JP4072042B2 - Interlock device for vehicle seat - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
本願発明は、シートの自動的動作、例えば、シートの前進スライド動作とシートクッションの跳上げ動作とを連動して自動的に行うことを可能とした車両用シートにおけるインターロック装置に関するものである。
【従来の技術】
【0003】
従来より、車両シートにおいては、シート操作の簡便化を図るという観点から操作の自動化が進められており、例えば、所謂「ウォークイン機構」の一種として、シートの前進移動とシートクッションの跳上げ動作とを共に電動式とし、スイッチ操作によってシートの前進操作が行われると、該シートの前進移動に連動してシートクッションの跳上げ動作が行われるようにしている。これは、シートをできるだけ前部に移動させて車室後部のカーゴスペースの可及的拡大を意図したものである。
【0004】
ところで、この場合、例えばシートに人が着座している状態において操作者が誤ってスイッチ操作を行い、これを受けてシートの前進移動とシートクッションの跳上げ動作とが自動的に実行されると、該シートに着座した人の安全性に影響がでることも懸念される。このため、車両用シートにおいては、シートに人が着座しているときには該シートの移動等の動作ができないようにするインターロック装置を備えることが広く行われている。
【0005】
ここで、問題となるのが、シートに人が着座していることを検知する手段であり、その一つに、特許文献1に示されるように、シートクッションの座面近傍に人の着座による上方からの圧力を感知して所定の信号を出力する感圧スイッチを取付け、この感圧スイッチからの着座信号を、リレーを介してシート前進駆動モータの電源回路に設けたリレースイッチに伝達し、該電源回路を開いてシートの前進動作を禁止するようにしたものがある。
【0006】
【特許文献1】
。
【0007】
実開昭55−68632号公報(実用新案請求の範囲、第3図及び第4図)。
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、上掲特許文献1に示される従来のインターロック装置では、比較的高価な感圧スイッチとリレーとを備えることが必要で、しかも該感圧スイッチのシートクッションへの取付けに際しては、該感圧スイッチによってシートクッションへの人の着座状態を確実に検知できるように正確に取付位置を設定する必要があり組付け作業に多大の工数を要し、これらの結果、インターロック装置が高価なものとなり、延いてはインターロック装置を備えたシート装置そのもののコストアップを招来するという問題があった。
【0009】
そこで本願発明では、簡単で且つ安価な構成の車両用シートのインターロック装置を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
【0011】
(1) 本願の第1の発明にかかる車両用シートのインターロック装置は、操作スイッチ11の操作によって発停作動される駆動手段7,8によりシート1の位置又は/及び姿勢を変更可能とした車両用シートにおいて、上記シートクッション2の下方への撓み変位の大きさに基づいて該シートクッション2への人の着座を検知する着座検知手段23であって、略コ形に、又はクランク状に折曲してなり、上記シートクッション2の下面に接離する方向に弾性変形可能で且つ下方への撓み変位量が所定以下であるときにはその弾性力によって第1の姿勢を維持する一方、該撓み変位量が所定以上となったときは上記シートクッション2の変位力を受けて上記第1の姿勢から下方へ弾性変形され第2の姿勢に設定されるバネ体23で構成された着座検知手段23と、上記着座検知手段23による着座検知を受けて上記駆動手段7,8の作動を禁止する作動禁止手段10であって、上記バネ体23が第2の姿勢に設定されたときその変位力を受けて上記駆動手段7,8への電源回路14を遮断する開閉スイッチ10で構成された作動禁止手段10を備えたことを特徴としている。
【0012】
従って、この発明の車両用シートのインターロック装置によれば、着座検知手段23が、人の着座によるシートクッション2の撓み変形量の大きさによって着座を検知するもので、該シートクッション2の撓み変位を機械的に検知する構成であれば良く、従来のように感圧スイッチを用いてシートクッションにかかる荷重(即ち、着座した人の体重による圧力)を電気的に検知する構成ものに比して、その構造が簡単で且つ安価であり、しかも上記着座検知手段23の上記シートクッション2への取付位置を比較的ラフに設定することができその組付性が向上することになる。
【0013】
また、上記着座検知手段23をシートクッション2の撓み変位に対応して変位量が変化するバネ体23で構成しているので、上記シートクッション2への人の着座の有無に応じて異なる該シートクッション2の撓み変位量が上記バネ体23によって機械的に検知されることとなり、その検知情報の信頼性が向上する。また、上記作動禁止手段10が、上記バネ体23の変位を受けて作動し上記駆動手段7,8への電源回路14を遮断する開閉スイッチ10で構成されているので、従来のようにリレーとかリレースイッチを備えるものに比して、その構造の簡略化と低コスト化がさらに促進される。
