JP4070355B2 - Press-in assist device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼管杭の圧入のための圧入補助装置に関し、特に、大動力および充填用副資材を要することなく周面支持力を確保しつつ能率良く鋼管杭を圧入することができる圧入補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
硬質地盤に鋼管杭を圧入する場合は、鋼管の外径寸法を超える大口径のオーガ装置が用いられ、または、鋼管杭の中心位置で上下動作可能なオーガスクリュウを備える圧入補助装置が用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、いずれも大口径のオーガスクリュウの駆動に大動力を要するのみならず、周面支持力を確保するために、セメントや薬液等の副資材とそれが固化するまでの時間を要することから工期が長くなるという問題を有する。
【0004】
本発明の目的は、大動力および副資材を要することなく周面支持力を確保しつつ能率良く鋼管杭を圧入することができる圧入補助装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、圧入するべき鋼管杭に固定する固定手段を有する取付ベースと、この取付ベースに保持され、鋼管杭の下端の地盤に孔を穿設する削孔手段とからなる圧入補助装置において、上記削孔手段は、鋼管杭の中心を挿通するケーシングオーガと、鋼管杭の内周に沿う周回溝を穿設するコア抜きヘッドとからなり、それぞれが鋼管杭の下端位置を超えて進退するようにケーシングオーガ用およびコア抜きヘッド用の進退駆動部を上記取付ベースに設けることにより圧入補助装置を構成する。
【0006】
圧入補助装置は、ケーシングオーガとコア抜きヘッドとによる削孔手段が鋼管杭の内周側地盤を中心部と外周部に分割して削孔することにより、大動力を要することなく、かつ、周壁の緩みを招くことなく鋼管杭の内径寸法と略等しい大径の孔を能率的に削孔できることから、鋼管杭は、圧入時の先端抵抗を抑えて能率良く圧入され、かつ、外周面の支持力を確保することができる。
【0007】
前記削孔手段は、そのコア抜きヘッドおよびケーシングオーガの間の地盤を破砕する削岩ヘッドを備えることにより、鋼管杭の内周側地盤を中心部と外周部とその中間部とに分割して削孔することにより、さらに削孔動力を抑えることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
上記解決手段をなす技術的思想の実施の形態について以下に図面を参照して説明する。
図1は圧入するべき鋼管杭に本発明の圧入補助装置を取付けた状態を示す側面図である。
【0009】
圧入補助装置1は、圧入するべき鋼管杭2に固定するための取付ベース3と、鋼管杭2の中心を挿通するケーシングオーガ4と、鋼管杭2の内周に沿う周回溝を穿設するコア抜きヘッド5と、このコア抜きヘッド5およびケーシングオーガ4の間を破砕する削岩ヘッド6とからなる。
【0010】
鋼管杭2は図示せぬ杭圧入引抜機等の圧入装置によって圧入するべく保持され、取付ベース3の上部にシリンダ等による進退駆動部7を備え、この進退駆動部7を介してケーシングオーガ4を上下動作可能に設ける。ケーシングオーガ4は回転駆動部9aと排出口9bを上部に備えたパイプ状のケーシング9内にオーガスクリュウ10を設けて構成される。
【0011】
図2は図1の圧入補助装置の内部構成を示す要部縦断面図である。
取付ベース3は、その外周部に鋼管杭2を外嵌するための小径部11を形成し、この小径部11にクランプ12等の固定手段を備えるとともに、その下部に上記ケーシングオーガ4を囲んで中間フレーム13を延ばし、この中間フレーム13の下端に下部フレーム14を備える。小径部11の上部は鋼管杭2の外径と近似する位置決め用の大径部をなし、必要により、別体に構成する。固定手段は、上記クランプ12等、外方に作用して鋼管杭2の内周面に固定するものである。
【0012】
コア抜きヘッド5は、鋼管杭2の内径と近似する外径寸法の筒状をなしてその下端面に周回溝を穿設するための刃18を備える。このコア抜きヘッド5の上部に胴部19を延ばし、この胴部19を回動可能にコア抜きヘッドのベース20に支持し、このベース20に回動駆動部19a設け、この回動駆動部19aによって円筒状の胴部19を周回駆動する。コア抜きヘッド5のベース20はシリンダ等による進退駆動部20aを介して上下動作可能に取付ベース3の下部に設ける。コア抜きヘッド5は進退駆動部20aをスライドガイドとして上下にストロークされる。
【0013】
胴部19は鋼管杭2の内径寸法より小径をなし、かつ、下部フレーム14の外径寸法より大径をなし、この胴部19を介して進退駆動部20aと回動駆動部19aの作用力をコア抜きヘッド5に伝達する。
