JP4071334B2

JP4071334B2 - Fluid pump

Info

Publication number: JP4071334B2
Application number: JP00318698A
Authority: JP
Inventors: 光雄加藤
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 1998-01-09
Filing date: 1998-01-09
Publication date: 2008-04-02
Anticipated expiration: 2018-01-09
Also published as: CN1232729C; ITTO981089A0; JPH11201044A; ITTO981089A1; CN1227314A; TW459098B; IT1305085B1

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポンプ本体の一面との間にポンプ室を形成するとともにカバーとの間に脈動圧室を形成するダイヤフラムが、相互に締結されるポンプ本体およびカバー間に挟持され、ポンプ本体内に形成される吸入室および吐出室と、ポンプ室との間にチェック弁がそれぞれ設けられる流体ポンプに関し、特に、車両用燃料ポンプとして好適に用いられる流体ポンプに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、かかる流体ポンプは、たとえば実開昭６４−５１７６４号公報等により既に知られており、このものでは、ポンプ本体と、該ポンプ本体の一面側に締結される第１のカバーとの間にダイヤフラムが挟持され、ポンプ本体と、該ポンプ本体の他面側に締結される第２のカバーとの間に吸入室および吐出室が相互間に隔壁を介在させて形成され、ポンプ本体の前記第２のカバー側の部分に、吸入室およびポンプ室間、ならびにポンプ室および吐出室間に介在するようにしてチェック弁がそれぞれ設けられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のものでは、ポンプ室が占める範囲に重なるようにして各チェック弁が配設されていることにより、流体ポンプの厚みが増大し、流体ポンプの重量増加を招いてしまう。
【０００４】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、薄型化および軽量化を可能とした流体ポンプを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項１記載の発明は、ポンプ本体の一面との間にポンプ室を形成するとともにカバーとの間に脈動圧室を形成するダイヤフラムが、相互に締結されるポンプ本体およびカバー間に挟持され、ポンプ本体内に形成される吸入室および吐出室と、ポンプ室との間にチェック弁がそれぞれ設けられる流体ポンプにおいて、吸入室およびポンプ室に個別に通じてポンプ本体の前記一面に開口する２つの入口通路と、ポンプ室および吐出室に個別に通じてポンプ本体の前記一面に開口する２つの出口通路とが、相互に対をなす入口通路および出口通路同士がポンプ室の周囲に隣接配置されるようにしてポンプ本体に設けられ、カバーのポンプ本体に対向する面には、相互に対をなす入口通路および出口通路の開口端にそれぞれ対応した一対の連通凹部が設けられ、各入口通路の開口端を開閉可能な舌片状のチェック弁が各連通凹部に臨んでダイヤフラムに設けられ、各連通凹部には、各チェック弁の閉弁時における各出口通路から各入口通路側への気泡の逆流を防止するための段差が各出口通路側に臨んで形成され、各出口通路の開口端の、それら出口通路と対をなす入口通路側の内面が、連通凹部側に向かうにつれて各入口通路側に傾斜した傾斜面として形成されると共に、その各傾斜面の一部と、各傾斜面に対応する各連通凹部の段差とが、ダイヤフラムと平行な投影面で見て互いにオーバラップした位置にあることを特徴とする。
【０００６】
このような請求項１記載の発明の構成によれば、吸入室およびポンプ室間、ならびにポンプ室および吐出室間にそれぞれ介装されるチェック弁がポンプ室の周囲に配置されることになり、ポンプ本体およびカバーの全体厚みを極力薄くすることが可能となる。しかも各チェック弁の開弁時に入口通路から連通凹部を介して出口通路に流体が流通する際に、出口通路の開口端の入口側通路側の内面が傾斜面として形成されていることにより、特に気泡等が出口通路の開口端縁に引っ掛かることがないようにして連通凹部から出口通路への流体の流れを円滑とすることができ、入口通路から連通凹部を経て出口通路へと流れる流路が略Ｕ字状となっているにもかかわらず、圧力損失を極力抑えて流体を効率よく送ることができる。
【０００７】
ところで、チェック弁が閉じる瞬間にあっては出口通路から連通凹部を経て入口通路側に流体が逆流しようとするが、この際、連通凹部が出口通路側に臨む段差を有するものであることにより、逆流しようとする流体中の気泡が前記段差に引っ掛かって入口通路側に逆流することが防止され、吸入室およびポンプ室間、ならびにポンプ室および吐出室間でのエア抜け性を向上することができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【０００９】
図１ないし図１１は本発明を燃料ポンプに適用したときの第１実施例を示すものであり、図１は燃料ポンプが搭載されたスクータ型自動二輪車の側面図、図２は燃料ポンプの車体フレームへの取付け構造を示す分解側面図、図３は図２の３矢視平面図、図４は図３の４矢視方向から見た燃料ポンプの正面図、図５は図３の５矢視方向から見た燃料ポンプの背面図、図６は図５の６−６線断面図、図７は図５の７−７線断面図、図８はポンプ本体を図７の８−８線矢視方向から見た図、図９はカバーを図７の９−９線矢視方向から見た図、図１０はダイヤフラムを図９のカバーと同一方向から見た図、図１１は図６の１１矢視部拡大図である。
【００１０】
先ず図１において、このスクータ型自動二輪車の車体フレーム１５は、ヘッドパイプ１６と、ヘッドパイプ１６から後方に向けて斜め下方に延びるダウンチューブ１７と、ダウンチューブ１７の下端に連設される左右一対のメインフレーム１８…とを備え、両メインフレーム１８…は後方に向うにつれて斜め上方に延びるように形成される。
【００１１】
車体フレーム１５には合成樹脂製の車体カバー２０が支持されており、該車体カバー２０は、ヘッドパイプ１６の前方側を覆うレッグシールドフロント部２１と、該レッグシールドフロント部２１に結合されてヘッドパイプ１６の後方側を覆うレッグシールドリヤ部２２と、該レッグシールドリヤ部２２の下端に連なるステップフロア２３と、該ステップフロア２３の下方を覆ってレッグシールドリヤ部２２およびステップフロア２３に連なるアンダーカバー２４と、ステップフロア２３およびアンダーカバー２４に連なって車体後部を両側から覆うサイドカバー２５とで構成される。
【００１２】
ヘッドパイプ１６に操向自在に支持されたフロントフォーク２６の下端には前輪ＷＦが軸支され、フロントフォーク２６の上端には操向ハンドル２７が連結される。メインフレーム１８…には、エンジンを含むパワーユニット２８の前端が上下揺動可能に支持されており、該パワーユニット２８の後端に後輪ＷＲが軸支される。
【００１３】
またサイドカバー２５上には、乗員が座乗するシート２９が開閉可能に設けられており、サイドカバー２５内でシート２９の下方には、ヘルメット等を収納するための収納ボックス３０がシート２９による開閉を可能として設けられる。さらにメインフレーム１８…の前部には、ステップフロア２３およびアンダーカバー２４で覆われるようにして燃料タンク３１が搭載される。
【００１４】
図２および図３を併せて参照して、収納ボックス３０および燃料タンク３１間で左右のメインフレーム１８…間にはクロスメンバー３２が設けられており、このクロスメンバー３２に固着されたステー３３に、サイドカバー２５の前部および収納ボックス３０間に配置されるようにして流体ポンプとしての燃料ポンプ３４が取付けられる。
