JP4069407B2 - 表示制御装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

表示制御装置および方法、並びにプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示制御装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、光を高速にオンまたはオフして輝度値を表現する装置を制御する表示制御装置および方法、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
DMD(Digital Micromirror Device)など、半導体基板上に数十万個の超小型反射板(ミラー)を組み込み、個々のミラーをデジタル制御により高速にオン/オフさせて動かし、反射光を高速にオンまたはオフして輝度値を表現し画像を表示するディスプレイ素子であるデバイス、またはレーザーのパルスにより輝度値を表現しようとするデバイスがある。
【0003】
このようなデバイスを使用したプロジェクタやディスプレイなどにおいて、ジャーキと称する、映像の提示方法が、視覚による知覚の特徴になじまないことによる不自然さが目立つ場合がある。ジャーキは、ジャーキネス、またはジャダーとも称する。
【0004】
以下、ジャーキについて説明する。
【0005】
図1乃至図4は、1つの画素における輝度値の変化と、その画素を目で見たときの違和感について説明する図である。
【0006】
図1に示すように、時間に対して、1つの画素の輝度値が連続的に変化したとき、視聴者は、視覚的に違和感なく、その画素を知覚する。視聴者は、目に入射した光を一定時間積分した値として知覚し、その知覚した量を基に、対象物を認識する。1つの画素の輝度値が連続的に変化したとき、視聴者の視覚による知覚量は、図2に示すように、連続的に変化し、違和感を生じない。
【0007】
これに対して、図3に示すように、所定の期間、輝度値が一定であって、輝度値の変化が瞬時になされるとき、すなわち、時間に対して、1つの画素の輝度値が段階的に変化したとき、視聴者は、違和感を覚える。
【0008】
図4に示すように、視聴者の目に入射された光を積分した値、すなわち、視聴者の視覚による知覚量は、時間的に、離散的になる。言い換えれば、視聴者の視覚による知覚量の時間的な変化は、自然な画像と異なり、いびつになる。従って、視聴者は、図2に示す場合に比較し、画像を不自然に感じることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、光を高速にオンまたはオフして輝度値を表現する素子により表示される画像は、各画素の輝度値が段階的に変化するので、視聴者は、ジャーキなどの不自然さを感じることになるという問題点があった。
【0010】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、より自然な画像を表示させることができるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の表示制御装置は、所定の数のフレームの対応する画素の画素値を基に、画素値の変化の幅を検出する検出手段と、画素値の変化の幅が、閾値未満であるか否かを判定する判定手段と、入力画像の注目フレームの画素の画素値に応じたインデックス値を、画素値の変化の幅が閾値未満であると判定された場合、注目フレームの画素の画素値と所定の数のフレームの対応する画素の画素値に荷重平均の処理を適用して算出し、画素値の変化の幅が閾値未満でないと判定された場合、注目フレームの画素の画素値と所定の数のフレームの対応する画素の画素値に線形補間の処理を適用して算出する算出手段と、インデックス値と、フレームとフレームの間に表示素子の画素をオンまたはオフさせるパターンとの対応を示すテンプレートの記憶を制御する記憶制御手段と、テンプレートに記憶されている、インデックス値に対応するパターンを基に、表示素子の画素のオンまたはオフを指示する指示手段とを含むことを特徴とする。
【0013】
本発明の表示制御方法は、所定の数のフレームの対応する画素の画素値を基に、画素値の変化の幅を検出する検出ステップと、画素値の変化の幅が、閾値未満であるか否かを判定する判定ステップと、入力画像の注目フレームの画素の画素値に応じたインデックス値を、画素値の変化の幅が閾値未満であると判定された場合、注目フレームの画素の画素値と所定の数のフレームの対応する画素の画素値に荷重平均の処理を適用して算出し、画素値の変化の幅が閾値未満でないと判定された場合、注目フレームの画素の画素値と所定の数のフレームの対応する画素の画素値に線形補間の処理を適用して算出する算出ステップと、インデックス値と、フレームとフレームの間に表示素子の画素をオンまたはオフさせるパターンとの対応を示すテンプレートの記憶を制御する記憶制御ステップと、テンプレートに記憶されている、インデックス値に対応するパターンを基に、表示素子の画素のオンまたはオフを指示する指示ステップとを含むことを特徴とする。
【0014】