【0014】
削岩ヘッド6は、ケーシングオーガ4の下部を囲む削岩部フレーム21からその下方に向けて削岩機22aと破砕爪22bとをリング状に取付けて構成する。削岩部フレーム21は、シリンダ等による削岩ヘッド用進退駆動部23を介して下部フレーム14の下端に上下動作可能に取付ける。
【0015】
上記構成をなす圧入補助装置による鋼管杭の圧入行程について以下に説明する。
図3は第1工程(中心孔の穿設工程)を示す動作説明図である。
ケーシングオーガ4を回転駆動しつつ下降させることにより、鋼管杭2の中心位置の地盤に中心孔Aを穿設する。この場合、鋼管杭2の径寸法に対して小径のケーシングオーガ4を使用することにより、大動力を要することなく能率良く削孔することができる。
【0016】
図4は第2工程(周回溝の穿設工程)を示す動作説明図である。
ケーシングオーガ4を上昇し、コア抜きヘッド5を周回駆動しつつ下降させることにより、鋼管杭2の内周面位置と略等しい半径位置に及ぶ周回溝Bを形成する。上記コア抜きヘッド5は、その周回動作により、内外の周壁の緩みを招くことなく周回溝Bを形成することができる。この場合、鋼管杭2の径寸法に対して小なる幅寸法の溝を穿設するコア抜きヘッド5を使用することにより、大動力を要することなく能率良く周回溝を穿設することができる。
【0017】
図5は第3工程(拡孔工程)を示す動作説明図である。
コア抜きヘッド5を上昇し、削岩ヘッド6を作動しつつ下降させることにより、中心孔Aと周回溝Bとの間に残ったリング部Cを破砕して鋼管杭2の内径に略等しい孔が形成される。この場合、破砕屑が中心孔Aに落下される一方、周回溝Bは緩むことなく外周壁を維持することができる。
小径の鋼管杭を圧入する場合は、上記削岩ヘッド6を省略して構成し、孔の全断面をケーシングオーガ4とコア抜きヘッド5とによる2段階で上記同様に小動力で能率良く削孔することができる。
【0018】
図6は第4工程(杭圧入工程)を示す動作説明図である。
削岩ヘッド6を上昇し、杭圧入装置により鋼管杭2を下降することにより、周回溝Bの外周壁をなす大径孔に沿って鋼管杭2が圧入される。この場合、鋼管杭2と圧入補助装置1が一体となって下降されるので、再度、上記第1工程から繰り返すことができる。この繰り返しを所定の圧入深さに至るまで続ける。
また、状況に応じて、削岩ヘッド6を下部フレーム14に固定し、鋼管杭2の圧入下降とともに削岩動作することにより、上記第3工程と第4工程を合せて能率良く削孔圧入することが可能である。
【0019】
このように、圧入補助装置は、ケーシングオーガとコア抜きヘッド等からなる削孔手段が鋼管杭の内周側地盤をその半径寸法と対応して分割して削孔することにより、大動力を要することなく、かつ、周壁の緩みを招くことなく鋼管杭の内径寸法と略等しい大径の孔を能率的に削孔できるとともに、鋼管杭は、圧入時の先端抵抗を抑えつつ、かつ、充填等のための副資材を要することなく外周面の支持力を確保することができる。
【0020】
図7は本発明の圧入補助装置の別の実施形態を示す要部縦断面図である。
圧入補助装置31は、鋼管杭2の内径より小径の取付ベース33を備え、必要に応じて、この取付ベース33の上部に図示せぬ別体の位置決め部材を設ける。取付ベース33から下垂する中間フレーム13はコア抜きヘッド5の上下ストロークを満たす長さに形成し、固定手段12その他の部材は前記同様に構成する。この圧入補助装置31は、小径の取付ベース33によって鋼管杭2内に固定することにより、コンパクトな構成によって鋼管杭2の長さにかかわらず適用することができる。
【0021】
【発明の効果】
本発明の圧入補助装置は以下の効果を奏する。
上記圧入補助装置は、ケーシングオーガとコア抜きヘッドとからなる削孔手段が鋼管杭の内周側地盤を中心部と外周部に分割して削孔することにより、大動力を要することなく、かつ、周壁の緩みを招くことなく鋼管杭の内径寸法の孔を能率的に削孔できることから、鋼管杭は、圧入時の先端抵抗を抑えつつ外周面の支持力を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧入するべき鋼管杭に本発明の圧入補助装置を取付けた状態を示す側面図
【図2】図1の圧入補助装置の内部構成を示す要部縦断面図
【図3】第1工程(中心孔の穿設工程)を示す動作説明図
【図4】第2工程(周回溝の穿設工程)を示す動作説明図
【図5】第3工程(拡孔工程)を示す動作説明図
【図6】第4工程(杭圧入工程)を示す動作説明図
【図7】本発明の圧入補助装置の別の実施形態を示す要部縦断面図
【符号の説明】
1 圧入補助装置
2 鋼管杭
3 取付ベース
4 ケーシングオーガ
5 コア抜きヘッド
7 ケーシングオーガ用進退駆動部
12 クランプ(固定手段)
13 中間フレーム
14 下部フレーム
19 胴部