【００１５】
図４ないし図７を併せて参照して、燃料ポンプ３４は、ポンプ本体３５と、複数たとえば４本のねじ部材３８…によりポンプ本体３５に締結されるカバー３６と、ポンプ本体３５およびカバー３６間に挟持されるダイヤフラム３７とを備える。
【００１６】
ポンプ本体３５は、比較的薄い矩形状に形成されるポンプ本体主部３５ａと、該ポンプ本体主部３５から突出する吸入側突部３５ｂと、ポンプ本体主部３５ａから突出する吐出側突部３５ｃと、吸入側突部３５ｂおよび吐出側突部３５ｃ間を結んでポンプ本体主部３５ａに連なる連絡壁部３５ｄとを一体に備える。
【００１７】
ポンプ本体主部３５ａの一面３５ａ₁の中央部には、図８に示すように円形の凹所３９が設けられる。一方、カバー３６は、ポンプ本体主部３５ａに対応して比較的薄い矩形状に形成されており、該カバー３６のポンプ本体主部３５ａに対向する面の中央部には、図９で示すように、前記凹所３９に対応した円形の凹所４０が設けられる。
【００１８】
ダイヤフラム３７は、合成樹脂製の薄板や薄い金属板から成るものであり、ポンプ本体主部３５ａとの間にガスケット４１を介在せしめるとともにカバー３６との間にガスケット４２を介在せしめてポンプ本体３５およびカバー３６間に挟持されるものであり、ポンプ本体主部３５ａにおいて凹所３９の周囲の複数箇所たとえば４箇所に設けられる挿通孔４３…にそれぞれ挿通されるねじ部材３８…が、各挿通孔４３…に対応してカバー３６に設けられたねじ孔４４…にそれぞれ螺合される。
【００１９】
ポンプ本体３５およびカバー３６間にダイヤフラム３７が挟持されることにより、該ダイヤフラム３７とポンプ本体主部３５ａの凹所３９とによりポンプ室４５が形成され、またダイヤフラム３７とカバー３６の凹所４０とにより脈動圧室４６が形成される。而してカバー３６には、脈動圧室４６に通じる負圧導入管４７が側方に突出するようにして一体に設けられており、エンジンの吸気負圧が、負圧導入管４７に接続される図示しない導管を介して前記脈動圧室４６に導入される。
【００２０】
ところで、ポンプ本体３５において、吸入側突部３５ｂおよび吐出側突部３５ｃは、ポンプ室４５の周方向に沿って離隔した位置、望ましくはポンプ室４５の周方向に沿って１８０度離れた位置でポンプ本体主部３５ａの他面３５ａ₂からほぼ平行に突設されており、ポンプ室４５の一直径線に沿うようにして吸入側突部３５ｂおよび吐出側突部３５ｃ間を結ぶ連絡壁部３５ｄが、ポンプ本体主部３５ａの他面３５ａ₂にほぼ直角にかつ一体に連設される。
【００２１】
吸入側突部３５ｂおよびポンプ本体主部３５ａには、ポンプ本体主部３５ａの一面３５ａ₁に開口する凹部４８が設けられ、吸入側突部３５ｂには、前記凹部４８よりも小さな円形にして該凹部４８の閉塞端に一端を開口せしめる嵌合孔４９と、該嵌合孔４９よりも小径の円形に形成されて嵌合孔４９の他端に偏心して連なる有底孔５０とが設けられる。またダイヤフラム３７およびポンプ本体３５間に挟まれるガスケット４１の凹部４８に対応する部分は、凹部４８の開口端にダイヤフラム３７を臨ませるようにして切欠かれる。
【００２２】
嵌合孔４９には、嵌合孔４９および有底孔５０間の段部で受けられるようにしてストレーナ５１の一部が嵌合、固定されており、有底孔５０の閉塞端およびストレーナ５１間で吸入側突部３５ｂ内には第１吸入室５２が形成され、ダイヤフラム３７およびストレーナ５１間で吸入側突部３５ｂ内には、ストレーナ５１を介して第１吸入室５２に通じる第２吸入室５３が形成される。また吸入側突部３５ｂには、第１吸入室５２に通じる吸入管５４が一体に連設されており、該吸入管５４は、吸入側突部３５ｂおよび吐出側突部３５ｃ間を結ぶ直線の延長線に沿うように吸入側突部３５ｂから延出される。而して該吸入管５４には、図示しない導管を介して燃料タンク３１が接続されており、燃料タンク３１内の燃料が吸入管５４に吸入される。
【００２３】
カバー３６のポンプ本体３５に対向する面には、前記凹部４８に対応した凹部５５が設けられており、ダイヤフラム３７およびカバー３６間に挟まれるガスケット４２の凹部５５に対応する部分は、凹部５５の開口端にダイヤフラム３７を臨ませるようにして切欠かれる。而してダイヤフラム３７およびカバー３６間には、ダイヤフラム３７を介して第２吸入室５３に隣接するレギュレータ室５６が形成されることになる。
【００２４】
吐出側突部３５ｃに対応する部分でポンプ本体主部３５ａには、その一面３５ａ₁に開口する凹部５８が設けられ、吐出側突部３５ｃには、前記凹部５８よりも小さな円形にして該凹部５８の閉塞端に一端を開口せしめる圧入孔５９と、圧入孔５９よりも小径の円形に形成されて圧入孔５９の他端に同軸に連なる有底孔６０とが設けられる。またダイヤフラム３７およびポンプ本体３５間に挟まれるガスケット４１の凹部５８に対応する部分は、凹部５８の開口端にダイヤフラム３７を臨ませるようにして切欠かれる。
【００２５】
圧入孔５９には、圧入孔５９および有底孔６０間の段部で受けられるようにしてリング状の弁座部材６４が圧入されており、ダイヤフラム３７および弁座部材６４間でポンプ本体主部３５ａ内には吐出室６１が形成され、有底孔６０の閉塞端および弁座部材６４間で吐出側突部３５ｃ内には戻り室６２が形成される。
【００２６】
吐出側突部３５ｃ内にはリリーフ弁６３が設けられており、該リリーフ弁６３は、前記弁座部材６４と、該弁座部材６４に戻り室６２側から着座可能として戻り室６２に収納される球状の弁体６５と、該弁体６５を弁座部材６４に着座せしめる方向のばね力を発揮して有底孔６０の閉塞端および弁体６５間に設けられる弁ばね６６とで構成される。
【００２７】
このリリーフ弁６３は、吐出室６１の燃料圧が設定圧以上となったときに開弁して、吐出室６１の燃料圧を戻り室６２側に解放するものであり、戻り室６２はリリーフ弁６３を介して吐出室６１に接続されることになる。
【００２８】
ポンプ本体主部３５ａの側部には、吐出室６１に通じて外側方に延びる吐出管６７が一体に連設されており、該吐出管６７には、図示しない導管を介してエンジンの吸気系における気化器（図示せず）が接続され、吐出管６７から吐出される燃料が該気化器に供給される。
【００２９】
カバー３６のポンプ本体３５に対向する面には、前記凹部５８に対応した凹部６８が設けられており、ダイヤフラム３７およびカバー３６間に挟まれるガスケット４２の凹部６８に対応する部分は、凹部６８の開口端にダイヤフラム３７を臨ませるようにして切欠かれる。而してダイヤフラム３７およびカバー３６間には、ダイヤフラム３７を介して吐出室６１に隣接するレギュレータ室６９が形成されることになる。
【００３０】
さらに連絡壁部３５ｄ内には、リリーフ弁６３の開弁時に吐出室６１から戻り室６２に逃がされた燃料を第２吸入室５３に導くためのリリーフ通路７０が形成される。
【００３１】
図１１において、ポンプ本体３５におけるポンプ本体主部３５ａには、ポンプ室４５の外側方で前記一面３５ａ₁に開口する有底の吸入側入口通路７２と、ポンプ室４５の外側方で前記吸入側入口通路７２に隣接するようにして前記一面３５ａ₁に開口する有底の吸入側出口通路７３と、吸入側入口通路７２を第２吸入室５３に連通せしめる入口側連通路７４と、吸入側出口通路７３をポンプ室４５に連通せしめる出口側連通路７５とが設けられており、カバー３６のポンプ本体３５に対向する面には、前記吸入側入口通路７２および吸入側出口通路７３の開口端を共通に臨ませ得る大きさの連通凹部７６が設けられる。
【００３２】
ダイヤフラム３７の前記連通凹部７６に対応する部分は、舌片状の吸入側チェック弁７７を形成するようにして切欠かれる。この吸入側チェック弁７７の基部はポンプ本体３５およびカバー３６間に挟持されて固定されており、吸入側チェック弁７７の先端部は吸入側入口通路７２の開口端を閉塞可能である。而して吸入側入口通路７２の燃料圧が連通凹部７６の燃料圧すなわちポンプ室４５の燃料圧よりも高くなるのに応じて吸入側チェック弁７７は開弁し、吸入側入口通路７２の燃料圧がポンプ室４５の燃料圧よりも低くなるのに応じて吸入側チェック弁７７が閉弁することになる。
