoplastic elastomer, and using the belt-like cover sheet made of rubber or a thermoplastic elastomer. be able to.
[0014]
In the present invention, the above-mentioned columnar packing is a cross-linked foam of rubber and thermoplastic resin or a foam of thermoplastic elastomer, and has closed cells, and is formed into a columnar body having a rectangular section that can be press-fitted into a water guide groove. Has been. Since the above-mentioned columnar packing is a fine closed cell, the compression elasticity is higher than that of a normal sponge rubber. Therefore, even when a small amount of compression is applied to the groove wall, the adhesive is applied to the groove wall. Adhesive strength in the case of adhering with increases the sealing performance as a cover plate of the water guide groove and peel resistance. In addition, the cross-sectional shape of the columnar packing is preferably rectangular in order to prevent slipping out. However, in order to facilitate press-fitting, the side surface can be slightly inclined as long as it does not slip out.
[0015]
The compression elastic modulus of the columnar packing is preferably 0.005 to 0.100 MPa, and particularly preferably 0.010 to 0.060 MPa. If the compression elastic modulus is less than 0.005 MPa, the adhesive force is insufficient and it is easy to peel off during use. On the other hand, if it exceeds 0.100 MPa, press-fitting into the water guide groove becomes difficult and workability is lowered. In addition, said columnar packing is shape | molded to the magnitude | size which can be press-fit | compressed according to the width | variety of a water guide groove | channel, and can obtain 0.005 MPa or more of repulsion after press-fit.
[0016]
The raw material for the columnar packing is preferably a non-halogen-based material having excellent alkali resistance, weather resistance, cold resistance and mechanical strength, and examples of the rubber include ethylene propylene rubbers such as EPM and EPDM. In the thermoplastic resin, an olefin resin such as a polyethylene resin and a polypropylene resin is preferable. Examples of the thermoplastic elastomer include styrene-based, low-density polyethylene-based, and olefin-based thermoplastic elastomers. In terms of lightness, the above thermoplastic resins and thermoplastic elastomers are preferable. In addition, the above-mentioned thermoplastic resin is preferable from the viewpoint of a high compression elastic modulus and an adhesive force to the water guide groove, and the above-mentioned thermoplastic elastomer is preferable from the viewpoint of workability when the water guide groove is curved.
[0017]
As described above, the columnar packing is formed into a size that can be press-fitted in accordance with the water guide groove, for example, a width of 30 to 300 mm and a thickness of 10 to 100 mm. Also good. In particular, electron beam crosslinking is advantageous for crosslinking foaming of thermoplastic resins such as olefinic resins, and it is advantageous to set the thickness to 20 mm or less for electron beam crosslinking. A plurality of foam sheets can be bonded together with an adhesive to obtain a desired thickness, which can be used as columnar packing.
[0018]
The band-shaped cover sheet adhered to the surface of the columnar packing is formed of rubber or thermoplastic elastomer, which is a material having rubber-like elasticity, as described above. These raw materials are also alkali resistant and weather resistant as described above. A non-halogen type having excellent cold resistance and mechanical strength is preferable, and an ethylene propylene rubber such as EPM or EPDM is preferable as the rubber. As the thermoplastic elastomer, styrene-based, low-density polyethylene-based and olefin-based thermoplastic elastomers are preferable.
[0019]
Since the above cover sheet covers the entire region spanning the surfaces of the concrete walls on both sides across the columnar packing, it is preferable that the surface of the cover sheet has a good appearance and matches the surface color of the concrete wall. On the other hand, since the back surface is an adhesive surface bonded to the columnar packing and the concrete wall, it is preferable that the adhesive bonding is easy. Therefore, the back surface of the cover sheet is usually treated with a primer, but the cover sheet has a multilayer structure of two or more layers, and an olefin-based thermoplastic elastomer having a good appearance is used for the surface layer. A layer with good adhesion, for example, an olefinic thermoplastic elastomer containing an epoxy group or a carboxyl group, can be used to eliminate the need for primer treatment during adhesion.
