JP4071420B2 - CAD system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、図形要素を作成するための、複数のレイヤについてその属性の設定及び管理を行なうCADシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、CADシステムで作図を行う場合には、点、線、円弧、文字、寸法線などの図形要素を呼び出して、ディスプレイの所定の位置に配置し、拡大、縮小、移動、コピーなどの処理を行うことで、複数の図形要素を組合せ、所望の図面を作成する。この場合、各図形要素には、色、線種、文字サイズなどの属性を付与しておき、この属性を用途に合わせて選択することにより、同一の図形要素であっても異なった表示として、多種多様な図面を作成することを可能としている。
【0003】
一方、従来から知られているCADシステムの一つとして、複数のレイヤを備え、各レイヤごとに図形要素を配置することで図面を作成するものがある。このような複数のレイヤを有するCADシステムでは、レイヤごとに図面を独立して作成した状態で、所望のレイヤを選択して重ね合わせて表示することにより、様々な態様の図面を表示している。このような複数のレイヤを有するCADシステムにおいては、各レイヤごとに独立して作図を行うことから、各レイヤで処理する図形要素に対しても他のレイヤとは別の属性を設定する機能を有している。すなわち、同じ図形要素であっても、レイヤが異なればその属性(例えば、線種や色など)も異ったものとすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記のように各レイヤごとに属性を設定する機能を持っているCADシステムにおいては、全レイヤに共通な属性項目を変更する場合も、各レイヤごとに属性を変更しなければならなかった。例えば、図形要素が文字である場合に、すべてのレイヤで使用している文字のサイズや書体を変更したい場合に、レイヤを一つずつ呼び出して、各レイヤごとに文字サイズや書体を変更する作業が必要であった。
また、最近では、ネットワークを利用して複数のCADシステムを接続し、各CADシステムにおいて作図作業を分担して実施することも提案されているが、このような複数のCADシステムにおいて図形要素やレイヤに対して属性を設定する場合に、他のレイヤやCADシステムで使用しているレイヤの属性と同じ設定をするにもかかわらず、レイヤの属性の項目を1つ1つ設定していかなければならなかった。
【0005】
本発明は上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたもので、その目的は、全レイヤに共通な属性の設定は各レイヤごとに行わなくても良く、しかも、既に設定されているレイヤの属性はそのまま別のレイヤやCADシステムでも使えることのできるCADシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、図形要素を描くための複数のレイヤを有するCADシステムにおいて、図形要素を描くための複数のレイヤを有するCADシステムにおいて、作成された図面を格納する図面保存ファイルと、図形要素を格納した図形要素ファイルと、属性に関する情報を格納した属性ファイルと、図形要素、図面、レイヤに対する属性の付与、変更、削除、コピーを行う属性処理手段とを備え、前記属性ファイル内に、作成する図面の用途に合った属性をまとめて保存する用途別属性ファイルが設けられ、この用途別属性ファイルには、作成する図面の用途に応じて各レイヤに共通して設定する共通属性を格納した共通属性ファイルと、各レイヤ別に設定された属性を格納するレイヤ別属性ファイルとが設けられ、前記属性処理手段には、各共通属性ファイルとレイヤ別属性ファイルに対してその用途別の属性を設定するための用途別レイヤ属性設定手段が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、レイヤ全てに共通な属性と各レイヤ独自の属性の両方の設定が可能であるので、全てのレイヤ共通の属性の項目については、共通属性に設定するだけで、全てのレイヤにおいて使用することができるので、各レイヤごとに同じ設定を行わなくてよいので、レイヤ属性の設定を効率よく行なうことができる。また、製図の用途別にレイヤ属性を持ち、それぞれの用途に合った色、線種、文字サイズなどの属性を設定しておくことができるので、新しく特定の図面を描く場合に、既にあるレイヤ属性をそのまま使用することができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、レイヤの属性に名称を設定するレイヤ別名称設定手段と、設定された名称でレイヤの属性を保存するための名称記録部を有するレイヤ別属性ファイルを備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、各レイヤ独自の属性内に用途に合った名称を設定する領域を持つことで、名称によりレイヤ属性を認識したり、名称でレイヤの属性を保存することができるので、名称からレイヤ属性の用途を明確にすることができる。