【００３３】
ところで、吸入側出口通路７３の開口端部において吸入側入口通路７２側の内面は、連通凹部７６側に向かうにつれて吸入側入口通路７２に近接する方向に傾斜した傾斜面７３ａとして形成される。しかも吸入側出口通路７３の軸線を含んで前記傾斜面７３ａに対向する仮想平面への前記傾斜面７３ａの投影面積は、吸入側入口通路７２の横断面積の５０〜６０％に設定されることが望ましい。
【００３４】
またカバー３６に設けられる連通凹部７６は、吸入側入口通路７２の開口端から吸入側出口通路７３の開口端までに対応した第１凹部７６ａと、吸入側出口通路７３の開口端に対応した第２凹部７６ｂとから成るものであり、第１凹部７６ａは、第２凹部７６ｂ側に向うにつれて深くなるように形成され、第２凹部７６ｂは、第１凹部７６ａの最も深くなる部分よりも深く形成される。すなわち第１凹部７６ａおよび第２凹部７６ｂ間には、吸入側出口通路７３側に臨む段差７６ｃが形成されることになる。而して前記傾斜面７３ａの一部と、連通凹部７６の段差７６ｃとは、ダイヤフラム３７と平行な投影面で見て互いにオーバラップした位置にある。
【００３５】
ポンプ本体主部３５ａには、ポンプ室４５の外側方で前記一面３５ａ₁に開口する有底の吐出側入口通路７８と、ポンプ室４５の外側方で前記吐出側入口通路７８に隣接するようにして前記一面３５ａ₁に開口する有底の吐出側出口通路７９と、吐出側入口通路７８をポンプ室４５に連通せしめる入口側連通路８０と、吐出側出口通路７９を吐出室６１に連通せしめる出口側連通路８１とが設けられており、カバー３６のポンプ本体３５に対向する面には、前記吐出側入口通路７８および吐出側出口通路７９の開口端を共通に臨ませ得る大きさの連通凹部８２が設けられる。
【００３６】
ダイヤフラム３７の前記連通凹部８２に対応する部分は、舌片状の吐出側チェック弁８３を形成するようにして切欠かれる。この吐出側チェック弁８３の基部はポンプ本体３５およびカバー３６間に挟持されて固定されており、吐出側チェック弁８３の先端部は吐出側入口通路７８の開口端を閉塞可能である。而して吐出側入口通路７８すなわちポンプ室４５の燃料圧が連通凹部８２の燃料圧すなわち吐出室６１の燃料圧よりも高くなるのに応じて吐出側チェック弁８３は開弁し、ポンプ室４５の燃料圧が吐出室６１の燃料圧よりも低くなるのに応じて吐出側チェック弁８３が閉弁することになる。
【００３７】
また吐出側出口通路７９の開口端部において吐出側入口通路７８側の内面は、連通凹部８２側に向かうにつれて吐出側入口通路７８に近接する方向に傾斜した傾斜面７９ａとして形成される。しかも吐出側出口通路７９の軸線を含んで前記傾斜面７９ａに対向する仮想平面への前記傾斜面７９ａの投影面積は、吐出側入口通路７８の横断面積の５０〜６０％に設定されることが望ましい。
【００３８】
さらにカバー３６に設けられる連通凹部８２は、吐出側入口通路７８の開口端から吐出側出口通路７９の開口端までに対応した第１凹部８２ａと、吐出側出口通路７９の開口端に対応した第２凹部８２ｂとから成るものであり、第１凹部８２ａは、第２凹部８２ｂ側に向うにつれて深くなるように形成され、第２凹部８２ｂは、第１凹部８２ａの最も深くなる部分よりも深く形成される。すなわち第１凹部８２ａおよび第２凹部８２ｂ間には、吐出側出口通路７９側に臨む段差８２ｃが形成されることになる。而して前記傾斜面７９ａの一部と、連通凹部８２の段差８２ｃとは、ダイヤフラム３７と平行な投影面で見て互いにオーバラップした位置にある。
【００３９】
ポンプ本体３５におけるポンプ本体主部３５ａの両側には、外側方に張出すフランジ部８５，８５がそれぞれ一体に設けられる。一方、車体フレーム１５におけるクロスメンバー３２に固着されているステー３３は、ポンプ本体主部３５ａをその他面３５ａ₂側から抱くようにして横断面略Ｕ字状に形成されており、前記両フランジ部８５，８５にそれぞれ挿通されるボルト８６，８６が、ステー３３に固着されているナット８７，８７に螺合して締付られることにより、燃料ポンプ３４がステー３３に取付けられる。
【００４０】
このような燃料ポンプ３４にあっては、エンジンの運転に応じて脈動する吸気負圧が脈動圧室４６内に導入されるのに応じてダイヤフラム３７が、ポンプ室４５の容積を増減させるように作動し、容積増加に伴なうポンプ室４５の圧力低下と、容積減少に伴なうポンプ室４５の圧力増大とが繰り返されることになる。
【００４１】
ポンプ室４５の圧力低下時には、その圧力低下に応じて吸入側チェック弁７７が開弁するとともに吐出側チェック弁８３が閉弁し、燃料タンク３１内の燃料が、吸入管５４から第１吸入室５２、ストレーナ５１、第２吸入室５３、入口側連通路７４、吸入側入口通路７２、吸入側チェック弁７７、連通凹部７６、吸入側出口通路７３および出口側連通路７５を経てポンプ室４５に吸入されることになる。一方、ポンプ室４５の圧力増大時には、その圧力増大に応じて吸入側チェック弁７７が閉弁するとともに吐出側チェック弁８３が開弁し、ポンプ室４５内の燃料が、入口側連通路８０から吐出側入口通路７８、吐出側チェック弁８３、連通凹部８２、吐出側出口通路７９、出口側連通路８１、吐出室６１および吐出管６７を経て、気化器に供給されることになる。
【００４２】
しかも吐出室６１の燃料圧が設定圧以上になると、リリーフ弁６３が開弁し、吐出室６１からリリーフ弁６３、戻り室６２およびリリーフ通路７０を経て第２吸入室５３に一部の燃料が戻されるので、吐出管６７からの燃料吐出圧が設定圧以上となることはない。
【００４３】
またダイヤフラム３７を介して第２吸入室５３に隣接するレギュレータ室５６がカバー３６内に形成されており、吸入管５４からポンプ室４５までの吸入経路の燃料圧の脈動がレギュレータ室５６に対応する部分でのダイヤフラム３７の撓みにより減衰される。さらにダイヤフラム３７を介して吐出室６１に隣接するレギュレータ室６９がカバー３６内に形成されており、ポンプ室４５から吐出管６７までの吐出経路の燃料圧の脈動がレギュレータ室６９に対応する部分でのダイヤフラム３７の撓みにより減衰される。
【００４４】
次にこの第１実施例の作用について説明すると、カバー３６との間にダイヤフラム３７を挟持するポンプ本体３５が、比較的薄く形成されるポンプ本体主部３５ａと、ポンプ本体主部３５ａの他面３５ａ₂から突出する吸入側突部３５ｂと、ポンプ室４５の周方向に沿って吸入側突部３５ｂから離隔した位置でポンプ本体主部３５ａの他面３５ａ₂から突出する吐出側突部３５ｃと、吸入側突部３５ｂおよび吐出側突部３５ｃ間を結んでポンプ本体主部３５ａの他面３５ａ₂に連なる連絡壁部３５ｄを一体に備えるものであり、吸入側突部３５ｂを含む部分でポンプ本体３５内に第１および第２吸入室５２，５３が形成され、吐出側突部３５ｃを含む部分でポンプ本体３５内に、リリーフ弁６３が設けられるとともに、吐出室６１２ならびに該吐出室６１にリリーフ弁６３を介して接続される戻り室６２が形成され、連絡壁部３５ｄに、戻り室６２および第２吸入室５３間を連通するリリーフ通路７０が形成されている。したがって、ポンプ本体３５におけるポンプ本体主部３５ａの厚みを極力薄くして燃料ポンプ３４の小型化、軽量化を図ることが可能となるとともに少ない部品点数で燃料ポンプ３４を構成することができる。また連絡壁部３５ｄがポンプ本体主部３５ａに一体に連なるものであるので、該連絡壁部３５ｄがポンプ本体主部３５ａの補強リブとしての機能を果すことになり、ポンプ本体主部３５ａを薄く形成するにもかかわらずポンプ本体３５の強度低下を回避することができる。
【００４５】