本発明のプログラムは、コンピュータに、所定の数のフレームの対応する画素の画素値を基に、画素値の変化の幅を検出する検出ステップと、画素値の変化の幅が、閾値未満であるか否かを判定する判定ステップと、入力画像の注目フレームの画素の画素値に応じたインデックス値を、画素値の変化の幅が閾値未満であると判定された場合、注目フレームの画素の画素値と所定の数のフレームの対応する画素の画素値に荷重平均の処理を適用して算出し、画素値の変化の幅が閾値未満でないと判定された場合、注目フレームの画素の画素値と所定の数のフレームの対応する画素の画素値に線形補間の処理を適用して算出する算出ステップと、インデックス値と、フレームとフレームの間に表示素子の画素をオンまたはオフさせるパターンとの対応を示すテンプレートの記憶を制御する記憶制御ステップと、テンプレートに記憶されている、インデックス値に対応するパターンを基に、表示素子の画素のオンまたはオフを指示する指示ステップとを含む処理を実行させることを特徴とする。
【0015】
本発明の表示制御装置および方法、並びにプログラムにおいては、入力画像の注目フレームの画素の画素値に応じたインデックス値が算出される。テンプレートに記憶されている、インデックス値に対応するパターンを基に表示素子の画素のオンまたはオフが指示される。
【0016】
表示制御装置は、独立した装置であっても良いし、表示装置の表示制御を行うブロックであっても良い。
【0017】
【発明の実施の形態】
図5は、本発明に係る表示装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0018】
表示制御部11は、入力画像を取得し、入力画像に対応した画像を表示部12に表示させる制御を実行する表示制御装置である。
【0019】
表示部12は、表示制御部11から供給された信号を基に、画像を表示する。
【0020】
表示制御部11および表示部12は、個別の装置としても良く、一体の装置としても良い。また、表示制御部11および表示部12は、記録再生装置または再生装置などに組み込むことができる。
【0021】
表示制御部11は、フレームバッファ31、補間部32、インデックスバッファ33、更新部34、およびテンプレート記憶部35を有する。
【0022】
フレームバッファ31は、補間部32の処理に必要な、入力画像の所定の数のフレームを、フレーム単位で記憶し、記憶しているフレームを補間部32に供給する。
【0023】
後述する補間の処理に必要なフレームの数をFで示す。
【0024】
フレームバッファ31は、補間の処理の対象となる、注目しているフレームに対して、過去または未来のフレームである、F以上のフレームを記憶する。例えば、補間部32の処理において、5つのフレームを必要とするとき、フレームバッファ31は、入力画像の5つのフレームを記憶する。
【0025】
なお、補間の処理に必要なフレームの数は、本発明を限定するものではない。
【0026】
補間部32は、フレームバッファ31に記憶されている所定の数のフレームを基に、入力画像の注目しているフレームの各画素に対して、単位時間当たり、所定の数のインデックス値を生成する。例えば、1秒間当たりの入力画像のフレームの数が24であるとき、補間部32は、各画素に対して、1秒間当たり120個のインデックス値を生成する。インデックス値は、画素の輝度を示し、テンプレート記憶部35に記憶されているテンプレートを基に、表示部12にオンまたはオフを指示するための値である。カラーの画像を表示する場合には、インデックス値は、原色の輝度などに対応させることができる。
【0027】
以下、入力画像の単位時間当たりのフレームの数と、補間部32が出力する、1つの画素に対応する、単位時間当たりのインデックス値の数の比をNで示す。
【0028】
補間部32は、フレームバッファ31に記憶されているフレームを基に、フレーム上の対応する画素の変化の量に対応して、線形補間により、各画素に対応するインデックス値を生成するか、または平滑化の処理により、各画素に対応するインデックス値を生成する。平滑の処理は、例えば、荷重平均の処理である。
【0029】
補間部32は、生成したインデックス値をインデックスバッファ33に供給する。
【0030】
インデックスバッファ33は、補間部32から供給されたインデックス値を記憶し、記憶しているインデックス値を更新部34に供給する。インデックスバッファ33は、表示部12の表示素子42の画素の数、すなわちデバイスメモリ41の各ビットのそれぞれに対応して、それぞれ1つのインデックス値を記憶する。
【0031】
言い換えれば、インデックスバッファ33は、表示素子42の画素のそれぞれに対応したインデックス値を記憶する。
【0032】
更新部34は、インデックスバッファ33に記憶されている、各画素に対応するインデックス値を読み出し、テンプレート記憶部35に記憶されている、テンプレートから、インデックス値に対応するオンオフパターンを取得する。オンオフパターンは、表示素子42の画素に光を照射(反射)させるか、または光を照射(反射)させないかを時系列で示すデータである。
【0033】
更新部34は、取得したオンオフパターンを基に、表示部41のデバイスメモリ41の各画素に対応するデータを更新する。例えば、更新部34は、表示素子42の所定の画素に光を照射(反射)させるとき、対応するデバイスメモリ41のビットに”0”を設定し、表示素子42の所定の画素に光を照射(反射)させないとき、対応するデバイスメモリ41のビットに”1”を設定する。
【0034】