[0020]
The total thickness of the cover sheet is preferably 0.2 to 3 mm. If this thickness is less than 0.2 mm, it is easy to tear and the workability is poor. On the other hand, if it exceeds 3 mm, the difference in level that occurs when it is applied to the concrete wall becomes large and the appearance is reduced, and it becomes heavy. Workability becomes poor and uneconomical. The total width of the cover sheet is preferably 90 to 1000 mm. If the total width is less than 90mm, the width of the flange-like projecting portions on both sides of the columnar packing will be narrow, and it will be easy to peel off due to vibrations applied to the tunnel. On the other hand, if it exceeds 1000mm, workability will be reduced. And it becomes uneconomical.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiment 1
In FIG. 3, a water guide groove 12 is excavated symmetrically with respect to a vertical joint 11 in the vertical direction on the surface of the concrete wall 10 on the inner surface of the tunnel. At that time, the right and left groove walls 12b of the water guide groove 12 are formed in a plane perpendicular to the surface of the concrete wall 10, the groove bottom is inclined to the bottom of the ship, and the interval between the groove walls 12b, that is, the groove width B is 20 to 290 mm. Further, the height T of the groove wall 12b is set to 20 to 110 mm, and the total depth D of the water guide groove 12 is set to 40 to 160 mm. Then, the lower end of the vertical water guide groove 12 is connected to the drainage groove 14 of FIG.
[0022]
When a horizontal joint (not shown) perpendicular to the vertical joint 11 exists, a water guide groove similar to the water guide groove 12 along the vertical joint 11 is excavated along the horizontal joint, and both ends thereof are excavated. Is connected to the water guide groove 12 along the vertical joint 11.
[0023]
On the other hand, EPDM is used as rubber, and vulcanizing agent, vulcanization accelerator, reinforcing agent, filler, anti-aging agent, softening agent, foaming agent, etc. are blended and kneaded in accordance with conventional methods, and foamed into a predetermined shape. Molding is performed to obtain the columnar packing 20 (see FIG. 4). The columnar packing 20 is a cross-linked foam made of closed cells, the expansion ratio is set to 2 to 50 times, and the compression elastic modulus is 0.005 to 0.100 MPa. Further, the width b is 3 to 20% larger than the width B of the water guide groove 12, and the thickness t is equal to or less than the height T of the groove wall 12b, preferably 10 to 100 mm, and the length is 1 to 20 m. Each is set.
[0024]
Further, in the above EPDM, a vulcanizing agent, a vulcanization accelerator, a reinforcing agent, a filler, an anti-aging agent, a softening agent and the like are blended and kneaded according to a conventional method, and a sheet having a thickness of 0.2 to 3 mm is formed. Vulcanize. And this sheet | seat is cut | judged to a predetermined dimension, and the said strip | belt-shaped cover sheet 26 is obtained. At that time, the width is set to 25 to 1000 mm, preferably 1.3 to 10 times the width of the columnar packing 20. The length is set equal to the length of the columnar packing 20.
[0025]
The obtained cover sheet 26 and columnar packing 20 are bonded together with an adhesive with their centers aligned. At this time, a primer treatment is applied to the adhesive surfaces of the cover sheet 26 and the columnar packing 20 as necessary, and preferably only the side edges excluding the center of the columnar packing 20, for example, a portion having a width of 0.2 to 100 mm. Next, an adhesive is applied to the surfaces of the groove wall 12b and the concrete wall 10 of the water guide groove 12, and the columnar packing 20 is press-fitted into the water guide groove 12 (see FIG. 3). The protruding portion 26a of the cover sheet 26 is adhered to the surface of the concrete wall 10 in the groove wall 12b. In addition, the adhesion surface by said adhesive agent is processed with a primer beforehand as needed.
[0026]
In FIG. 3, the columnar packing 20 and the cover sheet 26 are bonded to each other with an adhesive layer 23 on the side edge side of the columnar packing 20. In this case, since the central portion of the cover sheet 26 is separated without being bonded to the columnar packing 20, even if the columnar packing 20 is compressed by a small amount during press-fitting, generation of wrinkles in the cover sheet 26 is prevented. Further, the side surface 20a of the columnar packing 20 and the flange-shaped protruding portion 26a of the cover sheet 26 are bonded to the groove wall 12b of the water guide groove 12 and the surface of the concrete wall 10 by the adhesive layer 24, respectively.
[0027]
In the first embodiment, the columnar packing 20 is a crosslinked foam made of an olefin resin such as polyethylene and polypropylene instead of the EPDM foam, or heat such as styrene, low density polyethylene and olefin. It can be made from any foam of plastic elastomer. Further, the belt-like cover sheet 26 can be made of any elastomer of styrene, low density polyethylene, and olefin thermoplastic elastomer instead of the above EPDM. An arbitrary combination of the type of elastomer constituting the cover sheet 26 and the type of foam constituting the columnar packing 20 can be selected.