また第２吸入室５３およびポンプ室４５に個別に通じてポンプ本体３５の一面３５ａ₁に開口する吸入側および吐出側入口通路７２，７８と、ポンプ室４５および吐出室６１に個別に通じて前記一面３５ａ₁に開口する吸入側および吐出側出口通路７３，７９とが、相互にそれぞれ対をなす吸入側入口および出口通路７２，７３、ならびに吐出側入口および出口通路７８，７９をポンプ室４５の周囲に隣接配置するようにしてポンプ本体３５に設けられ、カバー３６のポンプ本体３５に対向する面には、吸入側入口および出口通路７２，７３、ならびに吐出側入口および出口通路７８，７９にそれぞれ対応した連通凹部７６，８２が設けられ、ダイヤフラム３７には、前記各入口通路７２，７８の開口端を開閉可能な舌片状のチェック弁７７，８３が設けられている。したがって、両チェック弁７７，８３をポンプ室４５の周囲に配置することが可能となり、ポンプ本体３５およびカバー３６の全体厚みを極力薄くすることができる。
【００４６】
このようにして、ポンプ本体３５におけるポンプ本体主部３５ａの厚みを極力薄くすることが可能であるとともに、ポンプ本体３５およびカバー３６の全体厚みを極力薄くすること可能であることにより、収納ボックス３０と、車体カバー２０におけるサイドカバー２５の前部との間の狭いスペースに燃料ポンプ３４を有効に配置することが可能となる。
【００４７】
また吸入側出口通路７３および吐出側出口通路７９の開口端の吸入側および吐出側入口側通路７２，７８側の内面が傾斜面７３ａ，７９ａであることにより、各チェック弁７７，８３の開弁時に気泡等が各出口通路７３，７９の開口端縁に引っ掛かることがないようにして連通凹部７６，８２から各出口通路７３，７９への燃料の流れを円滑化することができる。したがって各入口通路７２，７８から連通凹部７６，８２を経て各出口通路７３，７９へと流れる流路が略Ｕ字状となっているにもかかわらず、圧力損失を極力抑えて燃料を効率よく送ることができる。
【００４８】
さらに各連通凹部７６，８２に、吸入側および吐出側出口通路７３，７９側に臨む段差７６ｃ，８２ｃが形成されているので、エア抜け性を向上することが可能である。すなわち各チェック弁７７，８３が閉じる瞬間にあっては各出口通路７３，７９から連通凹部７６，８２を経て入口通路７２，７８側に燃料が逆流しようとするが、この際、逆流しようとする燃料中の気泡が前記段差７６ｃ，８２ｃに引っ掛かって入口通路７３，７８側に逆流することが防止され、第２吸入室５３およびポンプ室４５間、ならびにポンプ室４５および吐出室６１間でのエア抜け性が向上することになる。
【００４９】
本発明の第２実施例として、図７の鎖線で示すように、ポンプ本体３５における連絡壁部３５ｄ内に、第１吸入室５２および戻り室６２間を連通するリリーフ通路７０′が、吸入管５４内に同軸に連なるようにして形成されてもよい。
【００５０】
このような第２実施例によれば、ポンプ本体３５を鋳造成形する際に、吸入管５４内およびリリーフ通路７０′を棒状の中子により同時に形成することができ、ポンプ本体３５の加工が容易となる。
【００５１】
図１２および図１３は本発明の第３実施例を示すものであり、図１２は燃料ポンプの車体フレームへの取付状態を示す斜視図、図１３は図１２の１３−１３線拡大断面図である。
【００５２】
この燃料ポンプ３４′におけるポンプ本体３５′は、比較的薄い矩形状に形成されるポンプ本体主部３５ａと、該ポンプ本体主部３５ａから突出する吸入側突部３５ｂと、ポンプ本体主部３５ａから突出する吐出側突部３５ｃと、吸入側突部３５ｂおよび吐出側突部３５ｃ間を結んでポンプ本体主部３５ａに連なる連絡壁部３５ｄ′とを一体に備えるものであり、連絡壁部３５ｄ′におけるポンプ本体主部３５ａ寄りの両側には、係合凹部８９，８９が設けられる。
【００５３】
一方、車体フレーム１５におけるクロスビーム３２には、連絡壁部３５ｄ′を両側から抱くようにして各係合凹部８９，８９に先端部を弾発的に係合せしめる係合腕部９０ａ，９０ｂを先端側に備える支持部材９０の基部が固着される。
【００５４】
この第３実施例によれば、第１実施例ではポンプ本体３５に一体に設けられていたフランジ部８５，８５を不要として、燃料ポンプ３４′を車体フレーム１５に取付けることが可能であり、燃料ポンプ３４′の車体フレーム１５への組付性が向上するとともに、フランジ部８５，８５が不要となる分だけポンプ本体３５′の加工が容易となるだけでなく、燃料ポンプ３４′をより軽量化することが可能である。
【００５５】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【００５６】
たとえば上記各実施例では、燃料ポンプについて説明したが、本発明は、燃料ポンプ以外の流体ポンプとして広く適用可能である。
【００５７】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、チェック弁がポンプ室の周囲に配置されるようにして、ポンプ本体およびカバーの全体厚みを極力薄くすることができる。
【００５８】
しかも各チェック弁の開弁時に入口通路から連通凹部を介して出口通路に流体が流通する際に、出口通路の開口端の入口側通路側の内面が傾斜面として形成されていることにより、各チェック弁の開弁時に、気泡等が出口通路の開口端縁に引っ掛かることがないようにして連通凹部から出口通路への流体の流れを円滑とすることができ、入口通路から連通凹部を経て出口通路へと流れる流路が略Ｕ字状となっているにもかかわらず、圧力損失を極力抑えて流体を効率よく送ることができる。
【００５９】
ところで、チェック弁が閉じる瞬間にあっては出口通路から連通凹部を経て入口通路側に流体が逆流しようとするが、この際、連通凹部が出口通路側に臨む段差を有するものであることにより、そのチェック弁の閉弁時に逆流しようとする流体中の気泡を連通凹部の段差に引っ掛けるようにして、出口通路から入口通路側への気泡逆流を防止でき、従って、吸入室とポンプ室間、ならびにポンプ室と吐出室間でのエア抜け性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１実施例の燃料ポンプが搭載されたスクータ型自動二輪車の側面図
【図２】燃料ポンプの車体フレームへの取付け構造を示す分解側面図
【図３】図２の３矢視平面図
【図４】図３の４矢視方向から見た燃料ポンプの正面図
【図５】図３の５矢視方向から見た燃料ポンプの背面図
【図６】図５の６−６線断面図
【図７】図５の７−７線断面図
【図８】ポンプ本体を図７の８−８線矢視方向から見た図
【図９】カバーを図７の９−９線矢視方向から見た図
【図１０】ダイヤフラムを図９のカバーと同一方向から見た図
【図１１】図６の１１矢視部拡大図
【図１２】第３実施例の燃料ポンプの車体フレームへの取付状態を示す斜視図
【図１３】図１２の１３−１３線拡大断面図
【符号の説明】
３４，３４′・・・流体ポンプとしての燃料ポンプ
３５，３５′・・・ポンプ本体
３５ａ₁・・・ポンプ本体の一面
３６・・・カバー
３７・・・ダイヤフラム
４５・・・ポンプ室
４６・・・脈動圧室
５３・・・吸入室
６１・・・吐出室
７２・・・吸入側入口通路
７３・・・吸入側出口通路
７３ａ，７９ａ・・・傾斜面
７６，８２・・・連通凹部
７６ｃ，８２ｃ・・・段差
７７・・・吸入側チェック弁
７８・・・吐出側入口通路
７９・・・吐出側出口通路
８３・・・吐出側チェック弁[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  In the present invention, a pump chamber is formed between one surface of the pump body and a pulsation pressure chamber is formed between the pump body and the cover. The present invention relates to a fluid pump in which check valves are respectively provided between a suction chamber and a discharge chamber that are formed, and a pump chamber, and particularly to a fluid pump that is suitably used as a fuel pump for a vehicle.
