JP4076764B2 - Gas compressor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーエアコンシステム等に用いられるベーンロータリー型の気体圧縮機に関し、特に、そのベーン跳ね現象を防止することにより起動性の向上を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】
この種従来のベーンロータリー型の気体圧縮機を図1及び図2に基づき説明すると、従来、この型の気体圧縮機は、吸入ポート10を介してエアコンシステムの低圧側配管(図示省略)に連通しているが、気体圧縮機の停止後に、吸入ポート10を介して気体圧縮機とエアコンシステムの低圧側配管とが連通していると、気体圧縮機の内部において、高圧室9の冷媒がシリンダ7内、低圧室8、吸入ポート10を順に経てエアコンシステムの低圧側配管へ逆流し、その逆流する冷媒の流れによりシリンダ7内のロータ12が逆回転し、ロータ12の逆回転による摺動音が発生するという騒音の問題が生じる。
【0003】
そこで、この種従来の気体圧縮機においては、停止直後に生じる冷媒の逆流を阻止することで、上記のような騒音問題を解決するために、吸入ポート10に逆止弁50を設置している。
【0004】
ところで、上記のような従来の気体圧縮機の場合、その起動時はロータ12の回転による遠心力だけでベーン17が飛び出し、しかも、そのベーン17の先端部には圧縮室18内で圧縮された冷媒の圧力と低圧室8の圧力とが作用するため、これらの圧力によりベーン17がロータ12の外周面側へ押し戻されてシリンダ7の内周面から離れてしまう、いわゆる“ベーン跳ね現象”が生じる可能性がある。ベーン跳ね現象が生じると、圧縮した冷媒がベーン17の先端部側から低圧側へ漏洩してしまい、圧縮効率が低下する。
【0005】
そこで、上記のような従来の気体圧縮機においては、圧縮後の冷媒が吐出される高圧室9の圧力を利用してベーン背圧Pvを得るとともに、このベーン背圧Pvをベーン背圧空間28からベーン17の底部へ供給するという構成を採用している。
【0006】
しかしながら、上記のような従来の気体圧縮機にあっては、その起動時からロータ12が低速で回転するいわゆる低速運転のときに、ベーン跳ね現象がいつまで経っても消滅せず継続的に発生するという問題点を有している。これは次のような原因によるものと考えられる。
【0007】
すなわち、低速運転の場合、ベーン17に作用する遠心力が小さいため、圧縮室18内で圧縮された冷媒の圧力と低圧室8の圧力とによりベーン17が容易にロータ12の外周面側へ押し戻され、ベーン17先端部側からの冷媒の漏れ量が多くなる。その結果、繰り返し圧縮が行われても冷媒の圧力は上昇せず、これに伴い圧縮後の冷媒が吐出される高圧室9の圧力も上昇し難いことから、所定のベーン背圧Pvを得ることができず、ベーン17の飛び出し力が弱いため、上記のようなベーン跳ね現象が継続的に生じるものと考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ベーン跳ね現象を防止した起動性のよい気体圧縮機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、エアコンシステムの低圧側から吸入ポートの逆止弁を介して冷媒が導入される低圧室と、上記低圧室に導入された冷媒を吸気し圧縮する圧縮機構部とを備え、上記圧縮機構部は、内周楕円状のシリンダと、上記シリンダの内側に回転可能に横架されたロータと、上記ロータの外周面に形成されたベーン溝と、上記ベーン溝内に摺動可能に設置されたベーンと、上記ベーンの底部にベーン背圧を供給するベーン背圧空間とを有し、上記シリンダの内周面と上記ロータの外周面との間に、上記複数のベーンにより仕切られてなる圧縮室が形成され、上記ロータの回転に伴う上記ベーンの移動により上記圧縮室の容積が増加する際に、上記シリンダの内側に連通する吸入口を介して上記低圧室から上記圧縮室側へ冷媒が吸気されてなり、上記逆止弁の下流側に位置する低圧室の圧力をPfh、上記逆止弁の上流側の圧力をPsとした場合に、上記逆止弁を閉の状態に維持するバネは、Ps−Pfh>1[kgf/cm2]となるようにPfhが低下するまで上記逆止弁を閉の状態に維持できるバネ力を有することを特徴とするものである。
【0012】
本発明では、気体圧縮機の起動時のようにベーン背圧よりも低圧室の圧力の方が高いとき、上記逆止弁の閉動作効果により、低圧室内の圧力がベーン背圧またはそれ以下に低下するように作動する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る気体圧縮機の実施形態について図1ないし図3を基に詳細に説明する。
【0014】