【0014】
(2) 本願の第2の発明では、上記第1の発明にかかる車両用シートのインターロック装置において、上記バネ体23を、曲げ変形又は捩り変形によって上記第1の姿勢と第2の姿勢の間に姿勢設定される構成としたことを特徴としている。
【0015】
従って、この発明の車両用シートのインターロック装置によれば、上記バネ体23の長さを比較的長く設定でき、該バネ体23のシートクッション2への組付けに際しては、該バネ体23の取付け位置が多少ズレていても上記シートクッション2の変位を確実に受けて所要の変位を実現することができるとともに、その組付け作業性も格段に向上し、結果的に上記(1)に記載の効果がさらに促進されることになる。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、本願発明にかかる車両用シートのインターロック装置によれば、シートクッション2への人の着座の検知と、この検知に基づく駆動手段7,8の作動禁止とを、簡単で且つ安価な構成でこれを確実に実現することができ、延いてはシート使用上における安全性の高いインターロック装置を備えた車両用シートをより安価に提供できるものである。
【発明の実施の形態】
【0017】
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0018】
(a) 第1の実施形態
図1及び図2には、本願発明の第1の実施形態に係るインターロック装置を備えた車両用シート1のシートクッション2部分を示している。
【0019】
このシートクッション2は、次述のアンダーフレーム21とクッションパッド22とを備えて構成される。
【0020】
上記アンダーフレーム21は、薄鋼板を矩形の平面形状をもつ皿形にプレス成形して得られるものであって、その前端部21aから後端部21bにかけて屈曲状に延びる底壁21cと左右一対の側壁21d,21dとを備えている。また、上記底壁21cは、上記前端部21aから上記後端部21b側へ向かって次第に下降傾斜する前端傾斜面21c1と、後端部21bから前端部21aに向かって次第下降傾斜する後部傾斜面21c3と、これら前端傾斜面21c1と後部傾斜面21c3の間にあって大きく窪んだ中間凹部21c2とで構成されている。そして、上記底壁21cと左右一対の側壁21d,21dによって囲繞された窪み部分に、次述のクッションパッド22がその下部を嵌入させた状態で取り付けられる。
【0021】
また、上記アンダーフレーム21の上記底壁21c側には、次述のバネ体23と開閉スイッチ10とが取り付けられている。
【0022】
上記バネ体23は、所定径のバネ線材を用い、これを、その内側に略コ形の空間部を形成するように二重状態に折曲して得られるものであり、全体として、平面方向の一方側へ弧状に反らせた形態とされている。そして、このバネ体23は、その反りの凹面側を上方に向けた姿勢で、その両端に位置する一対の支持端23c,23cを、上記アンダーフレーム21の上記前端傾斜面21c1の一部を切り起こして筒状に巻回してなる左右一対の枢支ブラケット24,24に枢支させている。また、上記バネ体23の横架部23b側には、断面コ字形の作動材25が脚部を下方へ向けた状態で取り付けられている。
【0023】
上記バネ体23は、その左右一対の支点部23d,23dが上記各枢支ブラケット24,24に枢支された状態では、その左右一対のアーム部23a,23aのうち、上記アンダーフレーム21の底壁21cの前端傾斜面21c1に対応する範囲は該前端傾斜面21c1に略接触する一方、該前端傾斜面21c1から外れて中間凹部21c2側へ延出する部分、即ち、上記前端傾斜面21c1と中間凹部21c2の境部に対応する支点部23d,23dよりも横架部23b寄りに位置する部分は、上記底壁21cから浮上離間した状態とされる。
【0024】
従って、上記バネ体23は、上方から何らの荷重が作用していない自由状態においてはその支点部23d,23dより支持端23c,23c寄り部分が上記底壁21cの前端傾斜面21c1に下側から支えられて該底壁21cから浮上離間した姿勢を維持する(この時のバネ体23の姿勢が特許請求の範囲中にいう「第1の姿勢」である)。
【0025】
これに対して、上記「第1の姿勢」にある上記バネ体23に対して、その横架部23b寄り部分に上方から荷重がかかると、該バネ体23は上記支点部23d,23dから横架部23bにかけての部分が、上記荷重を受けて下方へ弾性変形(曲げ変形)される。このバネ体23の下方への最大変形量は、上記作動材25の脚部が上記アンダーフレーム21の底壁21cに当接することで規制される。
【0026】
一方、上記底壁21cの上記中間凹部21c2で且つ上記バネ体23側の上記作動材25に対応する部位には、該底壁21cの一部を切り起こして取付ブラケット26が設けられるとともに、該取付ブラケット26には開閉スイッチ10が取り付けられている。この開閉スイッチ10は、後述するスライド駆動手段7及び跳上駆動手段8の電源回路14(図3参照)の途中に設けられたリミットスイッチであって、その上面側には上下方向に揺動変位する作動子10aが設けられている。そして、この開閉スイッチ10は、上記作動子10aが所定以上下方に押し下げられることで作動状態となり、上記電源回路14を開いて上記各駆動手段7,8への給電を阻止するように作用する。