[0002]
[Prior art]
  Conventionally, such a fluid pump is already known, for example, from Japanese Utility Model Laid-Open No. 64-51764. In this, a fluid pump is interposed between a pump body and a first cover fastened to one surface side of the pump body. A diaphragm is sandwiched, and a suction chamber and a discharge chamber are formed between the pump body and a second cover fastened to the other surface side of the pump body with a partition interposed therebetween. Check valves are provided in the cover side portion of 2 so as to be interposed between the suction chamber and the pump chamber and between the pump chamber and the discharge chamber.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
  However, in the above-mentioned conventional one, since the check valves are arranged so as to overlap the range occupied by the pump chamber, the thickness of the fluid pump increases and the weight of the fluid pump increases.
[0004]
  The present invention has been made in view of such circumstances, and an object thereof is to provide a fluid pump that can be reduced in thickness and weight.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
  In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, there is provided a pump in which a diaphragm which forms a pump chamber with one surface of a pump body and forms a pulsation pressure chamber with a cover is fastened to each other. In a fluid pump sandwiched between a main body and a cover and formed with a check valve between the suction chamber and the discharge chamber formed in the pump main body and the pump chamber, the pump main body is individually connected to the suction chamber and the pump chamber The two inlet passages opening on the one surface of the pump and the two outlet passages opening on the one surface of the pump body through the pump chamber and the discharge chamber individually are paired with each other. It is provided in the pump body so as to be arranged adjacent to the periphery of the chamber, and the surface of the cover facing the pump body is arranged at the open end of the inlet passage and the outlet passage which make a pair with each other. Are provided a pair of communicating recesses which correspond, each inlet passage open ends open tongue-like check valve ofFacing each communication recessProvided in the diaphragm,In each communication recess, a step for preventing a backflow of bubbles from each outlet passage to each inlet passage when each check valve is closed is formed facing each outlet passage.At the open end of each exit passage,The inner surface on the inlet passage side that forms a pair with these outlet passages is formed as an inclined surface that is inclined toward each inlet passage side toward the communicating recess side.In addition, a part of each inclined surface and the step of each communication recess corresponding to each inclined surface are in a position overlapping each other when viewed on the projection plane parallel to the diaphragm.It is characterized by that.
[0006]
  According to the configuration of the invention described in claim 1, check valves respectively interposed between the suction chamber and the pump chamber, and between the pump chamber and the discharge chamber are arranged around the pump chamber, It is possible to reduce the overall thickness of the pump body and the cover as much as possible. Moreover, when the fluid flows from the inlet passage to the outlet passage through the communication recess when each check valve is opened, the inner surface on the inlet side passage side of the opening end of the outlet passage is formed as an inclined surface. The flow of fluid from the communication recess to the exit passage can be smoothed so that bubbles and the like are not caught on the opening edge of the exit passage, and the flow path flowing from the entrance passage to the exit passage through the communication recess In spite of being substantially U-shaped, the fluid can be sent efficiently while suppressing pressure loss as much as possible.
[0007]
  WhenOn the other hand, at the moment when the check valve closes, the fluid tries to flow backward from the outlet passage to the inlet passage side through the communication recess, but at this time, the communication recess has a step facing the outlet passage side. It is possible to prevent bubbles in the fluid to flow backward from being caught in the step and to flow backward to the inlet passage side, and to improve the air bleedability between the suction chamber and the pump chamber and between the pump chamber and the discharge chamber. it can.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  Embodiments of the present invention will be described below based on the embodiments of the present invention shown in the accompanying drawings.
[0009]
  1 to 11 show a first embodiment when the present invention is applied to a fuel pump. FIG. 1 is a side view of a scooter type motorcycle equipped with a fuel pump, and FIG. 2 is a vehicle body of the fuel pump. 3 is an exploded side view showing the mounting structure to the frame, FIG. 3 is a plan view as seen from the direction of the arrow 3 in FIG. 2, FIG. 4 is a front view of the fuel pump as seen from the direction of the arrow 4 in FIG. FIG. 6 is a sectional view taken along line 6-6 in FIG. 5, FIG. 7 is a sectional view taken along line 7-7 in FIG. 5, and FIG. 8 is a sectional view taken along line 8-8 in FIG. 9 is a view of the cover as viewed from the direction of arrows 9-9 in FIG. 7, FIG. 10 is a view of the diaphragm as viewed from the same direction as the cover of FIG. 9, and FIG. FIG.
[0010]
  First, in FIG. 1, a body frame 15 of this scooter type motorcycle includes a head pipe 16, a down tube 17 extending obliquely downward from the head pipe 16, and a pair of left and right connected to the lower end of the down tube 17. The main frames 18 are formed so as to extend obliquely upward toward the rear.
[0011]
  A body cover 20 made of synthetic resin is supported on the body frame 15, and the body cover 20 is coupled to the leg shield front portion 21 that covers the front side of the head pipe 16 and the leg shield front portion 21. A leg shield rear part 22 covering the rear side of the pipe 16, a step floor 23 connected to the lower end of the leg shield rear part 22, and an under connecting the leg shield rear part 22 and the step floor 23 covering the lower part of the step floor 23. The cover 24 and the side cover 25 that is connected to the step floor 23 and the under cover 24 and covers the rear part of the vehicle body from both sides.
[0012]
  A front wheel WF is pivotally supported at the lower end of the front fork 26 supported by the head pipe 16 so as to be steerable, and a steering handle 27 is connected to the upper end of the front fork 26. A front end of a power unit 28 including an engine is supported on the main frame 18 so as to swing up and down, and a rear wheel WR is pivotally supported on the rear end of the power unit 28.
[0013]
  A seat 29 on which a passenger sits can be opened and closed on the side cover 25, and a storage box 30 for storing a helmet or the like is provided below the seat 29 in the side cover 25. It can be opened and closed. Further, a fuel tank 31 is mounted on the front portion of the main frame 18 so as to be covered with the step floor 23 and the under cover 24.
[0014]
  2 and 3, a cross member 32 is provided between the left and right main frames 18 between the storage box 30 and the fuel tank 31, and a stay 33 fixed to the cross member 32 is attached to the stay 33. A fuel pump 34 as a fluid pump is attached so as to be disposed between the front portion of the side cover 25 and the storage box 30.
[0015]
  4 to 7, the fuel pump 34 includes a pump body 35, a cover 36 fastened to the pump body 35 by a plurality of, for example, four screw members 38, and the space between the pump body 35 and the cover 36. And a diaphragm 37 sandwiched between the two.
[0016]
  The pump main body 35 includes a pump main body 35a formed in a relatively thin rectangular shape, a suction side protrusion 35b protruding from the pump main body 35, and a discharge side protrusion 35c protruding from the pump main body 35a. And a connecting wall 35d that connects the suction-side protrusion 35b and the discharge-side protrusion 35c and is continuous with the pump main body 35a.
[0017]
  One surface 35a of the pump main body 35a₁As shown in FIG. 8, a circular recess 39 is provided in the central portion. On the other hand, the cover 36 is formed in a relatively thin rectangular shape corresponding to the pump main body 35a, and the cover 36 has a central portion of the surface facing the pump main body 35a as shown in FIG. In addition, a circular recess 40 corresponding to the recess 39 is provided.
[0018]
  The diaphragm 37 is made of a synthetic resin thin plate or a thin metal plate. A gasket 41 is interposed between the pump body main portion 35a and a gasket 42 is interposed between the cover 36 and the pump main body 35. Screw members 38, which are sandwiched between the covers 36 and are respectively inserted into a plurality of, for example, four insertion holes 43 around the recess 39 in the pump main body 35a, are inserted into the insertion holes 43. Are respectively screwed into screw holes 44 provided in the cover 36.
[0019]
  By holding the diaphragm 37 between the pump body 35 and the cover 36, a pump chamber 45 is formed by the diaphragm 37 and the recess 39 of the pump body main portion 35 a, and the diaphragm 37 and the recess 40 of the cover 36 are formed. Thus, the pulsation pressure chamber 46 is formed. Thus, the cover 36 is integrally provided with a negative pressure introduction pipe 47 communicating with the pulsation pressure chamber 46 so as to protrude sideways, and the intake negative pressure of the engine is connected to the negative pressure introduction pipe 47. The pulsation pressure chamber 46 is introduced through a conduit (not shown).
