JP4076787B2

JP4076787B2 - Wear indicator for brake element and wear detector for brake element

Info

Publication number: JP4076787B2
Application number: JP2002119534A
Authority: JP
Inventors: 宏安田; 透関根; 智美大久保; 秀夫小川; 英紀柿崎; 知宏藤田
Original assignee: Akebono Brake Industry Co Ltd
Current assignee: Akebono Brake Industry Co Ltd
Priority date: 2001-04-26
Filing date: 2002-04-22
Publication date: 2008-04-16
Anticipated expiration: 2022-04-22
Also published as: JP2003014020A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明に係るブレーキ素子用ウェアインジケータは、ドラムブレーキ用のブレーキシューアッセンブリ、或はディスクブレーキ用のパッドとして、自動車等の車両の制動に使用するブレーキ素子の寿命、言い換えれば交換までに走行可能な距離を知る為、このブレーキ素子を構成するライニングの残り厚さを検出する為のものである。尚、本明細書でブレーキ素子とは、ブレーキシューアッセンブリとパッドとを総称したものを表す。逆に言えば、本明細書でブレーキシューアッセンブリとは、ドラムブレーキ用のブレーキ素子を指し、パッドとは、ディスクブレーキ用のブレーキ素子を指す。
【０００２】
【従来の技術】
車両用のブレーキには、裏板にライニングを添着して成るブレーキ素子を組み込んでいる。制動を行なう場合には、このライニングをドラム或はディスク等の制動用回転体に押し付ける。例えばディスクブレーキの場合には、図２５に示す様に、車輪と共に回転するディスク１の両側に１対のパッド２、２を、車体側に固定した図示しないサポートに対し、このディスク１の軸方向（図２５の左右方向）に関する変位自在に支持している。上記各パッド２、２は、それぞれ裏板３の片面にライニング４を添着して成る。制動時には、図示しないキャリパに内蔵したピストンの押し出しに伴って上記各パッド２、２を上記ディスク１の両側面に押し付ける。そして、上記ライニング４と上記ディスク１の両側面との摩擦によって制動を行なわせる。
【０００３】
上記各パッド２、２のライニング４は、制動の繰り返しにより次第に摩耗する為、或る程度摩耗が進んだ場合に、新しいパッド２、２と交換しなければならない。ところが、上記ライニング４の厚さを外部から目視して判定する事は不可能若しくは困難である為、ウェアインジケータを上記１対のパッド２、２のうちの少なくとも一方のパッド２に装着し、上記ライニング４が許容限度にまで摩耗した場合に、上記ウェアインジケータからの信号に基づいて運転席に設けた警報器から、上記各パッド２、２の交換を促す旨の指令を出す様にしている。
【０００４】
図２６は、この様な目的を達する為に考えられた、実開平５−４７５６２号公報に記載されたウェアインジケータ付パッドの１例を示している。パッド２を構成する裏板３の端部で、ライニング４の周縁から突出した部分には、上記裏板３の表裏面を貫通する状態で取付孔５を形成し、この取付孔５の内側にウェアインジケータ６を、保持筒７と圧縮ばね８とを介して装着している。このウェアインジケータ６は、合成樹脂製のホルダ９中に、検出部である導線１０を埋設して成る。この様なウェアインジケータ６を上記裏板３に支持した状態で上記導線１０の先端部は、上記ライニング４の摩耗許容限度面Ｘに位置する。
【０００５】
制動の繰り返しに伴なって上記ライニング４が摩耗し、その厚さ寸法が小さくなると、先ずホルダ９の先端部がディスク１との摩擦によって摩耗する。そして、更に摩耗が進むと、このホルダ９中に埋設された導線１０の先端部とディスク１の側面とが擦れ合って、この導線１０が、その先端部で破断する。導線１０が破断した事は、図示しない検出回路により検出し、この検出回路が運転席に設けた警報器に信号を送って、この警報器により前記パッド２の交換を促す旨の指令を出す。
【０００６】
又、図示はしないが、特開平６−１９３６６０号公報には、ライニング中に複数の導線を、このライニングの厚さ方向に関する位置を互いに異ならせて設ける事により、このライニングの摩耗程度を複数段に分けて運転者に知らせる装置が記載されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
図２６に示した従来構造の場合、ウェアインジケータ６の製造並びに取り扱いが容易である反面、ライニング４の摩耗程度を１段階でしか検出できない。この為、パッド２の交換時期をその直前でしか運転者に知らせる事ができず、パッド２の寿命に関する知識のない運転者に不安感を与える可能性がある。これに対して特開平６−１９３６６０号公報に記載された、ライニング中に複数の導線を設ける構造の場合には、ライニングの摩耗程度を複数段階で検出する事により、パッドの寿命を知らせる事に関して知識のない運転者に与える不安感の軽減を図れる。但し、上記特開平６−１９３６６０号公報に記載された、ライニング中に複数の導線を設ける構造は、製造作業が面倒であるだけでなく、この様な導線を備えたパッドをサポートに組み付け、更に配線を取り回す作業が面倒になる。
本発明のブレーキ素子用ウェアインジケータは、この様な事情に鑑みて発明したものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明のブレーキ素子用ウェアインジケータは、支承部材と、複数の導電路と、第一、第二両合流電路とを備える。
このうちの支承部材は、裏板の片面にライニングを添着して成るブレーキ素子の裏板の片面から突出する状態で支持されるもので、絶縁材製である。
又、上記各導電路は、上記支承部材の一部で上記ライニングの厚さ方向に関して互いに異なる位置に互いに並列に設置されたもので、それぞれ抵抗を有する。
又、上記第一合流電路は、上記各導電路の一端部を導通させたものである。
又、上記第二合流電路は、これら各導電路の他端部を導通させたものである。
又、上記各導電路は、良導電材製の良導電部と電位抵抗を有する抵抗部とを互いに直列に配置して成るものである。
更に、上記各抵抗部が、上記基板の一部で上記ライニングの厚さ方向に関して摩擦面から離れた側に片寄せて設置されている。
【０００９】
又、本発明のブレーキ素子の摩耗検出装置は、請求項１又は請求項２に記載されたブレーキ素子用ウェアインジケータ（の抵抗値）に基づいて、上記ライニングの摩耗量を算出する演算器を備える。
又、この演算器と、上記ブレーキ素子用ウェアインジケータの第一合流電路又は第二合流電路との間に、モニタ電圧を得る為の基準抵抗部の一方を接続している。
更に、上記基準抵抗部の他方を、この抵抗部に一定の電圧を印加する為の定電圧電源回路に接続している（請求項３の場合）。
或は、上記基準抵抗部の他方を、アースに接続している（請求項４の場合）。
そして、何れの場合でも、上記基準抵抗部を、上記演算器を内蔵する演算制御器内に設けている。
【００１０】
【作用】
上述の様に構成する本発明のブレーキ素子用ウェアインジケータをブレーキ素子に組み込むと、ライニングの摩耗進行に伴って複数の導電路が、裏板から遠い側から順次切断される。そして、導電路が切断されるのに伴って、第一合流電路と第二合流電路との間の抵抗が大きくなる。従って、上記ブレーキ素子用ウェアインジケータを、例えば請求項３、４に記載した様なブレーキ素子の摩耗検出装置に組み込む事により、上記両合流電路間の抵抗の変化に対応する値に基づいて、上記ライニングの摩耗量を、上記導電路の数に合わせた段階で検出できる。ウェアインジケータ自体、ブレーキ素子からは独立したものであるから、製造は容易である。又、上記第一、第二両合流電路を制御器に接続する等の配線は容易に行なえる。
又、本発明の場合、上記各導電路を構成する各抵抗部が、制動時に温度上昇するディスクの熱の影響を受けにくくすると共に、受けた場合でも各抵抗部への影響が等しくなる様にして、上記ライニングの摩耗量検出の信頼性向上を図れる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
図１〜６は、本発明に関する参考例の第１例を示している。本参考例のウェアインジケータ６ａは、ディスクブレーキ用のブレーキ素子であるパッド２に組み付ける事を考慮したものであって、図２〜３に示す様な支承部材１１を有する。この支承部材１１は、図１に示す様なセラミック製で薄肉の（例えば厚さが０．２〜０．４mm程度、より具体的には０．３mm程度の）基板１２を、熱硬化性合成樹脂製のホルダ９ａ内に包埋支持して成る。そして、使用状態では上記支承部材１１を、図４に示す様に、裏板３の片面にライニング４を添着して成るパッド２の裏板３の一部で、このライニング４の外周縁から突出する部分に、この裏板３の片面からこのライニング４を添設した側に突出する状態で装着する。
【００１２】