【0027】
この開閉スイッチ10の上記作動子10aは、上記バネ体23側の作動材25と上下方向において対応しており、該バネ体23の下方への変形によって下動する上記作動材25により作動状態とされるものである。そして、上記バネ体23の変形量が、上記作動材25によって上記開閉スイッチ10を作動状態とするときの変形量と該作動材25の脚部が上記アンダーフレーム21の底壁21cに当接してそれ以上の下動が規制されるときの変形量との範囲内にあるときの該バネ体23の姿勢が特許請求の範囲中にいう「第2の姿勢」である。
【0028】
一方、上記クッションパッド22は、例えば発泡樹脂材を用いた発泡成形により一体形成されるものであって、その下面には、その前後両端近傍部位と左右両端近傍部位とを除いた中央部分を上方に向けて所定深さで陥没させてこれを凹部22aとしている。そして、このクッションパッド22は、その下面を下側にした状態で、上記アンダーフレーム21内に嵌装配置され且つ固定される(図2の状態)。さらに、上記クッションパッド22の表面側を表皮(図示省略)で覆い、且つ該表皮の端縁を上記アンダーフレーム21側に固定することで、該アンダーフレーム21とクッションパッド22とが一体化され、上記シートクッション2を構成する。
【0029】
このように上記アンダーフレーム21内に上記クッションパッド22を嵌装固定した状態では、図2に示すように、上記バネ体23及び開閉スイッチ10は上記クッションパッド22の底面側の上記凹部22a内に位置している。そして、上記クッションパッド22が自由状態(即ち、シートクッション2上に人が着座していない状態)であるときには、該クッションパッド22の凹部22aの底面と上記バネ体23側の作動材25とが非接触状態にあり且つこの関係が維持される。これに対して、上記シートクッション2上に人が着座し、その体重を受けて上記クッションパッド22が下方へ撓み変形し、その凹部22aの底面が上記作動材25に当接すると、上記バネ体23は上記クッションパッド22の撓み変形力を受けて下方へ弾性変形され、これが第2の姿勢の範囲内に位置することで、上記作動材25が上記開閉スイッチ10の作動子10aに当接してこれを作動状態とする。
【0030】
このように、上記バネ体23は、上記シートクッション2への人の着座の有無を、上記クッションパッド22の変形量によって検知するものである。また、上記開閉スイッチ10は、このバネ体23の変位を受けて作動状態とされることで、上記電源回路14を開いて上記各駆動手段7,8への給電を阻止するものである。そして、このバネ体23と開閉スイッチ10とによってインターロック装置が構成されるものである。以下、このインターロック装置の実際の作動について説明する。
【0031】
図5及び図6に示すように、上記シートクッション2は、その後端部にシートバック3が取り付けられることで該シートバック3とともに上記シート1を構成する。そして、この実施形態においては、上記シートクッション2はこれをその前端側から上方へ跳ね上げることができるようにしている(図6参照)。このシートクッション2の跳上げ動作を実現するために、該シートクッション2には跳上駆動手段8が設けられている。
【0032】
さらに、上記シート1は、車長方向に配置されたスライドレール5上に、シート支持ブラケット6を介して固定されており、該スライドレール5のスライド作動に伴って前後方向に移動可能とされている(図6参照)。このシート1の前後移動を実現するために上記スライドレール5にはスライド駆動手段7が取り付けられている。
【0033】
そして、図3に示すように、上記スライド駆動手段7のモータ12と上記跳上駆動手段8のモータ13とは、電源回路14を介してバッテリー15に並列接続されている。また、上記電源回路14の途中には、上記開閉スイッチ10と操作スイッチ11とが直列に配置されている。従って、上記操作スイッチ11がON操作されたとき、上記開閉スイッチ10が閉じていると(即ち、上記開閉スイッチ10が非作動状態にあると)、該操作スイッチ11の操作に伴って上記各モータ12,13にそれぞれ給電され、上記スライド駆動手段7と跳上駆動手段8とが共に作動し、上記シート1の前進移動と上記シートクッション2の跳ね上げと連動して自動的に実行されることになる。
【0034】
これに対して、上記操作スイッチ11がON操作されたとき、上記開閉スイッチ10が開いていると(即ち、上記シートクッション2に人が着座して上記開閉スイッチ10が作動状態にあると)、該操作スイッチ11の操作に拘わらず、上記各モータ12,13への給電が共に停止され、上記スライド駆動手段7と跳上駆動手段8とが共に不作動となり、上記シート1の前進移動と上記シートクッション2の跳ね上げとは禁止されることになる。
【0035】
このような上記シートクッション2に人が着座している場合と着座していない場合とにおける上記シート1の動作状態を図5及び図6を参照してさらに詳しく説明する。
【0036】