19a 回動駆動部
20 ベース
20a コア抜きヘッド用進退駆動部
23 削岩ヘッド用進退駆動部
31 圧入補助装置
33 取付ベース
A 中心孔
B 周回溝
C リング部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a press-fitting auxiliary device for press-fitting steel pipe piles, and in particular, a press-fitting auxiliary device that can press-fit a steel pipe pile efficiently while securing a peripheral surface supporting force without requiring large power and auxiliary materials for filling. About.
[0002]
[Prior art]
When the steel pipe pile is press-fitted into the hard ground, an auger apparatus having a large diameter exceeding the outer diameter of the steel pipe is used, or a press-fitting auxiliary apparatus including an auger screw that can move up and down at the center position of the steel pipe pile.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, not only does it require a large amount of power to drive the large-diameter auger screw, but it also takes time to solidify the auxiliary material such as cement and chemicals and the like in order to secure the peripheral surface support force. Has the problem of becoming longer.
[0004]
An object of the present invention is to provide a press-fitting auxiliary device capable of efficiently press-fitting a steel pipe pile while securing a peripheral surface supporting force without requiring large power and auxiliary materials.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, a press-fit comprising a mounting base having a fixing means for fixing to a steel pipe pile to be press-fitted, and a drilling means held by the mounting base and drilling a hole in the ground at the lower end of the steel pipe pile. In the auxiliary device, the drilling means comprises a casing auger that passes through the center of the steel pipe pile and a cored head that drills a circumferential groove along the inner periphery of the steel pipe pile, each exceeding the lower end position of the steel pipe pile. The press-fitting auxiliary device is configured by providing the mounting base with advance / retreat drive portions for the casing auger and the core removal head so as to advance and retreat.