上記基板１２の片面には第一、第二両合流電路１３、１４を、互いに平行に設けている。そして、これら両合流電路１３、１４同士の間に複数本（図示の例では４本）の抵抗部２２ａ〜２２ｄを有する導電路１５ａ〜１５ｄを、それぞれの両端部を上記両合流電路１３、１４に導通させた状態で、互いに並列に設けている。従って、これら両合流電路１３、１４及び上記各導電路１５ａ〜１５ｄにより上記基板１２の片面に、梯子形状の電路が形成される。この様な電路を構成する、上記両合流電路１３、１４及び上記各導電路１５ａ〜１５ｄは、上記基板１２の片面に印刷により設けている。
【００１３】
又、上記支承部材１１を上記裏板３の一部に、上記図４に示す様に装着した状態で、上記各導電路１５ａ〜１５ｄは、上記ライニング４の厚さ方向（図１、２、５、６の上下方向、図３、４の表裏方向）に関して互いに異なる位置に、互いに並列に設置された状態となる。又、この設置状態で上記基板１２の面方向が、図３に示す様にディスク１の回転方向に対し直角方向になる様に、即ち、この基板１２の面方向がこのディスク１の径方向に一致する様に、上記基板１２を配置している。尚、上記ホルダ９ａの基端部（図２の下端部）には１対の端子１６ａ、１６ｂを設けており、これら両端子１６ａ、１６ｂの基端部を、それぞれ上記第一、第二合流電路１３、１４に接続すると共に、これら両端子１６ａ、１６ｂの中間部乃至先端部を、上記ホルダ９ａの基端面から突出させている。設置状態では上記両端子１６ａ、１６ｂの中間部乃至先端部に、図示しない制御器に通じるハーネスの端部を接続する。
【００１４】
上述の様に構成する本参考例のウェアインジケータ６ａを前記パッド２に組み込むと、前記ライニング４の摩耗進行に伴って、それぞれが抵抗部２２ａ〜２２ｄを有する複数の導電路１５ａ〜１５ｄが、上記パッド２を構成する前記裏板３から遠い側から順次切断される。即ち、上記ライニング４の摩耗が進行するのに伴って、制動時に於ける前記裏板３と上記ディスク１との距離が短くなり、上記ウェアインジケータ６ａを構成する支承部材１１が、その先端部から基端部に向かって、上記ディスク１の側面との摩擦に基づいて次第に消失する。この場合に於いて、上記支承部材１１のうちのホルダ９ａは、上記ディスク１の側面との摩擦によって摩耗消失し、セラミック製の基板１２が、上記ホルダ９ａの先端（図２の上端）から露出した状態で折損して消失する。上記基板１２を構成するセラミックはディスク１を構成する鋳鉄よりも硬い反面脆い為、この基板１２を薄肉にすると共にこの基板１２の面方向をこのディスク１の回転方向に対し直角に配置する事で、上記ホルダ９ａの先端面から露出した上記基板１２が、次々に折損する様に構成できる。尚、この基板１２の折損がより確実に行なわれる様にする為、この基板１２の両側縁部に、細かな切り欠きを多数形成する事もできる。
【００１５】
この様にして上記基板１２が先端側（図１〜２の上端側）から折損すると、この基板１２の片面に配設した上記各導電路１５ａ〜１５ｄが、先端側の導電路１５ａから基端側（図１〜２の下端側）の導電路１５ｄに向けて、順番に切断される。この様にして各導電路１５ａ〜１５ｄが切断されるのに伴って、上記第一合流電路１３と上記第二合流電路１４との間の抵抗が次第に大きくなる。従って、これら両合流電路１３、１４間の抵抗値の変化に対応する値に基づいて、上記ライニング４の摩耗量を、上記各導電路１５ａ〜１５ｄの数に合わせた段階（図示の例では４段階）で検出できる。この点に就いて、図５〜６を参照しつつ説明する。
【００１６】
このうちの図５は、本参考例のウェアインジケータ６ａの等価回路を、図６はこのウェアインジケータ６ａを検知回路に組み込んだ状態の等価回路を、それぞれ示している。尚、この検知回路を示す図６で、Ｖ_m は上記ライニング４の摩耗に応じた出力であるモニタ電圧を、Ｒ_r はこのモニタ電圧を得る為の抵抗部（抵抗値に就いてもこの符号をそのまま使用する）を、それぞれ示している。又、このモニタ電圧を得る為の電源の電圧を５Ｖとした場合で説明する。
【００１７】
先ず、上記各導電路１５ａ〜１５ｄの抵抗部２２ａ〜２２ｄの抵抗値をそれぞれＲ₁ 、Ｒ₂ 、Ｒ₃ 、Ｒ₄ とすると、上記ライニング４が摩耗しておらず、図５〜６に示す様に総ての導電路１５ａ〜１５ｄが前記第一、第二合流電路１３、１４同士を接続している状態では、これら両合流電路１３、１４同士の間の抵抗値は、
１／｛（１／Ｒ₁ ）＋（１／Ｒ₂ ）＋（１／Ｒ₃ ）＋（１／Ｒ₄ ）｝
となる。
そして、上記モニタ電圧Ｖ_m は、
Ｖ_m ＝５・Ｒ_r ／［１／｛（１／Ｒ₁ ）＋（１／Ｒ₂ ）＋（１／Ｒ₃ ）＋（１／Ｒ₄ ）｝］
となる。
【００１８】
次に、上記ライニング４が少し摩耗し、最もディスク１寄りの導電路１５ａが切断されると、両合流電路１３、１４同士の間の抵抗値は、
１／｛（１／Ｒ₂ ）＋（１／Ｒ₃ ）＋（１／Ｒ₄ ）｝
となる。
そして、上記モニタ電圧Ｖ_m は、
Ｖ_m ＝５・Ｒ_r ／［１／｛（１／Ｒ₂ ）＋（１／Ｒ₃ ）＋（１／Ｒ₄ ）｝］
となる。
上記ライニング４の摩耗の進行に伴って、次にディスク１に近い導電路１５ｂが切断されると、両合流電路１３、１４同士の間の抵抗値は、
１／｛（１／Ｒ₃ ）＋（１／Ｒ₄ ）｝
となる。
そして、上記モニタ電圧Ｖ_m は、
Ｖ_m ＝５・Ｒ_r ／［１／｛（１／Ｒ₃ ）＋（１／Ｒ₄ ）｝］
となる。
上記ライニング４の摩耗の進行に伴って、次にディスク１に近い導電路１５ｃが切断されると、両合流電路１３、１４同士の間の抵抗値は、
１／（１／Ｒ₄ ）＝Ｒ₄
となる。
そして、上記モニタ電圧Ｖ_m は、
Ｖ_m ＝５・Ｒ_r ／Ｒ₄
となる。
上記ライニング４が更に摩耗し、総ての導電路１５ａ〜１５ｄが切断されると、両合流電路１３、１４同士の間の抵抗値は∞となり、上記モニタ電圧Ｖ_m は、Ｖ_m ＝５・Ｒ_r ／∞＝０
となる。
【００１９】
この様に本参考例のウェアインジケータ６ａをパッド２に組み付ければ、上記ライニング４の摩耗量に応じて上記第一、第二合流電路１３、１４同士の間の抵抗値を１／｛（１／Ｒ₁ ）＋（１／Ｒ₂ ）＋（１／Ｒ₃ ）＋（１／Ｒ₄ ）｝から∞まで、全部で５段階に変化させ、上記モニタ電圧Ｖ_m を同じく５段階に変化させる事ができる。従って、このモニタ電圧Ｖ_m を演算器を備えた制御器により処理する事で、上記ライニング４の摩耗量を、少なくとも５段階で求める事ができる。更には、このライニング４の厚さ方向に関して隣接する導電路１５ａ〜１５ｄが切断される間の走行距離から、走行距離と摩耗量との関係を求め、この関係とその後の走行距離とから、各時点での摩耗量を推定して表示する事も可能になる。この様に、上記ライニング４の摩耗量に関して、運転者に細かな状況を知らせる事ができる為、知識の乏しい運転者に与える不安感の軽減を図れる。又、上記ウェアインジケータ６ａ自体、ブレーキ素子であるパッド２からは独立したものであるから、製造は容易であり、更に、前記第一、第二両合流電路１３、１４を制御器に接続する等の配線は容易に行なえる。
【００２０】
次に、図７は、請求項２に対応する構造の１例を示している。上述の参考例の第１例の場合、基板１２を包埋して支承部材１１を構成するホルダ９ａ（図２〜３）を円柱状に構成していたのに対して、本例の場合には、ホルダ９ｂを、円周方向の一部に平坦部１７を形成した欠円柱状としている。そして、このホルダ９ｂ内に包埋支持された基板１２の片面に設けた第一、第二両合流電路１３、１４及び各導電路１５ａ〜１５ｄ（図１参照）を、上記基板１２のうちでこの平坦部１７に対向する片面に設置している。尚、これら平坦部１７と基板１２の片面とは互いに平行にし、できるだけ近づけて、上記ホルダ９ｂを構成する合成樹脂のうちで上記各導電路１５ａ〜１５ｄを覆う部分の厚さをできるだけ薄くしている。
【００２１】
この様にこれら各導電路１５ａ〜１５ｄを覆う合成樹脂の厚さを薄くすると、これら各導電路１５ａ〜１５ｄが、制動時の摩擦により温度上昇したディスク１やライニング４（図２、４、２５参照）からの熱を受けて温度上昇し易くなる。この為、上記各導電路１５ａ〜１５ｄを、上記ディスク１やライニング４の温度検知に利用できる。即ち、これら各導電路１５ａ〜１５ｄとして、サーミスタ等の温度により抵抗値が変化するものを使用すれば、これら各導電路１５ａ〜１５ｄの両端部をそれぞれ接続した上記第一、第二両合流電路１３、１４同士の間の抵抗値から、上記ディスク１やライニング４部分の温度を知る事ができる。
【００２２】
尚、上記各導電路１５ａ〜１５ｄは、上記ライニング４の摩耗の進行に伴って順番に切断される為、上記第一、第二両合流電路１３、１４同士の間の抵抗値は、温度変化とは別にライニング４の摩耗によっても変化する事は、前述の本発明に関する参考例の第１例で述べた通りである。そこで、本例を実施する場合には、車両の始動時等に、上記第一、第二両合流電路１３、１４同士の間の抵抗値と温度とを関連付ける初期設定を行なう。始動時には上記ディスク１やライニング４部分の温度は外気温と考えられるので、初期設定時に於ける抵抗値を外気温に見合う抵抗値とする。外気温を表わす信号は、空調機用の外気温センサ等から求める。尚、車両を運行停止直後に再始動する場合、上記ディスク１やライニング４部分の温度が外気温よりも高くなっているので、車両を運行停止から再始動までの時間が或る程度（例えば２時間以上）経過しない限り、上記初期設定を行なわない様にする。
【００２３】
