JP4069700B2 - Wind direction adjustment device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両の車室内に吹き出される空気の風向を調整する風向調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来エアコンディショナ(以下単にエアコンという)が装備された自動車等の車両においては、エアコンにより調和された空気を、車室内の例えばダッシュボード等に設けられた空気吹き出し口より車室内へ吹き出すようになっているが、空気吹き出し口には空気の吹き出し方向を調整する風向調整装置が設けられている。
【0003】
またこの種の風向調整装置としては、例えば特開平6−106969号公報に記載されたものが公知である。
【0004】
前記公報の風向調整装置は、ケースの下流端側に開口された空気吹き出し口に、複数の横ルーバと縦ルーバが前後に離間して回動自在に設けられており、縦ルーバより上流側に、ケース内の通路を遮断するシャッタバルブが開閉自在に設けられている。
【0005】
そして手前側に設けられた横ルーバを上下方向へ回動することにより、空気吹き出し口より吹き出される空気の風向を上下方向に調整し、後側の縦ルーバを左右方向へ回動することにより、空気吹き出し口より吹き出される空気の風向を左右方向へ調整するようになっていると共に、シャッタバルブを閉鎖することにより、空気吹き出し口より吹き出される空気を遮断できるように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし前記公報の風向調整装置では、空気吹き出し口より吹き出される空気の上下方向の風向調整を横ルーバ、また左右方向の風向調整を縦ルーバで、そして遮断をシャッタバルブでそれぞれ別個に行う構成のため、部品点数が多くなって各部品を製作したり、組み立てるのに多くの工数を必要とし、風向調整装置が高価となる等の問題がある。
【0007】
また空気吹き出し口内の前後に離間させて配置した横ルーバと縦ルーバのさらに上流側にシャッタバルブを配置した構成のため、ケースの全長が長くなって設置するのに多くのスペースを必要とする上、奥行のない場所には設置できない等の問題がある。
【0008】
本発明はかかる従来の問題点を改善するためになされたもので、シャッタバルブを後ルーバと兼用させることにより、部品点数の削減と、ケースの全長を短縮した風向調整装置を提供して、コストの削減と設置の容易化等を図ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明の風向調整装置は、空気吹き出し口より車室内に吹き出される空気の風向を調整する風向調整装置であって、前記空気吹き出し口に接続されたケース内において一枚のシャッタバルブが前記ケース内を流通する空気の遮断と前記空気吹き出し口より吹き出される空気の左右両側の風向調整を兼ねるように、前記シャッタバルブを当該上下端部の長手方向中央部に軸を設け該軸を介して前記ケースに開閉自在に設けると共に、前記空気吹き出し口における前記ケースの内壁に前記シャッタバルブにより風向調整された空気の風向側に該空気の流出を円滑にする第1の拡張部を膨出形成すると共に、前記ケースにおける下流側開口部の間口が前記ケースの胴部より広くなるように形成され、かつ、前記空気吹き出し口における前記第1の拡張部に対向する側に、前記シャッタバルブにより風向調整された空気の流出を前記第1の拡張部側にガイドする第1の傾斜ガイドを設けたことを特徴としたものである。
【0010】
前記構成により、空気吹き出し口より吹き出される空気の風向調整をシャッタバルブにより行うことができるため、シャッタバルブの他に後ルーバを設ける必要がなく、これによって部品点数を少なくできることから、部品の製作や組み立てに要する工数の削減と、これに伴うコストの削減が図れると共に、後ルーバをなくすことによりケースの全長を短縮することができるため、奥行のないスペースにも風向調整装置を容易に設置できるようになる。
【0011】
また空気吹き出し口に第1の拡張部を設けることにより、シャッタバルブにより風向調整された空気がケースの内壁に当ることなく空気吹き出し口より吹き出されるため、必要とする方向へ確実に空気を送ることができる。
【0013】