テンプレート記憶部35は、インデックス値に対応する輝度に応じた、表示素子42のオンオフパターンをテンプレートとして予め記憶している。
【0035】
例えば、インデックス値で示される輝度が最大値の77.7%であるとき、オンオフパターンの長さが1000ビットである場合、テンプレートに記憶されている、インデックス値に対応するオンオフパターンには、777の”0”が含まれ、223の”1”が含まれる。この場合において、オンオフパターンの”0”は、表示素子42に、所定の画素に光を照射させ、”1”は、表示素子42に、所定の画素に光を照射させないことを示すデータである。
【0036】
オンオフパターンの”0”と”1”の並び方は、原則として、ランダムで良いが、所定の位置に、共振リセットのパターンを配置することができる。
【0037】
更新部34は、共振リセットのパターンを予め含むオンオフパターンを基に、表示部12にオンまたはオフの指示ができるので、従来のように、例えば、一定期間に、所定の回数の共振リセットの処理を実行するなど、複雑な処理を必要とせず、より簡単に、より高速に、表示部12のオンまたはオフの更新ができるようになる。
【0038】
表示部12は、デバイスメモリ41および表示素子42を含む。
【0039】
デバイスメモリ41は、表示素子42の画素に対して、1ビットのデータを記憶する。デバイスメモリ41が記憶する1ビットのデータは、表示素子42の画素のオンまたはオフの状態に対応する。例えば、デバイスメモリ41の1つのビットに”0”が設定されたとき、そのビットに対応する表示素子42上の1つの素子は、画像上の対応する1つの画素に光を照射(反射)する。デバイスメモリ41の1つのビットに”1”が設定されたとき、そのビットに対応する表示素子42上の1つの素子は、画像上の対応する1つの画素に光を照射(反射)しない。
【0040】
デバイスメモリ41は、更新部34により更新されたデータを、表示素子42に供給する。
【0041】
表示素子42は、所定の強さの光を高速にオンまたはオフし、オンしている期間とオフしている期間との長さの比により、所望の輝度を表現して画像を表示するデバイスである。例えば、DMDである表示素子42は、毎秒数十万回の光の断続(オンまたはオフ)で画素の輝度を表現する。
【0042】
テンプレート記憶部35に記憶されているテンプレートのオンオフパターンの基準となる周期は、表示素子42が光をオンオフ可能な周期とすることができる。
【0043】
視聴者は、通常、数百ヘルツの輝度の変化を知覚することができない。そのため、視聴者は、表示素子42により、一定の強さの光が照射されている時間と、光が照射されていない時間との比率に対応した、輝度を知覚することになる。
【0044】
表示素子42は、デバイスメモリ41から供給されたデータを基に、画素に対応する、個々の素子をオンまたはオフし、画像を表示する。
【0045】
図6は、本発明に係る表示装置の表示制御部11によるインデックス値の更新の処理を説明するフローチャートである。
【0046】
ステップS11において、補間部32は、フレームバッファ31に記憶されているフレームを基に、画素に対応するダイナミックレンジDRを算出する。例えば、補間部32は、フレームバッファ31に記憶されているF個のフレームから対応する位置のF個の画素の画素値を抽出し、その最大値と最小値との差をダイナミックレンジDRとする。Fは、例えば、5とすることができる。
【0047】
ステップS12において、補間部32は、ステップS11の処理で算出されたダイナミックレンジDRが、予め記憶している閾値DRth未満であるか否かを判定し、ダイナミックレンジDRが閾値DRth未満であると判定された場合、時間の経過に対応する、画素値の変化の幅が小さいので、より平滑な画像を表示させるために、ステップS13に進み、フレームバッファ31に記憶されている入力画像のフレームを基に、平滑化の処理によりインデックス値を生成し、処理はステップS15に進む。
【0048】
ステップS12の処理において、例えば、補間部32は、ダイナミックレンジDRが、予め記憶している、16である閾値DRth未満であるか否かを判定する。
【0049】
なお、ダイナミックレンジDRと比較する閾値DRthは、表示制御装置の外部から供給するようにしてもよい。
【0050】
平滑化の処理は、例えば、後述する荷重平均の処理である。
【0051】
一方、ダイナミックレンジDRが閾値DRth未満でないと判定された場合、時間の経過に対応する、画素値の変化の幅が大きいので、入力画像により忠実な画像を表示させるために、ステップS14に進み、補間部32は、フレームバッファ31に記憶されている入力画像のフレームを基に、線形補間の処理によりインデックス値を生成し、処理はステップS15に進む。
【0052】
ステップS15において、補間部32は、生成したインデックス値を基に、インデックスバッファ33に記憶されているインデックス値を更新し、ステップS11に戻り、インデックス値を生成し、インデックス値を更新する処理を繰り返す。
【0053】
このように、本発明においては、時間の経過に対応する画素値の変化の幅が大きい場合、入力画像により忠実な画像を表示させるインデックス値が生成され、時間の経過に対応する画素値の変化の幅が小さい場合、より平滑な画像を表示させるインデックス値が生成される。