[0028]
Embodiment 2
5 and 6, 10 is a concrete wall inside the tunnel, 11 is a vertical joint, and 12 is a water guide groove along the vertical joint 11. When the crack 18 is generated near the vertical joint 11, the water guide groove 31 is excavated along the crack 18, and at least one end thereof, preferably the downstream end thereof, is formed in the water guide groove 12 along the vertical joint 11. Connecting. At this time, the water guide groove 31 along the crack 18 has a constant width, and is gently curved so that the crack 18 is positioned at substantially the center in the width direction, in other words, the columnar packing 20 can be press-fitted. Drill into a curved shape with a certain degree of curvature.
[0029]
Next, the columnar packing 20 that does not have the cover sheet 26 is press-fitted into the water guide groove 31 along the crack 18 and bonded with the adhesive layer 24 applied in advance to the groove wall of the water guide groove 31. The strip-shaped cover sheet 26 made of the elastomer is bonded to the columnar packing 20 and the concrete wall 10 surfaces on both sides thereof with an adhesive layer 24a. In this case, the adhesive surface is previously treated with a primer as necessary.
[0030]
The shape of the cover sheet 26 does not have to be a curved shape with a constant width corresponding to the columnar packing 20, and is arbitrary as long as it covers the water guide groove 31. The columnar packing 20 and the cover sheet 26 may be attached to the water guide groove 12 along the vertical joint 11 either before or after the attachment to the water guide groove 31 along the crack 18. In addition, when the generation position of the crack 18 is close to the horizontal joint (not shown), the water guide groove 31 along the crack 18 can be connected to the water guide groove along the horizontal joint, and the generation position is the lower drainage groove. If it is close to 14 (see FIG. 1), it can be connected to this drainage groove 14.
[0031]
Also in the second embodiment, as in the first embodiment, the columnar packing 20 is made of any foam of a crosslinked foam of EPDM and an olefin resin or a thermoplastic elastomer foam of styrene, low density polyethylene and olefin. The cover sheet 26 can be made of any elastomer such as EPDM or styrene-based, low-density polyethylene-based and olefin-based thermoplastic elastomers. The type of elastomer constituting the cover sheet 26 and the columnar packing 20 are Arbitrary combinations can be selected as the type of the foam to be configured.
[0032]
【Example】
For 100 parts of EPDM (parts by weight, the same applies hereinafter), 1.0 part of vulcanizing agent (sulfur), 80 parts of carbon black, 1 part of stearic acid, 25 parts of oil, 5 parts of zinc white , Kneaded to make EPDM composition, 100 parts of the mixture was mixed with 2 parts of baking soda-based foaming agent (foaming agent “EV309” manufactured by Eiwa Chemical Industry Co., Ltd.) and kneaded to form a 0.5 mm thick sheet. Eight sheets with a width of 150 mm and a length of 450 mm were cut out, and these eight sheets were stacked and mounted on a foaming mold (inner dimensions: depth 40 mm, width 150 mm, length 450 mm), and under a pressure of 100 Pa, Heated at 190 ° C for 10 minutes and cooled at 20 ° C for 10 minutes to obtain a crosslinked foamed product with a foaming ratio of 10 times. Both ends and both sides were cut to form columnar packing (thickness 40 mm, width 100 mm, length 400 mm) Got.
[0033]
100 parts of polyethylene is blended with 1.0 part of the foaming agent “EV309” and 2 parts of trimethylpropane triacrylate as the cross-linking agent, and a 2 mm thick, 70 mm wide, 210 mm long sheet is formed and cross-linked by irradiation with an electron beam. The obtained cross-linked sheet was mounted on a foaming mold (inner dimensions: depth 4 mm, width 150 mm, length 450 mm), and foamed approximately nine times in the same manner as described above, thickness 4 mm, width 150 mm, length A foam sheet of 450 mm was obtained, 10 of which were bonded together with an adhesive, and both ends and both sides were cut to form columnar packing (thickness 40 mm, width 100 mm, length 400 mm).