図5は、上記シートクッション2に人が着座している状態であり、従って、上記バネ体23が第1の姿勢から弾性変形して第2の姿勢に姿勢変更され、上記開閉スイッチ10が作動状態とされている。従って、この状態下においては、例え人が操作スイッチ11を操作しても、上記シート1は前進移動及びシートクッション2の跳上げ動作を行うことなく、そのままの姿勢を維持する。即ち、シートクッション2に人が着座している場合におけるインターロック装置の作動状態である。
【0037】
これに対して、図6(イ)に示すように、上記シートクッション2に人が着座していない場合には、上記バネ体23が第1の姿勢を維持し、上記開閉スイッチ10は非作動状態とされている。従って、この状態下においては、人が操作スイッチ11を操作すると、上記スライド駆動手段7のモータ12と跳上駆動手段8のモータ13にそれぞれ給電され、上記シート1はこれら各駆動手段7,8によって、図6(ロ)及び図6(ハ)に示すように上記シートクッション2を跳ね上げながら前進移動し、図6(ハ)に示す位置で停止される。即ち、上記シートクッション2に人が着座していない状態下においては、人の安全を損ねるおそれがないため、上記シート1は、上記操作スイッチ11の操作を受けて最前端位置まで前進移動するとともに、上記シートクッション2も最大限に跳ね上げられ、上記シート1の後方側には最大のカーゴスペースが確保されることになる。
【0038】
尚、図3は、上記シート1の駆動系の電源回路の一例として、上記シート1を前進移動させる場合の回路構成を示したもので、該シート1を後退移動させる場合の回路図の図示は省略する。
【0039】
(b) 第2の実施形態
図4には、本願発明の第2の実施形態に係るインターロック装置を備えた車両用シート1のシートクッション2部分を示している。
【0040】
この実施形態のシート1は、上記第1の実施形態のシート1と同様の基本構造をもつものであって、これが異なる点は、上記アンダーフレーム21とバネ体23の構造である。従って、ここでは、このアンダーフレーム21とバネ体23の構造のみを詳述し、それ以外の構造については上記第1の実施形態における該当説明を援用することでその説明を省略する。
【0041】
上記アンダーフレーム21は、所定の高さ寸法をもつ矩形枠体で構成され、その内部には前後2本のSバネ30,30が横設配置されており、これら各Sバネ30,30に支持される状態でクッションパッド22が上記アンダーフレーム21に対してその上方から取り付けられ、これによって上記シートクッション2が構成される。この場合、この実施形態では、上記2本のSバネ30,30上記アンダーフレーム21の前部寄りと後部寄りにそれぞれ配置し、該各Sバネ30,30の間、即ち、上記アンダーフレーム21の前後方向略中央部をSバネ30が備えられていない空部としているが、かかる構成は、後述するように次述のバネ体23がこの空部においてSバネ30と同様の機能を為すことによるものである。
【0042】
上記アンダーフレーム21の後壁面21aの左右両端寄り位置には、その壁面の一部を筒状に巻回してなる枢支ブラケット24,24が形成され、この枢支ブラケット24,24には次述のバネ体23が枢支されている。また、上記アンダーフレーム21の一方の側面21bの後端部には、該側面21bの一部を筒状に巻回してなる固定ブラケット27が形成されている。さらに、上記アンダーフレーム21の他方の側面21cの後端部には、作動子10aを備えた開閉スイッチ10が固定されている。
【0043】
上記バネ体23は、所定径のバネ線材の長手方向中間部をクランク状に折曲させてこれをアーム部23aとしている。さらに、該アーム部23aの両端部は、さらにこれをそれぞれクランク状に折曲させて、同軸上に位置する左右一対の支持端23b,23bとするとともに、該各支持端23b,23bの端部にはそれぞれこれに対して直交方向へ延出させ、その一方を固定部23c、他方を作動部23dとしている。
【0044】
そして、上記バネ体23は、上記左右一対の支持端23b,23bを上記アンダーフレーム21側の上記各枢支ブラケット24,24に支承させることで該各支持端23b,23bを中心として上下方向(矢印A−B方向)に揺動自在とされるとともに、そのアーム部23aはこれを上記アンダーフレーム21の後面壁21aの下側から該アンダーフレーム21の内側へ延出させ、且つこれを上記二本のSバネ30,30のうち、後部寄りに位置するSバネ30の下側を通して上記空部から上記クッションパッド22の下面に臨ませている。また、上記バネ体23は、上記固定部23cを上記アンダーフレーム21側の上記固定ブラケット27に固定保持させる一方、上記作動部23dはこれを非拘束状態とし上記支持端23b回りに回動することで該作動部23dが上記開閉スイッチ10の作動子10aに係合するようにしている。
【0045】
従って、上記バネ体23は、上記アーム部23aに何ら荷重が作用していない状態、即ち、上記シートクッション2に人が着座していない状態においては、上記シートクッション2の下側で自由状態のまま姿勢保持され、上記作動部23dは上記開閉スイッチ10の作動子10aと非係合とされる。このため、この状態では、人が上記操作スイッチ11を操作すると、これを受けて上記各駆動手段7,8が共に作動し、上記シート1はそのシートクッション2を跳ね上げながら前進移動され、その最前端位置において停止される。