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、各レイヤに設定した名称および設定した属性を表示させるレイヤ属性表示手段と、キーワードにより表示するレイヤの名称、属性を特定するための表示条件設定手段を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、キーワードを利用して検索することにより、特定の条件をもつ属性の情報のみを表示することができるので、必要なレイヤ属性のみを表示することができる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、複数のレイヤごとに設定されている属性をネットワークで接続した記憶媒体に格納する手段と、ネットワークに接続された複数のCADシステムから前記記憶媒体に格納された属性を参照する手段を有することを特徴とする。請求項4に記載の発明では、記憶媒体内に格納されている全てのレイヤの共通属性とレイヤごとの属性をネットワークで接続し、複数のCADシステムから属性を参照することができるので、各CADシステムごとに同じレイヤ属性の設定をする必要がなくなり、また使用するレイヤ属性の環境も統一できる。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、レイヤごとに設定されている図形要素の属性の一部または、全体を一括して他のレイヤまたは他のCADシステムに複写または移動する手段を有することを特徴とする。請求項5に記載の発明では、レイヤごとの属性を保存しておき、レイヤごとの属性の全部または一部の項目をレイヤ間あるいは他のCADシステム間で複写することができるので、新しくレイヤ属性を設定しなくとも、既にある他のレイヤの設定を使用できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(1)第1実施形態
以下、本発明に係るCADシステムの第1実施形態を図1及び図2に従って具体的に説明する。
図1は、本実施形態のCADシステムの基本的な構成を示すブロック図である。
図1において、1はキーボート、2はマウス、タブレットなどのポインティングデバイス、3はディスプレイ、4はプリンタであって、これらはCADシステムに対してデータやコマンドを入力したり、作図された図面を出力するための入出力端末機器の一例を示している。これらの入出力端末機器は、入出力インターフェイス5を介してコンピュータのCPU及びメインメモリから構成されるデータ処理装置に接続されている。このデータ処理装置上には、CADシステムのソフトウェア部分を構成する作図処理部6が搭載されている。
【0013】
この作図処理部6は、図形要素の生成、編集、削除、コピーなどの処理を行って図面を作成する図面編集手段7と、作成された図面やメニュー画面などの表示や印刷、作成された図面の保存、保存されている図面の呼び出などを行うための図面入出力手段8と、レイヤの生成、切替、削除、コピーなどの処理を行うレイヤ管理手段9と、図形要素、図面、レイヤなどに対する属性の付与、変更、削除、コピーなどを行う属性処理手段10とを備えている。
【0014】
この作図処理部6を搭載したデータ処理装置には、外部記憶装置が接続されており、この外部記憶装置上には、作成された図面を格納する図面保存ファイル11と、点、線、円弧、文字、寸法線などの図形要素を格納した図形要素ファイル12と、属性に関する情報を格納した属性ファイル13とが設けられている。
【0015】
前記のような基本的構成を有する本実施形態のCADシステムでは、図2に示すように、前記レイヤ管理手段9によって管理された複数のレイヤ0〜レイヤnを備えると共に、各レイヤに対してアクセスすることのできるレイヤ別属性設定手段101と、すべてのレイヤに対して共通の属性を設定する共通属性設定手段102が設けられている。このレイヤ別属性設定手段101及び共通属性設定手段102は、図1における属性処理手段10の一部を構成している。また、図1における属性ファイル13には、個々のレイヤごとに設定された属性を記録するレイヤ別属性ファイル131と、すべてのレイヤに共通の属性を記録するレイヤ共通属性ファイル132とが独立して設けられている。
【0016】
この場合、各属性ファイルに記録されている属性とは、図形要素やその集合である図面(レイヤ上の図面全体や図面の一部である部品を含む)あるいはこれら図形要素や図面を表示するレイヤを意味付けるための情報で、例えば、図形要素などの用途に合った色、線種、文字サイズなどのデータや、図面やレイヤについてその種類や名称などのデータが含まれる。また、これらの属性とそれを設定する図形要素などとの間には、一例として、両者を関係付ける固有のコード番号が付けられており、このコード番号は属性ファイル13内の該当するデータの格納場所に、属性データとともに格納されると同時に対応する図形要素などのそれぞれにも同じ番号が付与される。
【0017】