次に、図８は、本発明に関する参考例の第２例を示している。本参考例の場合には、基板１２の両面にそれぞれ複数本ずつ（図示の例では４本ずつ）の導電路１５ａ〜１５ｄ、１５ａ´〜１５ｄ´を設けている。このうち、上記基板１２の片面１８｛図８（Ａ）の左面で図８（Ｂ）に表した面｝に、上記各導電路１５ａ〜１５ｄと第一、第二両合流電路１３、１４とを設置している。そして、パッド２のライニング４（図２、４、２５参照）の厚さ方向（図８の上下方向）に関して互いに異なる位置に（図示の例では等ピッチで）設置した上記各導電路１５ａ〜１５ｄの一端部を上記第一合流電路１３に、他端部を第二合流電路１４に、それぞれ接続している。又、上記基板１２の他面１９｛図８（Ａ）の右面で図８（Ｃ）に表した面｝に、上記各導電路１５ａ´〜１５ｄ´と第一、第二両合流電路１３´、１４´とを設置している。そして、パッド２のライニング４の厚さ方向に関して互いに異なる位置に等ピッチで設置した上記各導電路１５ａ´〜１５ｄ´の一端部を上記第一合流電路１３´に、他端部を第二合流電路１４´に、それぞれ接続している。
【００２４】
上記片面１８に設置した第一、第二両合流電路１３、１４と、他面１９に設置した第一、第二両合流電路１３´、１４´とは、互いに導通させている。この為に、上記基板１２の一部で第一合流電路１３、１３´に整合する部分、並びに第二合流電路１４、１４´に整合する部分に、それぞれ通孔を形成し、これら各通孔を通じて、上記両第一合流電路１３、１３´同士、並びに上記両第二合流電路１４、１４´同士を、互いに導通させている。又、上記ライニング４の厚さ方向に関して、上記基板１２の片面１８に設けられた上記各導電路１５ａ〜１５ｄの位置と、同じく他面１９に設けられた上記各導電路１５ａ´〜１５ｄ´の位置とが互いにずれている。
【００２５】
上述の様に構成する本参考例の場合、支承部材を構成する上記基板１２に、上記ライニング４の厚さ方向に関する位置を互いにずらせて配置する導電路１５ａ〜１５ｄ、１５ａ´〜１５ｄ´の本数を多く（図示の例では８本）できて、上記ライニング４の摩耗の進行度合いを、より細かく測定できる。即ち、本例の場合にはこのライニング４の進行に伴って上記各導電路１５ａ〜１５ｄ、１５ａ´〜１５ｄ´が、１５ａ→１５ａ´→１５ｂ→１５ｂ´→１５ｃ→１５ｃ´→１５ｄ→１５ｄ´の順で順次切断される。この為、これら各導電路１５ａ〜１５ｄ、１５ａ´〜１５ｄ´の一端部を接続した上記第一合流電路１３、１３´と同じく他端部を接続した上記第二合流電路１４、１４´との間の抵抗値が、上記ライニング４の摩耗の進行に伴って多段階で変化する。この結果、新品時の摩耗許容厚さが５〜１０mm程度しかない、小型自動車用のライニング４に関しても、上述の様に、上記ライニング４の摩耗の進行度合いを細かく測定できる。
【００２６】
次に、図９〜１１は、本発明に関する参考例の第３例を示している。本参考例の場合には、それぞれの片面にそれぞれ複数ずつの導電路１５ａ〜１５ｄ、１５ａ´〜１５ｄ´を設けた１対の基板１２ａ、１２ｂを有する。このうち、図９（Ａ）に示した一方の基板１２ａの片面には、上記各導電路１５ａ〜１５ｄと第一、第二両合流電路１３、１４を設置している。そして、パッド２のライニング４（図２、４、２５参照）の厚さ方向（図９の上下方向）に関して互いに異なる位置に等ピッチで設置した上記各導電路１５ａ〜１５ｄの一端部を上記第一合流電路１３に、他端部を第二合流電路１４に、それぞれ接続している。又、図９（Ｂ）に示した他方の基板１２ｂの片面に、上記各導電路１５ａ´〜１５ｄ´と第一、第二両合流電路１３´、１４´を設置している。そして、パッド２のライニング４の厚さ方向に関して互いに異なる位置に等ピッチで設置した上記各導電路１５ａ´〜１５ｄ´の一端部を上記第一合流電路１３´に、他端部を第二合流電路１４´に、それぞれ接続している。又、上記ライニング４の厚さ方向に関して、上記一方の基板１２ａの片面に設けられた上記各導電路１５ａ〜１５ｄの位置と、同じく他方の基板１２ｂの片面に設けられた上記各導電路１５ａ´〜１５ｄ´の位置とは、互いにずれている。
【００２７】
この様にそれぞれの片面に導電路１５ａ〜１５ｄ、１５ａ´〜１５ｄ´及び第一、第二両合流電路１３、１４、１３´、１４´を設けた基板１２ａ、１２ｂを含む支承部材は、単一のパッド２の裏板３（図２、４、２５参照）に隣接して配置する他、異なるパッド２の裏板に設置する事もできる。何れの場合でも、上記一方の基板１２ａの片面に設けられた第一合流電路１３と他方の基板１２ｂの片面に設けられた第一合流電路１３´とは互いに導通させ、同じく第二合流電路１４と第二合流電路１４´とは互いに導通させる。この為、上記一方の基板１２ａの近傍に存在するライニング４と上記他方の基板１２ｂの近傍に存在するライニング４とが同じ速度で摩耗すれば、前述した第３例の場合と同様に、上記ライニング４の摩耗の進行度合いを細かく測定できる。或は、上記１対の基板１２ａ、１２ｂに設置した第一の合流電路１３、１３´同士、第二の合流電路１４、１４´同士を互いに導通させなくても、上記ライニング４のうちで上記両基板１２ａ、１２ｂの近傍に存在する部分が同じ速度で摩耗すれば、これら両基板１２ａ、１２ｂに関するモニタ電圧を、演算器を備えた制御器により処理する事により、上記ライニング４の摩耗の進行度合いを細かく測定できる。
【００２８】
尚、基板１２ａ、１２ｂを含む支承部材を異なるパッド２の裏板に設置する態様は、各種考えられるが、次に、そのうちの２例に就いて説明する。先ず、図１０に示した第１例は、単一のディスクブレーキを構成する１対の（インナ側、アウタ側両）パッド２、２に設置する状態を示している。この場合、これら両パッド２、２を構成するライニング４、４の摩耗が同じ様に進行すれば、その進行度合いを細かく測定できる。次に、図１１に示した第２例の場合には、上記基板１２ａ、１２ｂを車両の左右に振り分けて設置したものである。この例では、図１１（Ａ）に示した左車輪用のディスクブレーキを構成するアウタ側のパッド２に一方の基板１２ａを、同図（Ｂ）に示した右車輪用のディスクブレーキを構成するアウタ側のパッド２に他方の基板１２ｂを、それぞれ設置している。この設置状態の場合、これら両アウタ側のパッド２、２を構成するライニング４、４の摩耗が同じ様に進行すれば、その進行度合いを細かく測定できる。又、上記図１１（Ａ）（Ｂ）に示す、左右両車輪用のディスクブレーキには、インナ側のパッド２、２に関しても、アウタ側のパッド２、２と同様に、基板１２ａ、１２ｂを設置している。
【００２９】
次に、図１２〜１３は、本発明の実施の形態の第１、２例を示している。本例の場合、各導電路２０ａ〜２０ｄは、良導電材製の良導電部２１ａ〜２１ｄと電位抵抗を有する抵抗部２２ａ〜２２ｄとを互いに直列に配置して成る。そして、これら各抵抗部２２ａ〜２２ｄを、基板１２の一部で、パッド２への設置状態でライニング４の厚さ方向に関して摩擦面２３（図２５参照）から離れた側（図１２の下側）に片寄せて設置している。この結果、上記各抵抗部２２ａ〜２２ｄとディスク１（図２５参照）の側面との距離をできるだけ大きくすると共に互いに等しくしている。
【００３０】
この様な構造を採用する事により、上記各抵抗部２２ａ〜２２ｄが制動時に温度上昇する上記ディスク１の熱の影響を受けにくくすると共に、受けた場合でも各抵抗部２２ａ〜２２ｄへの影響が等しくなる様にして、上記ライニング４の摩耗量検出の信頼性向上を図っている。尚、図１２に示した第１例と、図１３に示した第２例との相違点は、上記各導電路２０ａ〜２０ｄの形状が異なるのみである。即ち、第２例の構造は、これら各導電路２０ａ〜２０ｄの先端部で上記ディスク１との摩擦に伴って切断される部分の長さ寸法を短くしている。
【００３１】
次に、上述の様な本発明のブレーキ素子用ウェアインジケータを組み込んで構成したブレーキ素子の摩耗検出装置の全体構成に就いて、図１４〜１９により説明する。図１４は、車体の四隅に設けた４個の車輪２４、２４のそれぞれに、本発明のウェアインジケータ６ａ、６ａを設けた状態を示している。これら各ウェアインジケータ６ａ、６ａを構成する第一、第二各合流電路１３、１４（例えば図６参照）と演算制御器２５とを、それぞれ２本ずつのハーネス２６ａ、２６ｂにより導通させている。
【００３２】
上記演算制御器２５は、図１６に示す様に、演算器２７と、定電圧電源回路２８と、基準抵抗２９とを備える。このうちの演算器２７は、上記各ハーネス２６ａ、２６ｂを通じて送り込まれる信号、即ち、上記各ウェアインジケータ６ａ、６ａの抵抗値に基づいて変化する電圧に基づいて、当該ウェアインジケータ６ａ、６ａが付設されたパッド２のライニング４の摩耗量を算出する。又、上記定電圧電源回路２８は、上記各ウェアインジケータ６ａ、６ａの第一合流電路１３と上記演算器２７との間に一定の電圧を印加する為のものである。更に、上記基準抵抗２９は、上記各ウェアインジケータ６ａ、６ａ及び定電圧電源回路２８との組み合わせにより、上記演算器２７に、図１５に示したライニング４の摩耗量を算出させる為のモニタ電圧を得る為のものである。この様な演算器２７と、定電圧電源回路２８と、基準抵抗２９とを備えた上記演算制御器２５は、（懸架装置を基準として車輪側ではなく）車体側に設置している。
【００３３】
尚、図示の例では、上記演算制御器２５に、バッテリ３０から電力を供給すると共に、車速センサ３１からの信号を入力している。尚、この車速センサ３１からの信号は、例えば制動時に上記ライニング４の摩耗量を推定する為に利用したり、このライニング４が摩耗した事を運転者に知らせる為の警報を出すタイミングを計る為に使用するが、本発明とは直接は関係しない。何れにしても、上記演算制御器２５は、上記各ウェアインジケータ６ａ、６ａの抵抗値に基づき、前記各車輪２４、２４毎に複数枚ずつ設けたパッド２のライニング４の摩耗状態（摩耗量）を表す信号（摩耗信号）を発すると共に、このライニング４が許容限度にまで摩耗した場合に、運転者にパッド２の交換を促す警報を発する為の信号（警報信号）を発する。