【0054】
図7乃至図12を参照して、本発明に係る表示装置により表示される画像の輝度値の変化を説明する。
【0055】
図7は、従来の表示装置により表示された画像の輝度値の変化を示す図である。図中の黒丸は、画像の画素の画素値(符号値)を示す。図中の太線は、1つの画素の輝度を示す。1秒間に24のフレームにより画像が表示されるとすれば、従来の表示装置において、1つのフレームの1つの画素に1つの画素値が対応しているので、24分の1秒間、その画素値に対応した輝度の画素が表示される。次のフレームを表示するとき、従来の表示装置は、瞬時に、次のフレームの画素の画素値に対応する輝度で画素を表示する。
【0056】
図8に示すように、このような画像を視聴することにより、視聴者の目に入射された光を積分した値は、時間的に、離散的になる。視聴者は、とびとびの輝度を、不等間隔に認識し、画像に不自然さ感じることになる。
【0057】
一方、表示素子42は、例えば、DMDであり、毎秒当たり数十万回、光のオンまたはオフし、オンしている時間とオフしている時間との長さの比率を変化させることにより、画素の輝度を表現する。従って、表示素子42は、視聴者がちらつきを知覚できない程度の更新の速度で、輝度値を変化させることが可能である。
【0058】
本発明に係る表示装置において、入力画像における各画素の輝度値の更新レート、すなわち、フレームレートに比較し、より大きな更新レートにより、各画素の輝度値を変化させる。言い換えれば、単位時間当たりの各画素の輝度値を変化させる回数が増やされる。
【0059】
例えば、入力画像が毎秒24フレームであるとき、補間部32は、各画素に対して、毎秒120個のインデックス値を生成する。この場合、補間部32は、入力画像の1つのフレームに対して、各画素毎に5つのインデックス値を生成する。
【0060】
さらに、本発明に係る表示装置は、インデックス値により指定される輝度値をより連続的に(滑らかに)変化させる。これにより、より自然な画像が表示される。
【0061】
本発明に係る表示装置において、フレームの輝度値が大きく変化するとき、線形補間により、2つのフレームの間に位置するインデックス値が算出される。この場合、フレームの画素の画素値は、そのまま、フレームの時刻に対応するインデックス値とされる。フレームに対応するインデックス値、および線形補間により算出されたインデックス値を基に、画像が表示される。
【0062】
図9に示すように、フレームの画素値に対応するインデックス値、および線形補間により算出されたインデックス値は、時間の経過に対して、ほぼ連続的に変化する。
【0063】
図10は、線形補間の処理により得られたインデックス値の例を示す図である。
【0064】
図10中の実線は、フレームの画素の画素値を示し、図10中の点線は、線形補間の処理により得られた、インデックス値の例を示す。
【0065】
例えば、線形補間において、2つのフレームの対応する位置の画素の画素値の差分が算出され、算出された差分がフレーム間のインデックス値の数で除算される。その結果得られた値を、先のフレームの画素値に順次加算することにより、インデックス値が算出される。
【0066】
線形補間の処理においては、画素値が大きく変化しても、入力画像の画素値に追従した(入力画像の画素値に忠実な)インデックス値を算出できる。
【0067】
これにより、図11に示すように、視聴者の目に入射した光を一定時間積分した値がほぼ連続的に変化し、すなわち、視聴者の知覚量が、連続的に変化することとなり、視聴者は、違和感を感じることがない。
【0068】
さらに、本発明に係る表示装置において、フレームの輝度値の変化の量が少ないとき、平滑化の処理の一例である荷重平均の処理により、フレームに対応するインデックス値、およびフレームの間に位置するインデックス値が算出され、算出されたインデックス値を基に、画像が表示される。
【0069】
図12に示すように、荷重平均の処理により算出されたインデックス値は、線形補間により算出されたインデックス値に比較して、時間の経過に対して、より滑らかに変化する。
【0070】
図13および図14は、荷重平均の処理の係数の例を示す図である。
【0071】
図13は、荷重平均の処理における、フレームの画素値の番号iと、対応する重み係数wiとの対応の例を示す図である。図13に示す重み係数wiを基に、式(1)によりインデックス値Y(t)が算出される。
【0072】
【数1】
Figure 0004069407
【0073】
式(1)において、nは、iの最大値であり、例えば、8である。X(t)は、フレームの画素の画素値である。
【0074】
図14は、図13に示す重み係数wiを基に生成された、5つのフレームの画素の画素値から、1つのフレームに対応する、5つのインデックス値を算出するための係数の例を示す図である。
【0075】
ここで、位相とは、1が2つのフレームの時間的な距離に対応する、フレームからの時間的な距離を示す値である。例えば、0.0である位相は、注目しているフレームと同一の時刻を示す。0.2である位相は、注目しているフレームの時刻を基準に、2つのフレームの時間的な距離の1/5に対応する時刻を示す。同様に、0.4である位相は、注目しているフレームの時刻を基準に、2つのフレームの時間的な距離の2/5に対応する時刻を示し、0.6である位相は、注目しているフレームの時刻を基準に、2つのフレームの時間的な距離の3/5に対応する時刻を示し、0.8である位相は、注目しているフレームの時刻を基準に、2つのフレームの時間的な距離の4/5に対応する時刻を示す。