本実施形態の気体圧縮機は、図1に示したように外装ケーシング1の内側に圧縮機構部2を収納した構造を採用している。
【0015】
上記外装ケーシング1は、一端開口型のコンプレッサケース3と、このコンプレッサケース3の開口端に取り付けられたフロントヘッド4とにより形成されている。
【0016】
圧縮機構部2は、フロントサイドブロック5とその後方に位置するリアサイドブロック6との間に内周楕円状のシリンダ7を介挿した構造であり、フロントサイドブロック5は、シリンダ7のフロント側端面に取り付けられるとともに、フロントヘッド4の内側面と対向するように配置されている。また、リアサイドブロック6はシリンダ7のリア側端面に取り付けられるとともに、コンプレッサケース3の内側面と対向するように配置されている。
【0017】
さらに、フロントサイドブロック5はフロントヘッド4との間に低圧室8を形成し、リアサイドブロック6はコンプレッサケース3の内側面との間に高圧室9を形成するように構成されている。
【0018】
低圧室8は、フロントヘッド4に設けた吸入ポート10を介して図示しないエアコンシステムの低圧側配管に接続され、高圧室9は、コンプレッサケース3の吐出ポート11を介して同エアコンシステムの高圧側配管に接続される構造となっている。
【0019】
シリンダ7内にはロータ12が配設されており、このロータ12は、その軸心に一体に設けたロータ軸13とこれを支持するフロントおよびリアサイドブロック5、6の軸受け14、15とにより、シリンダ7内に回転可能に横架されている。
【0020】
図2に示したように、ロータ12にはその径方向にベーン溝16が5つ切込み形成され、これらのベーン溝16にはベーン17が1つずつ摺動可能に装着されており、各ベーン17は、いずれもロータ12の外周面からシリンダ7の内周面に向って出没自在に設けられている。
【0021】
さらに、上記シリンダ7の内周面とロータ12の外周面との間には、上記のような複数のベーン17、17…により仕切り形成されてなる圧縮室18が設けられ、この圧縮室18は、ロータ12の回転に伴うベーンの移動により容積の大小変化を繰り返し、この容積変化により低圧室8の冷媒を吸気し圧縮する。
【0022】
すなわち、圧縮室18の容積変化が生じると、その容積増加時に、低圧室8内からシリンダ7等の吸入通路19とフロントおよびリアサイドブロック5、6の吸入口20を介して圧縮室18に冷媒が吸入される。そして、圧縮室18の容積が減少し始めると、その容積減少効果により圧縮室18内の冷媒が圧縮され始める。その後、圧縮室18の容積が最小付近に近づくと、圧縮された高圧冷媒の圧力により、シリンダ7楕円短径部付近に位置するシリンダ吐出孔21のリードバルブ22が開く。これにより、圧縮室18内の高圧冷媒は、シリンダ吐出孔21からシリンダ外部の吐出チャンバ23とリアサイドブロック6の高圧ガス通路24を経て高圧室9に吐出する。
【0023】
上記のように低圧室8から圧縮室18内に吸気される冷媒中には、エアコンシステム内を循環するオイルが通常数%含まれており、このオイル含有冷媒が上記のように圧縮室18内で圧縮されるので、吐出チャンバ23側へ吐出した高圧冷媒中にもオイルがミストの状態で含まれており、このような高圧冷媒中のオイル成分は高圧ガス通路24の高圧室側開口端に設けた油分離器25により分離捕獲され、かつ、高圧室9底部のオイル溜まり26に滴下し貯留される。
【0024】
上記オイル溜まり26には、高圧室9内へ吐出した高圧冷媒の圧力が作用しており、このような吐出圧力の作用するオイル溜まり26のオイルは、フロントおよびリアサイドブロック5、6やシリンダ7の油穴27、軸受け14、15のクリアランスを通過し、最終的にベーン17底部に連通するベーン背圧空間28へ圧送される。
【0025】
本実施形態の場合、ベーン背圧空間28は、フロントおよびリアサイドブロック5、6のシリンダ対向面に形成されたサライ溝29と、これに連通するベーン溝16の底部空間とにより構成されている。そして、このようなベーン背圧空間28に圧送されたオイルの圧力がベーン背圧Pvとしてベーン17の底部に作用し、このベーン背圧Pvにより、ベーン17はロータ12の外周面側からシリンダ7の内周面に向って押し上げ付勢される。
【0026】
ところで、本実施形態の気体圧縮機においても、図1に示したように、吸入ポート10には逆止弁50が設置されており、次に、この逆止弁50の構成について説明する。
【0027】
逆止弁50は、図3に示したように、バルブケース51、ストッパ52、弁体53およびバネ54等の部品から構成されており、バルブケース51は吸入ポート10内に挿入装着され、ストッパ52はバルブケース51の上部に設置されている。弁体53はバルブケース51内にスライド可能に装着され、バネ54は弁体53を常時ストッパ52下面の弁座部55側に向って付勢するように構成されている。