【００３４】
上記各ウェアインジケータ６ａ、６ａ及び前記演算器２７に対する、上記定電圧電源回路２８及び上記基準抵抗２９の接続状態としては、図１７に示すものと図１８に示すものとの２種類に大別できる。このうちの図１７に示したものは、請求項４に対応する構造を有し、上記基準抵抗２９を、所謂プルダウン抵抗として使用するもので、前述の図６に示した形態と同じである。この様な図１７に示した構造の場合には、上記各ウェアインジケータ６ａ、６ａを構成する導電路１５ａ〜１５ｄが順次切断されるのに伴って、上記演算器２７に送り込まれる信号電圧（モニタ電圧Ｖ_m ）が、図１９（Ａ）に示す様に順次低下する。この際の信号電圧の値は、前述の段落番号［００１５］〜［００１８］で説明した通りである。
【００３５】
これに対して、図１８に示したものは、請求項３に対応する構造を有し、上記基準抵抗２９を、所謂プルアップ抵抗として使用するものである。この様な図１８に示した構造の場合には、上記各ウェアインジケータ６ａ、６ａを構成する導電路１５ａ〜１５ｄが順次切断されるのに伴って、上記演算器２７に送り込まれる信号電圧（モニタ電圧Ｖ_m ）が、図１９（Ｂ）に示す様に順次上昇する。この際の信号電圧の値は、上記プルダウンの場合とは逆に変化する。この場合に就いても、上記定電圧電源回路２８の電圧を５Ｖとし、基準抵抗２９の抵抗値をＲ_r として説明する。
【００３６】
先ず、上記各ウェアインジケータ６ａ、６ａが新品の場合に上記モニタ電圧Ｖ_m は、
Ｖ_m ＝５・［１／｛（１／Ｒ₁ ）＋（１／Ｒ₂ ）＋（１／Ｒ₃ ）＋（１／Ｒ₄ ）｝］／［｛１／（（１／Ｒ₁ ）＋（１／Ｒ₂ ）＋（１／Ｒ₃ ）＋（１／Ｒ₄ ））｝＋Ｒ_r ］
となる。
次に、前記ライニング４が少し摩耗し、最もディスク１寄りの導電路１５ａが切断されると上記モニタ電圧Ｖ_m は、
Ｖ_m ＝５・［１／｛（１／Ｒ₂ ）＋（１／Ｒ₃ ）＋（１／Ｒ₄ ）｝］／［｛１／（（１／Ｒ₂ ）＋（１／Ｒ₃ ）＋（１／Ｒ₄ ））｝＋Ｒ_r ］
となる。
そして上記モニタ電圧Ｖ_m は上記ライニング４の摩耗の進行に伴って、
Ｖ_m ＝５・［１／｛（１／Ｒ₃ ）＋（１／Ｒ₄ ）｝］／［｛１／（（１／Ｒ₃ ）＋（１／Ｒ₄ ））｝＋Ｒ_r ］
Ｖ_m ＝５・｛１／（１／Ｒ₄ ）｝／［｛１／（１／Ｒ₄ ）｝＋Ｒ_r ］
となる。
そして、上記ライニング４の摩耗の進行に伴って総ての導電路１５ａ〜１５ｄが切断されると、両合流電路１３、１４同士の間の抵抗値は∞となり、上記モニタ電圧Ｖ_m は、５Ｖとなる。
【００３７】
前述の様なプルダウン、上述の様なプルアップ、何れの構造を採用する場合でも、前記演算制御器２５は、前記各ウェアインジケータ６ａ、６ａから送り込まれるモニタ電圧Ｖ_m に基づいて前記ライニング４の摩耗量を求め、前記摩耗信号や警報信号を発する。何れにしても本発明のブレーキ素子の摩耗検出装置の場合には、前記演算器２７と、前記定電圧電源回路２８と、前記基準抵抗２９とを、車体側に設置する演算制御器２５側に設けているので、これら各部材２７〜２９の組み付け作業を容易に行なえる。特に、請求項４に記載した様に、上記基準抵抗２９と、上記各ウェアインジケータ６ａ、６ａの第二合流電路１４を上記演算器２７に、直接又は上記基準抵抗２９を介して導通させる為のアースとを、上記演算制御器２５内に設置すれば、上記組み付け作業をより容易にできる。即ち、上記各ウェアインジケータ６ａ、６ａと上記演算制御器２５とを、単にハーネス２６ａ、２６ｂにより接続するのみで足りる様に（途中に部品を組み付ける事を不要に）できる。又、車両に設置する他の制御回路との間で制御基板を共用化する事により、コスト並びにスペースを節約する事もできる。
【００３８】
尚、上記各ウェアインジケータ６ａ、６ａと、上記演算器２７、上記定電圧電源回路２８、上記基準抵抗２９を含む上記演算制御器２５との接続状態は、上述した構造に限定されるものではない。要は、上記モニタ電圧Ｖ_m を得て上記ライニング４の摩耗量を求められる構造であれば、適宜変更実施する事ができる。例えば、プルダウン構造の場合には、図２０〜２２に示す様な構造が採用可能である。又、プルアップの場合には、図２３〜２４に示す様な構造が採用可能である。
【００３９】
尚、図示は省略するが、本発明は、ブレーキシューアッセンブリにも適用できる。この場合には、各導電路をドラムの内周面との摩擦により切断する。
【００４０】
【発明の効果】
本発明のブレーキ素子用ウェアインジケータとブレーキ素子の摩耗検出装置は、以上に述べた通り構成し作用するので、製造が容易で優れた取り扱い性を有する構造にも拘らず、ライニングの摩耗状態を複数段に分けて運転者に知らせる事ができる。この為、知識の乏しい運転者に与える不安感を軽減できる装置の低コスト化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に関する参考例の第１例を示す、第一、第二合流電路及び導電路を設置した基板の略正面図。
【図２】この基板をホルダにより包埋して構成したウェアインジケータの正面図。
【図３】車両への設置状態をディスクの回転軌道との関係で示す、図２の矢印α方向に一致する、車両の幅方向外側から見た状態で示す図。
【図４】同じくパッドへの設置状態を、図３と同方向から見た状態で示す略図。
【図５】この基板に設置した第一、第二合流電路及び抵抗の等価回路図。
【図６】この基板を含んで構成した摩耗検出装置の回路図。
【図７】請求項２に対応する構造の１例を示す、ウェアインジケータの先端面図。
【図８】本発明に関する参考例の第２例を示しており、（Ａ）は略側面図、（Ｂ）は（Ａ）の左方から見た図、（Ｃ）は同じく右方から見た図。
【図９】同第３例を示しており、（Ａ）は一方の基板の片面側から、（Ｂ）は同じく他方の基板の片面側からそれぞれ見た略正面図。
【図１０】第３例の構造の組み込み状態の第１例を示す略図。
【図１１】同第２例を示す略図。
【図１２】本発明の実施の形態の第１例を示す基板の略正面図。
【図１３】同第２例を示す基板の略正面図。
【図１４】本発明のブレーキ素子の摩耗検出装置を車両に組み付けた状態の１例を示す略平面図。
【図１５】図１４のＸ部の要部拡大断面図。
【図１６】本発明のブレーキ素子の摩耗検出装置のブロック図。
【図１７】摩耗検出装置をプルダウン構造で構成した場合の第１例を示す要部回路図。
【図１８】同じくプルアップ構造で構成した場合の第１例を示す要部回路図。
【図１９】プルダウン構造とプルアップ構造とで、ライニングの摩耗に伴ってもモニタ電圧が変化する状態を示すグラフ。
【図２０】摩耗検出装置をプルダウン構造で構成した場合の第２例を示す要部回路図。
【図２１】同じく第３例を示す要部回路図。
【図２２】同じく第４例を示す要部回路図。
【図２３】摩耗検出装置をプルアップ構造で構成した場合の第２例を示す要部回路図。
【図２４】同じく第３例を示す要部回路図。
【図２５】ディスクブレーキの構造を示す部分略断面図。
【図２６】従来から知られているウェアインジケータ付パッドの１例を示す、部分断面図。
【符号の説明】
１ディスク
２パッド
３裏板
４ライニング
５取付孔
６、６ａウェアインジケータ
７、７ａ保持筒
８圧縮ばね
９、９ａ、９ｂホルダ
１０導線
１１支承部材
１２、１２ａ、１２ｂ基板
１３、１３´ 第一合流電路
１４、１４´ 第二合流電路
１５ａ、１５ｂ、１５ｃ、１５ｄ、１５ａ´、１５ｂ´、１５ｃ´、１５ｄ´ 導電路
１６ａ、１６ｂ端子
１７平坦部
１８片面
１９他面
２０ａ、２０ｂ、２０ｃ、２０ｄ導電路
２１ａ、２１ｂ、２１ｃ、２１ｄ良導電部
２２ａ、２２ｂ、２２ｃ、２２ｄ抵抗部
２３摩擦面
２４車輪
２５演算制御器
２６ａ、２６ｂハーネス
２７演算器
２８定電圧電源回路
２９基準抵抗
３０バッテリ
３１車速センサ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The wear indicator for a brake element according to the present invention can be used as a brake shoe assembly for a drum brake or a pad for a disc brake, so that it can travel before the life of the brake element used for braking a vehicle such as an automobile, in other words, before replacement. In order to know the distance, this is for detecting the remaining thickness of the lining constituting the brake element. In this specification, the brake element is a generic term for a brake shoe assembly and a pad. Conversely, in this specification, the brake shoe assembly refers to a brake element for a drum brake, and the pad refers to a brake element for a disc brake.