[0034]
EPDM and polypropylene are mixed at a weight ratio of 70/30, 2 parts of organic peroxide are added to 100 parts, mixed, and subjected to dynamic crosslinking to produce a polyolefin-based thermoplastic elastomer. 2 parts of foaming agent “EV309” was added to form a sheet with a thickness of 2.5 mm, a width of 94 mm, and a length of 280 mm, and four of them were stacked to form a foaming mold (inner dimensions: depth 40 mm, width 150 mm, length 450 mm) and foamed 10 times as described above, and both ends and both sides thereof were cut to form columnar packing (thickness 40 mm, width 100 mm, length 400 mm).
[0035]
A sheet was formed using the EPDM composition for columnar packing and vulcanized to form a cover sheet having a thickness of 0.5 mm, a width of 160 mm, and a length of 400 mm. Also, a cover sheet having a thickness of 0.5 mm, a width of 160 mm, and a length of 400 mm was formed using the polyolefin-based thermoplastic elastomer for columnar packing.
[0036]
The three types of columnar packing and two types of cover sheets were combined and bonded together using a urethane adhesive to obtain the water leakage prevention structures of Examples 1 to 3. However, at the time of bonding, both adhesive surfaces were treated with a primer, and the above-mentioned adhesive was applied to the width 25 mm portions of both side edges of the columnar packing. Then, a square groove with a width of 90 mm, a depth of 50 mm, and a length of 1000 mm is straightly excavated on the concrete wall, and the groove wall of this square groove and the flange-like protruding portion of the cover sheet are treated with a primer, and an epoxy adhesive is applied. The columnar packing was press-fitted into the square groove, and the flange-shaped protruding portion of the columnar packing was bonded to the concrete wall.
[0037]
For Examples 1 to 3 above, the total weight per meter length of the columnar packing and the cover sheet, the repulsive force when the columnar packing is press-fitted (stress when compressed 10 mm in the width direction), and the adhesive strength between the square groove and the columnar packing The adhesive strength between the cover sheet and the concrete wall was measured. However, the adhesive strength was measured by using a spring balance and pulling one end of the columnar packing or cover sheet perpendicularly to the wall surface. The results are shown in Table 1 below.
[0038]
[Table 1]

[0039]
Further, when the columnar packing and the cover sheet used in Examples 1 to 3 were tested for adhesiveness, alkali resistance, weather resistance and cold resistance, all were good. Further, for the sealing property test, when the lower end of the vertical groove where the columnar packing was fixed was closed and water was poured into the upper space, there was no leakage for one month.
[0040]
It is to be noted that water leakage prevention comprising the columnar packing 15 (width 100 mm, thickness 30 mm, protrusion 15 a width 20 mm, height 10 mm) and an epoxy resin surface coating layer 17 (thickness 10 mm, width 400 mm) made of EPDM foam in FIG. When the structure was used as a comparative example and tested in the same manner as described above, the total weight was 1.0 kg / m, the repulsion was 0.021 kg / cm ² , and the adhesive strength was 150 N.
[0041]
An arc having a radius of curvature of 500 mm is drawn on the concrete wall, and the square groove (width 90 mm, depth 50 mm, length 700 mm) is excavated along the arc, and the first to third embodiments are formed in the square groove. The columnar packing used was pressed and bonded while curving. On the other hand, a wide sheet having a thickness of 0.5 mm is formed from the EPDM composition of the raw material for the cover sheet of Examples 1 to 3 and the olefinic thermoplastic elastomer, respectively, and an arc similar to that of the concrete wall is formed on the surface thereof. Draw and cut out a 160 mm wide sector with the arc as the center line to form a cover sheet, which is bonded to the above-mentioned columnar packing and the wall surfaces on both sides thereof. Went. The results are shown in Table 2 below. However, the primer treatment was performed for bonding the columnar packing and the cover sheet.
[0042]
[Table 2]

[0043]
The performance of the above Examples 1 to 6 is compared with the comparative example, x is very inferior to the comparative example, △ is inferior to the comparative example, ◯ is about the same as the comparative example, and is much better than the comparative example. The results shown in Table 3 below were obtained. In Table 3, “actual” is an abbreviation for “example”.
[0044]
[Table 3]

[0045]
As shown in Table 3 above, Examples 1 to 6 are all lightweight, flexible (however, flexible as workability), repulsive force, sealing properties, cold resistance, alkali resistance, cost, and appearance. In comparison with the comparative example, the sealing property and the appearance were particularly excellent. In particular, Examples 2, 3, 5, and 6 use polyethylene foam or thermoplastic elastomer foam for the columnar packing and use polyolefin-based thermoplastic elastomer for the cover sheet, so that they are extremely excellent in terms of light weight and cost. It was. In addition, Examples 2 and 5 were very excellent in repulsive force, and Examples 4 and 6 were very excellent in flexibility.