【0028】
弁体53がバネ54の力に抗してスライドすることにより、この逆止弁50は開となるように構成されている。すなわち、バルブケース51の側面には開口部56が形成されており、この開口部56の形成位置まで弁体53がバネ54の力に抗してスライドすると、この逆止弁50は開の状態となり、バルブケース51側面の開口部56を介して吸入ポート10と低圧室8が連通する。
【0029】
また、この逆止弁50はバネ54の力によって閉の状態が維持される構造となっている。すなわち、バネ54の力で弁体53がストッパ52下部の弁座部55側に付勢されて密着すると、その弁体53の先端縁部と弁座部55との間にシール部57が形成され、この逆止弁50は閉の状態となり、上記のような開口部56を介する吸入ポート10と低圧室8の連通は遮断される。
【0030】
ところで、本実施形態の気体圧縮機においても、これを起動すると、ロータ12が回転し、このロータ12の回転による遠心力でロータ12の外周面からシリンダ7の内周面に向ってベーン17、17…が飛び出すことにより、シリンダ7内側の圧縮室18において冷媒の圧縮が開始される。この際、圧縮される冷媒は低圧室8から圧縮室18側へ吸気されるので、圧縮開始時から低圧室8の圧力は低下する。その結果、逆止弁50の下流側に位置する低圧室8の圧力Pfhと逆止弁50の上流側の圧力Psとの差圧は徐々に大きくなり、その差圧が逆止弁50のバネ54力を上回ると、逆止弁50の弁体53は弁座部55から離れ、この逆止弁50は開の状態となる。
【0031】
ここで、上記のような気体圧縮機の起動直後におけるベーン17の飛び出し性を考察すると、ベーン背圧空間28内の圧力、すなわちベーン背圧をPv、逆止弁50の下流側に位置する低圧室8内の圧力をPfh、逆止弁50の上流側の圧力をPsとすれば、Pfh≒Pvとなったときに、ベーン17は飛び出しやすいことが実験により判明した。また、気体圧縮機の起動時はPfh−Pv=1[kgf/cm2]であることも実験により判明している。
【0032】
したがって、気体圧縮機を起動直後におけるベーン17の飛び出し性の向上を図るにはPfh≒Pvとなればよく、このようなPfh≒Pvという状態を気体圧縮機の起動直後に得るには、起動後直ちにPfhが1[kgf/cm2]だけ低下すればよく、また、それだけPfhを低下させる手段としては、Pfhが1[kgf/cm2]だけ低下するまでの間、吸入ポート10の逆止弁50を閉の状態に設定することにより、エアコンシステムの低圧側から吸入ポート10の逆止弁50を介して低圧室8側へ導入される冷媒の流れを阻止するという構成を採用すればよい。
【0033】
そこで、本実施形態の気体圧縮機においては、その起動直後におけるベーン17の飛び出し性の向上を図るべく、逆止弁50のバネ54の構成として、Ps−Pfh>1[kgf/cm2]となるようにPfhが低下するまで逆止弁50を閉の状態に設定できるバネ力を採用するものとした。
【0034】
これにより、本実施形態の気体圧縮機を起動すると、逆止弁50が閉じている間に、Pfhは1[kgf/cm2]以上低下し、Pfh≒Pvとなるので、ベーン17は飛び出しやすくなる。
【0035】
要するに、本実施形態の場合、圧縮室18側への冷媒の吸気により低圧室8内の圧力Pfhが低下しベーン背圧Pvと略等しくなるか、あるいは、ベーン背圧Pvよりも低圧室8内の圧力Pfhの方が低くなるまで、逆止弁50は閉の状態に設定される。
【0036】
したがって、本実施形態の気体圧縮機によると、その起動時はベーン背圧Pvよりも低圧室8内の圧力Pfhの方が高くなっているが、このとき上記のような逆止弁50の閉動作効果により、低圧室8内の圧力はベーン背圧Pvまたはそれ以下に低下するので、起動時からロータ12が低速で回転する低速運転の場合であっても、ロータ12の回転による遠心力のみで十分にベーン17を飛び出させることができ、ベーン17の飛び出し力が強くなり、いわゆるベーン跳ね現象を効果的に防止することができる。
【0037】
なお、上記実施形態では、気体圧縮機の起動直後におけるベーン17の飛び出し性の向上を図るために、起動直後にPfhを1[kgf/cm2]以上低下させる手段として、逆止弁50のバネ54の力を調整したが、これに代えて、逆止弁50の弁体53のシール構造を変更することにより、気体圧縮機の起動直後においてPfhを1[kgf/cm2]以上低下させるように構成することもできる。
【0038】
具体的には、上記実施形態においては、弁体53の先端縁部と弁座部55との間にシール部57が構成されるシール構造を採用していたが、これに代えて、図4に示したように、弁体53の外周面全体とバルブケース51の内周面との間にシール部57が構成されるシール構造を採用してもよい。
【0039】