[0020]
  By the way, in the pump main body 35, the suction side protrusion 35 b and the discharge side protrusion 35 c are separated from each other in the circumferential direction of the pump chamber 45, preferably 180 degrees apart from each other in the circumferential direction of the pump chamber 45. The other surface 35a of the pump main body 35a₂The connecting wall 35d connecting the suction-side protrusion 35b and the discharge-side protrusion 35c along the one diameter line of the pump chamber 45 is provided on the other surface of the pump main body 35a. 35a₂Are integrally formed at right angles to each other.
[0021]
  The suction side protrusion 35b and the pump main body 35a have one surface 35a on the pump main body 35a.₁A recess 48 is provided in the suction side projection 35b. The suction-side protrusion 35b is smaller than the recess 48 and has a fitting hole 49 that opens at one end of the closed end of the recess 48. A bottomed hole 50 that is formed in a small circular shape and is eccentrically connected to the other end of the fitting hole 49 is provided. Further, a portion corresponding to the recess 48 of the gasket 41 sandwiched between the diaphragm 37 and the pump main body 35 is cut out so that the diaphragm 37 faces the opening end of the recess 48.
[0022]
  A part of the strainer 51 is fitted and fixed to the fitting hole 49 so as to be received at the step portion between the fitting hole 49 and the bottomed hole 50. The closed end of the bottomed hole 50 and the strainer 51 are fixed. A first suction chamber 52 is formed in the suction-side projection 35b, and a second suction leading to the first suction chamber 52 via the strainer 51 is provided in the suction-side projection 35b between the diaphragm 37 and the strainer 51. A chamber 53 is formed. Further, a suction pipe 54 communicating with the first suction chamber 52 is integrally connected to the suction side protrusion 35b. The suction pipe 54 is a straight line connecting the suction side protrusion 35b and the discharge side protrusion 35c. It extends from the suction side projection 35b along the extension line. Thus, the fuel tank 31 is connected to the suction pipe 54 via a conduit (not shown), and the fuel in the fuel tank 31 is sucked into the suction pipe 54.
[0023]
  A concave portion 55 corresponding to the concave portion 48 is provided on the surface of the cover 36 facing the pump main body 35, and a portion corresponding to the concave portion 55 of the gasket 42 sandwiched between the diaphragm 37 and the cover 36 is the portion of the concave portion 55. The diaphragm 37 is cut out so that the diaphragm 37 faces the open end. Thus, a regulator chamber 56 adjacent to the second suction chamber 53 is formed between the diaphragm 37 and the cover 36 via the diaphragm 37.
[0024]
  A portion corresponding to the discharge-side protrusion 35c has one surface 35a on the pump main body 35a.₁The discharge-side protrusion 35c has a press-fit hole 59 that is smaller than the recess 58 and has one end opened at the closed end of the recess 58, and a smaller diameter than the press-fit hole 59. A bottomed hole 60 is formed at the other end of the press-fitting hole 59 and is coaxially connected. Further, a portion corresponding to the recess 58 of the gasket 41 sandwiched between the diaphragm 37 and the pump body 35 is cut out so that the diaphragm 37 faces the opening end of the recess 58.
[0025]
  A ring-shaped valve seat member 64 is press-fitted into the press-fitting hole 59 so as to be received at a step portion between the press-fitting hole 59 and the bottomed hole 60, and the main body of the pump body is interposed between the diaphragm 37 and the valve seat member 64. A discharge chamber 61 is formed in 35a, and a return chamber 62 is formed in the discharge-side protrusion 35c between the closed end of the bottomed hole 60 and the valve seat member 64.
[0026]
  A relief valve 63 is provided in the discharge-side projection 35c. The relief valve 63 is housed in the return chamber 62 so that the valve seat member 64 and the valve seat member 64 can be seated from the return chamber 62 side. A spherical valve body 65 and a valve spring 66 provided between the closed end of the bottomed hole 60 and the valve body 65 by exerting a spring force in a direction in which the valve body 65 is seated on the valve seat member 64. The
[0027]
  The relief valve 63 is opened when the fuel pressure in the discharge chamber 61 becomes equal to or higher than the set pressure, and releases the fuel pressure in the discharge chamber 61 toward the return chamber 62. The return chamber 62 is a relief valve. It is connected to the discharge chamber 61 through 63.
[0028]
  A discharge pipe 67 that extends outward through the discharge chamber 61 is integrally connected to a side portion of the pump main body 35a. The intake pipe 67 is connected to the discharge pipe 67 through a conduit (not shown). The carburetor (not shown) is connected, and the fuel discharged from the discharge pipe 67 is supplied to the carburetor.
[0029]
  A concave portion 68 corresponding to the concave portion 58 is provided on the surface of the cover 36 facing the pump main body 35, and a portion corresponding to the concave portion 68 of the gasket 42 sandwiched between the diaphragm 37 and the cover 36 is formed on the concave portion 68. The diaphragm 37 is cut out so that the diaphragm 37 faces the open end. Thus, a regulator chamber 69 adjacent to the discharge chamber 61 is formed between the diaphragm 37 and the cover 36 via the diaphragm 37.
[0030]
  Further, a relief passage 70 is formed in the communication wall 35 d for guiding the fuel released from the discharge chamber 61 to the return chamber 62 when the relief valve 63 is opened, to the second suction chamber 53.
[0031]
  In FIG. 11, the pump body main portion 35 a in the pump body 35 is disposed on the one surface 35 a outside the pump chamber 45.₁A bottomed suction side inlet passage 72 that opens to the outside of the pump chamber 45 and the one surface 35a so as to be adjacent to the suction side inlet passage 72 outside the pump chamber 45.₁A suction-side outlet passage 73 having a bottom, an inlet-side communication passage 74 that allows the suction-side inlet passage 72 to communicate with the second suction chamber 53, and an outlet-side communication passage that allows the suction-side outlet passage 73 to communicate with the pump chamber 45. 75 is provided on the surface of the cover 36 facing the pump body 35, and a communication recess 76 having a size capable of facing the open ends of the suction side inlet passage 72 and the suction side outlet passage 73 in common is provided. It is done.
[0032]
  A portion of the diaphragm 37 corresponding to the communication recess 76 is cut out so as to form a tongue-like suction side check valve 77. The base portion of the suction side check valve 77 is sandwiched and fixed between the pump body 35 and the cover 36, and the distal end portion of the suction side check valve 77 can close the open end of the suction side inlet passage 72. Thus, the suction side check valve 77 is opened in response to the fuel pressure in the suction side inlet passage 72 becoming higher than the fuel pressure in the communication recess 76, that is, the fuel pressure in the pump chamber 45, and the fuel in the suction side inlet passage 72 is opened. As the pressure becomes lower than the fuel pressure in the pump chamber 45, the suction side check valve 77 is closed.
[0033]
  By the way, the inner surface on the suction side inlet passage 72 side at the opening end of the suction side outlet passage 73 is formed as an inclined surface 73a that is inclined in a direction approaching the suction side inlet passage 72 toward the communication recess 76 side. Moreover, the projected area of the inclined surface 73a on the virtual plane that includes the axis of the suction side outlet passage 73 and faces the inclined surface 73a may be set to 50 to 60% of the transverse area of the suction side inlet passage 72. desirable.
[0034]
  The communication recess 76 provided in the cover 36 includes a first recess 76 a corresponding to the opening end of the suction side inlet passage 72 to the opening end of the suction side outlet passage 73 and a first recess 76 corresponding to the opening end of the suction side outlet passage 73. The first concave portion 76a is formed so as to become deeper toward the second concave portion 76b, and the second concave portion 76b is formed deeper than the deepest portion of the first concave portion 76a. Is done. That is, a step 76c that faces the suction side outlet passage 73 is formed between the first recess 76a and the second recess 76b.Thus, a part of the inclined surface 73a and the step 76c of the communication recess 76 are mutually seen as seen on the projection plane parallel to the diaphragm 37. It is in the position that overlaps.
[0035]
  The pump main body 35a has the one surface 35a outside the pump chamber 45.₁A bottomed discharge side inlet passage 78 that opens to the outside of the pump chamber 45, and is adjacent to the discharge side inlet passage 78 on the outer side of the pump chamber 45.₁A bottom-side discharge-side outlet passage 79 that opens to the pump chamber 45, an inlet-side communication passage 80 that connects the discharge-side inlet passage 78 to the pump chamber 45, and an outlet-side communication passage 81 that connects the discharge-side outlet passage 79 to the discharge chamber 61. The surface of the cover 36 that faces the pump main body 35 is provided with a communication recess 82 having a size that allows the opening ends of the discharge side inlet passage 78 and the discharge side outlet passage 79 to face in common.