[0046]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the number of work man-hours in the tunnel is reduced, the work period can be greatly shortened, and the finished appearance and sealability are improved, and the concrete wall can be prevented from peeling off. Costs required for construction are greatly reduced. In particular, the invention according to claim 2 is suitable for making a water leakage prevention structure by excavating a water guide groove along a crack generated on a wall surface. The invention according to claim 3 is suitable for making a water leakage prevention structure by excavating a water guide groove along vertical and horizontal straight joints. Moreover, the invention which concerns on Claim 4 is suitable as columnar packing used when a water ditch is excavated along the vertical and horizontal linear joint.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a conventional apparatus.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view of the first embodiment.
FIG. 4 is a perspective view of a columnar packing with a cover sheet.
FIG. 5 is a front view of the second embodiment.
6 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
[Explanation of symbols]
10: Concrete wall 11: Longitudinal joint 12, 31: Water guide groove, 12a: Low step portion, 12b: Groove wall 14: Drainage groove 18: Crack 20: Columnar packing, 20a: Side surfaces 23, 24, 24a: Adhesive layer 26 : Cover sheet, 26a: protrusion

Claims

A water guide groove is formed along the joint or crack in the concrete wall inside the tunnel, and a columnar packing made of an elastic body is fitted and bonded to the surface opening of this water guide groove, and the surface opening of the water guide groove is sealed, In the tunnel water leakage prevention structure in which the water guide groove is connected to the drainage groove at the lower part of the tunnel, the columnar packing is formed of a foam of closed cells made of rubber, thermoplastic resin or thermoplastic elastomer, and the foam is a sheet. It is a foam of laminated foam, or foam which is foamed integrally in a mold after laminating sheets with foaming agent, and this columnar packing is flush with the surface of the concrete wall in the water guide groove. A band made of rubber or thermoplastic elastomer that is press-fitted and bonded, straddling this columnar packing surface and the concrete wall surfaces on both sides. Leakage preventing structure of a tunnel cover sheet is characterized in that it is stuck.

In the concrete wall inside the tunnel, a water guide groove is formed along the joint or crack, and when this water guide groove is connected to the drain groove at the bottom of the tunnel, the surface opening of the water guide groove is made of rubber, thermoplastic resin or thermoplastic elastomer. Formed of a closed cell foam, and the foam is a laminate of a sheet-like foam or a foam that is integrally foamed in a mold after laminating sheets with a foaming agent, This square-shaped columnar packing is press-fitted and bonded flush with the surface of the concrete wall to seal the surface opening of the water guide groove, and then the rubber or the straddle straddles the columnar packing surface and the concrete wall surfaces on both sides thereof. A method for constructing a structure for preventing leakage of a tunnel, characterized by sticking a band-shaped cover sheet made of a thermoplastic elastomer.

In the concrete wall inside the tunnel, a water guide groove is formed along the joints or cracks, and when connecting this water guide groove to the drain groove at the bottom of the tunnel, the rectangular columnar packing that can be press-fitted into the water guide groove is made of rubber and heat. It is formed from a closed cell foam made of a plastic resin or thermoplastic elastomer, and a band-shaped cover sheet is stuck on the surface of the columnar packing, and the both side portions are stuck on both sides of the columnar packing so as to protrude into a flange shape. The columnar packing of the columnar packing with a cover sheet is press-fitted and adhered to the above-mentioned water guide groove flush with the surface of the concrete wall to seal the surface opening of the water guide groove, and both sides of the above belt-like cover sheet are attached to the concrete wall. A construction method of a water leakage prevention structure for a tunnel characterized by being attached to the surface.

A strip-shaped cover sheet is attached to one side of a columnar packing having a square cross section that can be press-fitted into the water guide groove according to claim 1, and the both side portions thereof are attached to both sides of the columnar packing so as to protrude in a flange shape, The packing is made of closed-cell foam made of rubber, thermoplastic resin or thermoplastic elastomer, and this foam is a laminate of sheet-like foam, or inside the mold after laminating sheets with foaming agent Column-shaped packing for water guiding grooves in a water leakage prevention structure for a tunnel , wherein the band-shaped cover sheet is made of rubber or a thermoplastic elastomer.