この図4のシール構造の場合、弁体53のスライド時にバルブケース51との間で摺動抵抗が発生し、これが弁体53のスライド動作に対する抵抗となるため、弁体53が弁座部55から離れて開口部56の形成位置までスライドするに要する時間、すなわち逆止弁50が開の状態となるまでにかかる時間は、上記実施形態のシール構造と比ベて長くなり、このように時間をかけて逆止弁50が開となる間に、Pfhは1[kgf/cm2]以上低下する。なお、逆止弁50が開くまでに約1秒程度あれば、Pfhを1[kgf/cm2]まで低下させることができる。
【0040】
また、上記のように時間をかけて逆止弁50が開くように構成する手段としては、たとえば、弁座部55から開口部56までの距離、すなわち弁体53のスライドストロークを長くしてもよい。
【0041】
【発明の効果】
本発明に係る気体圧縮機にあっては、上記の如く、圧縮室側への冷媒の吸気により低圧室内の圧力が低下しベーン背圧と略等しくなるか、あるいはベーン背圧よりも低圧室内の圧力の方が低くなるまで、逆止弁は閉の状態に設定される構成を採用したものである。このため、この種気体圧縮機の起動時のようにベーン背圧よりも低圧室の圧力の方が高いときに、低圧室内の圧力がベーン背圧またはそれ以下に低下するので、起動時からロータが低速で回転する低速運転の場合であっても、ロータの回転による遠心力のみで十分にベーンを飛び出させることができ、ベーンの飛び出し力が強くなり、ベーン跳ね現象を防止した起動性のよい気体圧縮機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベーンロータリー型の気体圧縮機の基本構成を示した断面図。
【図2】図2のA−A線断面図。
【図3】逆止弁の拡大図とその分解図。
【図4】本発明の他の実施形態の説明図。
【符号の説明】
1 外装ケーシング
2 圧縮機構部
3 コンプレッサケース
4 フロントヘッド
5 フロントサイドブロック
6 リアサイドブロック
7 シリンダ
8 低圧室
9 高圧室
10 吸入ポート
11 吐出ポート
12 ロータ
13 ロータ軸
14、15 軸受け
16 ベーン溝
17 ベーン
18 圧縮室
19 吸入通路
20 吸入口
21 シリンダ吐出孔
22 リードバルブ
23 吐出チャンバ
24 高圧ガス通路
25 油分離器
26 オイル溜まり
27 油穴
28 ベーン背圧空間
29 サライ溝
50 逆止弁
51 バルブケース
52 ストッパ
53 弁体
54 バネ
55 弁座部
56 開口部
57 シール部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vane rotary type gas compressor used in a car air conditioner system and the like, and in particular, improves the startability by preventing the vane splash phenomenon.
[0002]
[Prior art]
This type of conventional vane rotary type gas compressor will be described with reference to FIGS. 1 and 2. Conventionally, this type of gas compressor communicates with a low-pressure side pipe (not shown) of an air conditioner system via a
[0003]
Therefore, in this type of conventional gas compressor, a
[0004]
By the way, in the case of the conventional gas compressor as described above, the
[0005]
Therefore, in the conventional gas compressor as described above, the vane back pressure Pv is obtained by using the pressure of the
[0006]
However, in the conventional gas compressor as described above, during the so-called low-speed operation in which the
[0007]
That is, since the centrifugal force acting on the