【0076】
5つのフレームの対応する画素の画素値が、それぞれX(0)乃至X(4)であって、X(4)に対応するフレームの次のフレームがX(3)に対応するフレームであり、X(3)に対応するフレームの次のフレームがX(2)に対応するフレームであり、X(2)に対応するフレームの次のフレームがX(1)に対応するフレームであり、X(1)に対応するフレームの次のフレームがX(0)に対応するフレームであり、X(3)に対応するフレームが、注目しているフレームであるとき、位相が0.0である、すなわち、X(3)に対応するフレームと同じ位置のインデックス値Y(0.0)は、図14に示す係数を基に、式(2)により算出される。
【0077】
Figure 0004069407
【0078】
位相が0.2である、すなわち、X(3)に対応するフレームから2つのフレームの時間的な距離の1/5に対応する距離に位置するインデックス値Y(0.2)は、図14に示す係数を基に、式(3)により算出される。
【0079】
Figure 0004069407
【0080】
同様に、画素値がX(3)であるフレームと、画素値がX(2)であるフレームとの間に位置し、位相が0.4,0.6、または0.8であるインデックス値Y(0.4),Y(0.6)、またはY(0.8)のそれぞれは、図14に示す係数を基に、式(4)乃至式(6)により算出される。
【0081】
Figure 0004069407
【0082】
図15は、荷重平均の処理により得られたインデックス値の例を示す図である。
【0083】
図15中の実線は、フレームの画素の画素値を示し、図15中の点線は、荷重平均の処理により得られた、インデックス値の例を示す。
【0084】
荷重平均の処理においては、線形補間の処理に比較して、画素値への追従性は劣るが、より滑らかに変化するインデックス値が算出される。
【0085】
これにより、図16に示すように、視聴者の目に入射した光を一定時間積分した値がより滑らかに変化し、すなわち、視聴者の知覚量が、より滑らかに変化することとなり、視聴者は、より自然な画像を視聴できる。
【0086】
しかしながら、荷重平均の処理だけでは、インデックス値がフレームの画素値に追従しないので、本発明に係る表示装置においては、フレームの画素値の変化の幅に対応して、線形補間の処理と、平滑化の処理の一例である荷重平均の処理とを切り換える。
【0087】
これにより、図17に示すように、フレームの画素値の変化に追従するとともに、より滑らかに変化するインデックスを求めることができる。
【0088】
図17中の実線は、フレームの画素の画素値を示し、図17中の点線は、線形補間の処理と、荷重平均の処理とを切り換えて得られた、インデックス値の例を示す。
【0089】
図17に示すインデックス値は、フレームの画素値の変化に追従すると共に、図10に示すインデックス値に比較して、より滑らかに変化する。
【0090】
図18は、フレームの位置とインデックスの位置との対応を示す図である。
【0091】
ここで、インデックスは、同一の位相のインデックス値が集合してなるデータである。
【0092】
図18において、フレームF(n+1)の次のフレームは、フレームF(n)であり、フレームF(n)の次のフレームは、フレームF(n-1)である。
【0093】
フレームF(n+1)とフレームF(n)との間に生成されたインデックスは、Y(n+1)-1乃至Y(n+1)-4で示す。
【0094】
フレームF(n)とフレームF(n-1)との間に生成されたインデックスは、Yn-1乃至Yn-4で示す。
【0095】
インデックスY(n+1)-1およびインデックスYn-1の位相は、0.2である。インデックスY(n+1)-2およびインデックスYn-2の位相は、0.4である。インデックスY(n+1)-3およびインデックスYn-3の位相は、0.6である。インデックスY(n+1)-4およびインデックスYn-4の位相は、0.8である。
【0096】
図18において、図示しないが、フレームは、位相が0.0であるインデックスと重なっている。
【0097】
フレームの間隔が、等間隔であって、24分の1秒であるt1であるとすれば、インデックスの間隔は、120分の1秒であるt2となる。インデックスの間隔は、等間隔となる。
【0098】
次に、図19乃至図22を参照して、更新部34による、インデックス値を基にした、デバイスメモリ41のデータの更新について説明する。
【0099】
表示素子42が、光を高速にオンまたはオフして輝度を表現するデバイスであるので、オンしている期間と、オフしている期間との割合で、所定の輝度の画素を表示する。
【0100】
例えば、1/2の輝度を示すインデックス値を基に、1/2の輝度を表示素子42表示させるとき、更新部34は、図19に示すように、所定の期間オフさせ、次に、オフと同じ長さの期間オンさせてもよい。しかしながら、このような制御を行うと、ジャーキまたはフリッカが目立つことになり好ましくない。
【0101】