[0036]
  A portion of the diaphragm 37 corresponding to the communication recess 82 is cut out so as to form a tongue-like discharge side check valve 83. The base portion of the discharge side check valve 83 is sandwiched and fixed between the pump body 35 and the cover 36, and the distal end portion of the discharge side check valve 83 can close the opening end of the discharge side inlet passage 78. Thus, as the fuel pressure in the discharge side inlet passage 78, that is, the pump chamber 45 becomes higher than the fuel pressure in the communication recess 82, that is, the fuel pressure in the discharge chamber 61, the discharge side check valve 83 is opened. The discharge side check valve 83 is closed in response to the fuel pressure in the discharge chamber 61 becoming lower than the fuel pressure in the discharge chamber 61.
[0037]
  The inner surface of the discharge-side outlet passage 79 at the discharge end inlet passage 78 side is formed as an inclined surface 79 a that is inclined in a direction closer to the discharge-side inlet passage 78 toward the communication recess 82 side. Moreover, the projected area of the inclined surface 79a on the virtual plane that includes the axis of the discharge side outlet passage 79 and faces the inclined surface 79a may be set to 50 to 60% of the transverse area of the discharge side inlet passage 78. desirable.
[0038]
  Further, the communication recess 82 provided in the cover 36 includes a first recess 82 a corresponding to the opening end of the discharge side outlet passage 79 and the opening end of the discharge side outlet passage 79, and a first recess 82 a corresponding to the opening end of the discharge side outlet passage 79. The first recess 82a is formed so as to become deeper toward the second recess 82b, and the second recess 82b is formed deeper than the deepest portion of the first recess 82a. Is done. That is, a step 82c that faces the discharge side outlet passage 79 is formed between the first recess 82a and the second recess 82b.Thus, a part of the inclined surface 79 a and the step 82 c of the communication recess 82 are in a position overlapping each other when viewed on the projection plane parallel to the diaphragm 37.
[0039]
  On both sides of the pump main body 35a in the pump main body 35, flange portions 85, 85 projecting outward are integrally provided. On the other hand, the stay 33 fixed to the cross member 32 in the vehicle body frame 15 connects the pump main body 35a to the other surface 35a.₂Bolts 86, 86 that are formed in a substantially U-shaped cross section so as to be held from the side and are respectively inserted through the flange portions 85, 85 are screwed into nuts 87, 87 fixed to the stay 33. Thus, the fuel pump 34 is attached to the stay 33 by being tightened.
[0040]
  In such a fuel pump 34, the diaphragm 37 increases or decreases the volume of the pump chamber 45 in response to the intake negative pressure that pulsates according to the operation of the engine being introduced into the pulsation pressure chamber 46. It operates, and the pressure drop of the pump chamber 45 accompanying the volume increase and the pressure increase of the pump chamber 45 accompanying the volume reduction are repeated.
[0041]
  When the pressure in the pump chamber 45 drops, the suction side check valve 77 opens and the discharge side check valve 83 closes in response to the pressure drop, and the fuel in the fuel tank 31 flows from the suction pipe 54 to the first suction chamber. 52, the strainer 51, the second suction chamber 53, the inlet side communication passage 74, the suction side inlet passage 72, the suction side check valve 77, the communication recess 76, the suction side outlet passage 73, and the outlet side communication passage 75 to the pump chamber 45. Will be inhaled. On the other hand, when the pressure in the pump chamber 45 is increased, the suction side check valve 77 is closed and the discharge side check valve 83 is opened in accordance with the pressure increase, and the fuel in the pump chamber 45 is allowed to flow from the inlet side communication passage 80. The discharge side inlet passage 78, the discharge side check valve 83, the communication recess 82, the discharge side outlet passage 79, the outlet side communication passage 81, the discharge chamber 61 and the discharge pipe 67 are supplied to the vaporizer.
[0042]
  In addition, when the fuel pressure in the discharge chamber 61 becomes equal to or higher than the set pressure, the relief valve 63 is opened, and a part of fuel flows from the discharge chamber 61 to the second suction chamber 53 via the relief valve 63, the return chamber 62 and the relief passage 70. Since the fuel is returned, the fuel discharge pressure from the discharge pipe 67 does not exceed the set pressure.
[0043]
  A regulator chamber 56 adjacent to the second suction chamber 53 via the diaphragm 37 is formed in the cover 36, and the pulsation of the fuel pressure in the suction path from the suction pipe 54 to the pump chamber 45 corresponds to the regulator chamber 56. It is attenuated by the deflection of the diaphragm 37 at the part. Further, a regulator chamber 69 adjacent to the discharge chamber 61 via the diaphragm 37 is formed in the cover 36, and the fuel pressure pulsation in the discharge path from the pump chamber 45 to the discharge pipe 67 corresponds to the regulator chamber 69. It is attenuated by the bending of the diaphragm 37.
[0044]
  Next, the operation of the first embodiment will be described. The pump main body 35 sandwiching the diaphragm 37 between the cover 36 and the pump main body 35a formed relatively thin, and the other surface of the pump main body 35a. 35a₂And the other surface 35a of the pump main body 35a at a position separated from the suction side projection 35b along the circumferential direction of the pump chamber 45.₂The other side 35a of the pump main body 35a connecting the discharge side projection 35c protruding from the suction side projection 35b and the discharge side projection 35c.₂The communication wall portion 35d is integrally provided with the first and second suction chambers 52 and 53 in the pump main body 35 at the portion including the suction side protrusion 35b, and includes the discharge side protrusion 35c. A relief valve 63 is provided in the pump body 35, and a discharge chamber 612 and a return chamber 62 connected to the discharge chamber 61 via the relief valve 63 are formed. A relief passage 70 that communicates between the second suction chambers 53 is formed. Therefore, the thickness of the pump body main portion 35a in the pump body 35 can be made as thin as possible to reduce the size and weight of the fuel pump 34, and the fuel pump 34 can be configured with a small number of parts. Further, since the communication wall 35d is integrally connected to the pump main body 35a, the communication wall 35d functions as a reinforcing rib of the pump main body 35a, and the pump main body 35a is thinned. In spite of the formation, a decrease in strength of the pump body 35 can be avoided.
[0045]
  One surface 35a of the pump body 35 is individually connected to the second suction chamber 53 and the pump chamber 45.₁The one-side surface 35a through the suction-side and discharge-side inlet passages 72 and 78, which are open to the pump chamber 45, and the pump chamber 45 and the discharge chamber 61, respectively.₁The suction side inlet and outlet passages 72 and 73 and the discharge side inlet and outlet passages 78 and 79 adjacent to each other around the pump chamber 45 are respectively paired with a suction side and discharge side outlet passages 73 and 79 that open to The surface of the cover 36 that faces the pump body 35 of the cover 36 is arranged so as to be arranged, and communicates with the suction side inlet and outlet passages 72 and 73 and the discharge side inlet and outlet passages 78 and 79, respectively. Concave portions 76 and 82 are provided, and the diaphragm 37 is provided with tongue-like check valves 77 and 83 capable of opening and closing the opening ends of the inlet passages 72 and 78. Therefore, both the check valves 77 and 83 can be arranged around the pump chamber 45, and the overall thickness of the pump body 35 and the cover 36 can be made as thin as possible.
[0046]
  In this way, the thickness of the pump main body 35a in the pump main body 35 can be made as thin as possible, and the overall thickness of the pump main body 35 and the cover 36 can be made as thin as possible. The fuel pump 34 can be effectively arranged in a narrow space between the vehicle body cover 20 and the front portion of the side cover 25.
[0047]
  Further, since the inner surfaces of the suction side and discharge side inlet side passages 72 and 78 at the open ends of the suction side outlet passage 73 and the discharge side outlet passage 79 are inclined surfaces 73a and 79a, the check valves 77 and 83 are opened. The flow of fuel from the communication recesses 76 and 82 to the outlet passages 73 and 79 can be made smooth so that air bubbles and the like are not sometimes caught on the opening edges of the outlet passages 73 and 79. Therefore, even though the flow paths flowing from the inlet passages 72 and 78 to the outlet passages 73 and 79 through the communication recesses 76 and 82 are substantially U-shaped, the pressure loss is suppressed as much as possible and the fuel is efficiently used. Can send.