【0046】
これに対して、上記アーム部23aに荷重が作用している状態、即ち、上記シートクッション2に人が着座している状態においては、該シートクッション2の上記クッションパッド22が上記各Sバネ30,30の弾性支持力に抗して下方へ変位し、これが上記バネ体23のアーム部23aに当接してこれを押し下げる。すると、上記バネ体23は、その捩り弾性力に抗して上記支持端23b,23bを中心として回動し、その作動部23dが上記開閉スイッチ10の作動子10aと係合してこれを作動状態とする。
【0047】
この結果、例え上記操作スイッチ11が操作されたとしても、上記各駆動手段7,8には給電されず、上記シート1は前進移動及び上記シートクッション2の跳ね上げ動作をすることなくその位置に止まる(上記シートクッション2に人が着座している場合におけるインターロックの実現)。従って、人がシートクッション2に着座している状態下での不用意なシート1の移動及びシートクッション2の跳ね上げが禁止され、その安全性が確保されるものである。
【0048】
尚、上述のように、上記シートクッション2に人が着座し上記クッションパッド22が上記各30,30の弾性力に抗して下方へ変位するとき、該クッションパッド22が上記バネ体23のアーム部23aに当接してその捩り弾性力に抗してこれを押し下げるが、この場合、その反力として上記クッションパッド22にはこれを上方へ付勢する方向に上記バネ体23の捩り弾性力が働き、下方への変形を抑制するように作用する。即ち、上記バネ体23は上記Sバネ30と同様の機能を為すものである。このため、この実施形態のものにおいては、本来ならば上記アンダーフレーム21の内側に上記Sバネ30を前後方向に適宜離間させて三本配置しこれら三本のSバネ30によって上記クッションパッド22を弾性支持させるべきところ、これら三本のSバネ30のうち、前後方向中央に位置するSバネ30についてはこれがなすべき働きを上記バネ体23が果たすことから、敢えてこの中央のSバネ30を設けず上記バネ体23をこれに代替させ、これによって上記Sバネ30の配置数を削減し、その低コスト化を図っている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の第1の実施形態に係るインターロック装置を備えた車両用シートのシートクッション部分の斜視図である。
【図2】 図1のII−II断面図である。
【図3】 図1に示したインターロック装置の電気回路である。
【図4】 本願発明の第1の実施形態に係るインターロック装置を備えた車両用シートのシートクッション部分の斜視図である。
【図5】 インターロック作動状態におけるシート動作状態を示す側面図である。
【図6】 インターロック非作動状態におけるシート動作状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1はシート、2はシートクッション、3はシートバック、5はスライドレール、6はシート支持ブラケット、7はスライド駆動手段、8は跳上駆動手段、10は開閉スイッチ(作動禁止手段)、11は操作スイッチ、12及び13はモータ、14は電源回路、15はバッテリー、21はアンダーフレーム、22はクッションパッド、23はバネ体(着座検知手段)、24は枢支ブラケット、25は作動材、26は取付ブラケット、27は固定ブラケット、30はSバネ、Xは着座検知手段である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
[0002]
BACKGROUND OF THE
[Prior art]
[0003]
Conventionally, in a vehicle seat, the automation of the operation from the viewpoint of achieving simplification of the seat operation is being promoted, for example, as a type of so-called "walk-in mechanism", drive-up the forward movement and the seat cushion of the seat Both the movements are electrically operated, and when a forward movement of the seat is performed by a switch operation, a raising operation of the seat cushion is performed in conjunction with the forward movement of the seat. This is intended to enlarge the cargo space at the rear of the passenger compartment as much as possible by moving the seat to the front as much as possible.