[0002]
[Prior art]
  A brake element for a vehicle is incorporated with a lining attached to a back plate. When braking, the lining is pressed against a braking rotator such as a drum or disk. For example, in the case of a disc brake, as shown in FIG. 25, the axial direction of the disc 1 with respect to a support (not shown) in which a pair of pads 2 and 2 are fixed on the vehicle body side on both sides of the disc 1 rotating with the wheel. It is supported so as to be freely displaceable (in the left-right direction in FIG. 25). Each of the pads 2 and 2 is formed by attaching a lining 4 to one side of a back plate 3. At the time of braking, the pads 2 and 2 are pressed against both side surfaces of the disk 1 as a piston built in a caliper (not shown) is pushed out. Then, braking is performed by friction between the lining 4 and both side surfaces of the disk 1.
[0003]
  The lining 4 of each of the pads 2 and 2 is gradually worn by repeated braking. Therefore, when the wear has progressed to some extent, it must be replaced with a new pad 2 or 2. However, since it is impossible or difficult to visually determine the thickness of the lining 4 from the outside, a wear indicator is attached to at least one pad 2 of the pair of pads 2, 2, When the lining 4 is worn to an allowable limit, a command for prompting replacement of the pads 2 and 2 is issued from an alarm provided in the driver's seat based on a signal from the wear indicator.
[0004]
  FIG. 26 shows an example of a pad with a wear indicator described in Japanese Utility Model Laid-Open No. 5-47562, which has been considered to achieve such an object. An attachment hole 5 is formed at the end of the back plate 3 constituting the pad 2 at a portion protruding from the peripheral edge of the lining 4 so as to penetrate the front and back surfaces of the back plate 3. A wear indicator 6 is attached via a holding cylinder 7 and a compression spring 8. The wear indicator 6 is formed by embedding a conductive wire 10 serving as a detection unit in a holder 9 made of synthetic resin. In a state where such a wear indicator 6 is supported on the back plate 3, the tip end portion of the conducting wire 10 is positioned on the wear allowable limit surface X of the lining 4.
[0005]
  When the lining 4 is worn due to repeated braking and the thickness of the lining 4 is reduced, the tip of the holder 9 is first worn by friction with the disk 1. When the wear further progresses, the leading end portion of the conducting wire 10 embedded in the holder 9 and the side surface of the disk 1 rub against each other, and the conducting wire 10 is broken at the leading end portion. The breakage of the conductive wire 10 is detected by a detection circuit (not shown), and this detection circuit sends a signal to an alarm device provided in the driver's seat, and issues a command for prompting replacement of the pad 2 by this alarm device.
[0006]
  Although not shown, Japanese Patent Application Laid-Open No. 6-193660 discloses a plurality of conductors in the lining in different positions with respect to the thickness direction of the lining, so that the degree of wear of the lining is increased in a plurality of stages. A device for notifying the driver is described.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
  In the case of the conventional structure shown in FIG. 26, although the wear indicator 6 is easy to manufacture and handle, the degree of wear of the lining 4 can be detected only in one stage. For this reason, the driver can be notified of the replacement time of the pad 2 only immediately before that, and there is a possibility that the driver who has no knowledge about the life of the pad 2 may feel uneasy. On the other hand, in the structure described in Japanese Patent Laid-Open No. 6-193660, in which a plurality of conducting wires are provided during lining, the life of the pad is notified by detecting the degree of wear of the lining in a plurality of stages. It can reduce the anxiety given to drivers who have no knowledge. However, the structure described in JP-A-6-193660 described above, in which a plurality of conductors are provided during lining, is not only cumbersome to manufacture, but also a pad equipped with such conductors is assembled to the support. The work of wiring is troublesome.
  The wear indicator for brake elements of the present invention has been invented in view of such circumstances.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
  The wear indicator for a brake element according to the present invention includes a support member, a plurality of conductive paths, and first and second combined current paths.
  Of these, the support member is supported in a state of protruding from one side of the back plate of the brake element formed by attaching a lining to one side of the back plate, and is made of an insulating material.
  Each of the conductive paths is a part of the support member and is installed in parallel with each other at different positions with respect to the thickness direction of the lining, and has a resistance.
  In addition, the first merge circuit is one in which one end of each conductive path is conducted.
  or,The second merging electric circuit is a circuit in which the other end portions of these conductive paths are made conductive.
  Each of the conductive paths is formed by arranging a good conductive portion made of a good conductive material and a resistance portion having a potential resistance in series with each other.
  Further, each of the resistance portions is arranged so as to be shifted to a side away from the friction surface in the thickness direction of the lining in a part of the substrate.
[0009]
  Also, the brake element wear detection device of the present invention comprises:Claim 1 or claim 2An arithmetic unit is provided for calculating the wear amount of the lining based on the described brake element wear indicator.
  In addition, one of the reference resistance units for obtaining the monitor voltage is connected between the arithmetic unit and the first junction circuit or the second junction circuit of the brake element wear indicator.
  Furthermore, the other end of the reference resistor is connected to a constant voltage power supply circuit for applying a constant voltage to the resistor (Claim 3in the case of).
  Or, the other end of the reference resistor is connected to ground (Claim 4in the case of).
  In any case, the reference resistance unit is provided in an arithmetic controller that incorporates the arithmetic unit.
[0010]
[Action]
  When the wear indicator for a brake element of the present invention configured as described above is incorporated into a brake element, the plurality of conductive paths are sequentially cut from the side far from the back plate as the lining wears. As the conductive path is cut, the resistance between the first merge circuit and the second merge circuit increases. Accordingly, the brake element wear indicator is, for example,Claims 3 and 4By incorporating it into the brake element wear detection device as described above, the amount of wear of the lining is adjusted to the number of the conductive paths based on the value corresponding to the change in the resistance between the two combined electric paths. It can be detected. Since the wear indicator itself is independent from the brake element, it is easy to manufacture. Also, wiring for connecting the first and second combined electric circuits to the controller can be easily performed.
  In the case of the present invention, each resistance portion constituting each of the conductive paths is not easily affected by the heat of the disk whose temperature rises during braking, and even when received, the influence on each resistance portion is made equal. Thus, the reliability of detecting the wear amount of the lining can be improved.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  1-6,Reference examples related to the present inventionA first example is shown.Reference exampleThe wear indicator 6a is intended to be assembled to the pad 2 which is a brake element for a disc brake, and has a support member 11 as shown in FIGS. This support member 11 is made of a ceramic-made thin substrate (for example, a thickness of about 0.2 to 0.4 mm, more specifically about 0.3 mm) as shown in FIG. It is embedded and supported in a resin holder 9a. In use, the support member 11 is a part of the back plate 3 of the pad 2 formed by attaching the lining 4 to one side of the back plate 3 as shown in FIG. The part to be mounted is mounted so as to protrude from one side of the back plate 3 to the side where the lining 4 is attached.
[0012]
  On both sides of the substrate 12, first and second junction electric circuits 13 and 14 are provided in parallel to each other. Then, the conductive paths 15a to 15d having a plurality of (four in the illustrated example) resistance portions 22a to 22d between the both combined current paths 13 and 14 are connected to the both combined current paths 13 and 14 at both ends. Are provided in parallel with each other. Therefore, a ladder-shaped electric circuit is formed on one surface of the substrate 12 by the combined electric circuits 13 and 14 and the conductive paths 15a to 15d. The merging electric circuits 13 and 14 and the conductive paths 15a to 15d constituting such an electric circuit are provided on one side of the substrate 12 by printing.
[0013]
  Further, in a state where the support member 11 is attached to a part of the back plate 3 as shown in FIG. 4, the conductive paths 15a to 15d are arranged in the thickness direction of the lining 4 (FIGS. 5 and 6 in the vertical direction, and the front and back directions in FIGS. Further, in this installed state, the surface direction of the substrate 12 is perpendicular to the rotational direction of the disk 1 as shown in FIG. 3, that is, the surface direction of the substrate 12 is in the radial direction of the disk 1. The substrate 12 is arranged so as to match. A pair of terminals 16a and 16b are provided at the base end portion (lower end portion in FIG. 2) of the holder 9a, and the base end portions of both the terminals 16a and 16b are respectively connected to the first and second junctions. While being connected to the electric circuits 13 and 14, the intermediate | middle thru | or the front-end | tip part of these both terminals 16a and 16b are made to protrude from the base end surface of the said holder 9a. In the installed state, the end of the harness leading to the controller (not shown) is connected to the middle or tip of the terminals 16a and 16b.