このような構成を有する本実施形態においては、各レイヤ上において作図を行う場合、そのレイヤ上に表示された図形要素に対してレイヤ別属性設定手段101を用いて属性を設定する。例えば、レイヤ1上に図形要素として線を描いた場合に、その線に関する属性として線の太さや線種(実線や破線など)を設定する。このようにしてそれぞれのレイヤ上の各図形要素に対して設定された属性はレイヤ別属性ファイル131に記録され、所定のレイヤを呼び出してその上に図面を表示させた場合に、そのレイヤに対応するレイヤ別属性ファイル131に記録された属性を呼び出すことにより、そのレイヤ上の各図形要素に対して設定された属性を付与することができる。
【0018】
一方、図2の状態において、複数のレイヤについて共通の属性を設定する場合には、共通属性設定手段102を利用して、一度の操作で各レイヤ上の図形要素に対して共通の属性を設定したり、各レイヤのそれぞれにレイヤ自体の特性を表示する属性を設定する。例えば、すべてのレイヤで使用されている文字の種類やサイズを統一したり、すべてのレイヤにグリッドや寸法線を表示すると行った属性を、共通属性設定手段102によって一度に設定することができる。このようにして設定されたすべてのレイヤに共通の属性については、共通属性ファイル132に記録され、この共通属性ファイル132の内容が個々のレイヤを呼び出したりあるいは全レイヤを呼び出す場合に参照され、各レイヤ上の図形要素やレイヤの表示に適用される。
【0019】
以上の通り、本実施形態によれば、レイヤ全てに共通な属性と各レイヤ独自の属性の両方の設定が可能であるので、全てのレイヤ共通の属性の項目については、共通属性設定手段102を使用して共通属性ファイル132に記録するだけで、全てのレイヤにおいて適用することが可能となるので、各レイヤごとに同じ属性の設定を行わなくて済み、レイヤ属性の設定を効率よく行なうことができる。
【0020】
(2)第2実施形態
次に、本発明に係るCADシステムの第2実施形態を図3を用いて説明する。本実施形態は、図3に示すように、前記第1実施形態の構成に加えて、レイヤ別名称設定手段103を設けたことを特徴とする。このレイヤ別名称設定手段103は、図1における属性処理手段10の一部を構成している。また、前記第1実施形態におけるレイヤ別属性ファイル131には、そのファイル名を保存する領域として名称記録部133が設けられている。
【0021】
このような構成を有する本実施形態では、レイヤ別名称設定手段103を利用して各レイヤ独自の属性に用途に合った名称を設定することが可能となり、名称によりレイヤ属性を認識したり、名称でレイヤの属性を保存することができる。例えば、第1のレイヤ上に機械部品の移動前の状態を作図し、このレイヤについてはすべての線を実線とする属性を設定しておき、第2のレイヤ上に同じ部品の移動後の状態を作図し、このレイヤについてはすべての線を一点鎖線(仮想線)とする属性を設定した場合に、第1のレイヤの属性には「移動前」、第2のレイヤの属性には「移動後」というような名称を設定することにより、名称からレイヤ属性の用途を明確にすることができる。
【0022】
(3)第3実施形態
次に、本発明に係るCADシステムの第3実施形態を図4を用いて説明する。本実施形態においては、属性ファイル13に、レイヤ別属性ファイル131及び共通属性ファイル132に加えて、要素属性ファイル134が設けられている。また、属性処理手段10には、各レイヤ内において図面を構成する点、線、円弧、文字、寸法線などの各図形要素に対して属性を付与するための要素属性設定手段104が設けられている。
【0023】
このような構成を有する本実施形態においては、要素属性設定手段104によりレイヤ上の図形要素に対してレイヤ全体に付与する属性とは別個に属性を付与し、これを要素属性ファイル134に保存しておくことができる。その結果、レイヤ属性と要素属性とを別々に持つことにより、レイヤ属性を変更した場合でも、既に存在する要素属性を変更せずに新規に作成する要素の属性の設定として使用できるので、属性の一部が違う要素を同じレイヤ内に作成することができる。
【0024】
(4)第4実施形態
次に、本発明に係るCADシステムの第4実施形態を図5を用いて説明する。
本実施形態においては、図面を構成する点、線、円弧、文字、寸法線などの要素を描くための複数のレイヤ0〜レイヤnに対して、各レイヤ上に作成する部品の種類別の属性を設定する部品別属性設定手段105と、この部品別属性設定手段105によって設定された部品の種類別の属性を保存する種類別レイヤ属性ファイル135とから構成されている。そして、この種類別レイヤ属性ファイル135は、例えば、各レイヤ上の部品に対応して、部品A用属性ファイル1351、用紙枠用属性ファイル1352、寸法用属性ファイル1353などのファイルから構成されている。
【0025】
このような構成を有する本実施形態では、部品A用属性ファイル1351、用紙枠用属性ファイル1352、寸法用属性ファイル1353というように、作成する部品の種類別にレイヤ属性を保存することができるので、各レイヤに対してそれぞれの用途に合った色、線種、文字サイズなどの属性を設定しておくことにより、新しく特定の部品などを作成する場合、既にあるレイヤ属性をそのまま使用することができる。
【0026】
(5)第5実施形態
次に、本発明に係るCADシステムの第5実施形態を図6を用いて説明する。