また、前記構成により、シャッタバルブにより風向調整された空気が第1の傾斜ガイドにより風向側にガイドされて空気吹き出し口より吹き出されるため、空気が直進することなく、これによって空気吹き出し口より吹き出される空気の吹き出し効率が向上する。
【0014】
前記目的を達成するための本発明の風向調整装置は、第1の傾斜ガイドを回動自在に設けると共に、第1の傾斜ガイドとシャッタバルブが同方向に回動するよう互いに連動させたものである。
【0015】
前記構成により、シャッタバルブと第1の傾斜ガイドの回動角度を常に同一にすることができるため、空気吹き出し口より吹き出される空気の風向制御性が向上する。
【0016】
前記目的を達成するための本発明の風向調整装置は、第1の拡張部内に、シャッタバルブにより風向調整された空気の流出をガイドする第2の傾斜ガイドを設け、第2の傾斜ガイドを回転自在に設けると共に、第2の傾斜ガイドとシャッタバルブが同方向に回動するように互いに連動させてなるものである。
【0017】
前記構成により、シャッタバルブにより風向調整された空気が第2の傾斜ガイドによりガイドされて空気吹き出し口より吹き出されるため、第1の拡張部内で空気の流れに乱れが生じることがなく、これによって空気吹き出し口より吹き出される空気の吹き出し効率が向上する。
【0018】
また、前記構成により、シャッタバルブにより風向調整された空気を、空気吹き出し口よりいずれの方向への効率よく吹き出すことができる。
【0019】
前記目的を達成するための本発明の風向調整装置は、空気吹き出し口におけるケースの内壁の第1の傾斜ガイド側に、シャッタバルブにより風向調整された空気の流出を円滑にする第2の拡張部を膨出形成したものである。
【0020】
前記構成により、空気吹き出し口に第2の拡張部を設けたことから、シャッタバルブにより風向調整された空気を吹き出し口より何れの方向へも効率よく吹き出すことができる。
【0021】
前記目的を達成するための本発明の風向調整装置は、第1の傾斜ガイドを第2の拡張部内に配置したものである。
【0022】
前記構成により、シャッタバルブにより風向調整された空気が第1の傾斜ガイドによりガイドされて空気吹き出し口より吹き出されるため、第2の拡張部内で空気の流れに乱れが生じることがなく、これによって空気吹き出し口より吹き出される空気の吹き出し効率が向上する。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図面を参照して詳述する。
【0024】
図1は風向調整装置の斜視図、図2は同分解斜視図、図3は同縦断面図、図4は同横断面図、図5ないし図7は作用説明図である。
【0025】
風向調整装置の本体1は、図1及び図2に示すように角筒状のケース1aを有していて、例えばダッシュボード等に埋め込み設置されている。
【0026】
ケース1aの上流側開口部1bは、車室内に露出しないように配管されたダクトを介してエアコン(ともに図示せず)に接続されており、ケース1aの下流側開口部1cは、車室内に開口された空気吹き出し口2bに接続されている。
【0027】
ケース1aの下流側開口部1cには、左右方向に突出する拡張部1dが膨出形成されていて、この拡張部1dにより下流側開口部1cの間口がケース1aの胴部より広くなっており、下流側開口部1cの周縁部に形成された角筒状の嵌合部1eに、フィニッシャ2の後面に突設された角筒状の嵌合部2aが前方より嵌着されている。
【0028】
フィニッシャ2は図1及び図2に示すように、ケース1aの下流側開口部1cとほぼ同じ開口面積の空気吹き出し口2bが開口された額縁状となっていて、下辺の幅は他辺の幅よりやや広くなっている。
【0029】
またケース1a内を流通して空気吹き出し口2bより車室内へ吹き出される空気の抵抗とならないよう、ケース1aの上流側開口部1bの内周面と空気吹き出し口2bの内周面との間には、図3及び図4に示すように段差が生じないようになっていると共に、空気吹き出し口2bの両側に位置する嵌合部2aの両側面には、上下方向に等間隔となるように複数のピン孔2cが形成されていて、これらピン孔2cに複数の横ルーバよりなる前ルーバ3の両端に突設されたピン3aが回動自在に嵌合されている。
【0030】