[0014]
  Configure as aboveReference exampleWhen the wear indicator 6a is incorporated in the pad 2, the back plate 3 constituting the pad 2 is formed by a plurality of conductive paths 15a to 15d each having resistance portions 22a to 22d as the lining 4 progresses in wear. Sequentially cut from the far side. That is, as the wear of the lining 4 progresses, the distance between the back plate 3 and the disk 1 during braking decreases, and the support member 11 constituting the wear indicator 6a is moved from its tip. It gradually disappears based on friction with the side surface of the disk 1 toward the base end. In this case, the holder 9a of the support member 11 is worn away due to friction with the side surface of the disk 1, and the ceramic substrate 12 is exposed from the tip (upper end in FIG. 2) of the holder 9a. It breaks and disappears in the state. Since the ceramic constituting the substrate 12 is harder than the cast iron constituting the disk 1 but is brittle, the substrate 12 is made thin and the surface direction of the substrate 12 is arranged at right angles to the rotation direction of the disk 1. The substrate 12 exposed from the front end surface of the holder 9a can be configured to be broken one after another. In order to make the breakage of the substrate 12 more reliable, a large number of fine cutouts can be formed on both side edges of the substrate 12.
[0015]
  When the substrate 12 is broken from the distal end side (the upper end side in FIGS. 1 and 2) in this way, the conductive paths 15a to 15d disposed on one side of the substrate 12 are connected to the proximal end from the distal conductive path 15a. It cut | disconnects in order toward the conductive path 15d of the side (lower end side of FIGS. 1-2). As the conductive paths 15a to 15d are cut in this way, the resistance between the first merge circuit 13 and the second merge circuit 14 gradually increases. Therefore, based on the value corresponding to the change in the resistance value between the two junction circuits 13, 14, the amount of wear of the lining 4 is adjusted to the number of the respective conductive paths 15a to 15d (4 in the illustrated example). Stage). This point will be described with reference to FIGS.
[0016]
  Of these, Figure 5 showsReference example6 shows an equivalent circuit of the wear indicator 6a, and FIG. 6 shows an equivalent circuit in a state where the wear indicator 6a is incorporated in the detection circuit. In FIG. 6 showing this detection circuit, V_m Indicates a monitor voltage, which is an output corresponding to the wear of the lining 4, R_r Indicates a resistance part (this symbol is used as it is for the resistance value) for obtaining this monitor voltage. Further, the case where the power supply voltage for obtaining the monitor voltage is 5V will be described.
[0017]
  First, the resistance values of the resistance portions 22a to 22d of the conductive paths 15a to 15d are set to R, respectively.₁ , R₂ , R_Three , R_Four Then, the lining 4 is not worn, and as shown in FIGS. 5 to 6, all the conductive paths 15 a to 15 d are connected to the first and second combined current paths 13 and 14, The resistance value between these merging circuits 13, 14 is
  1 / {(1 / R₁ ) + (1 / R₂ ) + (1 / R_Three ) + (1 / R_Four )}
It becomes.
  And the monitor voltage V_m Is
  V_m ＝ 5 ・ R_r / [1 / {(1 / R₁ ) + (1 / R₂ ) + (1 / R_Three ) + (1 / R_Four ]}]
It becomes.
[0018]
  Next, when the lining 4 is worn slightly and the conductive path 15a closest to the disk 1 is cut, the resistance value between the merging current paths 13 and 14 is
  1 / {(1 / R₂ ) + (1 / R_Three ) + (1 / R_Four )}
It becomes.
  And the monitor voltage V_m Is
  V_m ＝ 5 ・ R_r / [1 / {(1 / R₂ ) + (1 / R_Three ) + (1 / R_Four ]}]
It becomes.
  As the wear of the lining 4 progresses, when the conductive path 15b close to the disk 1 is cut next, the resistance value between the merging current paths 13 and 14 is
  1 / {(1 / R_Three ) + (1 / R_Four )}
It becomes.
  And the monitor voltage V_m Is
  V_m ＝ 5 ・ R_r / [1 / {(1 / R_Three ) + (1 / R_Four ]}]
It becomes.
  As the wear of the lining 4 progresses, when the conductive path 15c close to the disk 1 is cut next, the resistance value between the merging current paths 13 and 14 is
  1 / (1 / R_Four ) = R_Four
It becomes.
  And the monitor voltage V_m Is
  V_m ＝ 5 ・ R_r / R_Four
It becomes.
  When the lining 4 is further worn and all the conductive paths 15a to 15d are cut, the resistance value between the merging current paths 13 and 14 becomes ∞, and the monitor voltage V_m V_m ＝ 5 ・ R_r / ∞ = 0
It becomes.
[0019]
  Like thisReference exampleIf the wear indicator 6a is assembled to the pad 2, the resistance value between the first and second junction circuits 13 and 14 according to the wear amount of the lining 4 is reduced to 1 / {(1 / R₁ ) + (1 / R₂   ) + (1 / R_Three ) + (1 / R_Four )} To ∞, changing the monitor voltage V_m Can be changed in 5 steps. Therefore, this monitor voltage V_m Is processed by a controller equipped with a computing unit, the amount of wear of the lining 4 can be obtained in at least five stages. Furthermore, the relationship between the travel distance and the amount of wear is obtained from the travel distance while the conductive paths 15a to 15d adjacent to each other in the thickness direction of the lining 4 are cut. From this relationship and the subsequent travel distance, It is also possible to estimate and display the wear amount at the time. Thus, since it is possible to inform the driver of the detailed situation regarding the amount of wear of the lining 4, it is possible to reduce the anxiety given to the driver with poor knowledge. Further, since the wear indicator 6a itself is independent from the pad 2 which is a brake element, the manufacture is easy, and further, the first and second merging electric circuits 13, 14 are connected to a controller, etc. Wiring is easy.
[0020]
  Next, FIG.An example of a structure corresponding to claim 2Is shown. AboveReference exampleIn the case of the first example, the holder 9a (FIGS. 2 to 3) constituting the support member 11 by embedding the substrate 12 is formed in a columnar shape, whereas in the case of this example, the holder 9b is In the circumferential direction, a flat column 17 is formed in a part of a circular cylinder. And the 1st, 2nd both merge circuit 13 and 14 and each conductive path 15a-15d (refer FIG. 1) provided in the single side | surface of the board | substrate 12 embedded and supported in this holder 9b are among the said board | substrates 12. It is installed on one side facing the flat portion 17. The flat portion 17 and one surface of the substrate 12 are parallel to each other and as close as possible, and the thickness of the portion covering the conductive paths 15a to 15d in the synthetic resin constituting the holder 9b is made as thin as possible. Yes.
[0021]
  When the thickness of the synthetic resin covering each of the conductive paths 15a to 15d is reduced in this way, the conductive paths 15a to 15d are heated in the disk 1 and the lining 4 (FIGS. 2, 4, 25). The temperature rises easily due to the heat from (see). For this reason, each of the conductive paths 15 a to 15 d can be used for temperature detection of the disk 1 and the lining 4. That is, if each of the conductive paths 15a to 15d uses a thermistor or the like whose resistance value changes depending on the temperature, the first and second combined electric circuits that connect both ends of the conductive paths 15a to 15d, respectively. From the resistance value between 13 and 14, the temperature of the disk 1 and the lining 4 portion can be known.
[0022]
  In addition, since each said conductive path 15a-15d is cut | disconnected in order with the progress of abrasion of the said lining 4, the resistance value between said 1st, 2nd both junction circuit 13 and 14 changes with temperature changes. Apart from the fact that the lining 4 changes due to wear,Reference examples related to the present inventionAs described in the first example. Therefore, when the present example is implemented, initial setting for associating the resistance value and the temperature between the first and second combined electric circuits 13 and 14 is performed at the time of starting the vehicle. At the time of start-up, the temperature of the disk 1 and the lining 4 portion is considered to be the outside air temperature. Therefore, the resistance value at the initial setting is set to a resistance value commensurate with the outside air temperature. A signal representing the outside air temperature is obtained from an outside air temperature sensor for an air conditioner or the like. When the vehicle is restarted immediately after the operation is stopped, the temperature of the disk 1 and the lining 4 is higher than the outside air temperature. Do not perform the above initial setting unless the time has elapsed.
[0023]
  Next, FIG.Second example of a reference example related to the present inventionIs shown.Reference exampleIn this case, a plurality of (four in the illustrated example) conductive paths 15a to 15d and 15a 'to 15d' are provided on both surfaces of the substrate 12, respectively. Of these, the conductive paths 15a to 15d and the first and second combined current paths 13 and 14 are arranged on one side 18 of the substrate 12 (the side shown in FIG. 8B on the left side of FIG. 8A). Is installed. The conductive paths 15a to 15d are installed at different positions (equal pitches in the illustrated example) with respect to the thickness direction (vertical direction in FIG. 8) of the lining 4 of the pad 2 (see FIGS. 2, 4, and 25). Is connected to the first junction circuit 13 and the other end is connected to the second junction circuit 14. Further, on the other surface 19 of the substrate 12 (the surface shown in FIG. 8C on the right side of FIG. 8A), the conductive paths 15a ′ to 15d ′ and the first and second combined current paths 13 ′ are formed. , 14 '. Then, one end of each of the conductive paths 15a ′ to 15d ′ installed at equal pitches at different positions in the thickness direction of the lining 4 of the pad 2 is used as the first joining circuit 13 ′, and the other end is joined as the second joining. Each is connected to the electric circuit 14 '.