[0006]
The press-fitting auxiliary device does not require a large amount of power by drilling means by a casing auger and a core punching head by dividing the inner peripheral ground of the steel pipe pile into a central part and an outer peripheral part, and without requiring a large amount of power. Because it can efficiently drill a hole with a large diameter that is almost the same as the inner diameter of the steel pipe pile without causing loosening of the steel pipe pile, the steel pipe pile is efficiently inserted with reduced tip resistance during press fitting, and the outer peripheral surface is supported. Power can be secured.
[0007]
The hole drilling means is provided with a rock drilling head that crushes the ground between the cored head and the casing auger, thereby dividing the inner peripheral side ground of the steel pipe pile into a central part, an outer peripheral part, and an intermediate part thereof. Drilling power can be further reduced by drilling.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the technical idea constituting the above-described solving means will be described below with reference to the drawings.
FIG. 1 is a side view showing a state where the press-fitting auxiliary device of the present invention is attached to a steel pipe pile to be press-fitted.
[0009]
The press-fitting
[0010]
The
[0011]
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of a main part showing an internal configuration of the press-fitting auxiliary device of FIG.
The
[0012]
The
[0013]
The
[0014]
The
[0015]
The press-fitting process of the steel pipe pile by the press-fitting auxiliary device having the above configuration will be described below.
FIG. 3 is an operation explanatory view showing the first step (center hole drilling step).
By lowering the
[0016]
FIG. 4 is an operation explanatory view showing the second step (circular groove forming step).
The
[0017]
FIG. 5 is an operation explanatory view showing the third step (hole expanding step).
A hole substantially equal to the inner diameter of the
When press-fitting a small-diameter steel pipe pile, the
[0018]
FIG. 6 is an operation explanatory view showing the fourth step (pile press-fitting step).
By raising the
Further, according to the situation, the
[0019]
As described above, the press-fitting auxiliary device requires a large amount of power when the hole drilling means including the casing auger and the core removal head divides and drills the inner peripheral ground of the steel pipe pile corresponding to the radial dimension. Without drilling the peripheral wall without causing loosening of the peripheral wall, it is possible to efficiently drill a hole with a large diameter substantially equal to the inner diameter of the steel pipe pile, and the steel pipe pile can be filled while suppressing the tip resistance during press-fitting. Therefore, the supporting force of the outer peripheral surface can be ensured without requiring a secondary material.
[0020]
FIG. 7 is a longitudinal sectional view of an essential part showing another embodiment of the press-fitting auxiliary device of the present invention.
The press-fitting
[0021]
【The invention's effect】
The press-fitting auxiliary device of the present invention has the following effects.
The above-mentioned press-fitting auxiliary device does not require a large amount of power by drilling means comprising a casing auger and a core removal head by dividing the inner peripheral side ground of the steel pipe pile into a central portion and an outer peripheral portion, and without requiring a large amount of power. Since the hole having the inner diameter of the steel pipe pile can be efficiently drilled without causing the loosening of the peripheral wall, the steel pipe pile can secure the supporting force of the outer peripheral surface while suppressing the tip resistance during press-fitting.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a state in which a press-fitting auxiliary device of the present invention is attached to a steel pipe pile to be press-fitted. FIG. 2 is a longitudinal sectional view of an essential part showing an internal configuration of the press-fitting auxiliary device shown in FIG. FIG. 4 is an operation explanatory view showing the second step (circular groove forming step). FIG. 5 is an operation explanatory showing the third step (hole expanding step). FIG. 6 is an operation explanatory view showing the fourth step (pile press-fitting step). FIG. 7 is a longitudinal sectional view of an essential part showing another embodiment of the press-fitting auxiliary device of the present invention.
DESCRIPTION OF
13
Claims (2)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12308699A JP4070355B2 (en) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | Press-in assist device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12308699A JP4070355B2 (en) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | Press-in assist device |
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JP4070355B2 true JP4070355B2 (en) | 2008-04-02 |
Family
ID=14851869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP (1) | JP4070355B2 (en) |
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