各前ルーバ3の一端側後部は、ピン3dが突設されていて、これらピン3dを連結リンク4のピン孔4aに嵌挿することにより、連結リンク4により各前ルーバ3が互いに連動されており、中段に位置する前ルーバ3の前縁にはノブ3bが突設されていて、このノブ3bにより中段の前ルーバ3を上下方向へ回動することにより、連結リンク4により互いに連結された各前ルーバ3を同時に同方向へ回動できるようになっている。
【0031】
またケース1aの下流側開口部1cの上下面には、両側に突出形成された拡張部1dとケース1aの胴部が形成する角部1fと、空気吹き出し口2bの両側開口縁を結ぶ直線A(図4参照)よりやや外側に上下2対のピン孔1gが形成されていて、これらピン孔1gに傾斜ガイド5の上下端に突設されたピン5aが回動自在に嵌合されている。
【0032】
傾斜ガイド5は前ルーバ3よりやや幅狭に形成されていて、角部1f付近に位置する後縁部側上下端にピン5aが突設されており、前縁部側下端にはガイドピン5bが突設されている。
【0033】
これらガイドピン5bは、下流側開口部1cの下面に設けられたピン孔1gの前方に形成された円弧状のガイド孔1hよりケース1aの下方へ突出されている。
【0034】
ガイド孔1hは、傾斜ガイド5の回動中心であるピン5aを中心とする円弧状に形成されており、これらガイド孔1hより突出されたガイドピン5bはケース1aの下側に設けられた連動リンク6の逃し溝6aに嵌挿されている。
【0035】
連動リンク6はケース1aの底面に沿って水平に設けられていて、両端部に前記ガイド孔1hと交差する方向に円弧状の逃し溝6aが形成されており、これら逃し溝6aに上方より前記ガイドピン5bが嵌挿されていると共に、連動リンク6の中間部にピン孔6bが形成されていて、このピン孔6bにダイアル8の上面に突設された偏心ピン8aが下方より嵌挿されている。
【0036】
ダイアル8は図2に示すように、ほぼ半周が大径で、残りの半周が小径に形成されており、上面の中心部に突設されたボス部8bに嵌挿された支軸8cの上端をケース1aの下面に形成された軸孔1iに嵌着することにより、ダイアル8が支軸8cに回転自在に支承されており、ダイアル8の大径側の外周部は、フィニッシャ2の下辺部に形成された横方向に細長い長孔2dよりフィニッシャ2の前側に突出されていて、この外周部を指等で回転することにより、支軸8cを中心にダイアル8が回転できるようになっている。
【0037】
ダイアル8には、回転中心に対して前記偏心ピン8aとほぼ直角となる位置にピン孔8dが形成されていて、このピン孔8dに中折れリンク9の一端側に突設されたピン9aが下方より嵌合されている。
【0038】
中折れリンク9は、ほぼ同じ長さに形成された一対のリンク9b,9cの端部を枢着することにより、枢着部9dを中心に各リンク9b,9cが屈曲自在となった構造で、他端側に形成されたピン孔9eにケース1aの下面より突設されたシャッタバルブ10の軸ピン10bが嵌着されている。
【0039】
シャッタバルブ10は、高さがケース1aの上下内面間の距離とほぼ等しく、かつ長さはケース1aの左右内面間の距離より大きく形成されていて、図4に示すようにケース1aの幅方向の中心に縦方向に設けられている。
【0040】
シャッタバルブ10の上流側端部は、ケース1aの上流側開口部1bよりやや内側に、そして下流側端部は前ルーバ3と干渉しない位置まで近接させることにより、ケース1aの全長をできる限り短縮させており、シャッタバルブ10の上下端部の中央部に軸ピン10a,10bが突設されている。
【0041】
上端側の軸ピン10aは、ケース1aの上面に形成されたピン孔1jにケース1aの内側から回動自在に嵌挿されており、下端側の軸ピン10bは上端側の軸ピン10aよりやや長く形成されていて、ケース1aの下面に形成されたピン孔1jよりケース1aの下方に突設されており、先端部が中折れリンク9の他端側に形成されたピン孔9eに嵌着されている。
【0042】
次に前記構成された風向調整装置の作用を図5ないし図7も参照して説明する。
【0043】
図3及び図4は、図示しないダクトよりケース1a内に供給された空気が、空気吹き出し口2bよりまっすぐ前方へ吹き出されている状態を示すもので、このときケース1aの両側内面と傾斜ガイド5が図4に示すようにほぼ一直線状になるため、空気の流れが乱されることもない。
【0044】
この状態から空気の風向を例えば上方へ変えたい場合は、前ルーバ3のノブ3bを持って前ルーバ3を上方へ回動させ、また下方へ変えたい場合は、前ルーバ3を下方へ回動させればよく、これによって空気吹き出し口2bより車室内に吹き出される空気を上下方向へ風向調整できるようになる。