[0004]
By the way, in this case, for example, when a person is seated on the seat, the operator erroneously performs a switch operation, and in response thereto, the forward movement of the seat and the raising operation of the seat cushion are automatically executed. There is also a concern that the safety of the person sitting on the seat is affected. For this reason, in a vehicle seat, it is widely performed to include an interlock device that prevents an operation such as movement of the seat when a person is seated on the seat.
[0005]
Here, the problem is a means for detecting that a person is seated on the seat, and as one of them, as shown in
[0006]
[Patent Document 1]
.
[0007]
Japanese Utility Model Laid-Open No. 55-68632 (claims of utility model, FIGS. 3 and 4).
[Problems to be solved by the invention]
[0008]
However, in the conventional interlock device shown in the above-mentioned
[0009]
Therefore, the present invention has been made with the object of providing an interlock device for a vehicle seat having a simple and inexpensive configuration.
[Means for Solving the Problems]
[0010]
In the present invention, the following configuration is adopted as a specific means for solving such a problem.
[0011]
(1) In the vehicle seat interlock device according to the first invention of the present application, the position or / and the posture of the
[0012]
Therefore, according to the vehicle seat interlock device of the present invention, the seating detecting means 23 detects the seating based on the amount of deformation of the
[0013]
Further, since the seating detection means 23 is composed of the
[0014]
(2) According to a second invention of the present application, in the vehicle seat interlock device according to the first invention, the
[0015]
Therefore, according to the vehicle seat interlock device of the present invention, the length of the
【The invention's effect】
[0016]
As described above, according to the vehicle seat interlock device according to the present invention, the detection of the seating of a person on the
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[0017]
Hereinafter, the present invention will be specifically described based on preferred embodiments.