本実施形態においては、図1に示した属性ファイル13内に、用途別属性ファイル136が設けられている。この用途別属性ファイル136は、例えば、建築用属性ファイル1361、機械用属性ファイル1362など、作成する図面の用途に合った属性をまとめて保存するものである。そのため、各用途別属性ファイルには、作成する図面の用途に応じて各レイヤに共通して設定する共通属性を格納した共通属性ファイル132と各レイヤ別に設定された属性を格納するレイヤ別属性ファイル131とが設けられている。そして、属性処理手段10には、これらの用途別の属性を設定するための用途別レイヤ属性設定手段106が設けられている。
【0027】
このような構成を有する本実施の形態においては、建築用あるいは機械用などのように、製図の用途別にレイヤ属性を持ち、それぞれの用途に合った色、線種、文字サイズなどの属性を設定しておくことができるので、新しく特定の図面を描く場合に、既にあるレイヤ属性をそのまま使用することができる。
【0028】
(6)第6実施形態
次に、本発明に係るCADシステムの第6実施形態を図7を用いて説明する。
本実施形態においては、属性処理手段10内に、各レイヤに付けた任意の名称および設定した属性を表示させるためのレイヤ属性表示手段107と、キーワードにより表示するレイヤの名称、属性を特定するための表示条件設定手段108とが設けられている。
【0029】
このような構成を有する本実施形態では、レイヤの表示条件設定手段108により、特定の条件をもつ属性の情報のみを表示することができるので、必要なレイヤ属性のみを表示することができる。例えば、図7においては、レイヤ番号が8−100の間で、レイヤの属性名称に「図」がつくもののみを表示する例を記載している。
【0030】
(7)第7実施形態
次に、本発明に係るCADシステムの第7実施形態を図8を用いて説明する。
本実施形態は、ネットワーク14上に複数のCADシステム151〜15nを接続すると共に、前記各実施形態で述べた各種のファイル(例えば、第1実施形態の共通属性ファイル132とレイヤ属性ファイル131)を格納した属性ファイル13を、各CADシステム151〜15nから共通してアクセスすることができるようにネットワーク14に接続したものである。
【0031】
このような構成を有する本実施形態においては、属性ファイル13内の全てのレイヤの共通属性ファイル132とレイヤごとの属性ファイル131をネットワーク等で接続し、複数のCADシステム151〜15nから属性を参照することができるので、各CADシステムごとに同じレイヤ属性の設定をする必要がなくなり、また使用するレイヤ属性の環境も統一できる。
【0032】
(8)第8実施形態
次に、本発明に係るCADシステムの第8実施形態を図9を用いて説明する。
本実施形態においては、図面を構成する点、線、円弧、文字、寸法線などの要素を描くための複数のレイヤ1〜nと、各レイヤごとの属性を記録したレイヤ別属性ファイル131と、このレイヤ別属性ファイル131にアクセスして、レイヤごとに設定されている図面を構成する要素の属性の一部または全体を一括して他のレイヤに複写または移動するためのレイヤ間属性複写移動手段109とから構成されている。
【0033】
このような構成を有する本実施形態においては、レイヤごとの属性をレイヤ別属性ファイル131に保存しておき、これをレイヤ間属性複写移動手段109によって操作することにより、レイヤごとの属性の全部または一部の項目をレイヤ間で複写することができ、また、直接レイヤ間ですべての属性の複写、移動も行うことができるので、新しくレイヤ属性を設定しなくとも、既にある他のレイヤの設定を使用できる。
【0034】
(9)第9実施形態
次に、本発明に係るCADシステムの第9実施形態を図10を用いて説明する。
本実施形態は、前記図8のネットワーク14に複数のCADシステム151〜15nを接続した実施形態において、属性ファイル13内に、所定の1あるいは複数のCADシステムで使用する第1の属性ファイル13Aと、他の1あるいは複数のCADシステムで使用する第2の属性ファイル13Bを設けたものである。この場合、属性ファイルの数は、CADシステムの数に応じて多数設けても良いし、同じ属性ファイルを複数のCADシステムで共通して使用することも可能である。ここで重要なことは、属性ファイル13内に複数種類のファイルが存在することである。そして、本実施形態では、このような複数の種類の属性ファイルのそれぞれに対してアクセスして、各属性ファイル内でレイヤごとに設定されている図面を構成する要素の属性の一部または全体を一括して、他のCADシステムのレイヤに複写または移動するシステム間属性複写移動手段110が設けられている。
【0035】
このような構成を有する本実施形態では、例えば、レイヤごとの属性を第1の属性ファイル13Aに保存しておき、これをシステム間属性複写移動手段110を使用して第2の属性ファイル13Bに複写するというように、レイヤごとの属性の全部または一部の項目をCADシステム間で複写することができ、また直接CADシステムから他のCADシステムへレイヤごとの属性の複写、移動も行うことができるので、新しくレイヤ属性を設定しなくとも、既にある他のCADシステムのレイヤの設定を使用できる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、製図の用途別にレイヤ属性を持ち、それぞれの用途に合った属性を設定しておくことができるので、新しく特定の図面を描く場合に、既にあるレイヤ属性をそのまま使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCADシステムの全体構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第1実施形態である共通属性を設定するCADシステムを示すブロック図。