【0045】
次に空気吹き出し口2bより吹き出される空気の風向を左方向へ変えたい場合は、ダイアル8を図5に示すように時計回り方向へ回動する。
【0046】
これによってダイアル8の偏心ピン8aにより連動リンク6が左方向へ移動されるため、連動リンク6の両端に形成された逃し溝6aに引かれながら、傾斜ガイド5のガイドピン5bがガイド孔1h内を左方向へ移動されるため、ピン5aを中心に各傾斜ガイド5が図5に示すように左方向へ回動される。
【0047】
同時にダイアル8のピン孔8dに一端側が嵌合された中折れリンク9の一方のリンク9bが前方へ移動されるため、他方のリンク9cがシャッタバルブ10の軸ピン10a,10bを中心に時計回り方向へ回動されて、シャッタバルブ10も各傾斜ガイド5と同じ角度αだけ左方向へ回動される。
【0048】
これによってケース1a内を流通する空気のうち、シャッタバルブ10に当った空気はシャッタバルブ10により左方向へ風向が調整され、シャッタバルブ10に当らず、ケース1aの内側面に沿って拡張部1d付近に達した空気は、角部1fと空気吹き出し口2bの左右開口縁を結ぶ直線Aより内側に位置する傾斜ガイド5により左方向へ風向がガイドされるため、空気吹き出し口2bより吹き出された空気は左方向へ向うと共に、この状態で前ルーバ3を上下回動することにより、同時に上下方向の風向調整も可能になる。
【0049】
また空気吹き出し口2bより吹き出される空気の風向を右方向へ変えたい場合は、ダイアル8を図6に示すように反時計回り方向へ回動する。
【0050】
これによってダイアル8の偏心ピン8aにより連動リンク6が右方向へ移動されるため、連動リンク6の両端に形成された逃し溝6aに引かれながら、傾斜ガイド5のガイドピン5bがガイド孔1h内を右方向へ移動され、ピン5aを中心に各傾斜ガイド5が図6に示すように右方向へ回動される。
【0051】
同時にダイアル8のピン孔8dに一端側が嵌合された中折れリンク9の一方のリンク9bが後方へ移動されるため、他方のリンク9cがシャッタバルブ10の軸ピン10a,10bを中心に反時計回り方向へ回動されて、シャッタバルブ10も各傾斜ガイド5と同じ角度αだけ右方向へ回動される。
【0052】
これによってケース1a内を流通する空気のうち、シャッタバルブ10に当った空気はシャッタバルブ10により右方向へ風向が調整され、シャッタバルブ10に当らず、ケース1aの内側面に沿って拡張部1d付近に達した空気は、傾斜ガイド5により右方向へ風向がガイドされるため、空気吹き出し口2bより吹き出された空気は右方向へ向うと共に、この状態で前ルーバ3を上下回動することにより、同時に上下方向の風向調整も可能になる。
【0053】
またこの状態からさらにダイアル8を反時計回り方向へ回動させると、中折れリンク9の一方9bがさらに後方へ移動されるため、シャッタバルブ10もさらに回動されてケース1a内を図7に示すように閉鎖するため、空気吹き出し口2bより吹き出される空気を遮断することができるようになる。
【0054】
一方図8は傾斜ガイド5の変形例を示すもので、次にこの変形例を説明する。
【0055】
空気吹き出し口2bより吹き出される空気の左右方向の風向調整は、右方向への調整が左方向に比べて格段に頻度が高く、その理由は国産自動車のように右側にハンドルが設けられた車両の場合、運転手は右側のシートへ座ることから、運転手側へ風向を調整する頻度が高くなるためである。
【0056】
そこで図8に示す変形例では、ケース1aの開口部の右側に固定的な傾斜ガイド5を設け、左側には固定ガイド12を設けたもので、固定ガイド12は、シャッタバルブ10を反時計回り方向へ回動させて風向を右方向へ調整した場合、シャッタバルブ10とほぼ同じ角度となる傾斜面12aを有する三角柱状に形成されていて、ケース1aの下流側開口部1c内面に接着等の手段で固着されている。
【0057】
また傾斜ガイド5に設けられた拡張部1dの角部1fは、空気の抵抗を軽減するため、固定ガイド12の傾斜面12aとほぼ同じ角度で面取り1kされており、これによってダイアル8を反時計回り方向へ回動することにより、空気吹き出し口2bより吹き出される空気の右方向への風向調整が可能になる上、右方向に比べて風向制御性は低下するが、前記実施の形態と同様に左方向への風向調整も可能となると共に、傾斜ガイド5の一方を固定的な傾斜ガイドとし、他方も固定ガイド12とすることにより連動リンク6等が不要となるため、構成の簡素化と、これに伴うコストの削減が図れるようになる。