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made to solve the above-mentioned problems, and an object of the present invention is to provide a gas compressor with good startability that prevents the vane splash phenomenon.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, the present invention provides a low-pressure chamber into which refrigerant is introduced from a low-pressure side of an air-conditioning system via a check valve of an intake port, and a compression for sucking and compressing the refrigerant introduced into the low-pressure chamber. The compression mechanism portion includes an inner circumferential elliptical cylinder, a rotor that is rotatably mounted inside the cylinder, a vane groove formed on the outer circumferential surface of the rotor, and the vane. A vane slidably installed in the groove, and a vane back pressure space for supplying vane back pressure to the bottom of the vane, between the inner peripheral surface of the cylinder and the outer peripheral surface of the rotor, A compression chamber formed by the plurality of vanes is formed, and when the volume of the compression chamber increases due to the movement of the vane accompanying the rotation of the rotor, the suction chamber communicates with the inside of the cylinder through the suction port. From the low pressure chamber to the compression chamber When the pressure of the low pressure chamber located downstream of the check valve is Pfh and the pressure upstream of the check valve is Ps, the check valve is closed. The spring to be maintained has a spring force capable of maintaining the check valve in a closed state until Pfh is lowered so that Ps−Pfh> 1 [kgf / cm 2 ].
[0012]
In the present invention, when higher in pressure in the low-pressure chamber than the vane back pressure such as during startup of the gas compressor, the closing effect of the check valve, the pressure in the low pressure chamber vane back pressure or below Operates to decrease.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a gas compressor according to the present invention will be described in detail with reference to FIGS. 1 to 3.