[0048]
  Furthermore, since the stepped portions 76c and 82c facing the suction side and the discharge side outlet passages 73 and 79 are formed in the respective communication recesses 76 and 82, it is possible to improve the air release performance. That is, at the moment when the check valves 77 and 83 are closed, the fuel tries to flow backward from the outlet passages 73 and 79 to the inlet passages 72 and 78 through the communication recesses 76 and 82. Air bubbles in the fuel are prevented from being caught by the steps 76c and 82c and backflowing toward the inlet passages 73 and 78, and air between the second suction chamber 53 and the pump chamber 45 and between the pump chamber 45 and the discharge chamber 61 is prevented. The looseness is improved.
[0049]
  As a second embodiment of the present invention, as shown by a chain line in FIG. 7, a relief passage 70 ′ communicating between the first suction chamber 52 and the return chamber 62 is provided in the communication wall portion 35 d of the pump body 35. 54 may be formed so as to be coaxial with each other.
[0050]
  According to the second embodiment, when the pump body 35 is cast, the inside of the suction pipe 54 and the relief passage 70 ′ can be formed simultaneously by the rod-shaped core, and the processing of the pump body 35 is easy. It becomes.
[0051]
  FIGS. 12 and 13 show a third embodiment of the present invention. FIG. 12 is a perspective view showing a fuel pump attached to a vehicle body frame, and FIG. 13 is an enlarged sectional view taken along line 13-13 in FIG. is there.
[0052]
  A pump main body 35 ′ in the fuel pump 34 ′ includes a pump main body 35 a formed in a relatively thin rectangular shape, a suction side protrusion 35 b protruding from the pump main body 35 a, and a pump main body 35 a. The protruding discharge-side protrusion 35c and the communication wall 35d 'connecting the suction-side protrusion 35b and the discharge-side protrusion 35c to the pump main body 35a are integrally provided, and the connection wall 35d' Engaging recesses 89 and 89 are provided on both sides of the main body 35a near the main body 35a.
[0053]
  On the other hand, the cross beam 32 in the vehicle body frame 15 has engaging arm portions 90a and 90b that elastically engage the tip portions with the engaging concave portions 89 and 89 so as to hold the connecting wall portion 35d 'from both sides. The base portion of the support member 90 provided on the distal end side is fixed.
[0054]
  According to the third embodiment, it is possible to attach the fuel pump 34 ′ to the vehicle body frame 15 without using the flange portions 85, 85 provided integrally with the pump body 35 in the first embodiment, The ease of assembling the pump 34 'to the vehicle body frame 15 is improved, the machining of the pump body 35' is facilitated by the amount that the flanges 85, 85 are unnecessary, and the fuel pump 34 'is further reduced in weight. Is possible.
[0055]
  Although the embodiments of the present invention have been described in detail above, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various design changes can be made without departing from the present invention described in the claims. Is possible.
[0056]
  For example, in each of the above embodiments, the fuel pump has been described. However, the present invention can be widely applied as a fluid pump other than the fuel pump.
[0057]
【The invention's effect】
  As aboveBookAccording to the invention, the check valve is arranged around the pump chamber so that the overall thickness of the pump body and the cover can be made as thin as possible.The
[0058]
  MoreoverWhen the fluid flows from the inlet passage to the outlet passage through the communication recess when each check valve is opened, the inner surface on the inlet side passage side of the opening end of the outlet passage is formed as an inclined surface. When the valve opens,The flow of fluid from the communicating recess to the outlet passage can be made smooth so that bubbles and the like are not caught on the opening edge of the outlet passage, and the flow path flowing from the inlet passage to the outlet passage through the communicating recess is In spite of being substantially U-shaped, the fluid can be sent efficiently while suppressing pressure loss as much as possible.
[0059]
  By the way, at the moment when the check valve closes, the fluid tries to flow backward from the outlet passage to the inlet passage through the communication recess, but at this time, the communication recess has a step facing the outlet passage. ThatMake sure that the bubbles in the fluid that is going to flow backward when the check valve is closed are caught by the step in the communication recess.Therefore, it is possible to prevent the backflow of bubbles from the outlet passage to the inlet passage, and therefore between the suction chamber and the pump chamber and between the pump chamber and the discharge chamber.The air release property can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a scooter type motorcycle equipped with a fuel pump according to a first embodiment.
FIG. 2 is an exploded side view showing a structure for attaching a fuel pump to a vehicle body frame.
3 is a plan view taken in the direction of arrow 3 in FIG.
4 is a front view of the fuel pump as seen from the direction of arrow 4 in FIG.
FIG. 5 is a rear view of the fuel pump as seen from the direction of arrow 5 in FIG.
6 is a sectional view taken along line 6-6 in FIG.
7 is a sectional view taken along line 7-7 in FIG.
8 is a view of the pump body viewed from the direction of arrows 8-8 in FIG.
9 is a view of the cover as seen from the direction of arrows 9-9 in FIG. 7;
10 is a diagram of the diaphragm as viewed from the same direction as the cover of FIG.
11 is an enlarged view of a portion indicated by an arrow 11 in FIG. 6;
FIG. 12 is a perspective view showing a state where the fuel pump according to the third embodiment is attached to the vehicle body frame.
13 is an enlarged sectional view taken along line 13-13 in FIG. 12;
[Explanation of symbols]
34, 34 '... Fuel pump as fluid pump
35, 35 '... pump body
35a₁... One side of the pump body
36 ... Cover
37 ... Diaphragm
45 ... Pump room
46 ... Pulsation pressure chamber
53 ... Inhalation chamber
61 ... Discharge chamber
72 ... Inlet side entrance passage
73 ... Suction side outlet passage
73a, 79a ... inclined surface
76, 82 ... communication recess
76c, 82c ... steps
77 ... Suction side check valve
78 ... Discharge side inlet passage
79 ... Discharge side outlet passage
83 ... Discharge side check valve

Claims

A diaphragm (37) that forms a pump chamber (45) between one surface (35a ₁ ) of the pump body (35, 35 ′) and a pulsating pressure chamber (46) between the cover (36), A suction chamber (53) and a discharge chamber (61) which are sandwiched between the pump body (35, 35 ') and the cover (36) which are fastened to each other and are formed in the pump body (35, 35'), and the pump In the fluid pump in which check valves (77, 83) are respectively provided between the chamber (45),
Two inlet passages (72, 78) that individually open to the suction chamber (53) and the pump chamber (45) and open to the one surface (35a ₁ ) of the pump body (35, 35 '), and the pump chamber (45) And two outlet passages (73, 79) that individually communicate with the discharge chamber (61) and open on the one surface (35a ₁ ) of the pump body (35, 35 ′), pair with each other. 78) and the outlet passages (73, 79) are provided in the pump body (35, 35 ') so as to be adjacent to each other around the pump chamber (45), and the pump body (35, 35) of the cover (36) is provided. 35 ') is provided with a pair of communicating recesses (76, 82) corresponding to the open ends of the inlet passage (72, 78) and the outlet passage (73, 79) that make a pair with each other, Open and close the open end of each inlet passage (72, 78) Ability of tongue-like check valve (77, 83) is provided on the diaphragm (37) faces the respective communicating recess (76, 82), each communicating recess (76, 82), each check valve (77, 83) Steps (76c, 82c) for preventing the backflow of bubbles from the outlet passages (73, 79) to the inlet passages (72, 78) when the valves are closed are provided at the outlet passages (73, 79). The inner surfaces of the opening ends of the respective outlet passages (73 , 79) and the inlet passages (72, 78) that are paired with the outlet passages (73, 79) are formed on the communication recesses (76, 82). ) is formed as an inclined surface inclined to the respective inlet passage (72, 78) side towards the side (73a, 79a) Rutotomoni, and a part thereof the inclined surfaces (73a, 79a), the inclined surfaces (73a, 79a), the step of each communication recess (76, 82) 76c, 82c) and is characterized in that in a position overlapping each other when viewed in parallel to the projection plane and the diaphragm (37), the fluid pump.