【0058】
なお前記実施の形態では、前ルーバ3を横方向に、そしてシャッタバルブ10を縦方向に設けたが、前ルーバ3を縦方向に、そしてシャッタバルブ10を横方向に設けてもよく、この場合前ルーバ3で左右方向の風向調整を、そしてシャッタバルブ10で上下方向の風向調整が行えるようになる。
【0059】
【発明の効果】
本発明は以上詳述したように、空気吹き出し口より車室内に吹き出される空気の風向を調整する風向調整装置であって、前記空気吹き出し口に接続されたケース内に、前記ケース内を流通する空気の遮断と、前記空気吹き出し口より吹き出される空気の風向調整を兼ねたシャッタバルブを開閉自在に設けると共に、前記空気吹き出し口における前記ケースの内壁に前記シャッタバルブにより風向調整された空気の風向側に該空気の流出を円滑にする第1の拡張部を膨出形成したことから、空気吹き出し口より吹き出される空気の風向調整をシャッタバルブにより行うことができるため、シャッタバルブの他に後ルーバを設ける必要がなく、これによって部品点数を少なくできることから、部品の製作や組み立てに要する工数の削減と、これに伴うコストの削減が図れると共に、後ルーバをなくすことによりケースの全長を短縮することができるため、奥行のないスペースにも風向調整装置を容易に設置できるようになる。
【0060】
また空気吹き出し口に第1の拡張部を設けることにより、シャッタバルブにより風向調整された空気がケースの内壁に当ることなく空気吹き出し口より吹き出されるため、必要とする方向へ確実に空気を送ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態になる風向調整装置の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態になる風向調整装置の分解斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態になる風向調整装置の縦断面図である。
【図4】本発明の実施の形態になる風向調整装置の横断面図である。
【図5】本発明の実施の形態になる風向調整装置の作用説明図である。
【図6】本発明の実施の形態になる風向調整装置の作用説明図である。
【図7】本発明の実施の形態になる風向調整装置の作用説明図である。
【図8】本発明の実施の形態になる風向調整装置の変形例を示す横断面図である。
【符号の説明】
1a ケース
1d 拡張部
2b 空気吹き出し口
3 前ルーバ
5 傾斜ガイド
10 シャッタバルブ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a wind direction adjusting device that adjusts a wind direction of air blown into a vehicle interior of a vehicle.
[0002]
[Prior art]
In a vehicle such as an automobile equipped with a conventional air conditioner (hereinafter simply referred to as an air conditioner), air conditioned by the air conditioner is blown into the vehicle interior from an air outlet provided in, for example, a dashboard in the vehicle interior. However, a wind direction adjusting device for adjusting the air blowing direction is provided at the air blowing port.
[0003]
As this kind of wind direction adjusting device, for example, the one described in JP-A-6-106969 is known.