図20に示すように、オンとオフとを交互に繰り返し、1/2の輝度の画素を表示素子42表示させることが表示の上では理想的である。しかしながら、一定のパターンの繰り返しで、光をオンまたはオフする表示素子42を制御すると、表示装置42の、個々の画素に対応する、光のオンまたはオフに伴い変形する部位に、機械的な共振が発生してしまう。
【0102】
このような共振を防止するため、従来は、定期的に共振リセットパルスを表示素子に供給していた。しかしながら、このような共振リセットパルスを定期的に表示素子に供給するので、映像の更新回数に制限があった。
【0103】
そこで、更新部34は、図21に示すように、インデックス値に対応する、割合で、オンとオフとを行うと共に、共振を防止するパターンを含むオンオフパターンを基に、デバイスメモリ41にデータを書き込んで、デバイスメモリ41のデータを更新する。これにより、本発明に係る表示制御装置は、従来に比較し、より単純なアーキテクチャとすることができ、その結果、より高速な更新を可能とすることができる。
【0104】
図22は、テンプレート記憶部35に記憶されているテンプレートの例を示す図である。テンプレートは、表示素子42のオンオフパターンを制御するデータである。
【0105】
図22に示すように、テンプレートには、1つの輝度を示す1つのインデックス値に対応させて、1つのオンオフパターンのデータが格納されている。
【0106】
更新部34は、インデックスバッファ33から、1つのインデックス値を取得すると、テンプレート記憶部35を検索し、インデックス値に対応するオンオフパターンを取得する。更新部34は、取得したオンオフパターンを基に、時間の経過に対応して、オンまたはオフのいずれかのデータをデバイスメモリ41に書き込んで、表示素子42の表示を制御する。
【0107】
本発明の表示装置においては、1つのフレームに対応する期間に比較して短い期間に対応するインデックス値毎に、オンオフパターンを示すテンプレートを使用するので、より少ない記憶容量でテンプレートを記憶することができるようになる。例えば、表示素子42が1秒間に50万回オンオフが可能であるとき、1秒間に24フレームであるとすれば、従来は、20833回のオンオフパターンからなるテンプレートが必要であった。これに対して、本発明に係る表示装置において、同様に、表示素子42が1秒間に50万回オンオフが可能であるとき、1秒間に24フレームであり、1フレームの各画素に対して5のインデックス値を生成するとすれば、4166回のオンオフパターンからなるテンプレートをテンプレート記憶部35に記憶させればよい。
【0108】
なお、例えば、テンプレート記憶部35は、1000回のオンオフパターンからなるテンプレートを記憶し、更新部34が、1000回のオンオフパターンのテンプレートを繰り返し使用することにより、1つのインデックス値に対して、4166回のオンオフを表示部に指示するようにしてもよい。
【0109】
図23は、更新部34による表示制御の処理を説明するフローチャートである。
【0110】
ステップS31において、更新部34は、1つの画素に対応するインデックス値をインデックスバッファ33から読み出す。
【0111】
ステップS32において、更新部34は、テンプレート記憶部35を検索し、インデックス値に対応するオンオフパターンを取得する。
【0112】
ステップS33において、更新部34は、オンオフパターンを基に、時間の経過に対応して、オンまたはオフを示すデータを、表示部12のデバイスメモリ41の画素に対応するアドレスに書き込み、ステップS31に戻り、処理を繰り返す。
【0113】
なお、ステップS31乃至33の処理は、画面の全ての各画素に対して、それぞれに実行される。各画素に対して、ステップS31乃至33の処理を、並列に行うようにしても、直列に行うようにしてもよい。
【0114】
また、本発明が、カラーの画像にも適用できることは勿論である。例えば、表示素子42を光の原色ごとに設ける、表示素子42に時分割により、原色の光を照射させるなどにより、カラーの画像を表示させることができる。
【0115】
このように、表示制御部11が表示部12に表示の指示をするようにした場合には、画像を表示させることができるようになる。
【0116】
また、補間部32に、入力画像を基に、入力画像の各画素に対応する、入力画像のフレームの時間間隔に比較し短い時間間隔で、ほぼ連続的に変化し、入力画像のフレームの時刻において、各画素の画素値に近似するインデックス値を算出させ、テンプレート記憶部35に、インデックス値と、時間の経過に対応する、表示素子42の画素のオンまたはオフのパターンとの対応を示すテンプレートを記憶させ、更新部34に、テンプレートに記憶されている、インデックス値に対応するパターンを基に、時間の経過に対応して、表示素子42の画素のオンまたはオフを指示するようにした場合には、より自然な画像を表示させることができるようになる。
【0117】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。
【0118】
図24は、本発明に係る表示の処理を実行するコンピュータシステムの構成の例を示すブロック図である。CPU(Central Processing Unit)101は、ROM(Read Only Memory)102、または記憶部108に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。CPU101は、表示制御部11に対応する処理を実行する。