【図3】本発明の第2実施形態であるレイヤ属性に名称を設定するCADシステムのブロック図。
【図4】本発明の第3実施形態であるレイヤ内の図形要素に属性を設定するCADシステムのブロック図。
【図5】本発明の第4実施形態である部品別レイヤ属性を設定するCADシステムのブロック図。
【図6】本発明の第5実施形態である用途別レイヤ属性を設定するCADシステムのブロック図。
【図7】本発明の第6実施形態であるレイヤの表示条件設定手段を有するCADシステムのブロック図。
【図8】本発明の第7実施形態である属性ファイルを他CADシステムから参照する機能をもつCADシステムのブロック図。
【図9】本発明の第8実施形態であるレイヤ属性を他のレイヤに複写、移動する機能をもつCADシステムのブロック図。
【図10】本発明の第9実施形態であるレイヤ属性を他のCADシステムに複写、移動する機能をもつCADシステムのブロック図。
【符号の説明】
1…キーボード、
2…ポインティングデバイス、
3…ディスプレイ、
4…属性ファイル、
5…入出力インターフェイス、
6…作図処理部、
7…図面編集手段、
8…図面入出力手段、
9…レイヤ管理手段、
10…属性処理手段、
11…図面保存ファイル、
12…図形要素ファイル、
13…属性ファイル、
14…ネットワーク、
101…レイヤ別属性設定手段、
102…共通属性設定手段、
103…レイヤ別名称設定手段、
104…要素属性付与手段、
105…部品別属性設定手段、
106…用途別レイヤ属性設定手段、
107…レイヤ属性表示手段、
108…表示条件設定手段、
109…レイヤ間属性複写移動手段、
110…システム間属性複写移動手段、
131…レイヤ別属性ファイル、
132…レイヤ共通属性ファイル、
133…名称記録部、
134…要素属性ファイル、
135…種類別レイヤ属性ファイル、
136…用途別属性ファイル、
1361…建築用属性ファイル、
1362…機械用属性ファイル、[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a CAD system for setting and managing attributes of a plurality of layers for creating graphic elements.
[0002]
[Prior art]
Generally, when drawing with a CAD system, graphic elements such as points, lines, arcs, characters, and dimension lines are called and placed at predetermined positions on the display, and processing such as enlargement, reduction, movement, and copying is performed. By doing so, a plurality of graphic elements are combined to create a desired drawing. In this case, attributes such as color, line type, and character size are given to each graphic element, and by selecting this attribute according to the usage, even if the same graphic element is displayed, A wide variety of drawings can be created.
[0003]
On the other hand, as one of conventionally known CAD systems, there is one that includes a plurality of layers and creates a drawing by arranging graphic elements for each layer. In such a CAD system having a plurality of layers, drawings in various modes are displayed by selecting and displaying desired layers in a state where the drawings are created independently for each layer. . In