[0004]
In the air direction adjusting device of the above publication, a plurality of horizontal louvers and vertical louvers are provided at the air outlet opening on the downstream end side of the case so as to be rotatable forward and backward, upstream of the vertical louver. A shutter valve for blocking the passage in the case is provided so as to be openable and closable.
[0005]
And by rotating the horizontal louver provided on the front side in the vertical direction, the direction of the air blown from the air outlet is adjusted in the vertical direction, and the rear vertical louver is rotated in the horizontal direction. The air blown from the air blowout port is adjusted in the left-right direction, and the air blown from the air blowout port can be blocked by closing the shutter valve.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the wind direction adjusting device of the above publication, the vertical wind direction adjustment of the air blown out from the air blowing port is separately performed by the horizontal louver, the left and right direction air direction adjustment is performed by the vertical louver, and the shutoff is separately performed by the shutter valve. For this reason, there are problems that the number of parts increases, a large number of man-hours are required to manufacture and assemble each part, and the wind direction adjusting device becomes expensive.
[0007]
In addition, since the horizontal louver and the shutter valve are arranged upstream of the longitudinal louver in the air outlet, the case has a long overall length and requires a lot of space for installation. There is a problem that it cannot be installed in a place without depth.
[0008]
The present invention was made in order to improve such a conventional problem. By using the shutter valve also as a rear louver, the present invention provides a wind direction adjusting device that reduces the number of parts and shortens the overall length of the case, and reduces the cost. The purpose is to reduce the number of installations and facilitate the installation.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The wind deflector of the present invention for achieving the objects, there is provided a wind deflector for adjusting a wind direction of the air blown into the passenger compartment from the air outlet, one within connected to said air outlet case as the shutter valve also serves as a wind deflector of the left and right sides of the air blown from the cut-off and the air outlet of the air circulating in said case, the axis the shutter valve in the longitudinal direction central portion of the top and bottom portions A first extension that is provided in the case so as to be openable and closable via the shaft, and that smoothly flows out the air to the air direction side of the air that is adjusted by the shutter valve on the inner wall of the case at the air outlet. parts with bulging form, frontage of the downstream side opening of the case is formed so that a wider than the body portion of the case, and balloon the air On the side opposite to the first extension portion in, which was characterized by the outflow of air wind direction adjusted by the shutter valve is provided a first inclined guide for guiding said first extension portion side is there.
[0010]
With the above configuration, the direction of the air blown out from the air outlet can be adjusted by the shutter valve, so there is no need to provide a rear louver in addition to the shutter valve, thereby reducing the number of parts, and thus manufacturing parts. In addition to reducing the number of man-hours required for assembly and the cost associated with this, the total length of the case can be shortened by eliminating the rear louver, so the wind direction adjustment device can be easily installed in spaces with no depth. It becomes like this.
[0011]
In addition, by providing the first extended portion at the air outlet, the air whose air direction is adjusted by the shutter valve is blown out from the air outlet without hitting the inner wall of the case, so that the air is surely sent in the required direction. be able to.
[0013]
Further, according to the above configuration, the air whose airflow direction is adjusted by the shutter valve is guided to the airflow direction by the first inclined guide and blown out from the air blowout port, so that the air is blown out from the air blowout port without going straight. The air blowing efficiency is improved.
[0014]
In order to achieve the above object, the wind direction adjusting device of the present invention is provided with a first tilt guide so as to be rotatable and interlocked with each other so that the first tilt guide and the shutter valve rotate in the same direction. is there.
[0015]
With this configuration, the rotation angle of the shutter valve and the first tilt guide can always be the same, so that the air direction controllability of the air blown from the air outlet is improved.
[0016]
In order to achieve the above object, a wind direction adjusting device of the present invention is provided with a second inclined guide for guiding the outflow of air whose air direction is adjusted by a shutter valve in a first extension portion, and rotates the second inclined guide. The second tilt guide and the shutter valve are interlocked with each other so as to rotate in the same direction.
[0017]
With the above-described configuration, the air whose airflow direction is adjusted by the shutter valve is guided by the second inclined guide and blown out from the air outlet, so that the air flow is not disturbed in the first extension portion. The blowing efficiency of the air blown out from the air blowing port is improved.