[0014]
The gas compressor of this embodiment employs a structure in which a
[0015]
The outer casing 1 is formed by a
[0016]
The
[0017]
Further, the front side block 5 is configured to form a
[0018]
The
[0019]
A
[0020]
As shown in FIG. 2, five
[0021]
Further, a
[0022]
That is, when the volume of the
[0023]
As described above, the refrigerant sucked into the
[0024]
The
[0025]
In the case of the present embodiment, the vane back
[0026]
By the way, also in the gas compressor of this embodiment, as shown in FIG. 1, the
[0027]
As shown in FIG. 3, the
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
By the way, also in the gas compressor of this embodiment, when this is started, the
[0031]
Here, considering the pop-out performance of the
[0032]
Therefore, in order to improve the pop-out performance of the
[0033]
Therefore, in the gas compressor of the present embodiment, the structure of the
[0034]
As a result, when the gas compressor of the present embodiment is started, while the
[0035]
In short, in the case of the present embodiment, the pressure Pfh in the
[0036]
Therefore, according to the gas compressor of the present embodiment, the pressure Pfh in the
[0037]
In the above embodiment, the spring of the
[0038]
Specifically, in the above embodiment, a seal structure in which the
[0039]
In the case of the seal structure of FIG. 4, sliding resistance is generated between the
[0040]
Further, as a means for configuring the
[0041]
【The invention's effect】
In the gas compressor according to the present invention, as described above, the pressure in the low pressure chamber decreases due to the intake of the refrigerant to the compression chamber side and becomes substantially equal to the vane back pressure, or the pressure in the low pressure chamber is lower than the vane back pressure. The check valve employs a configuration in which the check valve is set to a closed state until the pressure becomes lower. For this reason, when the pressure in the low-pressure chamber is higher than the vane back pressure as in this type of gas compressor startup, the pressure in the low-pressure chamber decreases to the vane back pressure or lower. Even in the case of low-speed operation where the rotor rotates at a low speed, the vane can be sufficiently ejected only by the centrifugal force due to the rotation of the rotor, the vane ejecting force becomes stronger, and the vane jump phenomenon is prevented and the startability is good A gas compressor can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a basic configuration of a vane rotary type gas compressor.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 3 is an enlarged view of a check valve and an exploded view thereof.
FIG. 4 is an explanatory diagram of another embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (1)
上記圧縮機構部は、
内周楕円状のシリンダと、
上記シリンダの内側に回転可能に横架されたロータと、
上記ロータの外周面に形成されたベーン溝と、
上記ベーン溝内に摺動可能に設置されたベーンと、
上記ベーンの底部にベーン背圧を供給するベーン背圧空間とを有し、
上記シリンダの内周面と上記ロータの外周面との間に、上記複数のベーンにより仕切られてなる圧縮室が形成され、
上記ロータの回転に伴う上記ベーンの移動により上記圧縮室の容積が増加する際に、上記シリンダの内側に連通する吸入口を介して上記低圧室から上記圧縮室側へ冷媒が吸気されてなり、
上記逆止弁の下流側に位置する低圧室の圧力をPfh、上記逆止弁の上流側の圧力をPsとした場合に、上記逆止弁を閉の状態に維持するバネは、Ps−Pfh>1[kgf/cm2]となるようにPfhが低下するまで上記逆止弁を閉の状態に維持できるバネ力を有すること
を特徴とする気体圧縮機。A low-pressure chamber into which refrigerant is introduced from the low-pressure side of the air-conditioning system via a check valve of the suction port, and a compression mechanism that sucks and compresses the refrigerant introduced into the low-pressure chamber,
The compression mechanism is
An inner circumferential elliptical cylinder;
A rotor laid horizontally on the inside of the cylinder,
A vane groove formed on the outer peripheral surface of the rotor;
A vane slidably installed in the vane groove;
A vane back pressure space for supplying vane back pressure to the bottom of the vane,
A compression chamber formed by the plurality of vanes is formed between the inner peripheral surface of the cylinder and the outer peripheral surface of the rotor,
When the volume of the compression chamber increases due to the movement of the vane accompanying the rotation of the rotor, the refrigerant is sucked from the low pressure chamber to the compression chamber side through the suction port communicating with the inside of the cylinder.
When the pressure in the low pressure chamber located downstream of the check valve is Pfh and the pressure upstream of the check valve is Ps, the spring that keeps the check valve closed is Ps-Pfh A gas compressor characterized by having a spring force capable of maintaining the check valve in a closed state until Pfh is lowered so that> 1 [kgf / cm 2 ].
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