[0018]
(A) 1st Embodiment In FIG.1 and FIG.2, the
[0019]
The
[0020]
The
[0021]
Further, the
[0022]
The
[0023]
In the state where the pair of left and
[0024]
Therefore, in the free state where no load is applied from above, the
[0025]
On the other hand, when a load is applied to the
[0026]
On the other hand, a mounting
[0027]
The operating element 10a of the open /
[0028]
On the other hand, the
[0029]
When the
[0030]
Thus, the
[0031]
As shown in FIGS. 5 and 6, the
[0032]
Further, the
[0033]
As shown in FIG. 3, the
[0034]
On the other hand, when the
[0035]
The operation state of the
[0036]
FIG. 5 shows a state in which a person is seated on the
[0037]
On the other hand, as shown in FIG. 6 (a), when no person is seated on the
[0038]
FIG. 3 shows a circuit configuration when the
[0039]
(B) Second Embodiment FIG. 4 shows a
[0040]
The
[0041]
The under
[0042]
At the positions near the left and right ends of the
[0043]
The
[0044]
The
[0045]
Therefore, the
[0046]
On the other hand, in a state where a load is applied to the
[0047]
As a result, even if the
[0048]
As described above, when a person is seated on the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a seat cushion portion of a vehicle seat provided with an interlock device according to a first embodiment of the present invention.
2 is a cross-sectional view taken along the line II-II in FIG.
FIG. 3 is an electric circuit of the interlock device shown in FIG. 1;
FIG. 4 is a perspective view of a seat cushion portion of a vehicle seat provided with the interlock device according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a side view showing a seat operation state in an interlock operation state.
FIG. 6 is a side view showing a seat operation state in an interlock non-operation state.
[Explanation of symbols]
1 is a seat, 2 is a seat cushion, 3 is a seat back, 5 is a slide rail, 6 is a seat support bracket, 7 is a slide drive means, 8 is a jumping drive means, 10 is an open / close switch (operation prohibiting means), 11 Operation switches, 12 and 13 are motors, 14 is a power supply circuit, 15 is a battery, 21 is an under frame, 22 is a cushion pad, 23 is a spring body (sitting detection means), 24 is a pivot bracket, 25 is an operating material, 26 Is a mounting bracket, 27 is a fixed bracket, 30 is an S spring, and X is a seating detection means.
Claims (2)
上記シートクッション(2)の下方への撓み変位の大きさに基づいて該シートクッション(2)への人の着座を検知する着座検知手段(23)であって、略コ形に、又はクランク状に折曲してなり、上記シートクッション(2)の下面に接離する方向に弾性変形可能で且つ下方への撓み変位量が所定以下であるときにはその弾性力によって第1の姿勢を維持する一方、該撓み変位量が所定以上となったときは上記シートクッション(2)の変位力を受けて上記第1の姿勢から下方へ弾性変形され第2の姿勢に設定されるバネ体(23)で構成された着座検知手段(23)と、
上記着座検知手段(23)による着座検知を受けて上記駆動手段(7,8)の作動を禁止する作動禁止手段(10)であって、上記バネ体(23)が第2の姿勢に設定されたときその変位力を受けて上記駆動手段(7,8)への電源回路(14)を遮断する開閉スイッチ(10)で構成された作動禁止手段(10)を備えたことを特徴とする車両用シートのインターロック装置。In the vehicle seat in which the position or / and the posture of the seat (1) can be changed by the driving means (7, 8) activated and stopped by the operation of the operation switch (11).
Seat detection means (23) for detecting the seating of a person on the seat cushion (2) based on the magnitude of the downward deflection displacement of the seat cushion (2), which is substantially U-shaped or crank-shaped. The first posture is maintained by the elastic force when it is bent in the direction and can be elastically deformed in the direction of coming into contact with and separated from the lower surface of the seat cushion (2) and the downward deflection displacement is not more than a predetermined value. When the deflection displacement amount exceeds a predetermined value, the spring body (23) which receives the displacement force of the seat cushion (2) and is elastically deformed downward from the first posture and set to the second posture. Configured seating detection means (23);
An operation prohibiting means (10 ) for receiving the seating detection by the seating detecting means (23) and prohibiting the operation of the drive means (7, 8) , wherein the spring body (23) is set to the second posture. And an operation prohibiting means (10) constituted by an open / close switch (10) for receiving the displacement force and shutting off the power supply circuit (14) to the drive means (7, 8). Seat interlock device.
上記バネ体(23)が、曲げ変形又は捩り変形によって上記第1の姿勢と第2の姿勢の間に姿勢設定される構成であることを特徴とする車両用シートのインターロック装置。 In claim 1 ,
An interlock device for a vehicle seat, wherein the spring body (23) is configured to be set between the first posture and the second posture by bending deformation or torsional deformation.
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