such a CAD system having a plurality of layers, since drawing is performed independently for each layer, a function for setting an attribute different from the other layers for the graphic elements processed in each layer is also provided. Have. That is, even for the same graphic element, its attributes (for example, line type, color, etc.) can be different if the layers are different.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the CAD system having the function of setting the attribute for each layer as described above, the attribute must be changed for each layer even when the attribute item common to all layers is changed. . For example, if the graphic element is a character and you want to change the character size and typeface used in all layers, call the layer one by one and change the character size and typeface for each layer. Was necessary.
Recently, it has also been proposed to connect a plurality of CAD systems using a network and share the drawing work in each CAD system. However, in such a plurality of CAD systems, graphic elements and layers are proposed. When setting attributes for, you must set the layer attribute items one by one, even though the settings are the same as the layer attributes used in other layers and CAD systems. did not become.
[0005]
The present invention has been proposed in order to solve the above-described problems of the prior art. The purpose of the present invention is not to set attributes common to all layers for each layer, and has already been set. The attribute of the layer is to provide a CAD system that can be used in another layer or CAD system as it is.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, the drawings the invention according to
In the invention according to
[0007]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, a name setting unit for each layer that sets a name for the layer attribute, and a name recording unit for storing the layer attribute with the set name A layer-specific attribute file.
In the invention according to
[0008]
The invention according to
In the invention according to the third aspect, only the attribute information having a specific condition can be displayed by searching using a keyword, so that only necessary layer attributes can be displayed.