[0024]
  The first and second combined electric circuits 13 and 14 installed on the one surface 18 and the first and second combined electric circuits 13 'and 14' installed on the other surface 19 are electrically connected to each other. For this purpose, through holes are respectively formed in a part of the substrate 12 that matches the first merge circuit 13 and 13 'and a part that matches the second merge circuit 14 and 14'. Thus, the first and second first combined circuits 13 and 13 'and the second and second combined circuits 14 and 14' are electrically connected to each other. Further, with respect to the thickness direction of the lining 4, the positions of the conductive paths 15 a to 15 d provided on one side 18 of the substrate 12 and the conductive paths 15 a ′ to 15 d ′ provided on the other side 19 are also shown. The positions are shifted from each other.
[0025]
  Configure as aboveReference exampleIn this case, the number of the conductive paths 15a to 15d and 15a 'to 15d' arranged by shifting the positions in the thickness direction of the lining 4 on the substrate 12 constituting the support member is increased (eight in the illustrated example). And the degree of wear of the lining 4 can be measured more finely. That is, in the case of this example, as the lining 4 progresses, the conductive paths 15a to 15d and 15a ′ to 15d ′ are changed from 15a → 15a ′ → 15b → 15b ′ → 15c → 15c ′ → 15d → 15d ′. It is cut sequentially in this order. For this reason, it is the same as said 1st confluence circuit 13 and 13 'which connected the one end part of each of these conductive paths 15a-15d and 15a'-15d', and said 2nd confluence circuit 14 and 14 'which connected the other end part. The resistance value between them changes in multiple stages as the wear of the lining 4 progresses. As a result, the progress of wear of the lining 4 can be measured finely as described above for the lining 4 for a small automobile whose allowable wear thickness is only about 5 to 10 mm.
[0026]
  Next, FIGS.Third example of reference example related to the present inventionIs shown.Reference exampleIn this case, a pair of substrates 12a and 12b provided with a plurality of conductive paths 15a to 15d and 15a 'to 15d', respectively, on one side of each. Among these, the conductive paths 15a to 15d and the first and second combined current paths 13 and 14 are provided on one surface of one substrate 12a shown in FIG. And the one end part of each said conductive path 15a-15d installed in the mutually different position with respect to the thickness direction (up-down direction of FIG. 9) of the lining 4 (refer FIG. 2, 4, 25) of the pad 2 is said 1st. The other end portion is connected to the first junction circuit 13 and the second junction circuit 14 respectively. Further, the conductive paths 15a 'to 15d' and the first and second combined electric paths 13 'and 14' are provided on one surface of the other substrate 12b shown in FIG. 9B. Then, one end of each of the conductive paths 15a ′ to 15d ′ installed at equal pitches at different positions in the thickness direction of the lining 4 of the pad 2 is used as the first joining circuit 13 ′, and the other end is joined as the second joining. Each is connected to the electric circuit 14 '. Further, with respect to the thickness direction of the lining 4, the positions of the conductive paths 15 a to 15 d provided on one side of the one substrate 12 a and the conductive paths 15 a ′ provided on the same side of the other substrate 12 b are the same. The positions of ˜15d ′ are shifted from each other.
[0027]
  In this way, the support member including the substrates 12a and 12b provided with the conductive paths 15a to 15d and 15a 'to 15d' and the first and second combined current paths 13, 14, 13 'and 14' on each side is a single member. In addition to being arranged adjacent to the back plate 3 of one pad 2 (see FIGS. 2, 4, and 25), it can be installed on the back plate of a different pad 2. In any case, the first junction circuit 13 provided on one side of the one substrate 12a and the first junction circuit 13 'provided on one side of the other substrate 12b are electrically connected to each other, and similarly, the second junction circuit 14 is provided. And the second junction circuit 14 'are electrically connected to each other. For this reason, if the lining 4 existing in the vicinity of the one substrate 12a and the lining 4 existing in the vicinity of the other substrate 12b are worn at the same speed, the lining as in the case of the third example described above. 4 can be measured finely. Alternatively, the first merging circuits 13 and 13 ′ and the second merging circuits 14 and 14 ′ installed on the pair of substrates 12 a and 12 b are not electrically connected to each other, and the above-described lining 4 includes the above. If the portions existing in the vicinity of both the boards 12a and 12b wear at the same speed, the monitor voltage related to both the boards 12a and 12b is processed by a controller equipped with a computing unit, whereby the wear of the lining 4 progresses. The degree can be measured finely.
[0028]
  In addition, although the aspect which installs the support member containing the board | substrates 12a and 12b in the back plate of a different pad 2 can be considered, it demonstrates about two of those next. First, the first example shown in FIG. 10 shows a state of being installed on a pair of pads 2 and 2 (both inner side and outer side) constituting a single disc brake. In this case, if the wear of the linings 4 and 4 constituting both the pads 2 and 2 proceeds in the same manner, the degree of progress can be measured finely. Next, in the case of the second example shown in FIG. 11, the boards 12 a and 12 b are arranged separately on the left and right sides of the vehicle. In this example, one substrate 12a is formed on the pad 2 on the outer side constituting the disc brake for the left wheel shown in FIG. 11A, and the disc brake for the right wheel shown in FIG. The other board | substrate 12b is each installed in the pad 2 of the outer side. In the case of this installation state, if the wear of the linings 4 and 4 constituting the pads 2 and 2 on both outer sides proceeds in the same manner, the degree of progress can be measured finely. Further, in the disc brakes for both the left and right wheels shown in FIGS. 11A and 11B, the inner side pads 2 and 2 are also provided with the boards 12a and 12b in the same manner as the outer side pads 2 and 2. It is installed.
[0029]
  Next, FIGS.Of the present inventionOf the embodimentFirst and second examplesIs shown. In the case of this example, each of the conductive paths 20a to 20d is configured by arranging good conductive parts 21a to 21d made of a good conductive material and resistance parts 22a to 22d having potential resistance in series with each other. And these resistance parts 22a-22d are a part of the board | substrate 12, and the side (refer FIG. 12 lower side) away from the friction surface 23 (refer FIG. 25) regarding the thickness direction of the lining 4 in the installation state to the pad 2 ). As a result, the distance between each of the resistance portions 22a to 22d and the side surface of the disk 1 (see FIG. 25) is made as large as possible and equal to each other.
[0030]
  By adopting such a structure, each of the resistance portions 22a to 22d is hardly affected by the heat of the disk 1 whose temperature rises during braking, and even when it is received, the resistance portions 22a to 22d are not affected. The reliability of detecting the wear amount of the lining 4 is improved so as to be equal. As shown in FIG.First exampleAnd shown in FIG.Second exampleThe only difference is that the shape of each of the conductive paths 20a to 20d is different. That is,Second exampleIn this structure, the length dimension of the portion that is cut along with the friction with the disk 1 at the tip of each of the conductive paths 20a to 20d is shortened.
[0031]
  Next, the overall configuration of the brake element wear detection apparatus constructed by incorporating the brake element wear indicator of the present invention as described above will be described with reference to FIGS. FIG. 14 shows a state in which the wear indicators 6a and 6a of the present invention are provided on each of the four wheels 24 and 24 provided at the four corners of the vehicle body. The first and second junction circuits 13 and 14 (see, for example, FIG. 6) constituting the wear indicators 6a and 6a and the arithmetic controller 25 are electrically connected by two harnesses 26a and 26b, respectively.
[0032]
  As shown in FIG. 16, the arithmetic controller 25 includes an arithmetic unit 27, a constant voltage power circuit 28, and a reference resistor 29. Of these, the computing unit 27 is provided with the wear indicators 6a and 6a based on the signals sent through the harnesses 26a and 26b, that is, the voltage that changes based on the resistance values of the wear indicators 6a and 6a. The amount of wear of the lining 4 of the pad 2 is calculated. The constant voltage power circuit 28 applies a constant voltage between the first junction circuit 13 of the wear indicators 6a and 6a and the calculator 27. Further, the reference resistor 29 is a combination of the wear indicators 6a and 6a and the constant voltage power supply circuit 28, and a monitor voltage for causing the computing unit 27 to calculate the wear amount of the lining 4 shown in FIG. It is for getting. The arithmetic controller 25 including the arithmetic unit 27, the constant voltage power circuit 28, and the reference resistor 29 is installed on the vehicle body side (not on the wheel side with respect to the suspension device).
[0033]
  In the illustrated example, power is supplied from the battery 30 to the arithmetic controller 25 and a signal from the vehicle speed sensor 31 is input. The signal from the vehicle speed sensor 31 is used, for example, to estimate the amount of wear of the lining 4 during braking, or to measure the timing at which an alarm is given to inform the driver that the lining 4 has been worn. However, it is not directly related to the present invention. In any case, the arithmetic controller 25 wears the lining 4 of the pad 2 provided for each of the wheels 24, 24 based on the resistance values of the wear indicators 6a, 6a (wear amount). When the lining 4 is worn to an allowable limit, a signal (alarm signal) for issuing an alarm prompting the driver to replace the pad 2 is issued.
[0034]
  The connection state of the constant voltage power supply circuit 28 and the reference resistor 29 to the wear indicators 6a and 6a and the arithmetic unit 27 can be broadly classified into two types shown in FIG. 17 and those shown in FIG. . Of these, the one shown in FIG.Claim 4The reference resistor 29 is used as a so-called pull-down resistor, and is the same as that shown in FIG. In the case of the structure shown in FIG. 17, the signal voltage (monitor) sent to the computing unit 27 as the conductive paths 15a to 15d constituting the wear indicators 6a and 6a are sequentially cut. Voltage V_m ) Sequentially decreases as shown in FIG. The value of the signal voltage at this time is as described in the paragraph numbers [0015] to [0018] described above.