【0119】
RAM(Random Access Memory)103には、CPU101が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104により相互に接続されている。
【0120】
CPU101にはまた、バス104を介して入出力インタフェース105が接続されている。入出力インタフェース105には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部106、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部107が接続されている。出力部107は、表示部12に対応する。
【0121】
CPU101は、入力部106から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU101は、処理の結果得られたデータ等を出力部107に出力する。例えば、CPU101は、入力部106から入力された入力画像に対応して、インデックス値を算出し、算出したインデックス値に基づいて、出力部107にオンまたはオフのデータを書き込む。出力部107は、CPU101からのオンまたはオフの指示を基に、画像を表示する。
【0122】
入出力インタフェース105に接続されている記憶部108は、例えばハードディスクなどで構成され、CPU101が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部109は、インターネット、その他のネットワークを介して外部の装置と通信する。
【0123】
また、通信部109を介してプログラムを取得し、記憶部108に記憶してもよい。
【0124】
入出力インタフェース105に接続されているドライブ110は、磁気ディスク151、光ディスク152、光磁気ディスク153、或いは半導体メモリ154などが装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部108に転送され、記憶される。
【0125】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0126】
この記録媒体は、図24に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク151(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク152(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク153(MD(Mini-Disc)(商標)を含む)、若しくは半導体メモリ154などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM102や、記憶部108に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0127】
なお、上述した一連の処理を実行させるプログラムは、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースを介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を介してコンピュータにインストールされるようにしてもよい。
【0128】
また、本明細書において、記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0129】
【発明の効果】
以上のように、本発明の表示制御装置および方法、並びにプログラムによれば、画像を表示させることができる。
【0130】
また、本発明の表示制御装置および方法、並びにプログラムによれば、より自然な画像を表示させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】輝度値の変化と視覚による知覚との関係を説明する図である。
【図2】輝度値の変化と視覚による知覚との関係を説明する図である。
【図3】輝度値の変化と視覚による知覚との関係を説明する図である。
【図4】輝度値の変化と視覚による知覚との関係を説明する図である。
【図5】本発明に係る表示装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図6】インデックス値の更新の処理を説明するフローチャートである。
【図7】従来の表示装置により表示された画像の輝度値の変化を示す図である。
【図8】従来の表示装置に表示された画像の視覚による知覚量を説明する図である。
【図9】本発明に係る表示装置により表示された画像の輝度値の変化の例を示す図である。
【図10】線形補間の処理により得られたインデックス値の例を示す図である。
【図11】本発明に係る表示装置に表示された画像の視覚による知覚量を説明する図である。
【図12】本発明に係る表示装置により表示された画像の輝度値の変化の例を示す図である。
【図13】荷重平均の処理の係数の例を示す図である。
【図14】荷重平均の処理の係数の例を示す図である。
【図15】荷重平均の処理により得られたインデックス値の例を示す図である。