[0010]
According to a fourth aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, means for storing attributes set for each of a plurality of layers in a storage medium connected via a network, and a plurality of CAD systems connected to the network To the attribute stored in the storage medium. In the invention according to
[0011]
The invention according to claim 5 is the invention according to
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(1) First Embodiment Hereinafter, a CAD system according to a first embodiment of the present invention will be described in detail with reference to FIGS.
FIG. 1 is a block diagram showing a basic configuration of a CAD system according to the present embodiment.
In FIG. 1, 1 is a keyboard, 2 is a pointing device such as a mouse and a tablet, 3 is a display, 4 is a printer, and these are used to input data and commands to the CAD system and to output a
[0013]
The
[0014]
An external storage device is connected to the data processing apparatus equipped with the
[0015]
As shown in FIG. 2, the CAD system of the present embodiment having the basic configuration as described above includes a plurality of layers 0 to n managed by the layer management means 9 and accesses each layer. A layer-specific
[0016]
In this case, the attribute recorded in each attribute file is a graphic element or a drawing that is a set thereof (including the entire drawing on the layer or a part that is a part of the drawing) or a layer that displays the graphic element or drawing. For example, it includes data such as color, line type, and character size suitable for the use such as graphic elements, and data such as the type and name of drawings and layers. In addition, a unique code number for associating the attribute and the graphic element for setting the attribute is given as an example. This code number is stored in the
[0017]
In the present embodiment having such a configuration, when drawing is performed on each layer, attributes are set using the layer-specific
[0018]
On the other hand, in the state of FIG. 2, when setting common attributes for a plurality of layers, the common
[0019]
As described above, according to the present embodiment, since it is possible to set both the attributes common to all layers and the unique attributes of each layer, the common attribute setting means 102 is used for items of attributes common to all layers. Since it can be applied to all layers by simply using and recording in the
[0020]
(2) Second Embodiment Next, a second embodiment of the CAD system according to the present invention will be described with reference to FIG. As shown in FIG. 3, the present embodiment is characterized in that layer-specific name setting means 103 is provided in addition to the configuration of the first embodiment. This layer-specific name setting means 103 constitutes a part of the attribute processing means 10 in FIG. The layer-
[0021]
In the present embodiment having such a configuration, it is possible to set a name suitable for the application to the unique attribute of each layer using the layer-specific
[0022]
(3) Third Embodiment Next, a third embodiment of the CAD system according to the present invention will be described with reference to FIG. In the present embodiment, the
[0023]
In this embodiment having such a configuration, the element
[0024]
(4) Fourth Embodiment Next, a CAD system according to a fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
In the present embodiment, for each of a plurality of layers 0 to n for drawing elements such as points, lines, arcs, characters, and dimension lines constituting the drawing, the attribute for each type of component created on each layer The component-specific attribute setting unit 105 for setting the component and the type-specific
[0025]
In this embodiment having such a configuration, layer attributes can be saved for each type of part to be created, such as a part
[0026]
(5) Fifth Embodiment Next, a fifth embodiment of the CAD system according to the present invention will be described with reference to FIG.
In the present embodiment, a usage-
[0027]
In this embodiment having such a configuration, there are layer attributes for each purpose of drafting, such as for architecture or machinery, and attributes such as color, line type, and character size are set according to each application. Therefore, when drawing a new specific drawing, the existing layer attribute can be used as it is.
[0028]
(6) Sixth Embodiment Next, a sixth embodiment of the CAD system according to the present invention will be described with reference to FIG.
In the present embodiment, in the attribute processing means 10, a layer attribute display means 107 for displaying an arbitrary name given to each layer and a set attribute, and a layer name and attribute to be displayed by a keyword are specified. Display condition setting means 108 is provided.
[0029]
In the present embodiment having such a configuration, the layer display
[0030]
(7) Seventh Embodiment Next, a CAD system according to a seventh embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
In this embodiment, a plurality of
[0031]
In the present embodiment having such a configuration, the
[0032]
(8) Eighth Embodiment Next, an eighth embodiment of a CAD system according to the present invention will be described with reference to FIG.