[0018]
Further, with the above-described configuration, the air whose air direction is adjusted by the shutter valve can be efficiently blown out in any direction from the air outlet.
[0019]
In order to achieve the above object, a wind direction adjusting device according to the present invention has a second extension portion that smoothly flows out the air whose air direction is adjusted by a shutter valve on the first inclined guide side of the inner wall of the case at the air outlet. Is formed by bulging.
[0020]
With the above configuration, since the second expansion portion is provided at the air outlet, the air whose air direction is adjusted by the shutter valve can be efficiently blown out in any direction from the outlet.
[0021]
In order to achieve the above object, a wind direction adjusting device according to the present invention has a first inclined guide disposed in a second extension portion.
[0022]
With the above configuration, the air whose airflow direction is adjusted by the shutter valve is guided by the first inclined guide and blown out from the air outlet, so that the air flow is not disturbed in the second expansion portion, thereby The blowing efficiency of the air blown out from the air blowing port is improved.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0024]
1 is a perspective view of the wind direction adjusting device, FIG. 2 is an exploded perspective view thereof, FIG. 3 is a longitudinal sectional view thereof, FIG. 4 is a transverse sectional view thereof, and FIGS.
[0025]
As shown in FIGS. 1 and 2, the
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
As shown in FIGS. 1 and 2, the
[0029]
In addition, between the inner peripheral surface of the
[0030]
[0031]
Further, on the upper and lower surfaces of the
[0032]
The
[0033]
These guide pins 5b protrude downward from the
[0034]
The
[0035]
The interlocking
[0036]
As shown in FIG. 2, the
[0037]
The
[0038]
The folded
[0039]
The
[0040]
The upstream end of the
[0041]
The
[0042]
Next, the operation of the thus configured wind direction adjusting device will be described with reference to FIGS.
[0043]
3 and 4 show a state in which air supplied into the
[0044]
If it is desired to change the air direction of air from this state, for example, the
[0045]
Next, when it is desired to change the direction of the air blown out from the
[0046]
As a result, the interlocking
[0047]
At the same time, since one
[0048]
As a result, of the air flowing through the
[0049]
When it is desired to change the direction of the air blown from the
[0050]
As a result, the interlocking
[0051]
At the same time, since one
[0052]
As a result, of the air flowing through the
[0053]
Further, when the
[0054]
On the other hand, FIG. 8 shows a modified example of the
[0055]
The right and left wind direction adjustment of the air blown out from the
[0056]
Therefore, in the modification shown in FIG. 8, a fixed
[0057]
Further, the
[0058]
In the above embodiment, the
[0059]
【The invention's effect】
As described in detail above, the present invention is a wind direction adjusting device that adjusts the air direction of air blown into the vehicle interior from an air outlet, and circulates in the case in a case connected to the air outlet. A shutter valve that can also be used to shut off the air to be blown off and to adjust the air direction of the air blown from the air blowing port, and the air blown by the shutter valve on the inner wall of the case at the air blowing port Since the first expansion portion that smoothly flows out the air is formed on the air direction side, the air direction of the air blown out from the air outlet can be adjusted by the shutter valve. Since there is no need to provide a rear louver, the number of parts can be reduced. Cormorants with cost reduction can be achieved, since it is possible to shorten the overall length of the case by eliminating the rear louvers, also it can be easily installed wind deflector in space without depth.
[0060]
In addition, by providing the first extended portion at the air outlet, the air whose air direction is adjusted by the shutter valve is blown out from the air outlet without hitting the inner wall of the case, so that the air is reliably sent in the required direction. be able to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a wind direction adjusting device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an exploded perspective view of a wind direction adjusting device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view of a wind direction adjusting device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view of the wind direction adjusting device according to the embodiment of the present invention.
FIG. 5 is an operation explanatory view of the wind direction adjusting device according to the embodiment of the present invention.
FIG. 6 is an operation explanatory diagram of the wind direction adjusting device according to the embodiment of the present invention.
FIG. 7 is an operation explanatory diagram of the wind direction adjusting device according to the embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a modification of the wind direction adjusting device according to the embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
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