【図16】本発明に係る表示装置に表示された画像の視覚による知覚量を説明する図である。
【図17】本発明に係る表示装置により算出されたインデックス値の例を示す図である。
【図18】フレームの位置とインデックスの位置との対応を示す図である。
【図19】更新部34による、デバイスメモリ41のデータの更新を説明する図である。
【図20】更新部34による、デバイスメモリ41のデータの更新を説明する図である。
【図21】更新部34による、デバイスメモリ41のデータの更新を説明する図である。
【図22】テンプレート記憶部35に記憶されているテンプレートの例を示す図である。
【図23】更新部34による表示制御の処理を説明するフローチャートである。
【図24】本発明に係る表示の処理を実行するコンピュータシステムの構成の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 表示制御部, 12 表示部, 31 フレームバッファ, 32 補間部, 33 インデックスバッファ, 34 更新部, 35 テンプレート記憶部, 41 デバイスメモリ, 42 表示素子, 101 CPU, 102 ROM, 103 RAM, 107 出力部, 108 記憶部, 151 磁気ディスク, 152 光ディスク, 153 光磁気ディスク, 154 半導体メモリ

Claims (3)

  1. 入力画像を表示するための表示素子を制御する表示制御装置において、
    所定の数のフレームの対応する画素の画素値を基に、前記画素値の変化の幅を検出する検出手段と、
    前記画素値の変化の幅が、閾値未満であるか否かを判定する判定手段と、
    前記入力画像の注目フレームの画素の画素値に応じたインデックス値を、前記画素値の変化の幅が閾値未満であると判定された場合、前記注目フレームの画素の画素値と所定の数のフレームの対応する画素の画素値に荷重平均の処理を適用して算出し、前記画素値の変化の幅が閾値未満でないと判定された場合、前記注目フレームの画素の画素値と所定の数のフレームの対応する画素の画素値に線形補間の処理を適用して算出する算出手段と、
    前記インデックス値と、フレームとフレームの間に前記表示素子の画素をオンまたはオフさせるパターンとの対応を示すテンプレートの記憶を制御する記憶制御手段と、
    前記テンプレートに記憶されている、前記インデックス値に対応する前記パターンを基に、前記表示素子の前記画素のオンまたはオフを指示する指示手段と
    を含むことを特徴とする表示制御装置。
  2. 入力画像を表示するための表示素子を制御する表示制御方法において、
    所定の数のフレームの対応する画素の画素値を基に、前記画素値の変化の幅を検出する検出ステップと、
    前記画素値の変化の幅が、閾値未満であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記入力画像の注目フレームの画素の画素値に応じたインデックス値を、前記画素値の変化の幅が閾値未満であると判定された場合、前記注目フレームの画素の画素値と所定の数のフレームの対応する画素の画素値に荷重平均の処理を適用して算出し、前記画素値の変化の幅が閾値未満でないと判定された場合、前記注目フレームの画素の画素値と所定の数のフレームの対応する画素の画素値に線形補間の処理を適用して算出する算出ステップと、
    前記インデックス値と、フレームとフレームの間に前記表示素子の画素をオンまたはオフさせるパターンとの対応を示すテンプレートの記憶を制御する記憶制御ステップと、
    前記テンプレートに記憶されている、前記インデックス値に対応する前記パターンを基に、前記表示素子の前記画素のオンまたはオフを指示する指示ステップと
    を含むことを特徴とする表示制御方法。
  3. 入力画像を表示するための表示素子を制御する処理を、コンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    所定の数のフレームの対応する画素の画素値を基に、前記画素値の変化の幅を検出する検出ステップと、
    前記画素値の変化の幅が、閾値未満であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記入力画像の注目フレームの画素の画素値に応じたインデックス値を、前記画素値の変化の幅が閾値未満であると判定された場合、前記注目フレームの画素の画素値と所定の数のフレームの対応する画素の画素値に荷重平均の処理を適用して算出し、前記画素値の変化の幅が閾値未満でないと判定された場合、前記注目フレームの画素の画素値と所定の数のフレームの対応する画素の画素値に線形補間の処理を適用して算出する算出ステップと、
    前記インデックス値と、フレームとフレームの間に前記表示素子の画素をオンまたはオフさせるパターンとの対応を示すテンプレートの記憶を制御する記憶制御ステップと、
    前記テンプレートに記憶されている、前記インデックス値に対応する前記パターンを基に、前記表示素子の前記画素のオンまたはオフを指示する指示ステップと
    を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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