[0035]
  On the other hand, what is shown in FIG.Claim 3The reference resistor 29 is used as a so-called pull-up resistor. In the case of the structure shown in FIG. 18, the signal voltage (monitor) sent to the computing unit 27 as the conductive paths 15a to 15d constituting the wear indicators 6a and 6a are sequentially cut. Voltage V_m ) Rises sequentially as shown in FIG. The value of the signal voltage at this time changes in the opposite direction to that in the pull-down case. Even in this case, the voltage of the constant voltage power supply circuit 28 is set to 5 V, and the resistance value of the reference resistor 29 is set to R._r Will be described.
[0036]
  First, when the wear indicators 6a and 6a are new, the monitor voltage V_m Is
  V_m = 5 ・ [1 / {(1 / R₁ ) + (1 / R₂ ) + (1 / R_Three ) + (1 / R_Four )}] / [{1 / ((1 / R₁ ) + (1 / R₂ ) + (1 / R_Three ) + (1 / R_Four ))} + R_r ]
It becomes.
  next,SaidWhen the lining 4 is worn slightly and the conductive path 15a closest to the disk 1 is cut, the monitor voltage V_m Is
  V_m = 5 ・ [1 / {(1 / R₂ ) + (1 / R_Three ) + (1 / R_Four )}] / [{1 / ((1 / R₂ ) + (1 / R_Three ) + (1 / R_Four ))} + R_r ]
It becomes.
  And the monitor voltage V_m As the wear of the lining 4 progresses,
  V_m = 5 ・ [1 / {(1 / R_Three ) + (1 / R_Four )}] / [{1 / ((1 / R_Three ) + (1 / R_Four ))} + R_r ]
V_m = 5 · {1 / (1 / R_Four )} / [{1 / (1 / R_Four )} + R_r ]
It becomes.
  When all the conductive paths 15a to 15d are cut off as the lining 4 progresses, the resistance value between the merging current paths 13 and 14 becomes ∞, and the monitor voltage V_m Becomes 5V.
[0037]
  Regardless of the structure of the pull-down as described above or the pull-up as described above, the arithmetic control unit 25 monitors the monitor voltage V sent from the wear indicators 6a and 6a._m The amount of wear of the lining 4 is obtained based on the above, and the wear signal or alarm signal is issued. In any case, in the brake element wear detection device of the present invention, the computing unit 27, the constant voltage power circuit 28, and the reference resistor 29 are provided on the side of the computing controller 25 installed on the vehicle body side. Since it is provided, the assembling work of these members 27 to 29 can be easily performed. In particular,Claim 4As described above, the reference resistor 29 and the ground for connecting the second junction circuit 14 of each of the wear indicators 6a and 6a to the computing unit 27 directly or via the reference resistor 29 are as described above. If it is installed in the arithmetic controller 25, the above assembling work can be made easier. In other words, the wear indicators 6a and 6a and the arithmetic and control unit 25 can be simply connected by the harnesses 26a and 26b (no need to assemble parts in the middle). Further, by sharing the control board with other control circuits installed in the vehicle, cost and space can be saved.
[0038]
  The connection state between the wear indicators 6a and 6a and the arithmetic controller 25 including the arithmetic unit 27, the constant voltage power supply circuit 28, and the reference resistor 29 is not limited to the structure described above. . In short, the monitor voltage V_m TheIf the structure is obtained and the amount of wear of the lining 4 is required, it is appropriately changed.ThingCan do. For example, in the case of a pull-down structure, a structure as shown in FIGS. In the case of pull-up, a structure as shown in FIGS. 23 to 24 can be adopted.
[0039]
  In addition, although illustration is abbreviate | omitted, this invention is applicable also to a brake shoe assembly. In this case, each conductive path is cut by friction with the inner peripheral surface of the drum.
[0040]
【The invention's effect】
  Since the brake element wear indicator and the brake element wear detection apparatus of the present invention are configured and act as described above, a plurality of lining wear states are provided regardless of a structure that is easy to manufacture and has excellent handleability. The driver can be notified in stages. For this reason, the cost reduction of the apparatus which can reduce the anxiety given to the driver with poor knowledge can be achieved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows the present invention.Reference examples forThe schematic front view of the board | substrate which installed the 1st, 2nd confluence | merging electric circuit and the conductive path which shows the 1st example of this.
FIG. 2 is a front view of a wear indicator configured by embedding this substrate with a holder.
3 is a diagram showing a state of installation on the vehicle in relation to the rotation trajectory of the disk, as viewed from the outside in the width direction of the vehicle, which coincides with the direction of arrow α in FIG.
4 is a schematic view showing the state of installation on the pad as seen from the same direction as FIG. 3. FIG.
FIG. 5 is an equivalent circuit diagram of the first and second junction circuits and resistors installed on the substrate.
FIG. 6 is a circuit diagram of a wear detecting device including the substrate.
[Fig. 7]An example of a structure corresponding to claim 2The tip end view of a wear indicator which shows.
[Fig. 8]Second example of a reference example related to the present invention(A) is a schematic side view, (B) is a diagram viewed from the left side of (A), and (C) is a diagram viewed from the same right side.
[Figure 9]Third example(A) is the schematic front view seen from the single side | surface side of one board | substrate, (B) is also seen from the single side | surface side of the other board | substrate similarly, respectively.
FIG. 10Third exampleThe schematic diagram which shows the 1st example of the incorporation state of the structure of.
FIG. 11 is a schematic diagram showing the second example.
FIG. 12 shows an embodiment of the present invention.First exampleThe schematic front view of the board | substrate which shows.
Fig. 13Second exampleThe schematic front view of the board | substrate which shows.
FIG. 14 is a schematic plan view showing an example of a state in which the brake element wear detection device of the present invention is assembled to a vehicle.
FIG. 15 is an enlarged cross-sectional view of a main part of an X part in FIG. 14;
FIG. 16 is a block diagram of a brake element wear detecting apparatus according to the present invention.
FIG. 17 is a main part circuit diagram showing a first example in the case where the wear detecting device is configured with a pull-down structure;
FIG. 18 is a main part circuit diagram showing a first example when similarly configured with a pull-up structure;
FIG. 19 is a graph showing a state in which the monitor voltage changes even with lining wear in the pull-down structure and the pull-up structure.
FIG. 20 is a main part circuit diagram showing a second example in the case where the wear detecting device is configured with a pull-down structure;
FIG. 21 is a main part circuit diagram showing a third example.
FIG. 22 is a main part circuit diagram showing a fourth example.
FIG. 23 is a main part circuit diagram showing a second example in the case where the wear detecting device is constituted by a pull-up structure;
FIG. 24 is a main part circuit diagram showing a third example.
FIG. 25 is a partial schematic cross-sectional view showing the structure of a disc brake.
FIG. 26 is a partial cross-sectional view showing an example of a conventionally known pad with a wear indicator.
[Explanation of symbols]
    1 disc
    2 pads
    3 Back plate
    4 Lining
    5 Mounting hole
    6, 6a Wear indicator
    7, 7a Holding cylinder
    8 Compression spring
    9, 9a, 9b Holder
  10 Lead wire
  11 Bearing members
  12, 12a, 12b substrate
  13, 13 'first junction circuit
  14, 14 'second junction circuit
  15a, 15b, 15c, 15d, 15a ', 15b', 15c ', 15d' Conductive path
  16a, 16b terminals
  17 Flat part
  18 single sided
  19 Other side
  20a, 20b, 20c, 20d Conductive path
  21a, 21b, 21c, 21d Good conductive part
  22a, 22b, 22c, 22d Resistor
  23 Friction surface
  24 wheels
  25 Arithmetic controller
  26a, 26b harness
  27 Calculator
  28 constant voltage power circuit
  29 Reference resistance
  30 battery
  31 Vehicle speed sensor

Claims

A support member made of an insulating material supported in a state of protruding from one side of the back plate of the brake element formed by attaching a lining to one side of the back plate, and a part of this support member are different from each other in the thickness direction of the lining. A plurality of conductive paths installed in parallel with each other, a first combined electric circuit in which one end of each of the conductive paths is made conductive, and a second combined electric circuit in which the other end of each of the conductive paths is made conductive These conductive paths are formed by arranging a good conductive portion made of a good conductive material and a resistance portion having a potential resistance in series with each other, and each of these resistance portions is part of the substrate and the lining. A brake element wear indicator that is installed on the side away from the friction surface with respect to the thickness direction of the brake element.

The substrate is held in a holder made of an insulating material, and the holder has a cylindrical shape in which a flat portion is formed in a part of the circumferential direction, and at least the resistance portion of each of the conductive paths is The wear indicator for a brake element according to claim 1, wherein the wear indicator is installed on a surface of the substrate facing the flat portion.

An arithmetic unit that calculates the wear amount of the lining based on the brake element wear indicator according to claim 1 or 2 is provided, and the first merge circuit or the second of the arithmetic unit and the brake element wear indicator is provided. One of the terminals connected to the merging circuit, and the other connected to a constant voltage power circuit for applying a constant voltage, a resistance unit for obtaining a monitor voltage, the arithmetic control including the above-mentioned arithmetic unit Brake element wear detection device provided in the vessel.

An arithmetic unit that calculates the wear amount of the lining based on the brake element wear indicator according to claim 1 or 2 is provided, and the first merge circuit or the second of the arithmetic unit and the brake element wear indicator is provided. The brake element provided in the arithmetic control unit with the above-mentioned arithmetic unit built in is connected to the junction circuit and one side is connected to the ground and the other is connected to the ground. Detection device.