In the present embodiment, a plurality of
[0033]
In the present embodiment having such a configuration, the attribute for each layer is stored in the
[0034]
(9) Ninth Embodiment Next, a CAD system according to a ninth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
In the present embodiment, in the embodiment in which a plurality of
[0035]
In the present embodiment having such a configuration, for example, the attribute for each layer is stored in the
[0036]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since there is a layer attribute for each purpose of drafting and an attribute suitable for each application can be set, when a new specific drawing is drawn, a layer that already exists Attributes can be used as they are.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing the overall configuration of a CAD system according to the present invention.
FIG. 2 is a block diagram showing a CAD system for setting common attributes according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a block diagram of a CAD system for setting names in layer attributes according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a block diagram of a CAD system that sets attributes for graphic elements in a layer according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a block diagram of a CAD system for setting a component-specific layer attribute according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a block diagram of a CAD system for setting use-specific layer attributes according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a block diagram of a CAD system having layer display condition setting means according to a sixth embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a block diagram of a CAD system having a function of referring to an attribute file from another CAD system according to a seventh embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a block diagram of a CAD system having a function of copying and moving layer attributes to another layer according to an eighth embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a block diagram of a CAD system having a function of copying and moving layer attributes to another CAD system according to the ninth embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 ... Keyboard,
2 ... pointing device,
3. Display,
4 ... Attribute file,
5 ... I / O interface,
6 ... Drawing processor
7: Drawing editing means,
8. Drawing input / output means,
9: Layer management means,
10 ... attribute processing means,
11 ... Drawing save file,
12 ... graphic element file,
13 ... Attribute file,
14 ... Network,
101: Layer-specific attribute setting means,
102: Common attribute setting means,
103 ... name setting means by layer,
104: Element attribute assigning means,
105. Component-specific attribute setting means,
106: Application-specific layer attribute setting means,
107: Layer attribute display means,
108: Display condition setting means,
109 ... Inter-layer attribute copy moving means,
110 ... Inter-system attribute copy transfer means,
131: Layer-specific attribute file,
132 ... layer common attribute file,
133 ... name recording part,
134 ... element attribute file,
135 ... Layer attribute file by type,
136 ... attribute file according to use,
1361: Architectural attribute file,
1362: Machine attribute file,
Claims (5)
作成された図面を格納する図面保存ファイルと、図形要素を格納した図形要素ファイルと、属性に関する情報を格納した属性ファイルと、図形要素、図面、レイヤに対する属性の付与、変更、削除、コピーを行う属性処理手段とを備え、
前記属性ファイル内に、作成する図面の用途に合った属性をまとめて保存する用途別属性ファイルが設けられ、
この用途別属性ファイルには、作成する図面の用途に応じて各レイヤに共通して設定する共通属性を格納した共通属性ファイルと、各レイヤ別に設定された属性を格納するレイヤ別属性ファイルとが設けられ、
前記属性処理手段には、各共通属性ファイルとレイヤ別属性ファイルに対してその用途別の属性を設定するための用途別レイヤ属性設定手段が設けられていることを特徴とするCADシステム。In a CAD system having a plurality of layers for drawing graphic elements,
Assign, change, delete, and copy attributes to graphic elements, drawings, and layers, drawing save files that store created drawings, graphic element files that store graphic elements, attribute files that store information about attributes Attribute processing means,
In the attribute file, there is provided an attribute file for each purpose for storing attributes suitable for the purpose of the drawing to be created.
This usage-specific attribute file includes a common attribute file that stores common attributes that are commonly set for each layer according to the purpose of the drawing to be created, and a layer-specific attribute file that stores attributes set for each layer. Provided,
The CAD system according to claim 1, wherein the attribute processing means is provided with usage-specific layer attribute setting means for setting attributes according to usage for each common attribute file and layer-specific attribute file .
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